JP2008175095A - 吸込ノズルおよび吸込ノズルを備えたポンプ - Google Patents

吸込ノズルおよび吸込ノズルを備えたポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、モータを冷却する冷却水の熱を放散させることができ、この際の熱交換効率を向上させることが可能な吸込ノズルを備えたポンプを提供する。
【解決手段】ポンプケーシング12の下端部の吸込部17に吸込ノズル21が取付けられ、吸込ノズル21は、汚水6を吸込む吸込流路40を有するノズル本体41と、冷却水38の熱を放散させる熱交換器42とを有し、熱交換器42はノズル本体41の外周方を覆う外筒体43を有し、外筒体43とノズル本体41との間に、冷却水用流路49が形成されているとともに中間筒体44が設けられ、冷却水用流路49は、外筒体43と中間筒体44との間に形成された外流路49aと、中間筒体44とノズル本体41との間に形成された内流路49bとからなり、外流路49aと内流路49bとが連通している。
【選択図】図3

Description

本発明は、モータ部分が露出する低水位で運転することがあるポンプに取付けられる吸込ノズルおよび吸込ノズルを備えたポンプに関する。
従来、モータ部分が露出する低水位で運転することがあるポンプとしては、例えば、図9に示すように、ポンプケーシング101内に羽根車102が収納され、ポンプケーシング101の下部に揚水103を吸込む吸込口104が形成され、ポンプケーシング101の側部に揚水103を吐出する吐出口105が形成されている。羽根車102はモータ106で回転駆動する回転軸107の下端部に設けられている。モータ106はモータフレーム108内に収納され、モータフレーム108はポンプケーシング101の上方に取付けられている。モータフレーム108の外側には冷却用ジャケット109が設けられている。
ポンプケーシング101とモータフレーム108との間には熱交換器110が設けられている。冷却用ジャケット109の内部と熱交換器110の内部とは連通しており、冷却用ジャケット109と熱交換器110との内部には冷却水111が封入されている。また、熱交換器110の内部には、冷却水111を循環させる冷却用羽根車112が収納されている。この冷却用羽根車112は上記回転軸107に設けられている。
熱交換器110の内部とポンプケーシング101の内部とは円板状の冷却エレメント113で仕切られている。冷却エレメント113の上面には、熱交換器110内に突出する冷却水側通路形成用フィン114が形成されている。冷却エレメント113の下面には、羽根車102の上方で且つポンプケーシング101内に突出する揚液側冷却フィン115が形成されている。
これによると、ポンプ116を運転している際、回転軸107が回転駆動し、羽根車102と冷却用羽根車112とが回転する。これにより、揚水103が、吸込口104からポンプケーシング101内へ吸込まれ、吐出口105から吐出される。この時、上記冷却用羽根車112の回転よって、冷却水111が冷却用ジャケット109内と熱交換器110内との間を循環する。モータ106から発生した熱は、冷却水111を介して、冷却用ジャケット109内から熱交換器110内へ伝わり、冷却エレメント113の冷却水側通路形成用フィン114から揚液側冷却フィン115を経て、ポンプケーシング101内を流れる揚水103へ伝達される。これにより、モータ106の部分が露出した低水位でポンプ116を運転している場合でも、熱交換が行われ、モータ106が冷却される。
特開2002−310088
しかしながら上記の従来形式では、熱交換器110を設けるためのスペースが小さいため、熱交換器110内の冷却水111と冷却エレメント113とが接触する伝熱面積を十分に広く確保したり、或いは、ポンプケーシング101内の揚水103と冷却エレメント113とが接触する放熱面積を十分に広く確保することが難しく、これにより、熱交換効率を向上させることが困難であった。
また、熱交換器110内の冷却水111と冷却エレメント113とが接触する伝熱面積を拡大するために冷却水側通路形成用フィン114を増加させたり、或いは、ポンプケーシング101内の揚水103と冷却エレメント113とが接触する放熱面積を拡大するために揚液側冷却フィン115を増加させる場合、各フィン114,115を設置するためのスペースが狭いため、各フィン114,115を細かく配置する必要があり、構成が複雑になるといった問題がある。
本発明は、簡単な構成で、ポンプを駆動させるモータを冷却するための冷却媒体の熱を放散させることができ、この際の熱交換効率を向上させることが可能な吸込ノズルおよび吸込ノズルを備えたポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、モータ部分が露出する低水位で運転することがあるポンプの吸込部に取付けられる吸込ノズルであって、外部流体を吸込む吸込流路を有するノズル本体と、ポンプのモータを冷却する冷却媒体の熱を放散させる熱交換器とが備えられ、熱交換器は、ノズル本体の外周部に、冷却媒体が流れる冷却媒体用流路を有してなるものである。
これによると、吸込ノズルをポンプの吸込部に取付け、モータを駆動させてポンプを運転することにより、外部流体がノズル本体からポンプに吸込まれる。この時、モータから発生した熱は、冷却媒体に伝わり、冷却媒体が冷却媒体用流路を流れる際に、ノズル本体の外周面から内周面に伝達し、ノズル本体の内周面からノズル本体内を流れている外部流体へ放散される。
このように、熱交換器は冷却媒体用流路をノズル本体の外周部に有しているため、ノズル本体の外周方の空きスペースを、熱交換器取付けのための取付用スペースとして利用することができる。これにより、熱交換器を設けるために十分な広さのスペースを容易に確保することができ、冷却媒体用流路内の冷却媒体とノズル本体の外周面とが接触する伝熱面積を十分に広く確保すること、および、ノズル本体の内周面と外部流体とが接触する放熱面積を十分に広く確保することが容易になる。これにより、熱交換効率を向上させることができる。
さらに、ノズル本体内には流速の速い外部流体が流れているため、冷却媒体の熱はノズル本体の内周面に接する外部流体によって迅速且つ確実に奪われ、これにより、熱交換効率がさらに向上する。
本第2発明における吸込ノズルは、熱交換器はノズル本体の外周方を覆う外筒体を有し、冷却媒体用流路が外筒体の内周面とノズル本体の外周面との間に形成され、冷却媒体用流路の上流端に冷却媒体流入部が形成され、冷却媒体用流路の下流端に冷却媒体流出部が形成され、ノズル本体の内周面と外筒体の外周面とをそれぞれ放熱面としたものである。
これによると、冷却媒体は、冷却媒体流入部から冷却媒体用流路に流入し、冷却媒体用流路を流れた後、冷却媒体流出部から流出する。モータから発生した熱は、冷却媒体に伝わり、冷却媒体が冷却媒体用流路を流れる際に、ノズル本体の外周面から内周面に伝達し、ノズル本体の内周面からノズル本体内を流れている外部流体へ放散されるとともに、外筒体の内周面から外周面に伝達し、吸込ノズルの外側周囲の外部流体へも放散される。このように、簡単な構成の熱交換器を吸込ノズルに備えることにより、冷却媒体の熱交換効率がさらに向上する。
また、外筒体の内周面とノズル本体の外周面との径方向における間隔を調整することによって、冷却媒体用流路を流れる冷却媒体の流速を、最適な流速に調整することができる。
本第3発明における吸込ノズルは、ノズル本体と外筒体との間に中間筒体が設けられ、
冷却媒体用流路は、外筒体の内周面と中間筒体の外周面との間に形成された外流路と、中間筒体の内周面とノズル本体の外周面との間に形成された内流路とからなり、外流路と内流路とが連通しているものである。
これによると、冷却媒体は、冷却媒体流入部から冷却媒体用流路の外流路と内流路とのいずれか一方の流路を流れた後、一方の流路から外流路と内流路とのいずれか他方の流路
へ流れ、他方の流路を経て冷却媒体流出部から流出する。
このように、冷却媒体用流路を外流路と内流路とで構成しているため、冷却媒体流入部から冷却媒体流出部までの冷却媒体用流路の全長が長くなって、冷却媒体が冷却媒体流入部から流入して冷却媒体流出部から流出するまでの時間が長くなり、その分、冷却媒体の熱の放散が促進される。
本第4発明における吸込ノズルは、ノズル本体と外筒体との間に螺旋状の壁体が備えられ、冷却媒体用流路は、外筒体の内周面とノズル本体の外周面と壁体との間に形成された螺旋状の流路であるものである。
これによると、冷却媒体用流路を螺旋状の流路にしたため、冷却媒体用流路の全長が長くなる。したがって、冷却媒体が冷却媒体流入部から流入して冷却媒体流出部から流出するまでの時間が長くなり、その分、冷却媒体の熱の放散が促進される。
本第5発明は、上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸込ノズルを備えたポンプであって、羽根車を収納したポンプケーシングと、羽根車を回転駆動させるモータを収納したモータフレームと、モータフレームの外側に設けられた冷却用ジャケットと、冷却用ジャケット内の冷却媒体を熱交換器の冷却媒体用流路へ供給する供給管と、熱交換器の冷却媒体用流路から流出した冷却媒体を冷却用ジャケット内へ戻す戻し管と、冷却用ジャケット内と熱交換器の冷却媒体用流路との間で冷却媒体を循環させる冷却用羽根車とが備えられ、吸込ノズルはポンプの吸込部に設けられるものである。
本第6発明におけるポンプは、吸込ノズルが、外部流体を貯留するピットの底面に形成された凹形状の残留流体貯留用槽内に上方から突入しているものである。
これによると、ピットの底面が露出し、外部流体が残留流体貯留用槽内のみに残留している場合であっても、吸込ノズルが残留流体貯留用槽内の外部流体に没する。これにより、ピットの底面よりも低位置に設定された最低水位においても、ポンプの運転と冷却媒体によるモータの冷却と熱交換器による熱交換とが行える。
以上のように本発明によると、簡単な構成で、モータ冷却用の冷却媒体の熱を放散させることができ、この際の熱交換効率を向上させることができる。
以下、本発明における第一の実施の形態を図1〜図6に基いて説明する。
図1,図2に示すように、1は汚水発生源と下水処理場とを結ぶ配管の途中に設置されるマンホールであり、マンホール1の周壁2には、汚水6(外部流体の一例)の流入口3と、流入口3からマンホール1内に流れ込む汚水6の勢いを減勢させるバッフル4とが設けられている。
マンホール1のピット5の底部には二台の水中ポンプPが左右に並んで設置されている。図3に示すように、両水中ポンプPはそれぞれ、羽根車11を収納したポンプケーシング12と、羽根車11を回転駆動させるモータ13を収納したモータフレーム14と、モータ13によって回転する回転軸15とを有している。羽根車11は回転軸15の下端部に取付けられている。
ポンプケーシング12の下端部には吸込部17が設けられ、吸込部17は吸込孔18と吸込側フランジ19とを備えている。吸込側フランジ19には吸込ノズル21が取付けられている。
また、ポンプケーシング12の側部には吐出部23が設けられている。吐出部23は吐出孔24と吐出側フランジ25とを備えている。吐出側フランジ25には揚水管26が接続されて立ち上り、両水中ポンプPの揚水管26の上端部は排出管27に接続されている。
回転軸15は下部軸受29と上部軸受30とで回転自在に保持されている。下部軸受29はポンプケーシング12とモータフレーム14との間に設けられた下軸受箱31内に収納されている。ポンプケーシング12と下軸受箱31との間にはメカニカルシールカバー33が設けられ、ポンプケーシング12の内部空間34と下軸受箱31の内部空間35とはメカニカルシールカバー33によって仕切られている。
メカニカルシールカバー33は、円板部33aと、円板部33aの外周縁に設けられた外周フレーム部33bと、円板部33aの下面から羽根車11に向かって垂設された円筒部33cとを有している。回転軸15はメカニカルシールカバー33の円板部33aを貫通している。回転軸15に対するシールを行う下部メカニカルシール36aの固定環がメカニカルシールカバー33の円板部33aに設けられているとともに上部メカニカルシール36bの固定環が下部軸受29に設けられている。また、円板部33aの上面には複数の冷却用フィン62が形成されている。
モータフレーム14の外側には円筒状の冷却用ジャケット37が設けられている。冷却用ジャケット37の内部にはモータ13を冷却する冷却水38(冷却媒体の一例)が充填されている。
上記メカニカルシールカバー33の外周フレーム部33bには、冷却水38を下軸受箱31の内部空間35に戻す戻し孔39が形成されている。また、下軸受箱31の内部空間35の上部と冷却用ジャケット37内の下部とは連通孔46によって連通している。尚、下軸受箱31の内部空間35には冷却水38が充満している。
図3〜図6に示すように、上記吸込ノズル21は、汚水6を吸込む吸込流路40を有する円筒形状のノズル本体41と、冷却水38の熱を放散させる熱交換器42とを有している。熱交換器42は、ノズル本体41の外周方を覆う円筒形状の外筒体43と、ノズル本体41と外筒体43との間に設けられた円筒形状の中間筒体44とを有している。これら外筒体43と中間筒体44とはノズル本体41の吸込流路40の軸心45を中心とする同軸心上に配置されている。
外筒体43の上端部には円環状の上部天板47が設けられ、上部天板47の内周縁はノズル本体41の上部外周面に溶接等で取付けられている。外筒体43の下端部には円環状の下部底板48が設けられ、下部底板48の内周縁はノズル本体41の下端外周面に溶接等で取付けられている。これにより、外筒体43の内周面とノズル本体41の外周面との間に、軸心45の方向に沿って冷却水38が流れる冷却水用流路49(冷却媒体用流路の一例)が形成されている。冷却水用流路49には冷却水38が充満している。中間筒体44の上端は上部天板47に取付けられ、中間筒体44の下端は下部底板48から上方へ離間している。
上記中間筒体44によって、冷却水用流路49は、外筒体43の内周面と中間筒体44の外周面との間に全周にわたり形成された外流路49aと、中間筒体44の内周面とノズル本体41の外周面との間に全周にわたり形成された内流路49bとに分けられている。尚、外流路49aの下流端(下部)と内流路49bの上流端(下部)とが連通している。ノズル本体41の内周面41aと外筒体43の外周面43aとがそれぞれ冷却水38の熱を放散させる放熱面の役割をなし、ノズル本体41の外周面41bと外筒体43の内周面43bとがそれぞれ冷却水38の熱を放熱面に伝える伝熱面の役割をなす。
上部天板47には、外流路49aの上流端に連通する冷却水流入口51(冷却媒体流入部の一例)と、内流路49bの下流端に連通する冷却水流出口52(冷却媒体流出部の一例)とが設けられている。
ノズル本体41は、その上端部にノズル側フランジ54を有している。図3に示すように、ボルト・ナット55等の連結手段を用いてノズル側フランジ54を吸込側フランジ19に連結することにより、吸込ノズル21がポンプケーシング12に取付けられる。
冷却用ジャケット37には、冷却用ジャケット37内の冷却水38を熱交換器42の冷却水用流路49へ供給する供給管57の一端(上端)が継手66を介して接続されている。供給管57の他端(下端)は継手60を介して冷却水流入口51に接続されている。
冷却水流出口52には、冷却水用流路49から流出した冷却水38を冷却用ジャケット37内に戻す戻し管58の一端(下端)が継手61を介して接続されている。戻し管58の他端(上端)はメカニカルシールカバー33の戻し孔39に継手67を介して接続されている。
尚、上記下軸受箱31の内部空間35には、冷却水38を冷却用ジャケット37内と熱交換器42の冷却水用流路49との間で循環させる冷却用羽根車59が備えられている。この冷却用羽根車59は、下部メカニカルシール36aの回転環と上部メカニカルシール36bの回転環との間に位置し、回転軸15に外嵌されて取付けられている。
図1,図2に示すように、上記マンホール1のピット5の底面5aには凹形状の釜場63(残留流体貯留用槽の一例)が左右一対形成されている。左右一方の水中ポンプPの吸込ノズル21が左右一方の釜場63内に上方から突入し、左右他方の水中ポンプPの吸込ノズル21が左右他方の釜場63内に上方から突入している。左右両釜場63は接線方向に形成された連通路65によってS字型に連通している。
以下、上記構成における作用を説明する。
モータ13を駆動させて水中ポンプPを運転することにより、回転軸15と共に羽根車11と冷却用羽根車59とが回転し、ピット5内の汚水6が、吸込ノズル21のノズル本体41からポンプケーシング12内に吸込まれ、吐出部23から揚水管26を経て排出管27へ排出される。この際、上記冷却用羽根車59の回転によって、冷却水38が、冷却用ジャケット37内から供給管57を通って熱交換器42の冷却水流入口51から外流路49aを下向きに流れ、さらに外流路49aから内流路49bを上向きに流れた後、冷却水流出口52から戻し管58を通って下軸受箱31の内部空間35に流れ込み、この内部空間35から連通孔46を通って冷却用ジャケット37内へ戻る。
ポンプ運転中にモータ13から発生した熱は、冷却用ジャケット37内の冷却水38に伝達し、冷却水38が熱交換器42の外流路49aを流れる際に、外筒体43の内周面43bから外周面43aに伝導し、吸込ノズル21の外側周囲の汚水6へ放散され、その後、冷却水38が内流路49bを流れる際に、ノズル本体41の外周面41bから内周面41aに伝導し、ノズル本体41内を流れている汚水6へ放散される。
このように、熱交換器42は冷却水用流路49をノズル本体41の外周部に有しているため、ノズル本体41の径方向における外周方の空きスペースを、熱交換器取付けのための取付用スペースとして利用することができる。これにより、熱交換器42を設けるために十分な広さのスペースを容易に確保することができ、冷却水用流路49内の冷却水38とノズル本体41の外周面41bとが接触する伝熱面積を十分に広く確保すること、および、ノズル本体41の内周面41aと汚水6とが接触する放熱面積を十分に広く確保すること、および、冷却水用流路49内の冷却水38と外筒体43の内周面43bとが接触する伝熱面積を十分に広く確保すること、および、外筒体43の外周面43aと汚水6とが接触する放熱面積を十分に広く確保することが容易になる。このように、簡単な構成の熱交換器42を吸込ノズル21に備えることにより、冷却水38の熱交換効率を向上させることができる。
また、ノズル本体41内には流速の速い汚水6が流れているため、冷却水38の熱はノズル本体41の内周面41aに接する汚水6によって迅速且つ確実に奪われ、これにより、冷却水38の熱交換効率がさらに向上する。
また、冷却水用流路49を外流路49aと内流路49bとで構成しているため、冷却水流入口51から冷却水流出口52までの冷却水用流路49の全長が長くなって、冷却水38が冷却水流入口51から流入して冷却水流出口52から流出するまでの時間が長くなり、その分、冷却水38の熱の放散が促進される。
また、外筒体43と中間筒体44との径方向における間隔および中間筒体44とノズル本体41との径方向における間隔をそれぞれ調整することにより、冷却水用流路49を流れる冷却水38の流速を、最適な流速に調整することができる。
さらに、図3に示すように、下軸受箱31の内部空間35の冷却水38の熱は、メカニカルシールカバー33の上面から下面に伝導し、ポンプケーシング12内の汚水6へ放散される。これにより、冷却水38の熱交換効率がより一段と向上する。
図1に示すように、モータ13の部分が汚水6の水面上に露出する低水位H1で水中ポンプPを運転している場合であっても、上記のように熱交換器42による熱交換が行われ、冷却水38によってモータ13が冷却される。
また、汚水6の水面がさらに低下してピット5の底面5aが露出し、図3に示すように、汚水6が釜場63内のみに残留している場合であっても、吸込ノズル21が釜場63内の汚水6に没する。これにより、図1に示すように、ピット5の底面5aよりも低位置に設定された最低水位H2においても、水中ポンプPの運転と冷却水38によるモータ13の冷却と熱交換器42による熱交換とが行える。さらに、釜場63を設けることで、吸込ノズル21の外周部における汚水6の流速が増すため、外筒体43の外周面43aからの放熱が促進される。
また、左右いずれか一方の水中ポンプPのみを運転することにより、図2に示すように、ピット5内に外周を通る流れAが発生してスカムが回収されるとともに、左右一方の釜場63内に旋回流Bが発生し、さらに、連通路65を通る流れCが上記旋回流Bを促進し、この流れCによって停止側の左右他方の釜場63内の汚水6が左右一方の釜場63内へ流れ込む。また、左右いずれか他方の水中ポンプPのみを運転した場合も、同様に、停止側の左右一方の釜場63内の汚水6が左右他方の釜場63内へ流れ込む。このような旋回流Bの発生によって流れが乱されるため、外筒体43の外周面43aからの放熱がより一段と促進される。
また、熱交換器42を備えていない既存の吸込ノズルを装着した既設の水中ポンプPに対して、ボルト・ナット55を外して上記既存の吸込ノズルを取り外し、ボルト・ナット55を用いて、熱交換器42を備えた吸込ノズル21に容易に交換することができる。
上記第一の実施の形態では、図3に示すように、冷却水38は熱交換器42の外流路49aに流入して内流路49bから流出するが、内流路49bに流入して外流路49aから流出してもよい。
上記第一の実施の形態では、図4に示すように、中間筒体44の上端を上部天板47に取付け、中間筒体44の下端を下部底板48から上方へ離間させているが、中間筒体44の下端を下部底板48に取付け、中間筒体44の上端を上部天板47から下方へ離間させ、冷却水流入口51と冷却水流出口52とを下部底板48に設けてもよい。
上記第一の実施の形態では、中間筒体44を設けているが、中間筒体44を設けないものであってもよい。この場合、冷却水流入口51は上部天板47(又は下部底板48)に設けられ、冷却水流出口52は下部底板48(又は上部天板47)に設けられる。
次に、第二の実施の形態を図7に基いて説明する。
ノズル本体41の外周面41bと外筒体43の内周面43bとの間に螺旋状の壁体70が備えられている。冷却水用流路49は、ノズル本体41の外周面41bと外筒体43の内周面43bと壁体70との間に形成された螺旋状の流路である。下部底板48には、冷却水用流路49の上流端に連通する冷却水流入口51が設けられている。また、上部天板47には、冷却水用流路49の下流端に連通する冷却水流出口52が設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
モータ13を駆動させて水中ポンプPを運転することにより、冷却水38は、冷却用ジャケット37内から供給管57を通って熱交換器42の冷却水流入口51から螺旋状の冷却水用流路49を流れ、冷却水流出口52から戻し管58を通って下軸受箱31の内部空間35に流れ込み、この内部空間35から連通孔46を通って冷却用ジャケット37内へ戻る。
ポンプ運転中にモータ13から発生した熱は、冷却用ジャケット37内の冷却水38に伝達し、冷却水38が熱交換器42の冷却水用流路49を流れる際に、ノズル本体41の外周面41bから内周面41aに伝導するとともに外筒体43の内周面43bから外周面43aに伝導し、ノズル本体41内を流れている汚水6へ放散されるとともに吸込ノズル21の外側周囲の汚水6へ放散される。
また、冷却水用流路49を螺旋状の流路にしたため、冷却水流入口51から冷却水流出口52までの冷却媒体用流路49の全長が長くなる。したがって、冷却水38が冷却水流入口51から流入して冷却水流出口52から流出するまでの時間が長くなり、その分、冷却水38の熱の放散が促進される。
次に、第三の実施の形態を図8に基いて説明する。
ノズル本体41の外周面41bと外筒体43の内周面43bとの間に、平板状の複数の縦フィン72が放射状に設けられている。ノズル本体41の外周面41bと外筒体43の内周面43bとの間に形成された冷却水用流路49は周方向において縦フィン72により複数に分割されている。
下部底板48には、冷却水用流路49の上流端に連通する冷却水流入口51が設けられている。また、上部天板47には、冷却水用流路49の下流端に連通する冷却水流出口52が設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
モータ13を駆動させて水中ポンプPを運転することにより、冷却水38は、冷却用ジャケット37内から供給管57を通って熱交換器42の冷却水流入口51から冷却水用流路49を流れ、冷却水流出口52から戻し管58を通って下軸受箱31の内部空間35に流れ込み、この内部空間35から連通孔46を通って冷却用ジャケット37内へ戻る。
ポンプ運転中にモータ13から発生した熱は、冷却用ジャケット37内の冷却水38に伝達し、冷却水38が熱交換器42の冷却水用流路49を流れる際に、ノズル本体41の外周面41bから内周面41aに伝導するとともに外筒体43の内周面43bから外周面43aに伝導し、ノズル本体41内を流れている汚水6へ放散されるとともに吸込ノズル21の外側周囲の汚水6へ放散される。
冷却水用流路49を流れている冷却水38は、ノズル本体41の外周面41bと外筒体43の内周面43bとに接触するとともに、各縦フィン72にも接触するため、伝熱面積が増大し、熱交換効率が向上する。
上記第二および第三の実施の形態では、冷却水流入口51を下部底板48に設け、冷却水流出口52を上部天板47に設けて、冷却水38を下から上へ流しているが、冷却水流入口51を上部天板47に設け、冷却水流出口52を下部底板48に設けて、冷却水38を上から下へ流してもよい。
上記各実施の形態では、冷却媒体の一例として冷却水38を用いたが、冷却水38以外の熱伝導率の良好な他の液体、例えば不凍液や油等を用いてもよい。
上記各実施の形態では、外部流体の一例として汚水6を挙げたが、汚水6以外の他の液体であってもよい。
上記各実施の形態では、図3に示すように、モータ13の下部に羽根車11が設けられた立軸ポンプを例に挙げて説明しているが、モータ13と羽根車11との位置関係はこれに限定されるものではない。
上記各実施の形態では、図3に示すように、冷却水38を上下両メカニカルシール36a,36b間に設けられた冷却用羽根車59により循環させているが、図9に示すように、冷却用羽根車112をダブル型メカニカルシール117の下部に設けたタイプのポンプ116に、吸込ノズル21を使用してもよい。
本発明の第一の実施の形態におけるポンプを設置したマンホールの縦断面図である。 同、マンホールのピット底面の平面図である。 同、ポンプの縦断面図である。 同、ポンプの吸込ノズルの縦断面図である。 同、図4におけるX−X矢視図である。 同、ポンプの吸込ノズルの平面図である。 本発明の第二の実施の形態における吸込ノズルの図である。 本発明の第三の実施の形態における吸込ノズルの図であり、(a)は縦断面図、(b)は(a)におけるX−X矢視図である。 従来のポンプの縦断面図である。
符号の説明
5 ピット
5a 底面
6 汚水(外部流体)
11 羽根車
12 ポンプケーシング
13 モータ
14 モータフレーム
17 吸込部
21 吸込ノズル
37 冷却用ジャケット
38 冷却水(冷却媒体)
40 吸込流路
41 ノズル本体
41a ノズル本体の内周面
42 熱交換器
43 外筒体
43a 外筒体の外周面
44 中間筒体
49 冷却水用流路(冷却媒体用流路)
49a 外流路
49b 内流路
51 冷却水流入口(冷却媒体流入部)
52 冷却水流出口(冷却媒体流出部)
57 供給管
58 戻し管
59 冷却用羽根車
63 釜場(残留流体貯留用槽)
70 壁体
P 水中ポンプ

Claims (6)

  1. モータ部分が露出する低水位で運転することがあるポンプの吸込部に取付けられる吸込ノズルであって、
    外部流体を吸込む吸込流路を有するノズル本体と、ポンプのモータを冷却する冷却媒体の熱を放散させる熱交換器とが備えられ、
    熱交換器は、ノズル本体の外周部に、冷却媒体が流れる冷却媒体用流路を有してなることを特徴とする吸込ノズル。
  2. 熱交換器はノズル本体の外周方を覆う外筒体を有し、
    冷却媒体用流路が外筒体の内周面とノズル本体の外周面との間に形成され、
    冷却媒体用流路の上流端に冷却媒体流入部が形成され、
    冷却媒体用流路の下流端に冷却媒体流出部が形成され、
    ノズル本体の内周面と外筒体の外周面とをそれぞれ放熱面としたことを特徴とする請求項1記載の吸込ノズル。
  3. ノズル本体と外筒体との間に中間筒体が設けられ、
    冷却媒体用流路は、外筒体の内周面と中間筒体の外周面との間に形成された外流路と、中間筒体の内周面とノズル本体の外周面との間に形成された内流路とからなり、
    外流路と内流路とが連通していることを特徴とする請求項2記載の吸込ノズル。
  4. ノズル本体と外筒体との間に螺旋状の壁体が備えられ、
    冷却媒体用流路は、外筒体の内周面とノズル本体の外周面と壁体との間に形成された螺旋状の流路であることを特徴とする請求項2記載の吸込ノズル。
  5. 上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸込ノズルを備えたポンプであって、
    羽根車を収納したポンプケーシングと、羽根車を回転駆動させるモータを収納したモータフレームと、モータフレームの外側に設けられた冷却用ジャケットと、冷却用ジャケット内の冷却媒体を熱交換器の冷却媒体用流路へ供給する供給管と、熱交換器の冷却媒体用流路から流出した冷却媒体を冷却用ジャケット内へ戻す戻し管と、冷却用ジャケット内と熱交換器の冷却媒体用流路との間で冷却媒体を循環させる冷却用羽根車とが備えられ、
    吸込ノズルはポンプの吸込部に設けられることを特徴とするポンプ。
  6. 吸込ノズルが、外部流体を貯留するピットの底面に形成された凹形状の残留流体貯留用槽内に上方から突入していることを特徴とする請求項5記載のポンプ。
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