JP2009148203A - スピニングリールの釣り糸案内部品及びスピニングリールのロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】スピニングリールのベールレス型の釣り糸案内部品及びロータにおいて、釣り糸をスムーズに案内できるようにする。
【解決手段】第1釣り糸案内機構76は、第1ロータアーム31の先端にのみ揺動自在に装着された支持部材70と、支持部材70に固定された固定軸73と、固定軸73に回動自在に支持され釣り糸を案内するローラが形成されたラインローラ71と、釣り糸をラインローラ71に導く固定軸カバー74とを有している。固定軸カバー74は、ラインローラ71取付側と逆側の端面が径方向外方に全周にわたって環状に突出した大径部74bと、大径部74bの先端が略球形状に突出して完結するように形成された突出部74aと、大径部74bの基端から固定軸73に装着されたラインローラ71に向かって滑らかに縮径するように形成された傾斜部74cとを有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、釣り糸案内部品、特に、釣り糸をスプールに案内する釣り糸案内機構に含まれるスピニングリールの釣り糸案内部品に関する。さらに、本発明は、ロータ、特に、スピニングリールのリール本体に回転自在に装着され、釣り糸をスプールに巻き付けるスピニングリールのロータに関する。
スピニングリールのロータとして、一方のロータアームにのみ釣り糸案内機構を有する、いわゆるベールレス型のロータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。従来のベールレス型のスピニングリールのロータは、第1ロータアーム及び第2ロータアームと、第1ロータアームの先端に糸巻取姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着された釣り糸案内機構とを有している。釣り糸案内機構は、第1ロータアームの糸開放姿勢と糸巻取姿勢とに揺動自在に装着された支持部材と、固定軸と、ラインローラと、固定軸カバーとを備えている。固定軸は、支持部材の先端に基端が装着されたものである。ラインローラは、固定軸に回転自在に装着され釣り糸を案内可能なものである。固定軸カバーは、先端に向けて先細りに形成されており、先端部が所定の方向に向くように、固定軸の軸芯と同方向に略円錐形状に延びている。
このような構成のベールレス型のロータを有するスピニングリールでは、キャスティング時には、釣り糸案内機構を糸開放姿勢に揺動させ、キャスティング後に釣り糸案内機構を釣竿を持つ手と逆の手の指でつまんで糸巻取姿勢側に戻した後、釣り糸をつまんでラインローラに引っ掛ける動作を行う。
特開2004−236564号公報
前記従来のベールレス型のロータを有するスピニングリールでは、固定軸カバーは、先端部が所定の方向に向くように形成されている。しかし、たとえばベールを有する別のスピニングリールからベールや固定軸カバーを取り外し、従来のベールレス型の固定軸カバーをそのまま付け替えようとする場合には、固定軸カバーは従来のベールレス型のスピニングリール専用に設計されているために、取り付けた固定軸カバーの先端部が釣り人の巻き取り操作に邪魔になる方向や、あるいは固定軸カバーから糸落ちしてしまう方向に向いて釣り糸のスムーズな案内を損なうおそれが生じる。
本発明の課題は、スピニングリールのベールレス型の釣り糸案内部品及びロータにおいて、ベールレス型の固定軸カバーを別のスピニングリールに取り付けた場合でも、釣り糸をスムーズに案内できるようにすることにある。
発明1に係るスピニングリールの釣り糸案内部品は、第1ロータアームの先端にのみ糸案内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着された支持部材と、支持部材に一端が固定された固定軸と、固定軸に回動自在に支持され周面に釣り糸を案内するローラが形成されたラインローラとを有し、釣り糸をスプールに案内する釣り糸案内機構に含まれるスピニングリールの釣り糸案内部品であって、釣り糸をラインローラに導く固定軸カバーを備えている。固定軸カバーは、固定軸の他端に支持部材と間隔を隔てて設けられ、ラインローラ取付側と逆側の端面が径方向外方に突出した大径部と、大径部の先端が略球形状に突出して完結するように形成された突出部とを有している。
このスピニングリールは、第1ロータアームの先端にのみ支持部材が設けられたいわゆるベールレス型のものである。このスピニングリールの釣り糸案内部品では、固定軸カバーは略球形状に形成された滑らかな突出部を有している。このため、ベールを有する別のスピニングリールからベールや固定軸カバーを取り外し、ベールレス型の固定軸カバーをそのまま付け替えようとする場合でも、別のスピニングリールに取り付けた固定軸カバーの先端部が略球形状に形成された滑らかな突出部となっているので、釣り糸の巻き取りを阻害する方向や、あるいは固定軸カバーから糸落ちしてしまう方向に向くことがなくなる。したがって、ベールレス型の固定軸カバーを別のスピニングリールに取り付けた場合でも、釣り糸をスムーズに案内できる。
さらに、ここでは、固定軸カバーは、ラインローラ取付側と逆側の端面が径方向外方に突出した大径部を有しているので、ラインローラに案内された釣り糸が固定軸カバー側に移動しても、移動した釣り糸が径方向外方に突出した大径部によって移動が規制されるので、固定軸カバーからの糸落ちをさらに防止することができる。
発明2に係る釣り糸案内部品は、発明1の釣り糸案内部品において、固定軸カバーは、固定軸と一体成形されている。この場合、固定軸カバーと固定軸とを一体成形することにより、全体の部品点数を削減できる。
発明3に係る釣り糸案内部品は、発明1の釣り糸案内部品において、固定軸カバーは、固定軸と別体で設けられている。この場合、固定軸カバーと固定軸とを異なる材質の部材で形成できるとともに、固定軸カバー及び固定軸の加工が容易になる。
発明4に係る釣り糸案内部品は、発明1から3のいずれかの釣り糸案内部品において、固定軸カバーは、大径部の基端からラインローラに向かって滑らかに縮径するように形成されている。この場合、大径部の基端からラインローラに向かってテーパ状に滑らかに縮径しているので、釣り糸をラインローラにスムーズに案内できる。
発明5に係る釣り糸案内部品は、発明1から4のいずれかの釣り糸案内部品において、大径部は、径方向外方に全周にわたって環状に突出するように形成されている。この場合、大径部は径方向外方に全周にわたって環状に突出しているので、釣り糸が固定軸カバーから糸落ちするのを確実に防止できる。
発明6に係るスピニングリールのロータは、スピニングリールのリール本体に回転自在に装着され、釣り糸をスプールに巻き付けるスピニングリールのロータであって、リール本体の一端に回転自在に装着される支持部と、支持部のリール本体側端部の径方向に対向する位置からリール本体から離れる方向に延びる第1ロータアーム及び第2ロータアームと、釣り糸をスプールに案内する釣り糸案内機構とを備えている。釣り糸案内機構は、第1ロータアームの先端にのみ糸案内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着された支持部材と、支持部材に一端が固定された固定軸と、固定軸に回動自在に支持され周面に釣り糸を案内するローラが形成されたラインローラと、固定軸の他端に支持部材と間隔を隔てて設けられラインローラ取付側と逆側の端面が径方向外方に突出した大径部と大径部の先端が略球形状に突出して完結するように形成された突出部とを有し釣り糸をラインローラに導く固定軸カバーとを有している。
このスピニングリールのロータは、第1ロータアームの先端にのみ支持部材が設けられたいわゆるベールレス型のロータである。このスピニングリールのロータでは、釣り糸案内機構の固定軸カバーは、ラインローラ取付側と逆側の端面が径方向外方に突出した大径部を有しているので、ラインローラに案内された釣り糸が固定軸カバー側に移動しても、移動した釣り糸が径方向外方に突出した大径部によって移動が規制されるので、釣り糸が固定軸カバーから外方に離反する糸落ちを防止することができる。
この場合、略球形状に形成された滑らかな突出部を介して、釣り糸を大径部に容易に引っ掛けることができる。
このスピニングリールのロータは、第1ロータアームの先端にのみ支持部材が設けられたいわゆるベールレス型のロータである。このスピニングリールのロータでは、固定軸カバーは略球形状に形成された滑らかな突出部を有している。このため、ベールを有する別のスピニングリールからベールや固定軸カバーを取り外し、ベールレス型の固定軸カバーをそのまま付け替えようとする場合でも、別のスピニングリールに取り付けた固定軸カバーの先端部が略球形状に形成された滑らかな突出部となっているので、釣り糸の巻き取りを阻害する方向や、あるいは固定軸カバーから糸落ちしてしまう方向に向くことがなくなる。したがって、ベールレス型の固定軸カバーを別のスピニングリールに取り付けた場合でも、釣り糸をスムーズに案内できる。
さらに、このロータでは、固定軸カバーは、ラインローラ取付側と逆側の端面が径方向外方に突出した大径部を有しているので、ラインローラに案内された釣り糸が固定軸カバー側に移動しても、移動した釣り糸が径方向外方に突出した大径部によって移動が規制されるので、固定軸カバーからの糸落ちをさらに防止することができる。
発明7に係るロータは、発明6のロータにおいて、第2ロータアームの先端部に着脱自在に装着される第1バランス部材をさらに備えている。この場合、釣り糸案内機構を含む第1ロータアーム側の重量より軽くなりやすい第2ロータアーム側に第1バランス部材が設けられているので、回転バランスを高く維持できる。
発明8に係るロータは、発明6又は7のロータにおいて、支持部は、先端側に突出した筒状部を有している。筒状部の先端内周部に着脱自在に装着される第2バランス部材をさらに備えている。この場合、たとえば第2ロータアームに近接した側の筒状部の先端内周部に沿って板状の第2バランス部材を設けることにより、リール全体の大型化を防止しながら、釣り糸案内機構を含む第1ロータアーム側の重量より軽くなりやすい第2ロータアーム側に第2バランス部材を設けることで、回転バランスを高く維持できる。
本発明によれば、スピニングリールのベールレス型の釣り糸案内部品及びロータにおいて、固定軸カバーは、ラインローラ取付側と逆側の端面が径方向外方に突出した大径部と、大径部の先端が略球形状に突出して完結するように形成された突出部とを有しているので、ベールレス型の固定軸カバーを別のスピニングリールに取り付けた場合でも、釣り糸をスムーズに案内できる。
本発明の一実施形態が採用されたスピニングリールは、図1及び図2に示すように、釣り糸を前方に繰り出すリールであって、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
リール本体2は、リールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bとを有している。リールボディ2aは、図2に示すように内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。リールボディ2aの前部には、前方に突出する筒状部2cが設けられている。
ロータ3は、図2に示すように、円筒部30(本願発明の支持部の一例)と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。
円筒部30の前部には、図2に示すように、前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス部33aが形成されている。ボス部33aの中心部には面取り部12bに回転不能に係止される小判形状の貫通孔33bが形成されており、この貫通孔33bをピニオンギアの前部12a及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前部にナット13が配置されており、ナット13の内部には、スプール軸15を回転自在に支持する軸受35が配置されている。
円筒部30の内側において、リールボディ2aの筒状部2cの内部にはロータ3の逆転を常時禁止するための逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51を有している。
第1ロータアーム31は、図1から図3に示すように、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との接続部は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第1ロータアーム31の先端の外周側には、後述するベールレス型の第1釣り糸案内機構76(本願発明の釣り糸案内機構の一例)を構成する支持部材70が揺動自在に装着されている。支持部材70の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ71が装着されている。ラインローラ71は、固定軸73(図3参照)に回転自在に装着され、固定軸73と一体成形された固定軸カバー74を介して釣り糸を案内するためのものである。これらの支持部材70、ラインローラ71、固定軸73及び固定軸カバー74により釣り糸をスプール4に案内する第1釣り糸案内機構76が構成される。
第2ロータアーム32は、図1及び図2に示すように、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアーム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との接続部は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第2ロータアーム32の先端外周側には、第1バランス部材72が相対移動不能に装着されている。第1バランス部材72は、先端部が丸められた棒状部材であって、第2ロータアーム32の先端部に着脱自在に装着されており、図示しないボルト部材によって相対移動不能に固定されている。ここでは、第1釣り糸案内機構76を含む第1ロータアーム31側の重量より軽くなりやすい第2ロータアーム32側に第1バランス部材72が設けられているので、回転バランスを高く維持できる。
第1釣り糸案内機構76は、図1及び図2に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
第1釣り糸案内機構76は、図1から図3に示すように、第1ロータアーム31の先端にのみ糸案内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着された支持部材70と、支持部材70に一端が固定された固定軸73(図3参照)と、固定軸73に回動自在に支持され周面に釣り糸を案内するローラが形成されたラインローラ71と、固定軸73の他端に支持部材70と間隔を隔てて設けられ釣り糸をラインローラ71に導く固定軸カバー74(本願発明の釣り糸案内部品の一例)とを有している。
支持部材70は、図3から図5に示すように、たとえばクロムメッキにより形成された金属皮膜により外側面が覆われたアルミニウム合金製の部材である。このクロムメッキにより表面が硬質になり、釣り糸の接触による外側面の傷付きを防止できる。支持部材70の外側面の先端側には、固定ボルト77の頭部が収納される第1収納凹部70a(図4参照)が形成されている。また、支持部材70の基端側には、支持部材70を第1ロータアーム31に取り付けるための取付ボルト79の頭部が収納される円形の第2収納凹部70b(図3及び図4参照)が形成されている。
固定軸73は、図3及び図4に示すように、固定軸カバー74と一体成形されている。固定軸73は、固定軸カバー74を支持部材70に固定するとともに、ラインローラ71を回転自在に支持するために設けられている。固定軸73は、図3及び図4に示すように、固定軸カバー74の基端部より小径に形成されラインローラ71を支持する支持部73aと、支持部73aの先端に形成された係止部73bとを有している。係止部73bは、支持部材70に形成された係止溝70c(図3及び図4参照)係合し、これらの係合により固定軸カバー74及び固定軸73と支持部材70との回り止めがなされる。
固定軸カバー74は、図3から図5に示すように、固定軸73と一体成形され、固定軸73の他端に支持部材70と間隔を隔てて設けられ、ラインローラ71取付側と逆側の端面が径方向外方に全周にわたって環状に突出した大径部74bと、大径部74bの先端が略球形状に突出して完結するように形成された突出部74aと、大径部74bの基端から固定軸73に装着されたラインローラ71に向かって滑らかに縮径するように形成された傾斜部74cとを有している。このような固定軸カバー74では、釣り糸を略球形状の突出部74aから大径部74bに引っ掛け、テーパ状の傾斜部74cを介してラインローラ71に釣り糸を案内するようになっている。
ラインローラ71は、図3及び図4に示すように、軸方向に間隔を隔てて配置された2つの軸受78a、78bにより固定軸73に回転自在に支持されている。ラインローラ71は、軸方向の中心に形成された小径のガイド溝71aを挟んで第1筒部71bと第2筒部71cとが形成されている。第1筒部71bは、固定軸カバー74内に入り込んでおり、第2筒部71cより小径である。第2筒部71cは、支持部材70の先端外周部と対向して配置されている。ラインローラ71の内部には、軸受78a、78bを装着するための図示しないカラーやスペーサやワッシャが装着されている。
第1釣り糸案内機構76の動作について説明する。
キャスティング時には、第1釣り糸案内機構76を糸開放姿勢に反転させる。これにより支持部材70が揺動する。この状態で釣竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っ掛けながらキャスティングする。すると、釣り糸は仕掛けの重さにより勢いよく放出される。この状態でハンドル1を糸巻取方向に回転させると、ロータ駆動機構5によりロータ3が糸巻取方向に回転し、第1釣り糸案内機構76が図示しないベール反転機構により糸巻取位置に復帰し、釣り糸を略球形状の突出部74aから大径部74bに引っ掛け、テーパ状の傾斜部74cを介してラインローラ71に移動してスプール4に巻き付けられる。
スプール4は、図2に示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されている。スプール4は、前後方向に沿って配置されたスプール軸15に着脱自在に装着可能なものである。
スプール4は、たとえばアルミニウム合金を鍛造成形して得られた大小2段の円筒状の部材である。スプール4は、外周面に釣り糸を巻き付け可能な筒状の糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの前後に設けられた大径の前後の前フランジ部4b及び後フランジ部4cと、後フランジ部4cから後方に延びる筒状のスカート部4dとを有している。
ロータ駆動機構5は、図2に示すように、ハンドル1が連結されたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は前後方向に配置され筒状に形成されており、その前部12aはロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受14a、14bを介してリール本体2に回転自在に支持されている。ピニオンギア12の前部12aには所定長さの平行な面取り部が形成されている。この面取り部は、ロータ3及びロータ3の糸繰り出し方向の回転を禁止するワンウェイクラッチ51をピニオンギア12に回転不能に連結するために形成されている。
オシレーティング機構6は、図2に示すように、トラバースカム方式の機構であり、スプール4の中心部に連結されたスプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有している。スライダ22は、リール本体2に回転不能かつ軸方向移動自在に支持されている。スライダ22にはスプール軸15の基端部が回転不能に固定されている。したがって、スプール軸15もリール本体2に対して回転不能である。中間ギア23は、図示しない減速機構を介してピニオンギア12に噛み合っている。
また、ロータ3は、図1から図5に示すベールレス型の第1釣り糸案内機構76と、図8に示すベール45を有する別の第2釣り糸案内機構46とが相互に交換可能である。
第2釣り糸案内機構46は、図8に示すように、第1釣り糸案内機構76に代えて、第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端にそれぞれ糸案内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着された支持部材70(第1ベール支持部材)及び第2ベール支持部材42と、支持部材70(第1ベール支持部材)に一端が固定された固定軸43と、固定軸43に回動自在に支持され周面に釣り糸を案内するローラが形成されたラインローラ71と、固定軸43の他端に支持部材70(第1ベール支持部材)と間隔を隔てて設けられ釣り糸をラインローラ71に導く固定軸カバー44と、第2ベール支持部材42と少なくとも固定軸43及び固定軸カバー44のいずれかとに両端が固定されスプール4の周方向外方に湾曲して配置され釣り糸をラインローラ71に導くベール45とを有している。
第2ベール支持部材42は、第2ロータアーム32の先端内周側に揺動自在に装着されている。ラインローラ71と第2ベール支持部材42との間には、線材を略U状に湾曲させた形状のベール45が固定されている。固定軸43は、固定軸カバー44と一体成形されており、さらに、固定軸カバー44は、略U状に湾曲させた形状のベール45と、たとえば鍛造により一体形成されている。
このようなベール45を有する第2釣り糸案内機構46からベールレス型の第1釣り糸案内機構76に交換する動作について説明する。
まず、第2釣り糸案内機構46のうち支持部材70を残した状態で、第2ベール支持部材42、ラインローラ71、固定軸43、固定軸カバー44及びベール45を取り外す。そして、第2釣り糸案内機構46の固定軸43、固定軸カバー44及びベール45に代えて、第1釣り糸案内機構76の固定軸73、固定軸カバー74を装着する。具体的には、固定軸カバー74と一体の固定軸73の外周にラインローラ71を装着した状態で、固定軸73の係止部73bを支持部材70の係止溝70cに係止し、固定ボルト77を締結することによってラインローラ71、固定軸73、固定軸カバー74のユニットを支持部材70に固定する。そして、第2ベール支持部材42に代えて、第1バランス部材72を第2ロータアーム32の先端に相対移動不能に固定する。
このスピニングリールは、固定軸カバー74は、固定軸73の他端に支持部材70と間隔を隔てて設けられ、ラインローラ71取付側と逆側の端面が径方向外方に全周にわたって環状に突出した大径部74bと、大径部74bの先端が略球形状に突出して完結するように形成された突出部74aと、大径部74bの基端から固定軸73に装着されたラインローラ71に向かって滑らかに縮径するように形成された傾斜部74cとを有している。
ここでは、固定軸カバー74は略球形状に形成された滑らかな突出部74aを有しているので、ベールを有する第2釣り糸案内機構46の固定軸43、固定軸カバー44及びベール45を取り外し、ベールレス型の第1釣り糸案内機構76の固定軸73、固定軸カバー74を交換する場合でも、
釣り糸の巻き取りを阻害する方向や、あるいは固定軸カバー74から糸落ちしてしまう方向に向くことがなくなる。したがって、ベールレス型の第1釣り糸案内機構76の固定軸カバー74をベールを有する第2釣り糸案内機構46の固定軸カバー44と交換した場合でも、釣り糸をスムーズに案内できる。
また、ここでは、固定軸カバー74は、ラインローラ71取付側と逆側の端面が径方向外方に突出した大径部74bを有しているので、ラインローラ71に案内された釣り糸が固定軸カバー74側に移動しても、移動した釣り糸が径方向外方に突出した大径部74bによって移動が規制されるので、固定軸カバー74からの糸落ちをさらに防止することができる。
さらに、ここでは、固定軸カバー74は、大径部74bの基端からラインローラ71に向かってテーパ状に滑らかに縮径した傾斜部74cを有しているので、釣り糸をラインローラ71にスムーズに案内できる。さらに、固定軸カバー74は、略球形状に形成された滑らかな突出部74aを介して、釣り糸を大径部74bに容易に引っ掛けることができる。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、ロータ3は、ベールレス型の第1釣り糸案内機構76と、ベール45を有する別の第2釣り糸案内機構46とが交換可能であったが、ベールレス型の第1釣り糸案内機構76のみ有するスピニングリールであってもよい。
(b) 前記実施形態では、固定軸73と固定軸カバー74とが一体成形されていたが、図9に示すように、固定軸73と固定軸カバー74とを別体に形成してもよい。ここでは、固定軸73と固定軸カバー74とを異なる材質の部材で形成できるとともに、固定軸73及び固定軸カバー74の加工が容易になる。なお、固定軸73と固定軸カバー74とを別体に形成した場合には、第1釣り糸案内機構76の固定軸73と第2釣り糸案内機構46の固定軸43と共用化できる。
(c) 前記実施形態では、第2ロータアーム32の先端部に第1バランス部材72のみを設けていたが、図6及び図7に示すように、ロータ3の円筒部30の先端内周部に着脱自在に装着される第2バランス部材75を設ける構成にしてもよい。あるいは、第1バランス部材72に代えて、第2バランス部材75のみを設ける構成にしてもよい。なお、第1釣り糸案内機構76を含む第1ロータアーム31側の重量を考慮して、第1バランス部材72及び第2バランス部材75の重量を適宜変更する必要がある。第2バランス部材75は、ロータ3の円筒部30の先端内周部に沿って装着される板状の板状部75aと、板状部75aの略中央部から直角に折れ曲がる取付部75bとを有している。取付部75bには貫通孔75cが形成されており、ボルト部材75dを先端側から円筒部30の前壁33にネジ止め固定されるようになっている。ここでは、リール全体の大型化を防止しながら、第1釣り糸案内機構76を含む第1ロータアーム31側の重量より軽くなりやすい第2ロータアーム32側に第2バランス部材を設けることで、回転バランスを高く維持できる。
本発明の一実施形態が採用されたスピニングリールの側面図。 前記スピニングリールの側面断面図。 第1釣り糸案内機構の分解斜視図。 前記第1釣り糸案内機構の拡大側面断面図。 前記第1釣り糸案内機構の拡大側面図。 他の実施形態のロータの円筒部の拡大側面断面図。 他の実施形態の第2バランス部材の拡大斜視図。 前記第1釣り糸案内機構に代えてベールを有する別の第2釣り糸案内機構が装着されたスピニングリールの側面図。 他の実施形態の図4に相当する図。
符号の説明
1 ハンドル
2 リール本体
3 ロータ
4 スプール
5 ロータ駆動機構
6 オシレーティング機構
15 スプール軸
30 円筒部
31 第1ロータアーム
32 第2ロータアーム
42 第2ベール支持部材
43 固定軸
44 固定軸カバー
45 ベール
46 第2釣り糸案内機構
70 支持部材
71 ラインローラ
72 第1バランス部材
73 固定軸
74 固定軸カバー
74a 突出部
74b 大径部
74c 傾斜部
75 第2バランス部材
76 第1釣り糸案内機構

Claims (8)

  1. 第1ロータアームの先端にのみ糸案内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着された支持部材と、前記支持部材に一端が固定された固定軸と、前記固定軸に回動自在に支持され周面に釣り糸を案内するローラが形成されたラインローラとを有し、前記釣り糸をスプールに案内する釣り糸案内機構に含まれるスピニングリールの釣り糸案内部品であって、
    前記固定軸の他端に前記支持部材と間隔を隔てて設けられ、前記ラインローラ取付側と逆側の端面が径方向外方に突出した大径部と、前記大径部の先端が略球形状に突出して完結するように形成された突出部とを有し、前記釣り糸を前記ラインローラに導く固定軸カバーを備えたスピニングリールの釣り糸案内部品。
  2. 前記固定軸カバーは、前記固定軸と一体成形されている、請求項1に記載のスピニングリールの釣り糸案内部品。
  3. 前記固定軸カバーは、前記固定軸と別体で設けられている、請求項1に記載のスピニングリールの釣り糸案内部品。
  4. 前記固定軸カバーは、前記大径部の基端から前記ラインローラに向かって滑らかに縮径するように形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のスピニングリールの釣り糸案内部品。。
  5. 前記大径部は、径方向外方に全周にわたって環状に突出するように形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のスピニングリールの釣り糸案内部品。
  6. スピニングリールのリール本体に回転自在に装着され、釣り糸をスプールに巻き付けるスピニングリールのロータであって、
    前記リール本体の一端に回転自在に装着される支持部と、
    前記支持部の前記リール本体側端部の径方向に対向する位置から前記リール本体から離れる方向に延びる第1ロータアーム及び第2ロータアームと、
    前記第1ロータアームの先端にのみ糸案内姿勢と糸開放姿勢とに揺動自在に装着された支持部材と、前記支持部材に一端が固定された固定軸と、前記固定軸に回動自在に支持され周面に釣り糸を案内するローラが形成されたラインローラと、前記固定軸の他端に前記支持部材と間隔を隔てて設けられ前記ラインローラ取付側と逆側の端面が径方向外方に突出した大径部と前記大径部の先端が略球形状に突出して完結するように形成された突出部とを有し前記釣り糸を前記ラインローラに導く固定軸カバーとを有し、前記釣り糸をスプールに案内する釣り糸案内機構と、
    を備えたスピニングリールのロータ。
  7. 前記第2ロータアームの先端部に着脱自在に装着される第1バランス部材をさらに備えている、請求項6に記載のスピニングリールのロータ。
  8. 前記支持部は、先端側に突出した筒状部を有しており、
    前記筒状部の先端内周部に着脱自在に装着される第2バランス部材をさらに備えている、請求項6又は7に記載のスピニングリールのロータ。
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