JP2006252907A - 無電極放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具 Download PDF

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Abstract

【課題】 直流電源からの電圧を、スイッチング素子を含む電力変換回路が高周波の交番電圧に変換して無電極放電灯の誘導コイルに与え、前記誘導コイルに近接配置されたバルブ内に封入された放電ガスを電離・励起させることで、該バルブを点灯させるとともに、調光回路が、前記電力変換回路のスイッチング周波数を周期的に該電力変換回路における共振回路の無負荷共振周波数からずらすことで前記高周波の交番電圧の可変を行い、前記バルブを点滅させることで、デューティ可変で調光を行うようにした無電極放電灯点灯装置において、誘導コイルの再点弧時のコア鳴りによる騒音を抑える。
【解決手段】 調光回路6に、無電極放電灯9に与える高周波電圧Vcoilを、再点弧時には初期点弧後に比べて低下させる始動制御回路17を設ける。したがって、始動性を損なうことなく、誘導コイル7の再点弧時のコア鳴りによる騒音を抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バルブ内に封入された放電ガスに高周波電磁界が印加されることで光を放出する無電極放電灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具に関する。
上記のような無電極放電灯を点灯させる無電極放電灯点灯装置の従来例としては、特許文献1が上げられる。その従来技術によれば、インバータのスイッチング周波数を共振回路の無負荷共振周波数からずらすことで、無電極放電灯に近接する誘導コイルの端子に与える高周波の交番電圧(Vcoil)の振幅を、図18で示すように間欠的に変化させ、大振幅の期間では無電極放電灯をターンオンして点灯させ、小振幅の期間は点灯維持電圧未満で、かつゼロにしないことで無電極放電灯をターンオフさせて消灯させ、大振幅の期間と小振幅の期間との時間比率(デューティ)が可変で、点滅調光が行われている。なお、無電極放電灯のオフ時に前記誘導コイルの端子電圧(Vcoil)を略ゼロにしても、同様に点滅調光が可能となる。
なお、この様な方式での調光時、前記誘導コイルの端子電圧(Vcoil)は、実際には図19のようになり、立上がり時に高電圧である出力電圧Viが印加される。図20には、前記端子電圧(Vcoil)の周波数特性の一例を示すが、出力電圧Viは無電極放電灯の点弧始動に必要な最小限の電圧である点弧始動電圧Vstより大きくなるよう設定され、また端子電圧(Vcoil)の動作周波数finvに対する特性は、始動時(点灯前)と点灯時とで異なる曲線となり、無電極放電灯の始動時はfinv=f1として前記端子電圧(Vcoil)に点弧始動電圧Vst以上の電圧を発生させることで無電極放電灯が点灯し、直ちに前記端子電圧(Vcoil)が低下し、図20のA点に移動する。しかしながら、点灯後もfinv=f1のままで一定とした場合、その調光出力が所望の値となっていない場合があり、動作周波数finvを出力所望の値となる周波数(=f2)にシフトさせることが必要となる。
また、点灯状態から無電極放電灯をターンオフさせる場合、前記動作周波数finvをf2→f3に変化させて前記端子電圧(Vcoil)が点灯維持電圧Voffを下回るようにしており、ターンオフすると直ちに端子電圧(Vcoil)の動作周波数finvに対する特性は、始動時の状態に戻る。
特開2000−353600号公報
一方、従来から、数十kHz〜数MHzで動作する無電極放電灯において、誘導コイルのインダクタンスを確保するために、フェライトコアがよく用いられる(たとえば、特表2003−515898号公報)。しかしながら、特に誘導コイルとしてフェライトコアを使用して上記のような方法で調光(点滅調光)を行う場合、調光周波数は、たとえば数十Hz〜数kHzであり、再点弧時の誘導コイルへの過渡電流のためにフェライトコアに発生した歪によって、騒音が発生してしまうという問題がある。
本発明の目的は、無電極放電灯を点滅調光させる際の騒音を低減することができる無電極放電灯点灯装置およびそれを用いる照明器具を提供することである。
本発明の無電極放電灯点灯装置は、直流電源からの直流電圧を、スイッチング素子を含む電力変換回路が高周波の交番電圧に変換して無電極放電灯の誘導コイルに与え、前記誘導コイルに近接配置されたバルブを点灯させるとともに、調光回路が、前記電力変換回路のスイッチング周波数を周期的に該電力変換回路における共振回路の無負荷共振周波数からずらすことで前記高周波の交番電圧の可変を行い、前記バルブを点滅させることで、デューティ可変で調光を行うようにした無電極放電灯点灯装置において、前記調光回路に、無電極放電灯の初期点弧後において、前記無電極放電灯を再点弧する際の前記高周波電圧を、初期点弧する際の前記高周波電圧より低下させる始動制御回路を含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、直流電源からの直流電圧を、スイッチング素子を含む電力変換回路が高周波の交番電圧に変換して無電極放電灯の誘導コイルに与え、前記誘導コイルに近接配置されたバルブ内に封入された放電ガスを電離・励起させることで、該バルブを点灯させるとともに、調光回路が、前記電力変換回路のスイッチング周波数を周期的に該電力変換回路における共振回路の無負荷共振周波数からずらすことで前記高周波の交番電圧の可変を行い、前記バルブを点滅させることで、デューティ可変で調光を行うようにした無電極放電灯点灯装置において、前記調光回路に、無電極放電灯の初期点弧後、定常点灯に移ると、前記無電極放電灯を再点弧する際の高周波電圧(=再点弧始動電圧)を、初期点弧する際の高周波電圧(=点弧始動電圧)より低下させる始動制御回路を設ける。
したがって、始動性を損なうことなく、前記誘導コイルの再点弧時のコア鳴りによる騒音を抑えることができる。
また、本発明の無電極放電灯点灯装置では、前記始動制御回路は、所定の移行時間をかけて徐々に前記再点弧始動電圧を低減させることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記騒音をより低減することができる。
さらにまた、本発明の無電極放電灯点灯装置では、前記始動制御回路は、再点弧始動時の前記高周波電圧の立ち上がりを緩やかにすることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記騒音をより低減することができる。
また、本発明の無電極放電灯点灯装置では、前記始動制御回路は、周囲温度が高くなるほど、前記無電極放電灯を再点弧する際の前記高周波電圧を、より低下させることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記騒音をより低減することができる。
さらにまた、本発明の照明器具は、上記の無電極放電灯点灯装置を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、調光点灯時の騒音を低減することができる照明器具を実現することができる。
本発明の無電極放電灯点灯装置および照明器具は、以上のように、直流電源からの直流電圧を、スイッチング素子を含む電力変換回路が高周波の交番電圧に変換して無電極放電灯の誘導コイルに与え、前記誘導コイルに近接配置されたバルブ内に封入された放電ガスを電離・励起させることで、該バルブを点灯させるとともに、調光回路が、前記電力変換回路のスイッチング周波数を周期的に該電力変換回路における共振回路の無負荷共振周波数からずらすことで前記高周波の交番電圧の可変を行い、前記バルブを点滅させることで、デューティ可変で調光を行うようにした無電極放電灯点灯装置において、前記調光回路に、無電極放電灯の初期点弧後、定常点灯に移ると、前記無電極放電灯を再点弧する際の高周波電圧(=再点弧始動電圧)を、初期点弧する際の高周波電圧(=点弧始動電圧)より低下させる始動制御回路を設ける。
それゆえ、始動性を損なうことなく、前記誘導コイルの再点弧時のコア鳴りによる騒音を抑えることができる。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の第1の形態に係る無電極放電灯点灯装置1の電気的構成を示すブロック図である。この無電極放電灯点灯装置1は、大略的に、交流電源2からの交流電圧ACの供給を受けて、直流電圧VDCを出力する直流電源3と、直流電源3からの電力供給を受けて高周波電圧Vcoilを出力する電力変換回路であるインバータ回路4と、インバータ回路4を駆動する駆動回路5と、前記駆動回路5の動作周波数finvを制御する調光回路6とを備えて構成される。前記インバータ回路4の出力端には、フェライトコアを有する誘導コイル7と、誘導コイル7に近接配置されるバルブ8とを備えて構成される無電極放電灯9が接続される。この無電極放電灯点灯装置1は、前記無電極放電灯9が装備される照明器具(図示せず)に搭載される。
前記直流電源3は、整流用のダイオードブリッジ11に、FETQ0、インダクタL0、ダイオードD0、平滑用コンデンサC0および出力の直流電圧VDCを制御する制御回路12を備えて構成される昇圧チョッパ回路で実現される。また、前記インバータ回路4は、前記直流電圧VDCから高周波の交流を生成するFETQ1,Q2と、共振回路を構成するインダクタLsおよびコンデンサCpと、結合用のコンデンサCsとを備えて構成される。FETQ1,Q2の動作周波数finvは、前述のように、数十kHz〜数MHzである。
一方、前記バルブ8は、透明な球状のガラスバルブまたは内面に蛍光体が塗布された球状のガラスバルブ内に、不活性ガス・金属蒸気等の放電ガス(たとえば、水銀および希ガス)が封入され成り、前記インバータ回路4が誘導コイル7に対して前記数十kHz〜数十MHzの高周波電流を流すことによって、誘導コイル7に高周波電磁界が発生し、バルブ8に高周波電力を供給する。これによって、バルブ8内に高周波プラズマ電流が発生し、紫外線もしくは可視光が発生する。
前記駆動回路5は、図2で示すように、ホロワアンプ13と、定電圧源14と、電圧制御発振器15と、抵抗R11〜R13と、ダイオードD11とを備えて構成される。前記電圧制御発振器15の入力端子V2には、前記定電圧源14の出力電圧が抵抗R12,R13で分圧されて与えられており、その分圧点から、後述する制御電圧Vfに応じて、ホロワアンプ13が、抵抗R11およびダイオードD11を介して電流Ivfを引抜く。したがって、前記電圧制御発振器15の入力端子VIには制御電圧Vfに応じた電圧が入力され、該電圧制御発振器15は、それに対応した動作周波数で、Hout−H−GND端子間、Lout−L−GND端子間に、相互に位相が略180°ずれたFETQ1,Q2に対する略矩形波状の駆動信号を出力する。
またこの無電極放電灯点灯装置1には、点滅調光制御を行うために、その調光レベルを表すPWM信号である電圧Vpwmを出力する図外の制御信号発生装置が設けられており、その電圧VpwmのON/OFFに応じてインバータ回路4の出力をOFF/ONし、かつ前記電圧VpwmのONデューティを変化することによって、無電極放電灯9に対する平均的な電力が全点灯時よりも低くなり、無電極放電灯9が点滅調光されることになる。前記PWM信号の周波数は、前述のように数十Hz〜数kHzである。そのため、前記調光回路6は、前記PWM信号の電圧Vpwmを基に無電極放電灯9の点滅調光を行うための変換回路16を有する。前記変換回路16は、始動シーケンス制御回路を有し、前記電圧VpwmのH→Lの立下がりから、L→Hへの立上がりまでを点灯期間とし、その点灯期間内に、無電極放電灯9に対する点弧始動、再点弧始動等の周波数シーケンスを実現するための周波数制御信号である前記制御電圧Vfを作成し、駆動回路5へ出力する。
本発明で注目すべきは、前記調光回路6は、無負荷時における誘導コイル7の出力目標値である電圧Voutを細かく制御する始動制御回路17を有することである。前記始動制御回路17は、直流電圧E1を抵抗R21を介してコンデンサC21に与えるとともに、前記コンデンサC21の端子間に放電用の抵抗R22および短絡用のスイッチSW21を接続し、前記コンデンサC21の充電電圧VC21をオペアンプ18に取込み、その出力電圧Vvcを抵抗R23,R24で帰還して構成されている。前記出力電圧Vvcは前記変換回路16に与えられ、前記スイッチSW21は、図示しない制御手段によって、後述するように初期点弧始動時にON→OFF制御される。
したがって、前記オペアンプ18の出力電圧Vvcは、スイッチSW21がONしている場合にはローレベルとなり、OFFすると徐々に立上がる。これに応答して、前記変換回路16内の始動シーケンス制御回路は、前記制御電圧Vfを制御し、インバータ回路4の動作周波数finvを制御して、始動時の出力電圧Vcoil(ピーク値)を、無負荷時には電圧Voutに制御し、負荷がある場合には、結果的に、点弧始動時および再点弧始動時においても、通常、前記電圧Vout以下に制御する。
図3は、上記のように構成される無電極放電灯点灯装置1の動作を説明するための波形図である。時刻t1で(初期の)点弧始動が開始され、電圧VpwmがH→Lのアクティブに変化されると、変換回路16は、動作周波数finvを点弧始動可能な周波数f1とするような電圧V1を作成し、前記制御電圧Vfとして駆動回路5へ出力する。これによって、出力電圧Vcoilは点灯開始電圧Vi1になり、時刻t2で無電極放電灯9が点灯すると、直ちに動作周波数finvは周波数f2に切換わり、変換回路16は前記制御電圧VfをV2として、時刻t3にかけて点灯する。
そして、ON期間Tonの終了時刻t3になると、変換回路16は、動作周波数finvを周波数f3とするような電圧V3を作成し、前記制御電圧Vfとして、駆動回路5へ出力する。これによって、出力電圧Vcoilが点灯維持電圧Voff未満となり、無電極放電灯9は消灯する。こうして、無電極放電灯9が点灯しているオン時間をTon、消灯しているオフ時間をToffとすると、デューティ比(Ton/(Ton+Toff))を反映して無電極放電灯9の出力が決定され、点滅調光が行われる。なお、前述の図19と同様に、インバータ回路4の動作周波数finvが増加すると、誘導コイル7への出力電圧Vcoilが低下する場合で説明している。
ここで、PWM信号電圧VpwmのONデューティが一定の条件においては、無電極放電灯9がしばらく点灯していない状態から初期点弧する際に必要な電圧である点弧始動電圧Vstに対して、点滅調光時のように無電極放電灯9が一旦消灯後、放電ガスにある程度エネルギを有した状態で直ちに再点弧する際に必要な電圧である再点弧始動電圧Vrstは、図4で示すように低くなる。したがって、点滅調光周波数fpwmは点弧始動周波数よりも高くなる。そこで本実施の形態では、定常の調光点灯に移ると、再点弧始動時の動作周波数が点弧始動時よりも高くなるように前記制御電圧VfをV1’に上昇させ、前記誘導コイル7のフェライトコアに発生する歪を抑え、騒音を低減する。
以下に、そのための無負荷時の前記始動制御回路17の動作について詳しく説明する。無電極放電灯9の(初期)点弧始動時、それまでOFFであったスイッチSW21を一旦ON→OFF(時刻t1)することによって、コンデンサC21は放電した後、直流電圧E1からの電力供給を受けて充電され、その充電電圧VC21に応じた電圧Vvcが、オペアンプ18の出力端子から出力され、その値は徐々に増加し、変換回路16に入力される。変換回路16において、前記電圧Vvcと無負荷時の出力目標値である電圧Voutとの関係が図5の通りに設定されているとすると、図6(a)から、点弧始動が行われた時刻t1(Vout=Vo1)以降は無負荷時の電圧Voutが徐々に減少し、その時刻t1から所定の移行時間td経過後に、Vout=Vo2で一定となる。なお、電圧Vo2の値は、最低限再点弧始動電圧Vrstより大きければよいが、余裕を見て、点弧始動電圧Vstより大きく設定することが、より安全で望ましい。
このように無電極放電灯9が点弧始動を行ってから所定時間td経過後の時刻t5以降で定常の調光点灯に移り、点滅調光動作によって再点弧始動を繰返すにあたって、無負荷時の出力目標電圧Voutを安定点灯動作に問題ないレベルVi2まで低減することによって、無電極放電灯9の再点弧始動時間(t5〜t6までの時間)は、(初期)点弧始動時間(t1〜t2までの時間)より長くなるが、結果的に誘導コイル7の両端に現れる再点弧始動電圧Vcoilのピーク値を低減させることができる。したがって、前記PWM信号の周波数が、数十Hz〜数kHzの可聴範囲であっても、上述のようにして誘導コイル7に流れる再点弧時の過渡電流を抑制することによって、始動性を損なうことなく、点滅調光時の該誘導コイル7のフェライトコアからの騒音を速やかに低減させることができる。また、輻射雑音も低減することができる。
なお、出力電圧Vcoilの低減動作を行う時刻t5までの無負荷時の目標電圧Voutの低減方法は、図6(b)のようなリニア状、図6(c)のような階段状等何でもよく、騒音の低減に対して同様の効果が得られる。また、無負荷時の目標電圧Voutの低減手段として、動作周波数finvを可変させる場合を示したが、無電極放電灯負荷の場合は、他の有電極蛍光灯等と比較して点弧始動時に高い電圧が必要であり、インバータ回路4にはQの高い共振回路が用いられるので、前記の図5で示すような特性を実現するにあたっての動作周波数finvの変化はわずかで済むという特徴がある。
さらにまた、図6のような動作を行うために動作周波数finvを可変させているが、代わりに、たとえば制御回路12によるFETQ0のスイッチング制御によって、直流電圧VDCを可変させてもよい。
[実施の形態2]
図7は、本発明の実施の第2の形態に係る無電極放電灯点灯装置の動作を説明するための波形図である。この無電極放電灯点灯装置には、前述の無電極放電灯点灯装置1の構成をそのまま用いることができ、また初期点弧始動時の動作は、前述の図3と全く同様である。
注目すべきは、本実施の形態では、時刻t5以降で定常の調光点灯に移り、点滅調光動作によって再点弧始動を繰返すにあたって、無負荷時の出力目標電圧Voutを時定数τで前記安定点灯動作に問題のないレベルVi2まで立上げることである。したがって、前記始動制御回路17はτ制御手段となり、時刻t1の無電極放電灯9の(初期)点弧始動時は、それまでOFFであったスイッチSW21をON→OFF(時刻t1)することによって、コンデンサC21は放電した後、直流電圧E1からの電力供給を受けて抵抗R21を介して充電され、その充電電圧VC21に応じた電圧Vtcが、オペアンプ18の出力端子から出力され、その値は徐々に増加し、変換回路16に入力される。
変換回路16において、前記電圧Vtcと無負荷時の出力目標値である電圧Voutの立上がり時定数τとの関係が図8の通りに設定されているとすると、図9(a)から、点弧始動が行われた時刻t1(τ=τ1)以降は時定数τが徐々に増加し、時間td経過後にτ=τ2で一定となる。なお、時定数τ2の値は、大きすぎると点滅調光のON期間Tonに比べて無視できなくなり、無電極放電灯9の出力値がPWM信号VpwmのONデューティ比に準じたものとならなかったり、出力値がゼロになったりする可能性があるので、点滅周波数fpwmに応じて、実質的に問題の無いよう適度に設定するものとする。
このように無電極放電灯9が点弧始動を行った所定時間後、時刻t5以降で定常の調光点灯に移り、点滅調光動作によって再点弧始動を繰返すにあたって、無負荷時の出力目標電圧Voutの立上がり時定数τを安定点灯動作に問題ないレベルτ2まで増加することによって、無電極放電灯9の再点弧始動時間(t5〜t6までの時間)は、点弧始動時間(t1〜t2までの時間)より長くなるが、結果的に誘導コイル7の両端に現れる再点弧始動電圧Vcoilのピーク値を低減させることができる。こうして、誘導コイル7に流れる再点弧時の過渡電流をさらに抑制することによって、点滅調光時における該誘導コイル7のフェライトコアからの騒音を一層低減させることができる。
前記電圧Vtcは、図9(b)で示すように時間経過に比例して立上がってもよく、また、図9(c)で示すように時間tdが経過するまでτ1を維持し、経過した時点でτ2に立上がるようにしてもよく、このように任意の特性で立上がってもよい。
[実施の形態3]
図10は、本発明の実施の第3の形態に係る無電極放電灯点灯装置の動作を説明するための波形図である。この無電極放電灯点灯装置にも、前述の無電極放電灯点灯装置1の構成をそのまま用いることができ、また初期点弧始動時の動作は、前述の図3および図7と全く同様であり、定常の調光点灯後の一部の動作のみを示している。注目すべきは、時刻t5以降で定常の調光点灯に移り、時刻t5〜t6にかけて再点弧を行った後、時刻t6〜t6’にかけて動作周波数finvを緩やかに上昇させていることである。これによって、再点弧時における誘導コイル7に流れる過渡電流の変化をさらに緩やかにすることができ、点滅調光時における誘導コイル7のフェライトコアからの騒音をさらに低減させることができる。
[実施の形態4]
図11は、本発明の実施の第4の形態に係る無電極放電灯点灯装置21の電気的構成を示すブロック図である。この無電極放電灯点灯装置21は、前述の無電極放電灯点灯装置1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この無電極放電灯点灯装置21では、前述の制御電圧Vfを出力する調光回路26の始動制御回路27において、コンデンサC21の放電用の抵抗R22に代えて、感温抵抗Rth1が設けられていることである。前記感温抵抗Rth1は、正の略リニアの温度係数(たとえば、数百〜数千ppm/℃)を有する。
したがって、この無電極放電灯点灯装置21の周囲温度Taが上昇した場合、感温抵抗Rth1の抵抗値は増大するので、コンデンサC21の放電電流は少なくなり、オペアンプ18の出力電圧Vvcは速やかに増大し、かつ安定値も高くなる。これによって、図12に示すように、コンデンサC21の充電後(時刻t5以降)のインバータ回路4の出力電圧Voutは、常温時Vout=Vo2_L、高温時Vout=Vo2_H(但しVo2_L>Vo2_H)となり、高温時ほど出力電圧Voutは低く設定される。
ここで、図13に無電極放電灯9の周囲温度Taの変化に対する点弧始動電圧Vstおよび再点弧始動電圧Vrstの一般的な変化を示す。この図13から明らかなように、無電極放電灯9は、低温時に点弧始動電圧Vstおよび再点弧始動電圧Vrstが高くなる傾向があるので、無負荷時の誘導コイル7の出力目標値である電圧Voutは、通常、最悪である低温時(たとえば、0℃〜―30℃)でも、少なくとも前記電圧Vst,Vrstを上回るように設定される。その結果、高温時には、電圧Voutと電圧Vst,Vrstとのマージンが大きくなるので、上記のように高温時ほどコンデンサC21の充電後(時刻t5以降)の電圧Voutを、Vo2_LからVo2_Hに低くすることが可能となる(但し電圧VstあるいはVrstを超える範囲)。
これによって、高温時には誘導コイル7に出力される再点弧始動時電圧Vcoilのピーク値をさらに低減できるので、誘導コイル7のフェライトコアからの騒音をさらに低減することができる。
なお、負の温度係数を有するサーミスタRth2を使用する場合は、図14の始動制御回路27aで示すように、前述の図1で示す始動制御回路17において、コンデンサC21の充電用の抵抗R21に代えて、この感温抵抗Rth2を設ければよい。これによって、周囲温度Taが上昇した場合、感温抵抗Rth2の抵抗値は減少するので、コンデンサC21の充電電流は大きくなり、オペアンプ18の出力電圧Vvcは速やかに増大し、かつ安定値も高くなって、上述と同様の動作を行うことができる。
[実施の形態5]
図15は、本発明の実施の第5の形態に係る無電極放電灯点灯装置31の電気的構成を示すブロック図である。この無電極放電灯点灯装置31は、前述の無電極放電灯点灯装置1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して示し、その説明を省略する。注目すべきは、この無電極放電灯点灯装置31では、制御電圧Vfを出力する調光回路36において、変換回路16の前段に周波数変換回路37が設けられていることである。この周波数変換回路37は、図16で示すように、平滑回路41と、電圧レベル変換回路42と、電圧制御発振器43とを備えて構成される。
外部からのPWM信号の電圧Vpwm(周波数fpwm)は、先ず平滑回路41に入力され、ONデューティに対応した直流電圧に変換され、電圧レベル変換回路42および電圧制御発振器43によって、図17で示すような、前記ONデューティに応じた周波数fpwm’のPWM信号の電圧Vpwm’に変換される。したがって、通常であれば、調光が深い(=ONデューティが小さい)場合、点滅調光のOFF期間Toffがより大きくなるので、再点弧始動時電圧Vcoilのピーク値も大きくなり、誘導コイル7のフェライトコアからの騒音も増大するが、本実施の形態では、PWM信号の周波数を増加させることによって、点滅調光のOFF期間Toffを短縮できるので、騒音を低減することができる。
本発明の実施の第1の形態に係る無電極放電灯点灯装置の電気的構成を示すブロック図である。 図1で示す無電極放電灯点灯装置におけるスイッチングの駆動回路の一構成例を示すブロック図である。 図1で示す無電極放電灯点灯装置の動作を説明するための波形図である。 無電極放電灯の点弧始動電圧と再点弧始動電圧および点弧始動周波数と点滅調光周波数との関係を示すグラフである。 始動制御回路の出力電圧と無負荷時の出力目標電圧との関係を示すグラフである。 前記出力目標電圧の制御の様子を示すグラフである。 本発明の実施の第2の形態に係る無電極放電灯点灯装置の動作を説明するための波形図である。 第2の形態に係る始動制御回路の出力電圧と無負荷時の出力目標電圧の立上がり時定数との関係を示すグラフである。 前記出力目標電圧の立上がり時定数の制御の様子を示すグラフである。 本発明の実施の第3の形態に係る無電極放電灯点灯装置の動作を説明するための波形図である。 本発明の実施の第4の形態に係る無電極放電灯点灯装置の電気的構成を示すブロック図である。 第4の形態に係る出力目標電圧の温度による変化を示すグラフである。 無電極放電灯の周囲温度の変化に対する点弧始動電圧および再点弧始動電圧の一般的な変化を示すグラフである。 第4の形態における始動制御回路の他の例を示す図である。 本発明の実施の第5の形態に係る無電極放電灯点灯装置の電気的構成を示すブロック図である。 第5の形態における周波数変換回路の一構成例を示すブロック図である。 前記周波数変換回路の変換特性を示すグラフである。 従来の無電極放電灯点灯装置の動作を説明するための波形図である。 図18を詳しく説明する波形図である。 無電極放電灯の端子電圧の周波数特性の一例を示すグラフである。
符号の説明
1,21,31 無電極放電灯点灯装置
2 交流電源
3 直流電源
4 インバータ回路
5 駆動回路
6,26,36 調光回路
7 誘導コイル
8 バルブ
9 無電極放電灯
11 ダイオードブリッジ
12 制御回路
13 ホロワアンプ
14 定電圧原
15,43 電圧制御発振器
16 変換回路
17,27,27a 始動制御回路
18 オペアンプ
37 周波数変換回路
41 平滑回路
42 電圧レベル変換回路
C0 平滑用コンデンサ
C21,Cp,Cs コンデンサ
D0,D11 ダイオード
L0,Ls インダクタ
Q0,Q1,Q2 FET
R11〜R13,R21〜R24 抵抗
Rth1,Rth2 感温抵抗
SW21 スイッチ

Claims (5)

  1. 直流電源からの直流電圧を、スイッチング素子を含む電力変換回路が高周波の交番電圧に変換して無電極放電灯の誘導コイルに与え、前記誘導コイルに近接配置されたバルブを点灯させるとともに、調光回路が、前記電力変換回路のスイッチング周波数を周期的に該電力変換回路における共振回路の無負荷共振周波数からずらすことで前記高周波の交番電圧の可変を行い、前記バルブを点滅させることで、デューティ可変で調光を行うようにした無電極放電灯点灯装置において、
    前記調光回路に、無電極放電灯の初期点弧後において、前記無電極放電灯を再点弧する際の前記高周波電圧を、初期点弧する際の前記高周波電圧より低下させる始動制御回路を含むことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  2. 前記始動制御回路は、予め定める移行時間をかけて徐々に前記再点弧始動電圧を低減させることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。
  3. 前記始動制御回路は、再点弧始動時の前記高周波電圧の立ち上がりを緩やかにすることを特徴とする請求項1または2記載の無電極放電灯点灯装置。
  4. 前記始動制御回路は、周囲温度が高くなるほど、前記無電極放電灯を再点弧する際の前記高周波電圧をより低下させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無電極放電灯点灯装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の無電極放電灯点灯装置を備えた照明器具。
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