JP3098802U - バッティング練習用グローブ - Google Patents
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Abstract
【課題】野球のバッティング練習時に着用する5本指のバッティング練習用グ
ローブにおいて、バッティング又は素振り練習時に着用することで無理なくグ
リップ力を高めることができるようにする。
【解決手段】グローブ1の中指、薬指及び小指が挿入される指収容部13〜1
5の指の腹側に、ネオプレン素材からなるシート部材3を指に沿って添着させる。グリップ力に重要な上記3本の指に継続的に小さな負荷を与えることができ、効率よくグリップ力を高めることができる。
【選択図】図2
ローブにおいて、バッティング又は素振り練習時に着用することで無理なくグ
リップ力を高めることができるようにする。
【解決手段】グローブ1の中指、薬指及び小指が挿入される指収容部13〜1
5の指の腹側に、ネオプレン素材からなるシート部材3を指に沿って添着させる。グリップ力に重要な上記3本の指に継続的に小さな負荷を与えることができ、効率よくグリップ力を高めることができる。
【選択図】図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、野球のバッティング練習用グローブに関する。特に、グリップ力を向上させることができるバッティング練習用グローブに関する。
【0002】
【従来の技術】
野球のバッティングにおいて打率及び飛距離を伸ばすためには、ボールを見極める選球眼と共にバットを速く且つ正確に振ることができるスイング力が必須である。特に、ボールの球威を受止めてより遠くへ跳ね返すためには、インパクトの瞬間にバットの芯がブレないようにしっかりとグリップすることが重要である。
【0003】
このときのグリップ力に重要な役割を果たすのがグリップエンド側に位置する手の中指,薬指,小指の3本であり、この3本の指でバットをしっかりとグリップし、残りの手及び指はバットの高さやスイングスピード等をボールに合わせて自由に調整できるように軽く添わせてバットを握るのが基本とされている。
【0004】
そのため、野球選手の多くは、バットを用いたバッティングや素振りに加えて、グリップエンド側に位置する中指,薬指,小指3本のグリップ力を向上させるためにハンドグリップなどのトレーニング器具による握力トレーニングを行なっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、野球は走攻守のバランスが必要な競技であり、バッティング練習だけではなく守備や走塁についても十分な練習が必要である。そのため、バッティングや素振りに加えて十分な握力トレーニングを行なうことは選手にとって時間的・体力的にも厳しいものがある。
また、過剰な素振りや握力トレーニングによって腱鞘炎や手のマメが潰れるなどのトラブルが生じて試合でのバッティングに影響を及ぼすこともある。
【0006】
本考案は、上記事情を鑑みてなされたものであり、『野球のバッティング練習時に着用する5本指のバッティング練習用グローブ』において、バッティング又は素振り練習時に着用することで無理なくグリップ力を高めることができることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、『中指、薬指及び小指が挿入される指収容部の指の腹側に、ネオプレン素材からなるシート部材が指に沿って添着されている』ことを特徴としている。
これによれば、本考案のバッティング練習用グローブを着用してバットを握るとき、指によって指収容部に添着されたシート部材を弾性変形させる必要があるから、前記中指,薬指及び小指の3本に負荷がかかることとなる。
【0008】
また、弾性の高いネオプレン素材が指とバットの間に介在されることで、バッティング又は素振りの衝撃が前記シート部材に吸収されて指が保護されるから前記3本の指が受けるダメージが少ない。
【0009】
請求項2の考案は、『前記シート部材は、前記指収容部の内側に縫い付けられている』ので、繰返し使用や洗濯などによりシート部材が剥がれにくく、外側に添着されるものよりもグローブの外観がよい。
【0010】
請求項3の考案は、『前記シート部材は、前記指挿入部の先端部には添着されていない』ことを特徴とするので、前記シート部材の先端部が指先よりも短く、バットを握るときに前記指によって前記シート部材全体を握り込むことができるから、先端部の余剰なシート部材が原因でバットが握りにくかったり、グリップ時に違和感が生じることが防止される。
【0011】
請求項4の考案は、『前記シート部材は、挿入時に指の第1指関節及び第2指関節が位置する箇所に指関節に沿って縫い目が形成されている』ことを特徴とする。前記シート部材はネオプレン素材であるから縫い目の形成により圧縮されて部分的に薄肉となり、前記縫い目が形成された部分で折れ曲がりやすくなる。
【0012】
前記縫い目は指関節の位置に形成されており、バットを握るときに前記シート部材が指関節に合わせて折り曲げられるから、前記シート部材の添着による違和感が少なく使用感がよい。
【0013】
請求項5の考案は、『前記第1指関節及び第2指関節が位置する箇所には、標準的な指関節の位置に形成される縫い目と、前記標準的な縫い目の先端側及び基端側に所定の間隔を空けてそれぞれ形成される縫い目との計3本の縫い目が形成されている』ことを特徴とする。第1及び第2指関節には、標準的な指関節の位置を中心に計3本の縫い目が形成されているから、着用者の指が標準よりも長い又は短い場合に、前記先端側及び基端側の縫い目部分で前記シート部材を折り曲げることができる。これより、着用者の指の長さに関係なく、前記シート部材の添着による違和感が少なく使用感よく利用することができる。
【0014】
【考案の効果】
上記のような構成であるから本考案は次の特有の効果を有する。
請求項1の考案によれば、中指、薬指及び小指の3本が挿入される指収容部の指の腹側にシート部材が添着されているので、通常のバッティングや素振り練習時に着用することでグリップ力に重要な前記3本の指に継続的に小さい負荷を与えることができる。
そのため、通常のバッティング又は素振り練習時に本考案のバッティング練習用グローブを着用することにより、無理なく且つ効率よくグリップ力を高めることができる。
また、前記シート部材によって前記3本指が保護されるから、長時間の練習をしても手が痛くなりにくく手にマメもできにくい。
【0015】
請求項2の考案によれば、指収容部の内側にシート部材が縫い付けられているので、前記シート部材が剥がれにくく、グローブの外観もよい。
【0016】
請求項3の考案によれば、指挿入部の先端部にシート部材を添着させないので、余剰なシート部材が原因でバットが握りにくかったり、グリップ時に違和感が生じることが防止される。
【0017】
請求項4の考案によれば、シート部材の第1指関節及び第2指関節の位置に縫い目を形成していることで、前記シート部材が指関節に合わせて折り曲げることができるから、前記シート部材の添着による違和感が少なく使用感がよい。
【0018】
請求項5の考案によれば、標準的な指関節の位置に形成される縫い目に加えて、先端側及び基端側にも縫い目を形成させることで、着用者の指の長さに関係なく、前記シート部材の添着による違和感が少なく使用感よく利用することができる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態について添付図面を参照しながら詳述する。
本考案実施の形態の一例である野球用のバッティング練習用グローブを図1に示している。
この例のものは、ナイロン製の合成皮革材と、手の甲部分の通気性及び装飾性を考慮して用いられるポリウレタン混合の柔かいナイロン生地とからなる5本指のグローブであり、手首部分6にはグローブの脱落を防止するためのマジックテープが取り付けられている。
【0020】
5本指がそれぞれ挿入される指収容部11〜15のうち、中指,薬指及び小指を収容する中指収容部13,薬指収容部14,小指収容部15には、図2に示されるように、各指の腹と接触する裏地16にネオプレン素材からなるの長方形状のシート部材3が添着されている。また、前記シート部材3は、グローブ1を構成している合成皮革材からなる表皮材10と同素材からなる被覆材2によって全体を覆われている。
【0021】
前記ネオプレン素材とは、ポリクロロプレンからなる機能性の高い合成ゴムであり、同様な機能を有しているEVA(Ethylene−Vinyl Acetate)よりも柔軟性及びフィット感が高いことから、ダイビングスーツをはじめ様々な製品に広く利用されているものである。
【0022】
前記シート部材3は、図2に示されるように、前記指収容部13〜15よりも横幅及び長さとも小さい長方形状の一枚板であり、前記指収容部13〜15の先端部の所定範囲Sには前記シート部材3が存在しないように、基端側に寄せて添着されている。前記シート部材3は、前記指収容部13〜15の裏地16に被覆材2とを重ね合わせて縫い目41で縫合することにより指の腹側に形成される袋状の空間に基端側から挿入した後、その口部を縫い目42で縫合することにより各指収容部13〜15に添着されている。
【0023】
この例のシート部材3は、横幅が12〜15mmであり、肉厚が3mm程度であり、前記所定範囲Sは指収容部13〜15の先端から10〜15mm程度となるように設定されている。
【0024】
前記指収容部13〜15には、図2及び図3に示されるように、前記指収容部13〜15に挿入される指の第1指関節及び第2指関節の位置4に縫い目40,43が形成されており、この縫い目40,43の形成によって前記シート部材3は前記表皮材10に固定されている。前記縫い目40,43は、着用対象者の標準的な指の長さから想定される指関節の位置に形成される標準的な縫い目40と、この縫い目40の先端側と基端側それぞれに所定の間隔を空けて平行に形成される縫い目43との計3本からなっている。
【0025】
このような構成であるから、この例のバッティング練習用グローブを着用してバットを握るとき、中指,薬指及び小指の3本には指収容部13〜15に添着された前記シート部材3を弾性変形する力が必要となるから、バットを握っている間は常に前記3本の指に負荷がかかることとなる。そのため、通常のバッティングや素振り練習時にこのグローブ1を着用することにより、グリップ力に重要な前記3本の指に継続的に小さな負荷を与えて、握力トレーニングなしに無理なく且つ効率よくグリップ力を高めることができる。
【0026】
また、前記シート部材3は柔軟性の高いネオプレン素材であるから、指にかかる負担が小さいと共にバッティング又は素振りの衝撃が吸収されてバットを握る指へのダメージが少ない。そのため、長時間にわたる練習によって手が痛くなりにくいと共に指にマメができるのが防止される。
【0027】
この例のものでは、第1指関節及び第2指関節の位置4に形成された3本の縫い目40,43の形成により、図3に示されるように、前記シート部材3が圧縮されて部分的に薄肉となっている。これより、バットを握るとき、前記シート部材3が自然に指関節に一致する形に折り曲げられるため、前記シート部材の添着による違和感が少なく使用感がよい。また、標準的な指関節に位置する縫い目40に加えて先端側及び基端側にも縫い目43を形成しているから、着用者の指が標準よりも短い場合も長い場合にも対応することができ、指の長さに関係なく使用感がよく利用することができる。
【0028】
また、指収容部13〜15の先端部に前記シート部材3が添着されていないから、図3に示されるように、前記シート部材3が指よりも短くバットを握ると確実に手の平側に巻き込むことができる。そのため、巻き込み損なった前記シート部材3の余剰部分が原因でバットが握りにくかったり、グリップ時に違和感が生じることが防止される。
【0029】
また、この例では、前記シート部材3を指収容部13〜15の内側に添着させると共に被覆材2によって覆っているから、繰り返し使用や洗濯によりシート部材3が剥がれにくいと共に使用感がよい。また、図1に示されるように、グローブ1の表側は通常のものと変りがないから外観がよい。
【0030】
*その他
本考案のバッティング練習用グローブは、上記実施の形態に限られるものではない。
上述の例では、一枚板のシート部材3に3本の縫い目40,43を形成させることでバットを握るときに容易に折れ曲がるようにしているが、第1及び第2指関節の位置4で間隔を空けるように複数の短いシート部材を直列に配置させたものであってもよい。また、前記シート部材3の形状も長方形に限られるものではない。
【0031】
上述のシート部材3は、前記指収容部13〜15よりも少し短い長さを有し、その先端が各指収容部13〜15の第1指関節と先端との間にくるように添着されているが、前記第1指関節よりも先端側に前記シート部材3を添着しないものであってもよい。また、前記シート部材3を指収容部13〜15の内側に添着しているが、前記指収容部13〜15の外側、つまり、前記表皮材10の表面に添着するものであってもよい。
【0032】
上述の例では、各指収容部13〜15の第1及び第2指関節位置4には3本の縫い目40,43が形成されているが、着用対象者の標準的な指関節位置に1本だけ縫い目40を形成するものであっても、標準位置を基準にして2本の縫い目43を形成するものであってもよい。
【0033】
また、バッティング又は素振り練習によりマメができることを防止するのために、親指収容部11や人差し指収容部12にも、同様にシート部材3を添着するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施の形態におけるバッティング練習用グローブを示す正面図である。
【図2】バッティング練習用グローブの裏面及びシート部材の添着状態について示す説明図である。
【図3】中指収容部に指が挿入された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(1)・・・バッティング練習用グローブ
(11)〜(15)・・・指収容部
(3)・・・シート部材
(4)・・・指関節の位置
(40)(42)(43)・・・縫い目
(5)・・・薬指
(S)・・・所定範囲
【考案の属する技術分野】
本考案は、野球のバッティング練習用グローブに関する。特に、グリップ力を向上させることができるバッティング練習用グローブに関する。
【0002】
【従来の技術】
野球のバッティングにおいて打率及び飛距離を伸ばすためには、ボールを見極める選球眼と共にバットを速く且つ正確に振ることができるスイング力が必須である。特に、ボールの球威を受止めてより遠くへ跳ね返すためには、インパクトの瞬間にバットの芯がブレないようにしっかりとグリップすることが重要である。
【0003】
このときのグリップ力に重要な役割を果たすのがグリップエンド側に位置する手の中指,薬指,小指の3本であり、この3本の指でバットをしっかりとグリップし、残りの手及び指はバットの高さやスイングスピード等をボールに合わせて自由に調整できるように軽く添わせてバットを握るのが基本とされている。
【0004】
そのため、野球選手の多くは、バットを用いたバッティングや素振りに加えて、グリップエンド側に位置する中指,薬指,小指3本のグリップ力を向上させるためにハンドグリップなどのトレーニング器具による握力トレーニングを行なっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、野球は走攻守のバランスが必要な競技であり、バッティング練習だけではなく守備や走塁についても十分な練習が必要である。そのため、バッティングや素振りに加えて十分な握力トレーニングを行なうことは選手にとって時間的・体力的にも厳しいものがある。
また、過剰な素振りや握力トレーニングによって腱鞘炎や手のマメが潰れるなどのトラブルが生じて試合でのバッティングに影響を及ぼすこともある。
【0006】
本考案は、上記事情を鑑みてなされたものであり、『野球のバッティング練習時に着用する5本指のバッティング練習用グローブ』において、バッティング又は素振り練習時に着用することで無理なくグリップ力を高めることができることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、『中指、薬指及び小指が挿入される指収容部の指の腹側に、ネオプレン素材からなるシート部材が指に沿って添着されている』ことを特徴としている。
これによれば、本考案のバッティング練習用グローブを着用してバットを握るとき、指によって指収容部に添着されたシート部材を弾性変形させる必要があるから、前記中指,薬指及び小指の3本に負荷がかかることとなる。
【0008】
また、弾性の高いネオプレン素材が指とバットの間に介在されることで、バッティング又は素振りの衝撃が前記シート部材に吸収されて指が保護されるから前記3本の指が受けるダメージが少ない。
【0009】
請求項2の考案は、『前記シート部材は、前記指収容部の内側に縫い付けられている』ので、繰返し使用や洗濯などによりシート部材が剥がれにくく、外側に添着されるものよりもグローブの外観がよい。
【0010】
請求項3の考案は、『前記シート部材は、前記指挿入部の先端部には添着されていない』ことを特徴とするので、前記シート部材の先端部が指先よりも短く、バットを握るときに前記指によって前記シート部材全体を握り込むことができるから、先端部の余剰なシート部材が原因でバットが握りにくかったり、グリップ時に違和感が生じることが防止される。
【0011】
請求項4の考案は、『前記シート部材は、挿入時に指の第1指関節及び第2指関節が位置する箇所に指関節に沿って縫い目が形成されている』ことを特徴とする。前記シート部材はネオプレン素材であるから縫い目の形成により圧縮されて部分的に薄肉となり、前記縫い目が形成された部分で折れ曲がりやすくなる。
【0012】
前記縫い目は指関節の位置に形成されており、バットを握るときに前記シート部材が指関節に合わせて折り曲げられるから、前記シート部材の添着による違和感が少なく使用感がよい。
【0013】
請求項5の考案は、『前記第1指関節及び第2指関節が位置する箇所には、標準的な指関節の位置に形成される縫い目と、前記標準的な縫い目の先端側及び基端側に所定の間隔を空けてそれぞれ形成される縫い目との計3本の縫い目が形成されている』ことを特徴とする。第1及び第2指関節には、標準的な指関節の位置を中心に計3本の縫い目が形成されているから、着用者の指が標準よりも長い又は短い場合に、前記先端側及び基端側の縫い目部分で前記シート部材を折り曲げることができる。これより、着用者の指の長さに関係なく、前記シート部材の添着による違和感が少なく使用感よく利用することができる。
【0014】
【考案の効果】
上記のような構成であるから本考案は次の特有の効果を有する。
請求項1の考案によれば、中指、薬指及び小指の3本が挿入される指収容部の指の腹側にシート部材が添着されているので、通常のバッティングや素振り練習時に着用することでグリップ力に重要な前記3本の指に継続的に小さい負荷を与えることができる。
そのため、通常のバッティング又は素振り練習時に本考案のバッティング練習用グローブを着用することにより、無理なく且つ効率よくグリップ力を高めることができる。
また、前記シート部材によって前記3本指が保護されるから、長時間の練習をしても手が痛くなりにくく手にマメもできにくい。
【0015】
請求項2の考案によれば、指収容部の内側にシート部材が縫い付けられているので、前記シート部材が剥がれにくく、グローブの外観もよい。
【0016】
請求項3の考案によれば、指挿入部の先端部にシート部材を添着させないので、余剰なシート部材が原因でバットが握りにくかったり、グリップ時に違和感が生じることが防止される。
【0017】
請求項4の考案によれば、シート部材の第1指関節及び第2指関節の位置に縫い目を形成していることで、前記シート部材が指関節に合わせて折り曲げることができるから、前記シート部材の添着による違和感が少なく使用感がよい。
【0018】
請求項5の考案によれば、標準的な指関節の位置に形成される縫い目に加えて、先端側及び基端側にも縫い目を形成させることで、着用者の指の長さに関係なく、前記シート部材の添着による違和感が少なく使用感よく利用することができる。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施の形態について添付図面を参照しながら詳述する。
本考案実施の形態の一例である野球用のバッティング練習用グローブを図1に示している。
この例のものは、ナイロン製の合成皮革材と、手の甲部分の通気性及び装飾性を考慮して用いられるポリウレタン混合の柔かいナイロン生地とからなる5本指のグローブであり、手首部分6にはグローブの脱落を防止するためのマジックテープが取り付けられている。
【0020】
5本指がそれぞれ挿入される指収容部11〜15のうち、中指,薬指及び小指を収容する中指収容部13,薬指収容部14,小指収容部15には、図2に示されるように、各指の腹と接触する裏地16にネオプレン素材からなるの長方形状のシート部材3が添着されている。また、前記シート部材3は、グローブ1を構成している合成皮革材からなる表皮材10と同素材からなる被覆材2によって全体を覆われている。
【0021】
前記ネオプレン素材とは、ポリクロロプレンからなる機能性の高い合成ゴムであり、同様な機能を有しているEVA(Ethylene−Vinyl Acetate)よりも柔軟性及びフィット感が高いことから、ダイビングスーツをはじめ様々な製品に広く利用されているものである。
【0022】
前記シート部材3は、図2に示されるように、前記指収容部13〜15よりも横幅及び長さとも小さい長方形状の一枚板であり、前記指収容部13〜15の先端部の所定範囲Sには前記シート部材3が存在しないように、基端側に寄せて添着されている。前記シート部材3は、前記指収容部13〜15の裏地16に被覆材2とを重ね合わせて縫い目41で縫合することにより指の腹側に形成される袋状の空間に基端側から挿入した後、その口部を縫い目42で縫合することにより各指収容部13〜15に添着されている。
【0023】
この例のシート部材3は、横幅が12〜15mmであり、肉厚が3mm程度であり、前記所定範囲Sは指収容部13〜15の先端から10〜15mm程度となるように設定されている。
【0024】
前記指収容部13〜15には、図2及び図3に示されるように、前記指収容部13〜15に挿入される指の第1指関節及び第2指関節の位置4に縫い目40,43が形成されており、この縫い目40,43の形成によって前記シート部材3は前記表皮材10に固定されている。前記縫い目40,43は、着用対象者の標準的な指の長さから想定される指関節の位置に形成される標準的な縫い目40と、この縫い目40の先端側と基端側それぞれに所定の間隔を空けて平行に形成される縫い目43との計3本からなっている。
【0025】
このような構成であるから、この例のバッティング練習用グローブを着用してバットを握るとき、中指,薬指及び小指の3本には指収容部13〜15に添着された前記シート部材3を弾性変形する力が必要となるから、バットを握っている間は常に前記3本の指に負荷がかかることとなる。そのため、通常のバッティングや素振り練習時にこのグローブ1を着用することにより、グリップ力に重要な前記3本の指に継続的に小さな負荷を与えて、握力トレーニングなしに無理なく且つ効率よくグリップ力を高めることができる。
【0026】
また、前記シート部材3は柔軟性の高いネオプレン素材であるから、指にかかる負担が小さいと共にバッティング又は素振りの衝撃が吸収されてバットを握る指へのダメージが少ない。そのため、長時間にわたる練習によって手が痛くなりにくいと共に指にマメができるのが防止される。
【0027】
この例のものでは、第1指関節及び第2指関節の位置4に形成された3本の縫い目40,43の形成により、図3に示されるように、前記シート部材3が圧縮されて部分的に薄肉となっている。これより、バットを握るとき、前記シート部材3が自然に指関節に一致する形に折り曲げられるため、前記シート部材の添着による違和感が少なく使用感がよい。また、標準的な指関節に位置する縫い目40に加えて先端側及び基端側にも縫い目43を形成しているから、着用者の指が標準よりも短い場合も長い場合にも対応することができ、指の長さに関係なく使用感がよく利用することができる。
【0028】
また、指収容部13〜15の先端部に前記シート部材3が添着されていないから、図3に示されるように、前記シート部材3が指よりも短くバットを握ると確実に手の平側に巻き込むことができる。そのため、巻き込み損なった前記シート部材3の余剰部分が原因でバットが握りにくかったり、グリップ時に違和感が生じることが防止される。
【0029】
また、この例では、前記シート部材3を指収容部13〜15の内側に添着させると共に被覆材2によって覆っているから、繰り返し使用や洗濯によりシート部材3が剥がれにくいと共に使用感がよい。また、図1に示されるように、グローブ1の表側は通常のものと変りがないから外観がよい。
【0030】
*その他
本考案のバッティング練習用グローブは、上記実施の形態に限られるものではない。
上述の例では、一枚板のシート部材3に3本の縫い目40,43を形成させることでバットを握るときに容易に折れ曲がるようにしているが、第1及び第2指関節の位置4で間隔を空けるように複数の短いシート部材を直列に配置させたものであってもよい。また、前記シート部材3の形状も長方形に限られるものではない。
【0031】
上述のシート部材3は、前記指収容部13〜15よりも少し短い長さを有し、その先端が各指収容部13〜15の第1指関節と先端との間にくるように添着されているが、前記第1指関節よりも先端側に前記シート部材3を添着しないものであってもよい。また、前記シート部材3を指収容部13〜15の内側に添着しているが、前記指収容部13〜15の外側、つまり、前記表皮材10の表面に添着するものであってもよい。
【0032】
上述の例では、各指収容部13〜15の第1及び第2指関節位置4には3本の縫い目40,43が形成されているが、着用対象者の標準的な指関節位置に1本だけ縫い目40を形成するものであっても、標準位置を基準にして2本の縫い目43を形成するものであってもよい。
【0033】
また、バッティング又は素振り練習によりマメができることを防止するのために、親指収容部11や人差し指収容部12にも、同様にシート部材3を添着するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施の形態におけるバッティング練習用グローブを示す正面図である。
【図2】バッティング練習用グローブの裏面及びシート部材の添着状態について示す説明図である。
【図3】中指収容部に指が挿入された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(1)・・・バッティング練習用グローブ
(11)〜(15)・・・指収容部
(3)・・・シート部材
(4)・・・指関節の位置
(40)(42)(43)・・・縫い目
(5)・・・薬指
(S)・・・所定範囲
Claims (5)
- 野球のバッティング練習時に着用する5本指のバッティング練習用グローブにおいて、
中指、薬指及び小指が挿入される指収容部の指の腹側に、ネオプレン素材からなるシート部材が指に沿って添着されていることを特徴とするバッティング練習用グローブ。 - 請求項1に記載のバッティング練習用グローブにおいて、
前記シート部材は、前記指収容部の内側に縫い付けられていることを特徴とするバッティング練習用グローブ。 - 請求項1又は2に記載のバッティング練習用グローブにおいて、
前記シート部材は、前記指挿入部の先端部には添着されていないことを特徴とするバッティング練習用グローブ。 - 請求項1から3のいずれかに記載のバッティング練習用グローブにおいて、
前記シート部材は、挿入時に指の第1指関節及び第2指関節が位置する箇所に指関節に沿って縫い目が形成されていることを特徴とするバッティング練習用グローブ。 - 請求項4に記載のバッティング練習用グローブにおいて、
前記第1指関節及び第2指関節が位置する箇所には、標準的な指関節の位置に形成される縫い目と、前記標準的な縫い目の先端側及び基端側に所定の間隔を空けてそれぞれ形成される縫い目との計3本の縫い目が形成されていることを特徴とするバッティング練習用グローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003763U JP3098802U (ja) | 2003-06-25 | 2003-06-25 | バッティング練習用グローブ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230000609U (ko) * | 2021-09-14 | 2023-03-21 | 임창선 | 골프장갑 |
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2003
- 2003-06-25 JP JP2003003763U patent/JP3098802U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20230000609U (ko) * | 2021-09-14 | 2023-03-21 | 임창선 | 골프장갑 |
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