JP4272295B2 - スピニングリールのスプール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプール、特に、リール本体に対して前後移動自在なスピニングリールのスプールに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にスピニングリールは、ハンドルを回転自在に支持するリール本体と、ロータと、スプールとを備えている。このスプールは、リール本体に対して前後移動自在であり、釣り糸が巻かれる円筒状の糸巻胴部と、糸巻胴部の前端に配置され糸巻胴部より大径のフランジ部と、糸巻胴部の後方に一体成形されたスカート部とを有している。なおフランジ部はフランジ固定部材により糸巻胴部に固定されている。
【0003】
この種のスプールでは、糸巻胴部はリール本体に回転自在に支持されたスプール軸に直接又はドラグ機構を介して装着されており、糸巻胴部のスプール軸に垂直な断面は円形に形成されている。そして、フランジ部のスプール軸に垂直な断面は糸巻胴部のスプール軸に垂直な断面より大径の同心円となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のスプールにおいて、糸巻胴部に釣り糸を巻き付ける場合、釣人はフランジ部の外径を目安に釣り糸を巻き付けていく。そして、糸巻胴部に巻かれた釣り糸の外周部がフランジ部外径を超えないように注意しながら釣り糸を巻き付け、釣り糸外周部の径がフランジ部外径と同等になる手前で巻き付け作業を終了する。
【0005】
しかし、このような従来のスプールへの釣り糸の巻き付け作業では、釣り糸をフランジ部の外周端部まで巻き付けてしまうことがある。このように釣り糸を外周端部まで巻き付けると、巻き付けられた釣り糸がフランジ部からこぼれ落ちる、いわゆる「バックラッシュ」が生じやすい。
【0006】
本発明の課題は、スピニングリールのスプールにおいて、フランジ部から外方へのバックラッシュを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
発明1に係るスピニングリールのスプールは、リール本体に対してスプール軸とともに前後移動自在なスピニングリールのスプールであって、スプール軸に設けられ、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部と、糸巻胴部の前端部に配置され、糸巻胴部の外周部から全周にわたって外方に突出した外周部を有するフランジ部とを備え、糸巻胴部及びフランジ部はフランジ部の糸巻胴部からの高さが部分的に異なる部分を有している。フランジ部は、スプール軸に実質的に垂直な断面での形状が非円形に形成されている。糸巻胴部は、フランジ部の高さが最も低い部分の高さ位置まで釣り糸が巻きつけられる。
【0008】
このようなスプールにおいて糸巻胴部に釣り糸を巻き付けていくと、フランジ部の高さが最も低い部分(最小位置)において、釣り糸の外周部の径とフランジ部外径とが同径になる。この状態では、フランジ部の他の部分のより高さの高い部分(最大位置)と釣り糸外周部との間には距離差が充分に残されている。したがって、釣り糸の巻き付け作業を行うときは、フランジ部の最小位置を目安に釣り糸を巻き付けていき、釣り糸外周部の高さと同じになった時点で作業を終了すればよい。
【0009】
ここでは、釣り糸を、フランジ部から外方へのバックラッシュが起こりにくい状態で糸巻胴部に巻き付けることができる。さらに、ここでは、従来のフランジ部のスプール軸に垂直な断面での形状が円形である場合と比較して、フランジ部を任意の形状に形成できるので、糸巻胴部とフランジ部とでの高さの相違を生じやすくなる。
【0010】
発明2に係るスピニングリールのスプールは、発明1のスピニングリールのスプールにおいて、糸巻胴部は、スプール軸に実質的に垂直な断面での形状が非円形に形成されている。
【0011】
この場合には、従来の糸巻胴部のスプール軸に垂直な断面での形状が円形である場合と比較して、糸巻胴部を任意の形状に形成できるので、糸巻胴部とフランジ部とでの高さの相違を生じやすくなる。
【0012】
発明3に係るスピニングリールのスプールは、発明1又は2のスピニングリールのスプールにおいて、糸巻胴部及びフランジ部の少なくともいずれか一方は、スプール軸に実質的に垂直な断面での形状が楕円形に形成されている。
【0013】
この場合は、たとえば一方のスプール軸に垂直な断面が円形であるときは、他方のスプール軸に垂直な断面をこの円の直径と等しい短軸若しくは長軸を有する楕円形とすることにより、糸巻胴部とフランジ部とでの高さの相違を生じやすくなる。
【0014】
発明4に係るスピニングリールのスプールは、発明3のスピニングリールのスプールにおいて、糸巻胴部及びフランジ部の両方は、スプール軸に実質的に垂直な断面での形状が楕円形に、かつ互いの長軸が直交するように形成されている。
【0015】
この場合、糸巻胴部とフランジ部との高さが徐々に変化するように形成されているので、糸巻胴部及びフランジ部を滑らかに連続した外形にし、かつバランスよく配置することができる。
【0016】
発明5に係るスピニングリールのスプールは、リール本体に対してスプール軸とともに前後移動自在なスピニングリールのスプールであって、スプール軸に設けられ外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部と、糸巻胴部の前端部に配置され糸巻胴部の外周部から全周にわたって外方に突出した外周部を有するフランジ部とを備えている。糸巻胴部及びフランジ部はフランジ部の糸巻胴部からの高さが部分的に異なる部分を有している。糸巻胴部及びフランジ部の両方は、スプール軸に実質的に垂直な断面での形状が円形に、かつ互いの中心位置が偏芯するように形成されている。糸巻胴部は、フランジ部の高さが最も低い部分の高さ位置まで釣り糸が巻きつけられる
【0017】
発明6に係るスピニングリールのスプールは、発明5のスピニングリールのスプールにおいて、糸巻胴部及びフランジ部は、互いの中心位置が一致し、フランジ部の高さが一定となるように相対移動可能である。
【0018】
この場合、たとえば釣り糸放出時は同心となる位置に移動し、釣り糸を巻き取るときに偏芯させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
【0020】
リール本体2は、リールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bとを有している。リールボディ2aは、図2に示すように内部に空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
【0021】
ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定されたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部12aはロータ3の中心部を貫通しており、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニオンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受14a、14bを介してリール本体2に回転自在に支持されている。
【0022】
オシレーティング機構6は、トラバースカム方式の機構であり、スプール4の中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有している。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能に固定されている。中間ギア23は、ピニオンギア12に噛み合っている。
【0023】
ロータ3は、図2に示すように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1及び第2ロータアーム31、32とを有している。円筒部30と両ロータアーム31、32とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形されている。
【0024】
円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス部33aが形成されている。ボス部33aの中心部には貫通孔が形成されており、この貫通孔をピニオンギア12の前部12a及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前部にナット13が配置されており、ナット13の内部にスプール軸15を回転自在に支持する軸受35が配置されている。
【0025】
第1ロータアーム31は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との接続部は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第1ロータアーム31の先端の外周側には、第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのラインローラ41が装着されている。
【0026】
第2ロータアーム32は、円筒部30から外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアーム32は、先端部から円筒部30との接続部分に向けて2股に分岐しており、円筒部30と周方向に間隔を隔てた2箇所で接続されている。第2ロータアーム32の先端内周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装着されている。
【0027】
ラインローラ41と第2ベール支持部材42との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール43が固定されている。これらの第1及び第2ベール支持部材40、42、ラインローラ41及びベール43により釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在である。
【0028】
ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、図2に示すように、内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構52とを有している。
【0029】
スプール4は、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して装着されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部7aと糸巻胴部7aの後部に一体で形成された大径筒状のスカート部7bとを有するスプール本体7と、糸巻胴部7aの前端部7cに装着された大径のフランジ部8と、フランジ部8をスプール本体7に固定するためのフランジ固定部材9とを有している。
【0030】
スプール本体7は、たとえばアルミニウム合金を鍛造成形して得られた大小2段の円筒状の部材であり、2つの軸受56、57によりスプール軸15に回転自在に装着されている。
【0031】
糸巻胴部7aは、筒状部16と筒状部16の内周側に一体形成された円板部17と円板部17の内周側に形成された1対のボス部18a、18bとを有している。筒状部16の外周面は、図3に示すように、スプール軸芯Xと平行なストレートな円周面16aと、円周面16aの両端から徐々に縮径する1対のテーパ面16b、16bと、前側のテーパ面16bの先端に形成された突起部16cとで構成されている。円周面16aは、筒状部16の軸方向の中心に形成され、1対のテーパ面16bは、その両側に同じ軸方向長さで形成されている。筒状部16の周面には、たとえば断面が三角形状の多数の環状溝16eが軸方向に間隔を隔てて形成されている。筒状部16の内周面には、フランジ固定部材9を装着するための雌ネジ部16dが形成されている。ボス部18a、18bの内周部には軸受56、57が装着されている。突起部16cは、フランジ固定部材9とでフランジ部8を挟持するために設けられている。
【0032】
スカート部7bは、ロータ3の円筒部30を覆うように筒状に糸巻胴部7aと一体で鍛造成形されている。
【0033】
フランジ部8は、外周に行くほど前方に傾斜し、かつその傾斜角度が7度以下になるように形成された金属製又は硬質セラミック製の傷つきにくい板状の部材である。フランジ部8の外径は、スカート部7bのそれとほぼ同径になるように形成されている。そしてフランジ部8は、糸巻胴部7aの内周面の雌ネジ部16dに螺合するフランジ固定部材9により糸巻胴部7aとの間に挟持されて固定されている。
【0034】
図4に示すように、糸巻胴部7aの前端部7cのスプール軸15に垂直な断面は円形であり、フランジ部8のスプール軸15に垂直な断面は前端部7cの円形部分を包含する楕円形となっている。この楕円形部分の長軸に沿って糸巻胴部7aの外周部からフランジ部8外周部(最大位置)までの距離Aは、楕円形部分の短軸に沿って糸巻胴部7aの外周部からフランジ部8外周部(最小位置)までの距離Bとは、楕円形部分の長短軸の差だけ異なっている。
【0035】
このようなスプール4において釣り糸を糸巻胴部7aに巻き付けるときは、釣り糸はフランジ部8の最小位置(糸巻胴部7aの外周部からの距離B)まで巻き付けられ、フランジ部8の距離差A−Bの部分には釣り糸が巻き付けられないようにすることができる。したがって、フランジ部8の距離差A−Bの部分が壁となり、フランジ部8から外方へのバックラッシュが生じにくくなる。
【0036】
フランジ固定部材9は、スプール本体の内周面に形成された雌ネジ部16dに螺合する筒状の螺合部9aと、螺合部9aの内周側に一体で形成されドラグ機構60のドラグ板(後述)62a乃至62eを収納可能な空間を内部に有する筒状のドラグ収納部9bと、螺合部9aの先端にフランジ部8に当接可能に設けられた当接部9cとを有している。
【0037】
螺合部9aの外周面には、筒状部16の内周面に形成された雌ネジ部16dに螺合する雄ネジ部9dが形成されている。ドラグ収納部9bは、螺合部9aの内周側に螺合部9aと同芯に配置されており、その後端は円板部17に近接する位置まで延びている。ドラグ収納部9bの内周面には、ドラグ板62a乃至62eを抜け止めするための、たとえば5角形に折り曲げられたバネ部材65を装着するための環状のバネ装着溝9eが形成されている。バネ装着溝9eの後部には、ドラグ板62cを回転不能に係止するための係止溝9f、9fが軸方向に沿って1対形成されている。当接部9cは、螺合部9aとドラグ収納部9bとを連結するとともにフランジ部8を固定するための略円板状の部材である。当接部9cの外周側部分は、先細り円錐形状であり、その後端面がフランジ部8に当接している。
【0038】
ドラグ機構60は、スプール4とスプール軸15との間に装着されスプール4にドラグ力を作用させるための機構である。ドラグ機構60は、ドラグ力を手で調整するためのつまみ部61と、つまみ部61によりスプール4側に押圧される複数枚のドラグ板62a乃至62eを含む摩擦部62とを有している。つまみ部61は、発音機構61aとスプール軸15に螺合するナット61bとを内部に有している。ドラグ板62aは、スプール軸15に回転不能に係止され、つまみ部61に接触する金属製の円板部材である。ドラグ板62b、62dは、たとえばフェルト製の円板部材である。ドラグ板62cは、外周部分に係止溝9f、9fに係止される係止突起を有する金属製の円板部材であり、フランジ固定部材9とともに回転する。ドラグ板62eは、スプール軸15に回転不能に係止された金属製の円板部材であり、その後端部に発音機構64が装着されている。発音機構64は、ドラグが作動してスプール軸15とスプール4とが相対回転すると発音する。
【0039】
次にリールの操作及び動作について説明する。
【0040】
キャスティング時にはベールアーム44を糸開放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42は揺動する。この状態で釣竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけながら釣竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛けの重さにより勢いよく放出される。仕掛けが着水した後ハンドル1を糸巻取方向に回転させると、ロータ駆動機構5によりロータ3が糸巻取方向に回転し、ベールアーム44がベール反転機構(図示せず)により糸巻取位置に復帰しロータ3の逆転が禁止されているので釣り糸の放出が止まる。
【0041】
釣り糸を巻き取る際には、ハンドル1を糸巻取方向に回転させる。すると、その回転がフェースギア11、ピニオンギア12を介してロータ3に伝達されロータ3が回転する。ロータ3が回転すると、ラインローラ41に案内された釣り糸がスプール4に巻き取られる。ここで、スプール4に釣り糸を最初に巻き付けるときに最小位置までしか巻き付けしていないので、このとき釣り糸を最後まで巻き取ってもバックラッシュが生じにくくなる。
【0042】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、フランジ部8のスプール軸15に垂直な断面は楕円形に形成されていたが、図5に示すように、たとえばフランジ部8の一部に切欠きを形成して、フランジ部8のスプール軸15に垂直な断面をフランジ部8の高さが徐々に変化するような非円形に形成してもよい。
【0043】
(b) 前記実施形態では、糸巻胴部7aの前端部7cのスプール軸15に垂直な断面は円形に形成されていたが、図6に示すように、前端部7cを非円形に形成してもよい。この場合は、前端部7cのスプール軸15に垂直な断面は楕円形に形成されている。
【0044】
(c) 図7に示すように、フランジ部8及び糸巻胴部7aの前端部7cのスプール軸15に垂直な断面をそれぞれ楕円形に形成し、フランジ部8及び前端部7cの楕円形の長軸が直交するように形成してもよい。
【0045】
(d) 図8(a)に示すようにフランジ部8及び糸巻胴部7aの前端部7cのスプール軸15に垂直な断面をともに円形に形成し(A=B)、図8(b)に示すようにフランジ部8を移動させることにより、フランジ部8の中心Cを偏心させることで、距離差A−Bを出してもよい。
【0046】
(e) 糸巻胴部7aの前端部7cのスプール軸15に垂直な断面を非円形に形成したとき、図9(a)に示す糸巻胴部7aの各スプール軸15に垂直な断面は、図9(b)から(d)に示すように、各断面ごとに形状を変化させてもよい。この場合、糸巻胴部7aは、前端部7cの楕円形の長軸が、後端部の楕円形の長軸と直交するように徐々に変化するように形成されている。
【0047】
(f) フランジ部8及び糸巻胴部7aの前端部7cのスプール軸15に垂直な断面の両方を、楕円形、多角形等の非円形に形成してもよい。
【0048】
(g) フランジ部8と糸巻胴部7aの前端部7cとの距離差A−Bは、少なくとも1mm以上であるように形成してもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、フランジ部の高さが最も低い部分(最小位置)を目安に釣り糸を巻き付けることで、釣り糸をフランジ部外周端部まで巻き付けることが無くなるので、フランジ部から外方へのバックラッシュを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるスピニングリールの右側面図。
【図2】 前記スピニングリールの左側面断面図。
【図3】 前記スピニングリールのスプールの拡大断面図。
【図4】 前記スプールのフランジ部及び糸巻胴部のスプール軸に垂直な断面の模式図。
【図5】 他の実施形態の図4に相当する図。
【図6】 さらに他の実施形態の図4に相当する図。
【図7】 さらに他の実施形態の図4に相当する図。
【図8】 さらに他の実施形態の図4に相当する図。
【図9】 さらに他の実施形態の図4に相当する図。
【符号の説明】
2 リール本体
4 スプール
7a 糸巻胴部
8 フランジ部
15 スプール軸

Claims (6)

  1. リール本体に対してスプール軸とともに前後移動自在なスピニングリールのスプールであって、
    前記スプール軸に設けられ、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部と、
    前記糸巻胴部の前端部に配置され、前記糸巻胴部の外周部から全周にわたって外方に突出した外周部を有するフランジ部とを備え、
    前記糸巻胴部及び前記フランジ部は前記フランジ部の前記糸巻胴部からの高さが部分的に異なる部分を有しており、
    前記フランジ部は、前記スプール軸に実質的に垂直な断面での形状が非円形に形成されており、
    前記糸巻胴部は、前記フランジ部の高さが最も低い部分の高さ位置まで前記釣り糸が巻きつけられる、スピニングリールのスプール。
  2. 前記糸巻胴部は、前記スプール軸に実質的に垂直な断面での形状が非円形に形成されている、請求項1に記載のスピニングリールのスプール。
  3. 前記糸巻胴部及び前記フランジ部の少なくともいずれか一方は、前記スプール軸に実質的に垂直な断面での形状が楕円形に形成されている、請求項1又は2に記載のスピニングリールのスプール。
  4. 前記糸巻胴部及び前記フランジ部の両方は、前記スプール軸に実質的に垂直な断面での形状が楕円形に、かつ互いの長軸が直交するように形成されている、請求項3に記載のスピニングリールのスプール。
  5. リール本体に対してスプール軸とともに前後移動自在なスピニングリールのスプールであって、
    前記スプール軸に設けられ、外周に釣り糸が巻かれる筒状の糸巻胴部と、
    前記糸巻胴部の前端部に配置され、前記糸巻胴部の外周部から全周にわたって外方に突出した外周部を有するフランジ部とを備え、
    前記糸巻胴部及び前記フランジ部は前記フランジ部の前記糸巻胴部からの高さが部分的に異なる部分を有しており、
    前記糸巻胴部及び前記フランジ部の両方は、前記スプール軸に実質的に垂直な断面での形状が円形に、かつ互いの中心位置が偏芯するように形成されており、
    前記糸巻胴部は、前記フランジ部の高さが最も低い部分の高さ位置まで前記釣り糸が巻きつけられる、スピニングリールのスプール。
  6. 前記糸巻胴部及び前記フランジ部は、互いの中心位置が一致し、前記フランジ部の高さが一定となるように相対移動可能である、請求項5に記載のスピニングリールのスプール。
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