JP2009155453A - アレルゲン不活化剤 - Google Patents

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【課題】ダニ等のアレルゲンを容易に低用量で不活化させる剤を提供する。
【解決手段】スチレンスルホン酸単位を有する高分子化合物からなるアレルゲン不活化剤。
【選択図】なし

Description

本発明はダニなどのアレルゲンを不活化することができるアレルゲン不活化剤に関する。
近年、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息を始めとする多くのアレルギー疾患が問題となっている。
この原因として、ヒトの生活様式や住宅構造の変化による室内アレルゲン(特に塵中に多いチリダニ(中でもヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides pteronyssinus)、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farmae)類、(イヌやネコのペットの毛、花粉、カビなど)の増加が挙げられる。
なかでも、ダニ類は畳、絨毯などの敷物類や毛布、布団などの寝具などに生息し増殖しており、例え駆除しても死骸や糞がアレルゲン症状を引き起こすと考えられている。更に、死骸や糞は敷物類や寝具等からカーテン、壁紙、衣料品等その他の繊維製品にも付着していることが知られていることから、被処理物として挙げることができる。
ダニアレルゲンは国際的に認知されているものだけでも10種類存在するが、アレルギーを引き起こす主な原因となっているものはチリダニのDer 1とDer 2の2種類であり、特にダニの糞中に多量に存在するDer 1は感作の頻度が高く重要なアレルゲンである。
実際、アレルゲン疾患のある患者の生活環境からアレルゲンを除去することは症状改善に有効であることが数多く報告されている。
従って、アレルギー疾患の症状を軽減し、新たなアレルギー疾患を予防するためにはダニの駆除とダニアレルゲンの不活化は同時に行われることが必要であることは明らかである。
アレルゲンは蛋白質であるので、アレルゲンを熱、強酸又は強アルカリ等で変性させるとアレルゲンは抗原性を失うと考えられる。しかしながら、非特許文献1ではアレルゲンは非常に安定性が高いことが記載されており、市販の酸化剤、還元剤、熱、アルカリ、酸では容易に分解されない(非特許文献1)。非特許文献1はダニ抗原Der 1とDer 2について記載している。ペット(イヌ、ネコ)に関して、熱についてはダニアレルゲンよりさらに安定であることを記載した非特許文献2が存在する。
アレルゲンを不活化させる技術としてタンニン酸を用いた技術(特許文献1)、茶抽出物、ハイドロキシアパタイト、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、没食子酸等を用いた技術(特許文献2)が記載(開示)されている。しかし、これらの化合物はカテキン、クロロゲン酸、クルクミン等のポリフェノールの一種で、酸化や共存する金属イオンとのキレート形成により変色しやすく、着色している化合物を用いた場合には敷物類や寝具を汚損してしまう問題や加工性に難があった。
芳香属ポリエーテル化合物を用いた技術(特許文献3)が記載(開示)されている。しかし、これらの化合物は不溶性であるため、使用する量や用途に限定が生じてしまう点、高濃度に使用する際には分散剤といった助剤を必要とする問題があった。因みに、価格面も高額で使用には困難が予測される。
住居内環境改善剤として、特許文献4には、特定の高分子化合物を用いた技術が記載されている。しかし、改善効果は高分子化合物単独によるものではなく、溶剤の蒸発により生じた固体様物質の生成によりもたらされる。また、特許文献4では、例えば、高分子高分子(PVAやPVP)は0.1%(1000ppm)濃度で使用されているため、これら高分子化合物が単独でアレルゲン不活化剤として使用できることを示唆していない。
The Journal of Immunology 1990;Vol 144:1353-1360 Allergy 1998;Vol 53 :1213-1215 特開2006−335934号公報 特開平6−279273号公報 特開2006−257376号公報 特開2004−275605号公報
本発明はダニ等のアレルゲンを容易に低用量で不活化させる剤を提供することにある。さらに詳しくは、本発明は、アレルゲン不活化剤として充分な効果を持ち、かつ実使用に充分に耐えうる薬剤を提供することにある。
本発明は、スチレンスルホン酸単位を有する高分子化合物からなるアレルゲン不活化剤に関する。また、本発明は、該本発明のアレルゲン不活化剤及び水を含むアレルゲン不活化処理剤組成物に関する。
本発明によれば、スチレンスルホン酸単位を有する高分子化合物を対象物に適用することにより、ダニ等のアレルゲンを容易に低用量で不活性化させることができる。ここで言う「アレルゲン不活化効果」とはチリダニのアレルゲン(Der 1、Der 2)、空気中に浮遊する花粉、イヌ・ネコのアレルゲンを不活化し、アレルゲンの特異的抗体に対する反応を不活化させる効果をいう。
本発明のスチレンスルホン酸単位を有する高分子化合物としては、スチレンスルホン酸を構成単位とする高分子化合物であれば、ホモポリマーやコポリマーいずれでも構わない。すなわち、本発明の高分子化合物は、スチレンスルホン酸のホモポリマー、スチレンスルホン酸と他の単量体とのコポリマー、及びこれらの塩である。
コポリマーの場合、高分子化合物を構成する他のモノマーとしては以下のものが挙げられる。
アニオン性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、ヒドロキシエチルアクリル酸、ヒドロキシエチルメタクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、リン酸モノ−10−メタクリロイルオキシデシル、特にアクリル酸、マレイン酸から選ばれる1種以上のモノマーが好ましい。
カチオン性モノマーとしては、メタクリル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、アクリル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、N−{3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル}アクリルアミド、N−{3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル}メタクリルアミド、エチル硫酸2−(メタクリロイルオキシ)エチルジメチルエチルアンモニウム、塩化2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニウム、塩化(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、塩化4−ビニルベンジルトリメチルアンモニウム、特にアクリル酸2−(N,N―ジメチルアミノ)エチル、メタクリル酸2−(N,N―ジメチルアミノ)エチル、N−{3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル}アクリルアミド、N−{3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル}メタクリルアミドが好ましい。
イオン性モノマー以外のモノマーとしては、メタクリル酸エチル等のメタクリレート類、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、酢酸ビニル等が特に好ましい。
本発明のスチレンスルホン酸単位を有する高分子化合物の分子量は重量平均分子量は1,000〜1,000,000が好ましく、より好ましくは、10,000〜800,000であり、更に好ましくは100,000〜500,0000である。かかる分子量は、ポリエチレングリコール換算のゲルろ過式液体クロマトグラフィーにより測定されたものである。
コポリマーの場合、スチレンスルホン酸の構成割合としては、構成単量体中、20重量%以上が好ましく、より好ましくは、50重量%以上、更に好ましくは、70重量%以上である。
本発明の高分子化合物の製造方法としては、従来公知の方法を用いることができる。例えば、ビニル系高分子化合物の合成方法は、例えば特開平6−206750号公報に記載されている様な方法が適用できる。具体的には、ラジカル開始剤の存在下に、前記の各モノマーを所定のモル比率で、ラジカル共重合することにより得られる。
本発明のアレルゲン不活化剤の使用方法としては特に限定されず、例えば、水溶剤、油剤、乳剤又は懸濁剤等の液体としてそのまま散布する方法、スプレー剤又はエアゾール剤にして噴霧する方法、不織布又は織布等の繊維積層体に含浸させる方法、クリーナーワックス又はディスポーザブルクリーナーとして使用する方法、洗剤又は柔軟仕上げ剤等に添加して洗濯する方法等が挙げられる。
又、その使用濃度としては、環境条件等により適宜選定できるが、例えば、ダニ抗原Der f1の重量1に対して、本発明に係る高分子化合物の重量が1〜100であることが好ましく、5〜50がより好ましい。
本発明のアレルゲン不活化剤は、衣料用洗浄剤、柔軟剤、漂白剤、糊剤、住居用洗浄剤、仕上げ剤、食器用洗浄剤、自動食器洗い機用洗浄剤、スプレー型消臭剤等に顆粒又は液体の形状で添加して用いることにより、製品中のアレルゲンを効果的に不活化することができる。添加量としては衣料用洗浄剤、柔軟剤、漂白剤、糊剤の場合は、0.1ppm以上、効果の点から1ppm以上が好ましく、これらの剤中に0.01重量%以上、効果の点から0.1重量%以上添加することが好ましい。スプレー型消臭剤や住居用洗浄剤、住居用仕上げ剤の場合は、これらの剤中に0.01〜5重量%添加することが好ましい。
本発明のアレルゲン不活化剤は、上記高分子化合物を適当な溶媒に溶解して液状成分として用いられることが好ましい。上記溶媒としては水が最も好ましいが、水と相溶可能な溶媒を混合していてもよい。相溶可能な溶媒としてはエタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコールが挙げられる。本発明により、本発明のアレルゲン不活化剤及び水を含むアレルゲン不活化処理剤組成物を得ることができる。
洗浄剤の一例として、衣料用洗浄剤組成物は、衣類を洗浄するための洗剤等として使用され、界面活性剤、ビルダー、アルカリ剤、漂白成分等の従来の洗浄剤組成物に配合される成分を含有することができる。
衣料用洗浄剤組成物に使用できる界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤等が挙げられる。
陰イオン界面活性剤としては、高級アルコールの硫酸エステル塩、高級アルコールのエトキシル化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩若しくはそのエステル塩、又は脂肪酸塩等が挙げられる。特に、アルキル鎖の炭素数が10〜18(好ましくは12〜14)の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数が10〜20のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩が好ましい。また、対イオンとしては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルカノールアミン等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、高級アルコールのエチレンオキシド(以下「EO」という)付加物、若しくはEO/プロピレンオキシド(以下「PO」という)付加物、脂肪酸アルカノールアミド、アルキル(ポリ)グリコシド等が挙げられる。特に炭素数が10〜16のアルコールのEO平均1〜10モル付加物が皮脂汚れの除去、耐硬水性、生分解性の点、及び直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩との相性の点で好ましい。
陽イオン界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩等が、両性界面活性剤としては、カルボベタイン型、スルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
漂白成分としては、水溶液中で過酸化水素を放出する物質(以下過酸化水素放出物質という)や漂白活性化剤が挙げられる。過酸化水素放出物質としては、炭酸塩・過酸化水素付加物、硼酸塩・過酸化水素付加物、トリポリリン酸塩・過酸化水素付加物、ピロリン酸塩・過酸化水素付加物、尿素・過酸化水素付加物等が挙げられる。この中でも、炭酸塩・過酸化水素付加物、硼酸塩・過酸化水素付加物が好ましく、過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウムがより好ましい。
柔軟剤組成物は、衣類等、繊維製品の柔軟処理に用いられ、柔軟基剤、抗菌剤等を含有することができる。柔軟基剤としては、下記式(I)〜(VI)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2009155453
〔式中、R1及びR2はそれぞれ炭素数11〜23の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和炭化水素基、R3は炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和炭化水素基、ヒドロキシエチル基あるいはヒドロキシプロピル基、mは2又は3、R4、R5、R9及びR10はそれぞれ炭素数10〜24のアルキル基、アルケニル基又はβ−ヒドロキシアルキル基であり、R6、R7及びR8はそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基、ベンジル基又は−(C24O)p−H(但し、pは1〜3である)を示し、X-はハロゲンイオン、炭素数1〜3のアルキル基を有するモノアルキル硫酸イオン等の陰イオン基を示す。〕
液体消臭剤組成物は、空間中へ又は対象物へ直接適用する事により、長期間に渡って、消臭効果を発現することができる。液体消臭剤組成物を適用する方法としては、噴霧や塗布が好ましいが、噴霧がより好ましく、各種トリガースプレイヤー等の空気圧を利用した噴霧方法が考えられる。すなわち、噴霧手段を備えた容器に充填してなるスプレー式消臭剤が好適である。液体消臭剤組成物には、シクロデキストリン等の包接化合物を配合することができる。さらに可溶化剤として、イソプロパノール等の低級(炭素数3〜4)アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類(炭素数2〜12)、p−トルエンスルホン酸塩、m−キシレンスルホン酸塩等の芳香族スルホン酸塩類を配合することができる。また、pKCaが3以下のクエン酸等のポリカルボン酸又はその塩を含有しても良い。また、香料成分を配合しても良く、マスキングや変調作用を考慮して種類を選択使用することにより、さらに好まれる仕上がりとなる。香料成分は、他の成分に影響されない化合物が選ばれる。その他、色素、増粘剤等を配合しても良く、防腐剤を配合しても良い。
(1)実験材料
(1−1)ダニ抗原懸濁液
ダニ抗原としては精製ダニ抗原Der f1 AB-T-1(アサヒフードアンドヘルスケア(株)製)を用い、終濃度100pg/mLとなるようにイオン交換水に溶解させ、ダニ抗原懸濁液を得た。
(1−2)高分子化合物
・高分子化合物1:ポリスチレンスルホン酸(シグマアルドリッチジャパン(株):重量平均分子量1,400)
・高分子化合物2:ポリスチレンスルホン酸(ライオン(株)(ポリティ2000):重量平均分子量17,000)
・高分子化合物3:ポリスチレンスルホン酸(東ソー(株):重量平均分子量140,000)
・高分子化合物4:ポリスチレンスルホン酸(東ソー(株):重量平均分子量380,000)
・高分子化合物5:ポリアクリル酸にポリスチレンスルホン酸をグラフト重合したグラフトコポリマー(Na塩)(主鎖モノマー/側鎖モノマーモル比5/5)(重量平均分子量340,000)
・高分子化合物6:ポリアクリル酸にポリスチレンスルホン酸をグラフト重合したグラフトコポリマー(Na塩)(主鎖モノマー/側鎖モノマーモル比7/3)(重量平均分子量999,000)
・高分子化合物7:アクリル酸とポリスチレンスルホン酸とのコポリマー(Na塩)・モノマーモル比5/5(重量平均分子量66,000)
・高分子化合物8:ポリビニルアルコール(日本合成化学(株)製(ゴーセノールGM−14))
・高分子化合物9:ポリビニルピロリドン(ISP TECHNOLOGY Inc.(K−90))
高分子化合物1〜7の分子量は、ゲルろ過式液体クロマトグラフィー(カラム:GMPWXL(東ソー(株))、溶離液:0.2Mリン酸/CH3CN=7:3、温度:40℃、流速:0.5mL/min、検出:UV254nm)(GPC)によるポリエチレングリコール(PEG)換算分子量である。
(3)評価
上記懸濁液に対して、上記高分子化合物をその濃度が表1の通りとなるように添加(合計1mL)し、懸濁液と高分子化合物を混合接触させた後、同混合液を30℃、1時間静置処理を行い、処理後の溶液中に残留するアレルゲン量を以下に示した方法〔酵素免疫測定法(ELISA法)〕にて測定し、抗体とアレルゲン不活化処理した抗原が抗原抗体反応をするかどうかをin vitroで評価した。アレルゲン不活化効果は以下の判定基準(ブランクに対する低減割合)に従った(表1)。
不活化効果(%)=100−(A/B×100)
A:不活化処理後のアレルゲン量
B:ブランクのアレルゲン量
判定基準
◎:不活化効果70%以上
○:不活化効果30%以上〜70%未満
△:不活化効果10%以上〜30%未満
×:不活化効果10%未満
(アレルゲン成分測定)
残存したアレルゲン成分の測定法としては酵素免疫測定法(ELISA法)のサンドイッチ法を用いた。即ち、生活環境中の汚染物質測定マニュアル(発行:独立行政法人環境再生保全機構、改訂版(平成16年)P.196-198)に従った。そのプロトコールについては以下に示す。
1.マイクロプレートの各ウェルに0.1mLの一次抗体溶液を加え、37℃、30分、ついで4℃で一晩インキュベートした後、0.3mLの洗浄用緩衝液(PBS-T)でウェルを3回洗浄する。
2.各ウェルに0.25mLのブロッキング溶液を加え、37℃で1時間インキュベートした後、0.3mLの洗浄用緩衝液(PBS-T)でウェルを3回洗浄する。
3.Der f1の標準溶液(200-0.5pg/mL)、および試料の抽出液0.1mLをそれぞれ2ウェルに加える。25℃で5時間インキュベートした後、0.3mLの洗浄用緩衝液(PBS-T)でウェルを5回洗浄する。
4.各ウェルに0.1mLのビオチン化二次抗体溶液を加え、25℃で1時間インキュベートした後、0.3mLの洗浄用緩衝液(PBS-T)でウェルを5回洗浄する。
5.各ウェルに0.1mLのストレプトアビジン-β-D-ガラクトシダーゼ溶液を加え、25℃で2時間インキュベートした後、0.3mLの洗浄用緩衝液(PBS-T)でウェルを5回洗浄する。
6.各ウェルに0.1mLの基質溶液を加え、37℃で1時間インキュベートする。
7.各ウェルに酵素反応停止用緩衝液(pH10.4)を加えた後、蛍光プレートリーダーを用いて励起波長360nm、蛍光波長465nmで各ウェルの蛍光強度を測定する。
8.標準溶液の濃度と蛍光強度から標準曲線を描き、その標準曲線を用いて各試料抽出液の蛍光強度からアレルゲン濃度を算出する。
Figure 2009155453

Claims (4)

  1. スチレンスルホン酸単位を有する高分子化合物からなるアレルゲン不活化剤。
  2. 前記高分子化合物の重量平均分子量が1,000〜1,000,000である請求項1記載のアレルゲン不活化剤。
  3. 前記高分子化合物におけるスチレンスルホン酸単位の割合が、構成単量体中、20重量%以上である請求項1又は2記載のアレルゲン不活化剤。
  4. 前記請求項1〜3いずれか1項に記載のアレルゲン不活化剤及び水を含むアレルゲン不活化処理剤組成物。
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