JP2009131621A - 野球またはソフトボール用捕球具 - Google Patents

野球またはソフトボール用捕球具 Download PDF

Info

Publication number
JP2009131621A
JP2009131621A JP2008277158A JP2008277158A JP2009131621A JP 2009131621 A JP2009131621 A JP 2009131621A JP 2008277158 A JP2008277158 A JP 2008277158A JP 2008277158 A JP2008277158 A JP 2008277158A JP 2009131621 A JP2009131621 A JP 2009131621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finger
easily deformable
bag
leather
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008277158A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5476640B2 (ja
Inventor
Norifumi Ito
則史 伊藤
Kei Kato
慶 加藤
Daisuke Furukawa
大輔 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mizuno Corp
Original Assignee
Mizuno Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mizuno Corp filed Critical Mizuno Corp
Priority to JP2008277158A priority Critical patent/JP5476640B2/ja
Publication of JP2009131621A publication Critical patent/JP2009131621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5476640B2 publication Critical patent/JP5476640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gloves (AREA)

Abstract

【課題】人差指、中指、薬指および小指を受け入れ可能な複数の指袋等を容易に操作することができ、捕球動作やボールを把持し易い野球またはソフトボール用捕球具を提供する。
【解決手段】野球用またはソフトボール用捕球具は、人差指袋121の付根部と中指袋122の付根部との間、中指袋122の付根部と薬指袋123の付根部との間、薬指袋123の付根部と小指の付根部との間に位置し、各付根部を連結する複数の第1指股部151,第2指股部152,第3指股部153と、親指袋のウエブ部111側の側面部、およびウエブ部の底部とを連設する親指袋連設部と、人差指袋121のウエブ部側の側面部、およびウエブ部の底部とを連設する人差指袋121連設部とを備え、第1指股部151,第2指股部152,第3指股部153、親指袋連設部および人差指袋連設部の中の少なくとも一箇所に、小さい力で変形可能な易変形部を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、野球またはソフトボール用捕球具に関する。
従来から使用者が野球ボールやソフトボールを捕球するためのグローブが各種提案されている。
たとえば、実開昭57−109863号公報に記載されたグローブは、人差指の指腹面外皮部と、中指の指腹面外皮部と、小指の指腹面外皮部と、各指腹面外皮部に設けられた耳部に縫着された細帯片とを備えている。
このグローブにおいては、回転やひねりが加えられたボールの衝撃が指の付根部分に作用したとしても、当該指の付根部分の縫合が解けたり、破損したりすることが抑制されている。
実開昭57−173772号公報に記載された野球・ソフトボール用グラブにおいても、指形股間に位置する縫着部の糸切れや破損の減少が図られている。この野球・ソフトボール用グラブにおいては、捕球面皮のうち、指形股間の基部が位置する部分に指先方向に弧状凸部を設けて、この弧状凸部を背面皮に縫着している。これにより、指形股間の基部に捕球面皮が盛り上がり、弧状凸部の縫着部が沈む。このようにして、縫着部の糸切れなどが図られている。
実開昭57−109863号公報 実開昭57−173772号公報
上記従来の野球またはソフトボール用捕球具においては、使用者がボールを捕球したり、ボールを握ったりする際に、人差指や中指等を収容する指袋同士が接触したり干渉したりする。このため、ボールを捕球するために各指袋を変形させ難くなっており、使用者は、捕球時やボールを把持する際に、大きな力を要し、各指袋をスムーズに操作し難くなっている。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、人差指、中指、薬指および小指を受け入れ可能な複数の指袋等を容易に操作することができ、捕球動作やボールを把持し易い野球またはソフトボール用捕球具を提供することである。
本発明に係る野球またはソフトボール用捕球具は、使用者の親指を受け入れ可能な親指袋と、使用者の人差指を受け入れ可能な人差指袋、使用者の中指を受け入れ可能な中指袋、使用者の薬指を受け入れ可能な薬指袋、および使用者の小指を受けれ可能な小指袋を含む指袋と、親指袋と人差指袋との間に設けられたウエブ部と、人差指袋の付根部と中指袋の付根部との間、中指袋の付根部と薬指袋の付根部との間、薬指袋の付根部と小指の付根部との間に位置し、各付根部を連結する複数の指股部と、親指袋のウエブ部側の側面部、およびウエブ部の底部とを連設する親指袋連設部と、人差指袋のウエブ部側の側面部、およびウエブ部の底部とを連設する人差指袋連設部とを備える。そして、指股部、親指袋連設部および人差指袋連設部の中の少なくとも一箇所に易変形部を設け、この易変形部は、易変形部に対して隣り合う部分であって、指袋または親指袋の手甲側に位置する部分よりも小さい力で変形可能とする。
好ましくは、使用者の手掌側に配置された受球面革、および使用者の手甲側に配置され、受球面革に結合される背面革を含む表革と、手甲革および手掌革で構成され、表革の内部に挿入された裏革とをさらに備える。さらに、上記易変形部は、背面革に設けられ、該易変形部は、背面革よりも薄肉に形成する。
好ましくは、使用者の手掌側に配置された受球面革、および使用者の手甲側に配置され、受球面革に結合される背面革を含む表革と、手甲革および手掌革で構成され、表革の内部に挿入された裏革とをさらに備える。そして、上記易変形部は、背面革に設けられ、該易変形部は、背面革よりも軟らかい材料で構成する。
好ましくは、使用者の手掌側に配置された受球面革、および使用者の手甲側に配置され、受球面革に結合される背面革を含む表革と、手甲革および手掌革で構成され、表革の内部に挿入された裏革とをさらに備える。そして、上記易変形部は、背面革に設けられ、該易変形部は、背面革より伸縮性の大きい材料で構成する。
好ましくは、上記易変形部は、指袋の長手方向に延びる。好ましくは、上記易変形部は、易変形部が位置する指股部の両側に位置する指袋の側面上を延びる第1側面易変形部および第2側面易変形部を含む。そして、上記第1側面易変形部は、第2側面易変形部よりも指袋の先端部側まで延在する。
本発明に係る野球またはソフトボール用捕球具は、他の局面では、使用者の手掌側に配置された受球面革および使用者の手甲側に配置され、前記受球面革に結合される背面革と、前記受球面革および前記背面革とが結合されることで形成され、使用者の親指を受け入れ可能な親指袋と、使用者の人差指を受け入れ可能な人差指袋、使用者の中指を受け入れ可能な中指袋、使用者の薬指を受け入れ可能な薬指袋、および使用者の小指を受けれ可能な小指袋を含み、前記受球面革および前記背面革を結合させることで形成される指袋と、前記人差指袋の付根部と前記中指袋の付根部との間、前記中指袋の付根部と前記薬指袋の付根部との間、前記薬指袋の付根部と前記小指の付根部との間に位置し、前記各付根部を連結する複数の指股部とを備える。そして、上記記背面革には、前記指袋の挿入口の開口縁部のうち手甲側に位置する部分を規定するヘリ部が形成され、前記背面革のうち、前記各指股部を通る仮想線と前記ヘリ部との間に位置する部分に易変形部を設け、前記易変形部は、該易変形部に対して隣り合う部分であって、前記指袋または親指袋の手甲側に位置する部分よりも小さい力で変形可能とされる。
本発明に係る野球またはソフトボール用捕球具は、他の局面では、使用者の手掌側に配置された受球面革および使用者の手甲側に配置され、受球面革に結合される背面革と、受球面革および背面革が結合されることで形成され、使用者の親指を受け入れ可能な親指袋と、使用者の人差指を受け入れ可能な人差指袋、使用者の中指を受け入れ可能な中指袋、使用者の薬指を受け入れ可能な薬指袋、および使用者の小指を受けれ可能な小指袋を含み、受球面革および背面革を結合させることで形成される指袋と、人差指袋の付根部と中指袋の付根部との間、中指袋の付根部と薬指袋の付根部との間、薬指袋の付根部と小指の付根部との間に位置し、各付根部を連結する複数の指股部と、指股部に設けられた易変形部とを備える。そして、上記指股部は、人差指袋の付根部と中指袋の付根部との間に位置する第1指股部と、中指袋の付根部と薬指袋の付根部との間に位置する第2指股部と、薬指袋の付根部と小指の付根部との間に位置する第3指股部とを含み、易変形部は、第1指股部に設けられた第1易変形部と、第2指股部に設けられた第2易変形部と、第3指股部に設けられた第3易変形部とを含み、第3易変形部は第1易変形部および第2易変形部よりも同一の外力による変形量が大きくなるように形成される。
好ましくは、上記第3易変形部の面積は、第1易変形部および第2易変形部の面積よりも広い。好ましくは、上記第3易変形部は、第1および第2易変形部よりも薄く形成される。
本発明に係る野球またはソフトボール用捕球具は、他の局面では、使用者の手掌側に配置された受球面革および使用者の手甲側に配置され、受球面革に結合される背面革と、受球面革および背面革が結合されることで形成され、使用者の親指を受け入れ可能な親指袋と、使用者の人差指を受け入れ可能な人差指袋、使用者の中指を受け入れ可能な中指袋、使用者の薬指を受け入れ可能な薬指袋、および使用者の小指を受けれ可能な小指袋を含み、受球面革および背面革を結合させることで形成される指袋と、人差指袋の付根部と中指袋の付根部との間、中指袋の付根部と薬指袋の付根部との間、薬指袋の付根部と小指の付根部との間に位置し、各付根部を連結する複数の指股部と、指股部に設けられた易変形部とを備える。そして、上記指股部は、人差指袋の付根部と中指袋の付根部との間に位置する第1指股部と、中指袋の付根部と薬指袋の付根部との間に位置する第2指股部と、薬指袋の付根部と小指の付根部との間に位置する第3指股部とを含み、易変形部は、第1指股部に設けられた第1易変形部と、第2指股部に設けられた第2易変形部と、第3指股部に設けられた第3易変形部とを含み、第2易変形部は、第1易変形部および第3易変形部よりも同一の外力に対する変形量が大きい。
好ましくは、上記第2易変形部の面積は、第1易変形部および第3易変形部の面積よりが広い。好ましくは、上記第2易変形部は、第1および第3易変形部よりも薄く形成される。
本発明に係る野球またはソフトボール用捕球具によれば、人差指、中指、薬指および小指を受け入れ可能な複数の指袋等の操作性を向上させることができ、捕球動作やボールを把持する動作を容易に行うことができる。
本発明に係る捕球具(野球またはソフトボール用捕球具)100について、図1から図27を用いて説明する。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る捕球具100の背面図であり、図2は、図1に示された捕球具100の正面図である。これら図1および図2に示すように、捕球具100は、挿入される使用者の手甲側に配置される背面革131および手掌側に配置される受球面革132を含む表革130を備えている。
受球面革132の中央部には、野球の硬式ボール、軟式ボールおよびソフトボール(以下、単に「ボール」としたときには、軟式ボール、硬式ボール、およびソフトボールのいずれも含むものとする。)を受け止めるポケット部が設けられている。
そして、表革130は、使用者の親指を受け入れ可能な親指用袋110と、使用者の親指以外の指を受け入れ可能な指袋120とを備えている。
また、捕球具100は、使用者が各指袋120内に指を挿入する際に、使用者の手が挿入される手挿入部133を備えている。この手挿入部133は、使用者の手の各中手骨が位置する部分を覆うように設けられたベルト134と、使用者の手の各中手指節関節が位置する部分が外方に露出する開口部136が規定された開口規定部135とを備えている。なお、中手指節関節は、中手骨と、中手骨の指先側に位置する基節骨との間に位置している。
指袋120は、使用者の人差指を受け入れ可能な人差指用袋(指袋)121と、中指を受け入れ可能な中指用袋122と、薬指を受け入れ可能な薬指用袋123と、小指を受け入れ可能な小指用袋124とを備えている。親指用袋110と人差指用袋121との間には、ウエブ部111が設けられている。
ここで、人差指用袋121、中指用袋122、薬指用袋123および小指用袋124は、手掌側に設けられた受球面革132と、手甲側に配置され、受球面革132に縫着された指袋背面革210とによって規定されている。
図3は、指袋背面革210の展開平面図である。この図3に示すように、指袋背面革210は、人差指側面背面革215と、第1指背面革231と、第2指背面革232と、第3指背面革233と、小指側面背面革214とを備えている。図4は、第1指背面革231と、第2指背面革232との接続部における断面図であり、図5から図7は、それぞれ、第1指背面革231と、第2指背面革232と、第3指背面革233との各平面図である。
図4に示すように、第1指背面革231と第2指背面革232とは、いずれも、帯革222に縫着されており、互いに一体とされている。このように、帯革222を介して、第1指背面革231と第2指背面革232とを縫着することで、縫着部が表面に露出することを抑制することができ、糸がボールからの衝撃等によって切れたり、解けたりすることを抑制することができる。
そして、図3において、人差指側面背面革215と第1指間背面革211とは、いずれも帯革221に縫着されており、互いに連結されている。さらに、第2指背面革232と第3指背面革233とは、いずれも、帯革223を介して縫着されており、互いに連結されている。さらに、第3指背面革233と小指側面背面革214とは、いずれも、帯革224に縫着されており、互いに連結されている。
ここで、図1および図3において、指袋背面革210が受球面革132に縫着されると、人差指側面背面革215は、ウエブ部111と対向する人差指用袋121の側面と、人差指用袋121の手甲側に位置する上面のうち、ウエブ部111側に位置する部分と、人差指用袋121の付根部から開口規定部135まで達する部分を規定する。
第1指背面革231は、中指用袋122と対向する人差指用袋121の側面と、人差指用袋121と対向する中指用袋122の側面と、第1指股部151から開口規定部135まで達する部分と、人差指用袋121の手甲側に位置する上面のうち中指用袋122側に位置する部分と、中指用袋122の手甲側に位置する上面のうち、人差指用袋121側に位置する部分とを規定する。
第2指背面革232は、薬指用袋123と対向する中指用袋122の側面と、中指用袋122と対向する薬指用袋123の側面と、第2指股部152から開口規定部135まで達する部分と、中指用袋122の手甲側に位置する上面のうち薬指用袋123側に位置する部分と、薬指用袋123の手甲側に位置する上面のうち中指用袋122側に位置する部分とを規定する。
第3指背面革233は、小指用袋124と対向する薬指用袋123の側面と、薬指用袋123と対向する小指用袋124の側面と、第3指股部153から開口規定部135まで達する部分と、薬指用袋123の手甲側に位置する上面のうち小指用袋124側に位置する部分と、小指用袋124の手甲側に位置する上面のうち薬指用袋123側に位置する部分とを規定する。
小指側面背面革214は、小指用袋124の側面および小指用袋124の側面から手挿入部133まで達する部分とを規定する。
第1指背面革231は、人差指用袋121の一方の側面および上面の一部と、中指用袋122の一方の側面および上面の一部とを規定し、第1指股部151およびその近傍から退避するように湾曲し、手挿入部133まで延びる第1指間背面革211と、第1指股部151およびその周囲に位置する部分に設けられ、第1指間背面革211に縫着された第1易変形部191とを備えている。
第2指背面革232は、中指用袋122の他方の側面および上面の一部と、薬指用袋123の一方の側面および上面の一部とを規定し、第2指股部152およびその近傍から退避するように湾曲し、手挿入部133にまで達する第2指間背面革212と、第2指股部152およびその近傍に設けられ、第2指間背面革212に縫着された第2易変形部192とを備えている。
第3指背面革233は、薬指用袋123の他方の側面および上面の一部と、小指用袋124の一方の側面および上面の一部を規定し、第3指股部153およびその近傍から退避するように湾曲しつつ、手挿入部133に向けて延びる第3指間背面革213と、第3指股部153およびその近傍に位置する部分に設けられ、第3指間背面革213に縫着された第3易変形部193とを備えている。
そして、第1易変形部191、第2易変形部192、および第3易変形部193は、いずれも、第1易変形部191、第2易変形部192、および第3易変形部193の両側に位置し、各人差指用袋121、中指用袋122、薬指用袋123の手甲側に位置する第1指間背面革211、第2指間背面革212および第3指間背面革213よりも、小さな力で変形可能とされている。
たとえば、第1易変形部191の厚み、第2易変形部192の厚み、および、第3易変形部193の厚みは、第1指間背面革211の厚み、第2指間背面革212の厚み、および、第3指間背面革213の厚みよりも薄く形成されている。これにより、第1易変形部191、第2易変形部192、および第3易変形部193は、いずれも、第1指間背面革211、第2指間背面革212および第3指間背面革213よりも、小さな力で変形させることができる。
この場合には、たとえば、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193と、第1指間背面革211、第2指間背面革212および第3指間背面革213とは、人工皮革や天然皮革などを採用することができる。
また、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193を第1指間背面革211、第2指背面革232および第3指背面革233とは、別の材料により構成してもよい。たとえば、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193を、第1指間背面革211、第2指間背面革212および第3指間背面革213より軟らかい材料で構成してもよい。
この場合には、たとえば、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193をニット素材であるツーウェイトリコット生地等から構成し、第1指間背面革211、第2指間背面革212および第3指間背面革213を天然皮革、人工皮革等により構成する場合等が挙げられる。さらに、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193を第1指間背面革211、第2指間背面革212および第3指間背面革213よりも伸縮性の大きい材料から構成してもよい。たとえば、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193をニット素材であるツーウェイトリコット生地等から構成する。
なお、本実施の形態1においては、人差指側面背面革215および小指側面背面革214も、第1指間背面革211、第2指間背面革212および第3指間背面革213と同様の材料および厚みとされている。
図8は、受球面革132側から見たときの第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153を示す斜視図である。この図8に示すように、第1易変形部191は、背面革131側に位置している。そして、人差指用袋121、中指用袋122、薬指用袋123および小指用袋124の手掌側は、受球面革132の人差指腹部141、中指腹部142、薬指腹部143、小指腹部144によって規定されている。なお、受球面革132は、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193よりも変形し難くなっている。たとえば、受球面革132は、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193よりも厚い天然皮革や人工皮革によって構成されている。なお、各指袋120は、隣り合う指袋120の先端部同士間で、革紐145によって連結されている。
ここで、図1において、使用者は、ボールを捕球する際やボールを把持する際に、親指、中指、薬指、小指に力を加えて、中指用袋122、薬指用袋123および小指用袋124と、親指用袋110とを近接させるように捕球具100を変形させる。
この際、第1指股部151および第1指股部151から手挿入部133までの間に位置する部分が受球面側に向けて屈曲する。そして、第1指股部151の近傍であって、人差指用袋121の側面部分と、第1指股部151の近傍であって、中指用袋122の側面部分とが互いに近接および当接するように変位する。
そして、第2指股部152、第3指股部153およびこれらの近傍においても、上記第1指股部151およびその近傍と同様の変形が生じる。
ここで、投手、二塁手、三塁手、遊撃手が、横捕りおよび縦捕りしたときの捕球具の変形状態について測定した結果を図9から図20に示す。なお、この捕球具の変形状態を測定する際には、使用者が、複数のセンサが設けられた捕球具を装着し、そして、ボールを把持するように捕球具を閉じた際に、各センサの変位を測定して、捕球具の各所における変位量を測定する。なお、図9から図20において、捕球具のモデルを複数の要素に区分して、捕球動作時に大きく変位した要素については、丸印を付し、特に、大きく変位した要素については、二重丸印を付している。
図9は、投手が捕球具を装着して、横捕りしたときにおける補球具の変形状態を示した捕球具モデルの正面図であり、図10は、図9に示された捕球具モデルの側面図である。図9および図10に示されるように、投手が横捕りする際には、人差指用袋の付根部と中指用袋の付根部との間に位置する指股部と、中指用袋の付根部と薬指用袋の付根部との間に位置する指股部と、薬指用袋の付根部と小指用袋の付根部との間に位置する指股部と、これら各指股部から手挿入部までの間が大きく変位していることが分かる。
図11は、二塁手が横捕りしたときにおける捕球具の変形状態を示した捕球具モデルの正面図であり、図12は、図11に示された捕球具モデルの側面図である。これら、図11および図12に示されるように、二塁手が横捕りする際においても、人差指用袋の付根部と中指用袋の付根部との間に位置する指股部と、中指用袋の付根部と薬指用袋の付根部との間に位置する指股部と、薬指用袋の付根部と小指用袋の付根部との間に位置する指股部と、これら各指股部から手挿入部までの間が大きく変位していることが分かる。
図13は、遊撃手が横捕りしたときにおける捕球具の変形状態を示した捕球具モデルの正面図であり、図14は、図13に示された捕球具モデルの側面図である。この図13および図14に示されるように、遊撃手が横捕りしたときには、人差指用袋の付根部と中指用袋の付根部との間に位置する指股部と、薬指用袋の付根部と小指用袋の付根部との間に位置する指股部と、これら指股部から手挿入部との間に位置する部分とが大きく変位していることが分かる。
図15は、外野手が縦捕りしたときにおける捕球具の変形状態を示す捕球具モデルの正面図であり、図16は、図15に示された捕球具モデルの側面図である。これら、図15および図16に示されるように、外野手が縦捕りすると、薬指用袋の付根部と、小指用袋の付根部分との間に位置する指股部と、この指股部から手挿入部までの間に位置する部分が、大きく変位していることが分かる。
図17は、遊撃手が縦捕りしたときのおける捕球具の変形状態を示す捕球具モデルの正面図であり、図18は、図17に示された捕球具の側面図である。これら、図17および図18に示されるように、遊撃手が縦捕りしたときには、薬指用袋の付根部と小指用袋の付根部との間に位置する指股部と、この指股部から手挿入部との間に位置する部分が大きく変位していることが分かる。
図19は、三塁手が縦捕りしたときにおける捕球具の変形状態を示す捕球具モデルの正面図であり、図20は、図19に示された捕球具モデルの側面図である。これら図19および図20に示されるように、薬指用袋の付根部と小指用袋の付根部との間に位置する指股部と、この指股部と手挿入部との間に位置する部分とが大きく変位していることが分かる。
このように、図9から図20に示されるように、各種の守備位置で縦捕りや横捕りをした際に、図1に示す第1指股部151と、第2指股部152と、第3指股部153とが位置する部分が大きく変位することが分かる。
その一方で、図1および図3に示すように、本実施の形態1に係る捕球具100においては、第1指股部151と、第2指股部152と、第3指股部153とが位置する部分には、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193が形成されており、使用者は、容易に当該部分を変形させることができる。このため、使用者は、ボールの捕球動作をスムーズに行うことができ、落球等の弊害の発生を抑制することができる。
特に、当該第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153が位置する部分は、通常状態から捕球状態に変形するときに変位量が大きいため、当該部分に第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193を配置させることで、使用者が捕球具100を変形させるために要する力を大きく低減させることができる。
さらに、本実施の形態1に係る捕球具100においては、第1易変形部191は、第1指股部151から人差指用袋121または中指用袋122の先端部側および手挿入部133側に向けて延びており、人差指用袋121および中指用袋122の長手方向に長尺に延びている。また、他の第2指股部152および第3指股部153も第1指股部151と同様に長尺に形成されている。このため、第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153の近傍に位置する部分をも容易に変形させることができ、捕球具100を通常状態の形状から捕球状態における形状に容易に変形させることができる。
各第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193は、それぞれ、第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153から手挿入部133に向けて延びる第1指間部161、第2指間部162および第3指間部163を備えている。
ここで、上記図9から図20に示されるように、捕球する際に、第1指股部151に対して手挿入部133側に位置する部分や、第2指股部152に対して手挿入部133側に位置する部分や、第3指股部153に対して手挿入部133側に位置する部分も大きく変形させる必要が生じる。その一方で、本実施の形態1に係る捕球具100によれば、第1指股部151に対して手挿入部133側に位置する部分や、第2指股部152に対して手挿入部133側に位置する部分や、第3指股部153に対して手挿入部133側に位置する部分には、第1指間部161、第2指間部162または第3指間部163が位置しており、当該部分を容易に変形させることができ、捕球動作に要する力を低減させることができる。これにより、捕球動作等をスムーズに行うことができる。
ここで、図5において、第1易変形部191のうち、親指用袋110側に位置する側辺部251は、側辺部251の長手方向(第1指股部151から手挿入部133に向かう方向)の中央部またはその近傍にて、親指用袋110側に向けて膨出するように湾曲状に延びている。さらに、他方の側辺部253は、側辺部253の長手方向中央部またはその近傍において、第2易変形部192に近接するように湾曲している。そして、側辺部251の手挿入部133側の端部と、側辺部253の手挿入部133側の端部とが接続されて、円弧状の底部252が形成されている。このため、第1易変形部191の幅は、第1指股部151から手挿入部133側に向かうに従って幅が広がるように形成されており、第1易変形部191のうち、第1指股部151に対して手挿入部133側に隣り合う部分の幅が最も幅(各指袋の短手方向の長さ)が最も大きくなっている。
また、図6において、第2易変形部192の側辺部のうち、人差指用袋121側に位置する側辺部254は、側辺部254の長手方向中央部またはその近傍において、第1易変形部191に近接するように湾曲している。さらに、他方の側辺部256は、側辺部256の長手方向中央部またはその近傍において、第3易変形部193に近接するように湾曲している。そして、側辺部254の手挿入部133側の端部と、側辺部256の手挿入部133側の端部とが連設されて、円弧状の底部255が形成されている。
このため、第2易変形部192は、第2指股部152から手挿入部133側に向かうに従って、幅が広くなるように形成されており、第2易変形部192のうち、第2指股部152に対して手挿入部133側に隣り合う部分が最も幅が大きくなっている。
また、図7において、第3易変形部193の側辺部のうち、中指用袋122側に位置する側辺部257は、側辺部257の長手方向中央部またはその近傍において、第2易変形部192に近接するように湾曲している。さらに、他方の側辺部259は、側辺部259の長手方向中央部またはその近傍において、第3指間背面革213の辺部に近接するように湾曲している。そして、側辺部257の手挿入部133側の端部と、側辺部259の手挿入部133側の端部とが連設して、円弧状の底部258が形成されている。
このため、第3易変形部193は、第3指股部153から手挿入部133側に向かうに従って、幅が広くなるように形成されており、第3易変形部193のうち、第3指股部153に対して手挿入部133側に隣り合う部分の幅が、最も大きくなっている。
ここで、図9、図13、図19に示されるように、捕球形態によっては、第1指股部151、第2指股部152、第3指股部153から手挿入部133側に向かうに従って、大きく変位する領域が広がり、第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153と、手挿入部133との中間およびその近傍において、変位する領域が最も広がっていることが分かる。
本実施の形態1に係る捕球具100によれば、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193は、第1指股部151、152および第3指股部153から手挿入部133に向かうに従って幅広に形成されており、第1指股部151、第2指股部152、第3指股部153と手挿入部133との中間およびその近傍において最も幅広となるように形成されているため、上記、図9、図13、図19に示されるような捕球形態においても容易に捕球具100を変形させることができる。
第1易変形部191は、第1指股部151から人差指用袋121の先端部に向けて延び、人差指用袋121の側面に設けられた人差指側面易変形部171と、中指用袋122の側面に設けられた中指側面易変形部172とを備えている。第2易変形部192は、第2指股部152から中指用袋122の先端部に向けて延び、中指用袋122の側面に設けられた中指側面易変形部173と、薬指用袋123の先端部に向けて延び、薬指用袋123の側面上に形成された薬指側面易変形部174とを備えている。また、第3易変形部193は、第3指股部153から薬指用袋123の先端部に向けて延び、薬指用袋123の側面上に形成された薬指側面易変形部175と、第3指股部153から小指用袋124の先端部に向けて延び、小指用袋124の側面上に形成された小指側面易変形部176とを備えている。
ここで、捕球具100を通常状態における形状からボールを把持するときの形状に変形させるときには、使用者は、少なくとも、隣り合う指袋120の側面部同士を接触させると共に変形させるための力を捕球具100に加える必要がある。その一方で、この捕球具100においては、指袋120のうち、隣り合う指袋120の側面部と当接する部分には、容易に変形可能な側面易変形部が設けられており、人差指側面易変形部171と中指側面易変形部172とを当接させると共に変形させ、また、中指側面易変形部173と薬指側面易変形部174とを当接させると共に変形させ、さらに、薬指側面易変形部175と小指側面易変形部176とを当接させると共に変形させる際に、使用者が加える力を低減することができる。
ここで、図1および図3において、人差指用袋121の手甲部側は、第1易変形部191が位置する第1指股部151に対して隣り合う位置に設けられている。そして、帯革221は、人差指用袋121の手甲部の幅方向(各指袋の配列方向)の中央部を通り、人差指用袋121の長手方向に延びる中心線L2上に位置している。
さらに、中指用袋122の手甲部側は、第1易変形部191が位置する第1指股部151に対して、隣り合う位置に設けられている。そして、帯革222は、中指用袋122の幅方向中央部を通り、中指用袋122の長手方向に延びる中心線L1上に位置している。なお、この中心線L1と中心線L2との交点を交点Pとする。
第1指股部151の先端部は、V字状に括れた頂点部Qとされており、この頂点部Qと、交点Pとを通る仮想直線を通る基準線L3とする。
そして、第1易変形部191は、基準線L3に対して中心線L1側に位置する第1中心側易変形部195Lと、基準線L3に対して中心線L2側に位置する第2中心側易変形部195Rとを含む。
ここで、本実施の形態1に係る捕球具100においては、基準線L3に対して垂直な方向における第1中心側易変形部195Lの幅R1は、基準線L3に対して垂直な方向における第2中心側易変形部195Rの幅R2よりも大きく形成されている。
また、同様に、第2易変形部192においても、第2易変形部192のうち、第2易変形部192の基準線(図示せず)に対して、帯革223側に位置する部分の幅は、基準線に対して帯革222側に位置する部分の幅よりも大きく形成されている。
さらに、第3易変形部193においても、第3易変形部193のうち、第3易変形部193の基準線(図示せず)に対して、帯革224側に位置する部分の幅は、基準線に対して帯革223側に位置する部分の幅よりも大きく形成されている。
このように、各第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193を構成することで、捕球動作やボールを把持する動作を容易に行うことができる。
なお、基準線L3に対して垂直な方向における第1中心側易変形部195Lの幅R1を、基準線L3に対して垂直な方向における第2中心側易変形部195Rの幅R2よりも小さく形成してもよい。
また、同様に、第2易変形部192においても、第2易変形部192のうち、第2易変形部192の基準線(図示せず)に対して、帯革223側に位置する部分の幅を、基準線に対して帯革222側に位置する部分の幅よりも小さく形成してもよい。
さらに、第3易変形部193においても、第3易変形部193のうち、第3易変形部193の基準線(図示せず)に対して、帯革224側に位置する部分の幅を、基準線に対して帯革223側に位置する部分の幅よりも小さく形成してもよい。すなわち、各第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193を各々の基準線に対して、非対称に形成することが考えられる。
図21は、第1指間背面革211の平面図であり、図22は、第2指間背面革212の平面図であり、図23は、第3指間背面革213の平面図である。
図21に示すように、第1指間背面革211には、切欠部271が形成されており、この切欠部271の外周縁部に沿って、第1易変形部191の外周縁部が縫着される。これにより、第1易変形部191が第1指間背面革211によって覆われずに外部に露出可能となっている。
この切欠部271の内周縁部のうち、一方の側辺部261および他方の側辺部263は、その長手方向の中央部またはその近傍において、互いに最も離間するように湾曲している。また、図22に示すように、第2指間背面革212においても、切欠部272が形成されている。そして、この切欠部272の側辺部264および側辺部266は、その長手方向中央部またはその近傍において、互いに最も離間するように湾曲している。さらに、図23に示された第3指間背面革213にも、切欠部273が形成されている。この切欠部273においても、側辺部267および側辺部269は、その長手方向中央部にて、互いに最も離れるように湾曲している。
このため、捕球具100を通常の状態から捕球状態に変形させた際に、側辺部261と側辺部263とが当接したり、側辺部264と側辺部266とが当接したり、さらには、側辺部267と側辺部269とが当接することを抑制することができる。このように、第1指間背面革211、第2指間背面革212および第3指間背面革213の各側辺部同士の接触を抑制することで、捕球具100を変形させる際に要する力が大きくなることを抑制することができる。
図21から図23において、切欠部271の内周縁部のうち、最も手挿入部133側に位置する底部262は、円弧状に湾曲しており、他の第2指間背面革212および第3指間背面革213も同様に円弧状に湾曲している。このため、捕球具100が変形した際においても、各底部262、底部265および底部268に応力が集中し難くなっている。これにより、繰り返し捕球動作を行ったとしても、各底部262、底部265および底部268およびその近傍が劣化することを抑制することができる。
さらに、上記のように切欠部271,切欠部272および切欠部273の内周縁部は、曲線状に湾曲しているため、使用者の力の入れ具合によって、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193の屈曲端が、各底部262、底部265および底部268に位置しなくとも、切欠部271,切欠部272および切欠部273の内周縁部の内周縁部のいずれの位置であっても、屈曲端となりえる。すなわち、局所での変形を伴わず、各種力の入れ具合、力の入れ方であっても、その態様に合わせて、各第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193が変形することができ、スムーズな捕球動作を行うことができる。
図1において、第1易変形部191の中指側面易変形部172は、人差指側面易変形部171よりも、指袋120の先端部側まで延びている。第2易変形部192の薬指側面易変形部174は、中指側面易変形部173よりも指袋120の先端部側に延びている。第3易変形部193の小指側面易変形部176は、薬指側面易変形部175よりも指袋120の先端部側にまで延びている。
ここで、図1に示すように、第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153より指袋120の先端部側では、各指袋120同士間に隙間が形成されている。このため、図9から図20に示すように、指袋120のうち、第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153より指袋120の先端部側に位置する部分は、第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153より手挿入部133側に位置する部分より変位量は小さくなっている。
そこで、上記のように、人差指側面易変形部171を中指側面易変形部172より短くし、さらに、中指側面易変形部173を薬指側面易変形部174よりも短くし、また、薬指側面易変形部175の長さを小指側面易変形部176よりも短くすることで、人差指用袋121、中指用袋122、薬指用袋123の強度を保ちつつ、捕球時において要する力の低減を図ることができる。
なお、本実施の形態1に係る捕球具100においては、上記のように各易変形部は、2つの側面易変形部を備えているが、いずれか一方のみとしてもよい。これにより、各指袋120の強度をより確保することができる。
また、本実施の形態においては、各第1指股部151、第2指股部152および第3指
股部153に、それぞれ、第1易変形部191、第2易変形部192または第3易変形部193を設けているが、これに限られず、いずれか一箇所に設けるようにしてもよい。
さらに、図1から図8に示す例においては、人差指用袋121の付根部と中指用袋122の付根部との間、中指用袋122の付根部と薬指用袋123の付根部との間および薬指用袋123の付根部と小指用袋124の付根部との間に位置する各第1指股部151、第2指股部152および第2指股部152に第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193を配置しているが、これに限られない。たとえば、親指用袋110の手甲側に位置する部分であって、親指用袋110とウエブ部111との連設部が位置する部分に第4易変形部等を設けてもよい。
図28は、本実施の形態1に係る捕球具100の変形例を示し、親指用袋110側から側面視したときの捕球具100の概略構成を示す側面図である。さらに、図29は、図28に示された捕球具100の人差指用袋121とウエブ部111との連設部およびその近傍の概略構成を示す斜視図である。なお、これら図28および図29においては、革紐は省略している。
ここで、図28に示すように、第4易変形部194は、親指用袋110のウエブ部111側の側面部と、ウエブ部111の底部200とを連設する連設部(親指袋連設部)164に設けられている。なお、底部200は、ウエブ部111は、図29に示す人差指用袋121の連設部(人差指袋連設部)165と親指用袋110の連設部164との間に設けられ、連設部165と連設部164とを連設するように延びている。
第4易変形部194は、連設部164から親指用袋110の先端部に向けて延びる親指側面易変形部177と、底部200に沿って延びる底部易変形部178と、連設部164から図1に示す手挿入部133に向けて延びる第4指間部217とを備えている。
ここで、図10、図12、図14、図18および図20に示すように、捕球動作を行う際には、親指用袋110のうち、ウエブ部111側の側面部と、ウエブ部111の底部200と連設部164およびその近傍が大きく変形していることが分かる。
その一方で、上記のように、連設部164およびその周囲を含む部分には、第4易変形部194が設けられており、容易に変形可能となっている。このため、使用者が捕球等する際に、容易に当該部分を変形させることができ、スムーズな捕球動作を行うことができる。
また、ボールを受け入れ可能な捕球具100の通常の状態から、ホールを捕球する捕球状態に捕球具100を変形させる際には、ウエブ部111は、湾曲するように変形する。このため、ウエブ部111の底部200も湾曲するように変形する。
この際、第4易変形部194は、底部易変形部178を備えているため、捕球時に、底部200を容易に変形させることができ、使用者が捕球具100に加える力を低減させることができる。
特に、上記図10等に示されるように、捕球具100を捕球状態に変形させると、連設部164から図1に示す手挿入部133の間に位置する部分も大きく変形する。そして、この第4易変形部194は、連設部164から手挿入部133側に向けて延びる第4指間部217を備えており、当該部分をも容易に変形させることができる。
さらに、図29に示すように、捕球具100は、人差指用袋121のウエブ部111側の側面部とウエブ部111の底部200とを連設する連設部165およびその周囲を含む部分に設けられた、第5易変形部195を備えている。このため、連設部165およびその周囲を容易に変形させることができる。
さらに、第5易変形部195は、連設部165から底部200に沿って延びる底部易変形部179および人差指側側面部180を備えており、底部200および人差指用袋121のウエブ部111側の側面部の変形容易性の向上が図られている。さらに、第5易変形部195は、連設部165から手挿入部133側に向けて延びる第5指間部216を備えており、当該部分の容易変形易性の向上をも図られている。
このように、図28および図29に示す第4易変形部194および第5易変形部195を備えることで、捕球具100の操作性の向上を図ることができる。
なお、第4易変形部194は、連設部164に対して隣り合う部分に位置し、親指用袋110の手甲側に位置する部分や、連設部164に対して隣り合う部分に位置し、ウエブ部111の底部200に対して、手挿入部133側に位置する部分よりも、小さな力で変形し易い材料で構成されている。さらに、第5易変形部195は、連設部165に対して隣り合う部分に位置し、人差指用袋121の手甲側に位置する部分や、ウエブ部111の底部200に対して手挿入部133側に位置する部分よりも小さな力で変形可能な材料で構成されている。
そして、第4易変形部194および第5易変形部195は、上記第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193と同様の材料によって構成されている。
図24は、図1および図2に示された表革130内に挿入された裏革812の正面図である。この図24に示されるように、捕球具100は、表革130内に挿入され、使用者の各指を受け入れ可能な裏革812を備えている。裏革812は、革紐などによって、表革130に結合している。
裏革812は、手掌側に配置される手掌部材813と、手甲側に配置される手甲部材814とを備えており、手掌部材813と手甲部材814とは互いに縫着されている。
この裏革812は、親指を受け入れる親指部820と、人差指を受け入れる人差し指部821と、中指を受け入れる中指部822と、薬指を受け入れる薬指部823と、小指を受け入れる小指部824とを備えている。なお、手掌部材813および手甲部材814としては、グラブを装着したときの感触を考慮して、軟らかくなめした革が使用される。
(実施の形態2)
図25を用いて、本実施の形態2に係る捕球具について説明する。なお、図25において、上記図1から図24に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図25は、本実施の形態2に係る捕球具の指袋背面革310を示す平面図である。この図25に示すように、第1易変形部191の人差指側面易変形部171の長手方向(指袋120の長手方向)の長さと、中指側面易変形部172の長手方向の長さは、略等しくなっている。
さらに、第2易変形部192の中指側面易変形部173の長手方向の長さと、薬指側面易変形部174の長手方向の長さとは、略等しくなっている。また、薬指側面易変形部175の長手方向の長さと、小指側面易変形部176の長手方向の長さとは、略等しくなる
ように形成されている。
これにより、本実施の形態2に係る捕球具を通常状態から捕球状態に変形させると、人差指側面易変形部171の略全面と中指側面易変形部172の略全面とが互いに当接する。さらに、中指側面易変形部173の略全面と、薬指側面易変形部174の略全面とが当接し、また、薬指側面易変形部175の略全面と小指側面易変形部176の略全面とが当接する。
このように、捕球具の変形時において、各指袋120のうち、隣接する他の指袋120と接触する部分同士を、易変形部で構成することで、捕球具の変形に要する力の低減を図ることができる。
(実施の形態3)
図26および適宜上記図1を用いて、本実施の形態3に係る捕球具について説明する。なお、上記図1から図25に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。図26は、本実施の形態3に係る捕球具に装着された指袋背面革410の平面図である。
この図26に示されるように、第1易変形部191は、第1指股部151から図1に示す開口規定部135に達するように延びている。また、第2易変形部192も、第2指股部152から開口規定部135にまで達するように延びている。第3易変形部193も、第3指股部153から開口規定部135にまで達するように延びている。
このため、本実施の形態3に係る捕球具を通常状態から捕球状態に変形させる際に、各第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153から開口規定部135(手挿入部133)までに位置する部分を容易に変形させることができる。
ここで、上記図9から図20に示されるように、捕球具を通常状態から捕球状態に変形させる際には、各指股部から手挿入部までの間に位置する部分が大きく変形することが分かる。そこで、上記のように、当該領域に位置する部分に、易変形部を配置することで、使用者が捕球具を変形させる際に要する力を低減させることができ、スムーズに捕球動作を行うことができる。
図27は、本実施の形態3に係る捕球具の変形例を示す側面図である。この図27に示すように、指袋背面革を、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193と、手の形を模った1枚の皮革とで構成してもよい。
なお、この手の形を模った1枚の皮革は、図3において、第1指間背面革211と、第2指間背面革212と、第3指間背面革213と、小指側面背面革214と人差指側面背面革215とを一体の皮革で構成したものである。
このように、指袋背面革を構成することで、指袋背面革の強度を図3に示す指袋背面革210よりも低減させることができ、容易に変形させることができる。これにより、捕球形状に捕球具を変形させる際に要する力を低減させることができる。
なお、この図27に示す例においては、第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193の幅方向の長さは、長手方向に略均一とされている。そして、各第1易変形部191、第2易変形部192および第3易変形部193は、第1指股部151,第2指股部152,第3指股部153から手挿入部133にまで達するように延びている。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る捕球具100について、図30から図61を用いて説明する。なお、図30から図61に示された構成のうち、上記図1から図29に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図30は、本発明の実施の形態4に係る捕球具100の背面図であり、図31は、図30に示された捕球具100の指袋背面革210の平面図である。図30に示す捕球具100は、背面革131のうち、第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153を通る仮想線L4と、ヘリ部137との間に位置する領域Aに易変形部が形成されている。なお、ヘリ部137は開口規定部135の一部であって、第3指股部153に対して手挿入部133側に位置する部分M1から人差指用袋121の先端部に対して手挿入部133側に位置する部分M2の間に位置しており、各指袋の配列方向に延びている。したがって、領域Aは、図31に示すように、部分M1および部分M2の間に位置するヘリ部137と、仮想線L4との間に位置している。なお、仮想線L4は、各指股部を通ると共に、各指袋の配列方向に延びている。そして、表革130と背面革131とが逢着されることで、人差指用袋121、中指用袋122、薬指用袋123および小指用袋124が形成され、ヘリ部137は、人差指用袋121、中指用袋122、薬指用袋123および小指用袋124の開口縁部の一部を規定している。
背面革131のうち、領域Aが位置する部分は、捕球時にボールを捕球する際に大きく変位する部分であるため、当該領域に易変形部を設けることで容易に捕球具100を捕球態様に変形させることができる。なお、第1指股部151、第2指股部152および第3指股部153は、図30の破線に示されるように、指袋間の谷部を中心にある程度広がりを持つものである。
ここで、背面革131のうち、領域Aが位置する部分が他の部分よりも大きく変形することを図32から図35を用いて説明する。
図32は、背面革131に複数の反射マーカ500が間隔をあけて配置された捕球具である。そして、反射マーカ500の三次元座標を光学式動作解析システムMac3Dシステム(Motion Analysis社製)を用いて測定し、反射マーカ500の座標変位を算出した。
なお、図33は、各反射マーカ500の三次元座標を示す座標モデル510であり、図34は、捕球時に各反射マーカ500が変位した変位量を示す変位モデル520である。図35は、図32に示す捕球具を装着して、通常の状態から捕球状態に捕球具を変形させたときにおける各部位の変位状態を示した変位モデル520である。
この図35において、超高変位領域P1〜低変位領域P4を変位量の大きい準に並べると、超高変位領域P1、高変位領域P2、中変位領域P3、低変位領域P4となり、超高変位領域P1が最も変位した領域を示す。そして、この図35に示すように、超高変位領域P1、高変位領域P2は、各指股部からヘリ部137の間に位置する領域Aに多く分布していることが分かる。
そこで、本実施の形態に係る捕球具100においては、超高変位領域P1および高変位領域P2が分布する領域に易変形部を形成することで、捕球具100を捕球状態に変形させる際に、大きく変形する部分を容易に変形させることが可能となり、捕球動作をスムーズかつ短時間で行うことが可能となる。
ここで、指股部に易変形部を配置する場合には、外野手用捕球具、遊撃手用捕球具、三塁手用捕球具等の捕球具の種類によって易変形部大きさ、柔らかさ、厚さおよび材料等を設定する。さらに、捕球具の種類に加えて、縦捕りおよび横捕り等の使用者の捕球態様も考慮して易変形部を形成するのが好ましい。
具体的には、図1に示された捕球具100において、同一の荷重に対する第3易変形部193の変形量が、第2易変形部192および第1易変形部191の変形量よりも大きくなるように形成された捕球具は、外野手用捕球具、遊撃手用捕球具、および三塁手用捕球具として適している。特に、外野手捕球具、遊撃手用捕球具および三塁手用捕球具に適用した場合では、ボールを縦捕りする場合に好適である。
そして、第3易変形部193の変形量が、第2易変形部192および第1易変形部191の変形量よりも大きくなるようにする手段としては、たとえば、第3易変形部193の面積を第2易変形部192および第1易変形部191の面積よりも広くすること、第3易変形部193の厚さを第2易変形部192および第1易変形部191の厚さよりも薄く形成することや、さらに、第3易変形部193を第2易変形部192および第3易変形部193よりも伸縮性の高い材料で形成することなどが挙げられる。なお、変形量を調整する手段としては、上記のものに限られない。
この捕球具においては、さらに、好ましくは、同一の荷重に対する第2易変形部192の変形量が第1易変形部191の変形量よりも大きくなるようにする。なお、小指袋に小指および薬指を挿入するような使用者が用いる場合には、第3易変形部193のみ設けるようにしてもよい。
その一方で、同一の荷重に対する第2易変形部192の変形量が第1易変形部191および第3易変形部193の変形量よりも大きい捕球具は、遊撃手用捕球具および三塁手用捕球具として採用することができる。特に、遊撃手用捕球具を用いてボールを横捕りする場合や三塁手用捕球具を用いてボールを横捕りする場合には好適である。
この捕球具の場合、同一の荷重に対する第1易変形部191の変形量と、第3易変形部193の変形量が一致していてもよく、異ならせてもよく、使用者の捕球態様に合わせて適宜調整するようにする。なお、同一荷重に対する変形量の調整手段としては、上述の手段を採用する。
図37から図41は、被験者Aが各種捕球具でボールを縦捕りしたり、横捕りしたときの捕球具の変形量を示すグラフであり、図42から図46は、被験者Bが各種捕球具でボールを縦捕りしたり、横捕りしたときの捕球具の変形状態を示したグラフである。
なお、図37から図46において、縦軸は、各捕球具の変位モデル520において、所定のマトリックスm1〜マトリックスm5の面積の変化率を示し、横軸は、サンプリングされたマトリックスm1〜マトリックスm5を示す。マトリックスの面積の変化率は、{(通常の状態のマトリックスの面積)−(変形後のマトリックスの面積)}/(通常の状態のマトリックスの面積)の絶対値とする。
なお、図36および上記図30において、サンプリングされたマトリックスm1〜m5のうち、マトリックスm1は、第3指股部153に位置し、マトリックスm2は、マトリックスm1に対して手挿入部133側に位置する。さらに、マトリックスm3は、第2指股部152に位置し、マトリックスm4は、マトリックスm3に対して手挿入部133側に位置している。さらに、マトリックスm5は、第1指股部151に位置しており、マトリックスm6はマトリックスm5に対して手挿入部133側に位置している。
そして、図37は、被験者Aが外野手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各マトリックスの面積の変化率を示し、図42は、被験者Bが外野手用捕球具でボールを縦捕りしたときのグラフである。この図37および図42に示すように被験者領域Aおよび被験者Bのいずれの場合であっても、マトリックスm1,m2の面積変化率は、他のマトリックスm3〜マトリックスm6の面積変化率よりも大きいことが分かる。
さらに、図38および図43は、被験者Aおよび被験者Bが遊撃手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各マトリックスm1〜m6の面積変化率を示したグラフである。これら図38および図43に示すように、被験者Aおよび被験者Bのいずれの場合であっても、マトリックスm1とマトリックスm2の面積変化率の平均は、マトリックスm3とマトリックスm4の面積変化率の平均よりも高く、さらに、マトリックスm5とマトリックスm6の面積変化率の平均よりも高くなっている。
また、図39および図44は、被験者Aおよび被験者Bが三塁手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各マトリックスm1〜m6の面積変化率を示すグラフである。この図39および図44においても、被験者Aおよび被験者Bのいずれもの場合であっても、マトリックスm1,m2の面積変化率は、他のマトリックスm3〜マトリックスm6の面積変化率よりも大きいことが分かる。
すなわち、外野手用捕球具、遊撃手用捕球具および三塁手用捕球具でボールを縦捕りするときには、第3指股部153およびその周囲に位置する部分を大きく変形させる必要があることが分かる。
このため、上記のように、同一荷重に対する第3易変形部193の変形量を第2易変形部192および第1易変形部191の変形量よりも大きくすることで、第3指股部153およびその周囲に位置する部分を容易に変形させることが可能となり、外野手捕球具、遊撃手用捕球具および三塁手用捕球具でボールを縦捕りするときに、容易に各捕球具を捕球状態とすることができる。
さらに、上記図37から図39および図42から図44に示されるように、被験者Aおよび被験者Bが、外野手用捕球具、遊撃手用捕球具および三塁手用捕球具を用いてボールを縦捕りで捕球する際には、マトリックスm1,m2の面積変化率が最も高く、マトリックスm3,m4が次に高く、そして、マトリックスm5,m6が最も低くなっている。
このため、上記のように、同一荷重に対する第2易変形部192の変形量が、第1易変形部191の変形量よりも大きくなるようにすることで、外野手用捕球具、遊撃手用捕球具および三塁手用捕球具でボールを縦捕りする際に、捕球具をさらに変形し易くなる。
なお、マトリックスm1およびマトリックスm2の面積変化量は、他のマトリックスm3〜m6の面積変化量よりも遥かに高いため、第3易変形部193のみを設たとしても、外野手用捕球具、遊撃手用捕球具および三塁手用捕球具でボールを縦捕りときに捕球具を容易に補給状態に変形させることができる。
図40は、被験者Aが遊撃手用捕球具でボールを横捕りしたときのマトリックスm1〜m6の面積変化率を示すグラフであり、図41は、被験者Aが三塁手用捕球具でボールを横捕りしたときのグラフである。さらに、図45は、被験者Bが遊撃手用捕球具でボールを横捕りしたときのグラフであり、図46は、三塁手用捕球具でボールを横捕りしたときのグラフである。
これら、図40,図41および図45,図46において、いずれも、マトリックスm3,m4の面積変化率は高くなっており、特に、図41、図45および図46に示すように、被験者Aおよび被験者Bが三塁手用捕球具でボールを横捕りするときおよび被験者Bが遊撃用捕球具でボールを横捕りするときには、マトリックスm3,m4の面積変化率は、他のマトリックスm1,m2,m5,m6よりも高くなっていることが分かる。
このため、上記のように、第2易変形部192を他の第1易変形部191および第3易変形部193よりも同一の荷重に対する変形量が大きくなるように形成することで、三塁手用捕球具および遊撃手用捕球具でボールを横捕りするときに、容易に各捕球具を捕球状態に変形することができることが分かる。
なお、図40に示す例においては、マトリックスm5,m6の面積変化率は、マトリックスm3,m4よりも大きくなっているが、マトリックスm3,m4の面積変化率は高いため、第2易変形部192を変形し易くすることで、捕球具を捕球状態に容易に変形させ易くなる。
さらに、図40および図41に示す例においては、マトリックスm5,m6の面積変化率も、マトリックスm1,m2の面積変化率よりも大きくなっている。そこで、上記のよに、同一荷重に対する第1易変形部191の変形量が第3易変形部193よりも大きくなるように形成することで、さらに、捕球具を捕球状態に変形しやすくなる。なお、反対に第3易変形部193の変形量が第1易変形部191よりも大きくなるように形成してもよい。下記表1、2は、上記図37から図46に示された測定結果を示す表であり、表1は、図37から図41に示された被験者Aにおける測定結果である。
Figure 2009131621
表2は、図42から図46に示された測定結果を示す表であり、被験者Bの測定結果である。
Figure 2009131621
なお、上記図37から図46は、マトリックスm1〜マトリックスm6における面積変化率に注目した結果を示したが、図48から図57は、被験者Aおよび被験者Bが各種捕球具でボールを横捕りしたり縦捕りした際に、図47に示すように、第1指股部151およびその周囲を含む領域D3と、第2指股部152およびその周囲を含む領域D2と、第3易変形部193およびその周囲を含む領域D1とにおける面積変化率を示すグラフである。
具体的には、図48は、被験者Aが外野手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各領域D1,D2,D3の面積変化率を示し、図49は、被験者Aが遊撃手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各領域D1,D2,D3の面積変化率を示す。図50は、被験者Aが遊撃手用捕球具を横捕りしたときの各領域D1,D2,D3の面積変化率を示し、図51は、被験者領域Aが三塁手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各領域D1,D2,D3の面積変化率を示し、図52は、被験者Aが三塁手用捕球具でボールを横捕りしたときの各領域D1,D2,D3の面積変化率を示す。
図53は、被験者Bが外野手用捕球具でボールを横捕りしたときの各領域D1,D2,D3の面積変化率を示し、図54は、被験者Bが遊撃手用捕球具を縦捕りしたときの各領域D1,D2,D3の面積変化率を示す。
図55は、被験者Bが遊撃手用捕球具でボールを横捕りしたときの各領域D1,D2,D3の面積変化率を示し、図56は、被験者Bが三塁手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各領域D1,D2,D3の面積変化率を示し、さらに、図57は、被験者Bが三塁手用捕球具でボールを横捕りしたときの各領域D1,D2,D3の面積変化率を示すグラフである。これら、図48から図57においても、上記図37から図46に示された傾向と同様の傾向が示されている。
なお、下記表4および表5は、上記図48から図57の測定結果を示す表であって、表4は、図48から図52に示す被験者Aの測定結果を示す表である。
Figure 2009131621
下記表4は、図53から図57に示された被験者Bの測定結果を示す表である。
Figure 2009131621
図58から図60を用いて、上記図1に示す捕球具100装着した状態で捕球具100を通常の状態から横捕りおよび縦捕りしたときに装着者の手にかかる荷重と、易変形部が設けられていない従来の捕球具(美津濃株式会社製:品番2GN33210)を装着した状態でボールを捕球したときにおける装着者の手にかかる荷重とを比較する。
図58は、装着者が捕球具に加える力を計測するためのセンサユニット617を示した図である。また、図59は、図58に示すセンサユニット617を装着者がはめる手袋に取り付けた状態を示す図である。
センサユニット617は、図58に示すように、5本に枝分かれしており、各々の枝が複数のセンサ集合部618を有する。センサユニット617は簡単に変形させることができ、図58に示すように、センサユニット617を変形させ、手袋に巻き付けることができ、センサユニット617が装着された手袋620を装着者がはめて、捕球具に手を挿入する。なお、センサ集合部618は、合計で20個配置され、センサ集合部618としては、Glove typeのセンサーシート(ニッタ株式会社製)が用いられる。
図60は、図59における手袋620の指部を拡大して示した図である。この図60に示すように、各々のセンサ集合部618は、4列に並んで形成されたセンサ619を備える。各々のセンサ619においては、センサ619の延在方向に4つの測定点が並んで形成されている。すなわち、1つのセンサ部18において、4×4=16箇所の測定点が形成されている。センサユニット617としては、たとえば、F-scan mobileシステム(ニッタ株式会社製)が用いられる。
計測条件については、ボールを「縦捕り」および「横捕り」するようにグラブを握りこみ、その際に必要とした力を計測した。評価したのは全センサーの合計値が最大(=最も握り込んだ時)となったときの把持力としている。
なお、当該、計測において「縦捕り」のときには、親指先と小指先とを125mmにまで接近させ、「横捕り」の際には、親指先と中指先とを90mmにまで接近させる。そして、「横捕り」とは、捕球時に親指と中指に力の入る捕り方で、投手、二塁手、遊撃手に多く見られる捕り方であり、「縦捕り」とは、捕球時に親指と小指に力の入る捕り方で、三塁手、外野手に多く見られる捕り方である。ここで、「指先」とは、グラブの指袋の最先端の中央の事である。
下記表5は、図1に示す捕球具100と、上記従来の捕球具とにおける測定結果を示し、図61は、測定結果を示すグラフである。なお、下記表5において、縦捕りと横捕りとをそれぞれ5回行い、従来の捕球具の平均値を捕球具100としたときの規格化値が記載されている。なお、図61には、従来の捕球具の平均値を100として、捕球具100における平均値を規格化した値が記載されている。
Figure 2009131621
これら図61および上記表5に示すように、捕球具100の方が従来の捕球具よりも把持力が低くなっていることがわかる。このため、第1易変形部191〜第3易変形部193を設けることで、捕球動作時に必要な力が軽減されている事がわかる。また、特に横捕りにおいてその傾向が顕著に現れていることもわかる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
本発明は、野球またはソフトボール用捕球具に好適である。
本発明の実施の形態1に係る捕球具の背面図である。 図1に示された捕球具の正面図である。 指袋背面革の展開平面図である。 第1指背面革と、第2指背面革との接続部における断面図である。 第1指背面革の平面図である。 第2指背面革の平面図である。 第3指背面革の平面図である。 受球面革側から見たときの第1指股部、第2指股部および第3指股部を示す斜視図である。 投手が捕球具を装着して、縦捕りしたときにおける補球具の変形状態を示した捕球具モデルの正面図である。 図9に示された捕球具モデルの側面図である。 二塁手が横捕りしたときにおける捕球具の変形状態を示した捕球具モデルの正面図である。 図11に示された捕球具モデルの側面図である。 遊撃主が横捕りしたときにおける捕球具の変形状態を示した捕球具モデルの正面図である。 図13に示された捕球具モデルの側面図である。 外野手が縦捕りしたときにおける捕球具の変形状態を示す捕球具モデルの正面図である。 図15に示された捕球具モデルの側面図である。 遊撃手が縦捕りしたときのおける捕球具の変形状態を示す捕球具モデルの正面図である。 図17に示された捕球具の側面図である。 三塁手が縦捕りしたときにおける捕球具の変形状態を示す捕球具モデルの正面図である。 図19に示された捕球具モデルの側面図である。 第1指間背面革の平面図である。 第2指間背面革の平面図である。 第3指間背面革の平面図である。 図1および図2に示された表革内に挿入された裏革の正面図である。 本実施の形態2に係る捕球具の指袋背面革を示す平面図である。 本実施の形態3に係る捕球具に装着された指袋背面革の平面図である。 本実施の形態3に係る捕球具の変形例を示す側面図である。 本実施の形態1に係る捕球具の変形例を示し、親指用袋側からの概略構成を示す側面図である。 図28に示された捕球具の人差指用袋とウエブ部との連設部およびその近傍の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る捕球具の背面図である。 図30に示された捕球具の指袋背面革の平面図である。 背面革に複数の反射マーカが間隔をあけて配置された捕球具である。 各反射マーカの三次元座標を示す座標モデルである。 捕球時に各反射マーカが変位した変位量を示す変位モデルである。 図32に示す捕球具を装着して、通常の状態から捕球状態に捕球具を変形させたときにおける各部位の変位状態を示した変位モデルである。 サンプリングされたマトリックスの位置を示す変位モデルである。 被験者Aが外野手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各マトリックスの面積を変化率を示すグラフである。 被験者Aが遊撃手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各マトリックスの面積を変化率を示すグラフである。 被験者Aが三塁手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各マトリックスの面積を変化率を示すグラフである。 被験者Aが遊撃手用捕球具でボールを横捕りしたときの各マトリックスの面積を変化率を示すグラフである。 被験者Aが三塁手用捕球具でボールを横捕りしたときの各マトリックスの面積を変化率を示すグラフである。 被験者Bが外野手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各マトリックスの面積を変化率を示すグラフである。 被験者Bが遊撃手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各マトリックスの面積を変化率を示すグラフである。 被験者Bが三塁手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各マトリックスの面積を変化率を示すグラフである。 被験者Bが遊撃手用捕球具でボールを横捕りしたときの各マトリックスの面積を変化率を示すグラフである。 被験者Bが三塁手用捕球具でボールを横捕りしたときの各マトリックスの面積を変化率を示すグラフである。 領域D1〜領域D3の位置を示す変位モデルである。 被験者Aが外野手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各領域の面積変化率を示すグラフである。 被験者Aが遊撃手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各領域の面積変化率を示すグラフである。 被験者Aが遊撃手用捕球具でボールを横捕りしたときの各領域の面積変化率を示すグラフである。 被験者Aが三塁手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各領域の面積変化率を示すグラフである。 被験者Aが三塁手用捕球具でボールを横捕りしたときの各領域の面積変化率を示すグラフである。 被験者Bが外野手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各領域の面積変化率を示すグラフである。 被験者Bが遊撃手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各領域の面積変化率を示すグラフである。 被験者Bが遊撃手用捕球具でボールを横捕りしたときの各領域の面積変化率を示すグラフである。 被験者Bが三塁手用捕球具でボールを縦捕りしたときの各領域の面積変化率を示すグラフである。 被験者Bが三塁手用捕球具でボールを横捕りしたときの各領域の面積変化率を示すグラフである。 装着者が捕球具に加える力を計測するためのセンサユニットを示した図である。 図58に示すセンサユニットを装着者がはめる手袋に取り付けた状態を示す図である。 図59における手袋の指部を拡大して示した図である。 測定結果を示すグラフである。
符号の説明
100 捕球具、110 親指用袋、111 ウエブ部、120 指袋、121 人差指用袋、122 中指用袋、123 薬指用袋、124 小指用袋、130 表革、131 背面革、132 受球面革、133 手挿入部、134 ベルト、135 開口縁部、136 開口部、141 人差指腹部、142 中指腹部、143 薬指腹部、144
小指腹部、145 革紐、151 第1指股部、152 第2指股部、153 第3指股部、161 第1指間部、162 第2指間部、163 第3指間部、181 第1指股易変形部、182 第2指股易変形部、183 第3指股易変形部、191 第1易変形部、192 第2易変形部、193 第3易変形部、210 指袋背面革、211 第1指間背面革、212 第2指間背面革、213 第3指間背面革、214 小指側面背面革、215 人差指側面背面革、231 第1指背面革、232 第2指背面革、233 第3指背面革、251 側辺部、252 底部、253 側辺部、254 側辺部、255 底部、256 側辺部、257 側辺部、258 底部、259 側辺部、271,272,273 切欠部。

Claims (13)

  1. 使用者の親指を受け入れ可能な親指袋と、
    使用者の人差指を受け入れ可能な人差指袋、使用者の中指を受け入れ可能な中指袋、使用者の薬指を受け入れ可能な薬指袋、および使用者の小指を受けれ可能な小指袋を含む指袋と、
    前記親指袋と前記人差指袋との間に設けられたウエブ部と、
    前記人差指袋の付根部と前記中指袋の付根部との間、前記中指袋の付根部と前記薬指袋の付根部との間、前記薬指袋の付根部と前記小指の付根部との間に位置し、前記各付根部を連結する複数の指股部と、
    前記親指袋の前記ウエブ部側の側面部、および前記ウエブ部の底部とを連設する親指袋連設部と、
    前記人差指袋の前記ウエブ部側の側面部、および前記ウエブ部の前記底部とを連設する人差指袋連設部とを備え、
    前記指股部、前記親指袋連設部および前記人差指袋連設部の中の少なくとも一箇所に易変形部を設け、
    前記易変形部は、該易変形部に対して隣り合う部分であって、前記指袋または親指袋の手甲側に位置する部分よりも小さい力で変形可能とされた、野球またはソフトボール用捕球具。
  2. 使用者の手掌側に配置された受球面革、および使用者の手甲側に配置され、前記受球面革に結合される背面革を含む表革と、
    手甲革および手掌革で構成され、前記表革の内部に挿入された裏革とをさらに備え、
    前記易変形部は、前記背面革に設けられ、該易変形部は、前記背面革よりも薄肉に形成された、請求項1に記載の野球またはソフトボール用捕球具。
  3. 使用者の手掌側に配置された受球面革、および使用者の手甲側に配置され、前記受球面革に結合される背面革を含む表革と、
    手甲革および手掌革で構成され、前記表革の内部に挿入された裏革とをさらに備え、
    前記易変形部は、前記背面革に設けられ、該易変形部は、前記背面革よりも軟らかい材料で構成された、請求項1に記載の野球またはソフトボール用捕球具。
  4. 使用者の手掌側に配置された受球面革、および使用者の手甲側に配置され、前記受球面革に結合される背面革を含む表革と、
    手甲革および手掌革で構成され、前記表革の内部に挿入された裏革とをさらに備え、
    前記易変形部は、前記背面革に設けられ、該易変形部は、前記背面革より伸縮性の大きい材料で構成された、請求項1に記載の野球またはソフトボール用捕球具。
  5. 前記易変形部は、前記指袋の長手方向に延びる、請求項1から請求項4のいずれかに記載の野球またはソフトボール用捕球具。
  6. 前記易変形部は、該易変形部が位置する前記指股部の両側に位置する前記指袋の側面上を延びる第1側面易変形部および第2側面易変形部を含み、
    前記第1側面易変形部は、前記第2側面易変形部よりも前記指袋の先端部側まで延在する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の野球またはソフトボール用捕球具。
  7. 使用者の手掌側に配置された受球面革および使用者の手甲側に配置され、前記受球面革に結合される背面革と、
    前記受球面革および前記背面革とが結合されることで形成され、使用者の親指を受け入れ可能な親指袋と、
    使用者の人差指を受け入れ可能な人差指袋、使用者の中指を受け入れ可能な中指袋、使用者の薬指を受け入れ可能な薬指袋、および使用者の小指を受けれ可能な小指袋を含み、前記受球面革および前記背面革を結合させることで形成される指袋と、
    前記人差指袋の付根部と前記中指袋の付根部との間、前記中指袋の付根部と前記薬指袋の付根部との間、前記薬指袋の付根部と前記小指の付根部との間に位置し、前記各付根部を連結する複数の指股部と、
    を備え、
    前記背面革には、前記指袋の挿入口の開口縁部のうち手甲側に位置する部分を規定するヘリ部が形成され、
    前記背面革のうち、前記各指股部を通る仮想線と前記ヘリ部との間に位置する部分に易変形部を設け、
    前記易変形部は、該易変形部に対して隣り合う部分であって、前記指袋または親指袋の手甲側に位置する部分よりも小さい力で変形可能とされた、野球またはソフトボール用捕球具。
  8. 使用者の手掌側に配置された受球面革および使用者の手甲側に配置され、前記受球面革に結合される背面革と、
    前記受球面革および前記背面革が結合されることで形成され、使用者の親指を受け入れ可能な親指袋と、
    使用者の人差指を受け入れ可能な人差指袋、使用者の中指を受け入れ可能な中指袋、使用者の薬指を受け入れ可能な薬指袋、および使用者の小指を受けれ可能な小指袋を含み、前記受球面革および前記背面革を結合させることで形成される指袋と、
    前記人差指袋の付根部と前記中指袋の付根部との間、前記中指袋の付根部と前記薬指袋の付根部との間、前記薬指袋の付根部と前記小指の付根部との間に位置し、前記各付根部を連結する複数の指股部と、
    前記指股部に設けられた易変形部と、
    を備え、
    前記指股部は、前記人差指袋の付根部と前記中指袋の付根部との間に位置する第1指股部と、前記中指袋の付根部と前記薬指袋の付根部との間に位置する第2指股部と、前記薬指袋の付根部と前記小指の付根部との間に位置する第3指股部とを含み、
    前記易変形部は、前記第1指股部に設けられた第1易変形部と、前記第2指股部に設けられた第2易変形部と、前記第3指股部に設けられた第3易変形部とを含み、
    前記第3易変形部は前記第1易変形部および第2易変形部よりも同一の外力による変形量が大きくなるように形成された、野球またはソフトボール用捕球具。
  9. 前記第3易変形部の面積は、前記第1易変形部および前記第2易変形部の面積よりも広い、請求項8に記載の野球またはソフトボール用捕球具。
  10. 前記第3易変形部は、前記第1および第2易変形部よりも薄く形成された、請求項8または請求項9に記載の野球またはソフトボール用捕球具。
  11. 使用者の手掌側に配置された受球面革および使用者の手甲側に配置され、前記受球面革に結合される背面革と、
    前記受球面革および前記背面革が結合されることで形成され、使用者の親指を受け入れ可能な親指袋と、
    使用者の人差指を受け入れ可能な人差指袋、使用者の中指を受け入れ可能な中指袋、使用者の薬指を受け入れ可能な薬指袋、および使用者の小指を受けれ可能な小指袋を含み、前記受球面革および前記背面革を結合させることで形成される指袋と、
    前記人差指袋の付根部と前記中指袋の付根部との間、前記中指袋の付根部と前記薬指袋の付根部との間、前記薬指袋の付根部と前記小指の付根部との間に位置し、前記各付根部を連結する複数の指股部と、
    前記指股部に設けられた易変形部と、
    を備え、
    前記指股部は、前記人差指袋の付根部と前記中指袋の付根部との間に位置する第1指股部と、前記中指袋の付根部と前記薬指袋の付根部との間に位置する第2指股部と、前記薬指袋の付根部と前記小指の付根部との間に位置する第3指股部とを含み、
    前記易変形部は、前記第1指股部に設けられた第1易変形部と、前記第2指股部に設けられた第2易変形部と、前記第3指股部に設けられた第3易変形部とを含み、
    前記第2易変形部は、前記第1易変形部および前記第3易変形部よりも同一の外力に対する変形量が大きい、野球またはソフトボール用捕球具。
  12. 前記第2易変形部の面積は、前記第1易変形部および前記第3易変形部の面積よりが広い、請求項11に記載の野球またはソフトボール用捕球具。
  13. 前記第2易変形部は、前記第1および第3易変形部よりも薄く形成された、請求項11に記載の野球またはソフトボール用捕球具。
JP2008277158A 2007-10-31 2008-10-28 野球またはソフトボール用捕球具 Active JP5476640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008277158A JP5476640B2 (ja) 2007-10-31 2008-10-28 野球またはソフトボール用捕球具

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007284324 2007-10-31
JP2007284324 2007-10-31
JP2008277158A JP5476640B2 (ja) 2007-10-31 2008-10-28 野球またはソフトボール用捕球具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009131621A true JP2009131621A (ja) 2009-06-18
JP5476640B2 JP5476640B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=40864129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008277158A Active JP5476640B2 (ja) 2007-10-31 2008-10-28 野球またはソフトボール用捕球具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5476640B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220897A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社アシックス グラブ
WO2017094881A1 (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 美津濃株式会社 野球用捕球具
JP2023067075A (ja) * 2021-10-29 2023-05-16 美津濃株式会社 野球またはソフトボール用捕球具

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49138975U (ja) * 1973-03-30 1974-11-29
JPS57169362U (ja) * 1981-04-18 1982-10-25
JPS6420884U (ja) * 1987-07-29 1989-02-01
JPH0172278U (ja) * 1987-11-05 1989-05-15
JPH0123510Y2 (ja) * 1984-03-30 1989-07-19
JPH05182U (ja) * 1991-06-19 1993-01-08 株式会社エスエスケイ グラブ
JPH11253600A (ja) * 1998-03-10 1999-09-21 Ksk Kk 野球用グラブ
JP2001170241A (ja) * 1999-12-22 2001-06-26 Mizuno Corp 捕球具を構成する部材の剛性が部分的に変化した野球あるいはソフトボール用捕球具

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49138975U (ja) * 1973-03-30 1974-11-29
JPS57169362U (ja) * 1981-04-18 1982-10-25
JPH0123510Y2 (ja) * 1984-03-30 1989-07-19
JPS6420884U (ja) * 1987-07-29 1989-02-01
JPH0172278U (ja) * 1987-11-05 1989-05-15
JPH05182U (ja) * 1991-06-19 1993-01-08 株式会社エスエスケイ グラブ
JPH11253600A (ja) * 1998-03-10 1999-09-21 Ksk Kk 野球用グラブ
JP2001170241A (ja) * 1999-12-22 2001-06-26 Mizuno Corp 捕球具を構成する部材の剛性が部分的に変化した野球あるいはソフトボール用捕球具

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220897A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社アシックス グラブ
WO2017094881A1 (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 美津濃株式会社 野球用捕球具
JPWO2017094881A1 (ja) * 2015-12-03 2018-09-20 美津濃株式会社 野球用捕球具
US10926156B2 (en) 2015-12-03 2021-02-23 Mizuno Corporation Catching tool for baseball
JP2023067075A (ja) * 2021-10-29 2023-05-16 美津濃株式会社 野球またはソフトボール用捕球具
JP7337134B2 (ja) 2021-10-29 2023-09-01 美津濃株式会社 野球またはソフトボール用捕球具

Also Published As

Publication number Publication date
JP5476640B2 (ja) 2014-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8397313B2 (en) Durable athletic glove with enhanced range of motion
JP3677420B2 (ja) スポーツ用手袋
US4665561A (en) Baseball glove having finger straps
JP3919433B2 (ja) スポーツ用手袋
US8141175B2 (en) Protective glove having contoured wrist guard
US9526280B2 (en) Article to protect thumb
JP3989691B2 (ja) 野球用グラブ
JP2004057481A (ja) 野球またはソフトボール用グラブ
JP4312763B2 (ja) 野球またはソフトボール用捕球具
US20070220650A1 (en) Ball catching apparatus
JP5476640B2 (ja) 野球またはソフトボール用捕球具
JP5466279B2 (ja) ゴルフ用手袋およびスポーツ用手袋
JP4063792B2 (ja) 捕球具および捕球具の設計方法
JP6407627B2 (ja) 高伸縮性を有するフィット性に優れたゴルフ用手袋
JP2007007384A (ja) 野球又はソフトボール用捕球具
JP3214761U (ja) 球技用のグローブ
JP6343726B1 (ja) 野球またはソフトボール用捕球具
JP2022038398A (ja) 遊技用手袋
JP5769220B1 (ja) 野球用捕球具
JP4510055B2 (ja) 手袋
WO2024062698A1 (ja) ポインティングデバイス操作用スリーブ
EP2830727B1 (en) Baseball glove with floating pad fit adjustment
JP6750051B2 (ja) 野球またはソフトボール用捕球具
JP4397189B2 (ja) スポーツ用縫製手袋
JP3098802U (ja) バッティング練習用グローブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5476640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250