JPWO2011135615A1 - 無線中継装置、無線中継方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この無線中継装置は、
(A)中継対象のデータを一時的に格納するバッファ;
(B)送信装置から受信した第1データの優先度と、バッファに格納されている第2データの優先度との比較に基づき、第2データをバッファから破棄して第1データをバッファに格納するか、又は第1データをバッファに格納しないようにバッファを制御するバッファ制御部;
を備える。
この無線中継方法は、
(C)送信装置から第1データを受信すること;
(D)第1データの優先度と、バッファに格納されている第2データの優先度とを比較すること;
(E)上記比較の結果に応じて、第2データをバッファから破棄して第1データをバッファに格納するか、又は第1データをバッファに格納しないようにバッファを制御すること;
(F)第1データを受信装置へ送信すること;
を含む。
以下、第1の実施形態の無線中継システムについて説明する。
制御情報には例えば、中継対象のデータの属性、中継対象のデータの再送回数、中継対象のデータを受信する受信装置の優先度、又は、中継対象のデータを送信する送信装置と中継装置との間の通信品質、などの種別の情報が含まれている。これらの情報の種別の内のいずれかが優先度の比較の基準となる。
図2は、基地局BTSからデータを再送しない場合の無線中継方法を示すフロー図である。図3は、基地局BTSからデータを再送する場合の無線中継方法を示すフロー図である。なお、図2と図3では、ステップS10,S12が共通する。
また、中継対象のデータの優先度が高い場合には、データの優先度が低い場合と比べて、そのデータが中継局RN内の再送バッファに保持されやすくなる。そのため、優先度の高いデータを移動局UE(受信装置)宛てに再送する場合に、基地局BTS(送信装置)に対してデータの再送要求を行わずに済み、優先度が高いデータの通信の遅延を生じにくくなる。
以下、第2の実施形態の無線中継システムについて説明する。
本実施形態では、中継局RN及び移動局UEの具体的な構成例に基づいて説明する。また、LTE(Long Term Evolution)等では、下り信号にOFDMが適用されるが、このOFDMに基づく処理についても以下の各構成の説明において適宜言及される。
以下、実施形態の無線中継システムにおける基地局BTS、中継局RN及び移動局UEの構成について、それぞれ図4〜図6を参照して説明する。図4は、基地局BTSの内部構成の要部を示すブロック図である。図5は、中継局RNの内部構成の要部を示すブロック図である。図6は、移動局UEの内部構成の要部を示すブロック図である。
図4に示すように、基地局BTSは、受信アンテナ71と、受信機72と、分離部(DMUX)73と、チャネル推定部74と、HARQバッファ75と、復調・復号部76,77と、スケジューラ78と、優先度指示情報生成部79と、データ生成部80と、制御情報生成部81と、再送バッファ82と、送信バッファ83と、符号化・変調部84,85と、参照信号生成部86と、多重化部(MUX)87と、送信機88と、送信アンテナ89とを備えている。
OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)通信方式を採る場合には、この分離部73において、GI(Guard Interval)を除去した後、所定のFFT(Fast Fourier Transform)ウィンドウが設定された上でのFFT処理により各サブキャリアの符号化シンボル列が生成される。そして、所定のサブキャリアに挿入されているデータ信号、制御信号及び参照信号を分離する処理が行われる。
分離部73で得られたデータ信号は、いったんHARQバッファ75に格納され、HARQを実行する場合に復調・復号部76へ供給される。
なお、HARQを実行することは、本実施形態において必須でないことを明記しておく。
制御情報生成部81で生成される制御情報には、中継局RNにおいてデータの優先度の比較の基準となりうる様々な種別の情報が含まれる。例えば、例えば上位レイヤからの情報に基づき、中継局RN宛に送信されるデータの属性がリアルタイム性を示す属性であると分かれば、そのデータの制御情報には、データがリアルタイム性を示す属性であることを示す情報が含まれる。
また、制御情報には、優先度指示情報生成部79によって生成される優先度指示情報が含まれうる。優先度指示情報は、中継局RNにおいてデータの優先度の比較の基準となりうる様々な種別の情報のうち、中継局RNにおいてデータの優先度の比較の基準とすべき情報の種別を中継局RNに対して指示するための情報である。
符号化・変調部84,85はそれぞれ、送信対象のデータ及び制御情報に対して符号化・変調処理を行う。参照信号生成部86は、スケジューラ78からの指令を契機として、中継局RN宛に送信すべき参照信号を生成する。
送信機88は、D/A(Digital to Analog)変換器、ローカル周波数発信器、ミキサ、パワーアンプ、フィルタ等を備える。送信機88は、多重化部87からのベースバンド信号を、ベースバンド周波数から無線周波数へアップコンバート等した後に、送信アンテナ89から空間へ放射する。
図5に示すように、中継局RNは、受信アンテナ11と、受信機12と、分離部(DMUX)13と、チャネル推定部14と、HARQバッファ15と、復調・復号部16,17と、再送バッファ18と、送信バッファ19と、符号化・変調部20,21と、参照信号生成部22と、多重化部(MUX)23と、送信機24と、送信アンテナ25、バッファ制御部26とを備えている。
OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)通信方式を採る場合には、この分離部13において、GI(Guard Interval)を除去した後、所定のFFT(Fast Fourier Transform)ウィンドウが設定された上でのFFT処理により各サブキャリアの符号化シンボル列が生成される。そして、所定のサブキャリアに挿入されているデータ信号、制御信号及び参照信号を分離する処理が行われる。
分離部13で得られたデータ信号は、いったんHARQバッファ15に格納され、HARQを実行する場合に復調・復号部16へ供給される。
なお、HARQを実行することは、本実施形態において必須でないことを明記しておく。
符号化・変調部20,21はそれぞれ、送信対象のデータ及び制御情報に対して符号化・変調処理を行う。
送信機24は、D/A(Digital to Analog)変換器、ローカル周波数発信器、ミキサ、パワーアンプ、フィルタ等を備える。送信機24は、多重化部23からのベースバンド信号を、ベースバンド周波数から無線周波数へアップコンバート等した後に、送信アンテナ25から空間へ放射する。
バッファ制御部26は、制御結果として、スケジューリング情報を再送バッファ18に与える。スケジューリング情報は、再送バッファ18に対して、新たに受信したデータを再送バッファ18内に保持するか否かについての指示、新たに受信したデータを再送バッファ18内の特定のデータと入れ替え処理をするための指示等を行うための情報である。
バッファ制御部26の動作については後述する。
図6に示すように、移動局UEは、受信アンテナ51と、受信機52と、分離部(DMUX)53と、チャネル推定部54と、HARQバッファ55と、復調・復号部56,57と、再送制御信号生成部58と、制御信号生成部60と、符号化・変調部61と、多重化部(MUX)62と、送信機63と、送信アンテナ64とを備えている。
分離部53は、受信信号(ベースバンド信号)を、データ信号、制御信号及び参照信号に分離する。参照信号は、例えば既知のパイロットシンボル、プリアンブル等である。
HARQバッファ55は、中継局RNからのデータの再送時にHARQを実行するために設けられる。なお、HARQを実行することは、本実施形態において必須でないことを明記しておく。
次に、本実施形態の中継局RNの動作について、図7及び図8を参照して説明する。図7及び図8は、中継局RNの動作の要部を示すフローチャートである。
その後、受信データは、付随する制御情報と共に、移動局UE宛に送信される(ステップS38)。
以下、第3の実施形態の無線中継システムについて説明する。本実施形態の無線中継システムにおいて、中継局RNの構成は、図5に示したものと同様の構成を採ることができるが、再送バッファ18からバッファ制御部26に対して新たに再送バッファ18に格納可能なデータ量としてのバッファ残量が通知される点が図5と異なる。
例えば、以上の各実施形態では、基地局BTS(送信装置)から移動局UE(受信装置)への下りの無線通信を中継する場合を例にとって説明したが、これに限られない。移動局UE(送信装置)から基地局BTS(受信装置)への上りの無線通信を中継する場合にも適用できることは自明である。
また、基地局BTSを経由しない通信装置間の無線通信を中継する場合にも適用されうる。このような無線通信の例として、例えばアドホック通信、又はマルチホップ通信を挙げることができる。
71…受信アンテナ
72…受信機
73…分離部
74…チャネル推定部
75…HARQバッファ
76…復調・復号部
77…復調・復号部
78…スケジューラ
79…優先度指示情報生成部
80…データ信号生成部
81…制御信号生成部
82…再送バッファ
83…送信バッファ
84…符号化・変調部
85…符号化・変調部
86…参照信号生成部
87…多重化部
88…送信機
89…送信アンテナ
RN…中継局
11…受信アンテナ
12…受信機
13…分離部
14…チャネル推定部
15…HARQバッファ
16…復調・復号部
17…復調・復号部
18…再送バッファ
19…送信バッファ
20…符号化・変調部
21…符号化・変調部
22…参照信号生成部
23…多重化部
24…送信機
25…送信アンテナ
26…情報格納部
27…バッファ制御部
30…移動速度取得部
UE…移動局
51…受信アンテナ
52…受信機
53…分離部
54…チャネル推定部
55…HARQバッファ
56…復調・復号部
57…復調・復号部
58…再送制御信号生成部
59…CQI生成部
60…制御信号生成部
61…符号化・変調部
62…多重化部
63…送信機
64…送信アンテナ
Claims (9)
- 無線通信により送信装置から受信装置宛のデータを中継する無線中継装置であって、
中継対象のデータを一時的に格納するバッファと、
送信装置から受信した第1データの優先度と、バッファに格納されている第2データの優先度との比較に基づき、前記第2データをバッファから破棄して前記第1データをバッファに格納するか、又は前記第1データをバッファに格納しないようにバッファを制御するバッファ制御部と、
を備えた、無線中継装置。 - バッファに格納されていないデータを受信装置に再送する場合には、当該データの再送を送信装置に対して要求する再送要求部、をさらに備えた、
請求項1に記載された無線中継装置。 - バッファ制御部は、新たにバッファに格納可能なデータ量としてのバッファ残量が所定量以下であることを条件として、前記制御を行う、
請求項1又は2に記載された無線中継装置。 - バッファ制御部における優先度の比較の基準となる情報を送信装置から取得する、
請求項1〜3のいずれかに記載された無線中継装置。 - バッファ制御部において優先度の比較の基準となる情報の種別は、中継対象のデータの属性、中継対象のデータの再送回数、中継対象のデータを受信する受信装置の優先度、又は、中継対象のデータを送信する送信装置と中継装置との間の通信品質、のいずれかである、
請求項1〜4のいずれかに記載された無線中継装置。 - 無線通信により送信装置から受信装置宛のデータを中継し、中継対象のデータを一時的に格納するバッファを備えた無線中継装置、における無線中継方法であって、
送信装置から第1データを受信し、
前記第1データの優先度と、バッファに格納されている第2データの優先度とを比較し、
前記比較の結果に応じて、前記第2データをバッファから破棄して前記第1データをバッファに格納するか、又は前記第1データをバッファに格納しないようにバッファを制御し、
前記第1データを受信装置へ送信すること、
を含む、無線中継方法。 - 前記バッファに格納されていないデータを受信装置に再送する場合には、当該データの再送を送信装置に対して要求すること、を含む、
請求項6に記載された無線中継方法。 - 前記制御することは、新たにバッファに格納可能なデータ量としてのバッファ残量が所定量以下であることを条件として行われる、
請求項6又は7に記載された無線中継方法。 - 前記比較することにおいて優先度の比較の基準となる情報を送信装置から取得すること、を含む、
請求項6〜8のいずれかに記載された無線中継方法。
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