JP2009140316A - 検索装置、ナビゲーション装置、及び検索プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ナビゲーション装置1では、属性タブ87によって「名称」、「住所」、「ジャンル」の何れかの属性を指定してキーワードを入力することができ、異なる属性間のキーワードに対しては論理積によって検索条件を設定し、同じ属性に属するキーワードに対しては、従属関係がある場合には論理積によって、無い場合には論理和によって検索条件を設定する。また、ナビゲーション装置1は、検索条件が論理積によって構成されている場合には、検索結果の最大数は、各キーワードに対する検索対象のうち最も少ないものの件数であるため、これを表示し、論理和によって構成される場合には、検索結果の最大数は、各キーワードに対する検索対象の件数の和であるため、これを表示する。
【選択図】図2
Description
ナビゲーション装置は、出発地から目的地までの経路を探索する機能、GPS(Global Positioning System)衛星やジャイロなどのセンサを用いて自車両の位置を検出する機能、及び目的地までの経路と自車両の現在位置を地図上に表示する機能などを備えている。
一般に、ナビゲーション装置では、特許文献1で提案されているように、目的地データに複数の項目(名称の読み、ジャンル、住所等)を保存しておき、目的地の地名・施設名などを検索する場合に、その名称の読みや、住所、電話番号等をタッチパネルから入力することで、候補地点を絞り込むようになっている。
そして、読みの入力やジャンルによる検索が完了すると、絞り込んだ候補地点を表示画面にリスト表示し、そのリストの中から希望する目的地を指定するようになっている。
このように、論理演算子を用いて検索対象を絞り込む技術として、次の「情報検索方法」がある。
このため、検索文字の入力と論理演算子の指定の両操作を行う必要があり、操作の負担になっていた。特に、検索対象の範囲が特定の建造物や地点等に限定されているナビゲーション装置において、論理演算子の指定は操作効率を低下させていた。
(2)請求項2に記載の発明では、前記第1の検索語と前記第2の検索語が同じ属性に属する場合に、前記決定手段は、当該属性内における前記第1の検索語と前記第2の検索語の従属関係によって、前記第1の検索語と前記第2の検索語を結合する論理演算子を決定することを特徴とする請求項1に記載の検索装置を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、前記決定手段は、前記第1の検索語と前記第2の検索語に従属関係がある場合には、論理積を決定し、従属関係が無い場合には論理和を決定することを特徴とする請求項2に記載の検索装置を提供する。
(4)請求項4に記載の発明では、前記属性取得手段は、予め設定されている検索語と属性の対応を用いて前記入力した検索語の属性を取得することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の検索装置を提供する。
(5)請求項5に記載の発明では、請求項1から請求項4の何れか1の請求項に記載の検索装置によって検索された検索対象を目的地に設定する目的地設定手段と、前記設定した目的地に車両を案内する案内手段と、を具備したことを特徴とするナビゲーション装置を提供する。
(6)請求項6に記載の発明では、検索語を入力する入力機能と、前記入力した検索語の属性を取得する属性取得機能と、前記入力機能で第1の検索語と第2の検索語を入力した場合に、これら検索語の属性を前記属性取得機能で取得し、当該取得した属性の組合せによって、前記第1の検索語と前記第2の検索語に対する論理演算子を決定する決定機能と、前記決定した論理演算子による演算を施した検索語に対応する検索対象を出力する出力機能と、をコンピュータで実現する検索プログラムを提供する。
請求項2に記載の発明では、同一属性内において検索語に従属関係を設定し、当該従属関係によって論理演算子を決定することにより、同一属性内の検索語に対しても適切な検索条件を設定することができる。
請求項3に記載の発明では、従属関係がある場合には論理積、無い場合には論理和を設定することかできる。
請求項4に記載の発明では、検索語に予め属性を設定しておくことにより、自動的に検索語の属性を設定することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1から請求項4の何れか1の請求項に記載の検索装置をナビゲーション装置に搭載し、目的地案内に使用することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1に対応する検索装置をコンピュータで実現するためのコンピュータプログラムを提供することできる。
ナビゲーション装置1では、属性タブ87(図2(a))によって「名称」、「住所」、「ジャンル」の何れかの属性を指定してキーワードを入力することができる。
ナビゲーション装置1は、異なる属性間のキーワードに対しては論理積によって検索条件を設定し、同じ属性に属するキーワードに対しては、従属関係がある場合には論理積によって、無い場合には論理和によって検索条件を設定する。
このように、ナビゲーション装置1は、キーワードを入力すると、属性に基づいて適切な論理演算子を選択し、自動的に検索条件を設定することができる。
検索条件が論理積によって構成されている場合には、検索結果の最大数は、各キーワードに対する検索対象のうち最も少ないものの件数であるため、これを表示し、論理和によって構成される場合には、検索結果の最大数は、各キーワードに対する検索対象の件数の和であるため、これを表示するものである。
検索対象の概数を表示することにより、ユーザは、更にキーワードを追加すべきか、あるいは削除すべきかを判断することができる。
図1は本実施形態が適用されるナビゲーション装置のシステム構成図である。
このナビゲーション装置は、車両に搭載され、この図1に示すように、現在位置検出装置10、情報処理制御装置20、入出力装置40及び情報記憶装置50とを備えている。 まず、現在位置検出装置10は、以下のような構成を有している。絶対方位センサ11は、例えば、磁石に基づいてN方向の検出から、車両が何れかの方向に位置するかを検出する地磁気センサであり、絶対方位を検出する手段であればよい。
また、角速度を利用して角度の変化を検出するジャイロセンサを用いてもよい。つまり、基準角度(絶対方位)に対して、相対的に変化した角度を検出することができる手段であればよい。
距離センサ13は、例えば、車輪の回転を検出して計数するものや、加速度を検出して2回積分するものでもよい。つまり、車両の移動距離を計測できる手段であればよい。
ビーコン受信装置15は、特定の地点に設置された送信装置より発信された信号を受信する装置である。特に、VICS情報を入手することができ、渋滞情報、現在位置情報、駐車場情報等車両の走行に関する情報を入手することができる。
例えば、自動車電話、ATIS、VICS、GPS補正、車両間通信など様々な利用方法があり、走行に関する情報を入出力することが可能である。
次に、情報処理制御装置20は、現在位置検出装置10、入出力装置40から入力される情報及び情報記憶装置50に格納された情報に基づいて演算及び制御を行うとともに、演算結果をディスプレイ42、プリンタ43またはスピーカ44等の出力手段に出力するように制御する手段である。
中央処理装置(CPU)21は、ナビゲーション装置全体の総括的な演算及び制御を行う。
第1ROM22はナビゲーションに関するプログラム、特に、現在位置の検出、経路の探索、表示案内などに関するナビゲーションプログラムを格納している。
センサ入力インターフェイス23は、現在位置検出装置10からの情報を受け取る手段である。
通信インタフェース25は、現在位置検出手段10からの情報、特に外部から得られる情報を入出力するための手段である。
画像プロセッサ27は、CPU21で処理されたベクトル情報を画像情報に処理するための処理手段である。
時計28は、時刻を刻む。
画像メモリ29は、画像プロセッサ27により処理された画像情報を格納する手段である。
音声プロセッサ30は、情報記憶装置50から読み込まれた音声情報を処理し、スピーカ44に出力する。
ディスプレイ42には、現在地周辺の地図や、各種操作画面、目的地までの走行経路が表示される。
情報記憶装置50は、地図データファイル51、交差点データファイル52、ノードデータファイル53、道路データファイル54、写真データファイル55、目的地データファイル56、案内地点データファイル57、キーワードデータファイル58、オフセットデータファイル59、その他のデータファイル60を格納している。
この情報記憶装置50は、一般的には、光学的記憶媒体であるDVD−ROM、CD−ROMや磁気的記憶媒体であるハードディスクなどで構成されるが、光磁気ディスク、半導体メモリなどの各種情報記憶媒体で構成してもよい。
キーワードデータファイル58には、属性や、同一属性内での従属関係を規定したキーワードが記憶されている。
ナビゲーション装置1は、キーワードデータファイル58で選択されたキーワードからなる論理式に該当するキーワードを目的地データファイル56で検索して検索対象を特定することができる。
ディスプレイ42の表面には、入力装置41(図1)を構成するタッチパネルが形成されており、ユーザがディスプレイ42に表示されたボタンなどをタッチすると、当該ボタンに対応する情報をナビゲーション装置1に入力することができるようになっている。
検索語入力欄81は、文字ボタン群84で文字を選択し、検索語を入力する欄である。
例えば、ユーザが「と」と入力すると、「と」と前方一致する「とあ」などのキーワードが表示され、続いて「う」を入力すると、「とう」と前方一致する「とうきょう」などのキーワードが表示される。
このように、ユーザが文字を入力するたびに、これと前方一致するキーワードが絞り込まれていく。
このようにして、ナビゲーション装置1は、検索語の属性を取得する属性取得手段を備えている。
本実施の形態では、キーワードに「名称」、「住所」、「ジャンル」の3つの属性が設定されており、属性タブ87によってこれらを選択できるようになっている。
例えば、「とうきょう」は、「東京デンバーランド」などの名称に用いられる場合や、「東京都新宿区○○」」などと住所に用いられる場合があるため、「名称」と「住所」の2つの属性が付与されている。
そのため、ナビゲーション装置1は、属性タブ87の選択によりどちらの属性であるかユーザに選択してもらう。
検索語設定欄89には、ユーザが文字ボタン群84で選択した文字が未確定状態で表示されるほか、ユーザが検索語入力欄81のキーワードを選択すると当該キーワードが未確定状態で表示される。
そして、ユーザが次ワードボタン88を選択すると検索語設定欄89の文字列が確定して確定状態で表示される。図では、確定状態を表すために文字列を矩形で囲って示してある。
そして、ユーザが次ワードボタン88を選択すると、文字列「とうきょう」が確定し、確定状態で表示される。
そして、検索語設定欄89で検索語が確定するたびに、論理演算子が設定されて新たな検索条件が得られ、ナビゲーション装置1は、その度ごとに新たな検索条件にて検索を行う。
なお、本実施の形態では、論理積演算子を「×」で表し、論理和演算を「+」で表すことにする。
また、ナビゲーション装置1は、入力した複数の検索語に対応する論理演算子を用いて、複数の検索語に対する検索条件を設定する条件式設定手段も備えている。
検索語設定欄89には、検索対象の件数が確定している場合には確定値が表示され、概数の場合には「○○件以下」、「○○件以上」、あるいは「○○件以上、○○件以下」などの表記によって件数の範囲が表示される。
本実施の形態では、後に説明する方法によって、検索される可能性のある検索対象の最大数を概数として表示する。
概数の表示は、検索結果を出力するまでの間に行えば、検索期間中に継続して表示してもよいし、あるいは、一時的に表示してもよい。
このように、ナビゲーション装置1は、設定された検索条件に該当する検索対象の概数を計算する概数計算手段と、検索結果を出力するまでの間に当該計算した概数を表示する概数表示手段を備えている。
これによって、ユーザは、検索結果が出力する前に、検索条件でどの程度の対象が絞り込まれるのかを知ることかでき、更なる検索語を追加するのか、あるいは検索条件を緩めるのかを判断することができる。
次ワードボタン88は、上述のように、検索語設定欄89に入力したキーワードを確定するためのボタンである。
完了ボタン85は、検索語入力画面80での入力を完了し、後述する検索結果画面79(図3)に移行するためのボタンである。
図に示したように、先に入力した「とうきょう」(名称)と新たに入力した「らんど」(名称)が論理積(図の表記は「AND」)によって結合され、「とうきょう」×「らんど」なる検索条件が自動的に設定される。
そして、件数エリア86には、「とうきょう」×「らんど」で検索される対象の最大数「28」が「以下」の表示と共に概数として表示される。
検索結果表示欄66は、検索条件と共に検索された地点名称を一覧表示するための欄である。図の例では、一度に5件まで表示することができ、「東京デンバーランド」、「東京ワンゲルランド」など、検索上位5件の地点名称が検索順位順に表示される。
このように、ナビゲーション装置1は、選択により決定した論理演算子による演算を施した検索語、即ち検索条件に対応する検索対象を出力する出力手段を備えている。
検索結果画面79は、件数エリア69を備えており、絞り込んだ検索対象の件数の確定値が表示される。
このように、ナビゲーション装置1は、上記手順によって検索した目的地に車両を案内する案内手段を備えている。
前ボタン74、次ボタン77は、それぞれ、検索結果表示欄66の地点名称を1件ずつスクロールダウン、スクロールアップするためのボタンである。
スクロールバー71は、全検索結果のうち、現在表示している結果の位置を表すと共に、スクロールバー71をタッチしてドラッグすることにより、スクロールアップやスクロールダウンを行うことができる。
項目「地点名称」は、検索対象を表す文字列であって、検索結果画面79で検索結果として表示するのに用いられる。
項目「検索キー」は、地点名称を仮名表記したものである。
ユーザがキーワードを入力せずに文字入力で検索語を入力した場合、「検索キー」で該当する文字列が検索される。
ユーザが入力したキーワードは、属性ごとにキーワードデータファイル58のキーワードと照合され、一致する検索対象が検索結果として抽出される。
例えば、検索対象「筑波大学」に対しては、名称属性として「つくば」、「だいがく」が登録されている。
また、図示しないが、住所属性には「いばらきけん」、「つくばし」などのキーワードが登録され、ジャンル属性には「だいがく」「きょういく」などのキーワードが登録されている。
項目「座標」は、地点の緯度経度などの座標値であり、項目「電話番号」は地点に所在する施設の電話番号である。更に、項目「付加情報」は、付加的な情報である。
図に示したように、キーワードデータファイル58は、名称、住所、ジャンルの3つの属性に区分されており、名称には名称用のキーワードが、住所には住所用のキーワードが、ジャンルにはジャンル用のキーワードが記憶されている。
検索語入力画面80(図2(a))の属性タブ87で、「名称」、「住所」、「ジャンル」を選択すると、ナビゲーション装置1は、それぞれ、「名称用」、「住所用」、「ジャンル用」のキーワードから検索語に対応するキーワードをサーチ・抽出して検索語入力欄81に表示するようになっている。
ジャンル用のキーワードとしては、例えば、「みる・あそぶ」、「すきー」などといった検索対象のジャンルに関するキーワードが格納されている。
住所用のキーワードとしては、「とうきょう」、「おおさか」、「とよなか」などといった検索対象の所在住所に関するキーワードが格納されている。
図6(a)は、ジャンル用キーワードに設定されている従属関係の一例を示した図である。
例えば、ジャンル用キーワード「みる・あそぶ」に関しては、「みる・あそぶ」を上位とし、「すきーじょう・すのぼじょう」、「ごるふじょう」、「ごるふれんしゅうじょう」を下位として従属関係が設定されている。
更に、「かう・かりる」には、「すきーようひん」、「ごるふようひん」、「しょくりょうひん」が従属しており、「すきーようひん」、「ごるふようひん」、「しょくりょうひん」は、それぞれ対等となっている。
そして、上位のキーワードである「みる・あそぶ」と「かう・かりる」には従属関係が無く対等となっている。
そのため、ナビゲーション装置1は、例えば、ジャンルを指定してキーワード「みる」と「ごるふ」を入力すると、これらに従属関係があるため「みる」×「ごるふ」という検索条件を設定し、「みる」と「かう」を入力すると、これらに従属関係が無いため「みる」+「かう」という検索条件を設定する。
また、キーワードを「すきー」とすると、検索対象は「みる・あそぶ」−「すきーじょう・すのぼじょう」と、「かう・かりる」−「すきーようひん」に対応する施設等となる。
そして、キーワードを「ごるふようひん」とすると、「かう・かりる」−「ごるふようひん」に対応する施設等が検索対象となる。
本実施の形態では、都道府県市町村単位での地名の従属関係に従って住所用キーワードの従属関係が設定されている。
即ち、一の地名が表す領域の中に、他の地名が表す領域が含まれている場合に、他の地名が一の地名に従属するように設定されている。
このため、キーワードとして「おかざきし」と「あんじょうし」が入力された場合には、ナビゲーション装置1は、論理和をとって「おかざきし」+「あんじょうし」なる検索条件を設定し、岡崎市又は安城市に所在する施設等が検索対象となる。
また、隣接しなくとも、例えば、大阪府と東京都のよう地理的に離れている場合にも従属関係は設定されていない。
このため、キーワードとして「あいちけん」と「おかざきし」が入力された場合には、ナビゲーション装置1は論理積をとって「あいちけん」×「おきざきし」なる検索条件を設定し、愛知県岡崎に所在する施設等が検索対象となる。
ここでは、図8(a)に示したように美浜町が愛知県、和歌山県、及び福井県のみに存在するものとする。
この場合にキーワードとして「みはまちょう」を入力すると、これら3つの美浜町は、それぞれ「あいちけん」、「わかやまけん」、「ふくいけん」に従属し、これら3つの県には従属関係が無いため、ナビゲーション装置1は、これらを論理積と論理和で結合し、(「あいちけん」×「みはまちょう」)+(「わかやまけん」×「みはまちょう」)+(「ふくいけん」×「みはまちょう」)なる検索条件を設定する。
これによって、愛知県美浜町、和歌山県美浜町、福井県美浜町に所在する施設等が検索対象となる。
この表では、論理積を「AND」で表し、論理和を「OR」で表している。
ナビゲーション装置1は、図に示したように、例えば、2つのキーワードの属性が「名称」と「住所」のように異なる場合には論理積による検索条件を設定する。
。
一方、2つのキーワードが共に「住所」か「ジャンル」である場合には、従属関係の有無に依存して論理演算子が選択され、従属関係がある場合には論理積が、従属関係が無い場合には論理和が選択される。
ここでは、一例として、ジャンルのキーワード「あそぶ」、「かう」、「てにす」を用いて説明する。
図10(a)に示したように、「あそぶ」と「かう」は対等であって、従属関係は存在せず、「あそぶ」と「てにす」に関しては、「あそぶ」を上位とし、「てにす」を下位とする従属関係が存在する。
ここで、キーワード「あそぶ」に該当する検索対象が823件あり、「てにす」に該当する検索対象が28件あり、「あそぶ」×「てにす」に該当する検索対象が13件あったとする。
即ち、キーワードA、BによるA×Bという検索条件を考えた場合、検索される可能性のある件数の最大値は、キーワードAに該当する件数と、キーワードBに該当する件数のうち、小さい方であるため、ナビゲーション装置1は、当該小さい方の件数を「以下」なる表記と共に概数として表示する。
ここで、キーワード「かう」に該当する検索対象が726件あり、「てにす」に該当する検索対象が28件あり、「かう」+「てにす」に該当する検索対象が736(=726+28−18)件あったとする。
即ち、キーワードA、BによるA+Bという検索条件を考えた場合、検索される可能性のある件数の最大値は、キーワードAに該当する件数と、キーワードBに該当する件数の総和であるため、ナビゲーション装置1は、当該和を「以下」なる表記と共に概数として表示する。
例えば、図10(c)の場合には、検索件数は「かう」の726件以上となるため、「726件以上、854件以下」などと表示することができる。
(名称1を入力)
まず、キーワードとして名称1(図では名1と略記、以下同様)が入力された場合、ナビゲーション装置1は、名称1に該当する検索対象の件数を概数として表示する。
ここでは、当該件数が218件あったとして、ナビゲーション装置1は概数として「218件」と表示する。
なお、単体のキーワードの場合、検索対象の件数は迅速に確定でき、この場合、ナビゲーション装置1は、「以下」の表記はせずに単に「218件」と表示する。
次に、キーワードとして住所1が入力された場合、ナビゲーション装置1は、新たに入力されたキーワードである住所1に該当する検索対象の件数を調べる。ここでは、住所1に該当する検索対象が376件あったとする。
次に、名称1と住所1は属性が異なるため、ナビゲーション装置1は、名称1×住所1なる検索条件を設定し、当該検索条件による検索を実行する。
その間、ナビゲーション装置1は、概数として「218件以下」と表示する。名称1の件数(218件)が住所1の件数(376件)よりも小さいからである。
なお、表では、上の枠と内容が同じである場合には、「↑」によって記してある。
続いて、キーワードとしてジャンル1が入力された場合、ナビゲーション装置1は、新たに入力されたキーワードであるジャンル1に該当する検索対象の件数をキーワードデータファイル58で調べる。ここでは、ジャンル1に該当する検索対象が151件あったとする。
次に、名称1、住所1、ジャンル1は属性が異なるため、ナビゲーション装置1は、名称1×住所1×ジャンル1なる検索条件を設定し、当該検索条件による検索を実行する。
その間、ナビゲーション装置1は、概数として「151件以下」と表示する。名称1の件数(218件)及び住所1の件数(376件)よりもジャンル1の件数(151件)が小さいからである。
更に引き続き、キーワードとして名称2が入力されたとする。この場合、ナビゲーション装置1は、新たに入力されたキーワードである名称2に該当する検索対象の件数を調べる。ここでは、名称2に該当する検索対象が318件あったとする。
次に、ナビゲーション装置1は、先に入力された名称1と後から入力された名称2に論理式を設定し、当該論理式に対して概数を求める。
これは、既に検索してある検索結果を有効利用するためであるが、これについては後の変形例で説明する。
この結果、ナビゲーション装置1は、名称1×名称2の概数が218件、住所1が376件、ジャンル1が151件を得る。
そして、ナビゲーション装置1は、(名称1×名称2)×住所1×ジャンル1を検索条件に設定し検索を行うため、最も件数の少ないジャンルの件数を用いて概数として「151件以下」と表示する。
更に、ユーザがキーワードとして住所2を入力した場合、ナビゲーション装置1は、まず、住所2に該当する件数(119)を得る。
次に、ナビゲーション装置1は、住所1と住所2の従属関係を確認し、これに対応する論理演算子を選択する。
ここでは、従属関係がなかったとし、ナビゲーション装置1は論理和を選択して住所1+住所2なる検索条件を設定したとする。
次に、ナビゲーション装置1は、(名称1×名称2)×(住所1+住所2)×ジャンル1を検索条件とするが、この段階で、名称属性の概数が218件、住所属性の概数が495件、ジャンル属性が151件であるため、概数として最も少ない151件を用いて「151件以下」と表示する。
次に、ジャンル2が入力されたとすると、ナビゲーション装置1は、ジャンル2の件数(48)を確定する。
ここでは、ジャンル1とジャンル2に従属関係が無いものとし、ナビゲーション装置1は、ジャンル1+ジャンル2なる検索条件を設定する。
そして、ナビゲーション装置1は、ジャンル1+ジャンル2の概数として199(151+48)を計算する。なお、論理積の場合には48となる。
次に、ナビゲーション装置1は、(名称1×名称2)×(住所1+住所2)×(ジャンル1×ジャンル2)を検索条件とするが、この段階で、名称属性の概数が218件、住所属性の概数が495件、ジャンル属性の概数が199件であるため、概数として最も少ない199件を用いて「199件以下」と表示する。
まず、ナビゲーション装置1は、キーワードが入力されると、このキーワードの属性を判断する。
名称が入力された場合(ステップ5;Y)、ナビゲーション装置1は、既に入力されている名称と論理式を設定して当該属性内での件数をカウントする(ステップ10)。
なお、属性が住所の場合には、ナビゲーション装置1は、既に入力されている住所と新たに入力された住所の従属関係を確認し、従属する場合には論理積によって、また、従属しない場合には論理和によって論理式を設定する。
なお、属性がジャンルの場合には、ナビゲーション装置1は、既に入力されているジャンルと新たに入力されたジャンルの従属関係を確認し、従属する場合には論理積によって、また、従属しない場合には論理和によって論理式を設定する。
そして、ナビゲーション装置1は、当該件数を「以下」の表記と共に表示する(ステップ40)。
まず、ナビゲーション装置1は、採用する論理演算子を判定する(ステップ50)。ナビゲーション装置1は、属性が名称の場合には論理積を採用し、住所の場合には、従属関係がある場合には論理積、無い場合には論理和を採用し、ジャンルの場合には、従属関係がある場合には論理積、無い場合には論理和を採用する。
また、判定した論理演算子が論理積の場合(ステップ55;AND)、ナビゲーション装置1は、論理演算子の両辺の件数の大小関係がどうなっているか確認する(ステップ60)。
左辺の件数が右辺の件数以下である場合(ステップ60;≦)、ナビゲーション装置1は、左辺の件数を概数として採用する(ステップ70)。
次に、ナビゲーション装置1は、全ての論理演算子について処理したか確認し(ステップ80)、未処理のものがある場合には(ステップ80;N)、ステップ50に戻って処理を続行し、全て処理した場合には(ステップ80;Y)、処理を終了してメインルーチンに戻る。
(1)ユーザが属性を指定してキーワードを入力すると、当該属性に基づいて適切な論理演算子を自動的に設定することができる。
(2)同じ属性内に属するキーワードに対しては、その従属関係に基づいて適切な論理演算子を自動的に設定することができる。
(3)論理演算子が自動的に設定されるため、ユーザは、どのような検索条件を設定するか考慮せずに、思いついたキーワードを順次入力することができる。
(4)入力したキーワードに対する検索対象の概数を表示することかできる。
(5)ユーザがキーワードを入力するたびに、新たな検索条件による概数を表示することができる。
(6)ユーザは、概数によって自己の入力したキーワードによる検索対象の範囲を量的に把握し、これに基づいてキーワードの追加や削除を行うことができる。
以上に説明した実施の形態では、「名称」、「住所」、「ジャンル」の何れの属性のキーワードを入力するかユーザが指定したが、本変形例では、ナビゲーション装置1が自動的に属性を判断する。
例えば、キーワード「とうきょう」が「名称」と「住所」の何れの属性も設定されているとする。
この場合、ユーザがキーワード「とうきょう」を入力すると、ナビゲーション装置1は、これを2つのキーワード「とうきょう(名称)」及び「とうきょう(住所)」と認識する。
なお、ここでは、識別のためキーワードの後に属性を括弧書きで記した。
(キーワード1を入力)
まず、ユーザがキーワード1を入力したとする。すると、ナビゲーション装置1は、キーワード1をキーワードデータファイル58(図5)の各属性でサーチし、該当するものがあった場合に、当該属性をキーワード1に設定する。
このように、本変形例のナビゲーション装置1は、ユーザが属性を指定せずにキーワード1を入力すると、キーワードデータファイル58の各属性をサーチし、該当する属性を自動的に設定する。
ナビゲーション装置1は、概数の表示を行いながら、キーワード1a、1b、及びキーワード1a×キーワード1bによる検索を実行し、図14の「一時記憶」の項目に示したように、検索結果をRAM24(図1)や情報記憶装置50などの記憶媒体に記憶しておく。
この結果は、後にキーワードが追加入力された際の検索処理に用いられる。
引き続いて、ユーザがキーワード2を入力したとする。ナビゲーション装置1は、キーワード2をキーワードデータファイル58でサーチし、キーワード2の属性を設定する。
ここでは、ジャンルの属性を有したものがあったとし、これをキーワード2cとする。
ナビゲーション装置1は、図9の表に従って1a×1b×2cなる検索条件を設定し、、概数として、1a〜2cの件数のうち最も少ない134件を用いて「134件以下」と表示する。
ナビゲーション装置1は、概数の表示を行いながら、2c、1a×1b×2cによる検索を実行し、検索結果を記憶媒体に記憶する。
更に、ユーザがキーワード3を追加入力したとする。キーワード3には、名称と住所の属性を有したものがあり、前者をキーワード3a、後者をキーワード3bとする。
ナビゲーション装置1は、キーワード3の属性を設定すると、キーワード3aとキーワード3bに該当する検索対象の件数をカウントする。
ここでは、キーワード3aが112件、キーワード3bが131件あったとする。
名称属性に関しては、従属関係が無いため、キーワード1a×キーワード3aなる検索条件を設定し、件数の少ないキーワード3aの112件を概数として採用する。
住所属性に関しては、ここでは、キーワード1bとキーワード3bに従属関係が無いものとし、ナビゲーション装置1は、図9の表に従ってキーワード1b+キーワード3bなる検索条件を設定して、住所属性の概数として327(=196+131)件を採用する。
より詳細には、ナビゲーション装置1は、(1a×3a)による検索を実行し、次に、(1b+3b)による検索を実行し、更に、2cによる検索を実行し、これら3つの結果の論理積を求めることにより検索処理を行うが、2cによる検索結果は、先の「キーワード2を入力」の処理にて既に記憶してあるのでこれを用いる。
このように、ナビゲーション装置1は、既に記憶してある検索結果が利用できる場合には、これを用いて検索処理を高速化する。
そして、ナビゲーション装置1は、1a×3aと、1b+3b、(1a×3a)×(1b+3b)×2cによる検索結果を記憶しておく。
更に、ユーザがキーワード4を入力したとする。キーワード4には、ジャンルの属性を有したものがあり、これをキーワード4cとする。
ナビゲーション装置1は、キーワード4cに該当する検索対象の件数をカウントし、68件あったとする。
そして、ナビゲーション装置1は、キーワード2cとキーワード4cの検索対象のうち、件数の少ない方の68件を概数として用いる。
ナビゲーション装置1は、概数の表示を行いながら、(2c×4c)による検索と(1a×3a)×(1b+3b)×(2c×4c)による検索を行う。
そして、ナビゲーション装置1は、今回検索した(2c×4c)と(1a×3a)×(1b+3b)×(2c×4c)による検索結果を記憶する。
ナビゲーション装置1は、ユーザが完了ボタン85(図2(a))を選択するまで同様の処理を繰り返す。
これによって、ユーザは、概数を認識しながら属性を指定せずにキーワードを入力し、検索対象の件数を絞っていくことができる。
(1)ユーザは、属性を指定せずにキーワードを入力することができる。
(2)ナビゲーション装置1は、キーワードが入力されると、これをキーワードデータファイル58の各属性に渡ってサーチすることにより、キーワードの属性を決定することができる。
(3)検索の途中結果を記憶しておき、これを新たにキーワードが入力された場合の検索に用いることにより、検索処理を高速化することができる。
検索対象に対応づけられた複数の検索語を入力する入力手段と、前記入力した複数の検索語に対する検索条件を設定する条件式設定手段と、前記設定された検索条件に該当する検索対象の概数を計算する概数計算手段と、前記設定された検索条件に対応する検索対象を出力する出力手段と、前記出力するまでの間に前記計算した概数を表示する概数表示手段と、を具備したことを特徴とする検索装置を提供することができる(第1の構成)。
また、前記概数計算手段は、前記入力された検索語に対応する検索対象の件数に基づいて概数を計算することを特徴とする第1の構成の検索装置を提供することができる(第2の構成)。
更に、前記概数計算手段は、前記入力された検索語に対応する検索対象のうち、検索される可能性のある検索対象の最大件数を概数とすることを特徴とする第1の構成、又は第2の構成の検索装置を提供する(第3の構成)。
また、前記検索条件が、第1の検索語と第2の検索語を論理積で結合したものである場合、前記概数計算手段は、前記第1の検索語で検索される検索対象と、前記第2の検索語で検索される検索対象のうち、少ない方の件数を取得することを特徴とする第1の構成、第2の構成、又は第3の構成の検索装置を提供することができる(第4の構成)。
また、前記検索条件が、第1の検索語と第2の検索語を論理和で結合したものである場合、前記概数計算手段は、前記第1の検索語で検索される検索対象と、前記第2の検索語で検索される検索対象の件数の合計を取得することを特徴とする第1の構成から第4の構成までのうちの何れか1の構成に記載の検索装置を提供することができる(第5の構成)。
また、ナビゲーション装置1によって、第1の構成から第5の構成の何れか1の構成に記載の検索装置によって検索された検索対象を目的地に設定する目的地設定手段と、前記設定した目的地に車両を案内する案内手段と、を具備したことを特徴とするナビゲーション装置を提供することができる(第6の構成)。
更に、検索対象に対応づけられた複数の検索語を入力する入力機能と、前記入力した複数の検索語に対する検索条件を設定する条件式設定機能と、前記設定された検索条件に該当する検索対象の概数を計算する概数計算機能と、前記設定された検索条件に対応する検索対象を出力する出力機能と、前記出力するまでの間に前記計算した概数を表示する概数表示機能と、をコンピュータで実現する検索プログラムを提供することができる(第7の構成)。
10 現在位置検出装置
20 情報処理制御装置
40 入出力装置
41 入力装置
42 ディスプレイ
50 情報記憶装置
56 目的地データファイル
58 キーワードデータファイル
66 検索結果表示欄
67 詳細ボタン
69 件数エリア
74 前ボタン
75 ページボタン
76 ページボタン
77 次ボタン
79 検索結果画面
80 検索語入力画面
81 検索語入力欄
82 修正ボタン
83 戻るボタン
84 文字ボタン群
85 完了ボタン
86 件数エリア
87 属性タブ
88 次ワードボタン
89 検索語設定欄
Claims (6)
- 検索語を入力する入力手段と、
前記入力した検索語の属性を取得する属性取得手段と、
前記入力手段で第1の検索語と第2の検索語を入力した場合に、これら検索語の属性を前記属性取得手段で取得し、当該取得した属性の組合せによって、前記第1の検索語と前記第2の検索語に対する論理演算子を決定する決定手段と、
前記決定した論理演算子による演算を施した検索語に対応する検索対象を出力する出力手段と、
を具備したことを特徴とする検索装置。
- 前記第1の検索語と前記第2の検索語が同じ属性に属する場合に、前記決定手段は、当該属性内における前記第1の検索語と前記第2の検索語の従属関係によって、前記第1の検索語と前記第2の検索語を結合する論理演算子を決定することを特徴とする請求項1に記載の検索装置。
- 前記決定手段は、前記第1の検索語と前記第2の検索語に従属関係がある場合には、論理積を決定し、従属関係が無い場合には論理和を決定することを特徴とする請求項2に記載の検索装置。
- 前記属性取得手段は、予め設定されている検索語と属性の対応を用いて前記入力した検索語の属性を取得することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の検索装置。
- 請求項1から請求項4の何れか1の請求項に記載の検索装置によって検索された検索対象を目的地に設定する目的地設定手段と、
前記設定した目的地に車両を案内する案内手段と、
を具備したことを特徴とするナビゲーション装置。
- 検索語を入力する入力機能と、
前記入力した検索語の属性を取得する属性取得機能と、
前記入力機能で第1の検索語と第2の検索語を入力した場合に、これら検索語の属性を前記属性取得機能で取得し、当該取得した属性の組合せによって、前記第1の検索語と前記第2の検索語に対する論理演算子を決定する決定機能と、
前記決定した論理演算子による演算を施した検索語に対応する検索対象を出力する出力機能と、
をコンピュータで実現する検索プログラム。
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