JP2009130262A - スルーホールのはんだ付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】スルーホールのフロー方式によるはんだ付けで良好な結果が得られるスルーホールのはんだ付け構造を得る。
【解決手段】プリント基板1のスルーホール2をフロー方式ではんだ付けする場合、スルーホール2のはんだ面パターン3bを、電流容量等に基づく所定設計基準で決定される面積に対して大きく形成する。
【選択図】図1
【解決手段】プリント基板1のスルーホール2をフロー方式ではんだ付けする場合、スルーホール2のはんだ面パターン3bを、電流容量等に基づく所定設計基準で決定される面積に対して大きく形成する。
【選択図】図1
Description
この発明は、プリント基板に形成されたスルーホールをフロー方式ではんだ付けする場合に良好なはんだ上がりが得られるスルーホールのはんだ付け構造に関するものである。
プリント基板に電子部品を実装する場合、電子部品のリード端子をプリント基板のスルーホールに挿入し、このスルーホールにはんだを充填して固定している。また、このような電子部品の実装に用いるはんだ付けの方法として、はんだ漕の溶融はんだにプリント基板の下面を浸して行うフロー方式が用いられている。
このようなスルーホールのはんだ付け構造において、例えば、特許文献1に示されるように、プリント基板の電子部品を取り付ける側である部品面パターンの面積を、はんだを充填する側であるはんだ面パターンの面積より広くしたものがあった。
このようなスルーホールのはんだ付け構造において、例えば、特許文献1に示されるように、プリント基板の電子部品を取り付ける側である部品面パターンの面積を、はんだを充填する側であるはんだ面パターンの面積より広くしたものがあった。
近年、環境汚染の観点から鉛を含まない鉛フリーはんだが用いられるようになっているが、このような鉛フリーはんだを用いる場合には次のような問題があった。即ち、鉛フリーはんだは、従来からの共晶はんだに比べて融点が高いため、はんだ漕からプリント基板を取り出したときに、スルーホールにはんだが十分に上がっていない、いわゆる“はんだ上がり不良”が発生する場合があった。
プリント基板のスルーホールは、例えば、JIS C61191−3に示されるプリント配線板実装の規格でも、はんだが良好に上がることが望ましいとされている。しかしながら、このような、技術的な要請に対して、特許文献1に示されるような部品面パターンの面積をはんだ面パターンの面積より大きくしたものでも、はんだ上がりの向上は見込めないものであった。
プリント基板のスルーホールは、例えば、JIS C61191−3に示されるプリント配線板実装の規格でも、はんだが良好に上がることが望ましいとされている。しかしながら、このような、技術的な要請に対して、特許文献1に示されるような部品面パターンの面積をはんだ面パターンの面積より大きくしたものでも、はんだ上がりの向上は見込めないものであった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、スルーホールのはんだ付けで良好な結果が得られるスルーホールのはんだ付け構造を得ることを目的とする。
この発明に係るスルーホールのはんだ付け構造は、プリント基板のスルーホールをフロー方式ではんだ付けする場合、スルーホールのはんだ面パターンを、所定の設計基準で決定される面積より大きく形成するようにしたものである。
また、この発明に係るスルーホールのはんだ付け構造は、プリント基板のスルーホールをフロー方式ではんだ付けする場合、スルーホールへのはんだの充填時に、スルーホールの部品面パターン付近ではんだの溶融温度以上となるよう、部品面パターンとはんだ面パターンとの面積比を決定するようにしたものである。
また、この発明に係るスルーホールのはんだ付け構造は、プリント基板のスルーホールをフロー方式ではんだ付けする場合、前記構造において、さらにスルーホールの部品面パターンを、サーマルパターンとしたものである。
また、この発明に係るスルーホールのはんだ付け構造は、はんだ面パターンの面積を、フロー方式におけるスルー速度とはんだ噴流時間により決定されるプリント基板へのはんだ供給幅を噴流滞留幅とした場合、プリント基板の搬送時に、噴流滞留幅内にはんだ面パターンが3個分から6個分含まれる値としたものである。
この発明のスルーホールのはんだ付け構造は、スルーホールのはんだ面パターンを、所定の設計基準で決定される面積より大きく形成するようにしたので、はんだ付け時にスルーホールに十分な熱が供給され、良好なはんだ上がりが得られる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるスルーホールのはんだ付け構造を示す断面図である。
プリント基板1は、エポキシ樹脂等からなり、部品面側(図面上側)から、はんだ面側(図面下側)に貫通するスルーホール2が形成されていると共に、これら部品面側およびはんだ面側にはそれぞれ導体パターンである部品面パターン3aおよびはんだ面パターン3bが形成されている。また、スルーホール2には、金めっきまたははんだめっきによるスルーホールめっき部3cが形成され、部品面パターン3aとはんだ面パターン3bとを電気的に接続している。スルーホール2には、電子部品(図示せず)のリード端子4が挿通され、はんだ5が充填されることでこのリード端子4が固定されるようになっている。はんだ5は、例えば、Sn−Ag−Cu系の鉛フリーはんだであり、はんだフロー方式で充填されるものである。
図1は、この発明の実施の形態1によるスルーホールのはんだ付け構造を示す断面図である。
プリント基板1は、エポキシ樹脂等からなり、部品面側(図面上側)から、はんだ面側(図面下側)に貫通するスルーホール2が形成されていると共に、これら部品面側およびはんだ面側にはそれぞれ導体パターンである部品面パターン3aおよびはんだ面パターン3bが形成されている。また、スルーホール2には、金めっきまたははんだめっきによるスルーホールめっき部3cが形成され、部品面パターン3aとはんだ面パターン3bとを電気的に接続している。スルーホール2には、電子部品(図示せず)のリード端子4が挿通され、はんだ5が充填されることでこのリード端子4が固定されるようになっている。はんだ5は、例えば、Sn−Ag−Cu系の鉛フリーはんだであり、はんだフロー方式で充填されるものである。
このような構成において、はんだ面パターン3bは、所定の設計基準で決定される面積に対して、それより大きくなるよう形成されている。即ち、一般的なプリント基板1では、はんだ面パターン3bの寸法(面積)は、主として、挿通部品をはんだ付けした際に部品を保持するのに十分な強度とするため、部品を挿通する穴径に対して相対的に大きく設計される。例えば、部品の穴径が0.9mmの場合、スルーホールのパターン径は1.5mm〜2.0mmとするのが一般的である。本実施の形態1では、このような設計基準で設計されるパターン径(面積)よりは大きなパターン径(面積)とし、フロー方式におけるはんだ付け時にスルーホール2に熱を伝えやすくしている。これは、以下のような観点に基づいて見出したものである。
図2は、はんだ面パターン3bが通常の設計基準によって決定されている場合のはんだ付けの説明図である。
図示のように、一般的な設計基準によってプリント基板1を設計した場合(例えば部品の穴径0.9mmに対してスルーホールのパターン径を2.0mmとした場合)、スルーホール2の部品面パターン3aまではんだ5が上がりきらず、途中で固まってしまう場合があった。これは、部品面パターン3aに対してはんだ面パターン3bは相対的に面積が小さいため、フロー漕からのはんだの噴流がはんだ面パターン3bとスルーホール2に供給された場合に、はんだ面パターン3bで受ける熱量が小さく、一方、部品面パターン3aにおける放熱が大きいため、はんだがスルーホール2の上端まで上がる前に冷えてしまうからと考えられる。
図示のように、一般的な設計基準によってプリント基板1を設計した場合(例えば部品の穴径0.9mmに対してスルーホールのパターン径を2.0mmとした場合)、スルーホール2の部品面パターン3aまではんだ5が上がりきらず、途中で固まってしまう場合があった。これは、部品面パターン3aに対してはんだ面パターン3bは相対的に面積が小さいため、フロー漕からのはんだの噴流がはんだ面パターン3bとスルーホール2に供給された場合に、はんだ面パターン3bで受ける熱量が小さく、一方、部品面パターン3aにおける放熱が大きいため、はんだがスルーホール2の上端まで上がる前に冷えてしまうからと考えられる。
そこで、実施の形態1では、はんだ面パターン3bの面積を大きくし、はんだ付け時にはんだに触れている時間を長くすることでスルーホール2に熱を伝えやすくしている。尚、プリント基板1では、スルーホール2における良好なはんだフィレットを得るため、はんだ面パターン3bに対してレジストが設けられている(オーバレジストが施されている)が、図1、2ではその図示を省略している。
次に、図3を用いてフロー方式のはんだ付けについて説明する。尚、図3ではリード端子4の図示は省略している。
プリント基板1が図3中の矢印で示す方向に搬送され、はんだの噴流5aが供給されてはんだ付けが行われる場合、はんだ面パターン3bにおける搬送方向手前側の部分のパターン3b−1は、スルーホール2への予熱に有効であり、後半のパターン3b−2は、はんだがスルーホール2を上がっていく際の熱の供給に有効である。
プリント基板1が図3中の矢印で示す方向に搬送され、はんだの噴流5aが供給されてはんだ付けが行われる場合、はんだ面パターン3bにおける搬送方向手前側の部分のパターン3b−1は、スルーホール2への予熱に有効であり、後半のパターン3b−2は、はんだがスルーホール2を上がっていく際の熱の供給に有効である。
はんだ面パターン3bの設計基準として、フロー方式ではんだ付けする場合に、フロー速度とはんだ噴流時間とから定まる噴流滞留幅に着目した。例えば、フロー条件として、スルー速度を1.5m/min、噴流時間を1sとした場合、噴流5aの滞留幅は25mm(=1.5×1000/60)となるため、はんだ面側スルーホールのパターン径を最大25mmまで大きくしても、はんだ面側スルーホールの全面を噴流することができる。しかし、最大噴流滞留幅(25mm)まで大きくすると、搬送方向手前側の部分のパターン3b−1はすぐに噴流滞留幅を外れ、放熱方向に作用するため好ましくない。一方、部品の穴径を0.9mmとした場合、従来の設計基準に基づきスルーホールのパターン径を2.0mmとすると、十分に最大噴流滞留幅(25mm)に収まっているが、パターン面積は約2.5mm2と小さいため、はんだ面パターン3bで受ける熱量が小さくなってしまう。そこで、はんだ面パターン3b全体が噴流滞留幅内に位置している状態でのはんだ面パターン3b間の幅、即ち、噴流滞留幅からはんだ面パターン2個分の幅を引いた値を有効幅として、この有効幅内にはんだ面パターン3b全体が1個分から4個分収まる寸法とすることが好ましい。図4は、はんだ面パターン3bと噴流滞留幅との関係を示している。図4(a)に示すように、有効幅は噴流滞留幅からはんだ面パターン3bを2個分引いた値である。また、図4(b)に示すように、はんだ面パターン3bの大きさは、有効幅内に1個分から4個分収まる寸法、即ち、噴流滞留幅内にはんだ面パターン3bが3個分から6個分収まる寸法とすることが好ましい。このような構成により、パターン面積を十分に大きくとりつつ噴流滞留域への進入時の予熱作用及び退出時の放熱作用の影響を抑えることができる。
例えば、はんだ面側パターン径を4mmとした場合は、有効幅は17mm(=25−4×2)であり、有効幅内にはんだ面パターン3bが4個分収まり(4×4=16<有効幅17)、またパターン面積も約14.5mm2と従来の設計基準品よりも5倍程度大きくなり、吸熱、保熱及び部品面への給熱作用を十分に発揮することができる。前述のフロー条件では、図4(b)に示すように、はんだ面側パターン径を4mmから7mmとすることが有効である。尚、本明細書ではプリント基板の搬送速度をフロー速度、はんだの噴流を供給する時間をはんだ噴流時間、フロー速度と噴流時間を単位を統一して掛け算することにより求まる噴流時間当たりの長さを噴流滞留幅、(噴流滞留幅−はんだ面パターン径×2)により求まる幅を有効幅として定義する。
このように、フロー方式のはんだ付けを行う場合、はんだ面パターン3bからスルーホール2に十分に熱が伝わるため、はんだ5が部品面パターン3a付近に達しても溶融温度以上の温度を保っているため、図1に示すような良好なはんだ上がりの結果が得られる。 尚、プリント基板の回路や挿通部品等の収容密度等も考慮して設計されるため、有効幅内にはんだ面パターン3b全体が5個以上収まるパターン径であっても、従来の設計基準品よりもパターン面積を大きくすることで、はんだ上がりの向上を図ることができる。
このように、フロー方式のはんだ付けを行う場合、はんだ面パターン3bからスルーホール2に十分に熱が伝わるため、はんだ5が部品面パターン3a付近に達しても溶融温度以上の温度を保っているため、図1に示すような良好なはんだ上がりの結果が得られる。 尚、プリント基板の回路や挿通部品等の収容密度等も考慮して設計されるため、有効幅内にはんだ面パターン3b全体が5個以上収まるパターン径であっても、従来の設計基準品よりもパターン面積を大きくすることで、はんだ上がりの向上を図ることができる。
以上のように、実施の形態1のスルーホールのはんだ付け構造によれば、スルーホール2のはんだ面パターン3bを、所定の設計基準で決定される面積に対して大きく形成するようにしたので、はんだ面パターン3bの熱容量を大きくすることができ、その結果、スルーホール2に十分な熱を供給できるため、良好なはんだ上がり結果を得ることができる。
また、実施の形態1のスルーホールのはんだ付け構造によれば、はんだ面パターンの面積は、フロー方式におけるスルー速度とはんだ噴流時間により決定されるプリント基板へのはんだ供給幅を噴流滞留幅とした場合、プリント基板の搬送時に、噴流滞留幅内にはんだ面パターンが3個分から6個分含まれる値であるようにしたので、最も良好なはんだ上がり結果が得られるはんだ面パターンの寸法を容易に選択することができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、スルーホールにおける部品面パターン付近のはんだの温度に基づいて部品面パターンとはんだ面パターンとの面積比を決定するようにしたものである。ここで、プリント基板1やスルーホール2および部品面パターン3a,はんだ面パターン3b等の図面上の構成は実施の形態1と同様であるため、図1を用いて説明する。
実施の形態2は、スルーホールにおける部品面パターン付近のはんだの温度に基づいて部品面パターンとはんだ面パターンとの面積比を決定するようにしたものである。ここで、プリント基板1やスルーホール2および部品面パターン3a,はんだ面パターン3b等の図面上の構成は実施の形態1と同様であるため、図1を用いて説明する。
実施の形態1における図2で説明したように、部品面パターン3aとはんだ面パターン3bとの熱容量のバランスは考慮せず、プリント配線板としての設計基準等に基づいて設計した場合では、はんだ付け時にスルーホール2の途中ではんだ5が冷えて固まってしまい、はんだ上がり不良が発生する恐れがあった。そこで、実施の形態2では、はんだ付け時における部品面パターン3a付近の温度に着目し、この部分の温度がはんだ5の溶融温度以上となる部品面パターン3aとはんだ面パターン3bとの熱容量の比率(=面積比)に基づいてこれらパターンの大きさを決定している。例えば、はんだ5としてSn−Ag−Cu系の鉛フリーはんだを用いる場合、溶融温度は220゜C程度であるため、はんだ付け時における部品面パターン3a付近のはんだ5の温度が220゜C以上となるよう面積比を決定する。具体的には、部品面パターン3aの大きさを所定の設計基準に従って決定するため、実施の形態1と同様に、はんだ面パターン3bの大きさを所定の設計基準で決定される値より大きくなるよう形成することになる。
図4は、フロー方式のはんだ付けのはんだ面側の温度プロファイルである。
図示の温度は、はんだ面パターン3b側のリード端子4で計測した温度変化を示しており、A部はプリヒート期間であり、また、B部は1回目の噴流、C部は2回目の噴流によるピークを示している。1回目および2回目の噴流による温度ピークは250゜C程度であり、このようなピーク時に部品面パターン3a側のはんだ5が溶融温度である220゜C以上となるよう、部品面パターン3aとはんだ面パターン3bとの熱容量の比を決定する。即ち、はんだ面パターン3b側からスルーホール2を通って部品面パターン3a側に伝えられる熱が多くなるよう部品面パターン3aとはんだ面パターン3bとの面積比を決定する。
図示の温度は、はんだ面パターン3b側のリード端子4で計測した温度変化を示しており、A部はプリヒート期間であり、また、B部は1回目の噴流、C部は2回目の噴流によるピークを示している。1回目および2回目の噴流による温度ピークは250゜C程度であり、このようなピーク時に部品面パターン3a側のはんだ5が溶融温度である220゜C以上となるよう、部品面パターン3aとはんだ面パターン3bとの熱容量の比を決定する。即ち、はんだ面パターン3b側からスルーホール2を通って部品面パターン3a側に伝えられる熱が多くなるよう部品面パターン3aとはんだ面パターン3bとの面積比を決定する。
尚、上記例では、はんだ5の溶融温度が220゜C程度のSn−Ag−Cu系の鉛フリーはんだの例で説明したが、これに限定されるものではなく、他の種類のはんだ5であっても、これに対応した部品面パターン3aとはんだ面パターン3bの面積比を求めることで同様に適用可能である。また、前述のフロー条件も一例であり、基板の材質やはんだの種類等により任意に設定することができる。
以上のように、実施の形態2のスルーホールのはんだ付け構造によれば、スルーホールへのはんだの充填時に、スルーホールの部品面パターン付近ではんだの溶融温度以上となるよう、部品面パターンとはんだ面パターンとの面積比を決定するようにしたので、良好なはんだ上がり結果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態3は、部品面パターン3aの大きさに着目したものである。
図5は、実施の形態3の部品面パターン31aを示す説明図である。
図示の部品面パターン31aは、サーマルパターンと呼ばれるもので、パターンの面積が小さくなるよう切り込みを有した形状となっている。
このようにすれば、円形の部品面パターンに比べてその熱容量が小さくできるため、スルーホール2における部品面側の放熱が抑制され、従って、はんだ付け時のはんだ上がりを良くすることができる。
実施の形態3は、部品面パターン3aの大きさに着目したものである。
図5は、実施の形態3の部品面パターン31aを示す説明図である。
図示の部品面パターン31aは、サーマルパターンと呼ばれるもので、パターンの面積が小さくなるよう切り込みを有した形状となっている。
このようにすれば、円形の部品面パターンに比べてその熱容量が小さくできるため、スルーホール2における部品面側の放熱が抑制され、従って、はんだ付け時のはんだ上がりを良くすることができる。
以上のように、実施の形態3のスルーホールのはんだ付け構造によれば、スルーホールの部品面パターンを、サーマルパターンとしたので、はんだ付け時における部品面パターン31aからの放熱が抑制され、良好なはんだ上がり結果を得ることができる。
尚、上記実施の形態1〜3では、それぞれ独立した別の形態として説明したが、これら二つあるいは三つの実施の形態を任意に組み合わせてもよい。
また、実施の形態2,3においても、実施の形態1で説明した、有効幅内にはんだ面パターン3bが1個分から4個分収まるようなはんだ面パターン3bの面積としてもよい。
また、実施の形態2,3においても、実施の形態1で説明した、有効幅内にはんだ面パターン3bが1個分から4個分収まるようなはんだ面パターン3bの面積としてもよい。
1 プリント基板
2 スルーホール
3a,31a 部品面パターン
3b はんだ面パターン
4 リード端子
5 はんだ
5a はんだの噴流
2 スルーホール
3a,31a 部品面パターン
3b はんだ面パターン
4 リード端子
5 はんだ
5a はんだの噴流
Claims (4)
- プリント基板のスルーホールをフロー方式ではんだ付けする場合のスルーホールのはんだ付け構造において、
前記スルーホールのはんだ面パターンを、所定の設計基準で決定される面積より大きく形成することを特徴とするスルーホールのはんだ付け構造。 - プリント基板のスルーホールをフロー方式ではんだ付けする場合のスルーホールのはんだ付け構造において、
前記スルーホールへのはんだの充填時に、当該スルーホールの部品面パターン付近ではんだの溶融温度以上となるよう、前記部品面パターンとはんだ面パターンとの面積比を決定したこと特徴とするスルーホールのはんだ付け構造。 - プリント基板のスルーホールをフロー方式ではんだ付けする場合のスルーホールのはんだ付け構造において、
前記スルーホールの部品面パターンを、サーマルパターンとしたことを特徴とするスルーホールのはんだ付け構造。 - はんだ面パターンの面積は、フロー方式におけるスルー速度とはんだ噴流時間により決定されるプリント基板へのはんだ供給幅を噴流滞留幅とした場合、前記プリント基板の搬送時に、前記噴流滞留幅内に前記はんだ面パターンが3個分から6個分含まれる値であることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のスルーホールのはんだ付け構造。
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2007
- 2007-11-27 JP JP2007305989A patent/JP2009130262A/ja active Pending
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