JP2009158160A - 燃料電池の製造方法及びセパレータ保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】セパレータとフレームとを、膜電極接合体を備えた中間部材に積層接着するに当たり、検査エラーを防止し、且つ製造設備及び製造工程数の増加を抑制しつつ接着界面の剥離を早期に発見できる、燃料電池の製造方法及びセパレータ保持具を提供する。
【解決手段】セパレータ17が載置される作業台3に超音波探傷機5を設けてなるセパレータ保持具2に、セパレータ17の少なくともフレーム15が接着されている接着部位を密着させながら、超音波探傷機5によりフレーム15とセパレータ17との間に接着層16の剥離部分が有るか否かの剥離検査を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池の製造方法及びセパレータ保持具に関する。
燃料電池は、複数の単セルを積層して構成されている。単セルは、電解質膜の両面に触媒層及び拡散層を形成してなる膜電極接合体をもつ。膜電極接合体の外周縁は、ガスケットにより保持されていて、ガスケットの両面にはフレームを介在させてセパレータが積層されている。セパレータとフレームとの間、及びフレームと中間部材のガスケットとの間は、接着層により接着されている。膜電極接合体とアノード側のセパレータとの間には、燃料ガス(水素ガス)が供給され、膜電極接合体とカソード側のセパレータとの間には、酸素ガスが供給される。そして、膜電極接合体の中の触媒層でこれらの反応ガスによって電気化学反応が生じて電気エネルギが発生する。
ここで、セパレータとフレームとの間、及びフレームとガスケットとの間の接着層の界面に剥離部分が生じると、反応ガス漏洩の原因となる。そこで、特許文献1(特開2005−147770号公報)、特許文献2(特開平9−5305号公報)、特許文献3(特開平8−327610号公報)に示すような超音波探傷機を用いて接着層の界面の剥離の有無を非破壊検査することが考えられる。例えば、超音波探傷機を検査台に組み込み、検査台の上にフレームを接着したセパレータを載置し、接着層の界面に向けて超音波を発し、その反射波を分析することにより、接着層の界面に剥離部分が有るか否かを検査する。
しかし、セパレータが例えばプレスメタルセパレータである場合には、プレス時の残存応力によってセパレータに反りが生じるおそれがある。この場合、セパレータと、検査台に設置した超音波探傷機との間に隙間が生じてしまう。この場合には、受信開始直後の超音波の反射強度の振幅が大きくなってしまい、剥離検査を行うことができない。
また、セパレータに反りが生じた場合、セパレータ表面にグリスなどの接触媒質を塗布して、超音波探傷機との間に接触媒質を配設することが考えられる。しかし、接触媒質を塗布する手間がかかり、また後工程で接触媒質を除去する必要もあって、製造工程数の増加につながる。
そこで、特許文献4(特開2007−52138号公報)の図5に示すように、検査台(110)上のセパレータを押さえ部材(14)により押さえるとともに、検査台に設けた小孔(110A、110B)からエアーで吸引することにより、検査時のセパレータの反りを抑制することが考えられる。しかし、剥離検査用の専用検査台でセパレータとフレームとの間の接着層の剥離を検査するのでは、専用検査台を新たに設置する必要がある。また、セパレータを製造時の作業台から専用検査台へ移し替える必要があり、製造工程数が増えてしまう。
特開2005−147770号公報 特開平9−5305号公報 特開平8−327610号公報 特開2007−52138号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、セパレータとフレームとを、膜電極接合体を備えた中間部材に積層接着するに当たり、検査エラーを防止し、且つ製造設備及び製造工程数の増加を抑制しつつ接着界面の剥離を早期に発見できる、燃料電池の製造方法及びセパレータ保持具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、電解質膜の両面に触媒層及び拡散層が形成されてなる膜電極接合体と、該膜電極接合体の外周縁を保持するガスケットとからなる中間部材の両面に、フレームを介設させて、セパレータを積層してなる燃料電池を製造する方法において、前記セパレータに第1接着層を介して前記フレームの第1面を接着する第1接着工程と、前記フレームの前記第1面と反対側の第2面に第2接着層を形成する第2接着層形成工程と、前記フレームの前記第2面に前記中間部材を積層することで、前記第2接着層により前記フレームの前記第2面に前記中間部材を接着する第2接着工程と、をもち、前記第1接着工程よりも後の工程において、前記セパレータが載置される作業台に、前記セパレータの少なくとも前記フレームが接着されている接着部位の前記作業台と対向する対向面を密着させながら、前記作業台に設けた超音波探傷機により前記フレームと前記セパレータとの間に前記第1接着層の剥離部分が有るか否かの第1の剥離検査を行うことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記第1接着工程と前記第2接着層形成工程との間において、前記第2接着層形成工程で用いられる前記作業台に前記セパレータの前記対向面を密着させながら前記第1の剥離検査を行うことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記第2接着工程において前記中間部材の両面に前記フレームの前記第2面を接着して単セルを形成した後に、該単セルを複数積層するセル積層工程を行う場合には、前記第2接着工程と前記セル積層工程との間において、前記積層工程で用いられる前記作業台に、前記セパレータの前記対向面を密着させながら、前記超音波探傷機により、前記フレームと前記セパレータとの間に前記第1接着層の剥離部分が有るか否かの前記第1の剥離検査を行うとともに、前記フレームと前記中間部材との間に前記第2接着層の剥離部分が有るか否かの第2の剥離検査も行うことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、前記超音波探傷機に加えて更に吸引孔を設けた前記作業台の上に、前記セパレータを載置し、前記吸引孔を通じて前記セパレータを吸引することで、前記セパレータを前記作業台に密着させることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、前記作業台の上に載置された前記セパレータを、加圧板により前記作業台に向けて加圧することで、前記セパレータの前記対向面を前記作業台に密着させることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、電解質膜の両面に触媒層及び拡散層が形成されてなる膜電極接合体と該膜電極接合体の外周縁を保持するガスケットとからなる中間部材と、該中間部材の両面にフレームを介して積層されたセパレータとを有するとともに、前記セパレータと前記フレームとの間が第1接着層で接着され、前記フレームと前記中間部材との間が第2接着層で接着されてなる燃料電池を製造する際に前記セパレータを載置する作業台と、前記作業台に、前記セパレータの少なくとも前記フレームが接着されている接着部位の前記作業台と対向する対向面を密着させる密着手段と、前記作業台の表面に配設されているとともに、前記作業台に密着された前記セパレータの前記接着部位に向けて超音波を送受信することで少なくとも前記フレームと前記セパレータとの間に前記第1接着層の剥離部分が有るか否かを検査する超音波探傷機と、をもつことを特徴とするセパレータ保持具である。
請求項7に係る発明は、前記密着手段は、前記作業台に形成された吸引孔であることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、前記密着手段は、前記セパレータの上に載置される加圧板であることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、前記セパレータにおける前記第1接着層が形成された部分の全体に、複数の前記超音波探傷機が配置されていることを特徴とする。
前記請求項1に係る発明の燃料電池の製造方法によれば、セパレータに第1接着層を介してフレームの第1面を接着する第1接着工程の後に、フレームの第2面に第2接着層を形成する第2接着層形成工程、及び第2接着層によりフレームの第2面に中間部材を接着する第2接着工程を行っている。そして、第1接着工程よりも後の工程において、この後工程でセパレータが載置される作業台の上で、超音波探傷機によりフレームとセパレータとの間に第1接着層の剥離部分が有るか否かを検査している。このため、後工程の中で第1接着層の第1の剥離検査を行うことができる。即ち、検査のための専用検査台を用いずに、後工程で用いられる作業台に探傷検査機を取り付けることによって、第1の剥離検査を、後工程の中で行うことができる。それゆえ、製造時に、セパレータが載置される作業台と異なる別個の検査台を設置する必要がない。また、作業台から検査台にセパレータを移し替える手間がなくなり、製造工程数の増加を抑制できる。また、第1の剥離検査を製造工程の途中で行うことができ、第1接着層の剥離を早期に発見できる。
また、剥離検査時には、超音波探傷機を設けた作業台に、セパレータの少なくともフレームが接着されている接着部位の作業台と対向する対向面を密着させている。このため、接着部位の対向面に超音波探傷機を配設することができる。それゆえ、セパレータに反りが生じていても反りは矯正されて、セパレータの接着部位を超音波探傷機に配設することができる。したがって、超音波探傷機から接着部位に向けて超音波を発信することで、接着部位により反射される反射波に基づいて第1の剥離検査を精度良く行うことができる。
前記請求項2に係る発明によれば、第1接着工程と第2接着層形成工程との間において、剥離検査を行っている。このため、第1接着工程直後に第1接着層に剥離部分が有るか否かを早期に発見することができる。
前記請求項3に係る発明によれば、第2接着層によりフレームの第2面を中間部材に接着した後に、剥離検査を行っている。この剥離検査では、フレームとセパレータとの間に第1接着層の剥離部分が有るか否かの第1の剥離検査を行うとともに、フレームと中間部材との間に第2接着層の剥離部分が有るか否かの第2の剥離検査が同時に行われる。このため、1回の剥離検査で、第1接着層及び第2接着層の双方の剥離の有無を検査でき、中間部材とセパレータとの間の層間剥離の有無を一括して検査することができる。
前記請求項4に係る発明によれば、作業台に吸引孔を設けているため、セパレータを、吸引口を通じて吸引することでセパレータを作業台に密着させることができる。このため、簡素な構成でセパレータを作業台に密着させることができる。
前記請求項5に係る発明によれば、加圧板をセパレータの上に載せることで、セパレータを作業台に向けて加圧している。このため、簡素な構成でセパレータを作業台に密着させることができる。
前記請求項6に係る発明のセパレータ保持具によれば、燃料電池を製造する工程の中でセパレータが載置される作業台に、超音波探傷機を備え付け、セパレータとフレームとの間の接着部位の剥離検査を行う。このため、製造工程の中で剥離検査を行うことができる。したがって、検査のための専用設備及び工程を追加する必要がなく、迅速且つ簡素に剥離検査を行うことができる。また、剥離検査を製造工程の途中で行うことができ、接着層の剥離を早期に発見できる。
また、密着手段により作業台にセパレータを密着させながら剥離検査を行う。このため、検査エラーが発生することなく、精度良く剥離検査を行うことができる。
前記請求項7に係る発明によれば、作業台に形成された吸引孔によってセパレータを吸引することで、セパレータを作業台に密着させることができる。
前記請求項8に係る発明によれば、加圧板をセパレータの上に載置することで、セパレータを作業台に密着させることができる。
前記請求項9に係る発明によれば、セパレータにおける第1接着層が形成された部分の全体に、複数の超音波探傷機が配置されている。このため、第1接着層の全体で剥離検査を同時に行うことができる。
本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態において製造される燃料電池は、水素ガスと空気との供給を受けて、水素と酸素との電気化学反応により発電する固体高分子型の燃料電池である。図1、図2に示すように、燃料電池10は、複数の単セル1を積層したものである。単セル1は、中間部材13と、中間部材13の両面にフレーム15を介在させて配置されたセパレータ17とを備える。中間部材13は、電解質膜11aの両側に触媒層11b及び拡散層11cを設けてなる膜電極接合体11と、膜電極接合体11の外周縁を保持するガスケット12とからなる。セパレータ17,フレーム15及びガスケット12には、水素、空気、水などを流出入させるマニホールド17e、15e、12eが厚み方向に同一位置に形成されている。
燃料電池の単セル1を製造するに当たっては、図3に示すように、セパレータ17を保持するセパレータ保持具2が用いられる。セパレータ保持具2は、燃料電池の積層工程でセパレータ17が載置される作業台3と、作業台3に設けられた多数の吸引口30と、超音波探傷機5とをもつ。
作業台3は、矩形平板状の上パネル31と、上パネル31の下部に設けられた矩形の箱体32と、箱体32の内部に形成された減圧室33とをもつ。図4,図5に示すように、上パネル31は、セパレータ17が載置される2つのセパレータ領域31aをもつ。2つのセパレータ領域31aは、互いに同形状で、一方にはアノード側のセパレータが載置され、他方にはカソード側のセパレータが載置される。セパレータ領域31aの周縁部31bには、減圧室33に通じる多数の吸引口30が形成されている。多数の吸引口30は、セパレータ領域31aの周縁部31bであって、フレーム15が接着される接着部位に対応する接着領域31c及びその内側周縁領域31dに、フレーム15の周方向に沿って千鳥状に配列している。多数の吸引口30のピッチは、2〜15mm、好ましくは3〜10mmである。図4,図5に示すように、吸引口30のピッチは、セパレータ領域31aのいずれの部位でも一定であってもよいが、セパレータ領域31aの内、セパレータ17の反りが発生し易い部分が配置される部位は小さくし、セパレータ17の反りが発生しにくい部分が配置される部位は大きくしてもよい。例えば、吸引口30のピッチは、セパレータ領域31aの内、セパレータ17のマニホールド17e周縁が配置されるマニホールド周縁領域31eやセパレータ17のコーナー部17fが配置されるコーナー領域31fは、反りが発生しやすい。したがって、マニホールド周縁領域31e又はコーナー部7fでは、吸引口30のピッチを2〜3mmと小さくするとよい。一方、セパレータ17の直線状側部17gは、反りが発生しにくい。したがって直線状側部17gが配置される側部領域31gでは吸引口30のピッチを10〜15mmと大きくしてもよい。吸引口30の直径は、たとえば、1.5mmである。
図3、図4に示すように、箱体32は、その周壁において上パネル31をボルト33にて気密的に締結している。箱体32は、セパレータ領域31aに対応する部位にそれぞれ減圧室33を設けている。減圧室33同士の間は、隔壁34で気密的に区画されている(図7)。各減圧室33を構成する箱体32の周壁は、吸引パイプ35が貫通する貫通穴32aをもつ。吸引パイプ35には、ブロアファン37が設けられていて、ブロアファン37の作動ON/OFFによって、減圧室33内の空気の吸引が開始/停止される。
図3、図5に示すように、超音波探傷機5は、上パネル31のセパレータ領域31aの周縁部31bであって、フレーム15が接着される接着部位に対応する接着領域31cの中の吸引口30同士の間に、複数個配置されている。複数の超音波探傷機5は、セパレータ領域31aの接着領域31cに一定の間隔を隔てて配置されていてもよい。図5,図1に示すように、好ましくは、超音波探傷機5は、接着領域31cの中の、少なくともセパレータ17の反りが発生しやすい部分が配置される部位、例えば、セパレータ17のマニホールド17e周縁が配置されるマニホールド周縁領域31eやセパレータ17のコーナー部17fが配置されるコーナー領域31fに設置されているとよい。
超音波探傷機5は、探傷面に対して垂直方向に超音波を送受信するものであり、被検査体であるセパレータ17及びフレーム15に向けて超音波を発信し、その反射波を受信することで、非破壊で内部の傷を外表面から検査する。本実施形態においては、超音波探傷機5の探傷検査性能を、フレーム15及びセパレータ17と接着層16との界面の剥離検査に用いたものである。超音波探傷機5は、公知のものを用いることができ、例えば、上パネル31に設置される探触子51と、作業台3の外部に設置される本体部52とをもつ。
図3、図6に示すように、探触子51は、圧電素子からなり、電圧をかけることにより電圧の大きさに応じて伸縮し、電気信号を超音波に変化したり、逆に超音波を電気信号に変換したりする。探触子51の脚部51bは、ネジ切りされていて、上パネル31に形成された雌ネジ部31hに螺着され、ナット31iで締結されている。探触子51の先端部51aは、円形断面をもち、セパレータ17のフレーム15が接着される接着部位に対応する接着領域31cの幅よりも小さい直径をもつ(図5)。探触子51の先端部51aは、作業台3の上パネル31の上面31aと面一に配置されていて、作業台3に被検査体が載置されると、被検査体であるセパレータ17の表面17aに探触子51が当接する。探触子51は、被検査体に当接させて超音波を送受信するとともに被検査体から受信した反射波に基づいて受信信号を発生させる。本体部52は、作業台3の外部に配置されていて、作業台3の内部に設置されている多数の探触子51とケーブル55で連結されている。ケーブル55は、減圧室33を構成する箱体32の周壁に形成された貫通穴32bに貫挿されて、貫通穴32bの周縁に設けられた弾性シール材32cにより気密を保持している。
図6に示すように、本体部52は、複数の探触子51より発生される受信信号を増幅しデジタル化する増幅A/D変換回路52aと、内部に剥離部分がない被検査体を予め検査したときの基準データを記憶する記憶部52bと、各探触子51より発生され増幅されデジタル化された受信信号を基準データと比較することで被検査体の内部に剥離部分が有るか否かを判断する判断部52cと、各探触子51から受信し増幅された受信信号を表示するとともに判断部52cで判断された結果を表示する表示部52dとをもつ。判断部52cでは、超音波の発信から受信までの経過時間に対応する反射強度が、基準データの強度よりも高いか否かで剥離部分の有無を判断する。反射強度が基準データよりも高い場合には、剥離部分があると判断し、高くない場合、即ち同じか低い場合には、剥離部分がないと判断する。なお、本実施形態で用いる超音波探傷機5は、被検査体から反射してくる反射波を比較基準データと比較して剥離部分の有無を判断しているが、公知の他の判断手法を採用することもできる。
次に、上記セパレータ保持具を用いて燃料電池を製造する方法について説明する。
(第1接着工程)
まず、図7(a)に示すように、セパレータ保持具2の作業台3の上の2つのセパレータ領域31aに、セパレータ17を載置する。セパレータ17は、平板状のプレスメタルセパレータである。次に、ブロアファンの作動を開始して、減圧室33を減圧状態にして吸引口30を通じてセパレータ17を吸引する。吸引状態のセパレータ17に、熱硬化性樹脂からなる接着剤を塗布して第1の接着層16を形成する。第1の接着層16は、フレーム15が配置される部位の全面に形成する。次に、吸引状態のセパレータ17の上に、第1の接着層16を介して四角枠状のフレーム15を載置する。
次に、図7(b)に示すように、ブロアファンの作動を停止して吸引口30からの吸引を停止し、フレーム15を載せたセパレータ17を作業台3からはずす。そして、セパレータ17を熱処理用プレート9の上に移し替え、熱処理装置に入れ、熱処理を行う。これにより、接着層16を熱硬化させて、セパレータ17にフレーム15の裏面15aを接着して、積層体6を得る。
(剥離検査工程)
次に、図7(c)に示すように、積層体6を熱処理用プレート9からセパレータ保持具2の作業台3に移し替える。セパレータ保持具2は、第1の接着層16をセパレータ17に形成したときに用いたものと同様である。そして、ブロアファンを作動させて吸引口30からの吸引を開始し、積層体6を、作業台3に密着させる。この密着状態を保持しながら、以下に示すように超音波探傷機5によりセパレータ17と接着層16との界面に剥離が有るか否かを検査する。即ち、超音波探傷機5の探触子51から超音波50を、作業台3上の積層体6に向けて垂直方向に発信させる。すると、図3、図6に示すように、超音波50は、その一部が積層体6のセパレータ17の表面17aで反射し、他の一部は積層体6の内部に伝搬する。そして、セパレータ17と接着層16との間のセパレータ側接着面16a、接着層16とフレーム15との間のフレーム側接着面16b、及びフレーム15の表面15bで反射し、各反射波が探触子51でエコーとして受信される。受信したエコーは、超音波探傷機5の表示部52dに表示される。
図9に、被検査体である積層体6の状態と、超音波のエコー強度曲線との関係を示す。図9の右側の曲線グラフにおいて、横軸は超音波が発信されてからの時間を示し、縦軸は反射波の強度を示している。図9(a)に示すピークP1は、作業台3と対向するセパレータ17の表面17a(積層体6の表面)で反射した表面エコーに該当し、ピークP2は、健全なセパレータ側接着面16aで反射したセパレータ側接着面エコーに該当し、ピークP3は、健全なフレーム側接着面16bで反射したフレーム側接着面エコーに該当し、ピークP4は、積層体6のフレーム15の表面15b(積層体6の底面)で反射した底面エコーに該当する。この波形は、比較基準となる。
図9(b)は、セパレータ側接着面16aに剥離部分16cがある場合のエコーを示す。同図において、ピークP5は、剥離部分16cをもつセパレータ側接着面16aで反射したエコーに該当する。このピークP5は、セパレータ側接着面16aが健全な場合のピークP2(図9(a))よりも大きい。
図9(c)は、セパレータ側接着面16a及びフレーム側接着面16bに剥離部分16c、16dがある場合のエコーを示す。同図において、ピークP5は、剥離部分16cをもつセパレータ側接着面16aで反射したエコーに該当し、ピークP6は、剥離部分16dをもつフレーム側接着面16bで反射したエコーに該当する。これらのピークP5,P6は、セパレータ側接着面16a及びフレーム側接着面16bが健全な場合のピークP2,P3(図9(a))よりも大きい。
図6に示すように、超音波探傷機5の本体部52の判断部52cは、多数の探触子51から送られてくる反射波に基づいて、積層体6に剥離部分が有るか否かの判断をそれぞれ行う。積層体6に超音波を発信したときのエコー曲線が、図9(a)のエコー曲線(比較基準)と同じ波形である場合には、剥離部分がなく健全であると判断され、図9(b)又は図9(c)の波形である場合には、剥離部分があると判断される。そして、探触子51から送られてくるエコーで剥離有りと判断された異常数を累積する。すべての探触子51の検査の結果、異常数がゼロの場合には、その積層体6は「合格品」であると判定され、異常数が「1以上」の場合には、その積層体6は「不合格品」と判定される。
ここで、図9(d)に、セパレータ17に反りが発生して、積層体6が作業台3から浮き上がり、積層体6が探触子51と接触していない場合のエコー曲線を示す。同図より明らかなように、積層体6の浮き上がり部6aで反射したエコーは、振幅の大きい多数のピークP7として検出されるとともに、また、セパレータ側接着面エコーのピークP2、フレーム側接着面エコーのピークP3及び底面エコーのピークP4が、積層体の浮き上がりのない場合のX軸方向の位置(図9(d)の点線部)よりも後方側にシフトしてしまう。即ち、積層体6の内部及び底面で反射されたエコーの受信時間が、積層体の浮き上がりのない場合の図9(a)に示す基準データ曲線(図9(d)の点線部)に比べて遅延してしまう。エコーの受信時間の遅延度は、積層体の反り量によって変化するため、データ上で反りのない場合の時間軸に補正することも困難である。このため、比較基準対象である図9(a)の波形と時間軸がずれてしまい比較することができず、剥離の有無の検出をすることができない。
本実施形態では、超音波探傷機5で積層体6の中のセパレータ側接着面16a及びフレーム側接着面16bに剥離部分の有無を検査するときには、作業台3の吸引口30を通じて積層体6を吸引している。このため、積層体6のセパレータ17は、反りが矯正され作業台3の上パネル31に密着して、超音波探傷機5の探触子51に接触する。ゆえに、図9(d)に示すような積層体6の探触子51への非接触による検出不能状態となるおそれはない。
(第2接着層形成工程)
次に、前記の超音波探傷機による剥離部分の有無の検査の結果「合格品」と判定された積層体6だけについて、以下の後工程を行う。即ち、図7(d)に示すように、「合格品」と判定された積層体6のフレーム15の表面15bに、第2の接着層14を形成する。接着層14の形成は、剥離検査を行った作業台3の上で、剥離検査に連続して行う。作業台3の減圧室33は、減圧を維持する。第2の接着層14は、熱硬化性の接着剤からなり、前記の第1の接着剤16と同様のものである。
(第2接着工程)
次に、積層体6のフレーム15の内側に、流路形成材18を配置する。流路形成材18は、反応ガスや生成水などの流路を構成しており、例えば、金属粉末に発泡剤を加え発泡させることにより形成された金属多孔体などからなる。本実施形態では、セパレータ17と流路形成材18とを別体で構成しているが、セパレータ17自体に溝状の流路を形成してもよい。
次に、図8(a)に示すように、2つの積層体6のうち一方の積層体6のフレーム17の上に、中間部材13を載置する。中間部材13は、膜電極接合体11と、膜電極接合体11の周囲を保持するガスケット12とからなる。図2に示すように、膜電極接合体11は、電解質膜11aの両面に、触媒層11b及び拡散層11cを形成したものである。電解質膜11aは、プロトン伝導性をもち、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す固体高分子材料の薄膜であり、たとえば、ナフィオンからなる。触媒層11bは、電気化学反応を促進する触媒、例えば、白金が担持されている。拡散層11cは、カーボン製の多孔体である。ガスケット12は、弾性を有するゴム製の絶縁性樹脂材料からなり、膜電極接合体11の外周縁に射出成形することで膜電極接合体11と一体的に形成される。積層体6の上に中間部材13を載置すると、フレーム15は、第2の接着層14を介して中間部材13のガスケット12に配置される。
次に、図8(b)に示すように、中間部材13を積層した積層体6を載せていた一方のセパレータ領域31aの下の減圧室33(図8(b)の左側の減圧室33)の減圧状態を維持し、積層体6のみを載せていた他方のセパレータ領域31aの下の減圧室33(図8(b)の右側の減圧室33)を開放させる。そして、他方の積層体6を作業台3からはずして、一方の積層体6上の中間部材13の上に載置する。このとき、他方の積層体6を反転させて、積層体6のフレーム15の表面15bを中間部材13のガスケット12に対向させる(図1参照)。
次に、図8(c)示すように、両面に積層体6,6を載置した中間部材13を作業台3からはずして、熱処理用プレート9の上に移し替え、熱処理装置にて熱処理を行う。これにより、接着層14を熱硬化させて、フレーム15の表面15bを中間部材13に接着して、単セル1を得る。
(セル積層工程)
その後、単セル1を、熱処理用プレート9から、超音波探傷機を備えた作業台に移し替える。そして、作業台の減圧室を減圧状態とし、吸引口により吸引しながら、作業台上で、複数の単セル1を厚み方向に積層して、燃料電池10を得る。
本実施形態においては、セパレータ17にフレーム15の裏面15aを第1の接着層16で接着する第1接着工程の後であって、フレーム15の表面15bに第2の接着層14を形成する第2接着層形成工程の前に、第2接着層形成工程でセパレータ17が載置される作業台3の上で、超音波探傷機5によりフレーム15とセパレータ17との間に接着層16の剥離部分が有るか否かを検査している。このため、製造工程の中で接着層16の剥離の有無を検査できる。即ち、検査のための専用検査台を用いずに、製造工程で用いられる作業台3に探傷検査機5を取り付けることによって、剥離検査を、製造工程の中で行うことができる。このため、検査のための専用設備を追加する必要がない。また、専用作業台にセパレータ17を移し替える手間もなく製造工程数の増加を抑制できる。また、剥離検査を製造工程の途中で行うことができ、第1の接着層16の剥離を早期に発見できる。
また、剥離検査時には、吸引口30からの吸引によって積層体6の反りが矯正されて積層体6を探触子51に確実に接触させることができる。したがって、超音波探傷機5により剥離検査を精度良く行うことができる。
また、セパレータ17、フレーム15及び中間部材13を積層する積層工程のほぼ全工程において、吸引口30を通じてセパレータ17を作業台3に密着している。このため、積層工程中の、接着剤の塗布、各部材の積層時の位置合わせを正確に行うことができる。
また、本実施形態においては、セパレータ17に第1の接着層16を用いてフレーム15を接着した後であって、次の工程である第2の接着層14を形成する工程の前において、剥離検査を行っている。このため、接着層16の剥離の有無を早期に発見することができる。
また、本実施形態では、剥離検査を、セパレータ17にフレーム15を接着した後であって次の第2接着層形成工程を行う前に行っているが、図10に示すように、単セル1を形成した後であって単セル1を積層する前に剥離検査を行っても良い。この場合には、単セル1を作業台3に載せ、吸引口30により単セル1を吸引して作業台3に密着させる。この作業台3は、単セル1を積層する作業を行うものである。この状態で、超音波探傷機5で単セル1の剥離検査を行う。この場合には、フレーム15の裏面15aに形成された第1の接着層16の第1の剥離検査だけでなく、フレーム15の表面15bに形成された第2の接着層14の第2の剥離検査も同時に検査することができる。
また、図10に示すように、単セル1の剥離検査を行う場合には、吸引とともに又は吸引に代えて、単セル1の上に、加圧板8を載せて単セル1を作業台3に密着させてもよい。これにより、セパレータ17の反りを矯正してセパレータ17を作業台3に密着させることができる。
また、本実施形態では、図7(c)に示すように、剥離検査の際に積層体6を吸引口30により吸引しているが、吸引とともに又は吸引に代えて、加圧板8を積層体6に載せても良い。加圧板8は、フレーム15を介してセパレータ17の周縁部に荷重を加え、セパレータ17の反りを矯正し作業台3に密着させることができる。
なお、本実施形態においては、セパレータ17に第1の接着層16を形成する工程から、中間部材13の両面に積層体6を載置する工程までにおいて、超音波探傷機5を備えたセパレータ保持具2を用いている。しかし、少なくともフレーム15に第2の接着層14を形成する工程で、超音波探傷機5を備えたセパレータ保持具2を用いれば良い。たとえば、セパレータ17の表面17aに第1の接着層16を形成する工程(図6(a))では、超音波探傷機5を備えていなくてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本発明の実施形態で製造される燃料電池の斜視図である。 本発明の実施形態で製造される燃料電池の単セルの断面図である。 図4のA−A矢視線断面図である。 本実施形態の製造方法で用いられる作業台の平面図である。 セパレータ領域を説明するための図4の作業台の拡大平面図である。 本実施形態のセパレータ保持具の作動を説明するためのブロック図である。 本実施形態の燃料電池の製造方法を示す作業台及びセパレータの断面図であって、(a)はセパレータの表面に接着層によりフレームを積層する工程を示し、(b)は熱処理工程を示し、(c)は剥離検査を行う工程を示し、(d)はフレームの表面に接着剤を塗布する工程を示す。 図7に続く燃料電池の製造方法を示す作業台及びセパレータの断面図であって、(a)はフレームの表面に中間部材を載置する工程を示し、(b)は中間部材の上にフレームを介してセパレータを積層する工程を示し、(c)は熱処理工程を示す。 本実施形態における、超音波探傷機による積層体の剥離検査の方法を示す図であって、(a)はセパレータ側接着面及びフレーム側接着面が健全である場合の積層体の剥離検査結果を示し、(b)はセパレータ側接着面に剥離部分がある場合の積層体の剥離検査結果を示し、(c)はセパレータ側接着面及びフレーム側接着面に剥離部分がある場合の積層体の剥離検査結果を示し、(d)は積層体が作業台から浮き上がっている場合の剥離検査結果を示す。 変形例としての、剥離検査を行っている単セルの断面図である。
符号の説明
1:単セル、2:セパレータ保持具、3:作業台、5:超音波探傷機、6:積層体、8:加圧板、9:熱処理用プレート、10:燃料電池、11:膜電極接合体、11a:電解質膜、11b:触媒層、11c:拡散層、12:ガスケット、13:中間部材、14:第2の接着層、15:フレーム、15a:フレームの裏面(第1面)、15b:フレームの表面(第2面)、16:第1の接着層、16a:セパレータ側接着面、16b:フレーム側接着面、16c:剥離部分、17:セパレータ、17a:セパレータの表面(対向面)18:流路形成材、30:吸引口、31:上パネル、31a:セパレータ領域、31b:周縁部、31c:接着領域、31d:内側周縁領域、32:箱体、33:減圧室、34:隔壁、35:吸引パイプ、37:ブロアファン、50:超音波、51:探触子、52:本体部、55:ケーブル。

Claims (9)

  1. 電解質膜の両面に触媒層及び拡散層が形成されてなる膜電極接合体と、該膜電極接合体の外周縁を保持するガスケットとからなる中間部材の両面に、フレームを介設させて、セパレータを積層してなる燃料電池を製造する方法において、
    前記セパレータに第1接着層を介して前記フレームの第1面を接着する第1接着工程と、
    前記フレームの前記第1面と反対側の第2面に第2接着層を形成する第2接着層形成工程と、
    前記フレームの前記第2面に前記中間部材を積層することで、前記第2接着層により前記フレームの前記第2面に前記中間部材を接着する第2接着工程と、をもち、
    前記第1接着工程よりも後の工程において、前記セパレータが載置される作業台に、前記セパレータの少なくとも前記フレームが接着されている接着部位の前記作業台と対向する対向面を密着させながら、前記作業台に設けた超音波探傷機により前記フレームと前記セパレータとの間に前記第1接着層の剥離部分が有るか否かの第1の剥離検査を行うことを特徴とする燃料電池の製造方法。
  2. 前記第1接着工程と前記第2接着層形成工程との間において、前記第2接着層形成工程で用いられる前記作業台に前記セパレータの前記対向面を密着させながら前記第1の剥離検査を行うことを特徴とする請求項1記載の燃料電池の製造方法。
  3. 前記第2接着工程において前記中間部材の両面に前記フレームの前記第2面を接着して単セルを形成した後に、該単セルを複数積層するセル積層工程を行う場合には、前記第2接着工程と前記セル積層工程との間において、前記積層工程で用いられる前記作業台に、前記セパレータの前記対向面を密着させながら、前記超音波探傷機により、前記フレームと前記セパレータとの間に前記第1接着層の剥離部分が有るか否かの前記第1の剥離検査を行うとともに、前記フレームと前記中間部材との間に前記第2接着層の剥離部分が有るか否かの第2の剥離検査も行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池の製造方法。
  4. 前記超音波探傷機に加えて更に吸引孔を設けた前記作業台の上に、前記セパレータを載置し、前記吸引孔を通じて前記セパレータを吸引することで、前記セパレータを前記作業台に密着させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池の製造方法。
  5. 前記作業台の上に載置された前記セパレータを、加圧板により前記作業台に向けて加圧することで、前記セパレータの前記対向面を前記作業台に密着させることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池の製造方法。
  6. 電解質膜の両面に触媒層及び拡散層が形成されてなる膜電極接合体と該膜電極接合体の外周縁を保持するガスケットとからなる中間部材と、該中間部材の両面にフレームを介して積層されたセパレータとを有するとともに、前記セパレータと前記フレームとの間が第1接着層で接着され、前記フレームと前記中間部材との間が第2接着層で接着されてなる燃料電池を製造する際に前記セパレータを載置する作業台と、
    前記作業台に、前記セパレータの少なくとも前記フレームが接着されている接着部位の前記作業台と対向する対向面を密着させる密着手段と、
    前記作業台の表面に配設されているとともに、前記作業台に密着された前記セパレータの前記接着部位に向けて超音波を送受信することで少なくとも前記フレームと前記セパレータとの間に前記第1接着層の剥離部分が有るか否かを検査する超音波探傷機と、をもつことを特徴とするセパレータ保持具。
  7. 前記密着手段は、前記作業台に形成された吸引孔であることを特徴とする請求項6記載のセパレータ保持具。
  8. 前記密着手段は、前記セパレータの上に載置される加圧板であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のセパレータ保持具。
  9. 前記セパレータにおける前記第1接着層が形成された部分の全体に、複数の前記超音波探傷機が配置されていることを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載のセパレータ保持具。
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