JP2009125367A - 放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法 - Google Patents

放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信号に対するノイズの増大を抑制することができる放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目で取り出されたX線検出信号Ykと、それよりも前の時点である(k−1)番目のサンプリング時点で取り出されたX線検出信号Yk-1との差分(Yk −Yk-1)を推定することにより、X線検出信号の強度の時間変化(上述した差分(Yk −Yk-1))が大きいほど除去度合いを大きく、時間変化が小さいほど除去度合いを小さくする調整を簡単に行うことができ、時間遅れ分を一律に除去することによる信号に対するノイズの増大を抑制しつつ、時間遅れ分を除去することができる。
【選択図】図5

Description

この発明は、被検体への放射線照射に伴って放射線検出手段から所定のサンプリング時間間隔で出力される放射線検出信号に基づいて放射線画像が得られるように構成されている医用もしくは工業用の放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法に係り、特に、放射線検出手段から取り出された放射線検出信号から放射線検出手段に起因する時間遅れ分を除去する技術に関する。
放射線撮像装置の代表的な装置のひとつである医用X線診断装置において、最近、X線管によるX線照射に伴って生じる被検体のX線透過像を検出するX線検出器として、半導体等を利用した極めて多数個のX線検出素子をX線検出面に縦横に配列したフラットパネル型X線検出器(以下、適宜「FPD」という)が用いられている。
すなわち、X線診断装置では、X線管による被検体への放射線照射に伴ってFPDからサンプリング時間間隔で取り出されるX線画像1枚分のX線検出信号に基づいて、サンプリング時間間隔毎の被検体のX線透過像に対応するX線画像が得られる構成がとられている。FPDを用いた場合、従来から用いられているイメージインテンシファイアなどに比べて、軽量で、かつ、複雑な検出歪みが発生しないので、装置構造面や画像処理面で有利となる。
しかしながら、FPDを用いた場合、FPDに起因する時間遅れによる悪影響がX線画像に現れるという問題がある。具体的には、FPDからX線検出信号を取り出すサンプリング時間間隔が短い場合、取り出し切れない信号の残りが時間遅れ分として次のX線検出信号に加わる。そのため、FPDから1秒間に30回のサンプリング時間間隔で画像1枚分のX線検出信号を取り出してX線画像を作成して動画表示する場合、時間遅れ分が前の画面に残像として現れ、画像のダブリを生じる、結果、動画像がボヤける等の不都合が生じる。
このFPDの時間遅れ問題に対し、米国特許明細書第5249123号では、コンピュータ断層画像(CT画像)の取得の場合において、FPDからサンプリング時間間隔Δtで取り出される放射線検出信号から時間遅れ分を演算処理で除去する技術が提案されている。
すなわち、前記米国特許明細書では、サンプリング時間間隔で取り出される各放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を時間遅れ分が幾つかの指数関数で構成されるインパルス応答によるものとして、放射線検出信号yk から時間遅れ分を除去した遅れ除去放射線検出信号xk とする演算処理を次式によって行っている。
k =[ykn=1 Nn ・[1-exp(Tn )]・exp(Tn )・Snk }]/Σn=1 Nβn
ここで、Tn =−Δt/τn ,Snk=xk-1 +exp(Tn )・Sn(k-1)
βn =αn ・[1−exp(Tn )]
但し, Δt:サンプリング時間間隔
k:サンプリングした時系列内のk番目の時点を示す添字
N:インパルス応答を構成する時定数が異なる指数関数の個数
n:インパルス応答を構成する指数関数の中の一つを示す添字
αn :指数関数nの強度
τn :指数関数nの減衰時定数
しかしながら、発明者らが上記米国特許明細書が提案する演算処理技術を適用実施してみたところでは、時間遅れに起因するアーティファクトが回避されず、かつ、まともなX線画像も得られないという結果しか得られず、FPDの時間遅れは解消されないことが確認された(特許文献1)。
そこで、出願人は、特開2004−242741号公報の手法を先に提案している。この手法によれば、このFPDの時間遅れに対して、次の再帰式a〜cにより、FPDのインパルス応答に起因する時間遅れを除去している。
k =Yk −Σn=1 N [αn ・〔1−exp(Tn ) 〕・exp(Tn )・Snk]…a
n =−Δt/τn …b
nk=Xk-1 +exp(Tn )・Sn(k-1)…c
但し, Δt:サンプリング時間間隔
k:サンプリングした時系列内のk番目の時点を示す添字
k :k番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号
k :Yk から時間遅れ分を除去した遅れ除去放射線検出信号
k-1 :一時点前のXk
n(k-1):一時点前のSnk
exp :指数関数
N:インパルス応答を構成する時定数が異なる指数関数の個数
n:インパルス応答を構成する指数関数の中の一つを示す添字
αn :指数関数nの強度
τn :指数関数nの減衰時定数
n0=0
0 =0
この再帰式的演算では、FPDのインパルス応答係数である、N,αn,τn を事前に求めておき、それを固定した状態で放射線検出信号Yk を式a〜cに適用し、その結果、時間遅れ分を除去したXk を算出することになる(特許文献2)。なお、上述した時間遅れ分を除去する補正は、「ラグ補正」とも呼ばれている。
上述した特許文献2の手法では、FPDから出力された全ての放射線検出信号に対して時間遅れ分を一律に除去する再帰的演算処理を行い、この再帰的演算処理が行われた放射線検出信号に基づく放射線画像を取得し、時間遅れ分が残像として出現することを阻止している。
また、時間遅れ分を一律に除去せずに、パラメータにより時間遅れ分の除去度合いを調整して再帰的演算処理を行い、この再帰的演算処理が行われた放射線検出信号に基づく放射線画像を取得し、時間遅れ分が残像として出現することを阻止している(特許文献3)。
米国特許第5249123号(明細書中の数式および図面) 特開2004−242741号公報(明細書中の数式および図面) 特開2007−130232号公報(明細書中の数式および図面)
しかしながら、全ての放射線検出信号に対して時間遅れ分を一律に除去する再帰的演算処理を行うことに伴って、一部の放射線検出信号に含まれる大きな時間遅れ分を除去することにより、放射線検出信号に対してノイズの割合が増加し、放射線画像の画質が低下するという問題がある。例えば、撮影位置が移動していないときなどでは、通常、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分は大きくないので、時間遅れ分を除去する必要がない。それにも関わらず、時間遅れ分を一律に除去する再帰的演算処理が行われ、この処理により放射線検出信号に対してノイズの割合が増加し、放射線画像の画質が低下する。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、信号に対するノイズの増大を抑制することができる放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置であって、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、前記放射線検出手段から放射線検出信号を所定のサンプリング時間間隔で取り出す信号サンプリング手段とを備え、被検体への放射線照射に伴って放射線検出手段からサンプリング時間間隔で出力される放射線検出信号に基づいて放射線画像が得られるように前記装置は構成されており、前記装置は、さらに、サンプリング時間間隔で取り出される各放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を単数または減衰時定数が異なる複数個の指数関数で構成されるインパルス応答によるものとして再帰的演算処理により各放射線検出信号から除去する時間遅れ除去手段を備え、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点での放射線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点での放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により前記時間遅れ除去手段は時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明では、放射線照射手段による被検体への照射線に伴って放射線検出手段から所定のサンプリング時間間隔で出力される放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を、単数または減衰時定数が異なる複数個の指数関数で構成されるインパルス応答によるものとして、時間遅れ除去手段が除去する。各放射線検出信号から時間遅れ分を除去する際には、再帰的演算処理により行う。この再帰的演算処理により各放射線検出信号が除去する処理を、次の過程にしたがって実行する。
すなわち、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点での放射線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点での放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により時間遅れ除去手段は時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求める。このようにして得られた補正後放射線検出信号から放射線画像が取得される。
このように、請求項1に記載の発明によれば、放射線検出信号の強度(すなわち信号強度)が大きければ大きいほど、放射線検出信号に含まれる時間遅れ分が大きくなるという相関関係を利用して、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点での放射線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点での放射線検出信号との差分を推定することにより、放射線検出信号の強度(信号強度)の時間変化(すなわち上述した差分)が大きいければ大きいほど除去度合いを大きく、時間変化が小さければ小さいほど除去度合いを小さくする調整を簡単に行うことができる。したがって、時間変化が“0”、すなわち上述した差分が“0”の場合には、再帰的演算処理による除去度合いを最小にすることができる。その結果、時間遅れ分を一律に除去することによる信号に対するノイズの増大を抑制しつつ、時間遅れ分を除去することができる。
また、請求項7に記載の発明は、被検体を照射して検出された放射線検出信号を所定のサンプリング時間間隔で取り出し、サンプリング時間間隔で出力される放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る信号処理を行う放射線検出信号処理方法であって、サンプリング時間間隔で取り出される各放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を単数または減衰時定数が異なる複数個の指数関数で構成されるインパルス応答によるものとして再帰的演算処理により各放射線検出信号から除去する処理を、次の過程にしたがって実行する、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点での放射線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点での放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項7に記載の発明によれば、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点での放射線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点での放射線検出信号との差分を推定することにより、放射線検出信号の強度の時間変化(上述した差分)が大きいほど除去度合いを大きく、時間変化が小さいほど除去度合いを小さくする調整を簡単に行うことができ、時間遅れ分を一律に除去することによる信号に対するノイズの増大を抑制しつつ、時間遅れ分を除去することができる。
上述したこれら放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法の一例は、再帰的演算処理時でのサンプリング時点での時間遅れ分が含まれた放射線検出信号と、それよりも過去の時点で、時間遅れ分が含まれた放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めることである(請求項2、8に記載の発明)。
上述したこれら放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法の他の一例は、再帰的演算処理時でのサンプリング時点よりも前の時点での時間遅れ分が除去された放射線検出信号と、それよりも過去の時点で、時間遅れ分が除去された放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めることである(請求項3、9に記載の発明)。
前者の一例(請求項2、8に記載の発明)では、時間遅れ分の時間変化も考慮して、次なる再帰的演算処理による除去度合いを調整しているので、後者の一例(請求項3に記載の発明)よりも前者の一例(請求項2、8に記載の発明)の方が、信号に対するノイズの増大をより一層抑制することができる。前者の一例の場合には、下記のような式A〜Cを用いるのがより好ましい。
すなわち、放射線検出信号から時間遅れ分を除去する再帰的演算処理を式A〜C、
k =Yk +Σn=1 N[αn ・〔1−exp(Tn ) 〕・exp(Tn )・Snk]…A
n =−Δt/τn …B
nk=Yk −Yk-1 +exp(Tn )・Sn(k-1)…C
但し, Δt:サンプリング時間間隔
k:サンプリングした時系列内のk番目の時点を示す添字
k :k番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号
k :Yk から時間遅れ分を除去した補正後放射線検出信号
k-1 :一時点前のXk
n(k-1):一時点前のSnk
exp :指数関数
N:インパルス応答を構成する時定数が異なる指数関数の個数
n:インパルス応答を構成する指数関数の中の一つを示す添字
αn :指数関数nの強度
τn :指数関数nの減衰時定数
により行うとともに、再帰的演算処理のための初期値を式D、
0 =0,Sn0=0,Y0 =0…D
により行い、前記式Dにより決定された初期値での条件で、再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Ykと、それよりも前の時点である(k−1)番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Yk-1との差分(Yk −Yk-1)に基づく前記式A〜Cにより求められた前記インパルス応答に基づいて時間遅れ分を除去して、補正後放射線検出信号を求めてもよい(請求項4、10に記載の発明)。
請求項4、10に記載の発明によれば、式A〜Cという簡潔な漸化式によって時間遅れ分を除去した補正後放射線検出信号Xk が速やかに求められる。
また、放射線検出信号から時間遅れ分を除去する再帰的演算処理を式A〜C、
k =Yk +Σn=1 N[αn ・〔1−exp(Tn ) 〕・exp(Tn )・Snk]…A
n =−Δt/τn …B
nk=Yk −Yk-1 +exp(Tn )・Sn(k-1)…C
但し, Δt:サンプリング時間間隔
k:サンプリングした時系列内のk番目の時点を示す添字
k :k番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号
k :Yk から時間遅れ分を除去した補正後放射線検出信号
k-1 :一時点前のXk
n(k-1):一時点前のSnk
exp :指数関数
N:インパルス応答を構成する時定数が異なる指数関数の個数
n:インパルス応答を構成する指数関数の中の一つを示す添字
αn :指数関数nの強度
τn :指数関数nの減衰時定数
により行うとともに、再帰的演算処理のための初期値を式D、
0 =0,Sn0=γn・Y0…D´
但し, γn:ある減衰時定数τnの成分nの残留割合
0 :再帰的演算処理の基点時である放射線非照射時に残留しているラグ信号値
により行い、前記式D´により決定された初期値での条件で、再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Ykと、それよりも前の時点である(k−1)番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Yk-1との差分(Yk −Yk-1)に基づく前記式A〜Cにより求められた前記インパルス応答に基づいて時間遅れ分を除去して、補正後放射線検出信号を求めてもよい(請求項5、11に記載の発明)。
請求項5、11に記載の発明によれば、式A〜Cという簡潔な漸化式によって時間遅れ分を除去した補正後放射線検出信号Xk が速やかに求められる。
ここで、再帰的演算処理の基点時、すなわち先頭フレームにおける放射線非照射時は、k=0のときであり、再帰的演算処理を行う際にk=0のときのXk,Snk、すなわち初期値を上述した式D´のように決定している。例えば、図8に示すように、時間t0〜t1での撮影のラグが透視に重なると、再帰的演算処理の基点時である放射線非照射時(図8ではk=0を参照)であっても、時間t0〜t1での撮影で発生した時間遅れ分による残留ラグ(ラグ信号値)が存在する。すなわち、放射線非照射時であっても放射線検出信号Ykの初期値Y0は“0”でない場合がある。
そこで、式D´のように、X0 =0,Sn0=γn・Y0(Y0 :再帰的演算処理の基点時である放射線非照射時に残留しているラグ信号値)によって再帰的演算処理のための初期値を設定して、式D´により決定された初期値での条件で、式A〜Cにより求められたインパルス応答に基づいて時間遅れ分を除去して、補正後放射線検出信号Xkを求める。
なお、サンプリング時間間隔での放射線検出信号の取り出しを、放射線を照射する以前(すなわち放射線非照射時)に開始し、時間遅れ分を求める際に、放射線を照射する以前(放射線非照射時)に取り出された放射線検出信号を用いることになる(請求項6、12に記載の発明)。
この発明に係る放射線撮像装置および放射線検出信号処理方法によれば、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点での放射線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点での放射線検出信号との差分を推定することにより、放射線検出信号の強度の時間変化(上述した差分)が大きいほど除去度合いを大きく、時間変化が小さいほど除去度合いを小さくする調整を簡単に行うことができ、時間遅れ分を一律に除去することによる信号に対するノイズの増大を抑制しつつ、時間遅れ分を除去することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、実施例1に係るX線透視撮影装置の全体構成を示すブロック図である。
X線透視撮影装置は、図1に示すように、被検体Mに向けてX線を照射するX線管1と、被検体Mを透過したX線を検出するFPD(フラットパネル型X線検出器)2と、FPD2からX線検出信号を所定のサンプリング時間間隔Δtでディジタル化して取り出すA/D変換器3と、A/D変換器3から出力されるX線検出信号に基づいてX線画像を作成する検出信号処理部4と、検出信号処理部4で取得されたX線画像を表示する画像モニタ5とを備えている。つまり、被検体MへのX線照射に伴ってA/D変換器3でFPD2から取り出されるX線検出信号に基づきX線画像が得られるように本実施例1の装置は構成されており、取得されたX線画像が画像モニタ5の画面に映し出される。以下、本実施例1の装置の各部構成を具体的に説明する。X線管1は、この発明における放射線照射手段に相当し、FPD2は、この発明における放射線検出手段に相当し、A/D変換器3は、この発明における信号サンプリング手段に相当する。また、X線検出信号は、この発明における放射線検出信号に相当し、X線画像は、この発明における放射線画像に相当する。
被検体Mを挟んでX線管1とFPD2とを対向配置する。具体的には、X線撮影の際にX線照射制御部6の制御を受けながら、X線管1は被検体Mにコーンビーム状のX線を照射すると同時に、X線照射に伴って生じる被検体Mの透過X線像がFPD2のX線検出面に投影されるように、X線管1およびFPD2を対向配置する。
X線管移動機構7およびX線検出器移動機構8によってX線管1およびFPD2が被検体Mに沿って往復移動可能になるようにそれぞれを構成する。また、X線管1およびFPD2の移動に際しては、X線管移動機構7およびX線検出器移動機構8が照射検出系移動制御部9の制御を受けてX線の照射中心がFPD2のX線検出面の中心に常に一致する状態が保たれるようにし、X線管1とFPD2との対向配置を維持したままで一緒に移動させる。X線管1およびFPD2が移動するにつれて被検体MへのX線照射位置が変化することにより撮影位置が移動する。
FPD2は、図2に示すように、被検体Mからの透過X線像が投影されるX線検出面に多数のX線検出素子2aが被検体Mの体軸方向Xと体側方向Yに沿って縦横に配列されて構成されている。例えば、縦30cm×横30cm程の広さのX線検出面にX線検出素子2aが縦1536×横1536のマトリックスで縦横に配列されている。FPD2の各X線検出素子2aが検出信号処理部4で作成されるX線画像の各画素と対応関係にあり、FPD2から取り出されたX線検出信号に基づいてX線検出面に投影された透過X線像に対応するX線画像が検出信号処理部4で作成される。
A/D変換器3は、X線画像1枚分ずつのX線検出信号をサンプリング時間間隔Δtで連続的に取り出して、後段のメモリ部10でX線画像作成用のX線検出信号を記憶し、X線検出信号のサンプリング動作(取り出し)をX線照射の以前に開始するように構成されている。
すなわち、図3に示すように、サンプリング時間間隔Δtで、その時点の透過X線像についての全X線検出信号が収集されてメモリ部10に次々に格納される。X線を照射する以前のA/D変換器3によるX線検出信号の取り出し開始は、オペレータの手動操作によって行われる構成でもよいし、X線照射指示操作等と連動して自動的に行われる構成でもよい。
また、本実施例1のX線透視撮影装置は、図1に示すように、再帰的演算処理により各X線検出信号から時間遅れ分を除去した補正後X線検出信号を算出する時間遅れ除去部11を備えている。時間遅れ除去部11は、この発明における時間遅れ除去手段に相当する。
時間遅れ分は、FPD2からサンプリング時間間隔で取り出される各X線検出信号に含まれている。その時間遅れ分を減衰時定数が異なる単数または複数個の指数関数で構成されるインパルス応答によるものとして上述した再帰的演算処理を行って、各X線検出信号から時間遅れ分を除去する。この再帰的演算処理により各X線検出信号が除去する処理を、図5に示すように、次の過程にしたがって実行する。
すなわち、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点(本実施例1では再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目を採用)でのX線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点(本実施例1ではk番目よりも前の時点である(k−1)番目を採用)でのX線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により時間遅れ除去部11は時間遅れ分を除去して補正後X線検出信号を求める。このようにして得られた補正後X線検出信号からX線画像が取得される。
FPD2の場合、図7に示すように、各時刻でのX線検出信号には、過去のX線照射に対応する信号が時間遅れ分(図7中の斜線部分を参照)として含まれる。この時間遅れ分を時間遅れ除去部11で除去して時間遅れのない補正後X線検出信号にする。この補正後X線検出信号に基づいて、検出信号処理部4でX線検出面に投影された透過X線像に対応するX線画像を検出信号処理部4が作成する。
具体的に時間遅れ除去部11は、各X線検出信号から時間遅れ分を除去する再帰的演算処理を、次式A〜Cを利用して行う。
k =Yk +Σn=1 N[αn ・〔1−exp(Tn ) 〕・exp(Tn )・Snk]…A
n =−Δt/τn …B
nk=Yk −Yk-1 +exp(Tn )・Sn(k-1)…C
但し, Δt:サンプリング時間間隔
k:サンプリングした時系列内のk番目の時点を示す添字
k :k番目のサンプリング時点で取り出されたX線検出信号
k :Yk から時間遅れ分を除去した補正後X線検出信号
k-1 :一時点前のXk
n(k-1):一時点前のSnk
exp :指数関数
N:インパルス応答を構成する時定数が異なる指数関数の個数
n:インパルス応答を構成する指数関数の中の一つを示す添字
αn :指数関数nの強度
τn :指数関数nの減衰時定数
つまり、式Aの第2項の『Σn=1 N [αn ・〔1−exp(Tn ) 〕・exp(Tn )・Snk]』が時間遅れ分に該当するので、本実施例1の装置では、時間遅れ分を除去した補正後X線検出信号Xk が式A〜Cという簡潔な漸化式によって速やかに求められる。なお、従来の式cの『Xk-1』に替わって、式Cにおいて『Yk −Yk-1』に置き換えられるので、式Aの第2項の前の符号も、従来の式aの『−』(マイナス)から『+』(プラス)に置き換わる。
なお、本実施例1の装置では、A/D変換器3や、検出信号処理部4、X線照射制御部6や照射検出系移動制御部9、時間遅れ除去部11は、操作部12から入力される指示やデータあるいはX線撮影の進行に従って主制御部13から送出される各種命令にしたがって制御・処理を実行する。
次に、上述の本実施例1の装置を用いてX線撮影を実行する場合について、図面を参照しながら具体的に説明する。図4は実施例1でのX線検出信号処理方法の手順を示すフローチャートである。なお、ここでの撮影は透視も含む。
〔ステップS1〕X線未照射の状態でA/D変換器3がサンプリング時間間隔Δt(=1/30秒)でFPD2からX線照射前のX線画像1枚分のX線検出信号Yk を取り出す。取り出されたX線検出信号をメモリ部10に記憶する。
〔ステップS2〕オペレータの設定によりX線が連続ないし断続的に被検体Mに照射されるのと並行して、サンプリング時間間隔ΔtでA/D変換器3によるX線画像1枚分のX線検出信号Yk の取り出しとメモリ部10への記憶とを続ける。
〔ステップS3〕X線照射が終了すれば次のステップS4に進み、X線照射が終了していなければステップS2に戻る。
〔ステップS4〕メモリ部10から1回のサンプリングで収集したX線画像1枚分のX線検出信号Yk を読み出す。
〔ステップS5〕時間遅れ除去部11が式A〜Cによる再帰的演算処理を行い、各X線検出信号Yk から時間遅れ分を除去した補正後X線検出信号Xk 、すなわち、画素値を求める。
〔ステップS6〕検出信号処理部4が1回のサンプリング分(X線画像1枚分)の補正後X線検出信号Xk に基づいてX線画像を作成する。
〔ステップS7〕作成したX線画像を画像モニタ5に表示する。
〔ステップS8〕メモリ部10に未処理のX線検出信号Yk が残っていれば、ステップS4に戻り、未処理のX線検出信号が残っていなければ、X線撮影を終了する。
なお、本実施例1の装置では、X線画像1枚分のX線検出信号Yk に対する時間遅れ除去部11による補正後X線検出信号Xk の算出および検出信号処理部4によるX線画像の作成をサンプリング時間間隔Δt(=1/30秒)で行う。すなわち、1秒間にX線画像を30枚程度のスピードで次々と作成し、作成されたX線画像を連続表示することができるように構成する。したがって、X線画像の動画表示が可能になる。
次に、図4におけるステップS5の時間遅れ除去部11による再帰的演算処理のプロセスについて、図5のフローチャートを用いて説明する。図5は実施例1でのX線検出信号処理方法における時間遅れ除去用の再帰的演算処理プロセスを示すフローチャートである。
〔ステップT1〕k=0とセットして、X0 =0を初期値としてセットするとともに、式CのSn0=0,Y0 =0を初期値としてセットする。指数関数の数が3個(N=3)の場合は、S10,S20,S30を全て0にセットする。
〔ステップT2〕式A,Cでk=1とセットして、0にセットされたS10,S20,S30と、0にセットされたX線検出信号Y0と、X線検出信号Y1 とを式Cに代入する。式C、つまりSn1=Y1 −Y0 +exp(Tn )・Sn0にしたがってS11,S21,S31を求め、さらに求められたS11,S21,S31とX線検出信号Y1 とを式Aに代入することで補正後X線検出信号X1 を算出する。
〔ステップT3〕式A,Cでkを1だけ増加(k=k+1)した後、続いて式CにX線検出信号Ykと1時点前のYk-1 とを代入してS1k,S2k,S3kを求め、さらに求められたS1k,S2k,S3kとX線検出信号Yk とを式Aに代入することで補正後X線検出信号Xk を算出する。
〔ステップT4〕未処理のX線検出信号Yk があれば、ステップT3に戻り、未処理のX線検出信号Yk がなければ、次のステップT5に進む。
〔ステップT5〕1回のサンプリング分(X線画像1枚分)の補正後除去X線検出信号Xk を算出し、1回の撮影分についての再帰的演算処理が終了となる。
以上のように、本実施例1のX線透視撮影装置によれば、X線検出信号の強度(すなわち信号強度)が大きければ大きいほど、X線検出信号に含まれる時間遅れ分が大きくなるという相関関係を利用して、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点(本実施例1では再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目を採用)でのX線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点(本実施例1ではk番目よりも前の時点である(k−1)番目を採用)でのX線検出信号との差分(本実施例1では式Cの(Yk −Yk-1))を推定することにより、X線検出信号の強度(信号強度)の時間変化(すなわち上述した差分)が大きいければ大きいほど除去度合いを大きく、時間変化が小さければ小さいほど除去度合いを小さくする調整を簡単に行うことができる。したがって、時間変化が“0”、すなわち上述した差分が“0”の場合には、再帰的演算処理による除去度合いを最小にすることができる。その結果、時間遅れ分を一律に除去することによる信号に対するノイズの増大を抑制しつつ、時間遅れ分を除去することができる。
従来の手法と比較すると、時間遅れ分が小さいときには時間遅れ分をほとんど除去せずに、逆に時間遅れ分を大きいときには時間遅れ分を積極的に除去する。その結果、信号に対するノイズの増大を抑制し、得られるX線画像の画質の低下を抑えることができるという効果をも奏する。
本実施例1では、式A〜Cという簡潔な漸化式によって時間遅れ分を除去した補正後放射線検出信号Xk が速やかに求められる。すなわち、X線検出信号から時間遅れ分を除去する再帰的演算処理を式A〜Cにより行うとともに、再帰的演算処理のための初期値をステップT1で式D、
0 =0,Sn0=0,Y0 =0…D
により行い、式Dにより決定された初期値での条件で、再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目のサンプリング時点で取り出されたX線検出信号Ykと、それよりも前の時点である(k−1)番目のサンプリング時点で取り出されたX線検出信号Yk-1との差分(Yk −Yk-1)に基づく式A〜Cにより求められたインパルス応答に基づいて時間遅れ分を除去して、補正後X線検出信号Xkを求めている。
なお、A/D変換器3によるサンプリング時間間隔でのX線検出信号の取り出しがX線を照射する以前(すなわちX線非照射時)に開始されるようにA/D変換器3を構成するとともに、時間遅れ除去部11による時間遅れ分を求める際に、X線を照射する以前(放射線非照射時)に取り出された放射線検出信号を用いるように時間遅れ除去部11を構成している。
次に、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。
図6は、実施例2でのX線検出信号処理方法における時間遅れ除去用の再帰的演算処理プロセスを示すフローチャートである。なお、実施例2でのX線透視撮影装置は、時間遅れ除去部11の具体的な機能が相違する他は、実施例1での装置と同じ構成からなる。また、X線検出信号処理方法の手順を示すフローチャート(図4を参照)についても実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
本実施例2においても、時間遅れ除去部11は、各X線検出信号から時間遅れ分を除去する再帰的演算処理を、上述した式A〜Cを利用して行う。ここで、再帰的演算処理の基点時、すなわち先頭フレームにおけるX線非照射時は、k=0のときであり、本実施例2では、再帰的演算処理を行う際にk=0のときのXk,Snk、すなわち初期値を次式D´のように決定する。
0 =0,Sn0=γn・Y0…D´
但し, γn:ある減衰時定数τnの成分nの残留割合
0 :再帰的演算処理の基点時であるX線非照射時に残留しているラグ信号値
例えば、図8に示すように、時間t0〜t1での撮影のラグが透視に重なると、再帰的演算処理の基点時であるX線非照射時(図8ではk=0を参照)であっても、時間t0〜t1での撮影で発生した時間遅れ分による残留ラグ(ラグ信号値)が存在する。すなわち、X線非照射時であってもX線検出信号Ykの初期値Y0は“0”でない場合がある。
そこで、式D´のように、X0 =0,Sn0=γn・Y0(Y0 :再帰的演算処理の基点時であるX線非照射時に残留しているラグ信号値)によって再帰的演算処理のための初期値を設定して、式D´により決定された初期値での条件で、式A〜Cにより求められたインパルス応答に基づいて時間遅れ分を除去して、補正後X線検出信号Xkを求める。
次に、図4におけるステップS5の時間遅れ除去部11による再帰的演算処理のプロセスについて、図6のフローチャートを用いて説明する。
〔ステップT0〕過去の撮影で発生した時間遅れ分による残留ラグ(ラグ信号値)を収集する。具体的には、先頭フレームにおいてA/D変換器3がFPD2から残留ラグによるX線画像1枚分のX線検出信号Y0 を取り出す。このX線検出信号Y0 は、再帰的演算処理の基点時であるX線非照射時に残留しているラグ信号値Y0 でもある。
〔ステップT1´〕k=0とセットして、X0 =0を初期値としてセットする。一方、ステップT0で取得されたラグ信号値Y0を式D´に代入することで式CのSn0を求める。ここで、ある減衰時定数τnの成分nの残留割合γnを、式Eの条件を満たすように設定するのが好ましい。
すなわち、
Σn=1 N [γn]≦1,0≦γn…E
但し,Σn=1 N [γn]:成分nの残留割合γnの総和
の条件を満たすように設定するのが好ましい。
成分nの残留割合γnの総和が1を超えると時間遅れ分が過剰に除去され、逆に成分nの残留割合γnの総和が負の値の場合には時間遅れ分が逆に加算される恐れがある。そこで、成分nの残留割合γnの総和を0以上1以下にして、残留割合γnを0以上にすることで、時間遅れ分を過不足なく除去することができる。式Eについては、次式E´のようにしてもよいし、次式E´´のようにしてもよい。
すなわち、式Eが次式E´の場合には、式Eは、
Σn=1 N [γn]=1…E´
の条件を満たすとともに、各々の残留割合γnを式F、
γ1=γ2=…=γn=…=γN-1=γN…F
の条件を満たすように設定する。
式E´に式Fを代入することで、N・γN=1となる。したがって、各々の残留割合γnはγN=1/Nとなり、各々の残留割合γnは(インパルス応答を構成する時定数が異なる)指数関数の個数Nで均等に分配される。このことから、γN=1/Nを式D´のSn0=γn・Y0に代入することで、式D´は次式D´´で表される。
すなわち、式D´は
n0=Y0/N…D´´
で表される。指数関数の数が3個(N=3)の場合は、S10,S20,S30を式D´にしたがってY0/3に全てセットする。
また、式Eが次式E´´の場合には、式Eは、
Σn=1 N [γn]<1…E´´
の条件を満たすとともに、ある減衰時定数τmの成分mでの残留割合γM、それ以外の残留割合γNを式G、
0<γM<1,γN=0…G
の条件を満たすように設定する。指数関数の数が3個(N=3)で、減衰時定数τ2の成分2での残留割合γ2が0<γ2<1を満たし(例えばγ2=0.1)、かつそれ以外の残留割合がγ1=γ3=0を満たす場合には、S10,S30を式Gにしたがって0にセットするとともに、S20を式Gにしたがってγ2・Y0(例えばγ2=0.1)にセットする。
〔ステップT2〕式A,Cでk=1とセットして、式D´により決定されたS10,S20,S30と、残留ラグ(ラグ信号値)であるX線検出信号Y0と、X線検出信号Y1 とを式Cに代入する。その後の処理については、図5のステップT2と同様である。
〔ステップT3〕図5のステップT3と同様である。
〔ステップT4〕図5のステップT4と同様である。
〔ステップT5〕図5のステップT5と同様である。
以上のように、本実施例2のX線透視撮影装置によれば、実施例1と同様に、式A〜Cという簡潔な漸化式によって時間遅れ分を除去した補正後放射線検出信号Xk が速やかに求められる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、放射線検出手段がFPDであったが、この発明は、FPD以外のX線検出信号の時間遅れが生じる放射線検出手段を用いた構成の装置にも用いることができる。
(2)上述した各実施例装置はX線透視撮影装置であったが、この発明はX線CT装置のようにX線透視撮影装置以外のものにも適用することができる。
(3)上述した各実施例装置は医用装置であったが、この発明は、医用に限らず、非破壊検査機器などの工業用装置にも適用することができる。
(4)上述した各実施例装置は、放射線としてX線を用いる装置であったが、この発明は、X線に限らず、X線以外の放射線(例えばγ線)を用いる装置にも適用することができる。
(5)上述した各実施例では、再帰的演算処理時でのサンプリング時点での時間遅れ分が含まれた放射線検出信号(各実施例では再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目のサンプリング時点で取り出されたX線検出信号Yk)と、それよりも過去の時点で、時間遅れ分が含まれた放射線検出信号(k番目のサンプリング時点よりも前の時点である(k−1)番目のサンプリング時点で取り出されたX線検出信号Yk-1)との差分(各実施例ではYk −Yk-1)に基づく再帰的演算処理により時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号(各実施例では補正後X線検出信号Xk)を求めていたが、時間遅れ分が含まれた放射線検出信号に限定されない。例えば、時間遅れ分が除去された放射線検出信号(補正後X線検出信号Xk)に関する差分を用いてもよい。
具体的には、再帰的演算処理時でのサンプリング時点よりも前の時点での時間遅れ分が除去された放射線検出信号と、それよりも過去の時点で、時間遅れ分が除去された放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めてもよい。再帰的演算処理時でのサンプリング時点よりも前の時点は(k−1)番目のサンプリング時点となり、それよりも過去の時点は(k−2番目)以前のサンプリング時点となる。したがって、式Cの右辺の第1項および第2項の部分の『Yk −Yk-1』の替わりに、『Xk-1 −Xk-2』を置き換えて、再帰的演算処理を行ってもよい(すなわち、Snk=Xk-1 −Xk-2 +exp(Tn )・Sn(k-1))。
k=1とセットしたときには、0にセットされたX線検出信号X0を代入して『Sn1=X0 +exp(Tn )・Sn0』にしたがってS11,S21,S31を求め、さらに求められたS11,S21,S31とX線検出信号Y1 とを式Aに代入することで補正後X線検出信号X1 を算出し、k=2以降については、『Snk=Xk-1 −Xk-2 +exp(Tn )・Sn0』にしたがってS1k,S2k,S3kを求め、さらに求められたS1k,S2k,S3kとX線検出信号Yk とを式Aに代入することで補正後X線検出信号Xk を算出すればよい。
なお、各実施例では、時間遅れ分の時間変化も考慮して、式A〜Cなる再帰的演算処理による除去度合いを調整しているので、この変形例(5)よりも各実施例の方が、信号に対するノイズの増大をより一層抑制することができる。
(6)上述した各実施例では、差分は1時点ごとの放射線検出信号に関するもの(各実施例では『Yk −Yk-1』、上述した変形例(5)では『Xk-1 −Xk-2』)であったが、2時点以上(例えば2時点、3時点、4時点、…)ごとの放射線検出信号に関するものであってもよい。つまり、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点での放射線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点での放射線検出信号との差分であれば、特に限定されない。
実施例のX線透視撮影装置の全体構成を示すブロック図である。 実施例装置に用いられているFPDの構成を示す平面図である。 実施例装置によるX線撮影の実行時のX線検出信号のサンプリング状況を示す模式図である。 実施例でのX線検出信号処理方法の手順を示すフローチャートである。 実施例1でのX線検出信号処理方法における時間遅れ除去用の再帰的演算処理プロセスを示すフローチャートである。 実施例2でのX線検出信号処理方法における時間遅れ除去用の再帰的演算処理プロセスを示すフローチャートである。 放射線入射状況に対応した時間遅れ状況を示す図である。 撮影のラグ(時間遅れ分)が透視に重なった時間遅れ状況を示す図である。
符号の説明
1 … X線管
2 … FPD(フラットパネル型X線検出器)
3 … A/D変換器
11 … 時間遅れ除去部
M … 被検体

Claims (12)

  1. 放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る放射線撮像装置であって、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射手段と、被検体を透過した放射線を検出する放射線検出手段と、前記放射線検出手段から放射線検出信号を所定のサンプリング時間間隔で取り出す信号サンプリング手段とを備え、被検体への放射線照射に伴って放射線検出手段からサンプリング時間間隔で出力される放射線検出信号に基づいて放射線画像が得られるように前記装置は構成されており、前記装置は、さらに、サンプリング時間間隔で取り出される各放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を単数または減衰時定数が異なる複数個の指数関数で構成されるインパルス応答によるものとして再帰的演算処理により各放射線検出信号から除去する時間遅れ除去手段を備え、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点での放射線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点での放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により前記時間遅れ除去手段は時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めることを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、前記再帰的演算処理時でのサンプリング時点での前記時間遅れ分が含まれた前記放射線検出信号と、それよりも過去の時点で、時間遅れ分が含まれた放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により前記時間遅れ除去手段は時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めることを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 請求項1に記載の放射線撮像装置において、前記再帰的演算処理時でのサンプリング時点よりも前の時点での前記時間遅れ分が除去された放射線検出信号と、それよりも過去の時点で、時間遅れ分が除去された放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により前記時間遅れ除去手段は時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めることを特徴とする放射線撮像装置。
  4. 請求項2に記載の放射線撮像装置において、前記時間遅れ除去手段は放射線検出信号から時間遅れ分を除去する再帰的演算処理を式A〜C、
    k =Yk +Σn=1 N [αn ・〔1−exp(Tn ) 〕・exp(Tn )・Snk]…A
    n =−Δt/τn …B
    nk=Yk −Yk-1 +exp(Tn )・Sn(k-1)…C
    但し, Δt:サンプリング時間間隔
    k:サンプリングした時系列内のk番目の時点を示す添字
    k :k番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号
    k :Yk から時間遅れ分を除去した補正後放射線検出信号
    k-1 :一時点前のXk
    n(k-1):一時点前のSnk
    exp :指数関数
    N:インパルス応答を構成する時定数が異なる指数関数の個数
    n:インパルス応答を構成する指数関数の中の一つを示す添字
    αn :指数関数nの強度
    τn :指数関数nの減衰時定数
    により行うとともに、再帰的演算処理のための初期値を式D、
    0 =0,Sn0=0,Y0 =0…D
    により行い、前記式Dにより決定された初期値での条件で、再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Ykと、それよりも前の時点である(k−1)番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Yk-1との差分(Yk −Yk-1)に基づく前記式A〜Cにより求められた前記インパルス応答に基づいて時間遅れ分を除去して、補正後放射線検出信号を求めることを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 請求項2に記載の放射線撮像装置において、前記時間遅れ除去手段は放射線検出信号から時間遅れ分を除去する再帰的演算処理を式A〜C、
    k =Yk +Σn=1 N[αn ・〔1−exp(Tn ) 〕・exp(Tn )・Snk]…A
    n =−Δt/τn …B
    nk=Yk −Yk-1 +exp(Tn )・Sn(k-1)…C
    但し, Δt:サンプリング時間間隔
    k:サンプリングした時系列内のk番目の時点を示す添字
    k :k番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号
    k :Yk から時間遅れ分を除去した補正後放射線検出信号
    k-1 :一時点前のXk
    n(k-1):一時点前のSnk
    exp :指数関数
    N:インパルス応答を構成する時定数が異なる指数関数の個数
    n:インパルス応答を構成する指数関数の中の一つを示す添字
    αn :指数関数nの強度
    τn :指数関数nの減衰時定数
    により行うとともに、再帰的演算処理のための初期値を式D、
    0 =0,Sn0=γn・Y0…D´
    但し, γn:ある減衰時定数τnの成分nの残留割合
    0 :再帰的演算処理の基点時である放射線非照射時に残留しているラグ信号値
    により行い、前記式D´により決定された初期値での条件で、再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Ykと、それよりも前の時点である(k−1)番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Yk-1との差分(Yk −Yk-1)に基づく前記式A〜Cにより求められた前記インパルス応答に基づいて時間遅れ分を除去して、補正後放射線検出信号を求めることを特徴とする放射線撮像装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の放射線撮像装置において、前記信号サンプリング手段による前記サンプリング時間間隔での前記放射線検出信号の取り出しが放射線を照射する以前に開始されるように信号サンプリング手段を構成するとともに、前記時間遅れ除去手段による時間遅れ分を求める際に、前記放射線を照射する以前に取り出された前記放射線検出信号を用いるように時間遅れ除去手段を構成することを特徴とする放射線撮像装置。
  7. 被検体を照射して検出された放射線検出信号を所定のサンプリング時間間隔で取り出し、サンプリング時間間隔で出力される放射線検出信号に基づいて放射線画像を得る信号処理を行う放射線検出信号処理方法であって、サンプリング時間間隔で取り出される各放射線検出信号に含まれる時間遅れ分を単数または減衰時定数が異なる複数個の指数関数で構成されるインパルス応答によるものとして再帰的演算処理により各放射線検出信号から除去する処理を、次の過程にしたがって実行する、再帰的演算処理時でのサンプリング時点あるいは過去の時点での放射線検出信号と、それよりもさらなる過去の時点での放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めることを特徴とする放射線検出信号処理方法。
  8. 請求項7に記載の放射線検出信号処理方法において、前記再帰的演算処理時でのサンプリング時点での前記時間遅れ分が含まれた前記放射線検出信号と、それよりも過去の時点で、時間遅れ分が含まれた放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めることを特徴とする放射線検出信号処理方法。
  9. 請求項7に記載の放射線検出信号処理方法において、前記再帰的演算処理時でのサンプリング時点よりも前の時点での前記時間遅れ分が除去された放射線検出信号と、それよりも過去の時点で、時間遅れ分が除去された放射線検出信号との差分に基づく再帰的演算処理により時間遅れ分を除去して補正後放射線検出信号を求めることを特徴とする放射線検出信号処理方法。
  10. 請求項8に記載の放射線検出信号処理方法において、放射線検出信号から時間遅れ分を除去する再帰的演算処理を式A〜C、
    k =Yk +Σn=1 N[αn ・〔1−exp(Tn ) 〕・exp(Tn )・Snk]…A
    n =−Δt/τn …B
    nk=Yk −Yk-1 +exp(Tn )・Sn(k-1)…C
    但し, Δt:サンプリング時間間隔
    k:サンプリングした時系列内のk番目の時点を示す添字
    k :k番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号
    k :Yk から時間遅れ分を除去した補正後放射線検出信号
    k-1 :一時点前のXk
    n(k-1):一時点前のSnk
    exp :指数関数
    N:インパルス応答を構成する時定数が異なる指数関数の個数
    n:インパルス応答を構成する指数関数の中の一つを示す添字
    αn :指数関数nの強度
    τn :指数関数nの減衰時定数
    により行うとともに、再帰的演算処理のための初期値を式D、
    0 =0,Sn0=0,Y0 =0…D
    により行い、前記式Dにより決定された初期値での条件で、再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Ykと、それよりも前の時点である(k−1)番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Yk-1との差分(Yk −Yk-1)に基づく前記式A〜Cにより求められた前記インパルス応答に基づいて時間遅れ分を除去して、補正後放射線検出信号を求めることを特徴とする放射線検出信号処理方法。
  11. 請求項8に記載の放射線検出信号処理方法において、放射線検出信号から時間遅れ分を除去する再帰的演算処理を式A〜C、
    k =Yk +Σn=1 N[αn ・〔1−exp(Tn ) 〕・exp(Tn )・Snk]…A
    n =−Δt/τn …B
    nk=Yk −Yk-1 +exp(Tn )・Sn(k-1)…C
    但し, Δt:サンプリング時間間隔
    k:サンプリングした時系列内のk番目の時点を示す添字
    k :k番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号
    k :Yk から時間遅れ分を除去した補正後放射線検出信号
    k-1 :一時点前のXk
    n(k-1):一時点前のSnk
    exp :指数関数
    N:インパルス応答を構成する時定数が異なる指数関数の個数
    n:インパルス応答を構成する指数関数の中の一つを示す添字
    αn :指数関数nの強度
    τn :指数関数nの減衰時定数
    により行うとともに、再帰的演算処理のための初期値を式D、
    0 =0,Sn0=γn・Y0…D´
    但し, γn:ある減衰時定数τnの成分nの残留割合
    0 :再帰的演算処理の基点時である放射線非照射時に残留しているラグ信号値
    により行い、前記式D´により決定された初期値での条件で、再帰的演算処理時でのサンプリング時点であるk番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Ykと、それよりも前の時点である(k−1)番目のサンプリング時点で取り出された放射線検出信号Yk-1との差分(Yk −Yk-1)に基づく前記式A〜Cにより求められた前記インパルス応答に基づいて時間遅れ分を除去して、補正後放射線検出信号を求めることを特徴とする放射線検出信号処理方法。
  12. 請求項7から請求項11のいずれかに記載の放射線検出信号処理方法において、前記サンプリング時間間隔での前記放射線検出信号の取り出しを、放射線を照射する以前に開始し、前記時間遅れ分を求める際に、前記放射線を照射する以前に取り出された前記放射線検出信号を用いることを特徴とする放射線検出信号処理方法。
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