JP3214761U - 球技用のグローブ - Google Patents

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泰也 日高
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Abstract

【課題】装着者の手が小さい場合であっても、装着した小指をしっかり固定しつつ、装着した手に力を適切かつ快適に入れることができる球技用のグローブを提供する。【解決手段】使用者の手部に装着可能であり、手袋状の外皮20と;当該外皮と接合され、小指を含む複数の指ごと用の指袋を形成する指袋部22〜25、当該指袋部と接合され、手部HNDが装着されたときに手掌が接触する手掌部、及び、指袋部及び手掌部と接合され、手部が装着されたときに手背が接触する手背部を有する内皮と;を有する球技用のグローブ10において、装着されることが想定される最小の大きさの手部における小指の先端部分、及び、装着した小指の手掌への付け根部分の尺側への移動の限界位置を設定するとともに、当該装着した小指を尺側に押し付ける小指固定部材41〜43;を備える。【選択図】図2

Description

本考案は、野球、ソフトボール等の球技で捕球用に用いられる球技用のグローブに関する。
従来から、野球、ソフトボール等の球技で捕球用に用いられる球技用のグローブが広く普及している。こうした球技用のグローブを使用した捕球に際しては、装着者の指が不必要に動くと、当該指の力の当該グローブへの伝達を、装着者の意図通りにはできない。このため、薬指をグローブに固定し、指の力の当該グローブへの伝達性の向上を図る技術が開示されている(特許文献1参照;以下、「従来例」と呼ぶ)。
かかる従来例の技術では、装着者の薬指を受け入れ可能な帯状体を設ける。この帯状体は、薬指を受け入れ可能とするためにグローブの内部で折り曲げられ輪状をなした状態で、グローブの尺側外部に配置された当該帯状体の端部を尺側に引くことにより、装着した薬指が尺側に押されるようになっている。
実用新案登録第3204839号公報
上述した従来例の技術を、指の力が特に弱い小指に対して適用することが考えられる。この場合、装着者の小指を受け入れ可能な帯状体のグローブの尺側外部に配置された尺側端部を尺側に引いて、装着された小指をしっかり固定しようとすると、当該装着された小指は、グローブにおける手の挿入用空間の尺側端部で固定されることになる。この結果、装着者の手が小さい場合には、クローブに小指をしっかり固定するようにすると、装着した小指が不必要に尺側に引っ張られ、力が入らなくなってしまう。
このため、装着者の手が小さい場合であっても、装着した小指をしっかり固定しつつ、装着した手に適切かつ快適に力を入れることができる球技用のグローブに関する技術が望まれている。かかる要請に応えることが、考案が解決しようとする課題の一つとして挙げられる。
本考案の球技用のグローブは、使用者の手部に装着可能であり、手袋状の外皮と;前記外皮と接合され、小指を含む複数の指ごと用の指袋を形成する指袋部、前記指袋部と接合され、前記手部が装着されたときに手掌が接触する手掌部、及び、前記指袋部及び前記手掌部と接合され、前記手部が装着されたときに手背が接触する手背部を有する内皮と;を有する球技用のグローブにおいて、装着されることが想定される最小の大きさの手部における小指の先端部分、及び、装着した小指の手掌への付け根部分の尺側への移動の限界位置を設定するとともに、前記装着した小指を尺側に押し付ける小指固定部材;を備えることを特徴とする球技用のグローブである。
この球技用のグローブでは、小指固定部材が、装着されることが想定される最小の大きさの手部における小指の先端部分、及び、装着した小指の手掌への付け根部分の尺側への移動の限界位置を設定するとともに、当該装着した小指を尺側に押し付ける。このため、装着者の手が小さい場合であっても、装着者の小指の撓側、並びに、先端部及び付け根部の尺側の三点支持の態様で、装着者にとって使い勝手のよい位置で、装着した小指を固定することができる。
したがって、本考案の球技用のグローブによれば、装着した手に力を適切かつ快適に入れることができる合理的な位置で、装着した小指をしっかりと固定することができる。
この球技用のグローブでは、前記小指固定部材は、紐状又は帯状の第1小指固定部材と;紐状又は帯状の第2小指固定部材と;帯状の第3小指固定部材と;を備え、前記第1小指固定部材は、一端部が前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、前記外皮、前記手背部及び前記手掌部を順次貫通した後に、前記手掌部、前記手背部及び前記外皮を順次貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、前記第1小指固定部材の一端部と前記第1小指固定部材の他端部との結び合わせによる引き絞り量に応じて、前記装着した小指の手掌への付け根の尺側への移動の限界位置が設定され;前記第2小指固定部材は、前記第1小指固定部材の配置位置よりも指先側に配置され、一端部が、前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、前記外皮、前記手背部及び前記手掌部を順次貫通した後に、前記手掌部、前記手背部及び前記外皮を順次貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、前記第2小指固定部材の一端部と前記第2小指固定部材の他端部とを結び合わせることにより、装着されることが想定される最小の大きさ以上の大きさの手部における小指の先端部分の尺側への移動の限界位置が設定され;前記第3小指固定部材は、一端部が前記手掌部に固定され、前記装着した小指の手背側を経由した後に前記内皮及び前記外皮を貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、前記第3小指固定部材の他端部が尺側に引かれることにより、前記装着した小指が尺側へ押し付けられる;構成とすることができる。
この場合には、第1小指固定部材の一端部と他端部とを結び合わせて引き絞ることにより、引き絞り量に応じて、装着した小指の手掌への付け根の尺側への移動の限界位置が設定される。また、第2小指固定部材の一端部と他端部とを結び合わせることにより、引き絞り量に応じて、装着されることが想定される最小の大きさの手部における小指の先端部分の尺側への移動の限界位置が設定される。
一方、第3小指固定部材の他端部が尺側に引かれることにより、装着した小指の撓側に尺側方向へ押し付ける力が加わる。この結果、当該装着した小指が尺側方向へ移動しようとする。
このため、第1小指固定部材による引き絞り量の調整、及び、第2小指固定部材の結び合わせ、並びに、第3小指固定部材の他端部の尺側への引き量の調整により、装着者の手が小さい場合であっても、装着者の小指の撓側、並びに、先端部及び付け根部の尺側の三点支持の態様で、装着者にとって使い勝手のよい位置で、装着した小指を固定することができる。したがって、装着した手に力を適切かつ快適に入れることができる合理的な位置で、装着した小指をしっかりと固定することができる。
本考案の球技用のグローブでは、一端部が薬指袋部との接合部位付近の前記手掌部の前記外皮側の面に固定された帯状の薬指固定部材;を更に備え、前記薬指固定部材は、前記薬指袋部との接合部位の撓側で前記手掌部を貫通し、装着された薬指の手背側を経由し、前記薬指袋部の尺側で前記手掌部を貫通した後、小指袋部との接合部位の撓側で前記手掌部を貫通し、更に、前記装着した小指の手背側で前記内皮及び前記外皮を貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、前記薬指固定部材の他端部が尺側に引かれることにより、前記装着した薬指が前記手掌部に押し付けられる、という構成とすることができる。
この場合には、薬指固定部材の他端部が尺側に引かれることにより、装着した薬指が手掌部に押し付けられる。この結果、装着した薬指が、薬指袋への挿入部分の手首側直前の位置で、しっかりと手掌部に固定される。したがって、装着された小指に加えて、装着された薬指も、合理的な位置で、しっかりと固定することができる。
ここで、前記第3小指固定部材と前記薬指固定部材とは一体化されており、前記第3小指固定部材の他端部と前記薬指固定部材の一端部とは結び合わせ可能である、という個性とすることができる。この場合には、互いに分離した状態で用意すべき部材の数を減少することができるとともに、第3小指固定部材の他端部の尺側への引き量と、薬指固定部材の一端部の尺側への引き量とを調節したうえで、第3小指固定部材の他端部と薬指固定部材の一端部とを結び合わせるという簡易な操作を行うことで、装着された小指、及び、装着された薬指の双方の固定位置のずれを防止することができる。
本考案の球技用のグローブでは、装着した母指の橈側への移動の限界位置を設定するとともに、前記装着した母指を橈側へ押し付ける母指固定部材;を更に備える構成とすることができる。この場合には、母指固定部材が、装着した母指の橈側への移動の限界位置を設定するとともに、当該装着した母指を橈側へ押し付けるので、装着者の手が小さい場合であっても、装着者にとって使い勝手のよい位置で、装着した母指を固定することができる。
ここで、前記母指固定部材は、紐状又は帯状の第1母指固定部材と;帯状の第2母指固定部材と;を更に備え、前記第1母指固定部材は、一端部が、前記手掌部の外皮対向面に固定され、前記手掌部、前記手背部及び前記外皮を順次貫通し、更に、前記外皮を貫通した後に再度前記外皮を貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ橈側の外部に配置され、前記第1母指固定部材の他端部の橈側への引き量に応じて、前記装着された母指の橈側への移動の限界位置が設定され、前記第2母指固定部材は、一端部が、前記第1母指固定部材の前記装着された母指の押し付け位置よりも指先側前記手掌部に固定され、前記外皮及び前記内皮を順次貫通し、前記装着された母指の示指側を経由した後に、前記装着された母指の橈側の前記内皮及び前記外皮を順次貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ橈側の外部に配置され、前記第2母指固定部材の他端部が橈側に引かれることにより、前記装着した母指が橈側へ押し付けられる;という構成とすることができる。
この場合には、第1母指固定部材の他端部が撓側方向へ引かれると、引き量に応じて、前記装着された母指の撓側への移動の限界位置が設定される。一方、第2母指固定部材の他端部を尺側に引くことにより、装着した母指の尺側に撓側方向へ押し付ける力が加わり、当該装着した母指が撓側方向へ移動しようとする。
したがって、第1母指固定部材の他端部の撓側方向への引き量、及び、第2母指固定部材の他端部の撓側方向への引き量を調整することにより、装着者の手が小さい場合であっても、装着者にとって使い勝手のよい位置で、装着した母指を固定することができる。
本考案によれば、装着者の手が小さい場合であっても、装着した小指をしっかり固定しつつ、装着した手に適切かつ快適に力を入れることができる球技用のグローブを提供できるという効果を奏する。
本考案の一実施形態に係る球技用のグローブを手掌側から見た場合の外観図である。 本考案の一実施形態に係る球技用のグローブを手背側から見た場合の外観図である。 本考案の一実施形態に係る球技用のグローブが備える内皮を手背側から見た場合の外観図(その1)である。 本考案の一実施形態に係る球技用のグローブが備える内皮を手背側から見た場合の外観図(その2)である。 第1小指固定部材及び第3小指固定部材、並びに、薬指固定部材の配設態様を説明するための図である。 第2小指固定部材の配設態様を説明するための図である。 第1小指固定部材及び第3小指固定部材、並びに、薬指固定部材の配設態様を説明するための図である。
以下、本考案に係る一実施形態を、図1〜図7を参照して説明する。なお、以下の説明においては、同一又は同等の要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1には、一実施形態の球技用のグローブ10(以下、単に「グローブ10」とも呼ぶ)を手掌側から見た場合の外観が示されている。また、図2には、グローブ10を手背側から見た場合の外観が示されている。
なお、図1及び図2(後述する)に示される座標系(X,Y,Z)は、グローブ10における各部又は各部材の配設位置等の方向を表現する際に適宜使用するものとする(後述する図3〜図7についても同様とする)。
図1及び図2により総合的に示されるように、グローブ10は、手袋状の外皮20を備えている。この外皮20は、母指袋部21と、示指袋部22と、中指袋部23と、薬指袋部24と、小指袋部25とを有している。また、グローブ10は、手掌部26と、手背部27とを有している。
なお、図1及び図2には、グローブ10が装着される想定される最小の大きさの手部HNDが示されている。以下に説明においては、手部HNDにおける母指を「母指FG1」、薬指を「薬指FG4」、小指を「小指FG5」と記すものとする。
この外皮20には、帯状又は紐状の複数の部材が配設されている。こうした複数の部材には、第1小指固定部材41、第2小指固定部材42及び第3小指固定部材43が含まれている。また、当該複数の部材には、薬指固定部材の一部51、第1母指固定部材61及び第2母指固定部材62が含まれている。
なお、第1小指固定部材41、第2小指固定部材42及び第3小指固定部材43により、小指固定部材が構成されるようになっている。また、第1母指固定部材61及び第2母指固定部材62により、母指固定部材が構成されるようになっている。
図3には、外皮20と接合される内皮30を手背側から見た場合の外観が示されている。この図3に示されるように、内皮30は、母指袋部31と、示指袋部32と、中指袋部33と、薬指袋部34と、小指袋部35とを有している。また、内皮30は、手掌部36と、手背部371,372とを有している。
ここで、母指袋部31は母指袋部21内に挿入され、示指袋部32は示指袋部22内に挿入され、中指袋部33は中指袋部23内に挿入される。また、薬指袋部34は薬指袋部24内に挿入され、母指袋部35は母袋部25内に挿入される。そして、手掌部36及び手背部371,372が、縫い合わせにより、外皮20に接合されるようになっている。
図4には、手背部371,372を捲った状態で、内皮30を手背側から見た場合の外観が示されている。図3及び図4により総合的に示されるように、内皮30における手掌部36には、薬指固定部材の一部52、第1母指固定部材61及び第2母指固定部材62が接合されている。なお、薬指固定部材の一部51,52により、薬指固定部材が構成されるようになっている。
ここで、薬指固定部材の一部52は、薬指袋部34との接合位置付近の手掌部36に固定されており、固定位置側方向の反対側方向部が二股に分かれている。そして、一方が薬指固定部材の一部となり、他方が第3小指固定部材43となっている。すなわち、第3小指固定部材43と薬指固定部材とは一体化されている。このため、第3小指固定部材43は、間接的に、手掌部36に固定されている。
第1母指固定部材61は、手掌部36に固定されている。また、第2母指固定部材62、母指袋部31との接合位置付近の手掌部36に固定されており、固定位置側方向の反対側方向部が二股に分かれている。
図5には、グローブ10における第1小指固定部材41及び第3小指固定部材43、並びに、薬指固定部材(51,52)の配設態様が示されている。図2及び図5により総合的に示されるように、第1小指固定部材41は、一端部が外皮20の手背側(−Y方向側)かつ尺側(−X方向側)の外部に配置される。そして、第1小指固定部材41は、外皮20の手背部27、内皮30の手背部371及び手掌部36を順次貫通した後に、手掌部36、手背部371及び手背部27を順次貫通して、他端部が外皮20の手背側かつ尺側の外部に配置される。第1小指固定部材41の一端部と他端部との結び合わせによる引き絞り量に応じて、手掌部36と手背部371との距離が変化する。この結果、小指FG5の手掌への付け根の尺側への移動の限界位置が設定される。
また、第3小指固定部材43が、一端部が薬指固定部材の一部52を介して内皮20の手掌部26に固定されるとともに、補強部材53を利用して外皮20の手掌部26に固定される。そして、薬指固定部材の一部52が薬指FG4の手背側を経由した後に手背部371を貫通し、二股に分かれた後の第3小指固定部材43は、小指FG5の手背側を経由した後に手背部371及び手背部27を順次貫通して、外皮20の手背側かつ尺側の外部に配置される。第3小指固定部材43の他端部が尺側に引かれることにより、小指FG5が尺側へ押し付けられる。
また、薬指固定部材の一部52が手掌部36を貫通し、二股に分かれた後の薬指固定部材の一部51は、手背部371及び手背部27を順次貫通して、外皮20の手背側かつ尺側の外部に配置される。薬指固定部材の一部51の外皮20の外部に配置された一端部が尺側に引かれることにより、薬指FG4が手掌部36に押し付けられる。
なお、第3小指固定部材43と薬指固定部材と一体化されているので、第3小指固定部材43の他端部と薬指固定部材の一端部とが結び合わされて引き絞られることにより、小指FG5が尺側へ押し付けられるとともに、薬指FG4が手掌部36に押し付けられる。
図6には、グローブ10における第2小指固定部材42の配設態様が示されている。図6に示されるように、第2小指固定部材42は、上述した第1小指固定部材41の配置位置よりも指先側に配置され、一端部が、外皮20の手背側(−Y方向側)かつ尺側(−X方向側)の外部に配置される。そして、第2小指固定部材42は、手背部27、手背部371、手掌部36及び手掌部26を順次貫通した後に、手掌部26、手掌部36、手背部371及び手背部27を順次貫通して、他端部が外皮20の手背側かつ尺側の外部に配置される。第2小指固定部材42の一端部と他端部とを結び合わせることにより、手掌部36と手背部371との距離が変化する。この結果、小指FG5の先端部分の尺側への移動の限界位置が設定される。
図7には、グローブ10における第1母指固定部材61及び第2母指固定部材62の配設態様が示されている。図7に示されるように、第1母指固定部材61の一端部が手掌部26及び手掌部36に固定されている。そして、第1母指固定部材61は、手掌部36を貫通した後に、手背部372及び手背部27を貫通する。引き続き、第1母指固定部材61は、手背部27を貫通した後に再度手背部27を貫通して、他端部が外皮20の手背側(−Y方向側)かつ橈側(+X方向側)の外部に配置される。第1母指固定部材61の他端部の橈側への引き量に応じて、手掌部36と手背部371との距離が変化する。この結果、母指FG1の橈側への移動の限界位置が設定される。
また、第2母指固定部材62の一端部が手掌部26及び手掌部36に固定されている。そして、第2母指固定部材62は、二股に分かれた後の双方が手背部372及び手背部27を貫通して、当該双方の端部が外皮20の手背側(−Y方向側)かつ橈側(+X方向側)の外部に配置される。当該双方の端部を結び合わせて、第2母指固定部材62を橈側へ引くことにより、母指FG1が橈側へ押し付けられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1小指固定部材41の一端部と他端部とを結び合わせて引き絞ることにより、引き絞り量に応じて、装着した小指FG5の手掌への付け根の尺側への移動の限界位置が設定される。また、第2小指固定部材42の一端部と他端部とを結び合わせることにより、装着されることが想定される最小の大きさの手部における小指の先端部分の尺側への移動の限界位置が設定される。
一方、第3小指固定部材43の他端部が尺側に引かれることにより、装着した小指の撓側に尺側方向へ押し付ける力が加わる。この結果、当該装着した小指FG5が尺側方向へ移動しようとする。
このため、第1小指固定部材41の両端部の結び合わせよる引き絞り量の調整、及び、第2小指固定部材42による引き絞り量の調整、並びに、第3小指固定部材43の他端部の尺側への引き量の調整により、装着者の手が小さい場合であっても、装着者の小指FG5の撓側、並びに、先端部及び付け根部の尺側の三点支持の態様で、装着者にとって使い勝手のよい位置で、装着した小指FG5を固定することができる。したがって、装着した手に力を適切かつ快適に入れることができる合理的な位置で、装着した小指をしっかりと固定することができる。
また、本実施形態によれば、薬指固定部材の一部51が尺側に引かれることにより、装着した薬指FG4が手掌部36に押し付けられる。この結果、装着した薬指FG4が、薬指袋部34への挿入部分の手首側直前の位置で、しっかりと手掌部36に固定される。このため、装着された小指FG5に加えて、装着された薬指FG4も、合理的な位置で、しっかりと固定することができる。
また、本実施形態によれば、第1母指固定部材61の他端部が撓側方向へ引かれると、引き量に応じて、装着された母指FG1の撓側への移動の限界位置が設定される。一方、第2母指固定部材62が尺側に引かれることにより、装着した母指FG1の尺側に撓側方向へ押し付ける力が加わると、当該装着した母指FG1が撓側方向へ移動しようとする。
したがって、第1母指固定部材61の他端部の撓側方向への引き量、及び、第2母指固定部材62の他端部の撓側方向への引き量を調整することにより、装着者の手が小さい場合であっても、装着者にとって使い勝手のよい位置で、装着した母指FG1を固定することができる。
[実施形態の変形]
本考案は、上記の実施形態に限定されるものではく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内での様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、薬指固定部材を有するようにしたが、薬指固定部材を省略し、第1固定部材を直接内皮に固定するようにしてもよい。
本考案は、球技用のグローブの分野で有用である。
10 … 球技用のグローブ
20 … 外皮
21〜25 … 指袋部
26 … 手掌部
27 … 手背部
30 … 内皮
31〜35 … 指袋部
36 … 手掌部
371,372 … 手背部
41 … 第1小指固定部材(小指固定部材の一部)
42 … 第2小指固定部材(小指固定部材の一部)
43 … 第3小指固定部材(小指固定部材の一部)
51 … 薬指固定部材の一部
52 … 薬指固定部材の一部
61 … 第1母指固定部材(母指固定部材の一部)
62 … 第2母指固定部材(母指固定部材の一部)
FG1 … 母指
FG4 … 薬指
FG5 … 小指
HND … 手部

Claims (6)

  1. 使用者の手部に装着可能であり、手袋状の外皮と;前記外皮と接合され、小指を含む複数の指ごと用の指袋を形成する指袋部、前記指袋部と接合され、前記手部が装着されたときに手掌が接触する手掌部、及び、前記指袋部及び前記手掌部と接合され、前記手部が装着されたときに手背が接触する手背部を有する内皮と;を有する球技用のグローブにおいて、
    装着されることが想定される最小の大きさの手部における小指の先端部分、及び、装着した小指の手掌への付け根部分の尺側への移動の限界位置を設定するとともに、前記装着した小指を尺側に押し付ける小指固定部材;
    を備えることを特徴とする球技用のグローブ。
  2. 前記小指固定部材は、紐状又は帯状の第1小指固定部材と;紐状又は帯状の第2小指固定部材と;帯状の第3小指固定部材と;を備え、
    前記第1小指固定部材は、
    一端部が前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、前記外皮、前記手背部及び前記手掌部を順次貫通した後に、前記手掌部、前記手背部及び前記外皮を順次貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、
    前記第1小指固定部材の一端部と前記第1小指固定部材の他端部との結び合わせによる引き絞り量に応じて、前記装着した小指の手掌への付け根の尺側への移動の限界位置が設定され、
    前記第2小指固定部材は、前記第1小指固定部材の配置位置よりも指先側に配置され、
    一端部が、前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、前記外皮、前記手背部及び前記手掌部を順次貫通した後に、前記手掌部、前記手背部及び前記外皮を順次貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、
    前記第2小指固定部材の一端部と前記第2小指固定部材の他端部とを結び合わせることにより、装着されることが想定される最小の大きさ以上の大きさの手部における小指の先端部分の尺側への移動の限界位置が設定され、
    前記第3小指固定部材は、
    一端部が前記手掌部に固定され、前記装着した小指の手背側を経由した後に前記内皮及び前記外皮を貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、
    前記第3小指固定部材の他端部が尺側に引かれることにより、前記装着した小指が尺側へ押し付けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の球技用のグローブ。
  3. 一端部が薬指袋部との接合部位付近の前記手掌部の前記外皮側の面に固定された帯状の薬指固定部材;を更に備え、
    前記薬指固定部材は、
    前記薬指袋部との接合部位の橈側で前記手掌部を貫通し、装着された薬指の手背側を経由し、前記薬指袋部の尺側で前記手掌部を貫通した後、小指袋部との接合部位の橈側で前記手掌部を貫通し、更に、前記装着した小指の手背側で前記内皮及び前記外皮を貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ尺側の外部に配置され、
    前記薬指固定部材の他端部が尺側に引かれることにより、前記装着した薬指が前記手掌部に押し付けられる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の球技用のグローブ。
  4. 前記第3小指固定部材と前記薬指固定部材とは一体化されており、
    前記第3小指固定部材の他端部と前記薬指固定部材の一端部とは結び合わせ可能である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の球技用のグローブ。
  5. 装着した母指の橈側への移動の限界位置を設定するとともに、前記装着した母指を橈側へ押し付ける母指固定部材;を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の球技用のグローブ。
  6. 前記母指固定部材は、紐状又は帯状の第1母指固定部材と;帯状の第2母指固定部材と;を更に備え、
    前記第1母指固定部材は、
    一端部が、前記手掌部の外皮対向面に固定され、前記手掌部、前記手背部及び前記外皮を順次貫通し、更に、前記外皮を貫通した後に再度前記外皮を貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ橈側の外部に配置され、
    前記第1母指固定部材の他端部の橈側への引き量に応じて、前記装着された母指の橈側への移動の限界位置が設定され、
    前記第2母指固定部材は、
    一端部が、前記第1母指固定部材の前記装着された母指の押し付け位置よりも指先側前記手掌部に固定され、前記外皮及び前記内皮を順次貫通し、前記装着された母指の示指側を経由した後に、前記装着された母指の橈側の前記内皮及び前記外皮を順次貫通して他端部が前記外皮の手背側かつ橈側の外部に配置され、
    前記第2母指固定部材の他端部が橈側に引かれることにより、前記装着した母指が橈側へ押し付けられる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の球技用のグローブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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