JP2007317688A - 電子部品及び電子部品の実装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入実装される形態の電子部品を、はんだブリッジが形成されることなく、リフロー工程で実装できるようにする。
【解決手段】電子部品1Aは、リード端子3にはんだ材4を組み込むスペーサ部材5Aをハウジング2とは独立して備える。スペーサ部材5Aは、リード端子3の配置に合わせて開口して、それぞれリード端子3が挿入されると共に、接合工程で溶融させるはんだ材4が通る導入穴6と、はんだ材4が格納されるはんだ格納部7と、プリント配線板との間に隙間を形成して、はんだブリッジの形成を防止する突起部8とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、配線基板のスルーホールにリード端子を挿入して実装される電子部品及び電子部品の実装方法に関する。詳しくは、リード端子にはんだを組み込むと共に、配線基板のスルーホールにはんだを導入する機能と、はんだブリッジの形成を防止する機能を有したスペーサ部材が装着されることで、はんだブリッジを形成することなく、リード部品をチップ部品と共にリフロー工程で実装できるようにしたものである。
電子機器の各種回路が構成されている配線基板である例えばプリント配線板には、各種回路を構成するための電子部品が実装される。
これら電子部品としては、例えば、プリント配線板のスルーホールにリード端子が挿入実装される形態のリード部品等と称されるタイプと、プリント配線板の接続パッドに表面実装される形態のチップ部品等と称されるタイプがある。
プリント配線板のスルーホールにリード端子が挿入されたリード部品や、プリント配線板の接続パッドに位置合わせして搭載されたチップ部品は、プリント配線板の配線部と電気的な接続を行うため、はんだ付けによりプリント配線板に実装される。
プリント配線板に電子部品を実装するはんだ付けの方式としては、フローはんだ方式とリフローはんだ方式、更にはんだコテを使用した手作業による方式があり、リード部品は、フローはんだ方式や手作業による方式で実装され、チップ部品は、リフローはんだ方式で実装される。
フローはんだ方式は、溶融させたはんだを収容したはんだ槽内にプリント配線板を通し、はんだ槽内の溶融したはんだを噴流させてプリント配線板の下面に当ててはんだ付けを行う方式である。
リフローはんだ方式は、プリント配線板の接続パッドにクリームはんだを塗布し、チップ部品を搭載した後に、チップ部品が搭載されたプリント配線板をリフロー炉に投入して加熱し、クリームはんだを溶融させてはんだ付けを行う方式である。
さて、リード部品とチップ部品を1枚のプリント配線板に実装する構成では、プリント配線板にチップ部品を搭載し、リフロー工程で実装した後、プリント配線板のスルーホールにリード部品のリード端子を挿入し、フロー工程で実装していた。
このため、リード部品とチップ部品を混載したプリント配線板を生産するためには、リフロー工程のための設備とフロー工程のための設備が必要で、生産工程も2工程以上に分かれてしまう。
そこで、リフロー工程でリード部品の実装を行えるようにするため、プリント配線板のスルーホールにクリームはんだを塗布し、クリームはんだが塗布されたスルーホールにリード部品のリード端子を挿入して、リフロー工程でクリームはんだを溶融させ、スルーホール内に流してはんだ付けを行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、リード部品のリード端子にはんだの塊を取り付け、はんだの塊が取り付けられたリード端子をプリント配線板のスルーホールに挿入して、リフロー工程ではんだの塊を溶融させ、スルーホール内に流してはんだ付けを行う技術が提案されている。
特開平5−129753号公報
従来、電子部品としてのリード部品は、フロー工程でプリント配線板に実装していたので、1枚のプリント配線板にチップ部品と混載する構成では、リフロー工程とフロー工程を行う必要があり、設備の増加及び生産工程の増加によってコストが上昇するという問題がある。
また、従来は、リード部品に隣接してチップ部品を実装する構成では、リフロー工程で実装済みのチップ部品が、フロー工程によるはんだ噴流で脱落するため、リード部品をフロー工程で実装することができず、手作業でのはんだ付けが必要であった。
更に、プリント配線板のスルーホールにクリームはんだを塗布したり、ワッシャー型に成型されたはんだを載置してからリード部品をリフロー工程で挿入実装する場合、リード端子が狭ピッチであると、リード端子間ではんだブリッジが形成されるという問題がある。
このため、はんだ量を多くできないので、はんだの塊をリード端子に取り付けておく方法も考えられるが、やはりはんだブリッジが形成されるという問題があり、また、スルーホールにはんだが充分に流れず、はんだ付けの品質が低下するという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、リード部品をリフロー工程で実装できるようにした電子部品及び電子部品の実装方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、配線基板に形成されたスルーホールに挿入されるリード端子を有し、リード端子をスルーホールに挿入し、はんだで接合して配線基板に実装される電子部品において、リード端子にはんだを組み込むスペーサ部材を独立して備え、スペーサ部材は、リード端子の配置に合わせて開口して、それぞれリード端子が挿入されると共に、接合工程で溶融させるはんだが通る導入穴と、配線基板と対向する面に突出形成され、配線基板との間に隙間を形成する凸状部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の電子部品では、スペーサ部材の導入穴にリード端子が挿入され、リード端子にはんだが組み込まれる。
スペーサ部材によりリード端子にはんだが組み込まれた電子部品は、リード端子が配線基板のスルーホールに挿入される。
そして、リフロー工程によってリード端子に組み込まれているはんだが溶融し、導入穴を通ってスルーホール内に充填され、リード端子がスルーホールに接合される。
また、スペーサ部材は、凸状部材が配線基板に接することで、スペーサ部材と配線基板との間に、毛細管現象によるはんだの流れを発生させない隙間が形成され、隣接するリード端子間でのはんだブリッジの形成を防いでいる。
また、上述した課題を解決するため、本発明は、配線基板に形成されたスルーホールにリード端子を挿入し、リード端子をスルーホールにはんだで接合して配線基板に実装する電子部品の実装方法であって、配線基板との間に隙間を形成する凸状部材を有したスペーサ部材に形成された導入穴に挿入され、はんだが組み込まれたリード端子を、配線基板のはんだが塗布されたスルーホールに挿入し、リード端子に組み込まれたはんだ及びスルーホールに塗布されたはんだをリフロー工程で溶融させ、リード端子に組み込まれて溶融したはんだをスペーサ部材の導入穴を通し、スルーホールに塗布されて溶融したはんだと結合させてスルーホール内に充填し、リード端子をスルーホールに接合することを特徴とする。
本発明の電子部品の実装方法では、スペーサ部材の導入穴に挿入され、はんだが組み込まれたリード端子が、配線基板のスルーホールに挿入される。リード端子に組み込まれたはんだはリフロー工程で溶融し、スペーサ部材の導入穴を通り、スルーホールに塗布されて溶融したはんだと結合してスルーホール内に充填され、リード端子がスルーホールに接合される。
また、スペーサ部材の凸状部材が配線基板に接することで、スペーサ部材と配線基板との間に、毛細管現象によるはんだの流れを発生させない隙間が形成され、隣接するリード端子間でのはんだブリッジの形成を防いでいる。
本発明の電子部品によれば、はんだをリード端子に組み込むと共に、接合工程で溶融したはんだを、リード端子が挿入された配線基板のスルーホールへと導入するスペーサ部材を備えたので、リード端子に組み込んだはんだでスルーホール内を充填してはんだによる接合を行うことができ、はんだ付けの品質を向上させて、リフローはんだ付けの工程で実装することができる。
また、スペーサ部材と配線基板との間に、毛細管現象によるはんだの流れを生じさせない隙間が形成されるので、はんだブリッジの形成を防止することができる。
本発明の電子部品の実装方法によれば、リード端子にはんだを組み込むと共に、配線基板のスルーホールにはんだを導入する機能と、はんだブリッジの形成を防止する機能を有したスペーサ部材が装着された電子部品を配線基板に実装することで、はんだブリッジが形成されることなく、リード部品をリフロー工程で実装できる。
これにより、配線基板にリード部品とチップ部品を混載する場合でも、リフロー工程とフロー工程の2工程により実装を行う必要が無くなり、リフロー工程のみで配線基板の生産が可能となる。従って、フロー工程の削減による設備の削減と生産工程の削減を達成できる。
以下、図面を参照して本発明の電子部品及び電子部品の実装方法の実施の形態について説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<本実施の形態の電子部品の構成例>
図1は、本実施の形態の電子部品の構成の一例を示す断面図である。本実施の形態の電子部品1Aは、配線基板であるプリント配線板のスルーホールに挿入実装されるリード部品であって例えばコネクタであり、樹脂等で構成された部品本体であるハウジング2と、所定のパターンで配置され、ハウジング2の底面から突出する複数本のリード端子3と、各リード端子3にはんだ材4を組み込むと共に、はんだブリッジの形成を防止するスペーサ部材5Aを備える。
電子部品1Aは、ハウジング2を支持する脚部2aを、ハウジング2の底面の端部に備えると共に、スペーサ部材5Aを格納するスペーサ格納部2bを、ハウジング2の底面のリード端子3が突出する部位に備える。
ハウジング2は、脚部2aが例えば一体に形成され、脚部2aの内側の空間によってスペーサ格納部2bが形成される。スペーサ格納部2bは、スペーサ部材5Aが所定の範囲で自在に動くことができる大きさを有する。なお、ハウジング2は、スペーサ格納部2bに格納したスペーサ部材5Aの脱落を防止するため、脚部2aに係止突起2cが形成される。
図2は、スペーサ部材5Aの構成の一例を示す斜視図であり、次に、図1及び図2を参照して、スペーサ部材5Aの構成について説明する。
スペーサ部材5Aは、はんだ材4の溶融温度以上の耐熱性を持つ材質で構成された平板形状の部材で、リード端子3の配置に合わせて開口した複数の導入穴6を備える。各導入穴6は、スペーサ部材5Aを貫通して形成され、それぞれリード端子3が挿入されると共に、挿入されたリード端子3の外周に、接合工程で溶融したはんだ材4が通る空間が形成される直径を有する。
また、スペーサ部材5Aは、導入穴6の形成位置にはんだ格納部7を備える。はんだ格納部7は、はんだ材4の形状に合わせてスペーサ部材5Aの表面側を開口させた丸型の凹部で、スペーサ部材5Aの表面側における導入穴6の開口部に段差を設けることで形成される。
更に、スペーサ部材5Aは、表裏両面に複数の突起部8を備える。突起部8は、スペーサ部材5Aの表面及び裏面において、導入穴6の非形成位置に突出形成された円柱形状の凸状部材で、はんだブリッジの形成を防止する隙間を確保する高さを有する。
ここで、はんだ格納部7に格納されるはんだ材4は、本例では、中心部が貫通した丸型のリング形状に成型されたものであり、貫通穴の直径が、リード端子3の直径より大きく構成される。また、スペーサ部材5Aは、はんだ格納部7にはんだ材4が格納されると、導入穴6とはんだ材4の貫通穴の位置が重なるように構成される。なお、ワッシャー型に成型されたはんだ材が市販されており、市販のはんだ材を利用する場合は、市販品に合わせてはんだ格納部7の形状が決定される。
これにより、図1に示すように、各はんだ格納部7にそれぞれはんだ材4が格納されたスペーサ部材5Aが、ハウジング2のスペーサ格納部2bに格納されると、各リード端子3がはんだ材4及び導入穴6を貫通した形態で、電子部品1Aにスペーサ部材5Aが装着される。
このように、はんだ材4を格納できる形状を有したはんだ格納部7をスペーサ部材5Aに備えることで、多数のリード端子3のそれぞれにはんだ材4を組み込む作業の簡易化を図ることができる。
ここで、スペーサ部材5Aは、導入穴6の直径が溶融したはんだ材4を流すためにリード端子3に対して余裕を持たせてあることで、リード端子3に沿った方向及びリード端子3に直交する水平方向のいずれにも、所定の範囲で移動できるように装着される。
<本実施の形態の電子部品の実装工程例>
図3及び図4は、本実施の形態の電子部品の実装工程の一例を示す工程説明図で、次に、本発明の電子部品の実装方法の実施の形態について説明する。
まず、図3に示す(1)の工程にて、プリント配線板11のスルーホールであるリード部品挿入ランド12に、クリームはんだHを塗布する。
次に、図3に示す(2)の工程にて、上述したようにスペーサ部材5Aが装着されてはんだ材4が組み込まれた電子部品1Aの各リード端子3を、プリント配線板11のクリームはんだHが塗布されたリード部品挿入ランド12に挿入して、電子部品1Aをプリント配線板11に搭載する。
次に、図4に示す(3)の工程にて、リード端子3がリード部品挿入ランド12に挿入されて電子部品1Aが搭載されたプリント配線板11を、図示しないリフロー炉に投入する。
電子部品1Aが搭載されたプリント配線板11がリフロー炉に投入されると、スペーサ部材5Aのはんだ格納部7に格納されているはんだ材4と、リード部品挿入ランド12に塗布されたクリームはんだHが溶融する。
溶融したはんだ材4mは、スペーサ部材5Aを貫通した導入穴6において、リード端子3の外周に形成されている空間を通ってリード端子3に沿って落下し、溶融したクリームはんだHmと結合する。これにより、スペーサ部材5Aのはんだ格納部7に格納され、リフローによる接合工程で溶融したはんだ材4mは、自重で落下する力と、クリームはんだHmに溶融結合して引き込まれる力を得て、はんだ濡れ性の良いリード部品挿入ランド12に移動する。
そして、図4に示す(4)の工程にて、リード部品挿入ランド12に流れたはんだ材4mとクリームはんだHmが硬化してはんだフィレットHfが形成され、リード端子3がリード部品挿入ランド12に接合される。
このように、スペーサ部材5Aに形成したはんだ格納部7にはんだ材4を格納して、各リード端子3にはんだ材4を組み込み、接合工程ではんだ材4を溶融させて、リード部品挿入ランド12に塗布したクリームはんだHと接合させることで、はんだ接合で必要とされるはんだ量を確保できる。
このとき、スペーサ部材5Aは、ハウジング2に対して独立構造としたことで、溶融したはんだ材4m及びクリームはんだHmの表面張力を受けると、矢印X,Y,Zで示す上下左右に動くことができるので、導入穴6を通ってリード部品挿入ランド12に移動するはんだ材4mの流れを阻害することはなく、はんだ材4mをリード端子3に沿って流れやすくすることができる。
また、スペーサ部材5Aがリード端子3に沿って下方へ移動した場合は、スペーサ部材5Aの裏面側に突出した突起部8がプリント配線板11に接することで、ハウジング2とプリント配線板11との間に所定の隙間が確保され、リード端子3が狭ピッチであっても、毛細管現象によるはんだブリッジの形成が防止される。
更に、スペーサ部材5Aがリード端子3に沿って上方へ移動した場合は、スペーサ部材5Aの表面側に突出した突起部8がハウジング2に接することで、ハウジング2とスペーサ部材5Aとの間に所定の隙間が確保され、毛細管現象によるはんだブリッジの形成が防止される。
以上説明したように、本実施の形態の電子部品の実装方法では、リード部品である電子部品1Aをリフロー工程ではんだ接合した際のはんだブリッジの形成を防止できるので、リード部品をリフロー工程でプリント配線板に実装でき、はんだ量も確保できることから、はんだ接合の品質も向上する。
これにより、リード部品とチップ部品を混載したプリント配線板において、フロー工程を行うことなく、リフロー工程でリード部品とチップ部品の実装が可能となる。
図5は、本実施の形態の電子部品の実装方法の他の例を示す工程説明図で、上述したように、リード部品とチップ部品を混載したプリント配線板での実装方法について説明する。
まず、図5に示す(1)の工程にて、プリント配線板11のリード部品挿入ランド12と接続パッド13にクリームはんだHを塗布する。
次に、図5に示す(2)の工程にて、リード部品である図1で説明した構成の電子部品1Aの各リード端子3を、プリント配線板11のクリームはんだHが塗布されたリード部品挿入ランド12に挿入して、電子部品1Aをプリント配線板11に搭載すると共に、プリント配線板11のクリームはんだHが塗布された接続パッド13にチップ部品14を搭載する。
次に、図5に示す(3)の工程にて、電子部品1A及びチップ部品14が搭載されたプリント配線板11を、図示しないリフロー炉に投入する。
電子部品1A及びチップ部品14が搭載されたプリント基板11がリフロー炉に投入されると、チップ部品14では、接続パッド13に塗布されたクリームはんだHが溶融する。
また、電子部品1Aでは、図4に示す(3)の工程で説明したように、スペーサ部材5Aのはんだ格納部7に格納されているはんだ材4と、リード部品挿入ランド12に塗布されたクリームはんだHが溶融する。
はんだ格納部7に格納されているはんだ材4は、溶融することで導入穴6を通りリード端子3に沿って落下し、溶融したクリームはんだHと結合して、リード部品挿入ランド12へと移動する。
このとき、電子部品1Aでは、スペーサ部材5Aが可動となっていることで、溶融したはんだ材の流れが阻害されることがなく、また、スペーサ部材5Aの突起部8によりプリント配線板11との間に所定の隙間が確保されることで、はんだブリッジの形成が防止される。
そして、リフロー工程後のプリント配線板11が冷却されると、リード部品挿入ランド12に流れたはんだが硬化してはんだフィレットHfが形成され、リード端子3がリード部品挿入ランド12に接合されて、電子部品1Aがプリント配線板11に実装される。また、接続パッド13上のはんだが硬化してはんだフィレットHfが形成され、チップ部品14の図示しない電極パッドが接続パッド13に接合されて、チップ部品14がプリント配線板11に実装される。
以上説明したように、本実施の形態の電子部品の実装方法では、リード部品である電子部品1Aを、はんだ接合に必要な量のはんだを用いてリフロー工程ではんだ接合することが可能で、かつ、リフロー工程を行っても、はんだブリッジの形成が防止できる。
これにより、リード部品である電子部品1Aとチップ部品14を、1回のリフロー工程でプリント配線板11の一面に混載して実装することができる。
従って、従来、リード部品を実装するために必要であったフロー工程を行う必要がなくなり、フロー工程の削減による設備の削減と生産工程の削減を達成できる。また、スループットも向上することから、設備の削減と生産工程の削減と併せて、生産コストの削減が達成できる。
更に、従来は、リード部品に隣接してチップ部品を実装する構成では、実装済みのチップ部品が、フロー工程によるはんだ噴流で脱落するため、リード部品をフロー工程で実装することができず、手作業でのはんだ付けが必要であった。これに対して、本実施の形態では、リード部品とチップ部品を一括してリフロー工程で実装できることから、リード部品に隣接してチップ部品を実装する構成でも、手作業によるはんだ付けの工程を削減することができる。これにより、生産工程の削減が達成できスループットも向上することから、やはり生産コストの削減が達成できる。
なお、プリント配線板の両面にチップ部品を実装する構成では、リード部品の非実装面側のチップ部品をリフロー工程で実装した後、上述したように、リード部品の実装面側にチップ部品とリード部品をリフロー工程で実装すれば良く、両面にチップ部品を実装する構成でも、リフロー工程のみで各部品の実装が可能となる。
<本実施の形態の電子部品の変形例>
本実施の形態の電子部品1Aにおいて、スペーサ部材5Aに形成する突起部8の形状は、円柱形状に限るものではなく、プリント配線板11との間に所定の隙間が確保できればどのような形状でも良い。
また、スペーサ部材5Aの表面に撥水処理等を行い、溶融したはんだとの馴染みを小さくして、スペーサ部材5Aとはんだとの間で反発力が得られるようにすることで、導入穴6を通るはんだの流れをより円滑にすることができる。
図6は、スペーサ部材の他の実施の形態を示す断面図である。スペーサ部材5Bは、はんだ格納部7を上面と下面の両方に形成して、表裏で対称の形状としたものである。これにより、スペーサ部材5Bでは、表裏で同じ機能を持たせることができるので、図1に示すような電子部品の組み立て時に、表裏の区別を無くすことができ、組み立て作業の簡略化を図ることができる。
また、スペーサ部材5Bの下面において、はんだ格納部7が形成されている部位は、プリント配線板との隙間が拡がり、この隙間が拡がっている位置から、溶融したはんだが流出するので、はんだ溶融時の毛細管現象をさらに低減できる。
本発明は、リード端子を有してプリント配線板に実装されるコネクタ等の電子部品に適用される。
本実施の形態の電子部品の構成の一例を示す断面図である。 スペーサ部材の構成の一例を示す斜視図である。 本実施の形態の電子部品の実装工程の一例を示す工程説明図である。 本実施の形態の電子部品の実装工程の一例を示す工程説明図である。 本実施の形態の電子部品の実装方法の他の例を示す工程説明図である。 スペーサ部材の他の実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1A・・・電子部品、2・・・ハウジング、2a・・・脚部、2b・・・スペーサ格納部、3・・・リード端子、4・・・はんだ材、5A,5B・・・スペーサ部材、6・・・導入穴、7・・・はんだ格納部、8・・・突起部、11・・・プリント配線板、12・・・リード部品挿入ランド、13・・・接続パッド、14・・・チップ部品

Claims (5)

  1. 配線基板に形成されたスルーホールに挿入されるリード端子を有し、前記リード端子を前記スルーホールに挿入し、はんだで接合して前記配線基板に実装される電子部品において、
    前記リード端子にはんだを組み込むスペーサ部材を独立して備え、
    前記スペーサ部材は、
    前記リード端子の配置に合わせて開口して、それぞれ前記リード端子が挿入されると共に、接合工程で溶融させる前記はんだが通る導入穴と、
    前記配線基板と対向する面に突出形成され、前記配線基板との間に隙間を形成する凸状部材とを備えた
    ことを特徴とする電子部品。
  2. 前記スペーサ部材は、前記導入穴の上面側の開口に、前記リード端子に組み込むはんだが格納されるはんだ格納部を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の電子部品。
  3. 前記スペーサ部材は、上面と下面の両方に前記凸状部材と前記はんだ格納部を備え、表裏で対称の形状とした
    ことを特徴とする請求項2記載の電子部品。
  4. 前記スペーサ部材は、前記導入穴に挿入された前記リード端子の外周面と前記導入穴との間に、溶融したはんだが通る空間が形成され、前記リード端子に沿った方向と、前記リード端子に交する方向に移動できるように装着される
    ことを特徴とする請求項1記載の電子部品。
  5. 配線基板に形成されたスルーホールにリード端子を挿入し、前記リード端子を前記スルーホールにはんだで接合して前記配線基板に実装する電子部品の実装方法であって、
    前記配線基板との間に隙間を形成する凸状部材を有したスペーサ部材に形成された導入穴に挿入され、はんだが組み込まれた前記リード端子を、前記配線基板のはんだが塗布された前記スルーホールに挿入し、
    前記リード端子に組み込まれたはんだ及び前記スルーホールに塗布されたはんだをリフロー工程で溶融させ、前記リード端子に組み込まれて溶融したはんだを前記スペーサ部材の前記導入穴を通し、前記スルーホールに塗布されて溶融したはんだと結合させて前記スルーホール内に充填し、前記リード端子をスルーホールに接合する
    ことを特徴とする電子部品の実装方法。
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