JP2009133485A - クラッチプレートのためのコネクタプレート及びアーチ状ばねを備えたトルクコンバータ - Google Patents

Abstract

【課題】改良されたトルクコンバータを提供する。
【解決手段】トルクコンバータ５０において、ロックアップクラッチ５８がピストン５６とクラッチプレート６８とを有しており、ばね７２が設けられており、コネクタプレート７０が、結合部においてクラッチプレート６８に結合されておりかつばね係合部７５においてばねと駆動式に係合させられており、クラッチプレート６８への結合部がばね係合部よりも半径方向外側に位置している。
【選択図】図２

Description

本発明は概してツインプレートクラッチを備えたトルクコンバータに関する。

米国特許第６７３６２４７号明細書は、引用したことにより本明細書に記載されたこととし、互いに半径方向にずれた摩擦ゾーンを備えた連結装置を記載している。１つのクラッチプレートは、中心から、アーチ状ばねと同じ半径方向距離に配置されている。しかしながら、この特許は、両方の摩擦材料面が、アーチ状ばねと同じ半径方向位置に配置されることを記載していない。

現在、ツインクラッチプレートがアーチ状ばねダンパと共に使用される場合、クラッチ面の一方又は両方が、アーチ状ばねよりも半径方向に低く、これにより、クラッチプレートは、ピストンの外径の周囲において曲がり、アーチ状ばねに係合することができる。これは、クラッチプレートの一方又は両方を内方へ押し付け、より低い又は制限されたクラッチ能力を生ぜしめる。

図１は従来のトルクコンバータ１０の断面図を示している。トルクコンバータ１０はタービンホイール２とハウジング４とを有している。ハウジング４は、ピストン６と、ばね８と、ロックアップクラッチの摩擦ディスク１２とを包囲している。ピストン６はノーズ３０を有している。摩擦ディスク１２は摩擦ライナ１４及び１６に取り付けられている。各摩擦ライナは、第１の面１８，２２及び第２の面２０，２４を有している。摩擦ライナ１４の第１の摩擦面１８はハウジング４に取り付けられているのに対し、ライナ１６の第１の摩擦面は摩擦ディスク１２に取り付けられている。摩擦ライナ１４の第２の摩擦面２０は摩擦ディスク１２に取り付けられており、摩擦ライナ１６の第２の摩擦面はピストン６に取り付けられている。摩擦ライナ１４，１６は互いに関して半径方向にずれている。摩擦ディスク１２は駆動突起２８に取り付けられている。
米国特許第６７３６２４７号明細書

本発明は、トルクコンバータであって、ロックアップクラッチが設けられており、このロックアップクラッチがピストン及びクラッチプレートを有しており、ばねが設けられており、コネクタプレートが設けられており、このコネクタプレートが、結合部においてクラッチプレートに結合しておりかつばね係合部においてばねと駆動式に係合されており、クラッチプレートへの結合部がばね係合部の半径方向外側に位置しているトルクコンバータを提供する。

発明の別の特徴及び利点は、添付された図面に関連した以下の詳細な説明から明らかになるであろう。

図２は、トルクコンバータ５０の断面図を示している。トルクコンバータ５０は、ハウジング５４と、タービンホイール５２と、インペラ６０と、インペラシェル６２と、ロックアップクラッチ５８と、ダンパ７８とを有している。ロックアップクラッチ５８は、ピストン５６と、クラッチプレート６８とを有している。ピストン５６は、シール７６を介して取り付けられたタービンハブ７４に接触している。ピストン５６は、駆動プレート９０を介してハウジング５４に接触している。ピストン５６は、板ばね８６を用いて駆動プレート９０に結合されており、板ばね８６は、駆動プレート９０にリベット留めされている。駆動プレート９０は位置８８においてハウジング５４に溶接されている。ダンパ７８はカバープレート８０，８２とばね８４とを有している。

クラッチプレート６８は第１の摩擦材料面６４と第２の摩擦材料面６６との間に位置している。第１の摩擦面６４はピストン５６とクラッチプレート６８との間に位置している。第２の摩擦面６６はクラッチプレート６８及びハウジング５４に接触している。図示したように、好適には両方の摩擦プレート６４，６６は、回転軸線からばね７２の中心までの半径Ｒに等しいか又は半径方向外側の区分を有している。この位置は、より大きなクラッチ能力を提供することができる。

クラッチプレート６８は、例えば第１の結合部において、スプライン又はタブ７１を用いてコネクタプレート７０に取り付けられている。この結合部は、滑り結合である必要はない。コネクタプレート７０は、ばね係合部７５において延長部７３を用いてばね７２にも接触している。ばね７２はアーチ状又は直線状のばねであることができる。コネクタプレート７０は、ばね７２又はカバープレート８０によってセンタリングされている。コネクタプレート７０は、クラッチプレート６８に接触することによって、方向Ｅで、エンジンに向かって滑動するのを阻止されている。コネクタプレート７０の移動は、例えば結合部において、位置８１においてカバープレート８０に接触することによって方向Ｔでトランスミッションに向かって制限されている。

ばね７２によってエンジン振動を緩衝するために、コネクタプレート７０はカバープレート８０，８２に関して周方向に移動することができる。位置８１における結合は、ダンパ７８の周方向ワインドアップを提供するように遊びを有している。したがって、位置８１における結合は、遊びを備えた非標準的スプライン結合であることができる。択一的に、位置８１は、その代わりに、コネクタプレート７０をセンタリングするためだけに働くか、又はコネクタプレート７０がばね７２においてセンタリングされているならば、位置８１はアセンブリにおいてプレート７０を軸方向で位置決めすることができる。この場合、コネクタプレート７０は、センタリング及び／又は軸方向の位置決めのために要求された場合にカバープレート８０，８２と結合するだけである。コネクタプレート７０を付加することによって、両方の摩擦材料面６４，６６は、ばね７２と等しい中心からの半径方向距離、又はばね７２よりも大きい中心からの半径方向距離を有することができる。

コネクタプレート７０は有利には、例えばばね係合部７５の半径方向外側に位置するように、スプライン７１における第１の結合を提供する。

本発明は、直線的なばね又はその他のマルチプレート設計と共に使用されることもできる。

現在の技術における流体カップリング装置の断面図である。 本発明におけるトルクコンバータの断面図を示す図である。

符号の説明

５０ トルクコンバータ、 ５２ タービンホイール、 ５４ ハウジング、 ５６ ピストン、 ５８ ロックアップクラッチ、 ６０ インペラ、 ６２ インペラシェル、 ６４ 第１の摩擦材料面、 ６６ 第２の摩擦材料面、 ６８ クラッチプレート、 ７０ コネクタプレート、 ７１ タブ、 ７２ ばね、 ７３ 延長部、 ７４ タービンハブ、 ７５ ばね係合部、 ７６ シール、 ７８ ダンパ、 ８０ カバープレート、 ８１ 位置、 ８２ カバープレート、 ８４ ばね、 ８６ 板ばね、 ８８ 位置、 ９０ 駆動プレート

Claims (11)

1. トルクコンバータにおいて、
   ロックアップクラッチが設けられており、該ロックアップクラッチがピストンとクラッチプレートとを有しており、
   ばねが設けられており、
   コネクタプレートが設けられており、該コネクタプレートが、結合部においてクラッチプレートに結合されておりかつばね係合部においてばねと駆動式に係合させられており、クラッチプレートへの結合部がばね係合部よりも半径方向外側に位置していることを特徴とする、トルクコンバータ。
2. 第１の摩擦材料面と第２の摩擦材料面とが設けられている、請求項１記載のトルクコンバータ。
3. 第１の摩擦材料面と第２の摩擦材料面とが、ばねと等しいトルクコンバータ軸線からの半径方向距離、又はばねよりも大きいトルクコンバータ軸線からの半径方向距離を有している、請求項２記載のトルクコンバータ。
4. 第１の摩擦材料面がクラッチプレートとピストンとの間に位置しており、第２の摩擦材料面がクラッチプレートとハウジングとの間に位置している、請求項２記載のトルクコンバータ。
5. コネクタプレートがばねによってセンタリングされている、請求項１記載のトルクコンバータ。
6. ばねがアーチ状のばねである、請求項１記載のトルクコンバータ。
7. クラッチプレートとコネクタプレートとが、遊びを備えてスプライン結合されている、請求項１記載のトルクコンバータ。
8. コネクタプレートがカバープレートによってセンタリングされている、請求項１記載のトルクコンバータ。
9. カバープレートが、コネクタプレートがエンジンに向かって移動するのを妨げるために、コネクタプレートに関して軸方向でエンジン側に向かって配置されている、請求項１記載のトルクコンバータ。
10. トランスミッション側へのカバープレートの移動が軸方向で制限されている、請求項１記載のトルクコンバータ。
11. ピストンが軸方向でコネクタプレートとクラッチプレートとの間に配置されている、請求項１記載のトルクコンバータ。

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