JP2009129788A - 無電極放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置及び照明器具 Download PDF

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Abstract

【課題】深い調光が可能で、雑音を低減でき、調光制御時の始動性を向上させた無電極放電灯点灯装置を供給する。
【解決手段】無電極放電灯に近接配置された誘導コイルに高周波電力を供給する高周波回路を制御する制御回路は、誘導コイルに無電極放電灯を点灯させる電圧を連続して供給するフル点灯動作と、誘導コイルの印加電圧が無電極放電灯を点灯させる電圧となる第1の期間と無電極放電灯を点灯維持できない電圧となる第2の期間とを所望の時間比となるように交互に繰り返す間欠点灯動作とを切り替える手段を備え、第1の期間と第2の期間との切り替え時において、誘導コイルに印加する電圧を連続的に変化させるとともに、フル点灯動作から間欠点灯動作への切り替え時には、第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、無電極放電灯の間欠点灯動作とフル点灯動作を切り替え可能な無電極放電灯点灯装置及びその照明器具に関するものである。
図8は、従来の無電極放電灯点灯装置の回路図であり、直流電源回路5と、無電極放電灯1と、直流電源回路5からの直流電力に基づいて無電極放電灯1に高周波電力を供給する高周波回路4とを主要部として構成されている。高周波回路4は、発振器41、高周波電力増幅器42、整合回路43、フィルタ回路44、スイッチング素子45、フォトカプラ46、信号変換回路47を備えており、誘導コイル2に高周波電力を供給する。信号変換回路47は、調光制御信号である直流電圧Vsをその電圧レベルに対応したデューティ比を持つ時分割出力制御用の信号Voutに変換して高周波回路4のフォトカプラ46に出力するように構成されている。
制御信号線を介して入力される直流電圧Vs=Vmaxのときには、高周波回路4から出力される高周波電力のONデューティも100%で、フル点灯動作となる。無電極放電灯1を調光するために、直流電圧Vsを次第に減少させると、これに伴って信号変換回路47の出力信号Voutのデューティ比が小さくなるので、これに比例して高周波回路4の高周波電力が間欠出力される際のONデューティも減少し、間欠点灯動作となる。
図8の回路では、間欠点灯動作時にスイッチング素子45のオン・オフにより高周波電力増幅器42の出力をオン・オフさせているが、特許文献1(特開平6−45087号公報)には、直流電源回路5から高周波回路4への電源供給を調光制御用デューティ信号に同期してオン・オフすることで間欠点灯動作させる技術が開示されている。
また、特許文献2(特開2000−353600号公報)では、高周波回路の発振動作をオン・オフさせるのではなく、周波数シフト・キーイング(FSK)を用いることで無電極放電灯を間欠点灯動作させており、高周波回路の発振を継続したまま、発振周波数をシフトさせることで、誘導コイルの印加電圧が無電極放電灯を点灯させる電圧となる第1の期間と無電極放電灯を点灯維持できない電圧となる第2の期間とを所望の時間比となるように交互に繰り返すことにより、無電極放電灯を調光制御している。
特開平6−45087号公報 特開2000−353600号公報
特許文献1では、無電極放電灯を間欠点灯動作させるために、高周波回路の発振をオン・オフさせているので、ランプ点灯時および消灯時に誘導コイルの両端電圧が急峻に変化するため、高い雑音が発生する。また、ランプ消灯期間が長くなると、その間は誘導コイルの励磁が無くなるので、高周波回路の発振が再開してからランプが点灯するまでの始動時間が長く掛かることになり、間欠点灯動作による調光範囲が狭くなる。
特許文献2では、無電極放電灯を間欠点灯動作させるために、高周波回路の発振動作をオン・オフさせるのではなく、周波数シフト・キーイング(FSK)を用いることで無電極放電灯の点灯動作と消灯動作を切り替えているから、高周波回路の発振動作そのものは継続されており、間欠点灯動作時における誘導コイルの両端電圧の変化は特許文献1の場合に比べると緩和されている。
しかしながら、特許文献1、2では、フル点灯動作から間欠点灯動作に切り替える際の制御については言及されていない。フル点灯動作から間欠点灯動作に急峻に切り替えた場合、フル点灯動作では、無電極放電灯内に多くの電力が供給され、プラズマが多く、温度が高い状態であるが、この状態から間欠点灯動作に急峻に切り替えると、無電極放電灯内に供給される電力が少なくなり、プラズマが減少し、温度が低い状態に急激に変化することになる。この場合、一時的に供給電力は少なくなったものの、プラズマの減少や温度の低下が追いつかない状態が発生し、プラズマが不安定になる状態が生じ、雑音の発生や立ち消えの可能性が起こる。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、深い調光が可能であるとともに、雑音を低減でき、更に、調光制御時の始動性を向上させた無電極放電灯点灯装置を供給することにある。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するために、図1〜図3に示すように、透光性を有する材料からなるバルブに放電ガスが封入されてなる無電極放電灯1に近接配置される誘導コイル2と、誘導コイル2が巻回された磁性体3と、誘導コイル2に高周波電力を供給する高周波回路4と、高周波回路4を制御する制御回路6とを備え、前記制御回路6は、誘導コイル2に無電極放電灯1を点灯させる電圧を連続して供給するフル点灯動作と、誘導コイル2の印加電圧が無電極放電灯1を点灯させる電圧となる第1の期間と無電極放電灯1を点灯維持できない電圧となる第2の期間とを所望の時間比となるように交互に繰り返す間欠点灯動作とを切り替える手段を備え、第1の期間と第2の期間との切り替え時において、誘導コイル2に印加する電圧を連続的に変化させるとともに、フル点灯動作から間欠点灯動作への切り替え時には、第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させる期間は、無電極放電灯のフル点灯動作時における電離周波数の逆数より長いことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、間欠点灯動作からフル点灯動作への切り替え時には、第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比からフル点灯動作まで連続して変化させるとともに、その変化に要する期間は、フル点灯動作から間欠点灯動作への切り替え時に第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させる期間よりも短いことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の発明において、前記第1の期間と第2の期間の時間比に応じて、第1の期間と第2の期間の繰返し周期を可変とすることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置を備える照明器具である(図6、図7)。
本発明によれば、誘導コイルに無電極放電灯を点灯させる電圧を連続して供給するフル点灯動作と、誘導コイルの印加電圧が無電極放電灯を点灯させる電圧となる第1の期間と無電極放電灯を点灯維持できない電圧となる第2の期間とを所望の時間比となるように交互に繰り返す間欠点灯動作とを切り替える手段を備える無電極放電灯点灯装置において、第1の期間と第2の期間との切り替え時において、誘導コイルに印加する電圧を連続的に変化させるとともに、フル点灯動作から間欠点灯動作への切り替え時には、第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させるようにしたので、無電極放電灯内に多くの電力が供給され、プラズマが多く、温度が高い状態から、無電極放電灯内への供給電力が少なくなり、プラズマが減少し、温度が低い状態に急激に変化することを回避でき、これにより、従来のように、一時的に供給電力は少なくなったものの、プラズマの減少や温度の低下が追いつかないことでプラズマが不安定になり、雑音が発生したり、立ち消えが起きることを回避することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1の動作を図1に示す。また、本実施形態の回路構成を図2に示す。
無電極放電灯1は、例えばガラスのような透光性を有する材料からなるバルブに放電ガスが封入されてなる。放電ガスは、アルゴンやクリプトンといった不活性ガスや、水銀ガスやナトリウムガスといった金属蒸気で構成される。
無電極放電灯点灯装置は、無電極放電灯1に近接配置される誘導コイル2を有し、誘導コイル2に高周波電力を供給して無電極放電灯1のバルブ内に高周波電磁界を発生させることにより放電を発生させて紫外線を生じさせるものである。紫外線でなく可視光を利用する一般的な照明用の無電極放電灯では、紫外線を可視光に変換する蛍光体がバルブの内面に塗布される。
無電極放電灯1の始動時においては、放電灯の内部に電極がないために、始動時に放電灯内に電子を発生させるためには、高い電界を発生させる必要がある。この電界を放電灯の外部に配置した誘導コイル2から印加することにより発生させるために、誘導コイル2は高い電磁界を発生させる必要がある。また、誘導コイル2は、少ない電流で高い電磁界を発生させると共に、発生した電磁界を効率よく放電灯内のプラズマと結合させるために、磁性体3に誘導コイル2が巻回される構成となっている。
無電極放電灯点灯装置は、誘導コイル2を介して無電極放電灯1に高周波電力を供給する高周波回路4と、高周波回路4へ直流電圧を供給する電源回路5と、高周波回路4の発振周波数を制御する制御回路6とを有する。
電源回路5は交流電源ACに接続され、交流電源ACから供給される電流の力率を良好に保ちながら高周波回路4へ直流電圧を供給する。
高周波回路4は、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2が直列に接続されたハーフブリッジ回路であり、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2の接続点にインダクタンス素子Lsの一端が接続され、インダクタンス素子Lsの他端にはフィルムコンデンサCp、フィルムコンデンサCsの各一端が接続されている。フィルムコンデンサCpの他端はスイッチング素子Q2に接続されている。フィルムコンデンサCsの他端は誘導コイル2に接続されている。
スイッチング素子Q1とQ2は駆動部40から供給されるゲート信号により交互にオン・オフされ、これによりインダクタンス素子Ls、コンデンサCs,Cp及び誘導コイル2よりなる共振回路には共振電流が流れ、誘導コイル2にはスイッチングの周波数finvに応じた電圧Vcoilが印加される。
図3は動作周波数finvと誘導コイル2への出力電圧Vcoilの関係を示す共振特性図である。無負荷時の共振周波数をf0とすると、周波数f1で動作させると、誘導コイル2への出力電圧Vcoilは始動電圧Vstを越えることになり、無電極放電灯1は点灯する。無電極放電灯1が点灯すると、その負荷インピーダンスにより共振回路のQが下がり、無負荷時の共振特性から点灯時の共振特性に移行する。周波数をf1→f2→f3のように連続的に上昇させて行くと、周波数f2では誘導コイル2への出力電圧Vcoilは立ち消え電圧Voffよりも高いので、点灯は維持されているが、周波数f3まで上昇させると、誘導コイル2への出力電圧Vcoilは立ち消え電圧Voffよりも低くなるので、無電極放電灯1は消灯する。これにより、共振特性は点灯時の特性から無負荷時の特性に移行する。無電極放電灯1を再点灯させるには、周波数をf3→f2→f1のように連続的に降下させて行く。周波数f2では無負荷時の共振特性上で始動電圧Vstに達していないので、無電極放電灯1は始動しないが、周波数f1まで低下させると、無負荷時の共振特性上で始動電圧Vstを越えるので、無電極放電灯1は再び点灯する。以下、同じ動作を繰り返すことにより、間欠点灯動作させることができる。
制御回路6は、誘導コイル2に無電極放電灯1を点灯させる電圧を連続して維持するフル点灯動作と、誘導コイル2の印加電圧が無電極放電灯1を点灯させる電圧となる第1の期間と無電極放電灯1を点灯維持できない電圧となる第2の期間とを所望の時間比となるように交互に繰り返す間欠点灯動作とを切り替える手段を備え、第1の期間と第2の期間との切り替え時において、誘導コイル2に印加する電圧を連続的に変化させるとともに、フル点灯動作から間欠点灯動作への切り替え時には、第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させる。なお、フル点灯動作時には始動時の周波数f1で動作させても良いが、周波数f1で始動させた後、周波数f2でフル点灯動作させるように制御しても構わない。
誘導コイル2に印加する電圧の時間変化を図1に示す。図1(a)は誘導コイル2への出力電圧Vcoilの波形であり、図1(b)は高周波回路4の動作周波数finvである。フル点灯動作時には、図1の期間Aの状態である。ここから、期間B〜Fの間は、無電極放電灯1を点灯させる電圧となる第1の期間と無電極放電灯1を点灯維持できない電圧となる第2の期間の時間比を徐々に変化させ、所望の時間比(この場合は約1:1)となるまで変化させている。所望の時間比となった期間G以降は、この時間比を維持する。これにより、間欠点灯動作による調光状態となる。
誘導コイル2に高周波電力を供給する高周波回路4として、図3のような動作周波数finvと誘導コイル2への出力電圧Vcoilの特性を持つ電源を用いた場合、動作周波数finvの時間変化は図1(b)のようになる。
図1では、フル点灯動作から間欠点灯動作に移行する場合の動作について説明したが、これとは逆に、間欠点灯動作からフル点灯動作への切り替え時には、期間Gの状態から、期間F→期間E→期間D→期間C→期間Bを経て、期間Aに戻すように制御すれば良い。この場合、その変化に要する期間は、フル点灯動作から間欠点灯動作への切り替え時に第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させる期間よりも短く設定しても構わない。なぜなら、フル点灯動作に移行する場合には、無電極放電灯1への供給電力が増加する方向の変化であるので、立ち消えの恐れが少ないからである。
また、間欠点灯動作において、第1の期間と第2の期間の時間比に応じて、第1の期間と第2の期間の繰返し周期を可変とすることが好ましい。例えば、深い調光時には、点滅の繰り返し周期を短くすることにより、立ち消えの恐れを少なくできると共に、光のちらつきを目立たなくすることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2の回路図を図4に示す。基本的な構成は実施形態1の図2と同じであるが、制御回路6の詳細な構成を示したものである。交流電源ACに接続され直流電圧を出力する電源回路5と、電源回路5に接続され誘導コイル2の高周波電力を供給する高周波回路4を有する。高周波回路4はハーフブリッジ回路を例示しているが、他の回路構成であっても良い。
制御回路6は、高周波回路4のスイッチング素子Q1,Q2を駆動する周波数を決定する第1の発振部61と、間欠点灯動作時の点灯期間と消灯期間の時間比を決定する第2の発振部62を備えている。第1の発振部61の発振周波数は数十kHz〜数MHz程度の高周波であり、第2の発振部62の発振周波数は数百Hz〜数kHz程度の低周波である。第2の発振部62は低周波の三角波電圧を発生させ、比較部63の第1の入力としている。比較部63の第2の入力には、調光用の基準電位を発生させる電圧源64から基準電位が印加されている。比較部63は第1の入力と第2の入力を比較して、その比較結果に応じてトランジスタQ3のオン・オフを切り替える。
第1の発振部61は汎用の集積回路などを用いて構成され、その発振周波数は外付けのコンデンサC1と抵抗R1により決定される。ここでは、コンデンサC1と抵抗R1の時定数では図3の点灯時周波数f1で発振するように設定されている。抵抗R1と並列に抵抗R3とトランジスタQ3の直列回路が接続されており、トランジスタQ3がオンのときには、抵抗R1に抵抗R3が並列接続されることになる。このとき、抵抗R1,R3の並列抵抗とコンデンサC1の時定数では図3の消灯時周波数f3で発振するように設定されている。
したがって、トランジスタQ3がオフのときには、周波数f1で発振し、トランジスタQ3がオンのときには、周波数f3で発振することになる。
ここで、図示はしないが、トランジスタQ3のベース・エミッタ間またはコレクタ・エミッタ間にコンデンサを並列接続しておけば、図1(b)に示すように、周波数f1→f3の変化、周波数f3→f1の変化を連続的に行うことができ、これにより誘導コイル2への印加電圧Vcoilの急峻な変化を緩和し、磁性体3の振動を抑制できる。
調光用の基準電位を発生させる電圧源64について説明する。フル点灯時は、電圧源64の基準電位が低く、常に三角波よりも低い値としているため、比較部63の出力はLowレベルとなり、トランジスタQ3はオフとなり、発振部61の動作周波数は低く、点灯時周波数f1となり、誘導コイル2に出力される電圧は無電極放電灯1を点灯させる電圧となる。
間欠点灯動作時には、電圧源64の基準電位は高い値となり、以下の第1の期間と第2の期間を繰り返す。
三角波が基準電位よりも高いときは、比較部63の出力はLowレベルとなり、トランジスタQ3はオフとなり、発振部61の動作周波数finvは低く、点灯時周波数f1となり、誘導コイル2に出力される電圧Vcoilは無電極放電灯1を点灯させる電圧となる(第1の期間)。
三角波が基準電位よりも低いときは、比較部63の出力はHighレベルとなり、トランジスタQ3がオンとなり、発振部61の動作周波数finvは高く、消灯時周波数f3となり、誘導コイル2に出力される電圧Vcoilは無電極放電灯1を点灯維持できない電圧となる(第2の期間)。
フル点灯動作から間欠点灯動作への切り替え時には、電圧源64から出力される基準電位を低い値から高い値へと徐々に変化させることで、図1の期間A→期間B→期間C→期間D→期間E→期間F→期間Gのように、第1の期間と第2の期間の比を所望の時間比となるまで連続して変化させることが可能となる。
これにより、簡単な構成で本発明の周波数制御を実現することができ、また、切り替えにおける雑音なども少なくて済む。
(実施形態3)
図5は本実施形態の無電極放電灯点灯装置で用いるバルブの断面図である。この図5に示すように、無電極放電灯1は、断面凹形状の空洞部1bを有し、内部に放電ガスが封入されてなる略球状のバルブ1aから構成されるもので、フェライトコアを有する誘導コイル2は、バルブ1aの空洞部1b内に挿入されるものである。無電極放電灯点灯装置の回路構成は実施形態1または2と同じで良い。
誘導コイル2は、無電極放電灯1の内部に封入された放電ガスに高周波電磁界を供給するものであり、導電性を有する線材が複数ターン巻回されている。23は誘導コイル2を保持するボビンであり、ボビン23内部に収納された略筒状の磁性体コア3を備えている。磁性体コア3は、例えば高周波磁気特性の良好な、Mn−Znのフェライトからなり、アルミ等の金属材料で形成された放熱体21によって保持される。磁性体コア3の発熱は、放熱体21を介して台座部20に捨てられる。なお、磁性体コア3と放熱体21の間に金属の板材を丸めて渦巻き状にしたバネ部材22を介在させ、磁性体コア3と放熱体21とを熱的に接続してある。
本実施形態の無電極放電灯1は、直径約110mmの略球形のバルブ1aに、内径約30mm、奥行き80mmの空洞部1bを設け、この空洞部1bに誘導コイル2と磁性体コア3を配設している。バルブ1aには、水銀とアルゴンガスが約40パスカルの圧力で封入されている。
このバルブの電離周波数を計算すると、0℃、アルゴン101325パスカル中の水銀イオンの移動度は、
μo=1.85cm2 /V・s
したがって、0℃アルゴン40パスカル中の水銀イオンの移動度は、
μ*=1.85×101325/40=4686cm2 /V・s
点灯中のアルゴン温度を60℃程度とすると、
μ=4686×√((273+60)/273)=5175cm2 /V・s
したがって、この条件での両極性拡散係数は電子温度を1.5eVとすると、
Da=(kTe/e)μ=1.5×5175=7763cm2 /s=0.7763m2 /s
放電プラズマを直径36mmのドーナツ状と仮定すると、半径は18mmとなるから、
電離周波数ν=(2.4/R)2 ×Da={2.4/(18×10-3)}2 ×0.7763=13800/sとなり、電離周波数の逆数は72μsecである。
この電離周波数の逆数(72μsec)以上の時間をかけてフル点灯動作から第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させるようにすると、無電極放電灯内に多くの電力が供給され、プラズマが多く、温度が高い状態から、電力が少なくなり、プラズマが減少し、温度が低い状態に急激に変化することを回避できる。これにより、従来のように、一時的に供給電力は少なくなったものの、プラズマの減少や温度の低下が追いつかないことでプラズマが不安定になり、雑音が発生したり、立ち消えが起きることを回避することができる。
(実施形態4)
無電極放電灯点灯装置は、図6の街路灯11や図7の防犯灯12のような照明器具内に無電極放電灯1と共に収納されて用いられ、実施形態1〜3と同様な効果が得られる。
本発明の実施形態1の動作説明のための波形図である。 本発明の実施形態1の点灯装置の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態1の点灯装置の共振特性を示す特性図である。 本発明の実施形態2の回路図である。 本発明の実施形態3に用いるバルブの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態4における照明器具の一部を破断して示した正面図である。 本発明の実施形態4における照明器具の一部を透視して示した側面図である。 従来例の回路図である。
符号の説明
1 無電極放電灯
2 誘導コイル
3 磁性体
4 高周波回路
5 電源回路
6 制御回路

Claims (5)

  1. 透光性を有する材料からなるバルブに放電ガスが封入されてなる無電極放電灯に近接配置される誘導コイルと、誘導コイルが巻回された磁性体と、誘導コイルに高周波電力を供給する高周波回路と、高周波回路を制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、誘導コイルに無電極放電灯を点灯させる電圧を連続して供給するフル点灯動作と、誘導コイルの印加電圧が無電極放電灯を点灯させる電圧となる第1の期間と無電極放電灯を点灯維持できない電圧となる第2の期間とを所望の時間比となるように交互に繰り返す間欠点灯動作とを切り替える手段を備え、
    第1の期間と第2の期間との切り替え時において、誘導コイルに印加する電圧を連続的に変化させるとともに、
    フル点灯動作から間欠点灯動作への切り替え時には、第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させることを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させる期間は、無電極放電灯のフル点灯動作時における電離周波数の逆数より長いことを特徴とする請求項1に記載の無電極放電灯点灯装置。
  3. 間欠点灯動作からフル点灯動作への切り替え時には、第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比からフル点灯動作まで連続して変化させるとともに、その変化に要する期間は、フル点灯動作から間欠点灯動作への切り替え時に第1の期間と第2の期間の時間比を所望の時間比となるまで連続して変化させる期間よりも短いことを特徴とする請求項1または2に記載の無電極放電灯点灯装置。
  4. 前記第1の期間と第2の期間の時間比に応じて、第1の期間と第2の期間の繰返し周期を可変とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の無電極放電灯点灯装置を備える照明器具。
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