JP2009155709A - 熱交換器用アルミニウム合金クラッド材、および、その製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芯材2と、この芯材2の一面側に形成された犠牲材3と、この芯材2の他面側に形成されたAl−Si系合金からなるろう材4とを備えた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材1であって、芯材2は、所定量のSi、Cu、Mn、Ti、Mgを含み、残部がAlおよび不可避的不純物からなり、犠牲材3は、所定量のSi、Mn、Znを含み、残部がAlおよび不可避的不純物からなり、かつ、ろう付熱処理後の芯材結晶粒径が、50μm以上300μm未満であり、ろう材4の厚さ、犠牲材3の厚さを所定に規定し、芯材2中の所定の金属間化合物の個数を所定に規定したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
特許文献1、2に記載のクラッド材は、犠牲材にMgを添加しているため、ろう材面と犠牲材面の接合部を有するようなろう付チューブ材に適用しにくい場合があるという問題があった。また、特許文献3のクラッド材は、ろう付熱処理後の芯材の平均結晶粒径が、300μm以上と大きいため、ろう付後強度が低下する恐れがあり、疲労寿命(疲労強度)が低下する恐れがあった。
ここで、従来の技術においては、疲労寿命、ろう付後強度、耐食性、耐エロージョン性、ろう付性等のレベルは向上しているものの、材料の薄肉化に対応するため、さらに疲労寿命やろう付後強度が高く、高耐食性であると共に、耐エロージョン性やろう付性に優れたクラッド材の開発が望まれている。
このような製造方法によれば、所定条件で仕上げ焼鈍を行うことで、クラッド材が軟化し、伸びが向上するため、成形性が向上する。
本発明に係る熱交換器用アルミニウム合金クラッド材の製造方法によれば、芯材のろう付熱処理後の結晶粒径や芯材中の金属間化合物の個数を所定範囲に制御することができ、疲労寿命、ろう付後強度、耐食性、耐エロージョン性、ろう付性に優れた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材を製造することができる。
次に、クラッド材1を構成する芯材2、犠牲材3、ろう材4における合金成分の含有量の数値限定理由等および芯材2の結晶粒径の限定理由等について説明する。
芯材2は、Si:0.5〜1.1質量%、Cu:0.5〜1.1質量%、Mn:0.05質量%以上0.6質量%未満、Ti:0.05〜0.25質量%、Mg:0.45質量%以下を含み、残部がAlおよび不可避的不純物からなる。
Siは、Al、Mnと共に金属間化合物を形成し、粒内に微細に分布して分散強化に寄与する。Siの含有量が0.5質量%未満では、ろう付後強度を向上させる効果が少なく、また、Al−Mn系化合物が粒界に析出しやすくなり、内面耐食性が低下する。一方、1.1質量%を超えると、固相線温度が低下するため、ろう付中にクラッド材1が溶融してしまい、ろう付ができなくなる。
Cuは、ろう付後強度を向上させる効果があり、また、Cuの添加により電位が貴になり、犠牲材3側との電位差が大きくなるため、耐食性向上にも有効である。
Cuの含有量が0.5質量%未満では、犠牲材3との電位差を確保することができず、内面耐食性が低下する。また、ろう付後強度を向上させる効果が少ない。一方、1.1質量%を超えると、固相線温度低下により、ろう付中にクラッド材1が溶融してしまい、ろう付ができなくなる。
Mnは、ろう付後強度を向上させる効果があり、適量添加することで、ろう付後強度を高めることができる。
Mnの含有量が0.05質量%未満では、Al、Siと形成する金属間化合物数が低下するため、ろう付後の結晶粒径が粗大となり、ろう付後強度が低下し、また、疲労寿命も低下する。一方、0.6質量%以上では、金属間化合物が多数生成し、亀裂の起点となりやすくなり、疲労寿命が低下する。
Tiは、芯材2中に層状に分布し、内面および外面の耐食性を大幅に向上させる。Tiの含有量が0.05質量%未満では、層状分布とならないため、耐食性を向上させる効果が少なく、一方、0.25質量%を超えると、粗大な金属間化合物を形成し、耐食性が低下する。
Mgは、Siと共に、Mg2Siとなって時効析出し、ろう付後強度を向上させる。Mgの含有量が0.45質量%を超えると、フラックスとMgが反応してしまい、フラックスの酸化皮膜除去作用を低下させてしまうため、ろう付性が低下する。なお、0.05質量%未満では、ろう付後強度を向上させる効果が少ないため、0.05質量%以上添加することが好ましい。
芯材2の成分は前記の他、残部がAlおよび不可避的不純物からなるものである。なお、不可避的不純物としては、例えば、Fe、Cr、Zr等をそれぞれ0.2質量%以下含有することが考えられるが、本発明の効果を妨げない範囲においてこれらを含有することは許容される。
本発明においては、ろう付熱処理後の芯材結晶粒径を50μm以上300μm未満の範囲とする。
芯材2組織中の結晶粒径をこの範囲とすることにより、耐エロージョン性、ろう付後強度が向上する。
なお、ここでの結晶粒径とは、平均の結晶粒径(平均結晶粒径)のことである。
したがって、ろう付熱処理後の芯材結晶粒径を50μm以上300μm未満の範囲とする。好ましくは、100〜200μmの範囲とする。芯材結晶粒径が100〜200μmの範囲は、耐エロージョン性、ろう付後強度が共に優れた範囲である。
すなわち、芯材2表面を光学顕微鏡で写真撮影し、圧延方向に直線を引き、直線の長さの線分によって切られる結晶粒個数を数えることにより行うことができる。
円換算直径で0.65〜15μmの前記金属間化合物が、5×103個/mm2を超えると、また、15μmを超える金属間化合物が50個/mm2を超えると、クラッド材1の疲労により、この金属間化合物を起点として、クラッド材1に亀裂が発生しやすくなり、疲労寿命が低下する。
犠牲材3は、Si:0.5質量%を超え1.1質量%以下、Mn:0.001〜1.7質量%、Zn:3.0〜6.0質量%を含み、残部がAlおよび不可避的不純物からなる。
Siは、Mn、Alと共に金属間化合物を形成して分散強化によるろう付後強度向上に寄与すると共に、固溶強化によりろう付後強度向上に寄与する。Siの含有量が0.5質量%以下では、強度向上への寄与が少なく、また、Al−Mn系金属間化合物の粒界析出により耐食性が低下する。一方、1.1質量%を超えると、固相線温度が低下し、ろう付中にクラッド材1が溶融してしまい、ろう付ができなくなる。
Mnは、Al、Siと金属間化合物を形成して分散強化によるろう付後強度向上へ寄与するだけではなく、単体Siの粒界への析出を抑制し、耐食性を向上させる。Mnの含有量が0.001質量%未満では、単体Siの粒界への析出を抑制する効果はなく、一方、1.7質量%を超えると、比較的大きいサイズの金属間化合物が犠牲材3中に分布し内面耐食性が低下する。
Znは、電位を卑化させる元素であり、犠牲材3へZnを添加することにより、芯材2との電位差を確保して内面耐食性を向上させる。Znの含有量が3.0質量%未満では、芯材2との電位差が内面耐食性を確保するには不十分となり、一方、6.0質量%を超えると、固相線温度を低下させ、ろう付中にクラッド材1が溶融してしまい、ろう付ができなくなる。
犠牲材3の成分は前記の他、残部がAlおよび不可避的不純物からなるものである。なお、不可避的不純物としては、例えば、Fe、Cr、Zr等をそれぞれ0.2質量%以下、In、Snをそれぞれ0.1質量%以下含有することが考えられるが、本発明の効果を妨げない範囲においてこれらを含有することは許容される。
犠牲材3の厚さは、25〜50μmの範囲とする。
犠牲材3は、ラジエータ等の自動車熱交換器のチューブ材の内面耐食性を確保するために必須である。犠牲材3が優先的に腐食することにより芯材2の腐食が抑制されるため、耐食性が確保される。犠牲材3の厚さが25μm未満では、本発明の範囲におけるZn量であっても、犠牲材3の絶対Zn量が少なくなるため、芯材2との電位差を確保するのが困難となり、耐食性が低下する。また、25μm未満では、芯材2から拡散するMgと犠牲材3表面に塗布されているフラックスが反応し、フラックスの酸化皮膜を破壊する作用を低下させてしまうため、ろう材4と犠牲材3の接合時のろう付性が低下する。一方、50μmを超えると、芯材2へ拡散するZn量が多くなり、クラッド材自体の電位が卑化するため、腐食速度が速くなり耐食性が低下する。
ろう材4は、Al−Si系合金からなり、Al−Si系合金としては、一般的なJIS合金、例えば4343、4045等が挙げられる。ここで、Al−Si系合金とは、Siの他に、Znを含有した合金も含むものである。すなわち、Al−Si系合金としては、Al−Si系合金、またはAl−Si−Zn系合金が挙げられる。そして、例えば、Si:7〜12質量%を含有したAl−Si系合金を使用することができる。
しかし、ろう材4は、特に限定されるものではなく、通常使用するAl−Si系(Al−Si−Zn系)合金であれば、どのようなものでもよい。例えば、Si、Znの他、Fe、Cu、Mn、Mg等を含有してもよい。
ろう材4の厚さは、20〜55μmの範囲とする。
ろう材4は、ろう付するために必須であり、577℃でろう材層の一部が溶融し始め、液相がろうとして流動し、各接合部に充填されることで、ろう付される。ろう材4の厚さが20μm未満では、ろう付時にろうの流動量が少なくなりフィレットが十分形成されないためろう付が十分にできない。また、芯材2から拡散してくるMgとろう材4表面に塗布されているフラックスと反応し、フラックスの酸化皮膜破壊作用を低下させてしまう。そのため、ろう付性が低下する。一方、55μmを超えると、流動するろうの量が多くなり、芯材2もろう付時に溶融させてしまう。
仕上げ焼鈍により、材料が軟化し、伸びが向上するため、仕上げ焼鈍は、チューブ材等の成形性を向上させるために好適な工程である。
芯材2の均質化熱処理は、鋳造まま材のスラブでは、芯材2中に添加した成分が偏析しており、そのまま、ろう材4と犠牲材3をクラッドした後、所定の板厚まで圧延してしまうと、偏析により、ろう付中に局部溶融する恐れがある。また、ろう付後の芯材結晶粒径を制御するためには必須の工程である。熱処理温度が440℃未満では、熱間圧延開始前に芯材2の温度が440℃よりもさらに低下してしまうため、クラッドすることが不可能となる。
冷間加工率を制御することは、ろう付時のエロージョンを抑制するという点で必須である。冷間加工率20%未満では、ろう付時にサブグレインが残存したままとなり、ろうがサブグレインへ拡散しエロージョンを発生させる。エロージョンが発生すると、ろうは表面を流動するよりも、サブグレインへ拡散しやすくなるので、フィレット形成に必要なろうが少なくなり、ろう付性が低下する。また、ろう付時の再結晶の起点となる転位密度が低くなるため、再結晶サイトの数が少なくなり、結晶粒径が大きくなる。さらに、冷間加工率が低くてエロージョンが発生する場合は、芯材2がひどく侵食されてしまう(局所的に板厚の半分くらいまで侵食)ため、腐食が侵食箇所に到達した場合、侵食箇所の優先的な腐食により早期に貫通するため、耐食性が低下する。また、侵食箇所の強度が健全な箇所と比較して低下するため、疲労寿命低下といった不具合を招く。
まず、芯材用アルミニウム合金、犠牲材用アルミニウム合金、および、ろう材用アルミニウム合金を連続鋳造により溶解、鋳造した。芯材(芯材用部材)については、面削(表面平滑化処理)した後、均質化熱処理を施し、所定厚さの芯材用鋳塊(芯材用部材)を得た。犠牲材(犠牲材用部材)、ろう材(ろう材用部材)については、面削(表面平滑化処理)した後、均質化熱処理を施して、犠牲材用鋳塊、ろう材用鋳塊とし、この犠牲材用鋳塊およびろう材用鋳塊をそれぞれ所定厚さに熱間圧延して犠牲材用部材、ろう材用部材を得た。そして、芯材用部材の一面側に犠牲材用部材、他面側にろう材用部材を重ね合わせ、440℃×4時間の熱処理(再加熱)をした後、熱間圧延により圧着して板材とした。その後、冷間圧延(第1冷間圧延)、380℃×2時間の中間焼鈍を行った後、さらに冷間圧延(第2冷間圧延)を行うことにより、アルミニウム合金クラッド材(供試材)を作製した。なお、一部の供試材については、仕上げ焼鈍を実施した。
図3に示すような試験片を用い、ろう材面同士を重ね合わせ、ろう付後のフィレット長さを測定した。フィレット長さが4mm以上のものを、ろう付性が良好(○)、4mm未満のものをろう付性が不良(×)とした。なお、ろう材面のフラックス塗布量は5(±0.2)g/m2とした。
ろう付前の供試材に、加工率0、10、20%の冷間圧延を行い、それぞれの加工率での圧延後に、ドロップ試験方式でろう付を実施した。ろう付後の断面ミクロ観察を実施し、エロージョン状況を確認した。各加工率のいずれにおいても、芯材の約半分くらいまで侵食されていない場合を耐エロージョン性が良好(○)、各加工率のいずれかで、芯材の約半分くらいまで侵食されている場合を耐エロージョン性が不良(×)とした。
耐食性の試験として、犠牲材側の耐食性(内面耐食性)を評価した。具体的には、供試材をドロップ試験方式でろう付した後、幅50mm×長さ60mmの大きさに切断し、幅60mm×長さ70mmの大きさのマスキング用シールを用いて、ろう材面は全面、犠牲材面は淵5mmにボンドでシールを貼り(供試材からはみ出したシールを犠牲材面に折り返しているため)、溶液の浸入を防止し、これを試験片とした。そして試験溶液としてNa+:118ppm、Cl−:58ppm、SO4 2−:60ppm、Cu2+:1ppm、Fe3+:30ppmを含む水溶液に供試材を浸漬させ、88℃×8時間後に室温まで自然冷却した後、16時間保持するサイクルを90サイクル行う浸漬試験を実施し、腐食状況を観察した。試験片が貫通しなかったものを耐食性が良好(○)、貫通したものを耐食性が不良(×)とした。
ろう付した供試材を幅10mm×長さ100mmの試験片に加工し、図4に示すように、ろう材面側を上向きに設定した。そして、固定端と振動端の距離を、以下の曲げ応力計算式により、曲げ応力が57.9kg/mm2となるように試験片長さを調整した。
「曲げ応力計算式:σB=(3/2)・{(E・h)/l2}・δ」
(E=ヤング率(kg/mm2) h=板厚(mm) l=試験片長さ(mm) 2δ=片振幅5mm)
次に、振動端側の下げ幅(片振幅)を5mm一定とし、振動端側を水平位置から5mm下げてから、水平位置に戻す片振り試験を実施した。試験片が折れるまで、5×103回以上であったものを疲労寿命が良好(○)、5×103回未満であったものを疲労寿命が不良(×)とした。
幅100mm×長さ250mmの試験片の長さ方向の上側に穴を開け、その穴に棒を通して、サンプルを棒に吊るした状態とした(ドロップ試験方式)。その後、ろう付炉に入れ、昇温速度15℃/分、600℃×5分保持、冷却速度200℃/分のろう付熱処理を実施した。その後JIS5号試験片を各供試材につき3本ずつ切り出して加工し、室温(25℃)に1週間放置した後、引張り試験を実施して、引張り強さを測定した。引張り強さが160MPa以上のものをろう付後強度が良好(○)、160MPa未満のものを不良(×)とした。
芯材の結晶粒径の測定は、JIS H:0501 7.切断法に記載されている方法により行った。すなわち、芯材表面を光学顕微鏡で写真撮影し、圧延方向に直線を引き、直線の長さの線分によって切られる結晶粒個数を数えることにより行った。
SEMにて、芯材表面を500倍で20視野観察し、各種金属間化合物分布状況を観察し、1mm2あたりの個数を算出した。
2 芯材
3 犠牲材
4 ろう材
S1 クラッド材用部材準備工程
S1a 芯材用部材準備工程
S1b 犠牲材用部材準備工程
S1c ろう材用部材準備工程
S2 重ね合わせ工程
S3 熱処理工程
S4 熱間圧延工程
S5 第1冷間圧延工程
S6 中間焼鈍工程
S7 第2冷間圧延工程
S8 仕上げ焼鈍工程
Claims (3)
- 芯材と、この芯材の一面側に形成された犠牲材と、この芯材の他面側に形成されたAl−Si系合金からなるろう材とを備えた熱交換器用アルミニウム合金クラッド材であって、
前記芯材は、Si:0.5〜1.1質量%、Cu:0.5〜1.1質量%、Mn:0.05質量%以上0.6質量%未満、Ti:0.05〜0.25質量%、Mg:0.45質量%以下を含み、残部がAlおよび不可避的不純物からなり、
前記犠牲材は、Si:0.5質量%を超え1.1質量%以下、Mn:0.001〜1.7質量%、Zn:3.0〜6.0質量%を含み、残部がAlおよび不可避的不純物からなり、
かつ、ろう付熱処理後の芯材結晶粒径が、50μm以上300μm未満であり、
前記ろう材の厚さが、20〜55μm、前記犠牲材の厚さが、25〜50μmであり、
前記芯材中に存在するAl−Mn系、Al−Mn−Si系、Al−Fe系、Al−Fe−Si系、Al−Mn−Fe−Si系の金属間化合物のうち、円換算直径で0.65〜15μmの前記金属間化合物が、5×103個/mm2以下、かつ15μmを超える金属間化合物が50個/mm2以下分布していることを特徴とする熱交換器用アルミニウム合金クラッド材。 - 請求項1に記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材の製造方法であって、
芯材用部材、犠牲材用部材、および、ろう材用部材を準備するクラッド材用部材準備工程と、
前記芯材用部材、前記犠牲材用部材、および、前記ろう材用部材を所定配置に重ね合わせて重ね合わせ材とする重ね合わせ工程と、
前記重ね合わせ材に熱処理を行う熱処理工程と、
前記熱処理工程の後に熱間圧延を行う熱間圧延工程と、
前記熱間圧延工程の後に冷間圧延を行う第1冷間圧延工程と、
前記第1冷間圧延工程の後に中間焼鈍を行う中間焼鈍工程と、
前記中間焼鈍工程の後に冷間圧延を行う第2冷間圧延工程と、を含み、
前記クラッド材用部材準備工程における前記芯材用部材を準備する際に行う均質化熱処理を、440〜570℃の温度で2時間以上行い、
前記第2冷間圧延工程における冷間加工率が20〜65%であることを特徴とする熱交換器用アルミニウム合金クラッド材の製造方法。 - 前記第2冷間圧延工程の後に、さらに、300℃以下の温度で5時間以下の仕上げ焼鈍を行う仕上げ焼鈍工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の熱交換器用アルミニウム合金クラッド材の製造方法。
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