JP2018109400A - 送風装置及びそれを備えた掃除機 - Google Patents

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Ryosuke Hayamitsu
亮介 早光
仁 ▲高▼木
仁 ▲高▼木
Hitoshi Takagi
辰哉 多々良
Tatsuya Tatara
辰哉 多々良
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【課題】量産性を向上できる送風装置及びそれを備えた掃除機を提供する。【解決手段】送風装置であって、上下に延びる中心軸周りに回転するインペラ10と、前記インペラの下方に配置されて前記インペラを回転させるモータと、を備え、前記インペラは、下方に向かうにつれて径が大きくなるベース部11と、前記ベース部の周面上に配される複数の羽根12とを有し、前記羽根の上部が下部に対して回転方向前方に配され、前記羽根の回転方向前方に配される前面上の前記外端部において、上端部12hの単位法線ベクトルの径方向成分は外周側を正方向として、下端部12kの単位法線ベクトルの径方向成分よりも小さく、前記下端部の付け根12aの厚みが、前記上端部の前記付け根の厚みよりも大きい。【選択図】図7

Description

本発明は、送風装置及びそれを備えた掃除機に関する。
従来の電動送風機(送風装置)は特許文献1に開示されている。この電動送風機は電気掃除機に搭載され、前後に延びる中心軸周りに回転するインペラと、インペラの後方に配置された電動機とを有する。インペラは3次元曲面で形成された複数の斜流型ブレードを有し、吸気口を前面に開口したファンケース内に収納される。斜流型ブレードの後端部の付け根の厚みは前端部の付け根の厚みと略同じになっている。また、斜流型ブレードの後端部の外端部は後端部の付け根よりもインペラの回転方向後方に突出している。
電動機は円筒状のモータケースを有し、モータケース内には回転子及び固定子が収納される。回転子はインペラの回転軸に連結される。
また、ファンケースの後方にはモータケースの周面に沿って後方に延びる円筒状のエアガイドが設けられる。エアガイドとモータケースとの隙間に風路が形成される。風路はインペラに連通し、風路の後端には排気口が形成される。風路内にはモータケースと一体に形成された案内翼が配置される。
上記構成の電動送風機において、回転子が回転すると吸気口を介してファンケース内に空気が流入する。ファンケース内に流入した空気は隣り合う斜流型ブレード間に流入し、斜流型ブレードに沿って径方向外側に向かって加速する。径方向外側に向かって加速した空気はインペラの径方向外方で後方に吹き出され、風路を流通した後に排気口から外部に排気される。
特開2010−281232号公報
一般的に、斜流型ブレード(羽根)を成形する際に、隣接する斜流型ブレード間に配置した金型を径方向外側かつ後方に抜いて成形される。しかしながら、上記特許文献に記載の送風装置によると、斜流型ブレードの後端部の外端部は後端部の付け根よりもインペラの回転方向後方に突出している。このため、金型を抜く際に斜流型ブレードの後端部の外端部と金型とが干渉し、斜流型ブレードが破損して送風装置の量産性が悪い問題があった。
本発明は、量産性を向上できる送風装置及びそれを備えた掃除機を提供することを目的とする。
本発明の例示的な送風装置は、送風装置であって、上下に延びる中心軸周りに回転するインペラと、前記インペラの下方に配置されて前記インペラを回転させるモータと、を備え、前記インペラは、下方に向かうにつれて径が大きくなるベース部と、前記ベース部の周面上に配される複数の羽根とを有し、前記羽根の上部が下部に対して回転方向前方に配され、前記羽根の回転方向前方に配される前面上の前記外端部において、上端部の単位法線ベクトルの径方向成分は外周側を正方向として、下端部の単位法線ベクトルの径方向成分よりも小さく、前記下端部の前記付け根の厚みが、前記上端部の前記付け根の厚みよりも大きい。
例示的な本発明によれば、量産性を向上できる送風装置及びそれを備えた掃除機を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る送風装置を備えた掃除機の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る送風装置の斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係る送風装置の内部の正面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る送風装置の側面断面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る送風装置の流入口よりも上方を通る水平断面で切断して上方から見た斜視図である。 図6は、本発明の実施形態に係る送風装置の平面断面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る送風装置のインペラの斜視図である。 図8は、本発明の実施形態に係る送風装置のインペラの平面図である。 図9は、本発明の実施形態に係る送風装置のインペラの下端部を通る平面断面図である。 図10は、本発明の実施形態に係る送風装置のインペラの上端部の周方向に沿ってベース部の外周面に垂直な断面で切断した断面図である。 図11は、本発明の実施形態に係る送風装置のインペラの下端部の周方向に沿ってベース部の外周面に垂直な断面で切断した断面図である。 図12は、本発明の実施形態の送風装置の羽根と静翼との関係を説明するための側面断面図である。 図13は、本発明の実施形態に係る送風装置のモータハウジング及びインペラの周部の径方向に沿った断面(中心軸を含む断面)の拡大断面図である。 図14は、本発明の実施形態の第1変形例に係る送風装置の静翼を拡大した拡大平面断面図である。 図15は、本発明の実施形態の第2変形例に係る送風装置のモータハウジング及びインペラの周部の径方向に沿った断面(中心軸を含む断面)の拡大断面図である。 図16は、本発明の実施形態の第2変形例に係る送風装置のモータハウジングの上部の周部の拡大側面断面図である。 図17は、本発明の実施形態の第3変形例に係る送風装置の流入口近傍の拡大平面断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書では、送風装置1において、送風装置1の中心軸Cと平行な方向を「軸方向」、送風装置1の中心軸Cに直交する方向を「径方向」、送風装置1の中心軸Cを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とそれぞれ称する。同様にして、インペラ10についても、送風装置1内に組み込まれた状態において送風装置1の軸方向、径方向及び周方向と一致する方向をそれぞれ単に「軸方向」、「径方向」及び「周方向」と呼ぶ。また、本明細書では、送風装置1において、軸方向を上下方向とし、インペラ10に対してファンケーシング2の吸気口3側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。上下方向は単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定しない。また、「上流」及び「下流」はインペラ10を回転させた際に吸気口3から吸い込まれた空気の流通方向の上流及び下流をそれぞれ示す。
また本明細書では、掃除機100において、図1の床面F(被清掃面)に近づく方向を「上方」とするとともに床面Fから離れる方向を「下方」として、各部の形状や位置関係を説明する。なお、これらの方向は単に説明のための用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定しない。また、「上流」及び「下流」は送風装置1を駆動させた際に吸気口103から吸い込まれた空気の流通方向の上流及び下流をそれぞれ示す。
<1.掃除機の全体構成>
本発明の例示的な実施形態の掃除機について以下説明する。図1は本実施形態に係る掃除機の斜視図を示す。掃除機100は所謂スティック型の電気掃除機であり、下面及び上面にそれぞれ吸気口103及び排気口104を開口する筐体102を備える。筐体102の背面からは電源コード(不図示)が導出される。電源コードは居室の側壁面に設けた電源コンセント(不図示)に接続され、掃除機100に電力を供給する。なお、掃除機100は所謂ロボット型、キャニスター型またはハンディ型の電気掃除機でもよい。
筐体102内には吸気口103と排気口104とを連結する空気通路(不図示)が形成される。空気通路内には上流側から下流側に向かって集塵部(不図示)、フィルタ(不図示)及び送風装置1が順に配置される。空気通路内を流通する空気に含まれる塵埃等のゴミはフィルタにより遮蔽され、容器状に形成される集塵部内に集塵される。集塵部及びフィルタは筐体102に対して着脱可能に構成される。
筐体102の上部には把持部105及び操作部106が設けられる。使用者は把持部105を把持して掃除機100を移動させることができる。操作部106は複数のボタン106aを有し、ボタン106aの操作によって掃除機100の動作設定を行う。例えば、ボタン106aの操作により、送風装置1の駆動開始、駆動停止、及び回転数の変更等が指示される。吸気口103には棒状の吸引管107が接続される。吸引管107の上流端(図中、下端)には吸引ノズル110が吸引管107に対して着脱可能に取り付けられる。
<2.送風装置の全体構成>
図2は本実施形態に係る送風装置1の斜視図である。図3は送風装置1の内部の正面図である。送風装置1は掃除機100に搭載されて空気を吸引する。
送風装置1は水平断面円形の筒状のファンケーシング2を有し、ファンケーシング2はインペラ10及びモータハウジング21を収納する。ファンケーシング2はインペラ10を覆う上ケース部2aとモータハウジング21を覆う下ケース部2bとを有する。
ファンケーシング2の上部(上ケース部2a)には上下方向(軸方向)に開口する吸気口3が設けられる。また、吸気口3には上端から内側に屈曲して下方へ延びるベルマウス31が設けられる。これにより、吸気口3の直径は上方から下方に向かうに従って滑らかに小さくなる。ファンケーシング2の上部はインペラ10の上方を覆う。また、ファンケーシング2の下面は上下方向に開口している。
水平断面円形の筒状のモータハウジング21は、インペラ10に連結されるモータ20(図3参照)を収納する。インペラ10は、上下に延びる中心軸C周りに回転する。モータ20は、インペラ10の下方に配置されてインペラ10を回転させる。つまり、モータ20の回転によりインペラ10は上下に延びる中心軸C周りに回転方向Rに回転する。
なお、ファンケーシング2の上ケース部2a及び下ケース部2bは単一の部材により構成されてもよく、互いに異なる別の部材により構成されてもよい。
図4は送風装置1の側面断面図である。ファンケーシング2とモータハウジング21との隙間に流路5(第1流路)が構成される。流路5は上端(上流端)でインペラ10に連通し、流路5の下端(下流端)には排気口4が形成される。
モータハウジング21の上面には下側に窪む環状の溝部21gが設けられる。インペラ10のベース部11の下面には下方に突出するインペラ凸部11pが設けられる。溝部21gにはインペラ凸部11pの少なくとも一部が収容される。
<3.モータの構成>
図5は、送風装置1を上方から見た斜視図であり、流入口21aよりも上方を通る水平断面で切断している。図6は送風装置1の流入口21aを通る平面断面図である。図4に示すように、インペラ10の下方にはモータハウジング21に収納されたモータ20が配置される。モータ20は所謂インナーロータ型のモータであり、互いに対向するステータ24及びロータ28を有する。
ステータ24はロータ28の径方向外側に配置される。ステータ24はステータコア24a及び複数のコイル(不図示)を有する。ステータコア24aは電磁鋼板が軸方向(図4において、上下方向)に積層された積層鋼板からなり、環状のコアバック24bと複数のティース24tとを有する。
複数のティース24tはコアバック24bの内周面からロータ28のマグネット(不図示)に向かって径方向内側に延びて放射状に形成される。これにより、複数のティース24tが周方向に配置される。コイルはインシュレータ24sを介して各ティース24tの周囲にそれぞれ導線を巻き回して構成される。
ティース24tの根元近傍でコアバック24bの内周面及び外周面は平面になっている。これにより、磁力線の乱れを防止しながらコイルの巻崩れを防止することができる。また、ティース24tの根元近傍以外のコアバック24bの内周面及び外周面は曲面になっている。これにより、コアバック24bの少なくとも一部は、モータハウジング21の内面との間に間隙GP(図5、図6参照)を形成する。間隙GPはコアバック24bの平面の外周面とモータハウジング21の内面との間に形成される。
コイルからリード線(不図示)が導出され、リード線の一端はファンケーシング2の下方に配された基板80上の駆動回路(不図示)に接続される。これにより、コイルに電力が供給される。また、基板80上にはコンデンサ81が実装される。
ステータ24の下方には円板状の下蓋29が配置され、下蓋29によりモータハウジング21の下面が覆われる。モータハウジング21の内面には突出部21bが設けられ、下蓋29には突出部21bの下面に面して環状の段差部29tが設けられる。段差部29tを貫通するネジ(不図示)を突出部21bのネジ孔21cに螺合して下蓋29がモータハウジング21に取り付けられる。下蓋29には軸方向に貫通する複数の流出口29aが設けられる。
ロータ28はステータ24の径方向内側に配置される。ロータ28は円筒形状のロータハウジング28a及び複数のマグネット(不図示)を有する。複数のマグネットはロータハウジング28aの外周面に配置される。各マグネットの径方向外側の面は、各ティース24tの径方向内側の端面に対向する。複数のマグネットはN極の磁極面とS極の磁極面とが交互に並び、周方向に等間隔に配置される。
なお、複数のマグネットに替えて、単一の環状のマグネットを用いてもよい。この場合、マグネットの内周面にN極とS極とが周方向に交互に着磁されていればよい。また、マグネット及びロータハウジングが磁性体粉を配合した樹脂により一体に成形されてもよい。
ロータハウジング28aは軸方向に延びるシャフト27を保持する。シャフト27は上下の軸受部26により支持され、中心軸Cを中心としてロータ28とともに回転方向Rに回転する。インペラ10のベース部11の中心部の下面にはボス部11aが設けられる。シャフト27の上端部はボス部11aの中心(中心軸C上)に設けられた孔部11bに圧入される。
上方の軸受部26はコアバック24bの径方向内側に配置され、下方の軸受部26は下蓋29の中央部に配置される。上方の軸受部26はボールベアリングから成るとともに下方の軸受部26はすべり軸受から成る。なお、上下の軸受部26は他の方式の軸受を有してもよい。
モータハウジング21の周壁には流路5に連通する複数の流入口21aが設けられる。流入口21aは、モータハウジング21の内面に固定されるステータ24の上面よりも下方において、径方向に貫通する。本実施形態では、流入口21aは各ティース24tの近傍に配置され、1個のティース24tに対して2個設けられる。
モータハウジング21は、流入口21aから上方に延びてステータ24よりも上方の空間JKに連通される流路6(第2流路)を有する。流路6はコアバック24bとモータハウジング21の内面との間隙GPを含む。また、コアバック24bの外面24w(図4参照)は流路6の側面を構成する。流路6の下端は下蓋29の段差部29tにより閉塞されている。これにより、流路6に流入した気流Sは全て上方に向かう。
ステータ24よりも上方において、モータハウジング21の内面は上方に行くほど径方向内側に傾斜する。
すなわち、送風装置1は、上下に延びる中心軸C周りに回転するインペラ10を備える。また、送風装置1は、インペラ10の下方に配置され、ステータ24を有してインペラ10を回転させるモータ20を備える。送風装置1は、ステータ24を収納するモータハウジング21を備える。送風装置1は、インペラ10とモータハウジング21とを収納してモータハウジング21との隙間に流路5(第1流路)を構成するファンケーシング2を備える。ファンケーシング2の上部は、インペラ10の上方を覆い、かつ上下方向に貫通する吸気口3を有し、ファンケーシング2の下部には流路5を介して吸気口3に連通する排気口4が設けられる。モータハウジング21には、モータハウジング21の内面に固定されるステータ24の上面よりも下方において、径方向に貫通して流路5に連通する流入口21aが設けられる。モータハウジング21は、流入口21aから上方に延びてステータ24よりも上方の空間JKに連通される流路6(第2流路)を有する。
<4.静翼の構成>
モータハウジング21の外周面21wには複数の静翼40が設けられる。静翼40は板状に構成され、上方へ行くほどインペラ10の回転方向Rと反対方向に向かって傾斜する。静翼40はインペラ10側が凸に湾曲している。複数の静翼40の外縁はファンケーシング2の内面に接する。静翼40は周方向に並設され、送風装置1の駆動の際に気流Sを下方に案内する。流入口21aは静翼40の上端よりも下方に設けられる。
静翼40の上縁40h(図3参照)は、径方向外側に向かうにつれて上方に延びている。静翼40の外端部40g(図3参照)の上下方向の長さは、静翼40の内端部40n(図3参照)の上下方向の長さよりも長い。なお、外端部40gはファンケーシング2の内面に接して上下方向に延びる部分である。内端部40nは外端部40gよりも径方向内側でモータハウジング21の外周面21wに接して上下方向に延びる部分である。静翼40の下縁の外端40b(図3参照)は、内端40a(参照)よりも下方に配置される。本実施形態においては、静翼40とファンケーシング2は別体部材であるが、静翼40とファンケーシング2は一体部材でもよい。その際は、静翼40の外端部40gの上下方向の長さは、ファンケーシング2の内面よりもわずかに径方向内側における静翼40の上下方向の長さとすればよい。
また、周方向に隣接する静翼40間の流路の下端の断面積Sk(図3参照)は上端の断面積Sh(図3参照)よりも広い。
<5.インペラの構成>
図7はインペラ10の斜視図である。インペラ10は樹脂成形品により形成された所謂斜流インペラであり、ベース部11及び複数の羽根12を有する。ベース部11の直径は下方に向かうにつれて大きくなる。換言すると、インペラ10は、下方に向かうにつれて径が拡がるベース部11を有する。すなわち、ベース部11は下方に向かって漸次拡径する。図4に示すように、ベース部11の上端部(先端部)はベルマウス31の下端と略同じ高さに配置される。
ベース部11のボス部11aの中心(中心軸C上)にはモータ20のシャフト27が圧入される孔部11bが設けられる。これにより、ボス部11aとシャフト27とが連結され、インペラ10は中心軸Cを中心として回転方向R(図2参照)に回転する。
複数の羽根12は、ベース部11の外周面11wに周方向に並設される。本実施形態においては、羽根12はベース部11の外周面11w上に周方向に所定周期に並設され、ベース部11と一体成形される。羽根12の上部は下部に対して回転方向R前方に配されるとともに、付け根12aに対して外端部12bを回転方向R前方に配される。また、回転方向R前方に配される前面12p(圧力面)上の外端部12bにおいて、上端部12hの単位法線ベクトルNV1の径方向成分は外周側を正方向として、下端部12kの単位法線ベクトルNV2の径方向成分よりも小さい。
本実施形態では単位法線ベクトルNV1の径方向成分は略0であり、単位法線ベクトルNV2は外周側に向かう径方向成分を有する。単位法線ベクトルNV1の径方向成分が内周側に向かってもよい。また、単位法線ベクトルNV1及び単位法線ベクトルNV2の径方向成分が外周側に向かう場合は、単位法線ベクトルNV1の径方向成分の絶対値が単位法線ベクトルNV2よりも小さくなっている。
図8はインペラ10の平面図である。図9はインペラ10の下端部12kを通る平面断面図である。図10はインペラ10の羽根12の上端部12hの断面図を示し、周方向に沿ってベース部11の外周面11wに垂直な断面で切断している。図11はインペラ10の羽根12の下端部12kの断面図を示し、周方向に沿ってベース部11の外周面11wに垂直な断面で切断している。下端部12kの付け根12aの厚みTkは、上端部12hの付け根12aの厚みThよりも大きい。
すなわち、インペラ10は、下方に向かうにつれて径が大きくなるベース部11と、ベース部11の外周面11w上に配される複数の羽根12とを有する。羽根12の上部は下部に対して回転方向R前方に配される。下端部12kの付け根12aの厚みTkが、上端部12hの付け根12aの厚みThよりも大きい。
羽根12の下縁12u(図3参照)は、付け根12aから径方向外側かつ上方に延びる。すなわち、羽根12の下縁12uは外周側を上方に傾斜する。
図12に示すように、羽根12の下縁12uの内端と静翼40の上縁の内端との軸方向間隙G1は、羽根12の下縁12uの外端と静翼40の上縁の外端との軸方向間隙G2と等しい。これにより、羽根12と静翼40との間隙を径方向で略一定にすることができる。また、羽根12の下縁12uの内端と外端との間の周方向の距離が、静翼40の上縁の内端と外端との間の周方向の距離に等しい。なお、「等しい」とは、厳密に等しい場合に加えて、略等しい場合も含む。
下端部12kの回転方向R後方の負圧面12sの付け根12aの曲率半径Rsは、羽根12の回転方向R前方の前面12p(圧力面)の付け根12aの曲率半径Rpよりも大きい。
また、羽根12の負圧面12sにおいて、ベース部11の外周面11wに対する上端部12hの周方向の傾斜角度θh(図10参照)が、ベース部11の外周面11wに対する下端部12kの周方向の傾斜角度θk(図11参照)よりも大きい。
<6.インペラ凸部と溝部との関係>
図13はモータハウジング21及びインペラ10の周部の径方向に沿った断面(中心軸Cを含む断面)の拡大断面図である。インペラ凸部11pとモータハウジング21の溝部21gとは軸方向で対向する。溝部21gの上縁はインペラ凸部11pの下端11tよりも上方に位置する。モータハウジング21の上面の外周端21tは溝部21gの径方向外側の上縁であり、インペラ凸部11pの下端11tよりも上方に配置される。溝部21gの下端21kは、モータハウジング21の上面の外周端21tよりも下方に配置される。
ベース部11の下面(インペラ凸部11pの外周面11s)は、外縁11gから径方向内側に向かうにしたがって下方へ延びている。すなわち、ベース部11の下面は外縁11gから下方に傾斜する。
インペラ凸部11pの外周面11sは、ベース部11の外縁から径方向内側かつ下方に延びる。溝部21gの径方向外側の側壁21sは、モータハウジング21の外周面21wの上端(上面の外周端21t)から径方向内側かつ下方に延びる。
溝部21gの径方向外側の側壁21sとインペラ凸部11pの外周面11sとの隙間の距離D1は、径方向外端部と径方向内端部で同じなっている。なお、「同じ」とは、厳密に同じ場合に加えて、略同じ場合も含む。
インペラ凸部11pの内周面11n及び溝部21gの径方向内側の側壁21nは、径方向内側かつ上方に延びる。インペラ凸部11pの内周面11nと溝部21gの径方向内側の側壁21nとの隙間の距離D2は、インペラ凸部11pの外周面11sと溝部21gの径方向外側の側壁21sとの隙間の距離D1よりも小さい。
また、モータハウジング21の上面は、上方に突出する突出部21pを有し、突出部21pの外周面は溝部21gの径方向内側の側壁21nを構成する。突出部21pの上端は、インペラ凸部11pの下端11tよりも上方に配置される。また、突出部21pの上端は、モータハウジング21の外周面21wの上端(上面の外周端21t)よりも上方に配置される。
中心軸Cを含む断面において、ベース部11の外周面11w及びモータハウジング21の外周面21wは溝部21gの近傍で一点鎖線Lで示すような一直線上または滑らかな一曲線上に配置される。
溝部21の径方向外側の側壁21sは羽根12の下縁12uを中心軸C(図4参照)周りに回転させた円錐面から成る回転面と平行になっている。また、羽根12の下縁12uを中心軸C周りに回転させた円錐面は、中心軸Cを含む鉛直断面上でベース部11の外周面11wに直交し、静翼40(図3参照)の上縁40hに平行になっている。なお、「平行」とは厳密に平行である場合に加えて、略平行である場合も含む。「直交」とは厳密に直交する場合に加えて、略直交する場合も含む。
<7.掃除機及び送風装置の動作>
上記構成の掃除機100において、送風装置1のモータ20が駆動されるとインペラ10が中心軸Cを中心として回転方向Rに回転する。これにより、床面F上の塵埃等のゴミを含んだ空気が吸引ノズル110、吸引管107、吸気口103(いずれも図1参照)、集塵部及びフィルタを順に流通する。フィルタを通過した空気は、送風装置1の吸気口3を介してファンケーシング2の内部に取り込まれる。この時、ベルマウス31により吸気口3から吸気される空気が整流され、隣接する羽根12間に円滑に導かれる。したがって、送風装置1の吸気効率を向上させることができる。
ファンケーシング2の内部に取り込まれた空気は隣接する羽根12間を流通し、回転するインペラ10により径方向外側で下方に向かって加速される。径方向外側で下方に向かって加速した空気はインペラ10よりも下方に吹き出される。インペラ10よりも下方に吹き出された空気(気流S)は流路5に流入する。流路5内に流入した空気は周方向に隣接する静翼40間を流通する。この時、周方向に隣接する静翼40間の流路の下端の断面積Skは上端の断面積Shよりも広い。このため、流路5を流通する気流Sの動圧が静圧に容易に変換される。
静翼40の下端を通過した気流Sは排気口4を介してファンケーシング2の外部に排気される。ファンケーシング2の外部に排気された気流Sは掃除機100の筐体102内の空気通路を流通し、排気口104(図1参照)から筐体102の外部に排気される。これにより、掃除機100は床面F上を清掃することができる。
この時、流路5を流通する気流Sの一部は流入口21aを介して流路6に流入する。流路6に流入した気流Sは上方に向かって流通し、ステータ24よりも上方の空間JKに流入する。空間JKに流入した気流Sはステータ24の上面に沿って流通した後にロータ28とティース24tとの隙間等を降下し、下蓋29の流出口29aから排気される。これにより、モータハウジング21内にステータ24の熱が溜まりにくくなり、ステータ24の冷却効率を向上させることができる。
また、羽根12の上部は下部に対して回転方向R前方に配される。また、回転方向R前方に配される前面12p(圧力面)上の外端部12bにおいて、上端部12hの単位法線ベクトルNV1の径方向成分は外周側を正方向として、下端部12kの単位法線ベクトルNV2の径方向成分よりも小さい。これにより、吸気口3から吸い込んだ空気をインペラ10よりも下方の流路5に円滑に導くことができる。また、下端部12kの付け根12aの厚みTkは、上端部12hの付け根12aの厚みThよりも大きい。これにより、インペラ10の回転時に送出する空気により圧力が大きくなる羽根12の下端部12kの強度を向上させることができる。
また、ベース部11の下面には環状のインペラ凸部11pが設けられ、モータハウジング21の上面には下側に窪む環状の溝部21gが設けられる。溝部21gにはインペラ凸部11pの少なくとも一部が収容される。これにより、送風装置1の軸方向の大型化を抑制しながら、流路5を流通する気流Sのインペラ10の内側(空間SP、図4参照)への流入を防止できる。すなわち、ラビリンス効果が発揮される。したがって、送風装置1の送風効率を向上させることができる。
<8.第1変形例>
図14は静翼40の変形例の側面断面図である。同図に示すように、静翼40の圧力面40pの下端部40kは下方へ行くほど羽根12の回転方向R前方に傾斜してもよい。なお、圧力面40pは回転する羽根12が近づく面を示す。また、静翼40の負圧面40sは回転する羽根12が遠ざかる面を示す。圧力面40pに沿う気流Sは負圧面40sに沿う気流Sよりも多くなっている。これにより、静翼40の圧力面40pに沿った気流Sの静翼40の下端部40k(下流部)での急激な剥離を低減できる。したがって、気流Sの逆流を低減することができる。
<9.第2変形例>
図15に示すように、溝部21gの径方向内側の側壁21nには複数の凹部21dが上下方向に配置されてもよい。これにより、インペラ10の回転時にインペラ凸部11pの内周面11nと溝部21gの径方向内側の側壁21nとの間の空気が凹部21dに進入しやすくなる。したがって、インペラ10に対する空気の粘性抵抗を低下させることができ、送風装置1の送風効率を向上させることができる。
また、図16に示すように、ステータ24よりも上方において、モータハウジング21の内面21vは外側に凸に滑らかに湾曲してもよい。例えば、ステータ24よりも上方において、モータハウジング21の内面はドームの内面のように湾曲してもよい。
<10.第3変形例>
図17に示すように、ティース24tの径方向に垂直な断面SCと流入口21aとが径方向に対向してもよい。これにより、高温になりやすいティース24tの近傍を効率良く冷却することができる。また、流入口21aの数とティース24tの数は同じであると望ましい。すなわち、1個のティース24tに対して1個の流入口21aを設けると、モータハウジング21の強度を維持しながら、高温になりやすいティース24tの近傍を効率よく冷却することができる。
<11.本実施形態の作用効果>
本実施形態によると、モータハウジング21には、モータハウジング21の内面に固定されるステータ24の上面よりも下方において、径方向に貫通して流路5(第1流路)に連通する流入口21aが設けられる。そして、モータハウジング21は、流入口21aから上方に延びてステータ24よりも上方の空間JKに連通される流路6(第2流路)を有する。これにより、流路5を流通する気流Sの一部が流入口21aを介して流路6に流入し、空間JKに案内される。したがって、モータ20のステータ24を効率良く冷却することができる。
ステータ24は環状のコアバック24bを有し、コアバック24bの少なくとも一部は、モータハウジング21の内面との間に間隙GPを形成し、流路6は間隙GPを含む。これにより、送風装置1の大型化を抑制しながら、流路6を容易に実現することができる。
なお、ティース24tの径方向に垂直な断面と流入口21aとが径方向に対向してもよい。これにより、高温になりやすいティース24tの近傍を効率良く冷却することができる。
流入口21aの数とティース24tの数は同じであると望ましい。これにより、モータハウジング21の強度を維持しながら、高温になりやすいティース24tの近傍を効率よく冷却することができる。
コアバック24bの外面は、流路6の側面を構成する。これにより、コアバック24bの近傍を効率良く冷却することができる。
ステータ24よりも上方において、モータハウジング21の内面は上方に行くほど径方向内側に傾斜する。これにより、モータ20の内部の中心部にまで円滑に気流Sを案内することができる。
なお、ステータ24よりも上方において、モータハウジング21の内面は外側に凸に滑らかに湾曲してもよい。例えば、ステータ24よりも上方において、モータハウジング21の内面はドームの内面のように湾曲してもよい。これにより、モータ20の内部の中心部により円滑に気流Sを案内することができる。
モータハウジング21の下方を覆う下蓋29を備え、下蓋29には軸方向に貫通する流出口29aが設けられる。これにより、ステータ24を冷却して昇温した空気を流出口29aから容易に排気することができる。したがって、ステータ24の冷却効率をより向上させることができる。
モータハウジング21の外周面21wには、周方向に並設した複数の静翼40が設けられ、流入口21aは、静翼40の上端よりも下方に設けられる。これにより、流路5を流通する気流Sの一部が流入口21aを介して円滑に流路6内に導かれる。したがって、ステータ24の冷却効率をより向上させることができる。
周方向に隣接する静翼40間の流路の下端の断面積Skは上端の断面積Shよりも広い。これにより、流路5を流通する気流Sの動圧が静圧に容易に変換され、流路5を流通する気流Sの一部が流入口21aを介してより円滑に流路6に導かれる。
なお、流入口21aは、ステータ24よりも下方に設けられてもよい。これにより、モータ20の内部がステータ24を介して容易に冷却される。
掃除機100は送風装置1を有するため、送風装置1のステータ24の冷却効率を向上した掃除機100を容易に実現することができる。
インペラ10は、下方に向かうにつれて径が大きくなるベース部11と、ベース部11の外周面11w上に配される複数の羽根12とを有する。羽根12の上部は下部に対して回転方向R前方に配される。回転方向R前方に配される前面12p(圧力面)上の外端部12bにおいて、上端部12hの単位法線ベクトルNV1の径方向成分は外周側を正方向として、下端部12kの単位法線ベクトルNV2の径方向成分よりも小さい。これにより、吸気口3から吸い込んだ空気をインペラ10よりも下方の流路5に円滑に導くことができる。また、下端部12kの付け根12aの厚みTkは、上端部12hの付け根12aの厚みThよりも大きい。これにより、インペラ10の回転時に送出する空気により圧力が大きくなる羽根12の下端部12kの強度を向上させることができる。さらに、隣接する羽根12間に配した金型(不図示)を径方向外方かつ下方に抜いてインペラ10を成形する際に羽根12の破損を防止することができる。したがって、送風装置1の量産性を向上させることができる。
羽根12の下縁は、付け根12aから径方向外側かつ上方に延びる。これにより、インペラ10の羽根12間を流通した空気を下方(排気側)に容易に導くことができる。したがって、送風装置1の送風効率を向上させることができる。なお、羽根12の下縁が延びる方向は、径方向と平行な方向でなくてもよく、軸方向に平行でなくてもよい。つまり、径方向外側を正として、羽根12の下縁が延びる方向の径方向成分が正であればよい。また、軸方向上方を正として、羽根12の下縁が延びる方向の軸方向成分が、正であればよい。
モータ20を覆い、外周面21wに複数の静翼40が配置されたモータハウジング21を備え、静翼40の上縁40hは、径方向外側に向かうにつれて上方に延びている。これにより、インペラ10から送出された空気を無駄なく静翼40に沿わせることができ、送風装置1の送風効率を向上させることができる。
羽根12の下縁12uは、径方向外側に向かうにつれて上方に延び、羽根12の下縁12uの内端と静翼40の上縁の内端との軸方向間隙G1は、羽根12の下縁12uの外端と静翼40の上縁の外端との軸方向間隙G2と等しい。これにより、羽根12と静翼40との径方向の間隙を略一定にすることができる。したがって、流路5内の圧力分布を均一にして送風装置1の送風効率を向上させることができる。
羽根12の下縁12uの内端と外端との間の周方向の距離が、静翼40の上縁の内端と外端との間の周方向の距離に等しい。これにより、羽根12と静翼40との周方向の間隙を略一定にすることができる。したがって、流路5内の圧力分布をより均一にして送風装置1の送風効率を向上させることができる。
静翼40の外端部40gの上下方向の長さは、静翼40の内端部40nの上下方向の長さよりも長い。これにより、流路5の外周側で静翼40を長くすることができ、空気を無駄なく下方に案内することができる。
静翼40の下縁の外端40bは、内端40aよりも下方に配置される。これにより、流路5の外周側で静翼40を長くすることができ、空気を無駄なく下方に案内することができる。
静翼40の圧力面40pの下端部40kは、下方へ向かうにしたがって羽根12の回転方向R前方に傾斜してもよい。これにより、静翼40の圧力面40p(羽根12が近づく面)に沿った気流Sの静翼40の下端部40kでの急激な剥離を低減できる。したがって、気流Sの逆流を低減することができる。
ベース部11の下面は、外縁11gから径方向内側に向かうにしたがって下方へ延びている。これにより、インペラ10のベース部11の肉厚を下端部でも略均一に確保することができる。したがって、インペラ10の強度を向上させることができる。
羽根12の負圧面12sの付け根12aの曲率半径Rsは、羽根12の前面12p(圧力面)の付け根12aの曲率半径Rpよりも大きい。これにより、送風装置1の送風効率の低下を抑制しながら、羽根12の付け根12aの強度を容易に向上させることができる。また、隣接する羽根12間に配した金型を径方向外方かつ下方に向けて抜く際に金型と羽根12の下端部12kとの干渉を防止することができ、金型を容易に抜くことができる。
羽根12の負圧面12sにおいて、ベース部11の外周面11wに対する上端部12hの周方向の傾斜角度θhが、ベース部11の外周面11wに対する下端部12kの周方向の傾斜角度θkよりも大きい。これにより、隣接する羽根12間に配した金型を径方向外方かつ下方に向けて抜く際に金型と羽根12の下端部12kとの干渉を防止することができ、金型を容易に抜くことができる。
ベース部11の下面には環状のインペラ凸部11pが設けられ、モータハウジング21の上面には下側に窪む環状の溝部21gが設けられる。溝部21gにはインペラ凸部11pの少なくとも一部が収容される。これにより、送風装置1の軸方向の大型化を抑制しながら、流路5を流通する気流Sのインペラ10の内側への流入を防止できる。すなわち、ラビリンス効果が発揮される。したがって、送風装置1の送風効率を向上させることができる。
モータハウジング21の上面の外周端21tは、インペラ凸部11pの下端11tよりも上方に配置される。これにより、送風装置1のラビリンス効果を向上させることができる。
溝部21gの下端21kは、モータハウジング21の上面の外周端21tよりも下方に配置される。これにより、送風装置1の軸方向の長さの増加を容易に抑制することができる。
インペラ凸部11pの外周面11sは、ベース部11の外縁から径方向内側かつ下方に延び、溝部21gの径方向外側の側壁21sは、モータハウジング21の外周面21wの上端(上面の外周端21t)から径方向内側かつ下方に延びる。これにより、ラビリンス効果を発揮しながら、回転するインペラ10と溝部21gの側壁21s(内壁)との接触を容易に防止することができる。
溝部21gの径方向外側の側壁21sとインペラ凸部11pの外周面11sとの隙間の距離D1は、径方向外端部と径方向内端部で同じである。これにより、送風装置1のラビリンス効果を向上させることができる。
インペラ凸部11pの内周面11n及び溝部21gの径方向内側の側壁21nは、径方向内側かつ上方に延び、インペラ凸部11pの内周面11nと溝部21gの径方向内側の側壁21nとの隙間の距離D2は、インペラ凸部11pの外周面11sと溝部21gの径方向外側の側壁21sとの隙間の距離D1よりも小さい。これにより、回転するインペラ10と溝部21gの側壁21s、21n(内壁)との接触を容易に防止しながら、ラビリンス効果をより向上させることができる。
なお、溝部21gの径方向内側の側壁21nには複数の凹部21dが上下方向に配置されてもよい。これにより、インペラ10の回転時にインペラ凸部11pの内周面11nと溝部21gの径方向内側の側壁21nとの間の空気が凹部21dに進入しやすくなる。したがって、インペラ10に対する空気の粘性抵抗を低下させることができ、送風装置1の送風効率を向上させることができる。
モータハウジング21の上面は、上方に突出する突出部21pを有し、突出部21pの外周面は、溝部21gの径方向内側の側壁21nを構成する。これにより、ラビリンス効果を容易に向上させることができる。
突出部21pの上端は、インペラ凸部11pの下端11tよりも上方に配置される。これにより、ラビリンス効果をより容易に向上させることができる。
突出部21pの上端は、モータハウジング21の外周面の上端(上面の外周端21t)よりも上方に配置される。これにより、ラビリンス効果をより向上させることができる。
中心軸Cを含む断面において、ベース部11の外周面11w及びモータハウジング21の外周面21wは溝部21gの近傍で一直線上または滑らかな一曲線上に配置される。これにより、溝部21gを設けながら、流路5内の空気の流通を円滑にすることができる。
溝部21の径方向外側の側壁21sが羽根12の下縁12uの回転面と平行である。これにより、インペラ凸部11pと溝部21gの側壁21s(内壁)との隙間への気流Sの進入をより防止することができる。
中心軸Cを含む断面SC上で羽根12の下縁12uの回転面がベース部11の外周面11wに直交する。これにより、インペラ凸部11pと溝部21gの側壁21s(内壁)との隙間への気流Sの進入をより一層防止することができる。
モータハウジング21の外周面21wには周方向に並設した複数の静翼40が設けられ、静翼40の上縁40hが羽根12の下縁12uの回転面に平行である。これにより、インペラ凸部11pと溝部21gの側壁21s(内壁)との隙間への気流Sの進入を防止しながら、隣接する羽根12間を流通した空気を流路5の下方(排気側)に効率よく送出することができる。
掃除機100は、上記の送風装置1を有する。これにより、量産性が高い送風装置を有する掃除機を実現することができる。なお、本実施形態において、送風装置1は掃除機100に搭載されているが、送風装置1は種々のOA機器、医療機器、輸送機器、または掃除機100以外の家庭用電気製品等に搭載されてもよい。
本発明によると、送風装置及びそれを備えた掃除機に利用することができる。
1・・・送風装置、2・・・ファンケーシング、2a・・・上ケース部、2b・・・下ケース部、3・・・吸気口、4・・・排気口、5・・・流路(第1流路)、6・・・流路(第2流路)、10・・・インペラ、11・・・ベース部、11a・・・ボス部、11b・・・孔部、11g・・・外縁、11n・・・内周面、11p・・・インペラ凸部、11s・・・外周面、11t・・・下端、11w・・・外周面、12・・・羽根、12a・・・付け根、12b・・・外端部、12h・・・上端部、12k・・・下端部、12p・・・前面(圧力面)、12s・・・負圧面、12u・・・下縁、20・・・モータ、21・・・モータハウジング、21a・・・流入口、21b・・・突出部、21c・・・ネジ孔、21d・・・凹部、21g・・・溝部、21k・・・下端、21n・・・側壁、21p・・・突出部、21s・・・側壁、21t・・・外周端、21v・・・内面、21w・・・外周面、24・・・ステータ、24a・・・ステータコア、24b・・・コアバック、24s・・・インシュレータ、24t・・・ティース、24w・・・外面、26・・・軸受部、27・・・シャフト、28・・・ロータ、28a・・・ロータハウジング、29・・・下蓋、29a・・・流出口、29t・・・段差部、31・・・ベルマウス、40・・・静翼、40a・・・内端、40b・・・外端、40g・・・外端部、40h・・・上縁、40n・・・内端部、40p・・・圧力面、40s・・・負圧面、80・・・基板、81・・・コンデンサ、100・・・掃除機、102・・・筐体、103・・・吸気口、104・・・排気口、105・・・把持部、106・・・操作部、106a・・・ボタン、107・・・吸引管、110・・・吸引ノズル、C・・・中心軸、D1・・・距離、D2・・・距離、F・・・床面、GP・・・間隙、JK・・・空間、L・・・一点鎖線、NV1・・・法線ベクトル、NV2・・・法線ベクトル、R・・・回転方向、Rp・・・曲率半径、Rs・・・曲率半径、S・・・気流、SP・・・空間、Sh・・・断面積、Sk・・・断面積、Th・・・厚み、Tk・・・厚み

Claims (12)

  1. 送風装置であって、
    上下に延びる中心軸周りに回転するインペラと、
    前記インペラの下方に配置されて前記インペラを回転させるモータと、
    を備え、
    前記インペラは、下方に向かうにつれて径が大きくなるベース部と、前記ベース部の周面上に配される複数の羽根とを有し、
    前記羽根の上部が下部に対して回転方向前方に配され、
    前記羽根の回転方向前方に配される前面上の前記外端部において、上端部の単位法線ベクトルの径方向成分は外周側を正方向として、下端部の単位法線ベクトルの径方向成分よりも小さく、
    前記下端部の前記付け根の厚みが、前記上端部の前記付け根の厚みよりも大きい、送風装置。
  2. 前記羽根の下縁は、前記付け根から径方向外側かつ上方に延びる、請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記モータを覆い、外周面に複数の静翼が配置されたモータハウジングを備え、前記静翼の上縁は、径方向外側に向かうにつれて上方に延びている、請求項1に記載の送風装置。
  4. 前記羽根の下縁は、径方向外側に向かうにつれて上方に延び、前記羽根の下縁の内端と前記静翼の上縁の内端との軸方向間隙は、前記羽根の下縁の外端と前記静翼の上縁の外端との軸方向間隙と等しい、請求項3に記載の送風装置。
  5. 前記羽根の下縁の内端と外端との間の周方向の距離が、前記静翼の上縁の内端と外端との間の周方向の距離に等しい、請求項3又4に記載の送風装置。
  6. 前記静翼の外端部の上下方向の長さは、前記静翼の内端部の上下方向の長さよりも長い、請求項3〜請求項5のいずれかに記載の送風装置。
  7. 前記静翼の下縁の外端は、内端よりも下方に配置される、請求項3〜請求項6のいずれかに記載の送風装置。
  8. 前記静翼の圧力面の下端部は、下方へ向かうにしたがって前記羽根の回転方向前方に傾斜する、請求項3〜請求項7のいずれかに記載の送風装置。
  9. 前記ベース部の下面は、外縁から径方向内側に向かうにしたがって下方へ延びている、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の送風装置。
  10. 前記羽根の負圧面の前記付け根の曲率半径は、前記羽根の圧力面の前記付け根の曲率半径よりも大きい、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の送風装置。
  11. 前記羽根の負圧面において、前記ベース部の外周面に対する前記上端部の周方向の傾斜角度が、前記ベース部の外周面に対する前記下端部の周方向の傾斜角度よりも大きい、請求項1〜請求項10のいずれかに記載の送風装置。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の送風装置を有する、掃除機。
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