JP2009157829A - 情報処理装置及び不揮発性半導体メモリドライブ - Google Patents

情報処理装置及び不揮発性半導体メモリドライブ Download PDF

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Abstract

【課題】半導体メモリと制御部との間に位置する領域であって、基板の他の領域に比較して高温になる領域の温度を測定することができる情報処理装置及び不揮発性半導体メモリドライブを提供する。
【解決手段】情報処理装置1は、基板と、基板に実装されて不揮発性半導体メモリの動作を制御する制御部と、基板上に設けられての不揮発性半導体メモリ又は制御部の温度に基づく温度を検出する温度センサ101とを有するSSD(不揮発性半導体メモリドライブ)10と、SSD10を冷却するファン13と、SSD10の動作を制御するCPU115とを有し、CPU115は、SSD10から出力される温度に基づいて、SSD10を冷却する処理を制御する
【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置及び不揮発性半導体メモリドライブに関する。
従来、メモリチップ、温度センサ及び温度検出回路を備えたメモリモジュールが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このメモリモジュールは、基板上に実装されたメモリチップと、メモリチップの温度を測定する温度センサと、温度センサにより測定された温度と予め設定された設定温度とを比較する温度検出回路とを備える。したがって、メモリモジュールは、温度センサによりメモリチップの温度を測定し、その測定した温度が設定温度を超えているか否かを温度検出回路により検出することができる。
特開2007−257062号公報
しかし、従来のメモリモジュールによると、温度センサによる温度の測定対象はメモリチップであるため、基板上にメモリチップの他に更に熱源となる部品やメモリチップが実装された領域よりも高温となる領域が存在する場合には、そのような部品や領域を含めて温度センサによる温度の測定対象とするができないという問題がある。
従って、本発明の目的は、半導体メモリと制御部との間に位置する領域であって、基板の他の領域に比較して高温になる領域の温度を測定することができる情報処理装置及び不揮発性半導体メモリドライブを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するため、外部記憶装置として不揮発性半導体メモリを有した不揮発性半導体メモリドライブを搭載する情報処理装置において、基板と、前記基板上に設けられて前記不揮発性半導体メモリの動作を制御するメモリコントローラと、前記基板上に設けられて前記不揮発性半導体メモリドライブ内の温度を検出する温度センサとを有する不揮発性半導体メモリドライブと、前記不揮発性半導体メモリドライブに設けられた前記温度センサが検出した温度に基づいて、前記不揮発性半導体メモリドライブの温度を低下させるための処理を行う主制御部とを有することを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、本発明は上記目的を達成するため、情報処理装置の外部記憶装置として実装され使用される、不揮発性半導体メモリを有した不揮発性半導体メモリドライブにおいて、基板と、前記基板上に設けられて前記不揮発性半導体メモリの動作を制御するメモリコントローラと、前記基板上に設けられて前記不揮発性半導体メモリドライブ内の温度を検出する温度センサとを有することを特徴とする不揮発性半導体メモリドライブを提供する。
本発明によれば、半導体メモリと制御部との間に位置する領域であって、基板の他の領域に比較して高温になる領域の温度を測定することができる。
以下に、本発明の情報処理装置の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
(情報処理装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の外観を示す概略図である。この情報処理装置1は、本体2と、本体2に取り付けられた表示ユニット3とから構成されている。
本体2は、箱状の筐体4を有し、その筐体4は、上壁4a、周壁4b及び下壁4cを備える。筐体4の上壁4aは、情報処理装置1を操作するユーザに近い側から順にフロント部40、中央部41及びバック部42を有する。下壁4cは、この情報処理装置1が置かれる設置面に対向する。周壁4bは、前壁4ba、後壁4bb及び左右の側壁4bc,4bdを有する。
フロント部40は、ポインティングデバイスであるタッチパッド20と、パームレスト21と、情報処理装置1の各部の動作に連動して点灯するLED22とを備える。
中央部41は、文字情報等を入力可能なキーボード23aが取り付けられるキーボード載置部23を備える。
バック部42は、着脱可能に取り付けられたバッテリパック24と、バッテリパック24の右側に情報処理装置1の電源を投入するための電源スイッチ25と、バッテリパック24の左右に表示ユニット3を回転可能に支持する一対のヒンジ部26a,26bとを備える。
筐体4の左の側壁4bcには、筐体4内から外部に対して風Wを排出する排出口29が設けられている。また、右の側壁4bdには、例えば、DVD等の光記憶媒体にデータを読み書き可能なODD(Optical Disc Drive)27と、各種のカード280が出し入れされるカードスロット28とが配置されている。
筐体4は、周壁4bの一部及び上壁4aを含む筐体カバーと、周壁4bの一部及び下壁4cを含む筐体ベースとにより形成されている。筐体カバーは、筐体ベースに対して着脱自在に組み合わされ、筐体ベースとの間に収容空間を形成する。この収容空間には、不揮発性半導体メモリドライブとしてのSSD(Solid State Drive)10等が収容される。なお、SSD10の詳細は後述する。
表示ユニット3は、開口部30aを有するディスプレイハウジング30と、表示画面31aに画像を表示可能なLCD等からなる表示部31とを備える。表示部31はディスプレイハウジング30に収容され、表示画面31aは開口部30aを通じてディスプレイハウジング30の外部に露出している。
図2は、本体2の平面図であり、図3は、本体2を下方から見た下面図である。筐体4内のレイアウトを示すために、図2では筐体カバー5を省略し、図3では筐体ベース6を省略している。筐体カバー5及び筐体ベース6には、複数のボス43が設けられている。
筐体4内には、上述のSSD10、バッテリパック24、ODD27及びカードスロット28の他に、メイン回路基板11、拡張モジュール12及びファン13等が収容されている。
メイン回路基板11は、複数の電子部品が実装され、複数の電子部品が機能することにより所定の動作を行うユニットである。また、メイン回路基板11は、コネクタ110に結合されたケーブル110aを介してSSD10に接続されるとともに、図示しないケーブルを介してバッテリパック24、ODD27、カードスロット28、拡張モジュール12及びファン13等に接続されている。
ODD27は、筐体4内に収容されるケース270と、ケース270内に引き出し可能に収容されるとともに光記憶媒体を載せるディスクトレイ271とを有する。
カードスロット28は、例えば、PCカードスロットやExpressCard(登録商標)スロット等の規格により形状が定められている。
拡張モジュール12は、拡張回路基板120と、拡張回路基板120に設けられたカードソケット121と、カードソケット121に挿入された拡張モジュール基板122とを備える。カードソケット121は、例えば、Mini−PCI等の規格に基づいており、拡張モジュール基板122は、例えば、3G(3rd Generation)モジュール、テレビチューナー、GPSモジュール、及びWimax(登録商標)モジュール等が挙げられる。
ファン13は、筐体4内を送風に基づいて冷却する冷却部であり、筐体4内の空気を排出口29を介して風Wとして外部に排出する。
SSD10は、基板100を備え、その基板100が有する面100aには、温度センサ101、コネクタ102及び制御部(メモリコントローラ)103等が実装されている。筐体4内において、SSD10は、ファン13により筐体4内から外部にかけての風Wの上流側に制御部103が位置し、風Wの下流側に温度センサ101が位置するように収容されている。
図4は、情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。この情報処理装置1は、上述のSSD10、拡張モジュール12、ファン13、タッチパッド20、キーボード23a、LED22、電源スイッチ25、ODD27、カードスロット28及び表示部31の他に、各部を制御する組込システムであるEC(Embedded Controller)111と、BIOS(Basic Input Output System)112aを格納するフラッシュメモリ112と、LSI(Large Scale Integration)チップであり各種バス及びI/Oコントローラ(主制御部)として機能するサウスブリッジ113と、LSIチップであり後述するCPU(Central Processing Unit)115、GPU(Graphic Processing Unit)116、メインメモリ117及び各種バスとの接続を制御するノースブリッジ114と、各種信号を演算処理するCPU115と、映像信号を演算処理して表示制御するGPU116と、CPU115により読み書きされるメインメモリ117とを有する。
なお、EC111、フラッシュメモリ112、サウスブリッジ113、ノースブリッジ114、CPU115、GPU116及びメインメモリ117は、メイン回路基板11に実装された電子部品である。
(SSDの構成)
図5は、SSDの外観の一例を示す斜視図である。このSSD10は、面100a〜100fを有する基板100を備え、基板100の面100aにそれぞれ実装された温度センサ101、コネクタ102、制御部103、8つのNANDメモリ104A〜104H及びDRAM105を備える。このSSD10は、データやプログラムを記憶し、電源を供給しなくても記録が消えない外部記憶装置である。従来のハードディスクドライブのような磁気ディスクやヘッド等の駆動機構を持たないが、基板100上に実装される8つのNANDメモリ104A〜104Hの記憶領域に、OS(Operating System)等のプログラム、ユーザやソフトウエアの実行に基づいて作成されたデータ等を従来のハードディスクドライブと同様に読み書き可能に長期的に保存でき、情報処理装置1の起動ドライブとして動作することのできる不揮発性半導体メモリからなるドライブである。
図6は、SSDの概略構成を示すブロック図である。制御部103は、温度センサ101、コネクタ102、8つのNANDメモリ104A〜104H、DRAM105、及び電源回路106にそれぞれ接続されている。また、制御部103は、コネクタ102を介してホスト装置8に接続され、必要に応じて外部装置9に接続される。
電源7は、バッテリパック24又は図示しないACアダプタであり、例えば、DC3.3Vがコネクタ102を介して電源回路106に供給される。また、電源7は、情報処理装置1全体に対して電力を供給する。
ホスト装置8は、本実施の形態ではメイン回路基板11であり、メイン回路基板11に実装されたサウスブリッジ113と制御部103との間が接続されている。サウスブリッジ113と制御部103との間は、例えば、シリアルATA等の規格に基づいてデータの送受信が行われる。
外部装置9は、情報処理装置1とは異なる他の情報処理装置である。外部装置9は、情報処理装置1から取り外されたSSD10に対して、例えば、RS−232C等の規格に基づいて制御部103に接続され、NANDメモリ104A〜104Hに記憶されたデータを読み出す機能を有する。
(SSDの各部の構成)
基板100は、例えば、1.8インチタイプ又は2.5インチタイプのHDD(Hard disk drive)と同等の外形サイズを有する。なお、本実施の形態では、1.8インチタイプと同等である。また、基板100を筐体4に固定するための複数の貫通穴100gを有する。
温度センサ101は、基板100上において、ともに熱源となる制御部103とNANDメモリ104A〜104Hとの間に設けられている。図5の例では、温度センサ101は、制御部103とNANDメモリ104A〜104Hによって囲まれるように基板の中央付近に設けられ、その位置における温度を測定する。温度センサ101により測定された測定温度は、温度情報として制御部103に送られる。なお、本実施の形態では、半導体のPN接合部の電圧が温度により変化する特性を利用した半導体温度センサを用いたが、例えば、サーミスタ等の他の方式による温度センサを用いてもよい。
上記の位置に設けられた温度センサ101による測定温度は、SSD10が動作中の場合は、例えば、50℃〜60℃であり、基板100の他の領域に比較して10℃程度高い。
制御部103は、NANDメモリ104A〜104Hに対する動作を制御する。具体的には、制御部103は、ホスト装置8からの要求に応じて、NANDメモリ104A〜104Hに対するデータの読み書きを制御する。データの転送速度は、例えば、データ読み出し時で100MB/Sec、書き込み時で40MB/Secである。
制御部103は、温度センサ101から温度情報を一定の周期で取得し、温度情報が示す測定温度が予め設定された規定値を超えているとき、ホスト装置に対するレスポンスを低下させる。レスポンスを低下させる動作は、SSD10が有する処理能力の一部を制限する動作として、例えば、NANDメモリ104A〜104Hから読み出したデータをホスト装置8に転送する際の転送速度の低下や、制御部103とNANDメモリメモリ104A〜104Hとの間の転送速度の低下等が挙げられる。
また、制御部103は、測定温度が規定値を超えているとき、その旨を示す情報として警告信号をホスト装置8に出力する。なお、制御部103は、警告信号の代わりに温度情報自体をホスト装置8に出力してもよい。
また、制御部103は、その取得した温度情報をその取得した取得日時とともにNANDメモリ104A〜104Hの所定のアドレスに書き込む。
NANDメモリ104A〜104Hは、長辺と短辺からなる外形を有し、例えば、その厚みは3mmである。NANDメモリ104A〜104Hは、基板100上で非対称な配置に実装されている。すなわち、図5の例では、NANDメモリ104A〜104Hのうち4つのNANDメモリ104A〜104Dは、長辺が略平行になるように揃えた状態で配置され、他の4つのNANDメモリ104E〜104Hは、短辺と長辺とが対向するように組み合わされた状態で配置されている。なお、NANDメモリは、基板100の面100bにも実装されていてもよい。
NANDメモリ104A〜104Hは、1つの記憶容量が、例えば、16GBの不揮発性の半導体メモリであって、例えば、1つのメモリセルに2ビットを記録可能なMLC(Multi Level Cell)−NANDメモリ(多値NANDメモリ)である。MLC−NANDメモリは、SLC(Single Level Cell)−NANDメモリに比較して、一般に書き換え可能回数は劣るが、記憶容量の大容量化は容易である。また、NANDメモリ104A〜104Hは、設置された環境温度によりデータを保持可能な期間が変動する特性を有する。
NANDメモリ104A〜104Hは、制御部103の制御により書き込まれたデータを記憶するとともに、温度情報及び取得日時を温度履歴として記憶する。
DRAM105は、制御部103の制御によりNANDメモリ104A〜104Hに対するデータの読み書きが行われる際に一時的にデータが格納されるバッファである。
コネクタ102は、シリアルATA等の規格に基づいた形状を有する。なお、制御部103及び電源回路106は、別々のコネクタによりホスト装置8及び電源7にそれぞれ接続されていてもよい。
電源回路106は、電源7から供給されたDC3.3Vを、例えば、DC1.8V、1.2V等に変換するとともに、それら3種類の電圧をSSD10の各部の駆動電圧に合わせて各部に供給する。
(第1の実施の形態の動作)
以下に、第1の実施の形態に係る情報処理装置の動作について図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、ユーザが電源スイッチ25を押下すると、その電源スイッチ25の押下を検出したEC111は、電源7から情報処理装置1の各部に電力の供給を開始する。そして、EC111は、BIOS112aに基づいて情報処理装置1の起動を行う。
次に、情報処理装置1の起動が完了すると、ユーザは表示部31の表示画面31aを視認しながら、タッチパッド20及びキーボード23aを用いて情報処理装置1に対する操作を行う。
次に、情報処理装置1は、ユーザによる操作を受け付けると、その操作に応じて所定の動作を行う。例えば、情報処理装置1のCPU15が、SSD10に記憶されたデータを表示部31に表示する操作を受け付けた場合には、CPU115は、SSD10に対してデータの読み出しを命令する。次に、SSD10の制御部103は、NANDメモリ104A〜104Hからデータを読み出し、そのデータをサウスブリッジ113及びノースブリッジ114を介して、GPU116に送る。そして、GPU116は、そのデータを表示部31に画像として表示する。
情報処理装置1が上記のような動作を行っている間、SSD10の温度センサ101は、温度センサ101が設けられた位置における温度を測定する。
そして、制御部103は、温度センサ101による測定温度を一定の周期で温度情報として取得する温度監視を行う(S10)。また、制御部103は、その取得した温度情報を取得日時とともに、NANDメモリ104A〜104Hの所定のアドレスに温度履歴として記憶する。
次に、制御部103は、その取得した温度情報に基づいて、その測定された温度である測定温度が規定値以上であるか否かを判定する(S11)。
そして、制御部103が、測定温度が規定値以上でないと判定した場合には(S11:No)、ステップS10に戻り、温度センサ101による温度の監視を継続する。一方、制御部103が、測定温度が規定値以上であると判定した場合には(S11:Yes)、ホスト装置8に対して警告信号を出力する(S12)。その警告信号を受けたホスト装置8は、例えば、LED22の点灯状態の変更や、表示部31への警告メッセージの表示等により、ユーザにSSD10において測定温度が規定値以上である旨を通知する。
そして、制御部103は、ホスト装置8に対する自らのレスポンスを低下させる(S20)。
次に、制御部103は、測定温度が規定値以下であるか否かを判定する(S30)。そして、制御部103は、測定温度が規定値以下でないと判定した場合には(S30:No)、ステップS20に戻り、レスポンスを低下させた状態を維持する。
一方、制御部103は、測定温度が規定値以下であると判定した場合には(S30:Yes)、ホスト装置8に対して警告解除信号を出力する(S31)。その警告解除信号を受けたホスト装置8は、LED22及び表示部31等を介してユーザに警告が解除された旨を通知する。
そして、制御部103は、ホスト装置8に対する自らのレスポンスを低下前の通常の状態に戻す(S40)。
上記した本発明の第1の実施の形態によると、温度センサ101を制御部103とNANDメモリ104Hとの間に設けたため、基板100の他の領域に比較して高温になる領域の温度を測定することができる。
また、SSD10の制御部103が、測定温度が規定値を超えているとき、ホスト装置8に対する自らのレスポンスを低下させることにより、測定温度を規定値以下に抑制し、SSD10のデータ保持期間の変動を抑制することができる。
また、SSD10の制御部103が、測定温度が規定値を超えているとき、警告信号をホスト装置8に出力するため、ホスト装置8がSSD10において測定温度が規定値を超えていることを認識し、その警告信号に対応した処理を行うことができる。
また、NANDメモリ104A〜104Hに温度履歴を記憶することにより、SSD10が使用された状況での環境温度を時系列的に確認することができる。なお、温度履歴は、制御部103による読み出しだけでなく、例えば、SSD10の温度を低下させる処理を行うにあたってサウスブリッジ113による読み出しも可能である。
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。第1の実施の形態では、SSD10自らが測定温度を規定値以下に抑える動作を行ったのに対し、本実施の形態では、SSD10に接続されたホスト装置8が、SSD10から出力される温度情報に基づいて、SSD10を冷却する冷却動作を行うものである。
すなわち、この情報処理装置1は、第1の実施の形態に係る情報処理装置1と比較して、CPU115が冷却動作を制御する制御回路115aを有する点において異なり、その他の構成及び機能は同様である。
制御回路115aは、SSD10から出力される温度情報に基づいて、冷却動作としてファン13の送風量を通常動作時の通常レベルよりも大きな大レベルにする。本実施の形態では、SSD10から出力される温度情報は、第1の実施の形態と同様の警告信号及び警告解除信号とするため、制御回路115aは、SSD10から警告信号を受けたとき、ファン13の送風量を大レベルに変更し、警告解除信号を受けたとき、ファン13の送風量を通常レベルに変更する。なお、制御回路115aは、ファン13のオンオフを切り替えるようにしてもよい。
以下に、第2の実施の形態に係る情報処理装置の動作について図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、SSD10の制御部103は、情報処理装置1が所定の動作を行っている間、温度センサ101による温度監視を行う(S10)。一方、ホスト装置8は、ユーザの要求に応じた所定の動作を行うとともに、ファン13の送風量を通常レベルで送風を開始する(S100)。
次に、制御部103は、温度センサ101による測定温度が規定値以上であるか否かを判定し(S11)、規定値以上でないと判定した場合には(S11:No)、ステップS10に戻る。一方、制御部103が、測定温度が規定値以上であると判定した場合には(S11:Yes)、ホスト装置8に警告信号を出力する(S12)。
次に、CPU115の制御回路115aは、SSD10からの警告信号を受けると、EC111を介してファン13の送風量を大レベルに変更する(S101)。
次に、制御部103は、測定温度が規定値以下であるか否かを判定し(S30)、規定値以下でないと判定した場合には(S30:No)、ステップS20に戻る。一方、制御部103が、測定温度が規定値以下であると判定した場合には(S30:Yes)、ホスト装置8に警告解除信号を出力する(S31)。
そして、制御回路115aは、SSD10からの警告解除信号を受けると、EC111を介してファン13の送風量を通常レベルに変更する(S102)。
上記した本発明の第2の実施の形態によると、ホスト装置8が、SSD10からの温度情報に基づいてファンの送風量を制御することにより、測定温度を規定値以下に抑制し、SSD10のデータ保持期間の変動を抑制することができる。
[第3の実施の形態]
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。本実施の形態の制御回路115aは、第2の実施の形態と比較して、冷却動作としてホスト装置8の処理能力、すなわち、クロック数を低下させる点が異なり、その他は同様の構成及び機能を有する。
制御回路115aは、CPU105のクロック数を通常の状態にして、ホスト装置8の動作を開始する(S110)。次に、制御回路115aは、SSD10から警告信号を受けると、CPU105のクロック数を通常の状態より低下させる(S111)。そして、制御回路115aは、警告解除信号を受けると、CPU105のクロック数を通常の状態に戻す(S112)。
なお、制御回路115aによるクロック数の制御は、CPU105だけでなくGPU116も対象にしてもよいし、GPU116だけを対象にしてもよい。
上記した本発明の第3の実施の形態によると、ホスト装置8が、SSD10からの温度情報に基づいてクロック数を制御することにより、測定温度を規定値以下に抑制し、SSD10のデータ保持期間の変動を抑制することができる。
[第4の実施の形態]
図11は、本発明の第4の実施の形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。本実施の形態の制御回路115aは、第2の実施の形態と比較して、冷却動作としてホスト装置8をスタンバイ状態又はハイバネーション状態に移行させて、その冷却動作によりSSD10の冷却性が改善しないとき、シャットダウン処理を行う点が異なり、その他は同様の構成及び機能を有する。
制御回路115aは、ホスト装置8のシステムを通常の状態で起動し、動作を開始する(S120)。次に、制御回路115aは、SSD10から警告信号を受けると、ホスト装置8をスタンバイ状態又はハイバネーション状態に移行させ、システムの動作を一旦停止する(S121)。そして、制御回路115aは、移行後の一定期間内に警告解除信号を受けなかった場合には(S122:No)、ホスト装置8のシャットダウン処理を行い、システムを終了する(S123)。
一方、制御回路115aが、一定期間内に警告解除信号を受けた場合には(S122:No)、スタンバイ状態又はハイバネーション状態から通常の状態に移行し、システムの動作を再開する(S124)。
上記した本発明の第4の実施の形態によると、ホスト装置8が、SSD10からの温度情報に基づいてシステムの状態を制御することにより、測定温度を規定値以下に抑制し、SSD10のデータ保持期間の変動を抑制することができる。
また、ホスト装置8が、SSD10の冷却性が改善しないとき、シャットダウン処理を行うため、環境温度によるSSD10の故障を防止することができる。
[第5の実施の形態]
図12は、本発明の第5の実施の形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。本実施の形態の情報処理装置は、SSD10が第1の実施の形態と同様に自らのレスポンスを低下させる動作を行うとともに、ホスト装置8も第2の実施の形態と同様のファン13による冷却動作を行うものである。
なお、制御回路115aは、冷却動作としてファン13の送風量を制御する他に、第3及び第4の実施の形態で説明したように、クロック数及びシステムの状態を制御してもよいし、これら3つのうちから2つを任意に組み合わせてもよいし、3つ全てを行ってもよい。
SSD10の制御部103が、温度監視(S10)により、測定温度が規定値以上であると判定した場合には(S11:Yes)、ホスト装置8に警告信号を送信する(S12)。また、制御部103は、ホスト装置8に対する自らのレスポンスを低下する(S20)。
そして、制御回路115aは、警告信号を受けると、ファン13の送風量を大レベルに変更する(S101)。
次に、制御部103は、測定温度が規定値以下であるか否かを判定し(S30)、規定値以下であると判定した場合には(S30:Yes)、ホスト装置8に警告解除信号を出力する(S31)。また、制御部103は、ホスト装置8に対して低下していた自らのレスポンスを低下前の通常の状態に戻す(S40)。
そして、制御回路115aは、警告解除信号を受けると、ファン13の送風量を通常レベルに変更する(S102)。
上記した本発明の第5の実施の形態によると、SSD10とホスト装置8がともに冷却動作を行うため、より効率的にSSD10を冷却することができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、第2〜第5の実施の形態に係るCPU115の制御回路115aは、フラッシュメモリ112又はSSD10に記憶されたプログラムであって、CPU115がそのプログラムに従って動作することにより実現するものでもよい。
また、第2〜第5の実施の形態では、SSD10の制御部103が温度監視を行っていたが、例えば、CPU115の制御回路115aが、定期的に温度センサ101から温度情報を取得することにより温度監視を行うようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の外観を示す概略図である。 情報処理装置の本体の内部を示す平面図である。 情報処理装置の本体の内部を示す底面図である。 情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。 SSDの外観の一例を示す斜視図である。 SSDの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…情報処理装置、2…本体、3…表示ユニット、4…筐体、4a…上壁、4b…周壁、4ba…前壁、4bb…後壁、4bc,4bd…側壁、4c…下壁、5…カバー、6…筐体ベース、7…電源、8…ホスト装置、9…外部装置、10…SSD、11…メイン回路基板、12…拡張モジュール、13…ファン、20…タッチパッド、21…パームレスト、22…LED、23…キーボード載置部、23a…キーボード、24…バッテリパック、25…電源スイッチ、26a,26b…ヒンジ部、27…ODD、28…カードスロット、29…排出口、30…ディスプレイハウジング、30a…開口部、31…表示部、31a…表示画面、40…フロント部、41…中央部、42…バック部、43…ボス、100…基板、100a〜100f…面、100g…貫通穴、101…温度センサ、102…コネクタ、103…制御部、104A-104P…NANDメモリ、105…DRAM、106…電源回路、110…コネクタ、110a…ケーブル、111…EC、112…フラッシュメモリ、112a…BIOS、113…サウスブリッジ、114…ノースブリッジ、115…CPU、115a…制御回路、116…GPU、117…メインメモリ、120…拡張回路基板、121…カードソケット、122…拡張モジュール基板、270…ケース、271…ディスクトレイ、280…カード

Claims (12)

  1. 外部記憶装置として不揮発性半導体メモリを有した不揮発性半導体メモリドライブを搭載する情報処理装置において、
    基板と、前記基板上に設けられて前記不揮発性半導体メモリの動作を制御するメモリコントローラと、前記基板上に設けられて前記不揮発性半導体メモリドライブ内の温度を検出する温度センサとを有する不揮発性半導体メモリドライブと、
    前記不揮発性半導体メモリドライブに設けられた前記温度センサが検出した温度に基づいて、前記不揮発性半導体メモリドライブの温度を低下させるための処理を行う主制御部とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記温度センサは、前記不揮発性半導体メモリドライブ内の、前記基板、前記不揮発性半導体メモリ、又は前記メモリコントローラの温度を検出することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記主制御部は、前記温度を低下させる処理として前記不揮発性半導体メモリドライブの処理能力を低下させる請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置内に外気を吸入し装置内部の温度を冷却する冷却ファンを有し、
    前記主制御部は、前記温度を低下させる処理として前記冷却ファンの駆動量を通常動作時よりも大にする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記メモリコントローラは、前記温度センサで検出された温度を温度履歴として前記不揮発性半導体メモリに記憶させる請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記主制御部は、前記不揮発性半導体メモリに記憶された前記温度履歴の読み出しを行う請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記主制御部は、前記温度を低下させる処理により前記不揮発性半導体メモリドライブの温度が予め設定された温度まで改善されないとき、シャットダウン処理を行う請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置の外部記憶装置として実装され使用される、不揮発性半導体メモリを有した不揮発性半導体メモリドライブにおいて、
    基板と、
    前記基板上に設けられて前記不揮発性半導体メモリの動作を制御するメモリコントローラと、
    前記基板上に設けられて前記不揮発性半導体メモリドライブ内の温度を検出する温度センサとを有することを特徴とする不揮発性半導体メモリドライブ。
  9. 前記温度センサは、前記不揮発性半導体メモリドライブ内の、前記基板、前記不揮発性半導体メモリ、又は前記メモリコントローラの温度を検出することを特徴とする請求項8記載の不揮発性半導体メモリドライブ。
  10. 前記メモリコントローラは、前記温度を低下させる処理として自らの処理能力を低下させる請求項8に記載の不揮発性半導体メモリドライブ。
  11. 前記メモリコントローラは、前記温度を低下させる処理として前記温度を外部に出力する請求項8に記載の不揮発性半導体メモリドライブ。
  12. 前記メモリコントローラは、前記温度センサで検出された前記温度を温度履歴として前記不揮発性半導体メモリに記憶させる請求項8に記載の不揮発性半導体メモリドライブ。
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