JP2019124142A - 送風装置及び掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】送風装置内部のシャフトを支持する軸受には、これまで異物侵入を防止するために、構造の複雑なシール板が付属していた。このため、簡単な構造で軸受への異物の侵入を抑制する送風装置を提供する。【解決手段】シャフト11を有するモータ10と、シャフトに固定されるインペラ20と、モータの径方向外方に配置されるモータハウジング30と、を有し、インペラは、軸方向下方に向かうにつれて径方向外方に拡がるインペラベース部21を備え、インペラベース部は、シャフトと固定されるボス部212と、を備え、モータハウジンングは、モータハウジング上面の径方向内端部から軸方向上方に向かって延びる筒状の上面筒部33を備え、上面筒部の径方向内面の少なくとも一部は、シャフト又はボス部の径方向外面と径方向に対向し、上面筒部の軸方向上端は、インペラベース部の軸方向下端よりも上方、且つ、軸受Br1の上端よりも上方に配置される。【選択図】図4
Description
本発明は、送風装置、及び、送風装置を備えた掃除機に関する。
従来の電動送風機が、特許文献1に開示されている。この電動送風機は、底面中央部に第1の軸受ハウジングを形成して固定子と回転子及び整流子等のモータ部を内包したモータフレームと、モータフレームの一端開口側に設けられ、中央部に第2の軸受ハウジングを形成したブラケットと、を備える。そして、第1の軸受ハウジング及び第2の軸受ハウジングに支持される第1軸受及び第2軸受は、回転子の軸の両端を回転可能に支持する。第1軸受及び第2軸受は、内輪と外輪の間にボールが配置された軸受であり、ボールと外輪と内輪の上下を覆う2つのシール板を有する。そして、第1及び第2の軸受のうちの少なくとも1つは、シール板の一方を軸受の内輪と非接触に配置させている。
このように、シール板を配置することで、粉塵等の軸受への侵入が抑制される。
しかしながら、特許文献1に記載の第1軸受及び第2軸受は、内輪と非接触のシール板を用いており、シール板には、高い寸法精度が要求される。そのため、シール板の製造には、高度な技術を要し、製造にかかる手間と時間が増大する。また、シール板の他方は、内輪と接触する構成であるため、内輪とシール板との摩擦によって、負荷が増大し、回転効率が低下する可能性がある。
本発明は、簡単な構成を有するとともに、軸受への異物の侵入を抑制する送風装置を提供することを目的とする。
本発明の例示的な送風装置は、上下に延びる中心軸に沿って配置されるシャフトを有するモータと、モータの上方に配置されシャフトに固定されるインペラと、モータの径方向外方に配置されるモータハウジングと、を有し、モータは、モータハウジングに対してシャフトを回転可能に支持する軸受を備え、インペラは、軸方向下方に向かうにつれて径方向外方に拡がるインペラベース部と、インペラベース部の上面に配置される複数の羽根と、を備え、インペラベース部は、シャフトと固定されるボス部と、ボス部よりも径方向外方において、インペラベース部の下面が軸方向上方に凹む下面凹部と、を備え、モータハウジンングは、インペラベース部よりも下方に配置され、インペラベース部の下面と軸方向に対向するモータハウジング上面と、モータハウジング上面の径方向内端部から軸方向上方に向かって延びる筒状の上面筒部と、を備え、上面筒部の径方向内面の少なくとも一部は、シャフト又はボス部の径方向外面と径方向に対向し、上面筒部の軸方向上端は、インペラベース部の軸方向下端よりも上方、且つ、軸受の上端よりも上方に配置されることを特徴とする。
本発明の例示的な実施形態に係る送風装置によれば、簡単な構成を有するとともに、軸受への異物の侵入を抑制できる。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書では、送風装置Aにおいて、送風装置Aの中心軸Axと平行な方向を「軸方向」、送風装置Aの中心軸Axに直交する方向を「径方向」、送風装置Aの中心軸Axを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とそれぞれ称する。同様にして、インペラ20についても、送風装置A内に組み込まれた状態において送風装置Aの軸方向、径方向及び周方向と一致する方向をそれぞれ単に「軸方向」、「径方向」及び「周方向」と呼ぶ。また、本明細書では、送風装置Aにおいて、軸方向を上下方向とし、インペラ20に対してインペラカバー41の吸気口43側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。上下方向は単に説明のために用いられる名称であって、送風装置Aの使用状態における位置関係及び方向を限定しない。また、「上流」及び「下流」はインペラ20を回転させた際に吸気口43から吸い込まれた空気の流通方向の上流及び下流をそれぞれ示す。
また本明細書では、掃除機100において、図1の床面F(被清掃面)に近づく方向を「下方」とするとともに床面Fから離れる方向を「上方」として、各部の形状や位置関係を説明する。なお、これらの方向は単に説明のための用いられる名称であって、掃除機100使用状態における位置関係及び方向を限定しない。また、「上流」及び「下流」は送風装置Aを駆動させた際に吸気部103から吸い込まれた空気の流通方向の上流及び下流をそれぞれ示す。
(第1実施形態)
<1.掃除機の全体構成>
本発明の例示的な実施形態の掃除機について以下説明する。図1は、本実施形態にかかる掃除機の斜視図である。掃除機100は、いわゆる、スティック型の電気掃除機であり、下面及び上面にそれぞれ吸気部103及び排気部104を開口する筐体102を備える。筐体102の背面からは電源コード(不図示)が導出される。電源コードは居室の側壁面等に設けられた電源コンセント(不図示)に接続され、掃除機100に電力を供給する。なお、掃除機100は、所謂、ロボット型、キャニスター型またはハンディ型の電気掃除機でもよい。
<1.掃除機の全体構成>
本発明の例示的な実施形態の掃除機について以下説明する。図1は、本実施形態にかかる掃除機の斜視図である。掃除機100は、いわゆる、スティック型の電気掃除機であり、下面及び上面にそれぞれ吸気部103及び排気部104を開口する筐体102を備える。筐体102の背面からは電源コード(不図示)が導出される。電源コードは居室の側壁面等に設けられた電源コンセント(不図示)に接続され、掃除機100に電力を供給する。なお、掃除機100は、所謂、ロボット型、キャニスター型またはハンディ型の電気掃除機でもよい。
筐体102内には吸気部103と排気部104とを連結する空気通路(不図示)が形成される。空気通路内には上流側から下流側に向かって集塵部(不図示)、フィルタ(不図示)及び送風装置Aが順に配置される。つまり、掃除機100は、送風装置Aを備える。これにより、簡単な構成を有するとともに、軸受Br1への異物の侵入を抑制できる送風装置Aを備える掃除機100を実現できる。空気通路内を流通する空気に含まれる塵、埃等のゴミはフィルタにより遮蔽され、容器状に形成される集塵部内に集塵される。集塵部及びフィルタは筐体102に対して着脱可能に構成される。
筐体102の上部には把持部105及び操作部106が設けられる。使用者は把持部105を把持して掃除機100を移動させることができる。操作部106は複数のボタン106aを有し、ボタン106aの操作によって掃除機100の動作設定を行う。例えば、ボタン106aの操作により、送風装置Aの駆動開始、駆動停止、及び回転数の変更等が指示される。吸気部103には筒状の吸引管107が接続される。吸引管107の上流端(図中、下端)には吸引ノズル110が吸引管107に対して着脱可能に取り付けられる。
<2.送風装置の全体構成>
図2は、本実施形態に係る送風装置の斜視図である。図3は、図2に示す送風装置の分解斜視図である。図4は、図2に示す送風装置の縦断面図である。送風装置Aは掃除機100に搭載されて空気を吸引する。
図2は、本実施形態に係る送風装置の斜視図である。図3は、図2に示す送風装置の分解斜視図である。図4は、図2に示す送風装置の縦断面図である。送風装置Aは掃除機100に搭載されて空気を吸引する。
送風装置Aは、モータ10と、インペラ20と、モータハウジング30と、を備える。本実施形態においては、送風装置Aは、ブロアハウジング40と、カバー部材50と、基板Bdと、をさらに備える。
ブロアハウジング40の内部に、インペラ20及びモータハウジング30を収納する。図4に示すとおり、ブロアハウジング40とモータハウジング30との隙間に流路60が構成される。流路60は上端(上流端)で後述のインペラカバー41に連通し、流路60の下端(下流端)には排気口61が構成される。
モータハウジング30には、インペラ20と連結されたモータ10が収納される。インペラ20は、上下に延びる中心軸Ax周りに回転する。モータ10は、インペラ20の下方に配置されてインペラ20を回転させる。つまり、モータ10の回転によりインペラ20は上下に延びる中心軸Ax周りに回転する。インペラ20が回転することで発生する気流は、流路60を通って排気口61から排出される。
<3.モータの構成>
図3に示すように、インペラ20の下方にはモータハウジング30に収納されたモータ10が配置される。モータ10は、いわゆる、インナーロータ型のブラシレスモータである。モータ10は、シャフト11と、ロータ12と、ステータ13とを備える。すなわち、モータハウジング30は、ロータ12及びステータ13の径方向外側を囲む。すなわち、モータ10は、上下に延びる中心軸Axに沿って配置されるシャフト11を有する。
図3に示すように、インペラ20の下方にはモータハウジング30に収納されたモータ10が配置される。モータ10は、いわゆる、インナーロータ型のブラシレスモータである。モータ10は、シャフト11と、ロータ12と、ステータ13とを備える。すなわち、モータハウジング30は、ロータ12及びステータ13の径方向外側を囲む。すなわち、モータ10は、上下に延びる中心軸Axに沿って配置されるシャフト11を有する。
<3.1 シャフトの構成>
シャフト11は、円柱状である。シャフト11は、上下に延びる中心軸Axに沿って配置されて中心軸Ax周りに回転する。図4に示すとおり、シャフト11は、モータハウジング30の後述するモータハウジング上面31に設けられた天板貫通孔313を貫通する。シャフト11のモータハウジング上面31から突出している端部に、インペラ20が固定される。すなわち、インペラ20は、モータ10の上方に配置されてシャフト11に固定される。シャフト11は、上軸受Br1および下軸受Br2に回転可能に支持されている。
シャフト11は、円柱状である。シャフト11は、上下に延びる中心軸Axに沿って配置されて中心軸Ax周りに回転する。図4に示すとおり、シャフト11は、モータハウジング30の後述するモータハウジング上面31に設けられた天板貫通孔313を貫通する。シャフト11のモータハウジング上面31から突出している端部に、インペラ20が固定される。すなわち、インペラ20は、モータ10の上方に配置されてシャフト11に固定される。シャフト11は、上軸受Br1および下軸受Br2に回転可能に支持されている。
上軸受Br1および下軸受Br2は、玉軸受である。そして、シャフト11は、上軸受Br1及び下軸受Br2の内輪に固定される。固定は、接着挿入や、圧入等の手段が採用される。上軸受Br1の外輪はモータハウジング30に固定され、下軸受Br2の外輪はカバー部材50に固定される。すなわち、モータ10は、モータハウジング30に対してシャフト11を回転可能に支持する軸受Br1、Br2を備える。なお、上軸受Br1および下軸受Br2は、玉軸受に限定されない。上軸受Br1は、少なくとも一部が、インペラ20の後述する下面凹部211内に配置される。これにより、上軸受Br1と下軸受Br2の軸方向の長さを長くすることができる。また、上軸受Br1をインペラ20の後述するボス部212に近接して配置できる。これにより、インペラ20回転時のシャフト11のたわみ等の変形を抑制できる。シャフト11の変形を抑制することで、インペラ20の回転ぶれを抑制できる。これにより、送風装置Aは安定して送風可能である。
<3.2 ロータの構成>
ロータ12は、シャフト11に固定される。ロータ12は、シャフト11とともに回転する。ロータ12は複数のマグネット(不図示)を有する。複数のマグネットはシャフト11の外周面において軸方向に並列して固定される。複数のマグネットの各々は、N極の磁極面とS極の磁極面とが周方向に交互に並ぶ。
ロータ12は、シャフト11に固定される。ロータ12は、シャフト11とともに回転する。ロータ12は複数のマグネット(不図示)を有する。複数のマグネットはシャフト11の外周面において軸方向に並列して固定される。複数のマグネットの各々は、N極の磁極面とS極の磁極面とが周方向に交互に並ぶ。
なお、複数のマグネットに替えて、単一の環状のマグネットを用いてもよい。この場合、マグネットにおいて、N極とS極とが周方向に交互に着磁されていればよい。また、マグネットが磁性体粉を配合した樹脂により一体に成形されてもよい。
<3.3 ステータの構成>
ステータ13はロータ12の径方向外側に配置される。すなわち、ステータ13は、ロータ12と径方向に対向して配置される。ステータ13は、ステータコア131と、インシュレータ132と、コイル133とを備える。ステータコア131は電磁鋼板を軸方向(図3において、上下方向)に積層した積層体である。なお、ステータコア131は、電磁鋼板を積層した積層体に限定されず、例えば、紛体の焼成、鋳造等、単一の部材であってもよい。
ステータ13はロータ12の径方向外側に配置される。すなわち、ステータ13は、ロータ12と径方向に対向して配置される。ステータ13は、ステータコア131と、インシュレータ132と、コイル133とを備える。ステータコア131は電磁鋼板を軸方向(図3において、上下方向)に積層した積層体である。なお、ステータコア131は、電磁鋼板を積層した積層体に限定されず、例えば、紛体の焼成、鋳造等、単一の部材であってもよい。
ステータコア131は、環状のコアバック134と複数のティース135とを有する。複数のティース135はコアバック134の内周面からロータ12のマグネット(不図示)に向かって径方向内側に延びて放射状に形成される。すなわち、ティース135は、コアバック134から径方向内側に延びる。これにより、複数のティース135が周方向に配置される。コイル133はインシュレータ132を介して各ティース135の周囲にそれぞれ導線を巻き回して構成される。すなわち、ステータ13は、環状のコアバック134と、コアバック134から径方向に延びるティース135と、ティース135に巻き回されるコイル133とを備える。
モータ10は、ブラシレスモータである。ブラシレスモータは、供給タイミングが異なる3系統(以下、3相とする)に分けられた電流によって駆動される。複数個のコイル133に決められたタイミングで電流を供給することで、コイル133とロータ12のマグネットとが引き合う又は反発することで、ロータ12が回転する。
また、モータ10は、例えば、毎分10万回転以上の回転数で回転可能な高回転型のモータである。通常、モータでは、コイルの個数が少ない方が高速回転に有利である。上述のとおり、モータ10は、3相の電流で駆動される。そのため、モータ10では、コイル133及びコイル133が配置されるティース135の個数を3個としている。すなわち、モータ10は、3相3スロットのモータである。なお、3個のティース135は、モータ10をバランスよく回転させるために、周方向に等間隔をなして配置される。
ステータコア131において、コアバック134の内周面及び外周面はティース135の根元近傍で平面になっている。これにより、コイル133の径方向外端周辺における巻崩れを抑制しつつ、コイル133を形成するための巻線スペースを有効に活用できる。また、磁路を短くすることにより、損失を低減できる。また、ティース135の根元近傍以外のコアバック134の内周面及び外周面は曲面である。
コアバック134は、曲面部分がモータハウジング30の内面と接触する。このとき、曲面部分がモータハウジング30の内面に圧入されてもよい。なお、コアバック134は、平面を備えずに、円筒状であってもよい。この場合、円筒の外面が、モータハウジング30に圧入される。また、コアバック134とモータハウジング30との固定は、接着等、他の方法であってもよい。
コイル133にはリード線(不図示)が接続される。リード線の一端はブロアハウジング40の下方に配された基板Bd上の駆動回路(不図示)に接続される。これにより、コイル133に電力が供給される。
<4.モータハウジングの構成>
モータハウジング30の構成について、図面を参照して説明する。図4に示すように、モータハウジング30は、モータ10の径方向外側を覆う。すなわち、モータハウジング30は、モータ10の径方向外方に配置される。モータハウジング30は、モータハウジング上面31と、モータハウジング筒部32と、上面筒部33と、静翼34と、を備える。モータハウジング上面31およびモータハウジング筒部32は、一体成形体である。モータハウジング30は、金属製、樹脂製等を挙げることができる。
モータハウジング30の構成について、図面を参照して説明する。図4に示すように、モータハウジング30は、モータ10の径方向外側を覆う。すなわち、モータハウジング30は、モータ10の径方向外方に配置される。モータハウジング30は、モータハウジング上面31と、モータハウジング筒部32と、上面筒部33と、静翼34と、を備える。モータハウジング上面31およびモータハウジング筒部32は、一体成形体である。モータハウジング30は、金属製、樹脂製等を挙げることができる。
モータハウジング上面31は、中心軸Axと直交する方向に拡がる。モータハウジング上面31は軸方向から見て円形状である。モータハウジング筒部32は、モータハウジング上面31の径方向外縁から軸方向下側に延びる。モータハウジング上面31は、インペラベース部21よりも下方に配置され、インペラベース部21の下面と軸方向に対向する。
図5は、上面筒部及びボス部を拡大したインペラの断面図である。図4、図5に示すように、モータハウジング上面31は、天板凸部311と、上面筒部33とを備える。天板凸部311は、モータハウジング上面31から軸方向上方に突出する。天板凸部311は、径方向外面が軸方向上方に向かうにつれて、径方向内方に向かって延びる。そして、天板凸部311の軸方向上面は、軸方向下方に凹む天板凹部312を備える。天板凹部312の軸方向底面には、軸方向に貫通した天板貫通孔313が配置される。天板凸部311、天板凹部312及び天板貫通孔313の中心は、中心軸Axと一致する。つまり、天板凸部311、天板凹部312及び天板貫通孔313は、同心である。そして、天板凸部311の軸方向下方には、上軸受Br1が配置される。上軸受Br1は、中心が中心軸Axと一致する。
また、図5に示すように、モータハウジング上面31には、天板貫通孔313から径方向内側に延びる内面凸部315を備える。内面凸部315の軸方向下面は、上軸受Br1の軸方向上面と接触する。すなわち、モータハウジング30は、モータハウジング30の径方向内面から径方向内方に延びる内面凸部315を備える。そして、軸受Br1の軸方向上面は、内面凸部315の軸方向下面と接触する。
すなわち、内面凸部315は、上軸受Br1をモータハウジング上面31に取り付けるときに上軸受Br1を軸方向に位置決めする。図5に示すモータハウジング上面31において、内面凸部315は、上軸受Br1の外輪と軸方向に重なる位置に設けられているが、これに限定されない。内面凸部315は、内輪及びシャフト11と非接触であればよく、図5の状態よりもさらに内側に突出してもよい。つまり、内面凸部315の径方向内側の先端は、軸方向において上軸受Br1の外輪と内輪との間に位置してもよい。このような構成とすることで、内面凸部315は、天板貫通孔313からの塵、埃等の異物の上軸受Br1への侵入を抑制する効果を有する。これにより、モータ10を長期間にわたり、安定して駆動させることができる。
上軸受Br1は、シャフト11が固定されており、シャフト11は天板貫通孔313を貫通する。モータハウジング上面31の径方向外方には、軸方向下方に凹む環状の環状凹溝314を備える。環状凹溝314は、天板凸部311の径方向外方と隣接して設けられる。
上面筒部33は、モータハウジング上面31から軸方向上方に延びる。図4、図5に示すように、上面筒部33は、天板貫通孔313より径方向内方に突出した内面凸部315の軸方向上面より軸方向上方に突出する。すなわち、上面筒部33は、内面凸部315から軸方向上側に延びる。これによって、上面筒部33をできるだけ径方向内方にて成型することができる。よって、上面筒部33と、シャフト11又はボス部212との径方向間隙を狭くすることができるため、ラビリンスシール特性を向上できる。上面筒部33は、円筒形である。すなわち、モータハウジング30は、モータハウジング上面31の径方向内端部から軸方向上方に向かって延びる筒状の上面筒部33を備える。
モータハウジング上面31において、天板凸部311及び上面筒部33は、一体成形体である。なお、上面筒部33は、モータハウジング上面31と一体ではなくてもよい。例えば、上面筒部33をモータハウジング上面31と別体で作製し、モータハウジング上面31に固定してもよい。固定方法としては、溶接、ねじ止め等を挙げることができるがこれに限定されない。例えば、上面筒部33に径方向に拡がる部分を設けておき、天板凹部312に圧入してもよい。上面筒部33の詳細については、後述する。上面筒部33は、天板凸部311に形成された天板凹部312の径方向内部に配置される。すなわち、上面筒部33の軸方向上端は、インペラベース部21の軸方向下端よりも上方、且つ、軸受Br1の上端よりも上方に配置される。
モータハウジング筒部32は、モータハウジング上面31の径方向外縁から、軸方向下方に突出する。モータハウジング筒部32は、円筒状である。すなわち、モータハウジング30は、下方が開口した有蓋円筒状である。モータハウジング筒部32の径方向外面300には複数の静翼34が設けられる。静翼34は板状に構成され、上方へ行くほどインペラ20の回転方向と反対方向に向かって傾斜する。静翼34はインペラ20側が凸に湾曲している。複数の静翼34の外縁はブロアハウジング40、すなわち、下カバー42の内面に接する。静翼34は周方向に並設され、送風装置Aの駆動の際に気流を下方に案内する。
本実施形態においては、静翼34とモータハウジング30は一体部材であるが、静翼34とモータハウジング30とは別体の部材でもよい。
モータハウジング30の下方には、円板状のカバー部材50が配置される。カバー部材50を取り付けることで、モータハウジング30の下面が覆われる。カバー部材50は、モータハウジング30に対して、図示を省略したねじ等の固定具を用いて固定される。また、図1、図4等に示すように、カバー部材50の下方に、基板Bdが配置される。
<5.インペラの構成>
次にインペラ20について説明する。インペラ20は樹脂成形品により形成された、いわゆる、斜流インペラである。インペラ20は、インペラベース部21と、複数枚の羽根22とを有する。インペラ20を構成する樹脂として、エンジニアリングプラスチックと呼ばれる樹脂を挙げることができる。エンジニアリングプラスチックとは、強度、耐熱性等の機械特性が他の樹脂に比べて優れた樹脂である。なお、インペラ20は、金属等の材料で形成されてもよい。インペラベース部21の直径は下方に向かうにつれて大きくなる。すなわち、インペラ20は、軸方向下方に向かうにつれて径方向外方に拡がるインペラベース部21を備える。換言すると、インペラベース部21は下方に向かって漸次拡径する。
次にインペラ20について説明する。インペラ20は樹脂成形品により形成された、いわゆる、斜流インペラである。インペラ20は、インペラベース部21と、複数枚の羽根22とを有する。インペラ20を構成する樹脂として、エンジニアリングプラスチックと呼ばれる樹脂を挙げることができる。エンジニアリングプラスチックとは、強度、耐熱性等の機械特性が他の樹脂に比べて優れた樹脂である。なお、インペラ20は、金属等の材料で形成されてもよい。インペラベース部21の直径は下方に向かうにつれて大きくなる。すなわち、インペラ20は、軸方向下方に向かうにつれて径方向外方に拡がるインペラベース部21を備える。換言すると、インペラベース部21は下方に向かって漸次拡径する。
インペラベース部21は、下面凹部211と、ボス部212とを備える。ボス部212の中心(中心軸Ax上)にはモータ10のシャフト11が圧入される孔部213が設けられる。すなわち、インペラベース部21は、シャフト11と固定されるボス部212を備える。これにより、ボス部212とシャフト11とが連結され、インペラ20は中心軸Axを中心として回転する。ボス部212は、円筒形であり、ボス部212の外径は、上面筒部33の筒体の内径よりも小径である。また、シャフト11を孔部213に挿入して、インペラ20とシャフト11とを固定したとき、ボス部212の径方向外面の軸方向下部の少なくとも一部は、上面筒部33の径方向内面330の少なくとも一部と径方向に対向する。なお、ボス部212と上面筒部33との配置の詳細については、後述する。
そして、複数の羽根22は、インペラベース部21の上面214に配置される。すなわち、インペラ20は、インペラベース部21の上面214に配置される複数の羽根22を備える。インペラ20において、羽根22はインペラベース部21の上面214上に周方向に所定周期に並設され、インペラベース部21と一体成形される。羽根22の上部は下部に対して回転方向前方に配される。インペラベース部21の下面は、環状凸部215を有する。環状凸部215は、断面形状が略V字状である。
なお、シャフト11にインペラ20を固定したとき、インペラベース部21の軸方向下端の環状凸部215は、環状凹溝314と軸方向に対向する。なお、インペラ20が回転する構成であるため、環状凸部215と環状凹溝314の間には、隙間が形成される、すなわち、非接触である。
図4に示すように、インペラベース部21の下面には、ボス部212の径方向外方に軸方向上方に凹む下面凹部211を備える。すなわち、インペラベース部21はボス部212よりも径方向外方において、インペラベース部21の下面が軸方向上方に凹む下面凹部211を備える。インペラベース部21に下面凹部211が備えられていることで、インペラベース部21を軽量化することが可能である。回転部であるインペラ20を軽量化することで消費電力を低減可能であるとともに、高速回転させやすくする。また、インペラ20を成型する際のひけを抑制できる。また、モータハウジング上面31の天板凸部311の軸方向上方の一部が、下面凹部211の内部に収納される。そして、天板凸部311に取り付けられた上軸受Br1は、下面凹部211の内部に配置される。すなわち、軸受Br1の軸方向上面は、インペラベース部21の軸方向下端よりも上方に配置される。これにより、上軸受Br1を、シャフト11の軸方向上端に近づけることができ、シャフト11の回転のブレを抑制できる。
<6.ブロアハウジング>
次にブロアハウジング40について説明する。ブロアハウジング40は、モータハウジング30の径方向外方を間隙を介して囲む。ブロアハウジング40は、インペラカバー41と、下カバー42とを備える。
次にブロアハウジング40について説明する。ブロアハウジング40は、モータハウジング30の径方向外方を間隙を介して囲む。ブロアハウジング40は、インペラカバー41と、下カバー42とを備える。
インペラカバー41は、インペラ20の少なくとも径方向外側に配置される。インペラカバー41は、インペラ20の回転によって発生する気流の流れを軸方向に向けるガイドの役割を果たす。インペラカバー41は、上下方向(軸方向)に開口する吸気口43を備える。また、吸気口43は上端から内側に屈曲して下方へ延びるベルマウス431形状である。これにより、吸気口43の直径は上方から下方に向かうに従って滑らかに小さくなる。吸気口43がベルマウス431形状であることで、滑らかに空気を吸い込むことができる。これにより、インペラ20の回転時に吸気口43から吸い込まれる空気の量が増える。それだけ、送風装置Aの送風効率を高めることが可能である。
本実施形態の送風装置Aでは、インペラカバー41の下端部は、下カバー42に固定される。下カバー42は、中心軸Axに直交する断面が円形であり、軸方向に延びる筒状である。下カバー42は、上端部と下端部に開口を備える。下カバー42の上端部は、インペラカバー41の下端部と連結されている。インペラカバー41の下端部は、下カバー42の内部に挿入される。そして、インペラカバー41の内面は、下カバー42の内面と滑らかに、例えば、微分可能に連続する。これにより、ブロアハウジング40の内面を滑らかにして、気流の乱れを抑制する。
インペラカバー41と下カバー42との固定方法としては、例えば、下カバー42の外面に凸部を設け、インペラカバー41に軸方向下方に延び、先端側の内面に径方向外側に凹んだ凹部を備えた梁部を設ける。そして、インペラカバー41を下カバー42に向けて軸方向に移動させたとき、梁部をたわませるとともに、インペラカバー41の梁部の凹部に下カバー42の凸部を挿入させて固定する。なお、固定方法は、これに限定されず、軸方向及び周方向の移動を抑制できる固定方法を広く採用することが可能である。周方向の位置決めが可能であるとともに、着脱が容易であることが好ましい。また、インペラカバー41と下カバー42とを一体の部材として成型してもよい。
下カバー42は、モータハウジング30の径方向外方に配置される。下カバー42とモータハウジング30との間隙に、複数個の静翼34が周方向に等間隔に並んで配置される。複数の静翼34は、モータハウジング30の径方向外面と接触する。なお、本実施形態の送風装置Aでは、モータハウジング30と下カバー42とは、樹脂の一体成形で形成されてもよい。
なお、静翼34とモータハウジング30とが接触するとは、異なる部材が接触する場合だけでなく、一体成形で形成される場合も含む。また、静翼34が、モータハウジング30の径方向外面において、周方向に等間隔に配置される。
モータ10では、回転に伴って、コイル133及びその周囲において発熱する。その熱は、モータハウジング30に伝達される。静翼34が流路60の内部に配置され、静翼34がモータハウジング30と接触する。そのため、静翼34は、気流を整流するとともに、モータハウジング30の熱を外部に逃がす放熱フィンとしての役割も果たす。これにより、コイル133及びその近傍で発生した熱による送風装置Aを冷却する効率が高くなる。
本実施形態の送風装置Aでは、モータハウジング30と下カバー42とを一体成型体としているが、これに限定されない。例えば、モータハウジング30と下カバー42とが別部材として形成されてもよい。また、下カバー42がモータハウジング30と別体として形成される場合には、インペラカバー41と下カバー42とが一体であってもよい。
<7.インペラ下面とモータハウジング天板部との関係>
インペラ20は、モータハウジング上面31の天板貫通孔313を貫通するシャフト11の軸方向上端部にボス部212を介して固定される。このとき、上面筒部33の軸方向上端は、インペラベース部21の軸方向下端よりも上方に配置される。上面筒部33の内部にボス部212の軸方向下部の少なくとも一部が収納される。ここで、上面筒部33とボス部212との配置について図面を参照して説明する。図5に示すように、ボス部212の軸方向下端部は、上面筒部33の軸方向上端よりも下方に位置する。これにより、上面筒部33の径方向内面330の軸方向上部の一部と、ボス部212の径方向外面2120の軸方向下部の一部とが径方向に対向する。
インペラ20は、モータハウジング上面31の天板貫通孔313を貫通するシャフト11の軸方向上端部にボス部212を介して固定される。このとき、上面筒部33の軸方向上端は、インペラベース部21の軸方向下端よりも上方に配置される。上面筒部33の内部にボス部212の軸方向下部の少なくとも一部が収納される。ここで、上面筒部33とボス部212との配置について図面を参照して説明する。図5に示すように、ボス部212の軸方向下端部は、上面筒部33の軸方向上端よりも下方に位置する。これにより、上面筒部33の径方向内面330の軸方向上部の一部と、ボス部212の径方向外面2120の軸方向下部の一部とが径方向に対向する。
回転体であるインペラ20の下面に形成されたボス部212が、上面筒部33の内部に径方向に隙間をあけて配置される。なお、ボス部212と上面筒部33との径方向の隙間は、ボス部212と上面筒部33とが径方向に対向する領域において、軸方向の全域にわたってに均一である。これにより、ボス部212と上面筒部33とは、ラビリンスシール構造を構成する。ラビリンスシール構造によって、ボス部212の径方向外面2120と上面筒部33の径方向内面330との隙間に空気の流れが発生しにくくなる。
インペラ20を回転させたとき、インペラベース部21の下面では、径方向外方から径方向内方に向かって空気が流れる。ボス部212と上面筒部33とがラビリンスシール構造を構成するため、上面筒部33の上端部の開口からボス部212と上面筒部33との隙間を通ってモータハウジング30の内部に空気が流入しにくい。
上軸受Br1は、モータハウジング30の内部、すなわち、ボス部212と上面筒部33とで構成されたラビリンスシール構造の奥に配置される。そのため、モータハウジング30の外部の空気が、上軸受Br1に向かって流れるのを抑制する。
送風装置Aは、インペラ20の回転によって吸気口43から空気を吸込む。この空気には、送風装置Aの外部の空気が含まれており、塵、埃等の異物が混入している場合がある。特に、送風装置Aを掃除機100に用いる場合、異物が混入しやすい。ラビリンスシール構造によって外部の空気が上軸受Br1に向けて流入するのを抑え、外部の空気に含まれる塵、埃等の異物の上軸受Br1への侵入が抑制される。
上面筒部33とボス部212とがラビリンスシール構造を構成することで、上面筒部33の軸方向上端から上軸受Br1への塵、埃等の異物の侵入が抑制される。また、ラビリンスシール構造では、ボス部212と上面筒部33、すなわち、インペラ20とモータハウジング30とが、非接触であるためシャフト11、すなわち、モータ10の回転効率の低下を抑制できる。
すなわち、送風装置Aでは、上面筒部33の軸方向上端は、インペラベース部21の軸方向下端よりも上方、且つ、軸受Br1の上端よりも上方に配置される。これにより、シャフト11(インペラ20)の回転を妨げることなく、塵、埃等の異物が上軸受Br1に混入するのを抑制できる。これにより、モータ10を長期間にわたり、安定して駆動させることができる。また、本実施形態のように、上面筒部33とボス部212とが径方向に対向する場合は、上面筒部33とボス部212とで、ラビリンスシール構造を構成できるため、塵、埃等の異物が上軸受Br1に侵入するのをさらに抑制できる。
モータハウジング上面31から上方に突出する上面筒部33を設け、上面筒部33とインペラ20のボス部212とでラビリンスシール構造を構成する。そのため、上軸受Br1として特殊なシールを備えた軸受を用いる必要がない。これにより、上軸受Br1として、一般的に流通している軸受を用いることが可能であり、それだけ、製造にかかるコストを抑えることができる。また、修理、点検等を行うときに軸受の入手が容易であり、それだけ、メンテナンス性が高い。
以上のように、ラビリンスシール構造が形成されることで、インペラ20の径方向外方から内方に向かう空気の流れが発生しにくくなる。これにより、インペラ20で発生した気流がインペラ20とモータハウジング上面31との間に流入しにくくなり、送風効率を維持しやすくなる。また、インペラ20とモータハウジング上面31との間に流入した気流による、インペラ20への力が作用しにくくなるため、インペラ20の回転が安定する。
図4に示すように、本実施形態の送風装置Aでは、上面筒部33の径方向内面330とボス部212の径方向外面2120とが径方向に対向している。しかしながら、これに限定されず、例えば、ボス部212が短い構成の場合、上面筒部33の径方向内面330における軸方向下部は、シャフト11と対向する。上面筒部33の径方向内面330は、シャフト11の径方向外面と軸方向に一定の隙間を形成して、ラビリンスシール構造を構成してもよい。すなわち、上面筒部33の径方向内面330の少なくとも一部は、シャフト11又はボス部212の径方向外面と径方向に対向する。また、上面筒部33の径方向内面330は、軸方向全域において、シャフト11又はボス部212の径方向外面との径方向の距離が均一である。これにより、上面筒部33の径方向内面330が、軸方向全域においてラビリンスシール構造を構成しているため、塵、埃等の異物が上軸受Br1に混入するのをさらに抑制できる。
また、上面筒部33のボス部212と径方向に対向する部分の下部に径方向内側に拡がった段部を設けておき、シャフト11と上面筒部33との隙間を狭くしてもよい。段部は、シャフト11と非接触であるとともに、ボス部212とも非接触である。この構成によると、ボス部212の軸方向下端部と上面筒部33との隙間、及び、上面筒部33の段部とシャフト11との隙間でラビリンスシール構造が構成される。
以上のようにラビリンスシール構造を構成しても、ボス部212と上面筒部33とでラビリンスシール構造を構成する場合と同様、モータ10の回転効率を低下させることなく、上軸受Br1への異物の侵入を抑制できる。
<8.掃除機及び送風装置の動作>
掃除機100は、送風装置Aを備える。上記構成の掃除機100において、送風装置Aのモータ10が駆動されるとインペラ20が中心軸Axを中心として回転する。インペラ20は、モータ10によって回転される。これにより、組み立ての作業性に優れたモータ10を備える送風装置Aを実現できる。さらに、掃除機100が送風装置Aを備えることにより、組み立て作業性に優れたモータ10を有する送風装置Aを掃除機100に利用できる。
掃除機100は、送風装置Aを備える。上記構成の掃除機100において、送風装置Aのモータ10が駆動されるとインペラ20が中心軸Axを中心として回転する。インペラ20は、モータ10によって回転される。これにより、組み立ての作業性に優れたモータ10を備える送風装置Aを実現できる。さらに、掃除機100が送風装置Aを備えることにより、組み立て作業性に優れたモータ10を有する送風装置Aを掃除機100に利用できる。
掃除機100を駆動すると、床面F上の塵、埃等のゴミを含んだ空気が吸引ノズル110、吸引管107、吸気部103(いずれも図1参照)、集塵部及びフィルタを順に流通する。フィルタを通過した空気は、送風装置Aの吸気口43を介してブロアハウジング40の内部に取り込まれる。このとき、ベルマウス431により吸気口43から吸入される空気の量を増やし、隣接する羽根22間に円滑に導かれる。したがって、送風装置Aの送風効率を向上させることができる。掃除機100は、送風装置Aを備える。
送風装置Aにはフィルタを通過した空気が流入するが、塵、埃等をフィルタで完全に捕集することが困難な場合がある。すなわち、フィルタを通過した空気には、わずかながら塵、埃等の異物が混入している場合がある。送風装置Aでは、ボス部212と上面筒部33とがラビリンスシール構造を形成しているため、空気によって運ばれる異物が上軸受Br1に侵入しにくい。
インペラカバー41の内部に取り込まれた空気は隣接する羽根22間を流通し、回転するインペラ20により径方向外側で下側に向かって加速される。径方向外側で下側に向かって加速した空気はインペラ20よりも下側に吹き出される。インペラ20よりも下側に吹き出された空気はモータハウジング上面31と下カバー42との間隙の流路60に流入する。流路60内に流入した空気(気流)は周方向に隣接する静翼34間を流通する。
静翼34の下端を通過した気流は排気口61を介してブロアハウジング40の外部に排気される。ブロアハウジング40の外部に排気された気流は掃除機100の筐体102内の空気通路を流通し、排気部104(図1参照)から筐体102の外部に排気される。これにより、掃除機100は床面F上を清掃することができる。
(第1変形例)
本実施形態の送風装置の変形例について図面を参照して説明する。図6は、送風装置の変形例における上面筒部を拡大した拡大断面図である。図6に示す送風装置A1では、上面筒部33aの構造が送風装置Aの構造と異なるが、それ以外の構成は、送風装置Aと同じである。そのため、送風装置A1において、送風装置Aと実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態の送風装置の変形例について図面を参照して説明する。図6は、送風装置の変形例における上面筒部を拡大した拡大断面図である。図6に示す送風装置A1では、上面筒部33aの構造が送風装置Aの構造と異なるが、それ以外の構成は、送風装置Aと同じである。そのため、送風装置A1において、送風装置Aと実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
図6に示すように、上面筒部33aは、径方向内面が軸方向上方に向かうにつれて径方向外方に拡がる曲面部331を有する。送風装置A1では、シャフト11の端部にインペラ20が取り付けられている。そのため、シャフト11においては、回転するときに、回転振れが発生する場合がある。すなわち、上面筒部33aの径方向内面は、シャフト11又はボス部212との径方向の距離が軸方向上側に向かうにつれて大きくなる。なお、本実施形態においては、上面筒部33aの径方向内面は、曲面部331である。これにより、シャフト11において回転振れが発生しても、ボス部212の径方向外面2120と上面筒部33aとの径方向内面との径方向間にラビリンスシール構造を実現できる。なお、上面筒部33aがシャフト11と径方向に対向する場合も同様の効果を有する。
(第2変形例)
本実施形態の送風装置の変形例について図面を参照して説明する。図7は、送風装置の変形例における上面筒部を拡大した拡大断面図である。図7に示す送風装置A2では、上面筒部33bの構成が送風装置Aの構成と異なるが、それ以外の構成は、送風装置Aと同じである。そのため、送風装置A2において、送風装置Aと実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態の送風装置の変形例について図面を参照して説明する。図7は、送風装置の変形例における上面筒部を拡大した拡大断面図である。図7に示す送風装置A2では、上面筒部33bの構成が送風装置Aの構成と異なるが、それ以外の構成は、送風装置Aと同じである。そのため、送風装置A2において、送風装置Aと実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
送風装置A2の上面筒部33bの内面は、軸方向において第1内面部332と第2内面部333とに分割される。そして、第1内面部332がボス部212と径方向に対向する領域においては、第1内面部332とボス部212との径方向の隙間が軸方向において一定である。また、第2内面部333は、軸方向上方に向かうにつれて外方に拡がる。すなわち、上面筒部33bの径方向内面は、軸方向全域において、シャフト11又はボス部212の径方向外面2120との径方向の距離が均一な第1内面部332と、第1内面部332の軸方向上端と接続し、シャフト11又はボス部212との径方向の距離が軸方向上側に向かうにつれて大きくなる第2内面部333とを備える。
インペラ20がシャフト11の上端に取り付けられるため、インペラ20の回転によってシャフト11が振れる場合がある。シャフト11の振れによる変形量は、先端側、すなわち、軸方向上方が下方よりも大きい。第2内面部333が、軸方向上方に向かつにつれて径方向外方に拡がる曲面形状を有することで、シャフト11が振れても、ボス部212と上面筒部33bとが径方向に対向する領域において、ボス部212と上面筒部33bとの間に十分な径方向間隙を保つとともに、ラビリンスシール構造を実現することが可能である。また、上面筒部33bがシャフト11と径方向に対向する場合にも、シャフト11と上面筒部33bとの間に十分な径方向間隙を保つとともに、ラビリンスシール構造を実現することが可能である。
また、上方に比べてシャフトの変形量が小さい第1内面部332は、ボス部212との径方向隙間が軸方向において一定である。よって、シャフト11が振れた場合においても、第1内面部332とボス部212との径方向隙間において、十分な径方向間隙を保つとともに、ラビリンスシール構造を実現可能である。このようにすることで、ラビリンスシール構造によるシール効果を高めることが可能である。すなわち、送風装置A2では、上軸受Br1への異物の混入を抑制するとともに、ボス部212又はシャフト11と上面筒部33bとの径方向間に十分な隙間を保ちつつ、ラビリンスシール構造を実現することが可能である。これにより、モータ10を長期間にわたり、安定して駆動させることができる。
(第2実施形態)
本発明にかかる送風装置の他の例について図面を参照して説明する。図8は、本発明にかかる送風装置の他の例の上面筒部及びボス部を拡大したインペラの断面図である。図8に示す送風装置Bは、モータハウジング30の内部に、上軸受Br1及び下軸受Br2を保持する軸受保持部35を備える。これ以外の部分は、送風装置Aと同じ構成である。そのため、送風装置Bにおいて、送風装置Aと実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
本発明にかかる送風装置の他の例について図面を参照して説明する。図8は、本発明にかかる送風装置の他の例の上面筒部及びボス部を拡大したインペラの断面図である。図8に示す送風装置Bは、モータハウジング30の内部に、上軸受Br1及び下軸受Br2を保持する軸受保持部35を備える。これ以外の部分は、送風装置Aと同じ構成である。そのため、送風装置Bにおいて、送風装置Aと実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図8に示すように、送風装置Bは、モータハウジング30の径方向中央に固定された軸受保持部35を備える。軸受保持部35は、筒形である。軸受保持部35は、中心が中心軸Axと重なる。また、図8に示す通り、軸受は、上軸受Br1と、下軸受Br2と、を備える。下軸受Br2は、上軸受Br1よりも軸方向下方に配置される。軸受保持部35の径方向内面は、上軸受Br1及び下軸受Br2の径方向内面を保持する。すなわち、モータハウジング30は、中心軸Axに沿って延びる筒状の軸受保持部35を備える。そして、軸受保持部35の径方向内面は、軸受Br1及びBr2の径方向外面を保持する。上面筒部36は、軸受保持部35と接続する。軸受保持部35は径方向内面に天板部貫通孔350を備える。天板部貫通孔350の内面から径方向内側に向かって内面凸部351が形成されている。なお、軸受保持部35の径方向内面は、軸受Br1又は軸受Br2の一方の径方向外面のみを保持していてもよい。この場合においても、塵や埃等の異物が軸受Br1に侵入することを抑制できる。
軸受保持部35は、上面筒部36を備える。上面筒部36は、内面凸部351の軸方向上面から軸方向上方に延びる。また、内面凸部351の軸方向下面は、上軸受Br1の軸方向上面と接触する。軸受保持部35は、モータハウジング上面31よりも小さい部材であり、コストをかけずに高精度で製造できる。これにより、軸受保持部35が上面筒部36を備えることで、上面筒部36の径方向内面360と、ボス部212の径方向外面2120との隙間の寸法精度を高めることが可能である。これにより、インペラ20の回転を維持しつつ、塵、埃等の異物の侵入を抑制できる。
すなわち、軸受保持部35を精度高く形成することで、シャフト11の回転精度を高めることができる。また、上面筒部36のボス部212に対する位置の精度が高くでき、上軸受Br1への塵、埃等の異物の侵入を抑制する効果を高めることができる。
これ以外の特徴は、第1実施形態と同じである。
(第3実施形態)
本発明にかかる送風装置の他の例について図面を参照して説明する。図9は、本発明にかかる送風装置の他の例の上面筒部及びボス部を拡大したインペラの断面図である。図9に示す送風装置Cは、インペラベース部21の下面に下面突出部23を備える。これ以外の部分は、第1実施形態の送風装置Aと同じ構成である。そのため、送風装置Cにおいて、実質上送風装置Aと同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
本発明にかかる送風装置の他の例について図面を参照して説明する。図9は、本発明にかかる送風装置の他の例の上面筒部及びボス部を拡大したインペラの断面図である。図9に示す送風装置Cは、インペラベース部21の下面に下面突出部23を備える。これ以外の部分は、第1実施形態の送風装置Aと同じ構成である。そのため、送風装置Cにおいて、実質上送風装置Aと同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図9に示すように、下面突出部23は、インペラベース部21の下面から軸方向下方に延びる。下面突出部23は、インペラベース部21と一体成形体である。しかしながら、これに限定されず、下面突出部23をインペラベース部21と別体で製造した後、インペラベース部21の下面に固定する構成でもよい。下面突出部23は、円筒体であり、上面筒部33よりも径方向外方に配置される。下面突出部23の軸方向下端は、上面筒部33の軸方向上端よりも下方に配置される。これにより、下面突出部23の径方向内面230の軸方向下部の一部と、上面筒部33の径方向外面3301の軸方向上部の一部とが径方向に対向する。すなわち、インペラベース部21は、上面筒部33よりも径方向外方に配置され、軸方向下方に延びる筒状の下面突出部23を備える。
回転体であるインペラ20の下面に形成された下面突出部23は、上面筒部33の径方向外面3301と隙間をあけて配置される。なお、下面突出部23と上面筒部33との径方向の隙間は、下面突出部23と上面筒部33とが径方向に対向する領域において、軸方向に均一である。これにより、下面突出部23と上面筒部33とは、ラビリンスシール構造を構成する。ラビリンスシール構造によって、下面突出部23の径方向内面230と上面筒部33の径方向外面3301との隙間に空気の流れが発生しにくくなる。
また、本実施形態の送風装置Cにおいて、インペラ20とモータハウジング上面31とは、下面突出部23の径方向内面230と上面筒部33の径方向外面3301とによって構成されるラビリンスシール構造を備える。さらに、送風装置Cは、ボス部212の径方向外面2120と上面筒部33の径方向内面330とによって構成されるラビリンスシール構造を備える。換言すると、インペラ20とモータハウジング上面31とは、下面突出部23と上面筒部33の隙間及びボス部212と上面筒部33の隙間によって、凹凸の段数が2段のラビリンスシール構造が構成される。このように、下面突出部23をインペラ20に配置し、凹凸の段数が2段のラビリンスシール構造を備えることで、上軸受Br1への異物の侵入を抑制する効果が高くなる。すなわち、ラビリンスシール構造の凹凸の段数を増やして、シール性を高め、上軸受Br1に塵、埃等の異物の侵入をさらに抑制できる。これにより、モータ10を長期間にわたり、安定して駆動させることができる。
また、インペラベース部21の下面から軸方向下方に延びる円筒形の下面突出部23を備えることで、インペラベース部21の剛性を高めることが可能である。これにより、インペラ20の回転精度を高めることが可能であり、送風装置Cの送風効率を高めることが可能である。
なお、本実施形態の送風装置Cでは、凹凸の段数が2段のラビリンスシール構造を備えるが、これに限定されない。例えば、モータハウジング上面31に複数の上面筒部33を備え、インペラベース部21の下面に複数の下面突出部23を備えることで、凹凸の段数がさらに多いラビリンスシール構造としてもよい。
(変形例)
本実施形態の送風装置の変形例について図面を参照して説明する。図10は、本発明にかかる送風装置の他の例の上面筒部及びボス部を拡大したインペラの断面図である。図10に示すように、送風装置C1において、下面突出部23aの径方向内面は、軸方向下方に向かうにつれて径方向外方に拡がる内曲面部231である。すなわち、下面突出部23aの径方向内面は、軸方向下方に向かうにつれて径方向外方に拡がる構成でもよい。
本実施形態の送風装置の変形例について図面を参照して説明する。図10は、本発明にかかる送風装置の他の例の上面筒部及びボス部を拡大したインペラの断面図である。図10に示すように、送風装置C1において、下面突出部23aの径方向内面は、軸方向下方に向かうにつれて径方向外方に拡がる内曲面部231である。すなわち、下面突出部23aの径方向内面は、軸方向下方に向かうにつれて径方向外方に拡がる構成でもよい。
送風装置C1において、シャフト11が、回転するときに、振れる場合がある。下面突出部23aに、内曲面部231を備えることで、シャフト11が振れても、下面突出部23aの径方向内面と上面筒部33の径方向外面との隙間を適切に保つことが可能である。これにより、モータ10を長期間にわたり、安定して駆動させることができる。
また、図10に示すように、下面突出部23aの径方向外面は、軸方向上方に向かうにつれて径方向外方に拡がる外曲面部232であってもよい。すなわち、下面突出部23aの径方向外面は、軸方向上方に向かうにつれて径方向外方に拡がる構成でもよい。
このように構成することで、下面突出部23aにおけるインペラベース部21と接続する部分の径方向幅を厚くできる。これにより、下面突出部23aの剛性を高めることが可能である。また、モータ10を長期間にわたり、安定して駆動させることができる。また、下面突出部23aの剛性を高めることで、インペラベース部21の剛性を高める効果も向上する。これにより、モータ10の回転効率も向上する。
本変形例の送風装置C1では、下面突出部23aが内曲面部231及び外曲面部232を備えているが、これに限定されない。下面突出部23aは、内曲面部231又は外曲面部232の一方を備える構成であってもよい。
これ以外の特徴については、第1実施形態と同じである。
(第4実施形態)
本発明にかかる送風装置のさらに他の例について図面を参照して説明する。図11は、本発明にかかる送風装置の他の例の上面筒部及びボス部を拡大したインペラの断面図である。図11に示す送風装置Dは、インペラベース部21の下面に下面突出部24を備える。これ以外の部分は、第1実施形態の送風装置Aと同じ構成である。そのため、送風装置Dにおいて、実質上送風装置Aと同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
本発明にかかる送風装置のさらに他の例について図面を参照して説明する。図11は、本発明にかかる送風装置の他の例の上面筒部及びボス部を拡大したインペラの断面図である。図11に示す送風装置Dは、インペラベース部21の下面に下面突出部24を備える。これ以外の部分は、第1実施形態の送風装置Aと同じ構成である。そのため、送風装置Dにおいて、実質上送風装置Aと同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図11に示すように、下面突出部24は、インペラベース部21の下面から軸方向下方に延びる。下面突出部24は、インペラベース部21と一体成形体である。しかしながら、これに限定されず、下面突出部24をインペラベース部21と別体で製造した後、インペラベース部21の下面に固定する構成でもよい。
下面突出部24は、内面部240と、下面部241とを備える。内面部240は円筒形であり、内面部240の軸方向下部の一部は、上面筒部33の径方向外面3301の軸方向上部の一部と径方向に対向する。下面部241は、中心軸Axと直交し、モータハウジング上面31と軸方向に対向する。そして、下面部241の径方向外縁は、インペラベース部21の下面に接続する。すなわち、下面突出部24の軸方向下面は、インペラベース部21の下面と接続され、中心軸に直交する方向に延びる。なお、本実施形態においては、下面24の軸方向下面は、下面部241である。
下面突出部24の下面部241は、上面筒部33の軸方向上端よりも下方に配置される。これにより、下面突出部24の内面部240の軸方向下部の一部と、上面筒部33の径方向外面の軸方向上部の一部とが径方向に対向する。
回転体であるインペラ20の下面に形成された下面突出部24の内面部240は、上面筒部33の外部に隙間をあけて配置される。なお、内面部240と上面筒部33との径方向の隙間は、内面部240と上面筒部33とが径方向に対向する領域において、均一である。これにより、下面突出部24と上面筒部33とは、ラビリンスシール構造を構成する。ラビリンスシール構造によって、内面部240と上面筒部33の外面3301との隙間に空気の流れが発生しにくくなる。
また、本実施形態の送風装置Dにおいて、インペラ20とモータハウジング上面31とは、下面突出部24と上面筒部33とによって構成されるラビリンスシール構造と、ボス部212と上面筒部33とによって構成されるラビリンスシール構造とを備える。換言すると、インペラ20とモータハウジング上面31とは、下面突出部24と上面筒部33の外面3301との径方向隙間及びボス部212の径方向外面2120と上面筒部33の径方向内面330との径方向隙間によって、2段のラビリンスシール構造が構成される。このように、下面突出部24をインペラ20に配置し、2段のラビリンスシール構造を備えることで、上軸受Br1への異物の侵入を抑制する効果が高くなる。
また、インペラベース部21の下面から軸方向下方に延びる円筒形の下面突出部24を備えることで、インペラベース部21の剛性を高めることが可能である。これにより、インペラ20の回転精度を高めることが可能であり、送風装置Dの送風効率を高めることが可能である。すなわち、モータ10を長期間にわたり、安定して駆動させることができる。
これ以外の特徴については、実施形態1及び実施形態3と同じである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形及び組合せが可能である。
本発明によると、送風装置及びそれを備えた掃除機に利用することができる。
A・・・送風装置、A1・・・送風装置、A2・・・送風装置、B・・・送風装置、C・・・送風装置、C1・・・送風装置、D・・・送風装置、F・・・床面、100・・・掃除機、102・・・筐体、103・・・吸気部、104・・・排気部、105・・・把持部、106・・・操作部、106a・・・ボタン、107・・・吸引管、110・・・吸引ノズル、10・・・モータ、11・・・シャフト、12・・・ロータ、13・・・ステータ、131・・・ステータコア、132・・・インシュレータ、133・・・コイル、134・・・コアバック、135・・・ティース、20・・・インペラ、21・・・インペラベース部、211・・・下面凹部、212・・・ボス部、2120・・・径方向外面、213・・・孔部、214・・・上面、215・・・環状凸部、22・・・羽根、23・・・下面突出部、23a・・・下面突出部、230・・・径方向内面、231・・・内曲面部、232・・・外曲面部、24・・・下面突出部、240・・・内面部、241・・・下面部、30・・・モータハウジング、300・・・外周面、31・・・モータハウジング上面、311・・・天板凸部、312・・・天板凹部、313・・・天板貫通孔、314・・・環状凹溝、315・・・内面凸部、32・・・モータハウジング筒部、33・・・上面筒部、330・・・径方向内面、3301・・・径方向外面、331・・・曲面部、332・・・第1内面部、333・・・第2内面部、33a・・・上面筒部、33b・・・上面筒部、34・・・静翼、35・・・軸受保持部、350・・・天板部貫通孔、351・・・内面凸部、36・・・上面筒部、360・・・径方向内面、40・・・ブロアハウジング、41・・・インペラカバー、42・・・下カバー、43・・・吸気口、431・・・ベルマウス、50・・・カバー部材、60・・・流路、61・・・排気口、Ax・・・中心軸、Bd・・・基板、Br1・・・上軸受、Br2・・・下軸受
Claims (14)
- 上下に延びる中心軸に沿って配置されるシャフトを有するモータと、
前記モータの上方に配置され前記シャフトに固定されるインペラと、
前記モータの径方向外方に配置されるモータハウジングと、を有し、
前記モータは、前記モータハウジングに対して前記シャフトを回転可能に支持する軸受を備え、
前記インペラは、
軸方向下方に向かうにつれて径方向外方に拡がるインペラベース部と、
前記インペラベース部の上面に配置される複数の羽根と、を備え、
前記インペラベース部は、
前記シャフトと固定されるボス部と、
前記ボス部よりも径方向外方において、前記インペラベース部の下面が軸方向上方に凹む下面凹部と、
を備え、
前記モータハウジンングは、
前記インペラベース部よりも下方に配置され、前記インペラベース部の下面と軸方向に対向するモータハウジング上面と、
前記モータハウジング上面の径方向内端部から軸方向上方に向かって延びる筒状の上面筒部と、
を備え、
前記上面筒部の径方向内面の少なくとも一部は、前記シャフト又は前記ボス部の径方向外面と径方向に対向し、
前記上面筒部の軸方向上端は、前記インペラベース部の軸方向下端よりも上方、且つ、前記軸受の上端よりも上方に配置される、送風装置。 - 前記上面筒部の径方向内面は、軸方向全域において、前記シャフト又は前記ボス部の径方向外面との径方向の距離が均一である請求項1に記載の送風装置。
- 前記上面筒部の径方向内面は、前記シャフト又は前記ボス部との径方向の距離が軸方向上側に向かうにつれて大きくなる請求項1に記載の送風装置。
- 前記上面筒部の径方向内面は、
軸方向全域において、前記シャフト又は前記ボス部の径方向外面との径方向の距離が均一な第1内面部と、
前記第1内面部の軸方向上端と接続し、前記シャフト又は前記ボス部との径方向の距離が軸方向上側に向かうにつれて大きくなる第2内面部と、を備える請求項1に記載の送風装置。 - 前記インペラベース部は、前記上面筒部よりも径方向外方に配置され、軸方向下方に延びる筒状の下面突出部を備える、請求項1から請求項4のいずれかに記載の送風装置。
- 前記下面突出部の径方向内面は、軸方向下方に向かうにつれて径方向外方に拡がる、請求項5に記載の送風装置。
- 前記下面突出部の径方向外面は、軸方向上方に向かうにつれて径方向外方に拡がる、請求項5又は請求項6に記載の送風装置。
- 前記下面突出部の軸方向下面は、前記インペラベース部の下面と接続され、中心軸に直交する方向に延びる、請求項5に記載の送風装置。
- 前記モータハウジングは、前記モータハウジングの径方向内面から径方向内方に延びる内面凸部を、備え、
前記軸受の軸方向上面は、前記内面凸部の軸方向下面と接触する請求項1から請求項8のいずれかに記載の送風装置。 - 前記上面筒部は、前記内面凸部から軸方向上側に延びる、請求項9に記載の送風装置。
- 前記軸受の軸方向上面は、前記インペラベース部の軸方向下端よりも上方に配置される、請求項1から請求項10のいずれかに記載の送風装置。
- 前記モータハウジングは、中心軸に沿って延びる筒状の軸受保持部を、さらに備え、
前記軸受保持部の径方向内面は、前記軸受の径方向外面を保持し、
前記上面筒部は、前記軸受保持部と接続する請求項1から請求項11のいずれかに記載の送風装置。 - 前記軸受は、
上軸受と、
前記上軸受よりも軸方向下方に配置される下軸受と、を備え、
前記軸受保持部の径方向内面は、前記上軸受及び前記下軸受の径方向外面を保持する、請求項12に記載の送風装置。 - 請求項1から請求項13のいずれかに記載の送風装置を備える、掃除機。
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