JP2009158287A - 接続端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】端子と配線導体とをねじで締結することで生じる応力を、ねじの締結部において緩和すること。
【解決手段】回路基板Kに設けられ、ねじSでブスバーBと接続されることで回路基板KとブスバーBとを電気的に接続する接続端子11は、回路基板Kに半田付けされる固定部12と、固定部12から延設される接続部13とからなる。接続部13には、ねじSが挿通される挿通孔14が形成されている一方、該挿通孔14と、接続部13の延設方向と直交する方向の側縁13Rとを連通するように所定の幅で切り欠き形成した開口部17が設けられている。この開口部17は、挿通孔14を挿通させたねじSをブスバーBの挿通孔19を挿通させつつナットNに螺入させたとき、すなわちねじSの締結方向に回転させたときに、接続部13に作用するねじSの回転方向の力によって開口部17の切り欠き幅が狭くなる側の側縁13Rに開口するように形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】回路基板Kに設けられ、ねじSでブスバーBと接続されることで回路基板KとブスバーBとを電気的に接続する接続端子11は、回路基板Kに半田付けされる固定部12と、固定部12から延設される接続部13とからなる。接続部13には、ねじSが挿通される挿通孔14が形成されている一方、該挿通孔14と、接続部13の延設方向と直交する方向の側縁13Rとを連通するように所定の幅で切り欠き形成した開口部17が設けられている。この開口部17は、挿通孔14を挿通させたねじSをブスバーBの挿通孔19を挿通させつつナットNに螺入させたとき、すなわちねじSの締結方向に回転させたときに、接続部13に作用するねじSの回転方向の力によって開口部17の切り欠き幅が狭くなる側の側縁13Rに開口するように形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、回路基板に半田付けされ、ねじで配線導体に接続されて回路基板と配線導体とを電気的に接続する接続端子に関する。
従来、大電流を流すような電気回路においては、電気部品が実装された回路基板と配線導体(ブスバー)は端子を介在させて電気的に接続されている。端子を配線導体に固定する方法として、一端を回路基板に半田付けされた端子の他端側にねじを挿通する挿通孔を形成し、その挿通孔にねじを挿通させつつ配線導体に固定する方法がある。このように端子と配線導体とをねじで締結する際に、ねじに加わる回転方向の力(回転トルク)がねじの座面を介して端子に伝達されたり、ねじの回転方向に端子全体が弾性変形した状態で配線導体に固定されたりすることで、回路基板に半田付けされた端子に応力が加わる。このような応力は端子の半田付け部分に負荷を与え、半田付け部分にクラックが生じてしまう可能性がある。このような端子に生じる応力を緩和するために、応力緩和構造を設けた端子が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の端子(基板接続部材)では、回路基板に半田付けされた部分と前記挿通孔との間に、端子の幅を狭く形成したり、U字型に折り曲げ形成したりして容易に変形可能な部位(易変形部)が応力緩和構造として設けられている。そして、配線導体と端子とをねじで締結することで生じる応力を、端子の易変形部が変形することで緩和している。
特開2001−319701号公報
しかしながら、特許文献1の端子では、端子に発生した応力を挿通孔と半田付け部分との間に形成した応力緩和構造で緩和している。そのため、挿通孔の周囲(締結部)では応力を緩和することができず、上記の応力緩和構造だけでは、十分に応力を緩和できていなかった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、端子と配線導体とをねじで締結することで生じる応力を、ねじの締結部において緩和することができる端子を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、回路基板に設けられ、ねじで配線導体に接続されて前記回路基板と前記配線導体とを電気的に接続する接続端子において、前記回路基板に半田付けされる固定部と、前記固定部から延設される接続部と、前記接続部に形成され前記ねじが挿通される挿通孔と、前記挿通孔と前記接続部の延設方向と直交する方向の側縁とを連通するように切り欠き形成した開口部と、を備え、前記開口部は、前記挿通孔に挿通させた前記ねじを締結方向に回転させた際に前記接続部に作用する前記ねじの回転方向の力によって前記開口部の切り欠き幅が狭くなる側の前記接続部の側縁に開口するように設けられていることを要旨とする。
これによれば、接続部は、接続端子が配線導体にねじ締結される際に、開口部の切り欠き幅が狭くなるように変形して、ねじの座面を介して伝達されるねじの締結に伴うねじの回転方向の力を吸収する。したがって、接続端子の接続部は、接続端子と配線導体とをねじで締結することで生じる応力を緩和できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の接続端子において、前記開口部は、前記接続部の延設方向と直交する方向に沿って切り欠き形成されていることを要旨とする。
これによれば、開口部は挿通孔から接続部の延設方向に直交する方向に開口することから、開口部の面積を小さくできる。また、接続端子の構成を簡略化できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の接続端子において、前記接続部の前記挿通孔の周囲には、前記ねじの回転方向の力によって、前記開口部の切り欠き幅が狭くなるように前記接続部を変形させるための基点となる変形部が形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の接続端子において、前記接続部の前記挿通孔の周囲には、前記ねじの回転方向の力によって、前記開口部の切り欠き幅が狭くなるように前記接続部を変形させるための基点となる変形部が形成されていることを要旨とする。
これによれば、接続端子の接続部は、変形部を基点としてねじの回転方向に変形しやすくなることから、効果的に応力を緩和することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の接続端子において、前記変形部は、前記開口部が開口する側縁と対向する反対側の側縁、及び前記開口部が開口する側縁と前記反対側の側縁とに連設された前記接続部の先端側縁のうち少なくとも何れか一方の側縁と、前記挿通孔の周縁との間の前記接続部の幅を狭めるように形成された幅狭部を備えていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の接続端子において、前記変形部は、前記開口部が開口する側縁と対向する反対側の側縁、及び前記開口部が開口する側縁と前記反対側の側縁とに連設された前記接続部の先端側縁のうち少なくとも何れか一方の側縁と、前記挿通孔の周縁との間の前記接続部の幅を狭めるように形成された幅狭部を備えていることを要旨とする。
これによれば、幅狭部は変形しやすいことから、接続端子の接続部は、幅狭部を基点として変形することで応力を効果的に緩和することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の接続端子において、前記幅狭部は、前記接続部の側縁に切り欠き部を設け、前記切り欠き部と前記挿通孔の周縁との離間距離を狭めるように形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の接続端子において、前記幅狭部は、前記接続部の側縁に切り欠き部を設け、前記切り欠き部と前記挿通孔の周縁との離間距離を狭めるように形成されていることを要旨とする。
これによれば、切り欠き部と挿通孔の周縁との離間距離を狭めるように幅狭部を形成したことから、接続端子の接続部は、幅狭部を基点としてより変形しやすくなる。
本発明によれば、端子と配線導体とをねじで締結することで生じる応力を、ねじの締結部において緩和することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、各種の電子部品(図示しない)が表面実装された回路基板Kには、回路基板Kと配線導体としてのブスバー(例えば、銅バー)Bとを電気的に接続するための接続端子11が半田Hを介して固定されている。また、ブスバーBには接続端子11をブスバーBに固定するためのねじSが挿通される挿通孔19が形成されている。なお、本実施形態のねじSは、右回転させることで螺入される右ねじである。すなわち、ねじSの締結方向は右回転する方向である。また、本実施形態のねじSは、予めワッシャWをねじSの軸周り方向に回動可能に装着したワッシャ付きねじとしてある。
図1及び図2に示すように、各種の電子部品(図示しない)が表面実装された回路基板Kには、回路基板Kと配線導体としてのブスバー(例えば、銅バー)Bとを電気的に接続するための接続端子11が半田Hを介して固定されている。また、ブスバーBには接続端子11をブスバーBに固定するためのねじSが挿通される挿通孔19が形成されている。なお、本実施形態のねじSは、右回転させることで螺入される右ねじである。すなわち、ねじSの締結方向は右回転する方向である。また、本実施形態のねじSは、予めワッシャWをねじSの軸周り方向に回動可能に装着したワッシャ付きねじとしてある。
以下、本実施形態の接続端子11について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、矩形板状の金属板を側面視略クランク状に折り曲げ形成した接続端子11は、矩形板状の固定部12が回路基板Kの配線パターン(図示しない)に半田付けされている。回路基板Kに半田付けされた固定部12の一縁辺には、立設部13aが回路基板Kと直角に立設されており、さらに立設部13aから固定部12と反対方向へ回路基板Kと平行に延びるように延設部13bが形成されている。本実施形態では、立設部13aと延設部13bとから、ブスバーBに固定される接続部13が形成されている。ここで、延設部13bの延設された方向を「接続部13の延設方向」とし、接続部13の延設方向と直交する方向を「接続部13の幅方向」とする。また、「回路基板Kと平行」とは、延設部13bが回路基板Kと平行である状態はもとより、延設部13bが立設部13aと連結された部分から、回路基板Kとは反対方向へ向かって僅かに傾斜している状態や、逆に回路基板Kに向かって僅かに傾斜している状態を含む。
図1及び図2に示すように、矩形板状の金属板を側面視略クランク状に折り曲げ形成した接続端子11は、矩形板状の固定部12が回路基板Kの配線パターン(図示しない)に半田付けされている。回路基板Kに半田付けされた固定部12の一縁辺には、立設部13aが回路基板Kと直角に立設されており、さらに立設部13aから固定部12と反対方向へ回路基板Kと平行に延びるように延設部13bが形成されている。本実施形態では、立設部13aと延設部13bとから、ブスバーBに固定される接続部13が形成されている。ここで、延設部13bの延設された方向を「接続部13の延設方向」とし、接続部13の延設方向と直交する方向を「接続部13の幅方向」とする。また、「回路基板Kと平行」とは、延設部13bが回路基板Kと平行である状態はもとより、延設部13bが立設部13aと連結された部分から、回路基板Kとは反対方向へ向かって僅かに傾斜している状態や、逆に回路基板Kに向かって僅かに傾斜している状態を含む。
延設部13bには、ねじSを挿通する挿通孔14が形成されている。また、延設部13bには、挿通孔14と、接続部13の延設方向に直交する方向に位置する2つの側縁のうち、接続部13の延設方向に対して平面視で右側に位置する側縁13Rとを連通させるように、開口部17が側縁13Rに開口するように設けられている。また、開口部17は、挿通孔14の中心から接続部13の延設方向と直交する方向に沿うように、所定の幅(一定幅)で切り欠き形成されている。また、開口部17の対向する2つの切り欠き面17aと切り欠き面17bとは平行に形成されている。延設部13bの側縁13Rと対向する反対側の側縁13Lには、側縁13Lと挿通孔14の周縁との間の延設部13bの幅を狭めるように形成した幅狭部(変形部)18が設けられている。ここで、幅狭部18の幅は、接続部13が幅狭部18を基点として変形が容易となる幅で、かつ接続部13の導電性を低下させないような幅に設定されている。また、幅狭部18は延設部13bの変形を補助する。
延設部13bのうち、幅狭部18より先端側に位置する部分は、幅狭部18を基点として開口部17が開閉する方向へ変位可能な半島部13c(図2(a)において斜線で示す部分)をなしている。すなわち、図3(b)に示すように、半島部13cは、幅狭部18を基点として締結に伴うねじSの回転方向(図3(b)に示す矢印Yの方向)に変形が可能となっている。換言すると、延設部13bは、立設部13a側の固定端側部分と、先端側の半島部13c(図2(a)において斜線で示す部分)とが幅狭部18で変形可能に連結されている。
図1及び図2に示すように、延設部13bには、立設部13aとの連結部分と挿通孔14との間に、側面視U字状に折り曲げ形成した屈曲部16が、延設部13bから回路基板K側に向かって突出するように形成されている。また、立設部13aには、接続部13の幅方向に位置する両側縁を所定の幅で矩形に切り欠いて幅狭に形成した可撓部15が設けられている。
次に、上記のように構成された接続端子11の作用について図1及び図3を参照して説明する。
まず、図1及び図3に示すように、ねじSを、接続端子11側から挿通孔14及び挿通孔19に挿通させるとともに、回転しないように支持したナットNに螺入させて締め付ける。図3(a)に示すように、ねじSをナットNに螺入する初期段階では、ねじSの座面とワッシャWとの間、及びワッシャWと延設部13bとの間には、ねじSの軸方向に十分な隙間がある。この状態では、ねじSをナットNに螺入させても、ねじSとワッシャW及び延設部13bとの間に殆ど摩擦は生じない。このため、ねじSを螺入させる力(回転トルク)は座面を介してワッシャW及び接続部13には伝達されておらず、接続部13の延設部13bは、幅狭部18を基点としてねじSの回転方向へ変形しない。
まず、図1及び図3に示すように、ねじSを、接続端子11側から挿通孔14及び挿通孔19に挿通させるとともに、回転しないように支持したナットNに螺入させて締め付ける。図3(a)に示すように、ねじSをナットNに螺入する初期段階では、ねじSの座面とワッシャWとの間、及びワッシャWと延設部13bとの間には、ねじSの軸方向に十分な隙間がある。この状態では、ねじSをナットNに螺入させても、ねじSとワッシャW及び延設部13bとの間に殆ど摩擦は生じない。このため、ねじSを螺入させる力(回転トルク)は座面を介してワッシャW及び接続部13には伝達されておらず、接続部13の延設部13bは、幅狭部18を基点としてねじSの回転方向へ変形しない。
図3(b)及び図3(c)に示すように、さらにねじSをナットNに螺入させて増し締めする際には、ねじSの座面とワッシャWとの間、及びワッシャWと接続部13との間の隙間が無くなりそれぞれ面接触する。つまり、各部材が面接触した状態で、さらに所定の回転トルクを加えてねじSをナットNに螺入させることになる。この状態では、各部材間に生じる摩擦によって、ねじSに加えられている回転方向の力(回転トルク)は、ねじSの座面からワッシャWへ、さらにワッシャWから延設部13bに伝達されることになる。延設部13bは、ねじSの座面からねじSの回転方向の力が伝達されると、幅狭部18を基点としてねじSの回転方向(図3(b)で矢印Yに示す)に変形する。すなわち、ねじSの座面からねじSの回転方向の力が伝達されることで、半島部13c(図2(a)において斜線で示す部分)がねじSの回転方向に幅狭部18を基点として変位する。それに伴い、開口部17の切り欠き幅は、切り欠き面17a,17bが対向した状態のまま狭められる。なお、半島部13c側に形成された切り欠き面17bは、半島部13cが幅狭部18を基点としてねじSの回転方向に変形することで、切り欠き面17bのうち、側縁13R側の端部が挿通孔14側の端部より先行するようにして切り欠き面17aに接近する。そして、図3(b)に示すように、切り欠き面17a,17bは、挿通孔14側から側縁13R側に向かって開口部17の切り欠き幅が狭まるように傾斜して対向した状態となる。そして、ねじSの座面から延設部13bに伝達されるねじSの回転方向の力は、延設部13bの幅狭部18を基点とした変形によって吸収される。
以上のように、開口部17は、接続部13の延設方向と直交する方向に位置する2つの側縁のうち、挿通孔14に挿通させたねじSの回転によって開口部17の切り欠き幅が狭くなる(開口部17が閉じる)側の側縁である側縁13Rに開口するように形成されている。
また、接続端子11をブスバーBにねじSで固定する場合、開口部17を含む延設部13bは、ワッシャWとブスバーBとに挟持される。このため、ねじSを増し締めした際に、開口部17が完全に閉じずに、切り欠き面17aと切り欠き面17bとが当接していない状態であっても、金属製のワッシャWやブスバーBを迂回するように導電は確保される。また、ねじSを増し締めする際に、延設部13bは、ワッシャWとブスバーBによって延設部13bと平行な面内で変形するようにガイドされる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)開口部17は、挿通孔14と側縁13Rとを連通するように切り欠き形成され、延設部13bが変形する際に基点となる幅狭部18が設けられている。このため、ねじSの座面を介して伝達される締結に伴うねじSの回転方向の力は、その大部分が半島部13cに伝達されるとともに、延設部13bが幅狭部18を基点として変形することで効率的に吸収される。したがって、接続部13は、接続端子11とブスバーBとをねじSで締結する際に接続端子11に発生する応力を好適に緩和することができる。
(1)開口部17は、挿通孔14と側縁13Rとを連通するように切り欠き形成され、延設部13bが変形する際に基点となる幅狭部18が設けられている。このため、ねじSの座面を介して伝達される締結に伴うねじSの回転方向の力は、その大部分が半島部13cに伝達されるとともに、延設部13bが幅狭部18を基点として変形することで効率的に吸収される。したがって、接続部13は、接続端子11とブスバーBとをねじSで締結する際に接続端子11に発生する応力を好適に緩和することができる。
(2)側縁13Rに開口する開口部17は、挿通孔14の中心から接続部13の延設方向と直交する方向に向かって切り欠き形成した。このため、挿通孔14と側縁13Rとの離間距離が狭い部分で開口部17を形成することができ、開口部17の面積を小さくすることができる。また、端子の構成を簡略化できる。
(3)接続端子11をブスバーBにねじSで固定する際、開口部17を含む延設部13bは、ワッシャWとブスバーBとに挟持される。したがって、ねじSの螺入が完了した際に、切り欠き面17a,17bとの間に隙間が残存していても、ワッシャW及びブスバーBが迂回路となり、接続部13とブスバーBとの締結部分において導電を確保することができる。
(4)延設部13bは、ワッシャWとブスバーBによって延設部13bと平行な面内で変形するようにガイドされる。このため、延設部13bが、幅狭部18を基点にねじSの回転方向に変形した際に、半島部13cが延設部13bの固定端側部分に乗り上げてしまうことがない。また、ねじSに過剰な回転トルクが加わることで、切り欠き面17aと切り欠き面17bとが接触してから、さらにねじSがナットNに螺入される場合であっても、半島部13cが厚さ方向に変形してしまうのを抑制できる。
(5)接続部13には、応力緩和構造として可撓部15と屈曲部16を設けた。このため、接続部13は、可撓部15と屈曲部16を基点として変形することで、幅狭部18を基点として変形しても吸収し切れなかったねじSの回転方向の力によって、接続端子11に生じる応力を緩和することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 本実施形態において、開口部17は、挿通孔14と側縁13Rとを連通するように所定の幅で切り欠き形成されておればよく、挿通孔14の中心から接続部13の延設方向と直交する方向に向かって切り欠き形成されていなくてもよい。すなわち、図4(a)に示すように、開口部17は、挿通孔14から接続部13の延設方向の斜め後方側に向かって側縁13Rと連通するように切り欠き形成してもよい。このように構成しても、ねじSの座面を通じて伝達される力による応力を緩和することができる。
○ 本実施形態において、開口部17は、挿通孔14と側縁13Rとを連通するように所定の幅で切り欠き形成されておればよく、挿通孔14の中心から接続部13の延設方向と直交する方向に向かって切り欠き形成されていなくてもよい。すなわち、図4(a)に示すように、開口部17は、挿通孔14から接続部13の延設方向の斜め後方側に向かって側縁13Rと連通するように切り欠き形成してもよい。このように構成しても、ねじSの座面を通じて伝達される力による応力を緩和することができる。
○ 本実施形態において、図4(b)に示すように、開口部17は、挿通孔14から接続部13の延設方向の斜め前方側に向かって側縁13Rと連通するように切り欠き形成してもよい。このように構成しても、ねじSの座面を通じて伝達される力による応力を緩和することができる。
○ 本実施形態において、2つの切り欠き面17aと切り欠き面17bとは平行に形成しなくてもよい。すなわち、図4(c)に示すように、切り欠き面17a,17bを、挿通孔14から所定の角度で側縁13Rに向かって広がるように形成してもよい。ここで、切り欠き面17aと切り欠き面17bのなす角度は、ねじSの螺入に伴って半島部13cが幅狭部18を基点にねじSの回転方向に変位し、ねじSの螺入が完了した際に切り欠き面17aが切り欠き面17bに略当接するような角度に設定する。このように構成しても、延設部13bは開口部17が閉じるように変形できるとともに、延設部13bが幅狭部18を基点に変形した際に、切り欠き面17aと切り欠き面17bとを略当接させることができる。したがって、接続端子11をブスバーBにねじSで固定した際に、両切り欠き面17a,17bの接触面積を増大させて、接続端子11とブスバーBとの締結部分の導電性を高めることができる。
○ 本実施形態において、図4(d)に示すように、接続部13の側縁13Lに所定の幅で直角に切り欠いた切り欠き部20aを設け、切り欠き部20aと挿通孔14の周縁との離間距離を狭めるようにして形成した幅狭部(変形部)21aを設けてもよい。より具体的には、幅狭部21aは、切り欠き部20aの開口と対向する奥側の端部又は該奥側の端部に連設される切り欠き部20aの側部と挿通孔14の周縁との離間距離が狭くなるように形成する。また、図4(e)に示すように、幅狭部21aに加えて、側縁13L,13Rに連設された先端側縁13Tに所定の幅で直角に切り欠いた切り欠き部20bを設け、切り欠き部20bと挿通孔14の周縁との離間距離を狭めるようにして形成した幅狭部(変形部)21bを設けてもよい。より具体的には、幅狭部21bは、切り欠き部20bの開口と対向する奥側の端部又は該奥側の端部に連設される切り欠き部20bの側部と挿通孔14の周縁との離間距離が狭くなるように形成する。また、幅狭部21a及び幅狭部21bのいずれか一方を設けるだけでもよい。なお、幅狭部21a,21bは、接続端子11の導電性を損なわないように形成するのが好ましい。このように構成することで、延設部13bは、挿通孔14の周囲に形成された幅狭部21a,21bを基点として、ねじSの回転方向に変形しやすくなる。このため、ねじSの座面を介して伝達される力を効率的に吸収し、接続端子11に発生する応力を緩和することができる。また、このように形成した各幅狭部21a,21bは、延設部13bの変形を補助する。
○ 本実施形態において、図4(f)に示すように、接続部13の延設方向に対して後方に傾斜するように接続部13の側縁13Lを切り欠いた切り欠き部22aを設け、切り欠き部22aと挿通孔14の周縁との離間距離を狭めるように形成した幅狭部21aを形成してもよい。より具体的には、切り欠き部22aの開口と対向する奥側の端部又は該奥側の端部に連設される切り欠き部22aの側部と挿通孔14の周縁との離間距離が狭くなるように形成する。また、接続部13の先端側縁13Tから側縁13Lに向かって傾斜するように先端側縁13Tを切り欠いた切り欠き部22bを設け、切り欠き部22bと挿通孔14の周縁との離間距離を狭めるように形成した幅狭部21bを形成してもよい。より具体的には、切り欠き部22bの開口と対向する奥側の端部又は該奥側の端部に連設される切り欠き部22bの側部と挿通孔14の周縁との離間距離が狭くなるように形成する。なお、幅狭部21a,21bは、接続端子11の導電性を損なわないように形成するのが好ましい。このように構成することで、延設部13bは、挿通孔14の周囲に形成された幅狭部21a,21bを基点として、ねじSの回転方向に変形しやすくなる。さらに、各切り欠き部22a,22bの切り欠き幅が拡大するように変形することで、延設部13bがねじSの回転方向に変形しやすくなる。また、このように形成した各幅狭部21a,21bは延設部13bの変形を補助する。
○ 本実施形態において、開口部17は、延設方向と直交する挿通孔14の中心線よりも、先端側に形成されていてもよく、固定端側に形成されていてもよい。
○ 本実施形態において、先端側縁13Tと挿通孔14の周縁との間の延設部13bの幅を狭めるように幅狭部(変形部)18を形成してもよい。また、側縁13L及び先端側縁13Tの両側縁に幅狭部18を形成してもよい。
○ 本実施形態において、先端側縁13Tと挿通孔14の周縁との間の延設部13bの幅を狭めるように幅狭部(変形部)18を形成してもよい。また、側縁13L及び先端側縁13Tの両側縁に幅狭部18を形成してもよい。
○ 本実施形態において、ねじSとワッシャWを別体の部品としてもよい。この場合、ワッシャWにねじSを挿通させつつ、接続端子11とブスバーBとをねじ締結する。
○ 本実施形態において、ねじSは、ワッシャWを一体に形成したワッシャ一体型ねじとしてもよい。なお、このように構成した場合には、ねじSが締結方向に回転されると同時にワッシャWも回転する。
○ 本実施形態において、ねじSは、ワッシャWを一体に形成したワッシャ一体型ねじとしてもよい。なお、このように構成した場合には、ねじSが締結方向に回転されると同時にワッシャWも回転する。
○ 本実施形態において、接続部13の先端形状を、平面視方形としたが、半円状としてもよいし、三角形に形成してもよい。
○ 本実施形態において、延設部13bは、立設部13aから固定部12側に向かって回路基板Kと平行に延びるように形成してもよい。すなわち、接続端子11は側面視コ字状に形成してもよい。
○ 本実施形態において、延設部13bは、立設部13aから固定部12側に向かって回路基板Kと平行に延びるように形成してもよい。すなわち、接続端子11は側面視コ字状に形成してもよい。
○ 本実施形態において、屈曲部16及び可撓部15のうちいずれか1つを設けるだけでもよく、またいずれも設けなくてもよい。このように構成しても、延設部13bは幅狭部18を基点として変形することができる。
○ 本実施形態において、立設部13aを設けず、固定部12の一縁辺から回路基板Kと平行に延設して延設部13bを設けてもよい。
○ 本実施形態において、ねじSは左ねじとしてもよい。この場合、ねじの締結方向は左回転であり、開口部17は側縁13Lに開口するように形成する。このように構成しても、接続部13は、ねじSの回転方向の応力を緩和することができる。
○ 本実施形態において、ねじSは左ねじとしてもよい。この場合、ねじの締結方向は左回転であり、開口部17は側縁13Lに開口するように形成する。このように構成しても、接続部13は、ねじSの回転方向の応力を緩和することができる。
○ 本実施形態において、ワッシャWを取付けたねじSを、ブスバーB側から挿通孔19及び挿通孔14を挿通させるとともに、ねじSに接続部13側からナットNを螺合させてもよい。このとき、ねじSを回転しないように支持しつつ、ナットNを回転させて締め付ける。このように構成しても、延設部13bは、幅狭部18を基点に変形することで、延設部13bに伝達されるナットNの回転方向の力を吸収することができる。
○ 本実施形態において、延設部13bは回路基板Kと垂直に立設してもよい。
○ 本実施形態において、ブスバーBにねじ孔を設け、挿通孔14を挿通したねじSを該ねじ孔に螺入させて、接続端子11をブスバーBに固定してもよい。また、ナットNは、雌ねじが挿通孔19に臨むようにブスバーBに溶接してもよい。
○ 本実施形態において、ブスバーBにねじ孔を設け、挿通孔14を挿通したねじSを該ねじ孔に螺入させて、接続端子11をブスバーBに固定してもよい。また、ナットNは、雌ねじが挿通孔19に臨むようにブスバーBに溶接してもよい。
以下の技術的思想(発明)は、前記実施形態から把握できる。
(a)前記挿通孔と固定部との間に応力緩和構造を設けた。
(a)前記挿通孔と固定部との間に応力緩和構造を設けた。
11…接続端子、12…固定部、13…接続部、13L…側縁、13R…側縁、13T…先端側縁、14…挿通孔、17…開口部、18…変形部としての幅狭部、20a,20b…切り欠き部、21a,21b…変形部としての幅狭部、22a,22b…切り欠き部、B…配線導体としてのブスバー、K…回路基板、S…ねじ。
Claims (5)
- 回路基板に設けられ、ねじで配線導体に接続されて前記回路基板と前記配線導体とを電気的に接続する接続端子において、
前記回路基板に半田付けされる固定部と、
前記固定部から延設される接続部と、
前記接続部に形成され前記ねじが挿通される挿通孔と、
前記挿通孔と前記接続部の延設方向と直交する方向の側縁とを連通するように切り欠き形成した開口部と、を備え、
前記開口部は、前記挿通孔に挿通させた前記ねじを締結方向に回転させた際に前記接続部に作用する前記ねじの回転方向の力によって前記開口部の切り欠き幅が狭くなる側の前記接続部の側縁に開口するように設けられていることを特徴とする接続端子。 - 前記開口部は、前記接続部の延設方向と直交する方向に沿って切り欠き形成されていることを特徴とする請求項1に記載の接続端子。
- 前記接続部の前記挿通孔の周囲には、前記ねじの回転方向の力によって、前記開口部の切り欠き幅が狭くなるように前記接続部を変形させるための基点となる変形部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接続端子。
- 前記変形部は、前記開口部が開口する側縁と対向する反対側の側縁、及び前記開口部が開口する側縁と前記反対側の側縁とに連設された前記接続部の先端側縁のうち少なくとも何れか一方の側縁と、前記挿通孔の周縁との間の前記接続部の幅を狭めるように形成された幅狭部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の接続端子。
- 前記幅狭部は、前記接続部に形成された切り欠き部と前記挿通孔との間に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の接続端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007335019A JP2009158287A (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 接続端子 |
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Publication Number | Publication Date |
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2007
- 2007-12-26 JP JP2007335019A patent/JP2009158287A/ja active Pending
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