JP2009126699A - 用紙供給装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

用紙供給装置及びこれを搭載した画像形成装置 Download PDF

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昌巳 淵
Hiroto Konishi
弘人 小西
Koyo Ito
幸洋 伊藤
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Abstract

【課題】用紙幅合わせの真の微調整を行える用紙供給装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供する。
【解決手段】底面(39)に用紙を載置する給紙部(4)と、底面に対して摺動自在に支持されており、用紙の側端部分に当接する用紙の幅合わせ部材とを具備し、幅合わせ部材は、用紙の側端部分に当接可能な第1カーソル(42)と、第1カーソルの摺動動作に連動し、用紙の側端部分に当接可能な第2カーソル(40)と、第1カーソルに対して第2カーソルを微少に滑動させるべく、雌ねじ(49)が刻設された調整ストッパ(43)と、その外周面に雄ねじ(51)が刻設されており、その回転によって雌ねじに螺合する回転軸(50)とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリ等に用いられる用紙供給装置及びこれを搭載した画像形成装置に関するものである。
この種の用紙供給装置では用紙の幅合わせが行われている。詳しくは、用紙カセットの底面には一対の幅合わせ部材が配置されており、このうち一方の幅合わせ部材にはストッパが設けられている。そして、このストッパを摘みながら当該幅合わせ部材を底面に対して摺動させると、他の幅合わせ部材も同時に摺動し、これら各幅合わせ部材が用紙の側端部分にそれぞれ当接する。これにより、カセット内における用紙の位置が決定する。
ここで、このカセット内には新たな用紙を補充することができるが、同じサイズの用紙をカセットに補充した場合であっても、前回補充した用紙束の幅と今回補充した用紙束の幅とが異なることがある。各用紙束が常に同じ位置で裁断されているとは限らないからである。そのため、用紙の幅合わせの微調整が必要になる(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−25030号公報
ところで、上記従来の技術の各幅合わせ部材には、これら一対の幅合わせ部材を摺動させるためのラック及びピニオンの他、凹凸部材もそれぞれ有しており、凹凸部材と凹凸部材とを噛合させることにより、用紙の幅合わせの微調整を行っている。
しかしながら、この構成では、凹凸部材同士の既定のピッチのみで調整され、当該ピッチとは異なる位置での調整は困難であるとの問題が生ずる。
また、これら凹凸部材同士の噛合では、カセットに何等かの衝撃が加わったときには噛合が容易に解かれてしまうとの問題もある。この問題は、凹凸部材同士の噛合を達成すべく、バックラッシュを設けた場合により一層顕著になる。
このように、上記従来の技術では、用紙幅合わせの真の微調整を行う点については依然として課題が残されている。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、用紙幅合わせの真の微調整を行える用紙供給装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、底面に用紙を載置する給紙部と、底面に対して摺動自在に支持されており、用紙の側端部分に当接する用紙の幅合わせ部材とを具備し、幅合わせ部材は、用紙の側端部分に当接可能な第1カーソルと、第1カーソルの摺動動作に連動し、用紙の側端部分に当接可能な第2カーソルと、第1カーソルに対して第2カーソルを微少に滑動させるべく、雌ねじが刻設された微調整手段と、その外周面に雄ねじが刻設されており、その回転によって雌ねじに螺合する回転軸とを備える。
第1の発明によれば、用紙供給装置は、給紙部の底面に対して摺動自在に支持され、用紙の側端部分に当接する用紙の幅合わせ部材を具備している。この幅合わせ部材は、用紙の側端部分に当接可能に構成された第1カーソル及び第2カーソルを備え、この第2カーソルは第1カーソルの摺動動作に連動する。
ここで、この第2カーソルは、微調整手段によって、凹凸部材同士の噛合ではなく、この第1カーソルに対して微少に滑動する。詳しくは、幅合わせ部材は回転軸を有しており、この回転軸の外周面には、微調整手段に刻設された雌ねじに螺合する雄ねじが刻設され、回転軸が回転すると、微調整手段は雄ねじに沿って移動し、第2カーソルの位置について無段階の微調整が可能になる。
このように、既定のピッチで調整する従来の構成よりも細やかな幅合わせ調整が可能になるし、また、上述した凹凸部材の如くの噛合の解除も生じないので、確実な幅合わせを行える。この結果、用紙幅合わせの真の微調整が達成される。
第2の発明は、第1の発明の構成において、微調整手段は、第2カーソルに連動可能に構成されており、その内側面に雌ねじが刻設されたカーソル連動部であることを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、微調整手段が第2カーソルに連動可能に構成されている。そして、この微調整手段は、その内側面に雌ねじが刻設されたカーソル連動部であるので、回転軸が回転すると、カーソル連動部は雄ねじに沿って移動し、第2カーソルを無段階の微調整状態で移動させることができる。
第3の発明は、第1の発明の構成において、微調整手段は、その内側面に、用紙のサイズ変更に応じた第2カーソルの位置を決定する凹凸溝を有する一方、その外側面に、雌ねじが刻設されたカーソル位置決定部であることを特徴とする。
第3の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、微調整手段は、その内側面に、用紙のサイズ変更に応じた第2カーソルの位置を決定する凹凸溝を有しており、第2カーソルの大まかな位置が決定可能になる。そして、この微調整手段は、その外側面に、雌ねじが刻設されたカーソル位置決定部であることから、回転軸が回転すると、カーソル位置決定部は雄ねじに沿って移動する。よって、この場合にも第2カーソルを無段階の微調整状態で移動させることができる。
第4の発明は、第3の発明の構成において、第2カーソルに対して第1カーソルを微少に滑動させるべく、雌ねじが刻設された他の微調整手段を有する一方、回転軸は、第1カーソルを第2カーソルの移動方向とは相反方向に移動させるべく、第1カーソル側の外周面に、第2カーソル側の外周面とは逆方向の雄ねじが刻設されており、他の微調整手段は、第1カーソルに連動可能に構成されており、その内側面に雌ねじが刻設された他のカーソル連動部であることを特徴とする。
第4の発明によれば、第3の発明の作用に加えてさらに、他の微調整手段が第1カーソルに連動可能に構成されている。そして、当該他の微調整手段は、その内側面に雌ねじが刻設された他のカーソル連動部である。一方、回転軸は、第1カーソル側の外周面に、第2カーソル側の外周面とは逆方向の雄ねじが刻設されており、第1カーソルは第2カーソルの移動方向とは相反方向に移動可能に構成されている。よって、回転軸が回転すると、他のカーソル連動部は雄ねじに沿って移動し、第1カーソルも無段階の微調整状態で移動させることができる。
第5の発明は、第4の発明の構成において、他のカーソル連動部は、底面に対して抜き差し可能に構成されており、回転軸に螺合して第1カーソルを微少移動させることを特徴とする。
第5の発明によれば、第4の発明の作用に加えてさらに、上述した他のカーソル連動部は、底面に対して抜き差し可能に構成されている。そして、微調整の必要な調整時には、回転軸に螺合して第1カーソルを微少移動させるので、簡易な構成で適切な幅合わせを行うことができる。
第6の発明は、第1から第5の発明の用紙供給装置を搭載した画像形成装置であることを特徴とする。
第6の発明によれば、第1から第5の発明の作用に加えてさらに、用紙が常に一定の位置で画像形成装置に給紙されるので、用紙やトナー等の無駄が抑制される。
本発明によれば、簡単な構成で、用紙幅合わせの微調整を確実に行える用紙供給装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、画像形成装置の一例である複合機1が右前上方から示されており、操作者に相対する複合機1の正面と、この複合機1の右側面とが見えている。この複合機1は胴内排紙型の装置本体2を備え、この本体2の内側には排紙トレイ15が形成されている。
本体2の上側には原稿送り装置8が搭載されており、複合機1を複写機やファクシミリ、ネットワークスキャナとして利用するときには、この送り装置8から原稿を搬送し、その画像面は光学式の画像読取部9にて光学的に読み取られる。
画像読取部9の手前側には操作表示部20が設置されている。この操作表示部20には、ユーザの各種操作に供される複数の操作キーやスイッチが配置され、各種情報を表示する表示画面21が設けられている。
一方、本体2の下部にはフロントローディング式の用紙供給装置3が配置されている。詳しくは、この供給装置3には、本体2の高さ方向に沿って上下2段の用紙カセット(給紙部)4が備えられている。そして、各カセット4はいずれも本体2に対して着脱可能に構成される。なお、本体2の右側面には開閉式の手差しトレイ5が備えられている。
複合機1の内部は図2に示されている。なお、図中に実線で示された矢印は用紙の搬送経路及びその搬送方向を表している。
同図に示されるように、各カセット4には画像形成前の各種の用紙Pが積層状態で収容され、この用紙はカセット4から1枚ずつ分離され、左方向に向けて送出される。
供給装置3の左方には用紙搬送部6が配置され、カセット4から送出された用紙は本体2の左側面に沿って上方に向けて搬送される。また、手差しトレイ5から送出された用紙も本体2の右側から左方向に向けて搬送され、その後、上方に向けて搬送される。
この本体2の内部には、用紙搬送方向でみて下流側にレジストローラ7、画像形成部10及び転写部11が順番に配置されている。画像形成部10の右方には光学部14が備えられており、この光学部14からは画像形成部10の感光体ドラムに向けてレーザ光が照射される。
また、用紙搬送方向でみて転写部11の下流側には、ローラ対を有する定着部12、及び排出分岐部13が順番に配置され、片面印刷の場合には、定着部12から排出された用紙は排出分岐部13を経て排紙トレイ15に排出される。
一方、この排出分岐部13と用紙搬送部6との間には両面印刷用ユニット18が配置されており、このユニット18では定着部12から排出された用紙を用紙搬送部6に戻し、画像形成部10に向けて再び送出する。
ここで、本実施例の用紙カセット4は、図3に示されるように、複合機1の正面側、つまり、カセット4の正面側には操作面30が設けられ、この操作面30の左右両端側には、複合機1の背面側に向けて延びる側面部34,36がそれぞれ形成されている。また、これら側面部34,36は複合機1の背面側にて端面部32で連結されており、これら操作面30、側面部34,36及び端面部32で区画された領域内に枚葉の用紙Pが積層された状態で収納される。
この用紙Pは、図4に示されるように、底面38の表側に載置され、この底面38において複合機1の正面側及び背面側の適宜位置には孔39がそれぞれ形成されている。この底面38の表側において、これら孔39の間には左右方向に沿って摺動する幅合わせ部材41が配設されており、当該部材41が横ガイドに相当する。
これに対し、底面38の裏側には縦ガイドに相当する一対の幅合わせ部材が複合機1の正面側及び背面側にそれぞれ配設されている。
具体的には、この幅合わせ部材は、複合機1の正面側に位置する前カーソル(第1カーソル)42と、複合機1の背面側に位置する後カーソル(第2カーソル)40とを備え、これら各カーソル40,42は断面視で略L字状に形成され、左右方向に沿って延びる壁面を有している。
これら各壁面は、複合機1の正面側から背面側に向けて延びる長尺状のガイド部材37に立設され、各壁面が用紙の側端部分に当接されることにより用紙の位置が決定される。
また、後カーソル40の奥側には、図5に示される如く、調整ストッパ(カーソル連動部)43が設けられており、このストッパ43を摘みながら後カーソル40を複合機1の正面側に向けて底面38に対して摺動させると、前カーソル42も複合機1の背面側に向けて同時に摺動する。
より詳しくは、ガイド部材37の裏面側において、前カーソル42の適宜位置には、ラックが複合機1の背面側に向けて配設されている。このラックは前カーソル42の摺動方向に沿って形成された歯を有している。これに対し、後カーソル40の適宜位置にも、ラックが複合機1の正面側に向けて配設され、このラックは後カーソル40の摺動方向に沿って形成された歯を有している。そして、これらラックの各歯は対峙しており、これら各歯は、ガイド部材37に回転自在に支持されたピニオンにそれぞれ噛合されている。これにより、前カーソル42は後カーソル40の摺動に伴って摺動可能となる。
ところで、上述した調整ストッパ43は、支持軸45に対して回転自在に支持されたツマミ47をそれぞれ有し、支持軸45に対して各ツマミ47の反対側、つまり、各ツマミ47の先端には、対峙する内側面がそれぞれ設けられている。そして、本実施例では、上記調整ストッパ43が微調整手段として機能する。
具体的には、図5(b)にも示されるように、これら各内側面には雌ねじ49が刻設されており、雌ねじ49は、螺旋軸(回転軸)50の外周面に刻設された雄ねじ51に螺合可能に構成されている。一方、この螺旋軸50はガイド部材37にも螺合されており、螺旋軸50の端部には、調整ダイアル53が設けられている。
上述した底面38に新たな用紙束が補充された場合には、ストッパ43を有した後カーソル40を摺動させると、同時に前カーソル42も摺動し、用紙の位置は、前カーソル42と後カーソル40との間でほぼ決定される。
次いで、ストッパ43を螺旋軸50に固定し、その雌ねじ49と雄ねじ51とを螺合させておく。続いて、調整ダイアル53を所定方向に回転すると、ストッパ43が複合機1の正面側に向けて移動する。これに伴い、後カーソル40を用紙Pに向けて滑らかに移動させるが、この移動は、各カーソル40,42の摺動とは異なり、刻設された雌ねじ49の形状に沿った微少量で行われる。そして、後カーソル40が用紙の側端部分に隙間なく当接するまで微調整を行う。
そして、上述した供給装置3を搭載した複合機1では、カセット4やトレイ5から用紙が1枚ずつ分離して送出され、この用紙は用紙搬送部6を介してレジストローラ7に到達する。このローラ7は、用紙の斜め送りを矯正しつつ、画像形成部10で形成されるトナー画像とのタイミングを計りながら、用紙を転写部11へと送出する。
また、図示しないコントローラからの画像データに基づき、複合機1では光学部14によるレーザ光の照射が制御される。これにより、画像形成部10においてドラム上に原稿画像の静電潜像が作られ、続いてこの潜像からドラム上にトナー画像が形成され、用紙に転写される。
その後、用紙は未定着トナー画像を担持した状態で定着部12に向けて送られ、トナー画像を定着する。次いで、定着部12から排出された用紙は排出分岐部13を通ってトレイ15に排出される。
この片面印刷に対し、両面印刷を行う場合には、定着部12から排出された用紙はトレイ15に排出される直前にてユニット18側に引き戻され、この用紙は用紙搬送部6に合流し、再び転写部11に向けて送られる。そして、この場合には、用紙の未だ印刷がされていない面にトナー画像が転写される。
ところで、上述の微調整手段は、用紙のサイズを決定するレールに設けられていても良い。
詳しくは、図6に示された螺旋軸50もまた、上記実施例と同様に、ガイド部材37に螺合され、この螺旋軸50の端部には、調整ダイアル53が設けられているものの、当該ガイド部材37には、螺旋軸50に螺合されるサイズ決定レール(カーソル位置決定部)60が設けられている(図7)。
より具体的には、このレール60は、特に図7(c)に示される如く、複合機1の正面側から背面側に向けて延びた矩形状の本体62を有し、ガイド部材37内を移動可能に構成され、このレール60が微調整手段として機能する。
つまり、この本体62の外側面には雌ねじ66が刻設されており、この雌ねじ66は、螺旋軸50の外周面に刻設された雄ねじ51Aに螺合可能に構成されている。
これに対し、この本体62の内側面には凹凸溝64が形成されている。なお、本実施例のストッパ43Aにおいて、各ツマミ47の先端に対峙する内側面は略平坦状に形成され、その外側面が凹凸溝64に係合可能に形成されている。
上述した底面38に新たな用紙束が補充された場合には、ストッパ43Aを有した後カーソル40を摺動させると、同時に前カーソル42も摺動する。そして、ストッパ43Aを凹凸溝64に固定すると、用紙の位置は、前カーソル42と後カーソル40との間でほぼ決定される。
続いて、レール60の雌ねじ66と螺旋軸50の雄ねじ51Aとは予め螺合されているので、調整ダイアル53を所定方向に回転すると、レール60が複合機1の正面側に向けて移動する(図6)。
これに伴い、後カーソル40を用紙Pに向けて滑らかに移動させるが、この移動は、上記実施例と同様に、刻設された雌ねじ66の形状に沿った微少量で行われる。そして、後カーソル40が用紙の側端部分に隙間なく当接するまで微調整が行われる。
一方、上述の微調整手段の他、他の微調整手段が前カーソル42に設けられていても良い。
詳しくは、図8に示された後カーソル40には、上記図6の実施例と同様に、螺旋軸50に螺合されるサイズ決定レール60が設けられているが、螺旋軸50はガイド部材37を貫通して前カーソル42側にも延設している。そして、この螺旋軸50において、後カーソル40側には雄ねじ51Aが刻設されているのに対し、前カーソル42側には、雄ねじ51Aの刻設方向とは逆方向の雄ねじ52が刻設されている。
この雄ねじ52には、調整片(他のカーソル連動部)70が螺合可能に設けられており、この調整片70が他の微調整手段として機能する。
調整片70は、図9に示されるように、板状の本体72を有し、その上部の適宜位置には取手孔74が調整片70を貫通して穿設されている。この取手孔74の下方には、壁面80に向けて突出した係合突起75が突設されており(図10)、この係合突起75は、壁面80にてその上下方向に穿設された解除用孔82及び固定用孔84にそれぞれ係合可能に構成されている。これにより、調整片70は、底面38、より詳しくはガイド部材37に対して抜き差し可能になる。
さらに、調整片70の本体72は係合突起75の下方に螺合面76を有している。この螺合面76は、本体72の内部に向けて凹所をなす内側面を有し、この内側面に雌ねじ77が刻設され、この雌ねじ77は、螺旋軸50の雄ねじ52に螺合可能に構成されている。
上述した底面38に新たな用紙束が補充された場合には、まず、調整片70の係合突起75を解除用孔82に係合させておく(図10(b))。
この状態において、ストッパ43Aを有した後カーソル40を摺動させると、同時に前カーソル42も摺動し、用紙の位置は、前カーソル42と後カーソル40との間でほぼ決定される。次いで、取手孔74を用いて調整片70を下方に向けて降ろし、上記係合突起75を固定用孔84に係合させる(図10(a))。これにより、調整片70の雌ねじ77と螺旋軸50の雄ねじ52とが螺合される。
そこで、調整ダイアル53を所定方向に回転すると、レール60が複合機1の正面側に向けて移動する。これに伴い、まず、後カーソル40を用紙Pに向けて滑らかに移動させるが、この移動は、上記実施例と同様に、刻設された雌ねじ66の形状に沿った微少量で行われる。そして、後カーソル40が用紙の側端部分に隙間なく当接するまで微調整が行われる。
同時に、前カーソル42も用紙Pに向けて滑らかに移動させるが、この移動は、上記実施例と同様に、刻設された雌ねじ77の形状に沿った微少量で行われる。そして、前カーソル42もまた、用紙の側端部分に隙間なく当接するまで微調整が行われる。
以上のように、本実施例によれば、用紙供給装置3は、カセット4の底面38に対して摺動自在に支持され、用紙の側端部分に当接する用紙の幅合わせ部材を具備している。この幅合わせ部材は、用紙の側端部分に当接可能に構成された前カーソル42及び後カーソル40を備え、このカーソル40はカーソル42の摺動動作に連動する。
ここで、この後カーソル40は、上述した調整ストッパ43(或いはサイズ決定レール60)によって、凹凸部材同士の噛合ではなく、この前カーソル42に対して滑らかに微少移動する。詳しくは、後カーソル40は螺旋軸50を有しており、この螺旋軸50の外周面には、ストッパ43(サイズ決定レール60)に刻設された雌ねじ49(66)に螺合する雄ねじ51(51A)が刻設され、螺旋軸50が回転すると、ストッパ43(サイズ決定レール60)は雄ねじ51(51A)に沿って移動し、後カーソル40の位置について無段階の微調整が可能になる。
このように、既定のピッチで調整する従来の構成よりも細やかな幅合わせ調整が可能になるし、また、上述した凹凸部材の如くの噛合の解除も生じないので、確実な幅合わせを行える。この結果、用紙幅合わせの真の微調整が達成される。
特に図5に示された調整ストッパ43が後カーソル40に連動可能に構成され、その内側面に雌ねじ49が刻設されたストッパ43であるので、螺旋軸50が回転すると、ストッパ43は雄ねじ51に沿って移動し、後カーソル40を無段階の微調整状態で移動させることができる。
しかも、上記構成によれば、従来に比して凹凸部材のピッチを細かくする必要が無くなるし、歯飛びも生じないロック機構になる。
さらに、特に図6,7に示されたサイズ決定レール60は、その内側面に、用紙のサイズ変更に応じた後カーソル40の位置を決定する凹凸溝64を有しており、後カーソル40の大まかな位置が決定可能になる。そして、その外側面に、雌ねじ66が刻設されたレール60であることから、螺旋軸50が回転すると、レール60は雄ねじ51Aに沿って移動する。よって、この場合にも後カーソル40を無段階の微調整状態で移動させることができ、操作性に優れた微調整機構になる。
さらにまた、特に図8〜10に示された調整片70が前カーソル42に連動可能に構成されている。そして、その内側面に雌ねじ77が刻設された調整片70である。一方、螺旋軸50は、前カーソル42側の外周面に、後カーソル40側の外周面とは逆方向の雄ねじ52が刻設されており、前カーソル42は後カーソル40の移動方向とは相反方向に移動可能に構成されている。よって、螺旋軸50が回転すると、調整片70は雄ねじ52に沿って移動し、前カーソル42も無段階の微調整状態で移動させることができる。
また、上述した調整片70は、ガイド部材37に対して抜き差し可能に構成されている。そして、微調整の不要な通常時には、螺旋軸50との螺合が解除される一方、微調整の必要な調整時には、螺旋軸50に螺合して前カーソル42を微少移動させるので、簡易な構成で適切な幅合わせを行うことができる。
しかも、前カーソル42及び後カーソル40の双方が微調整可能になることから、より一層確実な各カーソル40,42の間隔に調整可能になる。
さらに、上述の如く用紙が常に一定の位置で複合機1に給紙されるので、用紙に対する画像形成の位置も常に一定になり、ミスプリントが防止される。よって、用紙やトナー等の無駄が抑制される。
本発明は、上記各実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば各実施例の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
また、上記実施例の螺旋軸50はガイド部材37に螺合されているが、底面38に各カーソル40,42が立設されている場合には、螺旋軸50は底面38に螺合されていても良い。
さらに、上記実施例では画像形成装置として複合機に具現化した例を示しているが、本発明は複写機やネットワーク用の多機能周辺機器(MFP)の他、プリンタ、ファクシミリやスキャナ等自体にも当然に適用可能である。
そして、これらいずれの場合にも、上記と同様に用紙幅合わせの真の微調整を行えるとの効果を奏する。
実施例1における複合機の斜視図である。 図1の複合機を概略的に示した垂直断面正面図である。 図1の用紙カセットの斜視図である。 図1の用紙カセットの斜視図である。 図1の用紙カセットの要部斜視図である。 実施例2における用紙カセットの要部斜視図である。 図6の要部斜視図である。 実施例3における用紙カセットの要部斜視図である。 図8の要部拡大図である。 図8の要部断面図である。
符号の説明
1 複合機(画像形成装置)
3 用紙供給装置
4 用紙カセット(給紙部)
38 底面
40 後カーソル(第2カーソル)
42 前カーソル(第1カーソル)
43 調整ストッパ(カーソル連動部)
49 雌ねじ
50 螺旋軸(回転軸)
51 雄ねじ
51A 雄ねじ
52 雄ねじ
60 サイズ決定レール(カーソル位置決定部)
64 凹凸溝
66 雌ねじ
70 調整片(他のカーソル連動部)
76 螺合面(内側面)
77 雌ねじ

Claims (6)

  1. 底面に用紙を載置する給紙部と、
    前記底面に対して摺動自在に支持されており、前記用紙の側端部分に当接する該用紙の幅合わせ部材とを具備し、
    該幅合わせ部材は、
    前記用紙の側端部分に当接可能な第1カーソルと、
    該第1カーソルの摺動動作に連動し、前記用紙の側端部分に当接可能な第2カーソルと、
    前記第1カーソルに対して前記第2カーソルを微少に滑動させるべく、雌ねじが刻設された微調整手段と、
    その外周面に雄ねじが刻設されており、その回転によって前記雌ねじに螺合する回転軸と
    を備えることを特徴とする用紙供給装置。
  2. 請求項1に記載の用紙供給装置であって、
    前記微調整手段は、前記第2カーソルに連動可能に構成されており、その内側面に前記雌ねじが刻設されたカーソル連動部であることを特徴とする用紙供給装置。
  3. 請求項1に記載の用紙供給装置であって、
    前記微調整手段は、その内側面に、前記用紙のサイズ変更に応じた前記第2カーソルの位置を決定する凹凸溝を有する一方、その外側面に、前記雌ねじが刻設されたカーソル位置決定部であることを特徴とする用紙供給装置。
  4. 請求項3に記載の用紙供給装置であって、
    前記第2カーソルに対して前記第1カーソルを微少に滑動させるべく、雌ねじが刻設された他の微調整手段を有する一方、前記回転軸は、前記第1カーソルを前記第2カーソルの移動方向とは相反方向に移動させるべく、前記第1カーソル側の外周面に、前記第2カーソル側の外周面とは逆方向の雄ねじが刻設されており、
    該他の微調整手段は、前記第1カーソルに連動可能に構成されており、その内側面に前記雌ねじが刻設された他のカーソル連動部であることを特徴とする用紙供給装置。
  5. 請求項4に記載の用紙供給装置であって、
    前記他のカーソル連動部は、前記底面に対して抜き差し可能に構成されており、前記回転軸に螺合して前記第1カーソルを微少移動させることを特徴とする用紙供給装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の用紙供給装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102152976A (zh) * 2010-02-11 2011-08-17 珠海赛纳打印科技股份有限公司 供纸盘和成像设备
CN107718907A (zh) * 2017-09-30 2018-02-23 贵州云侠科技有限公司 打印机送纸部和打印机

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