JP2014118803A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性の向上を図るとともに、換気と清掃とを良好に行うことができる建具を提供すること。
【解決手段】開口枠10に対して障子20を閉めた際に互いに対向する左縦框23及び左縦枠13の一方に配設される噛合ピン41,43と、左縦框23及び左縦枠13の他方に配設され、かつ噛合ピン41,43の進入を許容するとともに左縦框23の長手方向に対して傾斜延在する傾斜溝部421,441を有する噛合溝42a,44aが形成された噛合部42,44とを備えた第1開閉機構40と、上框21,下框22において操作ハンドル30に連係されるとともに上框21,下框22の長手方向に沿ってスライド移動可能に配設される下框スライダ51,上框スライダ56と、上枠11,下枠12に連結されるとともに障子20に連結されたステイ部材52,57とを備えた第2開閉機構50とを備えたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、建具に関し、より詳細には、例えば平行突き出し窓のように障子全体を開口枠の見込み方向に移動させたり、例えば縦すべり出し窓のように障子の一側縁部を構成する框を開閉端として開口枠の見込み方向に移動させたりすることが可能な多方向開放窓のような建具に関するものである。
多方向開放窓のような建具の従来技術としては、例えば特許文献1に記載のものが提供されている。この建具は、開口枠と障子との間にリンク部材を備えている。リンク部材は、開口枠の上枠と障子の上框との間、並びに開口枠の下枠と下框との間をそれぞれ連結する左右のリンクアームを備えている。これらリンクアームは、一端が回動軸連結され、他端がスライド連結されている。
このような建具においては、すべてのリンクアームを開口枠の見込み方向に沿って回動させることで開口枠に対して障子を平行に突き出すよう開移動させることが可能であるとともに、障子が開口枠を閉じた状態にある場合に左右一方のリンクアームを開口枠の見込み方向に沿って回動させることで開口枠に対して障子の左右一方を開移動させることが可能である。そして、かかる構成を採用する結果、風の向きに応じて障子を開移動させることで換気性能を向上させることができる。
特開2012−136926号公報
ところが、上述した特許文献1に提案されているような建具では、左右のリンクアームの回動を調整することにより障子を開口枠に対して開移動させているので、障子の左右一方を開移動させる場合にも開口枠に対する障子の開度が十分に大きなものとはならず、障子の清掃を行うことが困難であった。また、左右のリンクアームが互いに連係している構成ではないので、1つの操作ハンドルを操作することにより障子の開移動パターンを調整することができず、操作性が良好なものとはいえなかった。
本発明は、上記実情に鑑みて、操作性の向上を図るとともに、換気と清掃とを良好に行うことができる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る建具は、開口枠と障子との間に介在して、障子を開口枠の見込み方向に沿って開閉移動させる開閉手段を備えた建具において、前記開閉手段は、開口枠に対して障子を閉めた際に互いに対向する障子の第1框及び開口枠の第1枠の一方に配設される噛合ピンと、その他方に配設され、噛合ピンの進入を許容するとともに第1框の長手方向に対して傾斜延在する傾斜溝部を有する噛合溝が形成された噛合部とを備え、噛合ピン及び噛合部の一方が操作ハンドルに連係手段を介して連係される第1開閉機構と、第1框に連結された第2框においてその長手方向に沿ってスライド移動可能に配設され、前記操作ハンドルに連係手段を介して連係されたスライド部材と、開口枠と障子とに連結されるとともに前記スライド部材と連係するステイ部材とを備えた第2開閉機構とを備えてなり、前記操作ハンドルが閉位置にある場合には、第1開閉機構が噛合ピン及び噛合部の一方を第1基準位置に位置させて噛合溝に噛合ピンを進入させた噛合状態とさせて障子の第1框側を開口枠に対して閉じた状態とし、かつ第2開閉機構がスライド部材を第2基準位置に位置させてスライド部材及びステイ部材の一方に配設される突起部をその他方に配設される長孔に進入させて障子の第1框の反対側を開口枠に対して閉じた状態とし、前記操作ハンドルが閉位置から第1開位置に操作された場合には、第1開閉機構が噛合ピン及び噛合部の一方を第1基準位置から第1変位位置までスライド移動させることにより噛合ピンを傾斜溝部に沿って移動させて障子の第1框側を開口枠に対して開移動させ、かつ第2開閉機構がスライド部材を第2基準位置から第1移動位置にスライド移動させることにより第2框の長手方向に対して傾斜延在する前記長孔を構成する第1傾斜孔部に突起部を移動させて障子の第1框の反対側を開口枠に対して開移動させるようにし、前記操作ハンドルが第1開位置から第2開位置に操作された場合には、第1開閉機構が噛合ピン及び噛合部の一方を第1変位位置から第2変位位置までスライド移動させることにより、噛合ピンを噛合溝から離脱させて障子の第1框側を開閉端とさせ、かつ第2開閉機構がスライド部材を第1移動位置から第2移動位置にスライド移動させることにより、第1傾斜孔部の延在方向に対して傾斜延在する前記長孔を構成する第2傾斜孔部に突起部を移動させて障子の開閉移動を許容することを特徴とする。
この発明によれば、操作ハンドルが閉位置から第1開位置に操作された場合には、第1開閉機構が障子の第1框側を開口枠に対して開移動させ、かつ第2開閉機構が障子の第1框の反対側を開口枠に対して開移動させるので、障子全体を開口枠に対して見込み方向に平行に突き出した状態にすることができ、障子の上下左右に開口枠との隙間を形成して換気性能の向上を図ることができる。また、操作ハンドルが第1開位置から第2開位置に操作された場合には、第1開閉機構が障子の第1框側を開閉端とさせ、かつ第2開閉機構が障子の開閉移動を許容するので、障子全体を開口枠の見込み方向に沿って平行に突き出した状態から障子を必要な開度分だけ開移動させることができ、障子の清掃を良好に行うことができる。しかも第1開閉機構及び第2開閉機構の構成要素は、連係手段を介して操作ハンドルに連係しているので、操作ハンドルが操作されるだけで障子の開移動パターンを調整できるので、操作性を良好なものとすることができる。
また、本発明は、上記建具において、前記噛合部は、前記第1框に配設され、第2変位位置に位置する場合に通過域を通じて前記噛合溝に対する前記噛合ピンの進入及び離脱を許容するものであり、前記通過域に対して進退移動可能に設けられ、前記噛合部が第1基準位置及び第1変位位置に位置する場合には、第1框により通過域に対する進出移動が規制されて該通過域より退行移動した状態となることで噛合部のスライド移動を許容し、かつ前記噛合部が第2変位位置に位置する場合において噛合ピンが前記通過域に位置するときには、該噛合ピンにより通過域に対する進出移動が規制されて該延在端部より退行移動した状態となることで噛合部のスライド移動を許容する一方、噛合ピンが前記通過域を通じて離脱するときには、通過域に対して進出移動することで噛合部のスライド移動を規制するストッパ部材を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、噛合部が第2変位位置に位置する場合において噛合ピンが通過域を通じて離脱するときには、ストッパ部材が通過域に対して進出移動することで噛合部のスライド移動を規制するので、操作ハンドルを第2開位置に維持させることができる。これにより、障子を開口枠に対して必要な開度分だけ開閉移動させる際に操作ハンドルが操作されることを抑制することができる。
また、本発明は、上記建具において、前記第1開閉機構は、前記開口枠を構成する一方の縦枠に配設される噛合ピンと、前記障子を構成する一方の縦框に配設された噛合部とを備えてなり、前記操作ハンドルが閉位置にある場合には、該操作ハンドルに連係手段を介して連係された噛合部を第1基準位置に位置させて前記噛合溝に噛合ピンを進入させた噛合状態とさせて障子の一方の縦框側を開口枠に対して閉じた状態とし、前記操作ハンドルが閉位置から第1開位置に操作された場合には、噛合部を第1基準位置から第1変位位置までスライド移動させることにより、噛合ピンを傾斜溝部に沿って移動させて障子の一方の縦框側を開口枠に対して開移動させ、前記操作ハンドルが第1開位置から第2開位置に操作された場合には、噛合部を第1変位位置から第2変位位置までスライド移動させることにより、噛合ピンを噛合溝から離脱させて障子の一方の縦框側を開閉端とさせることを特徴とする。
この発明によれば、第1開閉機構を構成する噛合ピンを縦枠に配設したので、縦枠に噛合部を配設するのに比して目立たなくすることができ、意匠性にも優れたものとすることができる。
また、本発明は、上記建具において、前記第2開閉機構は、前記開口枠を構成する上框及び下框のそれぞれにおいて操作ハンドルに連係手段を介して連係されるとともに上框及び下框の長手方向に沿ってスライド移動可能に配設されるスライド部材と、前記開口枠を構成する上枠及び下枠のそれぞれに連結されるとともに前記障子に連結されたステイ部材とを備えてなり、前記操作ハンドルが閉位置にある場合には、スライド部材を第2基準位置に位置させてスライド部材に形成される突起部をステイ部材に配設される長孔に進入させて障子の他方の縦框側を開口枠に対して閉じた状態とし、前記操作ハンドルが閉位置から第1開位置に操作された場合には、スライド部材を第2基準位置から第1移動位置にスライド移動させることにより、上框及び下框の長手方向に対して傾斜延在する前記長孔を構成する第1傾斜孔部に突起部を移動させて障子の他方の縦框側を開口枠に対して開移動させ、前記操作ハンドルが第1開位置から第2開位置に操作された場合には、スライド部材を第1移動位置から第2移動位置にスライド移動させることにより、第1傾斜孔部の延在方向に対して傾斜延在する前記長孔を構成する第2傾斜孔部に突起部を移動させて障子の開閉移動を許容するものであることを特徴とする。
この発明によれば、第2開閉機構を構成するスライド部材に突起部を形成し、かつステイ部材に長孔を形成したので、スライド部材における障子の見込み方向に沿った長さが過大なものとなることを抑制することができる。
本発明によれば、操作性の向上を図るとともに、換気と清掃とを良好に行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である建具を室内側から見た場合を示す斜視図である。 図2は、図1に示した建具を構成する障子の要部を示す分解斜視図である。 図3は、中間作動部の構成を示す斜視図である。 図4は、図1に示した建具を構成する上部開閉ユニットの構成を示す拡大図であり、(a)は上部噛合部が下限位置に位置する状態を示し、(b)は上部噛合部が中間位置に位置する状態を示し、(c)は上部噛合部が上限位置に位置する状態を示している。 図5は、図1に示した建具を構成する下部開閉ユニットの構成を示す拡大図であり、(a)は下部噛合部が上限位置に位置する状態を示し、(b)は下部噛合部が中間位置に位置する状態を示し、(c)は下部噛合部が下限位置に位置する状態を示している。 図6は、上限位置に位置する下部噛合部を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は左縦枠側から見た側面図、(C)は(b)のA−A線断面図である。 図7は、中間位置に位置する下部噛合部を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は左縦枠側から見た側面図、(C)は(b)のB−B線断面図である。 図8は、下限位置に位置する下部噛合部を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は左縦枠側から見た側面図、(C)は(b)のC−C線断面図である。 図9は、図1に示した建具の横断面を上方から見た場合を示す断面図である。 図10は、図9に示したステイ部材を拡大して示す平面図である。 図11は、建具の横断面を上方から見た場合を示す断面図である。 図12は、建具を室内側から見た場合を示す斜視図である。 図13は、建具の横断面を上方から見た場合を示す断面図である。 図14は、建具を室内側から見た場合を示す斜視図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である建具を室内側から見た場合を示す斜視図である。ここで例示する建具は、開口枠10に対して障子20が開口枠10の見込み方向に沿って開閉自在に支持されたもので、いわゆる「多方向開放窓」と称されるものである。
開口枠10は、上枠11、下枠12及び左右一対の縦枠13,14を四周枠組みすることによって構成された矩形状を成すものである。障子20は、上框21、下框22及び左右一対の縦框23,24を四周框組みし、さらにこれらの框の間にガラス板等の面材25を支持させて構成されたものである。
図2は、図1に示した建具を構成する障子20の要部を示す分解斜視図であり、一部開口枠10に取り付けられるものを含めている。以下においては、かかる図2を参照しつつ建具について説明する。
上記開口枠10及び障子20を有する建具においては、操作ハンドル30、第1開閉機構40及び第2開閉機構50が備えられて構成されている。
操作ハンドル30は、図1において左方に位置する第1框となる縦框23(以下、「左縦框23」ともいう)の室内面となる見付け面の略中央部に取り付けられている。操作ハンドル30は、障子20の見込み方向に沿った図示せぬ回転軸を中心に回転させることにより、把手部30aが下方に向けて延在する閉位置と、把手部30aが右方に向けて延在する90°回転位置(第1開位置)と、把手部30aが上方に向けて延在する180°回転位置(第2開位置)との間を移動して中間作動部31を駆動させるものである。
中間作動部31は、図3の(a)に示すように、回転ギア311、連係ギア312、第1中間スライド部313及び第2中間スライド部314を備えて構成されている。回転ギア311は、操作ハンドル30の回転により中心軸回りに回転するものである。連係ギア312は、回転ギア311と一部が噛み合っており、回転ギア311の回転に伴って中心軸回りに回転するものである。第1中間スライド部313は、左縦框23の長手方向、すなわち上下方向に沿って延在する長尺状部材であり、下端部のギア部313aが回転ギア311と噛み合っている。この第1中間スライド部313は、回転ギア311の回転に伴って左縦框23の長手方向に沿ってスライド移動するものである。第2中間スライド部314は、左縦框23の長手方向、すなわち上下方向に沿って延在する長尺状部材であって、第1中間スライド部313よりも室外側に配設されている。この第2中間スライド部314は、上端部のギア部314aが連係ギア312と噛み合っており、連係ギア312の回転に伴って左縦框23の長手方向に沿ってスライド移動するものである。
かかる中間作動部31においては、操作ハンドル30が閉位置にある場合、図3の(a)に示すように、第1中間スライド部313の先端部(上端部)と、第2中間スライド部314の先端部(下端部)との離間距離が最も小さくなっている。操作ハンドル30が90°回転位置にある場合、図3の(b)に示すように、第1中間スライド部313が所定ストローク分だけ上方に向けてスライド移動するとともに、第2中間スライド部314が所定ストローク分だけ下方に向けてスライド移動することで、第1中間スライド部313の先端部(上端部)と、第2中間スライド部314の先端部(下端部)との離間距離が大きくなる。そして、操作ハンドル30が180°回転位置にある場合、図3の(c)に示すように、第1中間スライド部313が所定ストローク分だけ上方に向けてスライド移動するとともに、第2中間スライド部314が所定ストローク分だけ下方に向けてスライド移動することで、第1中間スライド部313の先端部(上端部)と、第2中間スライド部314の先端部(下端部)との離間距離がさらに大きくなる。
第1開閉機構40は、上部開閉ユニット40a及び下部開閉ユニット40bを備えて構成されている。上部開閉ユニット40aは、上部噛合ピン41と上部噛合部42とを備えている。上部噛合ピン41は、開口枠10に対して障子20を閉めた際に左縦框23に対向する第1枠となる縦枠13(以下、「左縦枠13」ともいう)に配設されている。
上部噛合部42は、上部スライダ32に取り付けられている。ここで上部スライダ32は、左縦框23に配設されており、この左縦框23の長手方向に沿って延在する長尺板状部材である。上部スライダ32の下端部は、中間作動部31を構成する第1中間スライド部313の上端部に連結されており、これにより上部スライダ32は、操作ハンドル30の操作による中間作動部31の駆動に伴って左縦框23の長手方向に沿ってスライド移動するものである。つまり、上部噛合部42は、左縦框23の長手方向に沿ってスライド移動するものである。
上部噛合部42は、図4の(a)に示すように、上部噛合溝42aが形成されている。上部噛合溝42aは、左縦枠13を臨むことが可能な面(左面)に形成されており、上部傾斜溝部421及び上部縦溝部422を有している。上部傾斜溝部421は、室外側に向かうに連れて漸次下方に傾斜するよう形成されている。上部縦溝部422は、上部傾斜溝部421の室外側延在端部に連続し、下方に向けて延在するよう形成されている。また、上部縦溝部422の室外側は開放されている。
また、上部噛合部42は、室外側端部が左縦框23の室外部23aよりも室外側に僅かに突出しており、左縦框23の室外部23aに形成された切欠面23bに摺接しながらスライド移動するものである。より詳細に説明すると、上部噛合部42は、操作ハンドル30が閉位置にある場合、図4の(a)に示すように、下限位置(第1基準位置)に位置しており、操作ハンドル30が90°回転位置に位置する場合、図4の(b)に示すように、所定ストローク分だけ上方に向けてスライド移動して中間位置(第1変位位置)に位置し、さらに操作ハンドル30が180°回転位置に位置する場合、図4の(c)に示すように、所定ストローク分だけ上方に向けてスライド移動して上限位置(第2変位位置)に位置するものである。
このような上部開閉ユニット40aにおいては、上部噛合部42が下限位置(第1基準位置)に位置している場合、図4の(a)に示すように上部噛合ピン41が上部噛合溝42aにおける上部傾斜溝部421の室内側端部に進入している。
下部開閉ユニット40bは、下部噛合ピン43と下部噛合部44とを備えている。下部噛合ピン43は、上部噛合ピン41と同様に、左縦枠13に配設されており、上部噛合ピン41よりも下方域に取り付けられている。
下部噛合部44は、下部スライダ33に取り付けられている。ここで下部スライダ33は、左縦框23に配設されており、この左縦框23の長手方向に沿って延在する長尺板状部材である。下部スライダ33の上端部は、中間作動部31を構成する第2中間スライド部314の下端部に連結されており、これにより下部スライダ33は、操作ハンドル30の操作による中間作動部31の駆動に伴って左縦框23の長手方向に沿ってスライド移動するものである。つまり、下部噛合部44は、左縦框23の長手方向に沿ってスライド移動するものである。
下部噛合部44は、図5の(a)に示すように、下部噛合溝44aが形成されている。下部噛合溝44aは、左縦枠13を臨むことが可能な面(左面)に形成されており、下部傾斜溝部441及び下部縦溝部442を有している。下部傾斜溝部441は、室外側に向かうに連れて漸次上方に傾斜するよう形成されている。下部縦溝部442は、下方延在端部が下部傾斜溝部441の室外側延在端部に一致するよう下部傾斜溝部441に連続し、上方に向けて延在するよう形成されている。
また、下部噛合部44は、室外側端部が左縦框23の室外部23aよりも室外側に僅かに突出しており、左縦框23の室外部23aに形成された切欠面23bに摺接しながらスライド移動するものである。より詳細に説明すると、下部噛合部44は、操作ハンドル30が閉位置にある場合、図5の(a)に示すように、上限位置(第1基準位置)に位置しており、操作ハンドル30が90°回転位置に位置する場合、図5の(b)に示すように、所定ストローク分だけ下方に向けてスライド移動して中間位置(第1変位位置)に位置し、さらに操作ハンドル30が180°回転位置に位置する場合、図5の(c)に示すように、所定ストローク分だけ下方に向けてスライド移動して下限位置(第2変位位置)に位置するものである。
このような下部開閉ユニット40bにおいては、下部噛合部44が上限位置(第1基準位置)に位置している場合、図5の(a)に示すように下部噛合ピン43が下部噛合溝44aにおける下部傾斜溝部441の室内側端部に進入している。
上記下部噛合部44には、図6〜図8に示すように、ストッパ部材45が設けられている。ストッパ部材45は、下部噛合溝44aの延在端部、すなわち下部縦溝部442の上方延在端部に連続する通過域46に進退移動するよう開口枠10の見込み方向(室内外方向)に沿って移動可能に配設されており、図示せぬストッパばねに常時室外側に向けて移動するよう付勢されている。このストッパ部材45には、障子20の面材25側に向けて突出する突部45aが形成されており、その室外側端部の下部には、室内側に向かうに連れて漸次下方に傾斜する傾斜面45bが形成されている。ここで通過域46は、下部噛合溝44aに対する下部噛合ピン43の進入及び離脱を許容する領域である。
図6の(a)〜(c)に示すように下部噛合部44が上限位置に位置している場合には、ストッパ部材45は、突部45aが左縦框23の室外部23aに当接して室外側に向けての移動が規制されており、通過域46から退行移動した状態となる。また、図7の(a)〜(c)に示すように下部噛合部44が中間位置に位置している場合には、ストッパ部材45は、突部45aが左縦框23の室外部23aに当接して室外側に向けての移動が規制されており、通過域46から退行移動した状態となる。そして、図8の(a)〜(c)に示すように下部噛合部44が下限位置に位置している場合には、ストッパ部材45は、突部45aが左縦框23の室外部23aに形成された切欠開口部23cに進入することが可能になり、下部噛合ピン43が通過域46に存在しなければ、通過域46に進出移動した状態となる。
このようにストッパ部材45が通過域46に進出移動した状態となる場合には、下部噛合部44を上方に向けてスライド移動させようとしてもストッパ部材45の突部45aが切欠開口部23cの開口縁部に当接することとなり、下部噛合部44のスライド移動を規制する。
第2開閉機構50は、下框側開閉ユニット50a及び上框側開閉ユニット50bを備えて構成されている。図9は、図1に示した建具の横断面を上方から見た場合を示す断面図である。かかる図9を参照しながら下框側開閉ユニット50aについて説明する。尚、上框側開閉ユニット50bは、下框側開閉ユニット50aと上下の構成が異なるだけでその他の構成が同一であるので説明を割愛する。
下框側開閉ユニット50aは、下框スライダ51とステイ部材52とを備えて構成されている。下框スライダ51は、左縦框(第1框)23に連結された下框(第2框)22に配設されており、この下框22の長手方向に沿って延在する長尺板状部材である。下框スライダ51の左端部は、図2に示すように、コーナードライブ34を介して下部スライダ33の下端部に連結されており、これにより下框スライダ51は、操作ハンドル30の操作による中間作動部31の駆動に伴って下框22の長手方向に沿ってスライド移動するものである。
下框スライダ51は、第1貫通長孔511、第2貫通長孔512及びスライダピン(突起部)513を備えて構成されている。第1貫通長孔511は、下框スライダ51の室外側に近接した領域において、下框スライダ51の長手方向が自身の長手方向となるよう延在している。第2貫通長孔512は、下框スライダ51の室外側に近接した領域における第1貫通長孔511の右側において、下框スライダ51の長手方向が自身の長手方向となるよう延在している。スライダピン513は、第1貫通長孔511と第2貫通長孔512との間であってこれら第1貫通長孔511及び第2貫通長孔512よりも室内側となる領域に下方に向けて突出するよう設けられている。
ステイ部材52は、下枠12に設けられた基板53に2つのリンクアーム部材54,55を介して連結されており、図9に示すように開口枠10に対して障子20を閉めた状態にある場合、障子20の見付け方向(下框スライダ51の長手方向)に沿って延在する長尺板状部材である。このステイ部材52には、図10に拡大して示すように、連結ピン521、連結長孔522及び開閉長孔523を備えて構成されている。
連結ピン521は、ステイ部材52から上方に突出するよう設けられており、該ステイ部材52と障子20の下框22とを連結するものである。この連結ピン521は、下框スライダ51の第1貫通長孔511を貫通している。連結長孔522は、図9において室内外方向が長手方向となるものであり、障子20の下框22に設けられ、かつ下框スライダ51の第2貫通長孔512を貫通する図示せぬ框ピンを進入させるためのものである。
開閉長孔523は、下框スライダ51に設けられたスライダピン513を進入させるもので、第1長孔部523a、第2長孔部(第1傾斜孔部)523b及び第3長孔部(第2傾斜孔部)523cを有している。第1長孔部523aは、ステイ部材52の長手方向に沿って延在するものであり、より詳細には、自身にスライダピン513が進入する場合における下框22の長手方向(障子20の見付け方向)に沿って延在するものである。第2長孔部523bは、第1長孔部523aに連続して形成されて該第1長孔部523aの長手方向に対して傾斜する方向に延在するものであり、より詳細には、右側に向かうに連れて漸次室内側(障子20の開移動する方向)に向けて傾斜するよう延在するものである。第3長孔部523cは、第2長孔部523bに連続して形成されて該第2長孔部523bの長手方向に対して傾斜する方向に延在するものであり、より詳細には、第2長孔部523bから自身にスライダピン513が進入した際の下框22の長手方向(障子20の見付け方向)に沿って延在するものである。
このような下框側開閉ユニット50aにおいては、操作ハンドル30が閉位置にある場合、図9に示すように、下框スライダ51が左限位置(第2基準位置)に位置している。この場合、連結ピン521が第1貫通長孔511の右端部を貫通し、かつ框ピンが第2貫通長孔512の右端部を貫通するとともに連結長孔522の室外側端部を貫通しており、さらにスライダピン513が開閉長孔523の左端部、すなわち第1長孔部523aの左端部を貫通しており、これにより、ステイ部材52は下枠12と上下に重なった状態となっている。
尚、上框側開閉ユニット50bは、上框スライダ56とステイ部材57とを備えて構成されている。上框スライダ56は、左縦框(第1框)23に連結された上框(第2框)21に配設されており、この上框21の長手方向に沿って延在する長尺板状部材である。上框スライダ56の左端部は、図2に示すように、コーナードライブ35を介して上部スライダ32の上端部に連結されており、これにより上框スライダ56は、操作ハンドル30の操作による中間作動部31の駆動に伴って上框21の長手方向に沿ってスライド移動するものである。ステイ部材57は、上下構成は異なるが、下框側開閉ユニット50aを構成するステイ部材52と構成は同じである。
以上のような構成を有する建具においては、操作ハンドル30が閉位置にある場合、上部噛合部42が下限位置に位置することで上部噛合ピン41が上部噛合溝42aにおける上部傾斜溝部421の室内側端部に進入している。また、下部噛合部44が上限位置に位置することで下部噛合ピン43が下部噛合溝44aにおける下部傾斜溝部441の室内側端部に進入している。さらに下框スライダ51が左限位置に位置してステイ部材52が上枠11と上下に重なった状態となっている。これにより、開口枠10に対して障子20が閉まった状態となっている。
このような状態から操作ハンドル30が閉位置から90°回転位置まで操作されると、上部噛合部42が下限位置から中間位置までスライド移動するとともに、下部噛合部44が上限位置から中間位置までスライド移動することとなる。上部噛合部42が下限位置から中間位置までスライド移動すると、図4の(b)に示すように、上部噛合ピン41が上部傾斜溝部421を室外側に向けて相対的に移動することとなる。また、下部噛合部44が上限位置から中間位置までスライド移動すると、図5の(b)に示すように、下部噛合ピン43が下部傾斜溝部441を室外側に向けて相対的に移動することとなる。これにより、障子20の左縦框23側を室内側に向けて所定量開移動させることができる。
また、操作ハンドル30が閉位置から90°回転位置まで操作されると、下框スライダ51が左限位置から所定ストローク分だけ右方にスライド移動して中間位置(第1移動位置)に位置することとなる。このように下框スライダ51が左限位置から中間位置までスライド移動すると、スライダピン513が開閉長孔523の第1長孔部523aから第2長孔部523bに進入して該第2長孔部523bを移動することにより、ステイ部材52を開口枠10の室内側に向かって移動させつつ回動させることができる。
尚、図示していないが、上框側開閉ユニット50bにおいても上框スライダ56が所定ストローク分だけ右方にスライド移動することで該上框側開閉ユニット50bを構成するステイ部材57を開口枠10の室内側に向かって移動させつつ回動させることができる。
このようにステイ部材52,57を開口枠10の室内側に向かって移動させつつ回動させることにより、障子20の右側の縦框24(以下、「右縦框24」ともいう)側を室内側に向けて所定量開移動させることができる。
第1開閉機構40が障子20の左縦框23側を室内側に向けて所定量開移動させるとともに、第2開閉機構50が障子20の右縦框24側を室内側に向けて所定量開移動させることにより、図11や図12に示すように、障子20全体を開口枠10に対して室内側に平行に突き出した状態にすることができる。このように障子20全体を開口枠10に対して室内側に平行に突き出した状態にすることで、障子20の上下左右に開口枠10との隙間が形成され、換気性能の向上を図ることができる。
このように障子20全体が開口枠10に対して室内側に平行に突き出した状態となる場合、図5の(b)に示すように、下部噛合ピン43が下部傾斜溝部441を相対的に移動して下部縦溝部442の下方延在端部(下部傾斜溝部441の室外側延在端部)に至ることになる。この下部縦溝部442は、上下方向に沿って延在しており、室外側が開放されているわけではないので、下部縦溝部442における下方延在端部に進入する下部噛合ピン43が室外側に向けて移動することが規制されている。そのため、開口枠10に対して室内側に平行に突き出した状態にある障子20を操作ハンドル30を操作されずに室内側に向けて開移動することを抑制することができる。
このような状態から操作ハンドル30が90°回転位置から180°回転位置まで操作されると、上部噛合部42が中間位置から上限位置までスライド移動するとともに、下部噛合部44が中間位置から下限位置までスライド移動することとなる。上部噛合部42が中間位置から上限位置までスライド移動すると、図4の(c)に示すように、上部噛合ピン41が上部縦溝部422を下方に向けて相対的に移動することとなる。また、下部噛合部44が中間位置から下限位置までスライド移動すると、図5の(c)に示すように、下部噛合ピン43が下部縦溝部442を上方に向けて相対的に移動して通過域46に至ることとなる。下部噛合部44が下限位置に位置すると、ストッパ部材45は、突部45aが左縦框23の室外部23aに形成された切欠開口部23cに進入することが可能になり、通過域46に進出移動可能な状態となるが、下部噛合ピン43が通過域46に存在するので、ストッパ部材45の通過域46に対する進出移動は規制される。
上部噛合ピン41が進入する上部縦溝部422は室外側が開放されており、しかも下部噛合ピン43は通過域46に存在しているので、障子20の左縦框23側を開閉端とさせることができる。
また、操作ハンドル30が90°回転位置から180°回転位置まで操作されると、下框スライダ51が中間位置から所定ストローク分だけ右方にスライド移動して右限位置(第2移動位置)に位置することとなる。このように下框スライダ51が中間位置から右限位置までスライド移動すると、連結ピン521が第1貫通長孔511の左端部に至るとともに、框ピンが第2貫通長孔512の左端部に至る。また、スライダピン513が開閉長孔523の第2長孔部523bから第3長孔部523cに進入して該第3長孔部523cを移動して第3長孔部523cの延在端部に至る。ここで第3長孔部523cは、第2長孔部523bからスライダピン513が進入した際の下框22の長手方向(障子20の見付け方向)に沿って延在しているので、下框スライダ51とステイ部材52とは下框スライダ51が中間位置に位置する際の互いの角度関係が維持され、障子20が開閉移動されることを許容する。
尚、図示していないが、上框側開閉ユニット50bにおいても上框スライダ56が所定ストローク分だけ右方にスライド移動することで該上框側開閉ユニット50bを構成するステイ部材57と上框スライダ56との互いの角度関係が維持されて障子20が開閉移動されることを許容する。
第1開閉機構40が障子20の左縦框23側を開閉端とさせるとともに、第2開閉機構50が障子20が開閉移動されることを許容することにより、図13や図14に示すように、障子20全体を室内側に平行に突き出した状態から障子20を室内側に向けて必要な開度分だけ開移動させることができ、障子20の清掃を良好に行うことができる。
また、障子20を開移動させると下部噛合部44の通過域46に存在する下部噛合ピン43がかかる通過域46から離脱する結果、ストッパ部材45が通過域46に進出移動した状態となり、ストッパ部材45の突部45aが切欠開口部23cに進入することになる。そのため下部噛合溝44aのスライド移動が規制されることにより、操作ハンドル30を所定の位置(180°回転位置)に維持することができる。
次に開移動させた障子20を閉移動させる場合について説明する。図13及び図14に示すように開移動させた障子20を閉移動させることにより、上部噛合ピン41が上部噛合部42の上部噛合溝42a(上部縦溝部422)の延在端部に相対的に進入するとともに、下部噛合ピン43が下部噛合溝44a部の通過域46に相対的に進入することになる。このように下部噛合ピン43が通過域46に進入する結果、該通過域46に進出移動した状態にあったストッパ部材45は、該下部噛合ピン43に押圧されることでストッパばねの付勢力に抗して通過域46から退行移動する。これによりストッパ部材45の突部45aも切欠開口部23cから離脱することとなり、下部噛合溝44aのスライド移動が許容され、操作ハンドル30の操作することができる。
そして、操作ハンドル30を180°回転位置から90°回転位置まで操作されると、上部噛合部42が上限位置から中間位置までスライド移動することにより上部噛合ピン41が上部噛合部42の上部縦溝部422を相対的に移動するとともに、下部噛合部44が下限位置から中間位置までスライド移動することにより下部噛合ピン43が下部噛合部44の下部縦溝部442を相対的に移動する。また下框スライダ51が右限位置から中間位置まで移動することでスライダピン513が開閉長孔523の第3長孔部523cを移動する。これにより、図11及び図12に示すような障子20全体を室内側に平行に突き出した状態にすることができる。
さらに操作ハンドル30を90°回転位置から閉位置まで操作されると、上部噛合部42が中間位置から下限位置までスライド移動することにより上部噛合ピン41が上部噛合部42の上部傾斜溝部421を相対的に移動するとともに、下部噛合部44が中間位置から上限位置までスライド移動することにより下部噛合ピン43が下部噛合部44の下部傾斜溝部441を相対的に移動する。また下框スライダ51が中間位置から左限位置まで移動することでスライダピン513が開閉長孔523の第2長孔部523b及び第1長孔部523aを移動する。これにより、図1及び図9に示すような開口枠10に対して障子20を閉めた状態にすることができる。
以上説明したような本実施の形態である建具においては、中間作動部31、上部スライダ32、下部スライダ33、コーナードライブ34,35が操作ハンドル30の操作を伝達する連係手段を構成している。
上記建具においては、操作ハンドル30が閉位置から90°回転位置に操作されることにより、障子20全体を室内側に平行に突き出した状態にすることができるので、換気
性能の向上を図ることができる。また操作ハンドル30が90°回転位置から180°回転位置に操作されることにより、障子20全体を室内側に平行に突き出した状態から障子20を室内側に向けて必要な開度分だけ開移動させることができ、障子20の清掃を良好に行うことができる。しかも操作ハンドル30が操作されるだけで障子20の開移動パターンを調整できるので、操作性を良好なものとすることができる。従って、上記建具によれば、操作性の向上を図るとともに、換気と清掃とを良好に行うことができる。
上記建具によれば、下部噛合部44が下限位置に位置する場合において下部噛合ピン43が通過域46を通じて離脱するときには、ストッパ部材45が通過域46に対して進出移動することで下部噛合部44のスライド移動を規制するので、操作ハンドル30を180°回転位置に維持させることができる。これにより、障子20を開口枠10に対して必要な開度分だけ開閉移動させる際に操作ハンドル30が操作されることを抑制することができる。
上記建具によれば、第1開閉機構40を構成する上部噛合ピン41及び下部噛合ピン43を左縦枠13に配設したので、左縦枠13に上部噛合部42や下部噛合部44を配設するのに比して目立たなくすることができ、意匠性にも優れたものとすることができる。
上記建具によれば、第2開閉機構50を構成する下框スライダ51及び上框スライダ56にスライダピン513を形成し、かつステイ部材52,57に開閉長孔523を形成したので、下框スライダ51及び上框スライダ56における障子20の見込み方向に沿った長さが過大なものとなることを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、操作ハンドル30は、閉位置と、90°回転位置と、180°回転位置との間で回転するものであったが、本発明は、操作ハンドルの回転角度は特に限定されるものではない。
上述した実施の形態では、障子20が室内側に向けて開移動するものであったが、本発明においては、障子が室外側に向けて開移動するものであってもよい。
上述した実施の形態では、第1開閉機構40が左縦枠13と左縦框23との間に設けられ、第2開閉機構50が上枠11と上框21との間、並びに下枠12と下框22との間に設けられることにより、建具が縦すべり出し窓としての機能を有するものであったが、本発明においては、建具が横すべり出し窓としての機能を有するものであってもよい。つまり、第1開閉機構が下枠と下框との間に設けられ、第2開閉機構50が縦枠と縦框との間に設けられるものであってもよい。
10 開口枠
11 上枠
12 下枠
13 左縦枠
14 縦枠
20 障子
21 上框
22 下框
23 左縦框
24 右縦框
25 面材
30 操作ハンドル
31 中間作動部
40 第1開閉機構
40a 上部開閉ユニット
40b 下部開閉ユニット
41 上部噛合ピン
42 上部噛合部
42a 上部噛合溝
421 上部傾斜溝部
422 上部縦溝部
43 下部噛合ピン
44 下部噛合部
44a 下部噛合溝
441 下部傾斜溝部
442 下部縦溝部
45 ストッパ部材
45a 突部
46 通過域
50 第2開閉機構
50a 下框側開閉ユニット
50b 上框側開閉ユニット
51 下框スライダ
511 第1貫通長孔
512 第2貫通長孔
513 スライダピン
52 ステイ部材
521 連結ピン
522 連結長孔
523 開閉長孔
523a 第1長孔部
523b 第2長孔部
523c 第3長孔部

Claims (4)

  1. 開口枠と障子との間に介在して、障子を開口枠の見込み方向に沿って開閉移動させる開閉手段を備えた建具において、
    前記開閉手段は、
    開口枠に対して障子を閉めた際に互いに対向する障子の第1框及び開口枠の第1枠の一方に配設される噛合ピンと、その他方に配設され、噛合ピンの進入を許容するとともに第1框の長手方向に対して傾斜延在する傾斜溝部を有する噛合溝が形成された噛合部とを備え、噛合ピン及び噛合部の一方が操作ハンドルに連係手段を介して連係される第1開閉機構と、
    第1框に連結された第2框においてその長手方向に沿ってスライド移動可能に配設され、前記操作ハンドルに連係手段を介して連係されたスライド部材と、開口枠と障子とに連結されるとともに前記スライド部材と連係するステイ部材とを備えた第2開閉機構とを備えてなり、
    前記操作ハンドルが閉位置にある場合には、第1開閉機構が噛合ピン及び噛合部の一方を第1基準位置に位置させて噛合溝に噛合ピンを進入させた噛合状態とさせて障子の第1框側を開口枠に対して閉じた状態とし、かつ第2開閉機構がスライド部材を第2基準位置に位置させてスライド部材及びステイ部材の一方に配設される突起部をその他方に配設される長孔に進入させて障子の第1框の反対側を開口枠に対して閉じた状態とし、
    前記操作ハンドルが閉位置から第1開位置に操作された場合には、第1開閉機構が噛合ピン及び噛合部の一方を第1基準位置から第1変位位置までスライド移動させることにより噛合ピンを傾斜溝部に沿って移動させて障子の第1框側を開口枠に対して開移動させ、かつ第2開閉機構がスライド部材を第2基準位置から第1移動位置にスライド移動させることにより第2框の長手方向に対して傾斜延在する前記長孔を構成する第1傾斜孔部に突起部を移動させて障子の第1框の反対側を開口枠に対して開移動させるようにし、
    前記操作ハンドルが第1開位置から第2開位置に操作された場合には、第1開閉機構が噛合ピン及び噛合部の一方を第1変位位置から第2変位位置までスライド移動させることにより、噛合ピンを噛合溝から離脱させて障子の第1框側を開閉端とさせ、かつ第2開閉機構がスライド部材を第1移動位置から第2移動位置にスライド移動させることにより、第1傾斜孔部の延在方向に対して傾斜延在する前記長孔を構成する第2傾斜孔部に突起部を移動させて障子の開閉移動を許容することを特徴とする建具。
  2. 前記噛合部は、前記第1框に配設され、第2変位位置に位置する場合に通過域を通じて前記噛合溝に対する前記噛合ピンの進入及び離脱を許容するものであり、
    前記通過域に対して進退移動可能に設けられ、前記噛合部が第1基準位置及び第1変位位置に位置する場合には、第1框により通過域に対する進出移動が規制されて該通過域より退行移動した状態となることで噛合部のスライド移動を許容し、かつ前記噛合部が第2変位位置に位置する場合において噛合ピンが前記通過域に位置するときには、該噛合ピンにより通過域に対する進出移動が規制されて該延在端部より退行移動した状態となることで噛合部のスライド移動を許容する一方、噛合ピンが前記通過域を通じて離脱するときには、通過域に対して進出移動することで噛合部のスライド移動を規制するストッパ部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記第1開閉機構は、前記開口枠を構成する一方の縦枠に配設される噛合ピンと、前記障子を構成する一方の縦框に配設された噛合部とを備えてなり、前記操作ハンドルが閉位置にある場合には、該操作ハンドルに連係手段を介して連係された噛合部を第1基準位置に位置させて前記噛合溝に噛合ピンを進入させた噛合状態とさせて障子の一方の縦框側を開口枠に対して閉じた状態とし、前記操作ハンドルが閉位置から第1開位置に操作された場合には、噛合部を第1基準位置から第1変位位置までスライド移動させることにより、噛合ピンを傾斜溝部に沿って移動させて障子の一方の縦框側を開口枠に対して開移動させ、前記操作ハンドルが第1開位置から第2開位置に操作された場合には、噛合部を第1変位位置から第2変位位置までスライド移動させることにより、噛合ピンを噛合溝から離脱させて障子の一方の縦框側を開閉端とさせることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建具。
  4. 前記第2開閉機構は、前記開口枠を構成する上框及び下框のそれぞれにおいて操作ハンドルに連係手段を介して連係されるとともに上框及び下框の長手方向に沿ってスライド移動可能に配設されるスライド部材と、前記開口枠を構成する上枠及び下枠のそれぞれに連結されるとともに前記障子に連結されたステイ部材とを備えてなり、前記操作ハンドルが閉位置にある場合には、スライド部材を第2基準位置に位置させてスライド部材に形成される突起部をステイ部材に配設される長孔に進入させて障子の他方の縦框側を開口枠に対して閉じた状態とし、前記操作ハンドルが閉位置から第1開位置に操作された場合には、スライド部材を第2基準位置から第1移動位置にスライド移動させることにより、上框及び下框の長手方向に対して傾斜延在する前記長孔を構成する第1傾斜孔部に突起部を移動させて障子の他方の縦框側を開口枠に対して開移動させ、前記操作ハンドルが第1開位置から第2開位置に操作された場合には、スライド部材を第1移動位置から第2移動位置にスライド移動させることにより、第1傾斜孔部の延在方向に対して傾斜延在する前記長孔を構成する第2傾斜孔部に突起部を移動させて障子の開閉移動を許容するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の建具。
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