JP2009149411A - 乗客コンベアの手摺駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、簡素でかつ安価な構造で、移動手摺の圧痕の発生を抑えることができる乗客コンベアの手摺駆動装置を提供する。
【解決手段】手摺押圧機構18Aは、コイル取付部材、筒状のソレノイドコイル20、断面コ字状の規制片21、棒状のプランジャ22、板状のローラ取付部材23、複数の回転軸24A,24B、及び押圧ローラ25A,25Bを有している。手摺押圧機構18Aは、移動手摺4の走行中には、押圧ローラ25A,25Bを手摺駆動ローラ14A,14Bへ向けて付勢して移動手摺4を手摺駆動ローラ14へ向けて押圧する。また、手摺押圧機構18Aは、移動手摺4の走行停止中には、押圧ローラ25A,25Bの付勢を解除する。
【選択図】図3
【解決手段】手摺押圧機構18Aは、コイル取付部材、筒状のソレノイドコイル20、断面コ字状の規制片21、棒状のプランジャ22、板状のローラ取付部材23、複数の回転軸24A,24B、及び押圧ローラ25A,25Bを有している。手摺押圧機構18Aは、移動手摺4の走行中には、押圧ローラ25A,25Bを手摺駆動ローラ14A,14Bへ向けて付勢して移動手摺4を手摺駆動ローラ14へ向けて押圧する。また、手摺押圧機構18Aは、移動手摺4の走行停止中には、押圧ローラ25A,25Bの付勢を解除する。
【選択図】図3
Description
この発明は、手摺駆動ローラの外周面と移動手摺との接触箇所に作用する摩擦力を用いて、移動手摺を駆動させる乗客コンベアの手摺駆動装置に関する。
従来の乗客コンベアの手摺駆動装置では、手摺駆動ローラと押圧ローラとによって移動手摺が挟み込まれており、その押圧ローラが板ばねによって支持されている。この板ばねのばね力により、押圧ローラが手摺駆動ローラへ向けて付勢されて、移動手摺が手摺駆動ローラへ向けて押圧されている。この状態のときに、手摺駆動ローラが回転されたことに伴って、手摺駆動ローラの外周面と移動手摺との接触箇所に摩擦力が作用し、この摩擦力により、モータからの駆動力が手摺駆動ローラを介して移動手摺に伝わり、移動手摺が駆動される。
ここで、このような従来の乗客コンベアの手摺駆動装置では、移動手摺の走行中・走行停止中に関わらず、移動手摺が押圧ローラによって常に押圧されており、また移動手摺が例えばゴム等の弾性体によって形成されているため、走行停止中の移動手摺の表面(C字外面)のうち、手摺駆動ローラと押圧ローラとに挟み込まれた箇所に圧痕が生じてしまい、その圧痕によって移動手摺の意匠性が低下していた。
これに対して、特許文献1に示すような従来の乗客コンベアの手摺駆動装置では、押圧ローラとしての従動ローラが取り付けられた支持枠と、手摺駆動ローラが取り付けられた可動板との間にコイルばねが介在されており、このコイルばねのばね力によって、可動板が支持枠の反対側へ付勢されている。そして、移動手摺の走行開始時に手摺駆動ローラの回転軸に接続された手摺駆動チェーンの張力を変化させることによって、コイルばねのばね力に抗して可動板を支持枠側へ変位させる。
このような構成により、特許文献1に示すような従来の乗客コンベアの手摺駆動装置では、移動手摺の走行中に、手摺駆動ローラと従動ローラとにより移動手摺を挟み込み、移動手摺の走行停止中に、手摺駆動ローラと従動ローラとによる移動手摺の挟み込み状態を解除することにより、移動手摺の圧痕の発生を防いでいる。
しかしながら、特許文献1に示すような従来の乗客コンベアの手摺駆動装置では、移動手摺の走行開始時に手摺駆動チェーンに張力を加えて可動板を支持枠側へ変位させる制動機構部や、移動手摺の走行停止時に手摺駆動チェーンに加えられた張力を解放して可動板を支持枠から開離させる狭圧力解放機構部が必要であるため、全体の構造が複雑化しており、製造コストが高くなるという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡素でかつ安価な構造で、移動手摺の圧痕の発生を防ぐことができる乗客コンベアの手摺駆動装置を提供することを目的とする。
この発明に係る乗客コンベアの手摺駆動装置は、移動手摺の近傍に設けられ、外部から受けた駆動力によって回転され、回転することにより外周面から移動手摺に駆動力を伝達するための手摺駆動ローラ、及び移動手摺に対して手摺駆動ローラの反対側に配置された押圧ローラを有し、移動手摺の走行中には、押圧ローラを手摺駆動ローラへ向けて付勢して、移動手摺を手摺駆動ローラへ向けて押圧することにより、駆動力を手摺駆動ローラから移動手摺に伝達し、移動手摺の走行停止中には、押圧ローラの付勢を解除する手摺押圧機構を備えたものである。
この発明の乗客コンベアの手摺駆動装置は、移動手摺の走行中には、手摺押圧機構が押圧ローラを手摺駆動ローラへ向けて付勢して移動手摺を手摺駆動ローラへ向けて押圧するとともに、移動手摺の走行停止中には、手摺押圧機構が押圧ローラの付勢を解除するので、特許文献1に示すような従来の乗客コンベアの手摺駆動装置における制動機構部や狭圧力解放機構が不要となることにより、簡素でかつ安価な構造で、移動手摺の圧痕の発生を抑えることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータの端部の概略を示す側面図である。なお、図1では、トラス1の一部を切り欠いて示す。
図1において、建物のエスカレータの設置スペースには、階間を掛け渡すようにトラス1が設けられている。トラス1には、無端状に接続された複数の踏段(図示せず)が設けられている。これらの踏段は、トラス1の長手方向に沿って走行可能となっている。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータの端部の概略を示す側面図である。なお、図1では、トラス1の一部を切り欠いて示す。
図1において、建物のエスカレータの設置スペースには、階間を掛け渡すようにトラス1が設けられている。トラス1には、無端状に接続された複数の踏段(図示せず)が設けられている。これらの踏段は、トラス1の長手方向に沿って走行可能となっている。
トラス1の上面には、一対の欄干2がトラス1の長手方向に沿って、立てて設けられている。各欄干2の表面には、手摺レール3が設けられている。手摺レール3には、無端状の移動手摺4が走行可能に設けられている。移動手摺4の形状は、断面C字状である。また、移動手摺4は、乗客が掴むためのC字外面4aと、C字外面4aに対する裏面であるC字内面4bとを有している。さらに、移動手摺4の走行は、手摺レール3によって案内される。
トラス1の上階側の端部には、回転軸を有するモータ5と、踏段及び移動手摺4の走行を制御する走行制御部としての制御盤(図示せず)とが設けられている。モータ5の回転軸には、メインスプロケット6が取り付けられている。さらに、トラス1の傾斜部の上階側には、第1手摺駆動用スプロケット7と、一対の第2手摺駆動用スプロケット8と、各移動手摺4を駆動する一対の手摺駆動装置9とが設けられている。なお、一対の第2手摺駆動用スプロケット8、一対の手摺駆動装置9は、それぞれトラス1の両側部に配置されている。
メインスプロケット6及び第1手摺駆動用スプロケット7は、第1手摺駆動用チェーン10によって互いに接続されている。第1手摺駆動用スプロケット7及び第2手摺駆動用スプロケット8は、同一の回転軸に固定されており、互いに一体となって回転する。第2手摺駆動用スプロケット8及び手摺駆動装置9は、第2手摺駆動用チェーン11によって互いに接続されている。
図2は、図1の手摺駆動装置9を拡大して示す側面図である。図2において、手摺駆動装置9は、トラス1に固定された取付板12と、取付板12に回転自在に取り付けられた4つの回転軸13A〜13Dと、回転することにより外周面から移動手摺4に駆動力を伝達するための4つの手摺駆動ローラ14A〜14Dと、4つの第3手摺駆動用スプロケット15A〜15Dと、取付板12に回転自在に取り付けられたテンションスプロケット16と、取付板12に取り付けられた2つの断面L字状の案内部材17と、2つの手摺押圧機構18A,18Bとを有している。
手摺駆動ローラ14A〜14Dは、回転軸13A〜13Dの先端部にそれぞれ取り付けられて、移動手摺4の近傍の箇所のうち、移動手摺4の上方に配置されている。また、手摺駆動ローラ14A〜14Dの外周面の一部は、移動手摺4のC字内面4bに接触している。第3手摺駆動用スプロケット15A〜15Dは、回転軸13A〜13Dの軸方向中央部にそれぞれ取り付けられている。手摺駆動ローラ14A及び第3手摺駆動用スプロケット15Aは、互いに一体となって回転する。手摺駆動ローラ14B〜D及び第3手摺駆動用スプロケット15B〜Dは、手摺駆動ローラ14A及び第3手摺駆動用スプロケット15Aと同様に、互いに一体となって回転する。
ここで、第2手摺駆動用チェーン11は、第3手摺駆動用スプロケット15A〜15Dの歯部と、テンションスプロケット16の歯部とに巻き掛けられている。モータ5からの駆動力は、メインスプロケット6、第1手摺駆動用チェーン10、第1手摺駆動用スプロケット7、第2手摺駆動用スプロケット8、第2手摺駆動用チェーン11及び第3手摺駆動用スプロケット15A〜15Dを介して、手摺駆動ローラ14A〜14Dに伝達される。また、手摺駆動ローラ14A〜14Dは、モータ(外部)5からの駆動力を受けることによって回転される。
各案内部材17は、互いに隣り合う手摺駆動ローラ14A,14Bの間と、互いに隣り合う手摺駆動ローラ14C,14Dの間とにそれぞれ配置されている。また、案内部材17は、L字長辺部17a及びL字短辺部17bを有している。L字長辺部17aには、ねじ19が挿入されており、そのねじ19によって、L字長辺部17aは取付板12に固定されている。L字短辺部17bには、案内孔17cが設けられている。手摺押圧機構18Aは、移動手摺4に対して、手摺駆動ローラ14A,14Bの反対側(移動手摺4の下方)に配置されている。手摺押圧機構18Bは、移動手摺4に対して手摺駆動ローラ14C,14Dの反対側に配置されている。
図3は、図2のIII部を拡大して示す正面図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。図5は、移動手摺4の走行停止中の図2の手摺押圧機構18Aを拡大して示す正面図である。なお、図3,4は、移動手摺4の走行中の手摺押圧機構18Aを示す。また、図4は、第2手摺駆動用チェーン11及び第3手摺駆動用スプロケット15A〜15Dを省略して示す。
図3〜5において、手摺押圧機構18Aは、トラス1に固定されたコイル取付部材(図示せず)、筒状のソレノイドコイル20、断面コ字状の規制片21、棒状のプランジャ(駆動軸)22、板状のローラ取付部材23、2つの回転軸24A,24B、及び2つの押圧ローラ25A,25Bを有している。ソレノイドコイル20は、コイル取付部材に取り付けられている。また、ソレノイドコイル20は、制御盤に電気的に接続されている。
ここで、制御盤は、エスカレータの運転中に、ソレノイドコイル20に励磁電流を供給する。より具体的に、制御盤は、エスカレータの運転開始時(起動時)、即ち踏段及び移動手摺4の走行開始時にソレノイドコイル20への励磁電流の供給を開始して、移動手摺4の走行中に継続的に励磁電流をソレノイドコイル20に供給する。一方、制御盤は、エスカレータの運転停止時、即ち踏段及び移動手摺4の走行停止時にソレノイドコイル20への励磁電流の供給を停止する。そして、ソレノイドコイル20を形成する導線に励磁電流が流れることによって、ソレノイドコイル20が励磁される。
規制片21は、ソレノイドコイル20の下端部に取り付けられている。プランジャ22は、案内孔17cとソレノイドコイル20の中空部とに上下動可能に挿入されている。プランジャ22の上下動は、案内孔17cによって案内される。これとともに、プランジャ22の上端部のトラス1の長手方向(図3の左右方向)への揺動は、案内孔17cによって規制される。また、プランジャ22の下端部は、ソレノイドコイル20が非励磁状態のときに、規制片21の底部に当接しており、プランジャ22の下方への変位は、規制片21によって規制される。さらに、ソレノイドコイル20が励磁状態のときに、プランジャ22に電磁力が働き、その電磁力によりプランジャ22が移動手摺4に接近する方向(図3の上方)へ変位される。
ローラ取付部材23の長さ方向の中間部(図3におけるA部)は、プランジャ22の上端部から下側に間隔をおいた箇所に固定されている。また、ローラ取付部材23の長さ方向の両端は、それぞれトラス1の長手方向(図3の左右方向)の両側へ向けて張り出すように配置されている。回転軸24A,24Bは、それぞれローラ取付部材23の長さ方向の両端に回転自在に取り付けられている。押圧ローラ25A,25Bは、それぞれ回転軸24A,24Bに取り付けられている。回転軸24A及び押圧ローラ25Aは、互いに一体となって回転する。回転軸24B及び押圧ローラ25Bは、互いに一体となって回転する。
ここで、ソレノイドコイル20が非励磁状態のときに、押圧ローラ25A,25Bの外周面の頂部と、移動手摺4のC字外面4aとの間には、例えば15mm程度の間隔が空けられている。また、ソレノイドコイル20が非励磁状態から励磁状態となった際に、プランジャ22が移動手摺4に接近する方向へ変位されることに伴って、押圧ローラ25A,25Bが手摺駆動ローラ14A,14Bへ向けて付勢される。さらに、押圧ローラ25が付勢されることによって、押圧ローラ25A,25Bの外周面の一部がC字外面4aに当接し、移動手摺4が手摺駆動ローラ14A,14Bへ向けて押圧される。
さらにまた、移動手摺4の走行開始時にソレノイドコイル20が励磁状態であることにより、手摺駆動ローラ14A,14Bへ向けて付勢された状態で押圧ローラ25A,25Bが保持される。さらにまた、ソレノイドコイル20が励磁状態から非励磁状態となったことに伴って、押圧ローラ25A,25Bの付勢が解除(付勢状態での保持が解除)される。そして、押圧ローラ25A,25Bは、自重によって移動手摺4から離れる方向(図3の下方)へ変位する。
従って、手摺押圧機構18Aは、移動手摺4の走行中には、押圧ローラ25A,25Bを手摺駆動ローラ14A,14Bへ向けて付勢して、移動手摺4を手摺駆動ローラ14A,14Bへ向けて押圧するとともに、手摺駆動ローラ14A,14Bへ向けて付勢した状態で押圧ローラ25A,25Bを保持する。また、手摺押圧機構18Aは、移動手摺4の走行停止中には、押圧ローラ25A,25Bの付勢を解除する。なお、手摺押圧機構18Bの構成は、手摺押圧機構18Aの構成と同様であり、手摺押圧機構18Bのソレノイドコイル20が励磁状態のときに、手摺押圧機構18Bの押圧ローラ25A、25Bが手摺駆動ローラ14C,14Dへ向けて付勢され、移動手摺4が手摺駆動ローラ14C,14Dへ向けて押圧される。
次に、動作について説明する。まず、エスカレータの運転開始時に、制御盤からの励磁電流によって、手摺押圧機構18A,18Bのソレノイドコイル20が励磁される。そして、ソレノイドコイル20が励磁されることによって、プランジャ22が移動手摺4に接近する方向へ変位される。そのプランジャ22が変位されたことに伴って、2組の(手摺押圧機構18A,18Bのそれぞれの)押圧ローラ25A,25Bが手摺駆動ローラ14A〜14Dへ向けて付勢され、移動手摺4が手摺駆動ローラ14A〜14Dへ向けて押圧される。エスカレータの運転中には、制御盤による励磁電流の供給が継続されることにより、手摺駆動ローラ14A〜14Dへ向けて付勢された状態で2組の押圧ローラ25A,25Bが保持される。
このときに、移動手摺4が手摺駆動ローラ14A〜14Dへ向けて押圧されていることにより、手摺駆動ローラ14A〜14Dと、2組の押圧ローラ25A,25Bとによって移動手摺4が挟み込まれた状態となり、この状態のときに、モータ5の駆動力により手摺駆動ローラ14A〜14Dが回転されることによって、手摺駆動ローラ14A〜14Dの外周面とC字内面4bとの接触箇所に摩擦力が生じる。この摩擦力によって、モータ5の駆動力が手摺駆動ローラ14A〜14Dの外周面から移動手摺4に伝わり、移動手摺4が駆動される。また、移動手摺4が駆動されたことに伴って、2組の押圧ローラ25A,25Bが従動的に回転される。
一方、エスカレータの運転停止時には、制御盤による励磁電流の供給が停止され、ソレノイドコイル20が非励磁状態となることにより、2組の押圧ローラ25A,25Bの付勢が解除され、2組の押圧ローラ25A,25Bが自重によって移動手摺4から離れる方向へ変位する。そして、2組の押圧ローラ25A,25Bが移動手摺4から離れる方向へ変位することによって、手摺駆動ローラ14A〜14Dと2組の押圧ローラ25A,25Bとによる移動手摺4の挟み込み状態が解除される。
上記のようなエスカレータの手摺駆動装置では、移動手摺4の走行中には、手摺押圧機構18A,18Bがそれぞれの押圧ローラ25A,25Bを手摺駆動ローラ14A〜14Dへ向けて付勢して移動手摺4を手摺駆動ローラ14A〜14Dへ向けて押圧するとともに、移動手摺4の走行停止中には、手摺押圧機構18A,18Bがそれぞれの押圧ローラ25A,25Bの付勢を解除するので、特許文献1に示すような従来の乗客コンベアの手摺駆動装置における制動機構部や狭圧力解放機構が不要となることにより、簡素でかつ安価な構造で、移動手摺4の圧痕の発生を抑えることができる。
また、手摺押圧機構18A,18Bのそれぞれのソレノイドコイル20が励磁状態から非励磁状態となって、2組の押圧ローラ25A,25Bの付勢が解除された際に、2組の押圧ローラ25A,25Bが自重によって移動手摺4から離れる方向へ変位するので、手摺駆動ローラ14A〜14Dと2組の押圧ローラ25A,25Bとによる移動手摺4の挟み込み状態を解除するための動力が不要となり、より簡素な構造とすることができる。
なお、実施の形態1では、エスカレータの手摺駆動装置について説明したが、この発明は、動く歩道の手摺駆動装置にも適用できる。
また、実施の形態1では、4つの手摺駆動ローラ14A〜14D、2つの手摺押圧機構18A,18B、及び2組の押圧ローラ25A,25Bを用いたが、これらの部材・機構の数はあくまで一例であり、これらの部材・機構の数は、適宜決定することができる。
さらに、実施の形態1では、手摺押圧機構18Aが手摺駆動ローラ14A,14Bに対応しており、手摺押圧機構18Bが手摺駆動ローラ14C,14Dに対応(1:2で対応)していたが、この例に限るものではなく、複数の手摺押圧機構18が手摺駆動ローラ14A〜Dに個別に対応(1:1で対応)してもよく、又は1つの手摺押圧機構18が3つ以上の手摺駆動ローラ14に対応(1:3以上で対応)してもよい。
さらにまた、実施の形態1では、移動手摺4が走行停止中に、押圧ローラ25A,25Bの外周面の頂部と移動手摺4のC字外面4aとの間に間隔が空けられていたが、移動手摺4が走行停止中に、手摺押圧機構18A,18Bが移動手摺4に押圧力を加えなければよく、移動手摺4が走行停止中に、移動手摺4の走行停止中に押圧ローラ25A,25Bの外周面の一部が移動手摺4に接触してもよい。
また、実施の形態1では、制御盤から直接的にソレノイドコイル20に励磁電流が供給されていたが、この例に限るものではなく、例えば電源回路等の励磁電流供給部を、制御盤から独立して設けて、その励磁電流供給部を制御盤とソレノイドコイル20との間に介在させてもよい。この場合、エスカレータの運転開始時に、制御盤からの起動信号に応じて励磁電流供給部がソレノイドコイル20への励磁電流の供給を開始し、エスカレータの運転停止時に、制御盤からの停止信号に応じて励磁電流供給部が励磁電流の供給を停止することによって実現可能となる。
4 移動手摺、9 手摺駆動装置、14A〜14D 手摺駆動ローラ、18A,18B 手摺押圧機構、20 ソレノイドコイル、22 プランジャ、25A,25B 押圧ローラ。
Claims (2)
- 移動手摺の近傍に設けられ、外部から受けた駆動力によって回転され、回転することによって外周面から前記移動手摺に前記駆動力を伝達するための手摺駆動ローラ、及び
前記移動手摺に対して前記手摺駆動ローラの反対側に配置された押圧ローラを有し、前記移動手摺の走行中には、前記押圧ローラを前記手摺駆動ローラへ向けて付勢して、前記移動手摺を前記手摺駆動ローラへ向けて押圧することにより、前記駆動力を前記手摺駆動ローラから前記移動手摺に伝達し、前記移動手摺の走行停止中には、前記押圧ローラの付勢を解除する手摺押圧機構
を備えたことを特徴とする乗客コンベアの手摺駆動装置。 - 前記手摺押圧機構は、前記移動手摺の走行を制御する走行制御部から励磁電流を受けることにより励磁されるコイルと、前記押圧ローラに接続され、励磁状態の前記コイルから電磁力を受けることにより前記押圧ローラを前記手摺駆動ローラへ向けて付勢するプランジャとをさらに有しており、
前記手摺駆動ローラは、前記移動手摺の上方に配置されており、
前記押圧ローラは、前記移動手摺の下方に配置されており、前記コイルが励磁状態から非励磁状態となって付勢が解除されたときに、自重によって前記移動手摺から離れる方向へ変位する
ことを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。
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