JP2009158369A - フラットケーブルの製造方法及びその装置 - Google Patents

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広行 佐藤
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Abstract

【課題】フラットケーブルの品質管理と窓部の寸法精度の向上を図る。
【解決手段】並列配置される複数本の導体3の両端側に設けられた各捨て線9と、導体3の他方面側に配置した第2絶縁テープ15が複数本の導体3と同速度で走行している走行中に、第1絶縁テープロール23から繰り出された第1絶縁テープ25を、予め設定した切断長に切断して枚葉状絶縁テープ21を形成し、枚葉状絶縁テープ21を吸着装置33で吸着して捨て線9に前後方向で隣り合う枚葉状絶縁テープ21同士の間に窓部35を形成すべく、枚葉状絶縁テープ21の前側の一部を間欠的に捨て線9に仮固定する。導体3と枚葉状絶縁テープ21と第2絶縁テープ15を一対の熱ロール39間で加熱接着してフラットケーブル43を製造した後、フラットケーブル43の窓部35が寸法公差に対して合格・不合格の判定を行うべく、窓部35を撮像手段55で撮像して窓部35の寸法を測定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、各種電気機器等の内部配線に好適なフラットケーブルを製造するフラットケーブルの製造方法およびその製造装置に関する。
従来、フラットケーブルは、厚み0.035mm〜0.05mm程度で、幅0.3〜3.0mm程度の平角導体を数本〜数十本、ほぼ平行に並列して整列させた状態の上下から絶縁シートをラミネート被覆することで得られる。
従来のフラットケーブルの製造方法としては、例えば特許文献1に示されているように、複数のボビン巻きされている複数本の導体が並列配置されて送出される。上リールに巻かれている上絶縁テープが前記複数本の導体の上側に送出される。一方、下リールに巻かれている下絶縁テープが前記複数本の導体の下側に送出される。
上記の複数本の導体の上下から予め接着剤が塗布された上、下絶縁テープを重ね合わせて一対の熱ロールによりラミネートすることで、長尺のフラットケーブルを製造する。このとき、上記の複数本の導体と上、下絶縁テープをラミネートする手前で、例えば上絶縁テープを所定の長さで切断し、この切断した絶縁テープを導体にその長さ方向に間欠的に接着することで、窓部を形成する。切断後の絶縁テープは送出ロールにてラミネート用の熱ロールに挿入される。
特開2001−43756号公報
ところで、特許文献1で示される従来のフラットケーブルの製造方法においては、上絶縁テープは予め設定された切断長にて切断されるものであり、熱ロールを通る際に加熱されながらプレスされるため、上絶縁テープが伸ばされる。その結果、上絶縁テープの長さが設定の切断長に比べて長くなるために、窓部が設定よりも短くなり、寸法公差から外れる場合があるという問題点があった。
また、熱ロールでラミネート後のフラットケーブルの窓部をチェックする機構が無いため、窓部が寸法公差から外れた場合に、その異常(不合格)を検出できないという問題点があった。
この発明は、枚葉の絶縁テープを貼り付ける方式のフラットケーブルの製造方法及びその装置において、フラットケーブルの品質管理と窓部の寸法精度の向上を図ることを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明のフラットケーブルの製造方法は、並列配置される複数本の導体の一方面に所定長さの枚葉状絶縁テープを間欠的に接着し、前記複数本の導体の他方面に第2絶縁テープを接着してフラットケーブルを製造するフラットケーブルの製造方法において、
前記複数本の導体の両端側にそれぞれ設けられた各捨て線と、前記複数本の導体の他方面側に配置した前記第2絶縁テープが前記複数本の導体と同速度で走行している走行中に、
第1絶縁テープロールから繰り出された第1絶縁テープを、予め設定した切断長で切断して枚葉状絶縁テープを形成し、この枚葉状絶縁テープを吸着装置で吸着して前記捨て線と同期して同じ方向に移動せしめ、前記捨て線に前後方向で隣り合う枚葉状絶縁テープ同士の間に窓部を形成すべく、前記枚葉状絶縁テープの進行方向前側の一部を間欠的に前記捨て線に仮固定し、
前記複数本の導体と、前記捨て線に仮固定された枚葉状絶縁テープおよび前記第2絶縁テープを一対の熱ロール間で加熱接着してフラットケーブルを製造すると共に、このフラットケーブルの窓部が寸法公差に対して合格・不合格の判定を行うべく、前記窓部を撮像手段で撮像して窓部の寸法を測定することを特徴とするものである。
また、この発明のフラットケーブルの製造方法は、前記フラットケーブルの製造方法において、上記の測定された窓部の測定値と予め設定された窓部の設定値の差分量を計算し、この差分量を前記枚葉状絶縁テープの切断長にフィードバックして窓部の測定値が寸法公差内になるように制御することが好ましい。
この発明のフラットケーブルの製造装置は、並列配置される複数本の導体の一方面に所定の長さの枚葉状絶縁テープを間欠的に接着し、前記複数本の導体の他方面に第2絶縁テープを接着してフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造装置において、
前記複数本の導体を一定の速度で搬送せしめる第1搬送手段と、
前記複数本の導体の両端側にそれぞれ設けられた各捨て線を前記第1搬送手段の搬送速度と同速度で搬送せしめる第2搬送手段と、
前記複数本の導体の他方面側に設けられた第2絶縁テープを前記第1搬送手段の搬送速度と同速度で搬送せしめる第3搬送手段と、
第1絶縁テープロールから繰り出された第1絶縁テープを、予め設定した切断長で切断して枚葉状絶縁テープを形成する枚葉状テープ形成装置と、
前記枚葉状絶縁テープを吸着して前記捨て線の走行方向に移動する吸着装置と、
前記捨て線に前後方向で隣り合う枚葉状絶縁テープ同士の間に窓部を形成すべく、前記吸着装置で吸着した前記枚葉状絶縁テープの進行方向前側の一部を間欠的に前記捨て線に仮固定する仮固定手段と、
前記並列配置された複数本の導体と、この導体の一方面に接着される前記捨て線に仮固定された前記枚葉状絶縁テープと、前記導体の他方面に接着される前記第2絶縁テープとを同時に同速度で供給して本ラミネートする回転可能な熱ロールと、
前記熱ロールで本ラミネートして形成したフラットケーブルの窓部が寸法公差に対して合格・不合格の判定を行うべく、前記窓部を撮像する撮像手段と、
この撮像手段で撮像した画像から前記窓部の寸法を計算して測定する第1演算装置を備えた制御装置と、
を設けていることを特徴とするものである。
また、この発明のフラットケーブルの製造装置は、前記フラットケーブルの製造装置において、前記制御装置が、前記第1演算装置で測定された窓部の測定値と予め設定された窓部の設定値の差分量を計算する第2演算装置と、前記差分量を前記枚葉状絶縁テープの切断長に反映すべくフィードバックし、前記窓部の測定値が寸法公差内になるように制御する指令を前記枚葉状テープ形成装置に与える指令部を備えていることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明のフラットケーブルの製造方法及びその装置によれば、撮像手段でフラットケーブルの窓部を撮像して前記窓部の寸法データを測定するので、この測定した窓部寸法が寸法公差から外れた場合は、その異常を検出して不良品の混入を防止することができる。
また、測定した窓部の測定値と予め設定した窓部の設定値との差分量が枚葉状絶縁テープの切断長にフィードバックされて補正をかけることで、窓部寸法を公差内に容易に調整することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1を参照するに、この実施の形態に係るフラットケーブルの製造装置1は、並列配置される複数本の例えば平角形状の線状からなる導体3を一定の速度で搬送せしめる第1搬送手段5が設けられ、各導体3が巻き取られた図示しない各リールから各導体3が送り出されて搬送ガイドローラ7に案内され、搬送される。
また、前記複数本の導体3の一方面側としての例えば上面側には、複数本の導体3の両端側にそれぞれ設けられた例えば金属平角線等の各捨て線9を前記第1搬送手段5の搬送速度と同速度で搬送せしめる第2搬送手段11が設けられ、各捨て線9が巻き取られた図示しない各リールから各捨て線9が送り出されて搬送ガイドローラ13に案内され、搬送される。
一方、前記複数本の導体3の他方面側としての例えば下面側には、第2絶縁テープ15が配置されており、前記第2絶縁テープ15を第1搬送手段5の搬送速度と同速度で搬送せしめる第3搬送手段17が設けられ、第2絶縁テープ15が巻き取られた図示しないリールから第2絶縁テープ15が送り出されて搬送ガイドローラ19に案内され、搬送される。
また、前記捨て線9の一方面側としての例えば上面側には、枚葉状絶縁テープ21を間欠的に前記捨て線9に仮固定する機構が設けられている。
すなわち、上記の仮固定機構は、第1絶縁テープロール23から予め設定した絶縁長(つまり、枚葉状絶縁テープ21の長さ)の分だけ第1絶縁テープ25を繰り出すための絶縁テープ繰出手段としての例えば繰出ピンチロール27と、この繰り出された第1絶縁テープ25を予め設定した切断長で切断するテープ切断装置としての例えばカッタ29を備えている。
さらに、枚葉状絶縁テープ21を形成する枚葉状テープ形成装置31と、前記枚葉状絶縁テープ21を吸着して前記捨て線9と同期して同じ方向に移動する吸着装置としての例えば吸着プレート33と、前記捨て線9にすでに仮固定されている前方側の枚葉状絶縁テープ21の後端との間に窓部35を形成すべく、前記吸着プレート33で吸着した前記枚葉状絶縁テープ21の進行方向前側の一部を間欠的に前記捨て線9に加熱接続して仮固定する仮固定手段としての例えばヒータブロック37が設けられている。
なお、上記の吸着プレート33は自身を上下させる図示しないエアシリンダを介してリニアモータに取り付けられており、このリニアモータにより図1の紙面で奥手前に往復移動が可能となっており、絶縁長だけ繰り出された第1絶縁テープ25を吸着するときは奥側に位置している。
また、上記の枚葉状テープ形成装置31と吸着プレート33とヒータブロック37は、例えば図示しない一体構造の仮固定本体に設けられており、この仮固定本体は捨て線9の走行方向と同方向に往復移動自在に設けられている。
また、前記並列配置された複数本の導体3と、この導体3の一方面である上面に接着される設定長さで各捨て線9に仮固定された枚葉状絶縁テープ21と、前記導体3の他方面である下面に接着される前記第2絶縁テープ15とを同時に同速度で供給して本ラミネートする回転可能な第1熱ロール39が設けられている。この一対の第1熱ロール39の直前(直近)には複数本の導体3が供給される際に、一定のピッチで並列して供給されるよう幅方向へ一定の間隔で例えば短形溝を有したピッチコロ41が設けられている。
また、上記の第1熱ロール39で本ラミネートしたフラットケーブル43の窓部35の位置に図示しない補強板を仮付けするための補強板ユニット45と、前記仮付けされた補強板を本付けするための一対の第2熱ロール47が設けられている。さらに、前記第2熱ロール47を通過後のフラットケーブル43を冷却するための複数の冷却ロール49が設けられており、この冷却ロール49で冷却されたフラットケーブル43は引取ロール51にて引き取られる。
また、上記の冷却ロール49と引取ロール51の間には、この実施の形態の主要部を構成する機構、すなわち、前記第2熱ロール47でラミネートした後のフラットケーブル43の窓部35を検出する窓部検出センサ53と、窓部検出センサ53で検出した窓部35を撮像する撮像手段としての例えばCCDカメラ55と、前記フラットケーブル43にLED等の照明を照射するための照明装置57が設けられている。
また、CCDカメラ55には、当該CCDカメラ55で撮像した画像を寸法測定可能に処理するための画像処理装置59が接続されており、この画像処理装置59は制御装置61に接続されている。なお、前記制御装置61では、前記フラットケーブル43の窓部35が寸法公差に対して合格・不合格の判定を行うべく、前記CCDカメラ55で撮像して画像処理装置59で処理された画像から前記窓部35の寸法を計算して測定する機能が備えられている。
図2を参照するに、制御装置61は、中央処理装置としてのCPU63が備えられており、このCPU63には、種々のデータやプログラム等を入力するキーボードやタッチパネルなどの入力装置65と、CRTや液晶などの表示装置67と、入力装置65から入力されたプログラムや種々の検知データなどを記憶するメモリ69が備えられている。
さらに、前記CPU63には、前記CCDカメラ55で撮像して画像処理装置59で処理された画像から窓部35の寸法を計算して測定する第1演算装置71と、この第1演算装置71で計算した窓部35の測定値と予め設定した窓部35の設定値を比較して、窓部35の測定値が寸法公差に対して合格・不合格の判定を行う比較判断プログラム73が備えられている。
さらに、前記CPU63には、前記窓部35の測定値と設定値の差分量を計算する第2演算プログラム75が備えられ、前記差分量を前記枚葉状絶縁テープ21の切断長に反映すべくフィードバックし、前記窓部35の測定値が寸法公差内になるように制御するために前記繰出ピンチロール27とカッタ29、つまり枚葉状テープ形成装置31に指令を与える指令部77が接続されている。
なお、前述した枚葉状テープ形成装置31を構成する繰出ピンチロール27とカッタ29、吸着プレート33、補強板ユニット45は、それぞれ上記の制御装置61に接続されている。
上記構成により、この発明の実施の形態のフラットケーブルの製造装置1を用いてフラットケーブル43が得られる製造方法を説明すると、並列配置された複数本の各導体3が一定の速度で搬送ガイドローラ7を経てピッチコロ41に形成された各溝で一定の間隔を保持して一対の第1熱ロール39へ送られる。また、前記複数本の導体3の両端側にそれぞれ設けられる各捨て線9は、搬送ガイドローラ13を経て複数本の導体3の一方面側の上面側に配置され、前記導体3の一定の速度と同速度で走行して一対の第1熱ロール39へ送られる。一方、第2絶縁テープ15は複数本の導体3の他方面側の下面側に配置され、前記導体3の一定の速度と同速度で搬送ガイドローラ19を経て一対の第1熱ロール39へ送られる。
また、第1絶縁テープロール23から引き出された第1絶縁テープ25は、繰出ピンチロール27により製品(単体のフラットケーブル)の絶縁長だけ繰り出された後、カッタ29により予め設定した切断長で切断されて枚葉状絶縁テープ21が形成され、かつ吸着プレート33により吸着される。
吸着プレート33は上記の枚葉状絶縁テープ21を吸着した後に、図1の紙面で手前側、つまり捨て線9の上方位置に移動して待機する。各捨て線9、複数本の導体3、第2絶縁テープ15は第1熱ロール39にて引き込まれており、製品(単体のフラットケーブル)の製品長分だけ引き込まれると、図示しない仮固定本体が予め設定した原位置から捨て線9の走行速度に同期して図1において右方向へ移動する。これにより、上述したように枚葉状絶縁テープ21を吸着した状態で図1の紙面で手前側に待機している吸着プレート33とヒータブロック37は、捨て線9の走行速度に同期して同方向に移動しながら、吸着プレート33が下降して枚葉状絶縁テープ21と捨て線9をヒータブロック37で挟むことで、枚葉状絶縁テープ21と捨て線9をある設定時間分だけ貼り付け(仮固定)が行われる。
上記の仮固定が終了すると、吸着プレート33は枚葉状絶縁テープ21の吸着を解除して上昇し、吸着プレート33とヒータブロック37を備えた仮固定本体は前記原位置へ戻る。その後、吸着プレート33は図1の紙面で奥側へ移動して次の第1絶縁テープ25が繰り出されるのを待つ状態となる。
次の第1絶縁テープ25が操り出されたら吸着プレート33が下降して吸着を行い、前述した工程と同様の動作を続けることで、捨て線9の上には製品長のスパンで、つまり、走行方向の前後に隣り合わせの枚葉状絶縁テープ21同士の間に間隔である窓部35が形成されるように間欠的に枚葉状絶縁テープ21が仮固定される。
上記の捨て線9に仮固定された枚葉状絶縁テープ21は、そのまま第1熱ロール39に引き込まれて導体3と第2絶縁テープ15と共に加熱接着されてフラットケーブル43が形成される。
さらに、前記フラットケーブル43の窓部35には、補強板ユニット45により図示しない補強板が仮固定される。この仮固定された捕強板は第2熱ロール45にて本付けされる。その後、複数の冷却ロール49を通過して引取ロール51にて引き取られる。
このとき、冷却ロール49と引取ロール51の間に設置したCCDカメラ55と照明装置57によって、前記フラットケーブル43の窓部35の幅寸法が測定されることとなる。
すなわち、冷却ロール49を通過後のフラットケーブル43の窓部35は、窓部検出センサ53でその存在が検出されるので、この検出された窓部35がCCDカメラ55の真下に位置するタイミングにて前記CCDカメラ55により前記窓部35が撮像される。
CCDカメラ55で撮像した画像は、画像処理装置59にて窓部35の寸法を測定可能に画像処理される。この画像処理された画像に基づいて、窓部35の寸法が制御装置61の第1演算装置71にて計算して測定される。さらに、比較判断プログラム装置73により第1演算装置71で計算した窓部35の測定値と予め設定された窓部35の設定値を比較し、窓部35の測定値が窓部35の寸法公差に対して合格か、あるいは不合格かの判定が行われる。
この実施の形態のような枚葉状絶縁テープ21を貼り付けていくタイプの製造装置1では、枚葉状絶縁テープ21の後端側がフリーになっており、枚葉状絶縁テープ21は上述したように第1熱ロール39にて熱圧着されると、図3に示されているように、枚葉状絶縁テープ21の長手方向の寸法は捨て線9に仮固定された時の切断長の寸法に比べて幾分伸びる現象が見られる。
この図3では、捨て線9に仮固定された枚葉状絶縁テープ21が第1熱ロール39を通過する前の状態と、第1熱ロール39を通過後のフラットケーブル43における枚葉状絶縁テープ21と窓部35の状態を比較するために、それぞれ対応する各枚葉状絶縁テープ21の前方端の位置を上下に揃えて比較している。
一例を挙げると、図3で示されているように、枚葉状絶縁テープ21は長さ300mmで第1熱ロール39を通過すると、約2〜3mm程度伸びている。一方、捨て線9に仮固定されるタイミングは製品長のスパン(製品長ごとの長さ)で一定であるために、枚葉状絶縁テープ21が伸びた分だけ窓部35が狭くなっている。すなわち、所望する窓部の寸法が設定値に対して幾分短くなる。これは絶縁長が長いほど顕著に現れるので、規定の窓部の寸法公差から外れてしまうこともある。
この問題を解決するには、枚葉状絶縁テープ21の切断長を設定値よりも短めにすると、実際の窓部35が窓輻の寸法公差内に入ることになる。
また、第1絶縁テープ25をフィードする繰出ピンチロール27が磨耗してロール径が初期状態よりも小さくなった場合、フィード長が短くなる。その結果、枚葉状絶縁テープ21の長さが設定の切断長に比べて短くなるために、窓部35が設定値よりも長くなり、寸法公差から外れる場合がある。
この問題を解決するには、繰出ピンチロール27の回転時間を設定より長くすることで、第1絶縁テープ25のフィード長を長くすることができる。
そこで、この実施の形態では、上述したように窓部35をCCDカメラ55にて撮像して実測した画像から、第1演算装置71で計算した窓部35の測定値と製品(単体のフラットケーブル)の窓部35の設定値との差分量を第2演算プログラム75により計算する。次いで、前記差分量を前記枚葉状絶縁テープ21の切断長に反映すべく、枚葉状テープ形成装置31の繰出ピンチロール27の繰り出し量にフィードバックし、窓部35の測定値が寸法公差内になるように制御することで実現している。
なお、枚葉状テープ形成装置31にて枚葉状絶縁テープ21が捨て線9に仮固定される位置とCCDカメラ55の位置が離れているので、フラットケーブル43においては、フィードバックして切断長に反映させた枚葉状絶縁テープ21の窓部35の箇所がCCDカメラ55の位置まで到達した後に、フィードバック用のデータを取得するようにしている。ただし、前記窓部35の寸法が寸法公差から外れているかどうかは、すべての窓部35に対してCCDカメラ55によって取得し、この取得される画像から、画像処理装置59、第1演算装置71を経て計算された測定値を寸法公差と比較判断することで、常にモニターされており、必要に応じて窓部35の寸法の異常を出力することができる。
以上のことから、CCDカメラ55と照明装置57を用いてフラットケーブル43の窓部35を撮像して窓部35の寸法データを取得するので、何らかの原因で窓部35の寸法が寸法公差から外れた場合は、その異常を検出することができ、これにより、窓部35の寸法不良の製品(単体のフラットケーブル)が混入することを防止できる。
また、CCDカメラ55と照明装置57を用いてフラットケーブル43の窓部35を撮像して取得した窓部35の寸法データと設定値との差を計算することにより、第1絶縁テープ25のフィード長を微調整し、つまり枚葉状絶縁テープ21の切断長を微調整する。
その結果、実際に第1熱ロール39を通過した後の枚葉状絶縁テープ21の伸び量は、絶縁長(つまり、枚葉状絶縁テープ21の長さ)によって様々であるが、実際に第1熱ロール39を通過して形成される窓部35の寸法を測定し、第1絶縁テープ25のフィード長に補正をかけることで、あらゆる絶縁長の設定に対して窓部35の寸法を寸法公差内に調整することができる。
この発明の実施の形態のフラットケーブルの製造装置の概略的な説明図である。 制御装置のブロック構成図である。 枚葉状絶縁テープが第1熱ロールを通過する前の状態と、第1熱ロールを通過後のフラットケーブルの状態との比較を示す平面図である。
符号の説明
1 フラットケーブルの製造装置
3 導体
5 第1搬送手段
9 捨て線
11 第2搬送手段
15 第2絶縁テープ
17 第3搬送手段
21 枚葉状絶縁テープ
23 第1絶縁テープロール
25 第1絶縁テープ
27 繰出ピンチロール(絶縁テープ繰出手段)
29 カッタ(テープ切断装置)
31 枚葉状テープ形成装置
33 吸着プレート(吸着装置)
35 窓部
37 ヒータブロック(仮固定手段)
39 第1熱ロール
43 フラットケーブル
45 補強板ユニット
47 第2熱ロール
49 冷却ロール
51 引取ロール
55 CCDカメラ(撮像手段)
59 画像処理装置
61 制御装置
71 第1演算装置
73 比較判断プログラム
75 第2演算プログラム
77 指令部

Claims (4)

  1. 並列配置される複数本の導体の一方面に所定長さの枚葉状絶縁テープを間欠的に接着し、前記複数本の導体の他方面に第2絶縁テープを接着してフラットケーブルを製造するフラットケーブルの製造方法において、
    前記複数本の導体の両端側にそれぞれ設けられた各捨て線と、前記複数本の導体の他方面側に配置した前記第2絶縁テープが前記複数本の導体と同速度で走行している走行中に、
    第1絶縁テープロールから繰り出された第1絶縁テープを、予め設定した切断長で切断して枚葉状絶縁テープを形成し、この枚葉状絶縁テープを吸着装置で吸着して前記捨て線と同期して同じ方向に移動せしめ、前記捨て線に前後方向で隣り合う枚葉状絶縁テープ同士の間に窓部を形成すべく、前記枚葉状絶縁テープの進行方向前側の一部を間欠的に前記捨て線に仮固定し、
    前記複数本の導体と、前記捨て線に仮固定された枚葉状絶縁テープおよび前記第2絶縁テープを一対の熱ロール間で加熱接着してフラットケーブルを製造すると共に、このフラットケーブルの窓部が寸法公差に対して合格・不合格の判定を行うべく、前記窓部を撮像手段で撮像して窓部の寸法を測定することを特徴とするフラットケーブルの製造方法。
  2. 上記の測定された窓部の測定値と予め設定された窓部の設定値の差分量を計算し、この差分量を前記枚葉状絶縁テープの切断長にフィードバックして窓部の測定値が寸法公差内になるように制御することを特徴とする請求項1記載のフラットケーブルの製造方法。
  3. 並列配置される複数本の導体の一方面に所定の長さの枚葉状絶縁テープを間欠的に接着し、前記複数本の導体の他方面に第2絶縁テープを接着してフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造装置において、
    前記複数本の導体を一定の速度で搬送せしめる第1搬送手段と、
    前記複数本の導体の両端側にそれぞれ設けられた各捨て線を前記第1搬送手段の搬送速度と同速度で搬送せしめる第2搬送手段と、
    前記複数本の導体の他方面側に設けられた第2絶縁テープを前記第1搬送手段の搬送速度と同速度で搬送せしめる第3搬送手段と、
    第1絶縁テープロールから繰り出された第1絶縁テープを、予め設定した切断長で切断して枚葉状絶縁テープを形成する枚葉状テープ形成装置と、
    前記枚葉状絶縁テープを吸着して前記捨て線の走行方向に移動する吸着装置と、
    前記捨て線に前後方向で隣り合う枚葉状絶縁テープ同士の間に窓部を形成すべく、前記吸着装置で吸着した前記枚葉状絶縁テープの進行方向前側の一部を間欠的に前記捨て線に仮固定する仮固定手段と、
    前記並列配置された複数本の導体と、この導体の一方面に接着される前記捨て線に仮固定された前記枚葉状絶縁テープと、前記導体の他方面に接着される前記第2絶縁テープとを同時に同速度で供給して本ラミネートする回転可能な熱ロールと、
    前記熱ロールで本ラミネートして形成したフラットケーブルの窓部が寸法公差に対して合格・不合格の判定を行うべく、前記窓部を撮像する撮像手段と、
    この撮像手段で撮像した画像から前記窓部の寸法を計算して測定する第1演算装置を備えた制御装置と、
    を設けていることを特徴とするフラットケーブルの製造装置。
  4. 前記制御装置が、前記第1演算装置で測定された窓部の測定値と予め設定された窓部の設定値の差分量を計算する第2演算装置と、前記差分量を前記枚葉状絶縁テープの切断長に反映すべくフィードバックし、前記窓部の測定値が寸法公差内になるように制御する指令を前記枚葉状テープ形成装置に与える指令部を備えていることを特徴とする請求項3記載のフラットケーブルの製造装置。
JP2007337086A 2007-12-27 2007-12-27 フラットケーブルの製造方法及びその装置 Pending JP2009158369A (ja)

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