JP2009133088A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】障子の建て込みや交換の作業性を向上させることができる建具を提供すること。
【解決手段】上部可動障子20および下部可動障子30のいずれの開閉移動領域からも外れた位置における縦枠レール部材132に切欠き部132Gが形成されているので、比較的作業がしやすい位置に設けられた切欠き部132Gを介してスライドシューを縦枠レール部材132の内外に挿通させることができ、各障子の建て込みや交換の作業性を向上させることができる。さらに、窓枠の中間高さ位置における縦枠レール部材132の開口132Dおよび切欠き部132Gが縦枠カバーで覆われていることで、上げ下げ窓1の室内側から見た外観意匠性を高めることもできる。
【選択図】図8

Description

本発明は、建具に関し、詳しくは、窓枠と、この窓枠内に支持された可動障子とを備えた上げ下げ窓等の建具に関する。
住宅等の外壁開口部に設けられる建具として、上下スライド開閉自在な障子を備えた上げ下げ窓が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、窓枠と、この窓枠の室外寄りにて上下にスライド開閉自在に設けられた室外側可動障子(外障子)と、この室外側可動障子の室内側に沿って上下にスライド開閉自在に設けられた室内側可動障子(内障子)とを備えた上げ下げ窓が開示されている。この上げ下げ窓において、可動障子の移動面内における縦枠には、可動障子を上方に付勢するバランサと、室外側可動障子の下方への移動または室内側可動障子の上方への移動を規制するストッパとが設けられ、このストッパに当接して移動が規制される全開位置まで可動障子が開放される。また、各可動障子の下端部には、縦枠のレール(縦溝)に上下案内されるスライダが連結され、このスライダとバランサとがワイヤを介して連結されることで可動障子が上方に付勢されようになっている。
特開2002−21433号公報
しかしながら、従来の上げ下げ窓において、スライダは、縦枠のレール内部に配置されるものであるため、障子を窓枠に建て込む際や窓枠から取り外して交換する際などには、スライダを案内する縦枠のレールの一部を削除して形成した切欠き縁からスライダを挿入する必要があるが、このような切欠き縁をストッパの位置に形成し、ストッパによって切欠き縁をカバーしている。従って、スライダを挿入するための切欠き縁の位置がストッパ取付位置に限定されるため、建て込み交換の作業に適した任意の位置に切欠き縁を形成することができず、その作業に手間が掛かるという問題がある。
本発明の目的は、障子の建て込みや交換の作業性を向上させることができる建具を提供することにある。
本発明の建具は、建物開口部に固定される窓枠と、この窓枠における室外寄りに支持される室外面材と、この室外面材の室内側に沿って上下スライド自在に前記窓枠に支持される上部可動障子および下部可動障子とを備えた建具であって、前記窓枠は、上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みして構成され、前記上枠から下方に離隔しかつ前記下枠から上方に離隔して前記室外面材が支持されるとともに、これら上下の離隔部分のうち、上側の離隔部分の室内側を覆う閉鎖位置と当該離隔部分を開放する開放位置との間を前記上部可動障子が上下スライド自在に設けられ、下側の離隔部分の室内側を覆う閉鎖位置と当該離隔部分を開放する開放位置との間を前記下部可動障子が上下スライド自在に設けられ、前記縦枠は、前記上部可動障子および下部可動障子を上下スライド自在に案内する縦枠レールを備え、前記上部可動障子および下部可動障子は、前記縦枠レールにて上下スライド自在に案内されるスライド部材を備え、前記縦枠レールは、上下方向に連続して形成された開口と、前記スライド部材における当該開口側への移動を規制する係止突片とを有して構成され、前記縦枠レールにおいて、前記開放位置にある上部可動障子の下端縁よりも下方かつ前記開放位置にある下部可動障子の上端縁よりも上方には、前記係止突片を切り欠いて前記スライド部材を挿通可能な切欠き部が形成されるとともに、当該縦枠レールの開口および前記切欠き部を覆う縦枠カバーが設けられていることを特徴とする。
以上の本発明によれば、開放した上下の可動障子の間において縦枠レールの開口を覆って縦枠カバーを設けるとともに、この縦枠カバーで覆われる位置に切欠き部を設けたことで、ストッパの取付位置によらず切欠き部を比較的任意の位置に形成することができるため、可動障子の建て込みや交換の際にスライド部材が容易に着脱でき、作業性を向上させることができる。さらに、縦枠レールの開口および窓枠の中間高さ位置に設けられる切欠き部を縦枠カバーで覆うことで、建具の外観意匠性を高めることもできる。そして、切欠き部が窓枠の中間高さ位置に設けられるため、スライド部材の縦枠レールに対する脱着を比較的作業がしやすい位置で実施することができ、上部可動障子および下部可動障子の建て込みや交換の作業性をさらに向上させることができる。
この際、本発明の建具では、前記縦枠レールには、前記上部可動障子に当接して当該上部可動障子の移動を規制する上部障子ストッパーが前記縦枠レールの上端縁に隣接して設けられ、前記下部可動障子のに当接して当該下部可動障子の移動を規制する下部障子ストッパーが前記縦枠レールの下端縁に隣接して設けられ、前記切欠き部は、前記上部障子ストッパーと下部障子ストッパーとの間に位置して設けられることが好ましい。
このような構成によれば、上部障子ストッパーと下部障子ストッパーとの間に切欠き部および縦枠カバーを設けたことで、縦枠レールの開口や切欠き部が室内側に露出することなく、建具の外観意匠性を向上させることができる。
さらに、本発明の建具では、前記スライド部材は、前記上部可動障子および下部可動障子の各々の下端部に設けられるとともに、当該上部可動障子および下部可動障子を室内側に回動可能に支持する回動軸を有して構成され、前記上部可動障子および下部可動障子の各々の上端部には、前記縦枠レールに係止されて上下スライド案内される係止状態と、この係止を外すことで当該上部可動障子および下部可動障子を内倒し可能にする非係止状態とが切り換え操作可能なラッチ部材が設けられ、前記上部障子ストッパー、下部障子ストッパーおよび縦枠カバーが前記縦枠レールに着脱自在に取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、上下スライド開閉可能な可動障子を内倒し可能に構成した場合に、障子ストッパーおよび縦枠カバーを縦枠レールから取り外すことで、上部障子ストッパーの規制位置よりも下方まで移動させてから上部可動障子を内倒すことができ、また下部障子ストッパーの規制位置よりも上方まで移動させてから下部可動障子を内倒すことができる。このように内倒した上部可動障子および下部可動障子の室外面を室内側から清掃することができるので、窓枠の上部や下部において内倒して清掃する場合と比較して、格段に容易に清掃作業が実施でき、利便性を向上させることができる。
また、本発明の建具では、前記縦枠レールには、前記係止突片が一対で設けられ、当該一対の係止突片間に前記開口が形成され、前記縦枠カバーは、前記縦枠レールの開口を覆うカバー面部と、このカバー面部から縦枠レール側に延びて前記一対の係止突片に係止される一対の被係止片部とを有して形成され、前記カバー面部は、見込み方向室内側から室外側に向かって前記縦枠の見付け方向内側に傾斜して形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、縦枠カバーのカバー面部を傾斜させたことで、建具のデザイン性を高めて意匠性を向上させることができる。また、縦枠カバーの上側または下側に障子ストッパーが位置する場合において、縦枠の見付け方向内側に傾斜したカバー面部を設けることで、縦枠カバーを障子ストッパーの底面または上面に当接させ移動規制するとともに、この当接面積が大きくできるため、障子ストッパーによる可動障子の規制強度を高めることができる。従って、障子ストッパーの部材寸法が小さくできたり、その取付構造が簡単化できたりなど、障子ストッパーの小型化を図って意匠性をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る建具である上げ下げ窓1を室外側から見た正面図である。図2は、上げ下げ窓1を示す縦断面図である。図3および図4は、それぞれ上げ下げ窓1を示す横断面図であって、図3は、図1に矢視III−III線で示す断面図であり、図4は、図1に矢視IV−IV線で示す断面図である。図5は、上げ下げ窓1を室外側から見た分解斜視図である。
図1〜図5において、上げ下げ窓1は、戸建て住宅等の建物の外壁2における開口部に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切るもので、下端位置が床面3と略同一高さ位置に設けられ、上端位置が天井面4と略同一高さ位置に設けられた窓である。
上げ下げ窓1は、上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みした窓枠10と、この窓枠10の内側に上下スライド開閉自在に支持された上部可動障子20および下部可動障子30とを備えて構成されている。窓枠10は、外壁2開口部周辺の壁パネル等の建物躯体5に固定されている。上部可動障子20および下部可動障子30は、それぞれ上框21,31、下框22,32、および左右の縦框23,33を四周框組みした内部に、ガラスパネル(複層ガラス)24,34を嵌め込んで構成されている。
また、上部可動障子20および下部可動障子30の室外側における窓枠10内部には、室外側面状体としての固定面材ユニット40が取り付けられており、この固定面材ユニット40は、上下左右の框材としての上框41、下框42、および左右の縦框43を四周框組みした面状体枠としてのユニット枠40Aと、ユニット枠40Aの内部を上下に仕切る2本の中間框材としての上部中間框44および下部中間框45と、上下一対の通気面材としての上部通気面材46および下部通気面材47と、上部中間框44および下部中間框45の間に保持される室外面材(固定面材)としての固定ガラスパネル(複層ガラス)48とを有して構成されている。また、固定面材ユニット40における上部通気面材46および下部通気面材47の室内側には、それぞれ網戸49が取り付けられている。上部通気面材46および下部通気面材47は、それぞれ左右の縦框43に固定される樹脂製の端部取付部品461,471と、これらの端部取付部品461,471間に渡って設けられる複数の通気部材462,472とを有して構成され、上下に隣接する通気部材462,472同士の間に通気経路が形成されている。
窓枠10の縦枠13は、図3および図4に示すように、アルミ形材製の縦枠本体131と、この縦枠本体131の室内寄りに固定される樹脂製の縦枠レール部材132とを有して構成されている。縦枠本体131は、見込み方向に延びる見込み面部133と、この見込み面部133の見込み方向略中央から見付け方向内側に突出する突出片部134と、この突出片部134の室外側と見込み面部133とに渡る縦枠中空部135とを有して形成されている。縦枠レール部材132は、見付け方向内側に向かって開口した断面略C字形に形成され、見込み面部133室内側端部および突出片部134先端部に係合されて縦枠本体131に取り付けられており、上部可動障子20および下部可動障子30を上下に案内可能に構成されている。
また、図3に示すように、上部可動障子20および下部可動障子30の開閉移動範囲を外れた高さ位置における縦枠レール部材132には、その開口部を覆う縦枠カバー部材136が取り付けられている。さらに、縦枠レール部材132には、図2および図5に示すように、開放した上部可動障子20および下部可動障子30の各々に当接し、当該障子を開放位置に停止させる障子ストッパー137が固定されている。これらの障子ストッパー137は、図3に示すストッパー固定金物137Aを介して縦枠レール部材132に固定されており、これら上下の障子ストッパー137間に渡って縦枠カバー部材136が取り付けられている。
上部可動障子20および下部可動障子30は、それぞれ縦枠レール部材132に案内されて上下にスライド可能に支持されるとともに、上部可動障子20および下部可動障子30が同一面内で連動して開閉可能に設けられている。すなわち、上部可動障子20および下部可動障子30は、図4に示すように、それぞれの縦框23,33下端部位置にスライドシュー(スライド部材)25,35が回動軸25A,35Aを介して連結されるとともに、図3に示すように、縦框23,33上端部位置にラッチ装置26,36が取り付けられている。そして、スライドシュー25,35が縦枠レール部材132の開口内部に支持されるとともに、ラッチ装置26,36の係止部(不図示)が縦枠レール部材132に係止されることで、上部可動障子20および下部可動障子30が上下スライド開閉可能になっている。そして、上部可動障子20および下部可動障子30は、図示しない滑車とワイヤを介して互いに連結されるとともに吊り下げ支持されており、例えば下部可動障子30を開放操作することで上部可動障子20も開放され、下部可動障子30を閉鎖操作することで上部可動障子20も閉鎖されるように構成されている。また、上部可動障子20および下部可動障子30は、ラッチ装置26,36を操作して縦枠レール部材132との係止を解除することで、スライドシュー25,35の回動軸25A,35A回りに室内側に内倒し可能に構成されている。
以上の上部可動障子20は、図2に示すように、その上框21が上枠11に当接するとともに、下框22と固定面材ユニット40の上部中間框44とが見込み方向に重なって閉じられる(閉鎖位置)。また、上部可動障子20は、下方にスライドされて上框21が上部中間框44の室内側に略重なるとともに、縦框23の下端部(スライドシュー25)が障子ストッパー137に当接する開放位置まで開放されるように構成されている。一方、下部可動障子30は、その下框32が下枠12に当接するとともに、上框31と固定面材ユニット40の下部中間框45とが見込み方向に重なって閉じられる(閉鎖位置)。この閉鎖位置において、下部可動障子30の上框31に設けたクレセント錠37を操作して下部中間框45の錠受けに37Aに係合させることで、下部可動障子30と、これに連動する上部可動障子20とが施錠できるようになっている。また、下部可動障子30は、上方にスライドされて下框32が下部中間框45の室内側に略重なるとともに、縦框33の上端部(ラッチ装置36)が障子ストッパー137に当接する開放位置まで開放されるように構成されている。
次に、図6〜図8も参照して上げ下げ窓1の縦枠13部分の詳細について説明する。
図6は、上げ下げ窓1の縦枠13部分を拡大して示す横断面図である。図7(A)は、縦枠13の側面図であり、図7(B)は、上げ下げ窓1の縦断面図である。図8は、上げ下げ窓1の縦断面図であり、縦枠13から縦枠カバー部材136を取り外した状態の図である。
縦枠13における縦枠レール部材132は、図6に示すように、縦枠13の見込み面部133に沿ったレール見込み面部132Aと、このレール見込み面部132Aの室内側から見付け方向内側に延びるレール室内側面部132Bと、レール見込み面部132Aの室外側から見付け方向内側に延びるレール室外側面部132Cとを有し、断面略コ字形で見付け方向内側に開口した開口132Dを有して形成されている。そして、レール室内側面部132Bおよびレール室外側面部132Cの先端側には、互いに近づく方向に延びる一対の係止突片132E,132Fが形成されている。そして、図4に示すように、スライドシュー25,35は、縦枠レール部材132の開口132D内部に支持されるとともに、係止突片132E,132Fに係止されることで、縦枠13に沿って上下移動自在に案内されるようになっている。
縦枠カバー部材136は、図6に示すように、縦枠レール部材132の開口132Dを覆うカバー面部136Aと、このカバー面部136Aから縦枠レール部材132側に延びて一対の係止突片132E,132Fにそれぞれ係止される一対の被係止片部136B,136Cとを有して形成されている。そして、カバー面部136Aは、見込み方向室内側から室外側に向かって縦枠13の見付け方向内側に傾斜して形成されている。すなわち、カバー面部136Aの室内側端縁は、縦枠レール部材132の係止突片132E近傍に位置し、カバー面部136Aの室外側端縁は、係止突片132Fよりも見付け方向内側に離れ、レール室外側面部132Cの先端部近傍に位置するように傾斜して形成されている。そして、カバー面部136Aの室外側端縁およびレール室外側面部132Cの先端は、固定面材ユニット40における縦框43の見付け方向内側端縁と略同一の見付け位置に設けられており、縦枠13の内観が連続的な面で構成されて凹凸が少ないものとなっている。
以上の縦枠13において、縦枠カバー部材136および障子ストッパー137は、図7および図8に示すような高さ位置に取り付けられている。すなわち、障子ストッパー137のうち、上側に位置する上部障子ストッパー137Bは、開放位置にある上部可動障子20の下端縁である下框22に対応した位置に設けられ、上部可動障子20(スライドシュー25)に当接して開放移動を規制できるようになっている。また、下側に位置する下部障子ストッパー137Cは、開放位置にある下部可動障子30の上端縁である上框31に対応した位置に設けられ、下部可動障子30(ラッチ装置36)に当接して開放移動を規制できるようになっている。そして、上部障子ストッパー137Bと下部障子ストッパー137Cとの間に渡って縦枠カバー部材136が設けられている。また、上部障子ストッパー137Bと下部障子ストッパー137Cとの略中間高さ位置、すなわち上部可動障子20および下部可動障子30のいずれの開閉移動領域から外れた位置において、縦枠レール部材132には、前記係止突片132E,132Fを切り欠いた切欠き部132Gが形成されている。この切欠き部132Gは、スライドシュー25,35を挿通可能な大きさを有して形成されているとともに、縦枠カバー部材136によって覆われるようになっている。
次に、図9に基づいて、上部可動障子20および下部可動障子30の清掃手順について説明する。
先ず、縦枠カバー部材136を縦枠レール部材132から取り外すとともに、上部障子ストッパー137Bおよび下部障子ストッパー137Cを、それぞれストッパー固定金物137A(図3)のビスを緩めて縦枠レール部材132から取り外す。この状態で上部可動障子20を下方に開放移動させるとともに下部可動障子30を上方に開放移動させ、上部可動障子20の下框22が上部障子ストッパー137Bの取付位置よりも下方で、かつ切欠き部132Gよりも上方となる位置まで移動させるとともに、下部可動障子30の上框31が下部障子ストッパー137Cの取付位置よりも上方で、かつ切欠き部132Gよりも下方となる位置まで移動させる。
次に、上部可動障子20および下部可動障子30のラッチ装置26,36(図3)を操作して縦枠レール部材132との係止を解除し、図9に示すように、各障子を室内側に内倒し開放する。このように上部可動障子20および下部可動障子30を内倒した状態で、各障子の上側から室外側に手を伸ばしてガラスパネル24,34の室外面を清掃する。
清掃が完了したら、上部可動障子20および下部可動障子30を室外側に回動させてラッチ装置26,36の係止部を縦枠レール部材132の係止突片132Eに係止させてから、上部可動障子20を上方に移動させるとともに下部可動障子30を下方に移動させる。そして、下框22が上部障子ストッパー137Bの取付位置よりも上方になるまで上部可動障子20を閉鎖方向に移動させたら、上部障子ストッパー137Bを縦枠レール部材132に固定し、上框31が下部障子ストッパー137Cの取付位置よりも下方になるまで下部可動障子30を閉鎖方向に移動させたら、下部障子ストッパー137Cを縦枠レール部材132に固定する。これに続いて縦枠カバー部材136を縦枠レール部材132に取り付けて清掃作業が完了する。なお、上部障子ストッパー137B、下部障子ストッパー137Cおよび縦枠カバー部材136を取り外さずに、上部障子ストッパー137Bよりも上方位置にて上部可動障子20を内倒し開放し、下部障子ストッパー137Cよりも下方位置にて下部可動障子30を内倒し開放して、各障子の清掃を行ってもよい。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、上部可動障子20および下部可動障子30のいずれの開閉移動領域からも外れた位置における縦枠レール部材132に切欠き部132Gが形成されているので、この切欠き部132Gを介してスライドシュー25,35を縦枠レール部材132の内外に挿通させることができる。従って、上部可動障子20および下部可動障子30の建て込みや交換の際に、スライドシュー25,35が容易に着脱でき、作業性を向上させることができる。
(2)さらに、上部可動障子20および下部可動障子30の開閉移動領域外に切欠き部132Gが形成されているので、開閉移動の際に切欠き部132Gに引っ掛からずに各障子が開閉でき、開閉操作を円滑に実施できる。また、通常使用状態では、切欠き部132Gが縦枠カバー部材136で覆われていることで、上げ下げ窓1の室内側から見た外観意匠性を高めることもできる。
(3)また、上部障子ストッパー137Bと下部障子ストッパー137Cとの間に渡って縦枠カバー部材136が設けられているので、上部可動障子20および下部可動障子30の開閉移動領域外における縦枠レール部材132の開口132Dを縦枠カバー部材136で覆うことができ、開口132D内部に埃等が入ることが防止できるとともに、上げ下げ窓1の意匠性をさらに向上させることができる。
(4)また、内倒し可能な上部可動障子20および下部可動障子30の室外面を清掃する場合には、縦枠カバー部材136を縦枠レール部材132から取り外すとともに、上部障子ストッパー137Bおよび下部障子ストッパー137Cを取り外すことで、各障子を窓枠10の高さ方向略中間位置まで移動させることができる。従って、手が届きにくい高さに設けられた上部可動障子20を清掃しやすい高さ位置に下降させてから清掃作業が実施でき、踏み台などを用いなくても通常の姿勢で容易に清掃できる。また、床面近くに設けられた下部可動障子30を清掃しやすい高さ位置に上昇させてから清掃作業が実施でき、かがんだ姿勢ではなく通常の姿勢で容易に清掃できる。このように、清掃作業が格段に容易に実施できることで、利用者の利便性を向上させることができる。
(5)また、縦枠カバー部材136のカバー面部136Aが傾斜して形成されているので、上げ下げ窓1のデザイン性を高めて室内側から見た外観意匠性を一層向上させることができる。また、縦枠カバー部材136の上側および下側に位置して上部障子ストッパー137Bおよび下部障子ストッパー137Cが設けられることで、縦枠カバー部材136のカバー面部136Aを上部障子ストッパー137Bの底面および下部障子ストッパー137Cの上面に当接させることもできる。このように縦枠カバー部材136を障子ストッパー137に当接させれば、障子ストッパー137の移動を規制するとともに、この当接面積が大きくできるため、障子ストッパー137による障子の移動規制強度を高めることができる。従って、障子ストッパー137の部材寸法が小さくできたり、その取付構造が簡単化できたりなど、障子ストッパー137の小型化を図って意匠性をさらに向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、上げ下げ窓1が上下一対の2枚の障子(上部可動障子20および下部可動障子30)を有して構成されていたが、これに限らず、可動障子が1枚であってもよく、また3枚以上の可動障子を有して構成されていてもよい。可動障子が1枚の場合には、上部可動障子20に相当する可動障子の下方に前記切欠き部132Gおよび縦枠カバー部材136が設けられる構成であればよい。また、3枚以上の可動障子を有する建具を構成する場合には、上部可動障子20に相当する可動障子と、その下方に設けられる切欠き部132Gおよび縦枠カバー部材136とを少なくとも有していればよく、他の可動障子や固定障子の構成は特に限定されない。
また、前記実施形態では、縦枠レール部材132において、上部障子ストッパー137Bと下部障子ストッパー137Cとの間に1箇所の切欠き部132Gが形成されていたが、切欠き部が2箇所に形成されてもよい。すなわち、上部障子ストッパー137Bの近傍でその下側の1箇所と、下部障子ストッパー137Cの近傍でその上側の1箇所との2箇所に切欠き部が形成されてもよい。
また、前記実施形態では、室外面材としての固定ガラスパネル48が、上部通気面材46や下部通気面材47などを有して一体的に組み立てられた固定面材ユニット40に設けられていたが、本発明における室外面材は、このような構成に限定されない。すなわち、室外面材は、窓枠10に固定された固定パネルや固定障子であってもよく、また窓枠10に上下開閉移動可能に支持された室外可動障子であってもよい。さらに、室外面材は、窓枠10に支持されて室外側に開閉可能な開き形式あるいは突出し形式の障子であってもよい。
また、前記実施形態では、上部可動障子20および下部可動障子30を内倒し可能に構成したが、これに限らず、上部可動障子20および下部可動障子30が上下スライド開閉のみ可能で、内倒し不能に構成されていてもよい。すなわち、本発明の建具が室外側から清掃可能な位置に設置される場合には、必ずしも各障子を内倒し可能に構成する必要はなく、ラッチ装置26,36を省略し、上部可動障子20および下部可動障子30を縦枠レール部材132に対して係脱不能に支持させてもよい。また、上部可動障子20のみを内倒し可能に構成したり、下部可動障子30のみを内倒し可能に構成したりすることも可能である。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を室外側から見た正面図である。 前記建具を示す縦断面図である。 前記建具を示す横断面図である。 前記建具を示す横断面図である。 前記建具を室外側から見た分解斜視図である。 前記建具の縦枠部分を拡大して示す横断面図である。 (A),(B)は、それぞれ前記縦枠の側面図および建具の断面図である。 前記建具の縦断面図であり、縦枠カバーを取り外した状態の図である。 前記建具の動作を示す縦断面図である。
符号の説明
1…上げ下げ窓(建具)、10…窓枠、11…上枠、12…下枠、13…縦枠、20…上部可動障子、30…下部可動障子、25,35…スライドシュー(スライド部材)、25A,35A…回動軸、26,36…ラッチ装置(ラッチ部材)、48…固定ガラスパネル(室外面材)、132…縦枠レール部材、132D…開口、132E,132F…係止突片、132G…切欠き部、136…縦枠カバー部材、136A…カバー面部、136B,136C…被係止片部、137…障子ストッパー、137B…上部障子ストッパー、137C…下部障子ストッパー。

Claims (4)

  1. 建物開口部に固定される窓枠と、この窓枠における室外寄りに支持される室外面材と、この室外面材の室内側に沿って上下スライド自在に前記窓枠に支持される上部可動障子および下部可動障子とを備えた建具であって、
    前記窓枠は、上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組みして構成され、前記上枠から下方に離隔しかつ前記下枠から上方に離隔して前記室外面材が支持されるとともに、これら上下の離隔部分のうち、上側の離隔部分の室内側を覆う閉鎖位置と当該離隔部分を開放する開放位置との間を前記上部可動障子が上下スライド自在に設けられ、下側の離隔部分の室内側を覆う閉鎖位置と当該離隔部分を開放する開放位置との間を前記下部可動障子が上下スライド自在に設けられ、
    前記縦枠は、前記上部可動障子および下部可動障子を上下スライド自在に案内する縦枠レールを備え、
    前記上部可動障子および下部可動障子は、前記縦枠レールにて上下スライド自在に案内されるスライド部材を備え、
    前記縦枠レールは、上下方向に連続して形成された開口と、前記スライド部材における当該開口側への移動を規制する係止突片とを有して構成され、
    前記縦枠レールにおいて、前記開放位置にある上部可動障子の下端縁よりも下方かつ前記開放位置にある下部可動障子の上端縁よりも上方には、前記係止突片を切り欠いて前記スライド部材を挿通可能な切欠き部が形成されるとともに、当該縦枠レールの開口および前記切欠き部を覆う縦枠カバーが設けられている建具。
  2. 前記縦枠レールには、前記上部可動障子に当接して当該上部可動障子の移動を規制する上部障子ストッパーが前記縦枠レールの上端縁に隣接して設けられ、前記下部可動障子のに当接して当該下部可動障子の移動を規制する下部障子ストッパーが前記縦枠レールの下端縁に隣接して設けられ、前記切欠き部は、前記上部障子ストッパーと下部障子ストッパーとの間に位置して設けられる請求項1に記載の建具。
  3. 前記スライド部材は、前記上部可動障子および下部可動障子の各々の下端部に設けられるとともに、当該上部可動障子および下部可動障子を室内側に回動可能に支持する回動軸を有して構成され、
    前記上部可動障子および下部可動障子の各々の上端部には、前記縦枠レールに係止されて上下スライド案内される係止状態と、この係止を外すことで当該上部可動障子および下部可動障子を内倒し可能にする非係止状態とが切り換え操作可能なラッチ部材が設けられ、
    前記上部障子ストッパー、下部障子ストッパーおよび縦枠カバーが前記縦枠レールに着脱自在に取り付けられている請求項2に記載の建具。
  4. 前記縦枠レールには、前記係止突片が一対で設けられ、当該一対の係止突片間に前記開口が形成され、
    前記縦枠カバーは、前記縦枠レールの開口を覆うカバー面部と、このカバー面部から縦枠レール側に延びて前記一対の係止突片に係止される一対の被係止片部とを有して形成され、前記カバー面部は、見込み方向室内側から室外側に向かって前記縦枠の見付け方向内側に傾斜して形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の建具。
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