JP2009126868A - 潤滑油添加剤組成物及びそれを含有する潤滑油組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】基油への溶解性及び保存安定性が良好な、直鎖のモノアルキル(アルケニル)グリセリンエステルを含有した潤滑油添加剤組成物及びそれを含有する潤滑油組成物を提供することにある。
【解決手段】本発明の潤滑油添加剤組成物は、(A)直鎖のモノアルキル(アルケニル)グリセリンエステルと、(B)融点が25℃以下であり、且つ下記の一般式(2)
[R2は、炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基を表し、mは、0又は1の数を表し、nは、1又は2の数を表し、Yは、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基及び下記の一般式(3)から選択されるいずれかの基を表す。
(pは、1又は2の数を表す)]で表される化合物とを、(A)成分/(B)成分=1/9〜9/1(質量比)の割合で含有することを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】本発明の潤滑油添加剤組成物は、(A)直鎖のモノアルキル(アルケニル)グリセリンエステルと、(B)融点が25℃以下であり、且つ下記の一般式(2)
[R2は、炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基を表し、mは、0又は1の数を表し、nは、1又は2の数を表し、Yは、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基及び下記の一般式(3)から選択されるいずれかの基を表す。
(pは、1又は2の数を表す)]で表される化合物とを、(A)成分/(B)成分=1/9〜9/1(質量比)の割合で含有することを特徴とする。
【選択図】なし
Description
本発明は、基油への溶解性に優れた潤滑油添加剤組成物及びそれを含有する潤滑油組成物に関する。
エンジンオイルや金属加工油等の潤滑油には各種の添加剤が配合されている。こうした添加剤として、例えば、金属加工油には塩素系添加剤やリン系添加剤、硫黄系添加剤等が用いられ、エンジンオイル等にもリン系添加剤、硫黄系添加剤、モリブデン系添加剤等が用いられている。このような添加剤は、ダイオキシンの発生源となったり、人体に対して危険性があったり、環境に対して悪影響を及ぼしたりするなどの問題があり、危険性のない安全な添加剤への移行が検討されている。
こうした中、モノアルキル(アルケニル)グリセリンエステルが注目されている。この化合物は、摩耗調整剤や摩耗防止剤等の性能を持ち、特に、アルキル基やアルケニル基が直鎖のものは性能が良く、多くの金属系添加剤の代替品として検討されている。例えば、特許文献1には、(a)主要量の潤滑粘度の基油、および(b)堆積物生成防止に有効な範囲で少量の、少なくとも一種のグリセリンエステルと少なくとも一種の非グリセリンポリオールエステルとをエステル交換することにより製造された反応生成物を含有する潤滑油組成物(請求項1);グリセリンエステルが混合グリセリン脂肪酸エステルである請求項1に記載の潤滑油組成物(請求項2);グリセリンエステルがC4〜約C75のグリセリン脂肪酸エステルである請求項1に記載の潤滑油組成物(請求項3);グリセリンエステルが植物油である請求項1に記載の潤滑油組成物(請求項4);植物油が、トウモロコシ油、ナタネ油、大豆油およびヒマワリ油からなる群より選ばれる請求項4に記載の潤滑油組成物(請求項5);ナタネ油がカノーラ油である請求項5に記載の潤滑油組成物(請求項6)が開示されている。
また、特許文献2には、一般式(1)
[式中、R1は炭素数12〜20のアルキル基を表す。]で表されるアルカン−1,2−ジオール、一般式(2)
[式中、R2は炭素数14〜20のアルキル基を表す。]で表されるグリセリンモノアルキルエーテル、一般式(3)
[式中、R3は炭素数12〜18のアルキル基を表す。]で表されるグリセリンモノアルキレートからなる群から選択される1種又は2種以上の有機系摩擦低減剤と、全塩基価が60以上の塩基性又は過塩基性金属清浄剤とを、予め混合して濃厚物とし、該濃厚物を、粘度指数80〜150の基油に希釈溶解してなる潤滑油組成物(請求項1)が開示されている。
しかしながら、直鎖のモノアルキル(アルケニル)グリセリンエステルは基油への溶解性が悪く、基油中に一旦溶解しても保存中に析出する等の問題を生じるため、多くの量を配合することができなかった。また、塩基性金属清浄剤は多量の金属を含有しており、完全な金属フリーの潤滑油添加剤組成物を作ることは困難であった。
従って、本発明の目的は、基油への溶解性及び保存安定性が良好な、直鎖のモノアルキル(アルケニル)グリセリンエステルを含有した潤滑油添加剤組成物及びそれを含有する潤滑油組成物を提供することにある。
本発明者らは、上述の課題を解決するために鋭意検討した結果、基油に直鎖モノアルキル(アルケニル)グリセリンエステルを安定的に溶解させることができる潤滑油添加剤組成物を見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、(A)成分として、下記の一般式(1)
(R1は、炭素数11〜17の直鎖脂肪族炭化水素基を表す)
で表される化合物と、
(B)成分として、融点が25℃以下であり、且つ下記の一般式(2)
[R2は、炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基を表し、mは、0又は1の数を表し、nは、1又は2の数を表し、Yは、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基及び下記の一般式(3)から選択されるいずれかの基を表す。
(pは、1又は2の数を表す)]
で表される化合物とを、(A)成分/(B)成分=1/9〜9/1(質量比)の割合で含有することを特徴とする潤滑油添加剤組成物にある。
即ち、本発明は、(A)成分として、下記の一般式(1)
で表される化合物と、
(B)成分として、融点が25℃以下であり、且つ下記の一般式(2)
で表される化合物とを、(A)成分/(B)成分=1/9〜9/1(質量比)の割合で含有することを特徴とする潤滑油添加剤組成物にある。
本発明の効果は、基油への溶解性及び保存安定性が良好である、直鎖モノアルキル(アルケニル)グリセリンエステルを含有する潤滑油添加剤組成物及びそれを含有する潤滑油組成物を提供したことにある。
一般式(1)において、R1は、炭素数11〜17の直鎖脂肪族炭素水素基であり、例えば、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基等のアルキル基;ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基等のアルケニル基等が挙げられる。これらの中でも、潤滑性が良好なことから炭素数15〜17の直鎖脂肪族炭化水素基が好ましく、ペンタデシル基、ペンタデセニル基がより好ましく、ヘプタデセニル基が更に好ましい。なお、R1がヘプタデセニル基の場合はR1COOHで表される脂肪酸はオレイン酸である。ここで、R1の炭素数が11未満であると、潤滑性に劣り、R1の炭素数が17を超えると、基油への溶解性が急激に悪化するために好ましくない。
一般式(1)の化合物は、公知の製造方法のいずれをも用いて製造することができるが、安価に製造できることから、R1COOHで表される脂肪酸とグリセリンとのエステル化反応により製造する方法や、油脂のエステル交換反応により製造することが好ましい。これらの反応により得られた化合物は、一般式(1)のモノエステルの他に、副生成物としてジエステルとトリエステルを含む場合があるが、これらの副生成物は蒸留等で取り除き、モノエステルの含量を80質量%以上にすることが好ましく、90質量%以上にすることがより好ましい。モノエステルを100質量%にすることが更に好ましいが、副生成物を完全に除去するには時間と労力が掛かり、実用的であるとは言えないために、モノエステルの含量を90〜99質量%に精製することが最も好ましい。
本発明の潤滑油添加剤組成物に配合される(B)成分は、下記の一般式(2)で表される化合物である:
[R2は、炭素数8〜24の脂肪族炭化水素基を表し、mは、0又は1の数を表し、nは、1又は2の数を表し、Yは、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基及び下記の一般式(3)で表される基から選択されるいずれかの基を表す:
(pは、1又は2の数を表す)]
一般式(2)のR2は、炭素数8〜24、好ましくは8〜18の脂肪族炭化水素基であり、例えば、オクチル基、2−エチルヘキシル基、2級オクチル基、ノニル基、2級ノニル基、デシル基、2級デシル基、ウンデシル基、2級ウンデシル基、ドデシル基、2級ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、2級トリデシル基、テトラデシル基、2級テトラデシル基、ヘキサデシル基、2級ヘキサデシル基、ステアリル基等のアルキル基;オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニル基、ペンタデセニル基、ヘキサデセニル基、ヘプタデセニル基、オクタデセニル基(オレイル基)等のアルケニル基が挙げられる。また、R2はこれらの基の混合物であってもよい。これらの基の中でも、(B)成分が液状になりやすいことから、炭素数8〜12のアルキル基や炭素数8〜18のアルケニル基が好ましい。
一般式(2)において、nの値は、1又は2の数であるが、(A)成分を可溶化する能力が高いことからnの値は1であることが好ましい。nの値が2を超えると、(A)成分を可溶化する能力が劣るので好ましくない。また、mの値は、0又は1の数である。mが0の時はアルカノールアミン化合物となり、mが1の時はアルカノールアミド化合物となる。
一般式(2)のYは、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基及び上記一般式(3)で表される基から選択されるいずれかの基を表す。炭素数1〜3のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、直鎖プロピル基、分岐プロピル基等が挙げられる。これらの中でも、(A)成分を可溶化する能力が高いことから、メチル基、エチル基が好ましく、メチルがより好ましい。
上記一般式(3)において、pの値は、1又は2の数である。(A)成分を可溶化する能力が高いことからpの値は1が好ましい。pの値が2を超えると、(A)成分を可溶化する能力が劣るために好ましくない。
また、上記一般式(2)で表される(B)成分は、融点が25℃以下でなければならない。25℃を超える温度で固体であると、(A)成分を可溶化する能力に劣り、基油に溶解した後の経時安定性はほとんど改良されない。(B)成分が液体であるか、否かは、一般式(2)のR2及びYの種類並びに、n及びmの値により決定されるが、これらの中でもR2による影響が大きく、上記した通り、R2は炭素数8〜12のアルキル基や炭素数8〜18のアルケニル基であることが好ましい。また、(A)成分を可溶化する能力が特に優れていることから、mが0、nが1及びYが一般式(3)で、pが1の化合物が好ましく、(A)成分を可溶化する能力に加え、(A)成分との相乗効果で潤滑性が良好になることから、mが1、nが1及びYがアルキル基の化合物が好ましい。
一般式(2)の具体的な化合物としては、例えばmが0である、N−メチル−オクチルエタノールアミン、N−メチル−デシルエタノールアミン、N−メチル−ドデシルエタノールアミン、N−メチル−オレイルエタノールアミン、N−メチル−ヤシエタノールアミン、N−メチル−パームエタノールアミン、N−メチル−パームエタノールアミン、N−メチル−牛脂エタノールアミン、オクチルジエタノールアミン、デシルジエタノールアミン、ドデシルジエタノールアミン、オレイルジエタノールアミン、ヤシジエタノールアミン、パームジエタノールアミン、ナタネジエタノールアミン、牛脂ジエタノールアミン等のアミン類;mが1である、N−メチル−オクチルエタノールアミド、N−メチル−デシルエタノールアミド、N−メチル−ドデシルエタノールアミド、N−メチル−オレイルエタノールアミド、N−メチル−ヤシエタノールアミド、N−メチル−パームエタノールアミド、N−メチル−ナタネエタノールアミド、N−メチル−牛脂エタノールアミド、オクチルジエタノールアミド、デシルジエタノールアミド、ドデシルジエタノールアミド、オレイルジエタノールアミド、ヤシジエタノールアミド、パームジエタノールアミド、ナタネジエタノールアミド、牛脂ジエタノールアミド等のアミド類が挙げられる。これらの化合物の中でも、mが0である、オクチルジエタノールアミン、デシルジエタノールアミン、ドデシルジエタノールアミン、オレイルジエタノールアミン、ヤシジエタノールアミン、パームジエタノールアミン、ナタネエタノールアミン、牛脂ジエタノールアミン等のジエタノールアミン類;mが1である、N−メチル−オクチルジエタノールアミド、N−メチル−デシルジエタノールアミド、N−メチル−ドデシルエタノールアミド、N−メチル−オレイルジエタノールアミド、N−メチル−ヤシエタノールアミド、N−メチル−パームエタノールアミド、N−メチル−ナタネエタノールアミド、N−メチル−牛脂エタノールアミド等のアミド類が好ましい。
ここで、(A)成分のグリセリンエステルの溶解性について説明する。(A)成分のグリセリンエステルは潤滑油添加剤として一般的に使用されているものであり、例えば、モノオレイルグリセリンエステル等が良く使用されている。しかし、こうしたグリセリンエステル類は、一般的な鉱油等の基油に多量に溶解させることが困難であり、例えば、上記のモノオレイルグリセリンエステルの一般的な鉱油への溶解度は0.1質量%程度である。鉱油を加熱すれば、それ以上溶解させることもできるが、常温で放置すると沈殿したり析出したりしてしまう。そこで金属清浄剤等を使用して溶解させているのが現状であるが、それでも低温での経時安定性を考慮すると、0.3質量%程度の溶解度が限界である。本発明の潤滑油添加剤組成物は、例えば、(A)成分がモノオレイルグリセリンエステルの場合であると、モノオレイルグリセリンエステル量として3質量%程度の高濃度で鉱油中に安定的に溶解させることができる。潤滑油添加剤としての効果は、5質量%程度の濃度までは添加量に比例して上がるため、(A)成分を高濃度で溶解できる意味は、潤滑油の性能上非常に大きい。
本発明の潤滑油添加剤組成物は、(A)成分と(B)成分からなるが、配合比は(A)/(B)=1/9〜9/1(質量比)の割合であり、(A)/(B)=2/8〜8/2(質量比)が好ましく、(A)/(B)=4/6〜6/4(質量比)がより好ましい。(B)成分が少なすぎると、(A)成分を基油に可溶化できない場合があり、(B)成分が多すぎると、(A)成分を一定の量配合すると、同時に(B)成分が大量に配合されてしまうため、潤滑性能に悪影響を及ぼしてしまう場合があるために好ましくない。
本発明の潤滑油組成物は、本発明の潤滑油添加剤組成物を基油に添加したものであるが、基油に(A)成分及び(B)成分を別々に添加したものであってもよい。本発明の潤滑油組成物に使用できる基油は特に制約されるものではなく、従来から潤滑基油として使用されている一般的な基油、例えば、鉱油、合成油及びこれらの混合物を用いることができる。より具体的には、ポリ−α−オレフィン、エチレン−α−オレフィン共重合体、ポリブデン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ポリアルキレングリコール、ポリフェニルエーテル、アルキル置換ジフェニルエーテル、ポリオールエステル、二塩基酸エステル、炭酸エステル、シリコーン油、フッ素化油、GTL(Gas to Liquids)等の合成油、パラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油あるいはこれらを精製した精製鉱油類等を用いることができる。これらの基油はそれぞれ単独で用いてもよく、混合物で用いてもよい。これらの潤滑基油の中でも、粘度指数が100以上の基油を使用するのが好ましく、粘度指数が100以上のポリ−α−オレフィン、GTL、精製鉱油の使用がより好ましい。
本発明の潤滑油添加剤組成物の基油への添加量としては、(A)成分が潤滑油組成物全体に対して0.1〜7質量%、好ましくは0.3〜5質量%になるように添加すればよい。0.1質量%未満では(A)成分の効果が十分に発揮されず、7質量%を超えると分離や析出等の問題が生じる場合があるために好ましくない。
更に、本発明の潤滑油組成物は、公知の潤滑油添加剤の添加を拒むものではなく、使用目的に応じて、酸化防止剤、摩擦低減剤、極圧剤、油性向上剤、清浄剤、分散剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、防錆剤、腐食防止剤及び消泡剤などからなる群から選択される1種又は2種以上の潤滑油添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で添加することもできる。
酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−ターシャリブチルフェノール(以下、「ターシャリブチル」を「t−ブチル」と略記する。)、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−t−ブチル−4−エチルフェノール、2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ノニルフェノール)、2,2’−イソブチリデンビス(4,6−ジメチルフェノール)、2,6−ビス(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、3−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸オクチル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸ステアリル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸オレイル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸ドデシル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸デシル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸オクチル、テトラキス{3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオニルオキシメチル}メタン、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸グリセリンモノエステル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸とグリセリンモノオレイルエーテルとのエステル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸ブチレングリコールジエステル、3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸チオジグリコールジエステル、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチル−α−ジメチルアミノ−p−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4−(N,N’−ジメチルアミノメチルフェノール)、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)サルファイド、トリス{(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル−オキシエチル}イソシアヌレート、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、ビス{2−メチル−4−(3−n−アルキルチオプロピオニルオキシ)−5−t−ブチルフェニル}サルファイド、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、テトラフタロイル−ジ(2,6−ジメチル−4−t−ブチル−3−ヒドロキシベンジルサルファイド)、6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−2,4−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン、2,2−チオ−{ジエチル−ビス−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)}プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシナミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル−リン酸ジエステル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルベンジル)サルファイド、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス{3,3’−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド}グリコールエステル等のフェノール系酸化防止剤;1−ナフチルアミン、フェニル−1−ナフチルアミン、p−オクチルフェニル−1−ナフチルアミン、p−ノニルフェニル−1−ナフチルアミン、p−ドデシルフェニル−1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミン等のナフチルアミン系酸化防止剤;N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジイソブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−1,3−ジメチルブチル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、ジオクチル−p−フェニレンジアミン、フェニルヘキシル−p−フェニレンジアミン、フェニルオクチル−p−フェニレンジアミン等のフェニレンジアミン系酸化防止剤;ジピリジルアミン、ジフェニルアミン、p,p’−ジ−n−ブチルジフェニルアミン、p,p’−ジ−t−ブチルジフェニルアミン、p,p’−ジ−t−ペンチルジフェニルアミン、p,p’−ジオクチルジフェニルアミン、p,p’−ジノニルジフェニルアミン、p,p’−ジデシルジフェニルアミン、p,p’−ジドデシルジフェニルアミン、p,p’−ジスチリルジフェニルアミン、p,p’−ジメトキシジフェニルアミン、4,4’−ビス(4−α,α−ジメチルベンゾイル)ジフェニルアミン、p−イソプロポキシジフェニルアミン、ジピリジルアミン等のジフェニルアミン系酸化防止剤;フェノチアジン、N−メチルフェノチアジン、N−エチルフェノチアジン、3,7−ジオクチルフェノチアジン、フェノチアジンカルボン酸エステル、フェノセレナジン等のフェノチアジン系酸化防止剤;亜鉛ジチオホスフェートが挙げられる。これらの酸化防止剤の好ましい配合量は、基油に対して0.01〜5質量%、より好ましくは0.05〜4質量%である。
摩擦低減剤としては、例えば、硫化オキシモリブデンジチオカルバメート、硫化オキシモリブデンジチオフォスフェート等の有機モリブデン化合物が挙げられる。これら摩擦低減剤の好ましい配合量は、基油に対してモリブデン含量で30〜2000質量ppm、より好ましくは50〜1000質量ppmである。ただし、リン原子を含有している硫化オキシモリブデンジチオフォスフェートより、硫化オキシモリブデンジチオカルバメートの使用が好ましく、炭素数8〜13のアルキル基を持つ硫化オキシモリブデンジチオカルバメートの使用がより好ましい。
極圧剤としては、例えば、硫化油脂、オレフィンポリスルフィド、ジベンジルスルフィド等の硫黄系添加剤;モノオクチルフォスフェート、トリブチルフォスフェート、トリフェニルフォスファイト、トリブチルフォスファイト、チオリン酸エステル等のリン系化合物;チオリン酸金属塩、チオカルバミン酸金属塩、酸性リン酸エステル金属塩等の有機金属化合物などが挙げられる。これら極圧剤の好ましい配合量は、基油に対して0.01〜2質量%、より好ましくは0.05〜1質量%である。
油性向上剤としては、例えば、オレイルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;オレイン酸、ステアリン酸等の脂肪酸類;ラウリルアミド、オレイルアミド、ステアリルアミド等のアミド類;ラウリルアミン、オレイルアミン、ステアリルアミン等のアミン類;ラウリルグリセリンエーテル、オレイルグリセリンエーテル等のエーテル類が挙げられる。これらの油性向上剤の好ましい配合量は、基油に対して0.1〜5質量%、より好ましくは0.2〜3質量%である。
清浄剤としては、例えば、カルシウム、マグネシウム、バリウムなどのスルフォネート、フェネート、サリシレート、フォスフェート及びこれらの過塩基性塩が挙げられる。これらの中でも過塩基性塩が好ましく、過塩基性塩の中でもTBN(トータルベーシックナンバー)が30〜500mgKOH/gのものがより好ましい。更に、リン及び硫黄原子のないサリシレート系の清浄剤が好ましい。これらの清浄剤の好ましい配合量は、基油に対して0.5〜10質量%、より好ましくは1〜8質量%である。
分散剤としては、例えば、重量平均分子量約500〜3000のアルキル基またはアルケニル基が付加されたコハク酸イミド、コハク酸エステル、ベンジルアミン又はこれらのホウ素変性物等が挙げられる。これらの分散剤の好ましい配合量は、基油に対して0.5〜10質量%、より好ましくは1〜8質量%である。
粘度指数向上剤としては、例えば、ポリ(C1〜C18)アルキルメタクリレート、(C1〜C18)アルキルアクリレート/(C1〜C18)アルキルメタクリレート共重合体、ジエチルアミノエチルメタクリレート/(C1〜C18)アルキルメタクリレート共重合体、エチレン/(C1〜C18)アルキルメタクリレート共重合体、ポリイソブチレン、ポリアルキルスチレン、エチレン/プロピレン共重合体、スチレン/マレイン酸エステル共重合体、スチレン/イソプレン水素化共重合体等が挙げられる。あるいは、分散性能を付与した分散型もしくは多機能型粘度指数向上剤を用いてもよい。重量平均分子量は10,000〜1,500,000程度である。これらの粘度指数向上剤の好ましい配合量は、基油に対して0.1〜20質量%、より好ましくは0.3〜15質量%である。
流動点降下剤としては、例えば、ポリアルキルメタクリレート、ポリアルキルアクリレート、ポリアルキルスチレン、ポリビニルアセテート等が挙げられ、重量平均分子量は1000〜100,000である。これらの流動点降下剤の好ましい配合量は、基油に対して0.005〜3質量%、より好ましくは0.01〜2質量%である。
防錆剤としては、例えば、亜硝酸ナトリウム、酸化パラフィンワックスカルシウム塩、酸化パラフィンワックスマグネシウム塩、牛脂脂肪酸アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアミン塩、アルケニルコハク酸又はアルケニルコハク酸ハーフエステル(アルケニル基の分子量は100〜300程度)、ソルビタンモノエステル、ノニルフェノールエトキシレート、ラノリン脂肪酸カルシウム塩等が挙げられる。これらの防錆剤の好ましい配合量は、基油に対して0.01〜3質量%、より好ましくは0.02〜2質量%である。
腐食防止剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、テトラアルキルチウラムジサルファイド等が挙げられる。これら腐食防止剤の好ましい配合量は、基油に対して0.01〜3質量%、より好ましくは0.02〜2質量%である。
消泡剤としては、例えば、ポリジメチルシリコーン、トリフルオロプロピルメチルシリコーン、コロイダルシリカ、ポリアルキルアクリレート、ポリアルキルメタクリレート、アルコールエトキシ/プロポキシレート、脂肪酸エトキシ/プロポキシレート、ソルビタン部分脂肪酸エステル等が挙げられる。これらの消泡剤の好ましい配合量は、基油に対して0.001〜0.1質量%、より好ましくは0.001〜0.01質量%である。
以下、本発明を実施例により、具体的に説明する。尚、以下の実施例等において、「%」及び「ppm」は特に記載が無い限り質量基準である。試験には以下の化合物を使用した。
<(A)成分>
(A)−1:モノオレイルグリセリンエステル[一般式(1)のR1:炭素数17のヘプ タデセニル基、モノエステル含量=95質量%]
(A)−2:モノドデシルグリセリンエステル[一般式(1)のR1:炭素数11のウン デシル基、モノエステル含量=95質量%]
<(A)成分>
(A)−1:モノオレイルグリセリンエステル[一般式(1)のR1:炭素数17のヘプ タデセニル基、モノエステル含量=95質量%]
(A)−2:モノドデシルグリセリンエステル[一般式(1)のR1:炭素数11のウン デシル基、モノエステル含量=95質量%]
<(B)成分>
(B)−1:N−メチル−ドデシルエタノールアミン[一般式(2)において、R2=ド デシル基、m=0、Y=メチル基、n=1、融点=−16℃]
(B)−2:N−プロピル−ドデシルエタノールアミン[一般式(2)において、R2= ドデシル基、m=0、Y=プロピル基、n=1、融点=−8℃]
(B)−3:ドデシルジエタノールアミン[一般式(2)において、R2=ドデシル基、 m=0、Y=ヒドロキシエチル基、n=1、融点=−3℃]
(B)−4:オレイルジエタノールアミン[一般式(2)において、R2=オレイル基、 m=0、Y=ヒドロキシエチル基、n=1、融点=24℃]
(B)−5:オレイルジ(エトキシエタノール)アミン[一般式(2)において、R2= オレイル基、m=0、Y=一般式(3)でp=2、n=2、融点=15℃]
(B)−6:N−メチル−ドデシルエタノールアミド[一般式(2)において、R2=ウ ンデシル基、m=1、Y=メチル基、n=1、融点=−10℃]
(B)−7:N−メチル−オレイルエタノールアミド[一般式(2)において、R2=ヘ プタデセニル基、m=1、Y=メチル基、n=1、融点=−4℃]
(B)−8:ドデシルジエタノールアミド[一般式(2)において、R2=ウンデシル基 、m=1、Y=ヒドロキシエチル基、n=1、融点=20℃]
(B)−9:N−メチル−ドデシル(エトキシエタノール)アミド[一般式(2)におい て、R2=ウンデシル基、m=1、Y=メチル基、n=2、融点=−10℃ ]
(B)−1:N−メチル−ドデシルエタノールアミン[一般式(2)において、R2=ド デシル基、m=0、Y=メチル基、n=1、融点=−16℃]
(B)−2:N−プロピル−ドデシルエタノールアミン[一般式(2)において、R2= ドデシル基、m=0、Y=プロピル基、n=1、融点=−8℃]
(B)−3:ドデシルジエタノールアミン[一般式(2)において、R2=ドデシル基、 m=0、Y=ヒドロキシエチル基、n=1、融点=−3℃]
(B)−4:オレイルジエタノールアミン[一般式(2)において、R2=オレイル基、 m=0、Y=ヒドロキシエチル基、n=1、融点=24℃]
(B)−5:オレイルジ(エトキシエタノール)アミン[一般式(2)において、R2= オレイル基、m=0、Y=一般式(3)でp=2、n=2、融点=15℃]
(B)−6:N−メチル−ドデシルエタノールアミド[一般式(2)において、R2=ウ ンデシル基、m=1、Y=メチル基、n=1、融点=−10℃]
(B)−7:N−メチル−オレイルエタノールアミド[一般式(2)において、R2=ヘ プタデセニル基、m=1、Y=メチル基、n=1、融点=−4℃]
(B)−8:ドデシルジエタノールアミド[一般式(2)において、R2=ウンデシル基 、m=1、Y=ヒドロキシエチル基、n=1、融点=20℃]
(B)−9:N−メチル−ドデシル(エトキシエタノール)アミド[一般式(2)におい て、R2=ウンデシル基、m=1、Y=メチル基、n=2、融点=−10℃ ]
(C)−1:オレイルアミン
(C)−2:エチレングリコールモノオレイルエーテル
(C)−3:ミリスチルジエタノールアミン[一般式(2)において、R2=ミリスチル 基、m=0、Y=ヒドロキシエチル基、n=1、融点=33℃(比較品)]
(C)−4:オレイルジ(エトキシエトキシ)エタノールアミド[R2=オレイル基、m =1、Y=一般式(3)でp=3、n=3、融点=15℃(比較品)]
(C)−2:エチレングリコールモノオレイルエーテル
(C)−3:ミリスチルジエタノールアミン[一般式(2)において、R2=ミリスチル 基、m=0、Y=ヒドロキシエチル基、n=1、融点=33℃(比較品)]
(C)−4:オレイルジ(エトキシエトキシ)エタノールアミド[R2=オレイル基、m =1、Y=一般式(3)でp=3、n=3、融点=15℃(比較品)]
実施例1:溶解性試験
上記の(A)成分、(B)成分及び(C)成分を表1に示した割合で混合し、試験に使用する潤滑油添加剤組成物を作成した。これらの潤滑油添加剤組成物をポリ−α−オレフィン(100℃の動粘度=4mm2/秒、粘度指数=127)に添加し、溶解性試験を行った。即ち、各化合物を添加したサンプルを3つ作成し、それらを80℃で1時間撹拌して潤滑油添加剤組成物を完全に溶解させた。60℃、25℃及び5℃の恒温槽内に2週間静置した後、目視にて沈殿の有無や濁りを確認した。完全に溶解していたものは◎、わずかに濁ったものは○、濁りは強いが均一な溶液のものは△、沈殿が生じたものについては×で示す。結果を表2に示す。
上記の(A)成分、(B)成分及び(C)成分を表1に示した割合で混合し、試験に使用する潤滑油添加剤組成物を作成した。これらの潤滑油添加剤組成物をポリ−α−オレフィン(100℃の動粘度=4mm2/秒、粘度指数=127)に添加し、溶解性試験を行った。即ち、各化合物を添加したサンプルを3つ作成し、それらを80℃で1時間撹拌して潤滑油添加剤組成物を完全に溶解させた。60℃、25℃及び5℃の恒温槽内に2週間静置した後、目視にて沈殿の有無や濁りを確認した。完全に溶解していたものは◎、わずかに濁ったものは○、濁りは強いが均一な溶液のものは△、沈殿が生じたものについては×で示す。結果を表2に示す。
実施例2:潤滑性試験
表1に記載する配合を有する潤滑油添加剤組成物をポリ−α−オレフィン(100℃の動粘度=4mm2/秒、粘度指数=127)に添加して試験を実施した。試験は、SRV試験機を用いて以下の摩擦係数を測定した。摩擦係数が低いほど良好な潤滑性であることを示す。結果を表2に併記する。
上部試験片:円柱状試験片(φ15×22mm、材質SUJ−2)
下部試験片:円盤状試験片(φ24×6.85mm、材質SUJ−2)
荷重:400N
振幅:1.5mm
サイクル:50Hz
測定温度:60℃
測定時間:15分
表1に記載する配合を有する潤滑油添加剤組成物をポリ−α−オレフィン(100℃の動粘度=4mm2/秒、粘度指数=127)に添加して試験を実施した。試験は、SRV試験機を用いて以下の摩擦係数を測定した。摩擦係数が低いほど良好な潤滑性であることを示す。結果を表2に併記する。
上部試験片:円柱状試験片(φ15×22mm、材質SUJ−2)
下部試験片:円盤状試験片(φ24×6.85mm、材質SUJ−2)
荷重:400N
振幅:1.5mm
サイクル:50Hz
測定温度:60℃
測定時間:15分
以上の結果より、(A)成分に(B)成分を添加すると、(A)成分単独の時と比較して大幅に溶解度が向上する。これらの(B)成分の中でも、(B)−3及び(B)−4等のジエタノールアミン化合物で溶解度を向上させる効果が大きいことがわかる。また、潤滑性に関しては、(A)成分の添加量が同等である場合、ほほ同等となるが、(B)−6及び(B)−7等のN−メチルエタノールアミド系の化合物を添加すると、溶解度と共に潤滑性も向上していることがわかる。
本発明の潤滑油組成物は、潤滑の用途であればいずれにも使用することができ、例えば、エンジン油、ギヤー油、タービン油、作動油、難燃性作動液、冷凍機油、コンプレッサー油、真空ポンプ油、軸受油、絶縁油、慴動面油、ロックドリル油、金属加工油、塑性加工油、熱処理油、グリース等の潤滑油に使用することができる。これらの中でも、エンジン油やタービン油で好適に使用することができる。
Claims (8)
- (A)成分がモノオレイルグリセリンエステルである、請求項1記載の潤滑油添加剤組成物。
- (A)成分がモノオレイルグリセリンエステルである、請求項3記載の潤滑油組成物。
- (A)成分の含有量が0.1〜7質量%の範囲内である、請求項3又は4記載の潤滑油組成物。
- 更に、酸化防止剤、摩擦低減剤、極圧剤、油性向上剤、清浄剤、分散剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、防錆剤、腐食防止剤及び消泡剤からなる群から選択された1種または2種以上の潤滑油添加剤を含有する、請求項3ないし5のいずれか1項記載の潤滑油組成物。
- 請求項1に記載の一般式(2)で表される化合物からなることを特徴とするモノグリセリンエステル用可溶化剤。
- 請求項1又は2に記載の(A)成分と(B)成分を混合することを特徴とする(A)成分の可溶化方法。
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