JP2009143380A - サスペンション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブレーキ制動力を減少させることなくクリープグローン音を低減する。
【解決手段】 ロアアームの連結部に液体封入式ブッシュ50を設ける。液体封入式ブッシュ50は、2つの液室54,液室55を車幅方向に並べて備え、主オリフィス通路56により両液室54,55が連通されている。さらに、両液室54,55は、電磁開閉弁60を有する副オリフィス通路59により連通されている。ECU62は、車速、ブレーキ油圧に基づいて、クリープグローン音が発生する状況にあると判断すると、電磁開閉弁60を閉弁する。これにより、液体封入式ブッシュ50の減衰係数が大側に切り替えられる。この結果、クリープグローン音が低減される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動変速機を備えた車両に適用されるサスペンション装置に関する。
従来から、自動変速式の車両においては、ドライブレンジでブレーキペダルを踏んで車両が停止している制動停止状態から、ブレーキを緩めてクリープ走行状態に移行する過程において、クリープグローン音が発生することがある。このクリープグローン音は、駆動トルクと制動トルクとが略等しくなるときに発生する。こうしたクリープグローン音の発生を低減する技術は、例えば、特許文献1〜2にて提案されている。
特許文献1に提案された技術は、ブレーキの減圧過程において、ブレーキ圧が第1ブレーキ圧から第2ブレーキ圧に低下するまでの間、ブレーキ圧を脈動状態で減圧することによりクリープグローン音の低減を図っている。また、特許文献2に提案された技術は、車両が制動停止状態からスリープ走行状態へ移行したときに、ブレーキの制動力を瞬間的に低下させてクリープグローン音の低減を図っている。
特開2000−211493 特開2006−335302
しかしながら、これら特許文献1,2のものは、いずれもブレーキ制動力を減少させる方式であるため、坂道発進など、本来クリープ力を必要とする場合には適さない。つまり、運転者が車両を非常にゆっくり走行させようとした場合であっても、ブレーキ制動力が低下してしまうために、所望のクリープ走行が難しくなってしまう。また、クリープグローン音は、車両が走行状態からブレーキペダルを踏んで制動停止状態に至る過程、つまり、制動停止する直前においても発生するが、こうしたケースにおいてブレーキ制動力を減少させる方式を採用すると、本来のブレーキ性能が得られず運転者に違和感を与えてしまう。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、ブレーキ制動力を減少させることなくクリープグローン音を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、クリープ走行可能な車両に適用されるサスペンション装置において、車体と車輪とを揺動可能に連結するサスペンションアームの連結部に介装されるブッシュのうち少なくとも1つを液体封入式ブッシュで構成するとともに、上記液体封入式ブッシュの減衰係数を大小に切り替える減衰係数切替手段と、クリープグローン音が発生する状況下において、上記減衰係数切替手段により上記液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定する減衰係数制御手段とを備えたことにある。
この発明においては、サスペンションアームの連結部に介装されるブッシュのうちの少なくとも1つが液体封入式ブッシュで構成されている。サスペンションアームは、車輪と車体とを連結するため、連結部が車体側と車輪側とに設けられるが、車体側、車輪側のどちら側に液体封入式ブッシュを設けてもよい。この場合、クリープグローン音の発生抑制に効果の大きな連結部に設けるとよい。
この液体封入式ブッシュは、その減衰係数が減衰係数切替手段により大小切り替え可能となっている。クリープグローン音が発生する状況、つまり、クリープグローン音が発生するおそれのある状況になると、減衰係数制御手段が減衰係数切替手段を作動させて液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定する。減衰係数制御手段は、通常時、つまり、クリープグローン音が発生する状況下でないときには、減衰係数切替手段により液体封入式ブッシュの減衰係数を小側に設定し、クリープグローン音が発生する状況下においては、減衰係数切替手段により液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定する。
クリープグローン音は、ブレーキパッドとブレーキロータとの間に生じるスティック・スリップ現象の一つである。スティック・スリップ現象とは、静止摩擦力が作用するスティック(固着)状態と動摩擦力が作用するスリップ(すべり)状態とが接触面に交互に現れる振動現象をいう。このスティック・スリップ現象は、振動系における減衰係数を増大することにより抑制される。
そこで、本発明においては、クリープグローン音が発生するおそれのある状況において、液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定することで、クリープグローン音の発生を抑制する。従って、ブレーキ制動力を維持したまま、クリープグローン音の発生を抑制することができ、本来のクリープ走行性能やブレーキ性能が得られ、良好な運転操作性を維持することができる。
本発明の他の特徴は、上記減衰係数制御手段は、車輪のブレーキ制動力が働いているときに、上記減衰係数切替手段により上記液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定することにある。
この発明によれば、車輪のブレーキ制動力が働いているときに減衰係数切替手段を作動させるため、クリープグローン音が発生する状況下において確実に液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定することができる。
本発明の他の特徴は、車輪のブレーキの制動を検出するブレーキ制動検出手段と、車速あるいは車輪速を検出する速度検出手段とを備え、上記減衰係数制御手段は、上記ブレーキの制動が検出され、かつ、上記車速あるいは車輪速がグローン音発生状況判定速度以下になっているときに、上記減衰係数切替手段により上記液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定することにある。
この発明においては、ブレーキ制動検出手段が車輪のブレーキの制動を検出し、速度検出手段が車速あるいは車輪速を検出する。そして、減衰係数制御手段は、ブレーキの制動が検出され、かつ、車速あるいは車輪速がグローン音発生状況判定速度以下になっているときにクリープグローン音が発生する状況下にあると判断して、減衰係数切替手段を使って液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定する。従って、クリープグローン音が発生するおそれのある状況が一層適切に判断されるため、液体封入式ブッシュの減衰係数が大側に設定されている期間を短く抑えることができる。この結果、クリープグローン音が発生するおそれの無い通常時において、減衰係数が小側に設定された本来の液体封入式ブッシュの性能を得ることができる。
本発明の他の特徴は、上記液体封入式ブッシュは、内筒と外筒との間に弾性部材を備えるとともに、上記弾性部材により区画され軸線を挟んで両側に主オリフィス通路で連通される対をなす液室を形成し、上記減衰係数切替手段は、上記対をなす液室間を連通する副オリフィス通路と、副オリフィス通路を開閉する開閉手段とを備え、上記開閉手段により上記副オリフィス通路を開くことにより上記減衰係数を小側に設定し、上記開閉手段により上記副オリフィス通路を閉じることにより上記減衰係数を大側に設定することにある。
この発明においては、液体封入式ブッシュに区画形成された対をなす液室が主オリフィス通路で常に連通されている。減衰係数切替手段は、この主オリフィス通路とは別に液室間を連通する副オリフィス通路と、副オリフィス通路を開閉する開閉手段とを備える。開閉手段は、通常時、つまり、クリープグローン音の発生する状況下では無いときに、副オリフィス通路を開いた状態に維持し、クリープグローン音の発生する状況下では、副オリフィス通路を閉じた状態に維持する。
液体封入式ブッシュに径方向の振動が伝わると、対をなす液室は圧縮と拡張とを繰り返す。この場合、対をなす液室のうち一方の液室が圧縮されたときには他方の液室が拡張され、他方の液室が圧縮されたときには一方の液室が拡張されるように交互に行われる。液室の圧縮と拡張とが交互に繰り返されるとき、圧縮された側の液室内の液体が主オリフィス通路(オリフィスが形成された主通路)を介して拡張された側の液室内に流れる。この液体が主オリフィス通路を通過することにより減衰力が発生する。
通常時においては、副オリフィス通路が開いているため、液体封入式ブッシュに振動が伝わると、主オリフィス通路と副オリフィス通路との並流路を使って液体が液室間を流れる。一方、クリープグローン音の発生する状況下では、副オリフィス通路が閉じているため、液体封入式ブッシュに振動が伝わると、主オリフィス通路のみを使って液体が液室間を流れる。このため、クリープグローン音の発生する状況下では、通常時(クリープグローン音の発生しない状況下)に比べて、液体封入式ブッシュの減衰係数が増大する。従って、開閉手段の開閉状態を切り替えることにより、簡単にクリープグローン音の発生を抑制することができる。
本発明の他の特徴は、上記液体封入式ブッシュは、内筒と外筒との間に弾性部材を備えるとともに、上記弾性部材により区画され軸線を挟んで両側に主オリフィス通路で連通される対をなす液室を形成し、上記減衰係数切替手段は、上記対をなす液室の一方の液室と連通し液圧により膨張収縮可能な減衰係数切替用液室を備え、上記一方の液室と上記減衰係数切替用液室との間の液体の流出・流入抵抗を切り替えることにより上記減衰係数を大小切り替えることにある。
この発明においては、液体封入式ブッシュに区画形成された対をなす液室が互いに主オリフィス通路で連通されている。減衰係数切替手段は、対をなす液室の一方の液室と連通し液圧により膨張収縮可能な減衰係数切替用液室を備えている。
液体封入式ブッシュに径方向の振動が伝わると、対をなす液室は交互に圧縮と拡張とを繰り返す。この場合、対をなす液室のうち一方の液室が圧縮されると、その液室の液体が主オリフィス通路を介して他方の液室に流出するとともに、減衰係数切替用液室側にも流出する。逆に、対をなす液室のうち一方の液室が拡張されると、その液室には、他方の液室の液体が主オリフィス通路を介して流入するとともに、減衰係数切替用液室側から液体が流入する。こうした液体の流れにより減衰力が発生する。
減衰係数切替手段は、一方の液室と減衰係数切替用液室との間の液体の流出・流入抵抗(一方の液室から減衰係数切替用液室へ液体が流れる流出抵抗と、減衰係数切替用液室から一方の液室へ液体が流れる流入抵抗)を大小切り替える。従って、液体封入式ブッシュの減衰係数を大小切り替えることができる。減衰係数制御手段は、クリープグローン音の発生する状況下では、減衰係数切替手段を使って通常時に比べて上記流出・流入抵抗を高く設定することにより液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定する。これにより、クリープグローン音の発生を抑制することができる。
本発明の他の特徴は、上記減衰係数切替用液室は、上記対をなす液室の一方の液室と連通する第1液室と、第1オリフィス通路と第2オリフィス通路からなる並列通路により上記第1液室に連通し液圧により膨張収縮可能な第2液室とからなり、上記減衰係数切替手段は、上記第1オリフィス通路を開閉する開閉手段を備え、上記開閉手段により上記第1オリフィス通路を開くことにより上記減衰係数を小側に設定し、上記開閉手段により上記第1オリフィス通路を閉じることにより上記減衰係数を大側に設定することにある。
この発明においては、減衰係数切替用液室が第1液室と膨張収縮可能な第2液室とから構成される。第1液室と第2液室とは、第1オリフィス通路と第2オリフィス通路からなる並列通路により互いに連通している。第2オリフィス通路は常開であるが、第1オリフィス通路は開閉手段により開閉可能となっている。
液体封入式ブッシュに径方向の振動が伝わると、液体封入式ブッシュ内に形成された対をなす液室の一方の液室と減衰係数切替用液室との間で液体が流入出する。このとき、減衰係数切替用液室においても、第1液室と第2液室との間で液体が流入出する。通常時においては、第1液室と第2液室との間を第1オリフィス通路と第2オリフィス通路とを使って液体が流入出する。従って、液体封入式ブッシュ内の液室と減衰係数切替用液室との間の液体の流出・流入抵抗は小さい。これにより、液体封入式ブッシュの減衰係数は、小側に設定される。
減衰係数切替手段は、第1オリフィス通路を開閉する開閉手段を備えており、第1オリフィス通路を閉じることにより、第1液室と第2液室との間の流出・流入抵抗を増大させる。従って、液体封入式ブッシュ内の液室と減衰係数切替用液室との間の液体の流出・流入抵抗が増大する。これにより、液体封入式ブッシュの減衰係数は、大側に設定される。
減衰係数制御手段は、クリープグローン音の発生する状況下において、減衰係数切替手段を使って第1オリフィス通路を閉じて、通常時に比べて上記流出・流入抵抗を高く設定する。これにより、液体封入式ブッシュの減衰係数が大側に設定され、クリープグローン音の発生が抑制される。
以下、本発明の一実施形態に係る車両のサスペンション装置について図面を用いて説明する。本実形態のサスペンション装置は、自動変速機を備えてクリープ走行可能な車両に適用されるものである。図1〜図2は、第1実施形態として前輪のサスペンション装置の概略構成を表している。このサスペンション装置は、ダブルウィッシュボーン式であり、左右の各前車輪11を回転可能に支持するナックル12を備えている。ナックル12は、アッパアーム20と、ロアアーム30とを用いて車体に対して上下に揺動可能に位置決めされている。尚、図1中において、ロアアーム30は、右前輪用のものしか表されていないが、アッパアーム20と同様に左右両輪に対称に設けられるものである。また、図1〜図2に示すサスペンション装置の構成は、後述する第2,第3実施形態においても共通するものである。
アッパアーム20とロアアーム30とは、それぞれ略A字状に形成されている。ロアアーム30は、その上面にショックアブソーバ40の下端が連結され、このショックアブソーバ40を介して車体を支持する。本実施形態のショックアブソーバ40は、減衰力を可変に調整するダンパ(図示略)と、ダンパの周囲に設けられる空気バネ(図示略)とから構成されている。
アッパアーム20は、その両端に設けた前側連結部21、後側連結部22にて車体の一部に連結され、A字先端側に設けたナックル側連結部23にてナックル12の頂部と連結される。前側連結部21、後側連結部22には、それぞれ筒状のゴムブッシュ24,25が車体との間に介装される。また、ナックル側連結部23としてはボールジョイントが使用される。前側連結部21、後側連結部22の軸線方向は、ほぼ車両前後方向に向けられ、ナックル側連結部23の軸線方向はほぼ鉛直方向に向けられる。
ロアアーム30は、図2に示すように、その両端に設けた前側連結部31、後側連結部32にて車体の一部(サスペンションメンバー41)に連結され、A字状先端側に設けたナックル側連結部33にてナックル12の底部と連結される。前側連結部31には、筒状のゴムブッシュ34が車体との間に介装され、後側連結部32には、液体封入式ブッシュ50が車体との間に介装される。また、ナックル側連結部33としてはボールジョイントが使用される。前側連結部31、後側連結部32の軸線方向は、ほぼ車両前後方向に向けられ、ナックル側連結部33の軸線方向はほぼ鉛直方向に向けられる。
本実施形態においては、前輪サスペンション装置のロアアーム30の後側連結部32のブッシュに液体封入式ブッシュ50を採用し、液体封入式ブッシュ50の減衰係数を制御することによりクリープグローン音の発生を抑制する点に特徴がある。従って、以下、液体封入式ブッシュ50によりクリープグローン音の発生を抑制する構成について説明する。
クリープグローン音は、ブレーキパッドとブレーキロータとの間に生じるスティック・スリップ現象の一つである。スティック・スリップ現象とは、静止摩擦力が作用するスティック(固着)状態と動摩擦力が作用するスリップ(すべり)状態とが接触面に交互に現れる振動現象をいう。
このスティック・スリップ現象は、「トライボロジスト 第80巻 第4号(2007) 執筆者 中野 健」によって、図4に示す1自由度振動系モデルを使って説明されている。このモデルでは、振動体としての質量mの物体が、剛性kのバネと減衰係数cのダンパとによって支持されている。物体は、荷重Wで床面と接しており、床面は一定速度Vでx軸方向に移動する。また、物体と床面との間にはクーロン摩擦が作用する。
このモデルにおいて、スティック・スリップの発生を抑制する減衰比をζ、スティック・スリップの発生容易度を示す指標をλとすると、以下の式(1)、(2)が成立する。
Figure 2009143380
Figure 2009143380
ここで、Δμは静止摩擦係数μと動摩擦係数μとの差を表す。
式(1)に示されるように、減衰比ζは、ダンパの減衰係数cに比例する。従って、スティック・スリップを抑制するためには、減衰係数cを増大すればよいことがわかる。
本願発明者らは、本実施形態のサスペンション装置において、クリープグローン音が発生している時の振動状態を各部位で測定したところ、特に、ロアアーム30の後側連結部32において車両左右方向(車幅方向)の振動が検出された。これは、クリープグローン音が発生するときには車輪11が前後方向に振動し、これによりロアアーム30に鉛直線回りの回転モーメントが働くからである。そこで、本実施形態においては、ロアアーム30の後側連結部32のブッシュとして液体封入式ブッシュ50を設け、さらに、クリープグローン音が発生するおそれのある状況下において、液体封入式ブッシュ50の減衰係数を増大させることでクリープグローン音を抑制する構成を採用している。以下、液体封入式ブッシュ50の減衰係数を切り替える構成について説明する。
ロアアーム30の後側連結部32に設けられる液体封入式ブッシュ50は、図2,図3に示すように、その軸線が略水平方向であって車両前後方向に向いた状態で内筒51がロアアーム30の端部に固定されるとともに、外筒52がブラケット35により車体(サスペンションメンバー41)に固定される。液体封入式ブッシュ50は、外筒52と内筒51との間にゴム部材53を一体的に備えるとともに、外筒52とゴム部材53との間に軸線を挟んで左右に一対の液室54,55を形成している。ゴム部材53は、本発明の弾性部材に相当するものであり、液室54,55は、本発明の対をなす液室に相当するものである。ゴム部材53の軸線方向両端は、リング状に形成され、外筒52とかたく密着して封入液の漏れを防止している。
液室54,55は、車幅方向の外側および内側にそれぞれ位置するように配置されている。つまり、液室54,55は、クリープグローン音が発生するときの振動方向と同じ車幅方向に並べられる。各液室54,55は、ゴム部材53により区画されて径方向断面が凸レンズ断面形状に形成されるが、ゴム部材53の軸線方向中間部外周に形成されたオリフィス通路56を通して互いに連通している。このオリフィス通路56は、本発明の主オリフィス通路に相当するもので、以下、オリフィス通路56を主オリフィス通路56と呼ぶ。また、2つの液室54,55を個々に特定して説明する場合には、車幅外側方向に設けられた液室54を外側液室54、車幅内側方向に設けられた液室55を内側液室55と呼ぶ。液室54,55には、オイル、水等の液体が封入される。
この液体封入式ブッシュ50においては、ロアアーム30に車幅方向の力が働くと、内筒51の外筒52に対する相対位置が車幅方向に変化し、一方の液室54(55)が圧縮されるとともに他方の液室55(54)が拡張される。このとき、一方の液室54(55)の封入液が主オリフィス通路56を通って他方の液室55(54)に流れ込む。従って、ロアアーム30の車幅方向の振動に対しては、主オリフィス通路56を通る封入液の流れにより、振動を減衰させる減衰力が得られる。
液体封入式ブッシュ50の外筒52には、外側液室54に臨む外側ポート57と、内側液室55に臨む内側ポート58が形成されており、外側ポート57と内側ポート58とが導管59により連結されている。導管59には、電磁開閉弁60とオリフィス61とが直列に設けられる。このオリフィス61を設けた導管59が本発明の副オリフィス通路に相当し、電磁開閉弁60が本発明の開閉手段に相当する。以下、オリフィス61を設けた導管59を副オリフィス通路59と呼ぶ。
これにより、外側液室54と内側液室55とは、電磁開閉弁60が開弁されている状態において主オリフィス通路56と副オリフィス通路59との2つの並列オリフィス通路により連通され、電磁開閉弁60が閉弁されている状態において常開の主オリフィス通路56のみにより連通されることとなる。尚、液室54,55と、主オリフィス通路56と、副オリフィス通路59とからなる一連の流路に液体が封入される。
電磁開閉弁60は、電子制御ユニット62(以下、ECU62と呼ぶ)からの通電により開閉制御される。ECU62は、CPU,RAM,ROM等からなるマイクロコンピュータ、入出力インタフェース、電磁開閉弁60の通電回路等を備えて構成される。電磁開閉弁60は、左右のロアアーム30にそれぞれ対応して2つ設けられるが、ECU62は、この2つの電磁開閉弁60の開閉制御用の通電を共通して同時に行う。
ECU62には、車速センサ63およびブレーキ圧力センサ64が接続される。車速センサ63は、車両の速度である車速Vを表す信号をECU62に出力する。ブレーキ圧力センサ64は、図示しないブレーキ制御システムにおいて、車輪11に制動力を作用させるホイールシリンダ(図示略)に接続される油圧供給導管の圧力Pを表す信号をECU62に出力する。ECU62は、このブレーキ圧力センサ64の出力する信号により、ブレーキペダルが踏まれたときのブレーキの制動力を検出することができる。尚、車速センサ63に代えて、車輪速度を検出する車輪速センサを用いても良い。車速センサ63あるいは車輪速センサは、本発明の速度検出手段に相当する。また、ブレーキ圧力センサ64は、本発明のブレーキ制動検出手段に相当する。
このECU62は、クリープグローン音の低減を行うために専用に設けても良いが、ショックアブソーバ40の減衰力を制御する減衰力電子制御ユニット(図示略)や、ブレーキ制動力を制御するブレーキ電子制御ユニット(図示略)に組み込むようにしてもよい。
次に、ECU62により行われるクリープグローン音低減制御処理について説明する。図5は、ECU62により実行されるクリープグローン音低減制御ルーチンを表すフローチャートである。このクリープグローン音低減制御ルーチンは、ECU62のROM内に制御プログラムとして記憶され、イグニッションスイッチ(図示略)がオンされている間、所定の短い周期で繰り返し実行される。
クリープグローン音低減制御ルーチンが起動すると、ECU62は、ステップS11において、ブレーキ圧力センサ64により検出されるブレーキ油圧Pを読み込む。続いて、ステップS12において、ブレーキ油圧Pが基準圧力P0以上であるか否かを判断する。この基準圧力P0は、運転者がブレーキペダルを踏み込んでいないときには、検出油圧Pよりも大きく、ブレーキペダルを踏んでいるときには、検出油圧Pより小さな値となるように設定されている。従って、このステップS12の処理は、運転者がブレーキペダルを踏んでブレーキ制動を働かせているか否かを判断するものである。
ブレーキ操作が行われていない場合(S12:NO)には、ステップS13において、電磁開閉弁60を開状態に維持する。本実施形態の電磁開閉弁60は、内部のコイルに通電しているあいだだけ閉状態となり、通電していないときに開状態を維持する常開タイプである。従って、ステップS13においては、電磁開閉弁60への通電を行わないようにする。この場合、液体封入式ブッシュ50の外側液室54と内側液室55とは、主オリフィス通路56と副オリフィス通路59との2つの並列オリフィス通路により連通されることとなる。従って、液体封入式ブッシュ50の減衰係数が小側に設定される。
ECU62は、ステップS13にて電磁開閉弁60を開弁状態にすると本制御ルーチンを一旦終了するが、所定の短い周期で本制御ルーチンを繰り返す。従って、ブレーキ油圧Pの検出(S11)およびブレーキ制動の有無判断(S12)が繰り返され、ブレーキ制動が働いていないあいだは電磁開閉弁60が開状態に維持されることになる。そして、ブレーキ圧力センサ64により検出されたブレーキ油力Pが基準圧力P0以上になると、その処理をステップS14に進める。
ECU62は、ステップS14において、車速センサ63により検出される車速Vを読み込む。続いて、ステップS15において、車速Vが基準速度V0以下であるか否かを判断する。基準速度V0は、本発明におけるグローン音発生状況判定速度に相当し、クリープグローン音が発生する車速の上限値であり、ゼロより大きな値に設定される。例えば、基準速度V0は、5km/時に設定される。尚、車速センサ63により検出される車速Vは、後退走行時において負の値をとるが、後退走行時におけるクリープグローン音の発生も抑制するため、ここでは、その絶対値|V|を車速Vとする。
ECU62は、車速Vが基準速度V0を超えている場合(S15:NO)には、クリープグローン音が発生する状況下にないと判断して、その処理をステップS13に進め電磁開閉弁60を開状態に維持する。一方、車速Vが基準速度V0以下である場合(S15:YES)には、その処理をステップS16に進める。ECU62は、ステップS16において、電磁開閉弁60のコイルに通電して電磁開閉弁60を閉弁状態にする。つまり、ブレーキ制動が働いた状態で車速が基準速度V0以下である場合には、クリープグローン音が発生する状況下にある(クリープグローン音が発生するおそれがある)と判断して電磁開閉弁60を閉弁状態にする。このため、液体封入式ブッシュ50の外側液室54と内側液室55とは、主オリフィス通路56のみにより連通されることとなる。従って、液体封入式ブッシュ50の減衰係数が大側に設定される。ECU62は、ステップS16により電磁開閉弁60を閉弁すると本制御ルーチンを一旦終了し、所定の周期でステップS11からの処理を繰り返す。
クリープグローン音は、ドライブレンジでブレーキペダルを踏んで車両が停止している制動停止状態からブレーキを緩めてクリープ走行状態に移行するとき、および、走行状態からブレーキペダルを踏んで車両が制動停止状態に移行するときに、ブレーキパッドとブレーキロータとの間に生じるスティック・スリップ振動により発生する。従って、こうした移行状態を検出することにより、クリープグローン音が発生する状況下であるか否かを判断することができる。
そこで、本実施形態においては、ブレーキ制動が働き(S12:YES)、かつ、車速が基準速度V0以下になっているとき(S15:YES)に、クリープグローン音が発生する状況下であると判断している。この場合、ブレーキペダルが強く踏まれた状態でクリープ走行状態に移行しない状況においても、クリープグローン音が発生する状況下であると広めに判断するが、車両停止中であるためこれによる弊害はなく、クリープグローン音が発生する状況の判定漏れを防止している。
クリープグローン音が発生する状況下であると判断された場合には、電磁開閉弁60を閉弁することにより液体封入式ブッシュ50の減衰係数が大側に切替設定される。このため、スティック・スリップ振動が液体封入式ブッシュ50により減衰される。特に、本実施形態においては、スティック・スリップ振動が伝達されやすいロアアーム30の後側連結部32に液体封入式ブッシュ50を設けたため、効率よくスティック・スリップ振動を抑制することができる。つまり、クリープ・グローン音の発生を抑制することができる。
以上説明した第1実施形態のサスペンション装置によれば、クリープグローン音が発生する状況下において、液体封入式ブッシュ50の減衰係数を大側に切替設定するため、ブレーキ制動力を変化させることなくクリープグローン音の発生を抑制することができる。従って、本来のクリープ走行性能、ブレーキ性能を維持した状態で実施することが可能となり、坂道発進などに支障をきたさない。また、ブレーキ制動力の変化による違和感を運転者に与えない。また、クリープグローン音を直接的に検知する構成を採用せずに、ブレーキ油圧Pと車速Vとに基づいてクリープグローン音が発生する状況を判断しているため、ECU62の演算負担が軽い。このため、ECU62のマイクロコンピュータに高い処理能力が要求されず、低コストにて実施することができる。
尚、本実施形態における副オリフィス通路59および電磁開閉弁60が本発明の減衰係数切替手段に相当し、クリープグローン音低減制御ルーチンを実行するECU62が本発明の減衰係数制御手段に相当する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のサスペンション装置について説明する。この第2実施形態のサスペンション装置は、第1実施形態のサスペンション装置とは、液体封入式ブッシュの減衰係数を切り替える構成が異なり、図1,図2に示すアッパアーム20、ロアアーム30、ナックル12、それらの連結部の構成については第1実施形態と同一である。
図6は、第2実施形態のサスペンション装置における液体封入式ブッシュの減衰係数を切り替える概略構成図である。第2実施形態における液体封入式ブッシュ70もロアアーム30の後側連結部32に設けられるが、第1実施形態の液体封入式ブッシュ50と相違する点は、外部と連通するポートが一方の液室にのみ設けられていることである。この液体封入式ブッシュ70においては、内側液室55側に外部連結ポート71を設けている。他の構成については、第1実施形態の液体封入式ブッシュ50と同一であるため、共通する構成については図面に第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。尚、外部連結ポート71は、外側液室54側に設けても良い。
液体封入式ブッシュ70は、外部連結ポート71に接続した導管72を介して減衰係数切替装置100と接続される。減衰係数切替装置100は、左右の液体封入式ブッシュ70に対応してそれぞれ設けられ、車体あるいはサスペンション装置の部材に固定される。減衰係数切替装置100は、第1ケーシング101と第2ケーシング102とにより円筒状の本体ケーシング110を構成し、内部に第1液室111、第2液室112、空気室113、ブレーキ油室114を形成する。
第1ケーシング101は、金属等の硬質の円筒体であって、第2ケーシング102との接続側となる一方端が開放され、他方端が天井面により閉じられている。第1ケーシング101の円筒側面には第1外部連結ポート103が形成され、この第1外部連結ポート103に導管72が接続される。第2ケーシング102は、金属等の硬質の円筒体であって、第1ケーシング101との接続側となる一方端が開放され、他方端が底面により閉じられている。第2ケーシング102においては、底面の中央部に第2外部連結ポート104が形成されるとともに、円筒側面に大気と連通する空気孔105が穿設されている。
第1ケーシング101と第2ケーシング102とは、互いに開放端を向かい合わせて同軸上に連結される。この実施形態においては、各ケーシング101,102の開放端に形成したフランジ部106,107をかしめることにより連結している。このかしめ部には、仕切り板120とダイヤフラム130と支持金具140とが、それぞれの縁部を重ね合わせて挟圧固定される。
仕切り板120は、円板状であって、その中央位置に第1オリフィス通路121が一体形成されている。第1オリフィス通路121は、円筒状に形成され仕切り板120から第2ケーシング102側に突出して本体ケーシング110の中心軸と同軸上に設けられる。仕切り板120には、この第1オリフィス通路121の隣に第2オリフィス通路122が形成されている。第2オリフィス通路122は、円筒状に形成され仕切り板120から第2ケーシング102側に突出して設けられる。この第2オリフィス通路122の仕切り板120面からの突出長は、第1オリフィス通路121の仕切り板120面からの突出長に比べて短くなっている。この仕切り板120と第1ケーシング101とにより囲まれる領域が第1液室111を構成している。
ダイヤフラム130は、その外周縁が仕切り板120と支持金具140との間に挟まれて固定される。ダイヤフラム130は、ゴム等の弾性材料により円筒袋状に一体形成され、第2ケーシング102側に臨んで本体ケーシング110の中心軸と同軸上に配置される。このダイヤフラム130の中央部は、第1オリフィス通路121の先端部と向かい合い、第1オリフィス通路121を開閉する弁体の一部として機能する。
本体ケーシング110は、第1外部連結ポート103から液体が封入される。このため、本体ケーシング110には、第1ケーシング101と仕切り板120とにより囲まれる第1液室111と、仕切り板120とダイヤフラム130とにより囲まれ膨張収縮可能な第2液室112とが区画形成される。この第1液室111と第2液室112とは第1オリフィス通路121と第2オリフィス通路122とにより連通される。また、第1液室111は、液体封入式ブッシュ70の一方の液室(内側液室55)と導管72を介して連通する。
支持金具140は、円筒状に形成され、一方端に形成されたフランジ部141がダイヤフラム130の外周縁と第2ケーシング102のフランジ部107との間に挟圧されると共に、円筒部が第2ケーシング101の円筒内周面に嵌合される。支持金具140の円筒部には第2ケーシング102に形成した空気孔105と向かい合う位置に空気孔142が形成されている。支持金具140の下部には、リング状に形成された作動ゴム部材150の外周端が固定されている。
作動ゴム部材150は、その中央位置にダイヤフラム130側に円筒状に突出した突出部151が形成され、その突出部151の先端開口152を密閉するように金属製の円筒キャップ153が装着されている。作動ゴム部材150は、突出部151より外周側に、径方向外側に向かって登り傾斜したリング板部154が形成され、そのリング板部154の外周端において第2ケーシング102の内側面に液密に固定される。この作動ゴム部材150は、突出部151が本体ケーシング110の中心軸と同軸上に設けられる。従って、円筒キャップ153がダイヤフラム130を介して第1オリフィス通路121の先端と対向するように配置される。これにより、作動ゴム部材150と円筒キャップ153とにより、第1オリフィス通路121を開閉する弁体を構成している。以下、作動ゴム部材150と円筒キャップ153からなる弁体をゴム弁体160と呼ぶ。
第2ケーシング102の底面に形成した第2外部連結ポート104には、ブレーキ油圧導管73の一端が接続される。ブレーキ油圧導管73は、車輪に制動力を作用させるホイールシリンダ(図示略)に接続される油圧供給導管から分岐して設けられている。従って、第2ケーシング102の底面とゴム弁体160との間に、ブレーキ油が封入されたブレーキ油室114が形成される。また、ダイヤフラム130とゴム弁体160とが向かいあう空間が大気開放の空気室113となる。
ブレーキ油室114は、ブレーキ操作がなされていない状態(ブレーキペダルが踏み込まれていない状態)においては、室内の圧力が低く、ゴム弁体160の円筒キャップ153先端がダイヤフラム130の中央面に当接するものの第1オリフィス通路121の先端を閉止しないように設定されている(図6の実線にて示す状態)。一方、ブレーキ操作がなされている状態においては、室内の圧力が高くなり、ゴム弁体160の円筒キャップ153先端がダイヤフラム130の中央面を押し上げて第1オリフィス通路121の先端をダイヤフラム130を介して閉じるように設定されている(図6の2点鎖線にて示す状態)。こうした設定は、ゴム弁体160の弾性や取付位置の調整、および、ブレーキ油室114に働く油圧の調整により行うことができる。尚、第2オリフィス通路122は、ゴム弁体160の作動にかかわらず常に開いている。
ここで、減衰係数切替装置100の動作について説明する。
液体封入式ブッシュ70に車幅方向の振動が伝達されると液室54,55が圧縮・拡張を交互に繰り返す。このとき封入液が主オリフィス通路56を通って液室54,55間を流れるが、同時に、内側液室55内部の封入液が外部連結ポート71から流出・流入する。これに伴って、減衰係数切替装置100側においては、第1外部連結ポート103に封入液が流入・流出する。このとき、第1液室111は、膨張・収縮不能となっているため、第1液室111の封入液が第2液室112に流入・流出する。
ブレーキ操作がなされていない状態においては、第1オリフィス通路121が開いている。従って、第1オリフィス通路121と第2オリフィス通路122からなる並列通路を通って第1液室111と第2液室112とのあいだを封入液が流れる。一方、ブレーキ操作がなされている状態においては、第1オリフィス通路121がゴム弁体160の押し上げにより閉じている。従って、常開の第2オリフィス通路122のみを通って第1液室111と第2液室112とのあいだを封入液が流れる。
このことは、ブレーキ操作がなされているときと、ブレーキ操作がなされていないときとで、液体封入式ブッシュ70内の内側液室55と減衰係数切替装置100との間の液体の流出入抵抗が切り替えられ、ブレーキ操作がなされているときのほうが、流出入抵抗が大きくなることを意味している。このため、液体封入式ブッシュ70においては、ブレーキ操作がなされているときは大きな減衰係数に設定され、ブレーキ操作がなされていないときには小さな減衰係数に設定される。
以上説明したように、この第2実施形態のサスペンション装置によれば、ブレーキ制動操作が行われたときに、クリープグローン音が発生する状況下にあるとして、液体封入式ブッシュ70の減衰係数を大側に設定するため、ブレーキパッドとブレーキロータとの間に生じるスティック・スリップ振動を低減することができる。この結果、ブレーキ制動力を変化させることなくクリープグローン音の発生を抑制することができる。従って、第1実施形態と同様に、本来のクリープ走行性能、ブレーキ性能を維持した状態で実施することが可能となり、坂道発進などに支障をきたさない。また、ブレーキ制動力の変化による違和感を運転者に与えない。また、電子制御装置等を用いずにブレーキ油圧をゴム弁体160の作動力(減衰係数の切替作動力)として使っているため、低コストにて実施することができる。
尚、本実施形態における減衰係数切替装置100が本発明の減衰係数切替手段に相当し、減衰係数切替装置100のブレーキ油室114にブレーキ油圧を供給する構成が本発明の減衰係数制御手段に相当する。減衰係数切替装置100の第1液室111と第2液室112とからなる液室が本発明の減衰係数切替用液室に相当する。またゴム弁体160が本発明の開閉手段に相当する。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態のサスペンション装置について図7、図8を用いて説明する。図7は、第3実施形態のサスペンション装置における液体封入式ブッシュ70の減衰係数を切り替える概略構成図である。この第3実施形態のサスペンション装置は、第2実施形態の減衰係数切替装置100に代えて、減衰係数切替装置200を設けたもので、他の構成は第2実施形態と同一である。また、減衰係数切替装置200は、第2実施形態におけるゴム弁体160に代えて、電気制御装置により第1オリフィス通路121を開閉するもので、第1液室、第2液室を形成する構成については第2実施形態と同一である。従って、以下の説明にあたっては、第2実施形態と同一の構成については、図面に第2実施形態と同一符号を付して説明を省略し、第2実施形態と相違する部分のみについて説明する。
減衰係数切替装置200は、第1オリフィス通路121を開閉する電気制御装置として、ソレノイド210と、ソレノイド210の通電を制御する電子制御ユニット220(以下、ECU220と呼ぶ)を備えている。ECU220は、CPU,RAM,ROM等からなるマイクロコンピュータ、入出力インタフェース、ソレノイド210に通電するための通電回路等を備えて構成される。ソレノイド210は、左右のロアアーム30にそれぞれ対応して2つ設けられるが、ECU220は、この2つのソレノイド210への通電を共通して同時に行う。
ソレノイド210は、電磁石を内蔵した本体部211を第2ケーシング102の底面外側に固定するとともに、通電により進退動する作動ロッド212を第2ケーシング102内に挿入して設けられる。ソレノイド210は、作動ロッド212と第1オリフィス通路121とが同軸上に配置されるように位置決めされている。作動ロッド212の先端には、弁機構230が設けられる。
弁機構230は、作動ロッド122の先端に固定される円板状の押板231と、押板231を収納する円筒キャップ232と、円筒キャップ232内に設けられるコイルバネ233とを備える。円筒キャップ232は、一端が開放され、他端がダイヤフラムと当接する当接面部234を備えている。円筒キャップ232は、その内径が押板231の外径よりやや大きく、内部において押板231が軸線方向に移動可能となっている。円筒キャップ232の開放端側には、その内周面にストッパ235が形成され押板231が円筒キャップ232から抜けないようになっている。コイルバネ233は、円筒キャップ232内において、当接面部234と押板231との間に圧縮状態で装着され、円筒キャップ232を押板231に対してダイヤフラム130側(図面上方向)に常に付勢する。
ソレノイド210は、電磁石のコイルに通電されていないときは作動ロッド212を後退させた位置に保持する(図7の実線にて示す状態)。このとき、円筒キャップ232の当接面部234は、ダイヤフラム130の中央面に当接するものの第1オリフィス通路121の先端を閉じない位置となっている。一方、電磁石のコイルに通電されているときは、作動ロッド212を前進させた位置に保持する(図7の2点鎖線にて示す状態)。このとき、円筒キャップ232の当接面部234は、ダイヤフラム130の中央面を押し上げて第1オリフィス通路121の先端を閉じる位置となっている。
ECU220には、車速センサ63およびブレーキ圧力センサ64が接続される。両センサ63,64は、第1実施形態で説明したものと同一であるため、ここでは説明を省略する。尚、車速センサ63に代えて車輪速センサを用いてもよい。車速センサ63あるいは車輪速センサは、本発明の速度検出手段に相当する。また、ブレーキ圧力センサ64は、本発明のブレーキ制動検出手段に相当する。また、ECU220は、クリープグローン音の低減を行うために専用に設けても良いが、ショックアブソーバの減衰力を制御する減衰力電子制御ユニットや、ブレーキ制動力を制御するブレーキ電子制御ユニットに組み込むようにしてもよい。
次に、ECU220により行われるクリープグローン音低減制御処理について説明する。図8は、ECU220により実行されるクリープグローン音低減制御ルーチンを表すフローチャートである。このクリープグローン音低減制御ルーチンは、ECU220のROM内に制御プログラムとして記憶され、イグニッションスイッチ(図示略)がオンされている間、所定の短い周期で繰り返し実行される。
このクリープグローン音低減制御ルーチンは、第1実施形態のクリープグローン音低減制御ルーチンにおけるステップS13,S16をステップS23,S26に変更したものであり、他の処理については同一である。従って、同一の処理については図面に第1実施形態と同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ECU220は、ブレーキ圧力センサ64により検出されるブレーキ油力Pが基準圧力P0に達していない場合(S12:NO)、あるいは、ブレーキ油圧Pが基準圧力P0に達していても車速Vが基準速度V0(グローン音発生状況判定速度)を超えている場合(S15:NO)には、クリープグローン音の発生する状況下ではないと判断する。この場合、ECU220は、ステップS23において、ソレノイド210への通電を行わないようにする。従って、ソレノイド210の作動ロッド212が後退位置に維持され、第1オリフィス通路121が開いた状態に維持される。
このため、減衰係数切替装置200の第1液室111と第2液室112とが、第1オリフィス通路121と第2オリフィス通路122からなる並列通路により連通されるため、第2実施形態において説明したように、液体封入式ブッシュ70内の液室55と減衰係数切替装置200との間の液体の流出・流入抵抗が小さい側に設定される。従って、液体封入式ブッシュ70においては、小さな減衰係数に設定されることになる。
一方、ブレーキ油圧Pが基準圧力P0以上あり(S12:YES)、かつ、車速Vが基準速度V0(グローン音発生状況判定速度)以下になっている(S15:YES)場合には、クリープグローン音の発生する状況下にあると判断する。この場合、ECU220は、ステップS26において、ソレノイド210に通電する。従って、ソレノイド210の作動ロッド212が前進して第1オリフィス通路121が閉じられる。このソレノイド210への通電は、クリープグローン音の発生する状況下にあると判断されているあいだ継続される。
このため、減衰係数切替装置200の第1液室111と第2液室112とが、第2オリフィス通路122のみにより連通されることとなり、第2実施形態において説明したように、液体封入式ブッシュ70内の液室55と減衰係数切替装置200との間の液体の流出・流入抵抗が大きい側に設定される。従って、液体封入式ブッシュ70においては、大きな減衰係数に設定されることになる。
以上説明したように、この第3実施形態のサスペンション装置によれば、クリープグローン音が発生する状況下において、液体封入式ブッシュ70の減衰係数を大側に切替設定するため、ブレーキ制動力を変化させることなくクリープグローン音の発生を抑制することができる。従って、本来のクリープ走行性能、ブレーキ性能を維持した状態で実施することが可能となり、坂道発進などに支障をきたさない。また、ブレーキ制動力の変化による違和感を運転者に与えない。また、クリープグローン音を直接的に検知する構成を採用せずに、ブレーキ油圧Pと車速Vとに基づいてクリープグローン音が発生する状況を判断しているため、ECU220の演算負担が軽い。このため、ECU220のマイクロコンピュータに高い処理能力が要求されず、低コストにて実施することができる。
尚、本実施形態における減衰係数切替装置200が本発明の減衰係数切替手段に相当し、クリープグローン音低減制御ルーチンの実行によりソレノイド210を通電制御するECU220が本発明の減衰係数制御手段に相当する。また、減衰係数切替装置200の第1液室111と第2液室112とからなる液室が本発明の減衰係数切替用液室に相当する。またソレノイド210および弁機構230が本発明の開閉手段に相当する。
以上、本発明の実施形態としての車両のサスペンション装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、第1実施形態および第3実施形態においては、ブレーキ油圧Pと車速Vとの両方に基づいてクリープグローン音の発生する状況下であるか否かを判断したが、クリープグローン音は、ブレーキ制動を行っているときにしか発生しないので、ブレーキ制動中であるか否かに基づいて判断してもよい。つまり、クリープグローン音の発生する状況下であるか否かを、ブレーキ制動中であるか否かに基づいて判断し、車速に基づかない構成であってもよい。また、クリープグローン音は、車速が基準速度V0以下であるときにしか発生しないので、車速Vが基準速度V0以下であるか否かに基づいて判断し、ブレーキ制動に基づかない構成であってもよい。
また、第1、第3実施形態においては、ブレーキ制動検出手段としてブレーキ圧力センサ64を用いたが、ブレーキ制動検出手段は、ブレーキ操作がなされていることを検出できるものであれば良く、ブレーキ圧力センサ64に代えて、例えば、ブレーキペダルが踏み込まれことを検出するブレーキスイッチや、ブレーキペダルの踏み込みストロークを検出するストロークセンサなどを用いることができる。この場合、ステップS11の処理においては、ブレーキペダルの踏み込み状態の読み込みが行われ、ステップS12の処理においては、ブレーキペダルが踏み込まれているか否かを判断すればよい。
また、本実施形態においては、減衰係数を可変する液体封入式ブッシュをロアアームの後側連結部にのみ設けているが、その位置に限定されるものでなく、また、複数箇所に設けることもできる。また、本実施形態においては、前輪のサスペンション装置に適用しているが、後輪のサスペンション装置、あるいは、前後輪のサスペンション装置に適用することもできる。
第1実施形態にかかる前輪のサスペンション装置の概略構成図である。 第1実施形態にかかる右前輪部のロアアームの平面図である。 第1実施形態にかかる液体封入式ブッシュの径方向断面、および、その減衰係数を切り替える構成を表す概略構成図である。 スティック・スリップ現象を説明するためのモデル図である。 第1実施形態にかかるクリープグローン音低減制御ルーチンを表すフローチャートである。 第2実施形態にかかる液体封入式ブッシュの径方向断面、および、その減衰係数を切り替える構成を表す概略構成図である。 第3実施形態にかかる液体封入式ブッシュの径方向断面、および、その減衰係数を切り替える構成を表す概略構成図である。 第3実施形態にかかるクリープグローン音低減制御ルーチンを表すフローチャートである。
符号の説明
11…車輪、12…ナックル、20…アッパアーム、30…ロアアーム、32…後側連結部、40…ショックアブソーバ、50,70…液体封入式ブッシュ、51…内筒、52…外筒、53…ゴム部材、54…外側液室、55…内側液室、56…オリフィス通路(主オリフィス通路)、57…外側ポート、58…内側ポート、59…副オリフィス通路、60…電磁開閉弁、61…オリフィス、62,200…電子制御ユニット(ECU)、63…車速センサ、64…ブレーキ圧力センサ、71…外部連結ポート、72…導管、73…ブレーキ油圧導管、100,200…減衰係数切替装置、103…外部連結ポート、104…外部連結ポート、110…本体ケーシング、111…第1液室、112…第2液室、113…空気室、114…ブレーキ油室、120…仕切り板、121…第1オリフィス通路、122…第2オリフィス通路、130…ダイヤフラム、150…作動ゴム部材、153…円筒キャップ、160…ゴム弁体、210…ソレノイド、220…電子制御ユニット、230…弁機構。

Claims (6)

  1. クリープ走行可能な車両に適用されるサスペンション装置において、
    車体と車輪とを揺動可能に連結するサスペンションアームの連結部に介装されるブッシュのうち少なくとも1つを液体封入式ブッシュで構成するとともに、
    上記液体封入式ブッシュの減衰係数を大小に切り替える減衰係数切替手段と、
    クリープグローン音が発生する状況下において、上記減衰係数切替手段により上記液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定する減衰係数制御手段と
    を備えたことを特徴とするサスペンション装置。
  2. 上記減衰係数制御手段は、車輪のブレーキ制動力が働いているときに、上記減衰係数切替手段により上記液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定することを特徴とする請求項1記載のサスペンション装置。
  3. 車輪のブレーキの制動を検出するブレーキ制動検出手段と、
    車速あるいは車輪速を検出する速度検出手段と
    を備え、
    上記減衰係数制御手段は、上記ブレーキの制動が検出され、かつ、上記車速あるいは車輪速がグローン音発生状況判定速度以下になっているときに、上記減衰係数切替手段により上記液体封入式ブッシュの減衰係数を大側に設定することを特徴とする請求項1または2記載のサスペンション装置。
  4. 上記液体封入式ブッシュは、内筒と外筒との間に弾性部材を備えるとともに、上記弾性部材により区画され軸線を挟んで両側に主オリフィス通路で連通される対をなす液室を形成し、
    上記減衰係数切替手段は、上記対をなす液室間を連通する副オリフィス通路と、副オリフィス通路を開閉する開閉手段とを備え、上記開閉手段により上記副オリフィス通路を開くことにより上記減衰係数を小側に設定し、上記開閉手段により上記副オリフィス通路を閉じることにより上記減衰係数を大側に設定することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか一項記載のサスペンション装置。
  5. 上記液体封入式ブッシュは、内筒と外筒との間に弾性部材を備えるとともに、上記弾性部材により区画され軸線を挟んで両側に主オリフィス通路で連通される対をなす液室を形成し、
    上記減衰係数切替手段は、上記対をなす液室の一方の液室と連通し液圧により膨張収縮可能な減衰係数切替用液室を備え、上記一方の液室と上記減衰係数切替用液室との間の液体の流出・流入抵抗を切り替えることにより上記減衰係数を大小切り替えることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか一項記載のサスペンション装置。
  6. 上記減衰係数切替用液室は、
    上記対をなす液室の一方の液室と連通する第1液室と、第1オリフィス通路と第2オリフィス通路からなる並列通路により上記第1液室に連通し液圧により膨張収縮可能な第2液室とからなり、
    上記減衰係数切替手段は、上記第1オリフィス通路を開閉する開閉手段を備え、上記開閉手段により上記第1オリフィス通路を開くことにより上記減衰係数を小側に設定し、上記開閉手段により上記第1オリフィス通路を閉じることにより上記減衰係数を大側に設定することを特徴とする請求項5記載のサスペンション装置。
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