JP2009145273A - 振幅変調信号の同期検波方法及び回転信号処理器 - Google Patents

振幅変調信号の同期検波方法及び回転信号処理器 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の振幅変調信号の同期検波方法及び回転信号処理器は、励磁信号sinωtを用いて振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行うので、位相差αが無視できない値として存在し、正確な同期検波を行う際の支障となっている。
【解決手段】本発明による振幅変調信号の同期検波方法及び回転信号処理器は、励磁位相基準抽出手段115が、第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から搬送波位相成分ωt−αを励磁位相基準116として抽出し、同期検波手段104が、前記励磁位相基準抽出手段115から入力された前記励磁位相基準116を用いて前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行うように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転検出器から出力された第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から角度出力φを得る信号処理過程で、振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行う振幅変調信号の同期検波方法及び回転信号処理器であって、特に、前記第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から抽出した搬送波位相成分ωt−αを励磁位相基準として、振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行うことで、同期検波への位相差αの影響を小さく抑えることができ、同期検波の精度を向上できるようにするための新規な改良に関するものである。
従来用いられていたこの種の回転信号処理器としては、例えば非特許文献1等に示されている方法が用いられている。図9は、従来のトラッキング方式の回転信号処理器100を示すブロック図である。図において、例えばレゾルバ等の回転検出器1には、励磁用増幅器2を介して励磁信号源3が接続されている。励磁信号源3からの励磁信号sinωtは、前記励磁用増幅器2によって増幅されて、前記回転検出器1に印加されている。なお、説明の便宜上、励磁信号sinωtの振幅を1とするが、実際には任意の係数が乗算される。回転検出器1の励磁コイル(図示せず)は前記励磁信号sinωtによって励磁される。励磁信号sinωtは入力角度θによって振幅変調され、回転検出器1の出力コイル(図示せず)からは、第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)と第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)とが回転信号として出力される。なお、αは、回転検出器1自体及びセンサケーブル等によって生じる位相差(位相ずれ/位相誤差)を示している。
回転検出器1の出力端子には、回転信号処理器100(R/D変換器)が接続されている。この回転信号処理器100は、第1及び第2乗算器101,102と、減算器103と、同期検波手段104と、ループ内増幅器107と、電圧制御発振器109と、カウンタ110と、P−ROM111とから構成されている。また、回転信号処理器100は、全体として制御偏差εを零とする負帰還制御系(トラッキング・ループ)を形成している。
前記第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)は、前記第1及び第2乗算器101,102と前記減算器103との信号処理を経て振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)に変換される。なお、この例では、振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)はsin(θ−φ)・sin(ωt−α)となるが、周知のように、信号処理の方法によりf(θ)は任意に変形される。
前記同期検波手段104は、励磁信号sinωtを用いて振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行い、同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|を得る。この同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|は、前述したトラッキング・ループの制御偏差εとなる。
前記電圧制御発振器109は、制御偏差εの大きさに応じた周波数のパルス信号dφ/dtを出力する。前記カウンタ110は、前記パルス信号dφ/dtのパルスをカウントすることで角度出力φを出力する。この角度出力φは、回転検出器1の入力角度θに相当するデジタル信号である。角度出力φは、前記P−ROM111に入力され、前記P−ROM111でsinφ,cosφに変換される。このsinφ,cosφは、前記第1及び第2乗算器101,102にフィードバックされて、前記第1及び第2乗算器101,102での信号処理に用いられる。
日本電機工業会技術資料JEM−187(平成5年12月20日 社団法人 日本電機工業会 発行)の10頁の解説図1
上記のような従来の回転信号処理器では、励磁信号sinωtを用いて振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行うので、位相差αが無視できない値として存在し、正確な同期検波を行う際の支障となっている。
位相差αが大きくなると、回転信号処理器100において等価的にトラッキング・ループのループゲインが低下することになり、結果的にダイナミック特性が劣化してしまう。このため、従来処理器では、位相差αの許容範囲を例えば±10°以下等と設定して、この許容範囲内で使用するように規定している。また、位相差αを検出し、励磁信号sinωtの位相を、搬送波sin(ωt−α)の位相と一致させるか、又は前記許容範囲内に入るように、外部回路で調整している。しかしながら、位相差αの許容範囲は、実用に支障をきたすほど狭いため、位相差αの調整が非常に煩雑である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、同期検波への位相差αの影響を小さく抑えることができ、同期検波の精度を向上できる振幅変調信号の同期検波方法及び回転信号処理器を提供することである。
本発明に係る振幅変調信号の同期検波方法は、励磁信号sinωtを入力角度θで振幅変調された回転検出器からの回転信号の信号処理過程で生じる振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波方法であって、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)と前記励磁信号sinωtとの位相差αを解消して同期検波を行う。
また、前記回転信号である第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)を励磁位相基準抽出手段に入力し、前記励磁位相基準抽出手段が、角度出力φを利用して、前記第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から、いずれか振幅の大きな信号を選択し、搬送波位相成分ωt−αを抽出信号として抽出する。
さらに、前記励磁位相基準抽出手段において、前記抽出信号が基準位相となる前記励磁信号sinωtの位相ωtと比較され、前記位相差αが±90°未満である場合は前記抽出信号を励磁位相基準として出力させ、前記位相差αが±90°以上である場合は前記励磁信号sinωtの励磁信号位相成分ωtを前記励磁位相基準として出力させる。
さらにまた、前記励磁位相基準を同期検波手段に入力し、前記同期検波手段が、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の変調信号f(θ)の復調用の極性切替信号として前記励磁位相基準を用い、同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|を出力する。
また、本発明に係る回転信号処理器は、回転検出器から出力された第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から角度出力φを得る信号処理過程で、振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行う回転信号処理器であって、前記第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から搬送波位相成分ωt−αを励磁位相基準として抽出する励磁位相基準抽出手段と、前記励磁位相基準抽出手段に接続され、前記励磁位相基準抽出手段から入力された前記励磁位相基準を用いて前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行う同期検波手段とを備える。
また、前記励磁位相基準抽出手段には、抽出信号選択部が設けられており、前記抽出信号選択部は、前記角度出力φに基づいて、前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)及び前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から、振幅が大きいいずれか一方を選択し、この選択した前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)又は前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から前記搬送波位相成分ωt−αを抽出する。前記抽出信号選択部は、角度信号φ1〜φ3を用いて入力角度θの象限を判定し、判定した入力角度θの象限に応じて、デジタル信号SIN,COS、及び前記デジタル信号SIN,COSの反転信号−SIN,−COSのいずれかを出力することで、振幅が大きい前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)及び前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から、前記搬送波位相成分ωt−αを周波数ωt−αのパルス列として抽出する。
さらに、前記励磁位相基準抽出手段には、位相差判別部が設けられており、前記位相差判別部は、前記搬送波位相成分ωt−αと前記励磁信号sinωtとの位相差αが±90°未満であるか否かを判定し、位相差αが±90°未満であると判定した場合に前記搬送波位相成分ωt−αを前記励磁位相基準とし、位相差αが±90°以上であると判定した場合に前記励磁信号sinωtの励磁信号位相成分ωtを前記励磁位相基準とする。
さらにまた、前記同期検波手段は、前記励磁位相基準を用いて復調用スイッチの極性切替を行うことで、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行い、同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|を出力する。
本発明の振幅変調信号の同期検波方法及び回転信号処理器によれば、励磁位相基準抽出手段が、前記第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から搬送波位相成分ωt−αを励磁位相基準として抽出し、同期検波手段が、前記励磁位相基準抽出手段から入力された前記励磁位相基準を用いて前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行うので、常に励磁位相基準と前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)との間の位相差を零とすることができる。これにより、同期検波への位相差αの影響を小さく抑えることができ、同期検波の精度を向上できる。
換言すると、位相差αの影響を小さく抑えることで、トラッキング・ループのループゲインの低下をより確実に防止でき、ダイナミック特性の劣化をより確実に防止できる。また、位相差αを用いての励磁信号sinωtの位相調整も不要にできる。
また、より簡潔な回路で信号処理を実現でき、回路規模を小さく押さえることができる。また、モノリシックIC化に際してチップ面積を小さく抑えることが可能となり、信頼性が高く、小型かつ低価格な商品化(量産)を実現できる。
また、前記抽出信号選択部は、前記角度出力φを用いて、前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)及び前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から、振幅が大きいいずれか一方を選択して、この選択した前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)又は前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から前記搬送波位相成分ωt−αを抽出するので、入力角度θの変化に対応してより確実に搬送波位相成分ωt−αを抽出でき、同期検波の精度を向上できる。
さらに、前記位相差判別部は、位相差αが±90°未満であると判定した場合に前記搬送波位相成分ωt−αを前記同期検波のための前記励磁位相基準とするので、抽出の信頼性が高い範囲で搬送波位相成分ωt−αを前記励磁位相基準とでき、同期検波の精度を向上できる。また、位相差αが±90°以上であると判定した場合に前記励磁信号sinωtの励磁信号位相成分ωtを前記励磁位相基準とするので、仮に、位相差αが大きくなった場合でもトラッキング・ループを維持でき、全体としての動作の信頼性を向上できる。
さらにまた、前記同期検波手段は、前記励磁位相基準を用いて復調用スイッチの極性切替を行うことで、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行い、同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|を得るので、より確実に同期検波を行うことができ、同期検波の精度を向上できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による回転信号処理器の要部を示すブロック図であり、本発明の振幅変調信号の同期検波方法が適用された回転信号処理器を示している。なお、図1の回転信号処理器の全体としての構成は、従来の回転信号処理器(図9参照)と同様であるので、実施の形態の構成の説明に図9を援用する。なお、従来処理器と同一又は同等部分については同一の符号を用いて説明する。
図1において、励磁位相基準抽出手段115には、励磁信号sinωtと、回転信号である第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)と、角度出力φとが入力されている。図9に示すように、前記励磁信号sinωtは、励磁用増幅器2を介して回転検出器1(レゾルバ)に入力される信号である。第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)は、回転検出器1により前記励磁信号sinωtが入力角度θで振幅変調された信号である。αは、回転検出器1自体及びセンサケーブル等により生じる位相差(位相ずれ/位相誤差)を示している。角度出力φは、周知のように、第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)を信号処理することにより得られたデジタル信号であり、回転検出器1の入力角度θに相当する。
前記励磁位相基準抽出手段115は、前記励磁信号sinωtと、前記第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)と、前記角度出力φとに基づいて、励磁位相基準116を生成する。励磁位相基準116に関しては、後に詳細に説明する。
前記励磁位相基準抽出手段115には、同期検波手段104が接続されている。同期検波手段104には、例えば減算器103(図9参照)からの振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)が入力されている。図9の例では、振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)は、sin(θ−φ)・sin(ωt−α)となるが、周知のように、採用される信号処理の方式によりf(θ)は任意に変形される。
後に詳しく説明するが、前記同期検波手段104は、前記励磁位相基準抽出手段115から入力された前記励磁位相基準116を用いて、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行うことで、同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|を出力する。この同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|は、回転信号処理器のトラッキング・ループの制御偏差εであり(図9参照)、回転信号処理器は制御偏差εを零とする処理を行うことで、前記角度出力φを得る。
次に、図2は図1の励磁位相基準抽出手段115を詳細に示すブロック図であり、図3は図2のデジタル信号SIN,COSを示す説明図である。図2において、励磁位相基準抽出手段115には、角度信号生成部120と、抽出信号選択部121と、位相差判別部122とが設けられている。
前記角度信号生成部120には、前記角度出力φが入力されている。この角度信号生成部120は、例えばFPGA等により構成されており、前記角度出力φに基づいて角度信号φ1〜φ3を生成する。この角度信号φ1〜φ3は、後に図を用いて説明するが、各々180°,90°,45°の重み付けがされた2値のデジタル信号である。なお、一般的には角度出力φは絶対値として扱われており、その分解能に基づくビット数で構成された2進パラレル・デジタル信号であるため、特別に角度信号生成部120をもうけなくとも、上位3ビットがφ1〜φ3に相当する。
第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)は、第1及び第2コンパレータ125,126を通されることで、デジタル信号SIN,COSに変換される。デジタル信号SINは、全体として0°≦θ<180°の場合に同相となり、180°≦θ<360°の場合に逆相となる信号である。同様に、デジタル信号COSは、全体として0°≦θ<90°,270°≦θ<360°の場合に同相となり、90°≦θ<270°の場合に逆相となる信号である。周知のように、振幅変調信号の搬送波成分の周波数ωt−αは、変調成分の周波数θよりも十分に大きい。前記デジタル信号SIN,COSは、図3に示すように、周波数ωt−αのパルス列がHレベル,Lレベルと変化される信号である。つまり、デジタル信号SIN,COSには、搬送波位相成分ωt−αが保持されている。
前記抽出信号選択部121には、前記デジタル信号SIN,COSに変換された状態の第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)と、前記角度信号φ1〜φ3に変換された状態の前記角度出力φとが入力されている。
この抽出信号選択部121は、後述する論理回路により、前記角度出力φに基づいて、前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)及び前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から、振幅が大きいいずれか一方を選択する。また、抽出信号選択部121は、選択した前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)又は前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から前記搬送波位相成分ωt−αを抽出する。
励磁信号sinωtは、第3コンパレータ128を通されることで、デジタル信号REFに変換される。前記デジタル信号REFは、0°≦ωt<180°の場合にHレベルとなり、0°≦ωt<180°の場合にLレベルとなる信号である。すなわち、デジタル信号REFは、周波数ωtのパルス列であり、励磁信号位相成分ωtを保持している。
前記位相差判別部122には、前記デジタル信号REFに変換された状態の前記励磁信号sinωtと、前記抽出信号選択部121からの抽出信号127と、クロック129とが入力されている。
この位相差判別部122は、後述する論理回路により、前記搬送波位相成分ωt−αと励磁信号sinωtとの位相差αが±90°未満であるか否かを判定する。また、位相差判別部122は、位相差αが±90°未満であると判定した場合に前記搬送波位相成分ωt−αを前記励磁位相基準116とし、位相差αが±90°以上であると判定した場合に前記励磁信号sinωtを前記励磁位相基準116とする。
次に、図4は図2の抽出信号選択部121の論理回路を示す回路図であり、図5は図4の角度信号φ1〜φ3と抽出信号127との関係を示す説明図である。抽出信号選択部121の論理回路は、象限判定回路部130と抽出選択回路部131とから構成されている。前記象限判定回路部130は、角度信号φ1〜φ3を入力としている。角度信号φ1〜φ3は、前述したように180°,90°,45°の重み付けがされた信号であり、図5に示すように入力角度θに応じてHレベル又はLレベルとなる。図4及び図5に示すように、象限判定回路部130は、入力角度θが90°変化する毎に出力A〜Dのいずれか1つがHレベルとなる回路であり、入力角度θの象限を判定する回路である。
前記抽出選択回路部131は、4つのAND回路と1つのOR回路とから構成されている。各AND回路は、デジタル信号SIN,COS、反転信号−SIN,−COS、及び前記各出力A〜Dを入力としている。なお、反転信号−SIN,−COSは、デジタル信号SIN,COSが反転された信号である。すなわち、ここでは−SIN等と表記するが、−SIN等の−は図4に示すバー(反転)を意味する。OR回路は、前記各AND回路の出力を入力としている。すなわち、前記抽出選択回路部131は、入力角度θが90°変化する毎に、デジタル信号SIN,COS及び反転信号−SIN,−COSのいずれか1つを、抽出信号127として出力する回路である。
換言すると、前記象限判定回路部130の出力に応じて前記抽出選択回路部131が出力選択することで、振幅が大きいと判定された前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)又は前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から、周波数ωt−αのパルス列として前記搬送波位相成分ωt−αを抽出している。すなわち、抽出信号選択部121は、入力角度θの象限に拘わらず、確実に抽出信号127を出力できるように構成されている。なお、この抽出信号選択部121の論理回路は、第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)の搬送波成分の位相にずれが生じていないことを前提に構成されている。
次に、図6は図2の位相差判別部122の論理回路を示す回路図であり、図7は図6の論理回路における各信号を示すタイムチャートである。位相差判別部122の論理回路は、同期部140、CLR信号生成部141、選択タイミング信号生成部142、位相差信号生成部145、位相差カウンタ146、位相差保持部147、励磁位相基準選択部148、及び機能切替スイッチ部149によって構成されている。
前記同期部140は、デジタル信号REFとクロック129とを入力とするDタイプ・フリップフロップである。この同期部140は、デジタル信号REFをクロック129に同期させた同期REF信号140aと、この同期REF信号140aを反転させた反転同期REF信号140bとを出力する。
前記CLR信号生成部141は、前記反転同期REF信号140bと、前記デジタル信号REFとを入力とするNAND回路であり、反転CLR信号141aを出力する。前記選択タイミング信号生成部142は、前記同期REF信号140aと、デジタル信号REFを反転させた信号とを入力とするAND回路であり、選択タイミング信号142aを出力する。図6に示すように、前記反転CLR信号141aは、前記デジタル信号REFの立ち上がりタイミングでLレベルとなるパルス信号であり、選択タイミング信号142aは、前記デジタル信号REFの立ち下がりタイミングでHレベルとなるパルス信号である。すなわち、反転CLR信号141aがLレベルとなるタイミングと、選択タイミング信号142aがHレベルとなるタイミングは、互いに、前記デジタル信号REFの半周期分ずらされている。
前記位相差信号生成部145は、前記同期REF信号140aと、前記抽出信号127を反転した信号とを入力とするAND回路であり、位相差信号145aを出力する。この位相差信号145aは、前記同期REF信号140aと前記抽出信号127とが互いにずれている期間、すなわち位相差αの期間だけHレベルとなる信号である。
前記位相差カウンタ146は、前記位相差信号145a、前記クロック129、及び前記反転CLR信号141aを入力とするカウンタである。この前記位相差カウンタ146は、前記位相差信号145aがHレベルであるときに、前記クロック129のパルス数をカウントする。また、前記位相差カウンタ146は、前記反転CLR信号141aがLレベルとなったときに、カウントした前記クロック129のパルス数をクリアする。位相差カウンタ146は、前記クロック129のパルス数をカウントすることで、前記位相差αの大きさを検出する。
前記位相差カウンタ146の出力である位相差状態信号146aは、位相差αが±90°以上である場合にHレベルとされ、位相差αが±90°未満である場合にLレベルとされる。なお、励磁周波数ωtが例えば10kHzであるとすると、位相差αが±90°となるのは25μsecである。このとき、クロック129の周波数が20MHzであるとすると、500カウントに達した場合に、位相差状態信号146aがHレベルにされる。
前記位相差保持部147は、前記位相差状態信号146aと、定電圧信号150と、CLR信号141aとを入力とするDタイプ・フリップフロップである。位相差保持部147は、位相差状態信号146aの立ち上がりで定電圧信号150、すなわちHレベルの状態を保持する。また、位相差保持部147は、反転CLR信号141aがLレベルとなったタイミングで(デジタル信号REFが立ち上がるタイミングで)、保持状態をクリアする。
前記励磁位相基準選択部148は、複数のAND回路、S/Rタイプ・フリップフロップ、OR回路から構成されており、図7に示すように、選択タイミング信号142aがHレベルとなったタイミングで(デジタル信号REFが立ち下がるタイミングで)、出力する信号を抽出信号127とデジタル信号REFとで選択する回路である。すなわち、前記励磁位相基準選択部148は、位相差αが±90°未満の場合に(位相差保持部147の反転出力−QがHレベルの場合に)、抽出信号127を出力する。また、前記励磁位相基準選択部148は、位相差αが±90°以上の場合に(位相差保持部147の出力QがHレベルの場合に)、デジタル信号REF(励磁信号位相成分ωt)を出力する。
ここで、位相差αが±90°以上である場合に、デジタル信号REFが励磁位相基準116として出力されるのは、位相差αが±90°以上であると抽出信号127の信頼性が低下するためであり、トラッキング・ループの維持が難しくなる可能性があるためである。本来、同期検波においては、位相差αが±90°以上となる場合は全くの想定外であるが、位相差αが±90°以上であっても、デジタル信号REFを励磁位相基準116とすれば、極性反転、ループゲインの低下、及びダイナミック特性の劣化は防止できないが、トラッキング・ループの機能の維持を図ることができる。すなわち、励磁位相基準116として出力する信号を選択することで、全体としての動作の信頼性を向上している。
前記機能切替スイッチ部149は、位相差判別部122全体の機能を無効にするか否かを切り替えるためのスイッチである。すなわち、前記励磁位相基準選択部148の出力を励磁位相基準116として出力するか、従来と同様にデジタル信号REFを励磁位相基準116として出力するかを切り替えるためのスイッチである。これは、運用システムの電源投入時(起動時)やレゾルバ断線復帰時等の過渡状態において、位相差判別部122が正常に機能しないことも想定されるためであり、その回避策として設けられたものである。すなわち、通常時は、前記励磁位相基準選択部148の出力が励磁位相基準116として出力される。
次に、図8は、図1の同期検波手段104を具体的に示す回路図である。図において、同期検波手段104は、インバータ155と復調用スイッチ156とから構成された回路であり、励磁位相基準116の出力レベルに応じて復調用スイッチ156の極性切替を行うことで、振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の反転信号/非反転信号を出力するものである。すなわち、sin(ωt−α)が正の値をとる0°≦ωt−α<180°の範囲で前記非反転信号を出力し、sin(ωt−α)が負の値をとる180°≦ωt−α<360°の範囲で前記反転信号を出力することで、同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|を得る。これにより、より確実に同期検波を行うことができ、同期検波の精度を向上できる。
従って、この実施の形態における振幅変調信号の同期検波方法は、励磁信号sinωtを入力角度θで振幅変調された回転検出器1からの回転信号の信号処理過程で生じる振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波方法であって、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)と前記励磁信号sinωtとの位相差αを解消して同期検波を行っている。
また、前記回転信号である第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)を励磁位相基準抽出手段115に入力し、前記励磁位相基準抽出手段115が、角度出力φを利用して、前記第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から、いずれか振幅の大きな信号を選択し、搬送波位相成分ωt−αを抽出信号127として抽出している。
さらに、前記励磁位相基準抽出手段115において、前記抽出信号127が基準位相となる前記励磁信号sinωtの位相ωtと比較され、前記位相差αが±90°未満である場合は前記抽出信号127を励磁位相基準116として出力させ、前記位相差αが±90°以上である場合は前記励磁信号sinωtの励磁信号位相成分ωtを前記励磁位相基準116として出力させている。
さらにまた、前記励磁位相基準116を同期検波手段104に入力し、前記同期検波手段104が、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の変調信号f(θ)の復調用の極性切替信号として前記励磁位相基準116を用い、同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|を出力している。
また、この実施の形態における回転信号処理器は、前述の振幅変調信号の同期検波方法が適用されたものであり、回転検出器1から出力された第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から角度出力φを得る信号処理過程で、振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行う回転信号処理器であって、前記第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から搬送波位相成分ωt−αを励磁位相基準116として抽出する励磁位相基準抽出手段115と、前記励磁位相基準抽出手段115に接続され、前記励磁位相基準抽出手段115から入力された前記励磁位相基準116を用いて前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行う同期検波手段104とを備えている。
また、前記励磁位相基準抽出手段115には、抽出信号選択部121が設けられており、前記抽出信号選択部121は、前記角度出力φに基づいて、前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)及び前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から、振幅が大きいいずれか一方を選択し、この選択した前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)又は前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から前記搬送波位相成分ωt−αを抽出する。
さらに、前記抽出信号選択部121には、前記角度出力φが変換された信号であって、180°,90°,45°の重み付けがされた角度信号φ1〜φ3と、前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)が変換された信号であって、0°≦θ<180°の場合に同相となり、180°≦θ<360°の場合に逆相となる周波数ωt−αのパルス列であるデジタル信号SINと、前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)が変換された信号であって、0°≦θ<90°,270°≦θ<360°の場合に同相となり、90°≦θ<270°の場合に逆相となる周波数ωt−αのパルス列であるデジタル信号COSとが入力され、前記抽出信号選択部121は、前記角度信号φ1〜φ3を用いて入力角度θの象限を判定し、判定した入力角度θの象限に応じて、前記デジタル信号SIN,COS、及び前記デジタル信号SIN,COSの反転信号−SIN,−COSのいずれかを抽出信号127として出力することで、振幅が大きい前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)又は前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から、前記搬送波位相成分ωt−αを周波数ωt−αのパルス列として抽出する。
さらにまた、前記励磁位相基準抽出手段115には、位相差判別部122が設けられており、前記位相差判別部122は、前記搬送波位相成分ωt−αと励磁信号sinωtとの位相差αが±90°未満であるか否かを判定し、前記位相差αが±90°未満であると判定した場合に前記搬送波位相成分ωt−αを前記励磁位相基準116とし、前記位相差αが±90°以上であると判定した場合に前記励磁信号sinωtの励磁信号位相成分ωtを前記励磁位相基準とする。
また、前記同期検波手段104は、前記励磁位相基準116を用いて復調用スイッチ156の極性切替を行うことで、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行い、同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|を出力する。
本発明の実施の形態1による回転信号処理器の要部を示すブロック図である。 図1の励磁位相基準抽出手段を詳細に示すブロック図である。 図2のデジタル信号SIN,COSを示す説明図である。 図2の抽出信号選択部の論理回路を示す回路図である。 図4の角度信号φ1〜φ3と抽出信号との関係を示す説明図である。 図2の位相差判別部の論理回路を示す回路図である。 図6の論理回路における各信号を示すタイムチャートである。 図1の同期検波手段を具体的に示す回路図である。 従来のトラッキング方式の回転信号処理器を示すブロック図である。
符号の説明
1 回転検出器
104 同期検波手段
115 励磁位相基準抽出手段
116 励磁位相基準
121 抽出信号選択部
122 位相差判別部
127 抽出信号
156 復調用スイッチ

Claims (9)

  1. 励磁信号sinωtを入力角度θで振幅変調された回転検出器(1)からの回転信号の信号処理過程で生じる振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波方法であって、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)と前記励磁信号sinωtとの位相差αを解消して同期検波を行うことを特徴とする振幅変調信号の同期検波方法。
  2. 前記回転信号である第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)を励磁位相基準抽出手段(115)に入力し、
    前記励磁位相基準抽出手段(115)が、角度出力φを利用して、前記第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から、いずれか振幅の大きな信号を選択し、搬送波位相成分ωt−αを抽出信号(127)として抽出することを特徴とする請求項1記載の振幅変調信号の同期検波方法。
  3. 前記励磁位相基準抽出手段(115)において、
    前記抽出信号(127)が基準位相となる前記励磁信号sinωtの位相ωtと比較され、前記位相差αが±90°未満である場合は前記抽出信号(127)を励磁位相基準(116)として出力させ、
    前記位相差αが±90°以上である場合は前記励磁信号sinωtの励磁信号位相成分ωtを前記励磁位相基準(116)として出力させることを特徴とする請求項2記載の振幅変調信号の同期検波方法。
  4. 前記励磁位相基準(116)を同期検波手段(104)に入力し、
    前記同期検波手段(104)が、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の変調信号f(θ)の復調用の極性切替信号として前記励磁位相基準(116)を用い、同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|を出力することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の振幅変調信号の同期検波方法。
  5. 回転検出器(1)から出力された第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から角度出力φを得る信号処理過程で、振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行う回転信号処理器であって、
    前記第1及び第2振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α),cosθ・sin(ωt−α)から搬送波位相成分ωt−αを励磁位相基準(116)として抽出する励磁位相基準抽出手段(115)と、
    前記励磁位相基準抽出手段(115)に接続され、前記励磁位相基準抽出手段(115)から入力された前記励磁位相基準(116)を用いて前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行う同期検波手段(104)と
    を備えていることを特徴とする回転信号処理器。
  6. 前記励磁位相基準抽出手段(115)には、抽出信号選択部(121)が設けられており、
    前記抽出信号選択部(121)は、
    前記角度出力φに基づいて、前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)及び前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から、振幅が大きいいずれか一方を選択し、この選択した前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)又は前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から前記搬送波位相成分ωt−αを抽出することを特徴とする請求項5記載の回転信号処理器。
  7. 前記抽出信号選択部(121)には、
    前記角度出力φに基づく信号であって、180°,90°,45°の重み付けがされた角度信号φ1〜φ3と、
    前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)が変換された信号であって、0°≦θ<180°の場合に同相となり、180°≦θ<360°の場合に逆相となる周波数ωt−αのパルス列であるデジタル信号SINと、
    前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)が変換された信号であって、0°≦θ<90°,270°≦θ<360°の場合に同相となり、90°≦θ<270°の場合に逆相となる周波数ωt−αのパルス列であるデジタル信号COSと
    が入力され、
    前記抽出信号選択部(121)は、
    前記角度信号φ1〜φ3を用いて入力角度θの象限を判定し、
    判定した入力角度θの象限に応じて、前記デジタル信号SIN,COS、及び前記デジタル信号SIN,COSの反転信号−SIN,−COSのいずれかを抽出信号(127)として出力することで、振幅が大きい前記第1振幅変調信号sinθ・sin(ωt−α)又は前記第2振幅変調信号cosθ・sin(ωt−α)から、前記搬送波位相成分ωt−αを周波数ωt−αのパルス列として抽出することを特徴とする請求項6記載の回転信号処理器。
  8. 前記励磁位相基準抽出手段(115)には、位相差判別部(122)が設けられており、
    前記位相差判別部(122)は、
    前記搬送波位相成分ωt−αと励磁信号sinωtとの位相差αが±90°未満であるか否かを判定し、前記位相差αが±90°未満であると判定した場合に前記搬送波位相成分ωt−αを前記励磁位相基準(116)とし、前記位相差αが±90°以上であると判定した場合に前記励磁信号sinωtの励磁信号位相成分ωtを前記励磁位相基準とすることを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の回転信号処理器。
  9. 前記同期検波手段(104)は、
    前記励磁位相基準(116)を用いて復調用スイッチ(156)の極性切替を行うことで、前記振幅変調信号f(θ)・sin(ωt−α)の同期検波を行い、同期検波信号f(θ)・|sin(ωt−α)|を出力することを特徴とする請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載の回転信号処理器。
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