JP2009143067A - 液体供給装置および印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリッジの移動によって液体を確実に補給することが可能な液体供給装置を提供する。
【解決手段】インク供給機構50は、インクが貯留されたインクカートリッジ17と、インクカートリッジ17からインクを引き込むサブタンク52と、サブタンク52からインクが供給されるインクジェットヘッド21と、インクジェットヘッド21を移動させるキャリッジ23とを有し、サブタンク52は、キャリッジ23に搭載されてキャリッジ23とともに移動され、その移動方向の一方側が可撓性を有する可撓膜53によって覆われた容量可変のインク室54を有し、可撓膜53に錘55が取り付けられている。
【選択図】図6
【解決手段】インク供給機構50は、インクが貯留されたインクカートリッジ17と、インクカートリッジ17からインクを引き込むサブタンク52と、サブタンク52からインクが供給されるインクジェットヘッド21と、インクジェットヘッド21を移動させるキャリッジ23とを有し、サブタンク52は、キャリッジ23に搭載されてキャリッジ23とともに移動され、その移動方向の一方側が可撓性を有する可撓膜53によって覆われた容量可変のインク室54を有し、可撓膜53に錘55が取り付けられている。
【選択図】図6
Description
本発明は、メインタンクの液体をサブタンクを介してヘッドに供給する液体供給装置および印刷装置に関するものである。
上記液体供給装置の一例として、パソコン等に接続されるプリンタに組み込まれて、印刷ヘッドに液体としてのインクを供給する装置が挙げられる。このような液体供給装置の中には、記録ヘッドのキャリッジの移動により、インクあるいは移動可能な弁に慣性力を生じさせ、インクカートリッジからなるメインタンクからインクを引き込んで補給するものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
ところで、キャリッジが低速で移動した場合などでは、インクあるいは弁に十分な慣性力が生じず、印刷に必要となるインク量を確実にインクカートリッジから引き込むことができない場合が生じる。
このように、インクや弁に慣性力を生じさせる構造では、インクの引き込みがその環境や外乱によって変動するため、場合によっては記録ヘッドによる印刷時に、印刷のドット抜けなどの不具合が生じるおそれがあった。
このように、インクや弁に慣性力を生じさせる構造では、インクの引き込みがその環境や外乱によって変動するため、場合によっては記録ヘッドによる印刷時に、印刷のドット抜けなどの不具合が生じるおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、キャリッジの移動によって液体を確実に補給することが可能な液体供給装置および印刷装置を提供することにある。
前記課題を解決することのできる本発明に係る液体供給装置は、
液体が貯留されたメインタンクと、
前記メインタンクから液体を引き込むサブタンクと、
前記サブタンクから液体が供給されるヘッドと、
前記ヘッドを移動させるキャリッジと、を有する液体供給装置であって、
前記サブタンクは、前記キャリッジに搭載されて前記キャリッジとともに移動され、その移動方向の一方側が可撓性を有する膜によって覆われた容量可変の液室を有し、前記膜に錘が取り付けられていることを特徴とする。
液体が貯留されたメインタンクと、
前記メインタンクから液体を引き込むサブタンクと、
前記サブタンクから液体が供給されるヘッドと、
前記ヘッドを移動させるキャリッジと、を有する液体供給装置であって、
前記サブタンクは、前記キャリッジに搭載されて前記キャリッジとともに移動され、その移動方向の一方側が可撓性を有する膜によって覆われた容量可変の液室を有し、前記膜に錘が取り付けられていることを特徴とする。
この構成の液体供給装置によれば、キャリッジの移動の開始あるいは移動の停止に伴う錘の慣性力によって膜が錘に引っ張られて移動し、液室が拡張してメインタンクから液体が補給される構造であるので、インクや移動可能な弁の慣性によりインクを引き込むものと比較して、キャリッジの移動によって確実に液体を補給することができる。
また、キャリッジの移動に伴う錘の慣性力によって液室を円滑に拡張させ、メインタンクから液体を液室に補給するものであるため、ヘッドによる液体の吐出を伴う処理のスループットを落とすことなく、メインタンクから液体をサブタンクに補給することができる。
また、キャリッジの移動に伴う錘の慣性力によって液室を円滑に拡張させ、メインタンクから液体を液室に補給するものであるため、ヘッドによる液体の吐出を伴う処理のスループットを落とすことなく、メインタンクから液体をサブタンクに補給することができる。
本発明に係る液体供給装置において、前記錘には、前記移動方向に延在する支持棒が設けられ、前記支持棒が前記移動方向に沿って摺動可能に支持されていることが好ましい。
この構成の液体供給装置によれば、膜に負担をかけることなく錘を確実に移動可能に支持することができ、キャリッジの移動に伴う慣性力を錘に確実に生じさせて液体を良好に補給させることができる。
この構成の液体供給装置によれば、膜に負担をかけることなく錘を確実に移動可能に支持することができ、キャリッジの移動に伴う慣性力を錘に確実に生じさせて液体を良好に補給させることができる。
また、本発明に係る液体供給装置において、前記サブタンクは、前記ヘッドの上方に一体的に設けられていることが好ましい。
この構成の液体供給装置によれば、サブタンクがヘッドの上方に設けられているため、水頭差を利用してサブタンクからヘッドに向けて液体を吐出できる。しかも、ヘッドの上方のスペースを有効利用してサブタンクを配置することができる。
この構成の液体供給装置によれば、サブタンクがヘッドの上方に設けられているため、水頭差を利用してサブタンクからヘッドに向けて液体を吐出できる。しかも、ヘッドの上方のスペースを有効利用してサブタンクを配置することができる。
前記課題を解決することのできる本発明に係る印刷装置は、
搬送される媒体に対して前記ヘッドによって印刷処理を行う印刷装置であって、
前記ヘッドへインクを供給する装置として、上記本発明に係る液体供給装置の何れかを備えていることを特徴とする。
搬送される媒体に対して前記ヘッドによって印刷処理を行う印刷装置であって、
前記ヘッドへインクを供給する装置として、上記本発明に係る液体供給装置の何れかを備えていることを特徴とする。
この構成の印刷装置によれば、印刷時等にキャリッジを移動させることにより、極めて容易にかつ確実にメインタンクから液体をサブタンクに補給することができる。
これにより、簡単な構造でヘッドへインクを円滑に供給し、媒体への印刷を良好に行うことができ、また、複雑な加圧ユニットを追加することがないので、装置の小型化を図ることができる。
これにより、簡単な構造でヘッドへインクを円滑に供給し、媒体への印刷を良好に行うことができ、また、複雑な加圧ユニットを追加することがないので、装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明に係る液体供給装置および印刷装置の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図9は本発明に係る一実施形態の液体供給装置によってインク供給機構が構成されたインクジェットプリンタを示す図であり、図1はインクジェットプリンタの外観斜視図、図2はインクジェットプリンタのプリンタカバーを開いた状態の斜視図、図3はインクジェットプリンタからプリンタケースを取り外した状態の斜視図、図4はインクジェットプリンタのインクカートリッジからキャリッジ上のインクジェットヘッドまでの部品の接続構造を示す部分斜視図、図5はインクカートリッジからキャリッジ上のインクジェットヘッドまでの構成を別の向きから見た部分斜視図、図6はインク供給機構を示す概略構成図、図7及び図8はインク供給機構における動作を示す概略構成図、図9は自己封止ユニットの構造を示す断面図である。
図1〜図9は本発明に係る一実施形態の液体供給装置によってインク供給機構が構成されたインクジェットプリンタを示す図であり、図1はインクジェットプリンタの外観斜視図、図2はインクジェットプリンタのプリンタカバーを開いた状態の斜視図、図3はインクジェットプリンタからプリンタケースを取り外した状態の斜視図、図4はインクジェットプリンタのインクカートリッジからキャリッジ上のインクジェットヘッドまでの部品の接続構造を示す部分斜視図、図5はインクカートリッジからキャリッジ上のインクジェットヘッドまでの構成を別の向きから見た部分斜視図、図6はインク供給機構を示す概略構成図、図7及び図8はインク供給機構における動作を示す概略構成図、図9は自己封止ユニットの構造を示す断面図である。
まず、本実施形態の印刷装置であるインクジェットプリンタの構造について説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、複数種のカラーインクを使用してロール紙にカラー印刷するものであり、プリンタ本体を覆うプリンタケース2の前面には、ロール紙カバー5及びインクカートリッジカバー7が開閉自在に設けられている。更に、プリンタケース2の前面には、電源スイッチ3と共にフィードスイッチやインジケータ等も配置されている。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、複数種のカラーインクを使用してロール紙にカラー印刷するものであり、プリンタ本体を覆うプリンタケース2の前面には、ロール紙カバー5及びインクカートリッジカバー7が開閉自在に設けられている。更に、プリンタケース2の前面には、電源スイッチ3と共にフィードスイッチやインジケータ等も配置されている。
ロール紙カバー5を開くと、図2に示すように、印刷される媒体であるロール紙11を収容した用紙収容部13が開放状態になって、ロール紙11の交換が可能になる。
また、インクカートリッジカバー7を開くと、カートリッジ装着部15が開放状態になり、カートリッジ装着部15へのインクカートリッジ(メインタンク)17の着脱が可能になる。
また、インクカートリッジカバー7を開くと、カートリッジ装着部15が開放状態になり、カートリッジ装着部15へのインクカートリッジ(メインタンク)17の着脱が可能になる。
この場合、インクカートリッジカバー7を開く動作に連動して、カートリッジ装着部15の前方にインクカートリッジ17が所定距離だけ引き出される構成になっている。
プリンタケース2内の用紙収容部13の上方には、図3及び図4に示すように、インクジェットヘッド(ヘッド)21を搭載したキャリッジ23が設けられている。キャリッジ23は、ロール紙11の幅方向に沿って延在するガイド部材25によって用紙幅方向に移動自在に支持されると共に、ロール紙11の幅方向に延在する無端ベルト26aと無端ベルト26aを駆動するキャリッジモータ26bとによって、プラテン28の上方をロール紙11の幅方向に往復移動可能になっている。
図示のように、カートリッジ装着部15の上方が、往復移動するキャリッジ23の待機位置(ホームポジション)となっている。そして、この待機位置の下方には、キャリッジ23の下面に露出するインクジェットヘッド21のインクノズルを覆うキャップ27と、キャップ27を介してインクジェットヘッド21の各インクノズル内のインクを吸引廃棄するインク吸引機構29とが設けられている。
インクカートリッジ17は、図3に示すカートリッジケース18内に複数個の図4に示すカラーインクパック19を収容したものである。インクカートリッジ17内の各インクパック19は、インクカートリッジ17をカートリッジ装着部15に装着した際に、カートリッジ装着部15側に設けられたインク供給針がインクパック19のインク供給口に差込接続される。カートリッジ装着部15のインク供給針には、図5にも示すように、プリンタケース2内に固定されたインク流路31が接続され、このインク流路31には、各色に分けられた可撓性のインク供給チューブ33の一端が接続されている。
インク供給チューブ33の他端は、図4に示すように、キャリッジ23上に設けられた各色のインクポンプ部34に接続されている。各インクポンプ部34は、インクジェットヘッド21に接続された自己封止ユニット36にそれぞれ接続されている。
図6に示すように、キャリッジ23には、インクジェットヘッド21の他に、インクポンプ部34及び自己封止ユニット36が一体的に搭載された構成になっている。なお、図6では、一色分の構成のみを例示している。
これにより、インクカートリッジ17内の各インクパック19のインクは、カートリッジ装着部15のインク供給針から、インク流路31、インク供給チューブ33、各色のインクポンプ部34及び各色の自己封止ユニット36を経て、インクジェットヘッド21の各インクノズルにそれぞれ供給されるようになっている。
これにより、インクカートリッジ17内の各インクパック19のインクは、カートリッジ装着部15のインク供給針から、インク流路31、インク供給チューブ33、各色のインクポンプ部34及び各色の自己封止ユニット36を経て、インクジェットヘッド21の各インクノズルにそれぞれ供給されるようになっている。
次に、上記インクジェットプリンタ1のインク供給機構50について図6に示す一色分の構造を例示して説明する。
流路31のインクカートリッジ17側における端部には、逆止弁39が設けられ、インクカートリッジ17とインクポンプ部34との間において、逆止弁39によってインクカートリッジ17側からインクポンプ部34側へのみインクが流れるようになっている。
流路31のインクカートリッジ17側における端部には、逆止弁39が設けられ、インクカートリッジ17とインクポンプ部34との間において、逆止弁39によってインクカートリッジ17側からインクポンプ部34側へのみインクが流れるようになっている。
キャリッジ23に搭載されたいわゆるオンキャリッジのインクポンプ部34は、図6に示すように、インクジェットヘッド21の上方にあって、インク供給チューブ33に連通するサブタンク52を備えている。このサブタンク52は、キャリッジ23の移動方向の一方側であるインク供給チューブ33からのインクの引き込み方向前方側が可撓性を有する可撓膜53によって覆われたインク室54を有しており、可撓膜53の変形により容量可変となっている。このインク室54は、インク供給チューブ33に連通しかつ自己封止ユニット36側の流路51に連通しており、インクカートリッジ17からインクが供給されるとともに自己封止ユニット36側にインクを供給可能となっている。可撓膜53は、ゴム、エラストマー、樹脂製フィルム等の変形容易な可撓性材料からなっており、この可撓膜53には、その中央位置に、例えば、鉄などの比較的比重の大きい材質により形成された錘55が固定されている。
これにより、キャリッジ23とともに移動するサブタンク52では、キャリッジ23の移動の開始時あるいは移動の停止時の加速度により、錘55に慣性力が生じる。そして、この錘55の慣性力が、キャリッジ23から見てサブタンク52から離間する方向であると、錘55によって可撓膜53が引っ張られ、サブタンク52のインク室54が拡張されて容量が増大される。
つまり、錘55の取り付け側と反対側へキャリッジ23が加速して移動したとき、あるいは錘55の取り付け側へ移動していたキャリッジ23が減速したときに、錘55には、図7に示すように、キャリッジ23から見てサブタンク52から離間する方向に、キャリッジ23の加速度に伴う慣性力が生じる。
これにより、可撓膜53が錘55によって引っ張られることでインク室54の容量が増大し、逆止弁39を開きながらインクカートリッジ17からインク流路31及びインク供給チューブ33を介してインクがインク室54に吸引されることになる。
このとき、インク供給チューブ33内のインク自体も、その慣性力によってサブタンク52のインク室54内へ送り込まれる。
このとき、インク供給チューブ33内のインク自体も、その慣性力によってサブタンク52のインク室54内へ送り込まれる。
なお、上記の場合とは逆に、錘55の取り付け側へキャリッジ23が加速して移動したとき、あるいは錘55の取り付け側と反対側へ移動していたキャリッジ23が減速したときに、錘55には、図8に示すように、キャリッジ23から見てサブタンク52方向に、キャリッジ23の負の加速度に伴う慣性力が生じる。
この場合、サブタンク52のインク室54が錘55の慣性力によって押し潰されるが、逆止弁39によってインクカートリッジ17へのインクの逆流が阻止される。
この場合、サブタンク52のインク室54が錘55の慣性力によって押し潰されるが、逆止弁39によってインクカートリッジ17へのインクの逆流が阻止される。
ここで、任意の時間tにおけるキャリッジ23の動作によってインクの供給系にかかる圧力Pcr(t)は次式(1)で表わされる。
Pcr(t)=ρ×α(t)×L1(t)+ρ×α(t)/2×L2+ρVcr(t)2/2+M×α(t)/S …(1)
ただし、
α(t):時間tにおけるキャリッジの加速度
Vcr(t):キャリッジの移動で増加する直線部(図6中Aの部分)の体積
L1(t):インク供給チューブの可動直線部(図6参照)の長さ
L2:インク供給チューブの屈曲部の長さ
M:錘の質量
S:サブタンクの断面積
ただし、
α(t):時間tにおけるキャリッジの加速度
Vcr(t):キャリッジの移動で増加する直線部(図6中Aの部分)の体積
L1(t):インク供給チューブの可動直線部(図6参照)の長さ
L2:インク供給チューブの屈曲部の長さ
M:錘の質量
S:サブタンクの断面積
つまり、質量Mの錘55を可撓膜53に取り付けることにより、式(1)におけるM×α(t)/Sの圧力が増加し、インクの補給が良好に行われる。
表1は、キャリッジ23が加速度2Gで移動した場合における引き込み圧力の変化を示している。
表1からわかるように、錘55を取り付けることにより、引き込み圧力が増加し、また、錘55の質量が大きいほど引き込み圧力の増加率が大きくなる。
図9に示すように、自己封止ユニット36は、ユニット本体81に、供給路82、中間路83及び排出路84が形成されている。そして、供給路82に形成された供給口82aに、流路51の下流側端部が接続され、排出路84に形成された排出口84aに、インクジェットヘッド21が接続されている。
供給路82と中間路83とを区画する壁部85には、流入口85aが形成されており、この流入口85aで供給路82内のインクが中間路83内へ流入される。また、中間路83と排出路84とを区画する壁部86には、連通口86aが形成されており、この連通口86aで中間路83内のインクが排出路84内へ流入される。
供給路82と中間路83とを区画する壁部85には、流入口85aが形成されており、この流入口85aで供給路82内のインクが中間路83内へ流入される。また、中間路83と排出路84とを区画する壁部86には、連通口86aが形成されており、この連通口86aで中間路83内のインクが排出路84内へ流入される。
中間路83内には、壁部86に支点部87が形成されており、この支点部87には、揺動棒91が揺動可能に支持されている。この揺動棒91には、その一端部に、壁部85側へ向かって屈曲する作動棒部92が一体に形成されており、この作動棒部92の先端には、壁部85に当接して流入口85aを閉鎖する閉鎖板93が形成されている。また、この閉鎖板93と壁部86との間には、圧縮バネ94が設けられ、この圧縮バネ94の付勢力によって閉鎖板93が壁部85側へ向かって付勢されている。また、揺動棒91の他端部には、壁部86側へ屈曲され、この壁部86の連通口86aに挿通された押圧棒部95が形成されている。
また、ユニット本体81の排出路84側の側壁81aには、開口部96が形成されている。この開口部96には、その開口縁部に、液密性及び可撓性を有するフィルム97が液密的に連結されている。このフィルム97の排出路84側における中央部分には、押圧板98が固定されている。そして、この押圧板98に、揺動棒91の押圧棒部95の先端部が当接されている。また、押圧板98と壁部86との間には圧縮バネ99が取り付けられており、この圧縮バネ99の付勢力によって押圧板98が外側へ押し出されている。
そして、この自己封止ユニット36では、閉鎖板93が、圧縮バネ94及び閉鎖板93に作用する圧力によって壁部85に押し付けられ、流入口85aが閉鎖される。
そして、この自己封止ユニット36では、閉鎖板93が、圧縮バネ94及び閉鎖板93に作用する圧力によって壁部85に押し付けられ、流入口85aが閉鎖される。
そして、自己封止ユニット36では、フィルム97によって覆われた部分の容積の減少にともない押圧板98によって揺動棒91の押圧棒部95が押圧されると、揺動棒91が支点部87による連結箇所を中心として揺動することにより、閉鎖板93が壁部85から離間する。これにより、供給路82から流入口85aを通って中間路83及び排出路84へインクが流れ込み、インクジェットヘッド21へ供給される。
そして、この自己封止ユニット36をインクジェットヘッド21の上流側に設けることにより、例えば、キャリッジ23の加減速などによって供給側におけるインクの圧力変動が発生したとしても、この圧力変動のインクジェットヘッド21への伝達が自己封止ユニット36で遮断される。
これにより、圧力変動が伝達されることによるインクジェットヘッド21での意図しないインクの吐出、インクだれあるいは吐出不良によるドット抜けなどの不具合が防止される。
これにより、圧力変動が伝達されることによるインクジェットヘッド21での意図しないインクの吐出、インクだれあるいは吐出不良によるドット抜けなどの不具合が防止される。
以上に述べた本実施形態のインク供給機構50およびインクジェットプリンタ1によれば、キャリッジ23の移動の開始あるいは移動の停止に伴う錘55の慣性力によって可撓膜53が引っ張られてインク室54が拡張してインクカートリッジ17からインクが補給される構造であるので、インクや移動可能な弁の慣性によりインクを引き込むものと比較して、キャリッジ23の移動によって確実にインクを補給することができ、インクカートリッジ17からインクをほぼゼロまで使い切ることができる。
また、インク供給機構50が、キャリッジ23の移動に伴う錘55の慣性力によってインク室54を円滑に拡張させ、インクカートリッジ17からインクをインク室54に補給するものであるため、印刷処理中であってもインクをインク室54に補給することができる。
つまり、インクジェットヘッド21によるインクの吐出を伴う印刷処理のスループットを落とすことなく、インクカートリッジ17からインクをサブタンク52に補給することができる。
また、簡単な構造でインクジェットヘッド21へインクを円滑に供給し、印刷を良好に行うことができ、また、複雑な加圧ユニットを追加する必要がないので、印刷装置の小型化を図ることができる。
つまり、インクジェットヘッド21によるインクの吐出を伴う印刷処理のスループットを落とすことなく、インクカートリッジ17からインクをサブタンク52に補給することができる。
また、簡単な構造でインクジェットヘッド21へインクを円滑に供給し、印刷を良好に行うことができ、また、複雑な加圧ユニットを追加する必要がないので、印刷装置の小型化を図ることができる。
図10に示すものは、他の構造のサブタンクの例を示すものである。図10(a)に示すように、錘55には、移動方向に延在する支持棒61が設けられ、この支持棒61がインク供給チューブ33内に挿入されて摺動可能に支持されている。また、この支持棒61には、図10(b)に示すように、その周面に、軸方向に沿う溝部61aが形成されており、これら溝部61aを介してインク供給チューブ33とインク室54とが連通されている。
そして、この構造によれば、可撓膜53に負担をかけることなく錘55を確実に移動可能に支持することができ、キャリッジ23の移動に伴う慣性力を錘55に確実に生じさせてインクを良好に補給させることができる。
1…インクジェットプリンタ(印刷装置)、17…インクカートリッジ(メインタンク)、21…インクジェットヘッド(ヘッド)、23…キャリッジ、50…インク供給機構(液体供給装置)、52…サブタンク、53…可撓膜(膜)、54…インク室(液室)、55…錘、61…支持軸。
Claims (4)
- 液体が貯留されたメインタンクと、
前記メインタンクから液体を引き込むサブタンクと、
前記サブタンクから液体が供給されるヘッドと、
前記ヘッドを移動させるキャリッジと、を有する液体供給装置であって、
前記サブタンクは、前記キャリッジに搭載されて前記キャリッジとともに移動され、その移動方向の一方側が可撓性を有する膜によって覆われた容量可変の液室を有し、前記膜に錘が取り付けられていることを特徴とする液体供給装置。 - 請求項1に記載の液体供給装置において、
前記錘には、前記移動方向に延在する支持棒が設けられ、前記支持棒が前記移動方向に沿って摺動可能に支持されていることを特徴とする液体供給装置。 - 請求項1または2に記載の液体供給装置において、
前記サブタンクは、前記ヘッドの上方に一体的に設けられていることを特徴とする液体供給装置。 - 搬送される媒体に対して前記ヘッドによって印刷処理を行う印刷装置であって、
前記ヘッドへインクを供給する装置として、請求項1から3の何れか一項に記載の液体供給装置を備えていることを特徴とする印刷装置。
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JP2014076670A (ja) * | 2014-02-05 | 2014-05-01 | Seiko Epson Corp | 流体噴射装置 |
JP2020147040A (ja) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | 株式会社リコー | フロースループリントヘッド用のフレキシブル膜を備える流体タンク |
-
2007
- 2007-12-12 JP JP2007321415A patent/JP2009143067A/ja active Pending
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