JPH09160835A - プロセス制御システムの保守システムおよび保守方法 - Google Patents

プロセス制御システムの保守システムおよび保守方法

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JPH09160835A
JPH09160835A JP32334695A JP32334695A JPH09160835A JP H09160835 A JPH09160835 A JP H09160835A JP 32334695 A JP32334695 A JP 32334695A JP 32334695 A JP32334695 A JP 32334695A JP H09160835 A JPH09160835 A JP H09160835A
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JP
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control device
input
software
output control
eeprom
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JP32334695A
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English (en)
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Taku Oguma
卓 小熊
Akio Ito
明男 伊藤
Katsuto Shimizu
勝人 清水
Yasuhiro Amahi
康博 天日
Youichi Nanakamado
洋一 七加家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作により、所望の入出力装置に設け
られたEEPROMのリフレッシュを実行可能な保守システム
を提供することを目的とする。 【解決手段】 プロセス制御システムは、制御対象と接
続され、これを制御するためのソフトウェアを記憶した
EEPROMを備えた入出力制御装置31〜38と、入出力制
御装置と接続され、これらを制御することにより、プロ
セス40を制御する少なくともプロセス制御装置12〜
16とを有している。保守ツール18は、プロセス制御
システム12と接続され、リフレッシュすべきEEPROMが
設けられた入出力制御装置を特定し、特定された入出力
制御装置に設けられたEEPROMに記憶すべきソフトウェア
を、プロセス制御システムを介して、入出力制御装置に
対して送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ或いはプロ
グラムなどを記憶したEEPROM(Electrically Erasable
Programmable Read Only Memory) が設けられたプロセ
ス制御用コントローラの、EEPROM 内のデータ或いはプ
ログラムなどの記憶保持のための再書き込みを実行する
保守ツールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プロセス制御のシーケンス或
いは必要なデータなどを、ICカードに設けられたEEPR
OMに記憶し、種々の制御対象のプロセスを制御するため
の入出力制御装置内に設けられたスロットなどに複数の
ICカードを受け入れ、このICカードに記憶されたシ
ーケンス或いはデータにしたがって、制御対象が作動さ
れるように構成されたプロセス制御システムが知られて
いる。すなわち、このプロセス制御システムにおいて
は、いわゆるリレー盤の代わりに、EEPROMを設けたIC
カードを用いている。
【0003】このように、サイズが大きいリレー盤の代
わりに、小型のICカードを用いることにより、入出力
制御装置を小型化することが可能となる。
【0004】その一方、ICカードに設けられたEEPROM
は、経時的に劣化し、その出力のレベルが、時間が経過
するのにしたがって小さくなる。したがって、EEPROM内
に記憶されたデータなどの記憶保持のために、このデー
タを再度書き込む必要がある。
【0005】EEPROM内に記憶されたデータの再書き込み
を行う場合に、再書き込みするためのデータ、すなわ
ち、前回、当該EEPROMに書き込んだデータと同じデータ
が、前回EEPROMに書き込みをした保守ツール、或いは、
フロッピーディスク等の外部記憶媒体に記憶されてい
た。この保守ツールとは、プロセス制御システムの入出
力制御装置に必要に応じて接続し、入出力制御装置に挿
入されたICカード内のEEPROMにデータを与える装置で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
保守ツールを用いたEEPROMをリフレッシュする場合に
は、保守ツールを、リフレッシュすべきEEPROMが設けら
れた入出力制御装置と、保守ツールとを直接的に接続
し、保守ツールに記憶されたソフトウェアなどをEEPROM
に再度書き込む必要があった。一般には、保守ツールを
入出力制御装置の周辺に設置し、これらの間をケーブル
などで接続しているため、リフレッシュの処理を実行す
るための操作が繁雑であり、また、多大な時間を要する
という問題点があった。
【0007】また、EEPROMに書き込むために、保守ツー
ル中に保存されているソフトウェアと、EEPROM 内に記
憶されているソフトウェアとが同一でない場合に、リフ
レッシュ処理を実行した場合に、リフレッシュ処理後に
プロセスが適切に作動しない場合があるという問題点が
あった。
【0008】本発明の目的は、簡単な操作により、所望
の入出力装置に設けられたEEPROMのリフレッシュを実行
することができるプロセス制御システムの保守システム
および保守方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、各々が
制御対象と接続され、当該制御対象を制御するためのソ
フトウェアを記憶した不揮発性書き換え可能メモリ(EE
PROM)を受け入れ可能に構成された複数の入出力制御装
置と、当該複数の入出力制御装置と接続され、これらを
制御することにより、複数の制御対象からなるプロセス
を制御する少なくとも一つのプロセス制御装置とを有す
るプロセス制御システム、および、各入出力制御装置に
受け入れられたEEPROMをリフレッシュするために各EEPR
OMに記憶すべきソフトウェアを保存した保守ツールを備
えた保守システムであって、前記保守ツールが、前記プ
ロセス制御システムと接続され、リフレッシュすべきEE
PROMが設けられた入出力制御装置を特定するための入出
力制御装置特定手段と、前記特定された入出力制御装置
に設けられたEEPROMに記憶すべきソフトウェアを、前記
プロセス制御システムを介して、前記特定された入出力
制御装置に対して送出するソフトウェア送出手段とを有
することを特徴とする保守システムにより達成される。
【0010】本発明によれば、保守ツールにより所望の
入出力制御装置が特定され、該保守ツールに保存されて
いたソフトウェアが、特定された入出力制御装置に与え
られ、入出力制御装置において、与えられたソフトウェ
アが、EEPROMに書き込まれる。したがって、簡単な操作
により、所望のEEPROMをリフレッシュすることが可能と
なる。
【0011】本発明の好ましい実施態様においては、前
記保守ツールが、さらに、前記プロセス制御システムを
介して、前記特定された入出力制御装置に対して、EEPR
OMに記憶されたソフトウェアを再書込みすべきことを示
す指令を通知する通知手段とを有し、前記入出力制御装
置が、前記通知手段により与えられた指令に応答して、
該入出力制御装置に設けられたEEPROMの内容を読みだ
し、これを、該EEPROMに再度書き込むように構成されて
いる。
【0012】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記保守ツールの通知手段が、少なくとも、特定さ
れた入出力制御装置に設けられたEEPROMに記憶されたソ
フトウェアと、保存されたソフトウェアとを比較して、
両者が一致する場合にのみ、リフレッシュを実行すべき
ことを示す指令を与えるように構成され、前記特定され
た入出力制御装置に接続されたプロセス制御手段が、前
記指令を受け入れる指令受理手段と、前記保守ツールに
より与えられたソフトウェアを受け入れ、これを一時的
に記憶する第1のソフトウェア記憶手段と、前記指令に
応答して、前記特定された入出力制御装置に対して、EE
PROMに記憶されたソフトウェアを送出すべきことを示す
ソフトウェア送出指令を与える指令手段と、入出力制御
装置により与えられたソフトウェアを一時的に記憶する
第2のソフトウェア記憶手段と、前記第1の記憶手段に
記憶されたソフトウェアと、前記第2の記憶手段に記憶
されたソフトウェアとを比較する比較手段とを有し、前
記比較手段により、両者が一致すると判断された場合
に、第1或いは第2のソフトウェア記憶手段に記憶され
たソフトウェアの何れかを、前記入出力制御装置に与え
るように構成され、前記入出力制御装置が、前記プロセ
ス制御装置の指令手段により与えられたソフトウェア送
出指令にしたがってソフトウェアを、前記プロセス制御
装置に送出するソフトウェア送出手段と、前記プロセス
制御装置により与えられたソフトウェアを受け入れるソ
フトウェア受理手段とを有し、前記ソフトウェア受理手
段により受け入れられたソフトウェアを、EEPROMに書き
込むように構成されている。
【0013】この実施態様によれば、保守ツールに保存
されたソフトウェアとEEPROMに記憶されたソフトウェア
の内容が一致する場合にのみ、リフレッシュが実行され
るため、適切にリフレッシュを実行することが可能とな
る。
【0014】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ソフトウェアには、識別子が付加され、前記保
守ツールの通知手段が、さらに、特定された入出力制御
装置に設けられたEEPROMに記憶されたソフトウェアに付
加された識別子と、保存されたソフトウェアに付加され
た識別子とを比較して、これら識別子が一致する場合に
のみ、リフレッシュを実行すべきことを示す第2の指令
を与えるように構成され、前記特定された入出力制御装
置に接続されたプロセス制御手段が、前記第2の指令を
受け入れる第2の指令受理手段と、前記保守ツールによ
り与えられた識別子を受け入れ、これを一時的に記憶す
る第1の識別子記憶手段と、前記指令に応答して、前記
特定された入出力制御装置に対して、EEPROMに記憶され
たソフトウェアに付加された識別子を送出すべきことを
示す識別子送出指令を与える指令手段と、入出力制御装
置により与えられた識別子を一時的に記憶する第2の識
別子記憶手段と、前記第1の識別子記憶手段に記憶され
た識別子と、前記第2の識別子記憶手段に記憶された識
別子とを比較する識別子比較手段とを有し、前記識別子
比較手段により、両者が一致すると判断された場合に、
第1のソフトウェア記憶手段に記憶されたソフトウェア
を、前記入出力制御装置に与えるように構成され、前記
入出力制御装置が、前記プロセス制御装置の指令手段に
より与えられた識別子送出指令にしたがって、EEPROMに
記憶されたソフトウェアに付加された識別子を、前記プ
ロセス制御装置に送出する識別子送出手段と、前記プロ
セス制御装置により与えられたソフトウェアを受け入れ
るソフトウェア受理手段とを有し、前記ソフトウェア受
理手段により受け入れられたソフトウェアを、EEPROMに
書き込むように構成されている。
【0015】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記識別子が、ソフトウェアの作成時或いは修正時
を示す情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の保
守システム。或いは、前記識別子が、ソフトウェアの更
新時を示す情報を含んでも良く、また、ソフトウェアの
バージョンを示す情報を含んでいても良い。
【0016】本発明の別の実施態様においては、各々が
制御対象と接続され、当該制御対象を制御するためのソ
フトウェアを記憶した不揮発性書き換え可能メモリ(EE
PROM)を受け入れ可能に構成された複数の入出力制御装
置と、当該複数の入出力制御装置と接続され、これらを
制御することにより、複数の制御対象からなるプロセス
を制御する少なくとも一つのプロセス制御装置とを有す
るプロセス制御システム、および、各入出力制御装置に
受け入れられたEEPROMをリフレッシュするための保守ツ
ールを備えた保守システムであって、前記保守ツール
が、前記プロセス制御システムと接続され、リフレッシ
ュすべきEEPROMが設けられた入出力制御装置を特定する
ための入出力制御装置特定手段と、前記プロセス制御シ
ステムを介して、前記特定された入出力制御装置に対し
て、リフレッシュを実行すべきことを示す指令を通知す
る通知手段とを有し、前記入出力制御装置が、前記通知
手段により与えられた指令に応答して、該入出力制御装
置に設けられたEEPROMの内容を読みだし、これを、該EE
PROMに再度書き込むように構成されテいる。
【0017】本発明のさらに別の実施態様においては、
各々が制御対象と接続され、当該制御対象を制御するた
めのソフトウェアを記憶した不揮発性書き換え可能メモ
リ(EEPROM)を受け入れ可能に構成された複数の入出力
制御装置と、当該複数の入出力制御装置と接続され、こ
れらを制御することにより、複数の制御対象からなるプ
ロセスを制御する少なくとも一つのプロセス制御装置と
を有するプロセス制御システムにおいて、入出力制御装
置に受け入れられたEEPROMをリフレッシュするための保
守システムであって、前記少なくとも一つのプロセス制
御装置が、入出力制御装置に設けられたEEPROMのリフレ
ッシュを実行すべき時間間隔を計数するタイマ手段と、
前記タイマ手段が前記時間間隔を計数するのに応答し
て、前記プロセス制御装置に接続された入出力制御装置
に対して、リフレッシュを実行すべきことを示すリフレ
ッシュ実行指令を送出する指令送出手段とを備え、前記
入出力制御装置が、前記指令送出手段により与えられた
リフレッシュ実行指令に応答して、該入出力制御装置に
設けられたEEPROMの内容を読みだし、これを、該EEPROM
に再度書き込むように構成されている。
【0018】また、本発明の目的は、制御対象と接続さ
れ、当該制御対象を制御するためのソフトウェアを記憶
した不揮発性書き換え可能メモリ(EEPROM)を受け入れ
可能に構成された入出力制御装置であって、該入出力制
御装置に設けられたEEPROMのリフレッシュを実行すべき
時間間隔を計数するタイマ手段と、前記タイマ手段が前
記時間間隔を計数するのに応答して、該入出力制御装置
に設けられたEEPROMの内容を読みだし、これを、該EEPR
OMに再度書き込むリフレッシュ手段とを備えたことを特
徴とする入出力制御装置によっても達成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して、本発明
の実施の形態につき説明を加える。図1は、本発明の実
施の形態にかかるプロセス制御システムの構成を示すブ
ロックダイヤグラムである。図1に示すように、このプ
ロセス制御システム10は、第1ないし第3のプロセス
制御装置12、14、16と、第1のプロセス制御装置
12に接続され、後述するEEPROMのリフレッシュを実行
するための保守ツール18と、保守ツール18に接続さ
れたキーボード20およびマウス22からなる入力装置
と、保守ツール18に接続され、所定の画像をその画面
上に表示するための表示装置24と、EEPROMを内蔵した
ICカードを収容可能な複数の入出力制御装置31ない
し38と、入出力制御装置31ないし38により制御さ
れる種々のプロセス40とを備えている。第1のプロセ
ス制御装置12と、第2のプロセス制御装置14および
第3のプロセス制御装置16とは、ネットワーク42を
介して接続されている。また、第2のプロセス制御装置
14と入出力制御装置31ないし34との間、および、
第3のプロセス制御装置16と入出力制御装置35ない
し38との間には、それぞれ、バス44、46が設けら
れている。
【0020】第1のプロセス制御装置12は、ネットワ
ーク48を介して、他のプロセス制御システム(図示せ
ず)と接続されている。また、第1のプロセス制御装置
12は、通常は、第2のプロセス制御装置14および第
3のプロセス制御装置16の作動を監視するとともに、
EEPROMに記憶されたデータのリフレッシュ時には、保守
ツール18から与えられた、入出力制御装置内のEEPROM
をリフレッシュするための種々の指令などを、第2のプ
ロセス制御装置14および第3のプロセス制御装置16
に伝達する。また、第1のプロセス制御装置12は、第
2のプロセス制御装置14により制御される系、すなわ
ち、入出力制御装置31ないし34により制御されるプ
ロセスからなる系と、第3のプロセス制御装置により制
御される系、すなわち、入出力制御装置35ないし38
により制御されるプロセスからなる系とを協調させるた
めの所定の処理を実行する。
【0021】第2のプロセス制御装置14および第3の
プロセス制御装置16は、第1のプロセス制御装置12
により与えられる種々の指令などを、入出力制御装置3
1ないし38の中の所定の入出力制御装置に伝達する。
【0022】入出力制御装置31ないし38は、それぞ
れ、EEPROMを受け入れるためのスロット(図示せず)、
および、スロットに挿入されたEEPROMの入出力端子と接
続するためのコネクタを備え、EEPROMに情報を与え、或
いは、EEPROMからの情報を得ることができるようになっ
ている。また、入出力制御装置31ないし38のそれぞ
れは、制御対象であるプロセス40中の制御弁、逆止弁
などの制御端に対応している。
【0023】図2に、プロセス制御装置14および入出
力制御装置31のハードウェア構成を示す。なお、図2
には、プロセス制御装置14および入出力制御装置31
のみを示したが、他のプロセス制御装置12、16、或
いは、他の入出力制御装置32ないし38の構成も同様
である。
【0024】図2に示すように、プロセス制御装置14
は、処理部141、記憶部142および通信制御部14
3を備え、これらはデータバス144を介して、相互に
接続されている。
【0025】処理部141は、プロセス制御装置12か
ら与えられる指令などにしたがって、入出力制御装置3
1ないし34の作動を管理するためのデータ処理、或い
は、後述する入出力制御装置31ないし34中のEEPROM
をリフレッシュするために必要な処理を実行する。この
処理部141のより詳細な構成については後述する。記
憶部142は、処理部141による処理中に生成される
データなどを一時的に記憶するためのRAM(Randam A
ccess Memory)と、予め所定のデータを記憶するROM
(Read Only Memory)或いはハードディスクなどの外部
記憶媒体とを備えている。通信制御部143は、ネット
ワークを介するプロセス制御装置12との間の通信、或
いは、バス44を介する入出力制御装置31ないし34
との間の通信を制御する。なお、他のプロセス制御装置
の構成も、プロセス制御装置14の構成と同様である。
【0026】また、記憶部142は、プロセス制御装置
14に接続されている入出力制御装置のそれぞれに付与
されたIDに対応するデータを記憶するデータテーブル
を有している。ここに、図3(a)は、プロセス制御装
置14の記憶部142のデータテーブルを示す図であ
る。図3(a)に示すように、データテーブル300に
は、プロセス制御装置14に接続された入出力制御装置
31ないし34を特定するためのIDデータであるID
−AないしID−Dが含まれている。同様に、プロセス
制御装置16の記憶部にもデータテーブルが設けられ、
図3(b)に示すように、このデータテーブル310に
は、プロセス制御装置16に接続された入出力制御装置
35ないし38を特定するためのIDデータであるID
−EないしID−Hが含まれている。
【0027】さらに、プロセス制御装置12の記憶部に
もデータテーブルが設けられている。このデータテーブ
ルにおいて、プロセス制御装置12が制御する、自己よ
り下位に位置するプロセス制御装置14、16と、これ
らプロセス制御装置14、16に関連する入出力制御装
置とが対応付けされている。すなわち、図3(c)に示
すように、データテーブル320には、入出力制御装置
を特定するためのIDデータと、この入出力制御装置に
関連するプロセス制御装置のIDデータからなるデータ
の組321−1ないし321−8が含まれている。な
お、図3(c)において、IDデータ(ID−PRA)
は、第2のプロセス制御装置14を特定し、IDデータ
(ID−PRB)は、第3のプロセス制御装置16を特
定している。
【0028】なお、これらデータテーブルは、図12な
どに関連して後述する接続データ記憶部に設けられたテ
ーブルに対応する。
【0029】入出力制御装置31は、処理部151、記
憶部152、EEPROMから構成される第2の記憶部15
3、デュアルポートメモリ154、および、PI/O
(Parallel Input/Output)レジスタ155を備え、こ
れらは、データバス156を介して相互に接続されてい
る。第2の記憶部153は、EEPROMから構成されてい
る。
【0030】処理部151は、プロセス制御装置14な
どからの指示にしたがって、第2の記憶部153のEEPR
OMに記憶されたデータを読みだし、読み出されたデータ
に所定の処理を施す。記憶部152は、処理部151に
よる処理中に生成されるデータなどを一時的に記憶する
ためのRAMから構成される。また、デュアルポートメ
モリ154の一方の側のポートは、前述したように、デ
ータバス156と接続され、他方の側のポートは、デー
タバス44に接続され、プロセス制御装置14との間の
データの送受信ができるようになっている。さらに、P
I/Oレジスタ155は、処理部151により生成され
た信号を、所定のプロセス40に与えるために設けられ
ている。
【0031】次に、保守ツール18の構成につき説明を
加える。図4は、本実施の形態にかかる保守ツール18
の機能的な構成を示すブロックダイヤグラムである。図
4に示すように、保守ツール18は、キーボード20お
よびマウス22により与えられた情報を受け入れて、こ
れに基づく処理を実行する入力処理部181、各入出力
制御装置の第2の記憶部を構成するEEPROMに記憶された
ソフトウェアなどを保存する保存ソフトウェア記憶部1
82、および、入力処理部181から与えられたデータ
を、プロセス制御装置12に送出するデータ送出部18
3を有している。
【0032】このように構成されたプロセス制御システ
ムの作動につき以下に説明を加える。まず、保守ツール
18に接続された表示装置24の画面上に得られた画像
を参照して、操作者が所望の指令を保守ツール18に与
えることにつき説明する。
【0033】図5は、表示装置24の画面上に得られた
画像の例を示す図である。図5に示すように、画面中の
ウィンドウ500には、その上部に、複数のボタンが設
けられたボタン部501が配置され、その下部に、プロ
セス制御システムの構成を示すシステム表示部502が
配置されている。
【0034】ボタン部501は、その内容をリフレッシ
ュすべきEEPROMを備えた入出力制御装置を個別に指定す
るための個別指定ボタン510、全ての入出力制御装置
のEEPROMをリフレッシュすることを指示するための一括
指定ボタン511、前述したボタン510或いは511
により特定された入出力制御装置に関するEEPROMをリフ
レッシュするときに、当該EEPROMに前回書き込み、保守
ツール18の保存ソフトウェア記憶部182に記憶され
たソフトウェアを、EEPROMに書き込むことを指示するツ
ール内ソフトウェア書込み指定ボタン512、前述した
ボタン510或いは511により特定された入出力制御
装置に関するEEPROMをリフレッシュするときに、当該EE
PROMに前回書き込み、保守ツール18の保存ソフトウェ
ア記憶部182に記憶されたソフトウェア全体と、当該
EEPROMから今回読み出されたソフトウェア全体とを比較
することを指示する内容比較指定ボタン513、前述し
たボタン510或いは511により特定された入出力制
御装置に関するEEPROMをリフレッシュするときに、当該
EEPROMに前回書き込み、保守ツール18の保存ソフトウ
ェア記憶部182に記憶されたソフトウェアの識別子
と、当該EEPROMから今回読み出されたソフトウェアの識
別子とを比較する識別子比較指定ボタン514、前述し
たボタン510或いは511により特定された入出力制
御装置に関するEEPROMをリフレッシュするときに、当該
EEPROMに記憶されたソフトウェアを一旦読み出し、読み
出されたソフトウェアを再度、このEEPROMに書き込むこ
とを指示するEEPROM内ソフトウェア書込み指定ボタン5
15、並びに、これらボタン510ないし515により
特定された処理の開始を指示するリフレッシュ開始指定
ボタン516を有している。
【0035】その一方、システム表示部520には、本
実施の形態にかかるプロセス制御システムのブロックダ
イヤグラムと略一致するように、複数のボタン520な
いし531が配置されている。ボタン520ないし52
3は、第1ないし第3のプロセス制御装置12、14、
16に対応し、ボタン524ないし531は、入出力制
御装置31ないし38に対応する。
【0036】表示装置24の画面上に表示されたボタン
を、操作者がキーボード20およびマウス22を用いて
指定することにより起動される処理の概要を以下に説明
する。
【0037】たとえば、図6に示すように、一括指定ボ
タン511、ツール内ソフトウェア書込み指定ボタン5
12およびリフレッシュ開始指定ボタン516を、順番
にマウス22などを用いて、クリックすることにより
(ボタン511、512、および516のマウスカーソ
ル601ないし603参照)、全ての入出力制御装置に
関連するEEPROMがリフレッシュの対象となり、かつ、こ
れらEEPROMをリフレッシュするときに、当該EEPROMに前
回書き込み、保守ツール18の保存ソフトウェア記憶部
182に記憶されたソフトウェアが、対応するEEPROMに
書き込まれる。
【0038】或いは、図7に示すように、個別指定ボタ
ン510をクリックすると(マウスカーソル701参
照)、システム表示部502内のボタン520ないし5
31を指定可能となる。たとえば、ボタン524、52
5をクリックすることにより(マウスカーソル705、
706参照)、図1に示す入出力制御装置31、32に
設けられたEEPROMがリフレッシュの対象となり、その一
方、ボタン523をクリックすることにより(マウスカ
ーソル707参照)、第3のプロセス制御装置16に接
続された入出力制御装置35ないし38に設けられた全
てのEEPROMがリフレッシュの対象となる。すなわち、プ
ロセス制御装置に対応するボタンをクリックすることに
より、当該プロセス制御装置より下位に位置する全ての
入出力制御装置に設けられたEEPROMがリフレッシュの対
象となる。
【0039】さらに、図7に示すように、ツール内ソフ
トウェア書込み指定ボタン512および内容比較指定ボ
タン513をクリックすると(マウスカーソル702、
703参照)、保存ソフトウェア記憶部182に記憶さ
れたソフトウェアと、指定されたEEPROMに記憶されたソ
フトウェアとが比較され、両者が一致する場合に、保存
ソフトウェア記憶部182に記憶されたソフトウェア
が、当該EEPROMに書き込まれるように設定される。
【0040】図7に示す例においても、リフレッシュ開
始指定ボタン516をクリックすることにより(マウス
カーソル704参照)、リフレッシュの処理が開始され
る。
【0041】或いは、図8に示すように、個別指定ボタ
ン510をクリックして、所望の入出力制御装置を指定
するとともに(マウスカーソル510、805ないし8
07参照)、ツール内ソフトウェア書込み指定ボタン5
13および識別子比較指定ボタン514をクリックする
と(マウスカーソル802、803参照)、保存ソフト
ウェア記憶部182に記憶されたソフトウェアの識別子
と、指定されたEEPROMに記憶されたソフトウェアの識別
子とが比較され、両者が一致する場合に、保存ソフトウ
ェア記憶部182に記憶されたソフトウェアが、当該EE
PROMに書き込まれるように設定される。
【0042】或いは、個別指定ボタン510をクリック
して、所望の入出力制御装置を指定するとともに(マウ
スカーソル510、805ないし807参照)、EEPROM
内ソフトウェア書込み指定ボタン515をクリックする
と(マウスカーソル808参照)、指定されたEEPROMに
記憶されたソフトウェアが一旦読み出され、この読み出
されたソフトウェアが再度EEPROMにそれぞれ記憶される
ように設定される。
【0043】なお、上述したソフトウェアの識別子に
は、ソフトウェアのバージョン、ソフトウェアを作成或
いは変更した日時、若しくは、ソフトウェアを更新した
日時などが含まれる。
【0044】次に、上述したような設定がなされた後
に、保守ツールおよびプロセス制御装置において実行さ
れる処理につき説明を加える。図9および図10は、保
守ツールの入力処理部181において実行される処理を
示すフローチャートである。まず、入力処理部は、キー
ボード20およびマウス22からなる入力装置により与
えられた種々の指令を受け入れる(ステップ901)。
次いで、受け入れられた情報に、個別指定ボタン510
をクリックしたことを示す情報、或いは、一括指定ボタ
ン511をクリックしたことを示す情報のどちらが含ま
れるかを判断する(ステップ902、図10のステップ
911)。一括指定ボタン511をクリックしたことを
示す情報が含まれている場合には、この旨の情報をデー
タ送出部183に与える(ステップ902)。
【0045】次いで、受け入れられた情報に、ツール内
ソフトウェア書込み指定ボタン512をクリックしたこ
とを示す情報、或いは、EEPROM内ソフトウェア書込み指
定ボタン515をクリックしたことを示す情報のどちら
が含まれるかを判断し(ステップ904、907)、こ
れらの何れも含まれていない場合には、エラーが生じて
いると判断して処理を終了する(ステップ910)。
【0046】その一方、ツール内ソフトウェア書込み指
定ボタン512をクリックしたことを示す情報が含まれ
る場合には(ステップ904でイエス)、その旨をデー
タ送出部183に通知するとともに(ステップ90
5)、関連する全てのEEPROMのソフトウェアを、保存ソ
フトウェア記憶部182から読み出し、これらをデータ
送出部183に与える(ステップ906)。或いは、EE
PROM内ソフトウェア書込み指定ボタン515をクリック
したことを示す情報が含まれる場合には(ステップ90
7でイエス)、その旨をデータ送出部183に通知する
とともに(ステップ908)、関連する全てのEEPROMの
ソフトウェア中の識別子データを読み出し、これらをデ
ータ送出部183に与える(ステップ909)。
【0047】これに対して、与えられた情報に、個別指
定ボタン510をクリックしたことを示す情報が含まれ
る場合には、この情報をデータ送出部183に与え(ス
テップ912)、与えられた情報にツール内ソフトウェ
ア書込み指定ボタン512をクリックしたことを示す情
報が含まれる場合には(ステップ913でイエス)、そ
の旨をデータ送出部183に通知し(ステップ91
4)、次いで、システム表示部502中の入出力制御装
置を示すボタン520ないし523の何れかがクリック
されたか、或いは、入出力制御装置を示すボタン524
ないし531の何れかがクリックされたを判断する(ス
テップ915、917)。
【0048】入出力制御装置を示すボタンの何れかがク
リックされていた場合には(ステップ915でイエ
ス)、クリックされたボタンに関連する入出力制御装置
に設けられたEEPROMのソフトウェアおよび識別子データ
を、保存ソフトウェア記憶部182から、それぞれ読み
出し、これらをデータ送出部183に与える(ステップ
916)。その一方、プロセス装置を示すボタンの何れ
かがクリックされていた場合には(ステップ915でノ
ーかつステップ917でイエス)、クリックされたボタ
ンに関連するプロセス制御装置の下位に位置し、かつ、
この装置に接続された入出力制御装置に設けられたEEPR
OMのソフトウェアおよび識別子データを保存ソフトウェ
ア記憶部182から、それぞれ読み出し、これらをデー
タ送出部183に与える(ステップ918)。
【0049】その一方、与えられた情報にEEPROM内ソフ
トウェア書込み指定ボタン512をクリックしたことを
示す情報が含まれる場合には(ステップ913でノーか
つステップ919でイエス)、その旨をデータ送出部に
与える(ステップ920)。次いで、システム表示部5
02中の入出力制御装置を示すボタン520ないし52
3の何れかがクリックされたか、或いは、入出力制御装
置を示すボタン524ないし531の何れかがクリック
されたを判断する(ステップ921、922)。
【0050】入出力制御装置を示すボタンの何れかがク
リックされた場合には(ステップ921でイエス)、ク
リックされたボタンに関連する入出力制御装置を特定す
るためのIDデータをデータ送出部183に与える(ス
テップ923)。その一方、プロセス装置を示すボタン
の何れかがクリックされた場合には(ステップ921で
ノーかつステップ922でイエス)、クリックされたボ
タンに関連するプロセス制御装置の下位に位置し、か
つ、この装置に接続された入出力制御装置を特定するた
めに設けられたIDデータをデータ送出部183に与え
る(ステップ924)。このようにして、保守ツールの
入力処理部181における処理が終了する。データ送出
部183は、与えられたデータを、第1のプロセス制御
装置12に出力する。図11は、データ送出部183が
出力するデータの組の構成を示す図である。図11に示
すように、このデータの組1100は、データが書込み
用或いは読み出しされたものかを示す書込み/読み出し
フラグ1101、リフレッシュすべき入出力制御装置を
特定するためのIDデータ1102、データのサイズを
示すデータ長データ1103、ソフトウェアなどを含む
実データ1104およびフレームチェックシーケンス
(FCS)1104から構成されている。
【0051】図12は、プロセス制御装置12、14、
16の機能を示すための機能ブロックダイヤグラムであ
る。図12に示すように、プロセス制御装置は、機能的
には、要求入力処理部1001、リフレッシュ対象指定
受付部1002、リフレッシュ対象指定方法受付部10
03、リフレッシュ対象指定方法記憶部1004、接続
装置データ記憶部1005、リフレッシュ対象記憶部1
006、リフレッシュ可否判断処理部1007、読み出
し処理部1008、読み込み処理部1009、保存ソフ
トウェア記憶部1010、ソフトウェア一時記憶部10
11、比較処理部1012、機能確認部1013および
書込み処理部1014を備えている。これらのうち、リ
フレッシュ対象指定方法記憶部1004、接続装置デー
タ記憶部1005、リフレッシュ対象記憶部1006、
保存ソフトウェア記憶部1010、ソフトウェア一時記
憶部1011は、図2中の記憶部142により実現さ
れ、残りの部分は、主として、図2中の処理部141に
より実現される。以下に、これら部分につきより詳細に
説明する。
【0052】要求入力処理部1001は、与えられたデ
−タが入出力制御装置を特定するIDデータ、ソフトウ
ェア或いは識別子データの何れかである場合に、これら
をリフレッシュ対象指定受付部1002に出力する。
【0053】その一方、与えられたデータが、リフレッ
シュすべきEEPROMの指定に関するもの、すなわち、リフ
レッシュ対象指定方法、或いは、EEPROMに書き込むべき
ソフトウェアの指定に関するもの、すなわち、EEPROM書
込みソフトウェア指定方法などである場合には、これら
をリフレッシュ対象指定方法受付部1003に出力す
る。
【0054】リフレッシュ対象指定受付部1002にお
いて、要求入力処理部1001により与えられたデータ
に、プロセス制御装置自体のIDデータが含まれる場合
には、当該プロセス制御装置に接続される入出力制御装
置のIDデータを予め記憶した接続装置データ記憶部1
005中のテーブルに記憶された全てのデータを、リフ
レッシュ対象記憶部1006に記憶する。
【0055】その一方、与えられたデータに他のプロセ
ス制御装置のIDデータが含まれる場合には、与えられ
たデータを、当該他のプロセス制御装置に向けて送出す
る。
【0056】或いは、リフレッシュ対象指定受付部10
02において、与えられたデータに、入出力制御装置の
IDデータが含まれる場合には、接続装置データ記憶部
1005中のテーブルに記憶されたデータから、当該I
Dデータに対応するデータを検索して、このデータを、
リフレッシュ対象記憶部1006に記憶する。
【0057】或いは、与えられたデータが、ソフトウェ
アおよび/または識別子データである場合には、これら
データをソフトウェア一時記憶部1011に記憶する。
【0058】リフレッシュ対象指定方法記憶部1004
は、リフレッシュ対象指定方法に関するデータ、EEPROM
書込みソフトウェア指定方法に関するデータ、ソフトウ
ェア同士の比較をすべきか否かを示すデータ(比較対象
データ)、或いは、リフレッシュ開始を示すデータを記
憶する。
【0059】リフレッシュ可否判定処理部1007は、
リフレッシュ対象記憶部1006からデータを順次読み
出し、プロセス制御装置自体、および、これに接続され
た入出力制御装置の状態を調べて、リフレッシュの可否
を判断する。プロセス制御装置自体のCPUがリフレッ
シュ処理を実行不可能な状態にある場合には、当該プロ
セス制御装置に接続された全ての入出力制御装置に関連
するリフレッシュを停止すべきと判断する。その一方、
入出力制御装置のCPUがリフレッシュ処理を実行不可
能な状態にある場合には、このような状態の入出力制御
装置のリフレッシュを停止すべきと判断し、リフレッシ
ュ対象記憶部1006から、次の入出力制御装置に関連
するデータを読み出す。
【0060】読み出し処理部1008は、リフレッシュ
可否判定処理部1007により与えられた入出力制御装
置を特定するIDデータに基づき、当該入出力制御装置
に関連するソフトウェアおよび/または識別子データを
保存ソフトウェア記憶部1010から読み出し、これら
をソフトウェア一時記憶部1011に記憶する。なお、
この保存ソフトウェア記憶部1010には、前回、入出
力制御装置に書き込まれたソフトウェアなどが記憶され
る。
【0061】読み込み処理部1009は、リフレッシュ
可否判断処理部1007により与えられた入出力制御装
置を特定するIDデータに基づき、当該入出力制御装置
に設けられたEEPROMに記憶されたソフトウェアおよび/
または識別子データを読み込み、これをソフトウェア一
時記憶部1011に記憶する。
【0062】比較処理部1012は、ソフトウェア一時
記憶部1011に記憶された、EEPROMからのソフトウェ
アおよび/または識別子データと、保存ソフトウェア記
憶部1010に記憶された、EEPROMに前回書き込まれた
ソフトウェアおよび/識別子データとを比較する。
【0063】また、機能確認部1013は、送受信され
たデータが読み込み用或いは書込み用であるかを確認す
る。書込み処理部1014は、リフレッシュの対象とな
った入出力制御装置に設けられたEEPROMに、所定のソフ
トウェアおよび/または識別子データを書き込む。
【0064】このプロセス制御装置によるより詳細な処
理を図13および図14のフローチャートに示す。図1
3に示すように、まず、保守ツール18により与えられ
たデータは、要求入力処理部1001に受け入れられ、
要求入力処理部1001が、受け入れたデータのうち、
入出力制御装置を特定するIDデータ、ソフトウェア或
いは識別子データをリフレッシュ対象指定受付部100
2に出力し、その他のデータをリフレッシュ対象指定方
法受付部1003に出力する(ステップ1301)。
【0065】リフレッシュ対象指定受付部1002は、
リフレッシュ対象指定方法が、「個別」のプロセス制御
装置或いは入出力制御装置を示す場合に、与えられたデ
ータに基づき、以下の処理を実行する。
【0066】たとえば、与えられたデータが、入出力制
御装置のIDデータである場合には、プロセス制御装置
自体に接続された入出力制御装置のIDデータを、接続
装置データ記憶部1005から読み出し、これらデータ
をリフレッシュ対象記憶部1006に記憶する(ステッ
プ1302ないし1305)。
【0067】また、与えられたデータが、プロセス制御
装置自体のIDデータである場合には、接続装置データ
記憶部1005に記憶された全てのIDデータを読み出
し、これらデータをリフレッシュ対象記憶部1006に
記憶する(ステップ1302ないし1304および13
06ないし1307)。
【0068】その一方、与えられたデータが、他のプロ
セス制御装置のIDデータである場合には、このIDデ
ータなどを、対応するプロセス制御装置に送信する(ス
テップ1320ないし1304、1306、1308、
および、1310)。
【0069】或いは、与えられたデータが、ソフトウェ
アおよび/または識別子データである場合には、これら
データを保存ソフトウェア記憶部1010に記憶すると
ともに、これらデータに関連するIDデータを、接続装
置データ記憶部1005から読み出し、これをリフレッ
シュ対象記憶部1006に記憶する(ステップ1302
ないし1304、1306および1308ないし130
9)。
【0070】また、リフレッシュ対象指定方法が、「全
体」を示す場合には(ステップ1311でイエス)、ス
テップ1307に進み、接続装置データ記憶部1005
に記憶された全てのデータが、リフレッシュ対象記憶部
1006に記憶される。
【0071】その一方、リフレッシュ指定方法受付部1
003にデータが与えられた場合に、これらデータは、
リフレッシュ対象指定方法記憶部1004に記憶される
(ステップ1311)。次いで、リフレッシュ対象指定
方法受付部1003が、リフレッシュを開始する旨の指
令を受けると、リフレッシュ可否判別処理部1007が
起動する(図14参照)。
【0072】リフレッシュ可否判定処理部1007にお
いては、プロセス制御装置自体のCPUが、リフレッシ
ュ処理を実行可能な状態であるか否かを調べ(ステップ
1314)、リフレッシュ処理を実行可能である場合に
は、リフレッシュ対象記憶部1006に記憶されたID
データを順次取り出し、リフレッシュ処理を実行する。
リフレッシュ処理を実行できない状態である場合には
(ステップ1314でノー)、処理を終了する。
【0073】以下に、リフレッシュ可能判定処理部10
17における処理をより詳細に説明する。
【0074】たとえば、プロセス制御装置自体と入出力
制御装置との間が、通信回線などを介して接続され、こ
れらの間に他のプロセス制御装置が介在していない場合
には、入出力制御装置のIDデータを、対応する入出力
制御装置に送信する(ステップ1315ないし131
8)。これに対して、プロセス制御装置と入出力制御装
置との間に、他のプロセス制御装置が介在している場合
には、リフレッシュ対象記憶部1006から、他のプロ
セス装置に接続している入出力制御装置のIDデータを
読み出し、ソフトウェアなどを含むデータを、当該他の
プロセス制御装置に送信する(ステップ1315ないし
1317および1319)。
【0075】ステップ1318において、入出力制御装
置のIDデータを、対応する入出力制御装置に出力した
後に、当該入出力制御装置より、リフレッシュの処理を
実行可能か否かを示す応答を得る。入出力制御装置のC
PUがリフレッシュ処理を実行可能である状態にある旨
を応答が示す場合には(ステップ1319でイエス)、
リフレッシュの処理が実行され、その一方、リフレッシ
ュ処理を実行不可能な状態にある旨を応答が示す場合に
は(ステップ1319でノー)、当該入出力制御装置に
関するリフレッシュの処理は実行されず、リフレッシュ
可否判別処理部1007は、リフレッシュ対象記憶部1
006から、次の処理に関連するデータを取り出す。ス
テップ1319でイエスと判断された場合には、以下の
ように場合分けされて処理が実行される。
【0076】すなわち、与えられた情報に、前回EEPROM
に書き込まれたソフトウェアであって、保守ツール中に
保存されていたソフトウェアと、EEPROMに記憶されてい
るソフトウェアとの内容の比較をすべき旨が含まれてい
る場合に(ステップ1321でイエス)、読み込み処理
部1009が、関連する入出力制御装置に設けられたEE
PROMからソフトウェアを読み出し、これをソフトウェア
一時記憶部1011の所定の領域に記憶する。この場合
に、ソフトウェアは、図11に示すデータの形式により
入出力制御装置からプロセス制御装置に伝達され、デー
タの組中のフラグは、読み込みデータであることを示し
ている。機能確認部1013(図12参照)は、フラグ
を調べて、伝達されたデータが読み込みデータであるこ
とを確認する。また、読み出し処理部1008は、保存
ソフトウェア記憶部1010から、所定のソフトウェア
を読み出し、これをソフトウェア一時記憶部1011の
他の領域に記憶する(ステップ1326)。
【0077】次いで、比較処理部1012が、ソフトウ
ェア一時記憶部1011の所定の領域および他の領域に
記憶された2つのソフトウェアを比較し、これらが同一
である場合には、ソフトウェア一時記憶部1011の他
の領域に記憶されているソフトウェア、すなわち、もと
もと保守ツール中に保存されていたソフトウェアを、書
込み処理部1014が、入出力制御装置に対して送出す
る。さらに、このソフトウェアには、さらに、前回書込
みに用いられ、保守ツール中に保存されていたソフトウ
ェアと、EEPROMに書き込むソフトウェアとに、同一の識
別子データが付加される(ステップ1328ないし13
32)。
【0078】これに対して、2つのソフトウェアが同一
でない場合には(ステップ1329でノー)、この入出
力制御装置に設けられたEEPROMに関するリフレッシュを
中止する。
【0079】或いは、与えられた情報に、前回EEPROMに
書き込まれ、保守ツール中に保存されていたソフトウェ
アの識別子と、EEPROMに記憶されているソフトウェアの
識別子とを比較すべき旨が含まれている場合に(ステッ
プ1321でノーかつステップ1322でイエス)、読
み込み処理部1009が、関連する入出力制御装置に設
けられたEEPROMから識別子データを読み出し、これをソ
フトウェア一時記憶部1011の所定の領域に記憶す
る。この場合に、識別子データは、図11に示すデータ
の形式により入出力制御装置からプロセス制御装置に伝
達され、データの組中のフラグは、読み込みデータであ
ることを示している。機能確認部1013(図12参
照)は、フラグを調べて、伝達されたデータが読み込み
データであることを確認する。また、読み出し処理部1
008は、保存ソフトウェア記憶部1010から、所定
のソフトウェアの識別子データを読み出し、これをソフ
トウェア一時記憶部1011の他の領域に記憶する(ス
テップ1327)。
【0080】次いで、比較処理部1012が、ソフトウ
ェア一時記憶部1011の所定の領域および他の領域に
記憶された2つの識別子データを比較し、これらが同一
である場合には、保存ソフトウェア記憶部1010か
ら、対応するソフトウェアが読み出され、このソフトウ
ェアが、書込み処理部1014により、入出力制御装置
に対して送出される。さらに、前回書込みに用いられ、
保守ツール中に保存されていたソフトウェアと、EEPROM
に書き込むソフトウェアとに、同一の識別子データが付
加される(ステップ1328ないし1332)。
【0081】これに対して、2つの識別子データが同一
でない場合には(ステップ1329でノー)、この入出
力制御装置に設けられたEEPROMに関するリフレッシュを
中止する。
【0082】或いは、与えられた情報に、前回EEPROMに
書き込まれ、保守ツール中に保存されていたソフトウェ
ア或いは識別子と、EEPROMに記憶されているソフトウェ
ア或いは識別子との内容の比較をすべき旨が含まれてい
ない場合には(ステップ1321でノーかつステップ1
322でノー)、保存ソフトウェア記憶部1010に記
憶された対応するソフトウェアが読み出され、これが書
込み処理部1014により所定の入出力制御装置に対し
て送出される(ステップ1333)。さらに、前回書込
みに用いられ、保守ツール中に保存されていたソフトウ
ェアと、EEPROMに書き込むソフトウェアとに、同一の識
別子データが付加される。
【0083】或いは、与えられた情報に、EEPROMに記憶
されたソフトウェアを読み出し、これを当該EEPROMに再
度書き込む旨が含まれている場合には(ステップ132
0でノー)、読み込み処理部1009が、関連する入出
力制御装置に設けられたEEPROMからソフトウェアを読み
出し、これをソフトウェア一時記憶部1011の所定の
領域に記憶する(ステップ1323)。この場合に、機
能確認部1013(図12参照)は、フラグを調べて、
伝達されたデータが読み込みデータであることを確認す
る。
【0084】次いで、ソフトウェア一時記憶部1011
に記憶されたソフトウェアが、読み出されて書込み処理
部1014に与えられる。書き込み処理部1014は、
与えられたソフトウェアを対応する入出力制御装置に送
出する(ステップ1324)。
【0085】さらに、このソフトウェアに所定の識別子
が付加される。
【0086】上述したような処理が終了した後に、入出
力制御装置から書込み終了を示す信号を受け入れると
(ステップ1334でイエス)、次の入出力制御装置に
設けられたEEPROMに関連する処理が実行される。
【0087】次に、リフレッシュ処理において、ソフト
ウェアが与えられた入出力制御装置の処理につき説明を
加える。ここに、図15は、入出力制御装置31の機能
を示すための機能ブロックダイヤグラムである。図15
に示すように、入出力制御装置は、機能的には、プロセ
ス制御装置から与えられる入出力制御装置のIDデータ
を受け入れるリフレッシュ対象装置ID受付部1501
と、入出力制御装置31自体のIDデータを予め記憶し
ている入出力制御装置ID記憶部1502と、リフレッ
シュ対象ID受付部1501に与えられたIDデータ
と、入出力制御装置ID記憶部1502に記憶されたI
Dデータとを比較するID照合部1503と、入出力制
御装置15のCPUがリフレッシュ処理を実行可能か否
かを判断するCPU状態確認部1504と、ID照合部
1503およびCPU状態確認部1504による処理結
果に基づき、入出力制御装置31によりリフレッシュ処
理が実行可能であるかを示すリフレッシュ可否信号を、
該入出力制御装置31に接続されたプロセス制御装置に
送出するリフレッシュ可否判別処理部1305と、リフ
レッシュ可否判別処理部1305が、リフレッシュ処理
を実行可能であることを示す信号(リフレッシュ可能信
号)を出力することにより起動され、接続されたプロセ
ス制御装置から、EEPROM内に記憶されたソフトウェアお
よび/または識別子データの読み出しが要求されるとき
に、これらをEEPROMから読み込み、接続されたプロセス
制御装置に送出する読み込み処理部1506と、接続さ
れたプロセス制御装置より与えられるデータの組中のフ
ラグを受け入れて、与えられたデータが書込み用のデー
タであることを確認する機能確認部1507と、接続さ
れたプロセス制御装置により与えられたソフトウェアお
よび識別子データを、EEPROMに書き込む書き込み処理部
1508とを有している。
【0088】なお、他の入出力制御装置32ないし38
も、図15に示す構成を有している。
【0089】このように機能的な構成を備えた入出力制
御装置における処理を、図16のフローチャートを参照
して説明する。リフレッシュ対象となるEEPROMが設けら
れた入出力制御装置のIDデータが、プロセス制御装置
から、入出力制御装置のリフレッシュ対象装置ID受付
部1501に受け入れられると、リフレッシュ装置ID
受付部1501は、与えられたIDデータをID照合部
1503に出力するとともに、CPU状態確認部150
4を起動する(ステップ1601)。
【0090】ID照合部1503は、入出力制御装置I
D記憶部1502に記憶されたIDデータと、リフレッ
シュ対象装置ID受付部1501に与えられたIDでー
タとを比較して、これらが同一であるかどうかを判断す
る(ステップ1602、1603)。また、CPU状態
確認部1504は、CPUの状態を調べ、リフレッシュ
処理を実行可能な状態か否かを判断する(ステップ16
04、1605)。ステップ1603或いはステップ1
605においてノーと判断された場合には、リフレッシ
ュ可否判別処理部1505は、接続されたプロセス制御
装置に対して、リフレッシュ処理の実行が不可能である
ことを示すリフレッシュ不可信号を送信する(ステップ
1607)。
【0091】これに対して、ID照合部1503におい
て、二つのIDデータが一致すると判断され、かつ、C
PU状態確認部1504において、入出力制御装置のC
PUがリフレッシュ処理を実行可能な状態であると判断
された場合には、リフレッシュ可否判別処理部1505
が、接続されたプロセス制御装置に対して、リフレッシ
ュ可能信号を送信する(ステップ1606、160
8)。
【0092】リフレッシュ可否判別処理部1505によ
りリフレッシュ可能信号が出力されると、読み込み処理
部1506が起動され、入出力制御装置に接続されたプ
ロセス制御装置から、ソフトウェアおよび識別子データ
を送信する旨の要求が与えられるのを待つ(ステップ1
609)。読み込み処理部1506は、上述した要求を
受け入れるのに応答して、EEPROMに記憶されているソフ
トウェアおよび識別子データを読み出し、これをプロセ
ス制御装置に送信する(ステップ1610)。
【0093】次いで、接続されたプロセス制御装置によ
り、EEPROMに書き込むべきデータであるソフトウェアお
よび識別子データが与えられると、機能確認部1507
が、与えられたデータの組中のフラグを調べ、与えられ
たデータが書込み用であると判断された場合には、書き
込み処理部1508が、EEPROMに、与えられたデータを
書き込む。その一方、与えられたデータが書込み用では
ない場合には、処理を中止する。
【0094】このようにして、入出力制御装置に設けら
れたEEPROMのリフレッシュが完了する。
【0095】この実施の形態によれば、所定のプロセス
制御装置に接続された保守ツールにより、リフレッシュ
すべきEEPROMが設けられた入出力制御装置などが任意的
に指定され、かつ、リフレッシュの際に用いるべきソフ
トウェアが特定され、所定の入出力制御装置に所定のソ
フトウェアが与えられて、EEPROMのリフレッシュが実行
される。したがって、保守ツールを、リフレッシュすべ
きEEPROMが設けられた入出力制御装置の設置箇所まで移
動し、これに接続するなどの繁雑な操作を必要とするこ
となく、所望のEEPROMのリフレッシュを実行することが
可能となる。
【0096】次に、本発明の第2の実施の形態にかかる
プロセス制御システムにつき説明を加える。この第2の
実施の形態は、以下の点で第1の実施の形態と相違す
る。すなわち、第1の実施の形態においては、リフレッ
シュすべきEEPROMのソフトウェアが保守ツールに保存さ
れ、保存されていたソフトウェア或いはEEPROM中のソフ
トウェアが、入出力制御装置のEEPROMに書き込まれるこ
とにより、リフレッシュが実行されていた。これに対し
て、第2の実施の形態においては、リフレッシュすべき
EEPROMのソフトウェアが、再度、当該EEPROMに書き込ま
れるように構成されている。なお、この第2の実施の形
態において、プロセス制御装置および入出力制御装置の
ハードウェア構成並びに機能的な構成は、第1の実施の
形態のものと同様であるが、保守ツールの保存ソフトウ
ェア記憶部には、EEPROMのソフトウェアおよび識別子デ
ータが記憶されていない。
【0097】このような第2の実施の形態にかかるプロ
セス制御システム中の保守ツールにおける処理を図17
のフローチャートを参照して説明する。図17に示すよ
うに、保守ツールの入力処理部181(図4参照)は、
キーボード20、マウス22などにより与えられた、リ
フレッシュすべきEEPROMが設けられた入出力制御装置を
示す情報、 リフレッシュ処理に関連する入出力制御装
置を特定するための情報、若しくは、リフレッシュ処理
の開始を示す情報を受け入れる(ステップ1701)。
【0098】次いで、入力処理部181は、与えられた
情報に含まれる入出力制御装置を特定するための情報に
基づき、保存ソフトウェア記憶部182から、入出力制
御装置のIDデータを読み出す。読み出されたIDデー
タは、データ送出部183によりプロセス制御装置に送
出される(ステップ1702)。
【0099】データの送出先であるプロセス制御装置か
ら、後述するように「リフレッシュ終了」或いは「リフ
レッシュ不可能」を示す信号が与えられた場合には、保
守ツールにおける処理が終了する(ステップ170
3)。
【0100】次に、プロセス制御装置における処理につ
き、図18のフローチャートを参照して説明する。
【0101】要求入力処理部1001に、リフレッシュ
対象の入出力制御装置のIDデータが与えられることに
より、プロセス制御装置に対して、リフレッシュの対象
となりEEPROMを備え、かつ、当該プロセス制御装置に接
続された入出力制御装置が、通知される(ステップ18
01)。また、リフレッシュ対象指定受付部1002
は、接続装置データ記憶部1005から、プロセス制御
装置に接続された入出力制御装置のIDデータを読み出
し、読み出されたIDデータなどに基づき、所定の入出
力制御装置のIDデータが、リフレッシュ対象記憶部1
006に記憶される。
【0102】次いで、リフレッシュ可否判別処理部10
07は、プロセス制御装置自体のCPUがリフレッシュ
処理を実行可能な状態であるか否かを調べ、実行不可能
な状態であるときには、ステップ1801に示した情報
を発信した保守ツール或いは上位に位置するプロセス制
御装置に対して、リフレッシュ不可能を示す信号を送出
する(ステップ1803)。
【0103】プロセス制御装置のCPUがリフレッシュ
の処理を実行可能な状態であるときに(ステップ180
2でイエス)、以下の処理が実行される。
【0104】リフレッシュ可否判断処理部1007は、
リフレッシュ対象記憶部1006から、リフレッシュす
べきEEPROMが設けられた入出力制御装置のIDデータを
取り出して、この入出力制御装置とプロセス制御装置と
の間に、他のプロセス制御装置が介在しているかどうか
を判断する(ステップ1804、1805)。両者の間
に他のプロセス制御装置が介在している場合には(ステ
ップ1805でノー)、この入出力制御装置のIDデー
タを、当該他のプロセス制御装置に対して送出する(ス
テップ1807)。
【0105】その一方、両者の間に他のプロセス制御装
置が介在していない場合、すなわち、両者が通信回線に
より直接接続されている場合には、リフレッシュ対象記
憶部1006から読み出された入出力制御装置のIDデ
ータを、対応する入出力制御装置に送出する。後述する
ように入出力制御装置により「リフレッシュ不可能」を
示す信号が生成され、この信号が、リフレッシュ可否判
別処理部1007に与えられた場合には(ステップ18
06でノー)ステップ1809に進む。その一方、入出
力制御装置により「リフレッシュ可能」を示す信号が生
成された場合には(ステップ1806でイエス)、対応
する入出力制御装置に対して、プロセス制御装置との間
のアクセスを停止する旨の指示を与えるとともに、リフ
レッシュを開始する旨の指令を与える(ステップ180
8)。
【0106】リフレッシュ対象記憶部1006に記憶さ
れたIDデータに関連する全ての入出力制御装置に関し
て、ステップ1804ないしステップ1808の処理が
実行されると、入出力制御装置とプロセス制御装置との
間のアクセスの停止を解除し、次いで、ステップ180
1に示した情報を発信した保守ツール或いは上位に位置
するプロセス制御装置に対して、リフレッシュの処理が
終了した旨を通知して(ステップ1811)処理を終了
する。
【0107】次いで、入出力制御装置における処理を、
図19のフローチャートを参照して説明する。
【0108】入出力制御装置がリフレッシュすべき旨の
指令を受け入れる(ステップ1901)と、この入出力
制御装置自体のCPUがリフレッシュ処理を実行可能な
状態であるか否かを判断する(ステップ1902)。C
PUがリフレッシュ処理を実行可能な状態である場合に
は(ステップ1902でイエス)、この入出力制御装置
に指令を与えたプロセス制御装置に対して、リフレッシ
ュ可能信号を送信し、次いで、EEPROMに記憶されたソフ
トウェアなどを読み出して、再度これらを当該EEPROMに
書き込む(ステップ1903)。
【0109】これに対して、CPUがリフレッシュ処理
を実行不可能な状態である場合には(ステップ1903
でノー)、指令を与えたプロセス制御装置に対して、リ
フレッシュ不可能信号を送信し(ステップ1904)、
処理を終了する。
【0110】この実施の形態によれば、所定のプロセス
制御装置に接続された保守ツールにより、リフレッシュ
すべきEEPROMが設けられた入出力制御装置などが任意的
に指定され、指定された入出力制御装置に関連するEEPR
OMに記憶されたソフトウェアなどが、再度EEPROMに書き
込まれることにより、リフレッシュが実行される。した
がって、保守ツールを、リフレッシュすべきEEPROMが設
けられた入出力制御装置の設置箇所まで移動し、これに
接続するなどの繁雑な操作を必要とすることなく、所望
のEEPROMのリフレッシュを実行することが可能となる。
また、比較的簡単な処理により、所望のEEPROMのリフレ
ッシュを実行することが可能となる。
【0111】次に、本発明の第3の実施の形態にかかる
プロセス制御システムにつき、説明を加える。この第3
の実施の形態においては、各プロセス制御装置が、リフ
レッシュ処理と次回に実行すべきリフレッシュ処理との
時間間隔を監視するためのタイマを備え、このタイマの
時間にしたがってリフレッシュ処理が実行されるように
構成されている。
【0112】この第3の実施の形態において、保守ツー
ル、第1のプロセス制御装置ないし第3のプロセス制御
装置、および、複数の入出力制御装置の接続関係は、図
1に示すものと同様である。プロセス制御装置の機能的
なブロックダイヤグラムを図20に示す。図20に示す
ように、第1のプロセス制御装置は、以下の点を除き、
図12のプロセス制御装置と略同様の構成を備えてい
る。すなわち、図20に示すプロセス制御装置において
は、前回にリフレッシュ処理を実行したときから、次回
にリフレッシュ処理を実行すべきときまでの時間間隔
(以下、「リフレッシュ実行間隔」と称する。)を計数
するためのタイマ2015を備えている。また、第2の
プロセス制御装置および第3のプロセス制御装置の機能
的なブロックダイヤグラムは、図12に示すものと同様
である。
【0113】また、入出力制御装置の機能的なブロック
ダイヤグラムは、図15に示すものと同様である。
【0114】このように構成された第1のプロセス制御
装置のリフレッシュ処理を以下に説明する。図21は、
第1のプロセス制御装置のリフレッシュ処理を示すフロ
ーチャートである。図21に示すように、タイマ201
5が、リフレッシュ実行間隔に対応する時間だけ計数す
ると(ステップ2101でイエス)、リフレッシュ対象
指定受付部2002は、接続装置データ記憶部2005
に記憶された全てのデータを読み出し、これらをリフレ
ッシュ対象記憶部2006に記憶する(ステップ210
2)。次いで、リフレッシュ可否判別処理部2007
が、プロセス制御装置のCPUがリフレッシュ処理を実
行可能な状態であるか否かを判断する(ステップ210
3)。
【0115】ステップ2103においてイエスと判断さ
れた場合には、ステップ2104を経て、リフレッシュ
すべきEEPROMが設けられた入出力制御装置のIDデータ
をリフレッシュ対象記憶部2006から読み出し(ステ
ップ2105)、プロセス制御装置と入出力制御装置と
の間に、他のプロセス制御装置が介在しているか否かを
判断する(ステップ2106)。これらの間に他のプロ
セス制御装置が介在していない場合(ステップ2106
でイエス)には、入出力制御装置に対してIDデータを
送出する(ステップ2107)。
【0116】その一方、ステップ2106でノーと判断
された場合には、他のプロセス制御装置を介して、入出
力制御装置と接続しているプロセス制御装置のIDデー
タを、当該プロセス制御装置に送出する(ステップ21
08)。
【0117】入出力制御装置或いは他のプロセス制御装
置から、リフレッシュの処理が実行不可能であることを
示すリフレッシュ不可能信号、或いは、リフレッシュの
処理が終了したことを示すリフレッシュ終了信号を受け
入れた場合には(ステップ2109でイエス)、リフレ
ッシュ対象記憶部2006中に、ステップ2105ない
し2109の処理の実行の対象となっていないデータを
見出し、このようなデータが存在する場合には(ステッ
プ2104でイエス)、ステップ2105に進み、その
一方、このようなデータが存在しない場合には(ステッ
プ2104でノー)、タイマ2015をリセットして処
理を終了する。
【0118】次に、タイマを備えていないプロセス制御
装置(第2のプロセス制御装置および第3のプロセス制
御装置)の処理につき、図22を参照して説明を加え
る。自己よりも上位に位置する他のプロセス制御装置か
ら、プロセス制御装置自体のIDデータを受け入れると
(ステップ2201)。要求入力処理部1001は、与
えられたデータをリフレッシュ対象指定受付部1002
に出力する(ステップ2202)。次いで、リフレッシ
ュ対象指定受付部1002が、接続装置記憶部1005
中に記憶された全てのデータを読み出し、これらをリフ
レッシュ対象記憶部1006に記憶する(ステップ22
03)。
【0119】その後に、リフレッシュ可否判断処理部1
007が起動され、所定の処理が実行される。この処理
ステップ2204ないし2210は、図21を参照して
説明した第1のプロセス制御装置の処理ステップ210
3ないし2109に対応するため、その詳細な説明は省
略する。
【0120】ステップ2210において、リフレッシュ
不可能信号或いはリフレッシュ終了信号を受信した場合
には、その旨を、上位に位置する他のプロセス制御装置
に送信する(ステップ2211)。また、このプロセス
制御装置には、タイマが設けられていないため、図21
のステップ2110に対応する処理は実行されない。
【0121】次に、入出力制御装置における処理につ
き、図23のフローチャートを参照して説明する。図2
3において、ステップ2301ないし2305の処理
は、図16のステップ1601ないし1605の処理と
同一であるため、その説明は省略する。ステップ230
3でイエスと判断され、かつ、ステップ2305でイエ
スと判断された場合には、プロセス制御装置に、リフレ
ッシュ処理が実行可能であることを示すリフレッシュ可
能信号が送出され(ステップ2306)、次いで、読み
込み処理部1506により、EEPROMに記憶されたデータ
が読み込まれ、読み込まれたデータが、書き込み処理部
1508により、EEPROMに再度書き込まれる(ステップ
2307、2308)。これによりEEPROMのリフレッシ
ュが実現される。
【0122】その一方、ステップ2303或いはステッ
プ2305でノーと判断された場合には、リフレッシュ
処理が実行不可能であることを示すリフレッシュ不可能
信号が、プロセス制御装置に送出される(ステップ23
09)。
【0123】次に、本発明の第4の実施の形態にかかる
プロセス制御システムにつき説明を加える。このシステ
ムにおいては、入出力制御装置自体にタイマが設けら
れ、リフレッシュ実行間隔ごとに、入出力制御装置に設
けられたEEPROMのリフレッシュが実行される。図24
は、第4の実施の形態にかかる入出力制御装置を機能的
に示すブロックダイヤグラムである。図24に示すよう
に、入出力制御装置は、図15の入出力制御装置と、以
下の点を除き、略同様の構成を備えている。すなわち、
この入出力制御装置においては、リフレッシュ実行間隔
を計数するためのタイマ2409を備えている。また、
プロセス制御装置により与えられるデータ中のフラグを
受け入れる機能確認部1507が取り除かれている。
【0124】このように機能的に構成された入出力制御
装置の作動につき、図25のフローチャートを参照して
説明する。タイマ2409が、リフレッシュ実行間隔に
対応する時間だけ計数すると(ステップ2501でイエ
ス)、入出力制御装置のCPUがリフレッシュ処理を実
行可能な状態であるか否かが判断され(ステップ250
2)、リフレッシュ処理が実行可能である場合には(ス
テップ2503でイエス)、EEPROMに記憶されたデータ
が読み出され(ステップ2504)、次いで、読み出さ
れたデータが再度EEPROMに書き込まれる(ステップ25
05)。このような処理が終了するとタイマ2409が
リセットされる(ステップ2506)。この処理におい
て、必要に応じて、プロセス制御装置に対して、リフレ
ッシュ処理を実行中であることを示す信号、リフレッシ
ュ処理が終了したことを示す信号などを出力するように
構成してもよい。
【0125】この実施の形態によれば、保守ツールを用
いることなく、入出力制御装置自体のみでEEPROMのリフ
レッシュ処理を実行することが可能となる。また、EEPR
OMのデータが劣化までの期間よりも、リフレッシュ実行
間隔を短くすることにより、適切にEEPROMをリフレッシ
ュすることが可能となる。
【0126】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。
【0127】たとえば、前記実施の形態においては、保
守ツールと第1のプロセス制御装置とが接続され、第1
のプロセス制御装置の下位に、第2および第3のプロセ
ス制御装置が設けられ、第2および第3のプロセス制御
装置に、EEPROMが設けられた入出力制御装置が接続され
ている。しかしながら、このような構成に限定されるも
のではなく、保守ツールの接続された第1のプロセス制
御装置の下位に、複数の入出力制御装置が接続されてい
てもよい。或いは、第2および第3のプロセス制御装置
のさらに下位に、一或いは複数のプロセス制御装置が接
続され、これら装置に入出力制御装置が接続されていて
もよい。
【0128】また、前記第1の実施の形態においては、
保守ツールに設けられた保存ソフトウェア記憶部に、全
てのEEPROMのソフトウェアが記憶されていたが、これに
限定されるものではなく、これらソフトウェアをフロッ
ピーディスク或いは磁気ディスクなどの外部記憶媒体に
記憶し、ディスクドライブ装置により、ソフトウェアな
どを読み出すように構成してもよい。
【0129】或いは、第1のプロセス制御装置に、関連
する入出力制御装置、すなわち、自己の下位に位置する
プロセス制御装置に直接的に接続された入出力制御装置
に設けられた全てのEERPOMのソフトウェアを記憶しても
良いし、入出力制御装置に直接的に接続されたプロセス
制御装置に、関連する入出力制御装置に設けられたEEPR
OMのソフトウェアを記憶してもよい。
【0130】また、前記第3の実施の形態においては、
最上位に位置するプロセス制御装置にタイマが設けら
れ、リフレッシュ実行間隔ごとに、EEPROMのリフレッシ
ュが実行されるように構成されているが、これに限定さ
れるものではない。たとえば、保守ツールに、タイマを
設け、所望のタイミングで、所定のEEPROMをリフレッシ
ュするように構成しても良いことは明らかである。
【0131】さらに、前記第3の実施の形態おいて、入
出力制御装置にもタイマを設け、入出力制御装置におい
ても、リフレッシュ実行間隔の経過を判断して、その後
に、リフレッシュ処理を実行するように構成しても良
い。
【0132】さらに、本明細書において、手段とは、必
ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機
能が、ソフトウエアによって実現される場合も包含す
る。また、一つの手段の機能が二以上の物理的手段によ
り実現されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手
段により実現されてもよい。
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な操作により、所
望の入出力装置に設けられたEEPROMのリフレッシュを実
行することができるプロセス制御システムの保守システ
ムおよび保守方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態にかかるプロセ
ス制御システムの構成を示すブロックダイヤグラムであ
る。
【図2】 図2は、プロセス制御装置および入出力制御
装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】 図3は、各プロセス制御装置の記憶部中のデ
ータテーブルを示す図である。
【図4】 図4は、本実施の形態にかかる保守ツール1
8の機能的な構成を示すブロックダイヤグラムである。
【図5】 図5は、表示装置の画面上に得られた画像の
例を示す図である。
【図6】 図6は、表示装置の画面上に得られた画像の
例を示す図である。
【図7】 図7は、表示装置の画面上に得られた画像の
例を示す図である。
【図8】 図8は、表示装置の画面上に得られた画像の
例を示す図である。
【図9】 図9は、保守ツールの入力処理部において実
行される処理を示すフローチャートである。
【図10】 図10は、保守ツールの入力処理部181
において実行される処理を示すフローチャートである。
【図11】 図11は、データ送出部が出力するデータ
の組の構成を示す図である。
【図12】 図12は、プロセス制御装置の機能を示す
ための機能ブロックダイヤグラムである。
【図13】 図13は、プロセス制御装置によるより詳
細な処理を示すフローチャートである。
【図14】 図14は、プロセス制御装置によるより詳
細な処理を示すフローチャートである。
【図15】 図15は、入出力制御装置の機能を示すブ
ロックダイヤグラムである。
【図16】 図16は、入出力制御装置における処理を
示すフローチャートである。
【図17】 図17は、本発明の第2の実施の形態にか
かるプロセス制御システムの保守ツールにおける処理を
示すフローチャートである。
【図18】 図18は、第2の実施の形態にかかるプロ
セス制御システムのプロセス制御装置における処理を示
すフローチャートである。
【図19】 図19は、第2の実施の形態にかかるプロ
セス制御システムの入出力制御装置における処理を示す
フローチャートである。
【図20】 図20は、本発明の第3の実施の形態にか
かるプロセス制御システムのプロセス制御装置の機能を
示すブロックダイヤグラムである。
【図21】 図21は、第3の実施の形態にかかる第1
のプロセス制御装置のリフレッシュ処理を示すフローチ
ャートである。
【図22】 図22は、第3の実施の形態にかかる他の
プロセス制御装置のリフレッシュ処理を示すフローチャ
ートである。
【図23】 図23は、第3の実施の形態にかかる入出
力制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図24】 図24は、本発明の第4の実施の形態にか
かる入出力制御装置の機能を示すブロックダイヤグラム
である。
【図25】 図25は、第4の実施の形態にかかる入出
力制御装置の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
12 プロセス制御装置 14、16 プロセス制御装置 18 保守ツール 20 キーボード 22 マウス 24 表示装置 31ないし38 入出力制御装置 40 プロセス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天日 康博 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 七加家 洋一 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が制御対象と接続され、当該制御対
    象を制御するためのソフトウェアを記憶した不揮発性書
    き換え可能メモリ(EEPROM)を受け入れ可能に構成され
    た複数の入出力制御装置と、当該複数の入出力制御装置
    と接続され、これらを制御することにより、複数の制御
    対象からなるプロセスを制御する少なくとも一つのプロ
    セス制御装置とを有するプロセス制御システム、およ
    び、各入出力制御装置に受け入れられたEEPROMをリフレ
    ッシュするために各EEPROMに記憶すべきソフトウェアを
    保存した保守ツールを備えた保守システムであって、 前記保守ツールが、前記プロセス制御システムと接続さ
    れ、リフレッシュすべきEEPROMが設けられた入出力制御
    装置を特定するための入出力制御装置特定手段と、前記
    特定された入出力制御装置に設けられたEEPROMに記憶す
    べきソフトウェアを、前記プロセス制御システムを介し
    て、前記特定された入出力制御装置に対して送出するソ
    フトウェア送出手段とを有することを特徴とする保守シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記保守ツールが、さらに、前記プロセ
    ス制御システムを介して、前記特定された入出力制御装
    置に対して、EEPROMに記憶されたソフトウェアを再書込
    みすべきことを示す指令を通知する通知手段とを有し、 前記入出力制御装置が、前記通知手段により与えられた
    指令に応答して、該入出力制御装置に設けられたEEPROM
    の内容を読みだし、これを、該EEPROMに再度書き込むよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1に記載の保守
    システム。
  3. 【請求項3】 前記保守ツールの通知手段が、少なくと
    も、特定された入出力制御装置に設けられたEEPROMに記
    憶されたソフトウェアと、保存されたソフトウェアとを
    比較して、両者が一致する場合にのみ、リフレッシュを
    実行すべきことを示す指令を与えるように構成され、 前記特定された入出力制御装置に接続されたプロセス制
    御手段が、前記指令を受け入れる指令受理手段と、前記
    保守ツールにより与えられたソフトウェアを受け入れ、
    これを一時的に記憶する第1のソフトウェア記憶手段
    と、前記指令に応答して、前記特定された入出力制御装
    置に対して、EEPROMに記憶されたソフトウェアを送出す
    べきことを示すソフトウェア送出指令を与える指令手段
    と、入出力制御装置により与えられたソフトウェアを一
    時的に記憶する第2のソフトウェア記憶手段と、前記第
    1の記憶手段に記憶されたソフトウェアと、前記第2の
    記憶手段に記憶されたソフトウェアとを比較する比較手
    段とを有し、前記比較手段により、両者が一致すると判
    断された場合に、第1或いは第2のソフトウェア記憶手
    段に記憶されたソフトウェアの何れかを、前記入出力制
    御装置に与えるように構成され、 前記入出力制御装置が、前記プロセス制御装置の指令手
    段により与えられたソフトウェア送出指令にしたがって
    ソフトウェアを、前記プロセス制御装置に送出するソフ
    トウェア送出手段と、前記プロセス制御装置により与え
    られたソフトウェアを受け入れるソフトウェア受理手段
    とを有し、前記ソフトウェア受理手段により受け入れら
    れたソフトウェアを、EEPROMに書き込むように構成され
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の保守シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記ソフトウェアには、識別子が付加さ
    れ、前記保守ツールの通知手段が、さらに、特定された
    入出力制御装置に設けられたEEPROMに記憶されたソフト
    ウェアに付加された識別子と、保存されたソフトウェア
    に付加された識別子とを比較して、これら識別子が一致
    する場合にのみ、リフレッシュを実行すべきことを示す
    第2の指令を与えるように構成され、 前記特定された入出力制御装置に接続されたプロセス制
    御手段が、前記第2の指令を受け入れる第2の指令受理
    手段と、前記保守ツールにより与えられた識別子を受け
    入れ、これを一時的に記憶する第1の識別子記憶手段
    と、前記指令に応答して、前記特定された入出力制御装
    置に対して、EEPROMに記憶されたソフトウェアに付加さ
    れた識別子を送出すべきことを示す識別子送出指令を与
    える指令手段と、入出力制御装置により与えられた識別
    子を一時的に記憶する第2の識別子記憶手段と、前記第
    1の識別子記憶手段に記憶された識別子と、前記第2の
    識別子記憶手段に記憶された識別子とを比較する識別子
    比較手段とを有し、前記識別子比較手段により、両者が
    一致すると判断された場合に、第1のソフトウェア記憶
    手段に記憶されたソフトウェアを、前記入出力制御装置
    に与えるように構成され、 前記入出力制御装置が、前記プロセス制御装置の指令手
    段により与えられた識別子送出指令にしたがって、EEPR
    OMに記憶されたソフトウェアに付加された識別子を、前
    記プロセス制御装置に送出する識別子送出手段と、前記
    プロセス制御装置により与えられたソフトウェアを受け
    入れるソフトウェア受理手段とを有し、前記ソフトウェ
    ア受理手段により受け入れられたソフトウェアを、EEPR
    OMに書き込むように構成されたことを特徴とする請求項
    1ないし3の何れか一項に記載の保守システム。
  5. 【請求項5】 前記識別子が、ソフトウェアの作成時或
    いは修正時を示す情報を含むことを特徴とする請求項4
    に記載の保守システム。
  6. 【請求項6】 前記識別子が、ソフトウェアの更新時を
    示す情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の保守
    システム。
  7. 【請求項7】 前記識別子が、ソフトウェアのバージョ
    ンを示す情報を含むことを特徴とする請求項4ないし6
    の何れか一項に記載の保守システム。
  8. 【請求項8】 各々が制御対象と接続され、当該制御対
    象を制御するためのソフトウェアを記憶した不揮発性書
    き換え可能メモリ(EEPROM)を受け入れ可能に構成され
    た複数の入出力制御装置と、当該複数の入出力制御装置
    と接続され、これらを制御することにより、複数の制御
    対象からなるプロセスを制御する少なくとも一つのプロ
    セス制御装置とを有するプロセス制御システム、およ
    び、各入出力制御装置に受け入れられたEEPROMをリフレ
    ッシュするための保守ツールを備えた保守システムであ
    って、 前記保守ツールが、前記プロセス制御システムと接続さ
    れ、リフレッシュすべきEEPROMが設けられた入出力制御
    装置を特定するための入出力制御装置特定手段と、前記
    プロセス制御システムを介して、前記特定された入出力
    制御装置に対して、リフレッシュを実行すべきことを示
    す指令を通知する通知手段とを有し、 前記入出力制御装置が、前記通知手段により与えられた
    指令に応答して、該入出力制御装置に設けられたEEPROM
    の内容を読みだし、これを、該EEPROMに再度書き込むよ
    うに構成されたことを特徴とする保守システム。
  9. 【請求項9】 各々が制御対象と接続され、当該制御対
    象を制御するためのソフトウェアを記憶した不揮発性書
    き換え可能メモリ(EEPROM)を受け入れ可能に構成され
    た複数の入出力制御装置と、当該複数の入出力制御装置
    と接続され、これらを制御することにより、複数の制御
    対象からなるプロセスを制御する少なくとも一つのプロ
    セス制御装置とを有するプロセス制御システムにおい
    て、入出力制御装置に受け入れられたEEPROMをリフレッ
    シュするための保守システムであって、 前記少なくとも一つのプロセス制御装置が、入出力制御
    装置に設けられたEEPROMのリフレッシュを実行すべき時
    間間隔を計数するタイマ手段と、前記タイマ手段が前記
    時間間隔を計数するのに応答して、前記プロセス制御装
    置に接続された入出力制御装置に対して、リフレッシュ
    を実行すべきことを示すリフレッシュ実行指令を送出す
    る指令送出手段とを備え、 前記入出力制御装置が、前記指令送出手段により与えら
    れたリフレッシュ実行指令に応答して、該入出力制御装
    置に設けられたEEPROMの内容を読みだし、これを、該EE
    PROMに再度書き込むように構成されたことを特徴とする
    保守システム。
  10. 【請求項10】 制御対象と接続され、当該制御対象を
    制御するためのソフトウェアを記憶した不揮発性書き換
    え可能メモリ(EEPROM)を受け入れ可能に構成された入
    出力制御装置であって、該入出力制御装置に設けられた
    EEPROMのリフレッシュを実行すべき時間間隔を計数する
    タイマと、前記タイマが前記時間間隔を計数するのに応
    答して、該入出力制御装置に設けられたEEPROMの内容を
    読みだし、これを、該EEPROMに再度書き込むリフレッシ
    ュ手段とを備えたことを特徴とする入出力制御装置。
  11. 【請求項11】 各々が制御対象と接続され、当該制御
    対象を制御するためのソフトウェアを記憶した不揮発性
    書き換え可能メモリ(EEPROM)を受け入れ可能に構成さ
    れた複数の入出力制御装置と、当該複数の入出力制御装
    置と接続され、これらを制御することにより、複数の制
    御対象からなるプロセスを制御する少なくとも一つのプ
    ロセス制御装置とを有するプロセス制御システムにおい
    て、各入出力制御装置に受け入れられたEEPROMをリフレ
    ッシュするためのプロセス制御システムの保守方法であ
    って、 プロセス制御システムと接続された保守ツールにおい
    て、リフレッシュすべきEEPROMが設けられた入出力制御
    装置を特定し、該特定された入出力制御装置に設けられ
    たEEPROMに記憶すべきソフトウェアを、前記プロセス制
    御システムを介して、前記特定された入出力制御装置に
    対して送出するように構成されたことを特徴とするプロ
    セス制御システムの保守方法。
  12. 【請求項12】 前記保守ツールにおいて、前記プロセ
    ス制御システムを介して、前記特定された入出力制御装
    置に対して、EEPROMに記憶されたソフトウェアを再書込
    みすべきことを示す指令を通知し、前記入出力制御装置
    が、通知された指令に応答して、該入出力制御装置に設
    けられたEEPROMの内容を読みだし、これを、該EEPROMに
    再度書き込むように構成されたことを特徴とする請求項
    11に記載のプロセス制御システムの保守方法。
  13. 【請求項13】 前記保守ツールにおいて、特定された
    入出力制御装置に設けられたEEPROMに記憶されたソフト
    ウェアと、保存されたソフトウェアとを比較して、両者
    が一致する場合にのみ、リフレッシュを実行すべきこと
    を示す指令が生成されて、これが前記プロセス制御装置
    に与えられ、 前記特定された入出力制御装置に接続されたプロセス制
    御手段が、前記指令およびソフトウェアを受け入れ、前
    記ソフトウェアを一時的に記憶し、前記指令に応答し
    て、前記特定された入出力制御装置に対して、EEPROMに
    記憶されたソフトウェアを送出すべきことを示すソフト
    ウェア送出指令を与え、入出力制御装置により与えられ
    たソフトウェアを一時的に記憶し、一時的に記憶された
    二つのソフトウェアを比較して、両者が一致すると判断
    された場合に、何れかのソフトウェアを、前記入出力制
    御装置に与え、 前記入出力制御装置が、前記プロセス制御装置により与
    えられたソフトウェア送出指令にしたがってソフトウェ
    アを、前記プロセス制御装置に送出し、前記プロセス制
    御装置により与えられたソフトウェアを受け入れて、前
    記ソフトウェアを、EEPROMに書き込むように構成された
    ことを特徴とする請求項11または12に記載のプロセ
    ス制御システムの保守方法。
  14. 【請求項14】 前記ソフトウェアには、識別子が付加
    され、前記保守ツールにおいて、特定された入出力制御
    装置に設けられたEEPROMに記憶されたソフトウェアに付
    加された識別子と、保存されたソフトウェアに付加され
    た識別子とを比較して、これら識別子が一致する場合に
    のみ、リフレッシュを実行すべきことを示す第2の指令
    が生成されて、これが前記プロセス制御装置に与えら
    れ、 前記特定された入出力制御装置に接続されたプロセス制
    御手段の指令受理手段が、前記第2の指令およびソフト
    ウェアを受け入れ、前記ソフトウェアおよびこれに付加
    された識別子を一時的に記憶し、前記指令に応答して、
    前記特定された入出力制御装置に対して、EEPROMに記憶
    されたソフトウェアに付加された識別子を送出すべきこ
    とを示す識別子送出指令を与え、入出力制御装置により
    与えられた識別子を一時的に記憶し、一時的に記憶され
    た二つの識別子を比較して、両者が一致すると判断され
    た場合に、前記ソフトウェアを前記入出力制御装置に与
    え、 前記入出力制御装置が、前記プロセス制御装置の指令手
    段により与えられた識別子送出指令にしたがって、EEPR
    OMに記憶されたソフトウェアに付加された識別子を、前
    記プロセス制御装置に送出し、前記プロセス制御装置に
    より与えられたソフトウェアを受け入れて、前記ソフト
    ウェアをEEPROMに書き込むように構成されたことを特徴
    とする請求項11ないし13の何れか一項に記載のプロ
    セス制御システムの保守方法。
  15. 【請求項15】 各々が制御対象と接続され、当該制御
    対象を制御するためのソフトウェアを記憶した不揮発性
    書き換え可能メモリ(EEPROM)を受け入れ可能に構成さ
    れた複数の入出力制御装置と、当該複数の入出力制御装
    置と接続され、これらを制御することにより、複数の制
    御対象からなるプロセスを制御する少なくとも一つのプ
    ロセス制御装置とを有するプロセス制御システムにおい
    て、各入出力制御装置に受け入れられたEEPROMをリフレ
    ッシュするためのプロセス制御システムの保守方法であ
    って、 前記プロセス制御装置に接続された保守ツールにおい
    て、リフレッシュすべきEEPROMが設けられた入出力制御
    装置を特定し、前記プロセス制御システムを介して、前
    記特定された入出力制御装置に対して、リフレッシュを
    実行すべきことを示す指令を送出し、 前記入出力制御装置において、前記通知手段により与え
    られた指令に応答して、該入出力制御装置に設けられた
    EEPROMの内容を読みだし、これを、該EEPROMに再度書き
    込むように構成されたことを特徴とするプロセス制御シ
    ステムの保守方法。
  16. 【請求項16】 各々が制御対象と接続され、当該制御
    対象を制御するためのソフトウェアを記憶した不揮発性
    書き換え可能メモリ(EEPROM)を受け入れ可能に構成さ
    れた複数の入出力制御装置と、当該複数の入出力制御装
    置と接続され、これらを制御することにより、複数の制
    御対象からなるプロセスを制御する少なくとも一つのプ
    ロセス制御装置とを有するプロセス制御システムにおい
    て、各入出力制御装置に受け入れられたEEPROMをリフレ
    ッシュするためのプロセス制御システムの保守方法であ
    って、 前記プロセス制御装置において、リフレッシュすべきEE
    PROMが設けられた入出力制御装置を特定し、前記プロセ
    ス制御システムを介して、前記特定された入出力制御装
    置に対して、リフレッシュを実行すべきことを示す指令
    を送出し、 前記入出力制御装置において、前記通知手段により与え
    られた指令に応答して、該入出力制御装置に設けられた
    EEPROMの内容を読みだし、該EEPROMに再度書き込むよう
    に構成されたことを特徴とするプロセス制御システムの
    保守方法。
  17. 【請求項17】 前記リフレッシュすべきことを示す指
    令が、予め定められた時間ごとに送出されるように構成
    されたことを特徴とする請求項16に記載のプロセス制
    御システムの保守方法。
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