JP3844708B2 - ピストン連結機構及びそれを備えた流体式トルク伝達装置のロックアップ装置 - Google Patents

ピストン連結機構及びそれを備えた流体式トルク伝達装置のロックアップ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピストン連結機構、特に、ピストンによりクラッチ機構の摩擦連結部をフロントカバーに押圧して流体式トルク伝達装置のロックアップを行うロックアップ装置に設けられ、前記ピストンと前記フロントカバーとを相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に連結するためのピストン連結機構に関する。
また、本発明は、流体式トルク伝達装置のロックアップ装置、特に、摩擦面を有するフロントカバーと、フロントカバーに固定され流体室を形成するインペラーと、流体室内でインペラーに対向して配置されたタービンとを備えた流体式トルク伝達装置に設けられたロックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トルクコンバータは、3種の羽根車(インペラー、タービン、ステータ)を内部に有し、内部の作動油を介してトルクを伝達する流体式トルク伝達装置の一種である。このようなトルクコンバータには、ロックアップ装置が設けられていることが多い。
ロックアップ装置は、タービンとフロントカバーとによって形成された流体室のうちタービンとフロントカバーとの間の空間に配置されており、フロントカバーとタービンとを機械的に連結することでフロントカバーからタービンにトルクを直接伝達するための機構である。
【0003】
通常、このロックアップ装置は、フロントカバーに押し付けられることが可能な円板状のピストンと、ピストンの外周部に固定されるドライブプレートと、タービンに固定されたドリブンプレートと、ドライブプレートとドリブンプレートとを回転方向に弾性的に連結するためのトーションスプリングとを有している。
ロックアップ装置が連結状態になると、トルクはフロントカバーからピストンに伝達され、さらにトーションスプリングを介してタービンに伝達される。また、トーションスプリングは、ドライブプレートとドリブンプレートとの間で回転方向に圧縮され、捩り振動を吸収し減衰させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなロックアップ装置において、摩擦面を複面にしてトルク伝達容量を増大させたロックアップ装置も既に提供されている。この種の装置の一つとして、タービンに結合された弾性連結機構と、摩擦連結部を有し弾性連結機構と一体回転するクラッチ機構と、摩擦連結部をフロントカバーに押圧するためのピストンとを有しているものがある。
この種の装置では、ロックアップ時にフロントカバーからピストンにトルクを直接伝達する必要があり、そのための機構がいくつか提案されている。
【0005】
例えば、特表平11−509611号や特開平10−47453号に開示されたロックアップ装置では、ピストンは、複数の板ばねによって、フロントカバーに取り付けられている。具体的には、板ばねの一端は、フロントカバーに取り付けられたプレート部材にリベットやボルトの部材を介してフロントカバーに固定されている。板ばねの他端は、リベットを介してピストンに固定されている。このようにして、ピストンはフロントカバーに対して軸方向に移動可能な状態で一体回転するようになっている。
【0006】
前記従来技術においては、ピストンをフロントカバーに相対回転不能に連結するために複数の板ばねを用いており、板ばねの両端を固定するためにリベットやボルト等の部材が必要になっている。そのため、部品点数が増えて構造が複雑になり、重量が増えるという問題が生じ、さらに組み立て工程数が多くなる。
本発明の課題は、クラッチ機構の摩擦連結部をフロントカバーに押し付けるピストンを有するロックアップ装置において、ピストン連結機構の組み立て工数を減らすことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のピストン連結機構は、ピストンによりクラッチ機構の摩擦連結部をフロントカバーに押圧して流体式トルク伝達装置のロックアップを行うロックアップ装置に設けられ、ピストンとフロントカバーとを相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に連結するための機構であって、第1部材と第2部材と第3部材とを備えている。第1部材は、フロントカバーに固定されている。第2部材は、ピストンに固定され、第1部材に相対回転不能に、かつ、軸方向に移動可能に係合している。第3部材は、固定部とフック部と弾性部とを有している。固定部は、第1部材及び第2部材の一方に固定されている。フック部は、第1部材及び第2部材の他方に対して軸方向から弾性変形しながら係合してピストンのフロントカバーから離れる方向の軸方向移動距離を制限する。弾性部は、ピストンがフロントカバーに対して軸方向に接近したクラッチ連結状態において軸方向に弾性変形する。
【0008】
このピストン連結機構では、フロントカバーに固定された第1部材とピストンに固定された第2部材とが相対回転不能に係合することによって、フロントカバーとピストンとが相対回転不能となり、トルク伝達が可能になっている。また、第3部材は、固定部において第1部材及び第2部材の一方に固定されており、弾性部によってピストンがフロントカバーに対して軸方向に接近する際にフロントカバーから離れる方向に付勢し、フック部によってピストンがフロントカバーに対して軸方向に離れる際に、軸方向への移動距離を制限している。
【0009】
このピストン連結機構は、第1部材及び第2部材の一方は第1部材及び第2部材の他方に軸方向移動可能に係合し、第3部材のフック部は第1部材及び第2部材の他方に対して弾性変形しながら係合することで組み立てることができるため、従来に比べて、組み立て工数を減らすことができる。
請求項2に記載のピストン連結機構は、請求項1において、第3部材はフック部と弾性部とがそれぞれ複数形成された環状の部材である。
このピストン連結機構では、第3部材がフック部と弾性部とを有する環状の部材であるため、部品点数を少なくできる。
【0010】
請求項3に記載のピストン連結機構は、請求項1又は2において、第1部材及び第2部材の他方にはフック部が係合する係合部が形成されている
請求項4に記載のピストン連結機構は、請求項3において、係合部には第1部材及び第2部材の一方の一部が相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に係合している。
このピストン連結機構では、フック部と第1部材及び第2部材の一方の一部とがともに係合部に係合しているため、第1部材及び第2部材の他方の形状が簡単にできる。
【0011】
請求項5に記載のピストン連結機構は、請求項1〜4のいずれかにおいて、フック部は固定部から軸方向に延びており弾性部は固定部から半径方向に延びている。
請求項6に記載の流体式トルク伝達装置のロックアップ装置は、摩擦面を有するフロントカバーと、フロントカバーに固定され流体室を形成するインペラーと、流体室内でインペラーに対向して配置されたタービンとを備えた流体式トルク伝達装置に設けられている。このロックアップ装置は、フロントカバーの摩擦面に圧接可能な摩擦連結部を有するクラッチ機構と、クラッチ機構とタービンとを回転方向に弾性的に連結する弾性連結機構と、フロントカバーとタービンの間に配置され摩擦連結部を摩擦面に押し付けるためのピストンと、請求項1〜5のいずれかに記載のピストン連結機構とを備えている。
【0012】
このロックアップ装置では、ピストン連結機構が第1部材及び第2部材の一方に固定された第3部材を第1部材及び第2部材の他方に軸方向から係合させることによって組み立てることができるため、ロックアップ装置全体としての組み立て工数を減らすことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)トルクコンバータの基本構造
図1は、本発明の第1実施形態のトルクコンバータ1の縦断面概略図である。トルクコンバータ1は、エンジンのクランクシャフト2からトランスミッションの入力シャフト3にトルクを伝達するための装置である。図1の左側に図示しないエンジンが配置され、図1の右側に図示しないトランスミッションが配置されている。図1に示すO−Oは、トルクコンバータ1の回転軸である。
【0014】
トルクコンバータ1は、主に、フレキシブルプレート4とトルクコンバータ本体5とから構成されている。フレキシブルプレート4は、円板状の薄い部材からなり、トルクを伝達するとともにクランクシャフト2からトルクコンバータ本体5に伝達される曲げ振動を吸収するための部材である。したがって、フレキシブルプレート4は、回転方向にはトルク伝達に十分な剛性を有しているが、曲げ方向には剛性が低くなっている。
トルクコンバータ本体5は、フレキシブルプレート4の外周部が固定されたフロントカバー11と、3種の羽根車(インペラー21、タービン22、ステータ23)と、ロックアップ装置7とを備えている。そして、フロントカバー11とインペラー21とによって囲まれ作動油で満たされた流体室は、インペラー21、タービン22及びステータ23とによって囲まれたトーラス形状の流体作動室6と、ロックアップ装置7が配置された環状の空間8とに分割されている。
【0015】
フロントカバー11は、円板状の部材であり、その内周部に軸方向に延びる略円筒形状の部材であるセンターボス16が溶接等によって固定されている。センターボス16は、クランクシャフト2の中心孔内に挿入されている。
フロントカバー11の外周部には、トランスミッション側に延びる外周筒状部11aが形成されている。この外周筒状部11aの先端にインペラー21のインペラーシェル26の外周縁が溶接等によって固定されている。そして、フロントカバー11とインペラー21とによって、内部に作動油が充填された流体室が形成されている。
【0016】
インペラー21は、主に、インペラーシェル26と、その内側に固定された複数のインペラーブレード27と、インペラーシェル26の内周部に溶接等によって固定されたインペラーハブ28とから構成されている。
タービン22は、流体室内でインペラー21に軸方向に対向して配置されている。タービン22は、主に、タービンシェル30と、そのインペラー21側の面に固定された複数のタービンブレード31と、タービンシェル30の内周縁に固定されたタービンハブ32とから構成されている。タービンハブ32は、フランジ部32aとボス部32bとから構成されている。タービンシェル30とタービンハブ32は、後述のドリブンプレート73とともに、タービンハブ32のフランジ部32aにおいて、複数のリベット33によって固定されている。また、タービンハブ32のボス部32bの内周面には、入力シャフト3に係合するスプラインが形成されている。これにより、タービンハブ32は、入力シャフト3と一体回転するようになっている。
【0017】
ステータ23は、インペラー21の内周部とタービン22の内周部との軸方向間に設置されており、タービン22からインペラー21に戻る作動油の流れを整流するための機構である。ステータ23は、樹脂やアルミ合金等で鋳造により一体に製作された部材であり、主に、環状のステータキャリア35と、ステータキャリア35の外周面に設けられた複数のステータブレード36とから構成されている。ステータキャリア35は、ワンウェイクラッチ37を介して筒状の固定シャフト39に支持されている。固定シャフト39は、入力シャフト3の外周面とインペラーハブ28の内周面との間を軸方向トランスミッション側に向かって延びている。
【0018】
センターボス16には、半径方向に作動油が連通可能な油路16aが形成されている。すなわち、油路16aは、センターボス16の内周側の入力シャフト3の中心孔3aに連通した空間と、センターボス16の外周側の空間8とを連通させている。センターボス16とタービンハブ32との軸方向間には、第1スラストベアリング41が配置されており、タービン22の回転によって発生するスラスト力を受けている。また、タービンハブ32とステータ23の内周部(具体的にはワンウェイクラッチ37)との間には、第2スラストベアリング42が配置されている。この第2スラストベアリング42が配置された部分において、半径方向両側に作動油が連通可能な第1ポート18が形成されている。すなわち、第1ポート18は、入力シャフト3及び固定シャフト39の間の油路と、流体作動室6とを連通させている。さらに、ステータ23(具体的にはステータキャリア35)とインペラー21(具体的にはインペラーハブ28)との軸方向間には、第3スラストベアリング43が配置されている。この第3スラストベアリング43が配置された部分において、半径方向両側に作動油が連通可能な第2ポート19が形成されている。すなわち、第2ポート19は、固定シャフト39及びインペラーハブ28との間の油路と、流体作動室6とを連通させている。なお、各油路は、図示しない油圧回路に接続されており、油路16a及びポート18、19のそれぞれに独立して作動油の供給・排出が可能となっている。
【0019】
(2)ロックアップ装置の構造
ロックアップ装置7は、タービン22とフロントカバー11との間の空間8に配置されており、必要に応じて両者を機械的に連結するための機構である。
ロックアップ装置7は、クラッチ及び弾性連結機構の機能を有しており、主に、クラッチプレート71と、ドライブプレート72と、ドリブンプレート73と、複数のトーションスプリング74と、スプリングホルダー80と、ピストン75と、ピストン連結機構76とから構成されている。ここで、図2はロックアップ装置7の部分を示す側面図であり、図3はロックアップ装置7のクラッチプレート71、ドライブプレート72、ドリブンプレート73、複数のトーションスプリング74及びスプリングホルダー80を示す分解斜視図であり、図4はピストン75及びピストン連結機構76を示す分解斜視図である。
【0020】
1)ドリブンプレート
ドリブンプレート73は、第1ドリブンプレート77と、第2ドリブンプレート78とから構成されている。
第1ドリブンプレート77は、環状のプレート部材であり、その内周部が複数のリベット33によって、タービンハブ32のフランジ部32aにタービンシェル30とともに固定されている。
第1ドリブンプレート77は、環状部77aと、環状部77aの外周端に形成された複数の爪部77bと、環状部77aの内周端から軸方向トランスミッション側に向かって延びる筒状部77cと、筒状部77cのトランスミッション側端部に形成された環状部77dとから構成されている。
【0021】
環状部77dは、内周部に形成された複数の孔77eと、複数の孔77eの外周側に形成された複数の油孔77fと、複数の油孔77fの外周側に形成された複数の孔77gとを有している。複数の孔77eは、複数のリベット33が挿通するための孔である。複数の油孔77fは、第1ドリブンプレート77の軸方向両側に向かう作動油の流れを確保するための孔である。複数の孔77gは、第2ドリブンプレート78を複数のリベット79を介して固定するための孔である。
筒状部77cは、軸方向トランスミッション側の端部付近が外周側に向かって切り起こされて形成された複数の切り起こし部77hを有している。複数の切り起こし部77hは、本実施形態においては、回転方向に等間隔に並んで4個形成されている。
【0022】
環状部77aは、環状部77aの軸方向トランスミッション側に向かって突出した複数の凸部77iを有している。複数の凸部77iは、複数の切り起こし部77hの回転方向間に対応する位置に放射状に延びるように2個づつ形成されている。
複数の爪部77bは、複数の凸部77iと同様、複数の切り起こし部77hの回転方向間に対応する位置に形成されている。すなわち、本実施形態において、複数の爪部77bは、回転方向に等間隔に並んで4個形成されている。爪部77bは、その断面形状が軸方向トランスミッション側に突出するC字形状である。また、複数の爪部77bの回転方向間は、スプリング収容部77jとなっている。本実施形態においては、複数の爪部77bと同様、4個形成されている。各スプリング収容部77jには、2個づつトーションスプリング74が配置されている。すなわち、全部で4対(8個)のトーションスプリング74が回転方向に並んで配置されている。
【0023】
第2ドリブンプレート78は、第1ドリブンプレート77の軸方向エンジン側に配置された環状のプレート部材であり、その内周部が複数のリベット79によって、第1ドリブンプレート77に固定されている。
第2ドリブンプレート78は、環状部78aと、環状部78aの内周部に形成された複数の孔78bと、外周側に形成された複数の切り起こし部78cとから構成されている。
複数の孔78bは、第1ドリブンプレート77の複数の孔77gに対応する位置に形成されており、複数のリベット79が挿通される。
【0024】
複数の切り起こし部78cは、第1ドリブンプレート77の複数の爪部77bに対応する位置が軸方向トランスミッション側に向かって膨出するように切り起こされた部分であり、本実施形態では、4個形成されている。
2)ドライブプレート
ドライブプレート72は、ドリブンプレート73に対して相対回転することが可能な部材であり、第1ドリブンプレート77と第2ドリブンプレート78とのの軸方向間に挟まれるように配置されている。
【0025】
ドライブプレート72は、環状のプレート部材であり、環状部72aと、環状部72aの内周端に形成された複数の凸部72bと、複数の凸部72bの回転方向間に対応する位置に形成された複数の爪部72cと、環状部72aの外周端に形成された複数の凸部72dとから構成されている。
複数の爪部72cは、第1ドリブンプレート77の複数の爪部77bに対応する位置に形成された軸方向トランスミッション側に延びる部分であり、本実施形態においては、4個形成されている。複数の爪部72cは、第1ドリブンプレート77の複数の爪部77bのC字形状部分に配置されている。また、複数の爪部72cの回転方向幅は、第2ドリブンプレート78の複数の切り起こし部78cの回転方向幅よりも小さくなるように形成されている。複数の爪部72cの内周側端部は、切り起こし部78cの外周側端面に干渉しないように形成されている。
【0026】
複数の凸部72bは、複数の爪部72cの回転方向間に形成された内周側に突出した部分であり、本実施形態では4個形成されている。複数の凸部72bは、第2ドリブンプレート78の複数の切り起こし部78cの回転方向端部よりも内周側に延びている。このため、ドライブプレート72がドリブンプレート73に対して相対回転する際、凸部72bが切り起こし部78dの回転方向端部に当接して、ドライブプレート72とドリブンプレート73との相対回転の回転角度が所定範囲に制限されるようになっている。また、ドライブプレート72の内周端(具体的には、凸部72bと爪部72cとの回転方向間の内周端の部分)は、第2ドリブンプレート78の切り起こし部78dの外周端に嵌り込んでいる。すなわち、ドライブプレート72は、ドリブンプレート73(具体的には、第2ドリブンプレート78)によって半径方向に位置決めされている。また、ドライブプレート72のエンジン側の面は、第2ドリブンプレート78の外周部のトランスミッション側の面に当接している。これにより、ドライブプレート72は、ドリブンプレート73によって、軸方向に位置決めされている。
【0027】
複数の凸部72dは、複数の爪部72c及び複数の凸部72bに対応する位置に外周側に突出するように形成されている。
3)スプリングホルダー
スプリングホルダー80は、ドライブプレート72及びドリブンプレート73に対して相対回転することが可能な部材であり、第1ドリブンプレート77の軸方向トランスミッション側に配置されている。
スプリングホルダー80は、環状のプレート部材であり、環状部80aと、環状部80aの外周端に形成され軸方向エンジン側に延びる筒状部80bと、環状部80aの内周端に形成された複数の爪部80cと、複数の爪部80cの回転方向両側に形成された複数の凸部80dとから構成されている。
【0028】
筒状部80bは、エンジン側端部が内周側に絞られた形状を有している。
複数の爪部80cは、環状部80aの内周端を外周側に折り返すように形成された部分であり、第1ドリブンプレート77の複数のスプリング収容部77jの回転方向中央部に対応して配置されている。複数の爪部80cの内周部の回転方向幅は、第1ドリブンプレート77の複数の切り起こし部77hの回転方向幅よりも小さくなるように形成されている。
複数の凸部80dは、複数の爪部80cの回転方向両側に形成されており、内周側に突出した形状を有している。複数の凸部80dの回転方向間の幅(具体的には、複数の凸部80dの爪部80cが形成されていない側の回転方向間の幅)は、第1ドリブンプレート77の複数の切り起こし部77hの回転方向幅よりも大きくなるように形成されている。複数の凸部80dは、第1ドリブンプレート77の複数の切り起こし部77hと複数の凸部77iとの軸方向間に挟まれるように配置されている。詳細には、複数の凸部80dの軸方向トランスミッション側面が第1ドリブンプレート77の複数の切り起こし部77hによって支持され、環状部80aのエンジン側面が第1ドリブンプレート77の複数の凸部77iによって支持されている。これにより、スプリングホルダー80は、ドリブンプレート73(具体的には、第1ドリブンプレート77)によって軸方向の位置決めがされている。また、複数の凸部80dの内周端は、第1ドリブンプレート77の筒状部77cの外周面に嵌合されている。すなわち、スプリングホルダー80は、ドリブンプレート73(具体的には、第1ドリブンプレート77)によって、その半径方向内周部が相対回転可能に支持され、かつ、軸方向及び半径方向の位置決めがされている。
【0029】
4)トーションスプリング
トーションスプリング74は、複数(本実施形態では、8個)のコイルスプリングであり、第1ドリブンプレート77のスプリング収容部77jに2個づつ配置されている。そして、トーションスプリング74の各対の回転方向両端は、トルク伝達部の役割を有する複数の爪部77bの回転方向端部によって、直接又はスプリングシートを介して支持されている。また、スプリングホルダー80の複数の爪部80cは、スプリング収容部77jに配置された2個のトーションスプリング74の回転方向間に挟まるように配置されており、直接又はスプリングシートを介して2個のトーションスプリング74の回転方向間に対応する端部を支持している。さらに、トーションスプリング74の内周部、外周部及びトランスミッション側の部分は、スプリングホルダー80の環状部80a及び筒状部80bによって支持されている。
【0030】
このような構成において、ドライブプレート72とドリブンプレート73とが相対回転すると、ドライブプレート72の爪部72cの回転方向端部とドリブンプレート73の爪部77bの回転方向端部との間で一対のトーションスプリング74が圧縮される。このとき、スプリングホルダー80の爪部80cは、トーションスプリング74の圧縮によって、隣り合うトーションスプリング74の回転方向端部を押圧するように作用する。すなわち、スプリング収容部77jに収容された一対のトーションスプリング74は、回転方向に直列に作用するようになっている。
【0031】
5)クラッチプレート
クラッチプレート71は、主に、フロントカバー11に対して連結・離反する摩擦連結部の機能を有する部材であり、ドリブンプレート73とフロントカバー11との軸方向間に設置されている。
クラッチプレート71は、環状のプレート部材であり、環状部71aと、環状部71aの外周端から軸方向タービン側に延びる筒状部71bとから構成されている。環状部71aの内周部は、摩擦連結部71cであり、フロントカバー11の摩擦面11bに近接している。摩擦連結部71cの両面には、摩擦フェーシング71dが貼られている。筒状部71bは、軸方向トランスミッション側の端部にドライブプレート72の複数の凸部72dに対応して形成された複数(本実施形態では、8個)の凹部71eとから構成されている。
【0032】
そして、複数の凹部71eには、複数の凸部72dが相対回転不能に係合している。すなわち、クラッチプレート71は、ドライブプレート72に相対回転不能に係合している。
6)ピストン
ピストン75は、中心孔が形成された円板形状の部材であり、クラッチ連結・遮断を行うものである。ピストン75は、センターボス16の外周側に位置している。ピストン75の外周部は、押圧部75aとなっている。押圧部75aは、平坦な環状部分であり、クラッチプレート71の摩擦連結部71cのトランスミッション側に配置されている。このため、ピストン75がエンジン側に移動すると、押圧部75aが摩擦連結部71cをフロントカバー11の摩擦面11bに押し付けることになる。
【0033】
また、ピストン75の内周部には、軸方向トランスミッション側に延びる筒状部75bが形成されている。筒状部75bの内周面は、センターボス16の外周面に嵌合し、軸方向に移動可能となっている。さらに、センターボス16の外周面と筒状部75bとの間には、シールリング82が設けられており、空間8のピストン75の軸方向エンジン側の空間とピストン75の軸方向トランスミッション側の空間との間で作動油が流れないようになっている。
次に、クラッチプレート71、ドライブプレート72、トーションスプリング74及びピストン75の相対位置関係について説明する。クラッチプレート71は、摩擦連結部71cを有しており、フロントカバー11の摩擦面11bに対応する半径方向位置に配置されている。ピストン75の押圧部75aは、摩擦連結部71cを押圧できるように、摩擦連結部71cの半径方向位置まで延びている。トーションスプリング74は、その取り付け半径がピストン75及び摩擦連結部71cの半径方向外周端よりも内周側に配置されている。ドライブプレート72の爪部72cは、トーションスプリング74の取り付け半径とほぼ同じ半径方向位置に配置されている。そして、ドライブプレート72の凸部72dは、トーションスプリング74の取り付け半径よりも外周側(本実施形態では、ピストン75及び摩擦連結部71cの半径方向外周端よりも外周側)に配置されており、クラッチプレート71の凹部71eに係合している。
【0034】
7)ピストン連結機構
ピストン連結機構76は、ピストン75をフロントカバー11に対して軸方向に移動可能な状態で一体回転するように連結する機能を有している。ピストン連結機構76は、ピストン75の押圧部75aと筒状部75bの半径方向中間領域に設けられており、ピストンラグプレート83(第2部材)とカバーラグプレート84(第1部材)とリターンプレート85(第3部材)とから構成されている。
【0035】
ピストンラグプレート83は、ピストン75のエンジン側の面に複数のリベット86によって固定された環状のプレートであり、環状部83aと、環状部83aの内周端から軸方向エンジン側に向かって突出した複数の爪部83bとを有している。複数の爪部83bは、本実施形態では18個あり、回転方向に並んで配置されている。
カバーラグプレート84は、フロントカバー11のタービン側の面に溶接によって固定された環状のプレートであり、環状部84aと、環状部84aの外周端に内周側に凹むように形成された複数の凹部84b(係合部)とから構成されている。
【0036】
複数の凹部84bは、複数の爪部83bに対応する位置に配置されており、ピストンラグプレート83の複数の爪部83bが相対回転不能、かつ、軸方向に移動可能に係合している。これにより、ピストン75は、フロントカバー11に対して、軸方向に移動可能であるが回転方向に移動不能となっている。また、複数の凹部84bと複数の爪部83bとが係合した状態において、爪部83bと凹部84bとの半径方向間には、スリット状の隙間からなる複数(本実施形態では、18個)のスリット部87が形成されている。
【0037】
リターンプレート85は、ピストンラグプレート83とともにピストン75のエンジン側の面に複数のリベット86によって固定された環状のプレートであり、環状部85a(固定部)と、環状部85aの内周端から内周側に向かって突出した複数の凸部85b(弾性部)と、複数の凸部85bの回転方向間に形成された複数の爪部85c(フック部)とを有している。複数の凸部85bは、本実施形態では3個あり、その先端部がカバーラグプレート84の環状部84aのトランスミッション側面に当接している。複数の爪部85cは、本実施形態では9個あり、環状部85aの内周端から軸方向エンジン側に向かって延びる形状を有している。爪部85cの軸方向エンジン側の先端には、スリット部87に係止され、ピストン75の軸方向トランスミッション側への移動距離を制限するための切り起こし部85dが形成されている。
【0038】
これにより、リターンプレート85は、ピストン75が軸方向エンジン側に移動する際に、複数の凸部85bが弾性変形することによって、ピストン75に軸方向トランスミッション側に向かう付勢力を与えることができる。また、リターンプレート85は、ピストン75が軸方向トランスミッション側に移動する際に、爪部85cの切り起こし部85dがカバーラグプレート84の凹部84bの内周縁(具体的には、スリット部87)に当接することによって、ピストン75の軸方向トランスミッション側への移動を制限できる。
【0039】
(3)トルクコンバータの動作
図1及び図2を用いて、トルクコンバータ1の動作について説明する。
エンジン始動直後には、油路16a及び第2ポート19からトルクコンバータ本体5内に作動油が供給され、第1ポート18から作動油が排出される。油路16aから供給された作動油は、空間8内のフロントカバー11とピストン75との軸方向間を外周側に向かって流れる。作動油は、クラッチプレート71の軸方向両側を通ってさらに流れ、最後に流体作動室6内に流れ込む。
【0040】
このとき、ピストン75は、空間8側の油圧が流体作動室6側の油圧より高くなり、また、リターンプレート85の複数の凸部85bの付勢力によって、タービン側に移動している。ピストン75は、ピストン連結機構76のリターンプレート85の切り起こし部85dがスリット部87の縁部に当接した状態で停止する。このようにロックアップ解除されているときには、フロントカバー11とタービン22との間のトルク伝達はインペラー21とタービン22との間の流体駆動によって行われている。
【0041】
尚、この場合において、トルクコンバータ1内での油圧変化によって、ピストン75に対してフロントカバー11側に移動させようとする力が作用する場合がある。しかし、その場合にも、ピストン75は、リターンプレート85によってフロントカバー11から離れる方向に付勢されるため、エンジン側に移動しにくくなっている。
トルクコンバータ1の速度比が上がり、入力シャフト3が一定の回転数に達すると、油路16aから空間8内の作動油が排出される。この結果、流体作動室6側の油圧が空間8側の油圧より高くなり、ピストン75がエンジン側に移動させられる。これにより、ピストン75の押圧部75aは、クラッチプレート71の摩擦連結部71cをフロントカバー11の摩擦面11bに押し付ける。このとき、ピストン75は、ピストン連結機構76によってフロントカバー11と一体回転しているため、フロントカバー11からクラッチプレート71にトルク伝達を行っている。また、ピストン連結機構76のピストンラグプレート83は、ピストン75の軸方向エンジン側への移動によってカバーラグプレート84に接近しているため、リターンプレート85の凸部85bは、カバーラグプレート84の環状部84aのトランスミッション側面に当接して弾性変形される。そして、フロントカバー11のトルクは、クラッチプレート71と相対回転不能に係合されたドライブプレート72から、トーションスプリング74を介してドリブンプレート73に伝達される。具体的には、ドライブプレート72からトーションスプリング74を介してドリブンプレート73にトルクが伝達される。すなわち、フロントカバー11が機械的にタービン22に連結され、フロントカバー11のトルクがタービン22を介して直接入力シャフト3に出力される。このとき、トーションスプリング74は、ドライブプレート72とドリブンプレート73とが相対回転することによって、ドライブプレート72の爪部72cの回転方向端面と第1ドリブンプレート77の爪部77bの回転方向端面との間でスプリングホルダー80の爪部80cを介して圧縮されている。すなわち、スプリングホルダー80は、ドライブプレート72及びドリブンプレート73に相対回転して、2個のトーションスプリング74が回転方向に直列に作用するように機能している。
【0042】
また、トーションスプリング74の外周側及びトランスミッション側は、スプリングホルダー80に支持されており、ドライブプレート72及びドリブンプレート73との摺動しにくくなっている。
さらに、ドライブプレート72は、その内周部に設けられた凸部72bが第2ドリブンプレート78に設けられた切り起こし部78cの回転方向端部に当接することにより、ドリブンプレート73に対する相対回転角度が所定の範囲内に制限されている。
【0043】
尚、クラッチプレート71の摩擦連結部71cの両面が摩擦フェーシング71dになっているため、単一の摩擦面を有するロックアップ装置に比べてトルク伝達容量が大きくなっている。
(4)ピストン連結機構の組み付け
図5を用いて、ピストン連結機構76の組み付けについて説明する。
図5に示すように、カバーラグプレート84をフロントカバー11の所定の位置に溶接により固定しておく。また、ピストンラグプレート83及びリターンプレート85をピストンの所定の位置にリベット86によって固定しておく。次に、クラッチプレート71をピストン75の押圧部75aとフロントカバー11の摩擦面11bとの軸方向間に挟んだ状態で、ピストン75をセンターボス16の外周面に矢印Aの方向に嵌合させる。すると、ピストンラグプレート83の爪部83bがカバーラグプレート84の凹部84bに係合するとともに、リターンプレート85の爪部85cの切り起こし部85dが弾性変形しながら凹部84bの内周縁に係合する(具体的には、リターンプレート85の爪部85cが爪部83bと凹部84bとの係合によって形成されるスリット部87に挿通されて、切り起こし部85dがスリット部87に係止された状態となる)。このようにして、ピストン75は、ピストン連結機構76とともにフロントカバー11に組み付けられる。
【0044】
(5)ピストン連結機構の特徴
本実施形態のピストン連結機構76には、以下のような特徴がある。
1)ピストン連結機構の組み立て工数の低減
本実施形態のピストン連結機構76では、ピストン75に固定されたピストンラグプレート83がフロントカバー11に固定されたカバーラグプレート84に相対回転不能、かつ、軸方向に移動可能に係合し、リターンプレート85の爪部85cがカバーラグプレート84に対して、爪部85cの切り起こし部85dを弾性変形しながら係合することで組み立てることができるため、従来に比べて、組み立て工数を減らすことができる。これにより、ロックアップ装置7全体の組み立て工数も減らすことができる。
【0045】
また、本実施形態のピストン連結機構76は、フロントカバー11とピストン75との間のトルク伝達を行う機能を有するピストンラグプレート83及びカバーラグプレート84と、ピストン75の軸方向移動に対して付勢力を与える機能、及び、軸方向の移動距離を制限する機能を有するリターンプレート85とで構成されているため、リターンプレート85を強度部材にする必要がなく、軽量化が可能である。これにより、ピストン連結機構76の構成を簡単にできる。
さらに、ピストンラグプレート83の爪部83bとリターンプレート85の爪部85cの両方がカバーラグプレート84の凹部84に係合しているため、カバーラグプレート84の形状を簡単にできる。
【0046】
2)ピストン連結機構の部品点数の低減
本実施形態のピストン連結機構76では、ピストン連結機構76がピストンラグプレート83、カバーラグプレート84及びリターンプレート85の3つの部材によって構成されているため、ピストン連結機構76の部品点数が少なくなっている。また、リターンプレート85は、凸部85b及び爪部85cの両方を備えた部材であるため、ピストン連結機構76の部品点数が少なくなっている。これにより、ロックアップ装置7全体の部品点数も少なくできる。
【0047】
3)ピストンの付勢力や移動距離の調整の容易化
本実施形態のピストン連結機構76では、リターンプレート85の凸部85bによって、ピストン75を軸方向トランスミッション側に付勢する構成にしているので、凸部85bの幅や長さを変更することで付勢力を調整することが容易である。また、爪部85cの軸方向長さや切り起こし部85dの軸方向位置を変更することによって、ピストン75の軸方向の移動範囲を調整することも容易である。
【0048】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態は、ピストン連結機構の構造が異なる点を除いては第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態との相違点について説明する。
ロックアップ装置107は、第1実施形態と同様、主に、クラッチプレート71と、ドライブプレート72と、ドリブンプレート73と、複数のトーションスプリング74と、スプリングホルダー80と、ピストン175と、ピストン連結機構176とから構成されている。ここで、図6は本実施形態のロックアップ装置107を示す図であり、図7はロックアップ装置107のピストン175及びピストン連結機構176の分解斜視図である。尚、クラッチプレート71、ドライブプレート72、ドリブンプレート73、複数のトーションスプリング74及びスプリングホルダー80は、第1実施形態と同じ構造であるため、説明を省略する。
【0049】
ピストン連結機構176は、ピストン175をフロントカバー111に対して軸方向に移動可能な状態で一体回転するように連結する機能を有している。ピストン連結機構176は、ピストン175の押圧部175aと筒状部175bの半径方向中間領域に設けられており、ピストンラグプレート183(第2部材)とカバーラグプレート184(第1部材)とリターンプレート185(第3部材)とから構成されている。
ピストンラグプレート183は、ピストン175のエンジン側の面にリベット186によって固定された環状のプレートであり、環状部183aと、環状部183aの内周端から内周側に向かって突出した複数の凸部183bとを有している。複数の凸部183bは、本実施形態では8個あり、回転方向に並んで配置されている。
【0050】
カバーラグプレート184は、フロントカバー11のタービン側の面に半抜きかしめによって固定された環状のプレートであり、環状部184aと、環状部184aの内周側端にトランスミッション側に突出するように形成された環状の凸部184bと、回転方向に並んで形成された切り欠きからなる複数の窓部184c(係合部)とから構成されている。環状部184aは、複数の窓部184cが形成された部分が軸方向に向かって曲げられた形状を有している。このため、複数の窓部184cは、本実施形態では8個あり、軸方向に開口した部分と半径方向に開口した部分とが組み合わされた角孔形状を有している。
【0051】
複数の窓部184cには、ピストンラグプレート183の複数の凸部183bが相対回転不能、かつ、軸方向に移動可能に係合している。これにより、ピストン175は、フロントカバー111に対して、軸方向に移動可能であるが回転方向に移動不能となっている。また、複数の窓部184cと複数の凸部183bとが係合した状態において、凸部183bと窓部184cとの半径方向間には、スリット形状の隙間からなる複数(本実施形態では、8個)のスリット部187が形成されている。
【0052】
リターンプレート185は、ピストンラグプレート183とともにピストン175のエンジン側の面に複数のリベット186によって固定された環状のプレートであり、環状部185a(固定部)と、環状部185aの内周から内周側に向かって突出した複数の凸部185b(弾性部)と、複数の凸部185bの回転方向間に形成された複数の爪部185c(フック部)とを有している。複数の凸部185bは、本実施形態では4個あり、その先端部がカバーラグプレート184の環状の凸部184bのトランスミッション側面に当接している。複数の爪部185cは、本実施形態では4個あり、環状部185aの内周端から内周側に向かって延びる部分と、さらに内周側に軸方向エンジン側に向かって延びる部分とを有している。複数の爪部185cの軸方向エンジン側の先端には、スリット部187に係止され、ピストン175の軸方向トランスミッション側への移動を制限するための切り起こし部185dが形成されている。
【0053】
これにより、リターンプレート185は、ピストン175が軸方向エンジン側に移動する際に、複数の凸部185bが弾性変形することによって、ピストン175に軸方向タービン側に向かう付勢力を与えることができる。また、リターンプレート185は、ピストン175が軸方向トランスミッション側に移動する際に、複数の切り起こし部185dがカバーラグプレート184の窓部184cの内周縁(具体的には、スリット部187)に当接して、ピストン175の軸方向トランスミッション側への移動を制限できる。
【0054】
本実施形態においても、第1実施形態と同様な効果が得られる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、この実施形態に限られるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、前記実施形態では、本発明に係るピストン連結機構をトルクコンバータに適用したが、フルードカップリング等他の流体式トルク伝達装置にも適用できる。
【0055】
また、前記実施形態では、リターンプレートがピストン側に固定されているが、フロントカバーに固定されていてもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係るピストン連結機構では、第1部材及び第2部材の一方は第1部材及び第2部材の他方に軸方向移動可能に係合し、第3部材のフック部は第1部材及び第2部材の他方に対して弾性変形しながら係合することで組み立てることができるため、従来に比べて、組み立て工数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のピストン連結機構を採用したロックアップ装置を備えたトルクコンバータの縦断面概略図。
【図2】 図1の部分拡大図であり、ロックアップ装置を示す断面図。
【図3】 ロックアップ装置を構成するクラッチプレート、ドライブプレート、ドリブンプレート及びスプリングホルダーを示す分解斜視図。
【図4】 第1実施形態のピストン及びピストン連結機構を示す分解斜視図。
【図5】 第1実施形態のピストン連結機構の組み付けを示す図。
【図6】 本発明の第2実施形態のピストン連結機構を採用したロックアップ装置を示す図であって、図2に相当する図。
【図7】 第2実施形態のピストン及びピストン連結機構を示す分解斜視図。
【符号の説明】
7、107 ロックアップ装置
11 フロントカバー
11b 摩擦面
21 インペラー
22 タービン
71c 摩擦連結部
75、175 ピストン
76、176 ピストン連結機構
83、183 ピストンラグプレート(第2部材)
84、184 カバーラグプレート(第1部材)
84b 凹部(係合部)
184c 窓部(係合部)
85、185 リターンプレート(第3部材)
85a、185a 環状部(固定部)
85b、185b 凸部(弾性部)
85c、185c 爪部(フック部)

Claims (6)

  1. ピストンによりクラッチ機構の摩擦連結部をフロントカバーに押圧して流体式トルク伝達装置のロックアップを行うロックアップ装置に設けられ、前記ピストンと前記フロントカバーとを相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に連結するためのピストン連結機構であって、
    前記フロントカバーに固定された第1部材と、
    前記ピストンに固定され、前記第1部材に相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に係合する第2部材と、
    前記第1部材及び前記第2部材の一方に固定された固定部と、前記第1部材及び前記第2部材の他方に対して軸方向から弾性変形しながら係合して前記ピストンの前記フロントカバーから離れる方向の軸方向移動距離を制限するフック部と、前記ピストンが前記フロントカバーに対して軸方向に接近したクラッチ連結状態において軸方向に弾性変形する弾性部とを有する第3部材と、
    を備えたピストン連結機構。
  2. 前記第3部材は、前記フック部と前記弾性部とがそれぞれ複数形成された環状の部材である、請求項1に記載のピストン連結機構。
  3. 前記第1部材及び前記第2部材の他方には、前記フック部が係合する係合部が形成されている、請求項1又は2に記載のピストン連結機構。
  4. 前記係合部には、前記第1部材及び第2部材の一方の一部が相対回転不能にかつ軸方向に移動可能に係合している、請求項3に記載のピストン連結機構。
  5. 前記フック部は、前記固定部から軸方向に延びており、
    前記弾性部は、前記固定部から半径方向に延びている、
    請求項1〜4のいずれかに記載のピストン連結機構。
  6. 摩擦面を有するフロントカバーと、前記フロントカバーに固定され流体室を形成するインペラーと、前記流体室内で前記インペラーに対向して配置されたタービンとを備えた流体式トルク伝達装置に設けられたロックアップ装置であって、
    前記フロントカバーの前記摩擦面に圧接可能な摩擦連結部を有するクラッチ機構と、
    前記クラッチ機構と前記タービンとを回転方向に弾性的に連結する弾性連結機構と、
    前記フロントカバーと前記タービンの間に配置され、前記摩擦連結部を前記摩擦面に押し付けるためのピストンと、
    請求項1〜5のいずれかに記載のピストン連結機構と、
    を備えた流体式トルク伝達装置のロックアップ装置。
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