JP2009140598A - 再書き込み装置及びプログラム - Google Patents

再書き込み装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009140598A
JP2009140598A JP2007318433A JP2007318433A JP2009140598A JP 2009140598 A JP2009140598 A JP 2009140598A JP 2007318433 A JP2007318433 A JP 2007318433A JP 2007318433 A JP2007318433 A JP 2007318433A JP 2009140598 A JP2009140598 A JP 2009140598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
data
rewriting device
refresh process
refresh
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007318433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4702356B2 (ja
Inventor
Shinichi Yokoi
信一 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007318433A priority Critical patent/JP4702356B2/ja
Priority to US12/314,344 priority patent/US8185305B2/en
Publication of JP2009140598A publication Critical patent/JP2009140598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4702356B2 publication Critical patent/JP4702356B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C21/00Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00
    • G01C21/26Navigation; Navigational instruments not provided for in groups G01C1/00 - G01C19/00 specially adapted for navigation in a road network
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/10Programming or data input circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/34Determination of programming status, e.g. threshold voltage, overprogramming or underprogramming, retention
    • G11C16/3418Disturbance prevention or evaluation; Refreshing of disturbed memory data
    • G11C16/3427Circuits or methods to prevent or reduce disturbance of the state of a memory cell when neighbouring cells are read or written
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/34Determination of programming status, e.g. threshold voltage, overprogramming or underprogramming, retention
    • G11C16/3418Disturbance prevention or evaluation; Refreshing of disturbed memory data
    • G11C16/3431Circuits or methods to detect disturbed nonvolatile memory cells, e.g. which still read as programmed but with threshold less than the program verify threshold or read as erased but with threshold greater than the erase verify threshold, and to reverse the disturbance via a refreshing programming or erasing step

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

【課題】フラッシュメモリ等の記憶媒体に記憶されているデータのリフレッシュ処理が中断してしまう可能性を低減することが可能な再書き込み装置を提供する。
【解決手段】フラッシュメモリに記憶されているファイル毎に、データリテンションによりデータが破壊されてしまう危険度を算出し(S305)、算出された危険度の高さに応じて設けられているリフレッシュ処理開始条件が成立したか否かを判定する(S340、S350)。リフレッシュ処理開始条件が成立した場合、リフレッシュ処理を最後まで実行可能である可能性が高いとみなし、リフレッシュ処理を実行する(S355)。
【選択図】図8

Description

本発明は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリから構成される記憶媒体に対するデータの読み出し、及び書き込みを行う再書き込み装置に関する。
電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性メモリの一種であるフラッシュメモリは、近年高集積化が進んでおり、メモリカードや、USBメモリや、HDD等の様々な補助記憶装置に用いられている。特に、メモリカードは、デジタルカメラや携帯電話等の電子装置の記憶媒体として広く用いられており、メモリカードの中には、数ギガバイトの記憶容量を持つものも存在する。
しかしながら、このように多くの用途に用いられているフラッシュメモリは、データの保持期間に限界があるという問題が存在する(データリテンション問題)。また、NOR型フラッシュメモリ等と比べ大容量化に向いているNAND型フラッシュメモリにおいては、あるメモリセルに対してデータの読み出しが行われると、このメモリセルと同一の導線に接続されているメモリセルに記憶されているデータが徐々に破壊されてしまうという問題が存在する(リードリテンション問題)。
このような問題を解決するため、ECC(Error Check and Correction)用のデータ領域を設け、フラッシュメモリから読み出すデータの異常を検知し、訂正を行うという処理が一般的に行われている。
また、特許文献1には、リードリテンション問題の対策として、フラッシュメモリを構成するブロックからデータが読み出された回数のカウントを行い、データの読み出し回数が規定回数に達したブロックのデータの再書き込み処理を行う不揮発性半導体記憶装置に関する発明が記載されている。ここで、ブロックとは、フラッシュメモリにおいてデータが記憶される領域を構成する単位であり、独立してデータの消去が可能な最小の単位を意味する。
また、特許文献2には、データリテンション問題の対策として、フラッシュメモリに対してデータを書き込んだ後の経過時間を測定し、経過時間が所定の時間を経過した際、フラッシュメモリに対しデータの再書き込み処理を行うリフレッシュ回路を有する装置に関する発明が記載されている。
特開平6−110793 特開2000−11670
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の装置にてフラッシュメモリへのデータの再書き込み処理の実行中に、これらの装置への電力の供給が停止した場合、再書き込み処理は中断されてしまう。そして、電力の供給が停止した際に再書き込み処理の対象となっているブロックのデータは、破壊されてしまうおそれがある。上述したように、フラッシュメモリの記憶容量は増大化しており、フラッシュメモリへの再書き込み処理に必要な時間も増加しているため、再書き込み処理が中断してしまう可能性も高くなっており、何らかの処置を講ずるべきである。
本願発明は上記課題を解決するためになされたものであり、フラッシュメモリ等の記憶媒体への再書き込み処理が中断してしまう可能性を低減することが可能な再書き込み装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の再書き込み装置は、記憶媒体に記憶されているデータの読み出し、及び書き込みを行い、記憶媒体の所定の領域に記憶されているデータを読み出し、読み出したデータを再度書き込む処理であるリフレッシュ処理を行う。そして、再書き込み装置は、記憶媒体の所定の領域に対するリフレッシュ処理を開始する条件であるリフレッシュ処理開始条件を記憶している記憶手段と、記憶手段に記憶されているリフレッシュ処理開始条件が成立したか否かを判定する開始条件判定処理を実行し、開始条件判定処理においてリフレッシュ処理開始条件が成立したと判定した場合、成立したリフレッシュ処理開始条件に係る所定の領域に対しリフレッシュ処理を実行する制御手段とを備える。そして、記憶手段に記憶されているリフレッシュ処理開始条件とは、リフレッシュ処理を最後まで実行できる可能性が高い場合に成立する条件である。
ここで、所定の領域とは、例えば、フラッシュメモリに対するデータの書き込みを行う際の最小単位であっても良いし、データの上書きを行う際の最小単位となるブロックであっても良いし、これらの集合であっても良い。また、記憶媒体に記憶されている一つのファイルを所定の領域とみなしても良い。尚、フラッシュメモリにデータの上書きを行う際は、上書きを行う領域のデータを一旦消去した後にデータを書き込まなければならない。したがって、独立してデータの消去が可能な最小の単位であるブロックは、データの上書きを行う際の最小単位となる。
リフレッシュ処理を実行中に再書き込み装置への電力供給が停止した場合、リフレッシュ処理が中断されてしまう。そして、リフレッシュ処理に係る所定の領域のデータが破壊されてしまうおそれがある。制御手段は、開始条件判定処理において、リフレッシュ処理を最後まで実行できる可能性がどの程度であるかを判断するため、リフレッシュ処理開始条件が成立したか否かを判定する。そして、リフレッシュ処理開始条件が成立した場合、リフレッシュ処理を最後まで実行できる可能性が高いとみなし、リフレッシュ処理を開始する。したがって、記憶媒体へのリフレッシュ処理が、再書き込み装置への電力供給の停止等により中断されてしまう可能性を低減させることが可能となる。
しかし、データリテンション問題が発生する危険性は、所定の領域に対しデータを書き込んだ後に経過した時間により異なり、また、リードリテンション問題が発生する危険性は、所定の領域からデータを読み出した回数等により異なる。
そこで、請求項2に記載の再書き込み装置は、制御手段は、所定の領域に記憶されているデータが破壊されてしまう度合いである危険度を算出する危険度算出処理を実行し、危険度算出処理において算出した危険度が所定の値以上である場合に限り、危険度算出処理に係る所定の領域に対する開始条件判定処理を実行する。
こうすることにより、データリテンション問題やリードリテンション問題が発生する可能性が高い場合に限りリフレッシュ処理を行うことが可能となり、制御手段の処理負荷を必要以上に高めてしまうといった事態を防ぐことができる。また、フラッシュメモリには、データの書き込み回数の制限が存在し、書き込み回数の制限に達した領域には、データを記憶することができなくなる。そこで、上述したように、データリテンション問題等の発生の危険性が高い場合のみリフレッシュ処理を行うことにより、データの書き込み回数の増加を抑えることが可能となり、フラッシュメモリの寿命を延ばすことができる。
また、データリテンション問題やリードリテンション問題が発生する危険性が高い場合は、早急にリフレッシュ処理を実行したほうが良く、リフレッシュ処理を最後まで実行できる可能性が多少低くても、リフレッシュ処理を開始すべきである。
そこで、請求項3に記載の再書き込み装置は、記憶手段は、所定の領域に記憶されているデータが破壊されてしまう度合いである危険度に応じた複数のリフレッシュ処理開始条件を記憶しており、制御手段は、危険度を算出する危険度算出処理を実行し、危険度算出処理に係る所定の領域に対する開始条件判定処理において、危険度算出処理にて算出した危険度に応じたリフレッシュ処理開始条件が成立したか否かを判定する。
こうすることにより、データリテンション問題やリードリテンション問題が発生する危険性が高い場合に対応するリフレッシュ処理開始条件として、これらの問題が発生する危険性が低い場合に比べてより成立し易い条件を設定することが可能となる。したがって、データリテンション問題やリードリテンション問題が発生する危険性が高い場合は、早急にリフレッシュ処理を開始することが可能となる。
また、所定の領域に記憶されているデータの重要度に応じて、リフレッシュ処理を開始する際の優先度が異なるといった場合等を想定することができる。また、ファイルを所定の領域とみなす場合であれば、ファイルのサイズによりリフレッシュ処理に必要な時間が異なるため、ファイルのサイズに応じたリフレッシュ処理開始条件を設定したほうが良い。
そこで、請求項4に記載の再書き込み装置は、記憶媒体には、複数の所定の領域が存在し、記憶手段は、記憶媒体の所定の領域に応じた複数のリフレッシュ処理開始条件を記憶しており、制御手段は、開始条件判定処理において、この開始条件判定処理に係る所定の領域に応じたリフレッシュ処理開始条件が成立したか否かを判定する。
こうすることにより、所定の領域に記憶されているデータの重要度や、所定の領域のサイズに応じた適切なリフレッシュ処理開始条件を設けることが可能となる。
また、最適なリフレッシュ処理開始条件は、所定の領域のサイズや、所定の領域に記憶さているデータの重要度等の様々な要因により異なることが予想される。
そこで、請求項5に記載の再書き込み装置は、ユーザの要求を受け付ける受付手段を更に備え、制御手段は、受付手段を介して受け付けたユーザの要求に基づき、記憶手段に記憶されているリフレッシュ処理開始条件を設定する。
こうすることにより、再書き込み装置の利便性が向上する。
また、既に説明したように、フラッシュメモリにデータが書き込まれた後に経過した時間により、データリテンション問題が発生する危険性が異なる。
そこで、請求項6に記載の再書き込み装置は、制御手段は、危険度算出処理において、所定の領域にデータが書き込まれた後に経過した時間に基づき、危険度を算出する。
こうすることにより、データリテンション問題が発生する危険度を適切に算出することができる。
また、既に説明したように、NAND型フラッシュメモリに記憶されているデータを読み出した回数により、リードリテンション問題が発生する危険性が異なる。
そこで、請求項7に記載の再書き込み装置では、制御手段は、危険度算出処理において、所定の領域に書き込まれたデータを読み出した回数に基づき、危険度を算出する。
こうすることにより、リードリテンション問題が発生する危険度を適切に算出することができる。
また、フラッシュメモリのある領域に対するデータ更新の累積回数により、この領域において、データリテンション問題やリードリテンション問題が発生する危険性が変動する。
そこで、請求項8に記載の再書き込み装置では、記憶媒体においてデータが記憶される領域は、1又は2以上の記憶単位から構成されている。また、この再書き込み装置は、所定の領域と重複する記憶単位のうち少なくとも一つの記憶単位に対するデータ更新の累積回数を特定する累積回数特定手段を更に備える。そして、制御手段は、危険度算出処理において、この危険度算出処理に係る所定の領域に含まれる記憶単位に対するデータ更新の累積回数を、累積回数特定手段を介して特定し、特定したデータ更新の累積回数を更に加味して、危険度を算出する
ここで、記憶単位とは、例えば、データの書き込みの最小単位であっても良いし、データの上書きを行う際の最小単位となるブロックであっても良い。
制御手段は、所定の領域と重複する記憶単位のうちのいずれか一つ記憶単位におけるデータ更新の累積回数に基づき、所定の領域におけるデータ更新の累積回数を見積もり、見積もった累積回数を加味して危険度を算出しても良い。また、制御手段は、所定の領域と重複する記憶単位のうち、最もデータ更新の累積回数の多い記憶単位におけるデータ更新の累積回数を加味して危険度を算出しても良い。
こうすることにより、データリテンション問題やリードリテンション問題が発生する危険度を、より適切に算出することができる。
また、記憶単位とは、データの書き込みの最小単位やブロック等の集合であっても良い。記憶単位へのデータ更新の累積回数を特定することにより、記憶単位を構成するデータ書き込みの最小単位やブロック等のデータ更新の累積回数を予測し、予測したデータ更新の累積回数に基づき、データリテンション問題等が発生する危険度を算出することが可能となる。
また、車載装置においても、フラッシュメモリ等から構成される記憶媒体に記憶されているデータを用いた処理が行われている。車両においては、運転が終了した後はバッテリへの負荷を低減させるため、一般的には車載装置への電力の供給が制限されており、運転終了後、電力の供給が停止してしまう車載装置も存在する。また、運転終了後も電力が供給される車載装置においても、運転終了後は消費電力を極力低減させることが要求されており、運転終了後にリフレッシュ処理を行うことは、望ましいことではない。
そこで、請求項9に記載の再書き込み装置は、車両に搭載されている。
こうすることにより、運転終了により電力供給が停止してしまう車載装置において、運転終了時に記憶媒体へのリフレッシュ処理が中断されてしまう可能性を低減させることが可能となる。また、運転終了後も電力が供給される車載装置においても、リフレッシュ処理を実行中に車両の運転が終了してしまい、運転終了後もリフレッシュ処理を継続して行うために電力を供給しなければならないといった事態を防ぐことができる。
また、リフレッシュ処理開始条件とは、具体的には、次のようなものであると良い。
請求項10に記載の再書き込み装置は、車両の経路を特定する経路特定手段と、車両が走行中の道路の種別を特定する道路種別特定手段とを更に備える。そして、記憶手段に記憶されているリフレッシュ処理開始条件の一つは、車両が高速道路を走行する予想時間に関する条件である第一の条件である。そして、制御手段は、開始条件判定処理において、走行中の道路の種別が高速道路である場合、経路特定手段が特定した車両の経路に基づき、この車両がこの高速道路を走行する予想時間を算出し、車両が高速道路を走行する予想時間が所定の時間以上である場合、第一の条件が成立したとみなし、リフレッシュ処理開始条件が成立したと判定する。
通常、高速道路の走行途中で運転が終了してしまう可能性は低いと考えられる。したがって、車両が高速道路を走行中に、車両がこの高速道路を走行する予想時間が十分長い場合にリフレッシュ処理を開始することにより、運転終了によりリフレッシュ処理が中断してしまう可能性を低減させることができる。
また、請求項11に記載の再書き込み装置では、記憶手段に記憶されている第一の条件には、車両の速度に関する条件が更に含まれている。そして、制御手段は、開始条件判定処理において、車両が高速道路を走行する予想時間が所定の時間以上であり、なおかつ、車両の速度が所定の速度以上である場合、第一の条件が成立したとみなし、リフレッシュ処理開始条件が成立したと判定する。
こうすることにより、例えば、車両を停止させるために減速している場合等は、車両が高速道路を走行している場合であってもリフレッシュ処理が開始されることはない。したがって、より精度良く、リフレッシュ処理が中断してしまう可能性を判断することが可能となる。
また、請求項12に記載の再書き込み装置は、車両の経路を特定する経路特定手段と、経路特定手段が特定した車両の経路において、渋滞中の区間を特定する渋滞区間特定手段と、車両の現在地を特定する第一の現在地特定手段とを更に備える。そして、記憶手段に記憶されているリフレッシュ処理開始条件の一つは、車両が渋滞中の区間を走行する予想時間に関する条件である第二の条件である。そして、制御手段は、開始条件判定処理において、第一の現在地特定手段が特定した車両の現在地が、渋滞区間特定手段が特定した渋滞中の区間に存在する場合、経路特定手段が特定した車両の経路と、渋滞区間特定手段が特定したこの車両の経路における渋滞中の区間とに基づき、この車両が、現在走行中の渋滞中の区間を走行する予想時間を算出し、車両が渋滞中の区間を走行する予想時間が所定の時間以上である場合、第二の条件が成立したとみなし、リフレッシュ処理開始条件が成立したと判定する。
通常、渋滞区間の走行途中で運転が終了してしまう可能性は低いと考えられる。したがって、車両が渋滞区間を走行中に、車両がこの渋滞区間を走行する予想時間が十分長い場合にリフレッシュ処理を開始することにより、運転終了によりリフレッシュ処理が中断してしまう可能性を低減させることができる。
また、請求項13に記載の再書き込み装置は、記憶手段に記憶されている第二の条件には、車両の速度に関する条件が更に含まれている。そして、制御手段は、開始条件判定処理において、車両が渋滞中の区間を走行する予想時間が所定の時間以上であり、なおかつ、車両の速度が所定の速度以上である場合、第二の条件が成立したとみなし、リフレッシュ処理開始条件が成立したと判定する。
こうすることにより、例えば、車両を停止させるために減速している場合等は、車両が渋滞区間を走行している場合であってもリフレッシュ処理が開始されることはない。したがって、より精度良く、リフレッシュ処理が中断してしまう可能性を判断することが可能となる。
また、リフレッシュ処理開始条件が成立し、リフレッシュ処理を開始した場合であっても、状況の変化により再書き込み装置が搭載された車両の運転が終了する場合もある。例えば、フラッシュメモリから構成される記憶媒体のデータの上書きを行う場合は、上述したブロック単位でデータの上書きを行わなければならないが、データの上書きの途中で電力供給が停止した場合、データの上書きを行っているブロックのデータは破壊されてしまうおそれがある。
そこで、請求項14に記載の再書き込み装置では、記憶媒体においてデータが記憶される領域は、複数の書き込み単位から構成されている。そして、制御手段は、記憶媒体にデータを書き込む際は、書き込み単位毎にデータを書き込み、リフレッシュ処理において、所定の領域を構成する書き込み単位から読み出したデータを、再度同一の書き込み単位に書き込み、リフレッシュ処理を実行中、車両の運転が終了する状況であるか否かを判定する運転終了判定処理を更に実行する。そして、制御手段は、運転終了判定処理において、車両の運転が終了する状況であると判定した場合において、書き込み単位へのデータの書き込み中である場合は、データの書き込みが終了した時点で実行中のリフレッシュ処理を中断し、書き込み単位へのデータの書き込み中でない場合は、実行中のリフレッシュ処理を中断する。
ここで、書き込み単位とは、ブロックであっても良い。ブロックにデータの上書き処理を行っている最中に電力の供給が停止した場合、このブロックのデータが破壊されてしまうおそれがある。
しかし、このような構成を有することにより、車両の運転が終了する状況となった場合に、記憶媒体に記憶されているデータを破壊することなくリフレッシュ処理を中断することが可能となる。
また、運転終了判定処理とは、具体的には、次のようなものであると良い。
請求項15に記載の再書き込み装置は、施設の位置及び施設の情報を特定可能な地図データを取得する地図データ取得手段と、地図データ取得手段が取得した地図データが示す地図において、車両の現在地を特定する第二の現在地特定手段とを更に備える。そして、制御手段は、運転終了判定処理において、第二の現在地特定手段を介して車両の現在地を特定し、特定した車両の現在地周辺の施設の情報を、地図データ取得手段が取得した地図データに基づき特定し、特定した車両の現在地周辺の施設の情報に基づき、車両の運転が終了する状況であるか否かを判定する。
こうすることにより、例えば、再書き込み装置が搭載された車両が駐車場等の施設に進入した場合、車両の運転が終了する状況であると判定し、リフレッシュ処理を中止させることが可能となる。
また、請求項16に記載の再書き込み装置は、車両の目的地を特定する目的地特定手段と、車両の現在地を特定する第二の現在地特定手段とを更に備え、制御手段は、運転終了判定処理において、目的地特定手段が特定した車両の目的地と、第二の現在地特定手段が特定した車両の現在地とに基づき、車両の運転が終了する状況であるか否かを判定する。
こうすることにより、例えば、再書き込み装置が搭載された車両においてナビゲーション装置による経路案内が行われている場合、経路案内の目的地に到着した際に車両のエンジンが停止する状況であると判定し、リフレッシュ処理を中止させることが可能となる。
また、例えば、車両の振動が激しい場合等は、記憶媒体と再書込み装置との接触が悪くなり、リフレッシュ処理を正常に実施することができなくなり、記憶媒体に記憶されているデータが破壊されてしまうといった事態が発生するおそれがある。
そこで、請求項17に記載の再書き込み装置では、記憶媒体においてデータが記憶される領域は、複数の書き込み単位から構成されている。そして、制御手段は、記憶媒体にデータを書き込む際は、書き込み単位毎にデータを書き込み、リフレッシュ処理において、所定の領域を構成する書き込み単位から読み出したデータを、再度同一の書き込み単位に書き込む。また、制御手段は、リフレッシュ処理を実行中、リフレッシュ処理の正常な実行が可能であるか否かを判定する正常実行判定処理を更に実行する。そして、制御手段は、正常実行判定処理において、リフレッシュ処理の正常な実行が不可能であると判定した場合において、書き込み単位へのデータの書き込み中である場合は、データの書き込みが終了した時点で実行中のリフレッシュ処理を中断し、書き込み単位へのデータの書き込み中でない場合は、実行中のリフレッシュ処理を中断する。
こうすることにより、リフレッシュ処理を正常に実施できない状況になった場合は、データを破壊することなくリフレッシュ処理を中止することが可能となり、より安全にリフレッシュ処理を行うことが可能となる。
また、次のような条件が成立した際は、リフレッシュ処理を正常に実施できない状況に陥ったと判定しても良い。
請求項18に記載の再書き込み装置は、車両の速度を取得する車速取得手段を更に備え、制御手段は、正常実行判定処理において、車速取得手段が取得した車両の速度が所定の値以上である場合、リフレッシュ処理の正常な実行が不可能であると判定する。
速度が上昇するにつれて、路面の段差の影響等により生じる車両の振動は大きくなり、リフレッシュ処理の正常な実施を妨げるおそれがある。したがって、このような構成を有することにより、より安全にリフレッシュ処理を行うことが可能となる。
また、請求項19に記載の再書き込み装置は、車両が走行中の道路に関する情報を特定する道路情報特定手段を更に備え、制御手段は、正常実行判定処理において、道路情報特定手段が特定した車両が走行中の道路に関する情報に基づき、車両が悪路を走行しているか否かを判定し、車両が悪路を走行している場合、リフレッシュ処理の正常な実行が不可能であると判定する。
ここで、道路情報特定手段は、地図データと車両の現在地に基づき、車両が走行中の道路に関する情報を特定しても良い。具体的には、例えば、制御手段は、走行中の道路が、ナビゲーション装置の経路案内に用いられない道路である場合は、車両が悪路を走行していると判定しても良い。
悪路を走行する際は車両の振動が大きくなり、リフレッシュ処理の正常な実施を妨げるおそれがある。したがって、このような構成を有することにより、より安全にリフレッシュ処理を行うことが可能となる。
また、記憶媒体へのデータの書き込み処理等を実行中に、再書き込み装置と記憶媒体との接続が断たれた場合、データの書き込み処理等が中断し、書き込み中のデータが破壊されてしまうといった事態が発生するおそれがある。
そこで、請求項20に記載の再書き込み装置は、データの書き込み、及び読み出しを行う記憶媒体を挿入する挿入口を有しており、挿入口を覆うことにより、挿入口から挿入された記憶媒体の抜き取りを遮ることが可能な遮断手段と、遮断手段をロックするロック手段とを更に備える。そして、制御手段は、記憶媒体に対しデータの書き込みを行っている際、ロック手段により、挿入口を覆っている遮断手段をロックする。
こうすることにより、記憶媒体に対するデータの書き込み処理等を実行中に、再書き込み装置に接続されている記憶媒体が抜き取られ、再書き込み装置と記憶媒体との接続が断たれてしまうといった事態を防ぐことができる。
また、記憶媒体に対するデータの書き込み処理等を実行中に再書き込み装置と記憶媒体との接続が断たれてしまうことを防ぐため、次のような構成を有していても良い。
請求項21では、車両には、運転が開始される際にステアリングを所定の位置に移動するステアリング位置移動装置が備え付けられており、再書き込み装置は、データの書き込み、及び読み出しを行う記憶媒体を挿入する挿入口を有しており、挿入口は、車両の運転が開始される際に、ステアリング位置移動装置がステアリングを移動することにより遮蔽される部位に配置されている。
こうすることにより、車両の運転中は、再書き込み装置に接続されている記憶媒体が挿入口から抜き取られることが無くなる。したがって、再書き込み装置が記憶媒体に対しデータの書き込み処理等を実行している際に、再書き込み装置と記憶媒体との接続が断たれてしまうといった事態を防ぐことができる。
また、請求項22に記載の再書き込み装置は、データの書き込み、及び読み出しを行う記憶媒体を挿入する挿入口を有しており、挿入口は、車両のボデーにおけるドアとの当接面、又は、車両のドアにおけるボデーとの当接面に配置されている。
通常、車両の走行中は車両のドアは閉められており、車両の運転中は、ドアが閉められている可能性が高い。したがって、こうすることにより、再書き込み装置が記憶媒体に対しデータの書き込み処理等を実行している際に、記憶媒体が挿入口から抜き取られることにより再書き込み装置と記憶媒体との接続が断たれてしまうといった事態が発生する可能性を低減させることができる。
また、請求項23に記載されているように、請求項1から請求項22のいずれかに記載の再書き込み装置の制御手段として機能させるためのプログラムを、再書き込み装置が内蔵するコンピュータに実行させるようになっていても良い。
請求項23の記載の様になっていれば、例えば、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータが読みとり可能な記録媒体にプログラムを記録し、そのプログラムを必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより再書き込み装置として機能させることができる。また、プログラムはネットワークを用いて流通させることも可能であるため、再書き込み装置の機能向上も容易となる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
図1に記載されているブロック図は、本実施形態において説明する車載システム1の構成を示している。車載システム1は、ナビゲーション装置10と、メモリカードリーダライタ20と、メモリカード30とから構成される。ナビゲーション装置10とメモリカードリーダライタ20とは、バスにより接続されている。また、メモリカードリーダライタ20は、メモリカード30と接続されている。ナビゲーション装置10は、バスを介してメモリカードリーダライタ20に対しデータを送信し、メモリカードリーダライタ20に対し、接続されているメモリカード30に対するデータの読み出し、書き込み、及び消去を指示する。
車載システム1を構成するナビゲーション装置10、メモリカードリーダライタ20、及びメモリカード30の構成について説明する。
(1)ナビゲーション装置10の構成について
図1に記載されているブロック図は、車載システム1を構成するナビゲーション装置10の構成を示している。ナビゲーション装置10は、操作部11、表示部12、スピーカ13、記憶部14、通信部15、制御部16、位置検出器17、外部通信機18、及び車内LAN通信部19から構成されている。
操作部11は、ユーザからの各種指示を受け付ける部位であり、具体的にはメカニカルなキースイッチや、タッチスイッチ等から構成される。
表示部12は、各種表示を行う部位であり、具体的にはLCDや有機EL等から構成される。
スピーカ13は、制御部16から入力された信号に基づき音声を出力する部位である。
記憶部14は、記憶保持動作が不要なデバイス(例えば、HDD)から構成され、各種情報を記憶することができる。記憶部14には、後述する再書き込み処理管理テーブルと、リフレッシュ処理開始条件テーブルとが記憶されている。
通信部15は、バスを介してメモリカードリーダライタ20と通信を行う部位である。
制御部16は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部16は、ROMに記憶されているプログラムに従いナビゲーション装置10の各部位を制御する部位である。また、制御部16は、メモリカード30に記憶されている地図データや、位置検出器17により検出された自車両の現在地等に基づきユーザの目的地までの経路を特定し、特定した経路に基づきユーザの目的地までの経路案内を行う周知の経路案内処理を行う。また、制御部16は、通信部15を介してメモリカードリーダライタ20と通信を行い、メモリカードリーダライタ20に接続されているメモリカード30に対するデータの読み出し、書き込み、及び消去を行う。尚、メモリカード30を構成するフラッシュメモリは、1又は2以上のブロックから構成されている。このブロックとは、独立してデータの消去が可能な最小の単位のことであり、データの消去は、このブロック単位で行われる。また、制御部16はカレンダー機能を有しており、現在の年月日を特定することができる。
位置検出器17は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの電波を、図示しないGPSアンテナを介して受信して車両の位置、方位、速度等を検出するGPS受信器17aと、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ17bと、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出する距離センサ17cとを備えている。そして、これらは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。
外部通信機18は、路側に設置された光ビーコンや電波ビーコン等を介してVICSの情報センタから交通情報(事故情報や渋滞情報等)を取得する。また、FM多重放送によって送信される交通情報も取得する。
車内LAN通信部19は、図示しない車内LANを介して種々の情報の送受信を行う部位である。
(2)メモリカードリーダライタ20の構成について
次に、メモリカードリーダライタ20について説明する。
メモリカードリーダライタ20は、メモリカード30と着脱可能に構成されており、メモリカードリーダライタ20の挿入口からメモリカード30を挿入することにより、メモリカードリーダライタ20とメモリカード30とが接続される。メモリカードリーダライタ20は、ナビゲーション装置10からの指示に基づき、メモリカード30に対するデータの書き込み、及び消去を行う。また、メモリカードリーダライタ20は、ナビゲーション装置10からの指示に基づきメモリカード30からデータを読み出し、読み出したデータを、バスを介してナビゲーション装置10に送信する。また、メモリカードリーダライタ20は、接続されているメモリカード30を構成するフラッシュメモリのブロックのサイズと、各ブロックの先頭アドレスとを特定する。
図2の(a)は、メモリカードリーダライタ20の挿入口22を正面方向から見た斜視図である。また、図2の(b)及び(c)は、図2(a)の斜視図におけるA断面を、矢印27の方向に見た断面図である。
まず、図2(a)を用いて、メモリカードリーダライタ20の挿入口22付近の構造について説明する。車室内の所定の領域に凹部21が設けられており、この凹部21の奥の面に挿入口22が設けられている(この凹部21が配置される部位については後述する)。そして、凹部21の長手方向の両端の壁に軸架された支軸26が、長手方向と直行する上下方向の下側に設けられており、この支軸により支えられる蓋部23が設けられている。また、凹部21の上下方向の上側には、閉じられた蓋部23を支える支持部24が設けられている。また、凹部21の上下方向の上側には、ナビゲーション装置10からの指示に基づき上下方向に伸縮する突起部25aが設けられており、蓋部23には、蓋部23が閉じられた状態で突起部25aが下方向に伸びた際に挿通する位置に、挿通穴25bが設けられている。そして、突起部25aと挿通穴25bとにより、閉じられた蓋部23をロックするロック機構25が構成されている。
図2の(b)及び(c)は、図2(a)の斜視図におけるA断面を、蓋部23が閉じた状態で矢印27の方向に見た断面図である。図2(b)及び(c)を用いて、ロック機構25の動作について説明する。
図2(b)は、メモリカードリーダライタ20がメモリカード30のデータの更新を行う時のロック機構25の様子を示している。メモリカードリーダライタ20は、メモリカード30のデータの更新を開始する際は突起部25aを下方向に伸ばし、伸びた状態の突起部25aが挿通穴25bを挿通することにより、閉じられた蓋部23をロックする。尚、メモリカード30のデータを更新するとは、メモリカード30に対するデータの書き込み、又はデータの消去を意味する。
また、図2(c)は、メモリカードリーダライタ20がメモリカード30のデータの更新を行っていない時のロック機構25の様子を示している。メモリカードリーダライタ20は、メモリカード30のデータの更新が終了した際は、挿通穴25bを挿通している突起部25aを縮めることにより、蓋部23をアンロックする。
(3)メモリカード30の構成について
次に、メモリカード30の構成について説明する。メモリカード30はNAND型フラッシュメモリ等から構成されている。メモリカード30を構成するNAND型フラッシュメモリは、1又は2以上のブロックから構成されている。このブロックとは、独立してデータの消去が可能な最小の単位である。フラッシュメモリに対するデータの上書きを行う場合、記憶されているデータを消去した後に新たなデータを書き込む必要があるため、ブロック単位でデータの上書きが行われる。また、このブロックは、複数のページから構成されている。このページとは、データの書き込みを行う際の最小単位である。
メモリカード30には、地図データと、施設検索データと、プログラムデータとが記憶されている。この地図データは、ナビゲーション装置10を構成する制御部16が行う経路案内処理にて用いられ、この地図データに基づき、道路種別や施設の位置及び情報を特定することができる。地図データ、施設検索データ、及びプログラムデータは、それぞれ複数のファイルから構成されている。
[第一実施形態]
第一実施形態の車載システム1では、メモリカード30に記憶されているファイルにデータリテンション問題が発生する危険度に応じて設けられているリフレッシュ処理開始条件が成立しているか否かを判定する。第一実施形態の車載システム1について以下に説明する。
尚、第一実施形態では、車載システム1が搭載された自車両がユーザから運転を終了する旨の操作を受け付けた際、車載システム1は、運転中よりも消費電力を低減させるモードである省電力モードに遷移する。
[配置について]
第一実施形態の車載システム1を構成するメモリカードリーダライタ20の配置について説明する。
図3(a)及び(b)は、車載システム1が搭載された自車両のステアリング部分を運転席から見た正面図である。このステアリング部分の傾き及び上下の位置は、自車両に搭載された図示しないステアリング位置移動装置により調整される。ステアリング位置移動装置は、運転終了時(例えば、キーが抜かれた時)、ドライバの降車を容易にするため、ステアリング部分の傾きを上側に傾けると共に、ステアリング部分を上方向に移動させる。また、ステアリング位置移動装置は、運転開始時(例えば、キーが挿入された時)、ステアリング部分の傾きを下側に傾けると共に、ステアリング部分を下方向に移動させる。
図3(a)は、運転開始時に、ステアリング位置移動装置がステアリング部分の位置及び傾きを調整した後のステアリング部分の様子を示している。また、図3(b)は、運転終了時に、ステアリング位置移動装置がステアリング部分の位置及び傾きを調整した後のステアリング部分の様子を示している。
図3(b)に記載されている配置領域100は、運転終了時に、ステアリング位置移動装置がステアリング部分を上方向に移動させることにより現れる部位である。この配置領域100に、図2(a)に記載されているメモリカードリーダライタ20の凹部21が配置されている。
[動作の説明]
次に、第一実施形態の車載システム1の動作について説明する。
(1)再書き込み処理管理テーブルについて
まず、第一実施形態の車載システム1を構成するナビゲーション装置10の記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルについて説明する。
図4に記載されている表は、再書き込み処理管理テーブルを示している。再書き込み処理管理テーブルを構成するレコードは、メモリカードリーダライタ20に接続されているメモリカード30に記憶されているファイルに対応している。再書き込み処理管理テーブルは、「ID」と、「ファイル名称」と、「更新回数」と、「書込み年月日」と、「危険度」と、「アドレス」と、「ファイルサイズ」という項目から構成されている。
「ID」とは、再書き込み処理管理テーブルを構成するレコードを特定するための番号を示す項目である。
「ファイル名称」とは、レコードに対応するファイルの名称を示す項目である。
「更新回数」とは、レコードに対応するファイルが記憶されている領域と重複するブロックのうち、ブロックに記憶されているデータの累積更新回数が最大であるブロックにおける、データの累積更新回数を示す項目である。
「書込み年月日」とは、レコードに対応するファイルがメモリカード30に書き込まれた日時を示す項目である。
「危険度」とは、レコードに対応するファイルにデータリテンション問題が発生する危険度を示す項目である。データリテンション問題が発生する危険度には、Lv0からLv4の5段階のレベルが存在する。メモリカード30に新たにファイルを書き込んだ際、このファイルの危険度はLv0となり、時間の経過と共にレベルが上昇する。「危険度」は、「Lv1」と、「Lv2」と、「Lv3」と、「Lv4」という四つの項目から構成されており、各項目は、項目名が示す危険度のレベルに対応している。これらの項目には、日付又は空値が設定される。これらの項目に設定された日付は、危険度が、項目名が示すレベルとなった日付を示している。また、空値は、危険度が、項目名が示すレベルに達していないことを示している。「Lv1」から「Lv4」の全てに空値が設定されている場合、このレコードに対応するファイルの危険度はLv0となる。
「アドレス」とは、メモリカード30を構成するフラッシュメモリにおいて、レコードに対応するファイルが記憶されている領域の先頭アドレスを示す項目である。
「ファイルサイズ」とは、レコードに対応するファイルのサイズを示す項目である。
第一実施形態のナビゲーション装置10を構成する制御部16は、再書き込み処理管理テーブルが示す情報に基づき、メモリカード30に記憶されているファイルを一旦読み出して制御部16が有するRAMに保存し、保存したファイルを再度同一の領域に上書きする処理であるリフレッシュ処理を実行する。
(2)リフレッシュ処理開始条件テーブルについて
次に、リフレッシュ処理開始条件テーブルについて説明する。リフレッシュ処理開始条件とは、第一実施形態の車載システム1を構成するメモリカード30に記憶されているファイルに対するリフレッシュ処理を開始する条件のことである。第一実施形態の車載システム1を構成するナビゲーション装置10の記憶部14にはリフレッシュ処理開始条件テーブルが記憶されており、このテーブルには、リフレッシュ処理開始条件が登録されている。また、ユーザは、リフレッシュ処理開始条件を設定することができる(詳細については後述する)。
図5に記載されている表は、リフレッシュ処理開始条件テーブルを示している。このリフレッシュ処理開始条件テーブルのレコードはメモリカード30に記憶されているファイルに対応しており、対応するファイルのリフレッシュ処理開始条件を示している。リフレッシュ処理開始条件テーブルは、「ID」と、「ファイル名称」と、「リフレッシュ処理開始条件」という項目から構成されている。
「ID」とは、リフレッシュ処理開始条件テーブルを構成するレコードを特定するための番号を示す項目である。
「ファイル名称」とは、レコードに対応するファイルの名称を示す項目である。
「リフレッシュ処理開始条件」とは、レコードに対応するファイルのリフレッシュ処理開始条件を示している。リフレッシュ処理開始条件は、レコードに対応するファイルにデータリテンション問題が発生する危険度に応じて設定されており、「リフレッシュ処理開始条件」には、「Lv1」と、「Lv2」と、「Lv3」という項目が存在する。これらの項目は、項目名が示す危険度のレベルに対応するリフレッシュ処理開始条件を示している。尚、危険度がLv0の場合、データリテンション問題が発生する危険度が非常に低く、リフレッシュ処理を行わないため、Lv0に応じたリフレッシュ処理開始条件は存在しない。また、危険度がLv4の場合、強制的にリフレッシュ処理が行われるため、Lv4に応じたリフレッシュ処理開始条件は存在しない(詳細については後述する)。
ここで、リフレッシュ処理開始条件の具体的内容について説明する。リフレッシュ処理開始条件とは、自車両が高速道路を走行する予想時間に関する条件と、自車両が渋滞区間を走行する予想時間に関する条件とのいずれか一方である。自車両が高速道路を走行する予想時間に関する条件とは、具体的には、自車両が高速道路を走行する予想時間が閾値以上である場合、リフレッシュ処理を開始するという条件である。また、自車両が渋滞区間を走行する予想時間に関する条件とは、具体的には、自車両が渋滞区間を走行する予想時間が閾値以上である場合、リフレッシュ処理を開始するという条件である。
尚、ユーザは、リフレッシュ処理開始条件テーブルに登録されているリフレッシュ処理開始条件を設定することが可能である(詳細については後述する)。リフレッシュ処理開始条件テーブルには、高いレベルの危険度に対応するリフレッシュ処理開始条件として、低いレベルの危険度に対応するリフレッシュ処理開始条件に比べ、より成立し易い条件が登録されていると良い。したがって、例えば、工場から出荷した時点において、Lv1の危険度に対応する条件として“自車両が高速道路を走行する予想時間が30分以上”という条件が、Lv2の危険度に対応する条件として“自車両が高速道路を走行する予想時間が15分以上”という条件が、Lv3の危険度に対応する条件として“自車両が高速道路を走行する予想時間が5分以上”という条件が、それぞれ設定されていると良い。こうすることにより、データリテンション問題が発生する危険度が高い場合は、危険度が低い場合に比べより早急にリフレッシュ処理を開始することができる。
(3)リフレッシュ処理開始条件の設定画面について
ユーザは、リフレッシュ処理開始条件テーブルに登録されているリフレッシュ処理開始条件を設定することができる。図6は、ユーザがリフレッシュ処理開始条件の設定を行う際に、ナビゲーション装置10の表示部12に表示される画面である設定画面200を示している。
設定画面200は、ファイル名称表示210と、危険度表示220と、条件表示230とを有している。
ファイル名称表示210とは、選択されているファイルのファイル名称を示す表示である。設定画面200のファイル名称表示210は、ファイルとして地図データAが選択されていることを示している。
危険度表示220とは、選択されている危険度のレベルを示す表示である。設定画面200の危険度表示220は、危険度のレベルとしてLv1が選択されていることを示している。
条件表示230とは、ユーザが設定可能なリフレッシュ処理開始条件と、現在設定されているリフレッシュ処理開始条件とを示す表示である。設定画面200の条件表示230は、リフレッシュ処理開始条件として、自車両が高速道路を走行する予想時間に関する条件と、自車両が渋滞区間を走行する予想時間に関する条件とのうちのいずれか一方を設定可能であることを示している。そして、現在設定されているリフレッシュ処理開始条件は、自車両が高速道路を走行する予想時間に関する条件であることを示しており、その具体的内容は、“自車両が高速道路を走行する際の予想時間が20分以上である”ことを示している。
(4)再書き込み処理について
次に、第一実施形態の車載システム1が、車載システム1が搭載された自車両の運転中に定期的に行う処理である再書き込み処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。
S305では、車載システム1のナビゲーション装置10を構成する制御部16は、サブルーチンである危険度算出処理を実行する。この危険度算出処理とは、メモリカードリーダライタ20に接続されているメモリカード30に記憶されているファイルに、データリテンション問題が発生する危険度を算出する処理である。危険度算出処理の終了後、制御部16は、S310に処理を移行する。
S310では、制御部16は、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの先頭レコードを読み出し、制御部16が有するRAMの所定の領域に一時的に保存し、S315に処理を移行する。
S315では、制御部16は、RAMの所定の領域に一時的に保存されているレコードを参照し、このレコードの「危険度」がLv0であるか否か判定する。「危険度」がLv0である場合(S315:Yes)、S360に処理を移行し、「危険度」がLv0でない場合(S315:No)、S320に処理を移行する。
S320では、制御部16は、RAMの所定の領域に一時的に保存されているレコードを参照し、このレコードの「危険度」がLv4であるか否か判定する。「危険度」がLv4である場合(S320:Yes)、S355に処理を移行し、「危険度」がLv4でない場合(S320:No)、S325に処理を移行する。
S325では、制御部16は、RAMの所定の領域に一時的に保存されているレコードを参照し、このレコードの「ファイル名称」と「危険度」とを特定する。そして、制御部16は、このレコードの「ファイル名称」と「危険度」に対応するリフレッシュ処理開始条件を、記憶部14に記憶されているリフレッシュ処理開始条件テーブルから読み出し、RAMに一時的に記憶し、S330に処理を移行する。
S330では、制御部16は、S325にてRAMに一時的に保存したリフレッシュ処理開始条件の内容をチェックする。このリフレッシュ処理開始条件が、自車両が高速道路を走行する予想時間に関する条件である場合、制御部16は、S335に処理を移行する。このリフレッシュ処理開始条件が、自車両が渋滞区間を走行する予想時間に関する条件である場合、制御部16は、S345に処理を移行する。
S335では、制御部16は、位置検出器17により自車両の現在地を特定し、メモリカード30から、自車両の現在地周辺の地図データを読み出す。そして、制御部16は、自車両の現在地と、現在地周辺の地図データとに基づき、自車両が走行中の道路を特定する。また、制御部16は、車内LAN通信部19を介して自車両の速度等を取得する。そして、自車両の速度が時速10km/h以上で、なおかつ自車両が走行中の道路が高速道路である場合、制御部16は、S340に処理を移行する。自車両の速度が時速10km/h未満である場合、または、自車両が走行中の道路が高速道路でない場合、制御部16は、S360に処理を移行する。
S340では、制御部16は、車内LAN通信部19を介して取得した自車両の速度に基づき、自車両が走行中の高速道路を走行する予想時間を算出する。具体的には、例えば、制御部16は、経路案内処理を実行中であれば、経路案内に係る経路に基づき高速道路の走行距離を特定し、この走行距離と自車両の速度とに基づき、高速道路を走行する予想時間を算出しても良い。そして、自車両が高速道路を走行する予想時間が閾値以上である場合、制御部16は、S355に処理を移行する。また、自車両が高速道路を走行する予想時間が閾値未満である場合、制御部16は、S360に処理を移行する。
S345では、制御部16は、位置検出器17により自車両の現在地を特定し、メモリカード30から、自車両の現在地周辺の地図データを読み出す。また、制御部16は、外部通信機18を介して現在地周辺の交通情報を取得する。そして、制御部16は、自車両の現在地と、現在地周辺の地図データと、現在地周辺の交通情報に基づき、現在地周辺の道路の交通状況を特定する。また、制御部16は、車内LAN通信部19を介して自車両の速度等を取得する。そして、自車両の速度が時速10km/h以上で、なおかつ自車両が走行中の道路が渋滞区間である場合、制御部16は、S350に処理を移行する。自車両の速度が時速10km/h未満である場合、または、自車両が走行中の道路が渋滞区間でない場合、制御部16は、S360に処理を移行する。
S350では、制御部16は、自車両が渋滞区間を走行する予想時間を算出する。具体的には、例えば、制御部16は、経路案内処理を実行中であれば、外部通信機18を介して取得した現在地周辺の交通情報に基づき経路案内に係る経路の道路状況を特定し、自車両が渋滞区間を走行する予想時間を算出しても良い。そして、自車両が渋滞区間を走行する予想時間が閾値以上である場合、制御部16は、S355に処理を移行する。また、自車両が渋滞区間を走行する予想時間が閾値未満である場合、制御部16は、S360に処理を移行する。
S355では、制御部16は、サブルーチンであるリフレッシュ処理を実行する。このとき、制御部16は、RAMの所定の領域に一時的に保存されているレコードを入力引数としてリフレッシュ処理を実行する。リフレッシュ処理の実行後、制御部16は、S360に処理を移行する。
S360では、制御部16は、RAMの所定の領域に一時的に保存されているレコードが、再書き込み処理管理テーブルの最終レコードであるか否かを判定する。最終レコードであると判定した場合(S360:Yes)、制御部16は、再書き込み処理を終了する。最終レコードでないと判定した場合(S360:No)、制御部16は、S365に処理を移行する。
S365では、制御部16は、RAMの所定の領域に一時的に保存されているレコードの次のレコードを記憶部14から読み出し、RAMの所定の領域に一時的に保存し、S315に処理を移行する。
(5)危険度算出処理について
次に、第一実施形態の再書き込み処理のS305からコールされるサブルーチンである危険度算出処理について、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。
S405では、車載システム1のナビゲーション装置10を構成する制御部16は、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの先頭レコードを読み出し、制御部16が有するRAMに一時的に保存し、S410に処理を移行する。
S410では、制御部16は、RAMに一時的に保存されているレコードを参照して、このレコードの「更新回数」と「書込み年月日」とを特定する。また、制御部16は、読み出したレコードの「危険度」を参照し、レコードに対応するファイルにデータリテンション問題が発生する危険度のレベルを特定し、S415に処理を移行する。
S415では、制御部16は、S410にて特定した「更新回数」がX回より多いか否かを判定する。「更新回数」がX回より多い場合、制御部16は、S420に処理を移行する。「更新回数」がX回以下である場合、制御部16は、S425に処理を移行する。
S420では、制御部16は、データの保持期間としてA年間を設定し、S440に処理を移行する。ここで、データの保持期間とは、メモリカード30を構成するフラッシュメモリが、書き込まれたデータの内容を保持することができる期間のことである。
S425では、制御部16は、S410にて特定した「更新回数」がY回より多いか否かを判定する。「更新回数」がY回より多い場合、制御部16は、S430に処理を移行する。「更新回数」がY回以下である場合、制御部16は、S435に処理を移行する。
S430では、制御部16は、データの保持期間としてB年間を設定し、S440に処理を移行する。
S435では、制御部16は、データの保持期間としてC年間を設定し、S440に処理を移行する。
S440では、制御部16は、S410にて特定した「書込み年月日」と、S420、S430、及びS435にて設定したデータの保持期間とに基づき、データの保持期間の最後の年月日であるデータ保持期限を算出する。そして、制御部16は、カレンダー機能により現在の年月日を特定し、現在の年月日とデータ保持期限とに基づきデータ保持期限までの猶予期間を算出し、S445に処理を移行する。
S445では、制御部16は、S440にて算出した猶予期間の判定を行う。猶予期間が3ヶ月以上6ヶ月未満の場合、制御部16は、S450に処理を移行する。猶予期間が1ヶ月以上3ヶ月未満の場合、制御部16は、S455に処理を移行する。猶予期間が10日以上1ヶ月未満の場合、制御部16は、S460に処理を移行する。猶予期間が10日未満の場合、制御部16は、S465に処理を移行する。
S450では、制御部16は、データリテンション問題が発生する危険度はLv1であると判定する。そして、S410にて特定した、レコードに対応するファイルにデータリテンション問題が発生する危険度のレベルがLv1未満である場合、制御部16は、カレンダー機能により現在の年月日を特定し、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの、同一レコードの「危険度」の「Lv1」に現在の年月日を設定し、S470に処理を移行する。
S455では、制御部16は、データリテンション問題が発生する危険度はLv2であると判定する。そして、S410にて特定した、レコードに対応するファイルにデータリテンション問題が発生する危険度のレベルがLv2未満である場合、制御部16は、カレンダー機能により現在の年月日を特定し、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの、同一レコードの「危険度」の「Lv2」に現在の年月日を設定し、S470に処理を移行する。
S460では、制御部16は、データリテンション問題が発生する危険度はLv3であると判定する。そして、S410にて特定した、レコードに対応するファイルにデータリテンション問題が発生する危険度のレベルがLv3未満である場合、制御部16は、カレンダー機能により現在の年月日を特定し、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの、同一レコードの「危険度」の「Lv3」に現在の年月日を設定し、S470に処理を移行する。
S465では、制御部16は、データリテンション問題が発生する危険度はLv4であると判定する。そして、S410にて特定した、レコードに対応するファイルにデータリテンション問題が発生する危険度のレベルがLv4未満である場合、制御部16は、カレンダー機能により現在の年月日を特定し、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの、同一レコードの「危険度」の「Lv4」に現在の年月日を設定し、S470に処理を移行する。
S470では、制御部16は、RAMに一時的に保存されているレコードが、再書き込み処理管理テーブルの最終レコードであるか否かを判定する。最終レコードである場合、危険度算出処理を終了する。最終レコードでない場合、S475に処理を移行する。
S475では、制御部16は、RAMに一時的に保存されているレコードの次のレコードを記憶部14から読み出し、RAMに一時的に保存し、S410に処理を移行する。
尚、S415、及びS425にて用いられる更新回数を示す所定の定数であるX、及びYには、X>Yという大小関係が成り立つ。また、S420、S430、及びS435にて用いられるデータの保持期間を示す所定の定数であるA、B、及びCには、C>B>Aという大小関係が成り立つ。
(6)リフレッシュ処理について
次に、第一実施形態の再書き込み処理のS355からコールされるサブルーチンであるリフレッシュ処理について、図9に記載のフローチャートを用いて説明する。
S505では、車載システム1のナビゲーション装置10を構成する制御部16は、サブルーチンである正常実行判定処理を実行する。この正常実行判定処理とは、リフレッシュ処理の正常な実行が可能であるか否かを判定する処理である。正常実行判定処理の終了後、制御部16は、S510に処理を移行する。
S510では、制御部16は、S505にて実行した正常実行判定処理の返り値を参照し、リフレッシュ処理の正常な実行が可能であるか否か判定する。リフレッシュ処理の正常な実行が可能であると判定した場合、制御部16は、S515に処理を移行する。リフレッシュ処理の正常な実行が不可能であると判定した場合、制御部16は、リフレッシュ処理を終了する。
S515では、制御部16は、入力引数として渡された再書き込み処理管理テーブルのレコードの「アドレス」と「ファイルサイズ」とを参照し、このレコードに対応するファイルが記憶されている領域の先頭アドレスと、ファイルのサイズとを特定する。また、制御部16は、メモリカードリーダライタ20が特定したメモリカード30を構成するフラッシュメモリの各ブロックの先頭アドレスとサイズとを、通信部15を介して取得する。そして、制御部16は、メモリカード30を構成するフラッシュメモリのブロックのうち、レコードに対応するファイルが記憶されている領域に重複するブロックを特定する。そして、制御部16は、これらのブロックに記憶されているデータを読み出し、制御部16が有するRAMに一時的に記憶し、S520に処理を移行する。
S520では、制御部16は、先頭アドレスが若い順に、S515にて特定したメモリカード30のブロックの順序を特定し、先頭ブロックを選択し、S525に処理を移行する。
S525では、制御部16は、S520又はS555にて選択したメモリカード30のブロックのデータの消去を行う。そして、制御部16は、S515にて読み出したデータの中から、データを消去したブロックに記憶されていたデータを特定し、特定したデータを、データを消去したブロックに対して書き込み、S530に処理を移行する。
S530では、制御部16は、選択したブロックが、S520にて特定したブロックの順序における最終ブロックであるか否かを判定する。選択されたブロックが最終ブロックであると判定した場合、制御部16は、リフレッシュ処理を終了する。選択されたブロックが最終ブロックでないと判定した場合、制御部16は、S535に処理を移行する。
S535では、制御部16は、サブルーチンである運転終了判定処理を実行する。この運転終了判定処理とは、車載システム1が搭載された自車両の運転が終了する状況であるか否かを判定する処理である。運転終了判定処理の終了後、制御部16は、S540に処理を移行する。
S540では、制御部16は、S535にて実行した運転終了判定処理の返り値を参照し、自車両の運転が終了する状況であるか否か判定する。自車両の運転が終了する状況であると判定した場合、制御部16は、リフレッシュ処理を終了する。自車両の運転が継続する状況である判定した場合、制御部16は、S545に処理を移行する。
S545では、制御部16は、サブルーチンである正常実行判定処理を実行する。この正常実行判定処理とは、リフレッシュ処理の正常な実行が可能であるか否かを判定する処理である。正常実行判定処理の終了後、制御部16は、S550に処理を移行する。
S550では、制御部16は、S545にて実行した正常実行判定処理の返り値を参照し、リフレッシュ処理の正常な実行が可能であるか否か判定する。リフレッシュ処理の正常な実行が可能であると判定した場合、制御部16は、S555に処理を移行する。リフレッシュ処理の正常な実行が不可能であると判定した場合、制御部16は、リフレッシュ処理を終了する。
S555では、制御部16は、S520にて特定したブロックの順序に従い、現在選択されているブロックの次のブロックを新たに選択する。そして、制御部16は、S525に処理を移行する。
(7)運転終了判定処理について
次に、第一実施形態のリフレッシュ処理のS535からコールされるサブルーチンである運転終了判定処理について、図10に記載のフローチャートを用いて説明する。
S605では、車載システム1のナビゲーション装置10を構成する制御部16は、位置検出器17からの信号に基づき車載システム1が搭載された自車両の現在地を特定し、S610に処理を移行する。
S610では、制御部16は、経路案内処理を実行中であるか否かを判定する。経路案内処理を実行中である場合、制御部16は、S615に処理を移行する。経路案内処理を実行中でない場合、制御部16は、S620に処理を移行する。
S615では、制御部16は、経路案内処理に係る経路と、S605にて特定した自車両の現在地とに基づき、目的地に到着するまでの予想時間を算出する。そして、算出した予想時間が5分未満である場合、制御部16は、S630に処理を移行する。算出した予想時間が5分以上である場合、制御部16は、S620に処理を移行する。
S620では、制御部16は、メモリカード30に記憶されている地図データに基づき、S605にて特定した自車両の現在地周辺に存在する駐車場を特定し、S625に処理を移行する。
S625では、制御部16は、自車両の現在地が、S620にて特定した駐車場内であるか否かを判定する。自車両の現在地が駐車場内であると判定した場合、制御部16は、S630に処理を移行する。自車両の現在地が駐車場内ではないと判定した場合、制御部16は、S635に処理を移行する。
S630では、制御部16は、自車両の運転が終了する状況であると判定し、運転終了判定処理を終了する。このとき、制御部16は、自車両の運転が終了する状況である旨を示す値を返り値とする。
S635では、制御部16は、自車両の運転が継続する状況であると判定し、運転終了判定処理を終了する。このとき、制御部16は、自車両の運転が継続する状況である旨を示す値を返り値とする。
(8)正常実行判定処理について
次に、第一実施形態のリフレッシュ処理のS505及びS545からコールされるサブルーチンである正常実行判定処理について、図11に記載のフローチャートを用いて説明する。
S705では、車載システム1のナビゲーション装置10を構成する制御部16は、車内LAN通信部19を介して自車両の速度を取得する。そして、自車両の速度が時速120km/h以上である場合、制御部16は、S725に処理を移行する。自車両の速度が時速120km/h未満である場合、制御部16は、S710に処理を移行する。
S710では、制御部16は、位置検出器17からの信号に基づき車載システム1が搭載された自車両の現在地を特定し、S715に処理を移行する。
S715では、制御部16は、メモリカード30に記憶されている地図データと、S710にて特定した自車両の現在地に基づき、自車両が走行している道路を特定する。そして、制御部16は、メモリカード30に記憶されている地図データを参照し、自車両が走行中の道路が経路案内に用いられない道路であると判定した場合、S725に処理を移行する。自車両が走行中の道路が経路案内に用いられる道路であると判定した場合、制御部16は、処理を終了する。
S720では、制御部16は、リフレッシュ処理の正常実行が可能であると判定し、正常実行判定処理を終了する。このとき、制御部16は、リフレッシュ処理の正常実行が可能である旨を示す値を返り値とする。
S725では、制御部16は、リフレッシュ処理の正常実行が不可能であると判定し、正常実行判定処理を終了する。このとき、制御部16は、リフレッシュ処理の正常実行が不可能である旨を示す値を返り値とする。
(9)条件設定処理について
次に、第一実施形態において、車載システム1を構成するナビゲーション装置10の制御部16が、操作部11を介して所定の操作を受け付けた際に行われる処理である条件設定処理について、図12に記載のフローチャートを用いて説明する。この条件設定処理とは、図5に記載のリフレッシュ処理開始条件テーブルに登録されているリフレッシュ処理開始条件の設定を、ユーザから受け付ける処理である。
S805では、制御部16は、記憶部14に記憶されているリフレッシュ処理開始条件テーブルの先頭レコードに登録されている、危険度がレベル1からレベル3のリフレッシュ処理開始条件を読み出して表示部12に表示させ、S810に処理を移行する。
S810では、制御部16は、操作部11を介して、ユーザから、設定するリフレッシュ処理開始条件に係るファイルの選択を受け付ける。この時、制御部16は、ファイルの選択を受け付ける度に、新たに選択されたファイルのファイル名称と、このファイルに対応する危険度がレベル1からレベル3のリフレッシュ処理開始条件とを、記憶部14に記憶されているリフレッシュ処理開始条件テーブルから読み出して表示部12に表示させる。ファイルの選択の受け付けが終了した際、制御部16は、S815に処理を移行する。
S815では、制御部16は、設定するリフレッシュ処理開始条件に係る危険度のレベルの選択を、操作部11を介してユーザから受け付け、S820に処理を移行する。
S820では、制御部16は、S810にて選択を受け付けたファイルと、S815にて選択を受け付けた危険度のレベルとに対応するリフレッシュ処理開始条件を設定する設定画面を、表示部12に表示する。図6に記載の設定画面200は、この時表示される設定画面の一例である。そして、制御部16は、S825に処理を移行する。
S825では、制御部16は、リフレッシュ処理開始条件として、自車両が高速道路を走行する予想時間に関する条件と、自車両が渋滞区間を走行する予想時間に関する条件とのいずれか一方の選択を、操作部11を介してユーザから受け付ける。自車両が高速道路を走行する予想時間に関する条件とは、具体的には、自車両が高速道路を走行する予想時間が閾値以上である場合、リフレッシュ処理を開始するという条件である。自車両が高速道路を走行する予想時間に関する条件の選択を受け付けた場合、制御部16は、この予想時間の閾値の設定を、操作部11を介してユーザから受け付ける。また、自車両が渋滞区間を走行する予想時間に関する条件とは、具体的には、自車両が渋滞区間を走行する予想時間が閾値以上である場合、リフレッシュ処理を開始するという条件である。自車両が渋滞区間を走行する予想時間に関する条件の選択を受け付けた場合、制御部16は、この予想時間の閾値の設定を、操作部11を介してユーザから受け付ける。そして、制御部16は、新たに選択されたリフレッシュ処理開始条件と、その閾値とを、記憶部14に記憶されているリフレッシュ処理開始条件テーブルに登録する。そして、制御部16は、条件設定処理を終了する。
[効果]
第一実施形態の車載システム1によれば、ナビゲーション装置10は、リフレッシュ処理開始条件が成立した場合(S340:Yes、S350:Yes)に、リフレッシュ処理開始条件に対応するファイルのリフレッシュ処理を実行する。したがって、運転終了後もリフレッシュ処理が継続して行われてしまい、車載システム1が省電力モードに遷移した後、リフレッシュ処理が行われることにより消費電力が増加してしまうことを防ぐことができる。
また、リフレッシュ処理開始条件の一つは、自車両が高速道路を時速10km/h以上で走行しており、なおかつ、この高速道路を走行する予想時間が閾値以上であるという内容である(S335、S340)。一般的に、高速道路の走行途中で運転が終了してしまう可能性は低いと考えられる。したがって、車両が高速道路を走行中に、車両がこの高速道路を走行する予想時間が十分長い場合にリフレッシュ処理を開始することにより、運転終了によりリフレッシュ処理が中断してしまう可能性を低減させることができる。
また、リフレッシュ処理開始条件の一つは、自車両が渋滞区間を時速10km/h以上で走行しており、なおかつ、この渋滞区間を走行する予想時間が閾値以上であるという内容である(S345、S350)。一般的に、渋滞区間の走行途中で運転が終了してしまう可能性は低いと考えられる。したがって、車両が渋滞区間を走行中に、車両がこの渋滞区間を走行する予想時間が十分長い場合にリフレッシュ処理を開始することにより、運転終了によりリフレッシュ処理が中断してしまう可能性を低減させることができる。
また、ユーザは、リフレッシュ処理開始条件として、上述した二つの条件のいずれかを選択することができ、さらに、選択した条件における予想時間の閾値を設定することができる(S825)。したがって、ユーザが普段、自車両を運転して走行する経路等に応じて最適な条件を設定することが可能となり、車載システム1の利便性を向上させることができる。
また、ナビゲーション装置10は、データリテンション問題が発生する危険度がLv0であるファイルに対しては、リフレッシュ処理を実行しない(S315:Yes)。したがって、データリテンション問題が発生する可能性が高い場合に限りリフレッシュ処理を行うことが可能となり、制御手段の処理負荷を必要以上に高めてしまうといった事態を防ぐことができる。また、フラッシュメモリには、データの書き込み回数の制限が存在し、書き込み回数の制限に達した領域には、データを記憶することができなくなる。したがって、危険度がLv1以上である場合のみリフレッシュ処理を行うことにより、データの書き込み回数の増加を抑えることが可能となり、フラッシュメモリの寿命を延ばすことができる。
また、ナビゲーション装置10には、データリテンション問題が発生する危険度に応じたリフレッシュ処理開始条件を設定することができる。したがって、データリテンション問題が発生する危険度が高い場合に対応するリフレッシュ処理開始条件として、データリテンション問題が発生する危険度が低い場合に比べてより成立し易い条件を設定することが可能となる。そして、データリテンション問題が発生する危険度が高い場合は、危険度が低い場合に比べより早急にリフレッシュ処理を開始することが可能となる。
また、ナビゲーション装置10には、メモリカード30に記憶されているファイルに応じたリフレッシュ処理開始条件が設定されている。したがって、ファイルの重要度や、ファイルのサイズに応じた適切なリフレッシュ処理開始条件を設けることが可能となる。
また、ナビゲーション装置10は、ファイルがメモリカード30に記憶されてから経過した期間に基づき、データリテンション問題が発生する危険度を算出している。したがって、データリテンション問題が発生する危険度を適切に算出することができる。
また、ナビゲーション装置10は、ファイルが記憶されている領域と重複するブロックのうち、最も数多くデータ更新が行われたブロックのデータ更新回数を加味して、データリテンション問題が発生する危険度を算出している(S415、S425)。したがって、データリテンション問題が発生する危険度を、より適切に算出することができる。
また、ナビゲーション装置10は、リフレッシュ処理を実行中、リフレッシュ処理に係るファイルと重複するブロックに対するデータの上書きが終了するたびに、自車両の運転が終了する状況であるか否かを判定している(S535)。そして、自車両の運転が終了する状況である場合(S540)、リフレッシュ処理を中断する。こうすることにより、自車両の運転が終了する状況となった際に、ブロックに記憶されているデータを破壊することなくリフレッシュ処理を中断することが可能となる。したがって、運転終了後にリフレッシュ処理を実行し、省電力モードに遷移した車載システム1の消費電力が増加してしまうといった事態を防ぐことができる。
また、ナビゲーション装置10は、自車両が駐車場に進入した際(S625:Yes)や、自車両が目的地に到着するまでに必要な予想時間が5分未満である場合(S615:Yes)、自車両の運転が終了する状況であるとみなす。こうすることにより、自車両の運転が終了するか否かを適切に判定することが可能となる。
また、ナビゲーション装置10は、リフレッシュ処理の開始時、及び、リフレッシュ処理を実行中、リフレッシュ処理に係るファイルと重複するブロックに対するデータの上書きが終了するたびに、リフレッシュ処理の正常な実行が可能であるか否かを判定している(S505、S545)。自車両が走行中、自車両の振動が激しい場合等は、リフレッシュ処理を実行中にメモリカード30とメモリカードリーダライタ20との接触が悪化するおそれがある。そして、メモリカード30へのデータの書き込み等を行うことができなくなり、例えば、リフレッシュ処理に係るデータが破壊されるといった事態等が発生するおそれがある。このような場合は、リフレッシュ処理の正常な実行が不可能であると判定すべきである。ナビゲーション装置10は、リフレッシュ処理の正常な実行が不可能である場合(S550:No)、リフレッシュ処理を中断する。こうすることにより、リフレッシュ処理を正常な実行が妨げられ、メモリカード30に記憶されているデータが破壊されてしまうといった事態の発生を防ぐことが可能となり、より安全にリフレッシュ処理を行うことが可能となる。
また、ナビゲーション装置10は、自車両が時速120km/h以上で走行している場合は(S705:Yes)、自車両の振動が激しくなるおそれがあるため、リフレッシュ処理の正常実行は不可能であると判定する(S725)。また、自車両が走行中の道路が経路案内に用いられない道路である場合(S715:Yes)、自車両は悪路を走行している可能性が高く、自車両の振動が激しくなるおそれがあるため、リフレッシュ処理の正常実行は不可能であると判定する(S725)。こうすることにより、精度良くリフレッシュ処理の正常実行が可能か否かを判断することができる。
また、メモリカードリーダライタ20は、挿入口22を覆う蓋部23を備えており、メモリカード30に対してデータの更新を行う際は、ロック機構25により、閉じたれた蓋部23をロックする。したがって、データ更新を実行中に、メモリカードリーダライタ20に接続されているメモリカード30が抜き取られ、データの更新に失敗してしまうといった事態を防ぐことができる。
また、メモリカードリーダライタ20の凹部21は、ステアリング移動装置が運転終了時にステアリングを移動することにより現れる部位に配置されている。したがって、自車両の運転中は、メモリカード30が挿入口22から抜き取られることが無くなる。したがって、メモリカードリーダライタ20がメモリカード30に対しデータの更新等を実行している際に、メモリカードリーダライタ20とメモリカード30との接続が断たれ、データの更新に失敗するといった事態を防ぐことができる。
[第二実施形態]
第二実施形態の車載システム1では、メモリカード30に記憶されているファイルにリードリテンション問題が発生する危険度に応じて設けられているリフレッシュ処理開始条件が成立しているか否かを判定する。第二実施形態の車載システム1について以下に説明する。
尚、第二実施形態では、車載システム1が搭載された自車両がユーザから運転を終了する旨の操作を受け付けた際、車載システム1への電力の供給が停止し、車載システム1の全ての機能が停止する。
[配置について]
第二実施形態の車載システム1を構成するメモリカードリーダライタ20の配置について説明する。
図13は、車載システム1が搭載された自車両の運転席側ドアが開いた状態で、運転席側のセンタピラー110の一部分を、自車両のハンドル付近から見た正面図である。図13において、センタピラー110に向かって左側には、センタピラー110に備え付けられている運転席の真後ろの後部座席のドアである後部座席ドア120の一部が描かれている。また、センタピラー110と、運転席ドアとの当接面130には、ドアロックストライカ140が設けられている。このドアロックストライカ140の下方の当接面130には配置領域150が設けられており、この配置領域150には、図2(a)に記載されているメモリカードリーダライタ20の凹部21が配置される。
[動作の説明]
次に、第二実施形態の車載システム1の動作について説明する。第一実施形態の車載システム1では、メモリカード30にファイルが書き込まれた後に経過した期間に基づき、データリテンション問題が発生する危険度を算出している。一方、第二実施形態の車載システム1では、メモリカード30にファイルが書き込まれた後にファイルが読み出された回数に基づき、リードリテンション問題が発生する危険度を算出している。
第二実施形態の車載システム1にて行われる処理は、第一実施形態の車載システム1にて行われる処理と同様である部分も多いため、ここでは、第一実施形態の車載システム1にて行われる処理との相違点についてのみ説明する。
(1)再書き込み処理管理テーブルについて
まず、第二実施形態の車載システム1を構成するナビゲーション装置10の記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルについて説明する。
図14に記載されている表は、再書き込み処理管理テーブルを示している。再書き込み処理管理テーブルを構成するレコードは、メモリカードリーダライタ20に接続されているメモリカード30に記憶されているファイルに対応している。再書き込み処理管理テーブルは、「ID」と、「ファイル名称」と、「更新回数」と、「読出し回数」と、「危険度」と、「アドレス」と、「ファイルサイズ」という項目から構成されている。
「ID」とは、再書き込み処理管理テーブルを構成するレコードを特定するための番号を示す項目である。
「ファイル名称」とは、レコードに対応するファイルの名称を示す項目である。
「更新回数」とは、レコードに対応するファイルが記憶されている領域と重複するブロックのうち、ブロックに記憶されているデータの累積更新回数が最大であるブロックにおける、データの累積更新回数を示す項目である。
「読出し回数」とは、レコードに対応するファイルが読み出された回数を示す項目である。
「危険度」とは、レコードに対応するファイルにリードリテンション問題が発生する危険度を示す項目である。リードリテンション問題が発生する危険度には、Lv0からLv4の5段階のレベルが存在する。メモリカード30に新たにファイルを書き込んだ際、このファイルの危険度はLv0となり、ファイルが読み出された回数の増加と共にレベルが上昇する。「危険度」は、「Lv1」と、「Lv2」と、「Lv3」と、「Lv4」という四つの項目から構成されており、各項目は、項目名が示す危険度のレベルに対応している。これらの項目には、日付又は空値が設定される。これらの項目に設定された日付は、危険度が、項目名が示すレベルとなった日付を示している。また、空値は、危険度が、項目名が示すレベルに達していないことを示している。「Lv1」から「Lv4」の全てに空値が設定されている場合、このファイルの危険度はLv0となる。
「アドレス」とは、メモリカード30を構成するフラッシュメモリにおいて、レコードに対応するファイルが記憶されている領域の先頭アドレスを示す項目である。
「ファイルサイズ」とは、レコードに対応するファイルのサイズを示す項目である。
第二実施形態のナビゲーション装置10を構成する制御部16は、再書き込み処理管理テーブルが示す情報に基づき、メモリカード30に記憶されているファイルを一旦読み出して制御部16が有するRAMに保存し、保存したファイルを再度同一の領域に書き込む処理であるリフレッシュ処理を実行する。
(2)リフレッシュ処理開始条件テーブルについて
第二実施形態の車載システム1を構成するナビゲーション装置10の記憶部14にも、第一実施形態とほぼ同様のリフレッシュ処理開始条件テーブルが記憶されている。このリフレッシュ処理開始条件テーブルは、第一実施形態と同様に、「ID」と、「リフレッシュ処理開始条件」という項目から構成されており、「リフレッシュ処理開始条件」という項目は、さらに「Lv1」、「Lv2」、及び「Lv3」という項目を有している。しかし、「リフレッシュ処理開始条件」が有する各項目が示す意味は、第一実施形態とは異なる。
第一実施形態においては、「リフレッシュ処理開始条件」を構成する「Lv1」、「Lv2」、及び「Lv3」という項目は、それぞれ、データリテンション問題が発生する危険度のレベルに対応している。しかし、第二実施形態においては、「リフレッシュ処理開始条件」を構成する「Lv1」、「Lv2」、及び「Lv3」という項目は、それぞれ、リードリテンション問題が発生する危険度のレベルに対応している。
(3)リフレッシュ処理開始条件の設定画面について
第二実施形態の車載システム1においても、ユーザがリフレッシュ処理開始条件の設定を行う際は、図6に記載の設定画面200が、ナビゲーション装置10の表示部12に表示される。
(4)再書き込み処理について
第二実施形態の車載システム1においても、車載システム1が搭載された自車両の運転中は、第一実施形態の車載システム1が行う再書き込み処理とほぼ同様の再書き込み処理が定期的に行われる。第一実施形態の再書き込み処理と、第二実施形態の再書き込み処理との相違点について説明する。
第一実施形態の再書き込み処理では、S305では、車載システム1のナビゲーション装置10を構成する制御部16は、サブルーチンである危険度算出処理を実行する。この危険度算出処理とは、メモリカードリーダライタ20に接続されているメモリカード30に記憶されているファイルに、データリテンション問題が発生する危険度を算出する処理である。危険度算出処理の終了後、制御部16は、S310に処理を移行する。
一方、第二実施形態の再書き込み処理では、S305では、車載システム1のナビゲーション装置10を構成する制御部16は、サブルーチンである危険度算出処理を実行する。この危険度算出処理とは、メモリカードリーダライタ20に接続されているメモリカード30に記憶されているファイルに、リードリテンション問題が発生する危険度を算出する処理である。危険度算出処理の終了後、制御部16は、S310に処理を移行する。
(5)危険度算出処理について
次に、第二実施形態の再書き込み処理のS305からコールされるサブルーチンである危険度算出処理について、図15に記載のフローチャートを用いて説明する。
S905では、車載システム1のナビゲーション装置10を構成する制御部16は、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの先頭レコードを読み出し、制御部16が有するRAMに一時的に保存し、S910に処理を移行する。
S910では、制御部16は、RAMに一時的に保存されているレコードを参照して、このレコードの「更新回数」と「読出し回数」とを特定する。また、制御部16は、読み出したレコードの「危険度」を参照し、レコードに対応するファイルにリードリテンション問題が発生する危険度のレベルを特定し、S915に処理を移行する。
S915では、制御部16は、S910にて特定した「更新回数」がX回より多いか否かを判定する。「更新回数」がX回より多い場合、制御部16は、S920に処理を移行する。「更新回数」がX回以下である場合、制御部16は、S925に処理を移行する。
S920では、制御部16は、最大読出し回数としてA回を設定し、S940に処理を移行する。ここで、最大読出し回数とは、RAMに一時的に保存されているレコードに対応するファイルが記憶されている領域を構成するメモリセル、及びこれらのメモリセルと同一の導線で接続されているメモリセルのデータを破壊することなく、このファイルを読み出すことが可能な最大の回数のことである。
S925では、制御部16は、S910にて特定した「更新回数」がY回より多いか否かを判定する。「更新回数」がY回より多い場合、制御部16は、S930に処理を移行する。「更新回数」がY回以下である場合、制御部16は、S935に処理を移行する。
S930では、制御部16は、最大読出し回数としてB回を設定し、S940に処理を移行する。
S935では、制御部16は、最大読出し回数としてC回を設定し、S940に処理を移行する。
S940では、制御部16は、S910にて特定した「読出し回数」と、S920、S930、及びS935にて設定した最大読出し回数とに基づき、残り読出し回数を特定し、S945に処理を移行する。ここで、残り読出し回数とは、現時点において、RAMに一時的に保存されているレコードに対応するファイルが記憶されている領域を構成するメモリセル、及びこれらのメモリセルと同一の導線で接続されているメモリセルのデータを破壊することなく、このファイルを読み出すことが可能な回数のことである。
S945では、制御部16は、S940にて算出した残り読出し回数の判定を行う。残り読出し回数がI回未満J回以上の場合、制御部16は、S950に処理を移行する。残り読出し回数がJ回未満K回以上の場合、制御部16は、S955に処理を移行する。残り読出し回数がK回未満L回以上の場合、制御部16は、S960に処理を移行する。残り読出し回数がL回未満の場合、制御部16は、S965に処理を移行する。
S950では、制御部16は、リードリテンション問題が発生する危険度はLv1であると判定する。そして、S910にて特定した、レコードに対応するファイルにリードリテンション問題が発生する危険度のレベルがLv1未満である場合、制御部16は、カレンダー機能により現在の年月日を特定し、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの、同一レコードの「危険度」の「Lv1」に現在の年月日を設定し、S970に処理を移行する。
S955では、制御部16は、リードリテンション問題が発生する危険度はLv2であると判定する。そして、S910にて特定した、レコードに対応するファイルにリードリテンション問題が発生する危険度のレベルがLv2未満である場合、制御部16は、カレンダー機能により現在の年月日を特定し、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの、同一レコードの「危険度」の「Lv2」に現在の年月日を設定し、S970に処理を移行する。
S960では、制御部16は、リードリテンション問題が発生する危険度はLv3であると判定する。そして、S910にて特定した、レコードに対応するファイルにリードリテンション問題が発生する危険度のレベルがLv3未満である場合、制御部16は、カレンダー機能により現在の年月日を特定し、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの、同一レコードの「危険度」の「Lv3」に現在の年月日を設定し、S970に処理を移行する。
S965では、制御部16は、リードリテンション問題が発生する危険度はLv4であると判定する。そして、S910にて特定した、レコードに対応するファイルにリードリテンション問題が発生する危険度のレベルがLv4未満である場合、制御部16は、カレンダー機能により現在の年月日を特定し、記憶部14に記憶されている再書き込み処理管理テーブルの、同一レコードの「危険度」の「Lv4」に現在の年月日を設定し、S970に処理を移行する。
S970では、制御部16は、RAMに一時的に保存されているレコードが、再書き込み処理管理テーブルの最終レコードであるか否かを判定する。最終レコードである場合、危険度算出処理を終了する。最終レコードでない場合、S975に処理を移行する。
S975では、制御部16は、RAMに一時的に保存されているレコードの次のレコードを記憶部14から読み出し、RAMに一時的に保存し、S910に処理を移行する。
尚、S915、及びS925にて用いられる更新回数を示す所定の定数であるX、及びYには、X>Yという大小関係が成り立つ。また、S920、S930、及びS935にて用いられる最大読出し回数を示す所定の定数であるA、B、及びCには、C>B>Aという大小関係が成り立つ。また、S945にて用いられる残り読出し回数を示す所定の定数であるI、J、K、及びLには、I>J>K>Lという大小関係が成り立つ。
(6)リフレッシュ処理について
第二実施形態の再書き込み処理のS355からは、第一実施形態のリフレッシュ処理と同一のリフレッシュ処理がコールされる。したがって、第二実施形態で行われるリフレッシュ処理については、説明を省略する。
(7)運転終了判定処理について
第二実施形態のリフレッシュ処理のS535からは、第一実施形態の運転終了判定処理と同一の運転終了判定処理がコールされる。したがって、第二実施形態で行われる運転終了判定処理については、説明を省略する。
(8)正常実行判定処理について
第二実施形態のリフレッシュ処理のS505及びS545からは、第一実施形態の正常実行判定処理と同一の正常実行判定処理がコールされる。したがって、第二実施形態で行われる正常実行判定処理については、説明を省略する。
(9)条件設定処理について
次に、第二実施形態においても、車載システム1を構成するナビゲーション装置10の制御部16が、操作部11を介して所定の操作を受け付けた際に、第一実施形態と同一の条件設定処理が行われる。したがって、第二実施形態で行われる条件設定処理については、説明を省略する。
[効果]
第二実施形態の車載システム1によれば、ナビゲーション装置10は、リフレッシュ処理開始条件が成立した場合(S340:Yes、S350:Yes)に、リフレッシュ処理開始条件に対応するファイルのリフレッシュ処理を実行する。したがって、リフレッシュ処理の途中で自車両の運転が終了し、データの書き込みを行っているブロックのデータが破壊されてしまうことを防ぐことができる。
また、ナビゲーション装置10は、リードリテンション問題が発生する危険度がLv0であるファイルに対しては、リフレッシュ処理を実行しない(S315:Yes)。したがって、リードリテンション問題が発生する可能性が高い場合に限りリフレッシュ処理を行うことが可能となり、制御手段の処理負荷を必要以上に高めてしまうといった事態を防ぐことができる。また、フラッシュメモリには、データの書き込み回数の制限が存在し、書き込み回数の制限に達した領域には、データを記憶することができなくなる。したがって、危険度がLv1以上である場合のみリフレッシュ処理を行うことにより、データの書き込み回数の増加を抑えることが可能となり、フラッシュメモリの寿命を延ばすことができる。
また、ナビゲーション装置10には、リードリテンション問題が発生する危険度に応じたリフレッシュ処理開始条件を設定することができる。したがって、リードリテンション問題が発生する危険度が高い場合に対応するリフレッシュ処理開始条件として、リードリテンション問題が発生する危険度が低い場合に比べてより成立し易い条件を設定することが可能となる。そして、リードリテンション問題が発生する危険度が高い場合は、危険度が低い場合に比べより早急にリフレッシュ処理を開始することが可能となる。
また、ナビゲーション装置10は、ファイルが読み出された回数に基づき、リードリテンション問題が発生する危険度を算出している。したがって、リードリテンション問題が発生する危険度を適切に算出することができる。
また、ナビゲーション装置10は、ファイルが記憶されている領域と重複するブロックのうち、最も多くデータ更新が行われたブロックのデータ更新回数を加味して、リードリテンション問題が発生する危険度を算出している(S415、S425)。したがって、リードリテンション問題が発生する危険度を、より適切に算出することができる。
また、ナビゲーション装置10は、リフレッシュ処理を実行中、リフレッシュ処理に係るファイルと重複するブロックに対するデータの上書きが終了するたびに、自車両の運転が終了する状況であるか否かを判定している(S535)。そして、自車両の運転が終了する状況である場合(S540)、リフレッシュ処理を中断する。こうすることにより、自車両の運転が終了する状況となった際に、ブロックに記憶されているデータを破壊することなくリフレッシュ処理を中断することが可能となる。したがって、リフレッシュ処理の実行中に運転終了により車載システム1への電力供給が停止し、リフレッシュ処理の対象であるファイルが破壊されてしまうといった事態が発生する可能性を低減させることができる。
また、メモリカードリーダライタ20の凹部21は、自車両のボデーと、運転席ドアとの当接面に配置されているため、自車両の運転中は、通常は、メモリカード30が挿入口22から抜き取られることが無くなる。したがって、メモリカードリーダライタ20がメモリカード30に対しデータの更新等を実行している際に、メモリカードリーダライタ20とメモリカード30との接続が断たれ、データの更新に失敗するといった事態を防ぐことができる。
[他の実施形態]
(1)ブロック毎、又はブロックの集合毎にリフレッシュ処理開始条件を設定しても良い。そして、ブロック毎、又はブロックの集合毎にデータリテンション問題、又はリードリテンション問題発生の危険度を算出し、危険度に応じたリフレッシュ処理開始条件が成立したか否かを判定し、リフレッシュ処理開始条件が成立した場合、対応するブロック、又はブロックの集合に対しリフレッシュ処理を実行しても良い。このような構成を有する場合であっても、第一実施形態や第二実施形態の車載システム1と同様の効果を得ることができる。
(2)第一実施形態及び第二実施形態の車載システム1では、リフレッシュ処理において、リフレッシュ処理の対象であるファイルを、このファイルが記憶されていた領域に再度上書きしているが、読み出したデータを未使用領域に書き込んでも良い。このような構成を有する場合であっても、第一実施形態や第二実施形態の車載システム1と同様の効果を得ることができる。また、リフレッシュ処理において、読み出したデータをデータの更新回数が少ないブロックから構成される領域に書き込むことにより、フラッシュメモリの寿命を長くすることができる。
(3)図16は、車載システム1が搭載された自車両の運転席側ドアが開いた状態で、運転席側ドアを後方から見た正面図である。運転席側ドアと、センタピラーとの当接面における配置領域160に、図2(a)に記載されているメモリカードリーダライタ20の凹部21を配置しても良い。このような構成を有する場合であっても、自車両の運転中は、通常は、メモリカード30が挿入口22から抜き取られることが無くなる。したがって、メモリカードリーダライタ20がメモリカード30に対しデータの更新等を実行している際に、メモリカードリーダライタ20とメモリカード30との接続が断たれ、データの更新に失敗するといった事態を防ぐことができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
操作部11が受付手段に、記憶部14が記憶手段に、制御部16が制御手段に、車内LAN通信部19が車速取得手段に、メモリカード30が記憶媒体に、蓋部23が遮蔽手段に、ロック機構25がロック手段に相当する。
また、再書込み処理管理テーブルを構成するレコードに対応するファイルが記憶されている領域が、所定の領域に相当する。
また、再書込み処理のS335及びS340と、S345及びS350とが、開始条件判定処理に相当する。
また、記憶部14及び制御部16が累積回数特定手段に、位置検出器17が第一の現在地特定手段と、第二の現在地特定手段とに相当する。
また、通信部15及びメモリカードリーダライタ20が、地図データ取得手段に相当する。
また、通信部15、制御部16、メモリカードリーダライタ20、メモリカード30、及びメモリカード30に記憶されている地図データが、経路特定手段と、目的地特定手段とに相当する。
また、通信部15、制御部16、位置検出器17、メモリカードリーダライタ20、メモリカード30、及びメモリカード30に記憶されている地図データが、道路種別特定手段と、道路情報特定手段とに相当する。
また、通信部15、制御部16、メモリカードリーダライタ20、メモリカード30、メモリカード30に記憶されている地図データ、及び外部通信機18が、渋滞区間特定手段に相当する。
また、メモリカード30を構成するNAND型フラッシュメモリのブロックが、書き込み単位に相当する。
また、再書込み処理のS335及びS340にて制御部16が判定する条件が第一の条件に相当し、S345及びS350にて制御部16が判定する条件が第二の条件に相当する。
車載システム1、及び車載システム1を構成するナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。 メモリカードリーダライタ20の挿入口22付近の構造を説明するための図である。 自車両のステアリング部分の正面図である。 再書き込み処理管理テーブルを示す表である。 リフレッシュ処理開始条件テーブルを示す表である。 リフレッシュ処理開始条件の設定を行う際の設定画面である。 再書き込み処理のフローチャートである。 危険度算出処理のフローチャートである。 リフレッシュ処理のフローチャートである。 運転終了判定処理のフローチャートである。 正常実行判定処理のフローチャートである。 条件設定処理のフローチャートである。 自車両のボデーにおける、運転席側のドアとの当接面の正面図である。 リフレッシュ処理開始条件テーブルを示す表である。 危険度算出処理のフローチャートである。 自車両の運転席側のドアにおける、ボデーとの当接面の正面図である。
符号の説明
1…車載システム、10…ナビゲーション装置、11…操作部、12…表示部、13…スピーカ、14…記憶部、15…通信部、16…制御部、17…位置検出器、17a…GPS受信器、17b…ジャイロスコープ、17c…距離センサ、18…外部通信機、19…車内LAN通信部、20…メモリカードリーダライタ、21…凹部、22…挿入口、23…蓋部、24…支持部、25…ロック機構、25a…突起部、25b…挿通穴、26…支軸、30…メモリカード、100…配置領域、110…センタピラー、120…後部座席ドア、130…当接面、140…ドアロックストライカ、150…配置領域、160…配置領域、200…設定画面、210…ファイル名称表示、220…危険度表示、230…条件表示。

Claims (23)

  1. 記憶媒体に記憶されているデータの読み出し、及び書き込みを行い、前記記憶媒体の所定の領域に記憶されているデータを読み出し、読み出したデータを再度書き込む処理であるリフレッシュ処理を行う再書き込み装置であって、
    前記再書き込み装置は、
    前記記憶媒体の前記所定の領域に対する前記リフレッシュ処理を開始する条件であるリフレッシュ処理開始条件を記憶している記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記リフレッシュ処理開始条件が成立したか否かを判定する開始条件判定処理を実行し、前記開始条件判定処理において前記リフレッシュ処理開始条件が成立したと判定した場合、成立した前記リフレッシュ処理開始条件に係る前記所定の領域に対し前記リフレッシュ処理を実行する制御手段と、
    を備え、
    前記記憶手段に記憶されている前記リフレッシュ処理開始条件とは、前記リフレッシュ処理を最後まで実行できる可能性が高い場合に成立する条件であること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  2. 請求項1に記載の再書き込み装置において、
    前記制御手段は、前記所定の領域に記憶されているデータが破壊されてしまう度合いである危険度を算出する危険度算出処理を実行し、前記危険度算出処理において算出した前記危険度が所定の値以上である場合に限り、前記危険度算出処理に係る前記所定の領域に対する前記開始条件判定処理を実行すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  3. 請求項1に記載の再書き込み装置において、
    前記記憶手段は、前記所定の領域に記憶されているデータが破壊されてしまう度合いである危険度に応じた複数の前記リフレッシュ処理開始条件を記憶しており、
    前記制御手段は、前記危険度を算出する危険度算出処理を実行し、前記危険度算出処理に係る前記所定の領域に対する前記開始条件判定処理において、前記危険度算出処理にて算出した前記危険度に応じた前記リフレッシュ処理開始条件が成立したか否かを判定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の再書き込み装置において、
    前記記憶媒体には、複数の前記所定の領域が存在し、
    前記記憶手段は、前記記憶媒体の前記所定の領域に応じた複数の前記リフレッシュ処理開始条件を記憶しており、
    前記制御手段は、前記開始条件判定処理において、この開始条件判定処理に係る前記所定の領域に応じた前記リフレッシュ処理開始条件が成立したか否かを判定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の再書き込み装置において、
    前記再書き込み装置は、ユーザの要求を受け付ける受付手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記受付手段を介して受け付けたユーザの要求に基づき、前記記憶手段に記憶されている前記リフレッシュ処理開始条件を設定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  6. 請求項2、請求項3、又は、請求項2若しくは請求項3を引用する請求項4又は請求項5のいずれかに記載の再書き込み装置において、
    前記制御手段は、前記危険度算出処理において、前記所定の領域にデータが書き込まれた後に経過した時間に基づき、前記危険度を算出すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  7. 請求項2、請求項3、又は、請求項2若しくは請求項3を引用する請求項4又は請求項5のいずれかに記載の再書き込み装置において、
    前記制御手段は、前記危険度算出処理において、前記所定の領域に書き込まれたデータを読み出した回数に基づき、前記危険度を算出すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  8. 請求項6、又は請求項7に記載の再書き込み装置において、
    前記記憶媒体においてデータが記憶される領域は、1又は2以上の記憶単位から構成されており、
    前記再書き込み装置は、前記所定の領域と重複する前記記憶単位のうち少なくとも一つの前記記憶単位に対するデータ更新の累積回数を特定する累積回数特定手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記危険度算出処理において、この危険度算出処理に係る前記所定の領域に含まれる前記記憶単位に対するデータ更新の累積回数を、前記累積回数特定手段を介して特定し、特定したデータ更新の累積回数を更に加味して、前記危険度を算出すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の再書き込み装置において、
    前記再書き込み装置は車両に搭載されていること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  10. 請求項9に記載の再書き込み装置において、
    前記再書き込み装置は、前記車両の経路を特定する経路特定手段と、前記車両が走行中の道路の種別を特定する道路種別特定手段とを更に備え、
    前記記憶手段に記憶されている前記リフレッシュ処理開始条件の一つは、前記車両が高速道路を走行する予想時間に関する条件である第一の条件であり、
    前記制御手段は、前記開始条件判定処理において、走行中の道路の種別が高速道路である場合、前記経路特定手段が特定した前記車両の経路に基づき、この車両がこの高速道路を走行する予想時間を算出し、前記車両が高速道路を走行する予想時間が所定の時間以上である場合、前記第一の条件が成立したとみなし、前記リフレッシュ処理開始条件が成立したと判定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  11. 請求項10に記載の再書込み装置において、
    前記記憶手段に記憶されている前記第一の条件には、前記車両の速度に関する条件が更に含まれており、
    前記制御手段は、前記開始条件判定処理において、前記車両が高速道路を走行する予想時間が前記所定の時間以上であり、なおかつ、前記車両の速度が所定の速度以上である場合、前記第一の条件が成立したとみなし、前記リフレッシュ処理開始条件が成立したと判定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  12. 請求項9に記載の再書き込み装置において、
    前記再書き込み装置は、前記車両の経路を特定する経路特定手段と、前記経路特定手段が特定した前記車両の経路において、渋滞中の区間を特定する渋滞区間特定手段と、前記車両の現在地を特定する第一の現在地特定手段とを更に備え、
    前記記憶手段に記憶されている前記リフレッシュ処理開始条件の一つは、前記車両が渋滞中の区間を走行する予想時間に関する条件である第二の条件であり、
    前記制御手段は、前記開始条件判定処理において、前記第一の現在地特定手段が特定した前記車両の現在地が、前記渋滞区間特定手段が特定した渋滞中の区間に存在する場合、前記経路特定手段が特定した前記車両の経路と、前記渋滞区間特定手段が特定したこの車両の経路における渋滞中の区間とに基づき、この車両が、現在走行中の渋滞中の区間を走行する予想時間を算出し、前記車両が渋滞中の区間を走行する予想時間が所定の時間以上である場合、前記第二の条件が成立したとみなし、前記リフレッシュ処理開始条件が成立したと判定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  13. 請求項12に記載の再書込み装置において、
    前記記憶手段に記憶されている前記第二の条件には、前記車両の速度に関する条件が更に含まれており、
    前記制御手段は、前記開始条件判定処理において、前記車両が渋滞中の区間を走行する予想時間が所定の時間以上であり、なおかつ、前記車両の速度が所定の速度以上である場合、前記第二の条件が成立したとみなし、前記リフレッシュ処理開始条件が成立したと判定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  14. 請求項9から請求項13のいずれかに記載の再書き込み装置において、
    前記記憶媒体においてデータが記憶される領域は、複数の書き込み単位から構成されており、
    前記制御手段は、
    前記記憶媒体にデータを書き込む際は、前記書き込み単位毎にデータを書き込み、
    前記リフレッシュ処理において、前記所定の領域を構成する前記書き込み単位から読み出したデータを、再度同一の前記書き込み単位に書き込み、
    前記リフレッシュ処理を実行中、前記車両の運転が終了する状況であるか否かを判定する運転終了判定処理を更に実行し、
    前記運転終了判定処理において、前記車両の運転が終了する状況であると判定した場合において、前記書き込み単位へのデータの書き込み中である場合は、データの書き込みが終了した時点で実行中の前記リフレッシュ処理を中断し、前記書き込み単位へのデータの書き込み中でない場合は、実行中の前記リフレッシュ処理を中断すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  15. 請求項14に記載の再書き込み装置において、
    前記再書き込み装置は、
    施設の位置及び施設の情報を特定可能な地図データを取得する地図データ取得手段と、
    前記地図データ取得手段が取得した地図データが示す地図において、前記車両の現在地を特定する第二の現在地特定手段と、
    を更に備え、
    前記制御手段は、前記運転終了判定処理において、前記第二の現在地特定手段を介して前記車両の現在地を特定し、特定した前記車両の現在地周辺の施設の情報を、前記地図データ取得手段が取得した地図データに基づき特定し、特定した前記車両の現在地周辺の施設の情報に基づき、前記車両の運転が終了する状況であるか否かを判定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  16. 請求項14に記載の再書き込み装置において、
    前記再書き込み装置は、
    前記車両の目的地を特定する目的地特定手段と、
    前記車両の現在地を特定する第二の現在地特定手段と、
    を更に備え、
    前記制御手段は、前記運転終了判定処理において、前記目的地特定手段が特定した前記車両の目的地と、前記第二の現在地特定手段が特定した前記車両の現在地とに基づき、前記車両の運転が終了する状況であるか否かを判定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  17. 請求項9から請求項13のいずれかに記載の再書き込み装置において、
    前記記憶媒体においてデータが記憶される領域は、複数の書き込み単位から構成されており、
    前記制御手段は、
    前記記憶媒体にデータを書き込む際は、前記書き込み単位毎にデータを書き込み、
    前記リフレッシュ処理において、前記所定の領域を構成する前記書き込み単位から読み出したデータを、再度同一の前記書き込み単位に書き込み、
    前記リフレッシュ処理を実行中、前記リフレッシュ処理の正常な実行が可能であるか否かを判定する正常実行判定処理を更に実行し、
    前記正常実行判定処理において、前記リフレッシュ処理の正常な実行が不可能であると判定した場合において、前記書き込み単位へのデータの書き込み中である場合は、データの書き込みが終了した時点で実行中の前記リフレッシュ処理を中断し、前記書き込み単位へのデータの書き込み中でない場合は、実行中の前記リフレッシュ処理を中断すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  18. 請求項17に記載の再書き込み装置において、
    前記再書き込み装置は、前記車両の速度を取得する車速取得手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記正常実行判定処理において、前記車速取得手段が取得した前記車両の速度が所定の値以上である場合、前記リフレッシュ処理の正常な実行が不可能であると判定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  19. 請求項17に記載の再書き込み装置において、
    前記再書き込み装置は、前記車両が走行中の道路に関する情報を特定する道路情報特定手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記正常実行判定処理において、前記道路情報特定手段が特定した前記車両が走行中の道路に関する情報に基づき、前記車両が悪路を走行しているか否かを判定し、前記車両が悪路を走行している場合、前記リフレッシュ処理の正常な実行が不可能であると判定すること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  20. 請求項9から請求項19のいずれかに記載の再書き込み装置において、
    前記再書き込み装置は、
    データの書き込み、及び読み出しを行う前記記憶媒体を挿入する挿入口を有しており、
    前記挿入口を覆うことにより、前記挿入口から挿入された前記記憶媒体の抜き取りを遮ることが可能な遮断手段と、
    前記遮断手段をロックするロック手段と、
    を更に備え、
    前記制御手段は、前記記憶媒体に対しデータの書き込みを行っている際、前記ロック手段により、前記挿入口を覆っている前記遮断手段をロックすること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  21. 請求項9から請求項19のいずれかに記載の再書き込み装置において、
    前記車両には、運転が開始される際にステアリングを所定の位置に移動するステアリング位置移動装置が備え付けられており、
    前記再書き込み装置は、データの書き込み、及び読み出しを行う前記記憶媒体を挿入する挿入口を有しており、
    前記挿入口は、前記車両の運転が開始される際に、前記ステアリング位置移動装置がステアリングを移動することにより遮蔽される部位に配置されていること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  22. 請求項9から請求項19のいずれかに記載の再書き込み装置において、
    前記再書き込み装置は、データの書き込み、及び読み出しを行う前記記憶媒体を挿入する挿入口を有しており、
    前記挿入口は、前記車両のボデーにおけるドアとの当接面、又は、前記車両のドアにおけるボデーとの当接面に配置されていること、
    を特徴とする再書き込み装置。
  23. コンピュータを、請求項1から請求項22のいずれかに記載の再書き込み装置の制御手段として機能させるためのプログラム。
JP2007318433A 2007-12-10 2007-12-10 再書き込み装置及びプログラム Expired - Fee Related JP4702356B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007318433A JP4702356B2 (ja) 2007-12-10 2007-12-10 再書き込み装置及びプログラム
US12/314,344 US8185305B2 (en) 2007-12-10 2008-12-09 Rewrite apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007318433A JP4702356B2 (ja) 2007-12-10 2007-12-10 再書き込み装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009140598A true JP2009140598A (ja) 2009-06-25
JP4702356B2 JP4702356B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=40722486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007318433A Expired - Fee Related JP4702356B2 (ja) 2007-12-10 2007-12-10 再書き込み装置及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8185305B2 (ja)
JP (1) JP4702356B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011086181A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Fanuc Ltd 不揮発性メモリ保護機能を備えた情報処理装置
JP2015032247A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 コニカミノルタ株式会社 情報処理装置及びリフレッシュ制御プログラム並びにリフレッシュ制御方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4760532B2 (ja) * 2006-05-26 2011-08-31 株式会社デンソー ナビゲーション装置
KR20140146333A (ko) * 2013-06-17 2014-12-26 삼성전자주식회사 메모리 컨트롤러와 이의 동작 방법
JP2017090092A (ja) * 2015-11-04 2017-05-25 株式会社デンソー 車載用ダウンロード制御装置、及びダウンロード制御方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06110793A (ja) * 1992-09-30 1994-04-22 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JPH08153397A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Nippondenso Co Ltd Eepromのデータ再書込制御装置
JPH09160835A (ja) * 1995-12-12 1997-06-20 Hitachi Ltd プロセス制御システムの保守システムおよび保守方法
JP2000011670A (ja) * 1998-06-25 2000-01-14 Canon Inc 不揮発性メモリを有する機器
JP2002049624A (ja) * 2000-08-04 2002-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 地図データ提供装置、ナビゲーション装置およびナビゲーションシステム

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2605888B2 (ja) * 1989-10-16 1997-04-30 日産自動車株式会社 車上備品姿勢制御装置
US5136862A (en) * 1991-11-08 1992-08-11 Richard Langen Computer floppy disc lock
US5365486A (en) * 1992-12-16 1994-11-15 Texas Instruments Incorporated Method and circuitry for refreshing a flash electrically erasable, programmable read only memory
FR2700040B1 (fr) * 1992-12-31 1995-02-17 Gemplus Card Int Carte à puce avec données et programmes protégés contre le vieillissement.
JPH08147988A (ja) 1994-11-17 1996-06-07 Sony Corp 半導体不揮発性記憶装置
US5699297A (en) * 1995-05-30 1997-12-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of rewriting data in a microprocessor additionally provided with a flash memory
US5794164A (en) * 1995-11-29 1998-08-11 Microsoft Corporation Vehicle computer system
US6275911B1 (en) * 1996-09-20 2001-08-14 Denso Corporation Memory writing device for an electronic device
JPH11195293A (ja) 1997-12-26 1999-07-21 Ricoh Co Ltd メモリリフレッシュ方法
JP3771044B2 (ja) * 1998-04-20 2006-04-26 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ナビゲーション装置
JP3499441B2 (ja) 1998-06-23 2004-02-23 株式会社ケンウッド 車載用ナビゲーションシステム
JP3870563B2 (ja) * 1998-07-22 2007-01-17 株式会社デンソー 電子制御装置及び不揮発性メモリの書き換え回数計数方法
JP3726661B2 (ja) 2000-09-01 2005-12-14 セイコーエプソン株式会社 半導体メモリ装置のリフレッシュ制御
JP3726663B2 (ja) * 2000-09-07 2005-12-14 日産自動車株式会社 電子制御装置の制御データ記憶装置
US20020069319A1 (en) * 2000-12-01 2002-06-06 Ming-Hsien Lee Method and apparatus of event-driven based refresh for high performance memory controller
US6931480B2 (en) * 2001-08-30 2005-08-16 Micron Technology, Inc. Method and apparatus for refreshing memory to preserve data integrity
JP2004028000A (ja) * 2002-06-27 2004-01-29 Mitsubishi Electric Corp 通信による車載ecuのメモリ書き換え装置
TW200417852A (en) * 2002-12-19 2004-09-16 Komatsu Mfg Co Ltd Rewrite control apparatus for onboard program
JP2006209525A (ja) 2005-01-28 2006-08-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd メモリシステム
US20060259207A1 (en) * 2005-04-20 2006-11-16 Denso Corporation Electronic control system for automobile
JP2007011734A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Denso Corp 車載制御装置
US7363129B1 (en) * 2007-01-05 2008-04-22 Moon Valley Software Apparatus, system and method that interfaces with an automobile engine control unit

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06110793A (ja) * 1992-09-30 1994-04-22 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JPH08153397A (ja) * 1994-11-29 1996-06-11 Nippondenso Co Ltd Eepromのデータ再書込制御装置
JPH09160835A (ja) * 1995-12-12 1997-06-20 Hitachi Ltd プロセス制御システムの保守システムおよび保守方法
JP2000011670A (ja) * 1998-06-25 2000-01-14 Canon Inc 不揮発性メモリを有する機器
JP2002049624A (ja) * 2000-08-04 2002-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 地図データ提供装置、ナビゲーション装置およびナビゲーションシステム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011086181A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Fanuc Ltd 不揮発性メモリ保護機能を備えた情報処理装置
JP2015032247A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 コニカミノルタ株式会社 情報処理装置及びリフレッシュ制御プログラム並びにリフレッシュ制御方法
US9312025B2 (en) 2013-08-06 2016-04-12 Konica Minolta, Inc. Information processing apparatus, non-transitory computer-readable storage medium and refresh control method

Also Published As

Publication number Publication date
US20090150072A1 (en) 2009-06-11
JP4702356B2 (ja) 2011-06-15
US8185305B2 (en) 2012-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4702356B2 (ja) 再書き込み装置及びプログラム
US8010739B2 (en) Electronic device and program for operating the same
JP5402769B2 (ja) ナビゲーション装置における参照地図データ切替方法
US20200408544A1 (en) Routing device that modifies route guidance based on user input
US10479297B2 (en) Control apparatus, program updating method, and computer program
JP6185789B2 (ja) 車載ソフトウェア更新装置
CN105891816A (zh) 路面探测系统及车辆
JP2011128751A (ja) データ記録装置およびデータ記録装置の制御方法
JP2010038619A (ja) ナビゲーション装置
US20090048854A1 (en) Trip identification and recording systems
JP4530013B2 (ja) 車載用ナビゲーション装置及びプログラム
JP4725652B2 (ja) ナビゲーション装置およびプログラム
US20230358560A1 (en) Map data management apparatus and map data management method
JP4885076B2 (ja) ナビゲーション装置、制御方法及びプログラム
JP6406132B2 (ja) 車載器
JP3909185B2 (ja) 車載用電子機器
JP5855781B2 (ja) カーナビゲーションシステム
JP4407377B2 (ja) 道路形状収集装置
JP2012189448A (ja) カーナビゲーションシステム
JP2006078205A (ja) 車両用ナビゲーション装置及び車両用ナビゲーション装置の地図データ読出し制御方法
JP4645181B2 (ja) コンピュータの起動制御装置およびコンピュータの起動制御方法
JP2015017958A (ja) ナビゲーション装置
JPH11337350A (ja) ナビゲーション装置
JP2016029392A (ja) カーナビゲーションシステムおよびカーナビゲーションシステムのデータ更新方法
JP2006031093A (ja) 運転実績参照システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4702356

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees