JP2006326133A - 遊技機及び入球装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造を徒に複雑化することを防止しつつ、不正行為を防止できる遊技機や、かかる遊技機を得るための入球装置を提供する。
【解決手段】 遊技領域を構成する遊技盤と、上端面部と左右の側端面部と下端面部を有し、遊技盤の前面部に設けられる取付部に対して、下端面部側に回動軸心を設けつつ前後に回動可能に取付られ、後方に回動して起立状態となると取付部の前面部で開口する入球口を閉鎖し、前方に回動して前傾状態となると入球口を開放する開閉部材と、を備える遊技機や、かかる遊技機を得るための入球装置である。開閉部材の上端面部と左右の側端面部とから選択される所定の部位に重ね合わせ部を延設し、開閉部材を起立姿勢としたときに、重ね合わせ部の後面部を取付部の前面部に接触させる状態で、重ね合わせ部を取付部に重ね合わせる。
【選択図】 図8

Description

本発明は遊技機及び入球装置に関し、特に、いわゆるセブン機、権利物等の弾球遊技機や、このような弾球遊技機に適用する入球装置に関するものである。
例えば、セブン機では、始動入賞手段(始動口)と、特別図柄の変動表示及び確定表示を行う特別図柄表示手段(液晶表示装置等)と、大入賞装置(入球装置の具体例を構成)と、を遊技盤の前面部側に備えている。この大入賞装置は、大入賞口(入球口の具体例を構成する。)と、この大入賞口の開閉を行うための開閉部材(アタッカー)と、大入賞口を通じて入賞した遊技球を検出するための入賞球検出手段(入賞球検出手段スイッチ)と、を具備している。尚、開閉部材は、通常、平面形状が略矩形の扉状に構成され、遊技盤の前面部に設けられる取付部に取付られている。また、この開閉部材は、下端部側の部位に回動軸心を設けつつ、前後に回動可能な状態とされている。そして、後方に回動して起立状態となると、取付部の前面部で開口する大入賞口を閉鎖し、前方に回動して前傾状態となると、この大入賞口を開放する。
このセブン機では、「始動入賞手段への遊技球の入賞(以下、「始動入賞」という。)」を検出することを前提として判定実行条件が成立する。この判定実行条件が成立すると、判定手段によって、当該遊技機の遊技状態を「通常遊技状態(大入賞口の閉鎖状態を継続する遊技状態)」から「特別遊技状態(大入賞口の開放状態を実現させる遊技状態)」に移行させるか否かの判定(以下、「当否判定」という。)が行われる。
更に、この当否判定の結果に関する表示実行条件が成立した場合には、特別図柄表示手段において、特別図柄の変動表示を開始する。この特別図柄表示手段においては、特別図柄の変動表示を所定の変動時間行った後に、当否判定の結果を示す停止図柄を確定表示する。そして、この停止図柄が、大当り図柄である場合(例えば、「7,7」若しくは「7,7,7」等、構成図柄をゾロ目状態に表示してなる「ゾロ目図柄」である場合等)には、遊技機の遊技状態が「通常遊技状態」から「特別遊技状態」に移行する。
遊技機の遊技状態が「特別遊技状態」に移行すると、所定の開閉装置を開放駆動し、開閉部材(開閉扉)の開放動作を行って、閉鎖状態にある大入賞装置を開放状態に変化させる。これにより、大入賞口への遊技球の入球が可能となる。そして、大入賞口に所定個数の遊技球が入賞するか、所定時間が経過することにより、一旦、開閉装置を閉鎖駆動し、開閉部材の閉鎖動作を行い、大入賞装置を閉鎖状態とする。そして、再び、開閉装置を開放駆動し、開閉部材の開放動作を行って、大入賞装置を開放状態とする。この大入賞装置の開放状態及び閉鎖状態が、所定のラウンド数(例えば、14〜16回)だけ繰り返されると、この遊技機の遊技状態は「特別遊技状態」から「通常遊技状態」に戻される。
ところが、この従来の大入賞装置(開閉部材)においては、不正行為の対象となり易くなっていた。つまり、遊技盤と、その前方に配置される前面ガラスとの間に構成される空間部分に、ピアノ線や針金のような部材(以下、「不正部材」という。)を差し込み、この不正部材を用いて、開閉部材(アタッカー)を、無理に、こじ開ける。つまり、当該遊技機で、実際には、大当りが生じていないのに、開閉部材の状態を無理に前傾状態に変化させる。そして、大入賞口に不正に遊技球を入球(入賞)させ、不正に賞球を得ようとする不正行為が行われることがある。
このため、かかる不正行為の防止を意図する種々の提案がなされている。例えば、開閉部材を起立状態にロックするためのロック機構を備える遊技機(特許文献1を参照、以下、「従来例」と称する。)が提案されている。
特開2001−269455号公報
しかし、この従来例では、ロック機構を設ける分だけ、遊技機の構造が複雑化することになる。また、この遊技機では、図32(a)及び(b)に示すように、開閉部材800を起立状態としたときに、その端面部801と大入賞口810の内壁部811との間に満遍なく、隙間部830(例えば、幅約1.0mmの隙間)が形成され、この隙間部830が前述の「不正行為」の温床となり得ると考えられる。
つまり、開閉部材800の開閉動作を円滑に行うためには、開閉部材800の上端面部802と、大入賞口の上部内壁部821との間や、開閉部材800の側端面部803、804と、大入賞口の側部内壁部823、824との間に、十分の空間幅を備える隙間部830を満遍なく設けることが必要となる。ところが、この隙間830は、遊技機の前方(不正行為者の方向)に露呈し、不正行為者による不正行為のターゲットとなる可能性があるからである。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、構造を徒に複雑化することを防止しつつ、不正行為を防止できる遊技機を提供することである。
本発明は、他の目的は、構造を徒に複雑化することを防止しつつ、不正行為を防止できる遊技機を得るための入球装置を提供することである。
請求項1記載の遊技機は、
前面部に遊技領域を構成する遊技盤と、
上端面部と左右の側端面部と下端面部とを有する略扉状に構成されると共に前記遊技盤の前面部に設けられる取付部に対して、下端面部の側の部位に回動軸心を設けつつ前後に回動可能に取付られ、後方に回動して起立状態となると、該取付部の前面部で開口する入球口を閉鎖し、前方に回動して前傾状態となると、該入球口を開放する開閉部材と、
を備える遊技機であって、
前記開閉部材の上端面部と左右の側端面部とから選択される所定の部位に重ね合わせ部を延設し、前記開閉部材を前記起立姿勢としたときに、該重ね合わせ部の後面部を前記取付部の前面部に接触させた状態で、該重ね合わせ部を前記取付部に重ね合わせることを特徴とする。
請求項1の発明では、開閉部材の上端面部と左右の側端面部とから選択される所定の部位に重ね合わせ部を延設し、開閉部材を起立姿勢としたときに、この重ね合わせ部を取付部の前面部(即ち、取付部の前面部のうちで、入球口の周縁側に位置する部分)に面接触させる。このため、不正行為者は、開閉部材の周縁部のうちで重ね合わせ部が延設され部分には、不正行為を施し難くなる。つまり、この重ね合わせ部の作用で、(1)開閉部材の上端面部及び側端面部と、入球口の内壁との間の隙間部を排除すること、(2)この隙間部のサイズを小さく(従来品に比べて)すること、(3)この隙間部を不正行為者から隠蔽すること、(3)この隙間部において不正行為者から視認可能な範囲を狭くすること、等のうちの何れかを実現できる。このため、請求項1の発明は、前述の「不正部材を用いた不正行為」の防止を図る上で有効である。
しかも、請求項1の発明の遊技機では、開閉部材に重ね合わせ部を延設するだけで、「不正部材を用いた不正行為」の防止に有効な構造を実現できる。つまり、請求項1の発明では、ロック機構等の複雑な機構を遊技機に付加する必要がないため、請求項1の発明によると、遊技機の構造が徒に複雑化することはない。
請求項1の発明の「開閉部材」の具体的な外形は種々選択可能であるが、4つの辺を有する扉状体を例示できる。より具体的には、(I)平面形状が略矩形の扉状体、(II)4つの辺のうちの少なくも1つが、略円弧状とされた扉状体等を例示できる。また、これらの扉状体は、例えば、その下部側の部位(下端面部側の部位)に設けられた回動軸心を中心として前後に回動可能となるようにしつつ、取付部に取付られる。そして、開閉部材を後方に回動して起立状態とすると、この開閉部材によって入球口を封止(閉鎖)することができる。但し、「開閉部材のサイズ(入球口を封止する後面部の面積)が、入球口のサイズ(入球口の面積)よりも、重ね合わせ部の面積分だけ拡大する。
請求項1の発明の具体的な態様としては、(a)開閉部材の上端面部と左右の側端面部から重ね合わせ部を延設する態様の他に、(b)開閉部材の上端面部と、左の側端面部と、右の側端面部とのうちの1つ若しくは2つから重ね合わせ部を延設する態様等も例示できる。また、(b)の更に具体的な態様としては、(c)開閉部材の上端面部のみに重ね合わせ部を延設する態様を例示できる。この(c)の態様は、「不正行為者によって特に狙われやすい部分」に限定して重ね合わせ部を設ける態様である。
この(a)〜(c)に示す具体的な態様においては、対象となる端面部の全幅に相当する部位に、重ね合わせ部を延設することが望ましいが、この全幅に相当する部位から選択される一部の範囲のみに重ね合わせ部を延設してもよい。例えば、上端面部に重ね合わせ部を延設する態様においては、上端面部の横方向に沿った全幅に相当する部位に重ね合わせ部を延設してもよいし、この全幅に相当する部位から選択される一部の範囲のみに重ね合わせ部を延設してもよい。また、側端面部に重ね合わせ部を延設する態様においては、側端面部の縦方向に沿った全幅に相当する部位に重ね合わせ部を延設してもよいし、この全幅に相当する部位から選択される一部の範囲のみに重ね合わせ部を延設してもよい。これらの「全幅に相当する部位から選択される一部の範囲のみに重ね合わせ部を延設する態様」であっても、開閉部材の端面部と、入球口の内壁部との間に形成される隙間部のサイズを小さくできる等の理由で、従来品(全く、重ね合わせ部を設けない態様)に比べると、不正行為者が不正行為を行い難くなるからである。
尚、請求項1の発明においては、開閉部材の下端面部にも重ね合わせ部を延設することもできる。この場合、重ね合わせ部が延設される範囲は、下端面部の全幅に相当する部位であっても、この全幅に相当する部位から選択される一部の範囲であってもよい。
各請求項の発明において、「入球口」は遊技球の入球に伴って賞球をもたらすもの(つまり、入賞口)であってもよいし、賞球をもたらさないものであってもよい。また、各請求項の発明においては、取付部を遊技盤の前面部の一部によって構成してもよいし、遊技盤の前面部に装着されると共に入球口が設けられた別部材(例えば、請求項5の発明のベース部材)によって構成してもよい。
請求項2記載の遊技機は、
前面部に遊技領域を構成する遊技盤と、
前記遊技盤の前面部に設けられる取付部に対して、所定の回動軸心を中心として前後に回動可能に取付られると共に、後方に回動して起立状態となると、該回動軸心よりも上方の部位によって該取付部の前面部で開口する入球口を閉鎖し、前方に回動して前傾状態となると、該入球口を開放する開閉部材と、
を備える遊技機であって、
前記開閉部材の端面部のうちで前記回動軸心よりも上方に位置する所定の部位に重ね合わせ部を延設し、前記開閉部材を前記起立姿勢としたときに、該重ね合わせ部の後面部を前記取付部の前面部に接触させた状態で、該重ね合わせ部を前記取付部に重ね合わせることを特徴とする。
請求項2の発明では、開閉部材の端面部のうちで回動軸心よりも上方に位置する所定の部位に重ね合わせ部を延設し、開閉部材を起立姿勢としたときに、この重ね合わせ部を取付部の前面部に面接触させる。このため、請求項2の発明においても、不正行為者は、開閉部材の周縁部のうちで重ね合わせ部が延設され部分には、不正行為を施し難くなる。つまり、この重ね合わせ部の作用で、(1)開閉部材の端面部と、入球口の内壁との間に形成される隙間部であって、不正部材を用いた不正行為の対象となり得るものを排除すること、(2)このような隙間部のサイズを小さく(従来品に比べて)すること、(3)この隙間部を不正行為者から隠蔽すること、(3)このような隙間部において不正行為者から視認可能な範囲を狭くすること、等のうちの何れかを実現できる。このため、請求項2の発明も、前述の「不正部材を用いた不正行為」の防止を図る上で有効である。
しかも、請求項2の発明の遊技機においても、開閉部材に重ね合わせ部を延設するだけで、「不正部材を用いた不正行為」の防止に有効な構造を実現できる。つまり、請求項2の発明では、ロック機構等の複雑な機構を遊技機に付加する必要がないため、請求項1の発明によると、遊技機の構造が徒に複雑化することはない。
請求項2の発明の「開閉部材」の具体的な外形は種々選択可能であるが、4つの辺を有する扉状体(請求項1の発明の態様)の他に、3つの辺を有する扉状体(例えば、三角の平面形状を備える板状体)、5つ以上の辺を有する扉状体(例えば、五角以上の多角形の平面形状を備える板状体)、略円形、略楕円形等の平面形状を備える扉状体等を例示できる。また、これらの扉状体においても、例えば、その下部側の部位に設けられた回動軸心を中心として前後に回動可能となるようにしつつ、取付部に取付られる。そして、開閉部材を後方に回動して起立状態とすると、この開閉部材によって入球口を封止(閉鎖)することができる。但し、「開閉部材)のサイズ(入球口を封止する後面部の面積)が、入球口のサイズ(入球口の面積)よりも、重ね合わせ部の面積分だけ拡大する。
また、請求項2の発明においても、開閉部材は、回動軸心よりも上方に複数の端面部を備える(例えば、上端面部と左右の側端面部)。そして、請求項2の発明の具体的な態様としても、(A)これら複数の端面部から重ね合わせ部を延設する態様の他に、(B)これら複数の端面部のうちの1つ若しくは2つから重ね合わせ部を延設する態様等も例示できる。また、(A)〜(B)に示す具体的な態様においては、対象となる端面部の全幅に相当する部位に、重ね合わせ部を延設することが望ましいが、この全幅に相当する部位から選択される一部の範囲のみに重ね合わせ部を延設してもよい。
尚、請求項2の発明においても、開閉部材の端面部のうちで回動軸心よりも下方に位置する部位に重ね合わせ部を延設することもできる。この場合、重ね合わせ部が延設される範囲は、当該端面部の全幅に相当する部位であっても、この全幅に相当する部位から選択される一部の範囲であってもよい。
請求項3記載の遊技機は、請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記重ね合わせ部において、前記遊技盤から離間する位置の縁部を面取り部とすることを特徴とする。
請求項3の発明は、以下の観点に鑑みてなされたものである。つまり、請求項1又は請求項2の発明によると、重ね合わせ部が、遊技盤の前方に位置するため、遊技領域を流下する遊技球(以下、「流下球」ということがある。)が、この重ね合わせ部に衝突する可能性がある。そして、この衝突により、開閉部材(特に、重ね合わせ部)に破損を生じたり、「流下球」の流下方向が著しく変更される可能性がある。また、複数の流下球が、重ね合わせ部の上面部(上端面部)等で次々に停留し、「球詰まり(所謂「ぶどう」と称するもの)」を生ずる可能性もある。
これに対して、請求項3の発明によると、「重ね合わせ部において遊技盤から離間する位置に設けられる縁部」、つまり、「重ね合わせ部において流下球が衝突し易い箇所」から角部を排除する。このため、重ね合わせ部の耐久性が高められ、衝突する流下球によって、この重ね合わせ部に破損を生ずることを防止できる。また、流下球が重ね合わせ部に衝突しても、その流下方向が著しく変更されることを防止できる。更に、重ね合わせ部の上面部(上端面部)等、つまり、流下球が停留し得る箇所の面積を小さくできるため、前述の「球詰まり」を生ずる可能性を低くできる。
尚、請求項3の発明の「面取り部」には、「重ね合わせ部において、遊技盤から離間する位置の縁部を傾斜面部として構成される面取り部」の他に、「重ね合わせ部において、遊技盤から離間する位置の縁部を曲面部として構成される面取り部(所謂、「R」を付けて構成される面取り部)」等も含まれる。
ここで、請求項3の発明の関連発明として以下の発明を例示できる。つまり、「上端面部から延設される重ね合わせ部において、前記遊技盤から離間する位置の縁部を面取り部とすることを特徴とする請求項1に記載の遊技機」を例示することができる。この関連発明では、開閉部材において、流下球が特に衝突する可能性が特に高い部位の重ね合わせ部に限定して面取り部を設けることを意図している。
請求項4記載の遊技機は、請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機において、
前記開閉部材を、前記取付部の前面部よりも前方に配置することを特徴とする。
請求項4の発明によると、開閉部材を、取付部の前面部よりも前方に配置するため、開閉部材の開閉動作が遊技者にとって臨場感に満ちたものとなる。尚、請求項4の発明によると、あたかも、取付部の前面部の前方に、入球口よりも一回り大きな開閉扉(開閉部材と、重ね合わせ部とを備える開閉扉)を配置した状態となる。つまり、取付部の前面部の前方に、上部の寸法と、左右の側部の寸法とを、取付部の前面部に沿って拡大(入球口よりも拡大)した開閉扉を配置したような状態となる。この請求項4の発明によると、開閉部材及び重ね合わせ部を備える開閉扉によって、入球口を略完全に覆い、前方(不正行為者)から略完全に隠蔽することもできる。
前述の請求項1〜3の発明では、この請求項4の発明と異なり、必ずしも、開閉部材(開閉部材の略全体)を、取付部の前面部よりも前方に配置する必要がない。例えば、開閉部材を起立状態としたときに、開閉部材において、重ね合わせ部以外の部分が、取付部の前面部よりも後方に配置されてもよい。尚、請求項1〜4の何れの発明においても(請求項5の発明においても)、開閉部材及び重ね合わせ部の境界部は必ずしも明確である必要はない。例えば、一材の板状体の上縁部側と、左右の側縁部側を重ね合わせ部とし、その他の部分を開閉部材としてもよい。
請求項5記載の入球装置は、
所定の遊技機の遊技領域を前面部に構成する遊技盤の該前面部に装着される取付部材と、
該取付部材に対して、所定の回動軸心を中心として前後に回動可能に取付られると共に、後方に回動して起立状態となると、該回動軸心よりも上方の部位によって該取付部材の前面部で開口する入球口を閉鎖し、前方に回動して前傾状態となると、該入球口を開放する開閉部材と、
を備える入球装置であって、
前記開閉部材の端面部のうちで前記回動軸心よりも上方に位置する所定の部位に重ね合わせ部を延設し、前記開閉部材を前記起立姿勢としたときに、該重ね合わせ部の後面部を前記取付部の前面部に接触させた状態で、該重ね合わせ部を前記取付部に重ね合わせることを特徴とする。
請求項5の発明の入球装置を用いると、請求項2の発明に記載の遊技機を得ることができる。
ここで、請求項5の発明の入球装置に対しても、請求項3及び請求項4の発明を適用することができる。つまり、請求項5記載の入球装置において、「前記重ね合わせ部において、前記遊技盤から離間する位置の縁部を面取り部とすること」を特徴としてもよい(以下、応用発明」という。)。また、請求項5の発明又は応用発明の入球装置において、「前記開閉部材を、前記取付部の前面部よりも前方に配置すること」を特徴としてもよい。
以上記述したように請求項1〜4の各発明の遊技機によれば、構造を徒に複雑化することを防止しつつ、不正行為を防止できる。また、請求項5の発明の入球装置によれば、構造を徒に複雑化することを防止しつつ、不正行為を防止できる遊技機が得られる。
以下、発明を実施するための最良の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。以下に示す各実施例では、各請求項に係る発明を、「セブン機」と称する遊技機(パチンコ機)1に適用した各具体例について説明する。
(1)機械的な構造
a.遊技機の前面側の全体構造
先ず、この遊技機1の前面側の全体構造(機械的な構造)について、図1〜図10を参照して説明する。この遊技機1は、図1に示すように、遊技機本体と、この遊技機本体を固定するための遊技機枠とを備えている。ここで、遊技機枠は、パチンコホールの島設備に固定される枠状の部分であって、外枠(本体枠)2と、中枠3と、前面枠4とを備えている。また、この遊技機枠には、上皿部5と、下皿部6と、施錠装置7とが設けられている。更に、遊技機本体は、遊技機枠(2、3、4等)に着脱自在に固定される部分であって、遊技盤10(図2を参照)と、裏機構盤102(図11を参照)等とを主要部としている。
外枠2は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。また、中枠3は、全体がプラスチック製であり、外枠2の内側に嵌めこまれ、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。また、中枠3の右端中央には施錠装置7(図1参照)が設けられている。更に、中枠3の下方側の前面部には、遊技球を遊技盤10に発射する発射ユニット(図示を省略)と、遊技球を発射ユニットに供給するための球送り装置(図示を省略)と、遊技状態に応じた効果音その他の音(音声)を発生させるスピーカー400a(図12参照)等が配設されている。
前面枠4は、図1に示すように、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。この前面枠4は、全体がプラスチック製であり、奥側に配置される遊技盤10(図2参照)の盤面を前方から視認可能とするために、円形状の開口部4aを有している。つまり、この開口部4aは、遊技盤10に形成された遊技領域11(図2参照)の形状に対応して、略円周状に開設されている。そして、前面枠4の裏面には、開口部4aに応じて二枚のガラス板(図示を省略)が嵌められた略長方形状のガラス枠(図示を省略)が装着されている。
前面枠4には、各種のLED表示部4b、4c、4d、4e、4fが設けられ、これらのLED表示部4b〜4fは、遊技効果を高めること等を目的として、ゲームの進行に応じて点灯及び消灯したり、点滅する。また、前面枠4の前面上方側の中央で左右に並ぶ2個の中上LED表示部4f、4fの間には、2個の賞球LED表示部4gが設けられている。更に、賞球LED表示部4gの上方には、エラーLED表示部4hが略扇形に設けられている。
図1に示すように、上皿部5は、前面枠3の下方に設けられると共に、皿外縁部5aと、遊技機1の内部の遊技球を下皿部6に排出するための排出口5b等を備えている。尚、上皿部5の裏側には、音量スイッチ基板12(図12参照)が設けられ、皿外縁部5aには球抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が設けられている。
下皿部6は上皿部5の下方に設けられると共に、この下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。また、下皿部6の左端には灰皿6bが設けられ、下皿部6の右端には発射ハンドル9が設けられている。更に、下皿部6の上部には、灰皿6bの上面を開閉可能なスライド蓋が設けられている。また、下皿部6の底面には球抜き孔(図示を省略)が設けられている。この球抜き孔は、通常時には、閉鎖されているが、下皿部6に貯留された遊技球を遊技機1から排出する際に開放状態とされる。
発射ハンドル9は、発射装置ユニット(図示を省略)に接続されている。この発射ハンドル9には、遊技者がハンドルに触れていることを検出するタッチスイッチ9aが装着されており、その近傍には、遊技球の発射を一時的に停止するための発射停止スイッチ9bが装着されている。また、施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するためのものである。更に、遊技機1の左端側には、プリペイドカードユニット13が設けられている。
上皿部5の略中央部には第1音声出力部5cが設けられている。この第1音声出力部5cには、スピーカー400aを構成する中高音用ユニット(ツィータ)が、ダクト(図示を省略)を介して接続されている。また、下皿部6における排出ノブ6cの右側及び左側には第2音声出力部6dが設けられている。この第2音声出力部6dには、スピーカー400aを構成するユニット(ウーハ)が、ダクト(図示を省略)を介して接続されている。
b.遊技盤10の構成
次に、遊技盤10の構成について、図2を中心にして説明する。この遊技盤10は、中枠3(図1を参照)に保持されるとともに、後述する裏機構盤102(図11参照)によりその背面側が覆われている。また、遊技盤10には、遊技盤10の表面に設けられた外レール14と内レール15とにより略円形状の遊技領域11が形成され、遊技領域11内には、中央装置26と、始動口(普通電動役物171)17と、変動入賞装置18と、左入賞口19、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞口22と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車24、25等が配設されている。
図2に示すように、中央装置26は遊技領域11の略中央部に配置されていると共に、液晶表示装置27を備えている。この液晶表示装置27は、後述する当否判定(遊技機1の遊技状態を通常遊技状態から、特別遊技状態に移行させるか否かの判定)の結果を表示するための表示装置として利用される。尚、本明細書において、「左」、「右」等の方向は、遊技領域11を目視する遊技者を基準に定める。
液晶表示装置27の表示画面271は、図3(a)に示すように、その下縁側に横長に形成された主表示領域271Aと、表示画面271の大部分を占める演出用表示領域271Bとを備えている。このうち、主表示領域271Aは、右端寄りの部分に、2つの本図柄表示部272、273を形成し、略中央に特別図柄保留表示部16aを形成している。そして、各本図柄表示部272、273では、各々、「本図柄」を用いた変動表示(順次、変更される本図柄の表示)と、停止表示(停止した本図柄の表示)と、がなされる。
また、以下の説明においては、遊技者から見て右側の本図柄表示部272を、「第1本図柄表示部272」と称すると共に、この本図柄表示部272に表示される本図柄を「第1本図柄」と称することがある。また、遊技者から見て左側の本図柄表示部273を、「第2本図柄表示部273」と称し、この本図柄表示部273に表示される本図柄を「第2本図柄」と称することがある。
また、演出用表示領域271Bは可変状態に用いられ、その全体、若しくは、一部を用いて種々の図柄を表示可能である。この演出用表示領域271Bには、図3(a)に示すように、3つの疑似図柄表示部275〜277と、その他の部分で構成される背景画面表示部278とが出現することがある。この場合、この疑似図柄表示部275〜277は、演出用表示領域271Bにおいて横方向に3つ並んで配置される。尚、以下の説明において、遊技者から見て左側の疑似図柄表示部275を「左疑似図柄表示部275」と称し、遊技者から見て中央の疑似図柄表示部276を「中疑似図柄表示部276」と称すると共に、遊技者から見て右側の疑似図柄表示部277を「右疑似図柄表示部277」と称する。
このように出現する各疑似図柄表示部275〜277では、「疑似図柄」を用いた変動表示(順次、変更される疑似図柄の表示)と、停止表示(停止した疑似図柄の表示)等がなされる。また、演出用表示領域271Bに疑似図柄表示部275〜277が表示されるときには、この演出用表示領域271Bのその他の部位によって背景画面表示部278が表示される。そして、この背景画面表示部278には、背景を示す図柄(以下、背景図柄という。)を表示したり、この背景画面と共にキャラクタを示す図柄(以下、キャラクタ図柄という。)を表示することができる。
尚、実施例では、液晶表示装置27に表示される識別情報として、2種類の識別情報を予定している。このうちの一方の識別情報は、2つの本図柄(第1本図柄及び第2本図柄)を構成図柄とするものであり、変動表示の態様(変動時間)および確定表示の態様(第1本図柄の停止図柄と、第2本図柄の停止図柄)は、主制御部140(後述する。)において決定される。また、他方の識別情報は、3つの疑似図柄(左疑似図柄表示部275に表示される左疑似図柄と、中疑似図柄表示部276に表示される中疑似図と、右疑似図柄表示部277に表示される右疑似図)を構成図柄とするものであり、変動表示の態様および確定表示の態様(左疑似図柄の停止図柄と、中疑似図の停止図柄と、右疑似図の停止図柄)等は、主制御部140にて決定された本図柄の変動表示の態様(変動時間)および確定表示態様を基にして、副制御部(音声・ランプ制御部170であり、後述する。)において決定される。更に、本明細書においては、この本図柄と、後述する「疑似図柄」とを、特別図柄と称することがある。また、この「疑似図柄」と、背景画面表示部278に表示される「背景図柄」は、「本図柄」を用いた表示上の演出を盛り上げるためのものであり、以下の説明において、「疑似図柄」及び「背景図柄」を演出用図柄と称することもある。
また、本実施例では、本図柄を表示するための領域(主表示領域271A)と、演出用図柄(疑似図柄や背景図柄)を表示するための領域(演出用表示領域271B)とが、表示画面271(表示部)において区画されているが、この表示画面271(表示部)の同一の領域に、本図柄と演出専用図柄とを表示してもよい。また、「変動表示手段」を、本図柄の表示を行うための「本図柄表示用の表示装置」と、演出用図柄(疑似図柄や背景図柄)の表示を行うための「演出図柄表示用の表示装置」とで、構成してもよい。
尚、本実施例においては、2つの本図柄表示部272、273は、疑似図柄表示部275〜277よりも小型(例えば、1/10〜1/100)で、認識困難とされているので、遊技者は、主に演出表示領域271B(疑似図柄表示部275〜277、背景画面表示部278)に注目して、遊技を進行することになる。
この液晶表示装置27においては、始動入賞を生ずること(始動口17に遊技球が入賞すること)を前提に、特別図柄(本図柄及び疑似図柄)の表示実行条件(つまり、特別図柄の変動表示を開始し、その後、停止図柄の確定表示するための条件)が成立すると、その表示画面271の表示領域(主表示領域271Aと、演出用表示領域271B)に表示される各図柄(本図柄及び疑似図柄)が、それぞれ変動する。そして、始動入賞を生ずる毎に選択・設定される「特別図柄の変動時間」が経過すると、特別図柄(本図柄及び疑似図柄)の停止図柄が確定表示される。
つまり、本図柄表示部272、273によって、本図柄を所定の変動時間だけ、変動表示した後に、本図柄の停止図柄の確定表示がなされる。また、演出用表示領域271Bにおいても、3つの疑似図柄の変動表示と、背景図柄の表示とを、「本図柄と同一の変動時間」だけ、行った後、3つの疑似図柄の停止図柄が確定表示される。尚、本実施例では、遊技機1が「特別図柄変動時間」を短縮化する制御を受けているか否か、つまり、所謂「時短制御」をを受けているか否かによって、この変動時間は異なったものとされる。ここで、「時短制御」とは、(1)特別図柄の図柄変動時間を短くすることを内容とする制御、(2)普通図柄の図柄変動時間を短くすることを内容とする制御、(3)当選を示す普通図柄が停止表示される確率を高くすることを内容とする制御、(4)始動入賞手段の開成を行う特別電動役物の開成時間を延長することを内容とする制御、等のうちの少なくとも1つを実行すること内容とする制御である。
本図柄表示部272、273に、大当り図柄(当否判定の結果が、大当りであることを示すための組み合わせ図柄であって、詳細は後述する。)が確定表示されると、変動入賞装置18に配設された後述する大入賞装置31の大入賞口311が開放され、遊技者に「特別遊技(特別遊技状態)に係る特典」が付与される。つまり、2つの本図柄は、その確定表示(停止表示)の態様によって、「特別遊技(特別遊技状態)に係る特典を遊技者に付与するか否かに関する抽選(つまり、「当否判定」)の結果を表示する。
本実施例では、始動入賞を生ずると、当否判定を実行するための前提条件が成立する。そして、当該当否判定の結果についての表示実行条件が成立すると、本図柄の変動表示を開始する。即ち、図3(b)及び(c)に示すように、両本図柄表示部272、273では、「1」〜「9」の数字をこの順に表示した後、「1」の戻り、更に、「1」〜「9」の数字をこの順に表示することを繰り返す。尚、図3(b)に示すように、「第1本図柄表示部272」に表示される「1」〜「9」の数字は、赤色で表示される場合と、青色で表示される場合とがある。
両本図柄表示部272、273に、「当否判定」の結果を示す停止図柄(識別情報)が確定表示されると、遊技者に対して、以下の情報が発信される。つまり、両本図柄表示部272、273に同一の数字が確定表示されると、当否判定の結果が大当りであることを示す。このとき、「第1本図柄表示部272」の表示される数字が赤色の表示であれば、当否判定の結果が「大当り」であると共に、「確率変動を行うか否かの抽選(以下、「確変抽選」ということもある。)の結果」も「当り(当選)」であることを示す。また、「第1本図柄表示部272」の表示される数字が青色の表示であれば、当否判定(当否の抽選)の結果が「大当り」であるが、「確変抽選」の結果は「外れ」であることを示す。以下、本明細書においては、当否判定の結果が大当り(当選)で、しかも、確変抽選の結果も当選である場合を「確変当り」と称し、当否判定の結果が大当り(当選)であるが、確変抽選の結果が落選である場合を「通常当り」と称することがある。
図3に示す「両本図柄表示部272、273」に、異なる数字が確定表示されると、当否判定の結果が「外れ」であることを示す。この場合、「確変抽選」の結果も落選となる。尚、「確変当り」を生じた場合には、当該「確変当り」に係る特別遊技の実行後に、液晶表示装置27の表示画面271に、「以後、当該遊技機1の遊技状態が、確率変動状態に制御される旨(例えば、確変突入)」の表示(以下、「確変表示」という。)がされ、当該遊技機1の遊技状態が確率変動モードに制御される。ここで、「確率変動(若しくは「確変」と称することがある。)モード」とは、当否判定の結果を表示するための特別図柄表示手段(本実施例では液晶表示装置27が該当する。)に、所謂「確率変動図柄(つまり、大当り図柄の一態様)」が表示されることに起因して生ずる遊技状態(遊技モード)である。そして、遊技機が確率変動モードに移行すると、この特別図柄表示手段(液晶表示装置27)に、その後、当否判定手段によって「大当り」の当否判定結果が下される確率が高確率に変動する。即ち、遊技機が高確率モードにある場合には、所定の条件が成立するまで(例えば、特別図柄が所定回数変動するまで、あるいは、次回の大当りを生ずるまで)、大当りが発生する確率が高確率に設定される。
3つの疑似図柄表示部275〜277では、前述の本図柄表示部272、273と、同時に図柄変動(変動表示)を開始する。そして、図4に示すように、各疑似図柄表示部275〜277には、疑似図柄が、順次、変動表示(変更表示)される。そして、この疑似図柄表示部275〜277に、確定表示される確定図柄(停止図柄)には、図4(a)〜(c)に示す態様がある。即ち、図4(a)の「外れを示す停止図柄」と、図4(b)の「通常当りを示す停止図柄」と、図4(c)の「確変当りを示す停止図柄」とがある。このうち、「外れを示す停止図柄」は、3つの疑似図柄表示部275〜277のうちの少なくとも2つに異なる数字を表示して構成される。また、「通常当りを示す停止図柄」は、「1」、「2」、「4」、「6」若しくは「8」のうちの何れかの数字を3つ並べて構成される。更に、「確変当りを示す停止図柄」は、「3」、「5」、「7」若しくは「9」のうちの何れかの数字を3つ並べて構成される。
ここで、この疑似図柄表示部275〜277においても、始動入賞を前提に、特別図柄の変動開始条件が成立すると、図柄の変動(疑似図柄の変動)を開始すると共に、背景画面表示部278には動画が連続的に表示される。この際、変動途中の疑似図柄の表示態様は、それ自体単独で、若しくは、背景の動画が示すメッセージに呼応して、回転、拡大、縮小等を行ってもよい。
尚、本実施例では、疑似図柄表示部275〜277に確定表示される疑似図柄(以下、「確定疑似図柄」という。)の表示内容と、両本図柄表示部272、273に確定表示される本図柄の表示内容(以下、「真実の判定の結果の内容」という。)とが一致している。つまり、本図柄の確定図柄によって「確変当り」が表示されるときには、疑似図柄の確定図柄によって「確変当り」が表示され、本図柄の確定図柄によって「通常当り」が表示されるときには、疑似図柄の確定図柄によって、「通常当り」が表示される。また、本図柄の確定図柄によって「外れ」が表示されるときには、疑似図柄の確定図柄によって、「外れ」が表示される。
このように、疑似図柄表示部275〜277では、本図柄表示部272、273と同時に図柄変動を開始し、同時に図柄変動を停止する。そして、疑似図柄表示部275〜277には、本図柄表示部272、273と同一内容(例えば、両者とも確変当り、両者とも通常当り、両者とも外れ)の確定表示がなされる。つまり、疑似図柄表示部275〜277に確定表示される表示内容が、本図柄表示部272、273に確定表示される表示内容と矛盾することはない。但し、疑似図柄表示部275〜277においては、その変動の開始から停止に至るまでの間に種々の演出表示が実行される。つまり、疑似図柄表示部275〜277では、所謂「リーチ演出」や所謂「再抽選演出」を行う。
尚、この「リーチ演出」とは、「特別図柄表示手段に、特別遊技に関する判定の最終結果(当否判定の結果)等が表示される前において、特別遊技の実行(大当りの発生)の可能性が継続している状態のときに、この特別図柄表示手段において表示される演出表示」のことを指す。即ち、「特別図柄表示手段」の所定の表示部に表示される最終停止図柄(本図柄の確定図柄や疑似図柄の確定図柄)となる表示図柄以外の図柄(本図柄や疑似図柄)が、大当りとなる特定の停止図柄態様(大当りとなる複数の本図柄の確定図柄態様や、大当りとなる複数の疑似図柄の確定図柄態様)と一致している状態で所定時間継続して停止、揺動、拡大、縮小あるいは変形したり、複数の表示図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄(変動中の本図柄や、変動中疑似図柄)の位置が入れ替わっている状態等を指す。
例えば、特別図柄表示手段(液晶表示装置27)の表示部が、本図柄を表示するための表示領域(つまり、本図柄表示部)や疑似図柄を表示するための表示領域(つまり、疑似図柄表示部)を横方向、縦方向、若しくは傾斜方向にライン状に並べる場合においては、一方の端(例えば、左側、上側、若しくは、斜め上側)の表示領域で変動表示されている端図柄(例えば、「左の図柄」、「上の図柄」、若しくは、「斜め上の図柄」)、他方の端(例えば、右側、下側、若しくは、斜め下側)の表示領域で変動表示されている端図柄(例えば、「右の図柄」、「下の図柄」、若しくは、「斜め下の図柄」)、中間(例えば、真ん中)の表示領域で変動表示されている「中の図柄」の順に図柄が停止し、これら表示図柄がすべて同一図柄で揃った場合に大当りとなるものとする。
このとき、最終停止図柄である「中の図柄」以外の図柄(例えば、「左の図柄」及び「右の図柄」、「上の図柄」及び「下の図柄」、「斜め上の図柄」及び「斜め下の図柄」)が同一図柄で停止している状態をリーチ状態という。そして、このリーチ状態となると、「中の図柄」の変動表示パターンを通常状態とは異なる変動表示パターンとしたり、あるいはそのとき同時に画面をフラッシュさせたり、何らかのサインやキャラクターを登場させたりするなどいろいろな表示態様を採ることで、遊技者の大当り発生に対する期待感を大きくさせ、遊技興趣を盛り上げるように構成してもよい。
本実施例では、本図柄表示部272、273において、前記「当否判定」の結果が「大当り(確変当り、通常当りの何れでもよい。)」であることを示す確定図柄を確定表示する場合には、疑似図柄表示部275〜277にも、前記「当否判定」の結果が「大当り(確変当り、通常当りの何れでもよい。)」であることを示す確定図柄を確定表示する。この場合、疑似図柄の変動途中において、疑似図柄表示部275〜277では、リーチ表示が行われる。このリーチ表示の態様としては、疑似図柄の変動時間(つまり、本図柄の変動時間)が短い場合や通常の長さに簡単に行われると、疑似図柄の変動時間(つまり、本図柄の変動時間)が長い場合に行われる発展型のリーチ(スーパーリーチ)とがある。
また、本図柄表示部272、273において、前記当否判定の結果が「外れ」であることを示す「確定図柄」を確定表示する場合には、疑似図柄表示部275〜277にも、前記当否判定の結果が「外れ」であることを示す確定図柄が確定表示される。この場合、疑似図柄の変動途中において、疑似図柄表示部275〜277で、リーチ表示を行う場合(以下、「リーチ外れ表示」という)と、リーチ表示を行わない場合(以下、「通常外れ表示」という。)とがある。尚、リーチ外れ表示を行う場合も、実施されるリーチ表示の態様としては、「ノーマルリーチ」や「発展型のリーチ」を例示できる。
また、本実施例では、疑似図柄表示部275〜277において、「再抽選演出」を行うことがある。つまり、疑似図柄表示部275〜277において、疑似図柄の変動表示の後に、一旦、「偽りの判定の結果の内容」を示す疑似図柄を仮停止させる(以下、この仮停止された疑似図柄を「仮確定疑似図柄」という。)。そして、疑似図柄表示部275〜277において、疑似図柄を再度、変動表示した後に、「真実の判定の結果の内容」と一致する内容の疑似図柄(確定疑似図柄)を確定表示してもよい。具体的には、本図柄表示部272、273において、「確変当りを示す確定本図柄」が表示されるときに、疑似図柄表示部275〜277において、一旦、「通常当りを示す仮確定疑似図柄」を表示した後に、疑似図柄を再度、変動(再抽選表示ともいう。)させ、最終的に、「確変当りを示す確定疑似図柄」を表示してもよい。
また、疑似図柄表示部275〜277において、「再抽選演出」以外の態様の「再変動演出」を行ってもよい。例えば、本図柄表示部272、273において、「大当り(通常当り、確変当りの何れでもよい。)を示す確定本図柄」が表示されるときに、疑似図柄表示部275〜277において、一旦、「外れを示す仮確定疑似図柄」を表示した後に、疑似図柄を再度、変動させ、最終的に、「当りを示す確定疑似図柄」を表示してもよい。更に、再抽選やその他の再変動の実行の可否等は、主制御部140で抽選してもよいし、副制御部(170若しくは160)によって抽選してもよい。
尚、各請求項に係る発明において、本図柄表示部272、273の表示態様は、本実施例に例示するものに限定されない。例えば、本図柄表示部272、273の少なくとも一方を、2つ又は3つ以上の特別図柄表示領域(識別情報表示領域)で構成する。そして、この複数の特別図柄表示領域(識別情報表示領域)で、複数の特別図柄(識別情報)を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、特別図柄の組み合わせ図柄を、停止表示させてもよい。例えば、液晶表示装置27に、左特別図柄を表示する左特別図柄表示領域と、中特別図柄を表示する中特別図柄表示領域と、右特別図柄を表示する右特別図柄表示領域とを、略横一列に設定された配置方向においてこの順序で並んで形成する。そして、各特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向に図柄変動方向が設定され、その向きで変動しているように識別情報としての複数の図柄(特別図柄)が順次表示されていくようにしてもよい。これらの態様では、例えば、表示画面271の本図柄表示部に、同一図柄(例えば、「7、7、7」)で揃って停止表示(確定表示)すると、後述する大入賞装置31の大入賞口311を開放してもよい。
更に、本実施例では、本図柄表示部272、273を認識困難としていることから、疑似図柄表示部275〜277において、所謂「リーチ演出」を行うが、本図柄表示部272、273において「リーチ演出」を行ってもよい(尚、本図柄表示部272、273で、リーチ演出を行う場合には、本図柄表示部272、273の数を3つ、若しくは、9つ等にする必要がある。)。また、本実施例では、同一の液晶表示装置27に、本図柄表示部272、273と、疑似図柄表示部275〜277とを設けたが、両者を別体の表示装置27に設けてもよい。
図3(a)に戻り、特別図柄保留表示部16aは、始動入賞(始動口17への入賞)のうちで、未消化の状態にあるもの数(保留数)を、所定数を上限(例えば、4個、若しくは、4個以上の数)として表示するものである。尚、「未消化」の状態とは、例えば、始動入賞を生じたが、液晶表示装置27において、当該特別図柄始動入賞に係る当否判定の結果の表示が未だなされていない状態等を指す。
この特別図柄保留表示部16aには、「1」〜「4」までの数字を表示するための「数字表示部161a〜164a」を横方向に並べている。そして、保留数(特別図柄保留数)に対応する数字表示部161a〜164aを点灯させたり、全数字表示部161a〜164aを消灯させることで、その時点の保留数が表示される。例えば、全「数字表示部161a〜164a」が消灯状態とされると、その時点の保留数が「0」であると表示される。また、左端の数字表示部161aを点灯すると、その時点の保留数が「1」であると表示され、点灯する数字表示部を右方向に1つずつ増加させていくと、保留数が1つずつ増加する。そして、全数字表示部164aを点灯すると、その時点の保留数が「4」であると表示される。
この特別図柄保留表示部16aでは、始動入賞{始動口(普通電動役物)17への入賞}を生ずるごとに、表示する保留数を1つずつ増加させる。また、次の特別図柄の変動(本図柄表示部272、273における変動)を開始するたびに、保留数が消化され、特別図柄保留表示部16aによって表示される保留数が1つずつ減少する。尚、この特別図柄保留表示部16aを、表示画面271とは別体の装置として構成することもできる。
図2に戻り、中央装置26の上部中央には、普通図柄表示装置32が配置されている。この普通図柄表示装置32は、7セグメント表示器32aと、普通図柄保留表示LED32bとを有している。7セグメント表示器32aは、普通変動表示手段の具体例を示すものであり、普通図柄(例えば、1〜9の奇数数字)を変動表示させた後、普通図柄に関する当否抽選(つまり、普通電動役物171を開放状態に変化させるか否かの抽選)の結果を示す停止図柄(普通図柄の停止図柄であって、例えば、1〜9の奇数数字のうちの何れか)を停止表示する。
後述する左右の普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)36、37のいずれかを遊技球が通過することを前提に、「普通図柄の変動開始条件(つまり、普通図柄変動開始条件)」が成立すると、7セグメント表示器32aにおいて、普通図柄の変動表示を開始する。そして、普通図柄の変動開始後、所定の変動時間を経過すると、1種類の奇数数字が停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示すると、「普通電動役物171」が、所定時間(例えば、0.5秒)開放駆動される。
中央装置26の左右斜め下方には、普通図柄作動ゲート36、37がそれぞれ設けられ、この左右の普通図柄作動ゲート36、37内に左、右普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ36s、37s(図12参照)が配設されている。そして、前述のように、遊技球の普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ36s、37sのいずれかの通過により、普通図柄表示装置32における7セグメント表示器32aが変動表示する。
普通図柄保留表示LED32bは、4個の丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32aの左右両側に近接して配置されている。これは、左右の普通図柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。次の7セグメント表示器32aの変動表示が開始されるたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED32bが消灯される。
始動口17は、中央装置26とは別体に構成されると共に、中央装置26の下方に離れて配設されている。そして、この始動口17の入口側部分に、普通電動役物171が配置されている。つまり、この普通電動役物171は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成されている。
また、普通電動役物171の内部には、遊技球の通過を検出する始動口(普通電動役物171)入賞検出スイッチ17s(図12参照)と、翼片部を作動させるための始動口(普通電動役物)ソレノイド17c(図12参照)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
図2に示すように、変動入賞装置18は、上記始動口(普通電動役物171)17の下方に配設されている。また、この変動入賞装置18は、図5に示すように、大入賞装置31を主要部としつつ、この大入賞装置31に対して左下入賞口21と右下入賞口22とを一体化した構成を備えている。尚、本実施例とは異なり、変動入賞装置18を大入賞装置31のみの構成(つまり、左下入賞口21、右下入賞口22等の他の入賞口が一体化されない構成)としてもよい。また、大入賞装置31は、「入球装置」の具体例を構成する。
大入賞装置31は、図5に示すように、ベース部材34と、開閉扉50と、開閉装置70(図7参照)と、入賞球検出スイッチ318(図12参照)と、を主要部として構成されている。尚、開閉装置70は、開閉扉50の開閉駆動を行うための装置であり、大入賞口ソレノイド313と、開閉アーム71とを備えている。
ベース部材34は、図5に示すように、大入賞装置31の外郭を構成するものであり、ベース板34aと、ベース板34aの背面に一体化された通過路形成体34b(詳細な図示を省略)を備える。このうち、ベース板34aは、略逆台形の平面形状を備えると共に、「取付部」の具体例を構成している。また、このベース板34aは、その前面部341fを遊技盤10の前面側に露呈させつつ、遊技盤10の前面部に装着されている。
このベース板34aは、図5に示すように、横長の略矩形状とされる主ベース板部34cと、この主ベース板部34cの両側に位置し、下辺を略円弧状とする側縁部34d、34eと、を備える。そして、主ベース板部34cには、その表裏(前後)を貫通する状態の開口部が、横長の略矩形状に形成され、この開口部によって大入賞口311を構成している。尚、この大入賞口311は、「入球口」の具体例を構成している。
図5に示すように、左側の側縁部34dには、左下入賞口21が突設状に設けられている。この左下入賞口21の内部には、左下入賞口通過検出スイッチ21s(図12参照)が設けられている。そして、左側の側縁部34dにおいて、左下入賞口21の下方の部位には複数個の左下入賞口LED223が左下入賞口LED基板21f(図12参照)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。また、右側の側縁部34eには、右下入賞口22が突設状に設けられている。この右下入賞口22の内部には、右下入賞口通過検出スイッチ22s(図12参照)が設けられている。そして、右側の側縁部34eにおいて、右下入賞口22の下方の部位には複数個の右下入賞口LED224が左下入賞口LED基板21f(図14参照)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。
通過路形成体34bは略箱形状に構成され、ベース板34aの背後に傾斜状(例えば、遊技者を基準に、右下がりとなる傾斜状)の通路341bを形成している。そして、大入賞口311を通じて、大入賞装置31に入球(入賞)した入賞球は、この通路341bに進入する。更に、この通路341bの下り傾斜状の床面(図示を省略)上を転動した後、通路341bの端末部に配置された入賞球検出スイッチ318(図12参照)によって検出される構成となっている。
開閉扉50は、図6(a)及び(b)に示すように、略矩形板状に構成されると共に、ベース板34a(取付部)に、前後に回動可能な状態で取り付けられている。具体的には、ベース板34a(取付部)のうちで、大入賞口311の側方内壁部341a(図8を参照)の下方側の部位に対して、前後に回動可能な状態に取り付けられている。
この開閉扉50は、図6(a)及び(b)に示すように、扉本体51と、「上側の重ね合わせ部53」と、「左側の重ね合わせ部54」と、「右側の重ね合わせ部55」と、突起部(図7を参照)56、57と、を備える。このうち、扉本体51は、開閉部材の具体例を構成する。尚、本開閉扉50は一材の略板状物で構成されるため、扉本体51と、重ね合わせ部53〜55との境界部は明確ではない。但し、図6(a)及び(b)においては、扉本体51と、重ね合わせ部53〜55との境界部を、便宜的に「一点鎖線」で示している。
扉本体51は、図6(b)に示すように、略横長矩形の板形状とされている。この扉本体51の縦方向に沿った幅(上端面部51Uから下端面部51Dまでの距離)は、大入賞口311の縦方向に沿った幅よりも短くされている。また、扉本体51の横方向に沿った幅(左端面部51Lから右端面部51Rまでの距離)は、大入賞口311の横方向に沿った幅よりも短くされている。また、扉本体51の下端面部51D側の部位(つまり、開閉部材の下部側の部位)には回動軸52が装着されている。尚、この回動軸52の軸心が、扉本体51(開閉部材の回動軸心)と一致する。
この回動軸52は、前述の「側方内壁部341a(図8を参照)の下方側の部位」に回動可能な状態に軸支されている。このため、開閉扉50は、この回動軸52を中心としつつ、前後に回動可能とな状態で、ベース板34a(取付部)に取り付けられている。そして、開閉扉50(開閉部材及び重ね合わせ部)が回動軸52を回動中心(回動軸心)としつつ後方に回動して起立状態となると(略垂設された状態となると)、扉本体51の後面部(起立状態となったときに、遊技機1の後方を指向する面部)51B側の部分(図7を参照)が大入賞口311内に進入する。このとき、扉本体51の前面部(起立状態となったときに、遊技機1の前方を指向する面部)51F側の部分(図8を参照)と、その端面部51U、51L、51Rから延設された重ね合わせ部53、54、55とが、ベース板34a(取付部)の前方より、大入賞口311に蓋をする状態となる。これにより、遊技領域11を流下する遊技球(つまり、流下球)が、大入賞口311へ入賞(入球)することが不可能となる。尚、以下の説明において、この大入賞装置31の状態を「閉鎖状態」という。また、扉本体51の左右の側端面部51L、51Rにおいて、下端面部51D側に位置する部位(開閉扉50の下部側に位置する部位)には、回動軸52が挿通される挿通孔52kが開口している(図8を参照)。
大入賞装置31が、この「閉鎖状態」となったとき、扉本体51の前面部51F側の部分(図8を参照)は、大入賞口311の前方(取付部の前方)に位置している。尚、以下の説明では、扉本体51において、大入賞装置31が「閉鎖状態」となったときに、大入賞口311の前方(取付部の前方)に位置する部位(つまり、扉本体51の前面部51F側の部分)を非進入部S2と称し、大入賞口311の内部に位置する部位(つまり、扉本体51の後面部51Bの部分)を進入部S1と称することがある。
一方、この「閉鎖状態」にある大入賞装置31において、開閉扉50をその回動軸52を支点として(回動軸心として)、前方に回動して前傾状態とすると、扉本体51の後面部51B側の部分(進入部S1)が大入賞口311より脱出する。このとき、扉本体51の前面部51F側の部分(S2)と、重ね合わせ部53、54、55とが、ベース板34a(取付部)から離間し、「扉本体51による大入賞口311の封止」が解除される。これにより、大入賞口311への遊技球の入球が可能となる。尚、以下の説明においては、この大入賞装置31の状態を「開放状態」という。
上側の重ね合わせ部53は、図6(b)に示すように、扉本体51の上端面部51Uから上方に向かって延設されている。この上側の重ね合わせ部53は、扉本体51の上端面部51Uの短手幅方向に沿った全体から延設されているのではなく、扉本体51の非進入部S2に相当する部位のみから延設されている(図7を参照)。この上側の重ね合わせ部53は、「横長の略矩形型」の平面形状を備えると共に、その長手幅(左右方向に沿った幅)は、扉本体51の横方向に沿った幅と略等しくされている。つまり、この上側の重ね合わせ部53は、扉本体51の上端面部51Uの全幅に沿って延設されている。この上側の重ね合わせ部53は、図8に示すように、その後面部(開閉扉50が起立状態となったときに、遊技機1の後方を指向する面部)53aを平滑面とし、後面部53aより離間する位置の縁部53bを面取り部53cとしている。この面取り部53cは、遊技機1の下方と前方に向って下り傾斜となる傾斜面とされている。
左側の重ね合わせ部54は、図6(b)に示すように、扉本体51の左側端面部51Lから左方に向かって延設されている。この左側の重ね合わせ部54も、扉本体51の左端面部51Lの短手幅方向に沿った全体から延設されているのではなく、扉本体51の非進入部S2に相当する部位のみから延設されている。この左側の重ね合わせ部54は、「縦長の略矩形型」の平面形状を備えると共に、その長手幅(上下方向に沿った幅)は、扉本体51の縦方向に沿った幅よりも短くされている。つまり、この左側の重ね合わせ部54は、扉本体51の左側端面部51Lのうちで、挿通孔52kの形成位置よりも上方(つまり、回動軸心よりも上方)の部位に延設されている。また、この左側の重ね合わせ部54も、図9に示すように、その後面部(開閉扉50が起立状態となったときに、遊技機1の後方を指向する面部)54aを平滑面とし、後面部54aより離間する位置の端縁部54bを、面取り部54cとしている。この面取り部54cは、遊技機1の左側方と前方に向って下り傾斜となる傾斜面とされている。
右側の重ね合わせ部55は、図6(b)に示すように、扉本体51の右側端面部51Rから右方に向かって延設されている。この右側の重ね合わせ部55も、扉本体51の右端面部51Rの短手幅方向に沿った全体から延設されているのではなく、扉本体51の非進入部S2に相当する部位のみから延設されている。この右側の重ね合わせ部55も、「縦長の略矩形型」の平面形状を備えると共に、その長手幅(上下方向に沿った幅)は、扉本体51の縦方向に沿った幅よりも短くされている。つまり、この右側の重ね合わせ部55も、扉本体51の右側端面部51Rのうちで、挿通孔52kの形成位置よりも上方(つまり、回動軸心よりも上方)の部位に延設されている。また、この右側の重ね合わせ部55も、図9に示すように、その後面部(開閉扉50が起立状態となったときに、遊技機1の後方を指向する面部)55aを平滑面とし、後面部55aより離間する位置の端縁部55bを、面取り部55cとしている。この面取り部55cは、遊技機1の左側方と前方に向って下り傾斜となる傾斜面とされている。
本実施例では、扉本体51の上端面部51Uと、左右の側端面部51L、51Rとに、重ね合わせ部53、54、55を延設することで、開閉扉50のサイズ(遊技領域11に略平行な平面に沿った面積)を、大入賞口311の上方側の外部と、大入賞口311の左右の両側方側の外部に向かって拡大している。つまり、「本出願人の製造に関わる従来の開閉扉」は、扉本体51と、支持突起56、57とで構成されるが、本実施例の開閉扉50では、扉本体51の上端面部51Uと、左右の側端面51L、51Rとに重ね合わせ部53、54、55を付加し、開閉扉50をサイズを、大入賞口311の上方と、左右の両側方に向かって拡大している。
本実施例では、開閉扉50を起立状態とし、大入賞装置31の状態を「閉鎖状態」とすると、図8及び図9に示すように、これらの重ね合わせ部53、54、55が、ベース板34a(取付部)の前面部341fに面接触(密着)する。具体的には、上側の重ね合わせ部53の後面部53aは、ベース板34a(取付部)の前面部341fにおいて、大入賞口311の上縁部の上方に位置する部位に面接触(密着)する。また、左側の重ね合わせ部54の後面部54aは、ベース板34a(取付部)の前面部341fにおいて、大入賞口311の左縁部の左方に位置する部位に面接触(密着)する。更に、右側の重ね合わせ部55の後面部55aは、ベース板34a(取付部)の前面部において、大入賞口311の右縁部の右方に位置する部位に面接触(密着)する。このため、本実施例では、扉本体51の上端面部51Uと大入賞口311の上方の内壁部との間に形成される隙間部X1(図8を参照)と、扉本体51の左右の側端面部51L、51Rと、大入賞口311の左右の側方の内壁部との間に形成される隙間部X2、X3(図9を参照)に対して、不正部材を進入させることは実質上、不可能若しくは困難とされている。
また、本実施例では、開閉扉50を起立状態とし、大入賞装置31の状態を「閉鎖状態」とすると、扉本体51の非進入部S2に相当する部位と、重ね合わせ部53、54、55とが、ベース板34a(取付部)の前面部よりも前方に突出する。但し、全重ね合わせ部53、54、55において、遊技盤10(遊技領域11)が離間する位置に設けられる端縁部53b、54b、55bが面取り部53c、54c、55cとされている。このため、遊技球(流下球)が衝突することによって、この重ね合わせ部53、54、55に破損を生ずることや、流下球(遊技球)の流下方向が著しく変更されることを防止できる。更に、上側の重ね合わせ部53の上面部(上端面部)、つまり、流下球(遊技球)が停留し得る箇所の面積を小さくできるため、「上側の重ね合わせ部53の付加が原因で球詰まりを生ずる可能性」を低くできる。
図7に示すように、左側の突起部56は、扉本体51の後面部51Bの左端部から後方に突出する状態に設けられ、右側の突起部57は、扉本体51の後面部51Bの右端部から後方に突出する状態に設けられている。そして、両突起部56、57は、遊技球を大入賞口311、通路341bに案内するための入賞球案内用突起として機能する。つまり、両突起部56、57は、扉本体51の後面部の両端側より、その後方に突出する略「リブ形状」に構成されている。そして、開閉扉50が前傾状態となり、大入賞装置31が「開放状態」となったときに、開閉扉50の後面部51B上に到達した遊技球が、この後面部51Bの左右に落下することを、各突起部56、57が防止している。
両突起部56、57は、開閉扉50の下部側に向って、その高さが徐々に大きく(扉本体51の後面部からの突出量が徐々に多く)されている。また、右側の突起部57は、開閉装置70から与えられる駆動力を、開閉扉50に伝達するための伝達部としても機能する。この右側の突起部57は、その下端側部分(開閉扉50が起立状態となったときに、下端側に位置する部分)には、略U字状の切り欠き部57aが設けられている。換言すると、右側の突起部57の下端側部分は、この切り欠き部57aの前後で、2股に枝分かれしている。
尚、以下の説明において、右側の突起部57の下端側部分のうちで、切り欠き部57aの前方に位置する部位(扉本体51に近接する部位)を第1の当接部57bと称し、切り欠き部57aの後方に位置する部位(扉本体51に離間する部位)を第2の当接部57cと称する。また、第1の当接部57b及び第2の当接部57cは、突端部を丸めた「略V字形状」に構成されている。
開閉装置70を構成する大入賞口ソレノイド313は、図7及び図8に示すように、軸受(図示を省略)によって上下にスライド可能に支持されたプランジャ313aと、プランジャ313aの外周位置に配置されたソレノイドコイル(図示を省略)と、復帰手段(復帰バネ)313cとを備える。また、プランジャ313aの突端(開閉扉50に近接する端部)には、略円板状の係止部313dがプランジャ313aと同心状に設けられている。
この大入賞口ソレノイド313では、ソレノイドコイルへの通電を行わないとき、プランジャ313a及び係止部313dは復帰手段(復帰バネ)313cの付勢力により、前方(開閉扉50から近接する方向)に駆動する。一方、ソレノイドコイルへの通電を行うと、ソレノイドコイルからプランジャ313aへ、電流に比例した大きさの牽引力を生ずる。このため、プランジャ313a及び係止部313dは復帰手段(復帰バネ)313cの付勢力に対抗しつつ、後方(開閉扉50から離間する方向)に駆動する。
開閉装置70を構成する開閉アーム71は、図7及び図8に示すように、中間部に設けられた回動支点部71aを中心に回動(揺動可能)とされている。この開閉アーム71は、回動支点部71aよりも、前方を前方部71bとし、回動支点部71aよりも後方を後方部71cとしている。このうち、前方部71bは略クランク形状に構成されると共に、その前端部(開閉扉50から近接する位置の端部)71dが、曲面状に丸められている。そして、前方部71bの前端部71dは、右側の突起部57の切り欠き部57a内に遊びを持った状態で挿入されている。
一方、後方部71cは、略V字状に突出する2つの係止片71g、71hによって構成されている。これらの係止片71g、71hの間には、その基端部側(回動支点部71aに近接する側)で、係止部313dの肉厚に略等しい間隔が設けられている。また、これらの係止片71g、71h間の間隔は、それら突端部側に向かって徐々に広げられている。そして、これらの係止片71g、71h間には、係止部313dの下端部が挿入されている。
本大入賞装置31においては、前述のように、ソレノイドコイルへの通電を行わないとき、プランジャ313a及び係止部313dは前方に駆動される。このため、係止部313dが後方部71cを前方に押圧し、開閉アーム71は、回動支点部71aを中心に閉鎖方向(遊技機1の右側方から観察して、左回転方向)に回転する。つまり、2つの係止片71g、71hは、前方に傾動する。これにより、図8に示すように、前方部71bは、その前端部71dを前傾させつつ、第1の当接部57bに当接する。そして、前方部71bの前端部71dが、第1の当接部57bを下方に押圧するため、開閉扉50はその回動軸52を中心に後方に回動し、起立状態となる。このため、本大入賞装置31は閉鎖状態となる。
一方、この閉鎖状態にある大入賞装置31において、ソレノイドコイルへの通電を行うと、プランジャ313a及び係止部313dは後方に駆動される。このため、係止部313dが後方部71cを後方に押圧し、開閉アーム71は、回動支点部71aを中心に閉鎖方向(遊技機1の右側方から観察して、右回転方向)に回転する。つまり、2つの係止片71g、71hは、前方への傾斜を弱める(後方に傾動する)。これにより、図10に示すように、前方部71bは、その前端部71dを上方に傾斜させつつ、第2の当接部57cに当接する。そして、前方部71bの前端部71dが、第2の当接部57cを上方に押圧するため、開閉扉50はその回動軸52を中心に前方に回動し、前傾状態となる。このため、本大入賞装置31は開放状態となる。
図2に戻り、変動入賞装置18の左右斜め上方には、左入賞口19及び右入賞口20がそれぞれ配設されている。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検出スイッチ19s(図12参照)、右入賞口通過検出スイッチ20s(図12参照)が設けられている。また、中央装置26の左右斜め上方には、一対のランプ風車24、25がそれぞれ配設されている。さらに、遊技領域11の左右両端部には、一対のサイドランプ38、39がそれぞれ縦円弧状で相対称状に配設されている。なお、多数の障害釘23は、以上説明した各遊技装置との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく、配設されている。
本遊技機1では、図1に示すように、上皿部5の前面における左端側の部位に操作ボタンB1、B2を配設している。この操作ボタンB1、B2は、液晶表示装置27の表示画面271で行われる表示に変更を加えるためのものである。このような変更の具体例としては、(a)所定の有効期間内(操作ボタンB1、B2の操作が有効な期間)に、何れかの操作ボタン(B1若しくはB2)を操作すると、第1本図柄表示部272で「変動演出表示」中の本図柄(第1本図柄)を、本来の変動時間(仮に、有効な操作ボタンB1、B2がなされない場合の変動時間)の終了を待たずに強制的に停止させること(以下、「一部変動短縮処理」という。)や、(b)この有効期間から選択される所定の期間内に、何れかの操作ボタン(B1若しくはB2)を操作すると、演出用表示領域271Bで表示される専用演出表示の態様を、複数種類の態様の中から選択すること、等を例示できる。このれらの場合、遊技者は、操作ボタンB1、B2を操作することで、あたかも、液晶表示装置27の表示画面271行われる演出等に参加しているような気分を味わうことができる。
尚、本遊技機1では、複数の操作手段(操作ボタンB1、B2)を備えると共に、遊技者が何れの操作手段(操作ボタンB1、B2)を操作しても、同一の結果を生ずる。例えば、何れの操作ボタンB1、B2に、特定の操作(有効期間内における第1回目の操作)を施しても、「一部変動短縮処理」が実行される。また、特定の操作の後、「所定の期間内」であれば、何れの操作ボタンB1、B2に操作を施しても、「専用演出表示の態様選択」が実行されるものとしてもよい。但し、複数の操作手段(操作ボタンB1、B2)を有する遊技機1において、個々の操作手段が別個の機能を発揮してもよい。
「専用演出表示」の選択態様としては、例えば、(a)疑似図柄の表示態様を選択すること(例えば、複数の疑似図柄を横並び表示するか、縦並び表示するか、傾斜状に表示するか、マトリクス状に表示するか等を選択したり、疑似図柄を構成する数字、文字等のサイズ、字体等を選択すること等)、(b)複数種類(例えば、10種類)の背景図柄から所望の背景図柄を選択すること、(c)背景図柄上に表示するキャラクター図柄を選択すること、(d)本図柄若しくは疑似図柄によって、リーチ演出を行う場合には、そのリーチ選出パターンやリーチ演出の種類を選択すること、若しくは、(a)〜(d)のうちの2つ以上の事項を選択すること、等を例示できる。
図2に戻り、遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられており、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。一方、ファール球防止部材59は、内レール15の先端部に取り付けられ、返しゴム60は、ファール球防止部材59の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
c.遊技機1の裏面構造
次に、本実施例の遊技機1の裏面構造について図11を参照して説明する。前面枠4(図1)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ101により、開閉可能に支持されている。また、裏機構盤102は中枠3にあって裏機構盤102の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ103により、開閉可能に支持されている。更に、遊技盤10(図2参照)は中枠3の表面側に着脱可能に取り付けられている。また、上端側にあるヒンジ101の配設位置からみて左側には、タンク球切れ検出スイッチ104をタンク底部に備えた賞球タンク105と、この賞球タンク105に接続されるタンクレール106とが取り付けられている。更に、タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられ、その下流側には、補給球切れ検出スイッチ(図示を省略)が、さらに、その下流側には、裏側遊技装置としての賞球払出装置109が配設されている。
また、遊技球の振り分け部(図示略)が賞球払出装置109の下流側に設けられている。タンクレール106の下側には、液晶表示装置27(図2参照)を格納した蓋付きの裏ケース(図示ぜす)が設けられ、この裏ケースの下側には、後述する主制御部140(図12参照)を構成する主制御基板を格納した主制御基板ケース112が配設されている。
この主制御基板ケース112の背面下側には、発射装置制御部193(図12参照)を構成する発射装置制御基板を格納した発射装置制御基板ケース113と、発射制御集合中継基板(図示略)と、が設けられている。また、裏機構盤102の左下方部には、上述した発射装置ユニット(図示略)が配設され、裏機構盤102の右下方部には、払出制御部150(図12参照)を構成する払出制御基板を格納した払出制御基板ケース118が配設されている。更に、遊技機1の裏面側には、中継基板(図示を省略)が装着されている。
図12にも示すように、この中継基板190は、入賞球検出スイッチ318,19s〜22s等と主制御部140とを中継するための基板とされている。尚、本実施例においては、主制御基板ケース112、中継基板190及び払出制御基板ケース118は、金属板(図示を省略)に着脱自在に装着され、この金属板は裏機構盤102に対して回動自在に懸架されている。
一方、裏機構盤102の左下端部には、ヒューズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた端子基板(図示略)が設けられている。また、外部からの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子基板(図示略)の上側に配設されている。また、払出制御基板ケース118からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源ケーブル125を備えたプリペイドカードユニット13に接続されている。更に、裏機構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通路部材(図示略)が設けられている。尚、本実施例では、電源ターミナル基板121に対して、ラムクリア信号を発生させるためのラムクリアスイッチ121aを接続しているが、このラムクリアスイッチ121aの接続を省略したり、ラムクリアスイッチ121aの接続個所を変更してもよい。
(2)遊技機1の電子制御装置130
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置130について、図12及び図13を参照して説明する。
a.遊技機1の制御回路の構成:
先ず、図12を用いて、本遊技機1の制御回路全体の構成の概略について説明する。この電子制御装置130は、主制御部140と、複数の副制御部とを含んで構成されている。また、副制御部は、主制御部140に直に接続された第1次副制御部(払出制御部150、音声・ランプ制御部170等)と、この第1次副制御部を介して主制御部140に接続された第2次副制御部(発射装置制御部193、図柄制御部160等)。尚、主制御部140と第1次副制御部とは信号伝送経路500aによって接続され、第1次副制御部及び第2次副制御部は信号伝送経路500bによって接続されている。
次に、各制御部間における「データ等」の伝送方式について述べる。即ち、主制御部140から、払出制御部150および音声・ランプ制御部170へは、一方向形式若しくは双方向形式でデータ等が伝送される。また、音声・ランプ制御部170から図柄制御部160へも一方向形式でデータが伝送されるものとして説明するが、音声・ランプ制御部170と図柄制御部160との間では双方向形式でデータを伝送することとしてもよい。
尚、図12に示した破線の矢印は、各制御部140ないし180への電源供給経路を表している。また、図示されているように、電源は先ず初めに電源受電基板410に供給され、電源ユニット420で所定電圧に変換された後、分電基板430から各制御部140ないし180に電力が供給される。更に、電源投入時には、後述するシステムリセット信号が全制御基板に送信される。
次に、図12及び図13を用いて、電子制御装置130を構成する重要な制御部に関して説明する。
主制御部140は、遊技の基本進行を司る制御部であり、当否判定の等、本遊技機1において重要な処理を実行する。また、主制御部140は、図12及び図13に示すように、各種スイッチ(9a、9b、9b、104、192、17s、19s〜22s、36s、37s、318)等からの情報を受け取って所定の演算を行った後、払出制御部150や音声・ランプ制御部170に各種のコマンドを出力するとともに、各種の基板やソレノイド(17c、313、37)などに駆動信号を出力する。
主制御部140は、図13に示すように、主制御基板340を用いて構成されている。この主制御基板340には、主回路部400と、入出力回路部500とが設けられている。この主回路部400及び入出力回路部500はバスを用いて接続され、相互にデータをやりとりが可能とされている。また、主回路部400とは、CPU(シングルチップ型)401を含む構成とされている。
CPU401は、CPUコア480と、内蔵RAM481と、内蔵ROM482等を含む構成とされている。また、CPU401は、ワークエリアとしてRAM481を使用しながら、ROM482に格納された制御プログラムを実行することにより、遊技機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行制御)を司るとともに、ROM482に記憶された当否判定プログラムを実行することにより、当否判定に関する制御等を行う。
入出力回路部500には、信号伝送経路500aを介して払出制御部150及び音声・ランプ制御部170が接続されている(図13参照)。また、入出力回路部500は、払出制御部150や音声・ランプ制御部170での処理内容を指示する指令信号たるコマンドデータを、信号伝送経路500aを介して払出制御部150あるいは音声・ランプ制御部170に出力する。また、入出力回路部500からは、図柄制御部160での処理内容を指示するコマンドデータも出力される。図柄制御部160に対するコマンドデータは、一旦、音声・ランプ制御部170に向けて出力された後、音声・ランプ制御部170から信号伝達経路500bを経由して図柄制御部160に供給される。
また、入出力回路部500には、始動口(普通電動役物171)入賞検出スイッチ17sや、普通図柄表示装置基板32f、各種ソレノイド17c,313、右普通図柄作動ゲート通過検出器(右普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ)37s、左普通図柄作動ゲート通過検出器(左普通図柄作動ゲート通過検出スイッチ)36sなどが接続されている。
払出制御部150は、払出制御基板(図示を省略)によって構成されている。この払出制御基板は、主制御基板340と同様に、主回路部と入出力回路部を備えている。そして、この主回路部及び入出力回路部もバスを用いて接続され、相互にデータをやりとりが可能とされている。また、この払出制御基板の入出力回路部には信号伝送経路500aが接続されている。このため、主制御基板340から出力された前述のコマンドデータは信号伝送経路500aを介して、払出制御部150の入出力回路部に入力される。また、払出制御部150の入出力回路部には、賞球払出装置109や発射装置制御部193なども接続されている。
つまり、本実施例では、入賞球検出スイッチ318が入賞球の通過を検出すると、この入賞球検出スイッチ318から主制御部140に、検出信号(入賞信号)が送信される。そして、主制御部140がこの検出信号(入賞信号)を受信すると、主制御部140は、払出制御部150に「払出信号」を送信する。更に、「払出信号」を受信した払出制御部150は、賞球払出装置109を作動させ、賞球の払い出しを行うものとされている。
尚、図示を省略するが、音声・ランプ制御部170は、スピーカー400aやランプ等の制御を主に行うための制御基板と、制御基板からの命令を受けて、ランプ等に駆動信号を出力するための駆動基板の、主に2つの基板から構成されている。また、図柄制御部160は、特別図柄制御基板によって主に構成されている。
中継基板190には、入賞球検出スイッチ318,19s〜22s等が接続されており、中継基板190の出力端子は、主制御部140の入出力回路部500と接続されている。
払出用端子基板191には、タッチスイッチ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ192、タンク球切れ検出スイッチ104及び補給球切れ検出スイッチ108等が接続され、払出用端子基板191の出力端子は、払出制御部150の入出力回路部に接続されている。
以上の電子制御装置130においては、遊技球が始動口17に入球すると、その情報が始動口入賞検出スイッチ17sによって検出されて、主制御部140に入力される。また、遊技球が普通図柄作動左ゲート36あるいは普通図柄作動右ゲート37を通過すると、その情報が普通図柄作動口通過検出器36s,37sにより検出されて、主制御部140に入力される。更に、入賞球検出スイッチ19s〜22s,318で遊技球の入球が検出されると、その情報は、中継基板190を介して主制御部140に入力される。
主制御部140は、これらの情報を受け取って、変動パターン指定コマンド、停止図柄指定コマンド、及び変動停止コマンドを送信する。これらのコマンドは、信号伝送経路500a、音声・ランプ制御部170、信号伝送経路500bを経由して図柄制御部160に供給される。また、主制御部140は、図柄制御部160に出力するコマンドに同期させて、音声・ランプ制御部170にも所定のコマンドを送信する。こうして、図柄の表示と音声の出力とを併せて行うことによって各種の演出を行う。
音声・ランプ制御部170では、変動パターン指定コマンドと、停止図柄指定コマンドを受けとると、疑似図柄の変動態様と、疑似図柄の停止図柄とを乱数等による抽選で決定する。このとき、音声・ランプ制御部170では、可動演出装置本体700を用いた演出の実行の可否や、演出の態様等を決定する。尚、これらの詳細に関しては後述する。
b.賞球動作の概要
次に、本実施例のパチンコ機1の賞球動作について簡単に説明する。遊技球が大入賞口31に入球すると、大入賞口31の内部に設けられた入賞球検出スイッチ318がこれを検出して、入球を知らせる信号を信号ケーブルを介して主制御部140に出力する。信号を受け取ると、主制御部140は後述する処理を行って、払出制御部150に向かって15個分の遊技球を払い出す旨のコマンドを出力する。また、遊技球が始動口(普通電動役物)17に入球した場合は、始動口の内部に設けられた始動口入賞検出スイッチ17sがこれを検出して、信号を信号ケーブルを介して主制御部140に出力する。この信号を受けて主制御部140は、後述する処理を行った後、4個分の遊技球を払い出す旨のコマンドを払出制御部150に向かって出力する。
左右下入賞口など、他の入賞口に入球した場合は、内部に設けられた通過検出スイッチが入球を検出して、入球した旨の信号を信号ケーブルを介して主制御部140に出力する。主制御部140は、後述する処理を行って10個分の遊技球を払い出す旨のコマンドを払出制御部150に向かって出力する。これら賞球コマンドは、払出制御部150を作動指令対象とする指令信号として、遊技球の通過を検出した順番に従って信号伝送経路500aを介して送信される。払出制御部150は、こうして主制御部140から賞球コマンドを受け取って、賞球払出信号を出力することにより、賞球払出装置109を作動させて指示された個数分の賞球動作を行う。
また、主制御部140は、上述した各種検出スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行うためのデータを読み込む。例えば、主制御部140は、始動口(普通電動役物)入賞検出スイッチ17s、入賞球検出スイッチ318等の検出結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値などを使用して、「遊技が行われていない客待ちの状態」、「遊技は行われているが特別図柄始動入賞がない状態(変動準備状態)」、「特別図柄始動入賞があった状態」、および「特別遊技状態」などを判断する。
また、主制御部140は、始動入賞を検出すると乱数値に基づいて当否判定を行い、その判定結果に基づいて特別図柄の変動(リーチ表示態様を含む)や確定などの表示態様制御を行うための各種コマンドを出力する。これらコマンドは、前述した信号伝送経路500aを介して一旦、音声・ランプ制御部170に出力された後、音声・ランプ制御部170から信号伝送経路500bを介して図柄制御部160に送信される。
(3)特別図柄表示ゲームの概要
本遊技機においては、始動入賞を生じ、当否判定及び確変抽選の結果に関する「表示実行条件」が成立すると、図14及び図15に示すように、液晶表示装置27の本図柄表示部272、273と、疑似図柄表示部275〜277とにおいて、特別図柄の変動を開始する。そして、所定の変動時間を経過した後、本図柄表示部272、273と、疑似図柄表示部275〜277との双方において、特別図柄の停止図柄が確定表示される。
このとき、図14(a)及び(b)に示すように、特別図柄の停止図柄によって、当否判定の結果が「外れである」旨の表示がなされると、この時点で、「一回の始動入賞に起因して開始された一回の特別図柄表示ゲーム」を終了する。尚、図14(a)では、「リーチ演出を伴わない外れ表示(所謂「通常外れ」)を示し、図14(b)では、「リーチ演出を伴う表示(所謂「外れリーチ」)」を示している。
一方、特別図柄の停止図柄によって、当否判定の結果が「大当り」である場合には、図15に示すように、「リーチ表示」を行った後に、「大当り表示」が行われる。この「大当り表示」がなされると、「大当りに移行するための移行表示」等を実行した後に、特別遊技を実行する。そして、この特別遊技が開始されると、開閉扉50の状態を起立状態から前傾状態とした後、開閉扉50の状態を起立状態に戻す開閉動作(開閉扉50の開閉動作)が計15回実行されると、特別遊技を終了する。そして、この特別遊技を終了すると、「一回の始動入賞に起因して開始された一回の特別図柄表示ゲーム」を終了する。
尚、「1回の特別図柄表示ゲーム」を終了した後、遊技機1の遊技モードは、当該特別図柄表示ゲーム中になされた「大当り図柄(本図柄、疑似図柄)」が、通常当り図柄である場合、遊技機1は遊技モードは「通常確率モード」となる。一方、大当り表示の際に表示された特別図柄(本図柄、疑似図柄)が確率変動図柄である場合、遊技機1の遊技状態(遊技モード)は「確率変動モード」となる。
(4)主制御部による制御ジョブの概要
次に、前述の電子制御装置130によって実行される遊技機1の制御の内容について説明する。
a.主制御部メインジョブ
図16は、主制御部メインジョブの流れを示すフローチャートである。かかる主制御部メインジョブは、主制御部140に搭載された主制御基板340によって実行されるジョブであり、遊技機1における遊技全体の進行を制御するジョブである。この主制御部メインジョブは、遊技機1の電源が投入され、あるいはリセットスイッチが押された時に、主回路部400に内蔵されたCPU480が内蔵ROM482のブート領域に格納されているプログラムを読み出すことによって、自動的に開始される。
尚、本遊技機1では、この主制御部メインジョブ以外にも多数のジョブが存在するが、これらジョブの多くは、所定の条件が成立すると主制御部メインジョブから呼び出されることによって実行される。
主制御部メインジョブを開始すると、先ず、初めに初期化ジョブを実施する(S10)。この初期化ジョブでは、電源投入時に行われる所定の各種処理を行った後、音声・ランプ制御部170に向かって初期図柄指定コマンドを出力する処理を行う。尚、電源投入時に行われる各種処理とは、例えば、主回路部401に内蔵されているCPU480の動作チェックやRAMの初期化を行ったり、音声・ランプ制御部170や、払出制御部150、図柄制御部160などの各制御部を初期化する処理である。また、初期図柄とは、遊技機1の電源投入時あるいはリセットボタンを押されたときに、普通図柄表示装置32や液晶表示装置27(図2参照)などに表示される図柄を言い、初期図柄指定コマンドとは、これら初期図柄の表示を図柄制御部160に対して指定するコマンドである。
図17は、主制御部140から初期図柄指定コマンドが出力される様子を概念的に示した説明図である。主制御部140に設けられた主制御基板340は、1bitのストローブ信号と8bitのコマンドデータとを、音声・ランプ制御基板370に向かって出力する。また、音声・ランプ制御基板370では、ストローブ信号の立ち上がりのタイミングでコマンドデータを読み取ることにより、初期図柄指定コマンドを確実に読み取ることができる。尚、ここでは初期図柄指定コマンドを出力する場合について説明したが、主制御部140が出力する他のコマンドも同様の手順によって出力されている。こうしてストローブ信号とともに供給された初期図柄制定コマンドは、直ちに音声・ランプ制御部170から図柄制御部160に転送され、図柄制御部160の制御の下で普通図柄表示装置32あるいは液晶表示装置27のそれぞれに初期図柄が表示される。
以上の説明からも明らかなように、遊技機1では、主制御部140が所定の処理を行って各種のコマンドを出力し、このコマンドを受けて、音声・ランプ制御部170や図柄制御部160、払出制御部150など所定の処理を行うことによって遊技が進行する。換言すれば、主制御部140と、その他の各種制御部とは、互いに処理を分担しながら、遊技機1の動作を制御している。そこで、理解の便宜を図るために、以下では、主制御部140内で実施される処理は「ジョブ」と呼び、音声・ランプ制御部170や図柄制御部160などで行われる処理は「ルーチン」と呼んで区別することにする。
主制御部140は、以上のようにして初期化ジョブを終了したら、図16に示した主制御部メインジョブに復帰して、今度はデモ表示ジョブを開始する(S30)。ここでデモ表示とは、遊技機1がいわゆる客待ち状態の時に、遊技客の注意を引きつけるために、普通図柄や特別図柄で特別に行われる演出の表示を言う。
主制御部メインジョブでは、以上のような一連の処理を終了すると、普通図柄作動ゲート36,37を遊技球が通過したか否かを判断する(S80)。そして、普通図柄作動ゲート36,37を遊技球が通過した場合は、普通図柄の保留数が所定個数(上限個数であって、本実施例では「4」)を超えているか否かが判断される(S83)。この普通図柄保留数(未始動回数)が所定個数(本実施例では「4」)を超えていれば、その「普通図柄始動通過」は無効となり、S100へスキップする。また、所定個数内の保留数(未始動回数)であれば、S85において、普通図柄保留数メモリ(図示を省略するが、RAM481に設けられている。)に記憶されている普通図柄保留数(未始動回数)を1インクリメントする。
このように、普通図柄保留数(未始動回数)を1インクリメントすると、S90において、普通図柄に関する当否抽選に用いる当否抽選乱数(「当否抽選」に用いる乱数)を発生させ(プログラムで発生させても、所定の乱数発生回路を用いてもいずれでもよい)、読み込んだ抽選乱数値を、普通図柄当否抽選乱数メモリ(図示を省略するが、RAM481に設けられている。)に記憶した後、S100の処理に移行する。また、普通図柄変動ゲート36,37を遊技球が通過していないが、普通図柄に関する保留記憶が存在する場合(S95:YES)も、S100の処理に移行する。
S100の処理においては、普通図柄表示装置32における演出を制御するためのジョブ(普通図柄制御ジョブ)を行い、更に、S200の処理においては、普通電動役物171の駆動を制御するためのジョブ(普通電動役物駆動制御ジョブ)を行う。
次いで、主制御部140は、遊技機に複数設けられた入賞口のいずれかに遊技球が入球したか否かを判断する(S300)。前述したように、各入賞口の内部には入賞球の通過を検出するスイッチが設けられており、スイッチで検出された信号が信号ケーブルによって主制御基板340に伝達される。そして、主制御部140は、いずれの信号ケーブルから信号が伝達されたかに基づいて、入球のあった入賞口を容易に検出することができる。
更に、主制御部140は、入球のあった入球口に応じて、所定数の遊技球を払い出す旨の賞球コマンドを出力する(S310)。この賞球コマンドは、主制御部140から払出制御部150に向かって出力され、払出制御部150ではコマンドに従って賞球払出装置109を制御することにより、所定数の遊技球の払出を行う。もちろん、主制御部140から音声・ランプ制御部170にもコマンドを出力して、賞球に伴う所定の演出を行うこととしても良い。
続いて、主制御部140は、遊技球の入球した入賞口が始動口17か否か、つまり、始動入賞を生じたか否かを判断する(S315)。そして、始動口17でない場合(S315;NO)は、S350へスキップする。一方、入球した入賞口が始動口17である場合は(S315:YES)、S320において、特別図柄保留数が特定個数(上限個数であって、本実施例では「4」)を超えているか否かが判断される。この特別図柄保留数(未始動回数)が特定個数(本実施例では「4」)を超えていれば、その始動入賞は無効となり、S500へスキップする。また、特定個数内の特別図柄保留数(未始動回数)であれば、S325において、特別図柄保留数メモリ481b(図18参照)に記憶されている特別図柄保留数(未始動回数)を1インクリメントする。
このように、特別図柄保留数(未始動回数)を1インクリメントすると、S330において、特別図柄当否判定乱数(以下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう)を発生させ(プログラムで発生させても、所定の乱数発生回路を用いてもいずれでもよい)、読み込んだ判定乱数値を、S330において、特別図柄当否判定乱数メモリ481a(図18参照:以下、判定乱数メモリともいう)に記憶した後、S500の処理に移行する。このメモリ481aは、読み込んだ判定乱数値を特別図柄始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。
この特別図柄当否判定乱数メモリ481aは、図18(b)に示すように、「領域0」、「領域1」、「領域2」及び「領域3」の4つの記憶領域を備えている。そして、判定乱数値を、「領域0」、「領域1」、「領域2」、「領域3」の順序で記憶可能となっている。つまり、最も古いタイミングで記憶された判定乱数値が、「領域0」に記憶される。また、特別図柄当否判定乱数メモリ481aに、同時に記憶できる判定乱数値の数(つまり、特定個数)は領域の数に限定される。更に、現に生じている判定乱数値の数が特定個数を下回る場合には、判定乱数値が記憶されていない空きの領域が存在する。そして、各判定乱数値に対応する「特別図柄の変動表示」が実行される毎に、「領域0」の記憶データ(判定乱数値であって、最古のもの)がクリアーされると共に、「領域1」、「領域2」、「領域3」のそれぞれの記憶データ(存在する場合のみであって、領域1〜領域3の全てに存在する場合と、領域1及び領域2に存在する場合と、領域1のみに存在する場合と、領域1〜領域3の全てに存在しない場合とがある。)が、「領域0」に向けて「1領域ずつ」シフトされる。
このS500の処理では、液晶表示装置27における演出を制御するためのジョブ(特別図柄制御ジョブ)が行われる。そして、S500の処理に後続する処理を、遊技状態制御ジョブ(S900)で実施した後、所定の「1つの始動入賞に伴う一連の図柄表示ゲーム」を終了する。尚、特別図柄制御ジョブS500の内容については後述する。また、S350において、特別図柄保留数(未始動回数)が存在しないと判断される場合には、特別図柄制御ジョブS500及び遊技状態制御ジョブ(S900)は行わない。
そして、以上の様な処理を行ったら、遊技機1の電源がOFFとされたか否かを判断し(S980)、電源がONであると判断された場合は(S980:NO)、再びS30のデモ表示ジョブに戻って続く一連の処理を行う。これに対して、パチンコ機1の電源がOFFになったと判断された場合は(S980:YES)、主制御部メインジョブを終了する。そして、主制御部メインジョブが終了されると、遊技の進行が停止し、パチンコ機1の遊技状態が終了する。
b.主要なジョブの説明
次に、特別図柄制御ジョブ(S500)と、遊技状態制御ジョブ(S900)とについて説明する。図19(a)は、特別図柄制御ジョブ(S500)の流れを示すフローチャートである。この特別図柄制御ジョブ(S500)においては、ジョブを開始すると、特別図柄の当否判定ジョブ(S600)と、「特別図柄の表示制御コマンド設定ジョブ(S700)」とを行う。
特別図柄の当否判定ジョブ(S600)においては、「当否判定」を行うと共に、「特別図柄の変動後に確定表示する図柄(確定図柄)」を決定する処理が行われる。この特別図柄の当否判定ジョブ(S500)は、以下のように行われる。即ち、図20に示すように、S605において、特別図柄当否判定乱数メモリ481a(図18参照)から記憶している最も古い先頭の特別図柄判定乱数値を読み出し、S610に進む。次いで、S610においては、図13に示すROM482内の大当り番号メモリ482aから大当り番号(当り用判定値)を読み出し、上記特別図柄当否判定乱数値との比較を行い(S620又はS625)、両者が一致していれば大当り判定となり、大当り処理(S650)が行われる。一方、一致していなければ外れ判定となり、外れ処理(S680以降の処理)が行われる。
但し、当否判定に先立ち、遊技機1が高確率状態にあるか否か(確変移行フラグが設定されているか否か)が判断され(S615)、高確率状態にないとき(確変移行フラグが設定されていないとき)には(S615;NO)、「低確率時のデータテーブル」を用いて、この当否判定が行われる(S620)。一方、遊技機1が高確率状態にあるとき(確変移行フラグが設定されているとき)には(S615;YES)、「高確率時のデータテーブル」を用いて、この当否判定が行われる(S625)。
大当り処理(S650)においては、図21に示すように、先ず、S652に進み、当り本図柄(当りを示すための第1本図柄と、第2本図柄であって、両者は同一の図柄である。)を決定する当り本図柄決定乱数を読み出し、その読み出した乱数値を当り本図柄番号メモリ481e(図18参照)に記憶する(S654)。次いで、S605で読み出した当り本図柄決定乱数の値と、確率変動判定用の当り番号(以下、「確変当り番号」という。)とが一致するか否かを判定する(S660)。そして、両者が一致しない場合には(S660;NO)落選(通常当り)となり、そのままS6680の処理に移行する。一方、両者が一致していれば(S660;YES)当選(確変当り)となり、「確変当りフラグ」を「設定」した後(S665)、S668の処理に移行する。尚、S660処理は、「特定抽選手段による抽選」の具体例を構成する。
S668においては、「大当りフラグ(大当り判定の結果が当りであることを示すフラグ)」を、特別図柄判定結果メモリ481i(図18参照)にセットする。尚、本実施例では、S660処理(特定抽選手段による抽選)、つまり、「確変(確率変動)」に関する抽選(確変抽選)を「大当りを示す図柄を決定するための乱数(当り本図柄決定乱数)」を利用して行ったが、この確変に関する判定を、大当り判定に用いる乱数を用いて行っても、この確変に関する確変の抽選専用の乱数を用いて行ってもよい。
一方、外れ処理においては、図20に示すように、S680で外れ第1本図柄を外れ本図柄決定乱数により同様に決定し、決定した乱数値を外れ第1本図柄番号メモリ481f(図11参照)に記憶する(S682)。同様に、S684で外れ第2本図柄を外れ本図柄決定乱数により同様に決定し、決定した乱数値を外れ第2本図柄番号メモリ481g(図18参照)に記憶する(S686)。そして、S690において、「外れフラグ(大当り判定の結果が外れであることを示すフラグ)を、特別図柄判定結果メモリ481i(図18参照)」にセットする。
特別図柄制御ジョブ(S500)では、図19(a)に示すように、この「特別図柄の当否判定ジョブ(S600)」に続いて、「特別図柄の表示制御コマンド設定ジョブ(S700)」が実行される。この表示制御コマンド設定ジョブ(S700)では、「本図柄指定コマンド(本図柄表示部272、273において、表示される本図柄の確定図柄を特定するためのコマンド)」を設定する処理と、「本図柄変動パターン指定コマンド(本図柄表示部272、273において、変動表示する本図柄の変動時間を特定するためのコマンド)」を選択・設定する処理と、が実行される。
ここで、「特別図柄の表示制御コマンド」は、特別図柄制御のために主制御基板340から出力される各種のコマンドであり、図13に示した主回路部400の内蔵ROM482に予め記憶されている。尚、本実施例では、特別図柄を本図柄と、疑似図柄によって構成するが、特別図柄を本図柄のみによって構成してもよい。また、疑似図柄の背景には、この疑似図柄を際だたせるための背景図柄を表示している。但し、この背景図柄が疑似図柄と共に特別図柄を構成してもよいし、この背景図柄が疑似図柄若しくは本図柄の一部を構成してもよい。
また、「特別図柄の表示制御コマンド」には、前記「本図柄指定コマンド」と、「本図柄変動パターン指定コマンド」の他に、本図柄の確定表示を制御するための「本図柄停止コマンド」が含まれている{図19(b)}。尚、本実施例において、「本図柄指定コマンド」として、第1本図柄表示部272に確定表示(停止表示)される本図柄を特定するための「本図柄指定コマンド(以下、「第1本図柄指定コマンド若しくは本図柄指定コマンド1」と表記することもある。)」と、第2本図柄表示部273に確定表示(停止表示)される本図柄を特定するための「本図柄指定コマンド(以下、「第2本図柄指定コマンド若しくは本図柄指定コマンド2」と表記することもある。)」とが存在する。
更に、「特別図柄の表示制御コマンド」には、当否判定の結果が「大当り」の場合(S840;YES)に出力される「大当り関連表示コマンド(S841)」も含まれている。この「大当り関連表示コマンド(S841)」は、大当り図柄の確定表示(大当り表示)の後、特別遊技が開始するまでの過渡的演出表示を司るコマンド)」が含まれている。但し、これらコマンド以外に、他のコマンドを設定してもよい。また、本実施例では、「変動パターン指定コマンド」によって、全図柄(本図柄及び疑似図柄によって構成される特別図柄の他に、背景図柄を含む。)の変動時間が特定される。また、「本図柄停止コマンド」によって、変動中の図柄の確定表示が制御される。例えば、全本図柄が、「変動パターン指定コマンド」によって特定される変動時間の終了時まで変動継続していれば、「本図柄停止コマンド」によって、全本図柄の確定表示が制御される。一方、全本図柄のうちの一部が、「変動パターン指定コマンド」によって特定される変動時間の終了時までに確定表示され、全本図柄のうちの残部が変動継続していれば、「本図柄停止コマンド」によって、この残部の確定表示が制御される。
特別図柄の表示制御コマンド設定ジョブ(S700)においては、前記当否判定(S620、S625)の結果が大当りである場合、「大当りを示す本図柄」に係る「本図柄指定コマンド」を設定する処理が行われる。つまり、前述の「大当り本図柄番号メモリ481eに記憶された乱数値」に対応する「本図柄指定コマンド1」及び「本図柄指定コマンド2」を設定する処理が行われる。そして、「大当り用」の「変動パターン指定コマンド(変動パターン)」を選択、設定する処理が行われる。
また、特別図柄の表示制御コマンド設定ジョブ(S700)においては、前記大当り判定(S620、S625)の結果が外れの場合、「外れを示す本図柄」に係る「本図柄指定コマンド」を設定する処理が行われる。つまり、前述の「外れ第1本図柄番号メモリ481fに記憶された乱数値」に対応する「本図柄指定コマンド1」に設定し、前述の「外れ第2本図柄番号メモリ481gに記憶された乱数値」に対応する「本図柄指定コマンド2」に設定する処理が行われる。更に、「外れ用」の「変動パターン指定コマンド」を選択、設定する処理が行われる。
次に、遊技状態制御ジョブ(S900)に関し、図22及び図23を用いて説明する。この遊技状態制御ジョブ(S900)は、前述の「大当りに係る図柄表示遊技」の最終段階で実行される。この遊技状態制御ジョブ(S900)では、特別図柄判定結果メモリ481iに「大当りフラグ」がセットされているか否か(つまり、当否判定の結果が大当りであるか否か)が判断される(S902)。そして、S902で「大当りフラグ」がセットされていると判断される場合(S902;YES)、この「大当りフラグ」を解除し、「特別遊技状態」を開始する(S920)。
S902で「大当りフラグ」がセットされいないと判断される場合(S902;NO)、図23に示すように、「外れフラグ(S690)を解除する(S906)。次いで、確変移行フラグが設定されているか否かを判断し(S908)、設定されていなければ(S908;NO)、遊技状態制御ジョブ(S900)を終了する。これにより、1回の「始動入賞」を契機に開始された「1回の図柄表示遊技」が終了する。
一方、S908において、確変移行フラグが設定されていると判断されると(S908;YES)、「確変カウンタ」の値を「+1」する処理を行う(S910)。尚、この「確変移行フラグ」は、後述するように(S997)、遊技機1が確率変動状態(確変状態)にあることを示すフラグであって、「確変当りに係る特別遊技状態」の終了後においてセットされる。また、「確変カウンタ」は、遊技機1が確変状態(確率変動状態)に移行した後に、「当否判定」においても、「大当り」の判定結果を得ることなく行った図柄表示の回数を示す。つまり、遊技機1が確変状態(確率変動状態)に移行した後、「当否判定」において、「大当り」の判定結果を得ることなく行った「液晶表示装置27による図柄の変動表示」の回数を示す。尚、液晶表示装置27による図柄の変動表示は、変動表示を開始し、確定図柄(判定結果を示す図柄)を確定表示するまでを「1回」とする。
S910において、「確変カウンタ」の値を「+1」する処理を行った後、「確変カウンタ」の値が「50」に到達したか否かを判断する(S914)。そして、「50」に到達していなければ(S914;NO)、遊技状態制御ジョブ(S900)を終了する。この場合、「次回の図柄表示遊技」においても、確変状態を継続する。これに対して、「確変カウンタ」の値が「50」に到達していると(つまり、「50」になっていると)、「確変カウンタ」をクリア(「ゼロ」にする。)した後(S916)、確変移行フラグを解除して(S918)、遊技状態制御ジョブ(S900)を終了する。この場合、「次回の図柄表示遊技」においては、遊技機1の遊技状態が通常遊技状態となる。
図22に戻り、S920において、特別遊技状態を開始すると、「確変移行フラグ」が設定されているか否かが判断され(S922)、設定されていなれば(S922;NO)、そのままS925の処理に移行する。一方、「確変移行フラグ」が設定されていれば(S922;YES)、「確変カウンタ」をクリアし、当該「確変移行フラグ」を解除した後にS925の処理に移行する。
S925の処理は、連続カウンタを初期化(例えば、「1」に設定)する処理である。この「連続カウンタ」の値は、「大当り特別遊技状態」における「ラウンド回数」に相当する。このS925の処理の後、開閉扉50を開放方向に作動し、大入賞口311を開放し(S927)、大入賞口311に遊技球が入賞し易い状態にして、1つのラウンドに係るラウンド賞球遊技を開始する。尚、大入賞口311を開放したときに、主制御部140は、音声・ランプ制御部170に対して、「ラウンド表示開始コマンド(これから開始するラウンド数を表示するためのコマンド)」を送信する。
大入賞口311の開放状態が所定時間(例えば30秒)tを経過したとき(S930;YES)、若しくは、入賞数が所定数nに到したとき(S935;YES)に、「停止条件」が成立し、開閉扉50を閉鎖方向に作動し、大入賞口311が閉鎖状態とされ(S940)、1つのラウンドに係るラウンド賞球遊技を終了する。尚、所定時間tが経過しておらず(S930;NO)、しかも、入賞数が所定数nに到達していないとき(S935;NO)、即ち、「停止条件」が成立しない場合には、大入賞口311の開放状態が維持される。また、「入賞数が所定数nに到達したか否か」は、入賞球検出スイッチ318(図12参照)に所定数n(例えば10個)の入賞が検出されたか否かにより判断することができる。尚、大入賞口311を開放したときに、主制御部140は、音声・ランプ制御部170に対して、「ラウンド表示終了コマンド(終了したラウンド数の表示を取り止めるためのコマンド)」を送信する。
S930によって大入賞口311(開閉扉50)が閉鎖されてから、所定時間(例えば0.5秒)tが経過した後に、連続カウンタの値を「+1」し(S950)、特別遊技の終了条件を満たすか否かが判断される(S955)。例えば、連続カウンタの値が所定の回数(例えば、15回)に到達したか否かが判断され(S955)、所定の回数に達すると(S955;YES)、特別遊技の終了条件が成立し、特別遊技状態を終了し(S960)、遊技機1の遊技状態は「非特別遊技状態」となる。
一方、特別遊技の終了条件を満たさない場合、つまり、所定の回数に到達しない場合(S955;NO)と、再び大入賞口311(開閉扉50)が開放状態となり、大入賞装置31が遊技球受入状態とされ、1つのラウンドに係るラウンド賞球遊技を開始する。尚、「ラウンドの終了条件成立」までを、1つのラウンドとする「遊技球受入状態」は、最終ラウンド(本実施例では14ラウンド)まで繰り返し継続される。そして、本実施例では、「各ラウンドの終了条件」成立時(S935)に、「継続条件」の成否の判断を行わないため、一旦大当り遊技を開始すると、当該特別遊技状態の最終ラウンドまでの実行が保証される。
S960で特別遊技を終了した後に、確変当りフラグ(S665)が設定されているか否かが判断される(S995)。つまり、終了した特別遊技状態が、確変当りに基づくものであるか否かが判断される(S995)。そして、確変当りフラグ(S665)が設定されている場合には(S995;YES)、確変当りフラグを解除する処理(S996)と、確変移行フラグを設定する処理(S997)とを実行した後、遊技状態制御ジョブ(S900)を終了する。一方、S995において、「NO」と判断される場合には、S996の処理と、S997の処理を実行することなく、遊技状態制御ジョブ(S900)を終了する。
尚、S997において、確変移行フラグが設定され、遊技機1が、「確率変動状態」に移行すると、上記特別遊技状態終了後、特別図柄の変動が50回行われるまで当否判定の確率(大当り確率)が通常の約4〜10倍に向上する。
(5)コマンドの送受信
主制御部140及び副制御部(170、160)間のコマンドの送受信に関し、図24及び図25を用いて説明する。この図24及び25は、ステップS810、S820、S830等において、特別図柄の表示制御コマンドが主制御部140(主制御基板340)から音声・ランプ制御部170(音声・ランプ制御基板370)に向かって出力される様子と、主制御部140(主制御基板340)に操作信号が出力される様子と、主制御部140(主制御基板340)から音声・ランプ制御部170(音声・ランプ制御基板370)に演出操作信号が出力される様子等を概念的に示した説明図である。尚、普通図柄の表示制御コマンドの送受信については、特別図柄の表示制御コマンドの送受信とほぼ同様の処理なので、ここでは説明を省略する。
特別図柄制御ジョブ{図19(a)}において、ステップS810の処理が初めて実行される時には、図27に示すように、「変動パターン指定コマンド」が出力される。この「変動パターン指定コマンド」は、本図柄(第1〜第2本図柄)の変動を開始させるコマンドであるばかりか、これらの本図柄と共に特別図柄を構成する疑似図柄の変動を開始させるコマンドでもある。更に、本図柄の変動の変動時間を指定するコマンドであると共に、疑似図柄の変動時間を指定するコマンドでもある。
尚、図24及び図25において、実線の矢印は、主制御部140に操作信号が供給されていることを模式的に示したものである。また、「白抜きの矢印」は、(1)「演出操作信号」が、主制御部140から、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160に供給されていることを模式的に示す場合と、(2)主制御部140の発するコマンドが音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160に供給されていることを模式的に示す場合と、がある。更に、「斜線が付された矢印」は、音声・ランプ制御部170が発したコマンドが図柄制御部160に供給されていることを模式的に示したものである。尚、音声・ランプ制御部170から出力されるコマンドについては、後ほど詳しく説明する。
音声・ランプ制御基板370は、図24に示すように、「本図柄変動パターン指定コマンド」を受け取ると、直ちに図柄制御基板360に転送する。これにより、本図柄(第1〜第2本図柄)と、疑似図柄は変動を開始する。但し、疑似図柄の変動は、音声・ランプ制御基板370を発信源とするコマンドによって開始させてもよい。また、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160では、こうして受け取ったコマンドに基づいて、後述する処理が開始される。
特別図柄制御ジョブが1周目の処理を終了して、2周目にS820の処理が実行されるときには、第1本図柄を指定するコマンド(第1本図柄指定コマンドCts1 )を出力する。尚。主制御部メインジョブは一連の処理を完了するために約4msec掛かるため、「本図柄変動パターン指定コマンド」を出力してから、略4msecに、第1本図柄指定コマンドを出力することになる。更に、その約4msec後に3周目の処理が実行される時には、第2本図柄を指定するコマンド(第2本図柄指定コマンドCts2 )が出力される。
尚、本実施例では、2つの本図柄を同時には表示できないものとして説明したが、より多くの本図柄を表示可能としてもよい。こうして特別図柄(本図柄)についての変動パターン指定コマンドと図柄指定コマンドとを出力したら、変動パターンに応じて定まる所定のタイミングで、全本図柄変動表示を停止するコマンド(本図柄停止コマンドCtstp)を出力する。
そして、所定の時間経過後に、主制御部140は、音声・ランプ制御基板370に、「本図柄停止コマンド(特別図柄停止コマンド)」を送信する(S830、図19参照)。また、音声・ランプ制御基板370は、「本図柄停止コマンド(特別図柄停止コマンド)」を受け取ると、直ちに図柄制御基板360に転送する。そして、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160では、こうして受け取ったコマンドに基づいて、本図柄の停止表示と、疑似図柄の停止表示と、を行う。尚、疑似図柄の停止表示は、音声・ランプ制御基板370を発信源とするコマンドによって行ってもよい。また、本図柄の停止図柄が、特別遊技に関する当否判定の当選を示す図柄である場合には、所定の時間経過後に、主制御部140は、音声・ランプ制御基板370に、「大当り関連表示コマンド(例えば、大当り表示開始コマンド)」を送信する。
(6)サブ基板メインルーチン
a.概略
音声・ランプ制御部170は、主制御部140から出力された図柄表示制御コマンドを受け取ると、この図柄表示制御コマンドを直ちに図柄制御部160に転送し、図柄制御部160は、受け取った図柄表示制御コマンドに応じて特別図柄や普通図柄の表示制御を開始する。以下では、この特別図柄の表示制御を示す処理、即ち、サブ基板メインルーチン(S1000)の内容について説明する。尚、普通図柄の表示制御については、特別図柄の表示制御と処理の流れが基本的に同じなので、ここでは説明を省略する。
図26は、サブ基板メインルーチンの流れを示したフローチャートである。かかる処理は、遊技機1の電源が投入あるいはリセットスイッチが押されて、図25に示した主制御部メインジョブ中で初期化ジョブが実行され、音声・ランプ制御部170および図柄制御部160が初期化されると、自動的に開始される処理である。
サブ基板メインルーチンを開始すると、先ず、変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判断する(S1005)。そして、変動パターン指定コマンドを受信した場合は(S1005:YES)、全特別図柄(つまり、両本図柄及び疑似図柄)と、背景図柄の変動を開始する(S1010)。尚、特別図柄の変動開始に合わせて、所定の効果音が出力される。
次いで、全ての本図柄指定コマンドを全て受信したか否かを判断し(S1020)、受信した場合には(S1020;YES)、図柄表示制御処理を行う(S1100)。そして、本図柄停止コマンドの受信すると(S1030;YES)、全特別図柄(つまり、全本図柄及び疑似図柄)と、背景図柄の変動を停止させる(S1500)。更に、大当り関連表示コマンドを受信したか否かを判断し(S1800)、受信した場合には(S1800;YES)、大当り関連表示(S1830)に移行する。そして、以上の処理を行ったら、遊技機1の電源がOFFになっていないことを確認し(S1850)、電源がOFFでなければステップS1005に戻って続く一連の処理を行う。ステップS1850において電源がOFFであると判断されたら、サブ基板メインルーチン(S1000)を終了する。
(7)実施例の効果
本実施例の遊技機1では、扉本体51(開閉部材)の上端面部51Uと、左右の側端面部51L、51Rに重ね合わせ部53、54、55を延設する。そして、扉本体51(開閉扉50)を起立姿勢としたときに、これらの重ね合わせ部53、54、55を、ベース板34a(取付部)の前面部341fに面接触(密着)させる。このため、本遊技機1の前方に位置する不正行為者からは、不正行為の対象となる部位が隠蔽された状態となる。
つまり、「扉本体51(開閉部材)の周縁部(上端面部51U、左の側端面部51L、右の側端面部51R)」と、「ベース板34aにおいて、大入賞口311の内壁部を構成する部位」との間には隙間部X1、X2、X3が存在する(図8及び図9を参照)。ところが、本実施例では、重ね合わせ部53、54、55と、ベース板34a(取付部)とが面接触(密着)する部位を、これらの隙間部X1〜X3を取り囲む状態に設ける。このため、不正行為者が、不正部材を、これらの隙間部X1〜X3に進入させることは実質的に不可能とされる。しかも、本遊技機1では、扉本体51(開閉部材)に簡単な付加部分を設けるだけで、「不正部材を用いた不正行為」の防止に有効な構造を実現する。つまり、本遊技機1によると、「不正部材を用いた不正行為」の防止のたに、ロック機構等の複雑な機構を付加する必要がないため、遊技機1の構造を徒に複雑化することはない。
また、本遊技機1では、全重ね合わせ部53、54、55において、遊技盤10(遊技領域11)が離間する位置に設けられる端縁部53b、54b、55bが、面取り部53c、54c、55cとされている。このため、重ね合わせ部53、54、55に衝突する遊技球(流下球)によって、この重ね合わせ部53、54、55に破損を生ずることを防止できる。また、流下球(遊技球)が重ね合わせ部53、54、55に衝突しても、その流下方向が著しく変更されることを防止できる。更に、上側の重ね合わせ部53の上面部、つまり、流下球(遊技球)が停留し得る箇所の面積を小さくできるため、「上側の重ね合わせ部53の付加が原因で球詰まりを生ずる可能性」を低くできる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。即ち、複数の実施例の特徴を兼ね備える変形例を例示することもできる。
例えば、図27の第1の変形例に示すように、扉本体51(開閉扉50)を、取付部Tの前面部tよりも後退する位置(前面部tよりも、遊技者から離間する位置)に取り付け、扉本体51(開閉扉50)の前面部51Fを取付部Tの前面部tよりも後退させたり、扉本体51(開閉扉50)の前面部51Fの「取付部Tの前面部tからの突出量」を少なくしてもよい。この第1の変形例によると、流下球(遊技球)が重ね合わせ部53、54、55に衝突しないか、衝突し難くなる。このため、全重ね合わせ部53、54、55の端縁部53b、54b、55bを、敢えて、面取り部53c、54c、55cとする必要がない。このため、扉本体51(開閉扉50)の構造の簡略化を図ることができる。
図28及び図29の第2の変形例に示すように、扉本体51(開閉扉50)を、取付部Tの前面部tの前方に配置してもよい。この場合、扉本体51(開閉扉50)の位置が、遊技者の視線に近づくため、扉本体51(開閉扉50)の開閉動作が遊技者によってより臨場感に満ちたものとなる。また、この第2の変形例に示すように、重ね合わせ部53、54、55において、遊技盤10(遊技領域11)が離間する位置に設けられる縁部53b、54b、55bを、曲面状の面取り部53k、54k、55kとしてもよい。
図30(a)の第3の変形例に示すように、扉本体51(開閉部材)の上端面部51Uのみに、全重ね合わせ部53を設けてもよい。また、各請求項の発明においては、扉本体51(開閉部材)の上端面部51Uや、扉本体51(開閉部材)の左右の側端面部51L、51Rに設ける「重ね合わせ部53、54、55」を間欠状としてもよい。例えば、図30(b)の第4の変形例に示すように、扉本体51左右の側端面部51L、51Rに設ける「重ね合わせ部54、55」を、不連続な複数の部分54M、54N、55M、55Nによって構成してもよい。
この第3の変形例や第4の変形例の態様によると、不正行為者の不正行為の対象となる得る隙間部の一部(t2、t3、t4、t5)が、不正行為者の側(遊技機1の前方)に露呈する。つまり、「扉本体51(開閉部材)の周縁部(上端面部51R、左の側端面部51L、右の側端面部51R)」と、「ベース板34aにおいて、大入賞口311の内壁部を構成する部位」との間に形成される隙間部の一部(t2〜t5)が、不正行為者の側(遊技機1の前方)に露呈する。ところが、従来の遊技機に比べて、露呈する隙間部のサイズを小さくできるため、不正行為者が、不正行為を行うことが困難である。
上記した各実施例や各変形例の形態では、図柄制御部160を音声・ランプ制御部170の制御下で用いる態様を説明した。即ち、図柄制御部160を、主制御部140の2次側(下流)にある音声・ランプ制御部170を介して、主制御部140の2次側(下流)に接続する設ける態様を例示したが、図柄制御部160を音声・ランプ制御部170よりも1次側(上流側)に配置することもできる。
つまり、図31に示す第5の変形例のように、主制御部140の2次側(下流)に所定の伝送経路500aを用いて図柄制御部160を接続し、図柄制御部160の2次側に所定の伝送経路500bを用いて音声・ランプ制御部170を接続する。そして、音声・ランプ制御部170の2次側(下流)に所定の伝送経路を用いて、液晶柄表示装置27を接続してもよい。
また、上記した各実施例や各変形例の形態では、液晶表示装置27での図柄(本図柄、疑似図柄、背景図柄、キャラクタ図柄等)や保留数の表示制御、及び普通図柄表示装置32での普通図柄の表示制御を図柄表示部160で行うものとしていたが、このうち、液晶表示装置27における本図柄と保留数の表示制御と、普通図柄表示装置32における普通図柄の表示制御とを主制御部140で行い、液晶表示装置27における疑似図柄や背景図柄やキャラクタ図柄等の演出専用図柄の表示制御のみを図柄表示部160で行うようにしても良い。
また、前述の各実施例及び各変形例では、「セブン機」と称する遊技機(パチンコ機)に本発明を適用した例について説明したが、「権利物」と呼ばれるパチンコ機等においても、好適に適用できる。つまり、始動入賞装置を兼任する可変入賞装置を備える権利物に、各請求項に係る発明を適用することもできる。この権利物では、一般に、入賞検出手段が遊技球の通過を検出すると、可変表示手段によって図柄の変動を開始する(所謂、図柄表示ゲームを開始する。)。そして、可変表示手段に「当り図柄」が表示されると、「権利」が発生し、遊技盤面に設置された特定入賞口(チューリップ式電動役物等)が所定時間開放する。この開放した特定入賞口内の特定領域を遊技球が通過することにより、遊技者に特別遊技に係る特典(大当たりに係る特典)が付与される。かかる権利物を構成する可変入賞装置において、入賞口を開閉する開閉部材に対して、何れかの請求項に記載の発明を適用してもよい。
なお、上記した各実施例においては、本発明を大入賞装置に適用したが、これに限らず、例えば、アタッカタイプの始動口に適用してもよい。このようにすれば、不正行為により開閉部材を開成させて、始動口に遊技球を入球させる行為を防止することができる。
本発明は、遊技機を製造、販売等する分野において利用できる。
本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機を示す正面図である。 本発明の実施例及び各変形例(第3及び第4の変形例を除く)に係る遊技機において、遊技盤を示す正面図である。 (a)は、本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、液晶表示装置の表示画面を示す概略的な正面図であり、(b)は第1本図柄の表示態様を示す説明図であり、(c)は第2本図柄の表示態様を示す説明図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、疑似図柄の停止図柄の態様を示す概略的な説明図である。 本発明の実施例及び各変形例(第3及び第4の変形例を除く)に係る遊技機において、変動入賞装置(大入賞装置)を示す正面図である。 (a)は本発明の実施例及び各変形例(第3及び第4の変形例を除く)に係る遊技機において、開閉扉と取付部とを示す正面図であり、(b)は本発明の実施例及び各変形例(第3及び第4の変形例を除く)に係る遊技機において、開閉扉を示す正面図である。 本発明の実施例及び各変形例(第3及び第4の変形例を除く)に係る遊技機において、開閉扉と開閉装置とを示す斜視図である。 本発明の実施例及び各変形例(第1、第2及び第4の変形例を除く)に係る遊技機において、開閉扉と開閉装置とを示す縦断面図である。 本発明の実施例及び各変形例(第1、第3及び第4の変形例を除く)に係る遊技機において、開閉扉を示す横断面図{図6(a)の1−1断面に相当する横断面を示す横断面図}である。 本発明の実施例及び各変形例(第1、第2及び第4の変形例を除く)に係る遊技機において、開閉扉と開閉装置とを示す縦断面図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機を示す裏面図である。 本発明の各実施例及び各変形例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する主制御部の説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機によって実行される図柄表示ゲームを説明するための説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機によって実行される図柄表示ゲームを説明するための説明図である。 本発明の実施例び各変形例に係る遊技機の主制御部が行う主制御部メインジョブを説明するためのフロー図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、主制御部から初期図柄指定コマンドが出力される様子を概念的に示した説明図である。 (a)は本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、主制御部の内蔵RAMに格納された各種メモリ等の代表例を示す説明図であり、(b)は本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別図柄判定用乱数メモリを説明するための説明図である。 (a)は本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別図柄制御ジョブを示すフロー図であり、(b)は本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別図柄関連コマンドを示す説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別図柄の当否判定ジョブを説明するためのフロー図である。 図20の特別図柄の当否判定ジョブにおける大当り処理を説明するためのフロー図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、遊技状態制御ジョブを説明するためのフロー図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、遊技状態制御ジョブを説明するためのフロー図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別図柄変動開始、変動中のタイム図である。 本発明の各実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別図柄変動中及び停止表示時のタイム図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、サブ基板メインルーチンを説明するためのフロー図である。 第1の変形例に係る遊技機において、開閉扉と開閉装置とを示す縦断面図である。 第2の変形例に係る遊技機において、開閉扉と開閉装置とを示す縦断面図である。 第2の変形例に係る遊技機において、開閉扉を示す横断面図である。 (a)は第3の変形例に係る遊技機において、開閉扉と取付部とを示す正面図であり、(b)は第4の変形例に係る遊技機において、開閉扉と取付部とを示す正面図である。 第5の変形例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 (a)は従来例に係る遊技機において、開閉扉と取付部とを示す正面図であり、(b)は従来例に係る遊技機において、開閉扉と取付部とを示す縦断面図である。
符号の説明
1;遊技機1(弾球遊技機)。
10;遊技盤、
11;遊技領域、
31;大入賞装置31(入球装置)、
311;大入賞口(入球口)、
34;ベース部材、
341a;前面部、
50;開閉扉、
51;扉本体(開閉部材)、
34a;ベース板(取付部)
53〜55;重ね合わせ部、
51U;上端面部、
51L、51R;側端面部、
53b、54b、55b;縁部、
53c、54c、55c;面取り部。

Claims (5)

  1. 前面部に遊技領域を構成する遊技盤と、
    上端面部と左右の側端面部と下端面部とを有する略扉状に構成されると共に前記遊技盤の前面部に設けられる取付部に対して、下端面部の側の部位に回動軸心を設けつつ前後に回動可能に取付られ、後方に回動して起立状態となると、該取付部の前面部で開口する入球口を閉鎖し、前方に回動して前傾状態となると、該入球口を開放する開閉部材と、
    を備える遊技機であって、
    前記開閉部材の上端面部と左右の側端面部とから選択される所定の部位に重ね合わせ部を延設し、前記開閉部材を前記起立姿勢としたときに、該重ね合わせ部の後面部を前記取付部の前面部に接触させた状態で、該重ね合わせ部を前記取付部に重ね合わせることを特徴とする遊技機。
  2. 前面部に遊技領域を構成する遊技盤と、
    前記遊技盤の前面部に設けられる取付部に対して、所定の回動軸心を中心として前後に回動可能に取付られると共に、後方に回動して起立状態となると、該回動軸心よりも上方の部位によって該取付部の前面部で開口する入球口を閉鎖し、前方に回動して前傾状態となると、該入球口を開放する開閉部材と、
    を備える遊技機であって、
    前記開閉部材の端面部のうちで前記回動軸心よりも上方に位置する所定の部位に重ね合わせ部を延設し、前記開閉部材を前記起立姿勢としたときに、該重ね合わせ部の後面部を前記取付部の前面部に接触させた状態で、該重ね合わせ部を前記取付部に重ね合わせることを特徴とする遊技機。
  3. 前記重ね合わせ部において、前記遊技盤から離間する位置の縁部を面取り部とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記開閉部材を、前記取付部の前面部よりも前方に配置することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 所定の遊技機の遊技領域を前面部に構成する遊技盤の該前面部に装着される取付部材と、
    該取付部材に対して、所定の回動軸心を中心として前後に回動可能に取付られると共に、後方に回動して起立状態となると、該回動軸心よりも上方の部位によって該取付部材の前面部で開口する入球口を閉鎖し、前方に回動して前傾状態となると、該入球口を開放する開閉部材と、
    を備える入球装置であって、
    前記開閉部材の端面部のうちで前記回動軸心よりも上方に位置する所定の部位に重ね合わせ部を延設し、前記開閉部材を前記起立姿勢としたときに、該重ね合わせ部の後面部を前記取付部の前面部に接触させた状態で、該重ね合わせ部を前記取付部に重ね合わせることを特徴とする入球装置。
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