JP5102496B2 - フラットケーブルのスリット方法及びその装置 - Google Patents

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Description

この発明は、フラットケーブルのスリット方法及びその装置に関し、特にフラットケーブルとしての例えばFFC(フレキシブルフラットケーブル)を製造する製造ラインのスリット工程において、製造中のFFCをスリット刃でスリットするフラットケーブルのスリット方法及びその装置に関する。
従来のフラットケーブルのスリット方法としては、例えば、特許文献1に示されているように、CCDカメラを有する画像処理装置を使用してスリットする位置の基準とするライン検出用導体の位置を検出しており、スリットするフラットケーブルの蛇行が発生してもライン検出用導体の位置データを用いてスリット刃をケーブルの進行方向に対して幅方向に移動調整することで、製品のマージン幅(最外部導体の中心から絶縁テープ部の端部までの寸法)を保ちながら、フラットケーブルのスリットが行われている。
また、特許文献2のフラットケーブルとそのスリット形成方法では、フラットケーブルの蛇行・位置ずれがCCDカメラを有する画像処理装置にて検出されて、レーザを使用してスリットが行われている。
特開平7−235229号公報 特開2002−231064号公報
ところで、特許文献1のフラットケーブルのスリット方法では、スリットの基準とするライン検出用導体を常にCCDカメラで撮像するために、スリット工程の前工程のラミネート工程において、複数の導体を上下の絶縁テープで挟み、それらを成形ロールにて加圧加熱してラミネートする際に、上下の絶縁テープをずらすか、上下の絶縁テープ幅を違えることで、ライン検出用導体の片面を常に露出させている方法をとっている。
通常、上下の絶縁テープは幅を揃えてラミネートされるものであるが、この特許文献1ではライン検出用導体の左右に絶縁テープの接着剤が塗布されている部分も露出してしまうために、この接着剤がラミネート工程にてラミネート部の成形ロールに転写し、この転写した接着剤がラミネート中の製品に再転写されてしまうので、これが製品不良の要因の一つとなるという問題点があった。
上述したような製品不良を防ぐためには、通常のラミネート方法と同様にライン検出用導体も製品の導体と同様に上下の絶縁テープで挟み込んでラミネートすることが望ましいが、これではライン検出用導体が常に露出しないことになる。この状態のままではCCDカメラにて常にスリット基準用であるライン検出用導体を撮像することができなくなり、FFCの蛇行に対してスリット刃を追従して制御することができないという問題点があった。
さらに、特許文献1では、各スリット刃の位置は固定されているので、スリット開始前のスリット刃の位置調整を行うときはスリット刃を取り外して固定しなおす必要があるために、その作業に時間がかかってしまうという問題点があった。
一方、特許文献2では、スリット刃の代わりにレーザを使用している。このレーザについてはレーザ照射部分の詳細が不明であるが、レーザを複数箇所で同時に連続して照射するためには、同一の光源のレーザを複数のバンドルファイバユニットで分岐させる構造となるので、全体的に高価な装置になるという問題点があった。
また、特許文献1及び特許文献2では、画像処理装置にて取り込まれるデータはスリット前の状態のみであるため、FFC全体の幅方向への蛇行には追従できるが、実際にスリットされた後にきちんと狙い通りの許容位置寸法範囲内でスリットされているかどうかは分からない。また、スリット位置をスリット刃の位置制御にフィードバックする機構を持たないため、スリット後に各スリットの寸法を測定して実際のスリット設定位置が適切であるかどうかの確認・調整作業を行う必要がある。そのための作業時間及び調整屑の損失が発生してしまうという問題点があった。
また、FFCの長さ方向における導体間のピッチ変動が発生した場合、スリット同士間の位置関係を調整することができないため、スリット精度が低下するという問題点があった。
上記発明が解決しようとする課題を達成するために、この発明のフラットケーブルのスリット方法は、互いにほぼ平行に整列された複数本の導体を上下から絶縁テープでラミネートしてフラットケーブルを製造するラインのスリット工程で前記フラットケーブルをスリットするフラットケーブルのスリット方法において、
前記フラットケーブルをスリットするスリット刃の前後で、前記フラットケーブルの一方側からバックライト照明を行い、このバックライト照明により前記フラットケーブルを透過した透過光を前記フラットケーブルの他方側で前記スリット刃の前後に配置した各撮像手段でそれぞれ撮像し、前記スリット刃の前の撮像手段で撮像されたスリット前のフラットケーブルの導体の蛇行量データと、前記スリット刃の後の撮像手段で撮像されたスリット後のフラットケーブルの導体とスリットの位置検出データに基づいて、前記スリット刃の位置調整を行うことを特徴とするものである。
また、この発明のフラットケーブルのスリット方法は、前記フラットケーブルのスリット方法において、複数のスリット刃で対応する複数箇所のスリットを行うと共にスリット後の前記各位置検出データに基づいて各スリット刃毎に独立して位置調整を行うことが好ましい。
この発明のフラットケーブルのスリット装置は、互いにほぼ平行に整列された複数本の導体を上下から絶縁テープでラミネートしてフラットケーブルを製造するラインのスリット工程で前記フラットケーブルをスリットするフラットケーブルのスリット装置において、
前記フラットケーブルをスリットするスリット刃と、このスリット刃をフラットケーブルの幅方向に移動するスリット刃移動装置と、前記スリット刃の前方側で、前記フラットケーブルの一方側からバックライト照明を行う前方側バックライト照明装置と、この前方側バックライト照明装置により前記フラットケーブルを透過した透過光を前記フラットケーブルの他方側で撮像する前方側撮像手段と、前記スリット刃の後方側で、前記フラットケーブルの一方側からバックライト照明を行う後方側バックライト照明装置と、この後方側バックライト照明装置により前記フラットケーブルを透過した透過光を前記フラットケーブルの他方側で撮像する後方側撮像手段と、前記前方側撮像手段で撮像されたフラットケーブルの導体の蛇行量データを計算すると共に前記後方側撮像手段で撮像されたフラットケーブルの導体とスリットの位置検出データからスリット刃の位置調整補正量を計算する画像処理装置と、この画像処理装置で計算した前記蛇行量データ並びにスリット刃の位置調整補正量に基づいてスリット刃を移動せしめる指令を前記スリット刃移動装置に与える位置決め制御装置と、を備えていることを特徴とするものである。
また、この発明のフラットケーブルのスリット装置は、前記フラットケーブルのスリット装置において、前記スリット刃として複数箇所のスリットを行うための複数のスリット刃を備えると共に、前記スリット刃移動装置に前記各スリット刃毎に独立して位置調整を行う機能を備えていることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明のフラットケーブルのスリット方法によれば、フラットケーブルのスリット工程において、スリット刃の前に配置した撮像手段で、バックライト照明によりフラットケーブルの表面へ透過する透過光を撮像することで、フラットケーブルはライン検出用導体を露出させなくてもラミネート状態でライン検出用導体の位置検出が可能となり、フラットケーブルの蛇行に対してスリット刃を追従するように制御できる。したがって、導体がフラットケーブルに露出していないので、スリットの前工程の熱圧着用ロールへの接着剤の付着及び製品への転写による不良が無くなる。
さらに、スリット直後では、スリット刃の後に配置した撮像手段で撮像した画像からスリット後のフラットケーブルの導体とスリットの位置検出データをフィードバックしてスリット刃の位置調整を行うので、スリットが導体間の中央になるようにスリット刃の位置を制御できる。
したがって、フラットケーブルの蛇行やフラットケーブルの長手方向において幅方向で隣接する導体間で緩やかなピッチ変動が発生しても、これに対応して常にスリット刃の位置調整を自動的に行うことができるので、スリット精度を向上させることができる。したがって、従来のようなスリットの寸法不良による屑の発生を抑えることができる。
この発明のフラットケーブルのスリット装置によれば、フラットケーブルのスリット工程において、スリット刃の前に配置した前方側撮像手段で、バックライト照明によりフラットケーブルの表面へ透過する透過光を撮像することで、フラットケーブルはライン検出用導体を露出させなくてもラミネート状態でライン検出用導体の位置検出が可能となり、撮像した画像から画像処理装置と位置決め制御装置を使用してスリット刃の位置調整を自動で行うので、フラットケーブルの蛇行に対してスリット刃を追従するように制御できる。したがって、導体がフラットケーブルに露出していないので、スリットの前工程の熱圧着用ロールへの接着剤の付着及び製品への転写による不良が無くなる。
さらに、スリット直後では、スリット刃の後に配置した後方側撮像手段で撮像した画像からスリット後のフラットケーブルの導体とスリットの位置検出データをフィードバックしてスリット刃の位置調整を行うので、スリットが導体間の中央になるようにスリット刃の位置を制御できる。
したがって、フラットケーブルの蛇行やフラットケーブルの長手方向において幅方向で隣接する導体間で緩やかなピッチ変動が発生しても、これに対応して常にスリット刃の位置調整を自動的に行うことができるので、スリット精度を向上させることができる。したがって、従来のようなスリットの寸法不良による屑の発生を抑えることができる。
また、画像処理装置と位置決め制御装置を使用してスリット刃の位置調整を自動で行うので、スリット中は人手による調整を不要とし、スリット前のスリット刃の位置調整操作が簡単になることから作業時間を短縮できる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1ないしは図3を参照するに、この実施の形態に係るフラットケーブルのスリット装置1は、フラットケーブルとしての例えばFFC3(フレキシブルフラットケーブルのことであり、以下、単に「FFC」という)を製造する製造ラインのスリット工程において前記FFC3にスリットを行うものである。
なお、上記のFFC3は、予めスリット工程の前工程において、複数の導体が所定の位置とピッチで互いにほぼ平行に整列された状態で、上下から絶縁テープで挟み込まれて熱圧着されてラミネート形成されたものである。なお、上記の複数の導体のうちで任意の導体がライン検出用導体となる。
また、FFC3は、上下のロール5A,5Bからなる引取ロール5と上下のロール7A,7Bからなる引取ロール7との間で所定の張力を負荷された状態にて、スリット刃9により所定の位置でスリットされながら、後方側の引取ロール7の方向に引き取られる。
この実施の形態では、スリット前のFFC3Aに複数箇所のスリットを行うために複数のスリット刃9(図1〜図3では3個)と、前記複数のスリット刃9を全体としてFFC3Aの幅方向に移動する機能と前記各スリット刃9をそれぞれ独立してFFC3Aの幅方向に調整移動する機能とを備えたスリット刃移動装置11と、からなるスリット部13が設けられている。
上記のスリット刃移動装置11は、筐体形状をなす移動装置本体15が床上に設けた架台からなるスリット部本体17に図示しないガイド部材でスライド自在に設けられており、前記移動装置本体15の上部に設けたナット部材19に螺合するボールねじ21と、このボールねじ21を駆動する第1駆動手段としての例えばモータ23で、前記移動装置本体15が全体的にFFC3の幅方向と同じ方向に移動調整自在に設けられている。前記ボールねじ21の左右端は図3においてスリット部本体17の左右部に取り付けられている。
さらに加えて、前記移動装置本体15には、上記の複数のスリット刃9を取り付ける複数のホルダ25と、この複数の各ホルダ25をFFC3Aの流れ方向(図1において左右方向)に対して直交方向(FFC3Aの幅方向と同方向、図3において左右方向)に移動させるために図示しないナット部材に螺合する複数の図3において左右方向へ延伸したボールねじ27と、この複数の各ボールねじ27を駆動する複数の第2駆動手段としての例えばモータ29が設けられている。
なお、上記のモータ23及びモータ29は、詳しくは後述する位置決め制御装置としての例えば位置決めコントローラ31へ接続されており、この位置決めコントローラ31により制御駆動されるものである。
また、スリット前のFFC3Aは、引取ロール5からスリット部13に入る過程でFFC3Aの幅方向の蛇行により微小な位置ずれを生じながらスリット部13に入るため、上記の複数のスリット刃9はFFC3Aの蛇行による位置ずれに追従しながら移動させる必要がある。この位置ずれを検出する手段としては、この実施の形態では前記スリット刃9の前後に配置した撮像手段としての例えば第1,第2CCDカメラ33,35を使用する画像処理装置37が設けられている。
より詳しくは、前記スリット刃9の前方側には、スリット前のFFC3Aの一方側(この実施の形態では下面側)からバックライト照明を行うための前方側バックライト照明装置としての例えば第1バックライト39と、この第1バックライト39から照射されてFFC3Aを透過した透過光をFFC3Aの他方側(この実施の形態では上面側)で撮像する前方側撮像手段としての例えば第1CCDカメラ33が設けられている。
すなわち、第1CCDカメラ33の直下にFFC3Aを挟み込む形で第1バックライト39を設置することで、FFC3Aの表面へ透過するバックライト照明による透過光を第1CCDカメラ33で撮像することにより、スリット前のFFC3Aのライン検出用導体の位置検出が可能となる。
一方、前記スリット刃9の後方側には、スリット後のFFC3Bの一方側(この実施の形態では下面側)からバックライト照明を行うための後方側バックライト照明装置としての例えば第2バックライト41と、この第2バックライト41から照射されてFFC3Bを透過した透過光をFFC3Bの他方側(この実施の形態では上面側)で撮像する後方側撮像手段としての例えば第2CCDカメラ35が設けられている。
すなわち、第2CCDカメラ35の直下にFFC3Bを挟み込む形で第2バックライト41を設置することで、FFC3Bの表面へ透過するバックライト照明による透過光を第2CCDカメラ35で撮像することにより、スリット後のFFC3Bのスリット43(図2では43A,43B,43C)とライン検出用導体の位置検出が可能となる。
また、上記の第1CCDカメラ33と第2CCDカメラ35はそれぞれの画像データを計算処理する画像処理装置37に接続されている。この画像処理装置37は、前記第1CCDカメラ33で撮像されたFFC3Aの導体の蛇行量データから複数のスリット刃9の全体的な位置を計算すると共に前記第2CCDカメラ35で撮像されたFFC3Bの導体とスリット43の位置検出データから各スリット刃9の位置調整補正量を計算するものである。
また、上記の画像処理装置37は前述した位置決めコントローラ31に接続されている。この位置決めコントローラ31は、上記の画像処理装置37で計算した各スリット43(43A,43B,43C)の位置並びにそれぞれの位置調整補正量に基づいて各スリット刃9を移動せしめる指令をスリット部13のスリット刃移動装置11に与えるものである。
また、上記の第2バックライト41と第2CCDカメラ35の位置より後方側には、FFC3Bのスリット43に挿入される複数の仕切り板45が設けられている。したがって、前記各仕切り板45がスリット後のFFC3Bの各スリット43の間に挿入されることで、スリットされて分割された分割FFC3C同士が引取ロール7にて重なり合って引き取られないようにできる。
上記構成により、FFC3Aのパスラインに対して垂直上部に取り付けられた第1CCDカメラ33は、上部からスリット前のFFC3Aを撮像することにより、第1CCDカメラ33に接続されている画像処理装置37でスリット前のFFC3Aの位置データを随時取得している。この時、第1CCDカメラ33で撮像される画像47の一例が図4に示されている。
詳しく説明すると、スリット前のFFC3Aに下側から第1バックライト39のバックライト照明を照射すると、このバックライト照明がFFC3Aを透過する透過光により、図4のようにFFC3Aの内部に整列された導体が第1CCDカメラ33にて撮像され、画像処理装置37では、FFC3Aの導体が導体パターン51として認識される。
画像処理装置37では、撮像した画像47からFFC3Aの位置データは、前記画像47の予め設定した任意の設定部分49における導体パターン51の中心位置53としている。換言すれば、前記設定部分49では合計4本の導体パターン51があり、前記設定部分49の図4において上下方向の中心と、前記設定部分49の図4において左右方向の前記4本の導体パターン51の間の中心との交点である中心位置53がFFC3Aの位置データとなる。
したがって、スリット中にFFC3Aが蛇行すると、同様に画像47内において導体パターン51が左右に移動することになるので、前記設定部分49の中心位置53が左右に移動することになる。
画像処理装置37では、例えば、導体パターン51の中心位置53の位置データをある単位時間毎に取得して比較することで、ある単位時間当たりのFFC3Aの蛇行量データを計算することができる。
そして、得られた蛇行量データに基づいて画像処理装置37が位置決めコントローラ31へ移動方向と移動量の指令を与え、この指令を受けて位置決めコントローラ31では接続されているモータ23を駆動し、モータ23の駆動軸に取り付けられたボールねじ21が回転することで、移動装置本体15の全体をFFC3Aの幅方向と同じ方向に移動調整することができる。したがって、複数のスリット刃9が各ホルダ25を介して全体としてFFC3Aの幅方向に移動されるので、FFC3Aの蛇行に追従してスリットを行うことができる。
また、前記スリット刃9の後方側にも第2CCDカメラ35及び第2バックライト41が設けられているので、スリット直後にも、FFC3Bのパスラインに対して垂直上部に取り付けられた第2CCDカメラ35は、上部からスリット直後のFFC3Bを撮像することにより、第2CCDカメラ35に接続されている画像処理装置37でスリット直後のFFC3Bの各スリット43(43A,43B,43C)の位置寸法データを取得する。この時、第2CCDカメラ35で撮像される画像55の一例が図5に示されている。
詳しく説明すると、スリット直後のFFC3Bに下側から第2バックライト41のバックライト照明を照射すると、このバックライト照明がFFC3Bを透過する透過光により、図5のようにFFC3Bの内部に整列された導体及びスリット位置が第2CCDカメラ35にて撮像され、画像処理装置37では、FFC3Bの導体が導体パターン51として認識される。
画像処理装置37では、撮像した画像55において、まず、スリット43A,43B,43Cについてスリット端部と直近の導体パターン51の距離をそれぞれD1、D2、D3、D4、D5、D6とする。仮に、スリット43Aを例に挙げて説明すると、スリット中のFFC3Bの長手方向において緩やかな導体間ピッチの微量な変動があった場合、たとえスリット開始前に、第1CCDカメラ33で撮像される画像47の設定部分49の中心位置53に対応して前記スリット43Aに該当するスリット刃9の位置合わせが行われていても、スリット中にD1とD2の寸法が同じでなくなるという現象が発生してしまう。
そこで、画像処理装置37では、スリット43AのD1とD2の寸法位置を常に同じにするために、スリット43AのD1とD2の寸法差を計算し、その寸法差が0(ゼロ)になるようにスリット刃9の位置調整補正量を計算し、この計算した位置調整補正量は画像処理装置37から位置決めコントローラ31へ指令が与えられ、この指令を受けて位置決めコントローラ31ではスリット43Aに該当するスリット刃9が取り付けられたホルダ25を移動させるモータ29の駆動制御を行うことができる。他のスリット43B,43Cに対しても、上述したスリット43Aと同様にそれぞれ独立して画像処理装置37で計算された位置調整補正量に基づいて移動調整される。
以上のことから、FFC3のスリット工程において、スリット前とスリット後に第1,第2CCDカメラ33,35の直下に、それぞれFFC3A,3Bを挟み込むように第1,第2バックライト39,41を対向させて配置することで、FFC3A,3Bの表面へ透過する透過光をそれぞれ第1,第2CCDカメラ33,35で撮像することにより、FFC3A,3Bはライン検出用導体を露出させなくてもラミネート状態でライン検出用導体の位置検出が可能となる。その結果、スリット前では、FFC3Aの蛇行に対して複数のスリット刃9を全体的に追従するように制御できる。
上記の理由で、導体が露出していないので、スリット工程の前工程の熱圧着用ロールへの接着剤の付着及び製品への転写による不良が無くなる。
さらに、スリット直後では、第2CCDカメラ35で撮像した画像55から、各スリット43(43A,43B,43C)と隣接する導体との距離を計測・演算して各スリット刃9の位置制御にフィードバックしているので、各スリット43が導体間の中央になるようにスリット刃9の位置を制御することができる。
したがって、FFC3Aの蛇行やFFC3Aの長手方向において幅方向で隣接する導体間で緩やかなピッチ変動が発生しても、これに対応して常に各スリット刃9の位置調整を自動的に行うことができるので、スリット精度を向上させることができる。したがって、従来のようなスリットの寸法不良による屑の発生を抑えることができる。
また、画像処理装置37と位置決めコントローラ31を使用して複数のスリット刃9の全体の位置調整を自動で行うと共に、複数の各スリット刃9がそれぞれに対応する各モータ29の駆動で独立して自動的に位置調整できるので、スリット中は人手による調整を不要とし、スリット前の各スリット刃9の位置調整操作が簡単になることから作業時間を短縮できる。
この発明の実施の形態のスリット装置の概略的な正面図である。 図1の概略的な平面図である。 図1の矢視III−III線の概略的な側面図である。 スリット前の第1CCDカメラで撮像した画像の概略的な説明図である。 スリット後の第2CCDカメラで撮像した画像の概略的な説明図である。
符号の説明
1 スリット装置
3、3A,3B,3C FFC
5 引取ロール
7 引取ロール
9 スリット刃
11 スリット刃移動装置
13 スリット部
15 移動装置本体
17 スリット部本体
23 モータ(第1駆動手段)
25 ホルダ
29 モータ(第2駆動手段)
31 位置決めコントローラ(位置決め制御装置)
33 第1CCDカメラ(前方側撮像手段)
35 第2CCDカメラ(後方側撮像手段)
37 画像処理装置
39 第1バックライト(前方側バックライト照明装置)
41 第2バックライト(後方側バックライト照明装置)
43,43A,43B,43C スリット

Claims (4)

  1. 互いにほぼ平行に整列された複数本の導体を上下から絶縁テープでラミネートしてフラットケーブルを製造するラインのスリット工程で前記フラットケーブルをスリットするフラットケーブルのスリット方法において、
    前記フラットケーブルをスリットするスリット刃の前後で、前記フラットケーブルの一方側からバックライト照明を行い、このバックライト照明により前記フラットケーブルを透過した透過光を前記フラットケーブルの他方側で前記スリット刃の前後に配置した各撮像手段でそれぞれ撮像し、前記スリット刃の前の撮像手段で撮像されたスリット前のフラットケーブルの導体の蛇行量データと、前記スリット刃の後の撮像手段で撮像されたスリット後のフラットケーブルの導体とスリットの位置検出データに基づいて、前記スリット刃の位置調整を行うことを特徴とするフラットケーブルのスリット方法。
  2. 複数のスリット刃で対応する複数箇所のスリットを行うと共にスリット後の前記各位置検出データに基づいて各スリット刃毎に独立して位置調整を行うことを特徴とする請求項1記載のフラットケーブルのスリット方法。
  3. 互いにほぼ平行に整列された複数本の導体を上下から絶縁テープでラミネートしてフラットケーブルを製造するラインのスリット工程で前記フラットケーブルをスリットするフラットケーブルのスリット装置において、
    前記フラットケーブルをスリットするスリット刃と、このスリット刃をフラットケーブルの幅方向に移動するスリット刃移動装置と、前記スリット刃の前方側で、前記フラットケーブルの一方側からバックライト照明を行う前方側バックライト照明装置と、この前方側バックライト照明装置により前記フラットケーブルを透過した透過光を前記フラットケーブルの他方側で撮像する前方側撮像手段と、前記スリット刃の後方側で、前記フラットケーブルの一方側からバックライト照明を行う後方側バックライト照明装置と、この後方側バックライト照明装置により前記フラットケーブルを透過した透過光を前記フラットケーブルの他方側で撮像する後方側撮像手段と、前記前方側撮像手段で撮像されたフラットケーブルの導体の蛇行量データを計算すると共に前記後方側撮像手段で撮像されたフラットケーブルの導体とスリットの位置検出データからスリット刃の位置調整補正量を計算する画像処理装置と、この画像処理装置で計算した前記蛇行量データ並びにスリット刃の位置調整補正量に基づいてスリット刃を移動せしめる指令を前記スリット刃移動装置に与える位置決め制御装置と、を備えていることを特徴とするフラットケーブルのスリット装置。
  4. 前記スリット刃として複数箇所のスリットを行うための複数のスリット刃を備えると共に、前記スリット刃移動装置に前記各スリット刃毎に独立して位置調整を行う機能を備えていることを特徴とする請求項3記載のフラットケーブルのスリット装置。
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