JP2009123867A - 立体プリント配線板 - Google Patents

立体プリント配線板 Download PDF

Info

Publication number
JP2009123867A
JP2009123867A JP2007295426A JP2007295426A JP2009123867A JP 2009123867 A JP2009123867 A JP 2009123867A JP 2007295426 A JP2007295426 A JP 2007295426A JP 2007295426 A JP2007295426 A JP 2007295426A JP 2009123867 A JP2009123867 A JP 2009123867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
printed wiring
connection layer
dimensional printed
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007295426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5358928B2 (ja
Inventor
Sadashi Nakamura
禎志 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007295426A priority Critical patent/JP5358928B2/ja
Priority to TW097119202A priority patent/TWI393511B/zh
Priority to PCT/JP2008/001323 priority patent/WO2008149511A1/ja
Priority to EP08763923A priority patent/EP2157838A1/en
Priority to US12/377,134 priority patent/US8134082B2/en
Publication of JP2009123867A publication Critical patent/JP2009123867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5358928B2 publication Critical patent/JP5358928B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

【課題】モバイル機器の小型、薄型、軽量、高精細、多機能化等を実現するために必要な、半導体の高機能・多ピン化に対応した小型、低背、三次元実装化を容易に実現するパッケージ形態を提供することを目的とする。
【解決手段】上側基板1と、下側基板2と、これらの基板の間を接続する厚みが30〜300μmの接続層3とからなり、前記上側基板1と前記下側基板2とは互いに異なる形状を有し、前記接続層3は、無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる絶縁層からなり、この絶縁層の所定の位置に貫通孔9が形成され、この貫通孔9に導電性ペースト6が充填されたビア7を有する立体プリント配線板であって、前記上側基板1と前記下側基板2とを積層することにより形成される凹部4の上面の領域にソルダレジスト14が形成されていることを特徴とする立体プリント配線板16である。
【選択図】図2

Description

本発明は、パソコン、移動体通信用電話機、ビデオカメラ等の各種電子機器に広く用いられる立体プリント配線板に関するものである。
最近、モバイル商品としてパソコン、デジタルカメラ、携帯電話などが普及し、特にその小型、薄型、軽量、高精細、多機能化等の要望が強く、それに対応するため半導体の実装形態も、パッケージの小型・低背化、三次元実装化が進んでいる。このような半導体パッケージの低背化、三次元実装化を容易に実現する方法の一つとして、キャビティ基板を用いる方法が知られている。
以下に従来のキャビティ基板の形態について、図13を用いて説明する。
図13において、接続層21を間にして、下側基板22と、上側基板23とを、電極の位置や窓の位置などを位置合わせしながら重ね合わせた後、加熱圧着して、電子部品埋め込み用の窪みを備える多層プリント配線板27を形成している。
なお、この発明の出願に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2004−253774号公報
一般のプリント配線板は、基材とその基材上に配線を形成する銅箔との密着性を取るために形成されている銅箔表面の粗化形状が基材表面に転写され、1〜15μmの表面粗さが形成されている。
図13のような窪みすなわち凹部を備えた多層プリント配線板27の場合、上側基板23と接続層21と下側基板22とを積層する際に一般に弾力性を有する離型シートを用いるが、積層後に離型シートを剥離する際に離型シートの一部が基材の表面粗さにより完全に剥離しきれずに基材上に残留するという課題を有していた。また、この表面粗さにより上側基板23や接続層の粉末や異物等が基材上に残留することもあった。
本発明は、上記課題を鑑みて成されたものであり、多ピンの基板間接続が可能で、かつ基板内での配線密度も高めることのできる立体プリント配線板を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は上側基板と、下側基板と、これらの基板の間を接続する厚みが30〜300μmの接続層とからなり、前記上側基板と前記下側基板とは互いに異なる形状を有し、前記接続層は、無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる絶縁層からなり、この絶縁層の所定の位置に貫通孔が形成され、この貫通孔に導電性ペーストが充填されたビアを有する立体プリント配線板であって、前記上側基板と前記下側基板とを積層することにより形成される凹部の上面の領域にソルダレジストが形成されていることを特徴とする立体プリント配線板である。
このような構成にすることにより、ソルダレジスト表面が粗化形状でないので、積層工程後に離型シートを基板上に残留することなく剥離することができる。これにより多ピンの基板間接続が可能で、かつ基板内での配線密度も高めることが可能となり、さらに凹部を有しているので、凹部に部品実装することにより薄型の立体プリント配線板を実現することができる。
以上のように本発明は、多ピンの基板間接続が可能で、かつ基板内での配線密度も高めることが可能となるため、モバイル機器の小型、薄型、軽量、高精細、多機能化等を実現するために必要な、半導体の高機能・多ピン化に対応した小型、低背、三次元実装化を容易に実現する実装形態を提供することが可能となる。
(実施の形態1)
以下本発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態における立体プリント配線板の斜視図と断面図である。本実施の形態の立体プリント配線板は、表層に配線が形成され互いに形状の異なる上側基板1と、下側基板2と、厚みが30〜300μmの接続層3で構成され、上側基板1と下側基板2とが異なる形状を有しているために、図1(A)に示すようにキャビティとなる凹部4が形成されることになる。
図1(B)に示すように、この凹部4に実装部品5を実装することによって、実装体としての総厚を薄くすることが可能となる。
本発明における接続層3の拡大断面図を図1(C)に示す。本発明の接続層3は、無機フィラーがたとえばエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂に分散されてなる絶縁層からなり、この絶縁層の所定の位置に貫通孔9が形成され、この貫通孔9に導電性ペースト6が充填されたビア7を有している。また、接続層3は織布、不織布、フィルムなどの芯材を含まない構成となっている。
本発明において、絶縁層における無機フィラーは、シリカ、アルミナ、チタン酸バリウムの内少なくとも一種以上のもので構成されていることが好ましい。また、絶縁層における無機フィラーの粒径は1〜15μm、無機フィラーの含有率は70〜90重量%であることが好ましい。無機フィラーの含有量が70%未満ならば、接続層3を形成する無機フィラー量が熱硬化性樹脂の量に対して少なく粗な状態となり、熱硬化性樹脂がプレス中に流動する際に、同時に無機フィラーも流動してしまい、90%を超えると、接続層3の樹脂量が少なくなり過ぎ、配線の埋込性や密着性が損なわれるため不適切である。
本発明のプリント配線板に使用される導電性ペースト6は、銅、銀、金、パラジウム、ビスマス、錫およびこれらの合金の内から構成され、粒径は1〜20μmであることが好ましい。
本発明の立体プリント配線板について、図2を用いてさらに詳細に説明する。
図2は、本発明の立体プリント配線板の一例を示す断面図である。本発明では、図2に示すように、前記上側基板1と前記下側基板2とを積層することにより形成される凹部4の上面の領域にソルダレジスト14が形成されている。これにより、ソルダレジスト14は粗化形状でないので、上側基板1と下側基板2と接続層3とを積層して立体プリント配線板を形成する積層工程に用いる離型シートを、凹部4内に残留させることなく剥離することができる。
また、接着層3の面積が上側基板1よりも小さく形成されることにより、熱プレス工程において生じる接着層3のフロー樹脂15のたまり場を設けることができ、ソルダレジスト14が熱プレス工程において生じる接続層3のフロー樹脂15に対するストッパーとしての機能を有することができるので、下側基板2の表面に形成された配線パターンがフロー樹脂15で汚染されることを確実に防止することができる。図2において、ソルダレジスト14は、凹部4の内側の領域に形成されているが、凹部4の外側すなわち接続層3が最終的に形成される領域からはみ出すように形成されていてもよい。
なお、図2におけるソルダレジスト14は、凹部4の上面の配線10が形成されていない領域を少なくとも被覆するように形成されているが、本発明においてソルダレジスト14は、配線10が形成されている領域を含めて上面の全域に形成されていても良い。また、上側基板1と接続層3と下側基板2の積層が完了した後、上側基板1の壁面を被覆するようにさらに別にソルダレジストが形成されていてもよい。
次に、本実施の形態の立体プリント配線板の製造プロセスについて、図3〜5を用いて詳細に説明する。
まず、図3(A)に示すように、接続層3の両面にPETフィルム8を貼り付ける。次に図3(B)に示すように、接続層3を上側基板1より小さくかつ相似な形状に切断し、上側基板1と下側基板2の配線とを接続させる位置に貫通孔9を形成する。次に図3(C)に示すように、貫通孔9内に導電性ペースト6を充填し、ビア7を形成する。次に図3(D)に示すように、接続層3を上側基板1または下側基板2のいずれか一方と接着させるために、一方の面のPETフィルム8を剥離する。ここでは、下側基板2と先に接着させるために下面のPETフィルムを剥離しているが、上側基板1と先に接着させる場合先に上側のPETフィルムを剥離してもよい。このとき、両面のPETフィルム8を同時に剥離すると、未硬化状態の接着層3は破砕しやすいため、取り扱いが困難となる。よって本実施の形態では、いずれか一方の面のPETフィルム8を剥離する。
次に、図4(A)に示すように、あらかじめ凹部4において所望の領域にソルダレジスト14が形成された下側基板2に接続層3を配置し、さらに図4(B)に示すように、基板を積層するための離型シート(図示せず)を用いて、熱プレスにより導電性ペースト6を下側基板2に形成された配線10上に加熱加圧させながら積層する。この積層時に配線10は接続層3に埋め込まれる。こうすることにより導電性ペースト6がさらに圧縮されるので、配線10との接続性が大幅に向上する。その後、図4(C)に示すように、先に剥離しなかった面のPETフィルム8を剥離する。ここで図4において、ソルダレジスト14が凹部4の上面に形成されていることにより、接続層3のフロー樹脂15に対するストッパー機能をより効果的にすることができる。
次に図5(A)に示すように、上側基板1を接続層3上に配置し、図4(B)の工程と同様に、基板を積層するための離型シート(図示せず)を用いて、熱プレスにより図4の工程と同様に加熱加圧させながら積層させる。この積層時に配線10は接続層3に埋め込まれる。こうすることにより導電性ペースト6がさらに圧縮されるので、配線10との接続性が大幅に向上する。積層後、基板から離型シートを剥離するが、下側基板2の凹部4は底に形成されたソルダレジスト14が粗化形状でないため、離型シートを凹部4内に残留させることなく剥離させることができる。また、加熱加圧によって接続層3からフロー樹脂15が発生するが、ソルダレジスト14によってフロー樹脂15のはみ出しを防止することができるとともに、上側基板1,下側基板2,および接続層3から飛散する粉末や異物が凹部4内に残留するのを防止することができるため、凹部4内の表面の配線10の汚染を防止することができる。
その後図5(B)に示すように立体プリント配線板16を完成させる。
本発明の接続層3の熱膨張係数は、上側基板1および下側基板2の熱膨張係数以下、すなわち4〜65ppm/℃もしくはプリント配線板の熱膨張係数よりも低いということが望ましい。
熱膨張係数が4ppm/℃未満の場合、シリコンなどの実装部品5の熱膨張係数よりも小さくなるので不適切である。65ppm/℃を超える場合、または上側基板1および下側基板2の熱膨張係数よりも高い場合、接続層3の変形により立体プリント配線板のそりや変形が発生しやすくなるので不適切である。
また、接続層3のガラス転移点(DMA法(Dynamic Mechanical Analysis 動的粘弾性測定法))は、185℃以上もしくは上側基板1および下側基板2と比較して10℃以上高いことが望ましい。185℃未満または差が10℃未満ならば、導電性ペースト6が硬化をはじめ、形状を維持できるようになる前に積層時に接続層3が溶融しやすくなり、その結果ビア流れが発生しやすくなるので不適切である。
また、接続層3は、織布、不織布、フィルムなどの芯材を含まない構成のものを用いる。芯材を含む場合、上述の通り上側および下側のプリント配線板表面に形成された配線パターンの埋め込みが困難となるので不適切である。
接続層3の最低溶融粘度は、図6の溶融粘度曲線に示すように、1000〜100000Pa・sが適切である。1000Pa・s未満の場合、樹脂流れが大きくなり、凹部4内への流れ込みが発生するおそれがあり、100000Pa・sを超える場合、プリント配線板との接着不良や配線10への埋め込み不良が発生するおそれがあるので不適切である。
また、接続層3は、着色剤を含有していてもよい。この場合、実装性、光反射性が向上する。
また、離型シートは、接続層3の樹脂フローを抑制するためすなわち凹部4内に樹脂が流れるのを防止する必要があるため、接続層3の溶融温度よりも低い溶融温度のものを用い、基板表面形状に沿うようにカバーして、プレス時における樹脂の流れをせき止める。また、接続層3は、樹脂フローを抑制するためにさらにエラストマー成分を含有していることが好ましい。
なお、上側基板1および下側基板2は、スルーホール配線板や全層IVH構造のALIVH配線板など、樹脂基板であれば特に限定されるものではなく、両面基板であっても多層基板であってもよい。また、基板と接続層を交互に複数層積層してもよい。
なお、本実施の形態において、図1のように上側基板の形状を下側基板2よりも外枠が小さい浮き島形状のもので説明したが、図7に示すように外枠が同一形状で上側基板1の任意の箇所をくりぬいて凹部4を形成していてもかまわない。
(実施の形態2)
以下本発明の実施の形態2について、図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同一の構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8は本発明の実施の形態における立体プリント配線板の斜視図と断面図である。本実施の形態の立体プリント配線板は、実施の形態1の立体プリント配線板と同一の構成である。実施の形態2の特徴は、接続層3が、厚みが30〜300μmで、熱可塑性樹脂からなる絶縁層であり、この絶縁層内に導電性ペーストが充填されたビアを有している。
本発明の立体プリント配線板について、図9を用いてさらに詳細に説明する。
図9は、本発明の立体プリント配線板の一例を示す断面図である。本発明では、図9に示すように、前記上側基板1と前記下側基板2とを積層することにより形成される凹部4の上面の領域にソルダレジスト14が形成されている。これにより、ソルダレジスト14は粗化形状でないので、上側基板1と下側基板2と接続層3とを積層して立体プリント配線板を形成する積層工程に用いる離型シートを凹部4内に残留させることなく剥離することができる。
また、接着層3の面積が上側基板1よりも小さく形成されることにより、熱プレス工程において生じる接着層3のフロー樹脂15のたまり場を設けることができ、ソルダレジスト14が熱プレス工程において生じる接続層3のフロー樹脂15に対するストッパーとしての機能を有することができるので、下側基板2の表面に形成された配線パターンがフロー樹脂15で汚染されることを確実に防止することができる。図9において、ソルダレジスト14は、凹部4の内側の領域に形成されているが、凹部4の外側すなわち接続層3が最終的に形成される領域からはみ出すように形成されていてもよい。
なお、図9におけるソルダレジスト14は、凹部4の上面の配線10が形成されていない領域を少なくとも被覆するように形成されているが、本発明においてソルダレジスト14は、配線10が形成されている領域を含めて上面の全域に形成されていても良い。また、上側基板1と接続層3と下側基板2の積層が完了した後、上側基板1の壁面を被覆するようにさらに別にソルダレジストが形成されていてもよい。
次に、本実施の形態の立体プリント配線板の製造プロセスについて、図10,11を用いて詳細に説明する。
まず、本実施の形態における接続層3は、接着性を有しないため、カバーフィルム13を貼り付けるための仮止め手段として、厚み1〜10μmの熱硬化性樹脂からなる糊層12を形成する。なお、厚みが1μm未満の場合、ピンホールが発生するため、また、10μmを超える場合、後工程でカバーフィルム13が剥離されなくなるおそれがあるため不適切である。糊層12を形成後、接続層3の両面にカバーフィルム13を貼り付ける。この状態を図10(A)に示す。なお、糊層12は、実施の形態1に記載の接続層すなわち無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる絶縁層からなるものに貼り付けてもよい。
また、糊層12は、ラミネート性を向上させるために常温時にタック性のないものが好ましい。次に図10(B)に示すように、接続層3を上側基板1より小さくかつ相似な形状に切断し、上側基板1と下側基板2の配線とを接続させる位置に貫通孔9を形成する。その後図10(C)に示すように、貫通孔9内に導電性ペースト6を充填し、ビア7を形成する。次に図10(D)に示すように、接続層3を上側基板1および下側基板2と接着させるために、両面のカバーフィルム13を剥離する。下側基板2は、凹部4の上面の領域にあらかじめソルダレジスト14が形成されている。
次に、図11(A)に示すように、接続層3を上側基板1および下側基板2の所望の位置に配置し、図11(B)に示すように、基板を積層するための離型シート(図示せず)を用いて、熱プレスにより導電性ペースト6を上側基板1および下側基板2に形成された配線10上に加熱加圧させながら積層させる。以上の工程により立体プリント配線板16を完成させる。
このとき、下側基板2の凹部4は底に形成されたソルダレジスト14が粗化形状でないため、離型シートを凹部4内に残留させることなく剥離させることができる。また、加熱加圧によって接続層3からフロー樹脂15が発生するが、ソルダレジスト14によってフロー樹脂15のはみ出しを防止することができるとともに、上側基板1,下側基板2,および接続層3から飛散する粉末や異物が凹部4内に残留するのを防止することができるため、下側基板2の表面の配線10の汚染を防止することができる。
ここで図11において、ソルダレジスト14が凹部4の上面に形成されていることにより、接続層3のフロー樹脂15に対するストッパー機能をより効果的にすることができる。
この積層時に配線10は接続層3に埋め込まれる。こうすることにより導電性ペースト6がさらに圧縮されるので、配線10との接続性が大幅に向上する。なお、本実施の形態において、実施の形態1の図4〜5の積層方法を用いて立体プリント配線板16を形成してもよい。
また、実施の形態1においても、接続層3にPETフィルム8を形成する前に糊層12を形成してもよく、この場合接続層3の材料破砕を防止する効果を得ることができる。
本実施の形態における接続層3の熱可塑性樹脂は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PES(ポリエーテルサルフォン)、熱可塑性ポリイミド等が用いられる。
本発明の接続層3の熱膨張係数は、上側基板1および下側基板2の熱膨張係数以下、すなわち4〜65ppm/℃もしくはプリント配線板の熱膨張係数よりも低いということが望ましい。
熱膨張係数が4ppm/℃未満の場合、シリコンなどの実装部品5の熱膨張係数よりも小さくなるので不適切である。65ppm/℃を超える場合、または上側基板1および下側基板2の熱膨張係数よりも高い場合、接続層3の変形により立体プリント配線板のそりが発生しやすくなるので不適切である。
また、接続層3のガラス転移点(DMA法(Dynamic Mechanical Analysis 動的粘弾性測定法))は、185℃以上もしくは上側基板1および下側基板2と比較して10℃以上高いことが望ましい。185℃未満または差が10℃未満ならば、導電性ペースト6が硬化をはじめ、形状を維持できるようになる前に積層時に接続層3が溶融しやすくなり、その結果ビア流れが発生しやすくなるので不適切である。
また、接続層3は、織布、不織布、フィルムなどの芯材を含まない構成のものを用いる。芯材を含む場合、上述の通り上側および下側のプリント配線板表面に形成された配線パターンの埋め込みが困難となるので不適切である。
また、接続層3の最低溶融粘度は、実施の形態1と同様、図6の溶融粘度曲線に示すように、1000〜100000Pa・sが適切である。1000Pa・s未満の場合、樹脂流れが大きくなり、凹部4内への流れ込みが発生するおそれがあり、100000Pa・sを超える場合、プリント配線板との接着不良や配線10への埋め込み不良が発生するおそれがあるので不適切である。
なお、上側基板1および下側基板2は、スルーホール配線板や全層IVH構造のALIVH配線板など、樹脂基板であれば特に限定されるものではなく、両面基板であっても多層基板であってもよい。また、基板と接続層を交互に複数層積層してもよい。
なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様、図12に示すように外枠が同一形状で上側基板1の任意の箇所をくりぬいて凹部4を形成していてもかまわない。
本発明の実施の形態1,2とも、上側プリント配線板1および下側プリント配線板2に用いる絶縁材料は、ガラス織布とエポキシ系樹脂の複合材としたが、アラミド、全芳香族ポリエステルから選ばれる有機質繊維およびガラス繊維、アルミナ繊維より選ばれる無機質繊維のいずれかで構成される織布と熱硬化性樹脂の複合材からなる場合、p−アラミド、ポリイミド、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾ−ル、全芳香族ポリエステル、PTFE、ポリエーテルスルフォン、ポリエーテルイミドから選ばれる有機質繊維およびガラス繊維、アルミナ繊維より選ばれる無機質繊維のいずれかで構成される不織布と熱硬化性樹脂の複合材からなる場合および、p−アラミド、ポリ−p−フェニレンベンゾビスオキサゾール、全芳香族ポリエステル、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルサルフォン、ポリエステルテレフタレート、ポリイミドおよびポリフェニレンサルファイドの少なくともいずれかの合成樹脂フィルムの両面に熱硬化性樹脂層を形成した複合材を用いて絶縁材料を形成してもよい。
熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリブタジエン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、およびシアネート樹脂から選ばれる少なくとも一つの熱硬化性樹脂を利用することができる。
本発明にかかる立体プリント配線板は、部品実装後の実装体としての基板総厚を薄く形成することができるため、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話など小型、薄型、軽量、高精細、多機能化等に対応するためのパッケージ基板として用いることができ、半導体パッケージの低背化、三次元実装化を容易に実現する方法の一つとして、これらの実装基板に関する用途に適用できる。
本発明の実施の形態1における立体プリント配線板の一例を示す斜視図と断面図 本発明の実施の形態1における立体プリント配線板の一例を示す断面図 本発明の実施の形態1における立体プリント配線板の製造工程断面図 本発明の実施の形態1における立体プリント配線板の製造工程断面図 本発明の実施の形態1における立体プリント配線板の製造工程断面図 本発明の実施の形態1,2における立体プリント配線板の接続層の溶融粘度を示す図 本発明の実施の形態1における立体プリント配線板の一例を示す斜視図と断面図 本発明の実施の形態2における立体プリント配線板の一例を示す斜視図と断面図 本発明の実施の形態2における立体プリント配線板の一例を示す断面図 本発明の実施の形態における立体プリント配線板の製造工程断面図 本発明の実施の形態2における立体プリント配線板の製造工程断面図 本発明の実施の形態2における立体プリント配線板の一例を示す斜視図と断面図 従来のプリント配線板の断面図
符号の説明
1 上側基板
2 下側基板
3 接続層
4 凹部
5 実装部品
6 導電性ペースト
7 ビア
8 PETフィルム
9 貫通孔
10 配線
12 糊層
13 カバーフィルム
14 ソルダレジスト
15 フロー樹脂
16 立体プリント配線板

Claims (7)

  1. 上側基板と、下側基板と、これらの基板の間を接続する厚みが30〜300μmの接続層とからなり、前記上側基板と前記下側基板とは互いに異なる形状を有し、前記接続層は、無機フィラーが熱硬化性樹脂に分散されてなる絶縁層からなり、この絶縁層の所定の位置に貫通孔が形成され、この貫通孔に導電性ペーストが充填されたビアを有する立体プリント配線板であって、前記上側基板と前記下側基板とを積層することにより形成される凹部の上面の領域にソルダレジストが形成されていることを特徴とする立体プリント配線板。
  2. 上側基板と、下側基板と、これらの基板の間を接続する厚みが30〜300μmの接続層とからなり、前記上側基板と前記下側基板とは互いに異なる形状を有し、前記接続層は、熱可塑性樹脂からなる絶縁層であり、この絶縁層の所定の位置に貫通孔が形成され、この貫通孔に導電性ペーストが充填されたビアを有する立体プリント配線板であって、前記上側基板と前記下側基板とを積層することにより形成される凹部の上面の領域にソルダレジストが形成されていることを特徴とする立体プリント配線板。
  3. 接続層のガラス転移点以下の温度における熱膨張係数は、4〜65ppm/℃もしくは前記複数の基板の熱膨張係数よりも低いことを特徴とする、請求項1または2に記載の立体プリント配線板。
  4. 接続層のガラス転移点(DMA法)は、185℃以上もしくは前記複数の基板のガラス転移点よりも10℃以上高いことを特徴とする、請求項1または2に記載の立体プリント配線板。
  5. 接続層は、芯材を含まない請求項1または2に記載の立体プリント配線板。
  6. 接続層の最低溶融粘度は、1000〜100000Pa・sである請求項1または2に記載の立体プリント配線板。
  7. 接続層は、着色剤が含有されている請求項1に記載の立体プリント配線板。
JP2007295426A 2007-05-29 2007-11-14 立体プリント配線板 Expired - Fee Related JP5358928B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007295426A JP5358928B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 立体プリント配線板
TW097119202A TWI393511B (zh) 2007-05-29 2008-05-23 Dimensional printed wiring board and manufacturing method thereof
PCT/JP2008/001323 WO2008149511A1 (ja) 2007-05-29 2008-05-28 立体プリント配線板とその製造方法
EP08763923A EP2157838A1 (en) 2007-05-29 2008-05-28 Three-dimensional printed circuit board, and its manufacturing method
US12/377,134 US8134082B2 (en) 2007-05-29 2008-05-28 Solid printed circuit board and method of manufacturing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007295426A JP5358928B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 立体プリント配線板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009123867A true JP2009123867A (ja) 2009-06-04
JP5358928B2 JP5358928B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=40815716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007295426A Expired - Fee Related JP5358928B2 (ja) 2007-05-29 2007-11-14 立体プリント配線板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5358928B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016103623A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 ツーハイ アドバンスド チップ キャリアーズ アンド エレクトロニック サブストレート ソリューションズ テクノロジーズ カンパニー リミテッド フレームがコンデンサと直列に少なくとも1個のビアを備えるようなチップ用のポリマーフレーム
CN107673303A (zh) * 2015-05-15 2018-02-09 风起科技股份有限公司 支撑柱、微型集音器、cmos麦克风单晶片及制造方法
CN110831325A (zh) * 2018-08-10 2020-02-21 鹏鼎控股(深圳)股份有限公司 天线电路板及其制作方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0193198A (ja) * 1987-10-02 1989-04-12 Shinko Electric Ind Co Ltd 回路基板の製造方法
JP2002064271A (ja) * 2000-06-09 2002-02-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 複合配線基板及びその製造方法
JP2002237682A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Cmk Corp 部品実装用凹部を備えた多層プリント配線板及びその製造方法
JP2004072124A (ja) * 2003-11-04 2004-03-04 Kyocera Corp 電気素子内蔵配線基板
JP2006156432A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Matsushita Electric Works Ltd 多層プリント配線板の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0193198A (ja) * 1987-10-02 1989-04-12 Shinko Electric Ind Co Ltd 回路基板の製造方法
JP2002064271A (ja) * 2000-06-09 2002-02-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 複合配線基板及びその製造方法
JP2002237682A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Cmk Corp 部品実装用凹部を備えた多層プリント配線板及びその製造方法
JP2004072124A (ja) * 2003-11-04 2004-03-04 Kyocera Corp 電気素子内蔵配線基板
JP2006156432A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Matsushita Electric Works Ltd 多層プリント配線板の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016103623A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 ツーハイ アドバンスド チップ キャリアーズ アンド エレクトロニック サブストレート ソリューションズ テクノロジーズ カンパニー リミテッド フレームがコンデンサと直列に少なくとも1個のビアを備えるようなチップ用のポリマーフレーム
CN107673303A (zh) * 2015-05-15 2018-02-09 风起科技股份有限公司 支撑柱、微型集音器、cmos麦克风单晶片及制造方法
CN110831325A (zh) * 2018-08-10 2020-02-21 鹏鼎控股(深圳)股份有限公司 天线电路板及其制作方法
CN110831325B (zh) * 2018-08-10 2021-04-20 鹏鼎控股(深圳)股份有限公司 天线电路板及其制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5358928B2 (ja) 2013-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4935823B2 (ja) 回路基板およびその製造方法
TWI393511B (zh) Dimensional printed wiring board and manufacturing method thereof
WO2013008415A1 (ja) 配線基板および立体配線基板の製造方法
WO2009090879A1 (ja) 立体配線板
WO2007052584A1 (ja) 積層回路基板の製造方法、回路板およびその製造方法
JP2009170753A (ja) 多層プリント配線板とこれを用いた実装体
TW201044941A (en) Manufacturing method for circuit board, and circuit board
JP5358928B2 (ja) 立体プリント配線板
US8253033B2 (en) Circuit board with connection layer with fillet
JP5286988B2 (ja) リジッドフレキシブルプリント配線板とその製造方法
JP5186927B2 (ja) 立体プリント配線板
JP2007194516A (ja) 複合配線基板およびその製造方法、ならびに電子部品の実装体および製造方法
JP5749235B2 (ja) 回路部品内蔵基板の製造方法
JP5228626B2 (ja) 立体プリント配線板とその製造方法
JP2004153000A (ja) プリント基板の製造方法およびそれにより製造されるプリント基板
JP5251212B2 (ja) 立体プリント配線板
JP2009038362A (ja) 立体プリント配線板とその製造方法
JP5130833B2 (ja) 立体プリント配線板
JP5194653B2 (ja) 立体プリント配線板
JP2009060019A (ja) 立体プリント配線板
JP2009038361A (ja) 立体プリント配線板とその製造方法
JP2009218553A (ja) プレスシートおよびこれを用いた立体プリント配線板の製造方法
JP2009038364A (ja) 立体プリント配線板とその製造方法
JP2008235640A (ja) 回路基板と回路基板の製造方法
JP2009060018A (ja) 立体プリント配線板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101013

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20101112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120705

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20121213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130819

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees