JP2009124443A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像の多様性に対応し、非可逆圧縮の伸張時に生じるノイズの低減効果を高く維持すること。
【解決手段】 画像出力に用いるデータは、圧縮データとして蓄積されているので、画像出力する際に、伸張処理部301を通して伸張され、まず特定属性領域補正処理部307に入力される。入力データは、画像とこの画像の像域分離データ(スキャナ入力の処理で生成)又は属性データ(PDLの入力処理で取得)であり、特定属性領域補正処理部307は、これらのデータ入力を受け、伸張処理で画像に生じたノイズを除去する補正処理を行う。補正処理は、像域分離・属性データが、例えば白地を示す属性を持つ場合、当該画素の出力用の画像データを、本来「白」を示す値として定められたデータ値に置き換え、ノイズを除去する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スキャナ入力やPCから入力されたファイル等のデータを、汎用の画像データとし、データ圧縮を経て、出力用の画像データへと処理するデータ処理プロセスに関し、より詳細には、圧縮した画像データを復元し、出力する際に生じるノイズを除去する出力画像処理を行う画像処理装置及び画像処理方法に関する。
近年、原稿画像の処理については、CCD(Charge-Coupled Devices)ユニットからなるラインセンサ読み取りやレーザーによる書込みの発展により、アナログ処理からデジタル化された画像データの処理に変わり、デジタル複写機がこのような技術を利用した画像処理装置として広く知られている。
デジタル複写機は、コピー機能のほかに、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ(FAX)機能等の共通の処理手段を必要とする各機能を集約し、これらの機能を搭載したものが主流になって、デジタル複合機(MFP:Multi-Function Peripherals)と呼ばれ、マルチ・ファンクションを制御するようになっている(下記特許文献1、参照)。
また、デジタル複写機は、ネットワークに接続され、ネットワーク上の外部機から複合機能(プリンタ機能、スキャナ配信、インタネットFAX等)が利用できるようになってきている。
従って、MFPにおける出力というのは、コピーのように紙への出力や、スキャナ配信やFAX送信のように、電子データによる送信がある。電子データによる送信でも、用途に応じて、出力における出力形式というのは異なる。例えば、FAX送信などはモノクロ2値による画像データ形式となるが、スキャナ配信などは、たとえば、カラーRGBによる画像データであったりする。しかも、MFPは、紙出力であれば、書込みユニットの特性、スキャナ配信では、配信される画像データを受取るPC(Personal Computer)で表示するディスプレイの特性などと、異なる種類の出力手段によって画像データを出力するので、それぞれの出力に適応した処理を必要とする。
また、コピー機能をはじめ、ネットワークから複合機能が利用される場合にも、利用する際に処理された出力画像データ等は、機器内蔵のHDD(Hard Disc)等に保存され、記憶された画像データを再利用し、出力することを可能にしている。
しかし、HDDは、大容量とはいえ蓄積するデータ容量にも限度はある。例えば、600dpiの解像度のフルカラー画像を印字する場合には、A4用紙1ページあたりのカラー画像のデータ量は、およそ120MBと非常に大きくなる。
そのため、カラー画像が印字可能な出力手段を持つMFPでは、HDD等の記憶装置に格納する時には、カラー画像データを圧縮し、印字するときにはMFP内部で伸張して出力する方法を採用し、データ転送に要する時間を短縮し、メモリ容量を小さくすることで、処理の効率化、構成の簡素化を図っている。なお、このデータ圧縮は、MFP内におけるだけではなく、ネットワーク経由で外部に送信するデータに対しても、同様の利益を得るために採用される。
画像データの圧縮方式は、モノクロの文字や線画の文書原稿を主とする複写機のような場合には、可逆圧縮方式を採用してもよいが、カラー画像データを処理する場合には、例えばJPEG(Joint Photographic Expert Group)などの非可逆圧縮方式を採用すると、汎用されていることもあって、都合がよいことが多い。
ただ、JPEG圧縮においては、写真画像のような入力画像に対しては有効であるものの、CG(Computer Graphic)画像、文字、CAD(Computer Aided Design)などの線画などに対しては、伸張された復元画像にモスキートノイズが発生し、復元画像の画質が劣化してしまうという問題が生じる。
この問題を解決するための従来技術として、下記特許文献2,3が提案されている。
特許文献2には、文字、図形、網点という画像属性と圧縮率に応じて適応的に決まるフィルタ処理を解凍後の画像データに施すことにより、データ圧縮した画像を伸張したときに生じるノイズを除去する方法が示されている。
また、特許文献3には、伸張した画像の注目画素とその周辺の画素が、予め定めたノイズ検出用のビットマップパターンと一致する場合に注目画素をノイズとし、この画素にノイズを除去する補正を施す方法が示されている。
特許第3647347号公報 特開2001−211318号公報 特開2002−354257号公報
しかしながら、上記した特許文献1は、フィルタ処理によりノイズを除去するので、画像データによっては、ノイズの低減効果が小さい。また、特許文献2についても、予め定めたノイズ検出用のビットマップパターンによりノイズを行うので、検出画像データによっては、ノイズ検出精度を上げることが困難な場合があり、画像データによっては、ノイズの低減効果が小さい。
本発明は、上記した従来技術のように画像データによって、ノイズの低減効果が小さくなるといったことが無く、画像の多様性に対応し、低減効果を高めることを解決課題とする。
請求項1の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段を備え、前記特定属性領域補正手段の動作を、処理する画像データにおける、特定の属性と入力原稿種類の少なくとも一方の存否に応じ、ON/OFFする制御手段を有したことを特徴とする。
請求項3の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段と、前記特定属性領域補正手段からの出力画像データに残る圧縮によるノイズを除去するために、特定の入力原稿種類の画像データにおける特定画素のデータ値を、当該入力原稿種類に対応して定められた値で補正処理をする特定原稿補正手段を備えたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記特定属性領域補正手段は、補正処理の対象画素を特定する前記属性が白地を示す属性であるとき、処理対象画像データのうち、この属性を持つ画素の画像データを白地に変換する補正処理を行うことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記出力画像処理手段によって処理された画像データに対して、再度非可逆のデータ圧縮を施す第3データ圧縮手段を有し、前記第3データ圧縮手段によって出力画像データに圧縮を施す際に、前記特定属性領域補正手段を作用させないようにする手段を備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載された画像処理装置において、前記特定属性領域補正手段は、注目画素の周辺画素の属性データを参照して、当該注目画素の補正を行う手段であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載された画像処理装置において、前記特定属性領域補正手段は、注目画像データの属性データが文字領域ではなく、周辺画素の属性データに文字領域が存在するときに、当該注目画素の補正を文字領域以外の属性データを持つ周辺画素の画像データによって行うことを特徴とする。
請求項8の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程を行うことを特徴とする。
請求項9の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程を行い、前記特定属性領域補正工程の動作を、処理する画像データにおける、特定の属性と入力原稿種類の少なくとも一方の存否に応じ、ON/OFFする制御工程を有したことを特徴とする。
請求項10の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程と、前記特定属性領域補正工程からの出力画像データに残る圧縮によるノイズを除去するために、特定の入力原稿種類の画像データにおける特定画素のデータ値を、当該入力原稿種類に対応して定められた値で補正処理をする特定原稿補正工程を有したことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理方法において、前記特定属性領域補正工程は、補正処理の対象画素を特定する前記属性が白地を示す属性であるとき、処理対象画像データのうち、この属性を持つ画素の画像データを白地に変換する補正処理を行うことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理方法において、前記出力画像処理工程によって処理された画像データに対して、再度非可逆のデータ圧縮を施す第3データ圧縮工程を有し、前記第3データ圧縮工程によって出力画像データに圧縮を施す際に、前記特定属性領域補正工程を行わないようにすることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項8乃至12のいずれかに記載された画像処理方法において、前記特定属性領域補正工程は、注目画素の周辺画素の属性データを参照して、当該注目画素を補正する工程を有したことを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項13に記載された画像処理方法において、前記特定属性領域補正工程は、注目画像データの属性データが文字領域ではなく、周辺画素の属性データに文字領域が存在するときに、当該注目画素の補正を文字領域以外の属性データを持つ周辺画素の画像データによって行うことを特徴とする。
本発明によると、圧縮データの復元時に生じるノイズが含まれる画像データを、画素レベルでその属性に応じたあるべき画像データで置き換え、データを補正することで、ノイズが除去された圧縮前の画像データを正しく復元することができ、画像の多様性に対応し、出力画像における劣化の低減化効果を高めることができる。
本発明の画像処理装置に係わる実施形態を以下に説明する。
以下に示す実施形態は、本発明の画像処理装置をカラー対応のデジタル複写機(MFP)に適用した形態を示す。
この実施形態のMFPは、画像データを生成するために入力されるデータとして、原稿画像をスキャナで読取ることにより入力されるデータと、外部ホスト機からプリント出力を要求して入力されるデータの2つを例に構成及び動作を説明する。
この実施形態のMFPは、入力データから得られる画像データをHDD等で例示する記憶手段(以下、「HDD等」と記す)に一旦保存、蓄積し、その後、保存、蓄積したデータをもとにプロッタ出力用又は外部送信用の画像データを処理する手段を基本構成として有する。なお、プロッタ出力やPCへの送信等の出力方法のほか、ファクシミリ送信についても、同様の出力方法を用いることができる。
「MFP(デジタル複写機)の概要」
図1は、本実施形態に係るMFPの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すMFPの処理系は、大きく分けると、MFPが装備するスキャナによる原稿読取りにより入力された画像データ及び外部PC109等から送信されてくるデータを、HDD等に保存、蓄積するまでの入力系と、HDD等に保存、蓄積された画像データを含む入力系で処理された画像データもとに出力を行うプロッタ出力及び外部PC109等に送信出力を行う出力系を有する。
入力系は、原稿読取部101と、読取画像補正部102と、画像データ拡張バス114と、画像データ拡張バス制御部104と、HDD106又はメモリ105を主な要素とする。
出力系は、HDD106又はメモリ105と、画像データ拡張バス114と、画像データ拡張バス制御部104と、画像処理部112を共通に、プロッタ出力については、画像書込み部103を主な要素とし、外部PC109等への送信出力については、外部インターフェース(I/F)制御部107と、NIC(Network Interface Card)108を主な要素とする。
MFPは、複合機能として有する、コピー、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ及びドキュメントボックス等の機能の中から、ユーザの指示に従って選択される機能を動作させ、画像の出力を行う。
MFPが実行する入出力動作は、選択された機能によって異なり、コピーのように、原稿入力からプロッタ出力までの入出力動作を一連の動作として行う場合もあるが、ドキュメントボックス機能、即ち、各種の複合機能を利用してMFPに入力されるデータを蓄積、保存し、出力に再利用できるようにする機能、を備える場合には、出力或いは入力を単独で実行する場合もあり、利用する機能の設定によって、上記した入力系及び出力系が用いられる。
MFPの概要として、以下には、コピー機能、プリンタ機能を例に、処理を説明する。
“コピー機能による処理の概要”
コピー機能を利用し、原稿の読取りから印刷出力するまでの一連の処理を行うときには、まず、原稿が読み取られる。画像読取部101は、読取位置にセットされた原稿、或いは、読み取り位置を通過中の原稿の画像を光学的に読取るので、光源およびミラーからなる光学ユニットと、画像を光電変換するCCDラインセンサとA/Dコンバータとこれらの駆動回路からなる読取信号の検出、処理回路を具備する。光学ユニットの移動速度は、画像の変倍倍率に応じて可変であり、拡大時には遅く、縮小時には速くすることによって、副走査方向、即ち、センサのライン方向に直交する方向に変倍することができる。
このとき、センサがカラーCCDである場合は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の色分解光ごとの画素列信号に光電変換し、例えばRGB各8bit(ビット)のデータとして、読取った画像を読取画像補正部102へ送出する。
なお、読取られる原稿は、ユーザによって読み取りユニットの読み取り位置にセットされるか、ADF(自動原稿給送装置)によって原稿台上の原稿が1枚ずつ自動給送されて読み取り位置にセットされるか、或いはADFによって読み取り位置を単に通過する。この読取位置を通過する速度もまた変倍倍率に応じて可変であり、拡大時には遅く、縮小時には速く移動することによって、副走査方向の変倍を行うことができる。
読み取られた画像データは、読取画像補正部102へと送られる。読取画像補正部102は、画像読取部101のデバイス特性に依存する読取画像データを正規化し、画質を向上させるための補正処理を施す。
図2は、読取画像補正部102の内部構成とデータの流れを示す図である。
図2を参照して、読取画像補正部102の回路構成とデータの流れに沿って補正処理を説明する。
画像読取部101から入力される画像データは、まず、像域分離処理部201において、原稿画像を所定の特徴で分析し、その特徴を持つ原稿画像のエリアを像域分離データとして抽出する。原稿画像の特徴は、例えば、一般的な印刷によって原稿に形成されている網点部、文字などのエッジ部、画像データの有彩/無彩の判別、背景画像が白であるかの白背景の判別などを含み、像域分離データは、この特徴を有する画像領域をそれぞれ示すデータである。
また、画像読取部101からの画像データは、スキャナγ処理部204へも入力される。スキャナγ処理部204では、画像読取部101のγ特性から、デバイスに依存しない出力特性へのγ変換を行う。
その後、スキャナγ処理部204から出力される画像データは、フィルタ処理部202に入力される。このフィルタ処理部202は、画像データの持つ空間周波数を変換する役割を担う。ここでは、像域分離処理部201で得た像域分離データを用いて、像域ごとに所定のフィルタ処理を施す。例えば、網点部と検出されているエリアでは、網点を平滑するような平滑処理を施し、エッジ部で白背景であるならば、そのエリアを文字部と推定して、MTF(Modulation Transfer Function)特性がよくなるようなエッジ強調処理を施す。
フィルタ処理部202で処理を施された画像データは、次に、色変換処理部203に入力される。色変換処理部203は、画像読取部101によりRGBで読取られた画像データを、画像出力に用いるのに都合のよいと考えられる特性への色変換処理を施す。ここでは、コピー出力が指示されており、後述するように、画像処理部112でプロッタ出力に用いる画像データのCMYK変換を行うので、出力段の画像処理部112で行う処理との整合を考えて、予め決められた空間へのRGB変換を行う。なお、読取られた画像データをHDD106等に蓄積し、再利用する場合については、後述する。
次の解像度変換処理部205では、要求される画像出力に応じた解像度に変換して、画像データを出力する。例えば、読取られた画像データが、(主走査600dpi×副走査300dpi)であり、画像出力に(300dpi×300dpi)が必要である場合、解像度変換処理部205は、主走査の解像度を1/2に落とすことによって、必要とされる解像度で出力する。このとき、変倍処理は、3次元コンボリューションなどによる演算処理によって変換される。なお、像域分離データは、変換後の画像データに対応して像域を示すデータとする。
この後、圧縮処理部206において、解像度変換処理後の出力画像データと像域分離処理部201の出力結果のデータ圧縮を行う。このとき、画像データに対して、圧縮率を大きくとることができる、例えば、JPEGなどの非可逆な圧縮方式を用いる。しかし、像域分離処理部201からの出力データに関しては、画素の位置にデータが依存することから可逆圧縮方式を用いる必要がある。
圧縮後の画像データと該画像の像域分離データがメモリ105を経由して、一旦HDD106にも蓄積される。なお、このとき、それぞれのデータは、異なる圧縮方式による圧縮処理を経て蓄積するので、各データに対し、別々に圧縮を行い蓄積しても良いが、必ず、これらデータの依存関係だけは、保持し続け、その後の処理部においても、一緒に取り扱うことができるように管理する必要がある。
また、ここで、HDD106は、出力系へのバッファとして機能する。つまり、画像読取部101で原稿画像の読取りが続けられている間、プロッタ出力系の画像書き込み部103に画像データを同タイミングで送り続けることができる場合には、バッファは不要であるが、実際、出力準備中などで出力ができないと、画像データが入力される一方で出力ができない状態が続き、限りあるメモリ105の容量を超えてしまう。容量を増やせば良いが、メモリ105の増加は、コストアップに大きく響く。そこで、大容量のHDD106に一旦格納して、このような場合に生じるメモリ105の容量不足を解消するためのバッファとしてここを用いる。
この後、出力系の処理に移り、メモリ105から画像処理部112へとデータを送信する。画像処理部112では、入力段の読取画像補正部102で所定の特性を持つRGB画像に補正、変換されたデータを、プロッタ出力を行うためにデバイスに依存する特性を持つ画像書込み用のCMYK画像データへと変換する。
図3は、画像処理部112の内部構成とデータの流れを示す図である。
図3を参照して、画像処理部112の回路構成とデータの流れに沿って、画像書込み用データの処理を説明する。
HDD106からメモリ105を経て入力されるデータには、画像データと像域分離データが含まれている。まず、伸張処理部301では、圧縮処理部206で圧縮された画像データと像域分離データそれぞれのデータを伸張する。
この後、特定属性領域補正処理部307においては、JPEG圧縮データの復元時に生じるノイズを除去する。このノイズの除去は、画像データの属性(像域分離データ)に応じて、画像データを補正する処理による。なお、JPEG圧縮によるノイズの除去を必要とする画像の属性及び当該ノイズの補正処理については、後記する「実施形態1」〜「実施形態5」において詳述する。
次いで、フィルタ処理部302において、画像書込み部103のMTF特性に合うように、画像データにフィルタ処理を施す。上記した入力系の読取画像補正部102におけるフィルタ処理部202では、メモリ105もしくはHDD106などに蓄積するために、予め定められた特性に補正したが、出力系のフィルタ処理部302では、蓄積時に行った、予め定められた画像特性から、この画像データを用いて書込みを行うこのMFPの画像書込み部103の画像特性に合わせて求める特性が得られるように、フィルタを選択して変換を行う。このフィルタ処理では、上記の入力系で行ったと同様に、像域分離データを参照して、領域ごとに必要なフィルタ処理を施す。
フィルタ処理部302における処理が行われた後、画像書込み用のデータは、色変換処理部303へ送られる。ここでは、RGB画像データを画像書込みに用いるC(シアン),M(マゼンタ),Y(イェロー),K(ブラック)の4色の画像データに変換する。また、像域分離処理部201で検出した像域分離データを用いて、例えば、黒文字の画素を判断し、黒文字と判断された画素には、CMYK変換を行うときに、墨単色処理を施すようにする。
色変換処理部303で処理された画像信号は、解像度変換処理部304で、任意の変倍処理が行われる。
解像度が変換された画像信号は、γ処理部305へ送られる。γ処理部305では、蓄積時に行った、予め定められた画像特性から、この画像データを用いて書込みを行うこのMFPの画像書込み部103の画像特性に合わせて、求める特性が得られるように、出力特性のγ変換を行う。
次いで、γ処理部305の処理後のデータを用いて、中間調処理部306では画像書込み部103の特性に合わせて、求める特性が得られるように、ディザ処理や誤差拡散処理による階調処理を施す。同時に、画像書込み部103の階調の深さ(ビット数)の変換もここで行う。例えば、1bitの出力であるならば、ここで、入力された8bitの信号に対してディザ処理を行いながら1bit化を行う。
このようにして、画像処理部112で処理された画像書込み用のCMYK画像データは、再度、メモリ105、必要とする場合にHDD106を経由して、画像書込み部103に入力される。
画像書込み用のCMYK画像データを受取る画像書込み部103は、CMYK画像データを用いて、CMYKの色ごとに備えたレーザー光源を駆動し、レーザービームによる感光体への光書込みを行い、トナーによる現像、転写及び定着の各処理よりなる電子写真プロセスによって、転写紙にコピー出力画像を形成する。
上記したコピー出力は、一連の動作として実行され、処理される画像データは、画像読取部101→読取画像補正部102→画像処理部112→画像書込み部103という流れで転送される。このデータ転送は、画像データ拡張バス制御部104によって制御される画像データ拡張バス114を経由して、それぞれの入出力が行われる。
この転送動作の際、転送タイミングによっては、例えば、画像処理部112によって施された画像データを画像書込み部103で出力しようとしても、エンジンプロッタの状態では、まだ紙出力への準備ができていないことがある。そのような時は一旦、RAMなどのメモリ105及びHDD106よりなる記憶装置に画像データを保持する。
画像データ拡張バス114は、各モジュールが共有するので、その入出力を調整する画像データ拡張バス制御部104によって、画像データの上記したメモリ105及びHDD106を含む各処理部間の転送動作が、制御される。
メモリ105では、実際には、画像読取部101でスキャナ入力によって読み取られ、画像処理部112に転送する際、転送速度とそのときの処理内容によるが、例えば、画像読取部101で読取りを行っているときに、画像処理部112では別の画像処理が施されているといった状態となるときがあり、こうした状態に対応するために、メモリ105は、複数枚の画像データを保持するための記憶容量を持ち、並行処理を可能とするアクセスの制御を受ける。また、その後、必要に応じて、メモリ105が保持する画像データをHDD106へ格納して、データを再利用する、両面や集約印刷等の出力に対応する処理に用いたりする。
“HDDへの入力画像データの蓄積及び再利用”
上記では、コピー出力を目的とし、画像読取りからプロッタ出力までを一連の動作として行う場合の画像処理の流れを示し、原稿を読取った画像データの処理を効率化するためメモリ105及びHDD106等の記憶装置を利用することを説明した。上記のコピー出力の処理では、HDD106等の記憶装置を一時的な読取画像データの保存場所として用いていたが、HDD106は、電源をOFFしてもデータが消えず、大量のデータを記憶できる装置であるから、ここへ入力された画像データを蓄積すれば、データの再利用が可能となる。
そこで、HDD106を再利用するデータの蓄積場所として利用することを意図する構成について、次に説明する。
HDD106に蓄積する画像データは、ドキュメントボックス機能により、このMFPで再度プロッタ出力に用いることもあるが、蓄積された画像データは、スキャナ機能を用いる場合もそうであるように、外部PC109等で利用可能なデータとしてとらえることができる。よって、蓄積画像データに対しては、外部PC109等で用いる場合の利便性を考えると、汎用RGBデータ、もしくは、予め決められた空間へのRGB変換を行うという選択が適当であると考えられるので、ここでは、この方法を採用する。ただ、このMFPでプロッタ出力に再利用することを重要視する場合には、HDD106等に蓄積するデータを、プロッタ出力に適合するRGB(上記した色変換処理203の説明、参照)或いはCMYKへの変換を行ってもよい。
読取画像データをHDD106に蓄積するまでの処理の流れは、図2に示した読取画像補正部102におけると同様の流れで処理されるが、処理の内容は、デバイスに依存しない画像データに変換する処理を行うことになる。
デバイスに依存しない画像データの特性としては、例えば、色空間であれば、標準色空間であるsYCCや、AdobeRGB空間、または、予め機器として共通に定められたRGB空間などであり、この色空間の設定で色変換処理部203を使用して、変換を行う。また、空間周波数なども、標準的な画像特性となるような設定で読取画像補正部102のフィルタ処理部202を使って、変換する。読取画像データは、読取画像補正部102でこのような変換がほどこされた後、再利用するためにHDD106に蓄積される。
HDD106に蓄積された画像データを再利用して、このMFPでプロッタ出力する場合、画像処理部112では、デバイス依存しない形式の特性から画像書込み部103の特性に合った画像処理変換が行われる。
“プリンタ機能による処理の概要”
印刷(プロッタ)出力を要求してデータの入力が行われるのは、上記したコピー機能を利用する場合のほかに、プリンタ機能を利用する場合がある。プリンタ機能の場合、データ入力は、ネットワーク経由で外部PC109等のホスト機から、例えば、PostScript(登録商標)などの汎用のPDL(Page Description Language)言語で送られてくる。
印刷出力を要求してPDLで入力されるデータは、PDLが解読され、解読した結果をもとにプロッタ出力に用いることができる画像データが生成される。生成されるプロッタ出力用の画像データは、上記した再利用が可能に蓄積する形態でHDD106へ蓄積される。
PDLで入力されるデータの処理は、次のように行う。まず、外部PC109からNIC108を経由して、印刷出力を要求してPDLデータが送られてくる。
このPDLデータを受ける外部I/F制御部107は、PDLデータを解読し、画像データとして展開する。このとき、入力されたデータは、HDD106に蓄積し、ドキュメントボックス機能を用いて再利用することを意図するデータであるから、例えば、上記したような汎用のRGBデータなどに展開される。また、同時に、蓄積される画像データを出力用データとして処理する際に、所定の処理条件を付与するために参照される属性データも展開される。
この属性データは、画像データの各画素がどのようなデータであるか、その属性を示すデータであり、この意味で、上記した原稿の読取画像の処理における像域分離データ(図2の像域分離処理部201の説明、参照)と共通する。
この属性データは、画像データのそれぞれの画素の特徴を示すデータで、例えば、フォントで形成される文字画像、写真などのイメージデータの画像、グラフィック画像などを示す。PDLデータから得られるこれらの画像データと画像の属性データは、一旦圧縮してHDD106に蓄積し、管理する。この場合、HDD106に蓄積する画像データは、外部PC109等の外部機からの再利用を意図しているので、スキャナ入力した原稿読取画像と同様に、汎用の色空間で蓄積するとよい。
また、HDD106に蓄積した画像データにより印刷出力をする場合には、上記したと同様に、画像処理部112で画像書込み部103の特性に合った画像データとして処理され、プロッタ出力に用いられる。
「ノイズの補正処理」
HDD106に蓄積された画像データは、上記したように、JPEGなどで圧縮されている。従って、この蓄積画像データを用いて画像出力を行う場合には、上記したように、伸張処理部301を通して圧縮前の画像データに復元する必要がある。
ただ、JPEGのように非可逆の圧縮処理を行ったデータを伸張するときに、伸張された復元画像にモスキートノイズが発生して画像が劣化する。
この復元画像に生じるノイズは、従来から問題となっており、ノイズを除去するための方法が提案されているが、上記[発明が解決しようとする課題]に述べたように、従来の方法は、多様な画像データに対し、必ずしも高いノイズの低減効果が得られなかった。
そこで、この実施形態では、画像データの画素が有する属性に着目し、伸張後に特定の属性を持つ画素の画像データ値を当該属性に対応して定められた値で置き換え、圧縮前の画像データを復元する。つまり、伸張後の画像データにノイズが生じていても、特定の属性を持つ画素を、本来あるべきデータ値で置き換えることで、ノイズを除去する補正処理を行う。
この補正処理は、特定の属性を持つ画素とその画素の本来あるべきデータ値との関係が定まっている、という条件を満たす画素であれば、該当する属性を持つ画素に上記の方法による補正処理が適用できる。
伸張後の画像データに生じるノイズの除去を目的とする上記した補正処理方法に従う実施形態を、下記「実施形態1」〜「実施形態5」に示す。
「実施形態1」
この実施形態の補正処理は、上記した条件を満たす属性として、PDLデータ及び像域分離データに含まれる特定の属性を用いるものである。
PDLデータについては、印刷出力を要求して外部PC109から送られて来るPDLデータを処理する過程で得られる属性データに、例えば、白地を示す属性データが含まれていれば、この属性は、本来、画像データ値を「白」を示す値として定められたデータ値とすべきである。従って、出力を要求するPDLデータをもとに画像出力処理を行うときに、参照した属性データが白地を示す属性を持つ場合には、当該画素の出力用の画像データを「白」のデータ値に置き換える。
また、像域分離データについても同様に、スキャナ入力した原稿読取画像の処理過程で得られる像域分離データに、例えば、背景画像が白であることを示すデータが含まれていれば、この領域は、本来、画像データ値を「白」を示す値として定められたデータ値とすべきである。従って、画像出力処理を行うときに、この像域分離データに基づいて、当該画素の出力用の画像データを「白」のデータ値に置き換える。
この補正処理は、画像出力時の処理であり、ここでは、図3を参照して説明した画像書込み用データの処理過程で実施する形態を示す。即ち、図3に内部構成を示す画像処理部112では、HDD106に蓄積された画像データの入力を受け、画像書込み用データを出力する処理を行うが、この処理過程に設けた特定属性領域補正処理部307によって、この補正処理を行う。
画像出力に用いるデータは、HDD106で圧縮データとして蓄積されているので、画像出力する際に、伸張処理部301を通して伸張され、まず特定属性領域補正処理部307に入力される。入力データは、画像データとこの画像データの像域分離データ又は属性データ(以下、これらを総じて単に「属性データ」という)で、特定属性領域補正処理部307は、これらのデータ入力を受け、伸張時に画像データに生じたノイズを除去する補正処理を行う。
入力画像データに対する属性データが、例えば、「白地」を示すデータであったとすると、特定属性領域補正処理部307は、画像データの属性が「白地」であるときに、本来定められた画像データ値である、例えば「255」を、入力画像データのデータ値に置き換える。また、入力画像データに対する属性データが、例えば、「均一データ」を示す場合には、この属性を持つ全部の画素が同じRGBのデータ値をとるように設定し、この設定値を「均一データ」の属性を持つ入力画像データのデータ値に置き換える。
以上のように、PDL入力及びスキャナ入力等の入力データから生成される画像データに対し、その画像データの画素が有する属性データ及び像域分離データに応じて、本来あるべきデータ値で、伸張時に画像データに生じるノイズを除去する補正処理を行うことで、画像の多様性に対応し、出力画像における劣化の低減化効果を高めることができる。
「実施形態2」
この実施形態は、上記実施形態1の補正処理動作を制御する手段を備えた実施形態である。上記実施形態1では、処理要求のあった画像データに対して、特に制限を設けずにノイズの補正処理を行うが、画像の種類によっては、補正の効果が無く、処理を施す意味が無いものもある。
そこで、この実施形態では、補正の効果が無い特定の種類の画像に対しては、処理をOFFして、パフォーマンスを高めることを可能にする。
外部PC109からの印刷要求を処理する場合を考えると、この処理では、通常、PDLデータを受信するが、この際、出力するデータが何のデータであるか、多くの場合に分かる。例えば、印刷に用いるデータが、TEXTのみの画像データであるか、もしくは、デジタルカメラで撮った写真をソースとする、JPEGの画像データであるかなど、原稿種類を示す情報は、印刷要求をする外部PC109において判別される。外部PC109から入力されるPDLデータには、この原稿種類も、画像データに付される書誌情報として、記されている。なお、この書誌情報には、もちろん、上記実施形態1で述べた属性データも一緒に記されている。
外部PC109からの画像データは、一旦HDD106に蓄積されたのち、画像書き込み部103の出力に合わせて、画像処理部112でプロッタ出力に用いるデータとして、処理される。このとき、例えば、出力に用いる原稿画像データが、デジタルカメラで撮った写真などのデータであったとする。デジタルカメラで撮った写真などは、全面が自然画像を撮ったデータで、もともと、こうした自然画像は、撮像により原稿画像データを作成した際に、すでにノイズを帯びていることや、また、撮像した原稿画像データの蓄積は、JPEGなどの圧縮がもともと施されていて、かつ、JPEGによるノイズがわかるような周波数領域の画像は少ない。
従って、このような画像に対して、ノイズの補正をする必要はなく、無意味な処理を行うことになる。このような原稿画像データに対するノイズ補正処理をOFFするために、印刷要求の対象となる画像データに書誌情報として記された原稿種類や属性データを参照する。参照したデータから、デジタルカメラで撮った写真であることが分かれば、この情報に基づいて、特定属性領域補正処理部307の処理をOFFし、ノイズ補正の処理を省略する。
逆に、画像データに書誌情報として記された原稿種類や属性データにより、CADなどグラフィックデータやTEXT画像が処理対象であることを知った場合、入力後に一旦HDD106に蓄積される際のJPEG圧縮によるノイズの影響が出力画像に出てしまうことが分かる。そこで、このような場合は、特定属性領域補正処理部307では、原稿種類や属性データに応じて画像データに対してノイズ補正を行う。
印刷要求の対象となったファイルに、JPEG,TEXT等の入力原稿種類や文字,写真等の属性データが付与され、付与された原稿種類又は属性データにより、画像全体に対しノイズ補正処理の制御ができる場合には、入力原稿種類と属性データのいずれか一方を用いてノイズ補正を行える。
また、入力原稿種類によっては判断できない場合がある。例えば、TEXT画像とデジタルカメラで撮った写真画像が混在しているような場合である。このような場合には、入力原稿種類を用いずに、属性データを用いて特定属性領域補正処理部307で処理をすることで適切な補正を施すことが可能になる。
このように、入力原稿種類と属性データのいずれか一方、もしくは両方を用いて画像データに対してノイズ補正を施すことで、画像の多様性に対応し、適切な処理ができ、出力画像における劣化の低減化効果を高めることができる。
「実施形態3」
この実施形態は、上記実施形態1の補正処理に追加して、2次ノイズ補正処理を行う手段を備えた実施形態である。上記実施形態1で十分に除去できないノイズがあっても、この実施形態の処理により、さらにノイズを低減することを意図するものである。
この実施形態では、外部PC109から入力されるPDLデータに書誌情報として付されている入力原稿種類が特定の種類であることを条件に、処理対象の画像データにおける所定の画素に対して2次ノイズ補正を掛け、ノイズ低減効果を高めることができるようにする。具体的には、この2次ノイズ補正は、例えば、入力原稿種類がグラフィック画像である場合に、線画と白地は濃度の違いがはっきりしているので、白地とみなされる画素に残っている濃度を減算処理によってとることでノイズを削除する。
図4は、この実施形態の画像処理部(図1参照)の内部構成とデータの流れを示す図である。図4に示す画像処理部は、実施形態1で参照した図3の処理部の構成に、この実施形態に特有の特定原稿補正処理部404を追加した点が異なる。ただ、この点以外は、図3の構成と相違しないので、対応する処理部については、図3の説明を参照する。
外部PC109からの印刷要求を処理する場合を考えると、この処理では、通常、PDLデータを受信するが、この際、出力するデータが何のデータであるか、多くの場合に分かる。例えば、印刷に用いるデータが、JPEGの写真画像データであるか、もしくは、グラフィック画像データであるかなど、原稿種類を示す情報は、印刷要求をする外部PC109において判別される。外部PC109から入力されるPDLデータには、この原稿種類も、画像データに付される書誌情報として、記されている。なお、この書誌情報には、もちろん、上記実施形態1で述べた属性データも一緒に記されている。
外部PC109からの画像データは、一旦HDD106に蓄積されたのち、画像書き込み部103の出力に合わせて、画像処理部112でプロッタ出力に用いるデータとして、処理される。このとき、画像処理部112では、HDD106からの入力圧縮画像データが、まず伸張処理部401に入力され、ここで圧縮されているデータは伸張される。また、同時に圧縮されている属性データや入力原稿種類等の書誌情報も伸張される。
伸張された画像データと属性データは、それぞれ特定属性領域補正処理部402に入力される。ここでは、上記実施形態1と同様に、属性データに応じて画像データのノイズを補正する。その後フィルタ処理部403で画像データに対して適切な周波数補正が施され、その出力データが特定原稿補正処理部404に入力される。このとき、入力原稿種類が入力されるが、属性データはこの処理では不要である。
特定原稿補正処理部404では、入力原稿種類に応じて補正処理を行う。例えば、入力原稿が、外部PC109から入力されるPDLデータで、書誌情報からグラフィック画像であることが分かると、これを条件に、線画以外の画素で、例えば、ノイズとみなすことができる、画像濃度データの薄い領域のみを対象として、減算処理をする。この処理によって、特定属性領域補正処理部402によって十分に除去できないノイズがあっても、この実施形態で示した2次ノイズ補正を、処理対象の特定の画像データにおける所定の画素に対して行うことで、ノイズ低減効果を高めることができる。
「実施形態4」
この実施形態は、HDD106に蓄積された画像データを外部PC109等の外部機で利用可能なデータとして出力するときの処理に関する。
外部機に出力するデータは、利用する側の要求に合わせるために、例えば、300dpiのsRGB(RGBの標準色空間)画像をJPEG圧縮する、といったように、所定の形式のデータとする。このため、HDD106に蓄積された画像データは、画像処理部112で処理される。
この画像処理部112は、上記実施形態1で述べたように、プロッタ出力に用いる画像データの処理も行い、出力に共通に用いる処理部である。
外部機に出力するデータの画像処理部112における処理の流れを説明すると、まず、プロッタ出力におけると同様に、伸張処理部301では、画像データと属性データのそれぞれに伸張される。
この後、特定属性領域補正処理307に入力されるが、外部機にデータ出力を行う場合には、最終出力がJPEGなどの非可逆圧縮を再度施すことが分かっているので、この補正処理を施すことなく、通過させる。後段で非可逆圧縮を行う揚合、この補正処理を施しても、再度圧縮によるノイズが付加されることになるからである。補正処理は、完壁に補正される場合もあるが、やはり劣化を軽減させるだけであるので、逆に補正することのよる2次劣化が起こる場合が、画像データによってはある。この2次劣化を防ぐためには、逆に処理を施さない方がよく、この実施形態では、この方法を選択する。
この後、後段の各処理部で属性データを参照し、かつ画像データを利用する外部機の要求に応じた設定に従って、適切な処理が画像データに施される。例えば、色変換処理部303では、標準色空間であるsRGB空間への色変換処理がされ、解像度変換処理では300dpiに変換して出力される。
画像処理部112の処理を経て、出力画像データは、外部1/F制御部107において、出力用のJPEG圧縮が施され、NIC108を通じて外部PC109等の外部機へと送信される。
このように、この実施形態によると、HDD106の蓄積画像データを外部PC109等の外部機へ外部出力用の圧縮を施し、送信する場合には、画像処理部112の特定属性領域補正処理307のノイズ補正を行わないようにすることで、画像の劣化を防ぐことができる。
「実施形態5」
この実施形態は、HDD106に蓄積された画像データを画像出力用のデータに対する画像処理部112のノイズ補正において、対象とする画素の補正処理を当該画素の周辺画素との関係で追加、変更することにより、補正を適正化することを意図するものである。
HDD106に蓄積された画像データを出力に利用する際に、画像処理部112で出力用の画像データを処理する。画像処理部112では、出力用画像のもとになるHDD106の蓄積画像が圧縮されたデータであるから、先ず、伸張処理部301で圧縮された入力画像データを伸張する。この後、伸張された画像データに生じるノイズを除去するための補正処理を特定属性領域補正処理部307で行う。
この補正処理は、上記実施形態1〜3では、対象とする画像の画素ごとに行うが、その際に、当該画素の属性データのみを参照して補正処理を行っている。このため、画像によっては、必ずしも適正な補正結果が得られない場合がある。
そこで、この実施形態では、周辺の画素の属性データとの関係で処理を追加、変更することによって、補正処理を適正化できるようにする。
例えば、注目画素の属性データ及びこの画素の周辺画素が、例えば、グラフィック画像領域といった同じ属性データを有する場合には、その周辺画素の画像データを参照して、これらの画像データとの平滑演算を行い、得られる画像データを注目画素の画像データとして、補正処理に用いるようにする。この処理によって、ノイズの除去を有効に行える。
また、注目画素の属性データ及びこの画素の周辺画素が、例えば、グラフィック画像領域といった同じ属性データを有する揚合には、補正を行わない、という処理の方法を採ることによって、望ましい補正ができる場合もある。つまり、ノイズが発生する領域等は、不連続なデータが続いている場合であるから、グラフィック画像のような領域が不連続になることが少ない画像領域に対して適用することはほとんど意味がない。そこで、グラフィック画像が連続する、といった条件を有する領域に対して、あえて、補正を行わないように処理を変更することで、パフォーマンスを高めることができる。
他の例として、画像データの属性として、文字や線のような領域と、画像のエッジを示すような領域とが、一つの画像に混在する場合に適用することができる例を示す。
図5は、この適用例における注目画素とその周辺画素の属性データの関係を説明する図である。図5に示すように、注目画素の属性データは、グラフィック画像で中間調のデータを持つ絵柄領域の属性を示すが、周辺画素の属性データには、エッジ領域の属性を示すデータを持つ画素が含まれている。
この場合、エッジ領域の属性データを持っ画素以外の画素の画像データを用いて補正を行う。これは、文字などのエッジ領域の画素とこれに隣接する絵柄領域の画素は、もともと画像データとしてのデータ値に差があり、このため、差のあるエッジ領域の画素の画像データを参照にした補正を行うことは、目的とは逆の画像劣化につながるおそれがあるからである。従って、周辺画素の属性データを参照することで、補正に用いることが適当ではないエッジ領域の画素のデータを排除して補正処理を行うことで、適切な画像劣化の低減が実現できる。
本発明の実施形態に係るMFPの概略構成を示すブロック図である。 読取画像補正部(図1参照)の内部構成とデータの流れを示す図である。 画像処理部(図1参照)の内部構成とデータの流れを示す図である。 実施形態3に係る画像処理部(図1参照)の内部構成とデータの流れを示す図である。 注目画素とその周辺画素の属性データの関係を説明する図である。
符号の説明
101・・画像読取部、102・・読取画像補正部、103・・画像書込み部、104・・画像データ拡張バス制御部、105・・メモリ、106・・HDD、107・・外部I/F制御部、108・・NIC、109・・外部PC、110・・FAX部、111・・操作部、112・・画像処理部、114・・画像データ拡張バス、201・・像域分離処理部、206・・圧縮処理部、301,401・・伸張処理部、307,402・・特定属性領域補正処理部、404・・特定原稿補正処理部。

Claims (14)

  1. 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、
    前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、
    前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、
    前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、
    前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段を備え、
    前記特定属性領域補正手段の動作を、処理する画像データにおける、特定の属性と入力原稿種類の少なくとも一方の存否に応じ、ON/OFFする制御手段を有したことを特徴とする画像処理装置。
  3. 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、
    前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、
    前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段と、前記特定属性領域補正手段からの出力画像データに残る圧縮によるノイズを除去するために、特定の入力原稿種類の画像データにおける特定画素のデータ値を、当該入力原稿種類に対応して定められた値で補正処理をする特定原稿補正手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、
    前記特定属性領域補正手段は、補正処理の対象画素を特定する前記属性が白地を示す属性であるとき、処理対象画像データのうち、この属性を持つ画素の画像データを白地に変換する補正処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、
    前記出力画像処理手段によって処理された画像データに対して、再度非可逆のデータ圧縮を施す第3データ圧縮手段を有し、
    前記第3データ圧縮手段によって出力画像データに圧縮を施す際に、前記特定属性領域補正手段を作用させないようにする手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された画像処理装置において、
    前記特定属性領域補正手段は、注目画素の周辺画素の属性データを参照して、当該注目画素の補正を行う手段であることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項6に記載された画像処理装置において、
    前記特定属性領域補正手段は、注目画像データの属性データが文字領域ではなく、周辺画素の属性データに文字領域が存在するときに、当該注目画素の補正を文字領域以外の属性データを持つ周辺画素の画像データによって行うことを特徴とする画像処理装置。
  8. 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、
    前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、
    前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程を行うことを特徴とする画像処理方法。
  9. 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、
    前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、
    前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程を行い、
    前記特定属性領域補正工程の動作を、処理する画像データにおける、特定の属性と入力原稿種類の少なくとも一方の存否に応じ、ON/OFFする制御工程を有したことを特徴とする画像処理方法。
  10. 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、
    前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、
    前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程と、前記特定属性領域補正工程からの出力画像データに残る圧縮によるノイズを除去するために、特定の入力原稿種類の画像データにおける特定画素のデータ値を、当該入力原稿種類に対応して定められた値で補正処理をする特定原稿補正工程を有したことを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理方法において、
    前記特定属性領域補正工程は、補正処理の対象画素を特定する前記属性が白地を示す属性であるとき、処理対象画像データのうち、この属性を持つ画素の画像データを白地に変換する補正処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  12. 請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理方法において、
    前記出力画像処理工程によって処理された画像データに対して、再度非可逆のデータ圧縮を施す第3データ圧縮工程を有し、
    前記第3データ圧縮工程によって出力画像データに圧縮を施す際に、前記特定属性領域補正工程を行わないようにすることを特徴とする画像処理方法。
  13. 請求項8乃至12のいずれかに記載された画像処理方法において、
    前記特定属性領域補正工程は、注目画素の周辺画素の属性データを参照して、当該注目画素を補正する工程を有したことを特徴とする画像処理方法。
  14. 請求項13に記載された画像処理方法において、
    前記特定属性領域補正工程は、注目画像データの属性データが文字領域ではなく、周辺画素の属性データに文字領域が存在するときに、当該注目画素の補正を文字領域以外の属性データを持つ周辺画素の画像データによって行うことを特徴とする画像処理方法。
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