JP2009145730A - 鍵盤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子鍵盤楽器等の鍵盤装置において、キーガイド機構によりタッチ感を設定変更できるようにする。
【解決手段】鍵10に対応するキーガイド部1を設ける。キーガイド部は上部に摺動部1a,1aを有し、この摺動部1a,1aを鍵10の内側に配置する。鍵10の押離鍵時に、摺動部1a,1aが鍵10の内側面10a,10aが摺動部1a,1aに対して摺動し、鍵10の回動をガイドする。摺動部1a,1aと同様な摺動部は、楕円形の楕円キーガイドを鍵10の回動軸と直交する軸回りに回転可能に設け、回転位置に応じて鍵10に対する抵抗を変更する。ロータリガイドを鍵10の回動軸と平行な軸回りに回転可能に設け、回転位置に応じたガイドの厚みの変化で抵抗を変更する。潤滑材を備える場合、鍵10とキーガイド部1との接触面積を変更して潤滑剤による粘性抵抗を変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子鍵盤楽器等の鍵盤装置に係わり、詳細にはキーガイド機構を改良した鍵盤装置に関する。
従来、電子鍵盤楽器等の鍵盤装置においては、押鍵時の鍵の横揺れ等を防止するために、鍵の押離鍵方向の動きをガイドするキーガイド機構を備えている。また、このキーガイド機構に各種の工夫を凝らしたものとして、例えば、実開昭57−011583号公報(特許文献1)、特許第3050013号公報(特許文献2)、特許第3637218号公報(特許文献3)等に開示されたものがある。
特許文献1のものは、鍵側の鍵ガイド用溝の側壁に前後方向に傾きを設けることにより、鍵フレーム側の鍵ガイド部材との嵌合を適度に調整するものである。これにより、嵌合不良による押圧後の鍵盤が復帰しないキースティックや鍵盤の横振れを解消しタッチ感を改良したものである。
特許文献2のものは、各鍵毎に粘性体を介して鍵と係合して鍵移動をガイドする粘性力付与部を有し、押鍵時に鍵が粘性体を介してガイド部材表面を滑動するものである。そして、粘性力は高音から低音に向かって増大するようにしたものである。
特許文献3のものは、鍵フレーム等のシャーシに、鍵盤を支持する鍵支点とガイドピンを設けるとともに、鍵の裏面にガイドピンを間に挟む一対のリブを設け、さらに一対のリブの互いに対向する位置に、ガイドピンに当接するようにクロスを貼付したものである。
実開昭57−011583号公報 特許第3050013号公報 特許第3637218号公報
前記特許文献1のような従来の技術では、鍵の押離鍵時の動きをスムースにしたり、音高に応じたタッチ感を設定するようなもので、キーガイド機構の本来の機能を改良したものである。
ところで、押鍵時に鍵から受けるタッチ感は演奏操作にとって重要なファクターであり、このタッチ感を変更設定できると有用である。例えば、子供が演奏者である場合は「軽いタッチ感」を、大人が演奏者である場合は「重いタッチ感」を選択できるようにすると、演奏者に応じて演奏し易い楽器が得られる。しかしながら、前記従来のキーガイド機構ではユーザがタッチ感の変更設定を行うことはできず、また、そのような構造にはなっていない。すなわち、製造過程でタッチ感を調整することは当然であっても、完成品においてはタッチ感を調整できない。なお、このようなタッチ感を設定変更するための専用の機構を設けると、スペースの限られた鍵下の設計自由度が低下するという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、キーガイド機構の本来の機能を維持しながら、このキーガイド機構を利用してタッチ感を変更設定できる鍵盤装置を提供することを課題とする。
請求項1の鍵盤装置は、鍵に接触して該鍵の回動をガイドするキーガイド機構において、鍵フレーム側に設けたキーガイド部と、このキーガイド部と鍵との摺動接触部における抵抗力を変更手段で変更できるようにし、鍵のタッチ感を変更設定するようにした。
請求項2の鍵盤装置は、キーガイド部と鍵との摺動接触部の摺動接触圧を可変にしてキーガイド部と鍵との摺動接触部における抵抗力を変更手段で変更でるようにした。この場合、摺動接触圧に応じた摩擦力が抵抗力として発生し、タッチ感の変更設定が可能となる。
請求項3の鍵盤装置は、キーガイド部と鍵との摺動接触部に潤滑剤を有し、該摺動接触部の有効接触面積を可変にしてキーガイド部と鍵との摺動接触部における抵抗力を変更手段で変更でるようにした。この場合、潤滑剤が摺動接触部の有効接触面積に応じた粘性抵抗を発生するので、タッチ感の変更設定を容易に実現することができる。
好適な例Aとして、請求項2の鍵盤装置であって、前記鍵フレーム側の前記キーガイド部に、前記摺動接触部を構成する弾性体を設けたことを特徴とする鍵盤装置でもよい。この場合、前記摺動接触圧の変化を弾性的緩やかに受けることができるので、タッチ感の急峻な変化を平滑化することができる。
好適な例Bとして、前記好適な例Aの鍵盤装置であって、前記キーガイド部の前記弾性体が、前記鍵の内側に配置される楕円形状の楕円キーガイドであり、前記変更手段により該楕円キーガイドを前記鍵の回動軸に直交する(面内にある)軸回りに回転し、該楕円キーガイドの歪みを変化させて鍵並び方向の摺動接触圧を変化させることを特徴とす鍵盤装置でもよい。この場合、キーガイド部(楕円キーガイド)の回転位相に応じて弾性体の歪みが増減し、それに応じた接触圧が得られるので、タッチ感の変更設定を容易に実現することができる。
好適な例Cとして、前記好適な例Aの鍵盤装置であって、前記キーガイド部の前記弾性体が、前記鍵の内側に配置されるロータリーガイドであり、前記変更手段により該ロータリーガイドを前記鍵の回動軸に平行な軸回りに回転し、該ロータリーガイドの歪みを変化させて鍵並び方向の摺動接触圧を変化させることを特徴とする鍵盤装置でもよい。この場合、キーガイド部(ロータリーガイド)の回転位相に応じて弾性体の歪みが増減し、それに応じた接触圧が得られるので、タッチ感の変更設定を容易に実現することができる。
好適な例Dとして、前記好適な例Aの鍵盤装置であって、前記鍵フレーム側の前記キーガイド部の内部に直動カムが設けられ、前記変更手段により該直動カムを移動して前記弾性体による鍵並び方向の摺動接触圧を変化させることを特徴とする鍵盤装置でもよい。この場合、キーガイド部の内部の直動カムの位置に応じ弾性体の歪みが増減し、それに応じた接触圧が得られるので、タッチ感の変更設定を容易に実現することができる。
好適な例Eとして、前記好適な例Aの鍵盤装置であって、前記鍵の内側面で構成される鍵側ガイド部の幅が、前記鍵の回動支点からの距離に応じ変化して成り、前記鍵フレーム側の前記キーガイド部を鍵長手方向にスライドさせることを特徴とする鍵盤装置でもよい。この場合、鍵フレーム側のキーガイド部のスライド位置に応じ弾性体の歪みが増減し、それに応じた接触圧が得られるので、タッチ感の変更設定を容易に実現することができる。
好適な例Fとして、請求項3の鍵盤装置であって、前記鍵フレーム側の前記キーガイド部が、前記鍵の内側に配置されるロータリーガイドを有し、前記変更手段により該ロータリーガイドを前記鍵の回動軸に直交する(面内にある)軸回りに回転し、前記有効接触面積を変化させることを特徴とする鍵盤装置でもよい。この場合、ロータリーガイドの回転位相に対応して摺動接触部の有効接触面積が増減し、それに応じた粘性抵抗が得られるので、タッチ感の変更設定を容易に実現することができる。
好適な例Gとして、請求項3または前記好適な例Fの鍵盤装置であって、前記鍵フレーム側の前記キーガイド部に前記鍵に接触しない段差が設けられ、該段差の位置を変化させることを特徴とする鍵盤装置でもよい。この場合、段差が摺動接触部とそれ以外の部分との境界線となり、この境界線が移動することにより摺動接触部の有効接触面積が増減するので、タッチ感の変更設定を容易に実現することができる。
好適な例Hとして、請求項2の鍵盤装置であって、前記鍵の内側面で構成される鍵側ガイド部の対向幅寸に前記キーガイド部に接触しない段差が設けられ、前記鍵フレーム側の前記キーガイド部が、前記鍵の内側に配置されるスライドガイドを有し、該スライドガイドを鍵長手方向にスライドさせることを特徴とする鍵盤装置でもよい。この場合、鍵側の段差が摺動接触部とそれ以外の部分との境界線となり、前記鍵フレーム側の前記スライドガイド部の境界線内への潜入具合で摺動接触部の有効接触面積が増減するので、タッチ感の変更設定を容易に実現することができる。
請求項1〜3の鍵盤装置によれば、キーガイド部によりキーガイド機構の本来の機能を維持しながら、このキーガイド機構を利用してタッチ感を変更設定することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施例において同様な要素には同符号を付記し、重複する説明は適宜省略する。図1は実施形態の鍵盤装置の要部を概念的に示す側面図、図2は実施形態の鍵盤装置における鍵及びキーガイド部の配置例を示す要部斜視図である。なお、図1において図面の左側が演奏者側、図1の図面に垂直な方向が鍵並び方向であり、以下の説明において、鍵盤装置の「上下左右」は演奏時の演奏者側から見た正立状態における「上下左右」の意味とする。また、「前後方向(あるいは手前と奥)」を指す場合、演奏者側を「前、手前」、背面側を「後、奥」とする。
この鍵盤装置は例えば電子鍵盤楽器のものであり、鍵並び方向に併設された複数の白鍵10W,10W,…と黒鍵10B,10B,…を備えており、各白鍵10W及び黒鍵10Bは 、その後端部において鍵フレーム20上の鍵支持部20aにより回動支点Oを回動軸として回動自在に支持されている。また、鍵フレーム20には白鍵10Wのためのキーガイド部1W及び黒鍵10Bのためのキーガイド部1Bが配設されている。
白鍵10W及び黒鍵10Bは、いずれも樹脂成形された裏面に開口部を有する函状の形状となっており、それらの内側面を被ガイド部としてキーガイド部1W,1Bが白鍵10W及び黒鍵10Bをそれぞれガイドするものである。したがって、白鍵10W用のキーガイド部1Wも、黒鍵10B用のキーガイド部1Bの同様な構造とすることができるので、以下の説明では白鍵10Wを「鍵10」、キーガイド部1Wを「キーガイド部1」として白鍵を例に説明する。
鍵フレーム20の先端部には鍵10の押鍵時の下限を規制する下限ストッパDSが配設され、鍵フレーム20の裏面には鍵10の離鍵時の上限を規制する上限ストッパUSが配設されている。そして、押鍵時には鍵10の先端側裏面が下限ストッパDSに当接し、離鍵時には鍵10の裏面に形成されたストッパ当接片101が上限ストッパUSに当接する。なお、鍵フレーム20上には鍵10の押鍵及び離鍵を検出する図示しない鍵スイッチが配設されている。
図2に示すように、キーガイド部1はその上部に摺動部1a,1aを有しており、この摺動部1a,1aが鍵10の内側に配置されている。そして、鍵10の押離鍵時に、摺動部1a,1aが鍵10の内側面10a,10aと接触し、内側面10a,10aが摺動部1a,1aに対して摺動することにより、鍵10の回動がガイドされる。このように、キーガイド部1の摺動部1a,1aと鍵10の内側面10a,10aとの接触部分が「摺動接触部」を構成している。
なお、図1及び図2に示すキーガイド部1は鍵10との関係を概念的に図示したものであり、このキーガイド部1及び摺動部1aの具体例は以下の各実施例で説明する。また、以下の各実施例では主に1つの鍵10を例に説明するが、複数の白鍵10W,10W,…、複数の黒鍵10B,10B,…についても同様な構造である。
図3は鍵10とキーガイド部1の第1実施例を示す図であり、図1のA−A矢視図である。なお、図面をわかりやすくするために、断面の斜線は適宜省略してある。キーガイド部1は、鍵フレーム20上に立設定されたガイドブロック11を有しており、このガイドブロック11は硬質樹脂で形成されている。また、鍵フレーム20の裏面にはソレノイド等からなる駆動部12が配設されている。ガイドブロック11には、その中央下端から上部に向けて穿たれた立溝孔11aが形成されるとともに、この立溝孔11aの上部から両側に分かれた二股溝孔11b,11bが形成されている。また、二股溝孔11b,11bからガイドブロック11の両側には鍵10の内側面10a,10aに向けて開口する開口部11c,11cが形成されている。そして、この開口部11c,11c内に軟質エラストマー等の弾性体で形成された摺動部1a,1aが配設されている。また、立溝孔11a内には、鍵フレーム20の透孔20bを介してアクチュエータ12aが配設されている。このアクチュエータ12aは駆動部12によって駆動される。さらに、このアクチュエータ12aの先端と摺動部1a,1aとはワイヤー等の連結部材13で連結されている。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、その内側面10a,10aが摺動部1a,1aに接触して摺動し、鍵10の回動がガイドされる。このとき、摺動部1a,1aは鍵10の回動に対する抵抗力を付与している。このように、キーガイド部1の摺動部1a,1aと鍵10の内側面10a,10aとが「摺動接触部」を構成している。
一方、駆動部12によりアクチュエータ12aが上下に駆動され、その上下動は連結部材13を介して摺動部1a,1aに伝達される。これにより、摺動部1a,1aは鍵10の内側面10a,10aに向けて出没する。したがって、駆動部12によるアクチュエータ12aの上下駆動量を制御して、摺動部1a,1aと内側面10a,10aとの摺動時の接触圧を調整することができる。これにより、摺動部1a,1aが鍵10に対して付与する抵抗力を調整することができ、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。この駆動部12は「変更手段」を構成している。
図4はキーガイド部1の第2実施例を示す図であり、図1のA−A矢視図である。この実施例では、摺動部1a,1aが連結部1a1によって一体に形成され、この連結部1a1とアクチュエータ12aとの間にコイルバネ14が取り付けられている。この実施例では摺動部1a,1aと連結部1a1の一体部材が軟質エラストマー等の弾性体で形成されている。また、キーガイド部1の摺動部1a,1aと鍵10の内側面10a,10aとが「摺動接触部」を構成している。
そして、この第2実施例では、駆動部12でアクチュエータ12aを上下動すると、摺動部1a,1aが鍵10の内側面10a,10aに向けて出没する。したがって、駆動部12によるアクチュエータ12aの上下駆動量を制御して、摺動部1a,1aと内側面10a,10aとの摺動時の接触圧を調整することができる。これにより、摺動部1a,1aが鍵10に対して付与する抵抗力を調整することができ、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。さらに、コイルバネ14の弾性力により、鍵10の内側面10a,10aからの力の変化を緩やかに受けることができる。この駆動部12は「変更手段」を構成している。
図5はキーガイド部1の第3実施例を示す図である。図5(A) に示すように、この実施例のキーガイド部1は、鍵フレーム20上に回転自在に立設されたガイド軸21と、ガイド軸21の上端に固着された水平断面が楕円形状の楕円キーガイド22と、ガイド軸21の下部に連結固着され鍵フレーム20に平行に配置されたアーム23とで構成されとている。ガイド軸21とアーム23は金属等で形成され、楕円キーガイド22は軟質エラストマー等の弾性体で形成されている。そして、ガイド軸21の上部と楕円キーガイド22が鍵10の内側に配設されている。また、各鍵10,10,に対応するキーガイド部1,1,…の各アーム23,23,…の自由端23a,23a…は、鍵並び方向に全鍵分の長さを有する連接バー24に回動可能に連結されている。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、その内側面10a,10aが楕円キーガイド22に接触して摺動し、鍵10の回動がガイドされる。すなわち、楕円キーガイド22と鍵10の内側面10a,10aとが「摺動接触部」を構成している。一方、連接バー24を左右(鍵並び方向)に移動すると、アーム23.23.…を介して、ガイド軸21及び楕円キーガイド22が垂直な回転軸L1の回りに回転する。なお、この回転軸L1は、鍵10の回動支点Oに対応する回動軸LOに対して直交する方向になっている。
図5(B) は楕円キーガイド22と鍵10の関係を示す図であり、実線で示す楕円キーガイド22はその楕円の長軸の方向が鍵10の長手方向に対して直角になっている状態(以下、「直角状態」という。)であり、二点鎖線で示す楕円キーガイド22は上記直角状態から角度θだけ回転した状態である。そして、直角状態では、楕円キーガイド22は鍵10の内側面10a,10aからの抗力を受けて楕円の長軸方向にわずかに圧縮されている。また、角度θだけ回転した状態では、楕円キーガイド22は内側面10a,10aに接触しているだけで、弾性回復した状態となっている。
すなわち、楕円キーガイド22は、直角状態から角度θの範囲の回転位相(回転角度)に対応した歪みを生じ、その歪みに応じた接触圧が得られる。また、楕円キーガイド22と内側面10a,10aとの接触面積も上記歪みに応じたものとなる。すなわち、楕円キーガイド22は鍵10の回動に対する抵抗力を付与しているが、連接レバー24により楕円キーガイド22の回転位相を調整し、鍵10に対して付与する抵抗力を調整することができる。したがって、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。なお、連接レバー24はは「変更手段」を構成している。
図6はキーガイド部1の第4実施例を示す図である。この実施例のキーガイド部1は、図示しない部材により鍵フレーム20に対して回動自在に軸支された軸部材31と、この軸部材31に取り付けられたロータリーガイド32とで構成されている。軸部材31は例えば鍵盤装置の端に設けられた回転操作子33に連結され、この回転操作子33の回転操作によりロータリーガイド32が回転する。図6(B) はロータリーガイド32の上面図である。ロータリーガイド32は軟質エラストマー等の弾性体で形成されている。また、このロータリーガイド32の側面32a,32aは互いに角度を成しており、周囲の一端の厚みが最大で、この一端と180度離間した他端の厚みが最小となっている。そして、ロータリーガイド32は側面32a,32aを鍵10の内側面10a,10aに接触するように配置され、軸部材31の回転軸L2の回りに回転可能となっている。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、その内側面10a,10aがロータリーガイド32の側面32a,32aに接触して摺動し、鍵10の回動がガイドされる。このように、ロータリーガイド32の側面32a,32aと鍵10の内側面10a,10aとが「摺動接触部」を構成している。一方、ロータリーガイド32は鍵10の内側面10a,10aからの抗力を受けて回転軸L2方向にわずかに圧縮される。すなわち、ロータリーガイド32は、その回転位相θ(回転角度)に対応した歪みを生じ、その歪みに応じた接触圧が得られる。また、ロータリーガイド32と内側面10a,10aとの接触面積も上記歪みに応じたものとなる。すなわち、ロータリーガイド32は鍵10の回動に対する抵抗力を付与しているが、回転操作子33によりロータリーガイド32の回転位相を調整し、鍵10に対して付与する抵抗力を調整することができる。したがって、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。なお、ロータリーガイド32の回転軸L2と鍵10の回動支点Oに対応する回動軸LOとは互いに平行になっている。また、回転操作子33は「変更手段」を構成している。
図6(C) はロータリーガイドの他の実施例であり、このロータリーガイド32′は軟質エラストマー等の弾性体で形成されており、その側面に突起32a′,32a′,…が形成されている。このロータリーガイド32′も前記回転操作子33と同様な回転操作子により軸部材31′の回転軸L2の回りに回転可能とされ、鍵10の内側に配設される。そして、側面の複数の突起32a′,32a′,…でペアを構成し、突起32a′,32a′の頂点の間隔dを異ならせることで、回転位相θに応じて、ロータリーガイド32′の突起32a′,32a′と内側面10a,10aとの摺動時の接触圧を調整することができる。これにより、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。
なお、上記実施例のキーガイド1において、ロータリーガイド32(あるいは32′)は各鍵10にそれぞれ設けられている。そして、ロータリーガイド32(あるいは32′)は、各鍵10毎に独立に回転するものでもよいし、共通に回転するものでもよい。
図7はキーガイド部1の第5実施例を示す図である。この実施例のキーガイド部1はガイドブロック11を有している。また、鍵フレーム20の裏面には駆動部12を備えている。この駆動部12は第1実施例と略同様である。ガイドブロック11には、その中央下端から上端に向けて貫通する立溝孔11dが形成されるとともに、この立溝孔11dの上部に左右に貫通する横溝孔11e,11eが形成されている。また、横溝孔11e,11e内に軟質エラストマー等の弾性体で形成された摺動部41,41が配設されている。また、立溝孔11d内には、アクチュエータ12aの先端に取り付けられた直動カム42が配設されている。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、その内側面10a,10aが摺動部41,41に接触して摺動し、鍵10の回動がガイドされる。このとき摺動部41,41は鍵10の回動に対する抵抗力を付与している。このように、摺動部41,41と鍵10の内側面10a,10aとが「摺動接触部」を構成している。一方、駆動部12によりアクチュエータ12aが上下に駆動され、その上端の直動カム42が上下する。これにより、直動カム42の側面により摺動部41,41は鍵10の内側面10a,10aに向けて出没する。したがって、駆動部12によるアクチュエータ12aの上下駆動量を制御して、摺動部41,41と内側面10a,10aとの摺動時の接触圧を調整することができる。これにより、摺動部41が鍵10に付与する抵抗力を調整でき、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。駆動部12、直動カム42は「変更手段」を構成している。
図8はキーガイド部1の第6実施例を示す図である。この実施例のキーガイド部1は、鍵フレーム20に沿って鍵長手方向に移動可能に配設された基部51と、基部51上に立設されたフレーム部52と、該フレーム52の両側に取り付けられた軟質エラストマー等の弾性体で形成された摺動部53,53とで構成されている。基部51とフレーム部52は例えば硬質樹脂等で一体に形成されている。鍵フレーム20の裏面にはガイド移動部54を備えている。このガイド移動部54は、基部51に連結されアーム54aとモータ54bとを有し、アーム54aの後端部にはラック54a1が形成されている。そして、このラック54a1はモータ54bの駆動軸に取り付けられたピ二オン54b1に歯合されている。
鍵10の内側面10a,10aの前部の間隔は、鍵10の先端から後端に向かうに従って広がるように構成されており、この傾斜部分はガイド幅が変化する鍵側ガイド部10a1,10a1を構成している。なお、図8(A) ではこの傾斜の角度を誇張して図示してある。そして、キーガイド部1の上部すなわち、2つの摺動部53,53の部分は、この摺動部53,53を鍵並び方向に向けて鍵10の鍵側ガイド部10a1,10a1の間に配置されている。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、その鍵側ガイド部10a1,10a1が摺動部53,53に接触して摺動し、鍵10の回動がガイドされる。このとき摺動部53,53は鍵10の回動に対する抵抗力を付与している。このように、摺動部53,53と鍵10の鍵側ガイド部10a1,10a1とが「摺動接触部」を構成している。一方、モータ54bの回転力は、ピ二オン54b1、ラック54a1及びアーム54aを介してキーガイド部1(基部51)に伝達され、モータ54bの正逆回転により、キーガイド部1が前後(鍵10の長手方向前後)移動する。
これにより、摺動部53,53は鍵10の鍵側ガイド部10a1,10a1に接触しながら、前後に摺動ずる。このとき、摺動部53,53の接触位置における鍵側ガイド部10a1,10a1の間隔すなわちガイド幅が、キーガイド部1と鍵10の回動支点Oとの距離に応じて変化する。したがって、モータ54bの駆動量によりキーガイド部1の位置を制御することで、摺動部53,53と鍵側ガイド部10a1,10a1との摺動時の接触圧を調整することができる。これにより、摺動部53が鍵10に付与する抵抗力を調整でき、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。ガイド移動部54は「変更手段」を構成している。
図9はキーガイド部1の第7実施例を示す図である。この実施例のキーガイド部1は、鍵フレーム20上に立設定されたガイドブロック61と可動ガイド62とで構成されており、このガイドブロック61及び可動ガイド62は硬質樹脂等で形成されている。また、鍵フレーム20の裏面にはたソレノイド等からなる駆動部63が配設され、この駆動部63のアクチュエータ63aに可動ガイド62が連結されている。
ガイドブロック61はその上端部の両側に突出する摺動部61a,61aを有し、可動ガイド62はガイドブロック61の両側を挟む摺動板621,621を有している。また、鍵10の内側面10a,10aには潤滑剤64,64が塗布されている。そして、ガイドブロック61の摺動部61a,61aと、摺動板621,621の表面である摺動面621a,621aは、潤滑剤64,64を介在させて鍵10の内側面10a,10aに接触している。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、その内側面10a,10aが摺動面621a,621aと摺動部61a,61aに接触して摺動し、鍵10の回動が潤滑剤64を介してガイドされる。このように、潤滑剤64,64を介して接触している摺動面621a,621aと内側面10a,10aとの接触部分が「摺動接触部」を構成し、その面積が「有効接触面積」である。
一方、駆動部63によりアクチュエータ63aが上下に駆動され、可動ガイド62が上下に移動すると、摺動板621,621が上下に移動して摺動接触部の接触部分の高さdが変化する。すなわち摺動接触部の有効接触面積が変化し、この有効接触面積に応じて可動ガイド62及び潤滑剤64が鍵10に与える粘性抵抗が変化する。したがって、駆動部63によるアクチュエータ63aの上下駆動量を制御して、鍵10に対するガイド時の粘性抵抗を調整することができる。これにより、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。駆動部63は「変更手段」を構成している。
図10はキーガイド部1の第8実施例を示す図である。この実施例のキーガイド部1は、図示しない部材により鍵フレーム20に対して回動自在に軸支された軸部材65と、この軸部材65に取り付けられたロータリーガイド66とで構成されている。軸部材65は例えば鍵盤装置の端に設けられた回転操作子65aに連結され、この回転操作子65aの回転操作によりロータリーガイド66が回転する。また、鍵10の内側面10a,10aには潤滑剤67,67が塗布されている。ロータリーガイド66は扇形の形状であり、円弧状の外周の縁は肉厚の突条となりり、その表面である摺動面66a,66aは、潤滑剤67,67を介在させて鍵10の内側面10a,10aに接触している。この潤滑剤67,67を介して接触している摺動面66a,66aと内側面10a,10aとの接触部分が「摺動接触部S」でありその面積が「有効接触面積」である。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、その内側面10a,10aがロータリーガイド66の摺動面66a,66aに接触して摺動し、鍵10の回動が潤滑剤67を介してガイドされる。一方、回転操作子65aによりロータリーガイド66を回転する。これにより、図10(B) ,(C) に示すように、ロータリーガイド66の回転位相θ(回転角度)に応じて摺動接触部Sの有効接触面積が変化し、この有効接触面積に応じてロータリーガイド66と潤滑剤67が鍵10に与える粘性抵抗が変化する。したがって、ロータリーガイド66の回転位相を調整し、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。なお、ロータリーガイド66の回転軸L3と鍵10の回動支点Oに対応する回動軸LOとは互いに平行になっている。また、回転操作子65aは「変更手段」を構成している。
図11はロータリーガイドの他の実施例であり、このロータリーガイド66′は波頭型の形状であり、鍵フレームに対して回動自在に軸支された軸部材65′に取り付けられている。また、このロータリーガイド66′は、その側面の全面が摺動面66a′となっている。そして、この摺動面66a′は、潤滑剤67′を介在させて鍵10の内側面10aに接触している。この潤滑剤67′を介して接触している摺動面66a′と内側面10aとの接触部分が「摺動接触部S」でありその面積が「有効接触面積」である。
このロータリーガイド66′も前記回転操作子65aと同様な回転操作子により軸部材65′の回転軸L3の回りに回転可能とされている。そして、図11(B) に示すように、ロータリーガイド66′の回転位相θに応じて、摺動接触部Sの有効接触面積が変化し、この有効接触面積に応じてロータリーガイド66′と潤滑剤67′が鍵10に与える粘性抵抗が変化する。したがって、ロータリーガイド66′の回転角度を調整し、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。
図12はキーガイド部1の第9実施例を示す図である。この実施例のキーガイド部1は、図示しない部材により鍵フレームに対して回動自在に軸支された軸部材71と、この軸部材71に取り付けられたロータリーガイド72とで構成されている。軸部材71は前記回転操作子65aと同様な回転操作子に連結され、この回転操作子の回転操作によりロータリーガイド72が回転する。そして、このロータリーガイド72は鍵10の内側に配設されている。
また、図12(B) に示すように、鍵10の内側面10aには潤滑剤73が塗布されている。ロータリーガイド72は扇形の形状であり、その側面部分に段差をなす円弧状の段差部72aを有し、この段差部72aにより鍵10の内側面10aに接触する摺動面72bが形成されている。そして、この摺動面72bは、潤滑剤73を介在させて鍵10の内側面10aに接触している。この潤滑剤73を介して接触している摺動面72bと内側面10aとの接触部分が「摺動接触部」でありその面積が「有効接触面積」である。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、その内側面10aがロータリーガイド72の摺動面72bに接触して摺動し、鍵10の回動が潤滑剤73を介してガイドされる。一方、回転操作子によりロータリーガイド72を回転すと、図12(B) に示すように、ロータリーガイド72の回転位相θ(回転角度)に応じて、ロータリーガイド72の段差部72aの位置が変化する。この段差部72aは摺動接触部とそれ以外の部分との境界線Bとなり、この境界線Bが移動することにより摺動接触部の有効接触面積が増減する。すなわち、この有効接触面積に応じてロータリーガイド72と潤滑剤73が鍵10に与える粘性抵抗が変化する。したがって、ロータリーガイド72の回転位相を調整し、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。
図13はキーガイド部1の第10実施例を示す図である。この実施例のキーガイド部1は、鍵フレーム20上に配置されたスライドガイド74で構成されており、このスライドガイド74は硬質樹脂等で形成されている。また、鍵フレーム20の裏面にはソレノイド等からなる駆動部75が配設されている。そして、スライドガイド74は駆動部75のアクチュエータ75aに取り付けられ、このスライドガイド74は鍵10の内側に配設されている。
また、鍵10の内側面10aには潤滑剤76が塗布されている。スライドガイド74は、その側面部分に段差をなす山形の段差部74aを有しており、この段差部74aにより鍵10の内側面10aに接触する摺動面74bが形成されている。そして、この摺動面74bは、潤滑剤76を介在させて鍵10の内側面10aに接触している。この潤滑剤76を介して接触している摺動面74bと内側面10aとの接触部分が「摺動接触部」でありその面積が「有効接触面積」である。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、その内側面10aがスライドガイド74の摺動面74bに接触して摺動し、鍵10の回動が潤滑剤76を介してガイドされる。一方、駆動部75によりスライドガイド74は上下に駆動され、段差部74aの上下位置が変化する。この段差部74aは摺動接触部とそれ以外の部分との境界線Bとなり、この境界線Bが上下移動することにより摺動接触部の有効接触面積が増減する。すなわち、この有効接触面積に応じてスライドガイド74と潤滑剤76が鍵10に与える粘性抵抗が変化する。したがって、駆動部75によるアクチュエータ75aの上下駆動量を制御して、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。駆動部75は「変更手段」を構成している。
図14はキーガイド部1の第11実施例を示す図である。この実施例のキーガイド部1は、鍵フレーム20に沿って鍵長手方向に移動可能に配設された基部81と、基部81上に立設されたスライドガイド82とで構成されている。基部81とスライドガイド82は例えば硬質樹脂等で一体に形成されている。また、鍵フレーム20の裏面にはソレノイド等のガイド移動部83を備えている。そして、このガイド移動部83のアクチュエータ83aに基部81が取り付けられている。
鍵10の内側面10a,10aのうち、黒鍵を配置するための段部10B(図14(B) )に対応する位置には、内側面10a,10aのさらに内側に出っ張るように鍵側ガイド部10a2,10a2が形成されている。これにより、鍵側ガイド部10a2,10a2の対向間隔である幅寸法に段差をなす段差部10a3,10a3が形成されている。そして、スライドガイド82が、この鍵側ガイド部10a2,10a2の間に配置されており、このスライドガイド82における鍵側ガイド部10a2との接触面は摺動面82aとなっている。また、図14(A) に示すように、鍵側ガイド部10a2,10a2の部分には潤滑剤84が塗布されている。そして、スライドガイド82の摺動面82aは、潤滑剤84を介在させて鍵側ガイド部10a2に接触している。この潤滑剤84を介して接触している摺動面82aと鍵側ガイド部10a2との接触部分が「摺動接触部」でありその面積が「有効接触面積」である。ガイド移動部83は「変更手段」を構成している。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、鍵側ガイド部10a2がスライドガイド82の摺動面82aに接触して摺動し、鍵10の回動が潤滑剤84を介してガイドされる。一方、ガイド移動部83によりスライドガイド82は鍵長手方向に移動する。このとき、鍵側ガイド部10a2の段差部10a3が摺動接触部とそれ以外の部分との境界線Bとなり、スライドガイド82に対するこの境界線Bの位置が変化する。すなわち、スライドガイド82の境界線B内への潜入具合で摺動接触部の有効接触面積が増減し、この有効接触面積に応じてスライドガイド82と潤滑剤84が鍵10に与える粘性抵抗が変化する。したがって、ガイド移動部83による鍵長手方向の駆動量を制御して、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。
図15はキーガイド部1の第12実施例を示す図である。この実施例のキーガイド部1は、鍵10に元々存在する段差部すなわちストッパ当接片101を利用したものである。キーガイド部1はスライドガイド91を有し、このスライドガイド91をストッパ当接片101に接触させている。このストッパ当接片101の後方側縁は段差部101aとなっている。また、スライドガイド91はアクチュエータ92aを介してガイド移動部92に連結されている。ストッパ当接片101にはには潤滑剤93が塗布されている。そして、スライドガイド91におけるストッパ当接片101との接触面は摺動面91aとされ、潤滑剤93を介して接触している摺動面91aとストッパ当接片101との接触部分が「摺動接触部」でありその面積が「有効接触面積」である。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、ストッパ当接片101がスライドガイド91の摺動面91aに接触して摺動し、鍵10の回動が潤滑剤93を介してガイドされる。一方、ガイド移動部92によりスライドガイド91は鍵長手方向に移動する。このとき、ストッパ当接片101の段差部101aが摺動接触部とそれ以外の部分との境界線Bとなり、スライドガイド91に対するこの境界線Bの位置が変化する。すなわち、スライドガイド91の境界線B内への潜入具合で摺動接触部の有効接触面積が増減し、この有効接触面積に応じてスライドガイド91と潤滑剤93が鍵10に与える粘性抵抗が変化する。したがって、ガイド移動部92による鍵長手方向の駆動量を制御して、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。ガイド移動部92は「変更手段」を構成している。
図16はキーガイド部1の第13実施例を示す図である。この実施例のキーガイド部1は、鍵10に元々存在する段差部すなわち鍵10の黒鍵を配置するための段部10Bを利用したものである。キーガイド部1はスライドガイド94を有し、このスライドガイド94を、段部10Bに対応する位置で、鍵10の内側面10a,10aの間に配設したものである。すなわち、段部10Bの内側の面は段差部10B1となっており、スライドガイド94の段差部10B1側の面は摺動面94aとなっている。この摺動面94aは、段差部10B1側の内側面10aと面接触している。また、スライドガイド94は、他方の内側面10aとは突条94bにより接触している。さらに、内側面10a,10aのスライドガイド94に接触する部分には潤滑剤95が塗布されている。そして、潤滑剤95を介して接触している摺動面94aと内側面10aとの接触部分が「摺動接触部」でありその面積が「有効接触面積」である。
以上の構成により、鍵10の押離鍵時には、内側面10a,10aがスライドガイド94の摺動面94aに接触して摺動し、鍵10の回動が潤滑剤95を介してガイドされる。一方、前記ガイド移動部92と同様なガイド移動部によりスライドガイド94は鍵長手方向に移動する。このとき、内側面10aの段差部10B1が摺動接触部とそれ以外の部分との境界線Bとなり、スライドガイド94に対するこの境界線Bの位置が変化する。すなわち、スライドガイド94の境界線B内への潜入具合で摺動接触部の有効接触面積が増減し、この有効接触面積に応じてスライドガイド94と潤滑剤95が鍵10に与える粘性抵抗が変化する。したがって、ガイド移動部による鍵長手方向の駆動量を制御して、鍵10の押鍵時のタッチ感を変更設定することができる。
本発明の実施形態の鍵盤装置の要部を概念的に示す側面図である。 本発明の実施形態の鍵盤装置における鍵及びキーガイド部の配置例を示す要部斜視図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第1実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第2実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第3実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第4実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第5実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第6実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第7実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第8実施例を示す図である。 本発明の実施形態におけるロータリーガイドの他の実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第9実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第10実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第11実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第12実施例を示す図である。 本発明の実施形態における鍵とキーガイド部の第13実施例を示す図である。
符号の説明
10(10W,10B)…鍵、10a…内側面(摺動接触部)、20…鍵フレーム、1(1W,1B)…キーガイド部、1a…摺動部(摺動接触部)、
22…楕円キーガイド(摺動接触部)、32,66,66′,72…ロータリーガイド、12,63,75…駆動部(変更手段)、24…連接バー(変更手段)、33,65a…回転操作子(変更手段)、41…摺動部(摺動接触部)、42…直動カム(変更手段)、53…摺動部(摺動接触部)、54…ガイド移動部(変更手段)、10a1…鍵側ガイド部(摺動接触部)、64,67,67′,73,76,84,93,95…潤滑剤、72a,74a,10a3,101a,10B1…段差部、621a,66a,66a′,72b,74b,82a,91a,94a…摺動面(摺動接触部)、74,82…スライドガイド、83,92…ガイド移動部(変更手段)、10a2…鍵側ガイド部(摺動接触部)、101…ストッパ当接片(摺動接触部)、94…スライドガイド(摺動接触部)

Claims (3)

  1. 鍵フレームと、該鍵フレームに対して回動自在に支持された複数の鍵と、該鍵の回動をガイドするキーガイド機構とを備えた鍵盤装置であって、
    前記キーガイド機構が、前記鍵フレーム側に設けられ前記鍵との摺動接触部にて該鍵の回動に対する抵抗力を付与するキーガイド部と、該摺動接触部における抵抗力を変更可能にする変更手段と、
    を備えたことを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記キーガイド機構は、前記キーガイド部と前記鍵との摺動接触部の摺動接触圧を可変にして前記抵抗力を変更可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  3. 前記キーガイド機構は、前記キーガイド部と前記鍵との前記摺動接触部に潤滑剤を有し、該摺動接触部の有効接触面積を可変にして前記抵抗力を変更可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
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