JP2009124443A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 画像出力に用いるデータは、圧縮データとして蓄積されているので、画像出力する際に、伸張処理部301を通して伸張され、まず特定属性領域補正処理部307に入力される。入力データは、画像とこの画像の像域分離データ(スキャナ入力の処理で生成)又は属性データ(PDLの入力処理で取得)であり、特定属性領域補正処理部307は、これらのデータ入力を受け、伸張処理で画像に生じたノイズを除去する補正処理を行う。補正処理は、像域分離・属性データが、例えば白地を示す属性を持つ場合、当該画素の出力用の画像データを、本来「白」を示す値として定められたデータ値に置き換え、ノイズを除去する。
【選択図】 図3
Description
デジタル複写機は、コピー機能のほかに、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ(FAX)機能等の共通の処理手段を必要とする各機能を集約し、これらの機能を搭載したものが主流になって、デジタル複合機(MFP:Multi-Function Peripherals)と呼ばれ、マルチ・ファンクションを制御するようになっている(下記特許文献1、参照)。
従って、MFPにおける出力というのは、コピーのように紙への出力や、スキャナ配信やFAX送信のように、電子データによる送信がある。電子データによる送信でも、用途に応じて、出力における出力形式というのは異なる。例えば、FAX送信などはモノクロ2値による画像データ形式となるが、スキャナ配信などは、たとえば、カラーRGBによる画像データであったりする。しかも、MFPは、紙出力であれば、書込みユニットの特性、スキャナ配信では、配信される画像データを受取るPC(Personal Computer)で表示するディスプレイの特性などと、異なる種類の出力手段によって画像データを出力するので、それぞれの出力に適応した処理を必要とする。
しかし、HDDは、大容量とはいえ蓄積するデータ容量にも限度はある。例えば、600dpiの解像度のフルカラー画像を印字する場合には、A4用紙1ページあたりのカラー画像のデータ量は、およそ120MBと非常に大きくなる。
そのため、カラー画像が印字可能な出力手段を持つMFPでは、HDD等の記憶装置に格納する時には、カラー画像データを圧縮し、印字するときにはMFP内部で伸張して出力する方法を採用し、データ転送に要する時間を短縮し、メモリ容量を小さくすることで、処理の効率化、構成の簡素化を図っている。なお、このデータ圧縮は、MFP内におけるだけではなく、ネットワーク経由で外部に送信するデータに対しても、同様の利益を得るために採用される。
ただ、JPEG圧縮においては、写真画像のような入力画像に対しては有効であるものの、CG(Computer Graphic)画像、文字、CAD(Computer Aided Design)などの線画などに対しては、伸張された復元画像にモスキートノイズが発生し、復元画像の画質が劣化してしまうという問題が生じる。
特許文献2には、文字、図形、網点という画像属性と圧縮率に応じて適応的に決まるフィルタ処理を解凍後の画像データに施すことにより、データ圧縮した画像を伸張したときに生じるノイズを除去する方法が示されている。
また、特許文献3には、伸張した画像の注目画素とその周辺の画素が、予め定めたノイズ検出用のビットマップパターンと一致する場合に注目画素をノイズとし、この画素にノイズを除去する補正を施す方法が示されている。
本発明は、上記した従来技術のように画像データによって、ノイズの低減効果が小さくなるといったことが無く、画像の多様性に対応し、低減効果を高めることを解決課題とする。
請求項2の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段を備え、前記特定属性領域補正手段の動作を、処理する画像データにおける、特定の属性と入力原稿種類の少なくとも一方の存否に応じ、ON/OFFする制御手段を有したことを特徴とする。
請求項3の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段と、前記特定属性領域補正手段からの出力画像データに残る圧縮によるノイズを除去するために、特定の入力原稿種類の画像データにおける特定画素のデータ値を、当該入力原稿種類に対応して定められた値で補正処理をする特定原稿補正手段を備えたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記特定属性領域補正手段は、補正処理の対象画素を特定する前記属性が白地を示す属性であるとき、処理対象画像データのうち、この属性を持つ画素の画像データを白地に変換する補正処理を行うことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、前記出力画像処理手段によって処理された画像データに対して、再度非可逆のデータ圧縮を施す第3データ圧縮手段を有し、前記第3データ圧縮手段によって出力画像データに圧縮を施す際に、前記特定属性領域補正手段を作用させないようにする手段を備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載された画像処理装置において、前記特定属性領域補正手段は、注目画素の周辺画素の属性データを参照して、当該注目画素の補正を行う手段であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載された画像処理装置において、前記特定属性領域補正手段は、注目画像データの属性データが文字領域ではなく、周辺画素の属性データに文字領域が存在するときに、当該注目画素の補正を文字領域以外の属性データを持つ周辺画素の画像データによって行うことを特徴とする。
請求項8の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程を行うことを特徴とする。
請求項9の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程を行い、前記特定属性領域補正工程の動作を、処理する画像データにおける、特定の属性と入力原稿種類の少なくとも一方の存否に応じ、ON/OFFする制御工程を有したことを特徴とする。
請求項10の発明は、入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程と、前記特定属性領域補正工程からの出力画像データに残る圧縮によるノイズを除去するために、特定の入力原稿種類の画像データにおける特定画素のデータ値を、当該入力原稿種類に対応して定められた値で補正処理をする特定原稿補正工程を有したことを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理方法において、前記特定属性領域補正工程は、補正処理の対象画素を特定する前記属性が白地を示す属性であるとき、処理対象画像データのうち、この属性を持つ画素の画像データを白地に変換する補正処理を行うことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理方法において、前記出力画像処理工程によって処理された画像データに対して、再度非可逆のデータ圧縮を施す第3データ圧縮工程を有し、前記第3データ圧縮工程によって出力画像データに圧縮を施す際に、前記特定属性領域補正工程を行わないようにすることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項8乃至12のいずれかに記載された画像処理方法において、前記特定属性領域補正工程は、注目画素の周辺画素の属性データを参照して、当該注目画素を補正する工程を有したことを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項13に記載された画像処理方法において、前記特定属性領域補正工程は、注目画像データの属性データが文字領域ではなく、周辺画素の属性データに文字領域が存在するときに、当該注目画素の補正を文字領域以外の属性データを持つ周辺画素の画像データによって行うことを特徴とする。
以下に示す実施形態は、本発明の画像処理装置をカラー対応のデジタル複写機(MFP)に適用した形態を示す。
この実施形態のMFPは、画像データを生成するために入力されるデータとして、原稿画像をスキャナで読取ることにより入力されるデータと、外部ホスト機からプリント出力を要求して入力されるデータの2つを例に構成及び動作を説明する。
この実施形態のMFPは、入力データから得られる画像データをHDD等で例示する記憶手段(以下、「HDD等」と記す)に一旦保存、蓄積し、その後、保存、蓄積したデータをもとにプロッタ出力用又は外部送信用の画像データを処理する手段を基本構成として有する。なお、プロッタ出力やPCへの送信等の出力方法のほか、ファクシミリ送信についても、同様の出力方法を用いることができる。
図1は、本実施形態に係るMFPの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すMFPの処理系は、大きく分けると、MFPが装備するスキャナによる原稿読取りにより入力された画像データ及び外部PC109等から送信されてくるデータを、HDD等に保存、蓄積するまでの入力系と、HDD等に保存、蓄積された画像データを含む入力系で処理された画像データもとに出力を行うプロッタ出力及び外部PC109等に送信出力を行う出力系を有する。
出力系は、HDD106又はメモリ105と、画像データ拡張バス114と、画像データ拡張バス制御部104と、画像処理部112を共通に、プロッタ出力については、画像書込み部103を主な要素とし、外部PC109等への送信出力については、外部インターフェース(I/F)制御部107と、NIC(Network Interface Card)108を主な要素とする。
MFPが実行する入出力動作は、選択された機能によって異なり、コピーのように、原稿入力からプロッタ出力までの入出力動作を一連の動作として行う場合もあるが、ドキュメントボックス機能、即ち、各種の複合機能を利用してMFPに入力されるデータを蓄積、保存し、出力に再利用できるようにする機能、を備える場合には、出力或いは入力を単独で実行する場合もあり、利用する機能の設定によって、上記した入力系及び出力系が用いられる。
MFPの概要として、以下には、コピー機能、プリンタ機能を例に、処理を説明する。
コピー機能を利用し、原稿の読取りから印刷出力するまでの一連の処理を行うときには、まず、原稿が読み取られる。画像読取部101は、読取位置にセットされた原稿、或いは、読み取り位置を通過中の原稿の画像を光学的に読取るので、光源およびミラーからなる光学ユニットと、画像を光電変換するCCDラインセンサとA/Dコンバータとこれらの駆動回路からなる読取信号の検出、処理回路を具備する。光学ユニットの移動速度は、画像の変倍倍率に応じて可変であり、拡大時には遅く、縮小時には速くすることによって、副走査方向、即ち、センサのライン方向に直交する方向に変倍することができる。
このとき、センサがカラーCCDである場合は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の色分解光ごとの画素列信号に光電変換し、例えばRGB各8bit(ビット)のデータとして、読取った画像を読取画像補正部102へ送出する。
なお、読取られる原稿は、ユーザによって読み取りユニットの読み取り位置にセットされるか、ADF(自動原稿給送装置)によって原稿台上の原稿が1枚ずつ自動給送されて読み取り位置にセットされるか、或いはADFによって読み取り位置を単に通過する。この読取位置を通過する速度もまた変倍倍率に応じて可変であり、拡大時には遅く、縮小時には速く移動することによって、副走査方向の変倍を行うことができる。
図2は、読取画像補正部102の内部構成とデータの流れを示す図である。
図2を参照して、読取画像補正部102の回路構成とデータの流れに沿って補正処理を説明する。
画像読取部101から入力される画像データは、まず、像域分離処理部201において、原稿画像を所定の特徴で分析し、その特徴を持つ原稿画像のエリアを像域分離データとして抽出する。原稿画像の特徴は、例えば、一般的な印刷によって原稿に形成されている網点部、文字などのエッジ部、画像データの有彩/無彩の判別、背景画像が白であるかの白背景の判別などを含み、像域分離データは、この特徴を有する画像領域をそれぞれ示すデータである。
その後、スキャナγ処理部204から出力される画像データは、フィルタ処理部202に入力される。このフィルタ処理部202は、画像データの持つ空間周波数を変換する役割を担う。ここでは、像域分離処理部201で得た像域分離データを用いて、像域ごとに所定のフィルタ処理を施す。例えば、網点部と検出されているエリアでは、網点を平滑するような平滑処理を施し、エッジ部で白背景であるならば、そのエリアを文字部と推定して、MTF(Modulation Transfer Function)特性がよくなるようなエッジ強調処理を施す。
この後、圧縮処理部206において、解像度変換処理後の出力画像データと像域分離処理部201の出力結果のデータ圧縮を行う。このとき、画像データに対して、圧縮率を大きくとることができる、例えば、JPEGなどの非可逆な圧縮方式を用いる。しかし、像域分離処理部201からの出力データに関しては、画素の位置にデータが依存することから可逆圧縮方式を用いる必要がある。
また、ここで、HDD106は、出力系へのバッファとして機能する。つまり、画像読取部101で原稿画像の読取りが続けられている間、プロッタ出力系の画像書き込み部103に画像データを同タイミングで送り続けることができる場合には、バッファは不要であるが、実際、出力準備中などで出力ができないと、画像データが入力される一方で出力ができない状態が続き、限りあるメモリ105の容量を超えてしまう。容量を増やせば良いが、メモリ105の増加は、コストアップに大きく響く。そこで、大容量のHDD106に一旦格納して、このような場合に生じるメモリ105の容量不足を解消するためのバッファとしてここを用いる。
図3は、画像処理部112の内部構成とデータの流れを示す図である。
図3を参照して、画像処理部112の回路構成とデータの流れに沿って、画像書込み用データの処理を説明する。
HDD106からメモリ105を経て入力されるデータには、画像データと像域分離データが含まれている。まず、伸張処理部301では、圧縮処理部206で圧縮された画像データと像域分離データそれぞれのデータを伸張する。
この後、特定属性領域補正処理部307においては、JPEG圧縮データの復元時に生じるノイズを除去する。このノイズの除去は、画像データの属性(像域分離データ)に応じて、画像データを補正する処理による。なお、JPEG圧縮によるノイズの除去を必要とする画像の属性及び当該ノイズの補正処理については、後記する「実施形態1」〜「実施形態5」において詳述する。
色変換処理部303で処理された画像信号は、解像度変換処理部304で、任意の変倍処理が行われる。
次いで、γ処理部305の処理後のデータを用いて、中間調処理部306では画像書込み部103の特性に合わせて、求める特性が得られるように、ディザ処理や誤差拡散処理による階調処理を施す。同時に、画像書込み部103の階調の深さ(ビット数)の変換もここで行う。例えば、1bitの出力であるならば、ここで、入力された8bitの信号に対してディザ処理を行いながら1bit化を行う。
画像書込み用のCMYK画像データを受取る画像書込み部103は、CMYK画像データを用いて、CMYKの色ごとに備えたレーザー光源を駆動し、レーザービームによる感光体への光書込みを行い、トナーによる現像、転写及び定着の各処理よりなる電子写真プロセスによって、転写紙にコピー出力画像を形成する。
この転送動作の際、転送タイミングによっては、例えば、画像処理部112によって施された画像データを画像書込み部103で出力しようとしても、エンジンプロッタの状態では、まだ紙出力への準備ができていないことがある。そのような時は一旦、RAMなどのメモリ105及びHDD106よりなる記憶装置に画像データを保持する。
メモリ105では、実際には、画像読取部101でスキャナ入力によって読み取られ、画像処理部112に転送する際、転送速度とそのときの処理内容によるが、例えば、画像読取部101で読取りを行っているときに、画像処理部112では別の画像処理が施されているといった状態となるときがあり、こうした状態に対応するために、メモリ105は、複数枚の画像データを保持するための記憶容量を持ち、並行処理を可能とするアクセスの制御を受ける。また、その後、必要に応じて、メモリ105が保持する画像データをHDD106へ格納して、データを再利用する、両面や集約印刷等の出力に対応する処理に用いたりする。
上記では、コピー出力を目的とし、画像読取りからプロッタ出力までを一連の動作として行う場合の画像処理の流れを示し、原稿を読取った画像データの処理を効率化するためメモリ105及びHDD106等の記憶装置を利用することを説明した。上記のコピー出力の処理では、HDD106等の記憶装置を一時的な読取画像データの保存場所として用いていたが、HDD106は、電源をOFFしてもデータが消えず、大量のデータを記憶できる装置であるから、ここへ入力された画像データを蓄積すれば、データの再利用が可能となる。
そこで、HDD106を再利用するデータの蓄積場所として利用することを意図する構成について、次に説明する。
デバイスに依存しない画像データの特性としては、例えば、色空間であれば、標準色空間であるsYCCや、AdobeRGB空間、または、予め機器として共通に定められたRGB空間などであり、この色空間の設定で色変換処理部203を使用して、変換を行う。また、空間周波数なども、標準的な画像特性となるような設定で読取画像補正部102のフィルタ処理部202を使って、変換する。読取画像データは、読取画像補正部102でこのような変換がほどこされた後、再利用するためにHDD106に蓄積される。
HDD106に蓄積された画像データを再利用して、このMFPでプロッタ出力する場合、画像処理部112では、デバイス依存しない形式の特性から画像書込み部103の特性に合った画像処理変換が行われる。
印刷(プロッタ)出力を要求してデータの入力が行われるのは、上記したコピー機能を利用する場合のほかに、プリンタ機能を利用する場合がある。プリンタ機能の場合、データ入力は、ネットワーク経由で外部PC109等のホスト機から、例えば、PostScript(登録商標)などの汎用のPDL(Page Description Language)言語で送られてくる。
印刷出力を要求してPDLで入力されるデータは、PDLが解読され、解読した結果をもとにプロッタ出力に用いることができる画像データが生成される。生成されるプロッタ出力用の画像データは、上記した再利用が可能に蓄積する形態でHDD106へ蓄積される。
このPDLデータを受ける外部I/F制御部107は、PDLデータを解読し、画像データとして展開する。このとき、入力されたデータは、HDD106に蓄積し、ドキュメントボックス機能を用いて再利用することを意図するデータであるから、例えば、上記したような汎用のRGBデータなどに展開される。また、同時に、蓄積される画像データを出力用データとして処理する際に、所定の処理条件を付与するために参照される属性データも展開される。
この属性データは、画像データのそれぞれの画素の特徴を示すデータで、例えば、フォントで形成される文字画像、写真などのイメージデータの画像、グラフィック画像などを示す。PDLデータから得られるこれらの画像データと画像の属性データは、一旦圧縮してHDD106に蓄積し、管理する。この場合、HDD106に蓄積する画像データは、外部PC109等の外部機からの再利用を意図しているので、スキャナ入力した原稿読取画像と同様に、汎用の色空間で蓄積するとよい。
また、HDD106に蓄積した画像データにより印刷出力をする場合には、上記したと同様に、画像処理部112で画像書込み部103の特性に合った画像データとして処理され、プロッタ出力に用いられる。
HDD106に蓄積された画像データは、上記したように、JPEGなどで圧縮されている。従って、この蓄積画像データを用いて画像出力を行う場合には、上記したように、伸張処理部301を通して圧縮前の画像データに復元する必要がある。
ただ、JPEGのように非可逆の圧縮処理を行ったデータを伸張するときに、伸張された復元画像にモスキートノイズが発生して画像が劣化する。
この復元画像に生じるノイズは、従来から問題となっており、ノイズを除去するための方法が提案されているが、上記[発明が解決しようとする課題]に述べたように、従来の方法は、多様な画像データに対し、必ずしも高いノイズの低減効果が得られなかった。
この補正処理は、特定の属性を持つ画素とその画素の本来あるべきデータ値との関係が定まっている、という条件を満たす画素であれば、該当する属性を持つ画素に上記の方法による補正処理が適用できる。
伸張後の画像データに生じるノイズの除去を目的とする上記した補正処理方法に従う実施形態を、下記「実施形態1」〜「実施形態5」に示す。
この実施形態の補正処理は、上記した条件を満たす属性として、PDLデータ及び像域分離データに含まれる特定の属性を用いるものである。
PDLデータについては、印刷出力を要求して外部PC109から送られて来るPDLデータを処理する過程で得られる属性データに、例えば、白地を示す属性データが含まれていれば、この属性は、本来、画像データ値を「白」を示す値として定められたデータ値とすべきである。従って、出力を要求するPDLデータをもとに画像出力処理を行うときに、参照した属性データが白地を示す属性を持つ場合には、当該画素の出力用の画像データを「白」のデータ値に置き換える。
また、像域分離データについても同様に、スキャナ入力した原稿読取画像の処理過程で得られる像域分離データに、例えば、背景画像が白であることを示すデータが含まれていれば、この領域は、本来、画像データ値を「白」を示す値として定められたデータ値とすべきである。従って、画像出力処理を行うときに、この像域分離データに基づいて、当該画素の出力用の画像データを「白」のデータ値に置き換える。
画像出力に用いるデータは、HDD106で圧縮データとして蓄積されているので、画像出力する際に、伸張処理部301を通して伸張され、まず特定属性領域補正処理部307に入力される。入力データは、画像データとこの画像データの像域分離データ又は属性データ(以下、これらを総じて単に「属性データ」という)で、特定属性領域補正処理部307は、これらのデータ入力を受け、伸張時に画像データに生じたノイズを除去する補正処理を行う。
以上のように、PDL入力及びスキャナ入力等の入力データから生成される画像データに対し、その画像データの画素が有する属性データ及び像域分離データに応じて、本来あるべきデータ値で、伸張時に画像データに生じるノイズを除去する補正処理を行うことで、画像の多様性に対応し、出力画像における劣化の低減化効果を高めることができる。
この実施形態は、上記実施形態1の補正処理動作を制御する手段を備えた実施形態である。上記実施形態1では、処理要求のあった画像データに対して、特に制限を設けずにノイズの補正処理を行うが、画像の種類によっては、補正の効果が無く、処理を施す意味が無いものもある。
そこで、この実施形態では、補正の効果が無い特定の種類の画像に対しては、処理をOFFして、パフォーマンスを高めることを可能にする。
印刷要求の対象となったファイルに、JPEG,TEXT等の入力原稿種類や文字,写真等の属性データが付与され、付与された原稿種類又は属性データにより、画像全体に対しノイズ補正処理の制御ができる場合には、入力原稿種類と属性データのいずれか一方を用いてノイズ補正を行える。
このように、入力原稿種類と属性データのいずれか一方、もしくは両方を用いて画像データに対してノイズ補正を施すことで、画像の多様性に対応し、適切な処理ができ、出力画像における劣化の低減化効果を高めることができる。
この実施形態は、上記実施形態1の補正処理に追加して、2次ノイズ補正処理を行う手段を備えた実施形態である。上記実施形態1で十分に除去できないノイズがあっても、この実施形態の処理により、さらにノイズを低減することを意図するものである。
この実施形態では、外部PC109から入力されるPDLデータに書誌情報として付されている入力原稿種類が特定の種類であることを条件に、処理対象の画像データにおける所定の画素に対して2次ノイズ補正を掛け、ノイズ低減効果を高めることができるようにする。具体的には、この2次ノイズ補正は、例えば、入力原稿種類がグラフィック画像である場合に、線画と白地は濃度の違いがはっきりしているので、白地とみなされる画素に残っている濃度を減算処理によってとることでノイズを削除する。
外部PC109からの印刷要求を処理する場合を考えると、この処理では、通常、PDLデータを受信するが、この際、出力するデータが何のデータであるか、多くの場合に分かる。例えば、印刷に用いるデータが、JPEGの写真画像データであるか、もしくは、グラフィック画像データであるかなど、原稿種類を示す情報は、印刷要求をする外部PC109において判別される。外部PC109から入力されるPDLデータには、この原稿種類も、画像データに付される書誌情報として、記されている。なお、この書誌情報には、もちろん、上記実施形態1で述べた属性データも一緒に記されている。
伸張された画像データと属性データは、それぞれ特定属性領域補正処理部402に入力される。ここでは、上記実施形態1と同様に、属性データに応じて画像データのノイズを補正する。その後フィルタ処理部403で画像データに対して適切な周波数補正が施され、その出力データが特定原稿補正処理部404に入力される。このとき、入力原稿種類が入力されるが、属性データはこの処理では不要である。
この実施形態は、HDD106に蓄積された画像データを外部PC109等の外部機で利用可能なデータとして出力するときの処理に関する。
外部機に出力するデータは、利用する側の要求に合わせるために、例えば、300dpiのsRGB(RGBの標準色空間)画像をJPEG圧縮する、といったように、所定の形式のデータとする。このため、HDD106に蓄積された画像データは、画像処理部112で処理される。
外部機に出力するデータの画像処理部112における処理の流れを説明すると、まず、プロッタ出力におけると同様に、伸張処理部301では、画像データと属性データのそれぞれに伸張される。
この後、特定属性領域補正処理307に入力されるが、外部機にデータ出力を行う場合には、最終出力がJPEGなどの非可逆圧縮を再度施すことが分かっているので、この補正処理を施すことなく、通過させる。後段で非可逆圧縮を行う揚合、この補正処理を施しても、再度圧縮によるノイズが付加されることになるからである。補正処理は、完壁に補正される場合もあるが、やはり劣化を軽減させるだけであるので、逆に補正することのよる2次劣化が起こる場合が、画像データによってはある。この2次劣化を防ぐためには、逆に処理を施さない方がよく、この実施形態では、この方法を選択する。
画像処理部112の処理を経て、出力画像データは、外部1/F制御部107において、出力用のJPEG圧縮が施され、NIC108を通じて外部PC109等の外部機へと送信される。
このように、この実施形態によると、HDD106の蓄積画像データを外部PC109等の外部機へ外部出力用の圧縮を施し、送信する場合には、画像処理部112の特定属性領域補正処理307のノイズ補正を行わないようにすることで、画像の劣化を防ぐことができる。
この実施形態は、HDD106に蓄積された画像データを画像出力用のデータに対する画像処理部112のノイズ補正において、対象とする画素の補正処理を当該画素の周辺画素との関係で追加、変更することにより、補正を適正化することを意図するものである。
HDD106に蓄積された画像データを出力に利用する際に、画像処理部112で出力用の画像データを処理する。画像処理部112では、出力用画像のもとになるHDD106の蓄積画像が圧縮されたデータであるから、先ず、伸張処理部301で圧縮された入力画像データを伸張する。この後、伸張された画像データに生じるノイズを除去するための補正処理を特定属性領域補正処理部307で行う。
そこで、この実施形態では、周辺の画素の属性データとの関係で処理を追加、変更することによって、補正処理を適正化できるようにする。
例えば、注目画素の属性データ及びこの画素の周辺画素が、例えば、グラフィック画像領域といった同じ属性データを有する場合には、その周辺画素の画像データを参照して、これらの画像データとの平滑演算を行い、得られる画像データを注目画素の画像データとして、補正処理に用いるようにする。この処理によって、ノイズの除去を有効に行える。
図5は、この適用例における注目画素とその周辺画素の属性データの関係を説明する図である。図5に示すように、注目画素の属性データは、グラフィック画像で中間調のデータを持つ絵柄領域の属性を示すが、周辺画素の属性データには、エッジ領域の属性を示すデータを持つ画素が含まれている。
Claims (14)
- 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、
前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、
前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、
前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、
前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段を備え、
前記特定属性領域補正手段の動作を、処理する画像データにおける、特定の属性と入力原稿種類の少なくとも一方の存否に応じ、ON/OFFする制御手段を有したことを特徴とする画像処理装置。 - 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理手段と、前記入力処理手段で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮手段と、前記入力処理手段で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮手段と、前記第1データ圧縮手段で圧縮された画像データを伸張する第1伸張手段と、前記第2データ圧縮手段で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張手段と、前記第1伸張手段で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張手段で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理手段を有する画像処理装置において、
前記第2データ圧縮手段は、非可逆のデータ圧縮手段であり、
前記出力画像処理手段は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正手段と、前記特定属性領域補正手段からの出力画像データに残る圧縮によるノイズを除去するために、特定の入力原稿種類の画像データにおける特定画素のデータ値を、当該入力原稿種類に対応して定められた値で補正処理をする特定原稿補正手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、
前記特定属性領域補正手段は、補正処理の対象画素を特定する前記属性が白地を示す属性であるとき、処理対象画像データのうち、この属性を持つ画素の画像データを白地に変換する補正処理を行うことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載された画像処理装置において、
前記出力画像処理手段によって処理された画像データに対して、再度非可逆のデータ圧縮を施す第3データ圧縮手段を有し、
前記第3データ圧縮手段によって出力画像データに圧縮を施す際に、前記特定属性領域補正手段を作用させないようにする手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載された画像処理装置において、
前記特定属性領域補正手段は、注目画素の周辺画素の属性データを参照して、当該注目画素の補正を行う手段であることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項6に記載された画像処理装置において、
前記特定属性領域補正手段は、注目画像データの属性データが文字領域ではなく、周辺画素の属性データに文字領域が存在するときに、当該注目画素の補正を文字領域以外の属性データを持つ周辺画素の画像データによって行うことを特徴とする画像処理装置。 - 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、
前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、
前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程を行うことを特徴とする画像処理方法。 - 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、
前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、
前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程を行い、
前記特定属性領域補正工程の動作を、処理する画像データにおける、特定の属性と入力原稿種類の少なくとも一方の存否に応じ、ON/OFFする制御工程を有したことを特徴とする画像処理方法。 - 入力されたデータから画像データ及び当該画像データの画素ごとの属性を示す属性データ、並びに入力されたデータに付加された入力原稿種類を示すデータを生成する入力処理工程と、前記入力処理工程で生成された画像データを圧縮する第1データ圧縮工程と、前記入力処理工程で生成された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを圧縮する第2データ圧縮工程と、前記第1データ圧縮工程で圧縮された画像データを伸張する第1伸張工程と、前記第2データ圧縮工程で圧縮された属性データ及び入力原稿種類を示すデータを伸張する第2伸張工程と、前記第1伸張工程で伸張された画像データを所定のデータ特性を持つ画像データとして出力するために、前記第2伸張工程で伸張された属性データ及び入力原稿種類を示すデータに応じた処理条件で当該画像データを処理する出力画像処理工程を有する画像処理方法において、
前記第2データ圧縮工程は、非可逆のデータ圧縮工程であり、
前記出力画像処理工程は、伸張された画像データの画素に生じる圧縮によるノイズを除去するために、特定の属性を持つ画素の画像データ値を、当該属性に対応して定められた値で置き換えることにより、補正処理をする特定属性領域補正工程と、前記特定属性領域補正工程からの出力画像データに残る圧縮によるノイズを除去するために、特定の入力原稿種類の画像データにおける特定画素のデータ値を、当該入力原稿種類に対応して定められた値で補正処理をする特定原稿補正工程を有したことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理方法において、
前記特定属性領域補正工程は、補正処理の対象画素を特定する前記属性が白地を示す属性であるとき、処理対象画像データのうち、この属性を持つ画素の画像データを白地に変換する補正処理を行うことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8乃至10のいずれかに記載された画像処理方法において、
前記出力画像処理工程によって処理された画像データに対して、再度非可逆のデータ圧縮を施す第3データ圧縮工程を有し、
前記第3データ圧縮工程によって出力画像データに圧縮を施す際に、前記特定属性領域補正工程を行わないようにすることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項8乃至12のいずれかに記載された画像処理方法において、
前記特定属性領域補正工程は、注目画素の周辺画素の属性データを参照して、当該注目画素を補正する工程を有したことを特徴とする画像処理方法。 - 請求項13に記載された画像処理方法において、
前記特定属性領域補正工程は、注目画像データの属性データが文字領域ではなく、周辺画素の属性データに文字領域が存在するときに、当該注目画素の補正を文字領域以外の属性データを持つ周辺画素の画像データによって行うことを特徴とする画像処理方法。
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