JP2009009912A - 燃料電池の組立装置および組立方法,この組立方法によって組み立てた燃料電池 - Google Patents

燃料電池の組立装置および組立方法,この組立方法によって組み立てた燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】電解質膜と、この電解質膜の両側に積層配置するセパレータとを複数積層する場合であっても、シール性を損なうことなく短時間で積層固定できるようにする。
【解決手段】下面プレート39上に立設したロッド43にコイルスプリング47を取り付け、コイルスプリング47の隙間49に、支持プレート51をロッド43の軸と直交する方向に移動可能に挿入配置する。すべての支持プレート51を後退させた状態で、下面プレート39上に最下部のセパレータ15を配置し、その後最下部の支持プレート51を前進移動させ、この前進移動させた支持プレート51上にMEA11を配置する。以後同様にしてセパレータ15またはMEA11からなる電池構成部品38を順次積層配置し、上面プレート41を最上部に配置してその上から所定荷重を付与して加熱し、電池構成部品38相互間にあらかじめ塗布してある接着シール剤17を硬化させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電解質膜および電解質膜の両側に積層配置するセパレータを有する燃料電池構成部品相互間にシール材を介装して組み立てる燃料電池の組立装置および組立方法,この組立方法によって組み立てた燃料電池に関する。
一般に、燃料電池は、反応ガスである水素などの燃料ガスと空気などの酸化剤ガスを電気化学的に反応させることにより、燃料の持つ化学エネルギを直接電気エネルギに変換する装置である。このような燃料電池として、例えば下記特許文献1には、膜・電極接合体とその両側に配置するセパレータとの間に、ガスケットに代えて液状のシール材を塗布するものが記載されている。
ここで、セパレータに反りが発生している場合に、該セパレータに膜・電極接合体を積層する積層ステーションに付設した矯正装置で、圧縮空気を噴出させたときに発生する負圧により、シール材を上面に塗布するセパレータを吸引して平坦化することで、セパレータの反りを矯正し、この状態でセパレータに膜・電極接合体を接合している。
特開2003−22827号公報
しかしながら、上記した従来の燃料電池の組立装置では、1枚のセパレータを吸引によって平坦に矯正するものである。このため、この1枚のセパレータに積層する1つの膜・電極接合体を含む1つの燃料電池、すなわち燃料電池として単セルを製造する際には、吸引している間に液状シール材を硬化させて膜・電極接合体を積層固定することとなり、セパレータおよび膜・電極接合体からなる単セルを複数積層して、燃料電池スタックとして使用する場合には、上記の作業を単セル毎に実施する必要が生じ、製造時間が極めて長いものとなり、生産性の低下を招く。
そこで、本発明は、電解質膜と、電解質膜の両側に積層配置するセパレータとを複数積層する場合であっても、短時間で積層固定できるようにすることを目的としている。
本発明は、電解質膜と、この電解質膜の両側に積層配置するセパレータとを有し、これら電解質膜およびセパレータを有する燃料電池構成部品相互間にシール材を介装して組み立てる燃料電池の組立装置であって、前記燃料電池構成部品相互間にシール材を介装した状態で、各燃料電池構成部品相互の間隔を可変とする部品間距離可変手段と、前記各燃料電池構成部品の積層方向両端を押さえつつ該積層方向に荷重を付与することで前記部品間距離可変手段による各燃料電池構成部品相互の間隔を狭める荷重付与手段とを備えていることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、相互間にシール材を介装した状態の燃料電池構成部品を、部品間距離可変手段によりシール材が圧縮されていない状態として積層し、この積層状態で荷重付与手段により各燃料電池構成部品相互の間隔を狭めることで、電解質膜と、電解質膜の両側に積層配置するセパレータとを複数積層する場合であっても、一度にすべてのシール材を圧縮することができ、短時間で燃料電池構成部品を積層固定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
まず、本発明の後述する全実施形態にわたって共通するかまたは類似する部分の燃料電池である燃料電池スタック1の構成を、図1〜図3を参照して説明する。本発明の燃料電池スタック1は、固体高分子電解質型燃料電池スタックであり、例えば自動車に搭載される。ただし、自動車以外に用いてもよい。
図1は燃料電池スタック1の斜視図、図2は、図1の燃料電池スタック1の側面図である。この燃料電池スタック1は、1V程度の起電圧を生じる単セル3を所定数積層して構成してあり、全体としてほぼ直方体形状を呈している。後述するが、これら積層した複数の単セル3は、例えば四隅に配した締結具であるテンションロッド5をスタック内部に貫通させて締結している。
図3は単セル3の構造を一部示す断面図である。この単セル3は、イオン交換膜からなる電解質膜7の外周縁部を除く両主面のアノード側およびカソード側それぞれに撥水層,触媒層(図示せず)およびガス拡散層9が配された膜・電極接合体(MEA)11と、MEA11に燃料ガス(水素)および酸化剤ガス(酸素、通常は空気)を供給するためのガス流路13を備えた一対のセパレータ15とを、シール材としての接着シール剤17により接合した構造である。接着シール剤17は、単セル3に流れる燃料ガス,酸化剤ガスの漏洩および混合を防止する役割も持つ。
上記したMEA11およびセパレータ15により燃料電池構成部品を構成している。
MEA11における電解質膜7は、固体高分子材料、例えばフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であって湿潤状態で良好な電気伝導性を示し、外周部の全周にわたりガス拡散層9よりも外側に突出している。
ガス拡散層9は、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロスや、カーボンペーパ、あるいはカーボンフエルトなど、充分なガス拡散性および導電性を有する多孔質部材によって構成される。
撥水層は例えばポリエチレンフルオロエチレンと炭素材を含む層であり、触媒層は白金が担持されたカーボンブラック用からなる。触媒層は、ガス拡散層9に担持されて電極を形成するか、電解質膜7の表面に、触媒としての白金または白金と他の金属からなる合金を担持して形成する。
セパレータ15は、充分な導電性と強度と耐食性とを有する材料によって形成する。代表的な例としては、金属やカーボンが挙げられる。このセパレータ15には燃料ガス、酸化剤ガスをそれぞれ分流するためのガス流路13と、ガス流路13の反対面に冷却水を流すための冷却水流路19が形成されている。
上記冷却水の漏洩防止のため、互いに対向するセパレータ15間にも接着シール剤20を設けているが、この接着シール剤20については圧縮ガスケットを用いたり、セパレータ材料が金属である場合は溶接シールなどであっても構わない。
燃料電池スタック1は、図1,図2に示すように、前述の単セル3を複数個積層して積層方向両端に、集電板21およびエンドプレート23を順次配置している。これら複数の単セル3、集電板21およびエンドプレート23からなる積層体を積層方向に荷重を付与して締め付け、この締め付け状態で該積層体の内部に貫通して設けた貫通孔に前記したテンションロッド5を挿通し、テンションロッド5の端部にナット25を螺合締結する。
テンションロッド5は剛性を備えた材料、例えば金属材料によって形成し、単セル3同士の電気的短絡を防止するため、表面には絶縁処理を施している。
集電板21は、緻密質カーボンや銅板などガス不透過な導電性部材によって形成し、エンドプレート23は、剛性を備えた絶縁材料によって形成する。また、2枚の集電板21にはそれぞれ出力端子21aを設けており、燃料電池スタック1で生じた起電力を出力端子21aから外部負荷に出力する。
上記したテンションロッド5による燃料電池スタック1の締付方法は、テンションロッド5を積層体の内部に貫通させる必要はなく、スタック外部でエンドプレート23同士をテンションロッド5により締め付けるようにしてもよい。
また、上記した燃料電池スタック1の一方の端部のエンドプレート23には、図1に示すように、燃料ガス入口27および同出口29、酸化剤ガス入口31および同出口33、冷却水(冷却媒体)入口35および同出口37を、それぞれ備えている。これら各入口に連通する燃料ガス,酸化剤ガスおよび冷却水の単セル3への各分配流路および、各出口に連通する燃料ガス,酸化剤ガスおよび冷却水の単セル3からの各集合流路を、エンドプレート23,集電板21および複数積層した単セル3を貫通して形成する。
上記した各分配流路および各集合流路は、前記したセパレータ15のアノード側およびカソード側の各ガス流路13,13、冷却水流路19の各対応する流路にそれぞれ連通している。
上記した燃料電池スタック1において、アノード側に供給された燃料ガス(水素含有ガス)は、触媒層にて水素イオン化され、適度に加湿された電解質膜7を介してカソード側の触媒層へと移動する。
その間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。カソード側のガス拡散層9には、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスあるいは空気が供給されているために、このカソード側の触媒層において、前記水素イオン、前記電子および酸素ガスが反応して水が生成される。
上記燃料ガスと酸化剤ガスの反応熱により、燃料電池スタック1の温度も昇温するわけだが、高分子イオン交換膜の耐熱温度を上回らぬよう、燃料電池スタック1を冷却する必要があり、該冷却のために、セパレータ15におけるガス供給面の裏面に形成した冷却水流路19に冷却水を供給することで燃料電池スタック1の温度制御を行っている。
このような燃料電池スタック1の燃料電池構成部品間には、供給されたガスおよび冷却水が燃料電池スタック1の外部へ漏洩しない、かつ、燃料電池スタック1内にて混合しないように、シール材である前記した接着シール剤17を設けている。
なお、以下の実施形態において、正面図とは、ストレート流路における流路方向からの図とするが、流路形状やセパレータの形状および配置方向を限定するものではない。
[第1の実施形態]
図4は、本発明における燃料電池スタック組立装置の一例を一部示す正面断面図、図5は図4の組立装置の概略を示す分解斜視図である。この組立装置は、燃料電池構成部品であるセパレータ15およびMEA11からなる単セル3を複数積層する際の土台となる下面プレート39と、これら複数の単セル3の上部側に配置する上面プレート41とを備え、下面プレート39上には、セパレータ15およびMEA11の外周側を囲むように外周縁部近傍位置にロッド43を立設している。ロッド43は、図5では円柱形状としているが、角柱形状としても構わない。
なお、以下の説明では、セパレータ15およびMEA11を単に電池構成部品38と呼ぶことがある。
図5では、ロッド43を、下面プレート39上に載置する最下部のセパレータ15またはMEA11の周囲に3本設けており、ここでの3本のロッド43は、矩形状を呈するセパレータ15またはMEA11の周囲4辺のうち3辺に対応して設置している。
これら各ロッド43の上部は上面プレート41に設けた摺動孔41aに移動可能に挿入される。また、上面プレート41の四隅には、後述する図9(b)に示してあるボルト45を挿入するボルト挿入孔41bを、下面プレート39の四隅には、ボルト45を螺合締結するためのねじ孔39aを、それぞれ形成している。
また、ロッド43の外周には、ばねであるコイルスプリング47が装着されており、該コイルスプリング47の中心に挿入したロッド43の先端(上端)は、図5に示すように圧縮されていない自然状態のコイルスプリング47の上端から突出している
そして、図4に示すように、上記したコイルスプリング47の中心軸方向に沿って形成されている各隙間49に、部品支持部材としての支持プレート51をそれぞれ挿入配置している。なお、図5では、1つのコイルスプリング47に対し支持プレート51を1枚のみ示している。
支持プレート51は、図5に示すように長方形の板材で構成され、ロッド43を挿入する切欠部51aを設けている。切欠部51aは、長方形の短辺部側の一側部が開口し、この開口側が電池構成部品38側に位置するよう設定している。また、この切欠部51aは、その幅Lをコイルスプリング47の外径より狭くすることで、支持プレート51を上記した隙間49にてコイルスプリング47に保持されるようにしている。
このような支持プレート51は、最下部の電池構成部品38の上に積層する複数の電池構成部品38のすべてに対応して設置してあり、切欠部51aの開口側の先端部上に電池構成部品38の周縁15a,11aを載置して電池構成部品38を支持する。
なお、前記図3で説明したように、互いに隣接するセパレータ15間に設けた接着シール剤20に代えて、セパレータ材料が金属である場合に溶接シールとする際には、これら互いに隣接するセパレータ15相互が溶接シールにより一体となるので、1枚の支持プレート51により、この一体となっている2つのセパレータ15の例えば下部側のセパレータ15を支持することになる。したがって、この場合、図4に示してある互いに隣接する2つのセパレータ15をそれぞれ支持している2枚の支持プレート51のうち上部の支持プレート51が不要となる。
また、前記図3における接着シール剤20に代えて、圧縮ガスケットを用いる場合には、MEA7とその両側の2枚のセパレータ9からなる3つの電池構成部品38を図4のように支持プレート51に支持させて、1つの単セル3毎に一括接合することになり、これら一括接合した各単セル3を複数積層する際に各単セル3相互間に上記の圧縮ガスケットを介装することになる。
上記したロッド43,コイルスプリング47および支持プレート51により部品間距離可変手段を構成している。また、下面プレート39と上面プレート41とで、燃料電池構成部品を上下から挟持する挟持部材となる荷重付与手段を構成している。
接着シール剤17は、各セパレータ15の周縁15aの内側(中心側)に設けた環状の凹部15bに環状となるよう塗布するとともに、凹部15bに対応する位置のMEA11(電解質膜7)の上面にも同様にして環状となるよう塗布してある。
上記した下面プレート39上に載置した電池構成部品38(セパレータ15)の上に、接着シール剤17を塗布した電池構成部品38(MEA11)を積層する際、この電池構成部品38(MEA11)を、コイルスプリング47の隙間49に挿入する支持プレート51上に載置する。この作業を繰り返し、所定数の電池構成部品38を順次積層する。
ここで、上記のように所定数の電池構成部品38を積層した状態で、図4に示すように、最下部に載置してあるセパレータ15に塗布した接着シール剤17の上端面と、MEA11の接着面(電解質膜7とガス拡散層9との接着面)との距離Hが、H>0となるように、コイルスプリング47のばね定数および支持プレート51の剛性を決定する。
なお、MEA11を最下部とした場合には、MEA11上の接着シール剤17の上端面と、その上に載置するセパレータ15の接着シール剤17との接触面との距離が、上記したHに相当することになる。
上述したように、電池構成部品38を複数枚積層していくため、複数枚積層後のコイルスプリング47の隙間49は、電池構成部品38や支持プレート51の自重によって下面プレート39近傍が圧縮されて密の傾向であり、逆に上面プレート41近傍が疎の傾向である。このため、最もコイルスプリング47のピッチ(隙間49)が密となる下端部で、H>0となるようにコイルスプリング47のばね定数および支持プレート51の剛性を決定する。
なお、コイルスプリング47を使わずに、各電池構成部品38を上記した距離HがH>0となる状態で支持する支持機構を設け、この支持機構による各電池構成部品38間の距離を変位センサにより測定しながら可変制御をするという構造であっても構わない。
図6は、電解質膜7の両主面に配してあるガス拡散層9の圧縮特性について示している。ガス拡散層9は前述したように多孔質材料であり、荷重に対し圧縮性を備えている。また、ガス拡散層9はセパレータ15と接触し電子の移動が行われるため、この接触面の接触抵抗値を低減させることで燃料電池スタック1の出力効率を向上させるこができる。接触抵抗は付与荷重に感度があり、セパレータ15の材質や、ガス拡散層9の材質などにもよるが、0.5〜2.0MPaの接触面圧となるように燃料電池スタック1に対する所定荷重F(図7)を決定する。
図6では、同図(a)のように、ガス拡散層9がセパレータ15に接触した状態から荷重fを付与した際に、同図(b)のように寸法tだけ圧縮されることを示している。
図7は、前記図4に示した電池構成部品38の積層状態から、上面プレート41を用いて燃料電池スタック1に対し所定荷重Fを付与した状態を示す。図7における所定荷重Fは、図6に示した荷重fと、コイルスプリング47を圧縮させるために必要な荷重pとの和(F=f+p)である。
上面プレート41がコイルスプリング47および電池構成部品38(本例では最上部のセパレータ15)を押していく過程で、接着シール剤17とその上方に位置する被着部品(電池構成部品38)の被着面との距離HがH=0、すなわち接着シール剤17とその上方に位置する被着部品とが接触した状態になり、その後さらにガス拡散層9が圧縮量tだけ潰された時点で、付与荷重がFに到達して所定荷重付与状態となる。
なお、上記荷重を付与していく過程で、接着シール剤17とガス拡散層9は、セパレータ15に対していずれか一方が先に接触しても、また同時に接触しても構わない。
上記図7のように荷重付与した状態で、前述したボルト45などを用いて上面プレート41と下面プレート39とを締結し、オーブンなどで熱を付与し接着シール剤17を硬化させる。接着シール剤17が硬化したら、支持プレート51が電池構成部品38に接触しない位置まで支持プレート51を後退させ、上面プレート41と下面プレート39との締結を解除して燃料電池スタック1のモジュール体が完成する。
そして、このモジュール体の両端部に、前記図1,図2に示した集電板21およびエンドプレート23を順次配置し、最後にテンションロッド5を用いて締結し、これにより燃料電池スタック1が完成する。
なお、下面プレート39上に載置する最下部の電池構成部品38がMEA11の場合には、このMEA11よりも積層方向外側の端部に圧縮ガスケットからなるシール材を介してセパレータ15を別途配置する。
図8〜図10は、上記した燃料電池の組立装置を用いたモジュール体の組立方法を示している。なお、図8〜図10は、単に組立方法を説明するための図であり、積層する電気構成部品8の数については単セル3に対応する数とは必ずしも一致していない。
まず、図8(a)に示すように、1つの電池構成部品38(ここではセパレータ15)をシール剤塗布台53上に載置し、シール剤塗布台53の下方からシール剤塗布台53に設けた図示しない多数の小孔を通して空気を吸引することで、電池構成部品38を吸引拘束して固定する。その後、ディスペンサ55にて接着シール剤17を所定位置に塗布する。
なお、本例ではディスペンサ55を用いた塗布方法であるが、例えばスクリーン印刷型塗布装置を用いるなど、塗布の方法は問わない。
上記図8(a)の方法にて、モジュール化を行う電池構成部品38の全て(ただし、最上部の電池構成部品38を除く)に、接着シール剤17をあらかじめ塗布しておく(シール材塗布工程)。
次に、図8(b)に示すように、前述した組立装置における支持プレート51をすべて後退位置として、切欠部51aの開口側の先端側を電池構成部品38に対して接触しない離反した状態とした上で、下面プレート39上の各ロッド43に囲まれた中央部位に最下部の電池構成部品38(セパレータ15)を載置する。
その後、図8(c)のように、最下部の支持プレート51を前進移動させて、その支持プレート51の先端上に、上記の電池構成部品38(セパレータ15)の上に積層する電池構成部品38(MEA11)を載置する。
以後、同様に、上記した支持プレート51を前進させた状態で電池構成部品38を支持プレート51上に載置する作業を繰り返し行うことで、図9(a)のように所定数の電池構成部品38の積層を完了する(部品積層工程)。その後、図5で示したように上面プレート41をその摺動孔41aにロッド43を挿入させてセットし図4の状態とする。
この状態で図9(b)に示すように、油圧プレス57により前述の所定荷重Fを付与し、該所定荷重Fを付与した状態でボルト45を締結する。そして、この締結状態で図10(a)のようにオーブン59に投入し、熱付与を行うことで接着シール剤17を硬化させる(シール材硬化工程)。
図10(b)は、図10(a)のオーブン59で加熱する代わりに、ホットプレス61を用いる方法を示している。この場合には、ホットプレス61により所定荷重Fを加えた状態で熱付与を行って接着シール剤17を硬化させる。
本実施形態では、接着シール剤17が硬化完了した時点で燃料電池スタック1のモジュール体は完成するが、図10(a),(b)のいずれの場合も、所定荷重Fを開放する前に、支持プレート51が電池構成部品38に対し離反して接触しない、前記図8(b)と同様な位置まで支持プレート51を後退移動させる。
そして、支持プレート51を後退移動させた状態で、図10(a)の場合はさらにオーブン59から取り出した状態で、ボルト45を外して所定荷重Fを開放することで、電池構成部品38の積層体からなる前述したモジュール体が完成する。
ところで、燃料電池スタック1中のある構成部品に不良が発生した場合、所定数のセパレータおよびMEA全てに対し品質調査を行い、不良部品の特定および交換を行うといった工数が発生するわけだが、本実施形態のように電池構成部品38をモジュール化することで、モジュール単位での不良品交換が可能であり、飛躍的な生産工数の削減が可能となる。
以上より本実施形態によれば、コイルスプリング47に保持させた支持プレート51を備える部品間距離可変手段により、接着シール剤17を塗布した状態の電池構成部品38を接着シール剤17が圧縮されていない状態として積層し、この積層状態で所定荷重Fを付与して各電池構成部品38相互の間隔を狭めることで、電解質膜7を備えるMEA11と、該MEA11の両側に積層配置するセパレータ15とを複数積層する場合であっても、一度に接着シール剤17を圧縮してシール性を損なうことなく短時間で効率よく積層することができる。
この際、各電池構成部品38相互間に設定してある接着シール剤17のすべてをほぼ同時に硬化させた状態で荷重付与を解除できるので、接着シール剤17の未硬化の発生を防止して接着シール剤17における途切れ部分の発生を回避し、シール性を高めることができ、信頼性の高いモジュール体となる。
なお、反りを持つセパレータを矯正しながら接着シール剤を塗布し、被接着体となるMEAと接触させた後に接着シール剤が未硬化の状態で矯正を開放すると、該部品間に反りに伴う浮きが生じ、その浮きにより接着シール剤に張力が発生し、接着シール剤に引き切れが発生する。しかしながら、本実施形態では、荷重を付与している時間を充分に掛けたとしても、従来の積層方法に比べ、確実にシールできる上に、大幅に積層時間を短縮できる。
また、本実施形態では、部品間距離可変手段による各電池構成部品38相互の間隔の可変範囲は、電池構成部品38相互間に介装した接着シール剤17が、塗布初期状態からその両側に位置する電池構成部品38により押圧されて所定量圧縮される状態となるまでとしたので、各電池構成部品38間すべての接着シール剤17の潰れ後の厚さを一定として、作製したモジュール体の積層方向の高さばらつきが低減し、このモジュール体をあるスペースに組み込む際のレイアウト性向上に寄与することができする。
また、部品間距離可変手段は、コイルスプリング47からなるばねを備えているので、部品間距離を可変とする機構の制御因子が荷重のみとなり、例えば変位センサを用いた電子的な可変制御に比べ、センサ類を具備しない分だけ装置のコストを低減することができる。
また、部品間距離可変手段は、電池構成部品38の外周縁部より外側にあってコイルスプリング47の中心に挿入されるロッド43と、コイルスプリング47の中心軸方向の隙間49に挿入配置されて電池構成部品38を支持する支持プレート51とをそれぞれ備えているので、コイルスプリング47にて直接電池構成部品38を支持するよりも、支持プレート51を介して電池構成部品38を支持することで、コイルスプリング47やロッ43ドと、電池構成部品38との間にクリアランスを設けることができ、電池構成部品38を積層する際にコイルスプリング47やロッド43が邪魔にならず、電池構成部品38の積層作業が容易となる。
前記支持プレート51は、コイルスプリング47の中心軸方向に沿って形成される隙間49に挿入配置した状態で、各電池構成部品38の外周側縁部に対して接近離反する方向に移動可能であるので、上部の支持プレート51を電池構成部品38から離れる方向に後退させておくことで、既に積層されている電池構成部品38の未硬化状態の接着シール剤17との接触を回避し、不良発生を防止することができる。
また、部品支持部材を板材である支持プレート51で構成し、この支持プレート51にその一側部に開口する切欠部51aを設け、この切欠部51aにロッド43を挿入するとともに、切欠部51aの内側縁をコイルスプリング47の隙間49に挿入配置して支持プレート51をコイルスプリング47に移動可能に支持させたので、支持プレート51をコイルスプリング47に対して容易に移動させることができ、作業性が向上する。
また、前記した荷重付与手段は、各電池構成部品38の積層方向両端にそれぞれ位置して該積層した電池構成部品38を挟持する一対の挟持部材である下面プレート39および上面プレート41を備えているので、これら各プレート39,41によって積層状態の電池構成部品38に対して効率よく荷重を付与することができる。
また、上記した燃料電池スタックの組立方法によれば、図8(a)に示すシール材塗布工程は、電池構成部品38をシール剤塗布台53に固定した状態で接着シール剤17を塗布するようにしたので、塗布時間が短縮化し、かつ安定した塗布作業を連続的に行うことができる。
前記した部品積層工程は、下部に配置した電池構成部品38の上方に、支持プレート51を配置し、該支持プレート51上に、前記下部に配置した電池構成部品38の上部に積層する電池構成部品38を載置するようにしたので、電池構成部品38を積層する際に、その上方に位置する支持プレート51が邪魔にならず、積層作業が容易となって不良品発生を防止することができる。
また、前記部品積層工程は、支持プレート51を各電池構成部品38の外周縁部から、積層方向と交差する外方へ離間する位置にあらかじめ配置した状態で、下部の電池構成部品38を配置した後、その上方に位置する支持プレート51を前記配置した電池構成部品38の外周縁部の上方に移動させるようにしたので、燃料電池スタック1の製造毎に支持プレート51の配置作業を省くことができ、積層時間を短縮化することができる。
前記シール材硬化工程は、各電池構成部品38の積層方向両端から一対の挟持プレートである下面プレート39および上面プレート41により加圧挟持して積層方向に荷重を付与しつつ、電池構成部品38を加熱するようにしたので、接着シール剤17における途切れ部分の発生を回避し、モジュール体の積層方向の寸法ばらつきを低減させて信頼性を高めることができる。
また、上記したシール材硬化工程は、加熱炉であるオーブン59内で電池構成部品38を加熱することで、接着シール剤17の全体を均一に加熱でき、接着シール剤17を効率よく硬化させることができる。
さらに、前記したシール材硬化工程は、ホットプレス61により積層方向に荷重を付与すると同時に、電池構成部品38を加熱するようにしたので、接着シール剤17を短時間で効率よく硬化させることができ、信頼性を高めることができる。
そして、このような組立方法によって製造した燃料電池スタック1は、接着シール剤17による接着機能およびシール機能が良好となり、信頼性の高い製品となる。
[第2の実施形態]
図11(a)は、本発明の第2の実施形態に係わる部品間距離可変手段の概略を示す分解斜視図、図11(b)は下面プレート39および下面プレート39上の電池構成部品38(セパレータ15)を含む同正面図である。この部品間距離可変手段は、1枚の支持プレート51Aにつき、コイルスプリング47とロッド43を3セット設けており、かつ電池構成部品38に近接する位置に2セットを配置するとともに、この2セットを互いに結ぶ直線上から外れて電池構成部品38から離れた位置に他の1セットを配置している。換言すれば、他の1セットは、この1セットとは別の2セット同士を結ぶ直線上に配置していない位置関係となっている。
なお、支持プレート51Aに設けた切欠部51Aaは、その開口側を図5に示した第1の実施形態と同様に、電池構成部品38側に位置させており、上記他の1セットに対応する切欠部51Aaを他の2つの切欠部51Aaよりも長く形成している。
また、図11(a)では、長方形状の電池構成部品38の1辺に対応する位置にのみ支持プレート51Aを設けた図としているが、この1辺と反対側の他の1辺に対応する位置には、上記の支持プレート51Aもしくは図5に示した支持プレート51を配置する。
上記した支持プレート51Aを用いた場合であっても、図5に示した支持プレート51を用いた場合と同様に、前記図8〜図10に示した組立方法を採用して組み立てることができる。
このように、第2の実施形態によれば、ロッド43およびコイルスプリング47は、1つの支持プレート51Aあたり少なくとも3つ備え、この3つのロッド43のうち任意の2つを互いに結ぶ直線上から外れた位置に、他のロッド43を配置しているので、支持プレート51Aの据わり性が向上し、より安定して電池構成部品38を支持することができる。
[第3の実施形態]
図12は、本発明の第3の実施形態に係わる部品間距離可変手段の概略を示す分解斜視図である。この部品間距離可変手段に使用する支持プレート51Bは、前記図11に示した第2の実施形態による支持プレート51Aと同様に、1枚の支持プレート51Bにつき、コイルスプリング47とロッド43を3セット設けており、かつ電池構成部品38に近接する位置に2セットを配置するとともに、この2セットを互いに結ぶ直線上から外れて電池構成部品38から離れた位置に他の1セットを配置している。
上記第3の実施形態における第2の実施形態と異なる点は、支持プレート51Bに、支持プレート51Aの切欠部51Aaに代えて閉区間となる切欠穴51Baを設けたことであり、電池構成部品38を積層配置する前に、この支持プレート51Bをユニットとしてあらかじめロッド43およびコイルスプリング47に取り付けている。
この場合、支持プレート51Bをロッド43およびコイルスプリング47に取り付ける作業としては、図12に二点鎖線で示すように、切欠穴51Baの電池構成部品38から離れた側の端部にコイルスプリング47の外径より大きな挿入穴51Bbを設け、該挿入穴51Bbからロッド43およびコイルスプリング47を挿入し、その後支持プレート51Bを、切欠穴51Baの両側縁をコイルスプリング47の隙間49に挿入した状態でロッド43およびコイルスプリング47に対してスライド移動させればよい。
このように第3の実施形態によれば、支持プレート51Bをユニットとしてあらかじめロッド43およびコイルスプリング47に取り付けておくことで、燃料電池スタック1の製造毎に支持プレート51Bの配置作業を省けるため、積層時間を短縮化することができる。
なお、支持プレート51Bをロッド43およびコイルスプリング47に取り付ける作業として、前記図12に示したコイルスプリング47の外径より大きな挿入穴51Bbを設けずに、ロッド43のみ切欠穴51Baに挿入し、かつ支持プレート51B相互の間隔をコイルスプリング47のピッチ(隙間49)に合わせた状態で、ロッド43の上端部からコイルスプリング47を挿入しつつ、コイルスプリング47側を雌ねじ、切欠穴51Ba側を雄ねじとした関係で、コイルスプリング47を回転させながらロッド43の軸方向に移動させることで、支持プレート51Bをコイルスプリング47に取り付けることもできる。
[第4の実施形態]
図13は、本発明の第4の実施形態に係わる部品間距離可変手段の一部を示す正面図である。この部品間距離可変手段は、前記した各実施形態におけるコイルスプリング47に代えて皿ばね63使用している。すなわち、皿ばね63を最下部および最上部とした状態で電池構成部品38と皿ばね63とを交互にロッド43に取り付ける。この場合、皿ばね63の負荷のかかっていない自然状態での上下厚さ寸法が、図4のコイルスプリング47の隙間49の高さ寸法に相当する。
また、この実施形態の場合は、図12に示す閉区間の切欠穴51Baを備えた支持プレート51Bを用いることで、第3の実施形態と同様に、支持プレート51Bをユニットとしてあらかじめロッド43およびコイルスプリング47に取り付けておくことができ、燃料電池スタック1の製造毎に支持プレート51Bの配置作業を省けるため、積層時間を短縮化することが可能となる。
なお、上記したばねとして、コイルスプリング47や皿ばね63に限らず、圧縮特性を持つ樹脂リングや、ジャバラ状の樹脂ばねを使用しても構わない。
本発明は、以上に説明した各実施形態に限ることはなく、これら各実施形態に対し、安易に想像可能な代替案についても、本発明の意図を逸脱しない範囲内にて適用可能であることは言うまでもない。
本発明に係わる基本的な燃料電池スタックの斜視図である。 図1の燃料電池スタックの側面図である。 図1の燃料電池スタックにおける単セルの構造を示す断面図である。 本発明における燃料電池スタック組立装置の一例を示す正面断面図である。 図4の組立装置の概略を示す分解斜視図である。 電解質膜の両主面に配してあるガス拡散層の圧縮特性を示す説明図である。 図4に示した電池構成部品の積層状態から上面プレートを用いて所定荷重を付与した状態を示す説明図である。 燃料電池の組立装置を用いた組立方法を示す工程図で、(a)はシール材塗布工程図、(b),(c)は部品積層工程図である。 燃料電池の組立装置を用いた組立方法を示す工程図で、(a)は部品積層工程図、(b)はシール材硬化工程図である。 燃料電池の組立装置を用いた組立方法を示す工程図で、(a)はオーブンを用いた場合のシール材硬化工程図、(b)はホットプレスを用いた場合のシール材硬化工程図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係わる部品間距離可変手段の概略を示す分解斜視図、(b)は下面プレートおよび下面プレート上の電池構成部品(セパレータ)を含む同正面図である。 本発明の第3の実施形態に係わる部品間距離可変手段の概略を示す分解斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係わる部品間距離可変手段の一部を示す正面図である。
符号の説明
1 燃料電池スタック(燃料電池)
7 電解質膜(燃料電池構成部品)
15 セパレータ(燃料電池構成部品)
17 接着シール剤(シール材)
39 下面プレート(挟持プレート,荷重付与手段)
41 上面プレート(挟持プレート,荷重付与手段)
43 ロッド(部品間距離可変手段)
47 コイルスプリング(ばね,部品間距離可変手段)
51,51A,51B 支持プレート(板材,部品支持部材,部品間距離可変手段)
51,51Aa 支持プレートの切欠部
51Ba 支持プレートの切欠穴
53 シール剤塗布台(シール材塗布台)
59 オーブン(加熱炉)
61 ホットプレス
63 皿ばね(ばね)

Claims (17)

  1. 電解質膜と、この電解質膜の両側に積層配置するセパレータとを有し、これら電解質膜およびセパレータを有する燃料電池構成部品相互間にシール材を介装して組み立てる燃料電池の組立装置であって、前記燃料電池構成部品相互間にシール材を介装した状態で、各燃料電池構成部品相互の間隔を可変とする部品間距離可変手段と、前記各燃料電池構成部品の積層方向両端を押さえつつ該積層方向に荷重を付与することで前記部品間距離可変手段による各燃料電池構成部品相互の間隔を狭める荷重付与手段とを備えていることを特徴とする燃料電池の組立装置。
  2. 前記部品間距離可変手段による前記各燃料電池構成部品相互の間隔の可変範囲は、前記燃料電池構成部品相互間に介装したシール材が、設置初期状態からその両側に位置する燃料電池構成部品により押圧されて所定量圧縮される状態となるまでであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の組立装置。
  3. 前記部品間距離可変手段は、ばねを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池の組立装置。
  4. 前記部品間距離可変手段は、前記燃料電池構成部品の外周縁部より外側にあって前記ばねの中心に挿入されるロッドと、前記ばねの中心軸線方向に沿って形成される隙間に挿入配置されて前記燃料電池構成部品を支持する部品支持部材とをそれぞれ備えていることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池の組立装置。
  5. 前記ロッドおよびばねは、前記部品支持部材1つあたり少なくともそれぞれ3つ備え、この少なくとも3つのロッドのうち任意の2つを互いに結ぶ直線上から外れた位置に、他のロッドを配置することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池の組立装置。
  6. 前記部品支持部材は、前記ばねの中心軸線方向に沿って形成される隙間に挿入配置した状態で、前記各燃料電池構成部品の外周側縁部に対して接近離反する方向に移動可能であることを特徴とする請求項4または5に記載の燃料電池の組立装置。
  7. 前記部品支持部材を板材で構成し、この板材にその一側部に開口する切欠部を設け、この切欠部に前記ロッドを挿入するとともに、前記切欠部の内側縁を前記ばねの隙間に挿入配置して前記板材を前記ばねに移動可能に支持させたことを特徴とする請求項6に記載の燃料電池の組立装置。
  8. 前記部品支持部材を板材で構成し、この板材に切欠穴を設け、この切欠穴に前記ロッドを挿入するとともに、前記切欠穴の内側縁を前記ばねの隙間に挿入配置して前記板材を前記ばねに移動可能に支持させたことを特徴とする請求項6に記載の燃料電池の組立装置。
  9. 前記荷重付与手段は、前記各燃料電池構成部品の積層方向両端にそれぞれ位置して該積層した燃料電池構成部品を挟持する一対の挟持部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の燃料電池の組立装置。
  10. 電解質膜と、この電解質膜の両側に積層配置するセパレータとを有し、これら電解質膜およびセパレータを有する燃料電池構成部品相互間にシール材を介装して組み立てる燃料電池の組立方法であって、前記各燃料電池構成部品上にシール材を塗布するシール材塗布工程と、前記シール材を塗布した各燃料電池構成部品を、互いに所定間隔離れた状態で順次積層する部品積層工程と、前記積層した各燃料電池構成部品に対し積層方向に荷重を付与して前記所定間隔を狭めつつ、前記塗布したシール材を圧縮して硬化させるシール材硬化工程と、をそれぞれ備えていることを特徴とする燃料電池の組立方法。
  11. 前記シール材塗布工程は、前記各燃料電池構成部品をシール材塗布台に固定した状態でシール材を塗布することを特徴とする請求項10に記載の燃料電池の組立方法。
  12. 前記部品積層工程は、下部に配置した前記燃料電池構成部品の上方に、この燃料電池構成部品から離間した状態で部品支持部材を配置し、この部品支持部材上に、前記下部に配置した燃料電池構成部品の上部に積層する燃料電池構成部品を配置することを特徴とする請求項10または11に記載の燃料電池の組立方法。
  13. 前記部品積層工程は、前記部品支持部材を前記各燃料電池構成部品の外周縁部から、積層方向と交差する外方へ離間する位置にあらかじめ配置した状態で、下部の燃料電池構成部品を配置した後、その上方に位置する前記部品支持部材を前記下部に配置した燃料電池構成部品の外周縁部の上方に移動させることを特徴とする請求項10に記載の燃料電池の組立方法。
  14. 前記シール材硬化工程は、前記各燃料電池構成部品の積層方向両端から一対の挟持部材により加圧挟持して前記積層方向に荷重を付与しつつ、前記燃料電池構成部品を加熱することを特徴とする請求項10ないし13のいずれか1項に記載の燃料電池の組立方法。
  15. 前記燃料電池構成部品の加熱は、加熱炉内で行うことを特徴とする請求項14に記載の燃料電池の組立方法。
  16. 前記シール材硬化工程は、ホットプレスにより前記積層方向に荷重を付与すると同時に、前記燃料電池構成部品を加熱することを特徴とする請求項14に記載の燃料電池の組立方法。
  17. 請求項10ないし16のいずれか1項に記載の燃料電池の組立方法によって組み立てたことを特徴とする燃料電池。
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