JP2006339118A - 燃料電池スタックの組立装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】公差やバリの影響によらず、適正に位置合わせしながら、端板、集電板、絶縁板、セパレータ、MEAなどの構成部品を組み立てる。
【解決手段】互いに対向しない2辺20a、20b上に位置決め基準個所を持つ板状の構成部品20を所定の順番で積層することにより燃料電池スタックを組み立てるための組立装置であって、構成部品20を順次載置・積層していくための載置ベース18と、構成部品20の積層位置を決めるために載置ベース18上に前記位置決め基準個所に対応して立設された3本のガイド柱17とを有し、3本のガイド柱17は、構成部品20の互いに対向しない2辺20a、20bに対応する位置に少なくとも1本ずつ配設されている。
【選択図】図4
【解決手段】互いに対向しない2辺20a、20b上に位置決め基準個所を持つ板状の構成部品20を所定の順番で積層することにより燃料電池スタックを組み立てるための組立装置であって、構成部品20を順次載置・積層していくための載置ベース18と、構成部品20の積層位置を決めるために載置ベース18上に前記位置決め基準個所に対応して立設された3本のガイド柱17とを有し、3本のガイド柱17は、構成部品20の互いに対向しない2辺20a、20bに対応する位置に少なくとも1本ずつ配設されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、燃料電池自動車用等で使用される燃料電池スタックを組み立てるための燃料電池スタックの組立装置に関するものである。
燃料電池セルを積層する際に、各構成部品間の面圧分布の偏りを防ぐなどの目的で、特許文献1に記載のように、少なくとも1組の相対向するガイド柱により位置合わせを行いながら構成部品を積層するというものがある。
特開2003−86232号公報
ところで、燃料電池の構成部品の基準辺は、公差を厳しく要求することにより、位置決め機能を持たせているが、公差を厳しくするには限界値が存在する。また、基準辺の端面には細かいバリがあり、このバリについても完全に除去することは不可能である。従って、位置合わせ基準辺であっても、公差とバリの影響により、寸法の微少変化が存在する。
特許文献1に記載の技術のように、少なくとも1組の相対向するガイド柱により位置合わせを行いながら積層する方法では、公差やバリの影響による寸法の微少変化を考慮してマージン(余裕)を持たせ、相対向するガイド柱とガイド柱の間の距離を設計しなければならない。このマージンを持たせなければ、公差やバリの影響による寸法の微少変化により、ガイド柱とガイド柱の間の寸法よりも構成部品の寸法が大きくなった場合に、構成部品を組み立て装置に搭載させることができなくなるからである。
しかし、このマージンの影響により、相対向させたガイド柱とガイド柱の間に構成部品を搭載させた状態で、構成部品とガイド柱との間にガタが存在する状態であり、真の意味での位置合わせ機能をもっていない、という問題があった。
また、ガイド柱の幅が小さ過ぎると、公差とバリの影響による寸法の微小変化の最大値と最小値がガイド柱との接触部(位置決め部)にきた場合、ずれ量を大きく広げる方向に位置合わせしてしまうという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮し、公差やバリの影響によらず、適正に位置合わせしながら、端板、集電板、絶縁板、セパレータ、膜電極接合体(MEA:membrane electrode assembly)などの構成部品を組み立てることのできる燃料電池スタックの組立装置を提供することを目的とする。
本発明は、互いに対向しない2辺上に位置決め基準個所を持つ板状の構成部品を所定の順番で積層することにより燃料電池スタックを組み立てるための組立装置であって、前記構成部品を順次載置・積層していくための載置ベースと、前記構成部品の積層位置を決めるために前記載置ベース上に前記位置決め基準個所に対応して立設された3本のガイド柱とを有し、前記3本のガイド柱は、前記構成部品の互いに対向しない2辺に対応する位置に少なくとも1本ずつ配設されていることを特徴とする。
本発明の燃料電池スタックの組立装置によれば、燃料電池スタックの構成部品の互いに対向しない2辺上に位置決め基準個所を設定し、それらの位置決め基準個所をガイド柱で位置決めしながら構成部品を積層するようにしており、ガイド柱を構成部品を挟んで対向する位置に配していないため、部品公差やバリの影響による寸法の微少変化量を考慮したマージンを持たせないでも、適正に位置決めしながら構成部品を積層して燃料電池スタックを組み立てることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「燃料電池スタックの概略構成」
まず、本発明の組立装置で組み立てる燃料電池スタックの概略構成について先に説明する。
まず、本発明の組立装置で組み立てる燃料電池スタックの概略構成について先に説明する。
図1は燃料電池スタックの構造を示す斜視図、図2はそのセルの具体的構成を示す分解斜視図、図3は燃料電池スタックの全体構成を示す側面図である。この燃料電池は、固体高分子電解質型燃料電池であり、たとえば燃料電池自動車に搭載されるものである。ただし、自動車以外に用いられてもよい。
燃料電池スタック1は、起電力を生じる単位電池としてのセル2を、所定数だけ積層した積層電池の形態で形成されている。積層されたセル2は、燃料電池スタック1内部を貫通するタイロッド3(図3参照)により締結されている。セル2は、それぞれ単体で固体高分子型燃料電池として形成されており、各セル2が1V程度の起電圧を生じる。
図2に示すように、セル2は、反応促進のために触媒層が成形されたイオン透過膜(高分子電解質膜)4、このイオン透過膜4の一面に配置されたガス拡散層・撥水層からなるアノード側多孔質体電極部5(燃料極)、およびイオン透過膜4の他面に配置されたガス拡散層・撥水層からなるカソード側多孔質体電極部6(空気極)からなる膜電極接合体(MEA)7と、アノード側多孔質体電極部5に燃料ガス(水素)を供給するための流体通路8を形成するアノード側セパレータ9と、カソード側多孔質体電極部6に酸化ガス(酸素、通常は空気)を供給するための流体通路10を形成するカソード側セパレータ11と、をシール材12を介して積層した構造を有している。
イオン透過膜4は、固体高分子材料、例えばフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す。触媒層は、白金が担持されたカーボンブラックからなる。
多孔質体電極部5、6は、ガス拡散電極であり、ガス拡散層は、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロスやカーボンペーパ、あるいはカーボンフエルトなど、充分なガス拡散性および導電性を有する部材によって構成されている。撥水層は、例えばポリエチレンフルオロエチレンと炭素材を含む層である。触媒層は、イオン透過膜4に形成するとは限らず、ガス拡散電極の表面に、触媒としての白金または白金と他の金属からなる合金が担持されている場合もある。
アノード側セパレータ9およびカソード側セパレータ11は、充分な導電性と強度と耐食性とを有する材料によって形成されている。例えば、カーボン材料をプレス成形することや、充分な耐食性を実現可能であれば、金属など他の材料によって形成することとしてもよい。
アノード側セパレータ9とアノード側多孔質体電極部5との間には燃料ガス流路8が、カソード側セパレータ11とカソード側多孔質体電極部6との間には酸化剤ガス流路10が形成されており、アノード側セパレータ9およびカソード側セパレータ11のうち少なくとも片方に冷却媒体流路13が形成されている。
シール材12は、例えばゴム製の圧縮ガスケットや接着型の液状ガスケット等、流体漏れを防止し燃料電池に悪影響を及ぼさぬものであればどのようなものでもかまわない。シール材12は、アノード側セパレータ9、カソード側セパレータ11、あるいは、弾性係数の大きい薄板材料等に一体化されていても構わない。弾性係数の大きい薄板材料は、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートのような材料で形成されており、イオン透過膜4に、例えば熱硬化型フッ素系あるいは熱硬化型シリコンのような液状シールによって接着される。
燃料電池スタック1は、図3に示すように、前述のセル2を多数積層し、セル積層方向(燃料電池積層方向)の両端に、集電板14およびエンドプレート16を配置し、その状態で、セル積層体の貫通孔にタイロッド3を挿通し、タイロッド3の端部にナットを螺合して、セル積層方向に締め付けることにより構成されている。
タイロッド3は、剛性を備えた材料、例えばステンレス鋼等の金属材料によって形成され、セル2同士の電気的短絡を防止するため、タイロッド3の表面には絶縁処理が施されている。締結方法としては、必ずしもタイロッド3を燃料電池スタック1の内部に貫通させる形式とする必要はなく、燃料電池スタック1の外部でエンドプレート16同士を締め付ける形式としてもよい。
集電板14は、緻密質カーボンや銅板などガス不透過な導電性部材によって形成されている。エンドプレート16は、剛性を備え且つ絶縁性に優れた材料、例えば樹脂材料によって形成されている。また、2枚の集電板14には、それぞれ出力端子15が設けられており、燃料電池スタック1で生じた起電力を、出力端子15から出力できるようになっている。
このように、多孔質体電極部5、6とセパレータ9、11との間の接触抵抗を低減させる目的で、構成部品を所定数積層後に、タイロッド3で締め付けて、積層方向に荷重を付与している。
ところで、この荷重の付与により、多孔質体電極部5、6とセパレータ9、11の間に面圧が発生する訳であるが、位置合わせを行わずに積層した場合、面圧の不均一を発生し、燃料電池スタック(積層体)1の発電性能の低下を招いてしまう。
また、構成部品に燃料ガスや酸化剤ガス、冷却水を配流するためのマニホールド(図1には、燃料ガス入口101、酸化剤ガス入口111、冷却水入口121、燃料ガス出口102、酸化剤ガス出口112、冷却水出口122のみを図示)が、燃料電池スタックの積層方向に一直線に貫通して設けられるが、位置合わせしながら構成部品を積層しなければ、積層方向に一直線に貫通するマニホールド穴径の投影断面積が減少し、構成部品間において流体配流にばらつきが発生し、燃料電池スタック1の発電性能の低下を招いてしまう。
一般的な燃料電池においては、電気エネルギが生成される触媒部は、イオン透過膜4の平面上の略中央部位に存在しており、触媒部の対向面に多孔質体電極部5、6が搭載され、触媒部と多孔質体電極部5、6との接触面の反対面にセパレータ9、11が搭載される。また、マニホールドは、構成部品の平面上の略端部位に存在している。
また、構成部品の設計により、構成部品の中央部の位置合わせを重視することにより、より発電性能が向上する燃料電池スタックもあれば、構成部品の端部の位置合わせを重視することにより、より発電性能が向上する燃料電池スタックもある。
「燃料電池スタックの組立装置の説明」
次に、上述した燃料電池スタック1を組み立てるための本実施の形態の組立装置について説明する。
次に、上述した燃料電池スタック1を組み立てるための本実施の形態の組立装置について説明する。
「第1実施形態」
図4は第1実施形態の組立装置の構成を示す。
図4は第1実施形態の組立装置の構成を示す。
この組立装置で組み立ての対象とする燃料電池構成部品20は、例えば、長方形の互いに対向しない2辺上に位置決め基準個所を設定した部品(アノード側セパレータ、カソード側セパレータ、イオン透過膜、集電板、エンドプレートをはじめとする燃料電池構成部品)である。つまり、図に示すように、長方形の構成部品20の互いに対向する2辺20a、20a(20b、20b)ではなく、隣接する長辺と短辺の2辺20a、20bを位置決め基準辺として設定し、その基準辺20a、20bを位置決めしながら所定の順番で積層することにより、燃料電池スタック1を組み立てることができるものである。
組立装置は、構成部品20を順次載置・積層していくための平坦な上面を有する載置ベース18と、構成部品20の積層位置を決めるために載置ベース18上に前記位置決め基準個所に対応して垂直に立設された3本の角柱状のガイド柱17とからなる。3本のガイド柱17は、構成部品20の互いに対向しない2辺20a、20bに対応する位置に少なくとも1本ずつ配設されており、本組立装置では、長辺20aに対応する位置に2本、短辺20bに対応する位置に1本が設けられている。ガイド柱17の本数は、3本より多くても幾何学的に無意味であることから、最小の3本としている。
ガイド柱17のガイド面(構成部品20の位置決め基準個所が当接する面)の幅は、5mm〜50mmの範囲に設定されている。ガイド柱17のガイド面の幅については、5mm未満であれば、構成部品20の端部のバリの影響を受けやすく、50mm以上であれば、ガイド柱17の位置合わせを行う面の加工精度が低下、もしくは精密加工は可能であるがコストが大きくなるという問題があるので、それに鑑みて5〜50mmの範囲に設定している。50mm以上の幅を高精度に加工するのは得策とは言えない。
本組立装置で組み立てる場合は、図5に示すように、構成部品20の基準辺20a、20bを、3本のガイド柱17のガイド面に当接させて位置決めしながら、構成部品20を載置ベース18上に所定の順番で積層していく。
この場合、ガイド柱17を構成部品20を挟んで対向する位置に配していないため、部品公差やバリの影響による寸法の微少変化量を考慮したマージンを持たせないでも、適正に位置決めしながら構成部品20を積層して燃料電池スタックを組み立てることができる。
「第2実施形態」
図6は第2実施形態の組立装置の構成を示す。
図6は第2実施形態の組立装置の構成を示す。
前記第1実施形態の組立装置においては、構成部品20の基準辺として構成された長辺20aに対応する位置に2本のガイド柱17を立設し、基準辺として構成された短辺20bに対応する位置に1本のガイド柱17を立設した場合を説明したが、この第2実施形態の組立装置では、基準辺として構成された短辺20bに対応する位置に2本のガイド柱17を立設し、基準辺として構成された長辺20aに対応する位置に1本のガイド柱17を立設している。他の点は先の実施形態と同じである。この実施形態の組立装置は、レイアウト等の都合による特異例として提供されるものであり、第1実施形態と全く同様の作用効果を奏する。
「第3実施形態」
図7は第3実施形態の組立装置の構成を示す。
図7は第3実施形態の組立装置の構成を示す。
この組立装置では、各ガイド柱17の下端にピン19を設け、これらのピン19を、載置ベース18に形成した差込孔18aに差し込むことで、ガイド柱17を立設するようにしている。この場合、差込孔18aは、ピン19を自由に抜き差しできるものであり、選択的にピン19を抜き差しできように、多数個が、構成部品20の基準辺(長辺20aおよび短辺20b)に対応する直線に沿ってそれぞれ一列に配列されている。
従って、いずれの孔18aを選択してピン19を差し込むかによって、ガイド柱17の立設位置を変えることができ、組み立て対象となる構成部品20の種類や寸法等に応じて、任意にガイド柱17の位置を選択できる。
なお、前述したが、構成部品20の設計により、構成部品20の中央部の位置合わせを重視することにより、より発電性能が向上する燃料電池スタックもあれば、構成部品20の端部の位置合わせを重視することにより、より発電性能が向上する燃料電池スタックもあるため、燃料電池に対応させ、位置決め箇所を選択することができる。
「第4実施形態」
図8は第4実施形態の組立装置の構成を示す。
図8は第4実施形態の組立装置の構成を示す。
この組立装置では、各ガイド柱17の下端を、載置ベース18に形成したスライド溝18bに差し込むことにより、ガイド柱17を立設するようにしている。スライド溝18bは、構成部品20の基準辺(長辺20aおよび短辺20b)に対応する直線に沿ってそれぞれ形成されており、スライド溝18bのどこに位置決めするかによって、ガイド柱17の立設位置を変えることができるようになっている。従って、組み立て対象となる構成部品20の種類や寸法等に応じて、任意にガイド柱17の位置を選択できる。
なお、図7、図8の例では、全部のガイド柱17の位置を自由に変えられるようにしているが、どれか1本のガイド柱17の位置を変えられるようにしてあるだけでもよい。
また、図9に示すように、例えば、ガイド面の幅をH1、H2、H3と異ならせた複数のガイド柱17A〜17Cを用意しておき、燃料電池構成部品20の寸法に応じて、最適なガイド面の幅を有するガイド柱17A〜17Cを選んで取り付けることもできる。
「第5実施形態」
図10は第5実施形態の組立装置の構成を示す斜視図、図11はそれを用いて組み立てる操作の説明図である。
図10は第5実施形態の組立装置の構成を示す斜視図、図11はそれを用いて組み立てる操作の説明図である。
この組立装置21は、図10及び図11に示すように、互いに対向しない2辺20a、20b上に位置決め基準個所を持つ板状の構成部品20を2枚重ね合わせることで燃料電池スタックを組み立てるための組立装置であり、各1枚の構成部品20をそれぞれ載置する一対の載置ベースA、Bと、構成部品20の位置を決めるために各載置ベースA、B上に位置決め基準個所に対応して立設された3本のガイド柱17と、2枚の構成部品20を適正に重ね合わせるために載置ベースA、Bを対向させた際に両載置ベースA、B同士を互いに位置決めする載置ベース位置決め手段と、載置ベースA、Bに付設され真空吸引力により構成部品20を載置ベースA、B上に保持するための真空吸引手段と、を有する。
載置ベース位置決め手段は、一方の載置ベースAに立設された位置決めピン22と、他方の載置ベースBに設けられ前記位置決めピン22の嵌まる位置決め孔23と、からなる。また、真空吸引手段は、図示しない真空ポンプPと、載置ベースA、B上に設けられた凹空間24と、該凹空間24と真空ポンプPを繋ぐ吸引管28と、からなる。
前記各載置ベースA、B上の3本のガイド柱17は、構成部品20の互いに対向しない2辺20a、20bに対応する位置に少なくとも1本ずつ配設されており、本組立装置では、長辺20aに対応する位置に2本、短辺20bに対応する位置に1本が設けられている。ガイド柱17の本数は、3本より多くても幾何学的に無意味であることから、最小の3本としている。
ガイド柱17のガイド面(構成部品20の位置決め基準個所が当接する面)の幅は、5mm〜50mmの範囲に設定されている。ガイド柱17のガイド面の幅については、5mm未満であれば、構成部品20の端部のバリの影響を受けやすく、50mm以上であれば、ガイド柱17の位置合わせを行う面の加工精度が低下、もしくは精密加工は可能であるがコストが大きくなるという問題があるので、それに鑑みて5〜50mmの範囲に設定している。50mm以上の幅を高精度に加工するのは得策とは言えない。
前記真空吸引手段は、凹空間24を負圧にすることにより、載置した構成部品20を載置ベースA、B上に吸引拘束し、その状態で、例えば、片方の載置ベースA、Bを反転させた際に脱落しないようにするために設けている。また、組み立てる際の構成部品20の反りやうねりを除去するのにも、吸引拘束作用が利用できる。
また、前記ガイド柱17の高さは、載置ベースA、B上にて組み立てを行う構成部品20の厚み(高さ)よりも低く設計してあり、載置ベースA、Bを対向させて構成部品20同士を張り合わせるときに、ガイド柱17同士が干渉するのを避けている。
本組立装置で組み立てる場合は、図11(a)に示すように、構成部品20の基準辺20a、20bを、3本のガイド柱17のガイド面に当接させて位置決めしながら、構成部品20をそれぞれの載置ベースA、B上に搭載する。その際、真空引きにより、構成部品20を吸引拘束する。
この場合、ガイド柱17を構成部品20を挟んで対向する位置に配していないため、部品公差やバリの影響による寸法の微少変化量を考慮したマージンを持たせないでも、適正に位置決めしながら構成部品20を搭載することができる。
両載置ベースA、B上に搭載した構成部品20を張り合わせるには、一方の載置ベースAの上に他方の載置ベースBを反転させながら重ねていく。その際、位置決めピン22を位置決め孔23に嵌めることで、両載置ベースA、Bの位置合わせを行う。そして、両方の載置ベースA、Bを対向させて重ねることで、構成部品20、20を重ね合わせる。
以上の手順を踏むことによって、簡単に且つ精度よく燃料電池スタックを組み立てることができる。
1…燃料電池スタック
17…ガイド柱
18…載置ベース
20…構成部品
20a…長辺(基準辺、位置決め基準個所)
20b…短辺(基準辺、位置決め基準個所)
21…組立装置
A,B…載置ベース
22…位置決めピン(載置ベース位置決め手段)
23…位置決め孔(載置ベース位置決め手段)
24…凹空間(真空吸引手段)
28…吸引管(真空吸引手段)
P…真空ポンプ(真空吸引手段)
17…ガイド柱
18…載置ベース
20…構成部品
20a…長辺(基準辺、位置決め基準個所)
20b…短辺(基準辺、位置決め基準個所)
21…組立装置
A,B…載置ベース
22…位置決めピン(載置ベース位置決め手段)
23…位置決め孔(載置ベース位置決め手段)
24…凹空間(真空吸引手段)
28…吸引管(真空吸引手段)
P…真空ポンプ(真空吸引手段)
Claims (8)
- 互いに対向しない2辺上に位置決め基準個所を持つ板状の構成部品を所定の順番で積層することにより燃料電池スタックを組み立てるための組立装置であって、
前記構成部品を順次載置・積層していくための載置ベースと、
前記構成部品の積層位置を決めるために前記載置ベース上に前記位置決め基準個所に対応して立設された3本のガイド柱とを有し、
前記3本のガイド柱は、前記構成部品の互いに対向しない2辺に対応する位置に少なくとも1本ずつ配設されている
ことを特徴とする燃料電池スタックの組立装置。 - 請求項1に記載の燃料電池スタックの組立装置であって、
前記3本のガイド柱のうちの少なくとも1本が、前記2辺に対応する直線に沿って移動可能に配設されている
ことを特徴とする燃料電池スタックの組立装置。 - 請求項1または2に記載の燃料電池スタックの組立装置であって、
前記ガイド柱の幅が、5mm〜50mmの範囲に設定されている
ことを特徴とする燃料電池スタックの組立装置。 - 互いに対向しない2辺上に位置決め基準個所を持つ板状の構成部品を2枚重ね合わせることで燃料電池スタックを組み立てるための組立装置であって、
前記各1枚の構成部品をそれぞれ載置する一対の載置ベースと、
前記構成部品の位置を決めるために前記各載置ベース上に前記位置決め基準個所に対応して立設された3本のガイド柱と、
前記2枚の構成部品を適正に重ね合わせるために前記一対の載置ベースを対向させた際に両載置ベース同士を位置決めする載置ベース位置決め手段と、を有し、
前記各載置ベース上の3本のガイド柱は、前記構成部品の互いに対向しない2辺に対応する位置に少なくとも1本ずつ配設されている
ことを特徴とする燃料電池スタックの組立装置。 - 請求項4に記載の燃料電池スタックの組立装置であって、
前記各載置ベース上の3本のガイド柱は、前記載置ベース上に構成部品を載置した際の構成部品の高さよりも低く設定されている
ことを特徴とする燃料電池スタックの組立装置。 - 請求項4または5に記載の燃料電池スタックの組立装置であって、
前記各載置ベース上の3本のガイド柱のうちの少なくとも1本が、前記2辺に対応する直線に沿って移動可能に配設されている
ことを特徴とする燃料電池スタックの組立装置。 - 少なくとも請求項4〜6の何れか一つに記載の燃料電池スタックの組立装置であって、
前記一対の載置ベースの少なくとも一方に、真空吸引力により前記構成部品を載置ベース上に保持する吸引手段が付設されている
ことを特徴とする燃料電池スタックの組立装置。 - 少なくとも請求項4〜7の何れか一つに記載の燃料電池スタックの組立装置であって、
前記ガイド柱の幅が、5mm〜50mmの範囲に設定されている
ことを特徴とする燃料電池スタックの組立装置。
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