JP2006125208A - ポンプ装置 - Google Patents

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雅史 井上
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裕紀 原
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Abstract

【課題】 放熱隔壁近傍における冷却液の流速を増大させることで、放熱隔壁と冷却液の間の熱伝達率を増大させ、冷却液とポンプ吐出水との熱交換効率を高くして、モータをより一層効果的に冷却することができるポンプ装置を提供する。【解決手段】 ポンプ主軸6と連動して回転する羽根車5の外周部に、メカニカルシール室3とポンプ吐出液Wを隔離してポンプ吐出液Wと直接接触する放熱隔壁31Cを設け、メカニカルシール室3内に放熱隔壁31Cに沿った冷却液流路12を形成する区画部材11を設ける。そして、区画部材11はメカニカルシール室3内の冷却液7の流速が流路進入前よりも増大するように配置するとともに、ポンプ主軸6と連動して回転する冷却液循環羽根10を、冷却液流路12に連通させて、該冷却液流路12よりもモータフレーム2側に配置する。
【選択図】 図2

Description

本発明はポンプ装置に関し、特に、駆動用モータの冷却を効果的に実行できるようにしたポンプ装置に関する。
従来、ポンプ装置においては、駆動用モータを水面より突出させた状態で運転しても、放熱不良によるモータの過剰な昇温を防止するために、モータの外周を囲繞するウオータジャケットを設け、このウオータジャケットにポンプ吐出水の一部を冷媒として通過させることで、モータを冷却するようにしたものが知られている。
しかし、前構成のポンプ装置では、ポンプ吐出水に砂などの固形異物が混入していると、この固形異物がウオータジャケット内に堆積して、ポンプ吐出水の円滑な通過を妨げ、冷却効率を低下させることになる。このため、定期的にウオータジャケットを清掃する煩雑な作業が必要になる問題を有する。
そこで、このような問題を解決してモータを冷却できるように構成したポンプ装置が提案されている(たとえば、特許文献1,特許文献2参照)。
これら特許文献1,2に記載の従来のポンプ装置では、駆動用モータによって回転するポンプ主軸にポンプ羽根車と冷却液循環羽根とを設け、ポンプ羽根車はポンプケーシング内に配置し、冷却液循環羽根は隔壁を隔ててポンプケーシングに隣接して設けた冷却液室内に配置される。そして、冷却液室とモータの外周を囲繞するウオータジャケットとを連通させて、冷却液を循環させるための冷却液循環系を構成している。したがって、冷却液循環羽根が回転すると、冷却液室内の冷却液は冷却液循環系を循環し、その循環の過程で隔壁を介してポンプケーシング内の吐出水との間でなされる熱交換によって冷却され、冷却された冷却液によってモータを冷却することができる。このため、ポンプ吐出水に砂などの固形異物が混入していても、この固形異物がウオータジャケット内に堆積する不都合を回避して、定期的なウオータジャケットの清掃を不要にすることができる。
特公昭50−8161号公報 特開昭56−113093号公報
しかし、特許文献1に記載のポンプ装置では、冷却液室における冷却液循環羽根の下部に位置する広い空間部が隔壁を介してポンプケーシングに隣接しているので、隔壁近傍の冷却液の高速化が期待できない。このため、冷却液と隔壁の間の熱伝達率は低く、ポンプ吐出水との熱交換効率が低くなるので、効果的にモータを冷却することができない問題点を有している。
一方、特許文献2に記載のポンプ装置では、冷却液室の下部に設けた軸方向寸法が小さい空間部を、隔壁を介してポンプケーシングに隣接させ、該空間部に冷却液循環羽根を配置している。したがって、冷却液は前記空間部に沿って流れるので、隔壁近傍の冷却液の流速は特許文献1に記載のポンプ装置の冷却液の流速よりも速くなる。このため、冷却液と隔壁の間の熱伝達率が高められてポンプ吐出水との熱交換効率を上げ、特許文献1に記載のポンプ装置よりも効果的にモータを冷却することができる。
前記特許文献2に記載のポンプ装置では、前記空間部の軸方向寸法が小さくなるのに応じて、隔壁近傍の冷却液の流速を速くして、冷却液と隔壁の間の熱伝達率を高め、ポンプ吐出水との熱交換効率を上げて、効果的にモータを冷却することができる。しかし、空間部の軸方向寸法が小さくなると、冷却液循環羽根の軸方向寸法が小さくなってしまう。この状態で所定の循環液流量を確保するためには、羽根を長くする必要があるため、羽根強度が低下してしまう。そのため、空間部の軸方向寸法の最小値は、羽根強度との関係によって所定値以上の大きさに設定されることになる。したがって、隔壁近傍の冷却液の流速の最大値は、羽根強度との関係によって設定される空間部の軸方向寸法の最小値により決定される。このため、隔壁近傍の冷却液の流速をさらに増大して、冷却液と隔壁の間の熱伝達率を増大させ、冷却液とポンプ吐出水との熱交換効率を高くし、モータをより一層効果的に冷却することが困難になるという問題を有している。
本発明は、このような問題を解決し、放熱隔壁近傍における冷却液の流速を増大させることで、冷却液と放熱隔壁の間の熱伝達率を増大させることにより、冷却液とポンプ吐出水との熱交換効率を高くして、モータをより一層効果的に冷却することができるポンプ装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係るポンプ装置は、モータを密封したモータフレームと、このモータフレームの外周を取り囲んで設けた冷却筒部と、モータフレームにメカニカルシール室を介して配設されたポンプケーシングと、このポンプケーシング内で回転する羽根車と、この羽根車が取付けられて前記モータによって駆動されるポンプ主軸と、このポンプ主軸と前記メカニカルシール室とに分割して設けられて前記ポンプケーシングを通過するポンプの自己水が前記モータフレーム内へ侵入するのを防止するメカニカルシールと、前記メカニカルシール室内に封入された冷却液とを備えているポンプ装置において、前記羽根車の外周部に、メカニカルシール室とポンプ吐出液を隔離してポンプ吐出液と直接接触する放熱隔壁を有し、メカニカルシール室内に前記隔壁に沿った冷却液流路を形成する区画部材が設けられ、この区画部材は冷却液の流速が流路進入前よりも増大するように配置されており、前記冷却液流路と連通し該流路よりもモータフレーム側に配置され、かつ、ポンプ主軸と連動して回転する冷却液循環羽根を備えたことを特徴とするものである。
このような構成であれば、ポンプ主軸と連動して回転する冷却液循環羽根によって、メカニカルシール室内の冷却液は、羽根車外周部の放熱隔壁に沿って区画部材で形成された冷却液流路を循環し、その循環の過程で放熱隔壁を介してポンプケーシング内の吐出水との間で熱交換がなされて冷却される。
前記区画部材は、冷却液の流速が流路進入前よりも増大するように配置されているので、冷却液流路を循環する放熱隔壁近傍の冷却液の流速が増すことになり、冷却液と放熱隔壁の間の熱伝達率が大きくなり、冷却液とポンプ吐出水との熱交換効率を向上させることができる。
また、冷却液循環羽根が冷却液流路よりもモータフレーム側に配置されていることによって、該冷却液循環羽根に影響されることなく、前記区画部材を放熱隔壁に接近させて、冷却液流路の流路断面積をより一層小さく設定することができる。このため、放熱隔壁近傍における冷却液の流速を大幅に増大させて、冷却液と隔壁の間の熱伝達率を増大させ、冷却液と吐出水との熱交換効率を一層高くすることができる。
本発明においては、冷却液循環羽根を、メカニカルシールの外周部に設けることが好ましい。このようにすることで、循環羽根設置によるポンプの軸方向寸法を増大させることなく、冷却液循環羽根をメカニカルシール室内における冷却液流路から離れた位置に配置することができる。
また、本発明においては、放熱隔壁の冷却液流路側表面に、伝熱促進部を形成することが好ましい。このようにすることで、冷却液流路を循環する冷却液の流れを乱して、冷却液と放熱隔壁の間の熱伝達率をさらに大きくして、冷却液とポンプ吐出水との熱交換効率をより高くすることができる。
さらに、本発明においては、放熱隔壁の内周側ボス部を階段状に形成し、この階段状のボス部を階段状に形成した前記区画部材により取り囲んで、該区画部材と前記ボス部の間に前記放熱隔壁から前記冷却液循環羽根に至る前記冷却液流路を形成しても良い。このようにすることで、階段状の冷却液流路を循環する冷却液の流れを乱して、階段状の冷却液流路内の冷却液と階段状ボス部の間の熱交換を促進し、冷却液とポンプ吐出水との熱交換効率をさらに高めるとができる。
本発明によれば、区画部材によって、冷却液流路を循環する放熱隔壁近傍の冷却液の流速が高められるばかりか、冷却液循環羽根に影響されることなく、区画部材を放熱隔壁に接近させて、冷却液流路の流路断面積を小さく設定することができることによって、放熱隔壁近傍における冷却液の流速を大幅に増大して、隔壁と冷却液の間の熱伝達率を大きくし、冷却液とポンプ吐出水との熱交換効率をより一層高くして、モータを効果的に冷却することができる。
図1は、本発明に係るポンプ装置の実施形態を示す縦断面図、図2は要部の拡大断面図である。これらの図において、ポンプ装置は、モータ1を密封したモータフレーム2と、このモータフレーム2にメカニカルシール室3を介して配設されたポンプケーシング4と、このポンプケーシング4内で回転する羽根車5と、この羽根車5が取付けられてモータ1によって駆動されるポンプ主軸6と、ポンプケーシング4内に吐出されるポンプの吐出水Wがモータフレーム2内に侵入するのを防止するとともに、メカニカルシール室3内に封入されている潤滑油または清水あるいは蒸留水や不凍液などの冷却液7がポンプケーシング4内に侵入するのを防止するメカニカルシール8とを備えている。
メカニカルシール室3は、上体部30と下体部31とからなり、上体部30には下向きに開口した環状の上部室30aが設けられ、該環状の上部室30aの下端開口部は環状の仕切部材9によって塞がれ、この環状の仕切部材9によって、環状の上部室30aと下体部31に設けた上向きに開口する下部室31aとが上下方向で区画されている。また、環状の仕切部材9の内周面には環状溝90が形成されているとともに、環状の上部室30aと下部室31aとを連通させる第1連通路91が軸方向に貫通して設けられており、該第1連通路91の内周側に第2連通路92を軸方向に貫通して設けてある。また、環状の仕切部材9を半径方向に貫通して環状溝90に連通する冷却液吐出通路93が形成されている。
メカニカルシール室3の下体部31は、中心孔31Aを設けて階段状に軸方向下向きにのび、かつ、半径方向に拡径されるボス部31Bと、このボス部31Bの下端部に連設されて半径方向外側に向けて羽根車5の外周部まで僅かな上がり勾配でのびる放熱隔壁31Cと、この放熱隔壁31Cの外周縁部から立ち上がる周壁部31Dおよび該周壁部31Dの上端部から半径方向外側に張り出すフランジ部31Eとを有し、このフランジ部31Eと上体部30の下端部に設けた半径方向外側に張り出すフランジ部30Aとが一体に結合されているとともに、下体部31におけるフランジ部31Eの下側にポンプケーシング4の上端周縁部が結合されている。また、放熱隔壁31Cの上面には、三重の円環突条からなる伝熱促進部31Fが形成されている。
メカニカルシール8は、ダブル型と称されるもので、メカニカルシール室3内においてポンプ主軸6と遊合してメカニカルシール室3の天井部に固定された上部フローティングシート80、メカニカルシール室3内においてポンプ主軸6と遊合して環状の受座33に固定された下部フローティングシート81、ポンプ主軸6と同時に回転して上部フローティングシート80と摺接する上部シールリング82、ポンプ主軸6と同時に回転して下部フローティングシート81と摺接する下部シールリング83およびシールリング押圧用のコイルスプリング84などを備え、コイルスプリング84は冷却液循環羽根10に装着されている。なお、前記環状の受座33はメカニカルシール室3における下体部31のボス部31Bに設けた中心孔31Aに取付けられている。
冷却液循環羽根10は円形の環状体からなり、その内周縁部をメカニカルシール8における上部シールリング82と下部シールリング83との間に介在させて、ポンプ主軸6および両シールリング82,83と連動可能に水平に設けられ、外周羽根部10aを環状の仕切部材9内周面の環状溝90に対応させている。
一方、メカニカルシール室3における下部室31aには区画部材11が設けられている。この区画部材11は、所定の間隔を隔ててメカニカルシール室3における下部室31aの階段状のボス部31Bを取り囲む階段状の筒部11aと、この階段状の筒部11aの下端部に連設されて半径方向外側に張り出すとともに、小さい間隔を隔てて放熱隔壁31Cの上側で対向するフランジ部11bとを備え、その上端部は環状の仕切部材9の下面に取付けられている。これにより、フランジ部11bの下面と放熱隔壁31Cの上面(表面)との間に放熱隔壁31Cに沿った通路断面積の小さい冷却液流路12が形成され、この冷却液流路12は、階段状のボス部31Bの表面と階段状の筒部11aの内面とで囲まれる階段状の冷却液流路15を介して、冷却液循環羽根10の外周羽根部10aおよび環状の仕切部材9の第2連通路92に連通している。
メカニカルシール室3内に封入されている冷却液7は、冷却液循環羽根10の回転によって冷却液循環系13を循環してモータ1を冷却する。すなわち、潤滑液循環系13は、環状の仕切部材9に設けた冷却液吐出通路93と、該冷却液吐出通路93とモータフレーム2の外周を取り囲んで設けた冷却筒部14とを互いに連通させる第1経路13Aと、冷却筒部14とメカニカルシール室3における環状の上部室30aとを、該メカニカルシール室3の上体部30に設けた導入通路30bを介して互いに連通させる第2経路13Bとを備えている。図中16はドレン管を示す。
前記構成のポンプ装置は、たとえば、マンホールの内部に設置してモータ1を起動し、ポンプ主軸6と羽根車5を回転させることで、雨水や汚水などの吐出水Wをポンプケーシング4の吸込口4Aから吸込み、吐出口4Bから吐出して図示されていない吐出曲管および排水管を通して排水を行う。
ポンプ主軸6の回転により、メカニカルシール8の上部シールリング82と下部シールリング83および冷却液循環羽根10が連動して回転する。冷却液循環羽根10が回転すると、その外周羽根部10aの回転に追従して冷却液7が環状の仕切部材9の環状溝90内で回転して遠心力を生じさせ、この遠心力作用で冷却液7に圧力を発生させる。
圧力が発生した冷却液7は、環状の仕切部材9の環状溝90→環状の仕切部材9に設けた冷却液吐出通路93→第1経路13A→冷却筒部14→第2経路13B→導入通路30b→メカニカルシール室3における上体部30の環状の上部室30a→環状の仕切部材9の第1連通路91→メカニカルシール室3における下体部31の下部室31a→冷却液流路12→階段状の冷却液流路15→冷却液循環羽根10の外周羽根部10aまたは階段状の通路15→第2連通路92→冷却液循環羽根10の外周羽根部10aの順路で循環して、モータフレーム2を取り囲んでいる冷却筒部14を通過する過程で該モータフレーム2を冷却し、冷却されたモータフレーム2を介してモータ1を冷却する。
前述のように、ポンプ主軸6と連動して回転する冷却液循環羽根10によって冷却液流路12を循環するメカニカルシール室3内の冷却液7は、その循環の過程で放熱隔壁31Cを介してポンプケーシング4内の吐出水Wとの間で熱交換がなされて冷却される。しかも、冷却液流路12の通路断面積が小さく設定されていることによって、該冷却液流路12を通過する冷却液7の流速が速くなる。つまり、冷却液流路12を循環する放熱隔壁31C近傍の冷却液7の流速が増すことになり、冷却液と放熱隔壁31Cの間の熱伝達率が大きくなり、冷却液とポンプ吐出水Wとの熱交換効率が向上し、効果的にモータ1を冷却することができる。
また、冷却液循環羽根10が冷却液流路12よりもモータフレーム2側に配置されていることによって、該冷却液循環羽根10に影響されることなく、区画部材11のフランジ部11bを放熱隔壁31Cに接近させて、冷却液流路12の流路断面積をより一層小さく設定することができる。このため、放熱隔壁31C近傍における冷却液7の流速を大幅に増大させて、冷却液と放熱隔壁31Cの間の熱伝達率が大きくなり、冷却液とポンプ吐出水Wとの熱交換効率を一層高くして、モータ1を効果的に冷却することができる。
さらに、冷却液循環羽根10をメカニカルシール8の外周部に設けているので、冷却液循環羽根10の設置によるポンプ軸方向の寸法を増大させることなく、冷却液循環羽根10をメカニカルシール室3内における冷却液流路12から離れた位置に配置することができる。
一方、放熱隔壁31Cの冷却液流路12側表面に、三重の円環突条からなる伝熱促進部31Fが形成されているので、伝熱促進部31Fによって冷却液流路12を循環する冷却液7の流れを乱して、冷却液と放熱隔壁31Cの間の熱伝達率をさらに大きくし、冷却液とポンプ吐出水Wとの熱交換効率を高くして、モータ1を効果的に冷却するのに寄与することができる。
また、メカニカルシール室3における下部室31aの階段状のボス部31Bを区画部材11の階段状の筒部11aで取り囲むことで、冷却液流路12に連続して階段状の冷却液流路15を形成していることにより、該階段状の冷却液流路15を循環する冷却液7の流れを乱して、冷却液7と放熱隔壁31Cへ向けて熱が流れる階段状のボス部31Bの間の熱伝達率を大きくし、冷却液7と階段状のボス部31Bの間の熱交換を促進して、モータ1を効果的に冷却するのに寄与することができる。
前記実施形態では、冷却液循環羽根10をメカニカルシール8の外周部に設けた構造で説明しているが、冷却液循環羽根10は、メカニカール室3内においてポンプ主軸6に設けた構造であってもよい。また、放熱隔壁31Cの冷却液流路12側表面に形成される伝熱促進部31Fは、前記実施形態で説明した三重の円環突条のみに限定されるものではなく、たとえば、図3(a)に示すような多数の短寸で直線状の多数の突起31f1を放射状に配置した構造、図3(b)に示すような螺旋状の突条31f2からなる構造、あるいは図3(c)に示すような多数の突起31f3を形成した構造などによって伝熱促進部31Fを構成してもよい。
さらに、図4に示すように、放熱隔壁31Cのポンプケーシング4側下面に複数のフイン16を設けてもよい。このように、複数のフインを設けることで、これら複数のフイン16によって羽根車5から吐出されたポンプの吐出水Wに対する放熱面積を増大して、冷却液流路12を循環する冷却液7とポンプの吐出水Wとの熱交換を促進し、モータ1を一層効果的に冷却することができる。
また、前記複数のフイン16は、それらの羽根車5側の端部を円環部16aによって互いに連結するとともに放射状に配置することが望ましい。このように円環部16aを設けることで、羽根車5から羽根裏部への異物の流入抵抗を増すことができる。また、複数のフイン16を放射状に配置することで、これらのフイン16が吐出水の流れを妨げる作用を小さくすることができる。
なお、実施形態では、本発明に係るポンプ装置を水中ポンプとして使用して説明しているが、水中ポンプのみならずモータ1によって駆動される他のポンプにも使用可能である。
本発明に係るポンプ装置の実施形態を示す縦断面図である。 要部の拡大断面図である。 伝熱促進部の変形例を示す説明図である。 本発明に係るポンプ装置の他の実施形態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 モータ
2 モータフレーム
3 メカニカルシール室
4 ポンプケーシング
5 羽根車
6 ポンプ主軸
7 冷却液
8 メカニカルシール
10 冷却液循環羽根
11 区画部材
12 冷却液流路
14 冷却筒部
31C 放熱隔壁
31F 伝熱促進部

Claims (4)

  1. モータを密封したモータフレームと、このモータフレームの外周を取り囲んで設けた冷却筒部と、モータフレームにメカニカルシール室を介して配設されたポンプケーシングと、このポンプケーシング内で回転する羽根車と、この羽根車が取付けられて前記モータによって駆動されるポンプ主軸と、このポンプ主軸と前記メカニカルシール室とに分割して設けられて前記ポンプケーシングを通過するポンプの自己水が前記モータフレーム内へ侵入するのを防止するメカニカルシールと、前記メカニカルシール室内に封入された冷却液とを備えているポンプ装置において、
    前記羽根車の外周部に、メカニカルシール室とポンプ吐出液を隔離してポンプ吐出液と直接接触する放熱隔壁を有し、メカニカルシール室内に前記隔壁に沿った冷却液流路を形成する区画部材が設けられ、この区画部材は冷却液の流速が流路進入前よりも増大するように配置されており、前記冷却液流路と連通し該流路よりもモータフレーム側に配置され、かつ、ポンプ主軸と連動して回転する冷却液循環羽根を備えたことを特徴とするポンプ装置。
  2. 請求項1に記載のポンプ装置において、
    前記冷却液循環羽根を、メカニカルシールの外周部に設けたことを特徴とするポンプ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のポンプ装置において、
    前記放熱隔壁の冷却液流路側表面に、伝熱促進部を形成したことを特徴とするポンプ装置。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3のいずれかに記載のポンプ装置において、
    前記放熱隔壁の内周側ボス部が階段状に形成され、この階段状のボス部を階段状に形成された前記区画部材により取り囲んで、該区画部材と前記ボス部の間に前記放熱隔壁から前記冷却液循環羽根に至る前記冷却液流路が形成されていることを特徴とするポンプ装置。
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