JP2009140052A - 電源管理システムおよび電源管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の画像形成装置における総消費電力を効率的に低減するとともに、複数の画像形成装置を効率的に維持管理できる電源管理システムおよび電源管理方法を提供する。
【解決手段】CPUは、電源ONにすべき画像形成装置の候補が複数存在する場合には、MFP消耗度テーブルを参照して、各候補の消耗度を取得する。そして、CPUは、各候補の消耗度のうち、所定の下限しきい値より低い候補が存在するか否かを判断する。所定の下限しきい値より低い消耗度をもつ候補が存在する場合には、CPUは、その画像形成装置を電源ON対象に決定する。
【選択図】図16
【解決手段】CPUは、電源ONにすべき画像形成装置の候補が複数存在する場合には、MFP消耗度テーブルを参照して、各候補の消耗度を取得する。そして、CPUは、各候補の消耗度のうち、所定の下限しきい値より低い候補が存在するか否かを判断する。所定の下限しきい値より低い消耗度をもつ候補が存在する場合には、CPUは、その画像形成装置を電源ON対象に決定する。
【選択図】図16
Description
この発明は、複数の画像形成装置の電源管理を行なうための電源管理システムおよび電源管理方法に関し、特に画像形成装置間の消耗度を考慮して電源管理を行なう構成に関する。
近年の環境問題に対する関心の高まりから、種々の電気製品に対して消費電力を低減するための取組みがなされている。このような取組みは、画像形成装置などを代表とする事務機器にもおよんでいる。
オフィスなどでは、複数のパーソナルコンピュータが接続されたネットワークに、複数の画像形成装置が接続されることが多い。そこで、このようなネットワーク構成のシステムにおいて、消費電力の低減を行なうための構成が提案されている。
たとえば、特開2002−351647号公報(特許文献1)には、複数の外部機器と接続可能なネットワーク機能を備えた画像形成装置において、ネットワークに接続されている外部機器の状況に応じて、スリープモードに入るまでの時間設定を管理する構成が開示されている。また、特開2004−13203号公報(特許文献2)には、ネットワーク環境下において、サーバ管理下のクライアントの起動/アクセスの数により、デバイス(画像形成装置)の利用度合を推定し、デバイスの電源を最適に管理するネットワークシステムが開示されている。
特開2002−351647号公報
特開2004−13203号公報
特開2004−13203号公報(特許文献2)に開示されるネットワークシステムでは、サーバが、接続されているクライアントを検出し、かつ検出されたクライアント総数から必要とされる画像形成装置の数/種類を想定することで、サーバの管理している画像形成装置群から必要な画像形成装置を選択し、さらにその選択した画像形成装置に対して電源ONまたは電源OFFを行なう。
しかしながら、このネットワークシステムでは、クライアントの印字実績および画像形成装置の機能表のみに基づいて画像形成装置が選択されるので、特定の画像形成装置(たとえば、機能表において上位に設定されている画像形成装置)の選択頻度が相対的に高くなり、その他の画像形成装置に比較して稼働率が高くなってしまう。その結果、画像形成装置群における消耗度にバラツキが生じ得る。
このように特定の画像形成装置の消耗度が高くなると、他の画像形成装置より先に製品寿命に早く達してしまうおそれがある。その結果、画像形成装置群を効率的に維持管理することができず、それに要する費用も増大するという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の画像形成装置における総消費電力を効率的に低減するとともに、複数の画像形成装置を効率的に維持管理できる電源管理システムおよび電源管理方法を提供することである。
この発明のある局面に従えば、複数の画像形成装置の電源管理を行なうための電源管理システムを提供する。電源管理システムは、複数の画像形成装置のユーザによって使用される複数のユーザ端末装置と、複数のユーザ端末装置のうち使用状態にあるユーザ端末装置の増加または減少を検知するための検知手段と、使用状態にあるユーザ端末装置が増加または減少した場合に、画像形成装置の電源状態を変更する必要があるか否かを判断するための判断手段と、電源状態を変更する必要があると判断された場合に、対象の画像形成装置を決定するための決定手段と、対象の画像形成装置の電源状態を変更させる変更手段と、複数の画像形成装置の稼動実績に基づいて、各画像形成装置の消耗度を取得するための消耗度取得手段とを備える。決定手段は、消耗度に基づいて、複数の画像形成装置の消耗度が均一化するように、対象の画像形成装置を決定する。
好ましくは、決定手段は、使用状態にあるユーザ端末装置の増加または減少に応じて、電源状態を変更すべき候補の画像形成装置を抽出する手段と、候補の画像形成装置のうち、その消耗度が所定条件を満たすものを対象の画像形成装置に決定する手段とを含む。
さらに好ましくは、決定手段は、候補の画像形成装置のうち、その消耗度が所定条件を満たすものが存在しない場合に、各画像形成装置の消耗度に基づいて優先順位を算出した上で、優先順位が最も高い画像形成装置を対象の画像形成装置に決定する手段をさらに含む。
好ましくは、検知手段は、複数のユーザ端末装置を使用するユーザを特定する。画像形成装置は、複数の画像形成装置の稼動実績に基づいて、ユーザ毎の使用実績を取得するための使用実績取得手段をさらに備える。判断手段は、使用状態にあるユーザ端末装置に対応するユーザの使用実績に基づいて、予想要求能力を算出する手段と、電源投入状態にある画像形成装置の実能力と予想要求能力とを比較する手段とを含む。
好ましくは、消耗度は、イメージングユニット、トナーユニット、イメージ読取ユニットの少なくとも1つについての指標を含む。
この発明の別の局面に従えば、複数の画像形成装置の電源管理を行なうための電源管理方法を提供する。電源管理方法は、複数の画像形成装置のユーザによって使用される複数のユーザ端末装置のうち、使用状態にあるユーザ端末装置の増加または減少を検知するステップと、使用状態にあるユーザ端末装置が増加または減少した場合に、画像形成装置の電源状態を変更する必要があるか否かを判断するステップと、電源状態を変更する必要があると判断された場合に、対象の画像形成装置を決定するステップと、対象の画像形成装置の電源状態を変更させるステップと、複数の画像形成装置の稼動実績に基づいて、各画像形成装置の消耗度を取得するステップとを備える。決定するステップは、消耗度に基づいて、複数の画像形成装置の消耗度が均一化するように、対象の画像形成装置を決定するステップを含む。
この発明によれば、複数の画像形成装置における総消費電力を効率的に低減するとともに、複数の画像形成装置を効率的に維持管理できる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
(電源管理システムの全体構成)
図1は、この発明の実施の形態に従う電源管理システム1の概略構成図である。
図1は、この発明の実施の形態に従う電源管理システム1の概略構成図である。
図1を参照して、本実施の形態に従う電源管理システム1は、同一のネットワークNWに接続された、複数のパーソナルコンピュータPC1,PC2,PC3と、サーバ装置SRVと、複数の画像形成装置MFP1,MFP2,MFP3とを含む。本実施の形態に従う電源管理システム1では、少なくとも、パーソナルコンピュータPC1,PC2,PC3および画像形成装置MFP1,MFP2,MFP3が、たとえば同一のオフィス内などに配置されており、パーソナルコンピュータPC1,PC2,PC3のユーザは、画像形成装置MFP1,MFP2,MFP3のユーザであるとする。なお、本発明に係る電源システムは、このような構成および台数に限られるものではない。
パーソナルコンピュータPC1,PC2,PC3と、サーバ装置SRVと、画像形成装置MFP1,MFP2,MFP3とは、相互にデータ通信可能に構成される。なお、ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの専用回線や、仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network)などの公衆回線からなり、さらにその一部または全部が無線LANなどの無線通信であってもよい。なお、本願発明は、パーソナルコンピュータPC1,PC2,PC3とサーバ装置SRVとの間、およびサーバ装置SRVと画像形成装置MFP1,MFP2,MFP3との間でそれぞれデータ通信可能な構成であっても適用できるため、それぞれの間を接続するネットワークが互いに独立に構成されてもよい。
パーソナルコンピュータPC1,PC2,PC3(以下、これらを総称して「パーソナルコンピュータPC」とも称す。)は、代表的に、公知のオペレーティングシステム(OS:Operating System)がインストールされたユーザ端末である。より具体的には、パーソナルコンピュータPCには、文書作成や表計算のアプリケーションプログラムがインストールされており、ユーザは、このようなアプリケーションプログラムを用いて文書などを作成する。そして、ユーザがプリント要求を入力すると、これらの文書から生成されたプリントデータが、パーソナルコンピュータPCから画像形成装置MFP1,MFP2,MFP3へ送信される。
ここで、ユーザがパーソナルコンピュータPCを使用するためには、まず、パーソナルコンピュータPCを操作してログイン手続きが必要である。すなわち、ユーザは、パーソナルコンピュータPCを操作して、自身のユーザIDおよび多くの場合にはパスワードを入力する。すると、当該パーソナルコンピュータPCは、この入力されたユーザIDおよびパスワードをサーバ装置SRVへ送信して、認証手続きを受ける。このサーバ装置SRVでの認証手続きが成功すると、パーソナルコンピュータPCは使用可能な状態になる。また、ユーザがパーソナルコンピュータPCからログオフした場合には、パーソナルコンピュータPCはログオフ通知をサーバ装置SRVへ送信する。このようなログインおよびログオフに係る処理については、周知のサーバ・クライアントシステムにおける技術であるので、これ以上の詳細な説明は行なわない。
サーバ装置SRVは、画像形成装置MFP1,MFP2,MFP3の電源管理に係る主たる制御を司る制御装置である。すなわち、サーバ装置SRVは、上述したような認証処理の実行に加えて、後述する画像形成装置MFP1,MFP2,MFP3の電源管理に係る各種制御を実行する。
画像形成装置MFP1,MFP2,MFP3(以下、これらを総称して「画像形成装置MFP」とも称す。)は、代表的に、複写機能(モノクロおよび/またはカラー)、プリンタ機能、Fax送信機能およびイメージ読取機能といった複数の機能を搭載したMFP(Multi Function Peripheral)である。特に本実施の形態に従う画像形成装置MFPは、サーバ装置SRVからの電源指令に応じて、電源状態の変更、すなわち電源ON状態(電源投入状態)と電源OFF状態(電源遮断状態)との切替えを実行する。
また、本実施の形態に従う画像形成装置MFPは、ユーザの使用による稼動実績をサーバ装置SRVへ送信するように構成されており、サーバ装置SRVは、この稼動実績に基づいて、各画像形成装置MFPの消耗度を算出する。また、各画像形成装置MFPは、ユーザの使用に際して、ユーザIDおよびパスワードの入力を要求し、この入力されたユーザIDに対応付けた稼動実績をサーバ装置SRVへ送信する。そのため、サーバ装置SRVは、画像形成装置MFPに対するユーザ毎の使用実績を取得することができ、この使用実績に基づいて、ユーザ毎に画像形成装置MFPに対して要求する能力の予測値(以下、「予想要求能力」とも称す。)を取得することができる。
すなわち、サーバ装置SRVは、いずれかのユーザがログイン中のパーソナルコンピュータPCの増加または減少を検知する。そして、サーバ装置SRVは、ユーザがログイン中のパーソナルコンピュータPCが増加または減少した場合に、パーソナルコンピュータPCにログイン中のユーザを特定し、この特定したユーザの予想要求能力に応じて、電源OFF状態の画像形成装置MFPを起動し、もしくは電源ON状態の画像形成装置MFPを停止する必要があるか否かを判断する。さらに、サーバ装置SRVは、画像形成装置MFPの電源状態を変更する必要があると判断した場合には、各画像形成装置MFPの消耗度に基づいて、いずれの画像形成装置MFPを電源ONまたは電源OFFの対象とするかについて決定する。より具体的には、サーバ装置SRVは、画像形成装置MFP間の消耗度が均一化するように、対象の画像形成装置MFPを決定する。
図2は、この発明の実施の形態に従う電源管理システム1の動作の概略を説明するためのである。
たとえば、図2(a)に示すように、パーソナルコンピュータPC1にユーザがログイン中であり、他のパーソナルコンピュータPC2,PC3には、いずれのユーザもログインしていない状態(ログオフ中)を考える。この場合において、たとえば画像形成装置MFP1が電源ONの状態であり、残りの画像形成装置MFP2,MFP3が電源OFFの状態であるとする。
次に、図2(b)に示すように、パーソナルコンピュータPC2にいずれかのユーザがログインすると、サーバ装置SRVは、このパーソナルコンピュータPC2にログインしたユーザの予想要求能力に基づいて、画像形成装置MFP2またはMFP3を電源OFFから電源ONに変更する必要があるか否かを判断する。さらに、サーバ装置SRVは、電源状態を変更する必要があると判断すると、画像形成装置MFP2およびMFP3の消耗度に基づいて、電源OFFから電源ONに変更すべき画像形成装置を決定する。図2(b)に示す場合には、画像形成装置MFP3の電源状態を変更すべきであるとサーバ装置SRVが判断し、この判断によって、画像形成装置MFP3が電源OFFから電源ONに変化している。
以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
(画像形成装置のハードウェア構成)
図3は、この発明の実施の形態に従う画像形成装置MFPの概略のハードウェア構成を示す模式図である。
(画像形成装置のハードウェア構成)
図3は、この発明の実施の形態に従う画像形成装置MFPの概略のハードウェア構成を示す模式図である。
図3を参照して、画像形成装置MFPは、制御部100と、制御記憶部102と、表示・入力部104と、ネットワークインターフェイス(I/F)部106と、電源管理部108と、外部インターフェイス(I/F)部110とを含む。これらの部位は、相対的に消費電力の小さな制御用負荷である。また、画像形成装置MFPは、印字イメージ読取部120と、印字イメージ作成部122と、印字イメージ記憶部124と、Fax処理部126と、用紙供給処理部128と、印字処理部130と、排紙処理部132とを含む。これらの部位は、画像形成装置MFPの各機能を実現するプリントエンジン負荷に相当し、相対的に消費電力が大きい。なお、各部は内部バス112で互いに接続される。
本明細書において、「電源OFF」状態とは、上述のプリントエンジン負荷に電源が供給されていない状態を意味する。すなわち、「電源OFF」から「電源ON」への電源切替えを実現するために、「電源OFF」状態であっても、上述の制御用負荷への電力供給は継続される。
制御部100は、画像形成装置MFPの全体制御を司る部位であり、CPU(Central Processing Unit)などを含んで構成される。そして、制御部100は、制御記憶部102などに予め格納されたプログラムを読出して実行することで、本実施の形態に係る処理を実現する。
表示・入力部104は、各種の情報表示画面や設定画面をユーザに対して表示する機能と、ユーザによる入力操作を受付ける機能とを含んだ装置であり、代表的に、その表面にタッチパネルを搭載した液晶パネルなどから構成される。後述するように、ユーザが画像形成装置MFPを使用する際には、この表示・入力部104を操作して、自身のユーザIDおよびパスワードを入力する。
ネットワークインターフェイス部106は、ネットワークNWを介してサーバ装置SRVやパーソナルコンピュータPCとデータ通信するための部位である。
電源管理部108は、画像形成装置MFPの電源状態を管理する部位であり、制御部100からの指令に従って、画像形成装置MFPを電源ONまたは電源OFFに切替える。
外部インターフェイス部110は、パーソナルコンピュータやUSBメモリなどを接続するための部位である。
印字イメージ読取部120は、イメージ読取機能を実現するための部位であり、原稿を読取ってイメージデータを生成する。代表的に、印字イメージ読取部120は、原稿をセットするための戴荷台と、原稿台ガラスと、戴荷台にセットされた原稿を原稿台ガラスに自動的に1枚ずつ搬送する搬送部と、読取られた原稿を排出するための排出台とを含む(いずれも図示しない)。
印字イメージ作成部122は、印字イメージ読取部120で読取られたイメージデータ、あるいはパーソナルコンピュータPCから送信されるプリントデータに所定の画像処理を施して、印字に適したデータを作成する。代表的に画像形成装置MFPがカラー方式であれば、印字イメージ作成部122は、イメージデータあるいはプリントデータをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のラスターデータに変換し、各色のラスターデータをプリント部116へ出力する。
印字イメージ記憶部124は、印字イメージ作成部122が作成したデータを一時的に格納し、印字処理部130へ順次出力する。
Fax処理部126は、ファクシミリ機能を実現するための部位であり、電話回線(図示しない)を介して、印字イメージ読取部120で読取られたイメージデータをユーザの指定する宛先へ送信する。
用紙供給処理部128は、画像形成装置MFPが複写機またはプリンタとして機能する場合に、図示しない用紙トレイに予め格納されている用紙を印字処理部130へ供給する。
印字処理部130は、用紙へのイメージの印字処理(プリント処理)を行なうための部位であり、代表的に、トナーを供給するトナーユニット、露光器や現像ローラからなるイメージングユニット、イメージングユニットで形成されたトナー像を紙媒体に転写する転写ローラ、転写されたトナー像を定着させる定着器、および各部の作動を制御する制御回路などを含む。
排紙処理部132は、印字処理部130によってプリント処理が施された用紙の排出に係る処理を行なう部位であり、代表的に「ソート処理」、「グループ処理」、「ステープル処理」、「パンチ処理」などを実行する。
(パーソナルコンピュータおよびサーバ装置のハードウェア構成)
図4は、この発明の実施の形態に従うパーソナルコンピュータPCの概略のハードウェア構成を示す模式図である。
図4は、この発明の実施の形態に従うパーソナルコンピュータPCの概略のハードウェア構成を示す模式図である。
図4を参照して、パーソナルコンピュータPCは、オペレーティングシステムを含む各種プログラムを実行するCPU200と、CPU200でのプログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部212と、CPU200で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部210とを含む。このようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)ドライブ214またはフレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)ドライブ216によって、それぞれCD−ROM214aまたはフレキシブルディスク216aなどから読取られる。
CPU200は、キーボードやマウスなどからなる入力部208を介してユーザによる操作要求を受取るとともに、プログラムの実行によって生成される画面出力をディスプレイ部204へ出力する。また、CPU200は、LANカードなどからなるネットワークインターフェイス(I/F)部206を介して、サーバ装置SRVや画像形成装置MFPとの間でデータ通信を行なう。なお、これらの部位は、内部バス202を介して互いに接続される。
サーバ装置SRVの概略のハードウェア構成についても図4と同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
(画像形成装置の機能構成および処理手順)
図5は、この発明の実施の形態に従う画像形成装置MFPの機能構成を示すブロック図である。
図5は、この発明の実施の形態に従う画像形成装置MFPの機能構成を示すブロック図である。
図5を参照して、画像形成装置MFPの制御部100は、ユーザ認証部100aと、MFP情報送信部100bとをその機能として含む。
ユーザ認証部100aは、画像形成装置MFPを使用するユーザを認証および特定するための部位である。具体的には、ユーザ認証部100aは、表示・入力部104を操作してユーザが入力したユーザIDおよびパスワードをサーバ装置SRVへ送信し、後述するサーバ装置SRVでの認証結果を受信する。そして、ユーザ認証部100aは、当該ユーザIDの認証手続きが成功すると、画像形成装置MFPを操作可能状態にする。同時に、ユーザ認証部100aは、この認証手続きが成功したユーザIDをMFP情報送信部100bへ出力する。
なお、ユーザ認証部100aは、画像形成装置MFPを直接操作して使用するユーザに対して認証手続きを行ない、パーソナルコンピュータPCから送信されるプリントデータに対しては認証手続きを行なわない。これは、パーソナルコンピュータPCのユーザは、その使用開始前にユーザ認証手続きを受けており、再度のユーザ認証は不要であるためである。また、パーソナルコンピュータPCから送信されるプリントデータには、送信元を特定するための情報(たとえば、ヘッダ情報)が含まれており、ユーザ認証部100aは、プリントデータが受信された場合には、当該プリントデータの送信元のパーソナルコンピュータPCに対応するユーザIDをサーバ装置SRVに問合せて、そのユーザIDをMFP情報送信部100bへ出力するようにしてもよい。このようにして、ユーザ認証部100aは、画像形成装置MFPを直接的または間接的に使用するユーザを特定し、そのユーザIDをMFP情報送信部100bへ出力する。
MFP情報送信部100bは、画像形成装置MFPの稼動実績(MFP情報)をサーバ装置SRVへ送信する。具体的には、MFP情報送信部100bは、印字イメージ読取部120、印字処理部130、Fax処理部126などの作動情報に基づいて、使用された機能およびその枚数(回数)といった稼動実績を取得する。そして、MFP情報送信部100bは、この稼動実績をユーザ認証部100aからのユーザID、および自身を示すIDを付加してMFP情報として生成し、このMFP情報をサーバ装置SRVへ送信する。
図6は、この発明の実施の形態に従う画像形成装置MFPにおけるユーザ認証およびMFP情報送信に係る処理手順を示すフローチャートである。
図5および図6を参照して、まず、ユーザ認証部100aとして機能する制御部100は、表示・入力部104からユーザIDおよびパスワードを受信したか否かを判断する(ステップS100)。表示・入力部104からユーザIDおよびパスワードを受信していない場合(ステップS100においてNOの場合)には、所定周期後にステップS100以下の処理が再度実行される。
表示・入力部104からユーザIDおよびパスワードを受信した場合(ステップS100においてYESの場合)には、ユーザ認証部100aとして機能する制御部100は、当該ユーザIDおよびパスワードをサーバ装置SRVへ送信し(ステップS102)、サーバ装置SRVからの認証結果の受信を待つ。そして、ユーザ認証部100aとして機能する制御部100は、認証手続きが成功したか否かを判断する(ステップS104)。認証手続きが成功しなかった場合(ステップS104においてNOの場合)には、処理は最初に戻る。
認証手続きが成功した場合(ステップS104においてYESの場合)には、入力されたユーザIDを一時的に格納する(ステップS106)。そして、MFP情報送信部100bとして機能する制御部100は、印字イメージ読取部120、印字処理部130、Fax処理部126などの作動情報に基づいて、稼動実績を取得する(ステップS108)。なお、印字イメージ読取部120、印字処理部130、Fax処理部126などは、ユーザ操作に従って、所定のジョブを実行する。
ユーザによる画像形成装置MFPの使用が完了すると、MFP情報送信部100bとして機能する制御部100は、取得した稼動実績にステップS106において格納したユーザIDを対応付けてMFP情報を生成し(ステップS110)、このMFP情報をサーバ装置SRVへ送信する(ステップS112)。その後、処理は最初に戻る。なお、ユーザによる画像形成装置MFPの使用の完了とは、代表的に、1つのジョブが完了した状態を意味する。
以上のような所定手順に従って、画像形成装置MFPにおけるユーザ認証およびMFP情報送信が実行される。
再度、図5を参照して、画像形成装置MFPの制御部100は、さらに電源管理情報受信部100cをその機能として含む。電源管理情報受信部100cは、サーバ装置SRVからの電源ON/OFF指令(後述する)に従って、電源管理部108に指令を与えることで、画像形成装置MFPの電源状態を電源ONまたは電源OFFに切替える。
(サーバ装置における機能構成および処理手順)
図7は、この発明の実施の形態に従うサーバ装置SRVの機能構成を示すブロック図である。
図7は、この発明の実施の形態に従うサーバ装置SRVの機能構成を示すブロック図である。
図7を参照して、サーバ装置SRVは、ユーザ認証部252と、MFP情報受信部254と、テーブル更新部256と、判断部258と、決定部260と、電源状態切替部262とをその機能として含む。これらの機能は、CPU200がハードディスク部210などに予め格納されていたプログラムをメモリ部212に読出して実行することで実現される。
さらに、サーバ装置SRVは、ハードディスク部210の所定の領域に形成されるテーブル格納部270を含む。テーブル格納部270には、ユーザ管理テーブル272と、ログイン時間管理テーブル274と、使用履歴テーブル276と、ユーザ使用実績テーブル278と、MFP消耗度テーブル280と、MFP機能テーブル282と、MFP電源状態テーブル284とが格納される。
ユーザ認証部252は、パーソナルコンピュータPCまたは画像形成装置MFPから送信されるユーザIDおよびパスワードに対して、認証手続きを実行する。具体的には、ユーザ認証部252は、テーブル格納部270に予め格納されたユーザ管理テーブル272を参照して、受信したユーザIDに対応するパスワードが受信したパスワードと一致するか否かを判断し、一致する場合には成功を示す認証結果を応答し、一致しない場合には失敗を示す認証結果を応答する。
図8は、この発明の実施の形態に従うサーバ装置SRVのユーザ管理テーブル272に格納されているデータ構造の一例を示す図である。
図8を参照して、ユーザ管理テーブル272は、3つのフィールド272a,272b,272cを含むテーブル構造を有する。具体的には、各レコードのフィールド272aにはユーザIDが格納され、フィールド272bには対応するユーザ名が格納され、フィールド272cには対応するパスワードが格納される。
再度、図7を参照して、ユーザ認証部252は、上述のように認証手続きによって、パーソナルコンピュータPCに対するユーザのログインを検知し、またパーソナルコンピュータPCから送信されるログオフ通知によってパーソナルコンピュータPCからのユーザのログオフを検知する。すなわち、ユーザ認証部252は、パーソナルコンピュータPCを使用するユーザを特定するとともに、複数のパーソナルコンピュータPCのうち使用状態(ログイン中)にあるものの増加または減少を検知する。そして、ユーザ認証部252は、いずれかのパーソナルコンピュータPCに対するユーザのログインまたはログオフが検知されると、ユーザログイン/ログオフ通知を判断部258へ出力する。
また、ユーザ認証部252は、パーソナルコンピュータPCへログインしたユーザ、およびパーソナルコンピュータPCからログオフしたユーザの検出に応じて、ユーザ毎の積算ログイン時間を算出する。すなわち、ユーザ認証部252は、ユーザ毎に、いずれかのパーソナルコンピュータPCにログインしてからログオフするまでの積算時間を算出し、ログイン時間管理テーブル274にその積算時間を加算する。
図9は、この発明の実施の形態に従うサーバ装置SRVのログイン時間管理テーブル274に格納されているデータ構造の一例を示す図である。なお、ログイン時間管理テーブル274は、ユーザ管理テーブル272と関連付けられることでユーザ名が取得される。
図9を参照して、ログイン時間管理テーブル274には、ユーザ毎に所定期間における積算のログイン時間が格納される。なお、所定期間とは、後述する使用履歴テーブル276に格納される使用履歴の期間と一致するように決定される。この所定期間としては、たとえば「現時点から1ヶ月前まで」のように決定される。
このログイン時間管理テーブル274に格納されるログイン時間は、各ユーザの就業時間にほぼ一致した値となる。すなわち、オフィスなどでは、各ユーザは、業務開始の準備段階においてパーソナルコンピュータPCにログインし、その後帰宅するまでパーソナルコンピュータPCにログインしたままにするのが一般的である。したがって、このログイン時間は、各ユーザがオフィスに滞在する期間、すなわち画像形成装置MFPを使用し得る時間を意味する。このログイン時間は、後述するようにユーザ毎の予想要求能力を算出するための基準時間となる。
再度、図7を参照して、MFP情報受信部254は、各画像形成装置MFPから送信されるMFP情報を受信し、その中のデータを使用履歴テーブル276に順次格納する。より具体的には、MFP情報受信部254は、MFP情報に含まれる稼動実績を、受信した時刻、ユーザID、および受信元の情報とともに、使用履歴テーブル276に格納する。
図10は、この発明の実施の形態に従うサーバ装置SRVの使用履歴テーブル276に格納されているデータ構造の一例を示す図である。
図10を参照して、使用履歴テーブル276は、4つのフィールド276a,276b,276c,276dを含むテーブル構造を有する。具体的には、各レコードのフィールド276aには時刻が格納され、フィールド276bには対応するユーザIDが格納され、フィールド276cには対応する送信元の画像形成装置MFPのIDが格納され、フィールド276dには対応するジョブ内容が格納される。このフィールド276dに格納されるジョブ内容としては、送信元の画像形成装置MFPで使用された機能およびその枚数(回数)が格納され、たとえば、「モノクロコピー 50枚」や「Fax送信 20枚」などのデータが格納される。
再度、図7を参照して、テーブル更新部256は、使用履歴テーブル276に順次格納される稼動実績をユーザ別および機能別に集計し、上述の所定期間における各ユーザの使用実績を取得する。より具体的には、テーブル更新部256は、図10に示す使用履歴テーブル276のうち、フィールド276bが同一の値であるレコードを抽出し、抽出した各レコードのフィールド276dに格納されたデータに基づいて、機能別に枚数(回数)を積算する。たとえば、図10に示す使用履歴テーブル276のうち、フィールド276bが「ユーザ1」であるレコードは2つ存在し、これらのレコードのフィールド276dにおけるデータは、それぞれ「モノクロコピー50枚」および「Fax送信20枚」である。そのため、テーブル更新部256は、ユーザ使用実績テーブル278に格納された「ユーザ1」についての値を、「モノクロコピー」機能の使用実績を「50枚」だけ加算し、「Fax送信」機能の使用実績を「20枚」だけ加算した値にそれぞれ更新する。
図11は、この発明の実施の形態に従うサーバ装置SRVのユーザ使用実績テーブル278に格納されているデータ構造の一例を示す図である。
図11を参照して、ユーザ使用実績テーブル278は、ユーザ別に4つのレコード278a,278b,278c,278dを含むテーブル構造を有する。レコード278a,278b,278c,278dには、それぞれ画像形成装置MFPの機能1〜4についての使用実績が格納される。たとえば、「ユーザ1」についてみれば、機能1〜4のそれぞれの使用実績が「500枚」,「30枚」,「100枚」,「0枚」である。ここで、機能1〜4は、たとえば「モノクロコピー機能」,「カラーコピー機能」,「Fax送信機能」,「イメージ読取機能」にそれぞれ相当する。
このように、ユーザ使用実績テーブル278は、上述の所定期間におけるユーザ別の使用実績を取得して格納する。なお、ユーザ使用実績テーブル278は、各ユーザ別に使用される機能の相対的な比率を算出してもよい。これは、図11のカッコ内に示す値に相当する。このような比率を参照することで、各ユーザについての使用頻度が相対的に高い機能を特定することができる。
再度、図7を参照して、さらにテーブル更新部256は、使用履歴テーブル276に順次格納される稼動実績を画像形成装置MFP別および機能別に集計し、画像形成装置MFPの消耗度を取得する。より具体的には、テーブル更新部256は、図10に示す使用履歴テーブル276のうち、フィールド276cが同一の値であるレコードを抽出し、抽出したレコードのフィールド276dに格納されたデータに基づいて、各画像形成装置MFPの部位別に実績枚数(回数)を積算し、さらにこの積算値を対応する定格作動回数で割ることによって規格化する。なお、部位別とは、たとえば「イメージングユニット」,「トナーユニット」,「イメージ読取ユニット」などの画像形成装置MFPを構成する各ユニットを意味する。
たとえば、図10に示す使用履歴テーブル276のうち、フィールド276cが「MFP1」であるレコードは3つ存在し、これらのレコードのフィールド276dにおけるデータは「モノクロコピー50枚」、「Fax送信20枚」、「カラーコピー5枚」である。このうち、テーブル更新部256は、「モノクロコピー50枚」および「カラーコピー5枚」から「MFP1」の「トナーユニット」および「イメージングユニット」が「55回」稼動したことを取得し、MFP消耗度テーブル280における「トナーユニット」および「イメージングユニット」の消耗度を「55回」だけ加算した値にそれぞれ更新する。
図12は、この発明の実施の形態に従うサーバ装置SRVのMFP消耗度テーブル280に格納されているデータ構造の一例を示す図である。
図12を参照して、MFP消耗度テーブル280は、部位別に3つのレコード280a,280b,280cを含むテーブル構造を有する。レコード280a,280b,280cは、それぞれ画像形成装置MFPのユニット1〜3についての消耗度が格納される。たとえば、ユニット1〜3は、「イメージングユニット」,「トナーユニット」,「イメージ読取ユニット」などに相当する。
再度、図7を参照して、判断部258は、ユーザ認証部252からのユーザログイン/ログオフ通知に基づいて、ユーザがログイン中にあるパーソナルコンピュータPCの増加または減少を検知すると、画像形成装置MFPの電源状態を変更する必要があるか否かを判断する。より具体的には、判断部258は、パーソナルコンピュータPCにログインしている各ユーザについて、ユーザ使用実績テーブル278を参照して、その使用実績を取得するとともに、ログイン時間管理テーブル274を参照して、積算ログイン時間を取得する。そして、判断部258は、この使用実績を積算ログイン時間で割り算することで、ユーザ毎の予想要求能力を算出する。さらに、判断部258は、MFP機能テーブル282を参照して、電源ONの状態にある画像形成装置MFPの実能力の合計値を算出し、その算出した画像形成装置MFPの実能力の合計値と予想要求能力の合計値とを比較する。そして、この差が所定のしきい値以上である場合には、画像形成装置MFPの電源状態を変更すべきであると判断する。
図13は、この発明の実施の形態に従うサーバ装置SRVのMFP機能テーブル282に格納されているデータ構造の一例を示す図である。
図13を参照して、MFP機能テーブル282は、画像形成装置MFP別に4つのレコード282a,282b,282c,282dを含むテーブル構造を有する。レコード282a,282b,282c,282dには、それぞれ画像形成装置MFPの機能1〜4についての実能力が格納される。ここで、実能力とは、代表的に単位時間当りの処理能力を意味する。
たとえば、「MFP1」についてみれば、機能1〜4のそれぞれの実能力が「40枚/分」,「20枚/分」,「15枚/分」,「50枚/分」である。なお、図13のMFP機能テーブル282における機能1〜4は、図11のユーザ使用実績テーブル278における機能1〜4に対応する。
以下、ユーザがパーソナルコンピュータPCにログインまたはそれからログオフした場合に、画像形成装置MFPの電源状態を変更する必要があるか否かを判断する処理について詳述する。
まず、図13に示すMFP機能テーブル282に示す各画像形成装置MFPの機能jについての実能力をCjとする。また、図11に示すユーザiの機能jについての使用実績Rijとし、図9に示すユーザiについての積算ログイン時間をTiとする。すると、ユーザiの機能jについての予想要求能力Dijは、以下のように表すことができる。
予想要求能力Dij=α×Rij/Ti
但し、αは負荷率換算係数であり、ログイン時間のうち、ユーザが実際に画像形成装置MFPを使用する時間を考慮して決定される。
但し、αは負荷率換算係数であり、ログイン時間のうち、ユーザが実際に画像形成装置MFPを使用する時間を考慮して決定される。
そして、判断部258は、新たなユーザがログインした後、またはいずれかのユーザがログオフした後において、ログイン中のユーザの予想要求能力についての合計値ΣDijと、現在電源ON状態の画像形成装置MFPにおける実能力の合計値ΣCjとの差が対応のしきい値を超過するか否かによって判断する。すなわち、判断部258は、各機能j(1≦j≦4)について、以下のいずれかの関係が成立した場合には、画像形成装置MFPの電源状態を変更する必要があると判断する。
|ΣC1−ΣDi1|>Th1
|ΣC2−ΣDi2|>Th2
|ΣC3−ΣDi3|>Th3
|ΣC4−ΣDi4|>Th4y
再度、図7を参照して、判断部258は、MFP電源状態テーブル284に格納される電源状態の情報に基づいて、画像形成装置MFPのうち電源ON状態であるものを特定する。
|ΣC2−ΣDi2|>Th2
|ΣC3−ΣDi3|>Th3
|ΣC4−ΣDi4|>Th4y
再度、図7を参照して、判断部258は、MFP電源状態テーブル284に格納される電源状態の情報に基づいて、画像形成装置MFPのうち電源ON状態であるものを特定する。
図14は、この発明の実施の形態に従うサーバ装置SRVのMFP電源状態テーブル284に格納されているデータ構造の一例を示す図である。
図14を参照して、MFP電源状態テーブル284には、MFP毎の電源状態(電源ON状態または電源OFF状態)を示す値が格納される。このMFP電源状態テーブル284の値は、後述する電源状態切替部262によって更新される。
再度、図7を参照して、判断部258は、画像形成装置MFPの電源状態を変更する必要があると判断すると、その旨を決定部260へ通知する。
決定部260は、判断部258から上記の通知を受けると、電源状態を変更する対象の画像形成装置を決定する。具体的には、MFP消耗度テーブル280を参照して、画像形成装置MFPの消耗度が均一化するように、対象の画像形成装置MFPを決定する。
次に、画像形成装置MFPの電源状態を変更する必要がある場合に、対象の画像形成装置MFPを決定する処理について詳述する。
まず、決定部260は、新たなユーザがログインした後、またはいずれかのユーザがログオフした後において、ログイン中のユーザの予想要求能力についての合計値ΣDijと、現在電源ON状態の画像形成装置MFPにおける実能力の合計値ΣCjとの差に基づいて、不足または過剰な差能力ΔCを算出する。
ΔC=|ΣC1−ΣDi1|+|ΣC2−ΣDi2|+|ΣC3−ΣDi3|+|ΣC4−ΣDi4|
次に、決定部260は、ユーザがログインした場合には、現在電源OFF状態の画像形成装置MFPの中から順次候補を抽出する。そして、決定部260は、MFP機能テーブル282を参照して当該候補についての実能力を取得し、この取得した実能力とこの差能力ΔCとの偏差δを順次算出する。これに対して、いずれかのユーザがログオフした場合には、決定部260は、現在電源ON状態の画像形成装置MFPの中から順次候補を抽出する。そして、決定部260は、MFP機能テーブル282を参照して当該候補についての実能力を取得し、この取得した実能力とこの差能力ΔCとの偏差δを順次算出する。いずれの場合においても、算出した画像形成装置MFPの実能力とこの差能力ΔCとの偏差δの小さいものから順に優先順位を決定する。すなわち、候補の画像形成装置MFPの実能力をC’j(j:機能)とすると、偏差δは次のように表される。
次に、決定部260は、ユーザがログインした場合には、現在電源OFF状態の画像形成装置MFPの中から順次候補を抽出する。そして、決定部260は、MFP機能テーブル282を参照して当該候補についての実能力を取得し、この取得した実能力とこの差能力ΔCとの偏差δを順次算出する。これに対して、いずれかのユーザがログオフした場合には、決定部260は、現在電源ON状態の画像形成装置MFPの中から順次候補を抽出する。そして、決定部260は、MFP機能テーブル282を参照して当該候補についての実能力を取得し、この取得した実能力とこの差能力ΔCとの偏差δを順次算出する。いずれの場合においても、算出した画像形成装置MFPの実能力とこの差能力ΔCとの偏差δの小さいものから順に優先順位を決定する。すなわち、候補の画像形成装置MFPの実能力をC’j(j:機能)とすると、偏差δは次のように表される。
偏差δ=|ΔC−(C’1+C’2+C’3+C’4)|
これらの処理は、画像形成装置MFP全体の実能力と、パーソナルコンピュータPCにログインしているユーザ全体の予想要求能力との差(不足能力または過剰能力)に最も近い実能力を有する画像形成装置MFPを探索するために実行される。
これらの処理は、画像形成装置MFP全体の実能力と、パーソナルコンピュータPCにログインしているユーザ全体の予想要求能力との差(不足能力または過剰能力)に最も近い実能力を有する画像形成装置MFPを探索するために実行される。
ここで、抽出した候補が1つのみである場合には、決定部260は、当該候補の画像形成装置MFPを電源状態の変更対象の画像形成装置MFPに決定する。
これに対して、抽出した候補が複数存在する場合には、決定部260は、MFP消耗度テーブル280を参照して、各候補の消耗度を取得する。上述したように、本実施の形態に従うMFP消耗度テーブル280には、画像形成装置MFP毎にユニット別の消耗度が格納される。そこで、以下に示すように、これらの各ユニットkの消耗度Wkに所定の重み係数βkを乗じて1次元の消耗度Wが算出される。なお、β1+β2+β3=100%が好ましい。
W=β1×W1+β2×W2+β3×W3
そして、決定部260は、各候補の消耗度Wが所定条件を満たすか否かについて判断する。代表的に、所定条件とは、ユーザがログオフすることにより、画像形成装置MFPを新たに電源ONする必要がある場合には、消耗度Wが所定の下限しきい値より低いことを意味し、いずれかのユーザがログオフすることにより、画像形成装置MFPを電源OFFする必要がある場合には、消耗度Wが所定の上限しきい値より高いことを意味する。すなわち、いずれかの画像形成装置MFPを電源OFFから電源ONに変更すべき状況においては、消耗度が著しく低いものを優先的に選択し、いずれかの画像形成装置MFPを電源ONから電源OFFに変更すべき状況においては、消耗度が著しく高いものを優先的に選択する。
そして、決定部260は、各候補の消耗度Wが所定条件を満たすか否かについて判断する。代表的に、所定条件とは、ユーザがログオフすることにより、画像形成装置MFPを新たに電源ONする必要がある場合には、消耗度Wが所定の下限しきい値より低いことを意味し、いずれかのユーザがログオフすることにより、画像形成装置MFPを電源OFFする必要がある場合には、消耗度Wが所定の上限しきい値より高いことを意味する。すなわち、いずれかの画像形成装置MFPを電源OFFから電源ONに変更すべき状況においては、消耗度が著しく低いものを優先的に選択し、いずれかの画像形成装置MFPを電源ONから電源OFFに変更すべき状況においては、消耗度が著しく高いものを優先的に選択する。
しかしながら、候補の画像形成装置MFPがいずれも所定条件を満たさない場合には、決定部260は、その消耗度に基づいて候補間の優先順位を再度算出する。具体的には、ユーザがログインした場合には、決定部260は、各候補の偏差δに消耗度Wを乗じた評価値δ’を順次算出する。これに対して、いずれかのユーザがログオフした場合には、決定部260は、各候補の偏差δに消耗度Wの逆数を乗じた評価値δ’を順次算出する。いずれの場合においても、算出値の小さいものから順に優先順位を決定する。
δ’=δ×W (ユーザがログインした場合)
δ’=δ×1/W (ユーザがログオフした場合)
すなわち、いずれかの画像形成装置MFPを電源OFFから電源ONに変更すべき状況においては、偏差δおよび消耗度Wが低いものを優先的に選択し、いずれかの画像形成装置MFPを電源ONから電源OFFに変更すべき状況においては、偏差δが小さく、かつ消耗度Wが高いものを優先的に選択する。
δ’=δ×1/W (ユーザがログオフした場合)
すなわち、いずれかの画像形成装置MFPを電源OFFから電源ONに変更すべき状況においては、偏差δおよび消耗度Wが低いものを優先的に選択し、いずれかの画像形成装置MFPを電源ONから電源OFFに変更すべき状況においては、偏差δが小さく、かつ消耗度Wが高いものを優先的に選択する。
以上のような処理によって、電源状態の切替対象となる画像形成装置MFPが決定されると、決定部260は、この決定した画像形成装置MFPを特定した上で、状態変更指令を電源状態切替部262へ出力する。
電源状態切替部262は、この状態変更指令に応じて、対象の画像形成装置MFPに電源ON指令または電源OFF指令を出力する。さらに、電源状態切替部262は、この電源状態の切替えに応じて、MFP電源状態テーブル284の内容を更新する。
図7に示す各機能ブロックと本願発明との対応関係については、検知手段が「ユーザ認証部252」に相当し、判断手段が「判断部258」に相当し、決定手段が「決定部260」に相当し、変更手段が「電源状態切替部262」に相当し、消耗度取得手段および使用実績取得手段が「テーブル更新部256」に相当する。
図15は、この発明の実施の形態に従うサーバ装置SRVにおける画像形成装置MFPの電源管理に係る処理手順を示すフローチャートである。この処理は、CPU200がハードディスク部210などに格納されたプログラムを実行することにより実現される。
図15を参照して、CPU200は、パーソナルコンピュータPCに対するユーザのログインが発生したか否かを判断する(ステップS200)。パーソナルコンピュータPCに対するユーザのログインが発生した場合(ステップS200においてYESの場合)には、CPU200は、新たなにログインしたユーザを含めたログイン中のすべてのユーザについての予想要求能力を算出する(ステップS202)。続いて、CPU200は、ユーザの予想要求能力の合計値と、電源ON状態の画像形成装置MFPにおける実能力の合計値との差が対応のしきい値を超過しているか否かを判断する(ステップS204)。
両者の差が対応のしきい値を超過している場合(ステップS204においてYESの場合)には、CPU200は、電源OFF状態の画像形成装置MFPのいずれかを電源ONにする必要があると決定する(ステップS206)。そして、電源ON対象の画像形成装置MFPを決定するためのサブルーチンを実行する(ステップS208)。このサブルーチンの実行により決定された画像形成装置MFPに対して、電源状態切替部262は、電源ON指令を送信する(ステップS210)とともに、MFP電源状態テーブル284の値を更新する(ステップS212)。そして、処理は最初に戻る。これに対して、両者の差が対応のしきい値を超過していない場合(ステップS204においてNOの場合)には、画像形成装置MFPの電源状態を変更する必要がないとみなして、処理は最初に戻る。
パーソナルコンピュータPCに対するユーザのログインが発生していない場合(ステップS200においてNOの場合)には、CPU200は、パーソナルコンピュータPCからのユーザのログオフが発生したか否かを判断する(ステップS220)。パーソナルコンピュータPCからのユーザのログオフが発生した場合(ステップS220においてYESの場合)には、CPU200は、ログオフしたユーザを除いたログイン中のすべてのユーザについての予想要求能力を算出する(ステップS222)。続いて、CPU200は、ユーザの予想要求能力の合計値と、電源ON状態の画像形成装置MFPにおける実能力の合計値との差が対応のしきい値を超過しているか否かを判断する(ステップS224)。
両者の差が対応のしきい値を超過している場合(ステップS224においてYESの場合)には、CPU200は、電源ON状態の画像形成装置MFPのいずれかを電源OFFにする必要があると決定する(ステップS226)。そして、電源ON対象の画像形成装置MFPを決定するためのサブルーチンを実行する(ステップS228)。このサブルーチンの実行により決定された画像形成装置MFPに対して、電源状態切替部262は、電源OFF指令を送信する(ステップS230)とともに、MFP電源状態テーブル284の値を更新する(ステップS232)。そして、処理は最初に戻る。これに対して、それらの差が対応のしきい値を超過していない場合(ステップS224においてNOの場合)には、画像形成装置MFPの電源状態を変更する必要がないとみなして、処理は最初に戻る。
図16は、図15に示す電源ON対象の決定サブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
図16を参照して、CPU200は、ログイン中のユーザについての予想要求能力の合計値ΣDijを算出し(ステップS300)、現在電源ON状態の画像形成装置MFPにおける実能力の合計値ΣCjを算出する(ステップS302)。続いて、CPU200は、予想要求能力の合計値ΣDijと実能力の合計値ΣCjとの差分を取って不足する差能力ΔCを算出する(ステップS304)。
次に、CPU200は、現在電源OFF状態の画像形成装置MFPの中から順次候補を抽出する(ステップS306)。そして、CPU200は、MFP機能テーブル282を参照して各候補についての実能力を取得し、この取得した実能力と差能力ΔCとの偏差δを順次算出する(ステップS308)。そして、CPU200は、候補の画像形成装置MFPに対して、この順次算出される偏差δの小さいものから順に優先順位を決定する(ステップS310)。
次に、CPU200は、抽出した候補の画像形成装置MFPが1つだけであるか否かを判断する(ステップS312)。抽出した候補の画像形成装置MFPが1つだけである場合(ステップS312においてYESの場合)には、CPU200は、その画像形成装置MFPを電源ON対象の画像形成装置MFPに決定する(ステップS314)。そして、処理は図15に示す処理に戻る。
一方、抽出した候補の画像形成装置MFPが複数存在する場合(ステップS312においてNOの場合)には、CPU200は、MFP消耗度テーブル280を参照して、各候補の消耗度を取得する(ステップS316)。そして、CPU200は、各候補の消耗度のうち、所定の下限しきい値より低い候補が存在するか否かを判断する(ステップS318)。
所定の下限しきい値より低い消耗度をもつ候補が存在する場合(ステップS318においてYESの場合)には、CPU200は、その画像形成装置MFPを電源ON対象の画像形成装置MFPに決定する(ステップS320)。そして、処理は図15に示す処理に戻る。なお、所定の下限しきい値より低い消耗度をもつ候補が複数存在する場合には、最も低い消耗度をもつ候補が電源ON対象の画像形成装置MFPに決定される。
これに対して、所定の下限しきい値より低い消耗度をもつ候補が存在しない場合(ステップS318においてNOの場合)には、CPU200は、ステップS308で算出した各候補の偏差δに消耗度Wを乗じた評価値δ’を順次算出する(ステップS322)。さらに、CPU200は、候補の画像形成装置MFPに対して、この順次算出される評価値δ’の小さいものから順に優先順位を決定する(ステップS324)。そして、CPU200は、優先順位が最も高い候補の画像形成装置MFPを、電源ON対象の画像形成装置MFPに決定する(ステップS326)。そして、処理は図15に示す処理に戻る。
図17は、図15に示す電源OFF対象の決定サブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
図17を参照して、CPU200は、ログイン中のユーザについての予想要求能力の合計値ΣDijを算出し(ステップS400)、現在電源ON状態の画像形成装置MFPにおける実能力の合計値ΣCjを算出する(ステップS402)。続いて、CPU200は、予想要求能力の合計値ΣDijと実能力の合計値ΣCjとの差分を取って過剰な差能力ΔCを算出する(ステップS404)。
次に、CPU200は、現在電源ON状態の画像形成装置MFPの中から順次候補を抽出する(ステップS406)。そして、CPU200は、MFP機能テーブル282を参照して各候補についての実能力を取得し、この取得した実能力と差能力ΔCとの偏差δを順次算出する(ステップS408)。そして、CPU200は、候補の画像形成装置MFPに対して、この順次算出される偏差δの小さいものから順に優先順位を決定する(ステップS410)。
次に、CPU200は、抽出した候補の画像形成装置MFPが1つだけであるか否かを判断する(ステップS412)。抽出した候補の画像形成装置MFPが1つだけである場合(ステップS412においてYESの場合)には、CPU200は、その画像形成装置MFPを電源OFF対象の画像形成装置MFPに決定する(ステップS414)。そして、処理は図15に示す処理に戻る。
一方、抽出した候補の画像形成装置MFPが複数存在する場合(ステップS412においてNOの場合)には、CPU200は、MFP消耗度テーブル280を参照して、各候補の消耗度を取得する(ステップS416)。そして、CPU200は、各候補の消耗度のうち、所定の上限しきい値より高い候補が存在するか否かを判断する(ステップS418)。
所定の上限しきい値より高い消耗度をもつ候補が存在する場合(ステップS418においてYESの場合)には、CPU200は、その画像形成装置MFPを電源OFF対象の画像形成装置MFPに決定する(ステップS420)。そして、処理は図15に示す処理に戻る。なお、所定の上限しきい値より高い消耗度をもつ候補が複数存在する場合には、最も高い消耗度をもつ候補が電源OFF対象の画像形成装置MFPに決定される。
これに対して、所定の上限しきい値より高い消耗度をもつ候補が存在しない場合(ステップS418においてNOの場合)には、CPU200は、ステップS408で算出した各候補の偏差δを消耗度Wで割った評価値δ’を順次算出する(ステップS422)。さらに、CPU200は、候補の画像形成装置MFPに対して、この順次算出される評価値δ’の小さいものから順に優先順位を決定する(ステップS424)。そして、CPU200は、優先順位が最も高い候補の画像形成装置MFPを、電源OFF対象の画像形成装置MFPに決定する(ステップS426)。そして、処理は図15に示す処理に戻る。
以上のような処理手順に従って、複数の画像形成装置MFPについての電源管理が実行される。
この発明の実施の形態によれば、ユーザがパーソナルコンピュータへログインした場合またはユーザがパーソナルコンピュータからログオフした場合において、サーバ装置が、電源OFF状態の画像形成装置を電源ON状態に変更、または電源ON状態の画像形成装置を電源OFF状態に変更する必要があると判断すると、一群の画像形成装置における消耗度が均一化するように、電源状態を変更する画像形成装置を決定する。また、この画像形成装置の電源状態を変更する必要があるか否かについては、パーソナルコンピュータにログイン中のユーザの予想要求能力と、電源ON状態の画像形成装置の実能力とを比較することによって判断される。
これにより、必要十分な画像形成装置を電源ON状態に維持して、総消費電力を効率的に低減するとともに、複数の画像形成装置を効率的に維持管理できる。
[その他の実施の形態]
本発明に係るプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
本発明に係るプログラムは、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記憶された記憶媒体とを含む。
さらに、本発明に係るプログラムによって実現される機能の一部または全部を専用のハードウェアによって構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電源管理システム、100 制御部、100a ユーザ認証部、100b 情報送信部、100c 電源管理情報受信部、102 制御記憶部、104 表示・入力部、106 ネットワークインターフェイス(I/F)部、108 電源管理部、110 外部インターフェイス(I/F)部、112 内部バス、116 プリント部、120 印字イメージ読取部、122 印字イメージ作成部、124 印字イメージ記憶部、126 Fax処理部、128 用紙供給処理部、130 印字処理部、132 排紙処理部、202 内部バス、204 ディスプレイ部、206 ネットワークインターフェイス(I/F)部、208 入力部、210 ハードディスク部、212 メモリ部、214 D−ROMドライブ、214a CD−ROM、216 フレキシブルディスク(FD)ドライブ、216a フレキシブルディスク、252 ユーザ認証部、254 情報受信部、256 テーブル更新部、258 判断部、260 決定部、262 電源状態切替部、270 テーブル格納部、272 ユーザ管理テーブル、274 ログイン時間管理テーブル、276 使用履歴テーブル、278 ユーザ使用実績テーブル、280 消耗度テーブル、282 機能テーブル、284 電源状態テーブル、MFP,MFP1,MFP2,MFP3 画像形成装置、NW ネットワーク、PC,PC1,PC2,PC3 パーソナルコンピュータ、SRV サーバ装置。
Claims (6)
- 複数の画像形成装置の電源管理を行なうための電源管理システムであって、
前記複数の画像形成装置のユーザによって使用される複数のユーザ端末装置と、
複数のユーザ端末装置のうち使用状態にあるユーザ端末装置の増加または減少を検知するための検知手段と、
前記使用状態にあるユーザ端末装置が増加または減少した場合に、前記画像形成装置の電源状態を変更する必要があるか否かを判断するための判断手段と、
電源状態を変更する必要があると判断された場合に、対象の画像形成装置を決定するための決定手段と、
前記対象の画像形成装置の電源状態を変更させる変更手段と、
前記複数の画像形成装置の稼動実績に基づいて、各画像形成装置の消耗度を取得するための消耗度取得手段とを備え、
前記決定手段は、前記消耗度に基づいて、前記複数の画像形成装置の消耗度が均一化するように、前記対象の画像形成装置を決定する、電源管理システム。 - 前記決定手段は、
前記使用状態にあるユーザ端末装置の増加または減少に応じて、電源状態を変更すべき候補の画像形成装置を抽出する手段と、
前記候補の画像形成装置のうち、その前記消耗度が所定条件を満たすものを前記対象の画像形成装置に決定する手段とを含む、請求項1に記載の電源管理システム。 - 前記決定手段は、前記候補の画像形成装置のうち、その前記消耗度が前記所定条件を満たすものが存在しない場合に、各画像形成装置の前記消耗度に基づいて優先順位を算出した上で、前記優先順位が最も高い画像形成装置を前記対象の画像形成装置に決定する手段をさらに含む、請求項2に記載の電源管理システム。
- 前記検知手段は、前記複数のユーザ端末装置を使用するユーザを特定し、
前記画像形成装置は、前記複数の画像形成装置の稼動実績に基づいて、ユーザ毎の使用実績を取得するための使用実績取得手段をさらに備え、
前記判断手段は、
前記使用状態にあるユーザ端末装置に対応するユーザの前記使用実績に基づいて、予想要求能力を算出する手段と、
電源投入状態にある前記画像形成装置の実能力と前記予想要求能力とを比較する手段とを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源管理システム。 - 前記消耗度は、イメージングユニット、トナーユニット、イメージ読取ユニットの少なくとも1つについての指標を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源管理システム。
- 複数の画像形成装置の電源管理を行なうための電源管理方法であって、
前記複数の画像形成装置のユーザによって使用される複数のユーザ端末装置のうち、使用状態にあるユーザ端末装置の増加または減少を検知するステップと、
前記使用状態にあるユーザ端末装置が増加または減少した場合に、前記画像形成装置の電源状態を変更する必要があるか否かを判断するステップと、
電源状態を変更する必要があると判断された場合に、対象の画像形成装置を決定するステップと、
前記対象の画像形成装置の電源状態を変更させるステップと、
前記複数の画像形成装置の稼動実績に基づいて、各画像形成装置の消耗度を取得するステップとを備え、
前記決定するステップは、前記消耗度に基づいて、前記複数の画像形成装置の消耗度が均一化するように、前記対象の画像形成装置を決定するステップを含む、電源管理方法。
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