JP2009156083A - ベーンポンプ - Google Patents

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Masaaki Nishikata
政昭 西方
Takeshi Kusakabe
毅 日下部
Etsuo Matsuki
悦夫 松木
Tsukasa Hojo
司 法上
Masaki Nagano
正樹 長野
Ken Yamamoto
山本  憲
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Abstract

【課題】長期間の使用によってもベーンの摺動抵抗を高く維持することができるベーンポンプを提供する。
【解決手段】回転可能に軸支されたロータ4をケーシング2内に設け、前記ロータ4の径方向に沿ってベーン収容部7を延設し、該ベーン収容部7内にスライド可能なベーン8を収容すると共に、該ベーン8の外周側にリング部材3を配設することにより、ロータ回転によってベーン8がベーン収容部7をスライドして前記リング部材3の内周面に摺接するベーンポンプ1であって、前記リング部材3の内周面、前記ベーン収容部7におけるベーン8との摺動面、及び、前記ベーン8の外表面の少なくともいずれかを耐摩耗性材料で構成している。
【選択図】図3

Description

本発明は、モーターにより駆動され、液体を吸入して吐出するベーンポンプに関する。
従来から、ロータリー圧縮機として特許文献1に開示されたものが知られている。このロータリー圧縮機では、シリンダー内にリングを配設し、該リングの内方側にロータを回転可能に支持している。また、ロータにはベーン収容溝が形成され、該ベーン収容溝にはベーンがスライド可能に収容されている。
このベーンの先端は、前記リングの内周面に摺接するため、緻密質セラミックス材料で形成され、前記リングを含油セラミックス材料で形成している。
特開平4−252888号公報
しかしながら、前記従来のロータリー圧縮機においては、長期間の使用を経たあとに、含油された潤滑油が消耗されると急激にベーン先端とリング内周面との摺動抵抗が増大し、ポンプ効率の低下や摩耗による寿命低下を起こすおそれがある。なお、前記潤滑油がロータリー圧縮機の循環液体に混合するおそれもある。
そこで、本発明は、長期間の使用によってもベーンの摺動抵抗を高く維持することができるベーンポンプを提供することを目的とする。
請求項1に係るベーンポンプにおいては、回転可能に軸支されたロータをケーシング内に設け、前記ロータの径方向に沿ってベーン収容部を延設し、該ベーン収容部内にスライド可能なベーンを収容すると共に、該ベーンの外周側にリング部材を配設することにより、ロータ回転によってベーンがベーン収容部をスライドして前記リング部材の内周面に摺接するベーンポンプであって、前記リング部材の内周面、前記ベーン収容部におけるベーンとの摺動面、及び、前記ベーンの外表面の少なくともいずれかを耐摩耗性材料で構成したことを特徴とする。
請求項2に係るベーンポンプにおいては、前記ベーンは、ベーン本体部と、該ベーン本体部の外表面を被覆した耐摩耗性被覆層とからなり、前記ベーンの比重を、耐摩耗性被覆層の比重よりも大きく設定したことを特徴とする。
請求項3に係るベーンポンプにおいては、前記耐摩耗性被覆層のうちロータ外周側の厚さを、ロータ内周側の厚さよりも薄く形成したことを特徴とする。
請求項4に係るベーンポンプにおいては、前記ベーン収容部におけるベーンとの摺動部分を、ロータの一般部位とは別体の耐摩耗性部材で構成したことを特徴とする。
請求項1に記載のベーンポンプによれば、ベーンポンプにおけるベーンの摺動部位を耐摩耗性材料で構成したため、ベーンの摺動に伴う摩耗の度合いが少なくなり、ベーンポンプの寿命を延ばすことができる。
請求項2に記載のベーンポンプによれば、耐摩耗性を維持しつつ所定重量を有するベーンを得ることができる。つまり、ベーンはロータのベーン収容部内を摺動するため、遠心力を得るべく所定重量が必要となる。一方、ベーンの外表面は、ベーン収容部内を摺動するために耐摩耗性を必要とする。従って、ベーン本体部を比重の大きい材料とし、外表面側に比重の小さい耐摩耗性被覆層で被覆することにより、耐摩耗性を維持しつつ所定重量を有するベーンを得ることができる。
請求項3に記載のベーンポンプによれば、前記耐摩耗性被覆層のうちロータ外周側の厚さを、ロータ内周側の厚さよりも薄く形成している。ベーン本体部の比重は、耐摩耗性被覆層の比重よりも大きいため、ベーン全体に対してベーン本体部の位置を主な摺動方向であるロータ外周側に寄せる(偏心させる)ことによって、ロータ回転に伴う回転によってベーンがスライドしやすくなる。
請求項4に記載のベーンポンプによれば、ロータの全体でなく摺動部位のみを別体の耐摩耗性部材で構成したため、コストを安価に抑制することができる。また、メンテナンス時に交換する場合でも、簡単に交換作業を行うことができる。
以下に、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態によるベーンポンプの回転軸と直交する断面での断面図、図2は本発明の実施形態によるベーンポンプの回転軸を含む断面での断面図、図3は本発明の実施形態によるベーンポンプの分解斜視図である。
まず、図1を参照して、ベーンポンプ1の作動流体の吸入および吐出に関わる構成について説明する。
本実施形態にかかるベーンポンプ1では、図1に示すように、ケーシング2内で、円環状のリング部材3の略円筒状の内周面3aと回転軸Axを中心に回転するロータ4の略円柱状の基体部5の外周面5aとの間に、作動流体(液体)を収容する環状室6が形成されている。環状室6の幅wは、回転軸Axの周方向に沿って変化している。本実施形態では、内周面3aの中心Cと回転軸Axとを平行にずらして、リング部材3の内周面3aとロータ4の基体部5とを偏心させてある。このため、環状室6の幅wは、図1の右端の位置で最小となり、右端の位置から時計回り方向に徐々に拡がって左端の位置で最大となり、左端の位置から右端の位置に向けて時計回り方向に徐々に狭まって最小となっている。
基体部5には、ロータ4の回転軸Axに対して外周方向に放射状に伸びて径外方向に開口する4つのベーン収容部7が形成されており、各ベーン収容部7には略角棒状または略帯板状のベーン8がスライド可能に収容されている。ベーン8は、ロータ4の回転に伴って生じる遠心力とベーン収容部7内の回転軸Ax側に導入される作動流体の与圧によって、ベーン収容部7内で径外方向に付勢されている。このため、ベーン8は、リング部材3の内周面3aと摺接しながらロータ4とともに回転する。
環状室6は、周方向に一定のピッチで配置された複数のベーン8によって、同数(本実施形態では4つ)のポンプ室9に区画されている。ロータ4およびベーン8の回転に伴い、ポンプ室9の容積は、環状室6の幅wの変化に従って変化することになる。すなわち、各ポンプ室9の容積は、図1の右端の位置で最小となっている。そして、ロータ4の回転方向RD(図1の時計回り方向)への回転に伴って漸増し、左端の位置で最大となる。その位置からさらにロータ4が時計回り方向に回転すると、ポンプ室9の容積は漸減し、右端の位置で最小となる。つまり、本実施形態では、ロータ4の1周回のうち図1の下半分の区間でポンプ室9の容積が拡大し、上半分の区間でポンプ室9の容積が縮小する。このため、リング部材3の内周面3aおよびケーシング2(第1のケーシング10)に、ポンプ室9の容積が拡大する区間に臨ませて吸入開口11を設けるとともに、ポンプ室9の容積が縮小する区間に臨ませて吐出開口12を設けてある。吸入開口11は、第1のケーシング10の側面上に突設された吸入パイプ13内の吸入通路14と連通し、吐出開口12は、吸入パイプ13と平行に突設された吐出パイプ15内の吐出通路16と連通している。
したがって、図1において、ロータ4が回転方向RDに回転すると、隣接する2枚のベーン8によって区画されるポンプ室9は、右端の位置から容積を拡大させながら左端の位置まで移動する。このため、吸入通路14から吸入開口11を介してポンプ室9内に作動流体が流入する。そして、ポンプ室9は、左端の位置から容積を縮小しながら右端の位置まで移動する。このため、ポンプ室9から吐出開口12を介して吐出通路16に作動流体が流出する。複数のポンプ室9についてこのような作動流体の流入および流出が順次行われ、以て、ベーンポンプ1による連続的な作動流体の吸入および吐出が実現されている。
次に、図2および図3を参照して、本実施形態にかかるベーンポンプ1の各部の構成を詳細に説明する。
ロータ4の基体部5に形成されたベーン収容部7は、軸方向他方側となる下側において底壁部17によって塞がれており、ベーン8は、ベーン収容部7内を往復動する。なお、底壁部17には、ベーン収容部7の径内側に連通する連通孔17aが形成されており、この連通孔17aを介してベーン収容部7内に、底壁部17の裏側(軸方向他方側)から作動流体の与圧が導入されるようになっている。この与圧は、吐出圧と吸入圧の中間の圧力となっている。
底壁部17は、回転軸Axを中心とし当該回転軸Axと直交する円板状に形成されており、基体部5の外周面5aより外側までフランジ状に張り出している。そして、この底壁部17の外周縁に、略円筒状のスカート部18が突設されている。スカート部18は、回転軸Axと同心となっており、基体部5から離間する側(軸方向他方側)に向けて略一定の厚みで突出している。
このスカート部18は、ロータ4を駆動するモータ19の回転子として機能するものであり、コイルの巻回されたステータコア20のティース20aに対応して周方向に沿ってN極S極が交互に着磁された着磁部18aを含んでいる。スカート部18のうち少なくとも着磁部18aとして機能する部分は、磁性材料によって構成される。この場合、スカート部18のうちティース20aに対向する部分のみを磁性材料(例えばフェライト磁石やサマリウムコバルト磁石等の硬磁性材料)によって構成してもよいし、スカート部18全体を磁性材料によって構成しても良いし、ロータ4全体を磁性材料によって構成してもよい。この場合、樹脂材料に磁性材料からなる粉状や粒状の磁性フィラーを混合して、ロータ4やスカート部18を成形することも可能である。
また、基体部5の外周面5aは一定のピッチで径内方向に凹設され、これにより羽根部5bが形成されている。この羽根部5bは、ロータ4の基体部5とともに回転し、吸入開口11と対峙するときにはポンプ室9への作動流体の吸入性能を高めるとともに、吐出開口12と対峙するときにはポンプ室9からの作動流体の排出性能を高めている。そして、ロータ4は、ケーシング2によって形成される内部空間内で回転軸Ax回りに回転するように構成されている。
リング部材3は、図3に示すように、環状室6の外周面を形成する筒状部3bと、筒状部3bの軸方向他方側から回転軸Axの径外方向に張り出すフランジ部3cとを備え、さらに、吸入通路14および吐出通路16の側壁の一部を成すリブ3dを備えている。円板環状のフランジ部3cから回転軸Axの軸方向に筒状部3bとリブ3dとが略同じ高さで立設された形状となっている。
このリング部材3は、第1のケーシング10に形成された凹部内に収容される。すなわち、この凹部は、リング部材3の筒状部3bとリブ3dを嵌合する形状に凹設されている。また、リング部材3のフランジ部3cの外周部3eは、凹部の反対側で第2のケーシング23の環状壁部23aと接触しており、この部分が第1のケーシング10と第2のケーシング23とによって挟持されることで、リング部材3が回転軸Axの軸方向に固定されている。
第2のケーシング23には、略円環状の凹部23bと、ロータ4の軸受部のうち第2のケーシング23側(軸方向他方側)に突出する部分を収容する凹部23cとが形成されている。
凹部23bの外周にある環状壁部23aより径外側の領域は、第1のケーシング10との当接面となる。この当接面には、Oリング部材34用の溝部23dを略円環状に形成し、この溝部23d内に装着したOリング部材34によって、第1のケーシング10と第2のケーシング23との境界部分でのシールを確保してある。なお、この境界部分以外の部材同士の境界部分(例えばリング部材3のフランジ部3cと第1のケーシング10との間の境界面等)にも適宜にシール部材(例えばガスケットやOリング等)を介在させ、各境界部分のシール性能を向上させるようにしてもよい。
シャフト21は、ロータ4の中心に設けた軸受部22を貫通し、該軸受部22に回転自在に支持されている。
また、凹部23bと凹部23cとの間には、ロータ4の反対側(軸方向他方側、図2の下側)からロータ4側に向けて突設された環状の突起部23fが形成されており、この突起部23fの裏側となる環状の凹部内にモータ19を構成するステータコア20が収容されている。
ステータコア20は、基板24の表面24aの中央に取り付けられており、回転軸Axと同心で中央に位置する円筒部20bと、円筒部20bから放射状に伸びてコイルが巻回された複数のティース20aとを備えている。
そして、基板24のステータコア20を設けた表面24aに対して反対側(軸方向他方側、図2の下側)となる裏面24bには、各種電子部品が実装され、モータの駆動回路やその他の回路が形成されている。本実施形態では、基板24に形成された駆動回路によって各ティース20aに巻回されたコイルの通電状態を適宜に切り替えてティース20aの外周部分における極性を切り替え、これにより、ティース20aに対して径外方向に対向する着磁部に周方向の推力を与え、以て、ロータ4を回転させるようになっている。よって、第2のケーシング23のうち、少なくとも、ステータコア20(ティース20a)の外周部とスカート部との間に介在する隔壁部23gは、透磁性を有するものとする必要がある。このため、隔壁部23gあるいは第2のケーシング23の全体が、透磁性を有する材料(例えば、ステンレススチールや、樹脂材料等)で形成される。
基板24は、凹部23cをロータ4の反対側(軸方向他方側)から塞ぐようにして取り付けられており、さらに、基板24を、基板カバー25によって、ロータ4の反対側(軸方向他方側)から覆ってある。基板カバー25には、基板24との間に電子部品を配置する間隔を確保するため、突条25aを設けてある。
第1のケーシング10および第2のケーシング23は、いずれも回転軸Axに沿う軸方向視で略正方形状の外形状を呈している。そして、これらケーシング10,23の四隅に、これらを締結するねじ26の貫通孔10a,23jを形成してある。これら貫通孔10a,23jおよび基板カバー25の四隅に形成された貫通孔25bにねじ26を挿通して、ナット27を螺結することで、ベーンポンプ1が組み立てられる。
なお、ベーンポンプ1をなす前記各構成部品の材料や製造方法は、前述した着磁性や透磁性の他、耐摩耗性、耐食性、耐膨潤性、成形性、部品精度等を考慮して適宜に選択される。また、符号30はワッシャである。
図4は、図3のうちのロータを拡大した斜視図である。
前述したように、ロータ4においては、円盤状の底壁部17の上に基体部5が設けられている。該基体部5は、4つのベーン収容部7が径方向に沿って延設されている。これらのベーン収容部7は、周方向に沿って約90°の等間隔で配置されている。ベーン8は略直方体状に形成され、ベーン収容部7は、ベーン8が収容可能な大きさに画成されている。
図5は本発明の実施形態によるベーンを示す斜視図、図6は図5のA−A線による断面図、図7は図5のB−B線による断面図である。
ベーン8は、図6に示すように、外形が直方体状に形成されたベーン本体部40と、該ベーン本体部40の外表面を覆う耐摩耗性被覆層41とからなる。
耐摩耗性被覆層41の厚さは、各部位によって異なっている。ベーン本体部40の上面と下面に設けた耐摩耗性被覆層41の厚さは共にT1であり、ロータ外周側に設けた耐摩耗性被覆層41の厚さT2と略同一寸法になっている。そして、ベーン本体部40のロータ内周側に設けた耐摩耗性被覆層41の厚さT3は、T2よりも厚く設定されている。なお、図7に示すように、ベーン本体部40の上面、下面、両側面に設けた耐摩耗性被覆層41の厚さは全て略同一寸法になっている。
図8は本発明の他の実施形態によるベーン収容部を示す拡大斜視図、図9は図8のC−C線による断面図である。
図8に示すロータ42には、ベーン収容部が形成されている。該ベーン収容部におけるベーン8との摺動部分には、ロータ42の他の一般部位43とは別体の耐摩耗性部材44,45,46が組み込まれている。
具体的には、ベーン収容部の底壁部44と、ベーン収容部の両側部に配設された側壁部45と、ベーン収容部の奥行き部分に配設された奥行部46とが、耐摩耗性部材によって構成されている。なお、図8に示すように、一般部位43の上面と底壁部44の上面とは略同一高さに設定されている。
なお、前記耐摩耗性被覆層41、底壁部44 、側壁部45及び奥行部46を構成する耐摩耗性材料又は耐摩耗性部材の材質は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン:四フッ化エチレン樹脂)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、POM(ポリアセタール)、PE(ポリエチレン)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)などの樹脂材料、又は、セラミックやカーボンなどの無機材料を好適に用いることができる。
以下に、本発明の実施形態による作用効果を説明する。
ロータ4のベーン収容部7におけるベーンの摺動部位を耐摩耗性材料で構成したため、ベーン8の摺動に伴う摩耗の度合いが少なくなり、ベーンポンプ1の寿命を延ばすことができる。
また、図6,7で説明したように、ベーン本体部40の外表面を耐摩耗性被覆層41で覆った場合でも、耐摩耗性を維持しつつ所定重量を有するベーン8を得ることができる。つまり、ベーン8はロータ4のベーン収容部内を摺動するため、遠心力を得るべく所定重量が必要となる。一方、ベーン8の外表面は、ベーン収容部内を摺動するために耐摩耗性を必要とする。従って、ベーン本体部40を比重の大きい材料とし、外表面側に比重の小さい耐摩耗性被覆層41で被覆することにより、耐摩耗性を維持しつつ所定重量を有するベーン8を得ることができる。
そして、前記耐摩耗性被覆層41のうちロータ外周側の厚さT2を、ロータ内周側の厚さT3よりも薄く形成している。ベーン本体部40の比重は、耐摩耗性被覆層41の比重よりも大きいため、ベーン8全体に対してベーン本体部40の位置を主な摺動方向であるロータ外周側に寄せる(偏心させる)ことによって、ロータ回転に伴う回転によってベーン8がスライドしやすくなる。
さらに、ロータ42の全体でなく摺動部位のみを別体の耐摩耗性部材44,45,46で構成したため、コストを安価に抑制することができる。また、メンテナンス時に交換する場合でも、簡単に交換作業を行うことができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されずに、本発明の技術思想に基づいて種々の変形及び変更が可能である。
例えば、図5〜図7では、ベーン8の外表面に耐摩耗性被覆層41を形成したが、図4に示すベーン収容部7の内周面に耐摩耗性被覆層41を被覆しても良く、図3に示すリング部材3の内周面3aに耐摩耗性被覆層41を被覆しても良い。
本発明の実施形態によるベーンポンプの回転軸と直交する断面での断面図である。 本発明の実施形態によるベーンポンプの回転軸を含む断面での断面図である。 本発明の実施形態によるベーンポンプの分解斜視図である。 図3のうちのロータを拡大した斜視図である。 本発明の実施形態によるベーンを示す斜視図である。 図5のA−A線による断面図である。 図5のB−B線による断面図である。 本発明の他の実施形態によるベーン収容部を示す拡大斜視図である。 図8のC−C線による断面図である。
符号の説明
1…ベーンポンプ
2…ケーシング
3…リング部材
3a…内周面
3b…筒状部
3c…フランジ部
3d…リブ
3e…外周部
4,42…ロータ
5…基体部
5a…外周面
5b…羽根部
6…環状室
7…ベーン収容部
8…ベーン
9…ポンプ室
10…第1のケーシング(ケーシング)
10a,23j…貫通孔
11…吸入開口
12…吐出開口
13…吸入パイプ
14…吸入通路
15…吐出パイプ
16…吐出通路
17…底壁部
17a…連通孔
18…スカート部
18a…着磁部
19…モータ
20…ステータコア
20a…ティース
20b…円筒部
21…シャフト
22…軸受部
23…第2のケーシング(ケーシング)
24…基板
25…基板カバー
27…ナット
30…ワッシャ
34…Oリング部材
40…ベーン本体部
41…耐摩耗性被覆層
43…一般部位
44,45,46…耐摩耗性部材

Claims (4)

  1. 回転可能に軸支されたロータをケーシング内に設け、前記ロータの径方向に沿ってベーン収容部を延設し、該ベーン収容部内にスライド可能なベーンを収容すると共に、該ベーンの外周側にリング部材を配設することにより、ロータ回転によってベーンがベーン収容部をスライドして前記リング部材の内周面に摺接するベーンポンプであって、
    前記リング部材の内周面、前記ベーン収容部におけるベーンとの摺動面、及び、前記ベーンの外表面の少なくともいずれかを耐摩耗性材料で構成したことを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記ベーンは、ベーン本体部と、該ベーン本体部の外表面を被覆した耐摩耗性被覆層とからなり、前記ベーンの比重を、耐摩耗性被覆層の比重よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記耐摩耗性被覆層のうちロータ外周側の厚さを、ロータ内周側の厚さよりも薄く形成したことを特徴とする請求項2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記ベーン収容部におけるベーンとの摺動部分を、ロータの一般部位とは別体の耐摩耗性部材で構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のベーンポンプ。
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