JP5470163B2 - 伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法及びプログラム - Google Patents

伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5470163B2
JP5470163B2 JP2010131039A JP2010131039A JP5470163B2 JP 5470163 B2 JP5470163 B2 JP 5470163B2 JP 2010131039 A JP2010131039 A JP 2010131039A JP 2010131039 A JP2010131039 A JP 2010131039A JP 5470163 B2 JP5470163 B2 JP 5470163B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
spectrum
sub
band
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010131039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011259141A (ja
Inventor
淳 増野
阿部  順一
史洋 山下
聖 小林
隆利 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2010131039A priority Critical patent/JP5470163B2/ja
Publication of JP2011259141A publication Critical patent/JP2011259141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5470163B2 publication Critical patent/JP5470163B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法及びプログラムに関する。
無線通信において高速伝送を実現するためには、信号の広帯域化が必要となる。一方で、シングルキャリア伝送において、広帯域化を図るとマルチパス伝搬路に起因する周波数選択性フェージングの影響を受けやすくなる。そのため、誤り発生確率が高まる傾向にある。そこで、非特許文献1に示すように、従来では誤りが発生した場合はARQ(自動再送制御)により同一信号を別時刻で再送することで通信の信頼度を高める技術がよく用いられる。
奥村善久他、"移動通信の基礎"、p.118-122、コロナ社、1986年。
しかしながら、ARQは、時間ダイバーシチ効果に大きく依存するものである。例えば、衛星通信や固定無線通信のような伝送環境においては、時間が経過しても落ち込みの激しい周波数帯(周波数選択性フェージングのディップ位置)に変化が生じない(図13)。すなわち、伝搬路の時間相関が極めて高い状況が想定される。そのため、ARQを実施しても誤り発生の回避策にはならないという問題があった。
また、広帯域シングルキャリア伝送においてARQを実施すると、落ち込みの激しい周波数帯の帯域幅が信号帯域に比して非常に小さい場合においても、広帯域変調波信号全体を再送する必要があり、周波数利用効率の観点で問題があった。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、シングルキャリア伝送において、周波数選択性フェージングに起因する誤り発生を抑圧しつつ、帯域利用効率を高めることができる伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法及びプログラムを提供することにある。
(1)上述した課題を解決するために、本発明は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信装置から受信装置に送信する送信信号を伝送する伝送システムであって、前記送信装置は、前記送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、前記送信された送信信号の前記送信スペクトラムの帯域のうち少なくとも一部の帯域の再送を要求する前記受信装置からの再送要求に応じて、前記送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて再送する再送処理を行う送信処理部と、前記受信装置からの再送要求を検出し、前記送信処理部に再送を行わせる再送制御部と、を備え、前記受信装置は、前記送信された送信信号に対応する複数の前記サブスペクトラムの帯域を受信して、前記伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する受信処理部と、前記伝送路特性の推定結果に基づいて、前記受信した複数のサブスペクトラムのうち再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を前記送信装置に送信する再送要求制御部と、を備えることを特徴とする伝送システム。
(2)また、本発明は、上記発明において、前記再送要求制御部は、前記伝送路特性の推定結果に基づいた前記サブスペクトラムの品質情報を送信することを特徴とする。
(3)また、本発明は、上記発明において、前記送信処理部は、前記送信スペクトラムから複数の帯域に分割された複数の前記サブスペクトラムごとに、前記送信スペクトラムに基づいた帯域分割送信信号を生成し、該帯域分割送信信号を保持し、前記再送制御部は、前記送信処理部に保持された帯域分割送信信号の再送を行わせることを特徴とする。
(4)また、本発明は、上記発明において、前記送信処理部は、符号化された信号のスペクトラムを記憶する送信信号記憶部と、前記変調された送信スペクトラムに対して重み付け処理を行って前記サブスペクトラムに分割された前記帯域分割送信信号を生成し、前記送信信号記憶部に、前記帯域分割送信信号のスペクトラム保持させる送信重み付け演算部と、前記再送制御部からの再送制御に応じて、前記送信信号記憶部に保持されている帯域分割送信信号のスペクトラムについて、前記保持されている帯域分割送信信号のスペクトラムの周波数と異なる周波数のサブスペクトラムに周波数をシフトする周波数変換を行う送信信号変換部と、を備えることを特徴とする。
(5)また、本発明は、上記発明において、前記受信装置は、前記受信処理部によって生成された複数の再生帯域制限受信信号をそれぞれ合成し、合成受信信号を生成する合成部と、前記合成された合成受信信号の誤り検出を行う誤り検出部と、を備え、前記受信処理部は、前記受信した複数の前記サブスペクトラムに対し、前記サブスペクトラムに対応する帯域制限受信信号が生成され、前記生成された帯域制限受信信号に基づいて前記伝送路における伝送路状態を前記サブスペクトラムに対応する帯域ごとに推定するとともに、前記帯域制限受信信号に基づいて再生し再生帯域制限受信信号を生成する受信処理に際、第1回の受信処理において生成された帯域分割受信信号である第1帯域分割受信信号を第1回の受信処理において保持するとともに、前記保持した第1帯域分割受信信号に基づいて再生帯域制限受信信号を生成して、前記第1回の受信処理より後に処理される第2回の受信処理において生成された帯域分割受信信号である第2帯域分割受信信号と、前記保持した第1帯域分割受信信号と、に基づいて再生帯域制限受信信号を生成し、前記再送要求制御部は、前記第1回の受信処理において前記誤りが検出され前記合成受信信号を受信できない場合、前記合成受信信号の誤りの要因となった前記サブスペクトラムを前記伝送路状態の推定結果にしたがって選択し、前記選択したサブスペクトラムを前記選択したサブスペクトルと異なるサブスペクトルの帯域で前記送信装置から再送させて前記第2回の受信処理を行うように前記送信装置に要求する再送要求を前記送信装置に送信することを特徴とする。
(6)また、本発明は、上記発明において、前記受信処理部は、符号化された信号を記憶する受信信号記憶部と、前記受信した帯域分割受信信号に対して、前記送信装置において周波数シフトされる前の元のサブスペクトラムの周波数に周波数をシフトする周波数変換をって変換受信信号を生成する受信信号変換部と、前記変換受信信号に対して重み付け処理を行った帯域分割受信信号を生成し、前記受信信号記憶部に、前記帯域分割受信信号を記憶させる受信重み付け演算部と、前記帯域分割受信信号に基づいて伝送路状態の推定を行い、該伝送路状態の推定結果にしたがって前記帯域分割受信信号を等化する第1等化器と、前記記憶された帯域分割受信信号に基づいて伝送路状態の推定を行い、該伝送路状態の推定結果にしたがって前記記憶された帯域分割受信信号を等化する第2等化器と、前記第1等化器による等化結果と、前記第2等化器による等化結果とにしたがって合成する合成器と、前記第1等化器による等化結果と、前記第2等化器による等化結果と、前記合成器による合成結果のうちから何れかを選択可能に構成され、前記第1回の受信処理において、前記第1等化器による等化結果を選択し、前記第2回の受信処理において、再送を行わないサブスペクトラムに対応する場合、第2等化器による等化結果を選択し、前記第2回の受信処理において、再送を行うサブスペクトラムに対応する場合、前記合成器による合成結果を選択する選択部と、を備えることを特徴とする。
(7)また、本発明は、上記発明において、前記再送要求制御部は、前記第1回の受信処理において、前記選択部に前記第1等化器による等化結果を選択させ、前記第2回の受信処理において、前記再送を行わないサブスペクトラムに対応する場合、前記選択部に前記第2等化器による等化結果を選択させ、前記第2回の受信処理において、前記再送を行うサブスペクトラムに対応する場合、前記合成器に第1等化器による等化結果と、前記第2等化器による等化結果との合成結果を選択させることを特徴とする。
(8)また、本発明は、上記発明において、前記送信装置である第1の送信装置と、前記第1の送信装置が送信した送信信号に対する再送処理を行う前記送信装置であって、前記第1の送信装置と異なる第2の送信装置と、を備え、前記受信装置は、前記第1の送信装置から送信された前記送信信号のうち、受信できなかった一部のサブスペクトラムの前記再送要求を生成し、前記受信できなかった一部のサブスペクトラムを前記第2の送信装置からの再送によって受信して、前記再送されたサブスペクトラムと、前記第1の送信装置から送信された前記送信信号のうち、受信できた他のサブスペクトラムと、を合成することを特徴とする。
(9)また、本発明は、上記発明において、前記送信装置である第1の送信装置と、前記第1の送信装置が送信した再送信号の中継を行う第2の送信装置と、を備え、前記受信装置は、前記第1の送信装置から送信された前記送信信号のうち、受信できなかった一部のサブスペクトラムの前記再送要求を生成し、前記受信できなかった一部のサブスペクトラムを前記第2の送信装置からの中継によって受信して、前記再送されたサブスペクトラムと、前記第1の送信装置から送信された前記送信信号のうち、受信できた他のサブスペクトラムと、を合成することを特徴とする。
(10)また、本発明は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を受信装置に送信する送信装置であって、前記送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、前記送信された送信信号の前記送信スペクトラムの帯域のうち少なくとも一部の帯域の再送を要求する前記受信装置からの再送要求に応じて、前記送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて再送する再送処理を行う送信処理部と、前記受信装置からの再送要求を検出し、前記送信処理部に再送を行わせる再送制御部と、を備えることを特徴とする送信装置である。
(11)また、本発明は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信される送信信号を送信装置から受信する受信装置であって、送信された送信信号に対応する複数のサブスペクトラムの帯域を受信して、伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する受信処理部と、前記伝送路特性の推定結果に基づいて、前記受信した複数のサブスペクトラムのうち再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を前記送信装置に送信する再送要求制御部と、ことを特徴とする受信装置である。
(12)また、本発明は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信装置から受信装置に送信信号を送信する伝送システムにおける伝送方法であって、前記送信装置が、送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、前記送信された送信信号の前記送信スペクトラムの帯域のうち少なくとも一部の帯域の再送を要求する前記受信装置からの再送要求に応じて、前記送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて送信処理部が再送する再送処理を行う送信処理過程と、前記受信装置からの再送要求を検出し、前記送信処理部に再送を行わせる再送制御過程と、を含み、前記受信装置が、前記送信された送信信号に対応する複数の前記サブスペクトラムの帯域を受信して、前記伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する受信処理過程と、前記伝送路特性の推定結果に基づいて、前記受信した複数のサブスペクトラムのうち再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を前記送信装置に送信する再送要求制御過程と、を含むことを特徴とする伝送方法である。
(13)また、本発明は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を受信装置に送信する送信装置における伝送方法であって、送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、前記送信された送信信号の前記送信スペクトラムの帯域のうち少なくとも一部の帯域の再送を要求する前記受信装置からの再送要求に応じて、前記送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて送信処理部が再送する再送処理を行う送信処理過程と、前記受信装置からの再送要求を検出し、前記送信処理部に再送を行わせる再送制御過程と、を含むことを特徴とする伝送方法である。
(14)また、本発明は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信される送信信号を送信装置から受信する受信装置における伝送方法であって、前記送信スペクトラムが複数のサブスペクトラムを含み、送信された送信信号に対応する複数の前記サブスペクトラムの帯域を受信して、伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する受信処理過程と、前記伝送路特性の推定結果に基づいて、前記受信した複数のサブスペクトラムのうち再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を前記送信装置に送信する再送要求制御過程と、を含むことを特徴とする伝送方法である。
(15)また、本発明は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を受信装置に送信する送信装置のコンピュータを、送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、前記送信された送信信号の前記送信スペクトラムの帯域のうち少なくとも一部の帯域の再送を要求する前記受信装置からの再送要求に応じて、前記送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて送信処理部が再送する再送処理を行う送信処理部と、前記受信装置からの再送要求を検出し、前記送信処理部に再送を行わせる再送制御部と、して機能させるためのプログラムである。
(16)また、本発明は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信される送信信号を送信装置から受信する受信装置のコンピュータを、前記送信スペクトラムが複数のサブスペクトラムを含み、前記送信された送信信号に対応する複数の前記サブスペクトラムの帯域を受信して、前記伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する受信処理部と、前記伝送路特性の推定結果に基づいて、前記受信した複数のサブスペクトラムのうち再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を前記送信装置に送信する再送要求制御部と、して機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、伝送システムは、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信装置から受信装置に送信する送信信号を伝送する。
送信装置は、送信処理部が、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、送信された送信信号に対して、送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、受信装置からの再送要求に応じて、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて再送処理を行う。再送制御部が、受信装置からの再送要求を検出し、送信処理部に再送を行わせる。また、受信装置は、受信処理部が、送信された送信信号に対応する複数のサブスペクトラムの帯域を受信して、伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する。再送要求制御部が、伝送路特性の推定結果に基づいて、再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を送信装置に送信する。
これにより、従来技術と比較して、シングルキャリア伝送において、周波数選択性フェージングに起因する誤り発生を抑圧しつつ、帯域利用効率を高めることができる。
本実施形態における伝送システムの構成を示す概略ブロック図である。 第1実施形態による基地局の構成を示す概略ブロック図である。 第1実施形態による端末局の構成を示す概略ブロック図である。 第1実施形態による伝送システムの動作の概要を示す図である。 第1実施形態による基地局10の動作状態を示す図である。 第1実施形態による端末局51の動作状態を示す図である。 第1実施形態による基地局10の動作状態を示す図である。 第1実施形態による端末局51の動作状態を示す図である。 第2の実施形態による伝送システムの異なる実施態様を示す図である。 第3の実施形態による伝送システムの異なる実施態様を示す図である。 第4の実施形態による伝送システムの異なる実施態様を示す図である。 第5の実施形態による伝送システムの異なる実施態様を示す図である。 シングルキャリア方式による伝送システムにおける一般的な再送処理を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態における伝送システムの構成を示す概略ブロック図である。
図1に示される伝送システムは、基地局10(送信装置)と端末局51を備える。
基地局10は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を基地局10から端末局51に伝送する。
基地局10は、送信スペクトラムの帯域を用いて伝送路に送信された送信信号に対して、送信スペクトラムに含まれる一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、端末局51からの再送要求に応じて、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて再送処理を行う。
端末局51は、送信された送信信号に対応する複数のサブスペクトラムの帯域を受信すると共に、各サブスペクトラムに対応する伝送路推定を実施し、該伝送路推定の結果に基づいて再送するサブスペクトラムを選択し、該選択したサブスペクトラムの帯域の再送要求を基地局10に送信する。
図2を参照し、基地局10の構成について示す。
図2は、本実施形態における基地局の構成を示す概略ブロック図である。
基地局10は、データバッファ110、切替器120、変調器130、FFT部(FFT)140、送信処理部150−1、150−2、150−N(送信処理部)、合成部160、IFFT部(IFFT)170、送受信部180、及び、再送制御部190(再送制御部)を備える。また、送信処理部150−1、150−2、150−Nは、サブスペクトラムに対応して設けられ、まとめて示す場合には「−n」の記載を略し、送信処理部150という。送信処理部150を構成する機能部についても、まとめて示す場合には同様に「−n」の記載を略す。
データバッファ110は、基地局10から送信する送信データを一時的に保持する。平常時には、このデータバッファ110から順次、変調器130へと符号化データが出力される。また、保持される送信データには、誤り訂正符号が含まれている。
切替器120は、データバッファから出力される送信データの供給を、再送制御部190からの制御信号に応じて遮断する。
変調器130は、データバッファ110から出力された送信データを予め定められた変調方式にしたがって変調し、変調された送信データは、所望の周波数帯域幅によって示される送信スペクトラムに変換される。
FFT部(FFT)140は、送信スペクトラムを周波数領域の信号に変換する。
送信処理部150(送信処理部)は、周波数領域の信号に変換された送信スペクトラムから、帯域分割された複数のサブスペクトラムである帯域分割送信信号を生成し、その帯域分割送信信号を保持する。
例えば、送信処理部150は、帯域分割重み演算部151、再送バッファ153(送信信号記憶部)と、切替器154、及び、シフト部155(送信信号変換部)とを備える。
帯域分割重み演算部151(送信重み付け演算部)は、変調された送信スペクトラムに対して重み付け処理を行ってサブスペクトラムに分割された帯域分割送信信号を生成し、再送バッファ153に、帯域分割送信信号を記憶させる。帯域分割重み演算部151は、帯域分割を行う重み関数により重み係数を生成する帯域分割重み関数部151aと、掛算器151bからなる。
再送バッファ153(送信信号記憶部)は、符号化された信号を記憶する。
シフト部155(送信信号変換部)は、再送制御部からの再送制御に応じて再送を行う際、保持される帯域分割送信信号について、必要に応じて、異なるサブスペクトラムに周波数をシフトする周波数変換、又は、異なる時間帯に時間をシフトする送信時刻変換を行う。
また、基地局10における合成部160は、各送信処理部150から出力される帯域分割送信信号の合成を行う。
IFFT部170は、合成処理された帯域分割送信信号を時間領域の信号に変換する。
送受信部180は、時間領域の信号に変換された帯域分割送信信号を、伝送路に送信する。
再送制御部190(再送制御部)は、再送要求を検出し、送信処理部150に保持された帯域分割送信信号の再送を行わせる。
図3を参照して、端末局51の構成について示す。
図3は、本実施形態における端末局の構成を示す概略ブロック図である。
端末局51は、送受信部510、周波数変換(FFT)部520、受信処理部530(受信処理部)、合成部540(合成部)、帯域制限部550、IFFT560、復調器570、誤り検出部580(誤り検出部)、及び、再送要求制御部590(再送要求制御部)を備える。
送受信部510は、基地局10等から送信された信号を受信して受信信号を生成する。送受信部510は、生成した受信信号を周波数変換(FFT)部520に供給する。また、送受信部510は、再送要求制御部590によって生成される再送要求信号を基地局10に送信する。
周波数変換(FFT)部520は、送受信部510が生成した受信信号を周波数軸の情報に変換する。
受信処理部530(受信処理部)は、送受信部510が生成した受信信号に基づいて、それぞれの伝送路における伝送路状態を推定する。また、受信処理部530は、生成した受信信号に基づいた帯域分割受信信号を生成し、第1回の受信処理において生成された帯域分割受信信号である第1帯域分割受信信号を第1回の受信処理において保持する。そして、受信処理部530は、保持した第1帯域分割受信信号と、第1回の後の受信処理である第2回の受信処理において生成された帯域分割受信信号である第2帯域分割受信信号とに基づいて再生帯域制限受信信号を生成する。
合成部540(合成部)は、受信処理部530によって生成された複数の再生帯域制限受信信号をそれぞれ合成し、合成受信信号を生成する。
帯域制限部550は、合成部540によって生成された合成受信信号の帯域を、所望の帯域に制限するバンドパスフィルタである。
IFFT560は、帯域制限部550によって帯域制限された合成受信信号を、時間領域の信号に変換する。
復調器570は、時間領域の信号に変換された合成受信信号を復調する。
誤り検出部580(誤り検出部)は、復調された合成受信信号の誤り検出を行う。復調された合成受信信号は、合成部540によって合成された合成受信信号に基づく信号である。適用可能な誤り訂正方法としては、例えば、畳み込み符号(Convolutional coding)による方法や、繰り返し復号とターボ符号とを組み合わせた方法などの一般的な方法を選択できる。この誤り訂正符号は、基地局10から送信される送信データに適用される。
再送要求制御部590(再送要求制御部)は、第1回の受信処理において誤りが検出され受信できない場合、伝送路推定の結果にしたがってサブスペクトラムを選択し、基地局10に選択したサブスペクトラムの再送要求を送信する。また、再送要求制御部590は、第1回の受信処理において、選択部537に等化部533による等化結果を選択させる。再送要求制御部590は、第2回の受信処理において、再送を行わないサブスペクトラムに対応する場合、選択部に等化部535による等化結果を選択させる。再送要求制御部590は、第2回の受信処理において、再送を行うサブスペクトラムに対応する場合、合成器536に等化部533による等化結果と、等化部535による等化結果との合成結果を選択させる。
上記に示した受信処理部530について、受信処理部530−1に附した符号を参照して詳細を説明する。
受信処理部530は、シフト部531(受信信号変換部)、受信重み付け演算部532(受信重み付け演算部)、等化部533(第1等化器)、バッファ534(受信信号記憶部)、等化部535(第2等化器)、合成器536(合成器)、切替器537を備える。
シフト部531(受信信号変換部)は、再送要求制御部590からの再送要求に応じた再送を受信する際、受信した帯域分割受信信号に対して、周波数シフトされる前の元のサブスペクトラムに周波数をシフトする周波数変換、又は、時間シフトされた時間幅の時間をシフトする送信時刻変換周波数変換又は受信時刻変換を行う。
受信重み付け演算部532(受信重み付け演算部)は、シフト部531によって変換された変換受信信号に対して重み付け処理を行った帯域分割送信信号を生成し、バッファ534に、帯域分割送信信号を記憶させる。受信重み付け演算部532は、帯域合成重み関数によって重み係数を生成する帯域合成重み関数部532aと、生成された重み係数にしたがって掛算器53bを備える。
等化部533(第1等化器)は、受信重み付け演算部532によって生成された帯域分割送信信号に対して伝送路推定を行い、該伝送路推定結果にしたがって、帯域分割送信信号を等化する。ここで等化処理とは、伝送路推定結果に基づき信号の振幅調整、位相回転を実施し、送信信号に準ずる信号に戻す処理を指す。等化部533は、伝送路推定を行う伝送路推定部533aと、伝送路推定結果により等化係数を生成する等化関数部533bと、生成された等化係数にしたがって乗算する掛算器533cを備える。
バッファ534(受信信号記憶部)は、符号化された信号を記憶する。
等化部535(第2等化器)は、記憶された帯域分割送信信号に対して伝送路推定を行い、該伝送路推定結果にしたがって、バッファ534に記憶された帯域分割送信信号を等化する。等化部535は、伝送路推定を行う伝送路推定部535aと、伝送路推定結果により等化係数を生成する等化関数部535bと、生成された等化係数にしたがって乗算する掛算器535cを備える。
合成器536(合成器)は、等化部533による等化結果と、等化部535による等化結果とにしたがって合成する。合成器536は、等化部533による等化結果と、等化部535による等化結果を加算する加算器536aと、その和に係数を乗算する乗算器536bを備える。
選択部537(選択部)は、等化部533による等化結果と、等化部535による等化結果と、合成器536による合成結果を選択する。選択部537は、初回伝送モードにおいて等化部533による等化結果を選択して出力する。選択部537は、再送伝送モードにおいて、当該サブスペクトラムの再送を行わなかった場合に、等化部535による等化結果を選択して出力する。選択部537は、再送伝送モードにおいて、当該サブスペクトラムの再送を行なった場合に、合成器536による合成結果を選択して出力する。或いは、その場合に、等化部535による等化結果を選択して出力してもよい。
図4から図8を参照し、本実施形態における伝送システムの動作について示す。
図4は、本実施形態における伝送システムの動作の概要を示す図である。
図5、7は、本実施形態における基地局10の動作状態を示す図である。
図6、8は、本実施形態における端末局51の動作状態を示す図である。
(ステップS101)基地局10は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を基地局10から端末局51に伝送する。この伝送を初回(第1回目の)伝送とする。基地局10は、全てのサブスペクトラムの送信を初回伝送状態として送信する(図5)。
(ステップS102)伝送された結果、一部帯域の伝送特性が劣化していることにより、端末局51では、伝送誤りが検出され、受信処理に失敗する。端末局51は、受信した複数のサブスペクトラムの帯域を受信して、伝送路における伝送路推定の結果に基づいて再送を必要とするサブスペクトラムを選択し、該選択したサブスペクトラムの帯域の再送要求を基地局10に送信する。初回伝送時シフト部155は、周波数シフト処理を行う必要はないが、一方で周波数シフト処理をしても構わない。
例えば、端末局51では、受信した各サブスペクトラムの伝送路特性が、それぞれの等化部533における伝送路推定器533aによって検出されている。再送要求制御部590は、それぞれのサブスペクトラムの伝送路特性を、それぞれの等化部533における伝送路推定器533aから取得する。その結果、2番目のサブスペクトラムの伝送路特性の品質が低い状態にあったことを検出する(図6)。
端末局51は、基地局10に対して再送要求するフィードバック情報として、ACK又はNACKといった再送要求信号と、周波数帯ごとのCQI(Channel Quality Indicator)を送信側に送信する。CQIは、サブスペクトラムごとに検出された伝送路推定の結果に基づいて生成され、そのサブスペクトラムの伝送路特性を示す指標である。端末局51は、この周波数帯ごとのCQIを用いて、再送が必要とされるサブスペクトラムを基地局10に要求することができる。
(ステップS103)基地局10は、端末局51から再送要求信号と、周波数帯ごとのCQIとを受信すると、受信した周波数帯ごとのCQIに応じたサブスペクトラムの再送を行う。すなわち、その再送時には、データバッファ110からの送信データの供給を切替器120によって遮断して、端末局41における受信品質が悪かったサブスペクトラムのみを再送する。その再送を行う場合には、初回伝送時と異なり伝送路特性の良好な周波数にシフトして、誘う要求のあったサブスペクトラムの再送を行う。
例えば、基地局10では、再送制御部190が2番目のサブスペクトラムの再送要求を受信した場合、次に行う送信の状態を、再送状態に切り換える。これにより、データバッファ110からの新たな送信データの供給が停止され、再送要求があった2番目のサブスペクトラムの再送処理が行われる。2番目のサブスペクトラムは、初回(第1回目の)伝送時に送信処理部150−2から出力されたとする。再送制御部190は、送信処理部150−2に対し、再送バッファ153−2に保持される送信データの出力を指示するとともに、切替器154−2に対し、再送バッファ153−2からの入力を選択させる。
また、再送制御部190は、送信処理部150−2におけるシフト部155−2に対して、CQIに基づいて選択された周波数に、送信する周波数をシフトさせる。
送信処理部150−2は、シフトされた周波数を用いて再送処理を行う(図7)。
(ステップS104)端末局51は、基地局10から周波数をシフトして再送されたサブスペクトラムを受信する。再送されたサブスペクトラムの受信にあたり、端末局51は、受信したサブスペクトラムを当初の周波数に変換して受信する。
例えば、再送要求によって2番目のサブスペクトラムの再送が行われた場合、初回の受信処理時と同じ受信処理部530−2を用いて受信する。再送要求制御部590は、受信処理部530−2に対し、基地局10においてシフトさせた周波数をもとの周波数に戻すようにシフト部531−2を制御する。シフト部531−2は、その制御指示に応じて周波数を変換する(図8)。
(ステップS105)端末局51は、再送されたサブスペクトラムと、初回に再送されたサブスペクトラムとの合成処理を行い、受信信号を合成する。
例えば、送信処理部150−2は、再送されたサブスペクトラムの周波数を、もとの周波数に変換して出力する。この伝送路では、伝送路特性が良好であることから、出力されるサブスペクトラムも良好な受信結果が得られる。送信処理部150−2は、そのサブスペクトラムに対して等価器533を用いて等価処理する。
また、送信処理部150−2は、そのサブスペクトラムの周波数帯域の合成処理を行う。
送信処理部150−2では、先に受信してバッファ534−2において保持しているスペクトラムを、等価器535を用いて等価処理して出力する。
合成器536は、等化部533による等化結果と、等化部535による等化結果とにしたがって合成する。
この合成処理により、再送されたサブスペクトラムの周波数帯域の合成処理が行える。
また、端末局51では、受信処理部530−2以外の受信処理部530が、先に受信してバッファ534において保持しているサブスペクトラムを、等価器535を用いて等価処理して出力する。
そして、合成器536は、等化部533による等化結果と、等化部535による等化結果とにしたがって合成する。
また、選択部537(選択部)は、再送伝送モードにおいて、当該サブスペクトラムの再送を行なった場合に、合成器536による合成結果を選択して出力する。
なお、選択部537は、初回伝送モードにおいて等化部533による等化結果を選択して出力する。選択部537は、再送伝送モードにおいて、当該サブスペクトラムの再送を行わなかった場合に、等化部535による等化結果を選択して出力する。
そして、「再送周波数帯における合成サブスペクトラム」と、別バッファに蓄えられた「再送が行われなかった周波数帯におけるサブスペクトラム」とを加算(合成)する。
帯域制限部550は、合成部540によって生成された合成受信信号の帯域を、帯域制限関数550aによって定められる所望の帯域に制限し、不要な漏洩電力を抑圧する。その後、IFFT部560におけるIFFT処理による時間領域信号を得て、復調器570が復調・復号処理を行う。
(第2実施形態)
図9を参照し、本実施形態の異なる実施態様について示す。
図9は、本実施形態における伝送システムの異なる実施態様を示す図である。図1から図8までと同じ構成には、同じ符号を附す。
図に示される伝送システムは、基地局10(送信装置)と端末局51、52を備える。
基地局10は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を基地局10から端末局51、52に伝送する。
基地局10は、送信スペクトラムの帯域を用いて伝送路に送信された送信信号に対して、送信スペクトラムに含まれる一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、端末局51又は52からの再送要求に応じて、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて再送処理を行う。
端末局51は、それぞれ送信された送信信号に対応する複数のサブスペクトラムの帯域を受信して、伝送路における伝送路推定の結果に基づいて再送するサブスペクトラムを選択し、該選択したサブスペクトラムの帯域の再送要求を基地局10に送信する。
端末局52は、送信された送信信号に対応する複数のサブスペクトラムの帯域を受信して、伝送路における伝送路推定の結果に基づいて再送するサブスペクトラムを選択し、該選択したサブスペクトラムの帯域の再送要求を基地局10に送信する。
続いて、図示した伝送システムの動作について説明する。
図4に示したように、端末51は、ステップS101からS105の手順にしたがって受信処理が行われる。
また、端末52において、ステップS201からS205の手順にしたがって受信処理が行われる。端末52におけるステップS201からS205の手順は、端末51におけるステップS101からS105の手順に対応する。細部の手順については、図4を参照する。
端末51と端末52とが同じ周波数の送信スペクトラムを用いて、それぞれ異なる情報を受信する場合に、時間シフトが必要になる。
最初に、基地局10は、端末51に対して送信を行い(ステップS101)、端末51からの再送要求を得る(ステップS102)。
次に、基地局10は、端末52に対して送信を行い(ステップS201)、端末52からの再送要求を得る(ステップS202)。
基地局10は、端末51と52からの再送要求とCQIとに基づいて、再送するサブキャリアの周波数をシフトさせて端末51と52に対して再送処理を行う。
端末51と52に対して再送するサブスペクトラムが互いに干渉しない周波数に配置可能な場合には、周波数領域で多重させることができ、1回の再送処理のステップで送信が可能となる。すなわち、再送処理を行うステップS103とステップ203の処理を、まとめて処理することが可能となる。
再送信号を受信した端末51では、周波数シフトされた端末局51宛の部分スペクトラムfs3を抽出し、抽出したスペクトラムに対して受信処理部530による受信処理を行い(ステップS104)、受信したサブスペクトラムの合成を行う(ステップS105)。
再送信号を受信した端末52では、周波数シフトされた端末局52宛の部分スペクトラムfs4を抽出し、抽出したスペクトラムに対して受信処理部530による受信処理を行い(ステップS204)、受信したサブスペクトラムの合成を行う(ステップS205)。
このステップS104からS105と、ステップS204からS205とについても端末局51と52とが、それぞれ独立に処理することから、それぞれ並行して処理することが可能となる。
(第3実施形態)
図10に示した伝送システムの構成を参照し、異なる実施態様について示す。
図10は、本実施形態の異なる実施態様を示す図である。図1から図8までと同じ構成には、同じ符号を附す。
図に示される伝送システムは、基地局10(送信装置)と端末局51を備える。
基地局10は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を基地局10から端末局51に伝送する。
基地局10は、送信スペクトラムの帯域を用いて伝送路に送信された送信信号に対して、送信スペクトラムに含まれる一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、端末局51からの再送要求に応じて、再送要求の有ったサブスペクトラムを先に送信した周波数と同じ周波数を用いて再送処理を行う。
本実施形態では、基地局10と端末局51間の伝送路特性は、時間相関が小さい場合に適している。例えば、端末局51が移動局である場合、伝送路状態は移動に応じて逐次変化する。したがって、同じ周波数を用いて再送処理を行っても、伝送路品質が低かった帯域が異なる帯域に移動して、伝送路品質が回復することが確率的に期待できる。
したがって、基地局10におけるシフト部155、及び、端末局51におけるシフト部531における周波数変換は行わず、本実施形態では、送信スペクトラムの周波数に対応した周波数を用いて伝送する。
つまり、本実施形態では、再送タイミングを時間シフトすることによって得た、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて再送処理を行うことができる。
(第4実施形態)
図11に示した伝送システムの構成を参照し、異なる実施態様について示す。
図11は、本実施形態の異なる実施態様を示す図である。図1から図8までと同じ構成には、同じ符号を附す。
図に示される伝送システムは、基地局10と中継局20と端末局51を備える。
基地局10は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を基地局10から端末局51に伝送する。
また、基地局10には、端末局51に送信する信号の中継可能な範囲に中継局20が設けられる。
中継局20は、基地局10の構成に、基地局10からの信号を受信する構成を有する。以下の説明では、基地局10と中継局20間の伝送には、伝送誤りが無いものとして、再送処理などの説明を省略する。
中継局20は、基地局10からの信号を受信して、受信した信号を内部のバッファに保持する。中継局20は、必要に応じて再送信号の非再生中継を行う。中継局20は、端末局51からの再送要求を検出すると、基地局10から受信した信号から、再送が必要とされるサブスペクトラムの帯域を抽出し、その帯域に含まれる情報の非再生中継を行う。
端末局51は、基地局10(第1の送信局)から送信された送信信号のうち、受信できなかった一部のサブスペクトラムの再送要求を生成し、中継局20に送信する。
端末局51は、受信できなかった一部のサブスペクトラムを、中継局20(第2の送信装置)からの中継によって受信して、再送されたサブスペクトラムと、基地局10から送信された送信信号のうち、受信できた他のサブスペクトラムと、を合成する。
基地局10は、端末局51に信号を送信するだけで、中継局20にも同じ情報を伝送することができる。すなわち、基地局10は、端末局51と中継局20に対して同じタイミングに伝送することができる。
図10に示した伝送システムの構成を参照し、伝送システムの動作について説明する。
図4に示したように、端末51は、ステップS101からS105aの手順にしたがって受信処理が行われる。本実施形態では、ステップS102、S103、S105に対してステップS102a、S103a、S105aであることと、ステップS104が無いことが相違する。
基地局10は、端末51に対して送信を行い(ステップS101)、また、中継局20に対しても送信を行う。中継局20は、受信した信号を内部のバッファに保持する(ステップS101a)。
中継局20は、端末51からの再送要求(再送要求信号とCQI)を受信する(ステップS102a)。
中継局20は、端末51からの再送要求とCQIとに基づいて、基地局10から受信した信号から、再送が必要とされるサブスペクトラムの帯域を抽出し、その帯域に含まれる情報の非再生中継を行う。中継局20は、再送するサブスペクトラムの周波数を、必要に応じてシフトさせて端末51に対して再送処理を行う。(ステップS103a)
再送信号を受信した端末51では、必要に応じて周波数シフトによる周波数変更の補正を行い、基地局10と中継局20とからそれぞれ受信したサブスペクトラムの合成を行う(ステップS105a)。
また、本実施形態では、空間的に異なる伝送路を用いることにより、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて再送処理を行うことができる。
(第5実施形態)
図12に示した伝送システムの構成を参照し、異なる実施態様について示す。
図12は、本実施形態の異なる実施態様を示す図である。図1から図8までと同じ構成には、同じ符号を附す。
図に示される伝送システムは、基地局10と中継局20と端末局51を備える。
基地局10は、シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を基地局10から端末局51に伝送する。
また、基地局10は、同じ周波数を用いたシングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を中継局20に対しても伝送する。
すなわち、基地局10は、端末局51と中継局20に対して同じタイミング(タイムスロット1のダウンリンク)に伝送する。中継局20は、基地局10の構成に、基地局10からの信号を受信する構成を有する。以下の説明では、基地局10と中継局20間の伝送には、伝送誤りが無いものとして、再送処理などの説明を省略する。
中継局20は、基地局10から受信した送信信号に対して、送信スペクトラムに含まれる一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、端末局51からの再送要求に応じて、再送要求の有ったサブスペクトラムを、先に基地局10が送信した周波数と同じ周波数を用いて再送処理を行う。
図12に示した伝送システムの構成を参照し、伝送システムの動作について説明する。
つまり、上記に示したように、再送は、基地局10と同様の機能を備える中継局20が担当する。この場合、伝送誤りを検出した端末局51は、フィードバック情報を中継局20に送信する。
本実施形態は、例えば、TDD(時分割復信)形式で単一周波数チャネルを用いて中継伝送を実現する場合に適用できる。ただし、中継局20は、全二重の中継(受信しながら、別のデータを送信)を実現するために、F/B比の高いアンテナ等を具備し電波の回り込みを回避する手段を備えるものとする。基地局10から直接伝送される信号のうち受信品質の低い周波数帯域のサブスペクトラムの成分が、中継局20を経て1タイムスロット後に再送され、これらを等化・合成することができる。
また、本実施形態では、空間的に異なる伝送路を用いることにより、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて再送処理を行うことができる。また、再送を行うタイムスロットは、基地局10からの通常の送信に用いる時間と同じであり、ダウンリンクにおける再送用のタイムスロットを設ける必要がない。
図12に示した伝送システムの構成を参照し、伝送システムの動作について説明する。
タイムスロットを単位とする時分割多重による再送処理の手順を示す。
各タイムスロットは、基地局10から端末局51方向、又は、中継局20から端末局51方向の伝送に使用するダウンリンク(Downlink)と、端末局51から基地局10又は中継局20方向の伝送に使用するアップリンク(Uplink)とが使用できる。ダウンリンクとアップリンクの伝送は、全2重伝送であれば、同じタイミングに行える。
本実施形態におけるアップリンクは、端末局51から中継局20方向の伝送に使用する。
まず、タイムスロット1(Time Slot1)において、基地局10は、TXC1として示す送信スペクトラム(信号)を送信する。
端末局51は、送信されたTXC1に対して、RXC1として示されるスペクトラムを受信し、サブスペクトラムごとに分割して、バッファ534においてそれぞれ保持する。
また、中継局20は、送信されたTXC1に対して、RXR1として示されるスペクトラムを受信し、中継局20内の再送バッファにおいてそれぞれ保持する(S101)。
続いて、端末局51は、受信したスペクトラムRXC1において、伝送路特性が所定のレベルに達しないサブスペクトラムの再送要求を中継局20に対し送信する。端末局51は、中継局20に対して、中継の必要な帯域情報(フィードバック情報)をフィードバックする。
中継局20は、受信したフィードバック情報をもとに、中継局20内の再送バッファに保持されているスペクトラムRXR1の帯域を分割して、サブスペクトラムRPS1を生成する(ステップS102)。
次のタイムスロット2(Time Slot2)において、中継局20は、再送信号であるサブスペクトラムRPS1を送信する(ステップS103a)。
また、基地局10は、次の送信データを含む、TXC2として示す送信スペクトラム(信号)を送信する。
端末局51は、再送信号のサブスペクトラムRPS1と、送信スペクトラムTXC2とが重畳された信号を受信する。
端末局51は、再送信号のサブスペクトラムRPS1に対して、RXRPS1として示されるサブスペクトラムを受信する。また、端末局51は、送信されたTXC2に対して、RXC2として示されるスペクトラムを受信する(ステップS111)。
端末局51は、タイムスロット1の再送処理のために、再送信号のサブスペクトラムRPS1を重畳された受信信号から、その周波数帯域を選択するフィルタ(BPF)処理により、抽出する。
端末局51は、バッファ534において保持されているスペクトラムRXR1の周波数成分と、再送処理によって抽出したサブスペクトラムRXRPS1の成分との合成処理を行う(ステップS105)。
これらの処理により、タイムスロット1に送信されたスペクトラムTXC1の最小処理が行えた。
なお、上記のステップS111において受信したスペクトラムRXC2についても、端末局51は、タイムスロット1における処理同様に、バッファ534においてそれぞれ保持する。
また、端末局51は、受信したスペクトラムRXC2に対して、同様に伝送路特性が所定のレベルに達しないサブスペクトラムの再送要求を中継局20に対し送信する。端末局51は、中継局20に対して、中継の必要な帯域情報(フィードバック情報)をフィードバックする(ステップS112)。
以上に示した手順により、タイムスロットごとに基地局10は、新たな情報を端末局10に対して送信することができる。そして、同時に中継局20からの再送処理を行うので、再送処理だけに時間を費やす必要がなく、帯域利用効率を高めることができる。
このように、シングルキャリア方式による伝送システムにおいても、全帯域を再送することなく、再送が必要な帯域を選択して再送することが可能となる。これにより、周波数選択性フェージングに起因する誤り発生を抑圧しつつ、帯域利用効率を高めることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更等も含まれる。
なお、本実施形態における再送処理を行う際に、再送するサブスペクトラムは、個別の周波数帯に分散配置して伝送しても良いし、あるいは、そのままの周波数相対位置を保って伝送しても良い。後者の場合は、シフト部155によるシフト処理を行わない。これらのサブスペクトラムを加算(合成)して、IFFT部170によるIFFT演算を行うことで時間領域信号を得ることができる。
また、合成器536において、係数「1/2」を乗じる演算を行う形態を示したが、等化器533、535における等化関数に含めることも可能である。
なお、上記の実施形態では、基地局10(又は中継局20)から端末局51に送信スペクトラムを初回に送信する初回伝送モードにおいては、一般的なシングルキャリアの変調波をそのまま送信しても良い。つまり、上記の実施形態では、基地局10(又は中継局20)から送信する際に、サブスペクトルごとに分割し、分割したサブスペクトルを合成して送信する形態を示したが、送信スペクトラムの分割・合成を行わずに送信する形態とすることもできる。具体的には、変調器130から出力される変調信号を送受信部180が送信する形態に変更することにより可能となる。その場合、初回送信時には、シフト部155、及びIFFT部170の機能を休止させることができる。
なお、上述の基地局10、中継局20、端末局51、52は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、データバッファ110、切替器120、変調器130、帯域分割処理部140、送信処理部150−1、150−2、150−N、合成部160、IFFT部170、送受信部180、及び、再送制御部190、並びに、送受信部510、周波数分離部520、受信処理部530、合成部540、帯域制限部550、IFFT560、復調器570、誤り検出部580、及び、再送要求制御部590の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
10…基地局、
110…データバッファ、120…切替器、
130…変調器、140…帯域分割処理部、
150、150−1、150−2、150−N…送信処理部、
151、151−1、151−2、151−N…帯域分割重み演算部、
151a…帯域分割重み関数部、151b…掛算器、
153、153−1、153−2、153−N…再送バッファ、
154、154−1、154−2、154−N…切替器、
155、155−1、155−2、155−N…シフト部、
160…合成部、170…IFFT、180…送受信部、190…再送制御部、
51…端末局、
510…送受信部、510…周波数分離部、
530、530−1、530−2、530−N…受信処理部、
531、531−1、531−2、531−N…シフト部、
532、532−1、532−2、532−N…受信重み付け演算部、
533、533−1、533−2、533−N…等化部、
534、534−1、534−2、534−N…バッファ、
535、535−1、535−2、535−N…等化部、
536、536−1、536−2、536−N…合成器、
537、537−1、537−2、537−N…切替器
540…合成部、550…帯域制限部、560…IFFT、570…復調器、
580…誤り検出部、590…再送要求制御部

Claims (16)

  1. シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信装置から受信装置に送信する送信信号を伝送する伝送システムであって、
    前記送信装置は、
    前記送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、前記送信された送信信号の前記送信スペクトラムの帯域のうち少なくとも一部の帯域の再送を要求する前記受信装置からの再送要求に応じて、前記送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて再送する再送処理を行う送信処理部と、
    前記受信装置からの再送要求を検出し、前記送信処理部に再送を行わせる再送制御部と、
    を備え、
    前記受信装置は、
    前記送信された送信信号に対応する複数の前記サブスペクトラムの帯域を受信して、前記伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する受信処理部と、
    前記伝送路特性の推定結果に基づいて、前記受信した複数のサブスペクトラムのうち再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を前記送信装置に送信する再送要求制御部と、
    を備えることを特徴とする伝送システム。
  2. 前記再送要求制御部は、
    前記伝送路特性の推定結果に基づいた前記サブスペクトラムの品質情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送システム。
  3. 前記送信処理部は、
    前記送信スペクトラムから複数の帯域に分割された複数の前記サブスペクトラムごとに、前記送信スペクトラムに基づいた帯域分割送信信号を生成し、該帯域分割送信信号を保持し、
    前記再送制御部は、
    前記送信処理部に保持された帯域分割送信信号の再送を行わせる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の伝送システム。
  4. 前記送信処理部は、
    符号化された信号のスペクトラムを記憶する送信信号記憶部と、
    前記変調された送信スペクトラムに対して重み付け処理を行って前記サブスペクトラムに分割された前記帯域分割送信信号を生成し、前記送信信号記憶部に、前記帯域分割送信信号のスペクトラム保持させる送信重み付け演算部と、
    前記再送制御部からの再送制御に応じて、前記送信信号記憶部に保持されている帯域分割送信信号のスペクトラムについて、前記保持されている帯域分割送信信号のスペクトラムの周波数と異なる周波数のサブスペクトラムに周波数をシフトする周波数変換を行う送信信号変換部と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の伝送システム。
  5. 前記受信装置は、
    前記受信処理部によって生成された複数の再生帯域制限受信信号をそれぞれ合成し、合成受信信号を生成する合成部と、
    前記合成された合成受信信号の誤り検出を行う誤り検出部と、
    を備え、
    前記受信処理部は、
    前記受信した複数の前記サブスペクトラムに対し、前記サブスペクトラムに対応する帯域制限受信信号が生成され、前記生成された帯域制限受信信号に基づいて前記伝送路における伝送路状態を前記サブスペクトラムに対応する帯域ごとに推定するとともに、前記帯域制限受信信号に基づいて再生し再生帯域制限受信信号を生成する受信処理に際、第1回の受信処理において生成された帯域分割受信信号である第1帯域分割受信信号を第1回の受信処理において保持するとともに、前記保持した第1帯域分割受信信号に基づいて再生帯域制限受信信号を生成して、前記第1回の受信処理より後に処理される第2回の受信処理において生成された帯域分割受信信号である第2帯域分割受信信号と、前記保持した第1帯域分割受信信号と、に基づいて再生帯域制限受信信号を生成し、
    前記再送要求制御部は、
    前記第1回の受信処理において前記誤りが検出され前記合成受信信号を受信できない場合、前記合成受信信号の誤りの要因となった前記サブスペクトラムを前記伝送路状態の推定結果にしたがって選択し、前記選択したサブスペクトラムを前記選択したサブスペクトルと異なるサブスペクトルの帯域で前記送信装置から再送させて前記第2回の受信処理を行うように前記送信装置に要求する再送要求を前記送信装置に送信する
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の伝送システム。
  6. 前記受信処理部は、
    符号化された信号を記憶する受信信号記憶部と、
    前記受信した帯域分割受信信号に対して、前記送信装置において周波数シフトされる前の元のサブスペクトラムの周波数に周波数をシフトする周波数変換をって変換受信信号を生成する受信信号変換部と、
    前記変換受信信号に対して重み付け処理を行った帯域分割受信信号を生成し、前記受信信号記憶部に、前記帯域分割受信信号を記憶させる受信重み付け演算部と、
    前記帯域分割受信信号に基づいて伝送路状態の推定を行い、該伝送路状態の推定結果にしたがって前記帯域分割受信信号を等化する第1等化器と、
    前記記憶された帯域分割受信信号に基づいて伝送路状態の推定を行い、該伝送路状態の推定結果にしたがって前記記憶された帯域分割受信信号を等化する第2等化器と、
    前記第1等化器による等化結果と、前記第2等化器による等化結果とにしたがって合成する合成器と、
    前記第1等化器による等化結果と、前記第2等化器による等化結果と、前記合成器による合成結果のうちから何れかを選択可能に構成され、前記第1回の受信処理において、前記第1等化器による等化結果を選択し、前記第2回の受信処理において、再送を行わないサブスペクトラムに対応する場合、第2等化器による等化結果を選択し、前記第2回の受信処理において、再送を行うサブスペクトラムに対応する場合、前記合成器による合成結果を選択する選択部と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の伝送システム。
  7. 前記再送要求制御部は、
    前記第1回の受信処理において、前記選択部に前記第1等化器による等化結果を選択させ、
    前記第2回の受信処理において、前記再送を行わないサブスペクトラムに対応する場合、
    前記選択部に前記第2等化器による等化結果を選択させ、
    前記第2回の受信処理において、前記再送を行うサブスペクトラムに対応する場合、
    前記合成器に第1等化器による等化結果と、前記第2等化器による等化結果との合成結果を選択させる
    ことを特徴とする請求項に記載の伝送システム。
  8. 前記送信装置である第1の送信装置と、
    前記第1の送信装置が送信した送信信号に対する再送処理を行う前記送信装置であって、前記第1の送信装置と異なる第2の送信装置と、
    を備え、
    前記受信装置は、
    前記第1の送信装置から送信された前記送信信号のうち、受信できなかった一部のサブスペクトラムの前記再送要求を生成し、前記受信できなかった一部のサブスペクトラムを前記第2の送信装置からの再送によって受信して、前記再送されたサブスペクトラムと、前記第1の送信装置から送信された前記送信信号のうち、受信できた他のサブスペクトラムと、を合成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の伝送システム。
  9. 前記送信装置である第1の送信装置と、
    前記第1の送信装置が送信した再送信号の中継を行う第2の送信装置と、
    を備え、
    前記受信装置は、
    前記第1の送信装置から送信された前記送信信号のうち、受信できなかった一部のサブスペクトラムの前記再送要求を生成し、前記受信できなかった一部のサブスペクトラムを前記第2の送信装置からの中継によって受信して、前記再送されたサブスペクトラムと、前記第1の送信装置から送信された前記送信信号のうち、受信できた他のサブスペクトラムと、を合成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の伝送システム。
  10. シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を受信装置に送信する送信装置であって、
    前記送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、前記送信された送信信号の前記送信スペクトラムの帯域のうち少なくとも一部の帯域の再送を要求する前記受信装置からの再送要求に応じて、前記送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて再送する再送処理を行う送信処理部と、
    前記受信装置からの再送要求を検出し、前記送信処理部に再送を行わせる再送制御部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  11. シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信される送信信号を送信装置から受信する受信装置であって、
    送信された送信信号に対応する複数のサブスペクトラムの帯域を受信して、伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する受信処理部と、
    前記伝送路特性の推定結果に基づいて、前記受信した複数のサブスペクトラムのうち再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を前記送信装置に送信する再送要求制御部と、
    ことを特徴とする受信装置。
  12. シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信装置から受信装置に送信信号を送信する伝送システムにおける伝送方法であって、
    前記送信装置が、
    送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、前記送信された送信信号の前記送信スペクトラムの帯域のうち少なくとも一部の帯域の再送を要求する前記受信装置からの再送要求に応じて、前記送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて送信処理部が再送する再送処理を行う送信処理過程と、
    前記受信装置からの再送要求を検出し、前記送信処理部に再送を行わせる再送制御過程と、
    を含み、
    前記受信装置が、
    前記送信された送信信号に対応する複数の前記サブスペクトラムの帯域を受信して、前記伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する受信処理過程と、
    前記伝送路特性の推定結果に基づいて、前記受信した複数のサブスペクトラムのうち再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を前記送信装置に送信する再送要求制御過程と、
    を含むことを特徴とする伝送方法。
  13. シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を受信装置に送信する送信装置における伝送方法であって、
    送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、前記送信された送信信号の前記送信スペクトラムの帯域のうち少なくとも一部の帯域の再送を要求する前記受信装置からの再送要求に応じて、前記送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて送信処理部が再送する再送処理を行う送信処理過程と、
    前記受信装置からの再送要求を検出し、前記送信処理部に再送を行わせる再送制御過程と、
    を含むことを特徴とする伝送方法。
  14. シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信される送信信号を送信装置から受信する受信装置における伝送方法であって、
    前記送信スペクトラムが複数のサブスペクトラムを含み、送信された送信信号に対応する複数の前記サブスペクトラムの帯域を受信して、伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する受信処理過程と、
    前記伝送路特性の推定結果に基づいて、前記受信した複数のサブスペクトラムのうち再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を前記送信装置に送信する再送要求制御過程と、
    を含むことを特徴とする伝送方法。
  15. シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信信号を受信装置に送信する送信装置のコンピュータを、
    送信スペクトラムの帯域を用いて送信信号を伝送路に送信し、前記送信された送信信号の前記送信スペクトラムの帯域のうち少なくとも一部の帯域の再送を要求する前記受信装置からの再送要求に応じて、前記送信スペクトラムの一部の帯域を示すサブスペクトラムの帯域を、良好な伝送路特性を有する伝送路を用いて送信処理部が再送する再送処理を行う送信処理部と、
    前記受信装置からの再送要求を検出し、前記送信処理部に再送を行わせる再送制御部と、
    して機能させるためのプログラム。
  16. シングルキャリア変調方式によって変調された送信スペクトラムを用いて送信される送信信号を送信装置から受信する受信装置のコンピュータを、
    前記送信スペクトラムが複数のサブスペクトラムを含み、前記送信された送信信号に対応する複数の前記サブスペクトラムの帯域を受信して、前記伝送路における伝送路特性の推定結果を出力する受信処理部と、
    前記伝送路特性の推定結果に基づいて、前記受信した複数のサブスペクトラムのうち再送するサブスペクトラムの帯域の再送要求を前記送信装置に送信する再送要求制御部と、
    して機能させるためのプログラム。
JP2010131039A 2010-06-08 2010-06-08 伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法及びプログラム Expired - Fee Related JP5470163B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010131039A JP5470163B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010131039A JP5470163B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011259141A JP2011259141A (ja) 2011-12-22
JP5470163B2 true JP5470163B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=45474845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010131039A Expired - Fee Related JP5470163B2 (ja) 2010-06-08 2010-06-08 伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5470163B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5893773B1 (ja) * 2015-01-07 2016-03-23 日本電信電話株式会社 受信方法および受信装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4115784B2 (ja) * 2002-09-11 2008-07-09 三菱電機株式会社 再送制御方法および通信装置
JP4583319B2 (ja) * 2006-02-08 2010-11-17 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動局及び基地局
EP2166689A4 (en) * 2007-07-04 2013-11-20 Nec Corp MULTI-CARRIER MOBILE COMMUNICATION SYSTEM
JP5058012B2 (ja) * 2008-02-08 2012-10-24 パナソニック株式会社 無線通信基地局装置、無線通信中継装置、無線通信端末装置、パケット再送方法および無線通信システム
JP4677478B2 (ja) * 2008-09-08 2011-04-27 ソフトバンクテレコム株式会社 パケット伝送の再送制御方法、及びこれに用いる送信機及び受信機
JP5213637B2 (ja) * 2008-10-21 2013-06-19 シャープ株式会社 無線通信システム、無線通信方法及びプログラム
CA2756383C (en) * 2009-04-01 2015-02-10 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Wireless transmission method, wireless transmission system, and transmission apparatus and reception apparatus of wireless transmission system
JP5208980B2 (ja) * 2010-02-23 2013-06-12 日本電信電話株式会社 無線通信システム、無線通信システムにおける送信装置および送信方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5893773B1 (ja) * 2015-01-07 2016-03-23 日本電信電話株式会社 受信方法および受信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011259141A (ja) 2011-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10686512B2 (en) Adaptive transmission systems and methods
US10356805B2 (en) Methods and systems for scheduling in a virtual MIMO communication environment
CN103997363B (zh) 用于针对采用混合式自动请求的多输入多输出单码字设计的秩步降的装置
US8243850B2 (en) Method and system for generating reference signals in a wireless communication system
KR101042995B1 (ko) 다중 안테나를 이용하는 다중 부반송파 통신 시스템에서 오류를 정정하기 위한 장치 및 그 방법
US8687480B2 (en) Systems and methods for SC-FDMA transmission diversity
US8351518B2 (en) Wireless transmitting apparatus, wireless receiving apparatus, wireless communication system, wireless transmitting method and wireless receiving method
US20120314809A1 (en) Transmission method, transmission apparatus, reception method, and reception apparatus
US7613977B2 (en) Retransmission control method and transmitter in wireless communication system
US20100303004A1 (en) Methods and apparatus for multi-dimensional data permutation in wireless networks
JP5146464B2 (ja) 送信装置、送信制御方法および通信装置
US8385851B2 (en) Radio communication method, radio transmission apparatus and receiving apparatus
WO2011135615A1 (ja) 無線中継装置、無線中継方法
US8401105B2 (en) Method for transmitting a data signal in a MIMO system
KR101293360B1 (ko) Ofdma 이동통신 시스템의 협력 전송 방법 및 단말
JP5487090B2 (ja) 無線信号処理方法および無線通信装置
US20020159502A1 (en) Data transmitting apparatus and data transmitting method
US8699603B1 (en) Iterative precoding selection
JP5470163B2 (ja) 伝送システム、送信装置、受信装置、伝送方法及びプログラム
JP5381405B2 (ja) 無線通信システム、無線通信装置及び制御装置
JP2012231340A (ja) 無線通信方法、送信側通信装置、及び受信側通信装置
JP2009060176A (ja) 無線通信装置および無線受信方法
WO2024058761A1 (en) A retransmission method for multiple access networks
Sharma et al. ANALYSIS OF WiMAX SYSTEM AUGMENTED WITH SPATIAL MULTIPLEXING AND SPATIAL DIVERSITY
SHAKIR et al. Performance Analysis of 16-QAM Scheme for HSDPA

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121029

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130628

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20130725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5470163

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees