JP2009141741A - 無線通信システム、中継局装置、及び、無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、中継局装置、及び、無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】宛先局装置における無線パケットの受信誤り率の低減、及び、遅延時間の低減を実現し、無線パケットを効率よく通信することができる無線通信システム、中継局装置、及び、無線通信方法を提供する。
【解決手段】送信元側無線装置1から宛先側無線装置3に送信される複数のスロットの無線パケットを中継する中継無線装置2が、無線パケットを中継するとともに、第1の無線パケットの各スロットを復調したデータを無線パケット記憶部23に記憶する。送信元側無線装置1が無線パケットを再送する場合、中継無線装置2は、復調されたデータのあるスロット部分について、スロットを再生成して再生中継し、復調されたデータのないスロット部分は非再生中継する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線パケットの送受信における無線通信システム、中継局装置、及び、無線通信方法に関する。
送信局装置から宛先局装置へ無線パケット(無線信号)の通信を行う無線通信システムでは、雑音等の影響のために、宛先局装置が無線パケットを正しく復調できず、受信誤りとなる場合がある。このため、近年、新たに中継局装置をシステムに加えて、送信局装置が中継局装置と協調して、宛先局装置への高信頼な通信を実現する無線リレーネットワークシステムが提案されている。この中継局装置は、送信局装置が宛先局装置へ送信する無線パケットを受信して宛先局装置へ中継し、宛先局装置は送信局装置から直接到来する無線パケットと中継局装置から到来する無線パケットとを合成して復調する。このように、受信誤り率を低減する方式を協調伝送方式という(例えば、非特許文献1)。
協調伝送方式では、中継方法に関して、非再生中継方式と再生中継方式との二種類がある。再生中継方式は、はじめに発信側の無線装置である送信局装置が送信した無線パケットを中継局装置が受信して復号し、情報として再生した後に再度符号化及び変調を行い無線パケットを生成する。非再生中継方式は、中継局装置が、無線パケットを無線周波数、中間周波数、ベースバンドのいずれかの周波数の状態で信号処理や増幅処理を行い、無線パケットとして送信を行う。図8は、協調伝送方式における無線通信システムを示す概略ブロック図である。無線通信システムは、送信元側無線装置1a(送信局装置)と、中継無線装置2a(中継局装置)と、宛先側無線装置3a(宛先局装置)とからなる。
図9は、非再生中継方式における無線パケットのデータ転送の様子及び送信元側無線装置1aと中継無線装置2aと宛先側無線装置3aとの動作例を示す図である。非再生中継方式において、送信元側無線装置1aは、宛先側無線装置3aに送信対象の無線パケットP0aを送信する(ステップSa1)。中継無線装置2aは、無線パケットP0aが減衰などの影響を受けて変化した無線パケットP02aを受信すると、受信した無線パケットP02aを復調せずに単に信号増幅して宛先側無線装置3aへ送信することにより、非再生中継の処理を行う(ステップSa2)。
したがって、宛先側無線装置3aは、送信元側無線装置1aから送信された無線パケットP03aと、中継無線装置2aから非再生中継された非再生無線パケットP02anrとを受信する。ここで、無線パケットP03aは、送信元側無線装置1aから送信された無線パケットP0aが宛先側無線装置3aにおいて受信されるまでに、減衰などの影響を受けて変化した信号である。
ステップSa2において、中継無線装置2aは、非再生で中継処理を行うため、無線パケットP02a全体の受信の完了を待たずに、中継処理を行うこととなる。
図10は、再生中継方式における無線パケットのデータ転送の様子及び送信局装置である送信元側無線装置1aと、中継処理を行う中継無線装置2aaと、無線パケットの宛先である宛先側無線装置3aとの動作例を示す図である。再生中継方式において、送信元側無線装置1aは、宛先側無線装置3aに送信対象の無線パケットP0aを送信する(ステップSa11)。
中継無線装置2aaは、無線パケットP0aが減衰などの影響を受けて変化した無線パケットP02aを受信する。中継無線装置2aaは、受信が完了した無線パケットP02aを復調し、復調したデータ(情報系列)から無線パケットを再生成する。中継無線装置2aaは、再生成した無線パケットを宛先側無線装置3aに送信することにより、再生中継処理を行う(ステップSa12)。したがって、宛先側無線装置3aは、送信元側無線装置1aから送信された無線パケットP03aと、中継無線装置2aaから再生中継された再生無線パケットP02arとを受信する。
Aggelos Bletsas 他、「Cooperative Diversity with Opportunistic Relaying」、IEEE WCNC 2006 Proceeding
しかしながら、従来の非再生中継方式では、送信元側無線装置1aと中継無線装置2aと間の通信で無線パケットに加わった雑音成分も信号成分と共に中継無線装置2aで増幅されて中継される(例えば、ステップSa2)。このため、協調伝送による宛先側無線装置3aの受信誤り率の低減効果が小さくなるという問題がある。
一方、従来の再生中継方式では、送信元側無線装置1aと中継無線装置2aaと間の通信で加わった雑音成分は、再生中継することにより、中継無線装置2aで除去される。しかしながら、中継無線装置2aaは、送信元側無線装置1aからの無線パケットP02aを復調してから中継するため、図10に示すように、宛先側無線装置3aにおいて、少なくとも1無線パケット長の遅延時間が生じるという問題がある。
ここで、この遅延時間を小さくするため、送信対象の無線パケットを複数のスロットに分割して無線通信を行う方法が考えられる。図11は、送信対象の無線パケットを複数のスロットに分割して無線通信を行う場合の、データ転送の様子及び送信局装置である送信元側無線装置1aaと、分割されたスロットごとに中継処理を行う中継無線装置2aaaと、無線パケットの宛先である宛先側無線装置3aaとの動作例を示す図である。ここで、送信元側無線装置1aaが、スロットSL10aと、スロットSL20aと、スロットSL30aとの3つに分割した無線パケットP0aを送信する場合を例に説明する。
図11に示すように、送信元側無線装置1aaは、無線パケットP0aのスロットSL10aを送信し(ステップSa21)、送信完了後、順次、スロットSL20a、スロットSL30aを送信する(ステップSa22、Sa24)。中継無線装置2aaaは、スロットSL10aが減衰などの影響を受けて変化したスロットSL102aを受信し、受信が完了したスロットSL102aを復調する。中継無線装置2aaaは、復調したスロットSL102aのデータからスロットを再生成し、再生成したスロットを宛先側無線装置3aaに送信することにより、再生中継処理を行う(ステップSa23)。
同様に、中継無線装置2aaaは、受信が完了したスロットSL202aの再生中継処理を行い(ステップSa25)、次に受信が完了したスロットSL302aの再生中継処理を行う(ステップSa26)。
ここで、スロットSL202aは、送信元側無線装置1aaと中継無線装置2aaaとの間における減衰などの影響により、スロットSL20aが変化したスロットである。スロットSL302aは、送信元側無線装置1aaと中継無線装置2aaaとの間における減衰などの影響によりスロットSL30aが変化したスロットである。
したがって、宛先側無線装置3aaは、送信元側無線装置1aaから送信されたスロットSL103a、スロットSL203a、スロットSL303a、及び、中継無線装置2aaaから再生中継された再生中継スロットSL102ar、再生中継スロットSL202ar、再生中継スロットSL302arを受信する。
ここで、図11に示すように、無線パケットを複数のスロットに分割して無線通信を行うことにより、宛先局装置である宛先側無線装置3aaにおいて、図10の遅延時間に比して遅延時間を短縮することが可能である。
しかしながら、中継無線装置2aaaがスロット単位で再生中継を行うため、少なくとも1スロット長分の遅延時間が生じることとなる。したがって、図11に示すように、宛先側無線装置3aaは、スロットSL20aが変化したスロットSL203aの信号と、スロットSL10aが変化したスロットSL102arによる信号とを同時に受信してしまう。このような互いに異なるスロット部分の信号は、互いに干渉するため、宛先側無線装置3aaにおいて、復調できなくなるという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮し、上記の問題を解決すべくなされたもので、その目的は、宛先局装置における無線パケットの受信誤り率の低減、及び、遅延時間の低減を実現し、無線パケットを効率よく通信することができる無線通信システム、中継局装置、及び、無線通信方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、送信局装置から送信された無線パケットを宛先局装置に中継する中継局装置が、送信局装置から無線パケットを受信する無線パケット受信手段と、無線パケットを宛先局装置に中継する中継手段と、無線パケットを復調する復調手段と、記憶手段と、宛先局装置から予め決められた応答信号を受信する応答信号受信手段とを備え、無線パケット受信手段が、送信局装置から複数のスロットの第1の無線パケットを受信し、中継手段が、第1の無線パケットを、宛先局装置に非再生中継し、復調手段は、第1の無線パケットをスロットごとに復調し、記憶手段が、復調手段によって第1の無線パケットのスロットが正しく復調された当該スロットのデータを記憶し、応答信号受信手段は、宛先局装置において第1の無線パケットが正しく復調できなかった場合に宛先局装置から送信される、予め決められた応答信号を受信し、無線パケット受信手段は、送信局装置から再送される第2の無線パケットを受信し、中継手段は、応答信号に基づき、第2の無線パケットのスロットのデータが記憶手段に記憶されている場合、当該データを記憶手段から読み出し、読み出したデータからスロットを再生し、再生したスロットを宛先局装置に再生中継し、第2の無線パケットのスロットのデータが記憶手段に記憶されていない場合、当該第2の無線パケットのスロットを宛先局装置に非再生中継することを特徴とする中継局装置である。
また、本発明は、記憶手段が、復調手段によって正しく復調されない第1の無線パケットのスロットの無線信号波形を記憶し、復調手段が、第2の無線パケットのスロットに対応する無線信号波形が記憶手段に記憶されている場合、当該第2の無線パケットのスロットの無線信号波形と、記憶手段に記憶されている無線信号波形とを合成した合成信号波形を復調し、記憶手段が、復調手段によって正しく復調された当該合成信号波形のデータを記憶することを特徴とする。
また、本発明は、記憶手段が、復調手段によって正しく復調されない合成信号波形を記憶することを特徴とする。
本発明の無線通信システムは、送信局装置と、1又は複数の中継局装置と、宛先局装置とを備える無線通信システムであって、送信局装置が、複数のスロットの無線パケットを送信し、宛先局装置から応答信号を受信し、宛先局装置が、無線パケットを受信し、受信する無線パケットを復調し、予め決められた応答信号を送信し、中継局装置が、送信局装置から無線パケットを受信する無線パケット受信手段と、無線パケットを宛先局装置に中継する中継手段と、無線パケットを復調する復調手段と、記憶手段と、宛先局装置から予め決められた応答信号を受信する応答信号受信手段とを備え、無線パケット受信手段が、送信局装置から複数のスロットの第1の無線パケットを受信し、中継手段が、第1の無線パケットを、宛先局装置に非再生中継し、復調手段が、第1の無線パケットをスロットごとに復調し、記憶手段が、復調手段によって第1の無線パケットのスロットが正しく復調された当該スロットのデータを記憶し、応答信号受信手段が、宛先局装置において第1の無線パケットが正しく復調できなかった場合に宛先局装置から送信される、予め決められた応答信号を受信し、無線パケット受信手段が、送信局装置から再送される第2の無線パケットを受信し、中継手段が、応答信号に基づき、第2の無線パケットのスロットのデータが記憶手段に記憶されている場合、当該データを記憶手段から読み出し、読み出したデータからスロットを再生し、再生したスロットを宛先局装置に再生中継し、第2の無線パケットのスロットのデータが記憶手段に記憶されていない場合、当該第2の無線パケットのスロットを宛先局装置に非再生中継することを特徴とする無線通信システムである。
本発明の無線通信方法は、送信局装置と、1又は複数の中継局装置と、宛先局装置とを備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、送信局装置が、複数のスロットの第1の無線パケットを送信する第1無線パケット送信過程と、送信局装置が、第1の無線パケットの復調データを記憶する第1無線パケット記憶過程と、中継局装置が、第1の無線パケットを受信し、受信した第1の無線パケットを非再生中継する第1中継過程と、中継局装置が、受信した第1の無線パケットをスロットごとに復調し、正しく復調したスロットのデータを記憶する第1復調データ記憶過程と、宛先局装置が、送信局装置から送信された第1の無線パケットと、中継局装置から送信された第1の無線パケットとの合成信号波形を復調する第1合成波形復調過程と、宛先局装置が、合成信号波形を復調できなかった場合に、予め決められた応答信号を送信する第1応答信号送信過程と、送信局装置が、宛先局装置から受信した応答信号に基づき、記憶する第1の無線パケットの復調データから、第2の無線パケットを生成して宛先局装置に送信する第2無線パケット送信過程と、中継局装置が、宛先局装置から応答信号を受信する第2応答信号受信過程と、中継局装置が、送信局装置から第2の無線パケットを受信する第2無線パケット受信過程と、中継局装置が、受信した応答信号に基づき、受信した第2の無線パケットのスロットのデータを記憶している場合、当該データからスロットを再生し、再生したスロットを宛先局装置に再生中継し、第2の無線パケットのスロットのデータを記憶していない場合、当該第2の無線パケットのスロットを宛先局装置に非再生中継する第2中継過程と、宛先局装置が、送信局装置から送信された第2の無線パケットと、中継局装置から再生中継又は非再生中継されたスロットによる第3の無線パケットとの合成信号波形を復調する第2合成波形復調過程とを有することを特徴とする無線通信方法である。
また、本発明は、無線パケットの変調方式として、OFDMを用いることを特徴とする。
また、本発明は、無線パケットの変調方式として、MIMOを用いることを特徴とする。
本発明によれば、送信局装置から送信された無線パケットを宛先局装置に中継する中継局装置が、第1の無線パケットを中継するとともに、スロットごとに第1の無線パケットの復調を行い、復調したデータをスロットごとに記憶手段に記憶する。送信局装置が第1の無線パケットの再送として第2の無線パケットを送信する場合、中継局装置は、復調されたデータのあるスロット部分について、記憶手段からデータを読み出し、スロットを再生成して中継し、復調されたデータのないスロット部分は非再生中継することとした。
これにより、中継局装置は、送信局装置が送信する第1の無線パケットを非再生中継により中継するため、再生中継方式のように遅延時間を増加させないこととなる。また、第1の無線パケットの再送時において、中継局装置が応答信号を受信するまでの間に予め第1の無線パケットをスロットごとに復調しておくことにより、正しく復調できたスロット部分については送信局装置からの第2の無線パケットの該当スロット部分を再生中継することとした。これにより、再送時においては、中継局装置は、信号成分に含まれる雑音成分も増幅してしまう非再生中継ではなく、第1の無線パケットのスロットを再生中継することができ、遅延時間を増加させずに宛先局装置における受信誤り率を低減させることが可能になるという効果がある。
また、この発明によれば、中継局装置は、送信局装置から受信した第1の無線パケットのスロットを正常に復調できなかった場合、第1の無線パケットの当該スロットの信号波形を記憶し、送信局装置が第1の無線パケットの再送として第2の無線パケットを送信する場合、送信局装置から受信した第2の無線パケットのスロットの信号波形と、記憶した当該スロットに対応する第1の無線パケットのスロットの信号波形とを合成して復調することとした。
これにより、ダイバーシチ効果により中継局装置において第2の無線パケットの受信誤り率を低減することができ、この結果、中継局装置が無線パケットを再生して中継することとなる。このように中継局装置が再生中継することにより、スロット部分の信号成分を強めることができるため、宛先局装置の受信誤り率を低減することが可能になるという効果がある。
また、本発明は、記憶手段が、復調手段によって正しく復調されない合成信号波形を記憶することとした。これにより、中継局装置において、送信局装置から無線パケットが再送されるごとに、ダイバーシチ効果により、受信誤りとなったスロット部分の信号成分を強めることが可能になるという効果がある。
また、本発明は、前記無線パケットの変調方式として、OFDMを用いることとした。これにより、複数の無線局(送信局装置、中継局装置)が同時に同じOFDMシンボルを送信しても干渉とはならず、ダイバーシチ効果により受信誤り率を低減できるOFDMの特性を活かして協調転送により宛先局装置における受信誤り率を低減することが可能になるという効果がある。
また、本発明は、前記無線パケットの変調方式としてMIMOを用いることとした。これにより、送信局装置から到来する無線パケットと中継局装置から到来する無線パケットとを干渉させずに合成することができ、宛先局装置における受信誤り率を低減することが可能になるという効果がある。
以下、本発明の一実施形態による無線通信システム100を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による無線通信システム100の構成を示す概略ブロック図である。無線通信システム100は、送信局装置としての送信元側無線装置1、宛先局装置としての宛先側無線装置3、中継局装置としての中継無線装置2を備える。なお、本実施形態において、中継無線装置2は1つとしているが、複数存在してもよい。また、送信元側無線装置1は、複数のスロットに分割された無線パケットを送信することとして説明する。
次に、各装置の内部構成について説明する。送信元側無線装置1は、無線パケット送信部111と応答信号受信部112とを有する通信制御部11と、アンテナ12と、無線パケット記憶部13(メモリ)とを有する。通信制御部11において、無線パケット送信部111は、送信対象のデータ(送信データ)の無線パケットを生成して、生成した無線パケットをアンテナ12を介して送信する。なお、ここでデータの無線パケットを生成するとは、情報系列である送信データを符号化し、変調することで送信信号系列である無線パケットを生成することである。
応答信号受信部112は、宛先側無線装置3から送信される応答信号(ACK(Acknowledgements)信号又はNACK(Negative Acknowledgements)信号)をアンテナ12を介して受信し、受信結果を無線パケット送信部111に出力する。無線パケット記憶部13は、生起した送信対象のデータを記憶する。
宛先側無線装置3は、無線パケット受信部311と無線パケット復調部312と応答信号送信部313とを備える通信制御部31と、アンテナ32とを備える。通信制御部31において、無線パケット受信部311は、送信元側無線装置1から送信される無線パケットの受信と、中継無線装置2から送信される無線パケットの受信とをアンテナ32を介して行う。
無線パケット復調部312は、無線パケット受信部311が受信する無線パケットを復調する。応答信号送信部313は、無線パケット復調部312が無線パケットを正常に復調できたか否かに基づき、応答信号としてACK信号又はNACK信号のいずれかをアンテナ32を介して送信する。
中継無線装置2は、無線パケット受信部211と無線パケット中継部212と無線パケット復調部213とを備える通信制御部21と、アンテナ22と、無線パケット記憶部23(メモリ)とを備える。通信制御部21において、無線パケット受信部211は、送信元側無線装置1が送信する無線パケットの受信と、宛先側無線装置3が送信する応答信号の受信とをアンテナ22を介して行う。また、無線パケット受信部211は、受信した応答信号を無線パケット復調部213に出力する。
無線パケット中継部212は、無線パケット受信部211が受信する無線パケットをアンテナ22を介して中継する。無線パケット復調部213は、無線パケット受信部211が受信する無線パケットを復調する。無線パケット記憶部23は、無線パケット受信部211が受信する無線パケットの信号波形と、無線パケット復調部213が無線パケットを復調して得られるデータとのいずれかの形式で無線パケットの情報を記憶する。
次に、本発明の一実施形態による図1の無線通信システム100の各装置の動作について図面を参照して説明する。図2は、送信元側無線装置1の処理の流れを示すフローチャートである。
送信元側無線装置1は、送信データを生起する(ステップS101)。通信制御部11において、無線パケット送信部111は、生起された送信データの無線パケットを生成し(ステップS102)、生成した無線パケットをアンテナ12を介して送信する(ステップS103)とともに、送信データを無線パケット記憶部13に書き込む(ステップS104)。
無線パケット送信部111は、無線パケットの送信後、応答信号受信部112に無線パケットの送信完了通知を出力する。応答信号受信部112は、送信完了通知が入力されると、宛先側無線装置3からの応答信号の受信を待つ(ステップS105)。応答信号受信部112は、宛先側無線装置3から受信する応答信号を無線パケット送信部111に出力する。応答信号受信部112がACK信号を受信した場合、即ち、無線パケット送信部111が送信した無線パケットが宛先側無線装置3により正常に復調された場合、無線パケット送信部111は、無線パケット記憶部13が記憶する送信データを廃棄して、処理を終了する(ステップS106)。
また、ステップS105において、応答信号受信部112がNACK信号を受信した場合、即ち、無線パケット送信部111が送信した無線パケットが宛先側無線装置3により正常に復調されなかった場合、無線パケット送信部111は、無線パケット記憶部13から送信データを読み出し、読み出した送信データから無線パケットを再度生成し(ステップS107)、生成した無線パケットをアンテナ12を介して送信し(ステップS108)、ステップS105に戻る。
次に、本実施形態における宛先側無線装置3の動作について図面を参照して説明する。図3は、宛先側無線装置3の処理の流れを示すフローチャートである。
宛先側無線装置3において、通信制御部31の無線パケット受信部311は、送信元側無線装置1から送信された無線パケットと中継無線装置2を中継して送信された無線パケットとをアンテナ32を介して受信する(ステップS201)。無線パケット復調部312は、無線パケット受信部311が受信した2つの無線パケットを合成し、復調して、無線パケットの送信データを取得する(ステップS202)。
無線パケット復調部312は、無線パケット受信部311が受信した無線パケットが正常に復調できたか否かを判定し、判定結果を応答信号送信部313に出力する(ステップS203)。応答信号送信部313は、無線パケット復調部312から正常に復調できたことを示す判定結果が入力されると、アンテナ32を介してACK信号を送信し、処理を終了する(ステップS204)。また、応答信号送信部313は、無線パケット復調部312から正常に復調できなかったことを示す判定結果が入力されると、アンテナ32を介してNACK信号を送信し、処理を終了する(ステップS205)。
次に、本実施形態における中継無線装置2の動作について図面を参照して説明する。図4は、中継無線装置2の処理の流れを示すフローチャートである。
中継無線装置2において、通信制御部21の無線パケット受信部211は、送信元側無線装置1が送信する無線パケットをアンテナ22を介して受信する(ステップS301)。無線パケット中継部212は、無線パケット受信部211が受信した無線パケットをアンテナ22を介して非再生中継する(ステップS302)。
また、無線パケット復調部213は、無線パケット受信部211が受信した無線パケットをスロットごとに復調し(ステップS303)、このスロットを正常に復調したか否かを判定する(ステップS304)。無線パケット復調部213は、スロットが正常に復調されなかった場合、無線パケット受信部211によって受信された当該スロットの無線信号波形を無線パケット記憶部23に書き込むことによって記憶させる(ステップS305)。
無線パケット復調部213は、無線パケット受信部211によって受信された無線パケットのスロットを正常に復調した場合、復調したスロット部分のデータを無線パケット記憶部23に書き込むことによって記憶させる(ステップS306)。無線パケット復調部213は、無線信号波形と、復調したデータとのいずれかを処理対象のスロット部分の情報として無線パケット記憶部23に書き込むと、無線パケット受信部211が受信した無線パケットの全スロットの復調処理を完了したか否か、すなわち、復調処理を行ったスロットが受信した無線パケットの最終スロットであるか否かを判定する(ステップS307)。
ここで、復調したスロットが無線パケットの最終スロットでない場合、無線パケット復調部312は、ステップS303に戻り、次スロットの復調処理を行うことにより、受信した無線パケットが有する全てのスロットについて復調処理を行う。一方、無線パケット受信部211は、宛先側無線装置3が送信する応答信号をアンテナ22を介して受信する(ステップS308)。
無線パケット受信部211は、受信した応答信号がACK信号の場合、このACK信号を無線パケット復調部213に出力する。無線パケット復調部213は、入力されるACK信号に基づき、無線パケット記憶部23から無線パケットの全スロットのデータ又は無線信号を廃棄し、処理を終了する(ステップS309)。無線パケット受信部211は、受信した応答信号がNACK信号の場合、送信元側無線装置1が再送する再送無線パケットを受信し、受信した再送無線パケットとNACK信号とを無線パケット復調部213に出力する(ステップS310)。
無線パケット復調部213は、NACK信号が入力されると、入力された再送無線パケットの再送スロットごとの中継方法の判定を行う。ここで、再送スロットごとの中継方法の判定とは、処理対象の再送スロットを、再生中継と非再生中継とのいずれによって中継するかを判定することである。また、無線パケット復調部213は、再送スロットに対応するスロットが、無線パケット記憶部23に復調されたデータとして記憶されている場合、当該再送スロットを再生中継することと判定する。また、無線パケット復調部213は、再送スロットに対応するスロットが、復調されたデータとして無線パケット記憶部23に記憶されていない場合、すなわち、再送スロットに対応するスロットが無線信号波形として記憶されている場合、当該再送スロットを非再生中継することと判定する(ステップS311)。
ステップS311において、再送スロットを再生中継することとして判定した場合、無線パケット復調部213は、この再送スロットに対応するスロットのデータを無線パケット記憶部23から読み出し、読み出したデータを含む再生中継要求信号を無線パケット中継部212に出力する。無線パケット中継部212は、入力された再生中継要求信号に含まれるスロットのデータから再生スロットを生成し、生成した再生スロットを宛先側無線装置3に送信することにより、再生中継処理を行う(ステップS312)。
また、無線パケット復調部213は、無線パケット受信部211が受信した再送無線パケットの全スロットの中継要求処理を完了したか否か、すなわち、処理対象の再送スロットが受信した再送無線パケットの最終スロットであるか否かを判定する(ステップS313)。無線パケット復調部213が、処理対象の再送スロットが最終スロットであると判定すると、ステップS308の処理に戻り、処理対象の再送スロットが最終スロットではないと判定すると、ステップS310の処理に戻る。
また、ステップS311において、再送スロットを非再生中継することとして判定した場合、無線パケット復調部213は、この再送スロットを含む非再生中継要求信号を無線パケット中継部212に出力する。無線パケット中継部212は、入力された非再生中継要求信号に含まれる再送スロットを非再生中継する(ステップS314)。
無線パケット復調部213は、再送スロットに対応するスロットの無線信号波形を無線パケット記憶部23から読み出し、読み出したスロットの無線信号波形と、再送スロットの無線信号波形とを合成し、合成結果である合成スロットを復調する(ステップS315)。
無線パケット復調部213は、合成スロットを正常に復調したか否かを判定する(ステップS316)。無線パケット復調部213は、合成スロットが正常に復調されなかった場合、当該合成スロットの無線信号波形を、再送スロットに対応するスロットの無線信号波形として、無線パケット記憶部23に記憶させ、ステップS313の処理に進む(ステップS318)。
無線パケット復調部213は、合成スロットを正常に復調した場合、復調した合成スロットのデータを、再送スロットに対応するスロットの復調データとして、無線パケット記憶部23に記憶させ、ステップS313の処理に進む(ステップS317)。この処理により、さらに宛先側無線装置3からNACK信号を受信した際の無線パケットの再々送時に、記憶した復調データを再生中継することが可能となるため、宛先側無線装置3での受信誤り率の低減が可能となる。
中継無線装置2が上述の中継処理を行うことにより、無線パケットの中継後、応答信号を受信するまでの間、無線パケット記憶部23は、無線パケット受信部211が受信した無線パケットの各スロットを、復調されたスロットのデータ、又は、受信されたスロットの無線信号波形のいずれかとして記憶していることとなる。また、再送無線パケットの中継処理後、応答信号を受信するまでの間、無線パケット記憶部23は、各スロットを、復調されたスロットのデータ、又は、受信したスロットの信号波形、又は、合成した合成スロットを復調したデータ、又は、合成した合成スロットの無線信号波形のいずれかとして記憶していることとなる。
ここで、復調が正常に行われたか否かの判定は、例えば、誤り検出符号を用いる方法でもよい。また、宛先側無線装置3は、送信する応答信号の伝送レートを無線パケットの伝送レートに比して下げることとしてもよい。これにより、送信元側無線装置1と中継無線装置2とにおいて、より確実に応答信号を受信することが可能になるという効果がある。
次に、本実施形態における無線パケット、及び、無線パケットを分割した複数のスロットの転送の様子について、宛先側無線装置3において無線パケットが正常に復調できた場合と、宛先側無線装置3において無線パケットが正常に復調できなかった場合とについて図面を参照して説明する。
図5は、本実施形態の無線通信システム100で、送信対象の無線パケットP0の再送が生じなかった場合における無線パケットの転送の様子の一例を示すタイムチャートである。ここで、複数のスロットに分割された例として、無線パケットP0が、スロットSL10とスロットSL20とスロットSL30とに分割されていることとする。また、無線信号は、送信元から受信先(例えば、送信元側無線装置1から中継無線装置2)までの間で、減衰や雑音などの影響を受けて変化する。したがって、送信元が送信する際の無線信号と、受信先における変化した無線信号との対応関係を以下のように記載する。
スロットSL102は、送信元側無線装置1から中継無線装置2までの間で、減衰や雑音などの影響を受けたスロットSL10が変化した無線信号である。同様に、送信元側無線装置1から中継無線装置2までの間の減衰や雑音などの影響を受けて変化した無線パケットP0の各スロットについてそれぞれ、スロットSL20が変化した無線信号をスロットSL202、スロットSL30が変化した無線信号をスロットSL302として説明する。
また、送信元側無線装置1から宛先側無線装置3までの間の減衰や雑音などの影響を受けて変化した無線パケットP0の各スロットについてそれぞれ、スロットSL10が変化した無線信号をスロットSL103、スロットSL20が変化した無線信号をスロットSL203、スロットSL30が変化した無線信号をスロットSL303として説明する。
図5において、送信元側無線装置1から、送信対象の無線パケットP0のスロットSL10が送信されると(ステップS10)、中継無線装置2が、スロットSL102を非再生中継する(ステップS11)。したがって、宛先側無線装置3は、ほぼ同時に送信元側無線装置1から直接受信するスロットSL103と、中継無線装置2から非再生中継された非再生中継スロットSL102nrとを受信することとなる。ここで、非再生中継スロットSL102nrは、中継無線装置2が非再生中継するスロットSL102が、中継無線装置2と宛先側無線装置3との間で減衰や雑音などの影響を受けて変化した無線信号である。
送信元側無線装置1は、スロットSL10の送信完了後、ステップS10からS11と同様に、スロットSL20の送信を行い(ステップS12)、中継無線装置2が受信したスロットSL202を非再生中継する(ステップS13)。送信元側無線装置1は、スロットSL20の送信完了後、スロットSL30の送信を行い(ステップS14)、中継無線装置2が受信したスロットSL302を非再生中継する(ステップS15)。
宛先側無線装置3は、送信元側無線装置1から直接受信したスロットと、中継無線装置2から非再生中継された非再生中継スロットとを合成し、合成した合成スロットによって構成される無線パケットを復調する(ステップS16)。なお、2つのスロットの合成とは、2つのスロットの無線信号の信号波形の位相を合わせて合成することである。
また、宛先側無線装置3は、スロットSL103と非再生中継スロットSL102nrとを合成し、スロットSL203と非再生中継スロットSL202nrとを合成し、スロットSL303と非再生中継スロットSL302nrとを合成する。
ここで、非再生中継スロットSL102nrと同様に、中継無線装置2から宛先側無線装置3までの間で減衰や雑音などの影響を受けて、非再生中継スロットSL202nrはスロットSL202が中継されるまでに変化した無線信号であり、非再生中継スロットSL302nrはスロットSL302が中継されるまでに変化した無線信号である。
宛先側無線装置3において、ここでは、合成スロットによって構成される無線パケットが正常に復調されるため、宛先側無線装置3は、正常に復調されたことを通知するACK信号を応答信号として送信し、送信元側無線装置1と中継無線装置2とが応答信号を受信する(ステップS17)。
上述した無線信号の通信方法を用いることで、従来の再生中継方式のような遅延時間は生じないという効果がある。
次に、宛先側無線装置3において、受信した無線パケットが正常に復調できなかった場合についての無線パケット、スロットの転送の様子を説明する。
図6は、本実施形態において、送信対象の無線パケットP1の再送が生じた場合の無線パケットP1の各スロットの転送の様子の一例を示すタイムチャートである。ここで、例えば、無線パケットP1は、スロットSL11とスロットSL21とスロットSL31とに分割されていることとする。
また、ここで、無線パケットP1の再送の例として、中継無線装置2において、無線パケットP1の受信時に、無線パケットP1の一番目と三番目とのスロット(スロットSL11、スロットSL31)に対応するスロット(スロットSL112、スロットSL312)を正常に復調でき、二番目のスロット(スロットSL21)に対応するスロット(スロットSL212)が正常に復調できず、かつ、宛先側無線装置3において、受信した無線パケットが正常に復調できない場合を例に説明する。
送信元側無線装置1は、無線パケットP1のスロットSL11を送信する。このとき、送信されたスロットSL11は、中継無線装置2においてスロットSL112、宛先側無線装置3においてスロットSL113として受信される(ステップS20)。中継無線装置2は、受信したスロットSL112の非再生中継処理と復調処理とを行い、スロットSL112を復調したデータを記憶する。このとき、非再生中継されたスロットSL112は、宛先側無線装置3において非再生中継スロットSL112nrとして受信される(ステップS21)。
したがって、宛先側無線装置3は、送信元側無線装置1から直接受信するスロットSL113と、中継無線装置2から非再生中継された非再生中継スロットSL112nrとをほぼ同時に受信することとなる。
送信元側無線装置1は、スロットSL11の送信完了後、スロットSL21を送信する。このとき、送信されたスロットSL21は、中継無線装置2においてスロットSL212、宛先側無線装置3においてスロットSL213として受信される(ステップS22)。中継無線装置2は、受信したスロットSL212の非再生中継処理と復調処理とを行う。ここで、非再生中継されたスロットSL212は、宛先側無線装置3において非再生中継スロットSL212nrとして受信される。また、中継無線装置2はスロットSL212を復調できないため、スロットSL212の無線信号波形を記憶する(ステップS23)。
送信元側無線装置1は、スロットSL21の送信完了後、スロットSL31を送信する。このとき、送信されたスロットSL31は、中継無線装置2においてスロットSL312、宛先側無線装置3においてスロットSL313として受信される(ステップS24)。中継無線装置2は、受信したスロットSL312の非再生中継処理と復調処理とを行い、スロットSL312を復調したデータを記憶する。このとき、非再生中継されたスロットSL312は、宛先側無線装置3において非再生中継スロットSL312nrとして受信される(ステップS25)。
宛先側無線装置3は、送信元側無線装置1から直接受信したスロットの無線信号波形と、中継無線装置2から中継された中継スロットの無線信号波形とを合成し、合成した合成スロットによって構成される無線パケットを復調する(ステップS26)。
ここで、宛先側無線装置3は、スロットSL113と非再生中継スロットSL112nrとを合成し、スロットSL213と非再生中継スロットSL212nrとを合成し、スロットSL313と非再生中継スロットSL312nrとを合成している。
宛先側無線装置3において、ここでは、合成スロットによって構成される無線パケットが正常に復調されないため、宛先側無線装置3は、正常に復調されていないことを通知するNACK信号を応答信号として送信し、送信元側無線装置1と中継無線装置2とが応答信号を受信する(ステップS27)。
上述したステップS20からS27の処理の結果、中継無線装置2は、スロットSL112とスロットSL312とを復調し、復調したスロットSL11とスロットSL31のデータを記憶している。また、中継無線装置2は、復調できなかったスロットSL212の無線信号波形も記憶していることとなる。
次に、無線パケットP1の再送処理過程における、各スロットのデータの流れについて説明する。ここで、送信元側無線装置1は無線パケットP1を再送する際、無線パケットP2として送信する。無線パケットP2は、スロットSL12、スロットSL22、スロットSL32に分割されており、それぞれ、無線パケットP1のスロットSL11、スロットSL21、スロットSL31と同様の情報であることとする。
送信元側無線装置1は、NACK信号を受信すると、無線パケットP1の再送として無線パケットP2のスロットSL12を送信する。このとき、送信されたスロットSL12は、中継無線装置2においてスロットSL122、宛先側無線装置3においてスロットSL123として受信される(ステップS28)。
中継無線装置2は、NACK信号の受信後、送信元側無線装置1からスロットSL122を受信すると、受信したスロットSL122に対応するスロットSL112の復調データを記憶しているため、記憶しているスロットSL112の復調データからスロットを再生成して再生中継する。このとき、再生中継されたスロットSL112の復調データは、宛先側無線装置3において再生中継スロットSL112rとして受信される(ステップS29)。したがって、宛先側無線装置3は、送信元側無線装置1から直接受信するスロットSL123と、中継無線装置2から再生中継された再生中継スロットSL112rとをほぼ同時に受信することとなる。
送信元側無線装置1は、スロットSL12の送信完了後、スロットSL22を送信する。このとき、送信されたスロットSL22は、中継無線装置2においてスロットSL222、宛先側無線装置3においてスロットSL223として受信される(ステップS30)。中継無線装置2は、再送されたスロットSL222に対応するスロットの情報として、スロットSL212の無線信号波形を記憶している。したがって、中継無線装置2は、受信したスロットSL222を非再生中継するとともに、受信したスロットSL222の無線信号波形と、記憶しているスロットSL212の無線信号波形とを合成し、合成した合成スロットを復調する。
このとき、宛先側無線装置3は、非再生中継されたスロットSL212を非再生中継スロットSL212nrとして受信する。また、中継無線装置2において、合成スロットが正常に復調された場合、中継無線装置2は、復調された合成スロットのデータを記憶する。中継無線装置2は、合成スロットが正常に復調できなかった場合、合成スロットの無線信号波形を記憶する(ステップS31)。
送信元側無線装置1は、スロットSL22の送信完了後、スロットSL32を送信する。このとき、送信されたスロットSL32は、中継無線装置2においてスロットSL322、宛先側無線装置3においてスロットSL323として受信される(ステップS32)。中継無線装置2は、送信元側無線装置1からスロットSL322を受信すると、受信したスロットSL322に対応するスロットの情報として、スロットSL312を復調したデータを記憶しているため、記憶しているスロットSL312のデータからスロットを再生成して再生中継する。このとき、宛先側無線装置3は、スロットSL312の復調データの再生スロットを、再生中継スロットSL312rとして受信する(ステップS33)。
宛先側無線装置3は、送信元側無線装置1から直接受信したスロットの無線信号波形と、中継無線装置2から中継されたスロットの無線信号波形とを合成し、合成した合成スロットによって構成される無線パケットを復調する(ステップS34)。
ここで、宛先側無線装置3は、スロットSL123と再生中継スロットSL112rとを合成し、スロットSL223と非再生中継スロットSL222nrとを合成し、スロットSL323と再生中継スロットSL312rとを合成している。
ステップS34において、合成スロットによって構成される無線パケットが正常に復調されると、宛先側無線装置3は、正常に復調されたことを通知するACK信号を応答信号として送信する。送信元側無線装置1と中継無線装置2とは、応答信号としてACK信号を受信すると、記憶していたデータを削除し、処理を終了する(ステップS35)。
上述したステップS28からステップS35において、中継無線装置2は、無線パケットの再送時において、スロットごとに再生中継、又は、非再生中継を行う。これにより、例えば、ステップS29のように中継無線装置2がスロットを再生中継する場合、中継無線装置2は、スロットSL122の受信完了を待つことなく、スロットSL122に対応するスロットSL112の復調データを再生中継することになる。これにより、中継局装置(図11の中継無線装置2aaa)で受信が完了してから無線信号を再生中継する場合に比して、遅延時間を短くすることが可能となる。
また、さらに中継無線装置2がスロットを再生中継する場合、非再生中継のように送信元側無線装置1と中継無線装置2との間の通信で生じる雑音成分が加わらないため、宛先側無線装置3における再送無線パケットの受信誤り率を低減させることが可能となる。
上述した実施形態において、図4のステップS315の処理を無線パケット復調部213が行うことにより、中継無線装置2が送信元側無線装置1から受信する無線パケットのスロットと、送信元側無線装置1から受信する再送された再送無線パケットの再送スロットとを合成して復調することとなる。
これにより、例えば、図4のステップS305の処理対象となるスロットのように、合成される一方のスロットの信号波形が、無線パケット記憶部23に信号波形として記憶されたようなノイズ(雑音成分)に埋もれて復調できなかった信号波形であっても、再送された再送スロットの信号波形と合成することにより、信号成分を強めることが可能になるという効果がある。
同様に、宛先側無線装置3において、受信した2つの無線パケットを合成して復調することにより、一方の無線パケットの信号波形が復調できない場合でも、信号成分を強めることが可能になる。そのため、信号成分を強めることで、宛先側無線装置3における無線信号の受信誤り率を低減させることが可能となる効果がある。
なお、上述した実施形態における無線通信システム100において、無線パケットの変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を適用することも可能である。OFDMとは、直交周波数分割多重と呼ばれ、周波数多重の一つである。
図7は、本実施形態において、無線パケットの変調方式としてOFDMを適用した場合の無線パケットとOFDMシンボルとの関係図である。送信対象の無線パケットPは、図7(a)に示すように、ヘッダ部分とデータ部分とを有する。また、図7(b)に示すように、無線パケットPは、例えば、スロットSL1とスロットSL2とスロットSL3とに分割される。
図7(c)に示すように、例えば、スロットSL1は、複数のOFDMシンボルに分割されて、送信元側無線装置1や中継無線装置2から送信される。ここで、OFDMシンボルは、G.I.(ガードインターバル)部分と、データ部分とを有する。したがって、無線パケットPは複数のスロットで構成され、1スロットは複数のOFDMシンボルで構成されることとなる。すなわち、1スロットのスロット長はOFDMシンボル長の整数倍となる。
ここで、OFDMには、受信タイミングのずれがガードインターバルの範囲であれば干渉しないという特性がある。したがって宛先側無線装置3において、中継無線装置2から受信するOFDMシンボルと、送信元側無線装置1から受信するOFDMシンボルとの受信タイミングが、図7(c)及び図7(d)に示すようにずれた場合であっても、受信タイミングのずれがガードインターバルの範囲内であるため、互いに干渉せず、宛先側無線装置3は正常に二つのOFDMシンボルを受信することが可能となる。
また、本実施形態において、送信元側無線装置1と中継無線装置2と宛先側無線装置3とがそれぞれ複数の送受信アンテナを備えるMIMO(Multiple Input Multiple Output)方式を適用してもよい。MIMOとは、空間分割多重(Space Division Multiple Access)と呼ばれ、複数のアンテナから、同時に異なるデータを同じ周波数に重ねて送信することにより、トータルとしての通信速度を向上させる通信技術である。
MIMO方式を適用することにより、宛先側無線装置3は、送信元側無線装置1から受信する無線パケットと中継無線装置2から受信する無線パケットとを適切に合成することができ、ダイバーシチ効果により、宛先側無線装置3における受信誤り率をさらに低減させることが可能となる効果がある。
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、中継無線装置2は、無線パケットを非再生中継することにより、従来の再生中継方式のような遅延時間の増加を防止できることとなる。また、中継無線装置2は、非再生中継した無線パケットをスロットごとに復調してデータを記憶領域に記憶しておき、再送時には記憶したデータをスロットごとに読み出して、スロットを再生成して送信することにより再生中継する。これにより、再送時においては、従来の非再生中継方式のように送信元側無線装置1と中継無線装置2との間の通信で生じる雑音成分を増幅しないこととなるため、宛先側無線装置3における受信誤り率を低減することが可能となる。したがって、無線通信における平均遅延時間を低減し、スループットを向上することが可能となる効果がある。
なお、本発明に記載の送信局装置は、送信元側無線装置1に対応する。また、本発明に記載の中継局装置は、中継無線装置2に対応し、本発明に記載の宛先局装置は宛先側無線装置3に対応する。また、本発明に記載の中継局装置の中継手段は、無線パケット中継部212に対応し、本発明に記載の復調手段は、無線パケット復調部213に対応し、本発明に記載の応答信号受信手段は、無線パケット受信部211に対応し、本発明に記載の記憶手段は、無線パケット記憶部23に対応する。
なお、上述の送信元側無線装置1、中継無線装置2、及び、宛先側無線装置3は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、送信元側無線装置1における通信制御部11の無線パケット送信部111、応答信号受信部112、中継無線装置2における通信制御部21の無線パケット受信部211、無線パケット中継部212、無線パケット復調部213、並びに、宛先側無線装置3における通信制御部31の無線パケット受信部311、無線パケット復調部312、応答信号送信部313の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいう「コンピュータシステム」とは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、図2に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、図3に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、図4に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、送信局装置と中継局装置と宛先局装置とにおける無線通信の処理を行ってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の一実施形態による無線通信システムの全体構成と内部構成とを示すブロック図である。 同実施形態による送信元側無線装置1の動作フローを示す図である。 同実施形態による宛先側無線装置3の動作フローを示す図である。 同実施形態による中継無線装置2の動作フローを示す図である。 同実施形態による再送処理が生じない場合の無線パケット及びそのスロットの転送の様子の一例を示す図である。 同実施形態による再送処理が生じる場合の無線パケット及びそのスロットの転送の様子の一例を示す図である。 同実施形態にOFDM方式を適用した場合の無線パケットとOFDMシンボルとの関係を示す図である。 従来の無線通信システムの全体構成を示すブロック図である。 従来の無線通信システムの非再生中継方式における無線パケットの転送の様子の一例を示す図である。 従来の無線通信システムの再生中継方式における無線パケットの転送の様子の一例を示す図である。 従来の無線通信システムの再生中継方式において、無線パケットを分割して送信する場合の転送の様子の一例を示す図である。
符号の説明
100 無線通信システム
112 応答信号受信部
313 応答信号送信部
1、1a、2aa 送信元側無線装置
2、2a、2aa、2aaa 中継無線装置
3、3a 宛先側無線装置
11、21、31 通信制御部
12、22、32 アンテナ
13、23 無線パケット記憶部
111 無線パケット送信部
211、311 無線パケット受信部
212 無線パケット中継部
213、312 無線パケット復調部

Claims (7)

  1. 送信局装置から送信された無線パケットを宛先局装置に中継する中継局装置であって、
    前記送信局装置から前記無線パケットを受信する無線パケット受信手段と、
    前記無線パケットを前記宛先局装置に中継する中継手段と、
    前記無線パケットを復調する復調手段と、
    記憶手段と、
    前記宛先局装置から予め決められた応答信号を受信する応答信号受信手段とを備え、
    前記無線パケット受信手段は、前記送信局装置から複数のスロットの第1の無線パケットを受信し、
    前記中継手段は、前記第1の無線パケットを、前記宛先局装置に非再生中継し、
    前記復調手段は、前記第1の無線パケットを前記スロットごとに復調し、
    前記記憶手段は、前記復調手段によって前記第1の無線パケットの前記スロットが正しく復調された当該スロットのデータを記憶し、
    前記応答信号受信手段は、前記宛先局装置において前記第1の無線パケットが正しく復調できなかった場合に前記宛先局装置から送信される、予め決められた前記応答信号を受信し、
    前記無線パケット受信手段は、前記送信局装置から再送される第2の無線パケットを受信し、
    前記中継手段は、前記応答信号に基づき、前記第2の無線パケットのスロットのデータが前記記憶手段に記憶されている場合、当該データを前記記憶手段から読み出し、読み出したデータからスロットを再生し、再生したスロットを前記宛先局装置に再生中継し、前記第2の無線パケットのスロットのデータが前記記憶手段に記憶されていない場合、当該第2の無線パケットの前記スロットを前記宛先局装置に非再生中継する
    ことを特徴とする中継局装置。
  2. 前記記憶手段は、前記復調手段によって正しく復調されない前記第1の無線パケットの前記スロットの無線信号波形を記憶し、
    前記復調手段は、前記第2の無線パケットのスロットに対応する前記無線信号波形が前記記憶手段に記憶されている場合、当該第2の無線パケットのスロットの無線信号波形と、前記記憶手段に記憶されている前記無線信号波形とを合成した合成信号波形を復調し、
    前記記憶手段は、前記復調手段によって正しく復調された当該合成信号波形のデータを記憶する
    ことを特徴とする請求項1に記載の中継局装置。
  3. 前記記憶手段は、前記復調手段によって正しく復調されない前記合成信号波形を記憶する
    ことを特徴とする請求項2に記載の中継局装置。
  4. 送信局装置と、1又は複数の中継局装置と、宛先局装置とを備える無線通信システムであって、
    前記送信局装置は、
    複数のスロットの無線パケットを送信し、前記宛先局装置から応答信号を受信し、
    前記宛先局装置は、
    前記無線パケットを受信し、受信する前記無線パケットを復調し、予め決められた応答信号を送信し、
    前記中継局装置は、
    前記送信局装置から前記無線パケットを受信する無線パケット受信手段と、
    前記無線パケットを前記宛先局装置に中継する中継手段と、
    前記無線パケットを復調する復調手段と、
    記憶手段と、
    前記宛先局装置から予め決められた応答信号を受信する応答信号受信手段とを備え、
    前記無線パケット受信手段は、前記送信局装置から複数のスロットの第1の無線パケットを受信し、
    前記中継手段は、前記第1の無線パケットを、前記宛先局装置に非再生中継し、
    前記復調手段は、前記第1の無線パケットを前記スロットごとに復調し、
    前記記憶手段は、前記復調手段によって前記第1の無線パケットの前記スロットが正しく復調された当該スロットのデータを記憶し、
    前記応答信号受信手段は、前記宛先局装置において前記第1の無線パケットが正しく復調できなかった場合に前記宛先局装置から送信される、予め決められた前記応答信号を受信し、
    前記無線パケット受信手段は、前記送信局装置から再送される第2の無線パケットを受信し、
    前記中継手段は、前記応答信号に基づき、前記第2の無線パケットのスロットのデータが前記記憶手段に記憶されている場合、当該データを前記記憶手段から読み出し、読み出したデータからスロットを再生し、再生したスロットを前記宛先局装置に再生中継し、前記第2の無線パケットのスロットのデータが前記記憶手段に記憶されていない場合、当該第2の無線パケットの前記スロットを前記宛先局装置に非再生中継する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 送信局装置と、1又は複数の中継局装置と、宛先局装置とを備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記送信局装置が、複数のスロットの第1の無線パケットを送信する第1無線パケット送信過程と、
    前記送信局装置が、前記第1の無線パケットの復調データを記憶する第1無線パケット記憶過程と、
    前記中継局装置が、前記第1の無線パケットを受信し、受信した前記第1の無線パケットを非再生中継する第1中継過程と、
    前記中継局装置が、受信した第1の無線パケットをスロットごとに復調し、正しく復調したスロットのデータを記憶する第1復調データ記憶過程と、
    前記宛先局装置が、前記送信局装置から送信された第1の無線パケットと、前記中継局装置から送信された第1の無線パケットとの合成信号波形を復調する第1合成波形復調過程と、
    前記宛先局装置が、前記合成信号波形を復調できなかった場合に、予め決められた応答信号を送信する第1応答信号送信過程と、
    前記送信局装置が、前記宛先局装置から受信した前記応答信号に基づき、記憶する前記第1の無線パケットの復調データから、第2の無線パケットを生成して前記宛先局装置に送信する第2無線パケット送信過程と、
    前記中継局装置が、前記宛先局装置から前記応答信号を受信する第2応答信号受信過程と、
    前記中継局装置が、前記送信局装置から前記第2の無線パケットを受信する第2無線パケット受信過程と、
    前記中継局装置が、受信した前記応答信号に基づき、受信した前記第2の無線パケットのスロットのデータを記憶している場合、当該データからスロットを再生し、再生したスロットを前記宛先局装置に再生中継し、前記第2の無線パケットの前記スロットのデータを記憶していない場合、当該第2の無線パケットの前記スロットを前記宛先局装置に非再生中継する第2中継過程と、
    前記宛先局装置が、前記送信局装置から送信された前記第2の無線パケットと、前記中継局装置から再生中継又は非再生中継されたスロットによる第3の無線パケットとの合成信号波形を復調する第2合成波形復調過程と
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  6. 前記無線パケットの変調方式として、OFDMを用いる
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信方法。
  7. 前記無線パケットの変調方式として、MIMOを用いる
    ことを特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載の無線通信方法。
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