JPH05182U - グラブ

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(57)【要約】【目的】捕球方向に指筒袋が変形し易いようにする。【構成】グラブの指筒袋１側縁に内側及び外側皮革
３、４に縫着した柔軟な中間皮革５を介在し、捕球方向
に指筒袋を変形しやすくする。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、グラブに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、グラブの各指筒袋（親指、人差指、中指、薬指、小指）は、内側皮革と外側皮革との両側縁間に、また、左右両外側皮革間にそれぞれ細革を介在して縫着してある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような指筒袋によると、両側縁の縫着部分が三層構造になるので、捕球方向への屈曲性が悪くなる。即ち捕球方向に変形しにくい。このため、手になじみにくく、落球やハンブルの原因となる問題があった。

【０００４】そこで、この考案の課題は、捕球方向に指筒袋を変形し易いようにしたグラブを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案はグラブに於ける親指用指筒袋以外の各指筒袋の側縁に内側皮革と外側皮革とに縫着して上記内側及び外側皮革よりも柔軟な中間皮革を介在した構成を採用したものである。

【０００６】

【作用】

指筒袋を形成する外側皮革と内側皮革との間に介在した柔軟な中間皮革により捕球方向に指筒袋が変形し易い。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案に係る実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００８】図１に示すように、Ａはグラブで、このグラブＡの親指以外の各指筒袋１を形成する外側皮革２と内側皮革３との側縁間には、上記外側皮革２及び内側皮革３よりも柔軟な所要幅の中間皮革４を介在して縫着する。

【０００９】上記の中間皮革４は、図示の場合人差指用指筒袋１の中指用指筒袋１側の側縁と、中指及び薬指用指筒袋１の両側縁と、小指用指筒袋１の薬指用指筒袋１側の側縁とに配置すると共に、指筒袋１の先端手前から付根迄になっている。

【００１０】図中５は縫着部、６は縫着部５に介在した細革である。

【００１１】

【効果】

以上のように、この考案に係るグラブによれば、柔軟な中間皮革の介在により指筒袋の捕球方向への変形がし易い。

【００１２】このため、手になじみ落球やハンブルをなくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】グラブの実施例を示す斜視図

【図２】指筒袋の横断拡大平面図

【符号の説明】

Ａグラブ１指筒袋２外側皮革３内側皮革４中間皮革

【実用新案登録請求の範囲】【請求項１】グラブに於ける親指用指筒袋以外の各指
筒袋の側縁に内側皮革と外側皮革とに縫着して上記内側
及び外側皮革よりも柔軟な中間皮革を介在したことを特
徴とするグラブ。