JP4915298B2 - ナビゲーション装置、及びプログラム - Google Patents
ナビゲーション装置、及びプログラムInfo
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Description
ナビゲーション装置は、出発地から目的地までの経路を探索する機能、GPS(Global Positioning System)衛星やジャイロなどのセンサを用いて自車両の位置を検出する機能、及び目的地までの経路と自車両の現在位置を地図上に表示する機能などを備えている。
これら地点情報は、ユーザが施設などを検索する際に用いられ、例えば、施設名称、ジャンル、住所、電話番号などから検索することができる。
これらの情報が分かる場合、地点情報の検索は容易であるが、所望する地点に関する情報が少ない場合、大量の地点情報から所望する地点情報を探すのが困難であった。
このような場合であっても、地点情報を検索し得る技術として次の特許文献1の「コンテンツ配信システム」と特許文献2の「目的地設定装置」がある。
(2)請求項2に記載の発明では、前記領域設定手段は、前記特定した第1の代表点と第2の代表点間の距離の大きさによって、前記主要道路の基準を変更する、ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置を提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、検索語の入力を受け付ける検索語受付機能と、第1の地域名称と第2の地域名称の入力を受け付ける名称受付機能と、地理的広さを持った地域の名称である地域名称と、複数の地点のうち当該地域を代表する1地点である代表点との対応関係を記憶した代表点データファイルを用いて前記受け付けた第1の地域名称から第1の代表点を特定し、また、前記受け付けた第2の地域名称から前記代表点データファイルを用いて第2の代表点を特定する代表点特定機能と、前記複数の地点に各々対応づけられた検索対象を記憶する検索対象記憶手段と、前記特定した第1の代表点と、第2の代表点とを用いて、前記第1の代表点及び第2の代表点を含む領域を設定する領域設定機能と、前記記憶した検索対象から、前記設定した領域に含まれる地点に対応し、かつ、前記受け付けた検索語に該当する検索対象を検索する検索機能と、前記検索した検索対象を出力する検索対象出力機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムを提供する。
本実施の形態のナビゲーション装置1は、ユーザから地図上での検索領域の指定を受け付け、この検索領域に含まれる地点情報から、検索語にヒットする地点情報を検索するものである。
検索領域の指定は、例えば、「名古屋から甚目寺まで」などと、2つの名称により、大まかになされる。
ナビゲーション装置1は、名称「名古屋」に地点「名古屋駅」を対応づけ、名称「甚目寺」に地点「甚目寺駅」を対応づけるなど、名称と、当該名称を代表する地点、即ち代表点と、を対応づけた代表点データファイルを備えており、これを用いて、2つの名称から2つの地点、例えば、「名古屋駅」と「甚目寺駅」を特定する。
このように、ナビゲーション装置1は、2つの名称による大まかな範囲指定から、明確な検索領域を設定することができる。
そして、ナビゲーション装置1は、この検索領域内に存在する地点の地点情報を地点情報データファイルから絞り込み、更に、絞り込まれた地点情報のうち、検索語にヒットするものを検索結果として出力する。
図1は本実施形態が適用されるナビゲーション装置のシステム構成図である。
このナビゲーション装置1は、車両に搭載され、この図1に示すように、現在位置検出装置10、情報処理制御装置20、入出力装置40及び情報記憶装置50とを備えている。
まず、現在位置検出装置10は、以下のような構成を有している。
絶対方位センサ11は、例えば、磁石に基づいてN方向の検出から、車両が何れの方向に位置するかを検出する地磁気センサであり、絶対方向を検出する手段であればよい。
また、角速度を利用して角度の変化を検出するジャイロセンサを用いてもよい。つまり、基準角度(絶対方位)に対して、相対的に変化した角度を検出することができる手段であればよい。
距離センサ13は、例えば、車輪の回転を検出して計数するものや、加速度を検出して2回積分するものでもよい。つまり、車両の移動距離を計測できる手段であればよい。
ビーコン受信装置15は、特定の地点に設置された送信装置より発信された信号を受信する装置である。特に、VICS情報を入手することができ、渋滞情報、現在位置情報、駐車場情報等車両の走行に関する情報を入手することができる。
例えば、自動車電話、ATIS、VICS、GPS補正、車両間通信など様々な利用方法があり、走行に関する情報を入出力することが可能である。
次に、情報処理制御装置20は、現在位置検出装置10、入出力装置40から入力される情報及び情報記憶装置50に格納された情報に基づいて演算及び制御を行うとともに、演算結果をディスプレイ42、プリンタ43又はスピーカ44等の出力手段に出力するように制御する手段である。
中央処理装置(CPU)21は、ナビゲーション装置1全体の総括的な演算及び制御を行う。
第1ROM22はナビゲーションに関するプログラム、特に、現在位置の検出、経路の探索、表示案内などに関するナビゲーションプログラムを格納している。
センサ入力インターフェイス23は、現在位置検出装置10からの情報を受け取る手段である。
通信インターフェイス25は、現在位置検出装置10からの情報、特に外部から得られる情報を入出力するための手段である。
画像プロセッサ27は、CPU21で処理されたベクトル情報を画像情報に処理するための処理手段である。
時計28は、時刻を刻む。
画像メモリ29は、画像プロセッサ27により処理された画像情報を格納する手段である。
音声プロセッサ30は、情報記憶装置50から読み込まれた音声情報を処理し、スピーカに出力する。
ディスプレイ42には、現在地周辺の地図や、目的地までの走行経路が表示される。
情報記憶装置50は、地図データファイル51、交差点データファイル52、ノードデータファイル53、道路データファイル54、写真データファイル55、目的地データファイル56、案内地点データファイル57、地点情報データファイル58、代表点データファイル59、その他のデータファイル60を格納している。
なお、書き換えが必要な情報については、書き換え可能なハードディスクや光磁気ディスク、フラッシュメモリなどで構成し、その他の固定的な情報についてはCD−ROM、DVD−ROMなどのROMを使用するようにしてもよい。
案内地点データファイル57には、道路に設置されている案内表示板の内容や分岐点の案内等、案内が必要とされる地点の案内データが記憶されている。
代表点データファイル59には、例えば、「名古屋」という名称に対して名古屋駅を代表点として対応づけるなど、名称と代表点の対応関係が格納されている。
地点情報データファイル58は、地点情報を記憶しており、各地点情報は、「地点ID」、「地点名称」、「読み」、「座標」、「住所」、「電話番号」、その他の項目に関する情報から構成されている。
地点情報は、ユーザが検索する検索対象として機能する情報であり、このため、地点情報データファイル58は、地点に対応づけられた検索対象を記憶する検索対象記憶手段として機能している。
ナビゲーション装置1は、「地点ID」に記憶されている地点IDにより、各地点情報を識別することができる。
この名称には、例えば、「千種ホール」、「愛知県庁」など、その地点の施設に付与されている名称や、図示しないが、「襟裳岬」などのその場所の地名などがある。
項目「読み」には、地点名称の読みをカタカナで表したものが記憶されている。
項目「座標」には、地点情報が指し示す施設や場所の所在地の2次元座標値が記憶されている。一般に、この2次元座標値には緯度・経度が用いられる。また「座標」を、標高も含む3次元座標値で構成することも可能である。
項目「住所」には、地点情報が示す対象の所在地の住所が記憶されており、「電話番号」には、地点情報が示す対象の電話番号が記憶されている。
このため、ナビゲーション装置1は、次に述べるように、地点IDによって、ユーザが入力した名称に対応する代表点を取得する。
代表点データファイル59は、「名称」、「読み」、及び「代表点」などの項目から構成されている。
項目「名称」には、例えば、「名古屋」や「千種区」など、ある程度の広がりを持った地域の名称である地域名称や、「名古屋駅」や「愛知県庁」など、地点に付与された名称である地点名称が記憶されている。
項目「読み」には、名称の読みをカタカナで表したものが記憶されている。
これにより、例えば、地域名称「名古屋」は、代表点「名古屋駅」を対応づけられ、地域名称「栄」は、代表点「栄駅」に対応づけられる。
このように、代表点データファイル59は、名称と地点(代表点)の対応関係を記憶した対応記憶手段として機能している。
ナビゲーション装置1は、代表点データファイル59を用いて、ユーザが入力した2つの名称に対応する代表点である地点101、地点102を特定すると、地点101、地点102を結ぶ線分を対角線として含む矩形領域103を検索領域(即ち、検索対象とする地点範囲)として地図上に設定する。このように、矩形領域103は、地点101と地点102を基準として設定される。
図3の例では、地点101と地点102を結ぶ線分を、所定距離(例えば、500メートル)延長した線分を対角線とするように矩形領域103が設定されている。この延長する長さとしては、一定の値でも良く、地点101と地点102の距離に対する比率でも良い。さらに、この一定値、比率はユーザにより変更可能にしてもよい。
ナビゲーション装置1は、矩形領域103に対応する地点情報から、検索語に該当するものを検索する。
これは、ユーザが検索対象が存在する場所を大まかに想起する場合、「確か○○市から○△町までの間にあったはずだ。」などと、範囲の端点を想起するので、これら端点を含むように検索領域を設定すると、検索対象を漏れなく検索範囲に含めることができるためである。
地点検索画面は、ユーザが検索語と、検索地域を設定するための名称を2つ入力することができるユーザインターフェイスを構成している。
ディスプレイ42の表面には、入力装置41(図1)を構成するタッチパネルが形成されており、ユーザがディスプレイ42に表示されたボタンなどをタッチすると、当該ボタンに対応する情報をナビゲーション装置1に入力することができるようになっている。
ナビゲーション装置1は、検索語として読みが入力された場合は、地点情報データファイル58の項目「読み」を用いて検索を行い、地点名称が入力された場合は、地点情報データファイル58の項目「地点名称」を用いて検索を行う。
なお、図4の検索語入力欄81での読みはひらがな入力であるが、ナビゲーション装置1は、これをカタカナに変換して地点情報データファイル58の項目「読み」と照合する。
ユーザがこれをタッチすることにより、検索語入力欄81や、名称欄87、名称欄88に文字入力できるようになっている。
また、図示しないが、ナビゲーション装置1は、仮名漢字変換機能を有しており、入力したひらがなを漢字に変換できるようになっている。
ナビゲーション装置1は、名称欄87、88に入力された名称を用いて地図上に検索領域を設定し、当該検索領域内で、検索語入力欄81に入力された検索語に該当する地点情報を検索することになる。
修正ボタン83は、検索語入力欄81や名称欄87、名称欄88の入力内容を変更する際に使用するボタンである。
戻るボタン84は、図示しない親画面に戻るためのボタンである。
完了ボタン86は、検索語入力欄81や名称欄87、88の入力を完了し、次に図5で図示する一覧画面に遷移するためのボタンである。
この場合、検索語入力欄81を空欄にして、ジャンルを指定すると、検索領域内に存在し、当該ジャンルに該当する地点情報が一括して検索される。
この場合、ジャンルが検索語として機能している。そのため、検索語の概念には、検索語入力欄81に入力される語のみならず、例えば、ジャンルで指定されるジャンルも含まれる。
検索結果表示欄66は、検索された地点名称を一覧表示するための欄である。図の例では、一度に5件まで表示することができる。
検索結果表示欄66に表示される地点名称は、矩形領域103(図3)内の地点情報のうち、検索語入力欄81(図4)に該当するものが表示される。
前ボタン74、次ボタン77は、それぞれ、検索結果表示欄66の地点名称を1件ずつスクロールダウン、スクロールアップするためのボタンである。
スクロールバー71は、全検索結果のうち、現在表示している結果の位置を表すと共に、スクロールバー71をタッチしてドラッグすることにより、スクロールアップやスクロールダウンを行うことができる。
以下の処理は、ナビゲーション装置1のCPU21が所定のプログラムに従って行うものである。
まず、ナビゲーション装置1は、検索語入力欄81(図4)で、検索語の入力を受け付ける(ステップ5)。
このように、ナビゲーション装置1は、検索語の入力を受け付ける検索語受付手段を備えている。
このように、ナビゲーション装置1は、第1の名称と、第2の名称の入力を受け付ける名称受付手段を備えている。
ナビゲーション装置1は、同様にして第2の名称に対応する第2の地点として、第2の名称に対応する地点IDを取得する(ステップ15)。
なお、地域名称、地点名称の何れも、地点情報データファイル58で代表点に対応づけられているため、第1の名称、第2の名称は、地域名称、地点名称の少なくとも一方とすることができる。
このように、ナビゲーション装置1は、第1の地点と第2の地点を含む領域を設定する領域設定手段を備えている。
次に、ナビゲーション装置1は、地点情報データファイル58の項目「座標」を参照し、座標値がステップ20で設定した検索領域内にある地点情報を絞り込む(ステップ25)。
このように、ナビゲーション装置1は、地点情報データファイル58に記憶した検索対象から、領域設定手段で設定した領域(検索領域)に含まれる地点に対応し、かつ、前記受け付けた検索語に該当する検索対象(地点情報)を検索する検索手段を備えている。
そして、ナビゲーション装置1は、ステップ30で絞り込んだ地点情報を検索結果として検索結果表示欄66に出力し、一覧表示する(ステップ35)。
このように、ナビゲーション装置1は、検索した検索対象を出力する検索対象出力手段を備えている。
この例では、第1の地点である地点101と、第2の地点である地点102を結ぶ線分を長軸の一部として含む楕円領域104を検索領域としている。
図7の例では、地点101、地点102を結ぶ線分を所定距離だけ延長した線分を長軸としている。なお、地点101、地点102を焦点とするように楕円を設定してもよい。
このように、楕円領域104は、地点101と地点102を基準として設定される。
そして、先に説明した矩形形状により検索領域を設定する場合よりも、検索領域を狭めることかでき、より地点情報を絞り込むことができる。
この例では、地点101と地点102を含み、かつ、主要道路に囲まれた最小の領域105を検索領域としている。
このように領域105は、地点101と地点102を基準として設定される。
主要道路とは、例えば、2車線以上の道路など、走行車線数によって定義したり、例えば、道路幅15メートル以上の道路など、道路幅で定義したり、あるいは、国道であるなど、道路の種別で定義することができる。
例えば、ユーザが設定した名称に対応する2つの地点を結ぶ主要道路沿いに、道路から所定幅(例えば、100メートル)の範囲を検索領域に設定することも可能である。
これは、主要道路沿いに存在する地点情報を検索することが多いユーザにとって特に有効である。
(1)地域名称や地点名称など、場所を表す名称を2つ入力するユーザインターフェイスを用意し、これら2つの名称で設定される検索領域にて地点情報を検索することができる。
(2)名称と代表点の対応を用いることにより、ある程度の地理的範囲の広さを持った名称に対して、地点を対応させることができる。
(3)ユーザが検索範囲を設定することができるため、従来技術のように、指定地点から離れいている場合に検索されない状況の発生を防ぐことができる。
(4)自車両の位置、出発地、目的地に関係なく検索領域を設定できるため、所望する地点情報を容易に検索することができる。
10 現在位置検出装置
20 情報処理制御装置
21 CPU
40 入出力装置
41 入力装置
50 情報記憶装置
58 地点情報データファイル
59 代表点データファイル
Claims (3)
- 複数の地点に各々対応づけられた検索対象を記憶する検索対象記憶手段と、
地理的広さを持った地域の名称である地域名称と、前記複数の地点のうち当該地域を代表する1地点である代表点との対応関係を記憶した代表点データファイルと、
検索語の入力を受け付ける検索語受付手段と、
第1の地域名称と第2の地域名称の入力を受け付ける名称受付手段と、
前記受け付けた第1の地域名称から前記代表点データファイルを用いて第1の代表点を特定し、また、前記受け付けた第2の地域名称から前記代表点データファイルを用いて第2の代表点を特定する代表点特定手段と、
前記検索対象記憶手段と、前記特定した第1の代表点と、第2の代表点とを用いて、前記第1の代表点及び第2の代表点を含み、かつ、走行車線数、道路幅、又は、国道などの道路の種別、で定義された主要道路に囲まれた最小の領域を設定する領域設定手段と、
前記記憶した検索対象から、前記設定した領域に含まれる地点に対応し、かつ、前記受け付けた検索語に該当する検索対象を検索する検索手段と、
前記検索した検索対象を出力する検索対象出力手段と、
を具備したことを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記領域設定手段は、前記特定した第1の代表点と第2の代表点間の距離の大きさによって、前記主要道路の基準を変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。 - 検索語の入力を受け付ける検索語受付機能と、
第1の地域名称と第2の地域名称の入力を受け付ける名称受付機能と、
地理的広さを持った地域の名称である地域名称と、複数の地点のうち当該地域を代表する1地点である代表点との対応関係を記憶した代表点データファイルを用いて前記受け付けた第1の地域名称から第1の代表点を特定し、また、前記受け付けた第2の地域名称から前記代表点データファイルを用いて第2の代表点を特定する代表点特定機能と、
前記複数の地点に各々対応づけられた検索対象を記憶する検索対象記憶手段と、前記特定した第1の代表点と、第2の代表点とを用いて、前記第1の代表点及び第2の代表点を含む領域を設定する領域設定機能と、
前記記憶した検索対象から、前記設定した領域に含まれる地点に対応し、かつ、前記受け付けた検索語に該当する検索対象を検索する検索機能と、
前記検索した検索対象を出力する検索対象出力機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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