JP2009156230A - ファンモータ - Google Patents
ファンモータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009156230A JP2009156230A JP2007337819A JP2007337819A JP2009156230A JP 2009156230 A JP2009156230 A JP 2009156230A JP 2007337819 A JP2007337819 A JP 2007337819A JP 2007337819 A JP2007337819 A JP 2007337819A JP 2009156230 A JP2009156230 A JP 2009156230A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fan
- enclosure
- fan motor
- fan member
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 33
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 26
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 26
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 claims description 18
- 238000013459 approach Methods 0.000 claims description 17
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 13
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 3
- 230000037361 pathway Effects 0.000 claims 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 abstract description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 abstract description 4
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 22
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 19
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 12
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 9
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 8
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 8
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 7
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 4
- 238000005755 formation reaction Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 229910000976 Electrical steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 2
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 2
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 2
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 2
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- 238000013019 agitation Methods 0.000 description 1
- 238000011109 contamination Methods 0.000 description 1
- 238000004512 die casting Methods 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 238000004078 waterproofing Methods 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
【解決手段】ブラケット20とカバー部50とをOリング81で封止し、内部の空間82に回転子30および固定子40を収容する。カバー部50外面とファン部材70内面との間に形成される、挿通孔55に向かう異物の進入経路83の途中に、凸部57および凹部75による屈曲部84を形成する。ファン部材70には排出孔78を形成する。ブラケット20とカバー部50とを封止したので、空間82への異物の進入を防止できる。また、進入経路83に進入した異物は、屈曲部84で堰き止められて、ファン部材70の回転による遠心力によって排出孔78から排出される。したがって、ファンモータ1の設置向きや使用条件にかかわらず、確実に異物の進入を防止できる。
【選択図】図1
Description
そこで、周囲からの液滴等がファンモータ内部に進入しないように、液滴等が進入しやすい部分に防水構造を採用したものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
図2に示すように、ファンモータ100は、ブラケット120と、ブラケット120の上方に配置される固定子122および回転子121とを備えている。ブラケット120の外周側には、周壁124,125が形成されており、これらの周壁124,125の間に環状凹部126が形成されている。環状凹部126よりも内周側には、環状の止水壁159が形成されている。
固定子122は、コアプレート積層体137と、コアプレート積層体137に巻き回されたコイル141とを備えている。固定子122の中央には、軸受132,133を介して、固定子122に対して回転可能に設けられた回転軸154が配置されている。
回転子121は、逆椀状のロータケース145と、ロータケース145の側壁に固定された羽根146と、ロータケース145の内壁に固定され固定子122の外周側に配置されるコアプレート積層体149を備えている。ロータケース145の中央部は、回転軸154に固着されている。ロータケース145の端部は、ブラケット120の環状凹部126内に配置されている。
また、本発明の第2の目的は、特に、上記のようなファンモータにおいて、特に、部品点数を増やすことなく、内部の熱を良好に放熱でき、使用可能な温度の範囲を広げることによって、様々な環境で使用できるファンモータを提供することにある。
なお、ここで、本発明の異物とは、水滴や油適などの液滴を含む液体や、粉塵などの粉状体などを含み、ファンモータの内部に多量に進入すると回転子やその他の部品に不具合を生じる可能性のある微小な物質を含む。
進入経路において挿通孔の上流側に屈曲部が形成されているので、進入経路を通って進入した異物が堰き止められ、挿通孔から包囲体内部への異物の進入が阻止される。したがって、ファンモータの防水性、防塵性がより一層確実となる。また、例えばファンモータの設置向きが下向き(ファン部材が包囲体より上方に位置し、ファン部材が正椀形状となるような向き)である場合であっても、良好な防水性、防塵性が確保される。
さらに、ファン部材に排出孔が形成されているので、屈曲部の上流に滞留した異物は、遠心力によって排出孔から排出される。つまり、屈曲部で堰き止められた異物が進入経路内部に溜まることがないため、溜まった異物が挿通孔まで到達することがない。したがって、例えば多量の異物がファンモータにかかるような使用条件においても進入経路の異物が排出孔から随時排出されるので、これによっても、ファンモータの設置向きや使用条件にかかわらず、防水効果、防塵効果が確実となる。これにより、本発明の第1の目的を達成することができる。
この発明によれば、進入経路の屈曲部が凹部と凸部とで構成されているので、屈曲部が迷路状となり、挿通孔への異物の進入阻止がより確実となる。また、屈曲部が凹部と凸部とで構成されているので、屈曲部の構造が簡単となり、屈曲部の形成が容易となる。
この発明によれば、排出孔近傍に堰部が形成されているので、排出孔から進入する異物が堰部で堰き止められ、再び排出孔から排出される。排出孔からの異物が屈曲部に到達するよりも前に一次的に阻止するので、ファンモータの防水、防塵機能がより確実となる。
また、特にファンモータが下向き、つまり包囲体がファン部材より上方に位置するように配置された場合には、進入経路から進入した異物が包囲体を伝って屈曲部まで到達することが考えられるが、包囲体に堰部が形成されているので、異物は堰部を伝ってファン部材側に落ちる。その後、ファン部材上に落ちた異物は、遠心力によって排出孔から排出される。このように、堰部が形成されていることは、ファンモータが下向きに設置されているときに特に有用である。
本発明では、ファン部材は、外方に向かって送風するように構成され、包囲体とファン部材との間には、固定子から発生する熱を放出するための放熱空間が形成されている、ことが好ましい。
包囲体が、回転子および固定子の全体を取り囲んでいるので、回転子および固定子から発生した熱が良好に包囲体に伝達される。したがって、固定子の放熱が良好となり、回転子および固定子の温度が高温となることがないから、ファンモータの使用可能な温度範囲が広がり、より様々な環境において使用することができる。また、ファンモータに元々必要とされるファン部材を用いて回転子および固定子の冷却を行うので、外方に向かって送風するというファンモータの本来の機能を果たしながら、部品点数を増やすことなく良好な冷却が行われる。
また、包囲体は回転しないため、ファン部材が回転すると、ファン部材は包囲体の上部で包囲体に対して回転する。したがって放熱空間内の空気がファン部材の回転によって撹拌され、包囲体からの放熱がより一層促進される。
さらに、ファン部材が包囲体の上部を覆うように逆椀状をなしているので、ファン部材と包囲体との間で形成される放熱空間の面積を大きく取ることが可能となる。したがって、ファン部材の空気の撹拌によって放熱が促進される包囲体の表面積が大きくなるから、これによっても包囲体の放熱が促進される。これにより、本発明の第2の目的を達成することができる。
この発明によれば、包囲体の外周面にフィンが設けられているので、包囲体の全体の表面積が大きくなる。したがって、包囲体からの放熱量が大きくなるので、ファンモータの放熱がより効率的に行われる。
この発明によれば、フィンがベース部とファン部材との間の空間に配置されているので、ファン部材に干渉することなく必要な表面積を確保することが可能となる。これにより、包囲体の放熱効率が良好となる。
また、フィンがファン部材の下端縁よりも下方で半径方向に突出しているので、フィンとの干渉を避けるためにファン部材をフィン外周よりも外周側に配置する必要がないから、ファン部材の半径方向の寸法が小さくなり、ファンモータの小型化が促進される。
この発明によれば、ファンモータがLEDセンサを更に備えているので、ファン部材が正常に回転しているかどうかを確認することができる。
また、本発明のファンモータによれば、包囲体とファン部材との間に放熱空間が形成されているので、回転子および固定子から発生する熱が包囲体に伝達され、放熱空間を通って放熱されるから、ファンモータ内部の熱を良好に放熱でき、使用可能な環境温度の範囲を広げることができる。これにより、本発明の第2の目的を達成することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るファンモータ1の側断面図である。図1において、ファンモータ1は、ファンモータ1を設置するための取付部分となるベース部としてのブラケット20と、ブラケット20上に配置された回転子30および固定子40と、回転子30および固定子40を取り囲むカバー部50と、カバー部50の上側および周囲を覆うように配置されたファン部材70とを備えている。なお、本実施形態において、図1の上方をファンモータ1の上方、図1の下方をファンモータ1の下方として説明する。また、ブラケット20とカバー部50とを備えて、本発明の包囲体が構成される。
ロータケース31は、円筒状の側壁の上面を円盤状部材で塞いだ有底円筒形状に形成されており、その中央部が、ブシュ35を介して回転軸60に固定されている。コアプレート積層体32は、ケイ素鋼板等からなる環状のコアプレートを複数枚積層して形成されている。短絡リング33は環状に形成され、短絡リング33の上面には、回転子30のアンバランス量を調整するために鉛を挿入可能な凹状溝36が複数箇所形成されている。また、ロータケース31において凹状溝36に対応する位置には、孔37が形成されている。短絡リング34は環状に形成され、短絡リング34の下面には、短絡リング33と同様に鉛を挿入するための凹状溝38が複数箇所形成されている。これらの短絡リング33,34は、コアプレート積層体32に形成された複数個の孔(図示せず)を通して籠形状にアルミダイキャストで短絡されている。
回転軸60は、底面部21中央の凹部23上に配置され、軸受61,62によって固定子40に対して回転可能に支持されている。回転軸60の上端部は、カバー部50を貫通してカバー部50の外部に突出している。
コアプレート積層体41は、絶縁性プラスチックからなる下ボビンケース43上にケイ素鋼板等からなるコアプレートを複数枚積層して形成されている。コアプレート積層体41の上方には、上ボビンケース44が設けられている。コイル42は、コアプレート積層体41の周囲に上下ボビンケース43,44を介して連続的に巻き回されている。コイル42の上下面には下絶縁キャップ45および上絶縁キャップ46が設けられている。
コアプレート積層体41の内周は、金属製円筒47の外周に嵌着されており、この金属製円筒47の下端は、ブラケット20の壁部24の外周に配置されている。これにより、金属製円筒47は、ブラケット20の中央部に立設されている。金属製円筒47の内周には、前述の軸受61,62を介して回転軸60が支持されており、これにより回転軸60は、回転子30とともに固定子40に対して回転可能となっている。
凹部56よりも外周側には、上面52の径方向中点近傍に環状の凸部57が形成されている。この凸部57は、射出成形などによって成形されており、上面(外面)側が突出していると同時に下面(内面)側が凹んでいる。また、この凸部57の断面形状は、頂点が丸みを帯びた略三角形状の波状であるが、これに限らず例えば略矩形や台形であってもよく、その断面形状は任意に設定できる。
上面52の外縁には、ファン部材70に向かって上方に突出する環状の堰部58が形成されている。堰部58の外周面は、側壁51の外周面と同一円柱面となっており、壁部51の外周面が上方に連続的に延伸して壁部58の外周面となっている。また、壁部58の内周面は、断面円弧状に上面51に連続している。
ここで、ファン部材70は、カバー部50に対して回転するのでカバー部50との接触を避けるためファン部材70の内面とカバー部50の外面とは所定間隔を有して互いに離間している。このため、ファン部材70内面とカバー部50外面との間は、固定子40のコイル42から発生した熱がカバー部50を介して放出される放熱空間86となっている。
また、この放熱空間86は同時に、外部からカバー部50の挿通孔55に向かって水滴や油適などの液滴や粉塵などの異物が進入可能となるため、外部からカバー部50の挿通孔55に向けて延びる異物の進入経路83となっている。
ここで、放熱空間86、進入経路83は、ファン部材70の下端部とカバー部50との間の開口を入り口とし、ファン部材70の側壁72とカバー部50の側壁51との間に上下方向に形成され、その後ファン部材70の上面71とカバー部50の上面52との間に横方向に形成される。したがって、放熱空間86、進入経路83は、全体として逆椀状の有底円筒形状に形成されており、ファン部材70の回転軸線を含む横断面においてカバー部50の側壁51に沿って上下方向に延び、且つ、カバー部50の上面52に沿って横方向に延びるL字形となっている。
上面71において凸部74よりも外周側には、カバー部50の凸部57に対応する位置にカバー部材50に向かって突出する環状の二つの凸部75A,75Bが形成されている。これらの凸部75A,75Bは、カバー部50の凸部57の内側と外側にそれぞれ位置している。つまり、これらの凸部75A,75Bとによって凹部75が形成され、この凹部75内に凸部58が延びている。よって、これらの凸部57と凹部75とによってラビリンス構造が形成されている。
ここで、これらの凸部57および凹部75は、異物が進入経路83を通って下流側の挿通孔55に到達するのを防止するために設けられており、凸部57および凹部75によって、回転軸60の回転軸線を含む横断面において進入経路83が上下に波状に屈曲する本発明の屈曲部84が構成されている。この屈曲部84は、進入経路83の他の部分よりもその上下方向の寸法が狭くなっており、異物が侵入しにくくなっている。また、屈曲部84における進入経路83の上下方向の寸法は、一定である。さらに、凹部57および凸部75が波状の断面形状をなしているので、進入経路83が狭くなる距離が、凹部56および凸部74において進入経路83が狭くなる距離よりも長くなっている。
進入経路83において屈曲部84よりも上流側、つまり、凸部75Bよりも外周側のファン部材70とカバー部50との間の領域は、進入経路83を進入した異物が屈曲部84によって堰き止められて溜められる環状の貯留部85となっている。
このような配置により、カバー部50の堰部58は、排出孔78の近傍で、進入経路83に関して排出孔78の下流側で、且つ、屈曲部84の上流側に配置される。
コイル42に電流を流して回転子30を回転させると、回転子30とともに回転軸60が回転し、ファン部材70が回転する。回転子30の回転で生じた空間82内の熱は、カバー部50外周面のヒートシンク54によって外部に放出される。
液滴や粉塵が発生しやすい環境においてファンモータ1を使用する場合には、ファン部材70やカバー部50に液滴等がかかる。このとき、ブラケット20とカバー部50とは、Oリング81によって封止されているため、これらの間からは液滴等の異物が進入することがない。
堰部58および凸部76を通過して、異物が進入経路83をさらに進入した場合には、異物は次に屈曲部84によってその進入が妨げられる。異物は、屈曲部84の上流側の貯留部85に滞留し、ファン部材70の遠心力によって排出孔78から排出される。
また、排出孔78から進入経路84に異物が進入した場合には、異物は、排出孔78のすぐ下流側に配置された堰部58によってそれ以上の進入が妨げられ、ファン部材70の遠心力によって再び排出孔78から排出される。
一方、進入経路83に進入した異物は、堰部58および凸部76によって堰き止められ、ファン部材70の遠心力によって排出孔78から排出される。このとき、堰部58は下方に向かって突出しているので、進入した異物がファン部材70の上面71の内面に落ちやすく、上面71に落ちた異物はファン部材70の遠心力によって排出されやすい。またこのとき、排出孔78はファン部材70の側壁72の最下端に配置され、その外縁の最下端が上面71の内面と連続しているので、上面71の内面に落ちた異物が当該内面を伝って排出孔78に導かれやすい。
排出孔78から進入経路84内に異物が進入した場合には、堰部58が進入経路84の下流側への進入を妨げる。異物は、再び排出孔78を通って外部に排出される。
また、屈曲部84を凸部57と凹部75とで構成したので、簡単な構造で屈曲部84を形成でき、例えばプレス成形など簡単な手法により屈曲部84を容易に形成できる。
さらに、屈曲部84は、堰部56および凸部76によるラビリンス構造よりも進入経路83が狭くなっているので、堰部58および凸部76を越えて進入した異物をより確実に堰き止めることができる。
さらに、堰部58の下流側に凸部76を設けたので、堰部58とともにラビリンス構造をとることができ、堰部58において異物の進入をより確実に阻止できる。
また、カバー部50が回転子30および固定子40の上面および側面を覆っているので、回転子30および固定子40から発生した熱を良好にカバー部50に伝達できる。したがって、これによってもファンモータ1の放熱性を良好にできる。
ここで、ファン部材70は、ファンモータ1のファンとして、ショーケースの換気や食品冷蔵庫内の空気循環や、ある装置の発熱部分に送風して冷却する等に用いられるために設けられているものであり、ファンモータ1にもともと設けられている部品である。したがって、ファン部材70によって外方に向けて送風するという、ファンモータ1の本来の目的を達しながら、そのファン部材70の回転によってファンモータ1自身を冷却することができるので、簡単な構造で、部品点数を増やすことなくファンモータ1の冷却構造を実現できる。
また、フィン54Aの下方側が、ファン部材70の下端縁とブラケット20との間の空間に配置され、当該下方側が半径方向外方に突出しているので、フィン54Aがファン部材70と干渉することなく、フィン54Aの表面積を大きくすることができる。したがって、フィン54Aからの放熱量を大きくでき、ファンモータ1の冷却をより効率的に行える。また、フィン54Aがファン部材70の下方側で半径方向外方に突出しているので、フィン54Aの表面積を確保しつつファン部材70をより内周側に配置できるから、ファンモータ1の小型化を促進できる。
屈曲部は、前述の実施形態では、ファン部材70に形成された凹部75と、カバー部50に形成された凸部57とで構成されていたが、これに限らず、例えばファン部材70に凸部を形成し、カバー部50に凹部を形成してもよい。要するに、屈曲部は、ファン部材およびカバー部のいずれか一方に形成された凹部と、他方に形成された、凹部内に延びる凸部とで構成されていればよい。
さらに、屈曲部は、進入経路83の途中に複数個設けられていてもよい。なお、前述の実施形態では、凹部56および凸部74によるラビリンス構造、並びに堰部58および凸部76によるラビリンス構造が、屈曲部84の他に追加的に設けられた屈曲部の役割を果たしているともいえる。
屈曲部および排出孔は、必ずしも設けられていなくてもよい。屈曲部および排出孔が設けられていないファンモータにおいても、ファン部材と包囲体の間の放熱空間によって内部の熱を良好に放熱できる。
また、堰部は、必ずしも設けられていなくてもよい。例えば堰部が設けられていないファンモータであっても、屈曲部および排出孔によって進入経路に進入した異物を排出して挿通孔への進入を防止できる。
カバー部およびブラケットの形状は任意に設定できる。つまり、カバー部は、前述の実施形態では有底円筒形状の逆椀状に形成されていたが、これに限らず例えば半球状などであってもよい。あるいは、ブラケットが、板状の部材上に筒状の壁が立設された形状をなし、カバー部がブラケットの筒状の壁の上端開口を塞ぐような板状の形状や逆椀状の形状をなしていてもよい。この場合には、進入経路の一部は、ファン部材の内面とブラケットの外面との間に形成されることとなる。要するに、カバー部およびブラケットは、これらによって取り囲まれた空間に回転子および固定子を収容できる形状であれば本発明に含まれる。
また、ヒートシンクのフィンの形状は任意に決定でき、前述の実施形態のように羽根73の内側に配置される部分は短く、羽根73の下方の部分は外周側に張り出すように形成された形状に限らない。したがって、フィンの形状は、例えば断面矩形の板状や、棒状であってもよく、その場合には、羽根の内側に配置されたフィンの部分が羽根と干渉しないように羽根とヒートシンクあるいは側壁との距離を設定する必要がある。
さらに、カバー部外周に設けられる冷却手段は、前述の実施形態のフィンを有するヒートシンクに限らず、例えばペルチェ素子を利用したものや水冷によるものなど、任意の方式のものを選択できる。そして、フィン、またはその他の冷却手段は、本発明に必須な構成ではなく、本発明では冷却手段が設けられていなくてもよい。
20…ブラケット
30…回転子
40…固定子
50…カバー部
54…ヒートシンク
54A…フィン
57…凸部
58…堰部
60…回転軸
70…ファン部材
73…羽根
75…凹部
78…排出孔
83…進入経路
84…屈曲部
86…放熱空間
Claims (7)
- 固定子と、
回転軸を有する回転子と、
前記回転軸の上端部を除いて、前記固定子および前記回転子の全体を液密に取り囲む包囲体とを有し、
前記包囲体の上部には、前記回転軸の上端部を挿通して前記包囲体外に突出させる挿通孔が形成されており、
更に、前記回転軸の上端部に固定されたファン部材を有し、該ファン部材は前記包囲体の上部を覆うように全体的に逆椀形状をなし、且つ、外周面に羽根を有し、前記包囲体と前記ファン部材との接触を防止するため、前記包囲体の外面と前記ファン部材の内面とは互いに離間しており、これらの間に外部から前記挿通孔に向けて延びる異物の進入経路が形成され、
前記進入経路は、前記回転軸の回転軸線を含む横断面において、異物が前記挿通孔に到達するのを防止するため、前記挿通孔の上流側において屈曲しており、
前記ファン部材には、前記屈曲部の上流側に滞留する異物を、前記ファン部材の回転による遠心力によって外部に排出するための排出孔が形成されている、
ことを特徴とするファンモータ。 - 前記進入経路の前記屈曲部は、前記ファン部材の内面および前記包囲体の外面のいずれか一方に形成された凹部と、他方に形成された、前記凹部内に延びる凸部とで構成される、
ことを特徴とする請求項1記載のファンモータ。 - 前記進入経路には、前記排出孔から進入する異物が下流側に流入するのを阻止するため、前記排出孔近傍に、前記包囲体の外面から前記進入経路を横切る方向に延びる堰部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のファンモータ。 - 前記ファン部材は、外方に向かって送風するように構成され、前記包囲体と前記ファン部材との間には、前記固定子から発生する熱を放出するための放熱空間が形成されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のファンモータ。 - 前記包囲体の外周面に放熱用のフィンが設けられている、
ことを特徴とする請求項4記載のファンモータ。 - 前記包囲体はベース部を有し、前記固定子と前記回転子は前記ベース部の上に配置されており、
前記逆椀状のファン部材の下端縁は、前記ベース部から上方に所定距離のところで終端しており、
前記フィンは、前記ベース部と前記ファン部材との間の空間において半径方向外方に突出している、
ことを特徴とする請求項5記載のファンモータ。 - 発光部にLEDを有し、前記ファン部材の回転の有無を検知するLEDセンサを更に備えている、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のファンモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007337819A JP4822021B2 (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | ファンモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007337819A JP4822021B2 (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | ファンモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009156230A true JP2009156230A (ja) | 2009-07-16 |
JP4822021B2 JP4822021B2 (ja) | 2011-11-24 |
Family
ID=40960489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007337819A Active JP4822021B2 (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | ファンモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4822021B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012170235A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Kiko Kagi Kofun Yugenkoshi | モータ防水構造製造方法 |
CN103161739A (zh) * | 2011-12-12 | 2013-06-19 | 日本电产株式会社 | 风扇 |
US20140154108A1 (en) * | 2012-01-26 | 2014-06-05 | Ikura Seiki Seisakusho Co., Ltd | Fan motor |
JP2015078733A (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | Ntn株式会社 | 電動式直動アクチュエータおよび電動式ブレーキ装置 |
WO2017138590A1 (ja) * | 2016-02-12 | 2017-08-17 | 日本電産テクノモータ株式会社 | モータ及び室外機 |
KR101778119B1 (ko) * | 2010-02-08 | 2017-09-13 | 산요 덴키 가부시키가이샤 | 전동 팬 |
JP2019124142A (ja) * | 2018-01-12 | 2019-07-25 | 日本電産株式会社 | 送風装置及び掃除機 |
JP2020044483A (ja) * | 2018-09-18 | 2020-03-26 | ヤヨイ化学工業株式会社 | 撹拌機 |
KR20210106677A (ko) * | 2020-02-21 | 2021-08-31 | (주)엘지에스코퍼레이션 | 미스트 스프레이 장치 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI526621B (zh) | 2012-09-18 | 2016-03-21 | 台達電子工業股份有限公司 | 風扇 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000312452A (ja) * | 1999-04-23 | 2000-11-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 無整流子直流ファンモータ |
JP2001045695A (ja) * | 1999-08-02 | 2001-02-16 | Nippon Densan Corp | モータ |
JP2005020802A (ja) * | 2003-06-23 | 2005-01-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ファンモータおよびそのファンモータを用いた送風ファン |
JP2007053844A (ja) * | 2005-08-17 | 2007-03-01 | Asmo Co Ltd | ファンモータ |
-
2007
- 2007-12-27 JP JP2007337819A patent/JP4822021B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000312452A (ja) * | 1999-04-23 | 2000-11-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 無整流子直流ファンモータ |
JP2001045695A (ja) * | 1999-08-02 | 2001-02-16 | Nippon Densan Corp | モータ |
JP2005020802A (ja) * | 2003-06-23 | 2005-01-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ファンモータおよびそのファンモータを用いた送風ファン |
JP2007053844A (ja) * | 2005-08-17 | 2007-03-01 | Asmo Co Ltd | ファンモータ |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101778119B1 (ko) * | 2010-02-08 | 2017-09-13 | 산요 덴키 가부시키가이샤 | 전동 팬 |
JP2012170235A (ja) * | 2011-02-15 | 2012-09-06 | Kiko Kagi Kofun Yugenkoshi | モータ防水構造製造方法 |
CN103161739A (zh) * | 2011-12-12 | 2013-06-19 | 日本电产株式会社 | 风扇 |
CN105736442A (zh) * | 2011-12-12 | 2016-07-06 | 日本电产株式会社 | 风扇 |
CN105736442B (zh) * | 2011-12-12 | 2018-10-30 | 日本电产株式会社 | 风扇 |
US9745987B2 (en) | 2011-12-12 | 2017-08-29 | Nidec Corporation | Fan |
US20140154108A1 (en) * | 2012-01-26 | 2014-06-05 | Ikura Seiki Seisakusho Co., Ltd | Fan motor |
JP2015078733A (ja) * | 2013-10-16 | 2015-04-23 | Ntn株式会社 | 電動式直動アクチュエータおよび電動式ブレーキ装置 |
WO2017138590A1 (ja) * | 2016-02-12 | 2017-08-17 | 日本電産テクノモータ株式会社 | モータ及び室外機 |
JP2019124142A (ja) * | 2018-01-12 | 2019-07-25 | 日本電産株式会社 | 送風装置及び掃除機 |
JP2020044483A (ja) * | 2018-09-18 | 2020-03-26 | ヤヨイ化学工業株式会社 | 撹拌機 |
JP7193837B2 (ja) | 2018-09-18 | 2022-12-21 | ヤヨイ化学工業株式会社 | 撹拌機 |
KR20210106677A (ko) * | 2020-02-21 | 2021-08-31 | (주)엘지에스코퍼레이션 | 미스트 스프레이 장치 |
KR102311807B1 (ko) | 2020-02-21 | 2021-10-15 | (주)엘지에스코퍼레이션 | 미스트 스프레이 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4822021B2 (ja) | 2011-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4822021B2 (ja) | ファンモータ | |
JP6378723B2 (ja) | 遠心分離機 | |
US8013484B2 (en) | Cooling apparatus | |
JP2009002209A (ja) | 遠心式送風機 | |
JP4639648B2 (ja) | インバータ装置 | |
JP5536236B2 (ja) | 電動ファン | |
US6945314B2 (en) | Minimal fluid forced convective heat sink for high power computers | |
US10100845B2 (en) | Fan | |
US20180180870A1 (en) | Rotary drive apparatus | |
US20200412204A1 (en) | Rotor blade apparatus | |
JP2010041854A (ja) | 電動モータ | |
JP5430211B2 (ja) | 駆動モータ | |
KR20210094523A (ko) | 냉각 기능이 있는 로터 장착 유닛 | |
JP5152703B2 (ja) | 遠心ファン | |
JP2014064345A (ja) | ハウジング部材および冷却構造 | |
JP2010041853A (ja) | 電動モータ | |
JP2010028901A (ja) | 電動モータ | |
JP2009191627A (ja) | 電動ファン装置 | |
JP2009257113A (ja) | 遠心ファン装置及びそれを備えた電子機器 | |
KR101467375B1 (ko) | 발열체 냉각장치 | |
JP2005180211A (ja) | 流体供給装置 | |
JP2009055666A (ja) | 電動ファン装置 | |
JP5102130B2 (ja) | 自動車のラジエータ冷却用ファンモータ | |
JP2006125208A (ja) | ポンプ装置 | |
JP6975083B2 (ja) | 検出器カバー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090812 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110726 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110801 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20110819 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110823 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20110819 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4822021 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |