JP2009131526A - 遊技機用入賞装置及びそれを用いた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 伝達機構と入賞扉とを簡素かつ新規な構成で連動連結することにより、耐久性を低下させることなく入賞装置の薄型化を図ることのできる遊技機用入賞装置とそれを用いた遊技機を提供する。
【解決手段】 大当たり状態ではソレノイド20が励磁され、圧縮コイルばね23の付勢力に抗してプランジャ21が後退位置に移動し、入賞扉10を開放位置に保持する。ソレノイド20のプランジャ21が突出位置から後退位置へ変位すると、第二アーム42の突出部42bが側壁部12の延出部12bを下方から跳ね上げることにより入賞扉10を開放位置に移行する。これによって、遊技領域2cを流下する遊技球は入賞領域5bに導入されるようになる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、遊技機用入賞装置及びそれを搭載した遊技機に関する。
例えば近年のパチンコ機において、遊技盤の前面側(遊技者側)の盤面に形成される遊技領域では、抽選結果の表示やリーチアクション等の種々の演出表示を行なうために可変表示部(例えば液晶表示部)が面積拡大したり、それらの演出表示を効果的に行なうためにセンター役物や遊技機用サイドランプが大型化したりしている。また最近の遊技機に関連する規則の緩和措置等により、始動口(始動入賞装置)や大入賞口(大入賞装置)を複数備えることも実現可能となった。
このように遊技領域における表示部・役物等の大型化や始動口・大入賞口等の複数採用によって遊技の多様化を図ることができる。一方で、遊技領域の広さはほとんど変わらないため、遊技球を流下させるための流路の形成(例えば釘の配列)が制限されて遊技領域における限られた流路しか遊技球が流下できなくなったり、流路幅が狭くなって遊技球が遊技領域に詰まりやすくなったりすると、遊技者の遊技に対する興趣が阻害される。そのため、上記入賞装置の小型化が新たな要請として着目されつつある。
ところで、一般に「アタッカー」として用いられる入賞装置は、左右を長手方向とする長方形状の大入賞口が、対応する閉鎖部材(入賞扉)により開閉可能に塞がれる構造となっている。通常、入賞扉は下縁両端部が入賞装置の前面プレート(台板)等に例えばヒンジ止めされている。このような入賞扉はソレノイド等の駆動手段と揺動アーム(伝達部材)等の伝達機構とにより、大入賞口を塞ぐ閉鎖位置と、その閉鎖位置から手前側(遊技者側)に倒伏して大入賞口を開く開放位置との間で変位される。そして、揺動アームと入賞扉との連動構成には、揺動アームの前端側に形成された切欠状凹部(C字状の開口)に入賞扉の後端部を突入させて両者を連動連結させる揺動アーム側開口タイプ(特許文献1参照)、入賞扉の後端側に形成された切欠状凹部(C字状の開口)に揺動アームの前端部を突入させて両者を連動連結させる入賞扉側開口タイプ(特許文献2参照)等が開示されている。
特開2000−288180号公報 特開2006−130134号公報
このうち、揺動アーム側開口タイプの入賞装置では、揺動アームの揺動角(上下方向の移動量)が比較的大きく、入賞装置の上下方向の高さが大きくなるので、入賞装置の小型化(薄型化)を実現するには不利な場合がある。他方、入賞扉側開口タイプの入賞装置では、揺動アーム側開口タイプと比較して揺動アームの揺動角を容易に抑制できるので、入賞装置の薄型化を実現するには有利である。しかし、入賞扉側開口タイプでは、揺動アームの前端部が入賞扉の開口に突入して常時摺動することになるため、もともと摺動抵抗による動力ロス、こじれ・摩耗等を発生しやすい。したがって、このタイプで入賞装置の薄型化を図るために揺動アームの揺動角をさらに小さくしようとすると、入賞扉に対する揺動アームの摺動抵抗がますます大きくなって、揺動アームや入賞扉ひいては入賞装置の耐久性を低下させるおそれがある。
本発明の課題は、伝達機構と入賞扉とを簡素かつ新規な構成で連動連結することにより、耐久性を低下させることなく入賞装置の薄型化を図ることのできる遊技機用入賞装置とそれを用いた遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の遊技機用入賞装置は、
遊技盤の盤面上に形成された遊技領域から遊技者の位置する前方側とは反対側の後方側に向かう入賞領域へ遊技球を導入するために、前記遊技領域における流下方向を上下方向としその交差方向を左右方向として開口する入賞口を有し、前記遊技盤に固定される遊技機用可変入賞装置であって、
前記遊技盤と平行状で左右方向に延びる回動軸線周りで回動可能に配置され、前記遊技盤に沿って起立することにより前記入賞口を閉鎖して遊技球の前記入賞領域への導入を不能とする閉鎖位置と、前記遊技領域へ交差状に突出することにより前記入賞口を開放して遊技球の前記入賞領域への導入を可能とする開放位置とに変位する入賞扉と、
前記入賞口の左右方向一端部側において、前後方向に直線的に変位するプランジャを前方側の突出位置と後方側の後退位置とでそれぞれ保持することにより、前記入賞扉を前記回動軸線周りで回動して前記閉鎖位置と開放位置とに変位させるためのソレノイドと、
それら入賞扉とソレノイドとの間に配置され、前記回動軸線よりも後方においてその回動軸線と平行状に配置された揺動軸線を有して前記プランジャと連結され、そのプランジャの前後移動に伴って前記揺動軸線周りで揺動するとともに、前記回動軸線よりも後方側で前記入賞扉に当接することによりその入賞扉を前記閉鎖位置に維持可能な第一作用部と、その第一作用部と前記入賞扉との当接位置と同高さ又はそれよりも高位置であって、かつ左右方向中央部寄りで前記入賞扉に当接することによりその入賞扉を前記開放位置に移行可能な第二作用部とを含む伝達機構と、
を備えることを特徴とする。
上記遊技機用入賞装置の伝達機構(例えば揺動アーム)は、入賞扉の回動軸線よりも後方側で入賞扉に当接することにより入賞扉を閉鎖位置に維持可能な第一作用部(例えば切欠状凹部)と、第一作用部と入賞扉との当接位置と同高さ又はそれよりも高位置であって、かつ左右方向中央部寄りで入賞扉に当接することにより入賞扉を開放位置に移行可能な第二作用部(例えば突出部)とを含む。つまり、入賞扉を開放位置に移行するための第二作用部は、入賞扉を閉鎖位置に維持するための第一作用部と入賞扉との当接位置と同高さ以上にて左右方向中央部寄りで入賞扉に当接するので、伝達機構の揺動角が小さくても入賞扉の開閉を実行することができる。このように、伝達機構と入賞扉とを、伝達機構に形成された第一作用部と第二作用部とを用いた簡素かつ新規な構成で連動連結することにより、伝達機構の揺動角を容易に抑制できるので、入賞装置の薄型化(小型化)を容易に実現することができる。
しかも、入賞装置の薄型化を図るために伝達機構の揺動角をさらに小さくした場合でも、入賞扉に対する伝達機構の摺動抵抗はほとんど増加することがなく、伝達機構や入賞扉ひいては入賞装置の耐久性を低下させることがない。また、第二作用部は第一作用部よりも左右方向中央部寄りで入賞扉に当接することにより、入賞扉を閉鎖位置に維持するための第一作用部が入賞領域の左右方向一端部側に配置されて入賞口の内側には位置しないため、入賞口に導入され入賞領域を移動する遊技球の流れを阻害しない。
なお、上記のような入賞装置は、
(1)重心が回動軸線の上方又は後方に位置することにより、外力に基づくモーメントが作用したとき回動軸線を中心として開放位置に傾倒するタイプ(以下、自立タイプともいう)の入賞扉;
(2)重心が回動軸線よりも前方に位置することにより、自重(重心移動)で開放位置に傾倒するタイプ(以下、自重タイプともいう)の入賞扉;
のいずれにも適用できる。
したがって、上記入賞装置では、
ソレノイドのプランジャが後退位置から突出位置へ変位し、伝達機構が入賞扉の第一当接部と第一作用部で当接したとき、その入賞扉を閉鎖位置に維持し得る一方、
ソレノイドのプランジャが突出位置から後退位置へ変位し、伝達機構が入賞扉の第二当接部と第二作用部で当接したとき、その入賞扉を開放位置に移行し得る。
このように、伝達機構の第一作用部と入賞扉の第一当接部(例えば突起部)とが当接したとき入賞扉を閉鎖位置に維持でき、伝達機構の第二作用部と入賞扉の第二当接部(例えば延出部)とが当接したとき入賞扉を開放位置に移行できるので、閉鎖位置と開放位置との間で入賞扉を円滑に変位させることができる。
その際、第一作用部と第二作用部とが、揺動軸線を中心とする揺動方向に所定の位相角を有する形態で伝達機構に形成されている場合には、入賞扉を閉鎖位置に維持するための第一作用部と入賞扉を開放位置に移行させるための第二作用部とを揺動方向に位相ずれ(オフセット;齟齬)させて配置することによって、両作用部間に所定の位置関係を容易に設定できる。
このような遊技機用入賞装置の具体的態様の一例として、
伝達機構は、プランジャが突出位置に変位したとき入賞扉を閉鎖位置に変位させ、プランジャが後退位置に変位したとき入賞扉を開放位置に変位させるように、プランジャの駆動力を入賞扉へ直接的に伝達可能な伝達部材を有し、
その伝達部材には、第一作用部及び第二作用部を形成することができる。
このように、上記伝達機構として、プランジャの駆動力を入賞扉へ直接的に伝達可能な伝達部材に第一作用部と第二作用部とを形成する場合には、伝達機構をコンパクトに構成し、入賞装置の薄型化を図ることができる。
このとき、伝達部材が、プランジャ(のヘッド部)と連動連接される第一揺動部と、入賞扉と係合可能な第二揺動部とを有し、第一作用部及び第二作用部を第二揺動部に形成してもよい。伝達部材の第二揺動部に第一作用部と第二作用部とを形成することによって、伝達機構が一層コンパクトになり、入賞装置の薄型化を図ることができる。
さらに具体的には、
第一作用部は、伝達部材の前端部に形成された切欠状凹部で構成されるとともに、第一当接部として入賞扉の左右方向一端部側端面から突出形成された突起部と係合可能に配置され、
第二作用部は、伝達部材の左右方向中央側端面から突出形成された突出部で構成されるとともに、第二当接部として入賞扉の後端部から後方側へ延出する延出部と係合可能に配置され、
入賞扉が開放位置から閉鎖位置に変位するとき、伝達部材の切欠状凹部が入賞扉の突起部を上方から押圧保持する一方、入賞扉が閉鎖位置から開放位置に変位するとき、伝達部材の突出部が入賞扉の延出部を下方から少なくとも一時的に跳ね上げることができる。
このように、伝達部材の切欠状凹部(第一作用部)が入賞扉の突起部(第一当接部)を上方から押圧保持することによって、入賞扉が開放位置から閉鎖位置に変位し、伝達部材の突出部(第二作用部)が入賞扉の延出部(第二当接部)を下方から少なくとも一時的に跳ね上げることによって、入賞扉が閉鎖位置から開放位置に変位する。したがって、入賞扉が開放位置から閉鎖位置に変位するときと、入賞扉が閉鎖位置から開放位置に変位するときとでは、入賞扉及び伝達部材が異なる部分(部位)で当接(接触)するので、閉鎖位置と開放位置との間で入賞扉を円滑に変位させることができる。
このような遊技機用入賞装置の具体的態様の他の例として、
伝達機構は、プランジャが突出位置に変位したとき入賞扉を閉鎖位置に変位させ、プランジャが後退位置に変位したとき入賞扉を開放位置に変位させるように、プランジャの駆動力を入賞扉へ直接的に伝達可能な伝達部材と、揺動軸線周りで揺動することにより、主としてプランジャが突出位置から後退位置へ移行する過程で、伝達部材による入賞扉の開放作動を助勢可能な補助部材とを有し、
伝達部材に第一作用部を形成するとともに、補助部材に第二作用部を形成することができる。
このように、上記伝達機構として、プランジャの駆動力を入賞扉へ直接的に伝達可能な伝達部材と、主として伝達部材による入賞扉の開放動作を助勢可能な補助部材とが設けられている場合には、第一作用部を伝達部材に、第二作用部を補助部材に、機能をそれぞれ分担させることができる。そして、補助部材の助勢により、小さな力で勢いよく入賞扉を円滑に閉鎖位置から開放位置へ変位させることができるので、自重タイプの入賞扉にも容易に適用できる。
このとき、伝達部材が、プランジャ(のヘッド部)と連動連接される第一揺動部と、入賞扉と係合可能な第二揺動部とを有し、第一作用部を第二揺動部に形成してもよい。また、補助部材が、伝達部材(の第一揺動部)と連動連接される第一補助揺動部と、入賞扉と係合可能な第二補助揺動部とを有し、第二作用部を第二補助揺動部に形成してもよい。このように、第一作用部を伝達部材に、第二作用部を補助部材に、機能をそれぞれ分担させ、補助部材の助勢により、小さな力で勢いよく入賞扉を円滑に閉鎖位置から開放位置へ変位させることができる。
さらに具体的には、
第一作用部は、伝達部材の前端部に形成された切欠状凹部で構成されるとともに、第一当接部として入賞扉の左右方向一端部側端面から突出形成された突起部と係合可能に配置され、
第二作用部は、補助部材の前端部から前方側へ延出する補助延出部で構成されるとともに、第二当接部として入賞扉から後方側へ突出形成された後方突出部と係合可能に配置され、
入賞扉が開放位置から閉鎖位置に変位するとき、伝達部材の切欠状凹部が入賞扉の突起部を上方から押圧保持する一方、入賞扉が閉鎖位置から開放位置に変位するとき、補助部材の補助延出部が入賞扉の後方突出部を下方から少なくとも一時的に跳ね上げることができる。
このように、伝達部材の切欠状凹部(第一作用部)が入賞扉の突起部(第一当接部)を上方から押圧保持することによって、入賞扉が開放位置から閉鎖位置に変位し、補助部材の補助延出部(第二作用部)が入賞扉の後方突出部(第二当接部)を下方から少なくとも一時的に跳ね上げることによって、入賞扉が閉鎖位置から開放位置に変位する。したがって、入賞扉が開放位置から閉鎖位置に変位するときと、入賞扉が閉鎖位置から開放位置に変位するときとでは、入賞扉と伝達部材及び補助部材が異なる部分(部位)で当接(接触)するので、閉鎖位置と開放位置との間で入賞扉を円滑に変位させることができる。
ここで、上記遊技機用入賞装置の具体的態様において、入賞扉が自立タイプ・自重タイプを問わず、入賞扉が閉鎖位置にあるとき、伝達部材の第二作用部と入賞扉の第二当接部とを非接触状態とする隙間を設けることにより、入賞扉が閉鎖位置から開放位置に変位する際の遊び(瞬間的な伝達停止)が発生する場合がある。このような一時的な非接触状態(遊び)は、「伝達部材(伝達機構)による駆動力の伝達」に包含される。
したがって、「伝達部材(又は補助部材)の第二作用部が入賞扉の第二当接部を下方から少なくとも一時的に跳ね上げること」には、次の2つの意味が含まれている。
(1)入賞扉が自重タイプ・自立タイプを問わず、入賞扉が閉鎖位置から開放位置に至る一部の区間で接触(当接)すること;入賞扉が閉鎖位置にあるとき、伝達機構の第二作用部と入賞扉の第二当接部とを非接触状態とする隙間が形成される。これによって、ソレノイド(プランジャ)の駆動力を軽減することができる。
(2)入賞扉が自重タイプにおいて、伝達機構の第二作用部と入賞扉の第二当接部とが当初の非接触状態から経時変化により接触状態となること;使用開始時には入賞扉が閉鎖位置から開放位置に至る全区間で伝達機構の第二作用部と入賞扉の第二当接部とが非接触状態であり、使用開始後所定時間経過後には両者が全区間で又は一部区間で接触状態(当接)となる。経時変化により、入賞扉の回動軸がこじれにより変形したり、回動軸に塵埃が付着したりして、自重(重心移動)によって開放位置に傾倒できなくなったときに、接触状態が発生する。非接触状態ではソレノイド(プランジャ)の駆動力を軽減することができ、接触状態では閉鎖位置から開放位置へ入賞扉を円滑に変位させることができる。
そこで、上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、
以上のような遊技機用入賞装置が遊技盤に固定配置されたことを特徴とする。
これによって、伝達機構と入賞扉とを簡素かつ新規な構成で連動連結することにより、耐久性を低下させることなく入賞装置の薄型化を図ることができ、興趣に富む盤面構成を有する遊技機を容易に実現することができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る遊技機用入賞装置(以下、単に入賞装置ともいう)を備えたパチンコ機を例示する正面図、図2は本発明に係る入賞装置の一例を示す全体斜視図、図3はその分解斜視図、図4は主要部の斜視図及び平面図である。図1に示すように、パチンコ機1(遊技機)の遊技盤2の盤面2a(前面)には、ほぼ左半周が内外2本の発射レール2bによって区画され、全体として円形の遊技領域2cが形成されている。遊技領域2cの中央には液晶表示部3が搭載され、液晶表示部3の下方(遊技領域2cの中央下部)に入賞装置4(大入賞装置)が配置されている。なお、液晶表示部3と入賞装置4との間には、始動入賞口を有して一対の回動翼片8a,8aによって形成される電動チューリップ(以下、電チューともいう)8が配置されている。
本明細書において、上下方向とは遊技盤2の盤面2aに沿う形で遊技球が流下する方向(例えば、鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技盤2の盤面2aに沿う形で上下方向と交差する方向(例えば、水平方向)を意味し、遊技者側からみて左側、右側をいう。さらに、前後方向とは遊技盤2と交差(例えば、直交)する方向を意味し、遊技者側(手前側)が前方側であり、その反対側(奥側)が後方側となる。
図1及び図2に示すように、この入賞装置4は、遊技盤2に固定するための台板5を含んで構成される。この台板5は、厚さ方向(前後方向)に貫通形成されるとともに、遊技領域2cにおける流下方向を上下方向としその交差(例えば直交)方向である左右方向を長手方向として開口する矩形状の入賞口5a(大入賞口)を有する。したがって、発射レール2bから打ち出された遊技球(図示せず)は、遊技盤2の盤面2a上に形成された遊技領域2cから入賞口5aを通過して後方側の入賞領域5b(図4(b)参照)へ導入される。
図3に示すように、入賞装置4は、入賞口5aに対応して台板5に取り付けられる入賞扉10(大入賞扉)と、前後方向でプランジャ21が直線的に変位するように配置されるソレノイド20と、入賞扉10とソレノイド20との間に配置されプランジャ21の駆動力を入賞扉10に伝達する伝達機構30とを備えている。そして、これらの入賞扉10,ソレノイド20,伝達機構30は、下ケース4a及び上ケース4bに収容され、台板5に組み付けられている(図2参照)。なお、下ケース4a及び上ケース4bには、入賞装置4への入賞球を検知するための近接スイッチ4c,4c(入賞球検出器)、入賞球の検出データを送信するためのセンサ基板4d、入賞装置4の内部を照明するための発光基板4e等も収容されている。
図4に示すように、入賞扉10は、正面視において左右方向が長手方向となる矩形状の板状形態をなし、入賞口5aに嵌め込まれて、例えば遊技盤2(図1参照)と平行状で入賞口5aの下辺に沿って延びる回動軸線O1周りに回動可能に配置されている。そして、遊技盤2(図1参照)に沿って起立することにより入賞口5aを閉鎖して遊技球の入賞領域5bへの導入を不能とする閉鎖位置(図5参照)と、遊技領域2cへ交差状に突出することにより入賞口5aを開放して遊技球の入賞領域5bへの導入を可能とする開放位置(図6参照)とに回動変位する。
具体的には、入賞扉10は、両側部下端に回動軸線O1に沿って突出する回動軸11,11が設けられており、この回動軸11,11が台板5(又は下ケース4a)に回転可能に支持されている。なお、回動軸11,11の代わりに軸孔を形成して台板5側から軸支する形態としてもよい。また、入賞扉10は、両側部で後方に延出する側壁部12,12が形成され、遊技者側から見て左側(一端部側)の側壁部12の後端部には、丸軸状の突起部12a(第一当接部)が左側端面から外側に向けて回動軸線O1と平行状に突出形成されている。さらに、左側の側壁部12の後端部には、後方側へ延出する延出部12b(第二当接部)が一体形成されている。後述するように、これらの突起部12a及び延出部12bは、伝達機構30からの作用を受ける被作用部を構成する。なお、入賞扉10には、重心が回動軸線O1よりも前方に位置することにより自重(重心移動)で開放位置に傾倒する自重タイプを用いている。
ソレノイド20は、入賞扉10(入賞口5a)の左側端部において前後方向に配置され、本体ケース29から突出する前端部にヘッド部22が形成されたプランジャ21と、本体ケース29と後述する連結枠31との間に介装された圧縮コイルばね23(弾発部材)とを有する。ソレノイド20は、ヘッド部22を前方側の突出位置と後方側の後退位置とでそれぞれ保持することにより、入賞扉10を回動軸線O1周りで回動して閉鎖位置と開放位置とに変位させる。具体的には、通常状態ではソレノイド20は消磁され、圧縮コイルばね23がプランジャ21を突出位置に向けて付勢し、入賞扉10を閉鎖位置に保持する(変位させる)。一方、大当たり状態ではソレノイド20は励磁され、圧縮コイルばね23の付勢力に抗してプランジャ21が後退位置に移動し、入賞扉10を開放位置に保持する(変位させる)。なお、ヘッド部22は、後述する連結枠31に形成された保持部31cに固定保持されている(図5(b)参照)。
次に、伝達機構30は、入賞扉10(入賞口5a)の左側端部においてプランジャ21の移動方向に沿って前後方向に配置されている。この伝達機構30は、入賞扉10の回動軸線O1よりも後方においてその回動軸線O1と平行状に配置された揺動軸線O2周りで揺動する揺動アーム40(伝達部材)と、揺動アーム40とプランジャ21のヘッド部22とを連結する連結枠31(連結部材)とを有する。揺動アーム40は、ソレノイド20のプランジャ21のヘッド部22が突出位置に変位したとき入賞扉10を閉鎖位置に変位させ(図5参照)、プランジャ21のヘッド部22が後退位置に変位したとき入賞扉10を開放位置に変位させるように(図6参照)、プランジャ21の駆動力を入賞扉10へ直接的に伝達する。
揺動アーム40は、L字形状に形成され、プランジャ21のヘッド部22と連動連接されてプランジャ21の前後移動に伴って筒状揺動軸41b(揺動軸線O2)を中心に揺動する第一アーム41(第一揺動部)と、回動軸線O1よりも後方で入賞扉10に当接(係合)可能な第二アーム42(第二揺動部)とを含む。そして、第二アーム42には、回動軸線O1よりも後方側で側壁部12の突起部12a(第一当接部)に当接することにより入賞扉10を閉鎖位置に維持可能な切欠状凹部42a(第一作用部)と、切欠状凹部42aと突起部12aとの当接位置よりも高位置であって、かつ内側(左右方向中央部寄り)で側壁部12の延出部12b(第二当接部)に当接することにより入賞扉10を開放位置に移行可能な突出部42b(第二作用部)とが形成されている。
切欠状凹部42aと突出部42bとは、筒状揺動軸41b(揺動軸線O2)を中心として揺動方向(周方向)に位相角θを有する形態で第二アーム42に形成されている(図5,図6参照)。入賞扉10を閉鎖位置に維持するための切欠状凹部42aと入賞扉10を開放位置に移行させるための突出部42bとを周方向に位相ずれ(オフセット;齟齬)させて配置することによって、両作用部42a,42b間の位置関係が容易に設定できる。
連結枠31は、長孔状凹部31bで第一アーム41の筒状揺動軸41bを摺動案内しつつ(図5(b),図6(b)参照)、連結ピン31aが第一アーム41の連結孔41aに貫通保持されるとともに、保持部31cでプランジャ21のヘッド部22を固定保持する。
具体的には、ソレノイド20のプランジャ21が後退位置から突出位置へ変位すると、連結枠31の長孔状凹部31bが筒状揺動軸41bを摺動案内しつつ第一アーム41を一方向(図6(a)で時計回り)に回動し、第二アーム42の切欠状凹部42aが側壁部12の突起部12aを上方から押圧保持することにより入賞扉10を閉鎖位置に維持する(図5参照)。一方、ソレノイド20のプランジャ21が突出位置から後退位置へ変位すると、連結枠31の長孔状凹部31bが筒状揺動軸41bを摺動案内しつつ第一アーム41を逆方向(図5(a)で反時計回り)に回動し、第二アーム42の突出部42bが側壁部12の延出部12bを下方から跳ね上げることにより入賞扉10を開放位置に移行する(図6参照)。このように、入賞扉10が開放位置から閉鎖位置に変位するとき(図6→図5)と、入賞扉10が閉鎖位置から開放位置に変位するとき(図5→図6)とでは、入賞扉10及び伝達部材30(揺動アーム40の第二アーム42)が異なる部分(部位)で当接(接触)するので、閉鎖位置と開放位置との間で入賞扉10が円滑に変位できる。
図5(b)に示すように、第二アーム42の切欠状凹部42aと側壁部12の突起部12aとが当接状態のとき(すなわち、入賞扉10が閉鎖位置のとき)、第二アーム42の突出部42bと側壁部12の延出部12bとは非接触状態となって両者間に隙間S1が形成されている。隙間S1を設けることによって、ソレノイド20(プランジャ21)の駆動力を軽減し、第一アーム41と第二アーム42のこじれを防止できる。
また、図6(a)に示すように、入賞扉10が開放位置のとき、第二アーム42の切欠状凹部42aと側壁部12の突起部12aとは離間して両者間に隙間S2が形成されている。このように、隙間S1,S2を設けることにより、入賞扉10が閉鎖位置と開放位置との間を移行する際の遊び(瞬間的な伝達停止)が発生するが、このような一時的な非係合状態(遊び)は「伝達機構30(揺動アーム40)による駆動力の伝達」に含まれるものとして取り扱う。
このように、この実施例では入賞扉10が閉鎖位置(図5)から開放位置(図6)に至る一部の区間で、第二アーム42の突出部42bと側壁部12の延出部12bとが接触(当接)することとしたが、突出部42bと延出部12bとが当初の非接触状態から経時変化により接触状態となるようにしてもよい。すなわち、使用開始時には入賞扉10が閉鎖位置(図5)から開放位置(図6)に至る全区間で突出部42bと延出部12bとが非接触状態であり、使用開始後所定時間経過後には両者42b,12bが全区間で又は一部区間で接触状態(当接)となる。換言すれば、経時変化により、入賞扉10の回動軸11がこじれにより変形したり、回動軸11に塵埃が付着したりして、自重(重心移動)によって開放位置に傾倒できなくなったときに、接触状態が発生することになる。この場合には、非接触状態ではソレノイド20(プランジャ21)の駆動力を軽減することができ、接触状態では閉鎖位置から開放位置へ入賞扉10を円滑に変位させることができる。
次に、図1、図5及び図6を用いて、以上のような構成を有する入賞装置4の作動について、遊技領域2cでの遊技状態と関連させて説明する。
<通常状態=閉鎖位置>(図5)
通常状態(非大当たり状態)では、ソレノイド20が消磁され、圧縮コイルばね23がプランジャ21を突出位置に向けて付勢し、入賞扉10を閉鎖位置に保持する。具体的には、ソレノイド20のプランジャ21が後退位置から突出位置へ変位すると、第二アーム42の切欠状凹部42aが側壁部12の突起部12aを上方から押圧保持することにより入賞扉10を閉鎖位置に維持する。したがって、遊技領域2cを流下する遊技球は入賞領域5bには導入されない。
<大当たり状態=開放位置>(図6)
遊技領域2cを流下する遊技球が電チュー8へ入賞すると当否抽選が実行され、その抽選結果が大当たりであると、液晶表示部3に大当たり図柄(例えば、「7,7,7」のゾロ目)が表示される。大当たり状態ではソレノイド20が励磁され、圧縮コイルばね23の付勢力に抗してプランジャ21が後退位置に移動し、入賞扉10を開放位置に保持する。具体的には、ソレノイド20のプランジャ21が突出位置から後退位置へ変位すると、第二アーム42の突出部42bが側壁部12の延出部12bを下方から跳ね上げることにより入賞扉10を開放位置に移行する。これによって、遊技領域2cを流下する遊技球は入賞領域5bに導入されるようになる。
そして、入賞口5aへの所定個数(例えば10個)の入賞を近接スイッチ4c,4cが検出したとき、又は所定時間(例えば、30秒)が経過したときに、再びソレノイド20が消磁され、プランジャ21のヘッド部22は後退位置から突出位置へ変位し、入賞扉10は開放位置(図6)から閉鎖位置(図5)へ変位する。以上を1ラウンド(1R)として所定のラウンド数(例えば、15R)にわたって入賞扉10の開閉操作が繰り返され、遊技者はこの間に大量の賞球を獲得することができる。
このように、入賞扉10を開放位置に移行するための突出部42bは、入賞扉10を閉鎖位置に維持するための切欠状凹部42aと突起部12aとの当接位置の高さ以上にて内側で入賞扉10に当接するので、伝達機構30(揺動アーム40)の揺動角が小さくても入賞扉10の開閉を実行することができる。したがって、伝達機構30と入賞扉10とを、第二アーム42に形成された切欠状凹部42aと突出部42bとを用いた簡素かつ新規な構成で連動連結することにより、伝達機構30の揺動角を容易に抑制できるので、入賞装置4のコンパクト化、薄型化(小型化)を容易に実現することができる。
しかも、入賞装置4の薄型化を図るために伝達機構30の揺動角をさらに小さくした場合でも、入賞扉10に対する伝達機構30(揺動アーム40)の摺動抵抗はほとんど増加することがなく、伝達機構30や入賞扉10ひいては入賞装置4の耐久性を低下させることがない。また、突出部42bは切欠状凹部42aよりも内側で側壁部12(延出部12b)に当接することにより、入賞扉10を閉鎖位置に維持するための切欠状凹部42aが入賞領域5bの外側に配置されて入賞口5aの内側には位置しないため、入賞口5aに導入され入賞領域5bを移動する遊技球の流れを阻害しない。
(実施例2)
図7は入賞装置の他の例を示す主要部の斜視図及び平面図、図8は入賞扉が閉鎖位置にあるときの左側面図及び右側面図、図9は入賞扉が開放位置にあるときの左側面図及び右側面図である。図7に示す入賞装置104(遊技機用入賞装置)は、入賞口5aに対応して台板5(図3参照)に取り付けられる入賞扉110(大入賞扉)と、前後方向でプランジャ21が直線的に変位するように配置されるソレノイド20と、入賞扉110とソレノイド20との間に配置されプランジャ21の駆動力を入賞扉110に伝達する伝達機構130とを備えている。
伝達機構130は、入賞扉110の左側端部においてプランジャ21の移動方向に沿って前後方向に配置されている。この伝達機構130は、入賞扉110の回動軸線O1よりも後方においてその回動軸線O1と平行状に配置された揺動軸線O2周りで揺動する揺動アーム140(伝達部材)と、同じく揺動軸線O2周りで揺動する補助アーム150(補助部材)とを有し、実施例1の連結枠31が省略されている。揺動アーム140は、ソレノイド20のプランジャ21のヘッド部22が突出位置に変位したとき入賞扉110を閉鎖位置に変位させ(図8参照)、プランジャ21のヘッド部22が後退位置に変位したとき入賞扉110を開放位置に変位させるように(図9参照)、プランジャ21の駆動力を入賞扉110へ直接的に伝達する。補助アーム150は、主としてプランジャ21のヘッド部22が突出位置(図8参照)から後退位置(図9参照)へ移行する過程で、揺動アーム140による入賞扉110の開放作動を助勢(加勢;助力)する。
揺動アーム140には、プランジャ21のヘッド部22と連動連接されてプランジャ21の前後移動に伴って筒状揺動軸41b(揺動軸線O2)を中心に揺動する第一アーム141(第一揺動部)と、回動軸線O1よりも後方で入賞扉110に当接(係合)可能な第二アーム142(第二揺動部)とが並列状に形成されている。そして、第二アーム142には、回動軸線O1よりも後方側で側壁部12の突起部12a(第一当接部)に当接することにより入賞扉110を閉鎖位置に維持可能な切欠状凹部42a(第一作用部)が形成されている。
補助アーム150には、第一アーム141と連動連接されてプランジャ21の前後移動に伴って筒状揺動軸151b(揺動軸線O2)を中心に揺動する第一補助アーム151(第一補助揺動部)と、回動軸線O1よりも後方で入賞扉110に当接(係合)可能な第二補助アーム152(第二補助揺動部)とが直列状に形成されている。そして、第一補助アーム151には、第一アーム141の係合ピン141a(揺動アーム側係合部)を貫通保持する係合長孔151a(補助アーム側係合部)が形成されている。また、第二補助アーム152には、切欠状凹部42aと突起部12aとの当接位置よりも高位置であって、かつ内側(左右方向中央部寄り)で入賞扉110の後方突出部112b(第二当接部)に当接することにより入賞扉110を開放位置に移行可能な補助延出部152b(第二作用部)が形成されている。
具体的には、ソレノイド20のプランジャ21が後退位置から突出位置へ変位すると、第二アーム142の切欠状凹部42aが側壁部12の突起部12aを上方から押圧保持することにより入賞扉110を閉鎖位置に維持する(図8参照)。一方、ソレノイド20のプランジャ21が突出位置から後退位置へ変位すると、第一アーム141の係合ピン141aが第一補助アーム151の係合長孔151aを移動する間のタイムラグを介して、第二補助アーム152の補助延出部152bが入賞扉110の後方突出部112bを下方から跳ね上げることにより入賞扉110を開放位置に移行する(図9参照)。このように、入賞扉110が開放位置から閉鎖位置に変位するとき(図9→図8)と、入賞扉110が閉鎖位置から開放位置に変位するとき(図8→図9)とでは、入賞扉110及び伝達部材130(第二アーム142と第二補助アーム152)が異なる部分(部位)で当接(接触)するので、閉鎖位置と開放位置との間で入賞扉110が円滑に変位できる。
図8(b)に示すように、第二アーム142の切欠状凹部42aと側壁部12の突起部12aとが当接状態のとき(すなわち、入賞扉110が閉鎖位置のとき)、第二補助アーム152の補助延出部152bと入賞扉110の後方突出部112bとは非接触状態となって両者間に隙間S1が形成されている。隙間S1を設けることによって、ソレノイド20(プランジャ21)の駆動力を軽減し、第一アーム141と第二アーム142のこじれを防止できる。
また、図9(a)に示すように、入賞扉110が開放位置のとき、第二アーム142の切欠状凹部42aと側壁部12の突起部12aとは離間して両者間に隙間S2が形成されている。このように、隙間S1,S2を設けることにより、入賞扉110が閉鎖位置と開放位置との間を移行する際の遊び(瞬間的な伝達停止)が発生するが、このような一時的な非係合状態(遊び)は「伝達機構130(揺動アーム140)による駆動力の伝達」に含まれるものとして取り扱う。
次に、図1、図8及び図9を用いて、以上のような構成を有する入賞装置104の作動について、遊技領域2cでの遊技状態と関連させて説明する。
<通常状態=閉鎖位置>(図8)
通常状態(非大当たり状態)では、ソレノイド20が消磁され、圧縮コイルばね23がプランジャ21を突出位置に向けて付勢し、入賞扉110を閉鎖位置に保持する。具体的には、ソレノイド20のプランジャ21が後退位置から突出位置へ変位すると、第二アーム142の切欠状凹部42aが側壁部12の突起部12aを上方から押圧保持することにより入賞扉110を閉鎖位置に維持する。したがって、遊技領域2cを流下する遊技球は入賞領域5bには導入されない。
<大当たり状態=開放位置>(図9)
遊技領域2cを流下する遊技球が電チュー8へ入賞すると当否抽選が実行され、その抽選結果が大当たりであると、液晶表示部3に大当たり図柄(例えば、「7,7,7」のゾロ目)が表示される。大当たり状態ではソレノイド20が励磁され、圧縮コイルばね23の付勢力に抗してプランジャ21が後退位置に移動し、入賞扉110を開放位置に保持する。具体的には、ソレノイド20のプランジャ21が突出位置から後退位置へ変位すると、第一アーム141の係合ピン141aが第一補助アーム151の係合長孔151aを移動した後、第二補助アーム152の補助延出部152bが入賞扉110の後方突出部112bを下方から跳ね上げることにより入賞扉110を開放位置に移行する。これによって、遊技領域2cを流下する遊技球は実施例1と同様に入賞領域5bに導入されるようになる。
この実施例では、切欠状凹部42aを揺動アーム140(第二アーム142)に、補助延出部152bを補助アーム150(第二補助アーム152)に、機能をそれぞれ分担させることができる。そして、補助アーム150(第二補助アーム152)の助勢により、小さな力で勢いよく入賞扉110を円滑に閉鎖位置から開放位置へ変位させることができるので、自重タイプの入賞扉110にも容易に適用できる。
なお、実施例2(図7〜図9)において実施例1(図4〜図6)と共通する機能を有する部分にはそれぞれ同一符号を付して説明を省略する。
本発明に係る入賞装置を備えたパチンコ機を例示する正面図。 本発明に係る入賞装置の一例を示す全体斜視図。 図2の分解斜視図。 図2の主要部の斜視図及び平面図。 図4の入賞扉が閉鎖位置にあるときの左側面図及び右側面図。 図4の入賞扉が開放位置にあるときの左側面図及び右側面図。 入賞装置の他の例を示す主要部の斜視図及び平面図。 図7の入賞扉が閉鎖位置にあるときの左側面図及び右側面図。 図7の入賞扉が開放位置にあるときの左側面図及び右側面図。
符号の説明
1 パチンコ機(遊技機)
2 遊技盤
2a 盤面
2c 遊技領域
3 液晶表示部
4 入賞装置(遊技機用入賞装置;大入賞装置)
4c 近接スイッチ(入賞球検出器)
5 台板
5a 入賞口(大入賞口)
5b 入賞領域
10 入賞扉(大入賞扉)
11 回動軸
12 側壁部
12a 突起部(第一当接部)
12b 延出部(第二当接部)
20 ソレノイド
21 プランジャ
22 ヘッド部
23 圧縮コイルばね(弾発部材)
30 伝達機構
31 連結枠(連結部材)
31a 連結ピン
31b 長孔状凹部
31c 保持部
40 揺動アーム(伝達部材)
41 第一アーム(第一揺動部)
41a 連結孔
41b 筒状揺動軸
42 第二アーム(第二揺動部)
42a 切欠状凹部(第一作用部)
42b 突出部(第二作用部)
104 入賞装置(遊技機用入賞装置;大入賞装置)
110 入賞扉(大入賞扉)
112b 後方突出部(第二当接部)
130 伝達機構
140 揺動アーム(伝達部材)
141 第一アーム(第一揺動部)
141a 係合ピン(揺動アーム側係合部)
142 第二アーム(第二揺動部)
150 補助アーム(補助部材)
151 第一補助アーム(第一補助揺動部)
151a 係合長孔(補助アーム側係合部)
151b 筒状揺動軸
152 第二補助アーム(第二補助揺動部)
152b 補助延出部(第二作用部)
O1 回動軸線
O2 揺動軸線
S1 隙間
S2 隙間

Claims (8)

  1. 遊技盤の盤面上に形成された遊技領域から遊技者の位置する前方側とは反対側の後方側に向かう入賞領域へ遊技球を導入するために、前記遊技領域における流下方向を上下方向としその交差方向を左右方向として開口する入賞口を有し、前記遊技盤に固定される遊技機用入賞装置であって、
    前記遊技盤と平行状で左右方向に延びる回動軸線周りで回動可能に配置され、前記遊技盤に沿って起立することにより前記入賞口を閉鎖して遊技球の前記入賞領域への導入を不能とする閉鎖位置と、前記遊技領域へ交差状に突出することにより前記入賞口を開放して遊技球の前記入賞領域への導入を可能とする開放位置とに変位する入賞扉と、
    前記入賞口の左右方向一端部側において、前後方向に直線的に変位するプランジャを前方側の突出位置と後方側の後退位置とでそれぞれ保持することにより、前記入賞扉を前記回動軸線周りで回動して前記閉鎖位置と開放位置とに変位させるためのソレノイドと、
    それら入賞扉とソレノイドとの間に配置され、前記回動軸線よりも後方においてその回動軸線と平行状に配置された揺動軸線を有して前記プランジャと連結され、そのプランジャの前後移動に伴って前記揺動軸線周りで揺動するとともに、前記回動軸線よりも後方側で前記入賞扉に当接することによりその入賞扉を前記閉鎖位置に維持可能な第一作用部と、その第一作用部と前記入賞扉との当接位置と同高さ又はそれよりも高位置であって、かつ左右方向中央部寄りで前記入賞扉に当接することによりその入賞扉を前記開放位置に移行可能な第二作用部とを含む伝達機構と、
    を備えることを特徴とする遊技機用入賞装置。
  2. 前記ソレノイドのプランジャが前記後退位置から突出位置へ変位し、前記伝達機構が前記入賞扉の第一当接部と前記第一作用部で当接したとき、その入賞扉を前記閉鎖位置に維持し得る一方、
    前記ソレノイドのプランジャが前記突出位置から後退位置へ変位し、前記伝達機構が前記入賞扉の第二当接部と前記第二作用部で当接したとき、その入賞扉を前記開放位置に移行し得る請求項1に記載の遊技機用入賞装置。
  3. 前記第一作用部と第二作用部とは、前記揺動軸線を中心とする揺動方向に所定の位相角を有する形態で前記伝達機構に形成されている請求項1又は2に記載の遊技機用入賞装置。
  4. 前記伝達機構は、前記プランジャが前記突出位置に変位したとき前記入賞扉を前記閉鎖位置に変位させ、前記プランジャが前記後退位置に変位したとき前記入賞扉を前記開放位置に変位させるように、前記プランジャの駆動力を前記入賞扉へ直接的に伝達可能な伝達部材を有し、
    その伝達部材には、前記第一作用部及び第二作用部が形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置。
  5. 前記第一作用部は、前記伝達部材の前端部に形成された切欠状凹部で構成されるとともに、前記第一当接部として前記入賞扉の左右方向一端部側端面から突出形成された突起部と係合可能に配置され、
    前記第二作用部は、前記伝達部材の左右方向中央側端面から突出形成された突出部で構成されるとともに、前記第二当接部として前記入賞扉の後端部から後方側へ延出する延出部と係合可能に配置され、
    前記入賞扉が前記開放位置から閉鎖位置に変位するとき、前記伝達部材の切欠状凹部が前記入賞扉の突起部を上方から押圧保持する一方、前記入賞扉が前記閉鎖位置から開放位置に変位するとき、前記伝達部材の突出部が前記入賞扉の延出部を下方から少なくとも一時的に跳ね上げる請求項4に記載の遊技機用入賞装置。
  6. 前記伝達機構は、前記プランジャが前記突出位置に変位したとき前記入賞扉を前記閉鎖位置に変位させ、前記プランジャが前記後退位置に変位したとき前記入賞扉を前記開放位置に変位させるように、前記プランジャの駆動力を前記入賞扉へ直接的に伝達可能な伝達部材と、前記揺動軸線周りで揺動することにより、主として前記プランジャが前記突出位置から後退位置へ移行する過程で、前記伝達部材による前記入賞扉の開放作動を助勢可能な補助部材とを有し、
    前記伝達部材に前記第一作用部が形成されるとともに、前記補助部材に前記第二作用部が形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置。
  7. 前記第一作用部は、前記伝達部材の前端部に形成された切欠状凹部で構成されるとともに、前記第一当接部として前記入賞扉の左右方向一端部側端面から突出形成された突起部と係合可能に配置され、
    前記第二作用部は、前記補助部材の前端部から前方側へ延出する補助延出部で構成されるとともに、前記第二当接部として前記入賞扉から後方側へ突出形成された後方突出部と係合可能に配置され、
    前記入賞扉が前記開放位置から閉鎖位置に変位するとき、前記伝達部材の切欠状凹部が前記入賞扉の突起部を上方から押圧保持する一方、前記入賞扉が前記閉鎖位置から開放位置に変位するとき、前記補助部材の補助延出部が前記入賞扉の後方突出部を下方から少なくとも一時的に跳ね上げる請求項6に記載の遊技機用入賞装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の遊技機用入賞装置が前記遊技盤に固定配置されたことを特徴とする遊技機。
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