JPH08287093A - 文書検索装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、専門知識を持たなくても、材料名や
保存状態等の情報を表中から選択して入力することによ
り、自動的に検索式を生成できる文書検索装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】テキストデータ検索や装置全体の制御を司る制
御装置２と、材料知識テーブルや材料管理テーブル及び
検索用テキストデータ等を記憶しておく外部記憶装置３
と、入力データの表示や検索操作のためのメニュー画面
及び検索結果を表示する表示装置４と、一定時間毎に割
り込み処理を行ない現時刻をメモリ中の日時バッファに
格納する時計装置５とを備え、その日に買った材料の材
料名や保存状態を入力し材料管理テーブルを更新する。
又、その材料管理テーブルと各材料の保存状態毎の材料
知識テーブルを参照して、今後保存可能な期間を求め、
自動的に材料名の検索式を生成することを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ユーザが入力したデー
タ及び内部知識データを参照して検索式を自動生成し、
目的とする文書を的確且つ迅速に検索する文書検索装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の文書検索システムに於いては、例
えば検索候補を絞り込むために、ユーザが幾つかのキー
ワードをＯＲ（オア）やＡＮＤ（アンド）で結んで検索
式を作成し、それに応じて検索していた。そのため、検
索式を作成するのに、ある程度の専門知識が必要で手間
がかかるという欠点があった。

【０００３】例えば電子メールのログの中から料理に関
する記事を検索する場合に、料理材料の検索式を作成す
るためには、材料の保存可能期間を考慮しなければなら
ず、いちいち購入日や保存状態、保存可能期間を調べた
上で検索式を作成する手間が必要であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の文書検索システムに於いては、検索候補を絞り込むた
めにはある程度の専門知識が必要で手間がかかり、煩わ
しいものであった。本発明は上記事情を考慮して成され
たもので、専門知識を持たなくても、材料名や保存状態
等の情報を表中から選択して入力することにより、容易
且つ迅速に自動的に検索式を生成できるようにする文書
検索装置を提供することを目的とする。

【０００５】又、材料の保存状態毎の保存可能期間を材
料知識テーブル化し、材料管理テーブルを自動的に更新
することにより、容易に今後保存可能な期間など必要な
データを取り出すことができるようにする文書検索装置
を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、要求信号情報を入力する入力手段と、知識テ
ーブルを格納する知識テーブル格納手段と、前記入力さ
れた要求信号情報と前記知識テーブル格納手段の知識テ
ーブルを参照して所定の検索式を生成する検索式生成手
段と、この検索式生成手段にて生成された検索式に照合
するテキストデータを当該テキストデータを格納するテ
キストデータ格納手段から検索する検索手段と、この検
索手段にて検索されたテキストデータを表示する表示手
段とを具備することを特徴とする文書検索装置にある。

【０００７】又、本発明は上記目的を達成するため、料
理情報に関するテキストデータを格納する料理文書格納
手段と、この料理文書格納手段に格納された料理情報に
関する各材料に固有の保存可能期間を辞書テーブルとし
て管理する材料知識テーブル格納手段と、購入材料に関
する情報をその購入日時情報と対応付けて管理する材料
管理テーブル格納手段とを具備することを特徴とする文
書検索装置にある。

【０００８】又、本発明は上記目的を達成するため、上
記文書検索装置にあって、時計手段を設け、材料管理テ
ーブルを更新する際、自動的に購入日時情報が入力され
るようにしたことにある。

【０００９】又、本発明は上記目的を達成するため、上
記文書検索装置にあって、材料管理テーブルと材料知識
テーブルとを参照して、材料毎の今後保存可能な期間を
求める保存可能期間計算手段と、材料を前記保存可能期
間計算手段にて求めた保存可能期間毎に分類し、その結
果をもとに材料名を所定の検索記号にて区切って検索式
を作成するようにしたことにある。

【００１０】更に、本発明は上記目的を達成するため、
上記文書検索装置にあって、要求信号情報及び内部デー
タを用いて自動生成した検索式を呈示するように制御す
るようにしたことにある。

【００１１】

【作用】上記構成にあっては、その日に買った材料の材
料名や保存状態を入力し、材料管理テーブルを更新す
る。その材料管理テーブルと各材料の保存状態毎の材料
知識テーブルを参照することにより、今後保存可能な期
間を求める。そして、自動的に材料名をＯＲ或いはＡＮ
Ｄで結んで検索式を生成するものである。

【００１２】

【実施例】本発明の概要は次の通りである。 （１）材料管理テーブル格納方式 ・その日に買った材料データ等を入力する方式。

【００１３】・入力するデータは購入材料名、保存状
態、購入日、使用済材料名の４項目である。 ・購入材料名については、購入材料の表からクリックし
て選択するか、ユーザがキーボードで入力する。保存状
態は、表中からクリックして選択する。購入日について
は、メモリ中の日時バッファから現在の日付を取り出
し、入力する。使用済材料名は所有材料表の中からクリ
ックして選択し、削除する。 （２）材料管理テーブル更新方式 ・上記（１）に応じて新しいデータが入力される度に材
料管理テーブルを更新する方式。

【００１４】・新しく入力された材料データを加え、使
用してしまった材料データは削除する。こうして材料名
とその保存状態、購入日を結び付けた最新材料管理テー
ブルに更新する。 （３）材料知識テーブル格納方式 ・各材料の保存状態ごとの保存可能期間項目を材料知識
テーブルとして格納する方法。 （４）材料管理テーブル、材料知識テーブル参照方式 ・上記（２）で更新された材料管理テーブルと、上記
（３）で生成された材料知識テーブルとを参照して、材
料毎の今後保存可能な期間を求める方式。

【００１５】・材料購入日に材料の保存状態ごとの保存
可能期間を加算し、保存可能期限を求める。それからメ
モリ中の日時バッファを参照して得た現在の日付を減算
し、今後保存可能な期間を求める。 （５）検索式自動生成方式 ・上記（４）に応じて求められた今後保存可能な期間が
長い材料と短い材料とを分類して、材料名の検索式を自
動生成する方式。

【００１６】・材料を保存可能期間が長い材料グループ
と短い材料グループとに分け、夫々全体を括弧にて括
る。その中で夫々の材料はＯＲで結ぶ。保存可能期間の
長短で分けたグループ同士の括弧はＡＮＤで結ぶ。こう
して検索式を自動生成する。

【００１７】以下図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図１は本発明の一実施例による検索式自動生成
装置の構成を示すブロック図である。

【００１８】図１に於いて、１はキーボード及びマウス
等から成り、検索のためのデータを入力したり、検索操
作を行なうための各種指示等を入力する入力装置であ
る。２はテキストデータの検索や装置全体の制御を司る
制御装置である。

【００１９】３は材料知識テーブルや、材料管理テーブ
ル、検索用テキストデータ等を格納／記憶しておくハー
ドディスク装置等から成る外部記憶装置である。４は入
力されたデータの表示や検索操作のためのメニュー画
面、及び検索結果を表示するカラーＣＲＴディスプレイ
等から成る表示装置である。

【００２０】５は水晶発振器等を用いて構成され、一定
時間毎に割り込み処理を行ない、現時刻をメモリ中の日
時バッファに格納する時計装置である。尚、上記各装置
は制御装置２と図示しないバスを介して接続されてお
り、制御装置２の制御を受けて、相互にデータが送受が
可能なように構成されている。

【００２１】図２及び図３はそれぞれ上記外部記憶装置
３に格納されているテーブル例を示した図である。図２
は材料管理テーブル例を示した図である。材料名、保存
状態、購入日をそれぞれデータとして保持する。購入日
はメモリ中の日時バッファから取り出されて入力された
ものである。

【００２２】図３は材料の保存可能期間に関する材料知
識テーブル例を示した図である。材料の保存可能期間を
保存状態別にデータとして保持する。図４は検索用テキ
ストデータの構造例を示した図である。ここでは新聞記
事を日付ごとに区切って並べたものをデータとして保持
する。

【００２３】図５は制御装置２の詳細構成例を示した図
である。制御装置２は制御部とメモリ部から成ってい
る。制御部は各種制御や処理を実行する部分で、メイン
処理部５ａ、及びデータ入力部５ｂ、材料管理テーブル
更新部５ｃ、テーブル参照部５ｄ、検索式自動生成部５
ｅ、キーワードサーチ部５ｆ等から成っている。一方、
メモリ部は材料管理テーブル格納バッファ５ｇ、材料知
識テーブル格納バッファ５ｈ、検索式格納バッファ５ｉ
等検索処理の際に必要なデータを一旦格納するバッファ
や、制御部が動作する上で必要なデータを一旦格納する
ワーキングエリア５ｍ等から成っている。

【００２４】ここで、制御部のメイン処理部５ａは装置
全体の制御を司るもので、制御の流れの分岐、データ入
力部以降の各モジュールの呼出し等とともに、外部記憶
装置３にテーブルを作成する処理を行なう。

【００２５】キーワードサーチ部５ｆは、外部記憶装置
３に格納されている検索用テキストデータを順に参照
し、検索式格納バッファ５ｉに格納されている検索式に
応じてキーワードを探し出し、得られたデータ番号をデ
ータ番号格納バッファ５ｊ中に格納する。

【００２６】次に本発明の実施例に於ける動作につい
て、図６、図７のフローチャートに基づいて説明する。
図６は本実施例装置の処理全体を示したフローチャート
であり、図７は検索式自動生成処理を詳しく示したフロ
ーチャートである。

【００２７】先ず、図６で、大きく分けてデータ入力と
検索式生成の二つの部分から成る全体の流れを説明す
る。 （１）初期設定をする（図６のステップ６００参照）。
図４のような保存期間に関する材料知識テーブルを予め
外部記憶装置３内に作成しておく。

【００２８】（２）図８に初期画面例の図を示す。ここ
で検索式生成ボタンをクリックしないとき（ステップ６
０１のＮ）、ユーザにデータ入力をさせる（ステップ６
０５）。図８左の材料表は、購入材料を選択すると日本
食品標準成分表（科学技術庁資源調査会編）に掲載され
ている材料名一覧が表示され、所有材料を選択すると、
現在所有している全材料名一覧が表示される。

【００２９】先ず、購入材料名については、図８の購入
材料を選択し、材料名の中からクリックして選択する
か、ユーザがキーボードで入力する。一つの材料を入力
する度に保存状態表にカーソルが移動し、保存状態入力
を促す。保存状態は、常温保存、冷蔵保存、冷凍保存の
３種類の中から選択するようにする。購入日について
は、メモリ中の日時バッファから現在の日付を取り出
し、入力する。最後に、使用してしまった材料がある場
合は、図８の所有材料を選択し、現在所有している材料
を表示させ、その中から選択して削除する。

【００３０】（３）入力データに応じて材料管理テーブ
ルを更新する（ステップ６０６）。新しく購入して入力
された材料データを加え、使用されて所有材料から削除
された材料データは削除する。

【００３１】（４）一方、検索式生成ボタンをクリック
すると（ステップ６０１のＹ）、図９に示される検索画
面に移り、検索式が自動生成され、表示される（ステッ
プ６０２）。（その手順は次の図７にて詳細に説明す
る）。

【００３２】（５）その検索式を検索式格納バッファ５
ｉに格納し、それに応じて外部記憶装置３内の検索用テ
キストデータを検索する（ステップ６０３）。検索に当
たっては、データ中のテキストに対して全文検索を行な
う。その結果得られた文書を図９の検索結果に表示して
（ステップ６０４）に終了する。

【００３３】次に図７のフローチャートに基づき、検索
式自動生成処理の手順を詳しく説明する。 （１）材料管理テーブルの各行を上から順に参照してい
く（図７のステップ７０１参照）。先ず、取り上げる材
料名項目について材料知識テーブルを参照し、保存状態
項目に応じた保存可能期間を得る。材料購入日に保存可
能期間を加算した保存可能期間から、日時バッファを参
照して得た現在の日付を減算し、今後保存可能な期間を
求める（ステップ７０２）。尚、これを式で表すと次の
ようになる。即ち、（今後保存可能な期間）＝（材料購
入日）＋（保存可能期間）−（現在の日付）。

【００３４】（２）今後保存可能な期間が５日以上であ
るか調べ（ステップ７０３）、５日以上でないのなら
（ステップ７０３のＮ）、その材料を保存可能期間長グ
ループにいれる（ステップ７０４）。５日以上であるな
ら（ステップ７０３のＹ）、保存可能期間短グループに
入れる（ステップ７０５）。ここで、保存可能期間長グ
ループの材料を（ａ，ｂ，ｃ，…）、保存期間短グルー
プの材料を（Ａ，Ｂ，Ｃ，…）とする。

【００３５】（３）上記（１），（２）を繰り返す。 （４）上記（１）で全ての材料データを参照したのな
ら、保存可能期間長グループ、保存可能期間短グループ
各々中の材料名をＯＲで結ぶものである（ステップ７０
６）。

【００３６】（５）各々のグループを括弧で括り、その
間をＡＮＤで結ぶ。 （６）以上で検索式が生成され、終了する。ここで得ら
れる検索式は次式となる。即ち、（ａ ＯＲ ｂ ＯＲ
ｃ ＯＲ …） ＡＮＤ （Ａ ＯＲ ＢＯＲ Ｃ
ＯＲ …） …（式１）。

【００３７】次に具体例を挙げて説明する。図１０に材
料管理テーブル具体例、図１１に材料知識テーブル具体
例を示す。上記のデータを入力して１１／１５に自動生
成される検索式具体例を図１２に示す。

【００３８】例えば、えのきや豚肉は保存期間短グルー
プであり、ＯＲで結び、括弧で括っている。又、卵やじ
ゃがいもは保存期間長グループであり、ＯＲで結び、括
弧で括っている。そして各々のグループ同士はＡＮＤで
結んでいる。

【００３９】尚、本発明は上記の実施例に限定されるも
のではない。本実施例では材料を保存期間短グループと
保存期間長グループの二つのグループに分類したが、も
っと多くのグループに分類し、別の接続規則を生成して
材料名を結び、検索式を自動生成しても良い。例えば、
即使用グループをつくり、早く使いたい材料をいれ、他
のグループと即使用グループ中の各材料を全てＡＮＤで
結んでも良い。又、料理関係以外のデータを入力しても
良い。

【００４０】

【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、例
えば材料についてのデータを入力すると、材料管理テー
ブルを自動的に更新し、それと材料知識テーブルを参照
することにより、検索式を自動生成することができる。
このため、ユーザがテキストデータを検索する際にかか
る時間を短縮でき、実用上多大な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。

【図２】同実施例に係る材料管理テーブル例を示した
図。

【図３】同実施例に係る材料知識テーブル例を示した
図。

【図４】同実施例に係る検索用テキストデータの構造例
を示した図。

【図５】同実施例に係る制御装置の詳細構成例を示した
図。

【図６】同実施例に係る装置の処理全体を示したフロー
チャート。

【図７】同実施例に係る検索例自動生成処理を示したフ
ローチャート。

【図８】同実施例に係る初期画面例を示した図。

【図９】同実施例に係る検索画面例を示した図。

【図１０】同実施例に係る材料管理テーブル具体例を示
した図。

【図１１】同実施例に係る材料知識テーブル具体例を示
した図。

【図１２】同実施例に係る検索式具体例を示した図。

【符号の説明】

１…入力装置、２…制御装置、３…外部記憶装置、４…
表示装置、５…時計装置。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 要求信号情報を入力する入力手段と、 知識テーブルを格納する知識テーブル格納手段と、 前記入力された要求信号情報と前記知識テーブル格納手
   段の知識テーブルを参照して所定の検索式を生成する検
   索式生成手段と、 この検索式生成手段にて生成された検索式に照合するテ
   キストデータを当該テキストデータを格納するテキスト
   データ格納手段から検索する検索手段と、 この検索手段にて検索されたテキストデータを表示する
   表示手段とを具備することを特徴とする文書検索装置。
2. 【請求項２】 料理情報に関するテキストデータを格納
   する料理文書格納手段と、 この料理文書格納手段に格納された料理情報に関する各
   材料に固有の保存可能期間を辞書テーブルとして管理す
   る材料知識テーブル格納手段と、 購入材料に関する情報をその購入日時情報と対応付けて
   管理する材料管理テーブル格納手段とを具備することを
   特徴とする文書検索装置。
3. 【請求項３】 時計手段を有し、材料管理テーブルを更
   新する際、自動的に購入日時情報が入力されるようにし
   たことを特徴とする請求項２記載の文書検索装置。
4. 【請求項４】 材料管理テーブルと材料知識テーブルと
   を参照して、材料毎の今後保存可能な期間を求める保存
   可能期間計算手段と、 材料を前記保存可能期間計算手段にて求めた保存可能期
   間毎に分類し、その結果をもとに材料名を所定の検索記
   号にて区切って検索式を作成するようにしたことを特徴
   とする請求項２又は３記載の文書検索装置。
5. 【請求項５】 要求信号情報及び内部データを用いて自
   動生成した検索式を呈示するように制御することを特徴
   とする請求項１又は２又は３又は４記載の文書検索装
   置。